JPH0424288A - ポリエステルモノフィラメント - Google Patents
ポリエステルモノフィラメントInfo
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- JPH0424288A JPH0424288A JP12524090A JP12524090A JPH0424288A JP H0424288 A JPH0424288 A JP H0424288A JP 12524090 A JP12524090 A JP 12524090A JP 12524090 A JP12524090 A JP 12524090A JP H0424288 A JPH0424288 A JP H0424288A
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- polyester monofilament
- coating
- monofilament
- polyester
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
本発明は耐摩耗性および屈曲性の優れたポリエステルモ
ノフィラメントに関する。さらに詳しくは漁網、釣糸等
の水産資材およびブラシ、ベルト布、フィルター、抄紙
用網等の工業資料などの産業用途に適したポリエステル
モノフィラメントに関する。
ノフィラメントに関する。さらに詳しくは漁網、釣糸等
の水産資材およびブラシ、ベルト布、フィルター、抄紙
用網等の工業資料などの産業用途に適したポリエステル
モノフィラメントに関する。
[従来の技術]
一般に熱可塑性ポリエステル、たとえばポリエチレンテ
レフタレートは優れた力学特性、化学特性を有しており
、フィルム、繊維などの成形品として広く用いられてい
る。
レフタレートは優れた力学特性、化学特性を有しており
、フィルム、繊維などの成形品として広く用いられてい
る。
しかしながら産業用途でポリエステルモノフィラメント
を使用する際、ポリエステルモノフィラメントは金属、
セラミック、プラスチック等からなる突起部やこれらか
らなる微粒子によって擦過損傷を受は摩耗しやすく、そ
れゆえポリエステルモノフィラメントを用いた網や織物
等は製品として寿命が短いという欠点があった。
を使用する際、ポリエステルモノフィラメントは金属、
セラミック、プラスチック等からなる突起部やこれらか
らなる微粒子によって擦過損傷を受は摩耗しやすく、そ
れゆえポリエステルモノフィラメントを用いた網や織物
等は製品として寿命が短いという欠点があった。
特に製紙業界においては、従来酸性紙が主として製造さ
れていたが、経口劣化等の弊害が顕著となるに従い、中
性紙への転換が盛んに行なわれている。酸性紙から中性
紙の変遷において、填料と呼ばれる紙充填材がタルクか
ら炭酸カルシウムに変更されたが、炭酸カルシウムはタ
ルクに比較して硬度が大きいために、抄紙工程において
使用されるワイヤー(網)の寿命を短くするという操業
上の欠点を有している。この線材を構成する糸には一般
にポリエステルモノフィラメントが用いられており、炭
酸カルシウムにより摩耗されるため、ワイヤーの寿命が
短くなるという欠点があった。
れていたが、経口劣化等の弊害が顕著となるに従い、中
性紙への転換が盛んに行なわれている。酸性紙から中性
紙の変遷において、填料と呼ばれる紙充填材がタルクか
ら炭酸カルシウムに変更されたが、炭酸カルシウムはタ
ルクに比較して硬度が大きいために、抄紙工程において
使用されるワイヤー(網)の寿命を短くするという操業
上の欠点を有している。この線材を構成する糸には一般
にポリエステルモノフィラメントが用いられており、炭
酸カルシウムにより摩耗されるため、ワイヤーの寿命が
短くなるという欠点があった。
従来、合成樹脂からなるモノフィラメントの耐摩耗性を
改良するためにはコークス粉、ボーキサイトアルミナ粉
、ダイヤモンド、ジルコニア系研磨材等の砥材粒子を配
合する方法が知られているが、ポリエステルモノフィラ
メントにおいてはこれら粒子の形状が不定形であったり
、粒子同志の凝集が激しく均一に分散されないため、局
部的な効果しか認められなかった。
改良するためにはコークス粉、ボーキサイトアルミナ粉
、ダイヤモンド、ジルコニア系研磨材等の砥材粒子を配
合する方法が知られているが、ポリエステルモノフィラ
メントにおいてはこれら粒子の形状が不定形であったり
、粒子同志の凝集が激しく均一に分散されないため、局
部的な効果しか認められなかった。
また特開昭68−42976号公報にはモノフィラメン
トの表面にポリシロキサン系被覆剤および架橋アクリル
系被覆剤等の硬質被膜を付与する方法が提案されている
が、該表面被膜は脱落しやすく、耐久性の点で問題があ
った。
トの表面にポリシロキサン系被覆剤および架橋アクリル
系被覆剤等の硬質被膜を付与する方法が提案されている
が、該表面被膜は脱落しやすく、耐久性の点で問題があ
った。
一方、透明プラスチック例えばプラスチックレンズの表
面ハードコート技術が進歩し、特公昭60−11727
号公報、特開昭61−51036号公報、特公昭53−
15743号公報等に有機ケイ素化合物の硬化物を表面
にコーティングする技術について開示されている。
面ハードコート技術が進歩し、特公昭60−11727
号公報、特開昭61−51036号公報、特公昭53−
15743号公報等に有機ケイ素化合物の硬化物を表面
にコーティングする技術について開示されている。
しかしながら、これらの硬化物をポリエステルモノフィ
ラメント表面にコーティングしても均一にコーティング
することが困難なためか、局部的な耐摩耗性向上効果し
か認められず、またモノフィラメントとして必要な屈曲
性にも劣るものであった。
ラメント表面にコーティングしても均一にコーティング
することが困難なためか、局部的な耐摩耗性向上効果し
か認められず、またモノフィラメントとして必要な屈曲
性にも劣るものであった。
[発明が解決しようとする課題]
本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解消するこ
とにあり、耐摩耗性に優れ、また屈曲性の優れたポリエ
ステルモノフィラメントを提供することにある。
とにあり、耐摩耗性に優れ、また屈曲性の優れたポリエ
ステルモノフィラメントを提供することにある。
[課題を解決するための手段]
前述した本発明の目的は、特定のケイ素化合物の加水分
解物と無機粒子の混合物を特定の金属化合物で硬化させ
てなる硬化物を、予め接着剤を付着してなるポリエステ
ルモノフィラメントの表面に特定の厚みにコーティング
することによって達成できる。
解物と無機粒子の混合物を特定の金属化合物で硬化させ
てなる硬化物を、予め接着剤を付着してなるポリエステ
ルモノフィラメントの表面に特定の厚みにコーティング
することによって達成できる。
すなわち、本発明は
下記−最大
%式%
で示されるケイ素化合物の加水分解物および無機粒子の
混合物を鉄、クロム、アルミニウム、コバルト、チタン
化合物から選ばれる1種以上の金属化合物で硬化処理し
てなる硬化物を、接着剤層を介して、表面にコーティン
グしたポリエステルモノフィラメントであって、該コー
ティング層の厚みが0.5〜20μmであることを特徴
とするポリエステルモノフィラメントを構成要件とする
ものである。
混合物を鉄、クロム、アルミニウム、コバルト、チタン
化合物から選ばれる1種以上の金属化合物で硬化処理し
てなる硬化物を、接着剤層を介して、表面にコーティン
グしたポリエステルモノフィラメントであって、該コー
ティング層の厚みが0.5〜20μmであることを特徴
とするポリエステルモノフィラメントを構成要件とする
ものである。
本発明におけるケイ素化合物とは上記式で示されるもの
であるが、具体的な例としてはα−グリシドキシプロビ
ルトリメトキシシラン、α−グリシドキシプ口ピルメチ
ルジメトキシシラン等があげられる。
であるが、具体的な例としてはα−グリシドキシプロビ
ルトリメトキシシラン、α−グリシドキシプ口ピルメチ
ルジメトキシシラン等があげられる。
本発明におけるケイ素化合物はエポキシ基を含有するこ
とが必須である。後述する硬化の際、エポキシ基の開環
反応を併った硬化物が生成するゆえ、この硬化物をポリ
エステルモノフィラメントにコーティングしても屈曲性
が低下しにくいためである。
とが必須である。後述する硬化の際、エポキシ基の開環
反応を併った硬化物が生成するゆえ、この硬化物をポリ
エステルモノフィラメントにコーティングしても屈曲性
が低下しにくいためである。
本発明におけるケイ素化合物の加水分解物とは上記ケイ
素化合物を純水または塩酸あるいは硫酸などの酸性水溶
液で加水分解することによって製造される。通常は上記
ケイ素化合物中に酸性水溶液を一度に添加することによ
って行なわれる。また目的に応じて添加速度あるいは外
温を調整することにより、加水分解速度をコントロール
することも可能である。
素化合物を純水または塩酸あるいは硫酸などの酸性水溶
液で加水分解することによって製造される。通常は上記
ケイ素化合物中に酸性水溶液を一度に添加することによ
って行なわれる。また目的に応じて添加速度あるいは外
温を調整することにより、加水分解速度をコントロール
することも可能である。
加水分解に際してはアルコール、アルコキシアルコール
、酢酸などの有機カルボン酸などが生成してくるので溶
媒なしで加水分解することが可能である。さらには適当
な溶媒にケイ素化合物を混合させた後、加水分解するこ
ともてきる。また目的に応じて溶媒なしで加水分解した
後、生成するアルコール、アルコキシアルコールあるい
は酢酸などの有機カルボン酸および水を加熱および/ま
たは減圧下に適当量除去して使用することも可能である
し、その後に適当な溶媒を添加することにより実質的に
溶媒を置換することも可能である。溶媒としてはアルコ
ール、エステル、エーテル、ケトン、ハロゲン化炭化水
素あるいはトルエンなどの芳香族系溶媒などが目的に応
じて種々使用可能であり、必要に応じて混合溶媒を使用
することもできる。
、酢酸などの有機カルボン酸などが生成してくるので溶
媒なしで加水分解することが可能である。さらには適当
な溶媒にケイ素化合物を混合させた後、加水分解するこ
ともてきる。また目的に応じて溶媒なしで加水分解した
後、生成するアルコール、アルコキシアルコールあるい
は酢酸などの有機カルボン酸および水を加熱および/ま
たは減圧下に適当量除去して使用することも可能である
し、その後に適当な溶媒を添加することにより実質的に
溶媒を置換することも可能である。溶媒としてはアルコ
ール、エステル、エーテル、ケトン、ハロゲン化炭化水
素あるいはトルエンなどの芳香族系溶媒などが目的に応
じて種々使用可能であり、必要に応じて混合溶媒を使用
することもできる。
本発明において、該ケイ素化合物の加水分解物は無機粒
子と混合して硬化することによって一層硬度が高まり、
耐摩耗性が向上する。ここで無機粒子とはアルミナ、シ
リカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、タルク、カオリン
等を指すが炭酸カルシウム(モース硬度3)以上の硬度
である無機粒子を用いることが好ましい。
子と混合して硬化することによって一層硬度が高まり、
耐摩耗性が向上する。ここで無機粒子とはアルミナ、シ
リカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、タルク、カオリン
等を指すが炭酸カルシウム(モース硬度3)以上の硬度
である無機粒子を用いることが好ましい。
中でもケイ素化合物の加水分解物との反応性が高いアル
ミナ、シリカが好ましい。無機粒子の配合量としては、
前記ケイ素化合物の加水分解物100重量部に対して0
.01〜20重量部が好ましく、さらに好ましくは0.
05〜15重量部、特に好ましくは0.10〜10重量
部である。
ミナ、シリカが好ましい。無機粒子の配合量としては、
前記ケイ素化合物の加水分解物100重量部に対して0
.01〜20重量部が好ましく、さらに好ましくは0.
05〜15重量部、特に好ましくは0.10〜10重量
部である。
これより、少ない量では、硬化物の硬度を高めることが
困難であり、逆にこれより多い量では、屈曲性が低下す
るので好ましくない。
困難であり、逆にこれより多い量では、屈曲性が低下す
るので好ましくない。
また、無機粒子の平均粒子径としては10μm以下が好
ましく、より好ましくは8μm以下、さらに好ましくは
6μm以下である。平均粒子径が10μmを越えるとコ
ーティング層の凹凸が増大するため好ましくない。
ましく、より好ましくは8μm以下、さらに好ましくは
6μm以下である。平均粒子径が10μmを越えるとコ
ーティング層の凹凸が増大するため好ましくない。
本発明において、上記ケイ素化合物の加水分解物を硬化
させる触媒としては鉄、クロム、アルミニウム、コバル
ト、チタンから選ばれる1種以上の金属化合物を使用し
得るが、特に下記構造のアルミニウム化合物が本発明の
目的を効果的に達成できる。
させる触媒としては鉄、クロム、アルミニウム、コバル
ト、チタンから選ばれる1種以上の金属化合物を使用し
得るが、特に下記構造のアルミニウム化合物が本発明の
目的を効果的に達成できる。
Au会XnY3−n
(Xは一0R(Rは低級アルキル)又はハロゲンであっ
て、−ORの場合が特に好ましい。Yはβ−ジケトン系
化合物もしくはβ−ケトエステル系化合物もしくはβ−
ケトエステル系化合物の残基である。nは、0.1もし
くは2である。) かかるアルミニウム化合物の中、アセチルアセトンアル
ミニウム塩、アルミニウムージアルコキシド−モノアル
キルアセトアセテートなどが好ましく用いられる。
て、−ORの場合が特に好ましい。Yはβ−ジケトン系
化合物もしくはβ−ケトエステル系化合物もしくはβ−
ケトエステル系化合物の残基である。nは、0.1もし
くは2である。) かかるアルミニウム化合物の中、アセチルアセトンアル
ミニウム塩、アルミニウムージアルコキシド−モノアル
キルアセトアセテートなどが好ましく用いられる。
アルミニウムージアルコキシド−モノアルキルアセトア
セテートの具体例は次のものである。
セテートの具体例は次のものである。
アルミニウムージ−n−ブトキシド−モノ−エチルアセ
トアセテート、アルミニウムージ−n−ブトキシド−モ
ノ−メチルアセトアセテート、アルミニウムージー1s
o−ブトキシド−モノ−エチルアセトアセテート、アル
ミニウムージー1so−ブトキシド−モノ−メチルアセ
トアセテート、アルミニウムージー5ec−ブトキシド
−モノ−エチルアセトアセテート、アルミニウムージー
1so−プロポキシドーモノ−メチルアセトアセテート
、アルミニウムージ−メトキシド−モノ−メチルアセト
アセテート、アルミニウムージーメトキシドセトアセト
アセテート、アルミニウムージーメトキシドモノーメチ
ルアセトアテートなどの群から選ばれる。
トアセテート、アルミニウムージ−n−ブトキシド−モ
ノ−メチルアセトアセテート、アルミニウムージー1s
o−ブトキシド−モノ−エチルアセトアセテート、アル
ミニウムージー1so−ブトキシド−モノ−メチルアセ
トアセテート、アルミニウムージー5ec−ブトキシド
−モノ−エチルアセトアセテート、アルミニウムージー
1so−プロポキシドーモノ−メチルアセトアセテート
、アルミニウムージ−メトキシド−モノ−メチルアセト
アセテート、アルミニウムージーメトキシドセトアセト
アセテート、アルミニウムージーメトキシドモノーメチ
ルアセトアテートなどの群から選ばれる。
これらはアセチルアセトンアルミニウム塩を含めて2種
以上混合して使用することも可能である。
以上混合して使用することも可能である。
上記触媒の添加量は前記ケイ素化合物の加水分解物10
0重量部に対して0.01〜50重量部が好ましく、さ
らに好ましくは0.05〜10重量部である。これより
少ない量では硬化不十分で十分な耐摩耗性が得にくく、
これ以上では硬化が急速に起こるため、均一な厚みとな
りにくい。
0重量部に対して0.01〜50重量部が好ましく、さ
らに好ましくは0.05〜10重量部である。これより
少ない量では硬化不十分で十分な耐摩耗性が得にくく、
これ以上では硬化が急速に起こるため、均一な厚みとな
りにくい。
コーティング層の厚みは0.5〜20μmとする必要が
あり、好ましくは、0.7〜15μm1更に好ましくは
0.8〜12μmである。0.5μmより薄いと耐摩耗
性が不十分であり、また20μmより厚いと、ポリエス
テルモノフィラメントを織物、網等に加工する際に屈曲
性が低下するためき裂が入りやすく、実用上問題となる
。
あり、好ましくは、0.7〜15μm1更に好ましくは
0.8〜12μmである。0.5μmより薄いと耐摩耗
性が不十分であり、また20μmより厚いと、ポリエス
テルモノフィラメントを織物、網等に加工する際に屈曲
性が低下するためき裂が入りやすく、実用上問題となる
。
該無機粒子を含有する硬化物からなるコーティング層と
コーティングに供するポリエステルモノフィラメントと
の間には接着剤層を設ける必要がある。
コーティングに供するポリエステルモノフィラメントと
の間には接着剤層を設ける必要がある。
ここで、接着剤とは、該硬化物およびポリエステルのい
ずれにも親和性の高いものが好ましい。接着剤を構成す
る成分の具体例としてはメタクリル酸エステルホモポリ
マーまたは一部にスチレン、α−メチルスチレン、p−
メチルスチレン等の芳香族ビニルモノマー、アクリル酸
、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等のモノまた
はジカルボン酸および酸無水物モノマーあるいはアクリ
ルアミド、メタクリルアミド等のアミド系モノマー等か
ら選ばれる1種または2種以上のモノマーを共重合した
メタクリル酸エステル系コポリマーにメラミン、メチロ
ールメラミン、メチロールメラミンのアルキルエーテル
等のメラミン誘導体やトリレンジイソシアネートやヘキ
サメチレンジイソシアネート等のイソシネート化合物、
フェニルグリシジルエーテルやビスフェノールAのジグ
リシジルエーテル等のエポキシ化合物等の反応性の高い
゛化合物を1種または2種以」−組合わせて配合したも
のがあげられる。
ずれにも親和性の高いものが好ましい。接着剤を構成す
る成分の具体例としてはメタクリル酸エステルホモポリ
マーまたは一部にスチレン、α−メチルスチレン、p−
メチルスチレン等の芳香族ビニルモノマー、アクリル酸
、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等のモノまた
はジカルボン酸および酸無水物モノマーあるいはアクリ
ルアミド、メタクリルアミド等のアミド系モノマー等か
ら選ばれる1種または2種以上のモノマーを共重合した
メタクリル酸エステル系コポリマーにメラミン、メチロ
ールメラミン、メチロールメラミンのアルキルエーテル
等のメラミン誘導体やトリレンジイソシアネートやヘキ
サメチレンジイソシアネート等のイソシネート化合物、
フェニルグリシジルエーテルやビスフェノールAのジグ
リシジルエーテル等のエポキシ化合物等の反応性の高い
゛化合物を1種または2種以」−組合わせて配合したも
のがあげられる。
好ましい接着剤組成の例としてはメタクリル酸メチルと
スチレンのコポリマーとへキサメチロールメラミンのト
リメチルエーテル等の組合わせがあげられる。
スチレンのコポリマーとへキサメチロールメラミンのト
リメチルエーテル等の組合わせがあげられる。
接着剤は基材のポリエステルモノフィラメントと前記し
たコーティング層との密着性を高め、コーティング層の
はく離を抑制するため耐摩耗性向上に効果を持つ。
たコーティング層との密着性を高め、コーティング層の
はく離を抑制するため耐摩耗性向上に効果を持つ。
接着剤はポリエステルモノフィラメント表面に極くわず
か付着しているだけでよいが、接着剤層の厚みとしては
5μm以下が好ましく、3μm以下がさらに好ましい。
か付着しているだけでよいが、接着剤層の厚みとしては
5μm以下が好ましく、3μm以下がさらに好ましい。
接着剤層の厚みが5μmを越えると摩耗により接着剤層
自体の破壊につながり、耐摩耗性が低下するため好まし
くない。
自体の破壊につながり、耐摩耗性が低下するため好まし
くない。
該硬化物をコーティングするポリエステルモノフィラメ
ントとはポリエステルを主成分とする1本の単糸からな
る連続糸であり、糸の断面は丸、三角、四角、正多角形
等とすることができる。
ントとはポリエステルを主成分とする1本の単糸からな
る連続糸であり、糸の断面は丸、三角、四角、正多角形
等とすることができる。
耐摩耗性向上という観点からは、断面が丸型が最も摩耗
しにくく、好ましい。また断面の直径は用途によって適
宜選択できるが、0.05〜5 mmの範囲がよく使用
され、0.lO〜3 mmの範囲が最も好適に適用でき
る。直径が5mmを越えると屈曲性が劣るため好ましく
ない。
しにくく、好ましい。また断面の直径は用途によって適
宜選択できるが、0.05〜5 mmの範囲がよく使用
され、0.lO〜3 mmの範囲が最も好適に適用でき
る。直径が5mmを越えると屈曲性が劣るため好ましく
ない。
コーティングに供するポリエステルモノフィラメントを
構成するポリエステルは、芳香族ジカルボン酸、あるい
はそのジアルキルエステル等の二官能性成分とグリコー
ル成分を原料として重縮合反応によって製造できるが、
特にポリエチレンテレフタレートを主体とするものが好
ましい。このポリエチレンテレフタレートを主体とする
ポリエステルは、ホモポリエステルであってもコポリエ
ステルであってもよく、共重合成付として例えばアジピ
ン酸、セバシン酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジ
カルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等のジ
カルボン酸成分、トリメリット酸、ピロメリット酸等の
多価カルボン酸成分、p−オキシエトキシ安息香酸のオ
キシカルボン酸成分、およびテトラメチレングリコール
、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリコール、
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリ
オキシアルキレングリコール、p−キシリレングリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタツール、5−ナトリ
ウムスルホレゾルシン等のジオール成分を含んでいても
よい。
構成するポリエステルは、芳香族ジカルボン酸、あるい
はそのジアルキルエステル等の二官能性成分とグリコー
ル成分を原料として重縮合反応によって製造できるが、
特にポリエチレンテレフタレートを主体とするものが好
ましい。このポリエチレンテレフタレートを主体とする
ポリエステルは、ホモポリエステルであってもコポリエ
ステルであってもよく、共重合成付として例えばアジピ
ン酸、セバシン酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジ
カルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等のジ
カルボン酸成分、トリメリット酸、ピロメリット酸等の
多価カルボン酸成分、p−オキシエトキシ安息香酸のオ
キシカルボン酸成分、およびテトラメチレングリコール
、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリコール、
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリ
オキシアルキレングリコール、p−キシリレングリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタツール、5−ナトリ
ウムスルホレゾルシン等のジオール成分を含んでいても
よい。
本発明のポリエステルモノフィラメントは例えば次のよ
うな新規な方法によって得られる。
うな新規な方法によって得られる。
まず通常の溶融紡糸、延伸方法でポリエステルモノフィ
ラメントを得る。このモノフィラメントを接着剤液に浸
漬し、次いで加熱により乾燥させることによりモノフィ
ラメント表面に接着剤を付着させる。さらに、この接着
剤を付着させたモノフィラメントをケイ素化合物の加水
分解物および無機粒子と触媒を混合して40℃以下に保
持したコーテイング液に浸漬し、次いでコーテイング液
が付着したポリエステルモノフィラメントを熱処理し、
表面硬化させる。コーテイング液の温度が40℃を越え
ると、硬化反応が進みコーテイング液の粘度が−L昇す
るためポリエステルモノフィラメントに20μm以下の
厚みのコーティングを均一に行なうことが困難となる。
ラメントを得る。このモノフィラメントを接着剤液に浸
漬し、次いで加熱により乾燥させることによりモノフィ
ラメント表面に接着剤を付着させる。さらに、この接着
剤を付着させたモノフィラメントをケイ素化合物の加水
分解物および無機粒子と触媒を混合して40℃以下に保
持したコーテイング液に浸漬し、次いでコーテイング液
が付着したポリエステルモノフィラメントを熱処理し、
表面硬化させる。コーテイング液の温度が40℃を越え
ると、硬化反応が進みコーテイング液の粘度が−L昇す
るためポリエステルモノフィラメントに20μm以下の
厚みのコーティングを均一に行なうことが困難となる。
それゆえ、ケイ素化合物の加水分解物および無機粒子と
触媒を混合する温度、又コーテイング液の保存温度は4
0°C以下が望ましい。
触媒を混合する温度、又コーテイング液の保存温度は4
0°C以下が望ましい。
なおコーテイング液の粘度は1000センチポイズ以下
(20℃におけるB型粘度計での測定値)としておくこ
とが好ましく、そのためには溶媒を用いることも可能で
ある。
(20℃におけるB型粘度計での測定値)としておくこ
とが好ましく、そのためには溶媒を用いることも可能で
ある。
また接着剤およびコーテイング液を付与する方法として
は吹き付は法、塗布法を用いることもできる。また接着
剤およびコーテイング液の付与をポリエステルモノフィ
ラメントの製造工程、例えば延伸工程、熱セツト工程で
行なうこともできる。
は吹き付は法、塗布法を用いることもできる。また接着
剤およびコーテイング液の付与をポリエステルモノフィ
ラメントの製造工程、例えば延伸工程、熱セツト工程で
行なうこともできる。
コーテイング液付着モノフィラメントの熱処理温度(硬
化温度)は50〜250℃が実用的であり、硬化処理時
間は処理温度によって異るが、数秒から数分まで適宜選
択できる。
化温度)は50〜250℃が実用的であり、硬化処理時
間は処理温度によって異るが、数秒から数分まで適宜選
択できる。
さらにポリエステルモノフィラメントの特性を高めるた
めには、必要に応じて該コーテイング液中に、厚みをコ
ントロールするための粘度調節剤を含有させることもで
きる。また、ポリエステルモノフィラメントの特性を損
わない範囲で他のシラン化合物の加水分解物を含有する
こともできる。
めには、必要に応じて該コーテイング液中に、厚みをコ
ントロールするための粘度調節剤を含有させることもで
きる。また、ポリエステルモノフィラメントの特性を損
わない範囲で他のシラン化合物の加水分解物を含有する
こともできる。
本発明のポリエステルモノフィラメントはブラシ、ベル
ト、フィルター、抄紙用網等の耐摩耗性の要求される用
途に好適に用いられる。
ト、フィルター、抄紙用網等の耐摩耗性の要求される用
途に好適に用いられる。
特に抄紙用網として用いた場合、炭酸カルシウムに対す
る摩耗を著しく抑制できるため好適である。
る摩耗を著しく抑制できるため好適である。
[実施例]
以下、本発明を実施例により、さらに詳細に説明する。
なお、実施例中の物性評価法は下記の通りである。
(1)直径の測定
モノフィラメントを直接ダイヤルゲージ(尼崎製作所製
)を用いて5cm間隔で6点測定し平均値を求めた。
)を用いて5cm間隔で6点測定し平均値を求めた。
〈2) コーティング厚みの測定
ダイヤルゲージを用いてコーティングする前後の直径を
測定し、次式により求めた。
測定し、次式により求めた。
コーティング厚み−(D+ Do)/25cm間隔で
6点測定し、平均値を厚みとした。(ただし、Doはコ
ーティング前の直径、Dlはコーチインク後の直径) 接着剤層の厚みも同様にして測定した。
6点測定し、平均値を厚みとした。(ただし、Doはコ
ーティング前の直径、Dlはコーチインク後の直径) 接着剤層の厚みも同様にして測定した。
(3)耐摩耗性の評価
ポリエステルモノフィラメント先端に荷重100gのお
もりをつけ、1500rpmで回転する直径60mmの
セラミック製円筒に、三共製粉(株)製炭酸カルシウム
粉末“ニスカロン”#800の0.5重量%水けんだく
液を滴下しながら接触させ、切断するまでの時間を測定
した。この操作を6本のモノフィラメントについて行な
い、その平均を切断時間とした。
もりをつけ、1500rpmで回転する直径60mmの
セラミック製円筒に、三共製粉(株)製炭酸カルシウム
粉末“ニスカロン”#800の0.5重量%水けんだく
液を滴下しながら接触させ、切断するまでの時間を測定
した。この操作を6本のモノフィラメントについて行な
い、その平均を切断時間とした。
切断時間か長いほど耐摩耗性は良好となる。
(4)屈曲性の評価
ポリエステルモノフィラメントを曲率半径5II1mと
なるまで屈曲させ、屈曲部を顕微鏡観察した。屈曲性が
劣るものはコーティング層にクラックが入り、白化する
ことで確認できる。
なるまで屈曲させ、屈曲部を顕微鏡観察した。屈曲性が
劣るものはコーティング層にクラックが入り、白化する
ことで確認できる。
実施例1
(1) コーティング用ポリエステルモノフィラメン
トの製造法 固有粘度0.7LO、軟化点260℃のポリエチレンテ
レフタレートを孔径1.5mmのノズルを備えた溶融押
出紡糸機に供し、溶融紡糸した後−旦冷却し、さらに1
20℃で5.7倍に延伸し、190℃、0.9倍で弛緩
熱セットすることにより直径210μmのポリエステル
モノフィラメントを得た。
トの製造法 固有粘度0.7LO、軟化点260℃のポリエチレンテ
レフタレートを孔径1.5mmのノズルを備えた溶融押
出紡糸機に供し、溶融紡糸した後−旦冷却し、さらに1
20℃で5.7倍に延伸し、190℃、0.9倍で弛緩
熱セットすることにより直径210μmのポリエステル
モノフィラメントを得た。
(2) 接着剤液の調整法および接着剤の付着法メタ
クリル酸メチル(70モル%)とスチレン(30モル%
)のコポリマ7部、ヘキサメチロールメラミンのトリメ
チルエーテル1部、界面活性剤としてドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム0.2部および水91.8部を攪
拌上混合し、均質なエマルジョンの接着剤液を得た。こ
の接着剤液に(1)で得られたポリエステルモノフィラ
メントを0.4m/minの一定速度で浸漬した後、同
じ速度で引き上げ、長さ1mで150℃の加熱筒を通す
間に(2,5分)連続的に乾燥し、接着剤を付着したポ
リエステルモノフィラメントを得た。
クリル酸メチル(70モル%)とスチレン(30モル%
)のコポリマ7部、ヘキサメチロールメラミンのトリメ
チルエーテル1部、界面活性剤としてドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム0.2部および水91.8部を攪
拌上混合し、均質なエマルジョンの接着剤液を得た。こ
の接着剤液に(1)で得られたポリエステルモノフィラ
メントを0.4m/minの一定速度で浸漬した後、同
じ速度で引き上げ、長さ1mで150℃の加熱筒を通す
間に(2,5分)連続的に乾燥し、接着剤を付着したポ
リエステルモノフィラメントを得た。
(3) γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン加水分解物の調製((A)成分) 回転子を備えた反応器中にγ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン236部を仕込み、マグネティックス
ターラーを用いて激しく撹拌しながら、0.01規定塩
酸水溶液72部を一度に添加した。添加直後は不透明な
不均一溶液であったが、添加後数分以内で発熱を伴ない
ながら均一で無色透明の溶液になった。
ン加水分解物の調製((A)成分) 回転子を備えた反応器中にγ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン236部を仕込み、マグネティックス
ターラーを用いて激しく撹拌しながら、0.01規定塩
酸水溶液72部を一度に添加した。添加直後は不透明な
不均一溶液であったが、添加後数分以内で発熱を伴ない
ながら均一で無色透明の溶液になった。
さらに撹拌を1時間継続し、その後撹拌を停止した。得
られた加水分解物の固形分(90℃の熱風乾燥機中で2
時間放置後の残存物)は60%であった(本加水分解物
を以下、H−GPSと略す)。
られた加水分解物の固形分(90℃の熱風乾燥機中で2
時間放置後の残存物)は60%であった(本加水分解物
を以下、H−GPSと略す)。
前記<3)で調製した(A)成分としてH−GPs i
oo部を含む溶液に20℃で無機粒子((B)成分)と
して平均粒子径0.5μmのシリカを2部および硬化触
媒((C)成分)としてアセチルアセトンアルミニウム
塩を3部を加え、180センチボイスコーテイング液を
得た。コーテイング液調製直後に(2)で得られた接着
剤を付着したポリエステルモノフィラメントを0.4
m /minの一定速度で浸漬した後、同じ速度で引き
上げ長さ1mの160℃の加熱筒を通す間に(2,5分
)、連続的に硬化させた。
oo部を含む溶液に20℃で無機粒子((B)成分)と
して平均粒子径0.5μmのシリカを2部および硬化触
媒((C)成分)としてアセチルアセトンアルミニウム
塩を3部を加え、180センチボイスコーテイング液を
得た。コーテイング液調製直後に(2)で得られた接着
剤を付着したポリエステルモノフィラメントを0.4
m /minの一定速度で浸漬した後、同じ速度で引き
上げ長さ1mの160℃の加熱筒を通す間に(2,5分
)、連続的に硬化させた。
このポリエステルモノフィラメントの耐摩耗性試験およ
び屈曲性試験を行なった。
び屈曲性試験を行なった。
結果を表1にまとめた。
比較実施例1
接着剤を付着させない以外は実施例1と同様な方法でポ
リエステルモノフィラメントを得て耐摩耗性試験および
屈曲性試験を行なった。結果を表1にまとめた。
リエステルモノフィラメントを得て耐摩耗性試験および
屈曲性試験を行なった。結果を表1にまとめた。
実施例2
実施例1で調製した接着剤液にポリエステルモノフィラ
メントを1.On+/minの速度で浸漬し、接着剤層
の厚みを変えた以外は実施例1と同様な操作でポリエス
テルモノフィラメントを得て、耐摩耗性試験および屈曲
試験を行なった。結果を表1にまとめた。
メントを1.On+/minの速度で浸漬し、接着剤層
の厚みを変えた以外は実施例1と同様な操作でポリエス
テルモノフィラメントを得て、耐摩耗性試験および屈曲
試験を行なった。結果を表1にまとめた。
実施例3
実施例1で調製したコーテイング液に、調製直後、接着
剤付着ポリエステルモノフィラメントを1.Om/m1
nの速度で浸漬し、コーティング層の厚みを変えた以外
は、実施例1と同様な操作でポリエステルモノフィラメ
ントを得て耐摩純性試験および屈曲試験を行なった。結
果を表1にまとめた。
剤付着ポリエステルモノフィラメントを1.Om/m1
nの速度で浸漬し、コーティング層の厚みを変えた以外
は、実施例1と同様な操作でポリエステルモノフィラメ
ントを得て耐摩純性試験および屈曲試験を行なった。結
果を表1にまとめた。
実施例4.5
(B)成分として平均粒子径0.8μmのアルミナを2
部(実施例2)、平均粒子径0.7μmの酸化チタンを
2部(実施例3)を配合した以外は実施例1と同様な操
作でポリエステルモノフィラメントを得た後、耐摩耗性
試験および屈曲試験を行ない表1のような結果を得た。
部(実施例2)、平均粒子径0.7μmの酸化チタンを
2部(実施例3)を配合した以外は実施例1と同様な操
作でポリエステルモノフィラメントを得た後、耐摩耗性
試験および屈曲試験を行ない表1のような結果を得た。
比較実施例2
実施例1と同じ組成のコーテイング液を60℃で24時
間放置した。
間放置した。
このコーテイング液の粘度は1500センチポイズであ
り、このコーテイング液を用いて、実施例1と同様な操
作でポリエステルモノフィラメントを得て、耐摩耗性試
験および屈曲試験を行なった。
り、このコーテイング液を用いて、実施例1と同様な操
作でポリエステルモノフィラメントを得て、耐摩耗性試
験および屈曲試験を行なった。
結果を表1にまとめた。
比較実施例3.4
表1に示す別の組成のコーテイング液について実施例1
と同様な方法でポリエステルモノフィラメントを得た。
と同様な方法でポリエステルモノフィラメントを得た。
得られたモノフィラメントについて実施例1と同様に耐
摩耗性試験および屈曲試験を行なった。
摩耗性試験および屈曲試験を行なった。
結果を表1にまとめた。
比較実施例5.6
ケイ素化合物としてメチルトリメトキシシランを用い、
メチルトリメトキシシラン136部、0.1規定塩酸水
溶液54部とした以外は実施例1と同様な方法で加水分
解した後、アセチルアセトンアルミニウム塩3部(比較
実施例5)および酢酸ナトリウム3部(比較実施例6)
を添加し、コーテイング液を調製した。
メチルトリメトキシシラン136部、0.1規定塩酸水
溶液54部とした以外は実施例1と同様な方法で加水分
解した後、アセチルアセトンアルミニウム塩3部(比較
実施例5)および酢酸ナトリウム3部(比較実施例6)
を添加し、コーテイング液を調製した。
他は実施例1と同様な操作でポリエステルモノフィラメ
ントを得て、耐摩耗性試験および屈曲試験を行なった。
ントを得て、耐摩耗性試験および屈曲試験を行なった。
結果を表1にまとめた。
実施例1〜5で得られたポリエステルモノフィラメント
の耐摩耗性および屈曲性が良好であるのに対し、接着剤
層がないと(比較実施例1)耐摩耗性が劣り、コーティ
ング層の厚みが厚すぎると(比較実施例2)耐摩耗性は
非常に良好になるが、屈曲性が低下するため容易にクラ
ックが入り白化した。無機粒子を含有しないもの(比較
実施例3)、(C)成分として他の硬化触媒を用いたも
の(比較実施例4)は実施例1と比較すると切断時間は
短く、耐摩耗性は劣るものであった。
の耐摩耗性および屈曲性が良好であるのに対し、接着剤
層がないと(比較実施例1)耐摩耗性が劣り、コーティ
ング層の厚みが厚すぎると(比較実施例2)耐摩耗性は
非常に良好になるが、屈曲性が低下するため容易にクラ
ックが入り白化した。無機粒子を含有しないもの(比較
実施例3)、(C)成分として他の硬化触媒を用いたも
の(比較実施例4)は実施例1と比較すると切断時間は
短く、耐摩耗性は劣るものであった。
またエポキシ基を含有しないメチルトリメトキシシラン
の加水分解物とシリカを用い、硬化触媒としてアセチル
アセトンアルミニウム塩を用いた場合(比較実施例5)
は硬化が進まないため耐摩耗性が劣り、硬化触媒として
酢酸ナトリウムを用いた場合(比較実施例6)、硬化に
より耐摩耗性は向上するが、屈曲性の劣るものであった
。
の加水分解物とシリカを用い、硬化触媒としてアセチル
アセトンアルミニウム塩を用いた場合(比較実施例5)
は硬化が進まないため耐摩耗性が劣り、硬化触媒として
酢酸ナトリウムを用いた場合(比較実施例6)、硬化に
より耐摩耗性は向上するが、屈曲性の劣るものであった
。
(以下余白)
[発明の効果]
本発明のポリエステルモノフィラメントは接着剤層を介
して表面を特定のケイ素化合物の加水分解物と無機粒子
の混合物を特定の金属化合物で硬化させた硬化物でコー
ティングしているため、ポリエステルモノフィラメント
とコーティング層の密着性が高まり、耐摩耗性が良好と
なるとともに、屈曲性にも優れているため、織物、網等
への加工性が優れている。
して表面を特定のケイ素化合物の加水分解物と無機粒子
の混合物を特定の金属化合物で硬化させた硬化物でコー
ティングしているため、ポリエステルモノフィラメント
とコーティング層の密着性が高まり、耐摩耗性が良好と
なるとともに、屈曲性にも優れているため、織物、網等
への加工性が優れている。
本発明のポリエステルモノフィラメントは上記特性が要
求されるあらゆる分野で使用可能であるが、炭酸カルシ
ウム等の無機粒子による摩耗が起こりやすい中性紙製造
における抄紙工程の網に適用すると一層その効果が発現
する。その場合、耐摩耗性が良好で屈曲性にも優れてい
るため、長時間、高速での抄紙の操業が可能である。
求されるあらゆる分野で使用可能であるが、炭酸カルシ
ウム等の無機粒子による摩耗が起こりやすい中性紙製造
における抄紙工程の網に適用すると一層その効果が発現
する。その場合、耐摩耗性が良好で屈曲性にも優れてい
るため、長時間、高速での抄紙の操業が可能である。
Claims (2)
- (1)下記一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔ただし、n=1〜3、R^1はアルキル、アルコキシ
アルキル基であり、n個のR^1は同じでも異っていて
もよい。R^2はC_1〜C_6のアルキル、アリール
基、R^3はC_1〜C_1_0のアルキレンあるいは
アルキレンオキシドまたはポリアルキレンオキシド、X
はエポキシ基を含む官能基である。〕 で示されるケイ素化合物の加水分解物およ び無機粒子の混合物を鉄、クロム、アルミニウム、コバ
ルト、チタン化合物から選ばれる1種以上の金属化合物
で硬化処理してなる硬化物を、接着剤層を介して、表面
にコーティングしたポリエステルモノフィラメントであ
って、該コーティング層の厚みが0.5〜20μmであ
ることを特徴とするポリエステルモノフィラメント。 - (2)抄紙用網の構成糸として用いることを特徴とする
請求項(1)記載のポリエステルモノフィラメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12524090A JPH0424288A (ja) | 1990-05-14 | 1990-05-14 | ポリエステルモノフィラメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12524090A JPH0424288A (ja) | 1990-05-14 | 1990-05-14 | ポリエステルモノフィラメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0424288A true JPH0424288A (ja) | 1992-01-28 |
Family
ID=14905261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12524090A Pending JPH0424288A (ja) | 1990-05-14 | 1990-05-14 | ポリエステルモノフィラメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0424288A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014157469A1 (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 富士フイルム株式会社 | ハードコート層形成用水性組成物およびハードコート層 |
-
1990
- 1990-05-14 JP JP12524090A patent/JPH0424288A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014157469A1 (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 富士フイルム株式会社 | ハードコート層形成用水性組成物およびハードコート層 |
JP2014208743A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-11-06 | 富士フイルム株式会社 | ハードコート層形成用水性組成物およびハードコート層 |
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