JPH04235193A - リピドx類縁体 - Google Patents
リピドx類縁体Info
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- JPH04235193A JPH04235193A JP3147075A JP14707591A JPH04235193A JP H04235193 A JPH04235193 A JP H04235193A JP 3147075 A JP3147075 A JP 3147075A JP 14707591 A JP14707591 A JP 14707591A JP H04235193 A JPH04235193 A JP H04235193A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Saccharide Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、マクロファ−ジ活性化
に基づいた抗腫瘍作用を有する、新規なリピドX類縁体
及びその塩に関する。 【0003】 【従来の技術】腸内細菌から得られたグラム陰性菌の細
胞壁の最表層には、菌体外に分泌されない毒成分(内毒
素)が含まれており、この内毒素は、内毒素活性以外に
も、生体の自己防衛にかかわる免疫アジュバント活性、
マクロファ−ジ活性、マイト−ジェン活性、発熱作用、
腫瘍壊死作用、抗体産生増強作用、TNF誘導作用等の
多様な生物活性を示す。かかる内毒素はリポ多糖よりな
り、いわゆるリピドA部分が内毒素活性の活性中心であ
ることが分かってきた。一方、リピドA生合成前駆体と
して、モノサッカライドであるリピドX、YがE.co
li変異株より分離され、リピドA非還元末端モノサッ
カライドもリピドAと同様の活性を示すことが明かとな
った。 これらの結果をもとにして、リピドA、X、Y又はリピ
ドA非還元末端モノサッカライドの類縁体を合成し、そ
の活性を調べることが行なわれることとなった(例えば
、井本等、Tetrahedron Lett.,26
巻、1545頁 (1985年)又は木曽等、Carb
ohydrate Research, 162巻、1
27 頁、1987年) 。しかしながら、細菌の内毒
素そのものであるため、致死毒性、発熱作用、白血球減
少、自己免疫疾患の誘導等の問題が残っている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、マクロ
ファ−ジ活性化作用を有するリピドAモノサッカライド
類縁体の合成とその薬理活性について、永年に亘り鋭意
研究を行なった結果、既知の化合物とは構造を異にする
、新規なリピドX類縁体が優れたマクロファ−ジ活性化
作用を有し、免疫賦活剤又は抗腫瘍剤として有用である
ことを見出し、本発明を完成した。 【0005】 【発明の構成】本発明の新規なリピドX類縁体は、一般
式 【0006】 【化2】 【0007】[式中、R1 及びR4 のうち、一方は
、水素原子、式−P(O)(OH)2を有する基若しく
は水酸基の保護基を示し、他方は、式−P(O)(OH
)2を有する基を示す。R2 及びR3 は、同一又は
異なって、炭素数6乃至20個の脂肪族アシル基又は下
記[置換基A群]より選択された基で、少なくとも1以
上置換された炭素数6乃至20個の脂肪族アシル基を示
す。R5 は、水素原子若しくは水酸基の保護基を示す
。但し、R2 及びR3 は、同時に、同一又は異なっ
て、炭素数6乃至20個の脂肪族アシル基、水酸基で置
換された炭素数6乃至20個の脂肪族アシル基又は炭素
数6乃至20個の脂肪族アシルオキシ基で置換された炭
素数6乃至20個の脂肪族アシル基を示さない。]で表
わされる。[置換基A群]ハロゲン原子、水酸基、炭素
数6乃至20個の脂肪族アシルオキシ基及びハロゲン原
子で置換された炭素数6乃至20個の脂肪族アシルオキ
シ基。 【0008】上記一般式(I) において、R1 、R
4 及びR5 の定義における「水酸基の保護基」とし
ては、反応における保護基及び生体に投与する際の保護
基を示し、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル
、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル
、バレリル、イソバレリル、オクタノイル、ラウロイル
、ミリストイル、トリデカノイル、パルミトイル、ステ
アロイルのようなアルキルカルボニル基、クロロアセチ
ル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフル
オロアセチルのようなハロゲン化アルキルカルボニル基
、メトキシアセチルのような低級アルコキシアルキルカ
ルボニル基、(E)−2−メチル−2− ブテノイルの
ような不飽和アルキルカルボニル基等の脂肪族アシル基
;ベンゾイル、α− ナフトイル、β− ナフトイルの
ようなアリ−ルカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、
4−クロロベンゾイルのようなハロゲン化アリ−ルカル
ボニル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−ト
ルオイルのような低級アルキル化アリ−ルカルボニル基
、4−アニソイルのような低級アルコキシ化アリ−ルカ
ルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾ
イルのようなニトロ化アリ−ルカルボニル基、2−(
メトキシカルボニル) ベンゾイルのような低級アルコ
キシカルボニル化アリ−ルカルボニル基、4−フェニル
ベンゾイルのようなアリ−ル化アリ−ルカルボニル基等
の芳香族アシル基;テトラヒドロピラン−2− イル、
3−ブロモテトラヒドロピラン−2− イル、4−メト
キシテトラヒドロピラン−4− イル、テトラヒドロチ
オピラン−2− イル、4−メトキシテトラヒドロチオ
ピラン−4− イルのようなテトラヒドロピラニル又は
テトラヒドロチオピラニル基;テトラヒドロフラン−2
− イル、テトラヒドロチオフラン−2− イルのよう
なテトラヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラニル
基;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソプロピ
ルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、メチル
ジイソプロピルシリル、メチルジ−t− ブチルシリル
、トリイソプロピルシリルのようなトリ低級アルキルシ
リル基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニル−t−
ブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニ
ルジイソプロピルシリルのような1 乃至2 のアリ−
ル基で置換されたトリ低級アルキルシリル基等のシリル
基;メトキシメチル、1,1−ジメチル−1− メトキ
シメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプ
ロポキシメチル、ブトキシメチル、t−ブトキシメチル
のような低級アルコキシメチル基、2−メトキシエトキ
シメチルのような低級アルコキシ化低級アルコキシメチ
ル基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(
2− クロロエトキシ) メチルのようなハロゲン化低
級アルコキシメチル等のアルコキシメチル基;1−エト
キシエチル、1−メチル−1− メトキシエチル、1−
( イソプロポキシ) エチルのような低級アルコキシ
化エチル基、2,2,2−トリクロロエチルのようなハ
ロゲン化エチル基、2−( フェニルゼレニル) エチ
ルのようなアリ−ルゼレニル化エチル基等の置換エチル
基;ベンジル、フェネチル、3−フェニルプロピル、α
− ナフチルメチル、β− ナフチルメチル、ジフェニ
ルメチル、トリフェニルメチル、α− ナフチルジフェ
ニルメチル、9−アンスリルメチルのような1 乃至3
個のアリ−ル基で置換された低級アルキル基、4−メ
チルベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、3,
4,5−トリメチルベンジル、4−メトキシベンジル、
4−メトキシフェニルジフェニルメチル、2−ニトロベ
ンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジル、4
−ブロモベンジル、4−シアノベンジル、4−シアノベ
ンジルジフェニルメチル、ビス(2− ニトロフェニル
) メチル、ピペロニルのような低級アルキル、低級ア
ルコキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ基でアリ−ル環が
置換された1 乃至3 個のアリ−ル基で置換された低
級アルキル基等のアラルキル基;メトキシカルボニル、
エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、イソブ
トキシカルボニルのような低級アルコキシカルボニル基
、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−ト
リメチルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲン又
はトリ低級アルキルシリル基で置換された低級アルコキ
シカルボニル基等のアルコキシカルボニル基;ビニルオ
キシカルボニル、アリルオキシカルボニルのようなアル
ケニルオキシカルボニル基;ベンジルオキシカルボニル
、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジ
メトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボ
ニルのような、1 乃至2 個の低級アルコキシ又はニ
トロ基でアリ−ル環が置換されていてもよいアラルキル
オキシカルボニル基;アリル基等のアルケニル基のよう
な反応における保護基;式−COCH2CH2COOH
、−COCH2CH(OH)COOH若しくは−CO
CH=CH−COOH を有する化合物のような末端に
カルボキシ基を有するアシル基又はピバロイルオキシメ
チルオキシカルボニルのような生体に投与する際の保護
基を挙げることができる。 【0009】R2 及びR3 の定義における「炭素数
6乃至20個の脂肪族アシル基」、[置換基A群]の定
義における「炭素数6乃至20個の脂肪族アシルオキシ
基」及び「ハロゲン原子で置換された炭素数6乃至20
個の脂肪族アシルオキシ基」の「炭素数6乃至20個の
脂肪族アシル基」としては、例えば、ペンチルカルボニ
ル、ヘキシルカルボニル、ヘプチルカルボニル、オクチ
ルカルボニル、ノニルカルボニル、デシルカルボニル、
3−メチルノニルカルボニル、8−メチルノニルカルボ
ニル、3−エチルオクチルカルボニル、3,7−ジメチ
ルオクチルカルボニル、ウンデシルカルボニル、ドデシ
ルカルボニル、トリデシルカルボニル、テトラデシルカ
ルボニル、ペンタデシルカルボニル、ヘキサデシルカル
ボニル、1−メチルペンタデシルカルボニル、14−
メチルペンタデシルカルボニル、13,13−ジメチル
テトラデシルカルボニル、ヘプタデシルカルボニル、1
5− メチルヘキサデシルカルボニル、オクタデシルカ
ルボニル、1−メチルヘプタデシルカルボニル及びノナ
デシルカルボニルを挙げることができるが、好適には炭
素数10乃至16個の直鎖又は分枝鎖脂肪族アシル基で
ある。 【0010】[置換基A群]の定義における「ハロゲン
原子」としては、弗素、塩素、臭素又は沃素を示す。 【0011】本発明の化合物(I) は、塩にすること
ができるが、そのような塩としては、好適には、ナトリ
ウム塩、カリウム塩又はカルシウム塩のようなアルカリ
金属又はアルカリ土類金属の塩;トリエチルアミン塩、
トリメチルアミン塩のような有機塩基の塩を挙げること
ができる。 【0012】本発明の化合物(I) は、分子中に不斉
炭素を有し、各々がS配位、R配位である立体異性体が
存在するが、その各々、或いはそれらの混合物のいずれ
も本発明に包含される。 【0013】化合物(I) において、好適な化合物と
しては、 (1) R1 及びR4 が、同一又は異なって、水素
原子又は式−P(O)(OH)2を有する基である化合
物(2) R1 及びR4 のうち、一方が、式−P(
O)(OH)2を有する基であり、他方が、水素原子又
は式−P(O)(OH)2を有する基である化合物 (3) R2 及びR3 のうち、一方が、ハロゲン原
子、水酸基、炭素数10乃至16個の脂肪族アシルオキ
シ基若しくはハロゲン原子で置換された炭素数10乃至
16個の脂肪族アシルオキシ基を有していてもよい炭素
数10乃至16個の脂肪族アシル基であり、他方が、ハ
ロゲン原子及び、水酸基若しくは炭素数10乃至16個
の脂肪族アシルオキシ基を有する炭素数10乃至16個
の脂肪族アシル基である化合物(4) R2 が、ハロ
ゲン原子、水酸基、炭素数10乃至16個の脂肪族アシ
ルオキシ基若しくはハロゲン原子で置換された炭素数1
0乃至16個の脂肪族アシルオキシ基を有していてもよ
い炭素数10乃至16個の脂肪族アシル基である化合物 (5) R5 が、水素原子又は式−COCH2CH2
COOH 、−COCH2CH(OH)COOH若しく
は−COCH=CH−COOH を有する基のような末
端にカルボキシ基を有するアシル基である化合物を挙げ
ることができる。 【0014】本発明の代表的化合物としては、例えば、
第1表及び第2表に記載する化合物を挙げることができ
るが、本発明はこれらの化合物に限定されるものではな
い。 第1表 【0015】 【化3】 【0016】 ─────────────────────────
───────────例示化合物
R2
R3
────────────────────────
──────────── 1 −C
OCH2CH(OH)C7H15
−COCHFCH(OH)C11H23
2 −COCH2
CH(OH)C9H19
−COCHFCH(OH)C11H23
3 −COCH2CH(O
H)C11H23 −CO
CHFCH(OH)C11H23
4 −COCH2CH(OH)C1
3H27 −COCHFC
H(OH)C11H23 5
−COCH2CH(OH)C15H31
−COCHFCH(OH
)C11H23 6
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OH)C7H
15 7 −
COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OH)C9H19
8 −COCH
2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OH)C11H23
9 −COCH2CH(
OH)C11H23 −C
OCHFCH(OH)C13H27
10 −COCH2CH(OH)
C11H23 −COCH
FCH(OH)C15H31
11 −COCH2CH(OH)C11
H23 −COCHClC
H(OH)C11H23 12
−COCH2CH(OCOC11H23
)C9H19 −COCHFCH(OH
)C11H23 13
−COCH2CH(OCOC11H23)C1
1H23 −COCHFCH(OH)C1
1H23 14
−COCH2CH(OCOC11H23)C13H2
7 −COCHFCH(OH)C11H2
3 15 −C
OCH2CH(OCOC9H19)C11H23
−COCHFCH(OH)C11H23
16 −COCH
2CH(OCOC13H27)C11H23
−COCHFCH(OH)C11H23
17 −COCH2CH
(OCOC11H23)C11H23 −
COCHClCH(OH)C11H23
18 −COCH2CH(OC
OC11H23)C11H23 −COC
H(OH)CHFC11H23
19 −COCH2CH(OH)C1
1H23 −COCHFC
H(OCOC11H23)C11H23 20
−COCH2CH(OH)C11H2
3 −COCHFCH(O
COC9H19)C11H23 21
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OCOC
13H27)C11H23 22
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H
23)C9H19 23 −
COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H23)
C13H27 24 −COC
H2CH(OH)C9H19
−COCHFCH(OCOC11H23)C11
H23 25 −COCH2C
H(OH)C13H27
−COCHFCH(OCOC11H23)C11H23
26 −COCH2CH(O
H)C11H23 −CO
CHClCH(OCOC11H23)C11H23
27 −COCH2CH(OCOC
11H23)C11H23 −COCHF
CH(OCOC11H23)C11H23 2
8 −COCH2CH(OCOC11H
23)C11H23 −COCHFCH(
OCOC9H19)C11H23 29
−COCH2CH(OCOC11H23)
C11H23 −COCHFCH(OCO
C13H27)C11H23 30
−COCH2CH(OCOC11H23)C11
H23 −COCHFCH(OCOC11
H23)C9H19 31 −
COCH2CH(OCOC11H23)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H23)
C13H27 32 −COC
H2CH(OCOC9H19)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H23)C11
H23 33 −COCH2C
H(OCOC13H27)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H23)C11H23
34 −COCH2CH(O
COC11H23)C9H19 −CO
CHFCH(OCOC11H23)C11H23
35 −COCH2CH(OCOC
11H23)C13H27 −COCHF
CH(OCOC11H23)C11H23 3
6 −COCH2CH(OCOC11H
23)C11H23 −COCHClCH
(OCOC11H23)C11H23 37
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHF(CH2)2
CH(OH)C9H19 38
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHF(CH2)3CH(
OH)C8H17 39
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHCl(CH2)4CH(OH
)C7H15 40 −CO
CH2CH(OH)C11H23
−COCHBr(CH2)5CH(OH)C6
H13 41 −COCH2
CH(OH)C11H23
−COCHF(CH2)6CH(OH)C5H11
42 −COCH2CH(
OH)C11H23 −C
OCHCl(CH2)7CH(OH)C4H9
43 −COCHFCH(OH)
C11H23 −COCH
2CH(OH)C11H23
44 −COCHFCH(OH)C11
H23 −COCH2CH
(OH)C9H19 45
−COCHFCH(OH)C11H23
−COCH2CH(OH
)C13H27 46
−COCHClCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OH)C1
1H23 47
−COCHBrCH(OH)C13H27
−COCH2CH(OH)C11H2
3 48 −C
OCHFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OH)C9H19
49 −COCH
ClCH(OH)C13H27
−COCH2CH(OH)C13H27
50 −COCHFCH
(OH)C9H19 −
COCH2CH(OH)C13H27
51 −COCHFCH(OH
)C13H27 −COC
H2CH(OH)C9H19
52 −COCHFCH(OH)C1
1H23 −COCH2C
H(OCOC11H23)C11H23 53
−COCHFCH(OH)C11H2
3 −COCH2CH(O
COC9H19)C11H23 54
−COCHFCH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC
13H27)C11H23 55
−COCHClCH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC11H
23)C9H19 56 −
COCHBrCH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC11H23)
C13H27 57 −COC
HFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OCOC11H23)C11
H23 58 −COCHCl
CH(OH)C9H19
−COCH2CH(OCOC9H19)C11H23
59 −COCHFCH(O
H)C9H19 −CO
CH2CH(OCOC13H27)C11H23
60 −COCHFCH(OH)C9
H19 −COCH2C
H(OCOC11H23)C9H19 61
−COCHFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(O
COC11H23)C13H27 62
−COCHClCH(OH)C13H27
−COCH2CH(OCOC
11H23)C11H23 63
−COCHFCH(OCOC11H23)C11H
23 −COCH2CH(OH)C11H
23 64 −
COCHFCH(OCOC9H19)C11H23
−COCH2CH(OH)C11H23
65 −COC
HFCH(OCOC13H27)C11H23
−COCH2CH(OH)C11H23
66 −COCHCl
CH(OCOC11H23)C13H27
−COCH2CH(OH)C11H23
67 −COCHBrCH(
OCOC13H27)C9H19 −CO
CH2CH(OH)C11H23
68 −COCHFCH(OCOC
11H23)C11H23 −COCH2
CH(OH)C9H19 6
9 −COCHClCH(OCOC9H
19)C11H23 −COCH2CH(
OH)C13H27 70
−COCHFCH(OCOC11H23)
C11H23 −COCH2CH(OCO
C11H23)C11H23 71
−COCHFCH(OCOC9H19)C11H
23 −COCH2CH(OCOC9H
19)C11H23 72
−COCHFCH(OCOC13H27)C11H23
−COCH2CH(OCOC13H27
)C11H23 73 −CO
CHClCH(OCOC11H23)C13H27
−COCH2CH(OCOC11H23)C9
H19 74 −COCHF
CH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC13H27)C11H2
3 75 −COCH2CH(
OH)C11H23 −C
OCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H2
3 76 −COCH2CH(OCO
C13H27)C11H23 −COCH
2CH(OCOCF2C12H25)C11H23
77 −COCH2CH(OCOC11
H23)C11H23 −COCH2CH
(OCOCF2C12H25)C11H23 78
−COCH2CH(OH)C9H19
−COCH2CH(OC
OCF2C12H25)C11H23 79
−COCH2CH(OCOC13H27)C9
H19 −COCH2CH(OCOCF
2C12H25)C11H23 80
−COCH2CH(OCOC11H23)C9H19
−COCH2CH(OCOCF2C1
2H25)C11H23 81 −C
OCH2CH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOCF2C10H2
1)C11H23 82 −COCH
2CH(OCOC13H27)C11H23
−COCH2CH(OCOCF2C10H21)C
11H23 83 −COCH2CH
(OCOC11H23)C11H23 −
COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H
23 84 −COCH2CH(OH
)C9H19 −COC
H2CH(OCOCF2C10H21)C11H23
85 −COCH2CH(OCOC1
3H27)C9H19 −COCH2C
H(OCOCF2C10H21)C11H23 86
−COCH2CH(OCOC11H2
3)C9H19 −COCH2CH(O
COCF2C10H21)C11H23 87
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCF2CH(OCOC
11H23)C11H23 88
−COCH2CH(OCOC13H27)C11H
23 −COCF2CH(OCOC11H
23)C11H23 89 −C
OCH2CH(OCOC11H23)C11H23
−COCF2CH(OCOC11H23)C
11H23 90 −COCH
2CH(OH)C9H19
−COCF2CH(OCOC11H23)C11H
23 91 −COCH2CH
(OCOC13H27)C9H19 −
COCF2CH(OCOC11H23)C11H23
92 −COCH2CH(OC
OC11H23)C9H19 −COC
F2CH(OCOC11H23)C11H23
93 −COCH2CH(OH)C1
1H23 −COCF2C
H(OCOC13H27)C11H23 94
−COCH2CH(OCOC13H2
7)C11H23 −COCF2CH(O
COC13H27)C11H23 95
−COCH2CH(OCOC11H23)C
11H23 −COCF2CH(OCOC
13H27)C11H23 96
−COCH2CH(OH)C9H19
−COCF2CH(OCOC13H
27)C11H23 97 −
COCH2CH(OCOC13H27)C9H19
−COCF2CH(OCOC13H27)
C11H23 98 −COC
H2CH(OCOC11H23)C9H19
−COCF2CH(OCOC13H27)C11
H23 99 −COCH2C
H(OH)C11H23
−COCF2CH(OH)C11H23
100 −COCH2CH(O
COC13H27)C11H23 −CO
CF2CH(OH)C11H23
101 −COCH2CH(OCOC
11H23)C11H23 −COCF2
CH(OH)C11H23 10
2 −COCH2CH(OH)C9H1
9 −COCF2CH(
OH)C11H23 103
−COCH2CH(OCOC13H27)
C9H19 −COCF2CH(OH)
C11H23 104
−COCH2CH(OCOC11H23)C9H
19 −COCF2CH(OH)C11
H23 105
−COCF2CH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC13H27
)C11H23 106 −CO
CF2CH(OCOC11H23)C11H23
−COCH2CH(OCOC13H27)C1
1H23 107 −COCF2
CH(OCOC13H27)C11H23
−COCF2CH(OCOC13H27)C11H2
3 108 −COCH2CH(
OCOCF2C12H25)C11H23 −C
OCF2CH(OCOC13H27)C11H23
109 −COCH2CH(OCO
CF2C10H21)C11H23 −COCF
2CH(OCOC13H27)C11H23 1
10 −COCF2CH(OH)C11
H23 −COCH2CH
(OCOC11H23)C11H23 111
−COCF2CH(OCOC11H23
)C11H23 −COCH2CH(OC
OC11H23)C11H23 112
−COCF2CH(OCOC13H27)C1
1H23 −COCH2CH(OCOC1
1H23)C11H23 113
−COCH2CH(OCOCF2C12H25)C1
1H23 −COCH2CH(OCOC11H2
3)C11H23 114 −C
OCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H2
3 −COCH2CH(OCOC11H23)C
11H23 115 −COCF
2CH(OH)C11H23
−COCF2CH(OCOC13H27)C11H
23 116 −COCF2CH
(OCOC11H23)C11H23 −
COCF2CH(OCOC13H27)C11H23
117 −COCF2CH(OC
OC13H27)C11H23 −COC
F2CH(OCOC13H27)C11H23
118 −COCH2CH(OCOCF
2C12H25)C11H23 −COCF2C
H(OCOC13H27)C11H23 119
−COCH2CH(OCOCF2C1
0H21)C11H23 −COCF2CH(O
COC13H27)C11H23 120
−COCF2CH(OH)C11H23
−COCF2CH(OCOC
11H23)C11H23 121
−COCF2CH(OCOC11H23)C11H
23 −COCF2CH(OCOC11H
23)C11H23 122 −
COCF2CH(OCOC13H27)C11H23
−COCF2CH(OCOC11H23)
C11H23 123 −COC
H2CH(OCOCF2C12H25)C11H23
−COCF2CH(OCOC11H23)C11
H23 124 −COCH2C
H(OCOCF2C10H21)C11H23
−COCF2CH(OCOC11H23)C11H23
125 −COCF2C12H
25 −CO
CH2CH(OCOC13H27)C11H23
126 −COCF2C12H25
−COCH2
CH(OCOC11H23)C11H23 12
7 −COCH2CHFC11H23
−COCH2CH(
OCOC13H27)C11H23 128
−COCH2CHFC11H23
−COCF2CH(OCO
C11H23)C11H23 129
−COCH2CHFC11H23
−COCH2CH(OH)C11
H23 130
−COCH2CHFC11H23
−COCH2CH(OCOC15H31
)C11H23 ───────────────
─────────────────────第2表 【0017】 【化4】 【0018】 ─────────────────────────
───────────例示化合物 R2
R3
────────────────────────
──────────── 1 −C
OCH2CH(OH)C7H15
−COCHFCH(OH)C11H23
2 −COCH2
CH(OH)C9H19
−COCHFCH(OH)C11H23
3 −COCH2CH(O
H)C11H23 −CO
CHFCH(OH)C11H23
4 −COCH2CH(OH)C1
3H27 −COCHFC
H(OH)C11H23 5
−COCH2CH(OH)C15H31
−COCHFCH(OH
)C11H23 6
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OH)C7H
15 7 −
COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OH)C15H31
8 −COCH
2CH(OH)C11H23
−COCHClCH(OH)C11H23
9 −COCH2CH(
OCOC11H23)C9H19 −C
OCHFCH(OH)C11H23
10 −COCH2CH(OCO
C11H23)C11H23 −COCH
FCH(OH)C11H23
11 −COCH2CH(OCOC11
H23)C13H27 −COCHFCH
(OH)C11H23 12
−COCH2CH(OCOC9H19)
C11H23 −COCHFCH(OH
)C11H23 13
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OCOC9
H19)C11H23 14
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OCOC13H2
7)C11H23 15 −C
OCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H23)C
9H19 16 −COCH
2CH(OH)C11H23
−COCHClCH(OCOC11H23)C11
H23 17 −COCH2CH
(OCOC11H23)C11H23 −
COCHFCH(OCOC11H23)C11H23
18 −COCH2CH(OC
OC11H23)C11H23 −COC
HFCH(OCOC9H19)C11H23
19 −COCH2CH(OCOC1
1H23)C11H23 −COCHFC
H(OCOC13H27)C11H23 20
−COCH2CH(OCOC11H2
3)C11H23 −COCHFCH(O
COC11H23)C9H19 21
−COCH2CH(OCOC11H23)C
11H23 −COCHFCH(OCOC
11H23)C13H27 22
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHF(CH2)2CH(O
H)C9H19 23 −
COCH2CH(OH)C11H23
−COCHF(CH2)3CH(OH)C
8H17 24 −COC
H2CH(OH)C11H23
−COCHCl(CH2)4CH(OH)C7H
15 25 −COCH2C
H(OH)C11H23
−COCHBr(CH2)5CH(OH)C6H13
26 −COCH2CH(O
H)C11H23 −CO
CHF(CH2)6CH(OH)C5H11
27 −COCHFCH(OH)C
11H23 −COCH2
CH(OH)C11H23 2
8 −COCHFCH(OH)C11H
23 −COCH2CH(
OH)C9H19 29
−COCHFCH(OH)C11H23
−COCH2CH(OH)
C13H27 30
−COCHClCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OH)C11
H23 31
−COCHBrCH(OH)C13H27
−COCH2CH(OH)C11H23
32 −CO
CHFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OH)C9H19
33 −COCHC
lCH(OH)C13H27
−COCH2CH(OH)C13H27
34 −COCHFCH(
OH)C9H19 −C
OCH2CH(OH)C13H27
35 −COCHFCH(OH)
C13H27 −COCH
2CH(OH)C9H19
36 −COCHFCH(OH)C11
H23 −COCH2CH
(OCOC11H23)C11H23 37
−COCHClCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OC
OC9H19)C11H23 38
−COCHFCH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC1
3H27)C11H23 39
−COCHFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OCOC11H2
3)C9H19 40 −C
OCHFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OCOC11H23)C
13H27 41 −COCH
ClCH(OH)C13H27
−COCH2CH(OCOC11H23)C11H
23 42 −COCHFCH
(OCOC11H23)C11H23 −
COCH2CH(OH)C11H23
43 −COCHFCH(OC
OC11H23)C11H23 −COC
H2CH(OCOC11H23)C11H23
44 −COCHFCH(OCOC9
H19)C11H23 −COCH2C
H(OCOC9H19)C11H23 45
−COCHFCH(OCOC13H2
7)C11H23 −COCH2CH(O
COC13H27)C11H23 46
−COCHClCH(OCOC11H23)
C13H27 −COCH2CH(OCOC
11H23)C9H19 47
−COCH2CH(OCOC13H27)C11H
23 −COCHFCH(OH)C11H
23 48 −
COCH2CH(OCOC13H27)C11H23
−COCHFCH(OCOC13H27)
C11H23 49 −COC
HFCH(OCOC13H27)C11H23
−COCH2CH(OH)C11H23
50 −COCHFC
H(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC13H27)C11H23
51 −COCH2CH(O
H)C11H23 −CO
CHFCH(OH)C9H19
52 −COCH2CH(OH)C
11H23 −COCHF
CH(OH)C13H27 5
3 −COCH2CH(OH)C11H
23 −COCHFCH(
OCOC15H31)C11H23 54
−COCHFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OH)
C11H23 55
−COCHFCH(OCOC11H23)C11
H23 −COCH2CH(OCOC13
H27)C11H23 56
−COCHFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OCOC11H23
)C11H23 57 −CO
CHFCH(OH)C11H23
−COCHFCH(OH)C11H23
58 −COCHF
CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H23)C11H2
3 59 −COCHFCH(
OH)C11H23 −C
OCHFCH(OCOC13H27)C11H23
60 −COCHFCH(OCO
C11H23)C11H23 −COCH
FCH(OH)C11H23
61 −COCHFCH(OCOC11
H23)C11H23 −COCHFCH
(OCOC11H23)C11H23 62
−COCHFCH(OCOC11H23
)C11H23 −COCHFCH(OC
OC13H27)C11H23 63
−COCHFCH(OCOC13H27)C11
H23 −COCHFCH(OH)C11
H23 64
−COCHFCH(OCOC13H27)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H23
)C11H23 65 −CO
CHFCH(OCOC13H27)C11H23
−COCHFCH(OCOC13H27)C1
1H23 66 −COCH2
CH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOCF2C12H25)C1
1H23 67 −COCH2CH(
OCOC13H27)C11H23 −C
OCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H2
3 68 −COCH2CH(OCO
C11H23)C11H23 −COCH
2CH(OCOCF2C12H25)C11H23
69 −COCH2CH(OH)C9H
19 −COCH2CH
(OCOCF2C12H25)C11H23 70
−COCH2CH(OCOC13H27
)C9H19 −COCH2CH(OC
OCF2C12H25)C11H23 71
−COCH2CH(OCOC11H23)C9
H19 −COCH2CH(OCOCF
2C12H25)C11H23 72
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOCF2C1
0H21)C11H23 73 −C
OCH2CH(OCOC13H27)C11H23
−COCH2CH(OCOCF2C10H2
1)C11H23 74 −COCH
2CH(OCOC11H23)C11H23
−COCH2CH(OCOCF2C10H21)C
11H23 75 −COCH2CH
(OH)C9H19 −
COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H
23 76 −COCH2CH(OC
OC13H27)C9H19 −COC
H2CH(OCOCF2C10H21)C11H23
77 −COCH2CH(OCOC1
1H23)C9H19 −COCH2C
H(OCOCF2C10H21)C11H23 78
−COCH2CH(OH)C11H2
3 −COCF2CH(O
COC11H23)C11H23 79
−COCH2CH(OCOC13H27)C
11H23 −COCF2CH(OCOC
11H23)C11H23 80
−COCH2CH(OCOC11H23)C11H
23 −COCF2CH(OCOC11H
23)C11H23 81 −
COCH2CH(OH)C9H19
−COCF2CH(OCOC11H23)
C11H23 82 −COC
H2CH(OCOC13H27)C9H19
−COCF2CH(OCOC11H23)C11
H23 83 −COCH2C
H(OCOC11H23)C9H19
−COCF2CH(OCOC11H23)C11H23
84 −COCH2CH(O
H)C11H23 −CO
CF2CH(OCOC13H27)C11H23
85 −COCH2CH(OCOC
13H27)C11H23 −COCF2
CH(OCOC13H27)C11H23 8
6 −COCH2CH(OCOC11H
23)C11H23 −COCF2CH(
OCOC13H27)C11H23 87
−COCH2CH(OH)C9H19
−COCF2CH(OCO
C13H27)C11H23 88
−COCH2CH(OCOC13H27)C9H
19 −COCF2CH(OCOC13
H27)C11H23 89
−COCH2CH(OCOC11H23)C9H19
−COCF2CH(OCOC13H27
)C11H23 90 −CO
CH2CH(OH)C11H23
−COCF2CH(OH)C11H23
91 −COCH2
CH(OCOC13H27)C11H23
−COCF2CH(OH)C11H23
92 −COCH2CH(
OCOC11H23)C11H23 −C
OCF2CH(OH)C11H23
93 −COCH2CH(OH)
C9H19 −COCF
2CH(OH)C11H23
94 −COCH2CH(OCOC13
H27)C9H19 −COCF2CH
(OH)C11H23 95
−COCH2CH(OCOC11H23
)C9H19 −COCF2CH(OH
)C11H23 96
−COCF2CH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC1
3H27)C11H23 97
−COCF2CH(OCOC11H23)C11H2
3 −COCH2CH(OCOC13H2
7)C11H23 98 −C
OCF2CH(OCOC13H27)C11H23
−COCF2CH(OCOC13H27)C
11H23 99 −COCH
2CH(OCOCF2C12H25)C11H23
−COCF2CH(OCOC13H27)C11H
23 100 −COCH2CH
(OCOCF2C10H21)C11H23 −
COCF2CH(OCOC13H27)C11H23
101 −COCF2CH(OH
)C11H23 −COC
H2CH(OCOC11H23)C11H23
102 −COCF2CH(OCOC1
1H23)C11H23 −COCH2C
H(OCOC11H23)C11H23 103
−COCF2CH(OCOC13H2
7)C11H23 −COCH2CH(O
COC11H23)C11H23 104
−COCH2CH(OCOCF2C12H2
5)C11H23 −COCH2CH(OCOC
11H23)C11H23 105
−COCH2CH(OCOCF2C10H21)C
11H23 −COCH2CH(OCOC11H
23)C11H23 106 −
COCF2CH(OH)C11H23
−COCF2CH(OCOC13H27)
C11H23 107 −COC
F2CH(OCOC11H23)C11H23
−COCF2CH(OCOC13H27)C11
H23 108 −COCF2C
H(OCOC13H27)C11H23
−COCF2CH(OCOC13H27)C11H23
109 −COCH2CH(O
COCF2C12H25)C11H23 −CO
CF2CH(OCOC13H27)C11H23
110 −COCH2CH(OCOC
F2C10H21)C11H23 −COCF2
CH(OCOC13H27)C11H23 11
1 −COCF2CH(OH)C11H
23 −COCF2CH(
OCOC11H23)C11H23 112
−COCF2CH(OCOC11H23)
C11H23 −COCF2CH(OCO
C11H23)C11H23 113
−COCF2CH(OCOC13H27)C11
H23 −COCF2CH(OCOC11
H23)C11H23 114
−COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11
H23 −COCF2CH(OCOC11H23
)C11H23 115 −CO
CH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23
−COCF2CH(OCOC11H23)C1
1H23 116 −COCF2
C12H25
−COCH2CH(OCOC13H27)C11H2
3 117 −COCF2C12
H25 −C
OCH2CH(OCOC11H23)C11H23
118 −COCHFCH(OH)
C11H23 −COC1
3H27 1
19 −COCHF(OCOC13H2
7)C11H23 −COC13H2
7 120
−COCH2CHFC11H23
−COCH2CH(OC
OC13H27)C11H23 121
−COCH2CHFC11H23
−COCF2CH(OCOC1
1H23)C11H23 122
−COCH2CHFC11H23
−COCH2CH(OH)C11H2
3 123 −C
OCH2CHFC11H23
−COCH2CH(OCOC15H31)C
11H23 ─────────────────
─────────────────── 上記例示
化合物のうち、好適な化合物としては、1−8, 1−
16, 1−21, 1−22, 1−52, 1−5
4, 1−59, 1−65, 1−72, 1−74
, 1−105, 1−106,1−107, 1−1
10, 1−111, 1−112, 1−115,
1−116, 1−117, 1−120, 1−12
1, 1−122, 1−125, 1−126, 1
−127, 2−14, 2−15, 2−19, 2
−36, 2−38, 2−59, 2−66, 2−
72, 2−78, 2−84, 2−87, 2−9
1, 2−93,2−96, 2−97, 2−98,
2−99, 2−101, 2−102, 2−10
3, 2−104, 2−106, 2−107, 2
−108, 2−111, 2−112, 2−113
, 2−116, 2−117及び2−120 の化合
物を挙げることができる。更に、好適な化合物としては
、1−21, 1−54, 1−74, 1−105,
1−110, 1−115, 1−120, 1−1
25, 1−126, 1−127, 2−14, 2
−38, 2−59, 2−66, 2−72, 2−
78, 2−84, 2−96,2−101, 2−1
06, 2−111, 2−116, 2−117及び
2−120 の化合物を挙げることができる。 【0019】本発明のリピドX類縁体は、以下に記載す
る方法によって、公知化合物であるグルコサミン(II
)を出発原料として製造することができる。 【0020】[A法] 【0021】 【化5】 【0022】 【化6】 【0023】[B法] 【0024】 【化7】 【0025】[A法]は、本願発明化合物において、1
位に燐酸残基が結合した化合物を製造する方法であ
る。[B法]は、本願発明化合物において、4位に燐酸
残基が結合した化合物を製造する方法である。 【0026】上記式中、R2 及びR3 は前記と同意
義を示す。R2’及びR3’は、同一又は異なって、炭
素数6乃至20個の脂肪族アシル基又は下記[置換基A
’群]より選択された基で、少なくとも1以上置換され
た炭素数6乃至20個の脂肪族アシル基を示す。 [置換基A’群]ハロゲン原子、水酸基、R1 、R4
若しくはR5 の定義における「水酸基の保護基」で
保護された水酸基、炭素数6乃至20個の脂肪族アシル
オキシ基及びハロゲン原子で置換された炭素数6乃至2
0個の脂肪族アシルオキシ基。R6 は、例えば、前記
脂肪族アシル基;前記芳香族アシル基;前記アルコキシ
カルボニル基;前記アルケニルオキシカルボニル基;前
記アラルキルオキシカルボニル基;前記シリル基又は前
記アラルキル基のようなアミンの保護基を示す。R7
及びR11は、同一又は異なって、R1 、R4 及び
R5 の定義における「水酸基の保護基」と同様の基を
示す。R8 及びR9 は、同一又は異なって、例えば
、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペ
ンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネオペンチ
ル、n−ヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペ
ンチル、2−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル
、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、
1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2
,3−ジメチルブチルのような炭素数1乃至6個の直鎖
又は分枝鎖アルキル基、若しくは、例えば、フェニル、
ナフチルのような炭素数5乃至12個のアリ−ル基を挙
げることができる。尚、このアリ−ル基は、環上に、1
乃至4個の下記より選択される置換基を有していてもよ
く、該環上の置換基としては、アミノ基;ニトロ基;シ
アノ基;前記低級アルキル、後記ハロゲン化低級アルキ
ル又は前記アラルキルで置換されていてもよいカルボキ
シ基;カルバモイル基;前記ハロゲン原子;前記低級ア
ルキル基;トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ジ
フルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、フ
ルオロメチル、2,2,2−トリクロロエチル、2,2
,2−トリフルオロエチル、2−ブロモエチル、2−ク
ロロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジブロモエ
チルのようなハロゲン化低級アルキル基及び前記脂肪族
アシル基を挙げることができ、好適には、ハロゲン原子
又はハロゲン化低級アルキル基である。R10及びR1
2は、同一又は異なって、前記アリ−ル基又は前記アラ
ルキル基のような燐酸基の保護基を示す。 【0027】第1工程は、グルコサミン塩酸塩(II)
を、トリフルオロ酢酸とジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(DCC) のような縮合剤、無水トリフルオロ酢酸
とトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N
−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N− ジメ
チルアミノ) ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、
1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5− エ
ン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−
エン(DBU) のような有機塩基類、又はトリフルオ
ロ酢酸エチルのようなトリフルオロ酢酸エステルと上記
有機塩基類との反応によりアミド体(III) を製造
する工程である。使用される溶媒としては、反応を阻害
せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限
定はないが、好適には、メチレンクロリド、クロロホル
ムのようなハロゲン化炭化水素類;エ−テル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタンのようなエ
−テル類;メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル
、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル
、イソアミルアルコ−ルのようなアルコ−ル類;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチル
ホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホ
キシドのようなスルホキシド類を挙げることができる。 反応温度は0 ℃乃至100 ℃で行なわれるが、好適
には、室温であり、反応時間は、主に反応温度、原料化
合物又は使用される溶媒の種類によって異なるが、通常
0.1 時間乃至24時間である。 【0028】第2工程は、アミド体(III) を、酸
触媒下、一般式R7 OHを有するアルコール類(例え
ば、メタノール、エタノール、ベンジルアルコール、ア
リルアルコール)とグリコシド結合を作り、化合物(I
V)を製造する工程である。溶媒は、反応試薬である、
一般式R7 OHを有するアルコール類を大過剰使用す
る。使用される酸は、通常、酸として機能するものであ
れば特に限定はないが、好適には、塩酸、硫酸のような
鉱酸又はパラトルエンスルホン酸のような有機酸を挙げ
ることができ、含水の上記酸も使用できる。反応温度は
0 ℃乃至200 ℃で行なわれるが、好適には、還流
する温度であり、反応時間は、主に反応温度、原料化合
物又は使用される溶媒の種類によって異なるが、通常0
.1 時間乃至24時間である。 【0029】第3工程は、化合物(IV)の4位と6位
のアルコールを、溶媒中、酸触媒下、イソプロピリデン
化、ベンジリデン化、エチリデン化のようなジオ−ルの
保護化を行ない、化合物(V) を製造する工程である
。ジオ−ルの保護化に使用される試薬としては、通常、
ジオ−ルの保護化に使用されるものであれば特に限定は
ないが、好適には、ベンズアルデヒドのようなアルデヒ
ド誘導体、アセトンのようなケトン誘導体、2,2−ジ
メトキシプロパン、ジメトキシベンジルのようなジメト
キシ化合物を挙げることができる。溶媒は、反応を阻害
しないものであれば特に限定はないが、好適には、メチ
レンクロリド、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水
素類、ジオキサン、テトラヒドロフランのようなエ−テ
ル類、ヘキサン、ペンタンのような炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエンのような芳香族炭化水素類、酢酸エチルの
ようなエステル類又はジメチルホルムアミド、アセトン
のような極性溶媒を挙げることができる。使用する酸触
媒は、通常酸として使用されるものであれば特に限定は
ないが、好適にはパラトルエンスルホン酸、カンファー
スルホン酸、ピリジウム パラトルエンスルホネート
のような有機酸若しくはその塩、塩酸のような無機酸又
は塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化スズのようなルイ
ス酸を挙げることができる。反応温度は、使用する酸触
媒、原料化合物等により、変化するが、通常、0 〜1
00 ℃にて行なわれ、反応時間は、主に反応温度、原
料化合物又は使用される溶媒の種類によって異なるが、
通常0.1 時間乃至24時間である。 【0030】第4工程は、化合物(V) のR6 基を
除去し、化合物(VI)を製造する工程である。R6
基として、シリル基を使用した場合には、通常、弗化テ
トラブチルアンモニウムのような弗素アニオンを生成す
る化合物で処理することにより除去する。反応溶媒は反
応を阻害しないものであれば特に限定はないが、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類が好適で
ある。反応温度及び反応時間は特に限定はないが、通常
、室温で10分乃至18時間反応させる。 【0031】R6 基が、脂肪族アシル基、芳香族アシ
ル基又はアルコキシカルボニル基である場合には、水性
溶媒の存在下に塩基で処理することにより、又は還元に
より除去することができる。塩基としては、化合物の他
の部分に影響を与えないものであれば特に限定はないが
、好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなア
ルカリ金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
のようなアルカリ金属水酸化物又は濃アンモニア−メタ
ノ−ルを用いて実施される。使用される溶媒としては通
常の加水分解反応に使用されるものであれば特に限定は
なく、水又は水とメタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパ
ノ−ルのようなアルコ−ル類若しくはテトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエ−テル類のような有機溶媒と
の混合溶媒が好適である。反応温度及び反応時間は出発
物質及び用いる塩基等によって異なり、特に限定はない
が、副反応を抑制するために、通常は0 ℃乃至150
℃で、1乃至10時間である。還元による除去は、常
法に従って、水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤により
行なわれる。 【0032】R6 基が、アラルキル基又はアラルキル
オキシカルボニル基である場合には、白金若しくはパラ
ジウム炭素のような触媒を使用して、常温で接触還元を
行ない除去する方法が好適である。接触還元による除去
において使用される溶媒としては本反応に関与しないも
のであれば特に限定はないが、メタノ−ル、エタノ−ル
、イソプロパノ−ルのようなアルコ−ル類、ジエチルエ
−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−
テル類、トルエン、ベンゼン、キシレンのような芳香族
炭化水素類、ヘキサン、シクロヘキサンのような脂肪族
炭化水素類、酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステ
ル類、酢酸のような脂肪酸類又はこれらの有機溶媒と水
との混合溶媒が好適である。使用される触媒としては、
通常、接触還元反応に使用されるものであれば、特に限
定はないが、好適には、パラジウム炭素、ラネ−ニッケ
ル、酸化白金、白金黒、ロジウム−酸化アルミニウム、
トリフェニルホスフィン−塩化ロジウム、パラジウム−
硫酸バリウムが用いられる。圧力は、特に限定はないが
、通常1 乃至10気圧で行なわれる。反応温度及び反
応時間は、出発物質及び触媒の種類等により異なるが、
通常、0 ℃乃至100 ℃で、5 分乃至24時間実
施される。 【0033】R6 基がアルケニルオキシカルボニル基
である場合は、通常、前記アミノ基の保護基が、脂肪族
アシル基、芳香族アシル基又は低級アルコキシカルボニ
ル基である場合の除去反応の条件と同様にして塩基と処
理することにより脱離させることができる。尚、アリル
オキシカルボニルの場合は、特にパラジウム及びトリフ
ェニルホスフィン若しくはニッケルテトラカルボニルを
使用して除去する方法が簡便で、副反応が少なく実施す
ることができる。 【0034】第5工程は、化合物(VI)の2位アミノ
基をアシル化し、化合物(VII) を製造する工程で
ある。アシル化の方法としては、一般式R2’OHを有
するカルボン酸( 式中、R2’は前記と同意義を示す
。) を、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)
、カルボニルジイミダゾ−ルのような縮合剤の存在下
に反応させるか、又は、活性化したアシル化剤R2’X
( 式中、R2’は前記と同意義を示し、Xは、一般式
OR2’を有する基;塩素、臭素、沃素のようなハロゲ
ン原子;アセトキシ、プロピオニルオキシのようなアル
キルカルボニルオキシ基、クロロアセチルオキシ、ジク
ロロアセチルオキシ、トリクロロアセチルオキシ、トリ
フルオロアセチルオキシのようなハロゲン化アルキルカ
ルボニルオキシ基、メトキシアセチルオキシのような低
級アルコキシアルキルカルボニルオキシ基、(E)−2
−メチル−2− ブテノイルオキシのような不飽和アル
キルカルボニルオキシ基等の脂肪族アシルオキシ基;ベ
ンゾイルオキシのようなアリ−ルカルボニルオキシ基、
2−ブロモベンゾイルオキシ、4−クロロベンゾイルオ
キシのようなハロゲン化アリ−ルカルボニルオキシ基、
2,4,6−トリメチルベンゾイルオキシ、4−トルオ
イルオキシのような低級アルキル化アリ−ルカルボニル
オキシ基、4−アニソイルオキシのような低級アルコキ
シ化アリ−ルカルボニルオキシ基、4−ニトロベンゾイ
ルオキシ、2−ニトロベンゾイルオキシのようなニトロ
化アリ−ルカルボニルオキシ基等の芳香族アシルオキシ
基;トリクロロメチルオキシのようなトリハロゲノメチ
ルオキシ基;メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニ
ルオキシのような低級アルカンスルホニルオキシ基;ト
リフルオロメタンスルホニルオキシ、ペンタフルオロエ
タンスルホニルオキシのようなハロゲノ低級アルカンス
ルホニルオキシ基;ベンゼンスルホニルオキシ、p−
トルエンスルホニルオキシのようなアリ−ルスルホニル
オキシ基等の脱離基を示す。) と、溶媒中、塩基の存
在下に反応させる。溶媒は、反応を阻害しないものであ
れば特に限定はないが、好適には、メチレンクロリド、
クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素
類、エ−テル、ジオキサン、テトラヒドロフランのよう
なエ−テル類、ヘキサンのような炭化水素類、ベンゼン
、トルエンのような芳香族炭化水素類、酢酸エチルのよ
うなエステル類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホル
ムアミドのような極性溶媒を挙げることができる。使用
される塩基としては、好適には、有機塩基を挙げること
ができ、例えばトリエチルアミン、ピリジン、DBU
、DBN 、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエ
チルアニリン、N,N−ジメチルアミノピリジンである
。反応温度は0 ℃乃至100 ℃で行なわれるが、好
適には、20℃乃至50℃であり、反応時間は、主に、
反応温度、原料化合物又は使用される溶媒の種類によっ
て異なるが、通常0.1 時間乃至24時間である。 【0035】第6工程は、化合物(VII) の3 位
水酸基を、上記第5工程のアミノ基のアシル化と同様に
して、R3’基で修飾し、化合物(VIII)を製造す
る工程である。 【0036】第7工程は、化合物(VIII)の1位の
保護基R7 基を除去し、化合物(IX)を製造する工
程である。R7基が、シリル基、アラルキルオキシカル
ボニル基、アラルキル基、脂肪族アシル基、芳香族アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシメチル基又
は置換されたエチル基である場合には、第4工程に従っ
て、前記R6 基が該当する基である場合の除去方法に
準じて実施される。 【0037】R7 基が、テトラヒドロピラニル基、テ
トラヒドロフラニル基等である場合には、通常、溶媒中
で酸で処理することにより除去することができる。使用
される酸としては、好適には塩酸、硫酸、パラトルエン
スルホン酸又は酢酸等である。使用される溶媒としては
本反応に関与しないものであれば特に限定はないが、メ
タノ−ル、エタノ−ルのようなアルコ−ル類;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類又はこれら
の有機溶媒と水との混合溶媒が好適である。反応温度及
び反応時間は出発物質及び用いる酸の種類等によって異
なるが、通常は0 ℃乃至50℃で、10分乃至18時
間である。 【0038】R7 基が、アルケニルオキシカルボニル
基である場合は、通常R7 基が脂肪族アシル基、芳香
族アシル基又はアルコキシカルボニル基である場合の除
去反応の条件と同様にして塩基と処理することにより脱
離させることができる。尚、アリルオキシカルボニルの
場合は、特にパラジウム及びトリフェニルホスフィン若
しくはニッケルテトラカルボニルを使用して除去する方
法が簡便で、副反応が少なく実施することができる。 【0039】R7 基が、アリル基である場合は、好適
には、溶媒中、触媒存在下に反応を行ない、二重結合を
移動してエノールエーテル型とし、直ちに、ピリジン−
沃素−水を加えることにより、除去することができる。 溶媒は、反応を阻害しないものであれば特に限定はない
が、好適には、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩
化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テル、ジオ
キサン、テトラヒドロフランのようなエ−テル類、ヘキ
サンのような炭化水素類、ベンゼン、トルエンのような
芳香族炭化水素類、酢酸エチルのようなエステル類、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドのような極
性溶媒を挙げることができる。使用される触媒としては
、塩化パラジウム、酢酸パラジウムのようなパラジウム
触媒、1,5−シクロオクタジエン−ビス(メチルジフ
ェニルホスフィン)ロジウムヘキサフルオロホスフェイ
ト、酢酸ロジウムのようなロジウム触媒、1,5−シク
ロオクタジエン− ビス(メチルジフェニルホスフィン
)イリジウムヘキサフルオロホスフェイトのようなイリ
ジウム触媒等の二重結合移動剤を挙げることができる。 反応温度は、使用する触媒、溶媒等により変化するが、
通常0 〜100 ℃にて行なわれる。反応時間は、上
記の他に反応温度によっても変化するが、通常1 乃至
5 時間である。 【0040】第8工程は、このようにして得られた化合
物(IX)の1位の水酸基を燐酸化し、化合物(X)
を製造する工程である。燐酸化は、溶媒中、塩基により
アニオンを形成した後に、燐酸化剤と反応させることに
より実施される。溶媒としては、反応を阻害しないもの
であれば特に限定はないが、好適には、エ−テル、ジオ
キサン、テトラヒドロフランのようなエ−テル類又はク
ロロホルム、メチレンクロリドのようなハロゲン化炭化
水素類を挙げることができる。使用される塩基も、通常
アニオンを形成させるものであれば特に限定はないが、
好適には、ノルマルブチルリチウム、フェニルリチウム
のようなリチウム化合物、又は、DBU 、DBN 、
DMAP、トリエチルアミン、ピリジンのような有機塩
基類を挙げることができる。燐酸化剤としては、ジベン
ジルクロロホスフェイト、ジフェニルクロロホスフェイ
トのような通常燐酸化に使用される試薬が用いられる。 反応温度は−78 乃至50℃で行なわれるが、好適に
は、−78 ℃乃至室温であり、反応時間は、主に、反
応温度、原料化合物又は使用される溶媒の種類によって
異なるが、通常10分乃至24時間である。 【0041】第9工程は、化合物(X) の保護基を除
去し、化合物(XI)を製造し、更に所望によりR3’
基の保護基を除去する程である。原則的には、燐酸残基
の保護基の除去反応及び水酸基の保護基の除去反応は、
保護基の種類により異なるが、順不同で希望する除去反
応を順次実施することができ、又、水酸基の保護基を除
去する操作によって、燐酸残基の保護基が同時に除去さ
れることもあるが、一般的には、燐酸残基の保護基R1
0基は最後に除去するのが好適である。取扱の容易さか
らである。 例えば、R10基が、ベンジルのようなアラルキル基で
ある場合は、−78 ℃乃至室温にて、パラジウム炭素
の触媒下、加水素分解することにより、R2 及び/又
はR3’に水酸基の保護基が存在する場合を含めて、全
ての保護基を一度に除去することができ、R10基が、
フェニル基のようなアリ−ル基の場合には、パラジウム
炭素の触媒下における加水素分解の後、更に、酸化白金
の触媒下に加水素分解を行なうことにより実施される。 又、R8 及びR9 基が一部となっている保護基は、
場合によっては(例えば、アセトナイドの場合)シリカ
ゲルクロマトグラフィーによる精製により、保護基が除
去されるが、通常は、含水酢酸、又はテトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエ−テル類、エタノ−ル、メタ
ノ−ルのようなアルコ−ル類等の溶媒中、希塩酸、希硫
酸、含水パラトルエンスルホン酸を触媒として、0 〜
100 ℃にて除去する。尚、燐酸の水溶性の塩を得る
場合は、一度希塩酸のような水で希釈した無機酸で洗っ
てから、例えば、クロロホルムのような有機不活性溶媒
に溶解し、塩基を加えることにより得ることができる。 【0042】第10工程は、化合物(VIII)の4位
及び6位の水酸基の除去を行ない、化合物(XII)
を製造する工程であり、第9工程に準じて実施される。 【0043】第11工程は、化合物(XII) の6位
水酸基をR11基で保護し、化合物(XIII)を製造
する工程である。6位の1級水酸基を、一般式R11X
を有する化合物( 式中、R11及びXは前記と同意義
を示し、例えば、ClCH2OCH3 、ClCH2O
CH2C6H5 、BrCH2OCH2C6H5 、C
lCO2CH2C6H5、ClCO2CH2CCl3を
挙げることができる。) で、−50〜50℃にて、溶
媒中(例えば、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩
化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テル、ジオ
キサン、テトラヒドロフランのようなエ−テル類、ヘキ
サンのような炭化水素類、ベンゼン、トルエンのような
芳香族炭化水素類、酢酸エチルのようなエステル類、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトン
のような極性溶媒)、塩基(例えば、DBU 、DBN
、DMAP、DABCO 、ピリジン、トリエチルア
ミン、アニリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−
ジエチルアニリン) 、又は、溶媒中(例えば、アセト
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサン)、塩基(例えば
、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム) の水溶液を使
用して製造することができる。 【0044】第12工程は、化合物(XIII)の4位
水酸基を燐酸化し、化合物(XIV) を製造する工程
であり、第8工程に準じて実施される。 【0045】第13工程は、化合物(XIV) の保護
基を除去し、化合物(XV)を製造する工程であり、水
酸基の保護基R7 及びR11の除去は、第7工程に準
じて実施され、R2’及び/ 又はR3’上に水酸基の
保護基がある場合には、その保護基及び燐酸残基の保護
基R12の除去は、第9工程に準じて実施されるが、第
9工程で記載したように、燐酸残基の保護基R12基が
最後に除去されるように条件を工夫して実施するのが好
ましい。 【0046】第14工程は、化合物(XIV) の1
位の水酸基の保護基を、第7工程に準じて選択的に除去
し、第8工程に準じて1位水酸基を燐酸化した後、第1
3工程に準じて水酸基の保護基R11、R2’及び/
又はR3’上に水酸基の保護基がある場合には、その保
護基及び燐酸残基の保護基R12を除去し、化合物(X
VI) を製造する工程である。 【0047】 【発明の効果】[14C ]プロスタグランジンD2
遊離の測定 マクロファ−ジ活性化作用とプロスタグランジンD2
遊離作用は相関関係があるので[ゾエラ−等(J.Bi
ol.Chem., 262巻、35号、17212−
17220 頁) ]、これについて試験を行なった。 細胞を、各1 mlの培養液の入った12穴の培養皿に
、1穴当たり5 x 105 個蒔き、これを37℃で
一夜培養した。これに、0.1 μCi/ml の[1
4C ]アラキドン酸を加え、18時間標識を行なった
。各穴を0.5 mlの培養液で3 回洗浄し、被検化
合物を加えた後、37℃で12時間培養した。その培養
液を採取し、5 分間遠心して細胞を除いた。この培養
液を酸性にして、遊離したプロスタグランジンD2をク
ロロホルム:エタノール(2:1、容積比)で抽出し、
クロロホルム、酢酸エチル、エタノール、酢酸(20:
20:4:1、容積比)の展開溶媒系で薄層クロマトグ
ラフィ−を行ない、分離した。ラベルされたプロスタグ
ランジンD2をオ−トラジオグラフィ−にて同定し、放
射活性に対応した部位を薄層からかき取り、液体シンチ
レ−ションカウンタ−で測定した。 【0048】 本発明の新規なリピドX類縁体は、優れたマクロフ
ァ−ジ活性化作用を有し、且つ、毒性も少ないので、免
疫賦活剤又は抗腫瘍剤として有用である。本発明の化合
物(I) の投与形態としては、例えば、錠剤、カプセ
ル剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口投
与又は注射剤若しくは坐剤等による非経口投与を挙げる
ことができる。これらの製剤は、賦形剤、結合剤、崩壊
剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等の添加剤を用いて周
知の方法で製造される。その使用量は症状、年齢等によ
り異なるが、1 日0.01−50mg/kg体重を通
常成人に対して、1日1回又は数回に分けて投与するこ
とができる。 【0049】以下に、実施例をあげて本発明を更に具体
的に説明する。 【0050】 【実施例1】2−デオキシ−2− [(3’R)−3’
− ヒドロキシミリストイルアミノ]−3− O− [
(2”RS,3”SR)−2”− フルオロ−3” −
ヒドロキシミリストイル]− α− D− グルコピ
ラノシル−1− ホスフェート 【0051】 【実施例1a】N− トリフルオロアセチルグルコサミ
ン【0052】 【化8】 【0053】塩酸D−(+)−グルコサミン160 g
(0.742mol)をメタノール(99.6%)22
00 mlに溶解し、トリエチルアミン187.9 g
(1.86 mol) を加えた。更に115.9 g
のトリフルオロ酢酸エチルを氷冷下にて滴下し、室温
で一夜攪拌した。減圧下濃縮し、ベンゼン250 ml
×2 、酢酸エチル250 mlを順次加え、減圧下濃
縮し、更に真空ポンプにて十分乾燥した。ここで得られ
た粗トリフルオロアセチル体を精製することなしに次の
工程に進んだ。 【0054】 【実施例1b】アリル 2−デオキシ−2− トリフ
ルオロアセトアミド− D− グルコピラノサイド【0
055】 【化9】 【0056】実施例1aにて得られた粗トリフルオロア
セチル体に、2%塩酸− アリルアルコール溶液185
0 ml を加え、30分間加熱還流した。氷水により
50℃前後に冷却し、セライト濾過をした。濾液を濃縮
し、更に真空ポンプにて十分乾燥した。ここで得られた
粗アリルエーテル体を精製することなしに次の工程に進
んだ。 【0057】 【実施例1c】アリル 2−デオキシ−2− トリフ
ルオロアセトアミド−4,6− O− イソプロピリデ
ン− D− グルコピラノサイド 【0058】 【化10】 【0059】1bにて得られた粗アリルエーテル体を、
N,N − ジメチルホルムアミド740 mlに溶解
し、2,2−ジメトキシプロパン370 mlを加え、
更に、ピリジニウム p− トルエンスルホネート7
.5 g を加えて室温で一夜攪拌した。減圧下濃縮し
、酢酸エチルにて希釈した。沈澱物を濾過除去し、濾液
を炭酸水素ナトリウム水、水、食塩水で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、セライト、活性炭を用い濾
過して濃縮した。残査をシリカゲルカラムに付し、シク
ロヘキサン:酢酸エチル=3:2にて、1位のエーテル
結合がα及びβのものをそれぞれ、80.5 g、77
.3 g分離、精製して得た。α体、β体のどちらも、
これ以後の反応に使用できる。 [α−アリル体]マススペクトル M/Z; 356
[M++1], 340, 298, 282, 25
6, 240, 222, 211, 193, 16
8, 126, 109, 101. NMR スペクトル(270MHz 、CDCl3)δ
ppm: 1.44(3H,s); 1.52(3H
,s); 2.50(1H,br.s); 3.57−
3.90(5H,m); 3.99(1H,m); 4
.15−4.24(2H,m); 4.91(1H,d
,J=4.0Hz); 5.23−5.33(2H,m
); 5.79−5.93(1H,m); 6.55(
1H,d,J=8.8Hz).赤外吸収スペクトル
ν max cm−1 (KBr): 3460−33
00, 1733(sh), 1716, 1560.
元素分析(C14H20NO6F3=355.3 とし
て) [β−アリル体]マススペクトル M/Z; 356
[M++1], 340, 298, 280, 25
6, 240, 222, 211, 193, 16
8, 155, 145, 126, 114, 10
1.NMR スペクトル(270MHz 、CDCl3
)δ ppm: 1.32(3H,s); 1.50(
3H,s); 3.23(1H,dt.J=6.2,9
.5Hz); 3.60(1H,t,J=9.2Hz)
; 3.74−3.87(4H,m); 4.04(1
H,m); 4.27(1Hm); 4.65(1H,
d,J=4.8Hz); 4.69(1H,d,J=8
.1Hz); 5.11(1H,m); 5.25(1
H,m); 5.78−5.92(1H,m); 8.
48(1H,d,J=7.0Hz).赤外吸収スペクト
ル ν max cm−1 (KBr): 3490
, 3300, 1707, 1560. 元素分析(C14H20NO6F3=355.3 とし
て) 【0060】 【実施例1d】アリル 2−デオキシ−2− アミノ
−4,6− O− イソプロピリデン− β− D−
グルコピラノサイド1cで得られた、β−アリル体10
gを、エタノール(99.5%)200 ml に溶
解し、1Nの水酸化ナトリウム水溶液を100 ml加
え加熱還流を4時間行なった。減圧下濃縮し、酢酸エチ
ルにて希釈した。酢酸エチル層を水、食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、酢酸エチ
ルを減圧下留去し、残査の油状物をシリカゲルカラムに
付し、酢酸エチルにて精製し、6.6 g (90.5
%) の目的化合物を得た。NMR スペクトル(60
MHz、CDCl3)δ ppm: 1.43(3H,
s); 1.52(3H,s); 2.40(3H,b
r.s); 2.6−4.6(9H,m); 5.05
−6.35(3H,m).元素分析(C12H21NO
5=259.302 として) 【0061
】 【実施例1e】アリル 2−デオキシ−2− [(3
’R)−3’− ベンジルオキシミリストイルアミノ]
−4,6− O− イソプロピリデン− β− D−
グルコピラノサイド1dで得られた化合物5 g(19
.3 mmol)を、塩化メチレン150 mlに溶解
し、6.8g の(R)−3−ベンジルオキシミリスチ
ン酸を加え、更に、N,N’− ジシクロヘキシルカル
ボジイミド4.79 gを加え、室温にて1 時間攪拌
した。濾過、減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。 酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて洗浄
し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し酢酸エ
チルを減圧下留去し、残査を、シリカゲルカラムに付し
、シクロヘキサン:酢酸エチル=1:1にて精製し、目
的化合物を5.33 g(48%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 3510, 3280, 1643, 155
0. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(3H,t,J=6.9Hz);
1.20−1.41(18H,m); 1.45(3
H,s); 1.52(3H,s); 1.56−1.
70(2H,m); 2.43(1H,dd,J=6.
9,15.4Hz); 2.56(1H,dd,J=3
.7,15.0Hz); 3.19−3.29(1H,
m); 3.46−3.63(2H,m); 3.75
−3.94(5H,m); 4.18−4.24(1H
,m); 4.36(1H,d,J=2.6Hz);
4.45−4.62(3H,m); 5.12−5.2
6(2H,m); 5.70−5.88(1H,m);
6.72(1H,d,J=5.9Hz); 7.30
−7.37(5H,m).【0062】 【実施例1f】アリル 2−デオキシ−2− [(3
’R)−3’− ベンジルオキシミリストイルアミノ]
−3− O− [(2”RS,3”SR)−2”− フ
ルオロ−3”−( ベンジルオキシカルボニルオキシ)
ミリストイル]−4,6− O− イソプロピリデン
− β− D− グルコピラノサイド 1eで得られたN−アシル体1 g(1.74 mmo
l)を、塩化メチレン80 ml に溶解し、(±)−
syn−2−フルオロ−3− ベンジルオキシカルボニ
ルオキシミリスチン酸828 mgを加え、更に359
mgのN,N’− ジシクロヘキシルカルボジイミド
、255 mgの4−ジメチルアミノピリジンを順次加
えて、室温にて1時間攪拌した。濾過、減圧下濃縮し、
酢酸エチルにて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナ
トリウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残
査を、シリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸
エチル=5:1にて精製し、目的化合物を1.22 g
(73.6%) の収量で得た。 元素分析(C55H84FNO11・H2O =972
.286 として)赤外吸収スペクトル ν max
cm−1 (フィルム) : 3290, 1750
, 1655. NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.66−2.43(57H,m); 3
.12−6.53{17H,m[4.98(2H,s)
を含む]}; 7.28(10H,s). 【0063】 【実施例1g】2−デオキシ−2− [(3’R)−3
’−(ベンジルオキシ) ミリストイルアミノ]−3−
O− [(2”RS,3”SR)−2”− フルオロ
−3”−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミリスト
イル]−4,6− O− イソプロピリデン− D−
グルコピラノース 1fで得られた化合物380 mgを、20 ml の
乾燥させたテトラヒドロフランに溶解し、17 mg(
5%mol)の1,5−シクロオクタジエン− ビス[
メチルジフェニルホスフィン]イリジウムヘキサフルオ
ロホスフェ−トを加え、反応容器中を窒素置換し、更に
水素置換する。液の色が赤色から無色に変化したことを
確認し、すぐに窒素にて置換した。室温にて3時間撹拌
した後、水2 ml、沃素200 mg、ピリジン0.
2 mlを加え、室温にて30分撹拌した。減圧下濃縮
し、酢酸エチルで希釈し、5%チオ硫酸ナトリウム水、
炭酸水素ナトリウム水、塩化ナトリウム水にて洗浄した
。無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、瀘過、濃縮した。 残査をシリカゲルクロマトカラムに付し、シクロヘキサ
ン:酢酸エチル=3:1にて精製し、目的化合物280
mg(76.9%) を得た。 NMR スペクトル (60MHz 、 CDCl3)
δ ppm: 0.53−2.78(58H,m);
3.48−5.43{11H,m [5.12(2H
,s)を含む]}; 6.25(1H,d,J=8Hz
); 7.28−7.48(10H,m).元素分析(
C52H80FNO11=914.206として)
【0064】 【実施例1h】2−デオキシ−2− [(3’R)−3
’− ヒドロキシミリストイルアミノ]−3− O−
[(2”RS,3”SR)−2”− フルオロ−3”
− ヒドロキシミリストイル]−α− D− グルコピ
ラノシル−1− ホスフェート 1gで得られた化合物550 mgを、20 ml の
乾燥させたテトラヒドロフランに溶解し、窒素気流中、
−78 ℃にて、ノルマルブチルリチウム(1.6M
ヘキサン溶液)0.4 ml をゆっくりと加え、2
分後ジベンジルホスホロクロリデ−ト231 mgを含
む乾燥させたテトラヒドロフラン溶液5 mlを滴下し
た。5 分後同温にて10% パラジウム炭素1 g
を加え、加水素分解した。15分後、−78 ℃から室
温に戻し、3時間撹拌した。瀘過し、減圧下にてテトラ
ヒドロフランを留去し、残査をシリカゲルクロマトカラ
ムに付し、クロロホルム:メタノ−ル=5:1にて精製
すると、4,6−O−イソプロピリデン基もはずれ、目
的化合物を、98 mg(22.3%)の収量で得た。 マススペクトル(FAB /MS):728 〔M −
H〕− 【0065】 【実施例2】2−デオキシ−2− [(2’R,3’S
)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイル
アミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒドロ
キシミリストイル]− α− D− グルコピラノシル
−1− ホスフェート 【0066】 【実施例2a】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S) 及び(2’S,3’R) −2’−フ
ルオロ−3’−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)
ミリストイルアミノ]−4,6− O− イソプロピリ
デン− β− D− グルコピラノサイド1dで得られ
た化合物10 g(38.56 mmol)を、200
mlの塩化メチレンに溶解し、(±)−syn−2−フ
ルオロ−3−(ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミ
リスチン酸16.06 g を加え、更にN,N’−
ジシクロヘキシルカルボジイミド955 g を加え、
室温にて1時間攪拌した。濾過、減圧下濃縮し、酢酸エ
チルにて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウ
ム、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
した。濾過し酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカ
ゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=2:
1にて精製し、目的化合物であるN−アシル体(2’R
,3’S) 体と(2’S,3’R) 体を、それぞれ
9.6 g(39.03%) 、9.67 g(39.
31%)の収量で得た。 [(2’R,3’S) 化合物]NMR スペクトル
(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88
(3H,t,J=6.9Hz); 1.18−1.43
(18H,m); 1.47(3H,s); 1.53
(3H,s); 1.67−1.98(2H,m);
3.15−3.24(1H,m); 3.57−3.8
4(5H,m); 3.91(1H,dd,J=5.5
,10.6Hz); 4.02(1H,dd,J=6.
2,12.8Hz); 4.23−4.30(1H,m
); 4.39(1H,d,J=8.06Hz); 4
.94(1H,dd,J=2.2,47.6Hz);
5.14−5.28(5H,m); 6.45(1H,
t,J=5.4Hz); 7.34−7.41(5H,
m).赤外吸収スペクトル ν max cm−1
(CHCl3):1750, 1685, 1535. [(2’S,3’R) 化合物]NMR スペクトル
(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88
(3H,t,J=6.9Hz); 1.18−1.43
(18H,m); 1.45(3H,s); 1.53
(3H,s); 1.54−2.01(2H,m);
3.30−3.36(3H,m); 3.55(1H,
t,J=9.5Hz); 3.80(1H,t,J=1
0.3Hz); 3.93(1H,dd,J=5.5,
11.0Hz); 4.01−4.14(2H,m);
4.27(1H,dd,J=5.5,18.3Hz)
;4.87(1H,d,J=8.4Hz); 4.91
(1H,dd,J=2.2,48.0Hz);5.09
−5.30(5H,m); 5.78−5.93(1H
,m); 6.60(1H,t,J=5.1Hz);
7.26−7.38(5H,m).元素分析(C34H
52FNO9=637.786 として)
赤外吸収スペクトル ν max cm−1
(CHCl3): 1750, 1685, 1535
. 【0067】 【実施例2b】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−( ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−
3− O− [(3”R)−3”−ベンジルオキシミリ
ストイル]−4,6− O− イソプロピリデン− β
− D− グルコピラノサイド 2aで得られた(2’R,3’S) 化合物3.5 g
(5.49mmol) を、150 mlの塩化メチレ
ンに溶解し、1.93g の(R)−3−ベンジルオキ
シミリスチン酸を加え、更に、0.7 g の4−ジメ
チルアミノピリジン、1.36 gのN,N’− ジシ
クロヘキシルカルボジイミドを加え、室温にて1時間攪
拌した。濾過、減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した
。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム、食塩水にて洗
浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し酢酸
エチルを減圧下留去し、残査を、シクロヘキサン:酢酸
エチル=5:1にて精製し、目的化合物を3.54 g
(67.6%) の収量で得た。NMR スペクトル
(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88
(6H,t,J=6.6Hz); 1.25−1.73
(46H,m); 2.42−2.61(2H,m);
3.35−3.42(1H,m); 3.56−4.
08(6H,m); 4.21−4.28(1H,m)
;4.40−4.98(4H,m); 5.07−5.
36(6H,m); 5.72−5.86(1H,m)
; 6.44−6.48(1H,m); 7.14−7
.35(10H,m).赤外吸収スペクトル ν m
ax cm−1 (CHCl3): 1743, 16
95, 1530. 【0068】 【実施例2c】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−( ベンジルオキシカ
ルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−3− O−
[(3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル
]−4,6− O− イソプロピリデン− D− グル
コピラノ− ス 2bにて得られた化合物を、1gと同様に処理し、目的
化合物を2.69g(79.3%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(6H,t,J=6.2Hz);
1.23−1.73(46H,m); 2.42−2
.54(3H,m); 3.60−4.02(6H,m
); 4.42−5.27(9H,m); 7.16−
7.46(10H,m).赤外吸収スペクトル ν
max cm−1 (CHCl3): 1745, 1
685, 1535. 【0069】 【実施例2d】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒド
ロキシミリストイル]− α− D− グルコピラノシ
ル−1− ホスフェート 2cで得られた化合物を、1hと同様に処理し、目的化
合物を、91 mg(11%)の収量で得た。 マススペクトル(FAB /MS):728 〔M −
H 〕−【0070】 【実施例3】2−デオキシ−2− [(2’S,3’R
)−2’−フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイルア
ミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒドロキ
シミリストイル]− α− D− グルコピラノシル−
1− ホスフェート 【0071】 【実施例3a】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−( ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−
3− O− [(3”R)−3”−ベンジルオキシカル
ボニルオキシミリストイル]−4,6− O−イソプロ
ピリデン− β− D− グルコピラノサイド3aで得
られた(2’S,3’R) 化合物3.5 g を、2
bと同様に処理して、目的化合物を2.7 g(49.
3%) の収量で得た。 【0072】 【実施例3b】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−( ベンジルオキシカ
ルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−3− O−
[(3”R)−3”−(ベンジルオキシカルボニルオ
キシ) ミリストイル]−4,6− O− イソプロピ
リデン− D− グルコピラノース 3aで得られた化合物を、1gと同様に処理し、目的化
合物を1.75 g(67.5%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.81−2.34(52H,m); 2
.47−2.78(2H,m);3.00(1H,br
.); 3.45−5.51{14H,m [5.12
(4H,s)を含む]}; 6.65 (1H,br.
s); 7.35(10H,s). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1745, 1670, 1545. 【0073】 【実施例3c】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3−O− [(3”R)−3”− ヒドロ
キシミリストイル]− α− D− グルコピラノシル
−1− ホスフェート 3bで得られた化合物を、1hと同様に処理し、目的化
合物を190 mg(29.3%)の収量で得た。 【0074】 【実施例4】2−デオキシ−2− [(2’R,3’S
)−2’−フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイルア
ミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒドロキ
シミリストル]− D− グルコピラノシル−4− ホ
スフェート 【0075】 【実施例4a】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−( ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−
3− O− [(3”R)−3”−(ベンジルオキシカ
ルボニルオキシ) ミリストイル]−4,6− O−
イソプロピリデン− β− D− グルコピラノサイド
2aで得られた(2’R,3’S) 化合物を、3aと
同様に処理して目的化合物を6.1g(77.9%)の
収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.86−2.23(52H,m); 2
.45−2.84(2H,m);3.17−6.30{
19H,m [5.12(4H,s)を含む]}; 6
.58(1H,br.s); 7.33(10H,s
).赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (
KBr): 1745, 1671, 1545.【0
076】 【実施例4b】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−( ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−
3− O− [(3”R)−3”−(ベンジルオキシカ
ルボニルオキシ) ミリストイル]− β− D− グ
ルコピラノサイド 4aで得られた化合物5 g(5.24 mmol)を
、50 mlの80%酢酸に懸濁させ、50℃にて30
分攪拌した。減圧下にて酢酸を留去し、残査をシリカゲ
ルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=1:1
にて精製し、目的化合物4.55 g(94.8%)
の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(6H,t,J=6.9Hz);
1.08−1.84(40H,m); 2.47(1
H,dd,J=8.1,15.0Hz); 2.58(
1H,dd,J=3.7,15.0Hz); 3.26
(1H,br.s);3.40−3.45(1H,m)
; 3.61(1H,t,J=9.2Hz); 3.7
5−3.94(3H,m); 4.00−4.31(2
H,m); 4.63(1H,d,J=8.4Hz);
4.82−5.28(11H,m); 5.75−5
.88(1H,m); 6.00(1H,dd,J=4
.4,8.4Hz); 7.33−7.38(10H,
m). 元素分析(C53H80FNO13=958.215と
して)赤外吸収スペクトル ν max cm−1
(CHCl3): 1745, 1695, 1535
. 【0077】 【実施例4c】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−( ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−
3− O− [(3”R)−3”−(ベンジルオキシカ
ルボニルオキシ) ミリストイル]−6− O− ベン
ジルオキシカルボニル− β− D− グルコピラノサ
イド4bで得られた化合物4.3 g(4.5 mmo
l) を塩化メチレン100 mlに溶解し、4−ジメ
チルアミノピリジン822 mgを加え、更に916
mgのベンジルオキシクロロフォルメートを滴下し室温
にて1時間攪拌した。減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希
釈した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過
し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカゲルカラ
ムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精
製し、目的化合物を、2.43g(49.6%) の収
量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.64−1.89(46H,m); 2
.37−2.64(2H,m);3.09−6.20{
22H,m [5.09(4H,s),5.13(2H
,s) を含む]}; 6.49(1H,br.s);
7.32(15H,s). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1745, 1695, 1533. 【0078】 【実施例4d】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−( ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−
3− O− [(3”R)−3”−(ベンジルオキシカ
ルボニルオキシ) ミリストイル]−4− O− ジフ
ェニルホスホリル−6− O− ベンジルオキシカルボ
ニル− β− D− グルコピラノサイド 4cで得られた化合物2.2 g(2.01 mmol
)を塩化メチレン30 ml に溶解し、1.47g
の4−ジメチルアミノピリジンを加え、更に1.62
gのジフェニルクロロホスフェートを滴下し、室温にて
1時間攪拌した。減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈し
た。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム水、食塩水に
て洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し
、酢酸エチルを、減圧下留去し、残査をシリカゲルカラ
ムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精
製し、目的化合物2.65g(99.3%) の収量で
得た。NMR スペクトル (60MHz 、CDCl
3)δ ppm: 0.64−2.05(46H,m)
; 2.25−2.51(2H,m);3.00−6.
15{21H,m [5.08(6H,s)を含む]}
; 6.63(1H,br.s); 7.18−7.3
3(25H,m).赤外吸収スペクトル ν ma
x cm−1 (CHCl3): 1747,
1690, 1590, 1530. 【0079】 【実施例4e】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’−フルオロ−3’−( ベンジルオキシカル
ボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−3− O−
[(3”R)−3”−(ベンジルオキシカルボニルオキ
シ) ミリストイル]−4− O− ジフェニルホスホ
リル−6− O− ベンジルオキシカルボニル−D−
グルコピラノース 4dで得られた化合物を、1gと同様に処理して,目的
化合物を1.6 g(69.3%)の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(6H,t,J=6.2Hz);
1.13−1.71(40H,m); 2.37(1
H,dd,J=7.33,17.22Hz); 2.5
5(1H,dd,J=5.13,17.22Hz);
3.61(1H,br.); 3.83−3.90(1
H,m); 4.16−4.37(3H,m); 4.
64−4.81(2H,m); 4.96−5.28(
9H,m); 5.56(1H,dd,J=9.2,1
1.0Hz); 6.84(1H,dd,J=3.3,
7.7Hz); 7.09−7.37(25H,m).
赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1743, 1685, 1590. 【0080】 【実施例4f】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒド
ロキシミリストル]− D−グルコピラノシル−4−
ホスフェート 4eで得られた化合物1.3 g(1.01 mmol
)を、テトラヒドロフラン30 ml に溶解し、1
g の10%パラジウムカーボンを加え、室温にて3時
間加水素分解した。濾過し、濾液に酸化白金200 m
gを加え、再び室温にて2時間加水素分解をした。濾過
し、減圧下テトラヒドロフランを留去し、残査をシリカ
ゲルカラムに付し、クロロホルム:メタノール=9:1
のち、クロロホルム:メタノール=5:1にて精製し、
目的化合物490 mg(66.3%) の収量で得た
。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 1710, 1660.マススペクトル(FA
B /MS):728 〔M −H〕−【0081】 【実施例5】2−デオキシ−2− [(2’S,3’R
)−2’−フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイルア
ミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒドロキ
シミリストイル]− D− グルコピラノシル− 4−
ホスフェート 【0082】 【実施例5a】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”− ベンジルオキシミリス
トイル]−4,6− O− イソプロピリデン− β−
D− グルコピラノサイド 2aで得られた、(2S,3R) 化合物4.5 g(
7.06 mmol)を、テトラヒドロフラン100
mlに溶解し、トリエチルアミン857 mlを加え、
更に、2.86 gの3−ベンジルオキシミリスチン酸
クロライドを滴下し、室温にて1時間攪拌した。 減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を
、炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて、洗浄し、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、酢酸エチルを減
圧下留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シクロヘ
キサン:酢酸エチル=5:1にて精製し、目的化合物を
5.1 g(75.7%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.65−2.08{52H,m [1.
43(3H,s)を含む]}; 2.43−2.72(
2H,m); 3.05−6.21{19H,m [4
.48(2H,s); 5.12(2H,s)を含む]
};6.31−6.67(1H,m); 7.28(5
H,s); 7.30(5H,s).赤外吸収スペクト
ル ν max cm−1 (KBr): 1745
, 1670, 1545, 1268, 1089.
【0083】 【実施例5b】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”− ベンジルオキシミリス
トイル]− β− D− グルコピラノサイド5aで得
られた化合物を、4bと同様に処理し、目的化合物4.
14 g(96%) の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.62−2.18(46H,m); 2
.32−2.91(4H,m);3.20−4.25(
8H,m); 4.28−4.71{3H,m[4.4
8,(2H,s) を含む]} ; 4.86−6.1
9(8H,m); 6.45−6.85(1H,m);
7.28(5H,s); 7.31(5H,s).赤
外吸収スペクトル ν max cm−1 (
KBr): 1742, 1669, 1578
, 1271. 【0084】 【実施例5c】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−3
− O− [(3”R)−3”− ベンジルオキシミリ
ストイル]−6− O− ベンジルオキシカルボニル−
β− D− グルコピラノサイド 5bで得られた化合物を、4cと同様の処理をして、目
的化合物を2.85 g(65.4%) の収量で得た
。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.85−2.08(46H,m); 2
.41−2.64(2H,m);3.00(1H,br
.s) ; 3.48−6.08{21H,m[4.4
5(2H,s),5.15(4H,s) を含む]};
6.18−6.72(1H,m); 7.26−7.
56(15H,m).赤外吸収スペクトル ν ma
x cm−1 (KBr): 1750, 1727,
1676, 1548. 【0085】 【実施例5d】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ベンジルオ
キシカルボニルオキシミリストイルアミノ]−3− O
− [(3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイ
ル]−4− O− ジフェニルホスホリル−6− O−
ベンジルオキシカルボニル− β− D− グルコピ
ラノサイド5cで得られた化合物を、4dと同様に処理
し、目的化合物を3.16 g(99.5%)の収量で
得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.72−1.87(46H,m); 2
.26−2.49(2H,m);3.45−6.05{
21H,m[4.30(2H,s),5.05(4H,
s) を含む]}; 6.18−6.50(1H,m)
; 6.89−7.49(25H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 1743, 1679, 1541, 149
4. 【0086】 【実施例5e】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジルオキシカル
ボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3− O− [
(3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]−
4− O− ジフェニルホスホリル−6− O− ベン
ジルオキシカルボニル− D− グルコピラノース5d
で得られた化合物を、1gと同様に処理し、目的化合物
を1.8 g(66.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.66−2.01(46H,m); 2
.16−2.56(2H,m);2.89(1H,d,
J=5Hz); 3.38−5.71{16H,m[4
.32(2H,s),5.10(4H,s) を含む]
}; 6.45−6.81(1H,m); 7.08−
7.45(25H,m).赤外吸収スペクトル ν
max cm−1 (KBr): 1747, 168
5, 1590. 【0087】 【実施例5f】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒド
ロキシミリストイル]−4− O− ジフェニルホスホ
リル− D− グルコピラノース5eで得た化合物88
0 mg(0.6 mmol)を、30 mlのテトラ
ヒドロフランに溶解し、1g の10%パラジウムカー
ボンを加え、室温で2時間加水素分解をした。濾過し、
テトラヒドロフランを減圧下留去し、残査をシリカゲル
カラムに付し、酢酸エチルにて精製し、目的化合物を3
40 mg(56.2%) の収量で得た。 元素分析(C46H73FNO12P=882.057
として) 【0088】 【実施例5g】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒド
ロキシミリストイル]− D− グルコピラノシル−
4− ホスフェート 5fで得た化合物490 mg(0.56 mmol)
を、テトラヒドロフラン30 ml に溶解し、酸化
白金を80 mg 加え、室温にて3時間加水素分解を
した。濾過し、減圧下、テトラヒドロフランを留去し、
目的化合物として380 mg(93.7%) の収量
で得た。 元素分析(C34H65FNO12P=729.861
として)マススペクトル(FAB /MS)728
〔M −H 〕− ,502.【0089】 【実施例6】2−デオキシ−2− [(2’R,3’S
)−2’−フルオロ−3’−ミリストイルオキシミリス
トイルアミノ]−3− O− ミリストイル− D−
グルコピラノシル−4− ホスフェート 【0090】 【実施例6a】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S) 及び(2’S,3’R) −2’−フ
ルオロ−3’−(ミリストイルオキシ)ミリストイルア
ミノ]−4,6− O− イソプロピリデン− β−
D− グルコピラノサイド 1dで得た化合物5.18 g(20 mmol) を
塩化メチレン150 mlに溶解し、9.93 gの(
±)−syn−2−フルオロ−3− ミリストイルオキ
シミリスチン酸を加え、更にN,N’−ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド4.95 gを加え、室温にて、1時
間攪拌した。濾過し、減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈
した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩水に
て洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。酢酸エ
チルを減圧下留去し、残査をシリカゲルクロマトに付し
、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精製し、目
的化合物であるN−アシル体、(2’R,3’S) 体
と、(2’S,3’R) 体をそれぞれ5.65 g(
39.6%) 、5.55g(38.9%)の収量で得
た。 [(2’R,3’S) 化合物]NMR スペクトル
(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88
(6H,t,J=6.9Hz); 1.20−1.38
(38H,m); 1.44(3H,s); 1.52
(3H,s); 1.60−1.84(5H,m);
2.30(2H,m); 3.23−3.33(1H,
m); 3.58−3.85(4H,m); 3.93
(1H,dd,J=5.5,10.6Hz); 4.0
7(1H,dd,J=6.2,12.8Hz); 4.
30−4.37(1H,m); 4.76(1H,d,
J=7.7Hz); 4.93(1H,dd,J=2.
9,48.0Hz); 5.20−5.36(3H,m
); 5.79−5.94(1H,m); 6.44(
1H,t,J=5.5Hz). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1735, 1680, 1535. [(2’S,3’R) 化合物]NMR スペクトル
(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88
(6H,t,J=6.9Hz); 1.20−1.38
(38H,m); 1.45(3H,s); 1.52
(3H,s); 1.56−1.76(5H,m);
2.29(2H,m); 3.30−3.41(2H,
m); 3.57(1H,t,J=9.2Hz); 3
.80(1H,t,J=10.6Hz); 3.93(
1H,dd,J=5.5,11.0Hz); 4.05
−4.16(2H,m); 4.29−4.36(1H
,m); 4.77(1H,d,J=8.1Hz);
4.89(1H,dd,J=2.2,48.0Hz);
5.20−5.34(3H,m); 5.80−5.
89(1H,m); 6.52(1H,t,J=5.5
Hz). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1735, 1680, 1535. 【0091】 【実施例6b】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ミリスト
イルオキシ)ミリストイルアミノ]−3− O− ミリ
ストイル−4,6− O− イソプロピリデン− β−
D− グルコピラノサイド6aで得られた化合物(2
’R,3’S) 体2 g(2.8 mmol) を、
塩化メチレン30 ml に溶解し、ミリスチン酸クロ
ライド728 mgを加えてから、トリエチルアミン3
13 mgを加え、室温にて1時間攪拌した。濃縮し、
酢酸エチルにて希釈し、炭酸水素ナトリウム水、食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過
し、減圧下酢酸エチルを留去し、残査をシリカゲルカラ
ムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精
製し、目的化合物を1.35 g(52.1%) の収
量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.6Hz);
1.13−1.67{70H,m [1.36(3H
,s),1.46(3H,s) を含む]}; 2.2
5−2.35(4H,m); 3.32−3.41(1
H,m); 3.66−3.85(3H,m); 3.
95(1H,dd,J=5.5,10.6Hz); 4
.05(1H,dd,J=6.2,12.8Hz);
4.26−4.34(1H,m); 4.74−4.9
3(2H,m); 5.16−5.29(4H,m);
5.75−5.89(1H,m); 6.34(1H
,dd,J=4.4,8.8Hz). 元素分析(C54H98FNO9=924.374 と
して)赤外吸収スペクトル ν max cm−1
(CHCl3): 1740, 1695. マススペクトル(FAB /MS)924(M++1)
, 909, 883, 867, 737,
724, 655, 638,610, 5
26, 513, 452.【0092】 【実施例6c】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミリスト
イル− β− D− グルコピラノサイド 6aで得られた化合物を、4bと同様の処理をして、目
的化合物を2 g(80.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.66−1.91(74H,m); 2
.09−2.55(4H,m);2.87−6.16(
15H,m); 6.54(1H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 1739, 1668, 1553, 146
8, 1175.【0093】 【実施例6d】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミリスト
イル−6− O− ベンジルオキシカルボニル− β−
D− グルコピラノサイド6cで得られた化合物1.
9 g(2.15 mmol)を、塩化メチレン20
ml に溶解し、550 mgのベンジルオキシクロロ
ホルメートを加え、更に327 mgのトリエチルアミ
ンを加えて、室温にて5時間攪拌した。濃縮し、酢酸エ
チルにて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウ
ム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリ
カゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3
: 1にて精製し、目的化合物を660 mg(30.
2%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz);
1.25−1.65(66H,m); 2.25−2
.36(4H,m); 2.82(1H,s); 3.
59−3.66(2H,m); 4.03(1H,dd
,J=6.2,12.8Hz); 4.27(1H,d
d,J=5.1,12.8Hz); 4.42−4.5
2(1H,m); 4.81(1H,dd,J=3.7
,47.6Hz);4.84(1H,d,J=8.1H
z); 5.14−5.27(6H,m); 5.76
−5.89(1H,m); 6.37(1H,dd,J
=4.4,8.1Hz) ; 7.34−7.40(5
H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1
(KBr): 1737, 1673, 155
0, 1285. 【0094】 【実施例6e】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミリスト
イル−4− O− ジフェニルホスホリル−6− O−
ベンジルオキシカルボニル− β− D− グルコピ
ラノサイド 6dで得られた化合物600 mg(0.589 mm
ol)を、塩化メチレン20 ml に溶解し、ジフェ
ニル クロロホスフェート474.8 mgを加え、
更に、トリエチルアミン62.6mg を加え、室温に
て一夜攪拌した。減圧にて濃縮し、酢酸エチルにて希釈
した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム水、食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過
し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカゲルカラ
ムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精
製し、目的化合物を600mg(81.4%) の収量
で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz);
1.05−1.73(64H,m); 2.11−2
.30(4H,m); 3.46−3.56(1H,m
); 3.77−3.82(1H,m); 4.03(
1H,dd,J=6.2,12.8Hz); 4.19
−4.38(3H,m); 4.63−4.89(2H
,m); 5.01−5.26(6H,m); 5.6
4−5.87(2H,m); 6.37(1H,dd,
J=4.4,7.7Hz); 7.11−7.34(1
5H,m). 元素分析(C71H109FNO14P=1250.6
18 として)赤外吸収スペクトル ν max c
m−1 (CHCl3): 1743, 1690. 【0095】 【実施例6f】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3− O− ミリストイル−4−
O− ジフェニルホスホリル−6− O− ベンジル
オキシカルボニル− D− グルコピラノース6eで得
た化合物を、1gと同様に処理し、目的化合物を490
mg(84.3%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=7.0Hz);
1.11−1.66(64H,m); 2.11−2
.29(4H,m); 3.36(1H,s); 4.
13−4.39(4H,m); 4.71−5.56(
7H,m); 6.70(1H,dd,J=3.3,8
.1Hz); 7.11−7.35(15H,m).赤
外吸収スペクトル ν max cm−1 (CHC
l3): 1751, 1711, 1658. 【0096】 【実施例6g】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3− O− ミリストイル−4−
O− ジフェニルホスホリル− D− グルコピラノ
ース 6fで得られた化合物を、5fと同様に処理して、目的
化合物を270 mg(75.9%) の収量で得た。 元素分析(C60H99FNO12P=1076.41
9として)赤外吸収スペクトル ν max cm−
1 (CHCl3): 1735, 1685. 【0097】 【実施例6h】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3− O− ミリストイル− D
− グルコピラノシル−4−ホスフェート 6gで得た化合物を、5gと同様に処理し、目的化合物
を190 mg(96.2%) の収量で得た。 マススペクトル(FAB /MS)922 〔M −H
〕−【0098】 【実施例7】2−デオキシ−2− [(2’S,3’R
)−2’−フルオロ−3’−ミリストイルオキシミリス
トイルアミノ]−3− O− ミリストイル− D−
グルコピラノシル−4− ホスフェート 【0099】 【実施例7a】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミリスト
イル−4,6− O− イソプロピリデン− β− D
− グルコピラノサイド 6aで得られた(2’S,3’R) 体2.9 g(4
.06 mmol)を、塩化メチレン30 ml に溶
解し、ミリスチン酸1.02gを加え、更に、N,N’
− ジシクロヘキシルカルボジイミド1 g を加え、
室温にて1時間攪拌したが、反応が進行していなかった
ので、更に4−ジメチルアミノピリジンを50 mg
を加え、室温にて1時間攪拌した。減圧下濃縮し、酢酸
エチルで希釈し、酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム
水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。 濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカゲル
カラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1に
て精製し、目的化合物を定量的に得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.66−2.01(79H,m); 2
.05−2.61(4H,m);3.30−6.23(
14H,m); 6.85(1H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 1741, 1666, 1544, 146
8. 【0100】 【実施例7b】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミリスト
イル− β− D− グルコピラノサイド 7aで得られた化合物を、4bと同様に処理し、目的化
合物3.08 g(84.7%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 1736, 1671, 1553, 146
7. 【0101】 【実施例7c】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミリスト
イル−6− O− ベンジルオキシメチル− β− D
− グルコピラノサイド7bで得られた化合物2.7
g(3.05 mmol)を、塩化メチレン50 ml
に溶解し、ベンジルクロロメチルエーテル0.525
g を加え、更にテトラメチル尿素0.355 g
を加え、6時間加熱還流した。塩化メチレンを減圧留去
し、残査をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:
酢酸エチル=3:1にて精製し、目的化合物2.08
g(67.8%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz);
1.20−1.73(65H,m); 2.24−2
.37(4H,m); 3.47−3.51(1H,m
); 3.74(1H,t,J=9.5Hz); 3.
89−4.11(4H,m); 4.26−4.33(
1H,m); 4.59(1H,d,J=8.4Hz)
; 4.63(2H,s); 4.79(1H,dd,
J=4.3,48.4Hz); 4.81(2H,s)
; 5.03(1H,dd,J=9.2,10.6Hz
); 5.15−5.30(3H,m); 5.80−
5.88(1H,m); 6.36(1H,dd,J=
4.4,9.2Hz); 7.29−7.36(5H,
m).赤外吸収スペクトル ν max cm−1
(CHCl3): 3430, 1738, 1695
. マススペクトル(M/Z) : 986, 928,
834, 775, 717, 596, 509,
456, 383, 354,298,285, 26
8.【0102】 【実施例7d】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミリスト
イル−4− O− ジフェニルホスホリル−6− O−
ベンジルオキシメチル− β− D− グルコピラノ
サイド 7cで得られた化合物を、6eと同様に処理し、目的化
合物を定量的に得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz);
1.10−1.68(65H,m); 2.08−2
.31(3H,m); 3.65−3.69(2H,m
); 3.78−3.84(1H,m); 4.03−
4.11(2H,m);4.25−4.32(1H,m
); 4.50−4.85(7H,m); 5.15−
5.39(4H,m); 5.76−5.83(1H,
m); 6.38(1H,dd,J=4.8,9.2H
z); 7.13−7.44(15H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 3430, 1740, 1695. マススペクトル(M/Z) : 1014, 994,
758, 670, 580, 440, 322,
268. 【0103】 【実施例7e】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3− O− ミリストイル−4−
O− ジフェニルホスホリル−6− O− ベンジル
オキシメチル− D− グルコピラノース7dで得た化
合物を、1gと同様に処理し、目的化合物を1.58
g(71%) の収量で得た。NMR スペクトル (
60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.63−
2.42(77H,m); 3.55−5.78{14
H,m[4.54(2H,s),4.66(2H,s)
を含む]}; 6.70(1H,m); 7.00−
7.53(15H,m). 【0104】 【実施例7f】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3− O− ミリストイル−4−
O− ジフェニルホスホリル− D− グルコピラノ
ース 7eで得られた化合物1.44 g(1.2 mmol
)を、メタノール30 ml に溶解し、10%パラジ
ウムカーボン1 g を加え、40〜45℃で3時間接
触還元をした。濾過し、メタノールを減圧下留去し、残
査をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エ
チル=1:1にて精製し、目的化合物を715 mg(
55.2%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 3440, 1740, 1690. 元素分析(C60H99FNO12P=1076.41
9として) 【0105】 【実施例7g】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3− O− ミリストイル− D
− グルコピラノシル−4−ホスフェート 7fで得られた化合物を、5gと同様に処理し、目的化
合物を420 mg(89%) の収量で得た。 マススペクトル(FAB/MS) : 922〔M −
H 〕−【0106】 【実施例8】2−デオキシ−2− [(2’S,3’R
)−2’−フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイルア
ミノ]−3−O− [(3”R)−3”− (ミリスト
イルオキシ)ミリストイル]−D− グルコピラノシル
−4−ホスフェート 【0107】 【実施例8(a)】アリル 2−デオキシ−2− [
(2’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ベン
ジルオキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−
3−O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ
)ミリストイル]−4,6−O− イソプロピリデン−
α−D− グルコピラノサイド2aで得られた(2’
S,3’R) 化合物33.1 gを700 mlのメ
チレンクロリドに溶解し、25.9 gの3−ミリスト
イルオキシミリスチン酸を加え、更に7 g の4−ジ
メチルアミノピリジン、12.8 gのN,N’− ジ
シクロヘキシルカルボジイミドを加えて、室温にて2
時間撹拌した。濾過後、減圧下濃縮し、酢酸エチルにて
希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム水、食
塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。 濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残渣をシリカゲル
クロマトに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1
にて精製し、目的化合物を47.7 g(85.5%)
の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.86−0.90(9H,m); 1.25−1.77
{68H,m, [1.37(3H,s); 1.48
(3H,s)を含む]}; 2.26(2H,m);
2.49(1H,dd,J=6.3,15.1Hz);
2.62(1H,dd,J=6.3,15.1Hz)
; 3.70−3.86(5H,m); 3.93−3
.98(1H,m); 4.21−4.27(1H,m
); 4.63(1H,d,J=3.9Hz); 4.
90(1H,dd,J=2.4,47.4Hz); 5
.09−5.21(7H,m); 5.74−5.84
(1H,m); 6.63(1H,dd,J=3.9,
9.8Hz); 7.26−7.36(5H,m).赤
外吸収スペクトル ν max cm−1 (CHC
l3);3440, 1745, 1690, 153
0. 元素分析: C62H104NFO12として【010
8】 【実施例8b】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)ミ
リストイル]− α−D− グルコピラノサイド8aで
得られた化合物4.6 g を、4bと同様に処理し、
目的化合物を4.2 g(94.8%)の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.04−1.78
(64H,m); 2.26−2.31(2H,m);
2.47−2.59(2H,m); 3.63−3.
88(5H,m); 3.96−4.02(1H,m)
; 4.16−4.23(1H,m); 4.66(1
H,d,J=3.7Hz); 4.89(1H,dd,
J=2.2,47.6Hz); 5.09−5.21(
7H,m); 5.73−5.87(1H,m), 6
.66(1H,dd,J=3.7,9.5Hz); 7
.26−7.37(5H,m).赤外吸収スペクトル
ν max cm−1 (KBr); 1741,
1719, 1703, 1670, 1545, 1
468.元素分析: C59H100NFO12として
【0109】 【実施例8c】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)
ミリストイル]−6−O− ベンジルオキシカルボニル
− α−D− グルコピラノサイド8dで得られた化合
物23.1 gを、4cと同様に処理し、目的化合物を
10.6 g(40.6%) の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.02−1.77
(62H,m); 2.25−2.31(2H,m);
2.46−2.59(2H,m); 3.31(1H
,d,J=4.2Hz); 3.61(1H,td,J
=9.3,4.2Hz);3.76−3.86(2H,
m); 3.93−4.00(1H,m); 4.16
−4.24(1H,m); 4.38−4.48(1H
,m); 4.88(1H,dd,J=2.2,47.
6Hz); 5.07−5.19(9H,m); 5.
70−5.85(1H,m); 6.62(1H,dd
,J=3.7,9.5Hz); 7.26−7.40(
10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r); 1747, 1738, 1724, 171
2, 1678, 1547.元素分析: C67H1
06NFO14として【0110】 【実施例8d】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)ミ
リストイル]−4−O− ジフェニルホスホリル−6−
O− ベンジルオキシカルボニル− α−D− グルコ
ピラノサイド 8cで得られた化合物10.47 g を、4dと同様
に処理し、目的化合物を11.46g(91.3%)の
収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.03−1.80
(62H,m); 2.13−2.19(2H,m);
2.33(1H,dd,J=7.3,15.8Hz)
; 2.42(1H,dd,J=5.1,15.8Hz
); 3.75−3.82(1H,m); 3.89−
4.02(2H,m); 4.17−4.36(3H,
m); 4.64(1H,d,J=3.7Hz); 4
.72(1H,dd,J=9.2,18.7Hz);
4.85−5.22(9H,m); 5.42(1H,
dd,J=9.2,11.0Hz); 5.70−5.
84(1H,m); 6.56(1H,dd,J=3.
7,9.5Hz); 7.12−7.65(20H,m
).赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (
フィルム): 1750, 1690, 1590. 【0111】 【実施例8e】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジルオキシカル
ボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−3−O− [
(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)ミリストイ
ル]−4−O− ジフェニルホスホリル−6−O− ベ
ンジルオキシカルボニル−D− グルコピラノース8d
で得られた化合物1.4 g を、1gと同様に処理し
て、目的化合物0.77 g(56.6%) の収量で
得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.18−1.82
(62H,m); 2.12−2.18(2H,m);
2.32(1H,dd,J=7.3,15.8Hz)
; 2.41(1H,dd,J=5.5,15.8Hz
); 2.70(1H,dd,J=1.5,4.8Hz
); 4.09−4.18(3H,m); 4.29−
4.34(1H,m); 4.67(1H,dd,J=
9.2,18.7Hz); 4.87(1H,m);
4.89(1H,dd,J=1.8,47.3Hz);
5.61−5.25(6H,m); 5.46(1H
,dd,J=9.2,11.0Hz); 6.63(1
H,dd,J=3.3,8.8Hz); 7.12−7
.38(20H,m).赤外吸収スペクトル ν
max cm−1 (KBr); 1739,
1660, 1290, 1266, 125
0, 1195. 元素分析: C76H111FNO17P として
【0112】 【実施例8f】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3−O− [(3”R)−3”− (ミリ
ストイルオキシ)ミリストイル]−4−O− ジフェニ
ルホスホリル−D− グルコピラノース8eで得られた
化合物6.5 g を、5fと同様に処理し、目的化合
物を4.89 g(93.7%) の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.18−1.80
(62H,m); 2.13−2.21(2H,m);
2.37−2.39(2H,m); 3.50−3.
61(4H,m); 3.97−4.06(2H,m)
; 4.21−4.28(1H,m); 4.65−4
.83(2H,m); 5.04−5.13(1H,m
); 5.24−5.28(2H,m); 5.49−
5.57(1H,m); 6.80−6.85(1H,
m); 7.14−7.38 (10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r); 1735, 1671, 1289, 120
2, 1060.元素分析: C60H99FNO13
Pとして【0113】 【実施例8g】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3−O− [(3”R)−3”− (ミリ
ストイルオキシ) ミリストイル]−D− グルコピラ
ノシル−4−ホスフェート 8fで得られた化合物4.59 gを、5gと同様に処
理し、目的化合物を3.9 g(98.7%)の収量で
得た。 NMR スペクトル (270MHz, 重ピリジン)
δ ppm: 0.85−0.90(9H,m),
1.03−2.15(62H,m), 2.43−2.
49(2H,m), 3.08−3.25(2H,m)
,4.09−4.13(1H,m), 4.52−4.
56(2H,m), 4.62−4.65(1H,m)
, 4.99−5.08(1H,m), 5.21−5
.49(2H,m), 5.63−5.74(2H,m
), 6.24−6.31(1H,m), 8.03−
8.72(6H,m).赤外吸収スペクトル ν m
ax cm−1 (KBr); 1734, 1661
, 1550, 1465, 1224, 1182,
1171, 1063.元素分析: C48H91F
NO13Pとして【0114】 【実施例9】2−デオキシ−2− [(2’R,3’S
)−2’−フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイルア
ミノ]−3−O− [(3”R)−3”− (ミリスト
イルオキシ)ミリストイル]−D− グルコピラノシル
−4−ホスフェート 【0115】 【実施例9a】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミド]−3−
O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)
ミリストイル]−4,6−O− イソプロピリデン−
α− D−グルコピラノサイド 2aで得られた(2’R,3’S) 化合物1.1 g
を、8aと同様に処理して、目的化合物を1.36
g(73.8%) 得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (フィ
ルム): 1740, 1685, 1530, 14
60.元素分析: C62H104FNO12として【
0116】 【実施例9b】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)ミ
リストイル]− α−D− グルコピラノサイド9aで
得られた化合物57.6 gを、4bと同様に処理し、
目的化合物を42.6 g(76.8%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.86−0.90(9H,m); 1.25−1.76
(64H,m); 2.25−2.45(4H,m),
3.64−3.76(3H,m), 3.85−3.
90(2H,m); 3.95−4.00(1H,m)
; 4.14−4.21(2H,m); 4.84−5
.32(8H,m); 5.83−5.87(1H,m
); 7.07−7.10(1H,m); 7.26−
7.38(5H,m).元素分析: C59H100O
12NFとして【0117】 【実施例9c】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)ミ
リストイル]−6−O− ベンジルオキシカルボニル−
α−D− グルコピラノサイド9bで得られた化合物
0.83 gを、4cと同様に処理し、目的化合物を0
.6 g(63.6%)得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.86−0.90(9H,m); 1.25−1.76
(63H,m); 2.23−2.45(4H,m);
3.63−3.65(2H,m); 3.85−3.
98(2H,m); 4.11−4.19(2H,m)
; 4.43−4.93(2H,m); 4.89(1
H,dd,J=2.6,47.3Hz); 4.93(
1H,d,J=3.3Hz); 5.01−5.30(
8H,m); 5.76−5.92(1H,m); 7
.03−7.07(1H,m); 7.26−7.41
(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (フィ
ルム): 1750, 1690. 元素分析: C67H106O14NFとして【011
8】 【実施例9d】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)ミ
リストイル]−4−O− ジフェニルホスホリル−6−
O− ベンジルオキシカルボニル− α−D− グルコ
ピラノサイド 9cで得られた化合物30.5 gを、4dと同様に処
理し、目的化合物を31 g(96%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.12−1.72
(62H,m); 2.06−2.12(2H,m),
2.35(1H,dd,J=7.7,17.6Hz)
; 2.52(1H,dd,J=5.5,17.6Hz
); 3.90−4.35(6H,m); 4.73(
1H,dd,J=9.2,18.7Hz); 4.89
(1H,dd,J=2.6,47.6Hz); 4.9
5(1H,d,J=3.7Hz); 5.04−5.2
9(8H,m); 5.47(1H,dd,J=9.2
,11.0Hz); 5.77−5.84(1H,m)
; 6.81(1H,dd,J=3.3,8.1Hz)
; 7.11−7.37(20H,m).赤外吸収スペ
クトル ν max cm−1 (フィルム): 1
745, 1690, 1590, 1530.元素分
析: C79H115O17NFP として
【0119】 【実施例9e】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−(ベンジルオキシカル
ボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(
3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)ミリストイル
]−4−O− ジフェニルホスホリル−6−O− ベン
ジルオキシカルボニル−D− グルコピラノース9dで
得られた化合物15 gを、1gと同様に処理し、目的
化合物を11.6 g(79.6%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.14−1.75
(62H,m); 2.08−2.13(2H,m);
2.33(1H,dd,J=7.7,16.9Hz)
; 2.51(1H,dd,J=4.8,16.9Hz
); 3.63(1H,dd,J=1.1,4.03H
z); 3.97(1H,m); 4.14−4.36
(3H,m); 4.66−4.77(1H,m);
4.89(1H,dd,J=2.7,47.6Hz);
5.02−5.20(6H,m); 5.30(1H
,t,J=3.7Hz); 5.53(1H,dd,J
=9.2,11.0Hz); 6.92(1H,dd,
J=2.9,7.7Hz); 7.12−7.34(2
0H,m).赤外吸収スペクトル ν max cm
−1 (CHCl3);3420, 1750, 16
90, 1590, 1530, 1490, 960
.元素分析: C76H111NO17FP として
【0120】 【実施例9f】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3−O− [(3”R)−3”− (ミリ
ストイルオキシ)ミリストイル]−4−O− ジフェニ
ルホスホリル−D− グルコピラノース9eで得られた
化合物11.6 gを、5fと同様に処理し、目的化合
物を8.14 g(87.4%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.19−1.63
(62H,m); 2.15−2.20(2H,m);
2.37(1H,dd,J=8.4,17.2Hz)
; 2.68(1H,d,J=8.8Hz); 3.3
8(1H,m); 3.59−3.62(2H,m);
4.02−4.05(3H,m); 4.33−4.
40(1H,m); 4.74(1H,dd,J=1.
1,48.0Hz);4.77(1H,dd,J=9.
5,19.1Hz); 5.11−5.15(1H,m
); 5.30(1H,t,J=3.7Hz); 5.
54(1H,dd,J=9.5,10.3Hz); 6
.83(1H,dd,J=3.3,9.2Hz); 7
.15−7.39(10H,m).赤外吸収スペクトル
ν max cm−1 (KBr); 1736,
1661, 1585, 1560, 1492.【
0121】 【実施例9g】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3−O− [(3”R)−3”− (ミリ
ストイルオキシ)ミリストイル]−D− グルコピラノ
シル−4−ホスフェート 9fで得られた化合物7.72 gを、5gと同様に処
理し、目的化合物を6.7 g 定量的に得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.91(9H,m); 1.25−2.01
(62H,m); 2.38−2.44(2H,m);
3.19(2H,d,J=5.86Hz); 4.1
1−4.18(1H,m); 4.43−4.59(3
H,m); 4.99−5.07(1H,m); 5.
15−5.33{(2H,m)[5.24(1H,dd
,J=2.0,48.8Hz)を含む} ; 5.74
−5.81(2H,m); 6.28(1H,t,J=
9.8Hz); 8.02(1H,dd,J=2.7,
9.8Hz); 8.61(5H,br.s).赤外吸
収スペクトル ν max cm−1 (KBr):
1753, 1716, 1657, 1184,
1138, 1117, 1068.元素分析: C4
8H91FNO13Pとして【0122】 【実施例10】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキシ
) ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)−
3”− ヒドロキシミリストイル]−D− グルコピラ
ノシル−4−ホスフェート 【0123】 【実施例10a】アリル 2−デオキシ−2− [(
2’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ミリス
トイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(
3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]−4
,6−O− イソプロピリデン− β−D− グルコピ
ラノサイド 6aで得られた(2’S,3’R) 化合物3.2 g
を、2bと同様に処理し、目的化合物を4.12 g
(89.2%) の収量で得た。 【0124】 【実施例10b】アリル 2−デオキシ−2− [(
2’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ミリス
トイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(
3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]−
β−D− グルコピラノサイド10aで得られた化合物
4 g を、4bと同様に処理し、目的化合物を2.9
4 g(75.4%) 得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.5−2.0(71H,m); 2.1
−2.8(4H,m); 3.0−5.9(18H,m
); 6.3−6.6(2H,m); 7.1−7.3
(5H,m). 【0125】 【実施例10c】アリル 2−デオキシ−2− [(
2’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ミリス
トイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(
3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]−6
−O− ベンジルオキシメチル− β−D− グルコピ
ラノサイド 10bで得られた化合物2.73 gを、7cと同様に
処理し、目的化合物を1.7 g(55.5%)得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.7−2.0(71H,m); 2.1
−2.7(4H,m); 2.90(1H,br.s)
; 3.4−5.5(20H,m); 6.2−6.6
(2H,m); 7.1−7.4(10H,m).【0
126】 【実施例10d】
アリル 2−デオキシ
−2− [(2’S,3’R)−2’− フルオロ−3
’−(ミリストイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3
−O− [(3”R)−3”− ベンジルオキシミリス
トイル]−4−O− ジフェニルホスホリル−6−O−
ベンジルオキシメチル− β−D− グルコピラノサ
イド10cで得られた化合物1.65 gを、4dと同
様に処理し、目的化合物2.0gを定量的に得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.5−2.0(71H,m); 2.1
−2.7(4H,m); 3.5−5.6(20H,m
); 6.2−6.7(2H,m); 7.1−7.5
(20H,m). 【0127】 【実施例10e】2−デオキシ−2− [(2’S,3
’R)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキ
シ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)−
3”− ベンジルオキシミリストイル]−4−O− ジ
フェニルホスホリル−6−O− ベンジルオキシメチル
−D− β− グルコピラノース 10dで得られた化合物1.9 g を、1gと同様に
処理し、目的化合物を0.88 g(47.5%) 得
た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.88(9H,t,J=6.2−7.0Hz); 1.
15−1.70(62H,m);2.20−2.45(
4H,m); 3.07(1H,m); 3.60−3
.82(3H,m); 4.20−4.90(10H,
m); 5.17(1H,m); 5.30(1H,t
,J=3.3−3.7Hz); 5.57(1H,dd
,J=9.4,10.8Hz); 6.68(1H,d
d,J=3.5,8.6Hz); 7.10−7.35
(20H,m).赤外吸収スペクトル ν max
cm−1 (フィルム): 3450−3300, 2
920, 2860, 1740, 1680.【01
28】 【実施例10f】2−デオキシ−2− [(2’S,3
’R)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキ
シ) ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)
−3”− ヒドロキシミリストイル]−4−O− ジフ
ェニルホスホリル−D− グルコピラノース10eで得
られた化合物0.78 gを、7fと同様に処理し、目
的化合物を0.37 g(51.4%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.88(9H,t,J=6.2−7.0Hz); 1.
10−1.30(58H,m);1.40−1.75(
4H,m); 2.10−2.33(4H,m); 3
.50−4.10(7H,m); 4.70−4.98
(3H,m); 5.13−5.40(2H,m);
5.56(1H,t,J=9.5−10.3Hz);
6.77(1H,dd,J=3.7,9.2Hz);
7.15−7.38(10H,m).【0129】 【実施例10g】2−デオキシ−2− [(2’S,3
’R)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキ
シ) ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)
−3”− ヒドロキシミリストイル]−D− グルコピ
ラノシル−4−ホスフェート 10fで得られた化合物0.29 gを、5gと同様に
処理し、目的化合物0.25 gを定量的に得た。 NMR スペクトル (CF3COOD)δ ppm:
0.87−0.98(9H,m); 1.20−1.
55(58H,m); 1.55−2.00(4H,m
); 2.43−2.64(2H,m); 2.73−
2.94(2H,m); 4.14−4.65(5H,
m); 4.79(1H,dd,J=9.3,18.5
Hz); 5.15(1H,dd,J=1.0,46.
9Hz); 5.40−5.78(3H,m). マススペクトル(FAB/MS): 938[M−H
]−. 【0130】 【実施例11】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキシ
) ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)−
3”− ヒドロキシミリストイル]−D− グルコピラ
ノシル−4−ホスフェート 【0131】 【実施例11a】アリル 2−デオキシ−2− [(
2’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ミリス
トイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(
3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]−4
,6−O− イソプロピリデン− β−D− グルコピ
ラノサイド 6aで得られた(2’R,3’S) 化合物3.4 g
を、2bと同様に処理し、目的化合物を3.8 g(
77.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.5−2.0(77H,m); 2.0
−2.8(4H,m); 3.2−5.6(16H,m
); 6.1−6.4(2H,m); 7.1−7.4
(5H,m). 【0132】 【実施例11b】アリル 2−デオキシ−2− [(
2’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ミリス
トイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(
3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]−
β−D− グルコピラノサイド11aで得られた化合物
3.68 gを、4bと同様に処理し、目的化合物を2
.97 g(84%) 得た。 【0133】 【実施例11c】アリル 2−デオキシ−2− [(
2’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ミリス
トイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(
3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]−6
−O− ベンジルオキシメチル− β−D− グルコピ
ラノサイド 11bで得られた化合物2.77 gを、7cと同様に
処理し、目的化合物を2.36 g(76%) 得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.6−2.0(71H,m);
2.0−2.7(4H,m); 3.4−6.2(2
1H,m) ; 6.2−6.6(2H,m);
7.1−7.5(10H,m). 【0134】 【実施例11d】アリル 2−デオキシ−2−
[(2’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ミ
リストイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O−
[(3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]
−4−O− ジフェニルホスホリル−6−O−ベンジル
オキシメチル− β−D− グルコピラノサイド11c
で得られた化合物2.25 gを、4dと同様に処理し
、目的化合物を2.36 g(86.4%) 得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.6−2.0(71H,m); 2.1
−2.4(4H,m); 3.5−6.1(20H,m
); 6.1−6.6(2H,m); 7.1−7.5
(20H,m). 【0135】 【実施例11e】2−デオキシ−2− [(2’R,3
’S)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキ
シ) ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)
−3”− ベンジルオキシミリストイル]−4−O−
ジフェニルホスホリル−6−O− ベンジルオキシメチ
ル−D− グルコピラノース 11dで得られた化合物2.2 g を、1gと同様に
処理し、目的化合物を1.83 g(85.7%) 得
た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.5−2.0(71H,m); 2.1
−2.6(4H,m); 3.6−5.9(17H,m
); 6.75(1H,br.s); 7.1−7.4
(20H,m). 【0136】 【実施例11f】2−デオキシ−2− [(2’R,3
’S)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキ
シ) ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)
−3”− ヒドロキシミリストイル]−4−O− ジフ
ェニルホスホリル− β−D− グルコピラノース11
eで得られた化合物1.7 g を、7fと同様に処理
し、目的化合物を0.6 g(42.1%)得た。 【0137】 【実施例11g】2−デオキシ−2− [(2’R,3
’S)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキ
シ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)−
3”− ヒドロキシミリストイル]−D− グルコピラ
ノシル−4−ホスフェート 11fで得られた化合物0.54 gを、5gと同様に
処理し、目的化合物を0.45 g(96.8%) 得
た。 NMR スペクトル (CF3COOD)δ ppm:
0.87−0.98(9H,m); 1.27−1.
60(58H,m); 1.65−1.93(4H,m
); 2.50−2.60(2H,m); 2.80−
2.90(2H,m); 4.12−4.62(5H,
m); 4.80(1H,dd,J=9.5,18.3
Hz); 5.18(1H,dd,J=2.7,48.
6Hz); 5.40−5.93(3H,m). マススペクトル(FAB/MS): 938[M−H
]−.【0138】 【実施例12】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3−O− ミリストイル− D−
グルコピラノシル−4− ホスフェート 【0139】 【実施例12a】アリル 2− デオキシ−2− [(
2’R,3’S)−2’− フルオロ− 3’− ミリ
ストイルオキシミリストイルアミノ]−4,6−O−
イソプロピリデン− β− D− グルコピラノサイド
及びアリル 2− デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ− 3’− ミリストイルオキ
シミリストイルアミノ]−4,6−O− イソプロピリ
デン− β− D− グルコピラノサイド 1dで得た化合物5.18 g(20 mmol) を
塩化メチレン150 mlに溶解し、9.93 gの(
±)−syn−2−フルオロ−3− ミリストイルオキ
シミリスチン酸を加え、更に、N,N’− ジシクロヘ
キシルカルボジイミド4.95g を加え、室温にて1
時間攪拌した。濾過し、減圧下濃縮し、酢酸エチルで希
釈した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。酢酸
エチルを減圧下留去し、残渣をシリカゲルクロマトに付
し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精製し、
目的化合物である(2’R,3’S) 体と、(2’S
,3’R) 体をそれぞれ5.65g(39.6%)
、5.55 g(38.9%) の収量で得た。 [(2’R,3’S) 体]NMR スペクトル (2
70MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(6
H,t,J=6.9Hz), 1.20−1.38(3
8H,m), 1.44(3H,s), 1.52(3
H,s), 1.60−1.84(5H,m), 2.
30(2H,m), 3.23−3.33(1H,m)
, 3.58−3.85(4H,m), 3.93(1
H,dd,J=5.5,10.6Hz), 4.07(
1H,dd,J=6.2,12.8Hz), 4.30
−4.37(1H,m), 4.76(1H,d,J=
7.7Hz), 4.93(1H,dd,J=2.9,
48.0Hz), 5.20−5.36(3H,m),
5.79−5.94(1H,m), 6.44(1H
,t,J=5.5Hz).[(2’S,3’R) 体]
0.88(6H,t,J=6.9Hz), 1.20−
1.38(38H,m), 1.45(3H,s),
1.52(3H,s), 1.56−1.76(5H,
m), 2.29(2H,m), 3.30−3.41
(2H,m), 3.57(1H,t,J=9.2Hz
),3.80(1H,t,J=10.6Hz), 3.
93(1H,dd,J=5.5,11.0Hz), 4
.05−4.16(2H,m), 4.29−4.36
(1H,m), 4.77(1H,d,J=8.1Hz
), 4.89(1H,dd,J=2.2,48.0H
z), 5.20−5.34(3H,m), 5.80
−5.89(1H,m),6.52(1H,t,J=5
.5Hz).【0140】 【実施例12b】アリル 2− デオキシ−2− [(
2’R,3’S)−2’− フルオロ− 3’−(ミリ
ストイルオキシ)ミリストイルアミノ]− 3−O−
ミリストイル−4,6−O− イソプロピリデン− β
− D− グルコピラノサイド12aで得られた化合物
(2’R,3’S) 体2 g(2.8 mmol)
を、塩化メチレン30 mlに溶解し、ミリスチン酸ク
ロライド728 mgを加えてから、トリエチルアミン
313mgを加え、室温にて1時間攪拌した。濃縮し、
酢酸エチルにて希釈し、炭酸水素ナトリウム水、食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過
し、減圧下酢酸エチルを留去し、残渣を、シリカゲルカ
ラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて
精製し、目的化合物を1.35 g(52.1%) の
収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1740, 1695. マススペクトル(M/Z) : 924(M++1),
909, 883, 867, 737, 724,
655, 638, 610,526, 513,
452.NMR スペクトル (270MHz、CDC
l3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=6.6
Hz), 1.13−1.67{70H,m [1.3
6(3H,s),1.46(3H,s) を含む]},
2.25−2.35(4H,m), 3.32−
3.41(1H,m), 3.66−3.85(3H
,m), 3.95(1H,dd,J=5.5,10
.6Hz), 4.05(1H,dd,J=6.2,
12.8Hz), 4.26−4.34(1H,m)
, 4.74−4.93(2H,m), 5.16
−5.29(4H,m), 5.75−5.89(1
H,m), 6.34(1H,dd,J=4.4,8
.8Hz). 元素分析: C54H96FNO9として【0141
】 【実施例12c】アリル 2− デオキシ−2− [(
2’R,3’S)−2’− フルオロ− 3’− ミリ
ストイルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミ
リストイル− β− D− グルコピラノサイド 12bで得られた化合物を、4bと同様の処理をして、
目的化合物2 g(80.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.66−1.91(74H,m), 2
.09−2.55(4H,m),2.87−6.16(
15H,m), 6.54(1H,m). 【0142】 【実施例12d】アリル 2− デオキシ−2− [(
2’R,3’S)−2’− フルオロ− 3’− ミリ
ストイルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミ
リストイル−6−O− ベンジルオキシカルボニル−
β− D− グルコピラノサイド12cで得られた化合
物1.9 g(2.15 mmol)を塩化メチレン2
0 ml に溶解し、550 mgのベンジルオキシク
ロロホルメートを加え、更に、327 mgのトリエチ
ルアミンを加えて、室温にて5時間攪拌した。濃縮し、
酢酸エチルにて希釈した。酢酸エチル層を炭酸水素ナト
リウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残渣を
シリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル
=3:1にて精製し、目的化合物を660 mg(30
.2%) 得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz
), 1.25−1.65(66H,m), 2.
25−2.36(4H,m), 2.82(1H,s
), 3.59−3.66(2H,m), 4.0
3(1H,dd,J=6.2,12.8Hz), 4
.27(1H,dd,J=5.1,12.8Hz),
4.42−4.52(1H,m), 4.81(1
H,dd,J=3.7,47.6Hz),4.84(1
H,d,J=8.1Hz), 5.14−5.27(
6H,m), 5.76−5.89(1H,m),
6.37(1H,dd,J=4.4,8.1Hz),
7.34−7.40(5H,m). 【0143】 【実施例12e】アリル 2− デオキシ−2−
[(2’R,3’S)−2’− フルオロ− 3’−
ミリストイルオキシミリストイルアミノ]−3−O−
ミリストイル−4−O− ジフエニルホスホリル−6−
O− ベンジルオキシカルボニル− β−D− グルコ
ピラノサイド 12dで得られた化合物600 mg(0.589 m
mol)を塩化メチレン20 ml に溶解し、ジフェ
ニルクロロホスフェート474.8 mgを加え、更に
、トリエチルアミン62.6 mg を加え、室温にて
一夜攪拌した。減圧にて濃縮し、酢酸エチルにて希釈し
た。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて
洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、
酢酸エチルを減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムに
付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精製し
、目的化合物を600 mg(81.4%) の収量で
得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1743, 1690. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz),
1.05−1.73(64H,m), 2.11−2
.30(4H,m), 3.46−3.56(1H,m
), 3.77−3.82(1H,m), 4.03(
1H,dd,J=6.2,12.8Hz), 4.19
−4.38(3H,m), 4.63−4.89(2H
,m), 5.01−5.26(6H,m), 5.6
4−5.87(2H,m), 6.37(1H,dd,
J=4.4,7.7Hz), 7.11−7.34 (
15H,m). 元素分析: C71H109FNO14P として【0
144】 【実施例12f】2−デオキシ−2− [(2’R,3
’S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシ
ミリストイルアミノ]−3−O− ミリストイル−4−
O− ジフエニルホスホリル−6−O− ベンジルオキ
シカルボニル− D− グルコピラノース12eで得た
化合物を、1gと同様に処理し、目的化合物を、490
mg(84.3%)の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=7.0Hz),
1.11−1.66(64H,m), 2.11−2
.29(4H,m), 3.36(1H,s), 4.
13−4.39(4H,m), 4.71−5.56(
7H,m), 6.70(1H,dd,J=3.3,8
.1Hz), 7.11−7.35(15H,m).【
0145】 【実施例12g】2−デオキシ−2− [(2’R,3
’S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシ
ミリストイルアミノ]−3−O− ミリストイル−4−
O− ジフエニルホスホリル− D− グルコピラノー
ス 12fで得た化合物490 mgを30 ml のテト
ラヒドロフランに溶解し、1 g の10%パラジウム
カーボンを加え、室温で2時間加水素分解をした。濾過
し、テトラヒドロフランを減圧下留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムに付し、酢酸エチルにて精製し、目的化合物
を270 mg(75.9%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1735, 1685. 元素分析: C60H99FNO12Pとして
【0146】 【実施例12h】2−デオキシ−2− [(2’R,3
’S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシ
ミリストイルアミノ]−3−O− ミリストイル− D
− グルコピラノシル−4−ホスフェート 12gで得た化合物を、5gと同様に処理し、目的化合
物を、190 mg(96.2%)の収量で得た。 マススペクトル(FAB/MS): 922(M−H)
− .【0147】 【実施例13】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3−O− ミリストイル− D−
グルコピラノシル−4− ホスフェート 【0148】 【実施例13a】アリル 2− デオキシ−2− [(
2’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリスト
イルオキシミリストイルアミノ]−3−O− ミリスト
イル−4,6−O− イソプロピリデン− β− D−
グルコピラノサイド 12aで得られた化合物(2’S,3’R) 体2.9
g (4.06mmol) を、塩化メチレン30m
l に溶解し、ミリスチン酸1.02 gを加え、更に
、N,N’− ジシクロヘキシルカルボジイミド1 g
を加え、室温にて1時間攪拌したが、反応が進行して
いなかったので、更に、4−ジメチルアミノピリジンを
50 mg 加え、室温にて1時間攪拌した。減圧下濃
縮し、酢酸エチルで希釈し、酢酸エチル層を、炭酸水素
ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残
渣をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エ
チル=5:1にて精製し、目的化合物を定量的に得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.66−2.01(79H,m), 2
.05−2.61(4H,m),3.30−6.23(
14H,m), 6.85(1H,m). 【0149】 【実施例13b】アリル 2− デオキシ−2− [(
2’S,3’R)−2’− フルオロ− 3’− ミリ
ストイルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミ
リストイル− β− D− グルコピラノサイド 13aで得られた化合物を、4bと同様に処理し、目的
化合物3.08 g(84.7%)の収量で得た。 【0150】 【実施例13c】アリル 2− デオキシ−2− [(
2’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリスト
イルオキシミリストイルアミノ]−3−O− ミリスト
イル−6−O− ベンジルオキシメチル− β− D−
グルコピラノサイド13bで得られた化合物2.7
g(3.05 mmol)を、塩化メチレン50 ml
に溶解し、ベンジルクロロメチルエーテル0.525
gを加え、更に、テトラメチル尿素0.355g を
加え、6時間リフラックスした。塩化メチレンを減圧留
去し、残渣をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン
:酢酸エチル=3:1にて精製し、目的化合物2.08
g(67.8%) を得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 3430, 1738, 1695. マススペクトル(M/Z) : 986, 928,
834, 775, 717, 596, 509,
456, 383, 354,298,285, 26
8.NMR スペクトル (270MHz、CDCl3
)δ ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz
), 1.20−1.73(65H,m), 2.24
−2.37(4H,m), 3.47−3.51(1H
,m), 3.74(1H,t,J=9.5Hz),
3.89−4.11(4H,m), 4.26−4.3
3(1H,m), 4.59(1H,d,J=8.4H
z), 4.63(2H,s), 4.79(1H,d
d,J=4.3,48.4Hz), 4.81(2H,
s), 5.03(1H,dd,J=9.2,10.6
Hz), 5.15−5.30(3H,m), 5.8
0−5.88(1H,m), 6.36(1H,dd,
J=4.4,9.2Hz), 7.29−7.36(5
H,m).【0151】 【実施例13d】アリル 2− デオキシ−2−[(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3−O− ミリストイ
ル−4−O− ジフェニルホスホリル−6−O− ベン
ジルオキシメチル− β− D− グルコピラノサイド 13cで得られた化合物を、12eと同様に処理し、目
的化合物を定量的に得 た。赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (
CHCl3): 3430, 1740, 1695. マススペクトル(M/Z) : 1014, 994,
758, 670, 580, 440, 322,
268. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz),
1.10−1.68(65H,m), 2.08−2
.31(3H,m), 3.65−3.69(2H,m
), 3.78−3.84(1H,m), 4.03−
4.11(2H,m),4.25−4.32(1H,m
), 4.50−4.85(7H,m), 5.15−
5.39(4H,m), 5.76−5.83(1H,
m), 6.38(1H,dd,J=4.8,9.2H
z), 7.13−7.44(15H,m). 【0152】 【実施例13e】2−デオキシ−2−[(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3−O− ミリストイル−4−O
− ジフェニルホスホリル−6−O− ベンジルオキシ
メチル− D− グルコピラノース13dで得た化合物
を、1gと同様に処理し、目的化合物を1.58 g(
71%) の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.63−2.42(77H,m), 3
.55−5.78{14H,m[4.54(2H,s)
, 4.66(2H,s)を含む]}, 6.70(1
H,m), 7.00−7.53(15H,m).【0
153】 【実施例13f】2−デオキシ−2−[(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3−O− ミリストイル−4−O
− ジフェニルホスホリル− D− グルコピラノース 13eで得られた化合物1.44 g(1.2 mmo
l)を、メタノール30 ml に溶解し、10% パ
ラジウムカーボン1 g を加え、40−45 ℃で3
時間加水素分解をした。濾過し、メタノールを減圧下留
去し、残渣をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン
:酢酸エチル=1:1にて精製し、目的化合物を715
mg(55.2%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 3440, 1740, 1690. 元素分析: C60H99FNO12Pとして
【0154】 【実施例13g】
2−デオキシ−2−[(
2’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリスト
イルオキシミリストイルアミノ]−3−O− ミリスト
イル− D− グルコピラノシル−4− ホスフェート
13fで得られた化合物を、5gと同様に処理し、目的
化合物を420 mg(89%)の収量で得た。 マススペクトル(FAB/MS): 922(M−H)
−. 【0155】 【実施例14】2−デオキシ−2−[(R又はS)−2
’,2’−ジフルオロ−3’−ヒドロキシミリストイル
アミノ]−3−O−[(R)−3− ミリストイルオキ
シミリストイル]− D− グルコピラノシル−4−
ホスフェ−ト 【0156】 【実施例14a】アリル 2−デオキシ−2−[(R
S)−2’,2’− ジフルオロ−3’−(ベンジルオ
キシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−4,6
−O− イソプロピリデン− β− D− グルコピラ
ノサイド (±)−3− ベンジルオキシカルボニルオキシ−2,
2− ジフルオロミリスチン酸2.2 g を、20
ml の乾燥ジクロロメタンに溶解し、しゅう酸クロラ
イド2 mlを添加し、N,N−ジメチルホルムアミド
1滴加え、室温にて1時間攪拌した。ジクロロメタンを
減圧下留去し、酸クロライドを得た。1dで得られるア
リル 2−デオキシ−2− アミノ−4,6−O−
イソプロピリデン− β− D− グルコピラノサイド
1.51 gを、20 ml の乾燥ジクロロメタンに
溶解し、トリエチルアミン700 mgを添加し、氷冷
下にて、酸クロライドを加えた。室温にて1時間攪拌し
、ジクロロメタンを減圧下留去した。残渣を酢酸エチル
にて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水に
て洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。酢酸エチ
ルを減圧下留去し、残渣をシリカゲルクロマトに付し、
シクロヘキサン:酢酸エチル=2:1 にて精製し、目
的化合物を2.64 g(75.8%) の収量で得た
。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(3H,t,J=6.2−7.0
Hz), 1.25−1.61{24H,m [1.4
5(3H,s), 1.52(3H,s)を含む]},
1.72−1.79(2H,m), 2.95(0.
5H,d,J=3.3Hz), 3.11(0.5H,
d,J=3.3Hz), 3.21−3.60(3H,
m), 3.76−4.13(4H,m), 4.23
−4.33(1H,m), 4.70(0.5H,d,
J=8.4Hz), 4.81(0.5H,d,J=8
.4Hz), 5.14−5.31(5H,m), 5
.75−5.91(1H,m), 6.47−6.54
(1H,m), 7.30−7.40(5H,m).赤
外吸収スペクトル ν max cm−1 (CHC
l3): 3430, 2925, 2850, 17
55, 1705, 1535, 1380, 126
3.マススペクトル (M/Z) : 655(M+)
, 640, 597, 532, 468, 385
, 360, 242, 227,184, 143,
108, 101, 91, 69, 43. 元素分析: C34H51F2NO9 として【015
7】 【実施例14b】アリル 2−デオキシ−2−[(R
S)−2’,2’− ジフルオロ−3’−(ベンジルオ
キシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−4,6
−O− イソプロピリデン−3−O−[(R)−3”−
ミリストイルオキシミリストイル]− β− D−
グルコピラノサイド (R)−3−ミリストイルオキシミリスチン酸230
mg(0.5 mmol)をオキザリルクロリド0.5
mlで、ジクロロメタン4 ml中2時間処理して酸
クロライドした後、減圧下、過剰のオキザリルクロリド
と溶媒を除き乾燥した。14aで得られた化合物262
mg(0.4 mmol)、トリエチルアミン50
mg をジクロロメタン5 mlに溶解し、充分氷冷し
てから、先の酸クロライドのジクロロメタン溶液5 m
lを滴下した。3時間ほどで原料がなくなり、減圧下溶
媒を除き、酢酸エチルにて希釈し、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水溶液で処理をした後、カラムク
ロマト(シリカゲル20 g、シクロヘキサン: 酢酸
エチル=5:1)にて精製を行い、収量は、325.8
mg(74.3%)となった。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.85−0.90(9H,m), 1.
20−1.80(68H,m),2.20−2.31(
2H,m), 2.43−2.66(2H,m), 3
.35(1H,m), 3.68−4.07(5H,m
), 4.26(1H,m), 4.58(1H,m)
, 5.11−5.41(7H,m), 5.74(1
H,m), 6.58(1H,m), 7.29−7.
38(5H,m).赤外吸収スペクトル ν max
cm−1 (液膜): 3350,2925, 28
50, 1780, 1710.【0158】 【実施例14c】アリル 2−デオキシ−2−[(R
S)−2’,2’− ジフルオロ−3’−(ベンジルオ
キシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O
−[(R)−3”−ミリストイルオキシミリストイル]
−β− D− グルコピラノサイド14bで得られた化
合物0.2 g に85% 酢酸50 ml 加え、6
0℃で50分間撹拌した。酢酸を減圧下除き、真空ポン
プにて乾燥後、カラムクロマト[シリカゲル15 g、
シクロヘキサン: 酢酸エチル=2:1]で精製した。 収量は0.11 g(57.9%) となった。尚、こ
の反応はできるだけ酢酸を多く用いて、手早く反応を完
結させた方がよく、酢酸の量が少ないと副生成物ができ
、収率が低下する。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.85−0.90(9H,t,J=6.
4−6.8Hz), 1.18−1.42(47H,m
), 1.43−1.80(14H,m), 1.90
−2.00(1H,m), 2.09(1H,t,J=
5.9−6.4Hz),2.25−2.32(2H,m
), 2.41−2.50(2H,m), 3.37−
3.53(1H,m), 3.63−3.70(2H,
m), 3.78−4.08(4H,m), 4.21
−4.34(1H,m), 4.53(0.4H,d,
J=8.3Hz), 4.59(0.6H,d,J=8
.3Hz), 4.92−5.36(7H,m), 5
.74−5.88(1H,m), 6.59(0.6H
,d,J=8.8Hz), 6.69(0.4H,d,
J=8.8Hz), 7.35−7.39(5H,m)
.赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (ヌ
ジョール): 3350, 3450, 3300,
2950,1760, 1690, 1620, 15
50.元素分析 :C59H99F2NO12として【
0159】 【実施例14d】アリル 6−O−ベンジルオキシカ
ルボニル−2− デオキシ−2−[(RS)−2’,2
’− ジフルオロ−3’−(ベンジルオキシカルボニル
オキシ)ミリストイルアミノ]−3−O−[(R)−3
”−ミリストイルオキシミリストイル]−β− D−
グルコピラノサイド 14cで得られる化合物120 mg(0.11 mm
ol) とベンジルオキシカルボニルクロライド25.
4 mg (1.3当量) をジクロロメタン20 m
l に溶解し、氷冷した。ジメチルアミノピリジン17
.2 mg(1.5 当量) を加え、30分間撹拌を
行った後、室温に戻し、2時間撹拌した。カラムクロマ
ト(シリカゲル100 g 、シクロヘキサン: 酢酸
エチル=2:1)にて精製し、目的化合物を収量80
mg(59.2%)で、4 位、6 位とも保護された
物質を、収量36 mg(26.7%)で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.35−6.
83Hz), 1.25−1.73(62H,m),
2.24−2.31(2H,m), 2.41−2.4
8(2H,m), 3.52−3.69(4H,m),
3.90−4.02(3H,m), 4.18−4.
30(1H,m), 4.42−4.57(3H,m)
, 5.02−5.25(7H,m), 5.68−5
.85(1H,m), 6.48−6.65(1H,m
), 7.32−7.40(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (ヌジ
ョール): 3500, 3300, 2900, 2
850,1720, 1690, 1540.元素分析
: C67H105F2NO14として【0160】 【実施例14e】アリル 6−O−ベンジルオキシカ
ルボニル−2−[(RS)−2’,2’− ジフルオロ
−3’−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミリスト
イルアミノ]−4−O−ジフエニルホスホリル−2−
デオキシ−3−O−[(R)−3−ミリストイルオキシ
ミリストイル]−β− D− グルコピラノサイド14
dで得られる化合物0.5 g 、ジフェニルホスホリ
ルクロライド、ジメチルアミノピリジンを、各々1 g
づつ過剰に加え、テトラヒドロフラン50mlを溶媒
として用い、3 時間加熱還流した。減圧下溶媒を除き
、酢酸エチルで希釈後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液
、飽和食塩水溶液で処理を行った。カラムクロマト(シ
リカゲル30 g、シクロヘキサン: 酢酸エチル=3
:1)にて精製し、収量0.62 g(97.5%)
で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.90(9H,t,J=6.8Hz),
1.14−1.75(62H,m), 2.12−2
.41(3H,m), 3.61−3.83(3H,m
), 3.91−4.04(1H,m), 4.13−
4.23(2H,m),4.30−4.38(1H,m
), 4.69(1H,ddd,J=9.0,9.0,
18.0Hz), 4.85(1H,d,J=7.0H
z), 4.99−5.39(7H,m), 5.47
−5.63(2H,m), 5.67−5.85(1H
,m), 6.80(0.5H,d,J=7.0Hz)
, 6.95(0.5H,d,J=7.0Hz), 7
.10−7.36(20H,m).赤外吸収スペクトル
ν max cm−1 (液膜): 3300,2
900, 2850, 1750, 1700,159
0, 1540.元素分析 : C79H114F2N
O17P として【0161】 【実施例14f】6−O−ベンジルオキシカルボニル−
4−O− ジフエニルホスホリル−2− デオキシ−2
−[(RS)−2’,2’− ジフルオロ−3’−(ベ
ンジルオキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]
−3−O−[(R)−3− ミリストイルオキシミリス
トイル]−D− グルコピラノサイド14eで得られる
化合物50 mg に、1,5−シクロオクタジエン・
ビス[メチルジフェニルホスフィン]イリジウムヘキサ
フルオロホスフェイト30 mg(5%モル) を、テ
トラヒドロフラン5 mlに溶解し、窒素置換をした後
、水素置換した。溶液の色が変化したら素早く窒素置換
し、室温で3時間撹拌した。濃塩酸1 mlを加え、5
0℃で2時間撹拌し、分取用薄層クロマト(1 mm)
にて精製し、目的化合物40 mg(82.1%)を得
た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm(R,S混合) : 0.83−0.90(9
H,t,J=6.5−6.8Hz), 1.16−1.
74(62H,m), 2.09−2.18(2H,m
), 2.32−2.49(2H,m), 2.73−
2.74(0.5H,d,J=3.9Hz), 3.2
8−3.29(0.5H,d,J=3.9Hz), 4
.01−4.38(4H,m), 4.63−4.74
(1H,m),4.89−5.23(7H,m), 5
.33−5.47(1H,m), 6.72−6.73
(1H,m), 7.12−7.37(20H,m).
赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (液膜
): 3350,2925, 2850, 1750,
1710,1590, 1540, 1490, 1
460.元素分析 : C76H110F2NO17P
として【0162】 【実施例14g】4−O−ジフエニルホスホリル−2−
デオキシ−2−[(RS)−2’,2’− ジフルオ
ロ−3’−ヒドロキシミリストイルアミノ]−3−O−
[(R)−3− ミリストイルオキシミリストイル]−
D− グルコピラノサイドテトラヒドロフラン2 m
lに、14fで得られた化合物を30 mg 、10%
パラジウム炭素20 mg を加え、アスピレーター
を用い水素置換し、室温で6時間撹拌した後、一夜放置
した。分取薄層クロマト(1 mm、シクロヘキサン:
酢酸エチル=1:1)にて展開し、2位置換基の部分
がR又はSである、2つの目的化合物を各々10 mg
(41.2%)得た。 [2R体(Rfが下のもの) ]NMR スペクトル
(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.85
−0.90(9H,t,J=6.34−6.36Hz)
, 1.20−1.68(62H,m), 2.17−
2.23(2H,m), 2.34−2.47(2H,
m), 3.10(1H,d,J=4.5Hz), 3
.18−3.27(2H,m), 3.54−3.61
(1H,m), 3.92−4.03(3H,m),
4.27−4.36(1H,m), 4.78(1H,
q,J=9.2Hz), 5.02−5.11(1H,
m), 5.36(1H,t,J=3.4Hz), 5
.53(1H,t,J=9.3Hz), 6.87−6
.91(1H,m), 7.14−7.39(10H,
m).赤外吸収スペクトル ν max cm−1
(ヌジョール): 3500, 3450, 3375
, 2900,2850, 1730, 1680,
1600.[2S体(Rfが上のもの) ]NMR ス
ペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm:
0.85−0.90(9H,t,J=6.3−6.4
1Hz), 1.21−1.68(62H,m), 2
.17−2.23(2H,m), 2.34−2.50
(2H,m), 3.08(1H,d,J=4.4Hz
), 3.18−3.29(2H,m), 3.54−
3.61(1H,m), 3.94−4.00(3H,
m), 4.27−4.36(1H,m), 4.79
(1H,q,J=9.4Hz), 5.02−5.12
(1H,m), 5.36(1H,t,J=3.4Hz
), 5.53(1H,t,J=9.7Hz), 6.
92−7.01(1H,m), 7.14−7.39(
10H,m).赤外吸収スペクトル ν max c
m−1 (ヌジョール): 3500, 3450,
3375, 2900,2850, 1730, 16
80, 1600.【0163】 【実施例14h】2−デオキシ−2−[(R又はS)−
2’,2’− ジフルオロ−3’−ヒドロキシミリスト
イルアミノ]−3−O−[(R)−3− ミリストイル
オキシミリストイル]−D− グルコピラノシル−4−
ホスフェ−ト テトラヒドロフラン2 mlに、14gで得られた各々
の化合物60 mg と酸化白金5 mgを加え、アス
ピレーターを用いて水素置換を行い、室温で3時間撹拌
した。濾過により酸化白金を除き、テトラヒドロフラン
を減圧下に除き、2位置換基の部分がR又はSである、
2つの目的化合物のうち、Rf値が上の原料化合物から
Rf値が上のもの50 mg(95%)、Rf値が下の
原料化合物からRf値が下のもの52mg (97%)
を得た[展開溶媒(クロロホルム:エタノール:酢酸
エチル:水=8:5:2:1) ]。 [2R体(Rfが下のもの)]NMR スペクトル (
270MHz、d5− ピリジン+重水)δ ppm:
0.85−0.90(9H,m), 1.14−2.
04(62H,m), 2.39−2.48(2H,m
), 3.05−3.14(1H,m), 3.28−
3.37(1H,m), 4.07−4.11(1H,
m), 4.49−4.66(3H,m), 4.88
−4.98(1H,m), 5.18−5.29(1H
,m), 5.71−5.81(2H,m), 6.1
7−6.32(1H,m).赤外吸収スペクトル ν
max cm−1 (ヌジョール): 3500,
3350, 2900, 2850,1720, 16
80, 1590, 1540, 1490, 146
0. [2S体(Rfが上のもの) ]NMR スペクトル
(270MHz、d5− ピリジン+重水)δ ppm
: 0.88−0.97(9H,m), 1.24−2
.02(62H,m), 2.33−2.48(2H,
m), 2.92−3.01(1H,m), 3.36
−3.59(1H,m), 4.11−4.22(1H
,m), 4.53−4.69(3H,m), 4.9
3−5.04(1H,m), 5.49−5.56(1
H,m), 5.68−5.74(1H,m), 5.
82−5.83(1H,m), 6.26−6.38(
1H,m).赤外吸収スペクトル ν max cm
−1 (ヌジョール): 3500, 3350, 2
900, 2850,1720, 1680, 159
0, 1540, 1490, 1460. 【0164】 【実施例15】2−デオキシ−2−[(R)−3’−
ヒドロキシミリストイルアミノ]−3−O−[(R)−
3”−(2,2− ジフルオロミリストイルオキシ)ミ
リストイル]−D−グルコピラノシル−4− ホスフェ
ート 【0165】 【実施例15a】アリル 2−デオキシ−2−[(R
)−3’− ベンジルオキシミリストイルアミノ]−3
−O−[(R)−3”−(2,2− ジフルオロミリス
トイルオキシ)ミリストイル]−4,6−O−イソプロ
ピリデン− β−D− グルコピラノサイド1eで得ら
れた、アリル 2−デオキシ−2−[(R)−3’−
ベンジルオキシミリストイルアミノ]−4,6−O−
イソプロピリデン− β−D− グルコピラノサイド4
.1 g(7.12 mmol)を、ジエチルエーテル
100 mlに溶解し、4.54 g(9.26mmo
l) のR−3−(2’,2’−ジフルオロミリストイ
ルオキシ)ミリスチン酸を加え、更に、1.9 g(9
.26 mmol)のN,N’− ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド0.087 g(0.71 mmol)の
、4−ジメチルアミノピリジンを添加し、室温にて1
時間攪拌した。減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した
。沈澱物を濾過除去し、酢酸エチル層を炭酸水素ナトリ
ウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥した。 濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカゲル
カラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1に
て精製し、目的化合物を5.5g(74%)の収量で得
た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.6Hz);
1.16−1.72[66H,m{1.36(3H,s
), 1.45(3H,s)を含む}]; 1.93−
2.08(2H,m); 2.32−2.45(2H,
m); 2.55(1H,dd,J=5.9,16.1
Hz); 2.69(1H,dd,J=7.3,16.
1Hz); 3.18−3.28(1H,m); 3.
64−3.82(4H,m); 3.85−3.99(
3H,m); 4.18−4.17(1H,m); 4
.34(1H,d,J=8.1Hz); 4.47(1
H,d,J=11.7Hz); 4.59(1H,d,
J=11.7Hz); 5.05−5.36(3H,m
); 5.71−5.83(1H,m); 6.33(
1H,d,J=9.5Hz); 7.23−7.41(
5H,m).赤外吸収スペクトル ν max cm
−1 (CHCl3): 1765, 1675. マススペクトル(M/Z) : 1048(M++1)
, 1032, 1006, 941, 822, 8
06, 780, 742, 715, 677, 6
57, 634, 596, 558, 516, 5
02,472, 388, 361, 334, 31
8, 276, 250, 209, 151, 10
1, 91, 55, 41.元素分析値 C61H
103F2NO10: 1048.5 として【016
6】 【実施例15b】アリル 2−デオキシ−2−[(R
)−3’− ベンジルオキシミリストイルアミノ]−3
−O−[(R)−3”−(2,2− ジフルオロミリス
トイルオキシ)ミリストイル]−β−D− グルコピラ
ノサイド 15aで得られた化合物4.8 g(4.58 mmo
l)を200 mlの90% 酢酸に懸濁させ、50℃
にて、2 時間攪拌した。減圧下にて酢酸を留去し、残
査をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エ
チル=1:1にて精製し、目的化合物を3.1 g(6
7%)の収量で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.82−0.95(9H,m); 1.1
5−1.77(60H,m);1.91−2.12(3
H,m); 2.31−2.48(2H,m); 2.
55(1H,dd,J=4.4,16.1Hz); 2
.68(1H,dd,J=8.3,16.1Hz);
2.73(1H,d,J=4.4Hz); 3.29−
3.38(1H,m); 3.66(1H,ddd,J
=4.4,9.3,9.3Hz); 3.70−4.0
0(5H,m); 4.18−4.28(1H,m);
4.35(1H,d,J=8.3Hz); 4.47
(1H,d,J=11.7Hz); 4.60(1H,
d,J=11.7Hz); 4.97−5.33(4H
,m); 5.71−5.88(1H,m); 6.3
4(1H,d,J=8.8Hz), 7.28−7.4
1(5H,m).赤外吸収スペクトル ν max
cm−1 (CHCl3): 1760, 1673. 元素分析値 C58H99F2NO10: 1008
.4として【0167】 【実施例15c】アリル 2−デオキシ−2−[(R
)−3’− ベンジルオキシミリストイルアミノ]−3
−O−[(R)−3”−(2,2− ジフルオロミリス
トイルオキシ)ミリストイル]−6−O−ベンジルオキ
シメチル− β−D− グルコピラノサイド15bで得
られた化合物2.5 g(2.48 mmol)を、ジ
クロロメタン50 ml に溶解し、500 mg(3
.22 mmol) のベンジル クロロメチルエー
テルを加え、更に、374 mg(3.22 mmol
) のテトラメチル尿素を添加し、室温にて一中夜攪拌
した。減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。酢酸エ
チル層を、炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、
無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、酢酸エチ
ルを減圧下留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シ
クロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精製し、目的化
合物を1.65 g(59%) の収量で得た。更に、
0.95 gの原料を回収した。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.84−0.94(9H,m); 1.1
6−1.75(60H,m);1.91−2.11(2
H,m); 2.32−2.46(2H,m); 2.
51−2.73(3H,m); 3.35−3.46(
1H,m); 3.60−3.99(6H,m); 4
.18−4.30(1H,m); 4.34(1H,d
,J=8.3Hz); 4.44−4.66(4H,m
); 4.79(2H,s); 4.98−5.38(
4H,m); 5.69−5.87(1H,m); 6
.89(1H,d,J=8.8Hz); 7.23−7
.43(10H,m).赤外吸収スペクトル ν m
ax cm−1 (CHCl3): 1760, 16
75. 元素分析値 C66H107F2NO11=1128
.6として【0168】 【実施例15d】アリル 2−デオキシ−2−[(R
)−3’− ベンジルオキシミリストイルアミノ]−3
−O−[(R)−3”−(2,2− ジフルオロミリス
トイルオキシ)ミリストイル]−4−O−ジフェニルホ
スホリル−6−O− ベンジルオキシメチル− β−D
− グルコピラノサイド 15cで得られた化合物610 mg(0.54 mm
ol) をジクロロメタン20 ml に溶解し、10
0 mg(0.59 mmol) のジフェニル ク
ロロホスフェートを加え、更に33 mg(0.27
mmol)の4−ジメチルアミノピリジンを添加し、室
温にて3 時間攪拌した。反応の進行を確認しながら、
最終的にはジフェニル クロロホスフェートを、64
0 mg(2.38 mmol) 、4−ジメチルアミ
ノピリジン198 mg(1.62 mmol) を4
回に分けて加えた。反応液を1 規定塩酸、炭酸水素
ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、硫酸ナトリウムにて
乾燥した。濾過し、ジクロロメタンを減圧下濃縮し、残
査をシリカゲルクロマトに付し、シクロヘキサン:酢酸
エチル=4:1で精製し、目的化合物を、530 mg
(72%) の収量で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.83−0.94(9H,m); 1.0
8−1.75(60H,m);1.87−2.09(2
H,m); 2.29−2.55(4H,m); 3.
56−3.87(4H,m); 3.94(1H,dd
,J=6.4,12.7Hz); 4.24(1H,d
d,J=5.4,12.7Hz); 4.43−4.8
1(8H,m); 5.03−5.29(4H,m),
5.50(1H,dd,J=9.3,9.8Hz);
5.69−5.87(1H,m), 6.34(1H
,d,J=8.3Hz), 7.18−7.39(20
H,m).赤外吸収スペクトル ν max cm−
1 (CHCl3): 1760, 1678, 15
97, 1496, 960.元素分析値 C78H
116F2NO14P: 1360.7として【016
9】 【実施例15e】2−デオキシ−2−[(R)−3’−
ベンジルオキシミリストイルアミノ]−3−O−[(
R)−3”−(2,2− ジフルオロミリストイルオキ
シ)ミリストイル]−4−O−ジフェニルホスホリル−
D− グルコピラノース15dで得られた化合物530
mg(0.39 mmol) を、5 mlのテトラ
ヒドロフランに溶解し、33 mg(10% mol)
の1,5−シクロオクタジエン− ビス(メチルジフェ
ニルホスフィン)イリジウムヘキサフルオロホスフェー
トを加えた。 反応容器中を、窒素置換し、更に水素置換した。触媒が
活性化され、赤色から無色になったことを確認し、すぐ
に窒素にて置換した。室温にて3 時間攪拌した後、濃
塩酸2 mlを加え、室温にて1昼夜攪拌した。減圧下
にて濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。水、炭酸水素ナ
トリウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残
査をシリカゲルクロマトに付し、酢酸エチル:シクロヘ
キサン=2:1にて精製し、目的化合物を258 mg
(55%) の収量で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.82−0.98(9H,m); 1.0
7−1.77(60H,m);1.84−2.09(2
H,m); 2.21−2.50(5H,m); 3.
26(1H,t,J=7.3Hz); 3.52−3.
62(2H,m);3.81−3.91(2H,m);
4.19−4.30(1H,m); 4.39(1H
,d,J=11.2Hz); 4.61(1H,d,J
=11.2Hz); 4.67−4.78(1H,m)
; 4.98(1H,t,J=3.9Hz); 5.1
9−5.29(1H,m); 5.41(1H,dd,
J=9.3,10.7Hz); 6.23(1H,d,
J=9.3Hz); 7.13−7.38(15H,m
).赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (
CHCl3): 1750, 1660. 元素分析値 C67H104FNO13P: 120
0.5として C
H N F
P 理論値 67.03 8.73
1.17 3.16 2.58 (%)
分析値 66.91 8.61 1
.13 3.04 2.46 (%)
【0170】 【実施例15f】2−デオキシ−2−[(R)−3’−
ヒドロキシミリストイルアミノ]−3−O−[(R)
−3”−(2,2− ジフルオロミリストイルオキシ)
ミリストイル]−4−O−ジフェニルホスホリル−D−
グルコピラノース 15eで得られた化合物250 mg(0.21 mm
ol) を、メチルアルコール10 ml に溶解し、
100 mgの10% パラジウム炭素を加え、室温に
て、3 時間接触還元をした。濾過し、メチルアルコー
ルを減圧下留去し、残査をシリカゲルクロマトに付し、
酢酸エチルにて精製し、目的化合物を122 mg(5
3%) の収量で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.82−0.95(9H,m); 1.0
7−1.63(60H,m);1.80−2.11(2
H,m); 2.17−2.53(4H,m); 3.
20−3.39(2H,m); 3.55−3.66(
2H,m); 3.70(1H,d,J=3.4Hz)
; 3.38−4.04(2H,m); 4.21−4
.33(1H,m); 4.76(1H,dd,J=9
.3,9.8Hz); 5.18−5.28(1H,m
); 5.31(1H,dd,J=3.4,3.9Hz
); 5.48(1H,dd,J=9.8,10.3H
z);6.25(1H,d,J=8.8Hz); 7.
13−7.42(10H,m).赤外吸収スペクトル
ν max cm−1 (CHCl3): 3425
, 2925, 2855, 1760, 1660,
1590, 1490, 1180, 1157,
965.【0171】 【実施例15g】2−デオキシ−2−[(R)−3’−
ヒドロキシミリストイルアミノ]−3−O−[(R)
−3”−(2,2− ジフルオロミリストイルオキシ)
ミリストイル]−D−グルコピラノシル−4− ホスフ
ェート 15fで得られた化合物85 mg(0.08 mmo
l)を、テトラヒドロフラン10 ml に溶解し、酸
化白金15 mg を加え、室温にて5 時間接触還元
をした。濾過し、テトラヒドロフランを減圧下留去し、
目的化合物を72 mg(98%)の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 2956, 2923, 2853, 176
1, 1644, 1549, 1467, 1188
, 1128, 1058, 972. 【0172】 【実施例16】2−デオキシ−2−[(S)−3’−
フルオロミリストイルアミノ]−3−O−[(R)−3
”−ミリストイルオキシミリストイル]−D−グルコピ
ラノシル−4− ホスフェート【0173】 【実施例16a】ジフェニルメチル (S)−3−フ
ルオロミリステ−ト ジフェニルジアゾメタンにて、カルボキシル基を保護し
た(R)−3−ヒドロキシミリスチン酸5 g を、ジ
クロロメタン50 ml に溶解した後、氷冷下ジエチ
ルアミノサルファートリフロリド8 g を加え、3時
間攪拌し、更に室温に戻し、2時間攪拌した。反応液を
蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈した後、5%炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、再び溶媒を蒸発乾固し
た。シリカゲルクロマト(シリカゲル30 g、シクロ
ヘキサン:酢酸エチル=5:1)にて精製を行い、目的
化合物を4.71 g(80%) 得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(3H,t,J=6.59Hz)
; 1.25−1.47(20H,m); 2.56−
2.83(2H,m); 4.96(1H,dm,J=
48.3Hz); 6.94(1H,s); 7.29
−7.34(10H,m).赤外吸収スペクトル ν
max cm−1 (ヌジョ−ル):2900, 2
850, 1740, 1460.マススペクトル(M
/Z) : 412(M+); 412; 392;
209; 184; 166; 152; 105;
43.元素分析(C27H37FO2=412として)
【0174】 【実施例16b】(S)−3−フルオロミリスチン酸1
6aで製造した化合物4.71 gを、ジクロロメタン
20 ml に溶解し、室温にてトリフルオロ酢酸50
mlを滴加した。3時間、室温にて攪拌した後、反応液
を蒸発乾固し、酢酸エチルで希釈した。飽和食塩水にて
洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、再
び溶媒を蒸発乾固した後、シリカゲルクロマト(シリカ
ゲル100 g 、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:
1 、次いで、不純物溶出後に酢酸エチル)にて精製し
、目的化合物2.79 g(99%) を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3+D2
O)δ ppm: 0.88(3H,t,J=6.5H
z); 1.26−1.75(20H,m); 2.6
5−2.74(2H,m); 4.97(1H,dm,
J=48.4Hz).赤外吸収スペクトル ν ma
x cm−1 (ヌジョ−ル):3400, 1680
, 1540, 1460.マススペクトル(M/Z)
: 247(M+); 226; 208; 172
; 166; 151; 140.元素分析(C14H
27FO2=246.2として) 【017
5】 【実施例16c】アリル 2−デオキシ−2−[(S
)−3’− フルオロミリストイルアミノ]−4,6−
O−イソプロピリデン− β−D− グルコピラノサイ
ド アリル 2−デオキシ−2− アミノ−4,6−O−
イソプロピリデン− β−D− グルコピラノサイド
0.1 g(0.386 mmol) と、16bで製
造した(S)−3−フルオロミリスチン酸0.11 g
(1.2当量) を、ジクロロメタン10 ml に溶
解し、N,N’− ジシクロヘキシルカルボジイミド0
.09 g(1.2当量) を加え、室温にて一晩攪拌
した。反応液を蒸発乾固し、酢酸エチルで希釈した後、
5 %炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、再び
溶媒を蒸発乾固し、シリカゲルクロマト(シリカゲル1
00 g 、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:2)
にて精製し、目的化合物を0.13 g(69%) 得
た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(3H,t,J=6.4Hz)
; 1.21−1.35(20H,m); 1.4
4(3H,s); 1.53(3H,s); 2.
49−2.60(2H,m); 3.29−3.35
(1H,m); 3.44−3.47(1H,m);
3.70(2H,m); 3.90−4.01(
3H,m); 4.21(2H,dm,J=51.3
Hz); 4.67(1H,d,J=8.3Hz);
4.90(1H,dm,J=40.5Hz);
5.19−5.33(2H,m); 5.81−5.
98(2H,m). 元素分析(C26H46FNO6=487.5 とし
て) 【0176】 【実施例16d】アリル 2−デオキシ−2−[(S
)−3’− フルオロミリストイルアミノ]−3−O−
[(R)−3”−ミリストイルオキシミリストイル]−
4,6−O−イソプロピリデン− β− D−グルコピ
ラノサイド 16cで得た化合物1 g(2.05 mmol)と(
R)−3−テトラデカノイルオキシテトラデカン酸1.
1 g(1.2 当量) をジクロロメタン30 ml
に溶解し、 N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド0.51 g(1.2当量) 、4−ジメチルアミ
ノピリジン0.3 g(1.2 当量) を室温にて加
えた。室温で1 時間攪拌し、反応液を蒸発乾固後、酢
酸エチルで希釈した。5 %炭酸水素ナトリウム水溶液
、飽和食塩水にて洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。無水硫酸マグネシウムを濾過して取り除
き、溶媒を蒸発乾固後、シリカゲルクロマト(シリカゲ
ル50 g、シクロヘキサン: 酢酸エチル=5:1)
にて精製し、目的化合物を1.46g(77%)で得た
。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.85−0.90(9H,m); 1.2
6−1.36(62H,m);1.37(3H,s);
1.47(3H,s); 2.22−2.64(6H
,m); 3.28−3.38(1H,m); 3.6
8−3.84(2H,m); 3.91−4.09(3
H,m); 4.27−4.34(1H,m); 4.
62(1H,d,J=8.3Hz); 4.87(1H
,dm,J=45.9Hz); 5.12−5.29(
4H,m); 5.72−5.88(2H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (クロ
ロホルム): 3440, 2900, 2850,
1740, 1680, 1540.元素分析(C54
H98FNO9=924.4 として)【0177】 【実施例16e】アリル 2−デオキシ−2−[
(S)−3−フルオロミリストイルアミノ]−3−O−
[(R)−3”−ミリストイルオキシミリストイル]−
β−D− グルコピラノサイド16dで得られた化合物
1.35 g(1.46 mmol) を90%酢酸水
溶液100 mlに溶解し、60℃にて1 時間攪拌し
た。反応液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈後、5%
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水を用い洗浄した
。有機層を無水硫酸マグネシウムにより乾燥後、再び溶
媒を蒸発乾固し、カラムクロマト(シリカゲル100g
、シクロヘキサン: 酢酸エチル=2:1)にて精製
を行い、目的化合物0.97g(75%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.85−0.91(9H,m); 1.1
9−1.69(62H,m);2.26−2.52(6
H,m); 3.68−4.01(6H,m); 4.
15−4.28(2H,m); 4.74−4.99(
2H,m); 5.11−5.34(5H,m); 5
.83−5.93(1H,m); 6.09(1H,d
,J=9.3Hz).赤外吸収スペクトル ν ma
x cm−1 (ヌジョール):3450, 3300
, 1740, 1720,1550.元素分析(C5
1H94FNO9=884.3 として)
【0178】 【実施例16f】アリル 6−O−ベンジルオキシメ
チル−2− デオキシ−2−[(S)−3’− フルオ
ロミリストイルアミノ]−3−O−[(R)−3”−ミ
リストイルオキシミリストイル]−β−D−グルコピラ
ノサイド 16eで得られた化合物0.1 g(0.113 mm
ol) と、ベンジルクロロメチルエーテル0.4 g
(4 当量) をジクロロメタン6 mlに溶解し、室
温にてテトラメチルウレアを加え、一晩攪拌した。反応
液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈後、5%炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムにより乾燥した後、カラムクロマ
ト(シリカゲル10 g、シクロヘキサン: 酸エチル
=2:1)にて精製し、目的化合物71 mg(62%
)を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.85−0.90(9H,m); 1.2
5−1.61(62H,m);2.26−2.54(6
H,m); 3.32(1H,d,J=3.4Hz);
3.47−3.53(1H,m); 3.64−3.
71(1H,m);3.90−3.92(2H,m);
4.03−4.09(2H,m); 4.29−4.
37(1H,m); 4.66(2H,s); 4.7
8−5.29(7H,m); 5.73−5.89(2
H,m); 7.26−7.37(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (ヌジ
ョール):3400, 3300, 1750, 17
30,1680.元素分析(C59H101NO10F
=1003.4として) 【0179】 【実施例16g】アリル 6−O−ベンジルオキシメ
チル−2− デオキシ−4−O− ジフェニルホスホリ
ル−2−[(S)−3’− フルオロミリストイルアミ
ノ]−3−O−[(R)−3”−ミリストイルオキシミ
リストイル]−β−D− グルコピラノサイド16fで
得られた6 位ベンジルオキシメチル体30mg(0.
0298mmol) と、ジフェニル燐酸クロライド3
0 mg(3.75当量) を、ジクロロメタン1 m
lに溶解し、室温にて4−ジメチルアミノピリジン10
mg (2.75 当量) を加え、一晩攪拌した。 反応液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈した後、5%
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、有機
層を無水硫酸マグネシウムにより乾燥した。無水硫酸マ
グネシウムを濾過してとり除き、蒸発乾固し、分取薄層
クロマト(1 mm 、シクロヘキサン: 酢酸エチル
=2:1)にて精製し、目的化合物29 mg(81%
)を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88−0.90(9H,m); 1.2
5−1.74(62H,m);2.13−2.47(6
H,m); 3.62−3.83(4H,m); 4.
02−4.11(1H,m); 4.28−4.34(
1H,m); 4.54−4.81(5H,m); 4
.87(1H,dm,J=34.2Hz); 4.93
(1H,d,J=8.3Hz); 5.13−5.28
(3H,m);5.32(1H,dd,J=1.5,9
.3Hz); 5.77−5.91(1H,m); 6
.04(1H,d,J=8.3Hz); 7.13−7
.35(15H,m).赤外吸収スペクトル ν m
ax cm−1 (クロロホルム): 3450, 2
950, 2850, 1725, 1680, 15
20.【0180】 【実施例16h】2−デオキシ−4−O− ジフェニル
ホスホリル−2−[(S)−3’− フルオロミリスト
イルアミノ]−3−O−[(R)−3”−ミリストイル
オキシミリストイル]−D−グルコピラノース 16gにて得られた化合物0.1 g(0.081 m
mol) をテトラヒドロフラン10 ml に溶解し
、1,5−シクロオクタジエン−ビス(メチルフェニル
ホスフィン)イリジウムヘキサフルオロホスフェート4
mgを加え、窒素置換した後、水素置換し、反応液の
色が変ったら、再び窒素置換し、室温にて3 時間攪拌
し、濃塩酸5 mlを加え、そのまま一晩攪拌した。反
応液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈した後、5%炭
酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、有
機層を無水硫酸マグネシウムにより乾燥した。濾過して
無水硫酸マグネシウムを取り除き、蒸発乾固した後、カ
ラムクロマト(シリカゲル50 g、シクロヘキサン:
酢酸エチル=1:1)にて精製し、目的化合物86
mg(98%)を得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (クロ
ロホルム):3550, 3050, 2925, 2
850, 1710.【0181】 【実施例16i】2−デオキシ−2−[(R)−3’−
フルオロミリストイルアミノ]−3−O−[(R)−
3”−ミリストイルオキシミリストイル]−D−グルコ
ピラノシル−4− ホスフェート16hで得た化合物2
0 mg(0.0186 mmol)をテトラヒドロフ
ラン10 ml に溶解した後、酸化白金20 mg
を加え、水素置換した後、室温で5 時間攪拌した。反
応液を濾過し、酸化白金を取り除き、蒸発乾固し、目的
化合物を粉末として12 mg(70%)得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (ヌジ
ョール): 3350, 1720, 1660. 【0182】 【実施例17】2−デオキシ−2−(2,2−ジフルオ
ロテトラデカノイルアミノ)−3−O−[(R)−3−
テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]−D−グ
ルコピラノース 4−ホスフェイト 【0183】 【実施例17a】アリル 2−デオキシ−2−(2,
2−ジフルオロテトラデカノイルアミノ)−4,6−O
−イソプロピリデン−β−D− グルコピラノサイド 2,2−ジフルオロテトラデカン酸(7.5 g) の
塩化メチレン(50 ml) 溶液に、オキザリルクロ
ライド5 mlと1滴のジメチルホルムアミドを加えた
。室温下、1時間攪拌した後、濃縮し、150 mlの
塩化メチレンを加え、この溶液を、アリル 2−アミ
ノ−2− デオキシ−4,6−O− イソプロピリデン
−β−D− グルコピラノサイド(5.44 g)のト
リエチルアミン(2.5 g) を含む塩化メチレン溶
液(50 ml) に滴加した。室温で1時間攪拌し、
濃縮し、残渣を酢酸エチルでうすめた。炭酸水素ナトリ
ウム水と食塩水で洗い、硫酸マグネシウムにて乾燥し、
濾過後、濃縮し、シリカゲルカラムにて精製し、8.1
g の目的化合物1を得た。 【0184】 【実施例17b】アリル 2−デオキシ−2−(2,
2−ジフルオロテトラデカノイルアミノ)−4,6−O
−イソプロピリデン−3−O−[(R)−3−テトラデ
カノイルオキシテトラデカノイル]−β−D− グルコ
ピラノサイド 実施例17aにて得られた化合物(8.0 g) の塩
化メチレン溶液(150 ml)に、(R)−3−テト
ラデカノイルオキシテトラデカン酸(6.0 g) と
ジメチルアミノピリジン(1.6 g) 、更にDCC
(3.2 g)を加えた。室温で1時間攪拌し、濾過し
た後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトにて精製した
。シクロヘキサン−酢酸エチル(5:1) にて溶出し
、目的化合物9.0 g を得た。 【0185】 【実施例17c】アリル 2−デオキシ−2−(2,
2−ジフルオロテトラデカノイルアミノ)−3−O−[
(R)−3− テトラデカノイルオキシテトラデカノイ
ル]−β−D− グルコピラノサイド 実施例17bで得られた化合物(9.0 g) の85
% 酢酸水(900 ml)の懸濁液を、1時間、60
℃にて加温した。濃縮し、シリカゲルカラムクロマトに
付して、シクロヘキサン−酢酸エチル(2:1) で溶
出すると目的化合物4.3 g が得られた。 【0186】 【実施例17d】アリル 6−O−ベンジルオキシカ
ルボニル−2− デオキシ−2−(2,2−ジフルオロ
テトラデカノイルアミノ)−3−O−[(R)−3−
テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]−β−D−
グルコピラノサイド実施例17cで得られた化合物(
4.2 g) とベンジルクロロホルメート(350
mg)の塩化メチレン(100 ml)溶液に、300
mgのジメチルアミノピリジンを氷冷下加えた。ゆっく
り温度を室温まで上げ、1時間攪拌した。反応液を濃縮
し、酢酸エチルを加え、食塩水で洗い、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。濾過した後、濃縮し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトにて精製した。シクロヘキサン−酢酸エ
チルにて溶出し、目的化合物を得た。 【0187】 【実施例17e】アリル 6−O−ベンジルオキシカ
ルボニル−2− デオキシ−2−(2,2−ジフルオロ
テトラデカノイルアミノ)−4−O−(ジフェニルホス
ホリル)−3−O−[(R)−3−テトラデカノイルオ
キシテトラデカノイル]−β−D− グルコピラノサイ
ド 実施例17dで得られた化合物(1.5 g) のテト
ラヒドロフラン(150 ml)溶液に、ジフェニルク
ロロホスフェート(3.2 g) とジメチルアミノピ
リジン(1.6 g) を加え、3時間還流した。濃縮
し、酢酸エチルを加えた後、希硫酸及び炭酸水素ナトリ
ウム水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し、
濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトにて精製
した。シクロヘキサン−酢酸エチル(3:1) で溶出
すると、目的化合物が得られた。 【0188】 【実施例17f】6−O−ベンジルオキシカルボニル−
2− デオキシ−2−(2,2−ジフルオロテトラデカ
ノイルアミノ)−4−O−ジフェニルホスホリル−3−
O−[(R)−3−テトラデカノイルオキシテトラデカ
ノイル]−D−グルコピラノース実施例17eで得られ
た化合物(1.0 g) のテトラヒドロフラン(40
ml) 溶液に、1,5−シクロオクタジエンビス[
メチルジフェニルホスフィン]イリジウム ヘキサフ
ルオロホスフェート(20 mg) を加え、水素にて
イリジウム錯体を活性化した。直ちに水素を窒素と置換
し、3時間、室温で攪拌した。更に、濃塩酸10 ml
を加え、50℃で3時間攪拌した。酢酸エチルにてうす
め、炭酸水素ナトリウム水、食塩水で洗い、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、シリカゲルカラムクロマトにて精製し
た。シクロヘキサン−酢酸エチル(3:1) にて溶出
すると、目的化合物が得られた。 【0189】 【実施例17g】2−デオキシ−2−(2,2−ジフル
オロテトラデカノイルアミノ)−4−O−ジフェニルホ
スホリル−3−O−[(R)−3−テトラデカノイルオ
キシテトラデカノイル]−D−グルコピラノース 実施例17fで得られた化合物(300 mg)のテト
ラヒドロフラン(20 ml) 溶液に、10% パラ
ジウム炭素100 mgを加え、加水素分解した。濾過
し、濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトにて精製す
ると、目的化合物が得られた。 【0190】 【実施例17h】2−デオキシ−2−(2,2−ジフル
オロテトラデカノイルアミノ) −3−O−[(R)−
3−テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]−D−
グルコピラノース−4− ホスフェイト 実施例17gで得られた化合物(60 mg) をテト
ラヒドロフラン(6 ml)に溶解し、酸化白金6 m
gを加え、室温で3時間、加水素分解を行った。濾過し
、濃縮すると、目的化合物が得られた。 【0191】 【実施例18】燐酸化合物のトリエチルアミン塩1h、
2d、3c、4f、5g、6h、7g、8g、9g、1
0g、11g、12h、13g、14h、15g、16
i及び17hで得られた燐酸化合物の水溶性トリエチル
アミン塩を得る必要のある場合は、次の操作を行う。3
0 mg の燐酸を8 mlの0.1 規定塩酸に懸濁
し、更に、クロロホルム−メタノール(1:2)30
ml を加えて、超音波を当て溶解した。この溶液にク
ロロホルム10 ml と、0.1 規定塩酸10 m
l を加えると二層に分離するので、クロロホルム層を
分取した。クロロホルムを減圧下除き、0.1%トリエ
チルアミン水にて溶解し、この水溶液を活性測定のため
の試料とした。
に基づいた抗腫瘍作用を有する、新規なリピドX類縁体
及びその塩に関する。 【0003】 【従来の技術】腸内細菌から得られたグラム陰性菌の細
胞壁の最表層には、菌体外に分泌されない毒成分(内毒
素)が含まれており、この内毒素は、内毒素活性以外に
も、生体の自己防衛にかかわる免疫アジュバント活性、
マクロファ−ジ活性、マイト−ジェン活性、発熱作用、
腫瘍壊死作用、抗体産生増強作用、TNF誘導作用等の
多様な生物活性を示す。かかる内毒素はリポ多糖よりな
り、いわゆるリピドA部分が内毒素活性の活性中心であ
ることが分かってきた。一方、リピドA生合成前駆体と
して、モノサッカライドであるリピドX、YがE.co
li変異株より分離され、リピドA非還元末端モノサッ
カライドもリピドAと同様の活性を示すことが明かとな
った。 これらの結果をもとにして、リピドA、X、Y又はリピ
ドA非還元末端モノサッカライドの類縁体を合成し、そ
の活性を調べることが行なわれることとなった(例えば
、井本等、Tetrahedron Lett.,26
巻、1545頁 (1985年)又は木曽等、Carb
ohydrate Research, 162巻、1
27 頁、1987年) 。しかしながら、細菌の内毒
素そのものであるため、致死毒性、発熱作用、白血球減
少、自己免疫疾患の誘導等の問題が残っている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、マクロ
ファ−ジ活性化作用を有するリピドAモノサッカライド
類縁体の合成とその薬理活性について、永年に亘り鋭意
研究を行なった結果、既知の化合物とは構造を異にする
、新規なリピドX類縁体が優れたマクロファ−ジ活性化
作用を有し、免疫賦活剤又は抗腫瘍剤として有用である
ことを見出し、本発明を完成した。 【0005】 【発明の構成】本発明の新規なリピドX類縁体は、一般
式 【0006】 【化2】 【0007】[式中、R1 及びR4 のうち、一方は
、水素原子、式−P(O)(OH)2を有する基若しく
は水酸基の保護基を示し、他方は、式−P(O)(OH
)2を有する基を示す。R2 及びR3 は、同一又は
異なって、炭素数6乃至20個の脂肪族アシル基又は下
記[置換基A群]より選択された基で、少なくとも1以
上置換された炭素数6乃至20個の脂肪族アシル基を示
す。R5 は、水素原子若しくは水酸基の保護基を示す
。但し、R2 及びR3 は、同時に、同一又は異なっ
て、炭素数6乃至20個の脂肪族アシル基、水酸基で置
換された炭素数6乃至20個の脂肪族アシル基又は炭素
数6乃至20個の脂肪族アシルオキシ基で置換された炭
素数6乃至20個の脂肪族アシル基を示さない。]で表
わされる。[置換基A群]ハロゲン原子、水酸基、炭素
数6乃至20個の脂肪族アシルオキシ基及びハロゲン原
子で置換された炭素数6乃至20個の脂肪族アシルオキ
シ基。 【0008】上記一般式(I) において、R1 、R
4 及びR5 の定義における「水酸基の保護基」とし
ては、反応における保護基及び生体に投与する際の保護
基を示し、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル
、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル
、バレリル、イソバレリル、オクタノイル、ラウロイル
、ミリストイル、トリデカノイル、パルミトイル、ステ
アロイルのようなアルキルカルボニル基、クロロアセチ
ル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフル
オロアセチルのようなハロゲン化アルキルカルボニル基
、メトキシアセチルのような低級アルコキシアルキルカ
ルボニル基、(E)−2−メチル−2− ブテノイルの
ような不飽和アルキルカルボニル基等の脂肪族アシル基
;ベンゾイル、α− ナフトイル、β− ナフトイルの
ようなアリ−ルカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、
4−クロロベンゾイルのようなハロゲン化アリ−ルカル
ボニル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−ト
ルオイルのような低級アルキル化アリ−ルカルボニル基
、4−アニソイルのような低級アルコキシ化アリ−ルカ
ルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾ
イルのようなニトロ化アリ−ルカルボニル基、2−(
メトキシカルボニル) ベンゾイルのような低級アルコ
キシカルボニル化アリ−ルカルボニル基、4−フェニル
ベンゾイルのようなアリ−ル化アリ−ルカルボニル基等
の芳香族アシル基;テトラヒドロピラン−2− イル、
3−ブロモテトラヒドロピラン−2− イル、4−メト
キシテトラヒドロピラン−4− イル、テトラヒドロチ
オピラン−2− イル、4−メトキシテトラヒドロチオ
ピラン−4− イルのようなテトラヒドロピラニル又は
テトラヒドロチオピラニル基;テトラヒドロフラン−2
− イル、テトラヒドロチオフラン−2− イルのよう
なテトラヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラニル
基;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソプロピ
ルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、メチル
ジイソプロピルシリル、メチルジ−t− ブチルシリル
、トリイソプロピルシリルのようなトリ低級アルキルシ
リル基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニル−t−
ブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニ
ルジイソプロピルシリルのような1 乃至2 のアリ−
ル基で置換されたトリ低級アルキルシリル基等のシリル
基;メトキシメチル、1,1−ジメチル−1− メトキ
シメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプ
ロポキシメチル、ブトキシメチル、t−ブトキシメチル
のような低級アルコキシメチル基、2−メトキシエトキ
シメチルのような低級アルコキシ化低級アルコキシメチ
ル基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(
2− クロロエトキシ) メチルのようなハロゲン化低
級アルコキシメチル等のアルコキシメチル基;1−エト
キシエチル、1−メチル−1− メトキシエチル、1−
( イソプロポキシ) エチルのような低級アルコキシ
化エチル基、2,2,2−トリクロロエチルのようなハ
ロゲン化エチル基、2−( フェニルゼレニル) エチ
ルのようなアリ−ルゼレニル化エチル基等の置換エチル
基;ベンジル、フェネチル、3−フェニルプロピル、α
− ナフチルメチル、β− ナフチルメチル、ジフェニ
ルメチル、トリフェニルメチル、α− ナフチルジフェ
ニルメチル、9−アンスリルメチルのような1 乃至3
個のアリ−ル基で置換された低級アルキル基、4−メ
チルベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、3,
4,5−トリメチルベンジル、4−メトキシベンジル、
4−メトキシフェニルジフェニルメチル、2−ニトロベ
ンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジル、4
−ブロモベンジル、4−シアノベンジル、4−シアノベ
ンジルジフェニルメチル、ビス(2− ニトロフェニル
) メチル、ピペロニルのような低級アルキル、低級ア
ルコキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ基でアリ−ル環が
置換された1 乃至3 個のアリ−ル基で置換された低
級アルキル基等のアラルキル基;メトキシカルボニル、
エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、イソブ
トキシカルボニルのような低級アルコキシカルボニル基
、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−ト
リメチルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲン又
はトリ低級アルキルシリル基で置換された低級アルコキ
シカルボニル基等のアルコキシカルボニル基;ビニルオ
キシカルボニル、アリルオキシカルボニルのようなアル
ケニルオキシカルボニル基;ベンジルオキシカルボニル
、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジ
メトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボ
ニルのような、1 乃至2 個の低級アルコキシ又はニ
トロ基でアリ−ル環が置換されていてもよいアラルキル
オキシカルボニル基;アリル基等のアルケニル基のよう
な反応における保護基;式−COCH2CH2COOH
、−COCH2CH(OH)COOH若しくは−CO
CH=CH−COOH を有する化合物のような末端に
カルボキシ基を有するアシル基又はピバロイルオキシメ
チルオキシカルボニルのような生体に投与する際の保護
基を挙げることができる。 【0009】R2 及びR3 の定義における「炭素数
6乃至20個の脂肪族アシル基」、[置換基A群]の定
義における「炭素数6乃至20個の脂肪族アシルオキシ
基」及び「ハロゲン原子で置換された炭素数6乃至20
個の脂肪族アシルオキシ基」の「炭素数6乃至20個の
脂肪族アシル基」としては、例えば、ペンチルカルボニ
ル、ヘキシルカルボニル、ヘプチルカルボニル、オクチ
ルカルボニル、ノニルカルボニル、デシルカルボニル、
3−メチルノニルカルボニル、8−メチルノニルカルボ
ニル、3−エチルオクチルカルボニル、3,7−ジメチ
ルオクチルカルボニル、ウンデシルカルボニル、ドデシ
ルカルボニル、トリデシルカルボニル、テトラデシルカ
ルボニル、ペンタデシルカルボニル、ヘキサデシルカル
ボニル、1−メチルペンタデシルカルボニル、14−
メチルペンタデシルカルボニル、13,13−ジメチル
テトラデシルカルボニル、ヘプタデシルカルボニル、1
5− メチルヘキサデシルカルボニル、オクタデシルカ
ルボニル、1−メチルヘプタデシルカルボニル及びノナ
デシルカルボニルを挙げることができるが、好適には炭
素数10乃至16個の直鎖又は分枝鎖脂肪族アシル基で
ある。 【0010】[置換基A群]の定義における「ハロゲン
原子」としては、弗素、塩素、臭素又は沃素を示す。 【0011】本発明の化合物(I) は、塩にすること
ができるが、そのような塩としては、好適には、ナトリ
ウム塩、カリウム塩又はカルシウム塩のようなアルカリ
金属又はアルカリ土類金属の塩;トリエチルアミン塩、
トリメチルアミン塩のような有機塩基の塩を挙げること
ができる。 【0012】本発明の化合物(I) は、分子中に不斉
炭素を有し、各々がS配位、R配位である立体異性体が
存在するが、その各々、或いはそれらの混合物のいずれ
も本発明に包含される。 【0013】化合物(I) において、好適な化合物と
しては、 (1) R1 及びR4 が、同一又は異なって、水素
原子又は式−P(O)(OH)2を有する基である化合
物(2) R1 及びR4 のうち、一方が、式−P(
O)(OH)2を有する基であり、他方が、水素原子又
は式−P(O)(OH)2を有する基である化合物 (3) R2 及びR3 のうち、一方が、ハロゲン原
子、水酸基、炭素数10乃至16個の脂肪族アシルオキ
シ基若しくはハロゲン原子で置換された炭素数10乃至
16個の脂肪族アシルオキシ基を有していてもよい炭素
数10乃至16個の脂肪族アシル基であり、他方が、ハ
ロゲン原子及び、水酸基若しくは炭素数10乃至16個
の脂肪族アシルオキシ基を有する炭素数10乃至16個
の脂肪族アシル基である化合物(4) R2 が、ハロ
ゲン原子、水酸基、炭素数10乃至16個の脂肪族アシ
ルオキシ基若しくはハロゲン原子で置換された炭素数1
0乃至16個の脂肪族アシルオキシ基を有していてもよ
い炭素数10乃至16個の脂肪族アシル基である化合物 (5) R5 が、水素原子又は式−COCH2CH2
COOH 、−COCH2CH(OH)COOH若しく
は−COCH=CH−COOH を有する基のような末
端にカルボキシ基を有するアシル基である化合物を挙げ
ることができる。 【0014】本発明の代表的化合物としては、例えば、
第1表及び第2表に記載する化合物を挙げることができ
るが、本発明はこれらの化合物に限定されるものではな
い。 第1表 【0015】 【化3】 【0016】 ─────────────────────────
───────────例示化合物
R2
R3
────────────────────────
──────────── 1 −C
OCH2CH(OH)C7H15
−COCHFCH(OH)C11H23
2 −COCH2
CH(OH)C9H19
−COCHFCH(OH)C11H23
3 −COCH2CH(O
H)C11H23 −CO
CHFCH(OH)C11H23
4 −COCH2CH(OH)C1
3H27 −COCHFC
H(OH)C11H23 5
−COCH2CH(OH)C15H31
−COCHFCH(OH
)C11H23 6
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OH)C7H
15 7 −
COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OH)C9H19
8 −COCH
2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OH)C11H23
9 −COCH2CH(
OH)C11H23 −C
OCHFCH(OH)C13H27
10 −COCH2CH(OH)
C11H23 −COCH
FCH(OH)C15H31
11 −COCH2CH(OH)C11
H23 −COCHClC
H(OH)C11H23 12
−COCH2CH(OCOC11H23
)C9H19 −COCHFCH(OH
)C11H23 13
−COCH2CH(OCOC11H23)C1
1H23 −COCHFCH(OH)C1
1H23 14
−COCH2CH(OCOC11H23)C13H2
7 −COCHFCH(OH)C11H2
3 15 −C
OCH2CH(OCOC9H19)C11H23
−COCHFCH(OH)C11H23
16 −COCH
2CH(OCOC13H27)C11H23
−COCHFCH(OH)C11H23
17 −COCH2CH
(OCOC11H23)C11H23 −
COCHClCH(OH)C11H23
18 −COCH2CH(OC
OC11H23)C11H23 −COC
H(OH)CHFC11H23
19 −COCH2CH(OH)C1
1H23 −COCHFC
H(OCOC11H23)C11H23 20
−COCH2CH(OH)C11H2
3 −COCHFCH(O
COC9H19)C11H23 21
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OCOC
13H27)C11H23 22
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H
23)C9H19 23 −
COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H23)
C13H27 24 −COC
H2CH(OH)C9H19
−COCHFCH(OCOC11H23)C11
H23 25 −COCH2C
H(OH)C13H27
−COCHFCH(OCOC11H23)C11H23
26 −COCH2CH(O
H)C11H23 −CO
CHClCH(OCOC11H23)C11H23
27 −COCH2CH(OCOC
11H23)C11H23 −COCHF
CH(OCOC11H23)C11H23 2
8 −COCH2CH(OCOC11H
23)C11H23 −COCHFCH(
OCOC9H19)C11H23 29
−COCH2CH(OCOC11H23)
C11H23 −COCHFCH(OCO
C13H27)C11H23 30
−COCH2CH(OCOC11H23)C11
H23 −COCHFCH(OCOC11
H23)C9H19 31 −
COCH2CH(OCOC11H23)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H23)
C13H27 32 −COC
H2CH(OCOC9H19)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H23)C11
H23 33 −COCH2C
H(OCOC13H27)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H23)C11H23
34 −COCH2CH(O
COC11H23)C9H19 −CO
CHFCH(OCOC11H23)C11H23
35 −COCH2CH(OCOC
11H23)C13H27 −COCHF
CH(OCOC11H23)C11H23 3
6 −COCH2CH(OCOC11H
23)C11H23 −COCHClCH
(OCOC11H23)C11H23 37
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHF(CH2)2
CH(OH)C9H19 38
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHF(CH2)3CH(
OH)C8H17 39
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHCl(CH2)4CH(OH
)C7H15 40 −CO
CH2CH(OH)C11H23
−COCHBr(CH2)5CH(OH)C6
H13 41 −COCH2
CH(OH)C11H23
−COCHF(CH2)6CH(OH)C5H11
42 −COCH2CH(
OH)C11H23 −C
OCHCl(CH2)7CH(OH)C4H9
43 −COCHFCH(OH)
C11H23 −COCH
2CH(OH)C11H23
44 −COCHFCH(OH)C11
H23 −COCH2CH
(OH)C9H19 45
−COCHFCH(OH)C11H23
−COCH2CH(OH
)C13H27 46
−COCHClCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OH)C1
1H23 47
−COCHBrCH(OH)C13H27
−COCH2CH(OH)C11H2
3 48 −C
OCHFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OH)C9H19
49 −COCH
ClCH(OH)C13H27
−COCH2CH(OH)C13H27
50 −COCHFCH
(OH)C9H19 −
COCH2CH(OH)C13H27
51 −COCHFCH(OH
)C13H27 −COC
H2CH(OH)C9H19
52 −COCHFCH(OH)C1
1H23 −COCH2C
H(OCOC11H23)C11H23 53
−COCHFCH(OH)C11H2
3 −COCH2CH(O
COC9H19)C11H23 54
−COCHFCH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC
13H27)C11H23 55
−COCHClCH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC11H
23)C9H19 56 −
COCHBrCH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC11H23)
C13H27 57 −COC
HFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OCOC11H23)C11
H23 58 −COCHCl
CH(OH)C9H19
−COCH2CH(OCOC9H19)C11H23
59 −COCHFCH(O
H)C9H19 −CO
CH2CH(OCOC13H27)C11H23
60 −COCHFCH(OH)C9
H19 −COCH2C
H(OCOC11H23)C9H19 61
−COCHFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(O
COC11H23)C13H27 62
−COCHClCH(OH)C13H27
−COCH2CH(OCOC
11H23)C11H23 63
−COCHFCH(OCOC11H23)C11H
23 −COCH2CH(OH)C11H
23 64 −
COCHFCH(OCOC9H19)C11H23
−COCH2CH(OH)C11H23
65 −COC
HFCH(OCOC13H27)C11H23
−COCH2CH(OH)C11H23
66 −COCHCl
CH(OCOC11H23)C13H27
−COCH2CH(OH)C11H23
67 −COCHBrCH(
OCOC13H27)C9H19 −CO
CH2CH(OH)C11H23
68 −COCHFCH(OCOC
11H23)C11H23 −COCH2
CH(OH)C9H19 6
9 −COCHClCH(OCOC9H
19)C11H23 −COCH2CH(
OH)C13H27 70
−COCHFCH(OCOC11H23)
C11H23 −COCH2CH(OCO
C11H23)C11H23 71
−COCHFCH(OCOC9H19)C11H
23 −COCH2CH(OCOC9H
19)C11H23 72
−COCHFCH(OCOC13H27)C11H23
−COCH2CH(OCOC13H27
)C11H23 73 −CO
CHClCH(OCOC11H23)C13H27
−COCH2CH(OCOC11H23)C9
H19 74 −COCHF
CH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC13H27)C11H2
3 75 −COCH2CH(
OH)C11H23 −C
OCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H2
3 76 −COCH2CH(OCO
C13H27)C11H23 −COCH
2CH(OCOCF2C12H25)C11H23
77 −COCH2CH(OCOC11
H23)C11H23 −COCH2CH
(OCOCF2C12H25)C11H23 78
−COCH2CH(OH)C9H19
−COCH2CH(OC
OCF2C12H25)C11H23 79
−COCH2CH(OCOC13H27)C9
H19 −COCH2CH(OCOCF
2C12H25)C11H23 80
−COCH2CH(OCOC11H23)C9H19
−COCH2CH(OCOCF2C1
2H25)C11H23 81 −C
OCH2CH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOCF2C10H2
1)C11H23 82 −COCH
2CH(OCOC13H27)C11H23
−COCH2CH(OCOCF2C10H21)C
11H23 83 −COCH2CH
(OCOC11H23)C11H23 −
COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H
23 84 −COCH2CH(OH
)C9H19 −COC
H2CH(OCOCF2C10H21)C11H23
85 −COCH2CH(OCOC1
3H27)C9H19 −COCH2C
H(OCOCF2C10H21)C11H23 86
−COCH2CH(OCOC11H2
3)C9H19 −COCH2CH(O
COCF2C10H21)C11H23 87
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCF2CH(OCOC
11H23)C11H23 88
−COCH2CH(OCOC13H27)C11H
23 −COCF2CH(OCOC11H
23)C11H23 89 −C
OCH2CH(OCOC11H23)C11H23
−COCF2CH(OCOC11H23)C
11H23 90 −COCH
2CH(OH)C9H19
−COCF2CH(OCOC11H23)C11H
23 91 −COCH2CH
(OCOC13H27)C9H19 −
COCF2CH(OCOC11H23)C11H23
92 −COCH2CH(OC
OC11H23)C9H19 −COC
F2CH(OCOC11H23)C11H23
93 −COCH2CH(OH)C1
1H23 −COCF2C
H(OCOC13H27)C11H23 94
−COCH2CH(OCOC13H2
7)C11H23 −COCF2CH(O
COC13H27)C11H23 95
−COCH2CH(OCOC11H23)C
11H23 −COCF2CH(OCOC
13H27)C11H23 96
−COCH2CH(OH)C9H19
−COCF2CH(OCOC13H
27)C11H23 97 −
COCH2CH(OCOC13H27)C9H19
−COCF2CH(OCOC13H27)
C11H23 98 −COC
H2CH(OCOC11H23)C9H19
−COCF2CH(OCOC13H27)C11
H23 99 −COCH2C
H(OH)C11H23
−COCF2CH(OH)C11H23
100 −COCH2CH(O
COC13H27)C11H23 −CO
CF2CH(OH)C11H23
101 −COCH2CH(OCOC
11H23)C11H23 −COCF2
CH(OH)C11H23 10
2 −COCH2CH(OH)C9H1
9 −COCF2CH(
OH)C11H23 103
−COCH2CH(OCOC13H27)
C9H19 −COCF2CH(OH)
C11H23 104
−COCH2CH(OCOC11H23)C9H
19 −COCF2CH(OH)C11
H23 105
−COCF2CH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC13H27
)C11H23 106 −CO
CF2CH(OCOC11H23)C11H23
−COCH2CH(OCOC13H27)C1
1H23 107 −COCF2
CH(OCOC13H27)C11H23
−COCF2CH(OCOC13H27)C11H2
3 108 −COCH2CH(
OCOCF2C12H25)C11H23 −C
OCF2CH(OCOC13H27)C11H23
109 −COCH2CH(OCO
CF2C10H21)C11H23 −COCF
2CH(OCOC13H27)C11H23 1
10 −COCF2CH(OH)C11
H23 −COCH2CH
(OCOC11H23)C11H23 111
−COCF2CH(OCOC11H23
)C11H23 −COCH2CH(OC
OC11H23)C11H23 112
−COCF2CH(OCOC13H27)C1
1H23 −COCH2CH(OCOC1
1H23)C11H23 113
−COCH2CH(OCOCF2C12H25)C1
1H23 −COCH2CH(OCOC11H2
3)C11H23 114 −C
OCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H2
3 −COCH2CH(OCOC11H23)C
11H23 115 −COCF
2CH(OH)C11H23
−COCF2CH(OCOC13H27)C11H
23 116 −COCF2CH
(OCOC11H23)C11H23 −
COCF2CH(OCOC13H27)C11H23
117 −COCF2CH(OC
OC13H27)C11H23 −COC
F2CH(OCOC13H27)C11H23
118 −COCH2CH(OCOCF
2C12H25)C11H23 −COCF2C
H(OCOC13H27)C11H23 119
−COCH2CH(OCOCF2C1
0H21)C11H23 −COCF2CH(O
COC13H27)C11H23 120
−COCF2CH(OH)C11H23
−COCF2CH(OCOC
11H23)C11H23 121
−COCF2CH(OCOC11H23)C11H
23 −COCF2CH(OCOC11H
23)C11H23 122 −
COCF2CH(OCOC13H27)C11H23
−COCF2CH(OCOC11H23)
C11H23 123 −COC
H2CH(OCOCF2C12H25)C11H23
−COCF2CH(OCOC11H23)C11
H23 124 −COCH2C
H(OCOCF2C10H21)C11H23
−COCF2CH(OCOC11H23)C11H23
125 −COCF2C12H
25 −CO
CH2CH(OCOC13H27)C11H23
126 −COCF2C12H25
−COCH2
CH(OCOC11H23)C11H23 12
7 −COCH2CHFC11H23
−COCH2CH(
OCOC13H27)C11H23 128
−COCH2CHFC11H23
−COCF2CH(OCO
C11H23)C11H23 129
−COCH2CHFC11H23
−COCH2CH(OH)C11
H23 130
−COCH2CHFC11H23
−COCH2CH(OCOC15H31
)C11H23 ───────────────
─────────────────────第2表 【0017】 【化4】 【0018】 ─────────────────────────
───────────例示化合物 R2
R3
────────────────────────
──────────── 1 −C
OCH2CH(OH)C7H15
−COCHFCH(OH)C11H23
2 −COCH2
CH(OH)C9H19
−COCHFCH(OH)C11H23
3 −COCH2CH(O
H)C11H23 −CO
CHFCH(OH)C11H23
4 −COCH2CH(OH)C1
3H27 −COCHFC
H(OH)C11H23 5
−COCH2CH(OH)C15H31
−COCHFCH(OH
)C11H23 6
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OH)C7H
15 7 −
COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OH)C15H31
8 −COCH
2CH(OH)C11H23
−COCHClCH(OH)C11H23
9 −COCH2CH(
OCOC11H23)C9H19 −C
OCHFCH(OH)C11H23
10 −COCH2CH(OCO
C11H23)C11H23 −COCH
FCH(OH)C11H23
11 −COCH2CH(OCOC11
H23)C13H27 −COCHFCH
(OH)C11H23 12
−COCH2CH(OCOC9H19)
C11H23 −COCHFCH(OH
)C11H23 13
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OCOC9
H19)C11H23 14
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OCOC13H2
7)C11H23 15 −C
OCH2CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H23)C
9H19 16 −COCH
2CH(OH)C11H23
−COCHClCH(OCOC11H23)C11
H23 17 −COCH2CH
(OCOC11H23)C11H23 −
COCHFCH(OCOC11H23)C11H23
18 −COCH2CH(OC
OC11H23)C11H23 −COC
HFCH(OCOC9H19)C11H23
19 −COCH2CH(OCOC1
1H23)C11H23 −COCHFC
H(OCOC13H27)C11H23 20
−COCH2CH(OCOC11H2
3)C11H23 −COCHFCH(O
COC11H23)C9H19 21
−COCH2CH(OCOC11H23)C
11H23 −COCHFCH(OCOC
11H23)C13H27 22
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCHF(CH2)2CH(O
H)C9H19 23 −
COCH2CH(OH)C11H23
−COCHF(CH2)3CH(OH)C
8H17 24 −COC
H2CH(OH)C11H23
−COCHCl(CH2)4CH(OH)C7H
15 25 −COCH2C
H(OH)C11H23
−COCHBr(CH2)5CH(OH)C6H13
26 −COCH2CH(O
H)C11H23 −CO
CHF(CH2)6CH(OH)C5H11
27 −COCHFCH(OH)C
11H23 −COCH2
CH(OH)C11H23 2
8 −COCHFCH(OH)C11H
23 −COCH2CH(
OH)C9H19 29
−COCHFCH(OH)C11H23
−COCH2CH(OH)
C13H27 30
−COCHClCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OH)C11
H23 31
−COCHBrCH(OH)C13H27
−COCH2CH(OH)C11H23
32 −CO
CHFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OH)C9H19
33 −COCHC
lCH(OH)C13H27
−COCH2CH(OH)C13H27
34 −COCHFCH(
OH)C9H19 −C
OCH2CH(OH)C13H27
35 −COCHFCH(OH)
C13H27 −COCH
2CH(OH)C9H19
36 −COCHFCH(OH)C11
H23 −COCH2CH
(OCOC11H23)C11H23 37
−COCHClCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OC
OC9H19)C11H23 38
−COCHFCH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC1
3H27)C11H23 39
−COCHFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OCOC11H2
3)C9H19 40 −C
OCHFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OCOC11H23)C
13H27 41 −COCH
ClCH(OH)C13H27
−COCH2CH(OCOC11H23)C11H
23 42 −COCHFCH
(OCOC11H23)C11H23 −
COCH2CH(OH)C11H23
43 −COCHFCH(OC
OC11H23)C11H23 −COC
H2CH(OCOC11H23)C11H23
44 −COCHFCH(OCOC9
H19)C11H23 −COCH2C
H(OCOC9H19)C11H23 45
−COCHFCH(OCOC13H2
7)C11H23 −COCH2CH(O
COC13H27)C11H23 46
−COCHClCH(OCOC11H23)
C13H27 −COCH2CH(OCOC
11H23)C9H19 47
−COCH2CH(OCOC13H27)C11H
23 −COCHFCH(OH)C11H
23 48 −
COCH2CH(OCOC13H27)C11H23
−COCHFCH(OCOC13H27)
C11H23 49 −COC
HFCH(OCOC13H27)C11H23
−COCH2CH(OH)C11H23
50 −COCHFC
H(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC13H27)C11H23
51 −COCH2CH(O
H)C11H23 −CO
CHFCH(OH)C9H19
52 −COCH2CH(OH)C
11H23 −COCHF
CH(OH)C13H27 5
3 −COCH2CH(OH)C11H
23 −COCHFCH(
OCOC15H31)C11H23 54
−COCHFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OH)
C11H23 55
−COCHFCH(OCOC11H23)C11
H23 −COCH2CH(OCOC13
H27)C11H23 56
−COCHFCH(OH)C9H19
−COCH2CH(OCOC11H23
)C11H23 57 −CO
CHFCH(OH)C11H23
−COCHFCH(OH)C11H23
58 −COCHF
CH(OH)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H23)C11H2
3 59 −COCHFCH(
OH)C11H23 −C
OCHFCH(OCOC13H27)C11H23
60 −COCHFCH(OCO
C11H23)C11H23 −COCH
FCH(OH)C11H23
61 −COCHFCH(OCOC11
H23)C11H23 −COCHFCH
(OCOC11H23)C11H23 62
−COCHFCH(OCOC11H23
)C11H23 −COCHFCH(OC
OC13H27)C11H23 63
−COCHFCH(OCOC13H27)C11
H23 −COCHFCH(OH)C11
H23 64
−COCHFCH(OCOC13H27)C11H23
−COCHFCH(OCOC11H23
)C11H23 65 −CO
CHFCH(OCOC13H27)C11H23
−COCHFCH(OCOC13H27)C1
1H23 66 −COCH2
CH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOCF2C12H25)C1
1H23 67 −COCH2CH(
OCOC13H27)C11H23 −C
OCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H2
3 68 −COCH2CH(OCO
C11H23)C11H23 −COCH
2CH(OCOCF2C12H25)C11H23
69 −COCH2CH(OH)C9H
19 −COCH2CH
(OCOCF2C12H25)C11H23 70
−COCH2CH(OCOC13H27
)C9H19 −COCH2CH(OC
OCF2C12H25)C11H23 71
−COCH2CH(OCOC11H23)C9
H19 −COCH2CH(OCOCF
2C12H25)C11H23 72
−COCH2CH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOCF2C1
0H21)C11H23 73 −C
OCH2CH(OCOC13H27)C11H23
−COCH2CH(OCOCF2C10H2
1)C11H23 74 −COCH
2CH(OCOC11H23)C11H23
−COCH2CH(OCOCF2C10H21)C
11H23 75 −COCH2CH
(OH)C9H19 −
COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H
23 76 −COCH2CH(OC
OC13H27)C9H19 −COC
H2CH(OCOCF2C10H21)C11H23
77 −COCH2CH(OCOC1
1H23)C9H19 −COCH2C
H(OCOCF2C10H21)C11H23 78
−COCH2CH(OH)C11H2
3 −COCF2CH(O
COC11H23)C11H23 79
−COCH2CH(OCOC13H27)C
11H23 −COCF2CH(OCOC
11H23)C11H23 80
−COCH2CH(OCOC11H23)C11H
23 −COCF2CH(OCOC11H
23)C11H23 81 −
COCH2CH(OH)C9H19
−COCF2CH(OCOC11H23)
C11H23 82 −COC
H2CH(OCOC13H27)C9H19
−COCF2CH(OCOC11H23)C11
H23 83 −COCH2C
H(OCOC11H23)C9H19
−COCF2CH(OCOC11H23)C11H23
84 −COCH2CH(O
H)C11H23 −CO
CF2CH(OCOC13H27)C11H23
85 −COCH2CH(OCOC
13H27)C11H23 −COCF2
CH(OCOC13H27)C11H23 8
6 −COCH2CH(OCOC11H
23)C11H23 −COCF2CH(
OCOC13H27)C11H23 87
−COCH2CH(OH)C9H19
−COCF2CH(OCO
C13H27)C11H23 88
−COCH2CH(OCOC13H27)C9H
19 −COCF2CH(OCOC13
H27)C11H23 89
−COCH2CH(OCOC11H23)C9H19
−COCF2CH(OCOC13H27
)C11H23 90 −CO
CH2CH(OH)C11H23
−COCF2CH(OH)C11H23
91 −COCH2
CH(OCOC13H27)C11H23
−COCF2CH(OH)C11H23
92 −COCH2CH(
OCOC11H23)C11H23 −C
OCF2CH(OH)C11H23
93 −COCH2CH(OH)
C9H19 −COCF
2CH(OH)C11H23
94 −COCH2CH(OCOC13
H27)C9H19 −COCF2CH
(OH)C11H23 95
−COCH2CH(OCOC11H23
)C9H19 −COCF2CH(OH
)C11H23 96
−COCF2CH(OH)C11H23
−COCH2CH(OCOC1
3H27)C11H23 97
−COCF2CH(OCOC11H23)C11H2
3 −COCH2CH(OCOC13H2
7)C11H23 98 −C
OCF2CH(OCOC13H27)C11H23
−COCF2CH(OCOC13H27)C
11H23 99 −COCH
2CH(OCOCF2C12H25)C11H23
−COCF2CH(OCOC13H27)C11H
23 100 −COCH2CH
(OCOCF2C10H21)C11H23 −
COCF2CH(OCOC13H27)C11H23
101 −COCF2CH(OH
)C11H23 −COC
H2CH(OCOC11H23)C11H23
102 −COCF2CH(OCOC1
1H23)C11H23 −COCH2C
H(OCOC11H23)C11H23 103
−COCF2CH(OCOC13H2
7)C11H23 −COCH2CH(O
COC11H23)C11H23 104
−COCH2CH(OCOCF2C12H2
5)C11H23 −COCH2CH(OCOC
11H23)C11H23 105
−COCH2CH(OCOCF2C10H21)C
11H23 −COCH2CH(OCOC11H
23)C11H23 106 −
COCF2CH(OH)C11H23
−COCF2CH(OCOC13H27)
C11H23 107 −COC
F2CH(OCOC11H23)C11H23
−COCF2CH(OCOC13H27)C11
H23 108 −COCF2C
H(OCOC13H27)C11H23
−COCF2CH(OCOC13H27)C11H23
109 −COCH2CH(O
COCF2C12H25)C11H23 −CO
CF2CH(OCOC13H27)C11H23
110 −COCH2CH(OCOC
F2C10H21)C11H23 −COCF2
CH(OCOC13H27)C11H23 11
1 −COCF2CH(OH)C11H
23 −COCF2CH(
OCOC11H23)C11H23 112
−COCF2CH(OCOC11H23)
C11H23 −COCF2CH(OCO
C11H23)C11H23 113
−COCF2CH(OCOC13H27)C11
H23 −COCF2CH(OCOC11
H23)C11H23 114
−COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11
H23 −COCF2CH(OCOC11H23
)C11H23 115 −CO
CH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23
−COCF2CH(OCOC11H23)C1
1H23 116 −COCF2
C12H25
−COCH2CH(OCOC13H27)C11H2
3 117 −COCF2C12
H25 −C
OCH2CH(OCOC11H23)C11H23
118 −COCHFCH(OH)
C11H23 −COC1
3H27 1
19 −COCHF(OCOC13H2
7)C11H23 −COC13H2
7 120
−COCH2CHFC11H23
−COCH2CH(OC
OC13H27)C11H23 121
−COCH2CHFC11H23
−COCF2CH(OCOC1
1H23)C11H23 122
−COCH2CHFC11H23
−COCH2CH(OH)C11H2
3 123 −C
OCH2CHFC11H23
−COCH2CH(OCOC15H31)C
11H23 ─────────────────
─────────────────── 上記例示
化合物のうち、好適な化合物としては、1−8, 1−
16, 1−21, 1−22, 1−52, 1−5
4, 1−59, 1−65, 1−72, 1−74
, 1−105, 1−106,1−107, 1−1
10, 1−111, 1−112, 1−115,
1−116, 1−117, 1−120, 1−12
1, 1−122, 1−125, 1−126, 1
−127, 2−14, 2−15, 2−19, 2
−36, 2−38, 2−59, 2−66, 2−
72, 2−78, 2−84, 2−87, 2−9
1, 2−93,2−96, 2−97, 2−98,
2−99, 2−101, 2−102, 2−10
3, 2−104, 2−106, 2−107, 2
−108, 2−111, 2−112, 2−113
, 2−116, 2−117及び2−120 の化合
物を挙げることができる。更に、好適な化合物としては
、1−21, 1−54, 1−74, 1−105,
1−110, 1−115, 1−120, 1−1
25, 1−126, 1−127, 2−14, 2
−38, 2−59, 2−66, 2−72, 2−
78, 2−84, 2−96,2−101, 2−1
06, 2−111, 2−116, 2−117及び
2−120 の化合物を挙げることができる。 【0019】本発明のリピドX類縁体は、以下に記載す
る方法によって、公知化合物であるグルコサミン(II
)を出発原料として製造することができる。 【0020】[A法] 【0021】 【化5】 【0022】 【化6】 【0023】[B法] 【0024】 【化7】 【0025】[A法]は、本願発明化合物において、1
位に燐酸残基が結合した化合物を製造する方法であ
る。[B法]は、本願発明化合物において、4位に燐酸
残基が結合した化合物を製造する方法である。 【0026】上記式中、R2 及びR3 は前記と同意
義を示す。R2’及びR3’は、同一又は異なって、炭
素数6乃至20個の脂肪族アシル基又は下記[置換基A
’群]より選択された基で、少なくとも1以上置換され
た炭素数6乃至20個の脂肪族アシル基を示す。 [置換基A’群]ハロゲン原子、水酸基、R1 、R4
若しくはR5 の定義における「水酸基の保護基」で
保護された水酸基、炭素数6乃至20個の脂肪族アシル
オキシ基及びハロゲン原子で置換された炭素数6乃至2
0個の脂肪族アシルオキシ基。R6 は、例えば、前記
脂肪族アシル基;前記芳香族アシル基;前記アルコキシ
カルボニル基;前記アルケニルオキシカルボニル基;前
記アラルキルオキシカルボニル基;前記シリル基又は前
記アラルキル基のようなアミンの保護基を示す。R7
及びR11は、同一又は異なって、R1 、R4 及び
R5 の定義における「水酸基の保護基」と同様の基を
示す。R8 及びR9 は、同一又は異なって、例えば
、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペ
ンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネオペンチ
ル、n−ヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペ
ンチル、2−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル
、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、
1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2
,3−ジメチルブチルのような炭素数1乃至6個の直鎖
又は分枝鎖アルキル基、若しくは、例えば、フェニル、
ナフチルのような炭素数5乃至12個のアリ−ル基を挙
げることができる。尚、このアリ−ル基は、環上に、1
乃至4個の下記より選択される置換基を有していてもよ
く、該環上の置換基としては、アミノ基;ニトロ基;シ
アノ基;前記低級アルキル、後記ハロゲン化低級アルキ
ル又は前記アラルキルで置換されていてもよいカルボキ
シ基;カルバモイル基;前記ハロゲン原子;前記低級ア
ルキル基;トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ジ
フルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、フ
ルオロメチル、2,2,2−トリクロロエチル、2,2
,2−トリフルオロエチル、2−ブロモエチル、2−ク
ロロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジブロモエ
チルのようなハロゲン化低級アルキル基及び前記脂肪族
アシル基を挙げることができ、好適には、ハロゲン原子
又はハロゲン化低級アルキル基である。R10及びR1
2は、同一又は異なって、前記アリ−ル基又は前記アラ
ルキル基のような燐酸基の保護基を示す。 【0027】第1工程は、グルコサミン塩酸塩(II)
を、トリフルオロ酢酸とジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(DCC) のような縮合剤、無水トリフルオロ酢酸
とトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N
−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N− ジメ
チルアミノ) ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、
1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5− エ
ン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−
エン(DBU) のような有機塩基類、又はトリフルオ
ロ酢酸エチルのようなトリフルオロ酢酸エステルと上記
有機塩基類との反応によりアミド体(III) を製造
する工程である。使用される溶媒としては、反応を阻害
せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限
定はないが、好適には、メチレンクロリド、クロロホル
ムのようなハロゲン化炭化水素類;エ−テル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタンのようなエ
−テル類;メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル
、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル
、イソアミルアルコ−ルのようなアルコ−ル類;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチル
ホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホ
キシドのようなスルホキシド類を挙げることができる。 反応温度は0 ℃乃至100 ℃で行なわれるが、好適
には、室温であり、反応時間は、主に反応温度、原料化
合物又は使用される溶媒の種類によって異なるが、通常
0.1 時間乃至24時間である。 【0028】第2工程は、アミド体(III) を、酸
触媒下、一般式R7 OHを有するアルコール類(例え
ば、メタノール、エタノール、ベンジルアルコール、ア
リルアルコール)とグリコシド結合を作り、化合物(I
V)を製造する工程である。溶媒は、反応試薬である、
一般式R7 OHを有するアルコール類を大過剰使用す
る。使用される酸は、通常、酸として機能するものであ
れば特に限定はないが、好適には、塩酸、硫酸のような
鉱酸又はパラトルエンスルホン酸のような有機酸を挙げ
ることができ、含水の上記酸も使用できる。反応温度は
0 ℃乃至200 ℃で行なわれるが、好適には、還流
する温度であり、反応時間は、主に反応温度、原料化合
物又は使用される溶媒の種類によって異なるが、通常0
.1 時間乃至24時間である。 【0029】第3工程は、化合物(IV)の4位と6位
のアルコールを、溶媒中、酸触媒下、イソプロピリデン
化、ベンジリデン化、エチリデン化のようなジオ−ルの
保護化を行ない、化合物(V) を製造する工程である
。ジオ−ルの保護化に使用される試薬としては、通常、
ジオ−ルの保護化に使用されるものであれば特に限定は
ないが、好適には、ベンズアルデヒドのようなアルデヒ
ド誘導体、アセトンのようなケトン誘導体、2,2−ジ
メトキシプロパン、ジメトキシベンジルのようなジメト
キシ化合物を挙げることができる。溶媒は、反応を阻害
しないものであれば特に限定はないが、好適には、メチ
レンクロリド、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水
素類、ジオキサン、テトラヒドロフランのようなエ−テ
ル類、ヘキサン、ペンタンのような炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエンのような芳香族炭化水素類、酢酸エチルの
ようなエステル類又はジメチルホルムアミド、アセトン
のような極性溶媒を挙げることができる。使用する酸触
媒は、通常酸として使用されるものであれば特に限定は
ないが、好適にはパラトルエンスルホン酸、カンファー
スルホン酸、ピリジウム パラトルエンスルホネート
のような有機酸若しくはその塩、塩酸のような無機酸又
は塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化スズのようなルイ
ス酸を挙げることができる。反応温度は、使用する酸触
媒、原料化合物等により、変化するが、通常、0 〜1
00 ℃にて行なわれ、反応時間は、主に反応温度、原
料化合物又は使用される溶媒の種類によって異なるが、
通常0.1 時間乃至24時間である。 【0030】第4工程は、化合物(V) のR6 基を
除去し、化合物(VI)を製造する工程である。R6
基として、シリル基を使用した場合には、通常、弗化テ
トラブチルアンモニウムのような弗素アニオンを生成す
る化合物で処理することにより除去する。反応溶媒は反
応を阻害しないものであれば特に限定はないが、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類が好適で
ある。反応温度及び反応時間は特に限定はないが、通常
、室温で10分乃至18時間反応させる。 【0031】R6 基が、脂肪族アシル基、芳香族アシ
ル基又はアルコキシカルボニル基である場合には、水性
溶媒の存在下に塩基で処理することにより、又は還元に
より除去することができる。塩基としては、化合物の他
の部分に影響を与えないものであれば特に限定はないが
、好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなア
ルカリ金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
のようなアルカリ金属水酸化物又は濃アンモニア−メタ
ノ−ルを用いて実施される。使用される溶媒としては通
常の加水分解反応に使用されるものであれば特に限定は
なく、水又は水とメタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパ
ノ−ルのようなアルコ−ル類若しくはテトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエ−テル類のような有機溶媒と
の混合溶媒が好適である。反応温度及び反応時間は出発
物質及び用いる塩基等によって異なり、特に限定はない
が、副反応を抑制するために、通常は0 ℃乃至150
℃で、1乃至10時間である。還元による除去は、常
法に従って、水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤により
行なわれる。 【0032】R6 基が、アラルキル基又はアラルキル
オキシカルボニル基である場合には、白金若しくはパラ
ジウム炭素のような触媒を使用して、常温で接触還元を
行ない除去する方法が好適である。接触還元による除去
において使用される溶媒としては本反応に関与しないも
のであれば特に限定はないが、メタノ−ル、エタノ−ル
、イソプロパノ−ルのようなアルコ−ル類、ジエチルエ
−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−
テル類、トルエン、ベンゼン、キシレンのような芳香族
炭化水素類、ヘキサン、シクロヘキサンのような脂肪族
炭化水素類、酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステ
ル類、酢酸のような脂肪酸類又はこれらの有機溶媒と水
との混合溶媒が好適である。使用される触媒としては、
通常、接触還元反応に使用されるものであれば、特に限
定はないが、好適には、パラジウム炭素、ラネ−ニッケ
ル、酸化白金、白金黒、ロジウム−酸化アルミニウム、
トリフェニルホスフィン−塩化ロジウム、パラジウム−
硫酸バリウムが用いられる。圧力は、特に限定はないが
、通常1 乃至10気圧で行なわれる。反応温度及び反
応時間は、出発物質及び触媒の種類等により異なるが、
通常、0 ℃乃至100 ℃で、5 分乃至24時間実
施される。 【0033】R6 基がアルケニルオキシカルボニル基
である場合は、通常、前記アミノ基の保護基が、脂肪族
アシル基、芳香族アシル基又は低級アルコキシカルボニ
ル基である場合の除去反応の条件と同様にして塩基と処
理することにより脱離させることができる。尚、アリル
オキシカルボニルの場合は、特にパラジウム及びトリフ
ェニルホスフィン若しくはニッケルテトラカルボニルを
使用して除去する方法が簡便で、副反応が少なく実施す
ることができる。 【0034】第5工程は、化合物(VI)の2位アミノ
基をアシル化し、化合物(VII) を製造する工程で
ある。アシル化の方法としては、一般式R2’OHを有
するカルボン酸( 式中、R2’は前記と同意義を示す
。) を、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)
、カルボニルジイミダゾ−ルのような縮合剤の存在下
に反応させるか、又は、活性化したアシル化剤R2’X
( 式中、R2’は前記と同意義を示し、Xは、一般式
OR2’を有する基;塩素、臭素、沃素のようなハロゲ
ン原子;アセトキシ、プロピオニルオキシのようなアル
キルカルボニルオキシ基、クロロアセチルオキシ、ジク
ロロアセチルオキシ、トリクロロアセチルオキシ、トリ
フルオロアセチルオキシのようなハロゲン化アルキルカ
ルボニルオキシ基、メトキシアセチルオキシのような低
級アルコキシアルキルカルボニルオキシ基、(E)−2
−メチル−2− ブテノイルオキシのような不飽和アル
キルカルボニルオキシ基等の脂肪族アシルオキシ基;ベ
ンゾイルオキシのようなアリ−ルカルボニルオキシ基、
2−ブロモベンゾイルオキシ、4−クロロベンゾイルオ
キシのようなハロゲン化アリ−ルカルボニルオキシ基、
2,4,6−トリメチルベンゾイルオキシ、4−トルオ
イルオキシのような低級アルキル化アリ−ルカルボニル
オキシ基、4−アニソイルオキシのような低級アルコキ
シ化アリ−ルカルボニルオキシ基、4−ニトロベンゾイ
ルオキシ、2−ニトロベンゾイルオキシのようなニトロ
化アリ−ルカルボニルオキシ基等の芳香族アシルオキシ
基;トリクロロメチルオキシのようなトリハロゲノメチ
ルオキシ基;メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニ
ルオキシのような低級アルカンスルホニルオキシ基;ト
リフルオロメタンスルホニルオキシ、ペンタフルオロエ
タンスルホニルオキシのようなハロゲノ低級アルカンス
ルホニルオキシ基;ベンゼンスルホニルオキシ、p−
トルエンスルホニルオキシのようなアリ−ルスルホニル
オキシ基等の脱離基を示す。) と、溶媒中、塩基の存
在下に反応させる。溶媒は、反応を阻害しないものであ
れば特に限定はないが、好適には、メチレンクロリド、
クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素
類、エ−テル、ジオキサン、テトラヒドロフランのよう
なエ−テル類、ヘキサンのような炭化水素類、ベンゼン
、トルエンのような芳香族炭化水素類、酢酸エチルのよ
うなエステル類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホル
ムアミドのような極性溶媒を挙げることができる。使用
される塩基としては、好適には、有機塩基を挙げること
ができ、例えばトリエチルアミン、ピリジン、DBU
、DBN 、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエ
チルアニリン、N,N−ジメチルアミノピリジンである
。反応温度は0 ℃乃至100 ℃で行なわれるが、好
適には、20℃乃至50℃であり、反応時間は、主に、
反応温度、原料化合物又は使用される溶媒の種類によっ
て異なるが、通常0.1 時間乃至24時間である。 【0035】第6工程は、化合物(VII) の3 位
水酸基を、上記第5工程のアミノ基のアシル化と同様に
して、R3’基で修飾し、化合物(VIII)を製造す
る工程である。 【0036】第7工程は、化合物(VIII)の1位の
保護基R7 基を除去し、化合物(IX)を製造する工
程である。R7基が、シリル基、アラルキルオキシカル
ボニル基、アラルキル基、脂肪族アシル基、芳香族アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシメチル基又
は置換されたエチル基である場合には、第4工程に従っ
て、前記R6 基が該当する基である場合の除去方法に
準じて実施される。 【0037】R7 基が、テトラヒドロピラニル基、テ
トラヒドロフラニル基等である場合には、通常、溶媒中
で酸で処理することにより除去することができる。使用
される酸としては、好適には塩酸、硫酸、パラトルエン
スルホン酸又は酢酸等である。使用される溶媒としては
本反応に関与しないものであれば特に限定はないが、メ
タノ−ル、エタノ−ルのようなアルコ−ル類;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類又はこれら
の有機溶媒と水との混合溶媒が好適である。反応温度及
び反応時間は出発物質及び用いる酸の種類等によって異
なるが、通常は0 ℃乃至50℃で、10分乃至18時
間である。 【0038】R7 基が、アルケニルオキシカルボニル
基である場合は、通常R7 基が脂肪族アシル基、芳香
族アシル基又はアルコキシカルボニル基である場合の除
去反応の条件と同様にして塩基と処理することにより脱
離させることができる。尚、アリルオキシカルボニルの
場合は、特にパラジウム及びトリフェニルホスフィン若
しくはニッケルテトラカルボニルを使用して除去する方
法が簡便で、副反応が少なく実施することができる。 【0039】R7 基が、アリル基である場合は、好適
には、溶媒中、触媒存在下に反応を行ない、二重結合を
移動してエノールエーテル型とし、直ちに、ピリジン−
沃素−水を加えることにより、除去することができる。 溶媒は、反応を阻害しないものであれば特に限定はない
が、好適には、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩
化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テル、ジオ
キサン、テトラヒドロフランのようなエ−テル類、ヘキ
サンのような炭化水素類、ベンゼン、トルエンのような
芳香族炭化水素類、酢酸エチルのようなエステル類、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドのような極
性溶媒を挙げることができる。使用される触媒としては
、塩化パラジウム、酢酸パラジウムのようなパラジウム
触媒、1,5−シクロオクタジエン−ビス(メチルジフ
ェニルホスフィン)ロジウムヘキサフルオロホスフェイ
ト、酢酸ロジウムのようなロジウム触媒、1,5−シク
ロオクタジエン− ビス(メチルジフェニルホスフィン
)イリジウムヘキサフルオロホスフェイトのようなイリ
ジウム触媒等の二重結合移動剤を挙げることができる。 反応温度は、使用する触媒、溶媒等により変化するが、
通常0 〜100 ℃にて行なわれる。反応時間は、上
記の他に反応温度によっても変化するが、通常1 乃至
5 時間である。 【0040】第8工程は、このようにして得られた化合
物(IX)の1位の水酸基を燐酸化し、化合物(X)
を製造する工程である。燐酸化は、溶媒中、塩基により
アニオンを形成した後に、燐酸化剤と反応させることに
より実施される。溶媒としては、反応を阻害しないもの
であれば特に限定はないが、好適には、エ−テル、ジオ
キサン、テトラヒドロフランのようなエ−テル類又はク
ロロホルム、メチレンクロリドのようなハロゲン化炭化
水素類を挙げることができる。使用される塩基も、通常
アニオンを形成させるものであれば特に限定はないが、
好適には、ノルマルブチルリチウム、フェニルリチウム
のようなリチウム化合物、又は、DBU 、DBN 、
DMAP、トリエチルアミン、ピリジンのような有機塩
基類を挙げることができる。燐酸化剤としては、ジベン
ジルクロロホスフェイト、ジフェニルクロロホスフェイ
トのような通常燐酸化に使用される試薬が用いられる。 反応温度は−78 乃至50℃で行なわれるが、好適に
は、−78 ℃乃至室温であり、反応時間は、主に、反
応温度、原料化合物又は使用される溶媒の種類によって
異なるが、通常10分乃至24時間である。 【0041】第9工程は、化合物(X) の保護基を除
去し、化合物(XI)を製造し、更に所望によりR3’
基の保護基を除去する程である。原則的には、燐酸残基
の保護基の除去反応及び水酸基の保護基の除去反応は、
保護基の種類により異なるが、順不同で希望する除去反
応を順次実施することができ、又、水酸基の保護基を除
去する操作によって、燐酸残基の保護基が同時に除去さ
れることもあるが、一般的には、燐酸残基の保護基R1
0基は最後に除去するのが好適である。取扱の容易さか
らである。 例えば、R10基が、ベンジルのようなアラルキル基で
ある場合は、−78 ℃乃至室温にて、パラジウム炭素
の触媒下、加水素分解することにより、R2 及び/又
はR3’に水酸基の保護基が存在する場合を含めて、全
ての保護基を一度に除去することができ、R10基が、
フェニル基のようなアリ−ル基の場合には、パラジウム
炭素の触媒下における加水素分解の後、更に、酸化白金
の触媒下に加水素分解を行なうことにより実施される。 又、R8 及びR9 基が一部となっている保護基は、
場合によっては(例えば、アセトナイドの場合)シリカ
ゲルクロマトグラフィーによる精製により、保護基が除
去されるが、通常は、含水酢酸、又はテトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエ−テル類、エタノ−ル、メタ
ノ−ルのようなアルコ−ル類等の溶媒中、希塩酸、希硫
酸、含水パラトルエンスルホン酸を触媒として、0 〜
100 ℃にて除去する。尚、燐酸の水溶性の塩を得る
場合は、一度希塩酸のような水で希釈した無機酸で洗っ
てから、例えば、クロロホルムのような有機不活性溶媒
に溶解し、塩基を加えることにより得ることができる。 【0042】第10工程は、化合物(VIII)の4位
及び6位の水酸基の除去を行ない、化合物(XII)
を製造する工程であり、第9工程に準じて実施される。 【0043】第11工程は、化合物(XII) の6位
水酸基をR11基で保護し、化合物(XIII)を製造
する工程である。6位の1級水酸基を、一般式R11X
を有する化合物( 式中、R11及びXは前記と同意義
を示し、例えば、ClCH2OCH3 、ClCH2O
CH2C6H5 、BrCH2OCH2C6H5 、C
lCO2CH2C6H5、ClCO2CH2CCl3を
挙げることができる。) で、−50〜50℃にて、溶
媒中(例えば、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩
化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テル、ジオ
キサン、テトラヒドロフランのようなエ−テル類、ヘキ
サンのような炭化水素類、ベンゼン、トルエンのような
芳香族炭化水素類、酢酸エチルのようなエステル類、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトン
のような極性溶媒)、塩基(例えば、DBU 、DBN
、DMAP、DABCO 、ピリジン、トリエチルア
ミン、アニリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−
ジエチルアニリン) 、又は、溶媒中(例えば、アセト
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサン)、塩基(例えば
、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム) の水溶液を使
用して製造することができる。 【0044】第12工程は、化合物(XIII)の4位
水酸基を燐酸化し、化合物(XIV) を製造する工程
であり、第8工程に準じて実施される。 【0045】第13工程は、化合物(XIV) の保護
基を除去し、化合物(XV)を製造する工程であり、水
酸基の保護基R7 及びR11の除去は、第7工程に準
じて実施され、R2’及び/ 又はR3’上に水酸基の
保護基がある場合には、その保護基及び燐酸残基の保護
基R12の除去は、第9工程に準じて実施されるが、第
9工程で記載したように、燐酸残基の保護基R12基が
最後に除去されるように条件を工夫して実施するのが好
ましい。 【0046】第14工程は、化合物(XIV) の1
位の水酸基の保護基を、第7工程に準じて選択的に除去
し、第8工程に準じて1位水酸基を燐酸化した後、第1
3工程に準じて水酸基の保護基R11、R2’及び/
又はR3’上に水酸基の保護基がある場合には、その保
護基及び燐酸残基の保護基R12を除去し、化合物(X
VI) を製造する工程である。 【0047】 【発明の効果】[14C ]プロスタグランジンD2
遊離の測定 マクロファ−ジ活性化作用とプロスタグランジンD2
遊離作用は相関関係があるので[ゾエラ−等(J.Bi
ol.Chem., 262巻、35号、17212−
17220 頁) ]、これについて試験を行なった。 細胞を、各1 mlの培養液の入った12穴の培養皿に
、1穴当たり5 x 105 個蒔き、これを37℃で
一夜培養した。これに、0.1 μCi/ml の[1
4C ]アラキドン酸を加え、18時間標識を行なった
。各穴を0.5 mlの培養液で3 回洗浄し、被検化
合物を加えた後、37℃で12時間培養した。その培養
液を採取し、5 分間遠心して細胞を除いた。この培養
液を酸性にして、遊離したプロスタグランジンD2をク
ロロホルム:エタノール(2:1、容積比)で抽出し、
クロロホルム、酢酸エチル、エタノール、酢酸(20:
20:4:1、容積比)の展開溶媒系で薄層クロマトグ
ラフィ−を行ない、分離した。ラベルされたプロスタグ
ランジンD2をオ−トラジオグラフィ−にて同定し、放
射活性に対応した部位を薄層からかき取り、液体シンチ
レ−ションカウンタ−で測定した。 【0048】 本発明の新規なリピドX類縁体は、優れたマクロフ
ァ−ジ活性化作用を有し、且つ、毒性も少ないので、免
疫賦活剤又は抗腫瘍剤として有用である。本発明の化合
物(I) の投与形態としては、例えば、錠剤、カプセ
ル剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口投
与又は注射剤若しくは坐剤等による非経口投与を挙げる
ことができる。これらの製剤は、賦形剤、結合剤、崩壊
剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等の添加剤を用いて周
知の方法で製造される。その使用量は症状、年齢等によ
り異なるが、1 日0.01−50mg/kg体重を通
常成人に対して、1日1回又は数回に分けて投与するこ
とができる。 【0049】以下に、実施例をあげて本発明を更に具体
的に説明する。 【0050】 【実施例1】2−デオキシ−2− [(3’R)−3’
− ヒドロキシミリストイルアミノ]−3− O− [
(2”RS,3”SR)−2”− フルオロ−3” −
ヒドロキシミリストイル]− α− D− グルコピ
ラノシル−1− ホスフェート 【0051】 【実施例1a】N− トリフルオロアセチルグルコサミ
ン【0052】 【化8】 【0053】塩酸D−(+)−グルコサミン160 g
(0.742mol)をメタノール(99.6%)22
00 mlに溶解し、トリエチルアミン187.9 g
(1.86 mol) を加えた。更に115.9 g
のトリフルオロ酢酸エチルを氷冷下にて滴下し、室温
で一夜攪拌した。減圧下濃縮し、ベンゼン250 ml
×2 、酢酸エチル250 mlを順次加え、減圧下濃
縮し、更に真空ポンプにて十分乾燥した。ここで得られ
た粗トリフルオロアセチル体を精製することなしに次の
工程に進んだ。 【0054】 【実施例1b】アリル 2−デオキシ−2− トリフ
ルオロアセトアミド− D− グルコピラノサイド【0
055】 【化9】 【0056】実施例1aにて得られた粗トリフルオロア
セチル体に、2%塩酸− アリルアルコール溶液185
0 ml を加え、30分間加熱還流した。氷水により
50℃前後に冷却し、セライト濾過をした。濾液を濃縮
し、更に真空ポンプにて十分乾燥した。ここで得られた
粗アリルエーテル体を精製することなしに次の工程に進
んだ。 【0057】 【実施例1c】アリル 2−デオキシ−2− トリフ
ルオロアセトアミド−4,6− O− イソプロピリデ
ン− D− グルコピラノサイド 【0058】 【化10】 【0059】1bにて得られた粗アリルエーテル体を、
N,N − ジメチルホルムアミド740 mlに溶解
し、2,2−ジメトキシプロパン370 mlを加え、
更に、ピリジニウム p− トルエンスルホネート7
.5 g を加えて室温で一夜攪拌した。減圧下濃縮し
、酢酸エチルにて希釈した。沈澱物を濾過除去し、濾液
を炭酸水素ナトリウム水、水、食塩水で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、セライト、活性炭を用い濾
過して濃縮した。残査をシリカゲルカラムに付し、シク
ロヘキサン:酢酸エチル=3:2にて、1位のエーテル
結合がα及びβのものをそれぞれ、80.5 g、77
.3 g分離、精製して得た。α体、β体のどちらも、
これ以後の反応に使用できる。 [α−アリル体]マススペクトル M/Z; 356
[M++1], 340, 298, 282, 25
6, 240, 222, 211, 193, 16
8, 126, 109, 101. NMR スペクトル(270MHz 、CDCl3)δ
ppm: 1.44(3H,s); 1.52(3H
,s); 2.50(1H,br.s); 3.57−
3.90(5H,m); 3.99(1H,m); 4
.15−4.24(2H,m); 4.91(1H,d
,J=4.0Hz); 5.23−5.33(2H,m
); 5.79−5.93(1H,m); 6.55(
1H,d,J=8.8Hz).赤外吸収スペクトル
ν max cm−1 (KBr): 3460−33
00, 1733(sh), 1716, 1560.
元素分析(C14H20NO6F3=355.3 とし
て) [β−アリル体]マススペクトル M/Z; 356
[M++1], 340, 298, 280, 25
6, 240, 222, 211, 193, 16
8, 155, 145, 126, 114, 10
1.NMR スペクトル(270MHz 、CDCl3
)δ ppm: 1.32(3H,s); 1.50(
3H,s); 3.23(1H,dt.J=6.2,9
.5Hz); 3.60(1H,t,J=9.2Hz)
; 3.74−3.87(4H,m); 4.04(1
H,m); 4.27(1Hm); 4.65(1H,
d,J=4.8Hz); 4.69(1H,d,J=8
.1Hz); 5.11(1H,m); 5.25(1
H,m); 5.78−5.92(1H,m); 8.
48(1H,d,J=7.0Hz).赤外吸収スペクト
ル ν max cm−1 (KBr): 3490
, 3300, 1707, 1560. 元素分析(C14H20NO6F3=355.3 とし
て) 【0060】 【実施例1d】アリル 2−デオキシ−2− アミノ
−4,6− O− イソプロピリデン− β− D−
グルコピラノサイド1cで得られた、β−アリル体10
gを、エタノール(99.5%)200 ml に溶
解し、1Nの水酸化ナトリウム水溶液を100 ml加
え加熱還流を4時間行なった。減圧下濃縮し、酢酸エチ
ルにて希釈した。酢酸エチル層を水、食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、酢酸エチ
ルを減圧下留去し、残査の油状物をシリカゲルカラムに
付し、酢酸エチルにて精製し、6.6 g (90.5
%) の目的化合物を得た。NMR スペクトル(60
MHz、CDCl3)δ ppm: 1.43(3H,
s); 1.52(3H,s); 2.40(3H,b
r.s); 2.6−4.6(9H,m); 5.05
−6.35(3H,m).元素分析(C12H21NO
5=259.302 として) 【0061
】 【実施例1e】アリル 2−デオキシ−2− [(3
’R)−3’− ベンジルオキシミリストイルアミノ]
−4,6− O− イソプロピリデン− β− D−
グルコピラノサイド1dで得られた化合物5 g(19
.3 mmol)を、塩化メチレン150 mlに溶解
し、6.8g の(R)−3−ベンジルオキシミリスチ
ン酸を加え、更に、N,N’− ジシクロヘキシルカル
ボジイミド4.79 gを加え、室温にて1 時間攪拌
した。濾過、減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。 酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて洗浄
し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し酢酸エ
チルを減圧下留去し、残査を、シリカゲルカラムに付し
、シクロヘキサン:酢酸エチル=1:1にて精製し、目
的化合物を5.33 g(48%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 3510, 3280, 1643, 155
0. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(3H,t,J=6.9Hz);
1.20−1.41(18H,m); 1.45(3
H,s); 1.52(3H,s); 1.56−1.
70(2H,m); 2.43(1H,dd,J=6.
9,15.4Hz); 2.56(1H,dd,J=3
.7,15.0Hz); 3.19−3.29(1H,
m); 3.46−3.63(2H,m); 3.75
−3.94(5H,m); 4.18−4.24(1H
,m); 4.36(1H,d,J=2.6Hz);
4.45−4.62(3H,m); 5.12−5.2
6(2H,m); 5.70−5.88(1H,m);
6.72(1H,d,J=5.9Hz); 7.30
−7.37(5H,m).【0062】 【実施例1f】アリル 2−デオキシ−2− [(3
’R)−3’− ベンジルオキシミリストイルアミノ]
−3− O− [(2”RS,3”SR)−2”− フ
ルオロ−3”−( ベンジルオキシカルボニルオキシ)
ミリストイル]−4,6− O− イソプロピリデン
− β− D− グルコピラノサイド 1eで得られたN−アシル体1 g(1.74 mmo
l)を、塩化メチレン80 ml に溶解し、(±)−
syn−2−フルオロ−3− ベンジルオキシカルボニ
ルオキシミリスチン酸828 mgを加え、更に359
mgのN,N’− ジシクロヘキシルカルボジイミド
、255 mgの4−ジメチルアミノピリジンを順次加
えて、室温にて1時間攪拌した。濾過、減圧下濃縮し、
酢酸エチルにて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナ
トリウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残
査を、シリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸
エチル=5:1にて精製し、目的化合物を1.22 g
(73.6%) の収量で得た。 元素分析(C55H84FNO11・H2O =972
.286 として)赤外吸収スペクトル ν max
cm−1 (フィルム) : 3290, 1750
, 1655. NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.66−2.43(57H,m); 3
.12−6.53{17H,m[4.98(2H,s)
を含む]}; 7.28(10H,s). 【0063】 【実施例1g】2−デオキシ−2− [(3’R)−3
’−(ベンジルオキシ) ミリストイルアミノ]−3−
O− [(2”RS,3”SR)−2”− フルオロ
−3”−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミリスト
イル]−4,6− O− イソプロピリデン− D−
グルコピラノース 1fで得られた化合物380 mgを、20 ml の
乾燥させたテトラヒドロフランに溶解し、17 mg(
5%mol)の1,5−シクロオクタジエン− ビス[
メチルジフェニルホスフィン]イリジウムヘキサフルオ
ロホスフェ−トを加え、反応容器中を窒素置換し、更に
水素置換する。液の色が赤色から無色に変化したことを
確認し、すぐに窒素にて置換した。室温にて3時間撹拌
した後、水2 ml、沃素200 mg、ピリジン0.
2 mlを加え、室温にて30分撹拌した。減圧下濃縮
し、酢酸エチルで希釈し、5%チオ硫酸ナトリウム水、
炭酸水素ナトリウム水、塩化ナトリウム水にて洗浄した
。無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、瀘過、濃縮した。 残査をシリカゲルクロマトカラムに付し、シクロヘキサ
ン:酢酸エチル=3:1にて精製し、目的化合物280
mg(76.9%) を得た。 NMR スペクトル (60MHz 、 CDCl3)
δ ppm: 0.53−2.78(58H,m);
3.48−5.43{11H,m [5.12(2H
,s)を含む]}; 6.25(1H,d,J=8Hz
); 7.28−7.48(10H,m).元素分析(
C52H80FNO11=914.206として)
【0064】 【実施例1h】2−デオキシ−2− [(3’R)−3
’− ヒドロキシミリストイルアミノ]−3− O−
[(2”RS,3”SR)−2”− フルオロ−3”
− ヒドロキシミリストイル]−α− D− グルコピ
ラノシル−1− ホスフェート 1gで得られた化合物550 mgを、20 ml の
乾燥させたテトラヒドロフランに溶解し、窒素気流中、
−78 ℃にて、ノルマルブチルリチウム(1.6M
ヘキサン溶液)0.4 ml をゆっくりと加え、2
分後ジベンジルホスホロクロリデ−ト231 mgを含
む乾燥させたテトラヒドロフラン溶液5 mlを滴下し
た。5 分後同温にて10% パラジウム炭素1 g
を加え、加水素分解した。15分後、−78 ℃から室
温に戻し、3時間撹拌した。瀘過し、減圧下にてテトラ
ヒドロフランを留去し、残査をシリカゲルクロマトカラ
ムに付し、クロロホルム:メタノ−ル=5:1にて精製
すると、4,6−O−イソプロピリデン基もはずれ、目
的化合物を、98 mg(22.3%)の収量で得た。 マススペクトル(FAB /MS):728 〔M −
H〕− 【0065】 【実施例2】2−デオキシ−2− [(2’R,3’S
)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイル
アミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒドロ
キシミリストイル]− α− D− グルコピラノシル
−1− ホスフェート 【0066】 【実施例2a】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S) 及び(2’S,3’R) −2’−フ
ルオロ−3’−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)
ミリストイルアミノ]−4,6− O− イソプロピリ
デン− β− D− グルコピラノサイド1dで得られ
た化合物10 g(38.56 mmol)を、200
mlの塩化メチレンに溶解し、(±)−syn−2−フ
ルオロ−3−(ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミ
リスチン酸16.06 g を加え、更にN,N’−
ジシクロヘキシルカルボジイミド955 g を加え、
室温にて1時間攪拌した。濾過、減圧下濃縮し、酢酸エ
チルにて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウ
ム、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
した。濾過し酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカ
ゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=2:
1にて精製し、目的化合物であるN−アシル体(2’R
,3’S) 体と(2’S,3’R) 体を、それぞれ
9.6 g(39.03%) 、9.67 g(39.
31%)の収量で得た。 [(2’R,3’S) 化合物]NMR スペクトル
(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88
(3H,t,J=6.9Hz); 1.18−1.43
(18H,m); 1.47(3H,s); 1.53
(3H,s); 1.67−1.98(2H,m);
3.15−3.24(1H,m); 3.57−3.8
4(5H,m); 3.91(1H,dd,J=5.5
,10.6Hz); 4.02(1H,dd,J=6.
2,12.8Hz); 4.23−4.30(1H,m
); 4.39(1H,d,J=8.06Hz); 4
.94(1H,dd,J=2.2,47.6Hz);
5.14−5.28(5H,m); 6.45(1H,
t,J=5.4Hz); 7.34−7.41(5H,
m).赤外吸収スペクトル ν max cm−1
(CHCl3):1750, 1685, 1535. [(2’S,3’R) 化合物]NMR スペクトル
(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88
(3H,t,J=6.9Hz); 1.18−1.43
(18H,m); 1.45(3H,s); 1.53
(3H,s); 1.54−2.01(2H,m);
3.30−3.36(3H,m); 3.55(1H,
t,J=9.5Hz); 3.80(1H,t,J=1
0.3Hz); 3.93(1H,dd,J=5.5,
11.0Hz); 4.01−4.14(2H,m);
4.27(1H,dd,J=5.5,18.3Hz)
;4.87(1H,d,J=8.4Hz); 4.91
(1H,dd,J=2.2,48.0Hz);5.09
−5.30(5H,m); 5.78−5.93(1H
,m); 6.60(1H,t,J=5.1Hz);
7.26−7.38(5H,m).元素分析(C34H
52FNO9=637.786 として)
赤外吸収スペクトル ν max cm−1
(CHCl3): 1750, 1685, 1535
. 【0067】 【実施例2b】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−( ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−
3− O− [(3”R)−3”−ベンジルオキシミリ
ストイル]−4,6− O− イソプロピリデン− β
− D− グルコピラノサイド 2aで得られた(2’R,3’S) 化合物3.5 g
(5.49mmol) を、150 mlの塩化メチレ
ンに溶解し、1.93g の(R)−3−ベンジルオキ
シミリスチン酸を加え、更に、0.7 g の4−ジメ
チルアミノピリジン、1.36 gのN,N’− ジシ
クロヘキシルカルボジイミドを加え、室温にて1時間攪
拌した。濾過、減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した
。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム、食塩水にて洗
浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し酢酸
エチルを減圧下留去し、残査を、シクロヘキサン:酢酸
エチル=5:1にて精製し、目的化合物を3.54 g
(67.6%) の収量で得た。NMR スペクトル
(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88
(6H,t,J=6.6Hz); 1.25−1.73
(46H,m); 2.42−2.61(2H,m);
3.35−3.42(1H,m); 3.56−4.
08(6H,m); 4.21−4.28(1H,m)
;4.40−4.98(4H,m); 5.07−5.
36(6H,m); 5.72−5.86(1H,m)
; 6.44−6.48(1H,m); 7.14−7
.35(10H,m).赤外吸収スペクトル ν m
ax cm−1 (CHCl3): 1743, 16
95, 1530. 【0068】 【実施例2c】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−( ベンジルオキシカ
ルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−3− O−
[(3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル
]−4,6− O− イソプロピリデン− D− グル
コピラノ− ス 2bにて得られた化合物を、1gと同様に処理し、目的
化合物を2.69g(79.3%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(6H,t,J=6.2Hz);
1.23−1.73(46H,m); 2.42−2
.54(3H,m); 3.60−4.02(6H,m
); 4.42−5.27(9H,m); 7.16−
7.46(10H,m).赤外吸収スペクトル ν
max cm−1 (CHCl3): 1745, 1
685, 1535. 【0069】 【実施例2d】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒド
ロキシミリストイル]− α− D− グルコピラノシ
ル−1− ホスフェート 2cで得られた化合物を、1hと同様に処理し、目的化
合物を、91 mg(11%)の収量で得た。 マススペクトル(FAB /MS):728 〔M −
H 〕−【0070】 【実施例3】2−デオキシ−2− [(2’S,3’R
)−2’−フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイルア
ミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒドロキ
シミリストイル]− α− D− グルコピラノシル−
1− ホスフェート 【0071】 【実施例3a】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−( ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−
3− O− [(3”R)−3”−ベンジルオキシカル
ボニルオキシミリストイル]−4,6− O−イソプロ
ピリデン− β− D− グルコピラノサイド3aで得
られた(2’S,3’R) 化合物3.5 g を、2
bと同様に処理して、目的化合物を2.7 g(49.
3%) の収量で得た。 【0072】 【実施例3b】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−( ベンジルオキシカ
ルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−3− O−
[(3”R)−3”−(ベンジルオキシカルボニルオ
キシ) ミリストイル]−4,6− O− イソプロピ
リデン− D− グルコピラノース 3aで得られた化合物を、1gと同様に処理し、目的化
合物を1.75 g(67.5%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.81−2.34(52H,m); 2
.47−2.78(2H,m);3.00(1H,br
.); 3.45−5.51{14H,m [5.12
(4H,s)を含む]}; 6.65 (1H,br.
s); 7.35(10H,s). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1745, 1670, 1545. 【0073】 【実施例3c】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3−O− [(3”R)−3”− ヒドロ
キシミリストイル]− α− D− グルコピラノシル
−1− ホスフェート 3bで得られた化合物を、1hと同様に処理し、目的化
合物を190 mg(29.3%)の収量で得た。 【0074】 【実施例4】2−デオキシ−2− [(2’R,3’S
)−2’−フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイルア
ミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒドロキ
シミリストル]− D− グルコピラノシル−4− ホ
スフェート 【0075】 【実施例4a】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−( ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−
3− O− [(3”R)−3”−(ベンジルオキシカ
ルボニルオキシ) ミリストイル]−4,6− O−
イソプロピリデン− β− D− グルコピラノサイド
2aで得られた(2’R,3’S) 化合物を、3aと
同様に処理して目的化合物を6.1g(77.9%)の
収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.86−2.23(52H,m); 2
.45−2.84(2H,m);3.17−6.30{
19H,m [5.12(4H,s)を含む]}; 6
.58(1H,br.s); 7.33(10H,s
).赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (
KBr): 1745, 1671, 1545.【0
076】 【実施例4b】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−( ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−
3− O− [(3”R)−3”−(ベンジルオキシカ
ルボニルオキシ) ミリストイル]− β− D− グ
ルコピラノサイド 4aで得られた化合物5 g(5.24 mmol)を
、50 mlの80%酢酸に懸濁させ、50℃にて30
分攪拌した。減圧下にて酢酸を留去し、残査をシリカゲ
ルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=1:1
にて精製し、目的化合物4.55 g(94.8%)
の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(6H,t,J=6.9Hz);
1.08−1.84(40H,m); 2.47(1
H,dd,J=8.1,15.0Hz); 2.58(
1H,dd,J=3.7,15.0Hz); 3.26
(1H,br.s);3.40−3.45(1H,m)
; 3.61(1H,t,J=9.2Hz); 3.7
5−3.94(3H,m); 4.00−4.31(2
H,m); 4.63(1H,d,J=8.4Hz);
4.82−5.28(11H,m); 5.75−5
.88(1H,m); 6.00(1H,dd,J=4
.4,8.4Hz); 7.33−7.38(10H,
m). 元素分析(C53H80FNO13=958.215と
して)赤外吸収スペクトル ν max cm−1
(CHCl3): 1745, 1695, 1535
. 【0077】 【実施例4c】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−( ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−
3− O− [(3”R)−3”−(ベンジルオキシカ
ルボニルオキシ) ミリストイル]−6− O− ベン
ジルオキシカルボニル− β− D− グルコピラノサ
イド4bで得られた化合物4.3 g(4.5 mmo
l) を塩化メチレン100 mlに溶解し、4−ジメ
チルアミノピリジン822 mgを加え、更に916
mgのベンジルオキシクロロフォルメートを滴下し室温
にて1時間攪拌した。減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希
釈した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過
し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカゲルカラ
ムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精
製し、目的化合物を、2.43g(49.6%) の収
量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.64−1.89(46H,m); 2
.37−2.64(2H,m);3.09−6.20{
22H,m [5.09(4H,s),5.13(2H
,s) を含む]}; 6.49(1H,br.s);
7.32(15H,s). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1745, 1695, 1533. 【0078】 【実施例4d】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−( ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−
3− O− [(3”R)−3”−(ベンジルオキシカ
ルボニルオキシ) ミリストイル]−4− O− ジフ
ェニルホスホリル−6− O− ベンジルオキシカルボ
ニル− β− D− グルコピラノサイド 4cで得られた化合物2.2 g(2.01 mmol
)を塩化メチレン30 ml に溶解し、1.47g
の4−ジメチルアミノピリジンを加え、更に1.62
gのジフェニルクロロホスフェートを滴下し、室温にて
1時間攪拌した。減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈し
た。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム水、食塩水に
て洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し
、酢酸エチルを、減圧下留去し、残査をシリカゲルカラ
ムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精
製し、目的化合物2.65g(99.3%) の収量で
得た。NMR スペクトル (60MHz 、CDCl
3)δ ppm: 0.64−2.05(46H,m)
; 2.25−2.51(2H,m);3.00−6.
15{21H,m [5.08(6H,s)を含む]}
; 6.63(1H,br.s); 7.18−7.3
3(25H,m).赤外吸収スペクトル ν ma
x cm−1 (CHCl3): 1747,
1690, 1590, 1530. 【0079】 【実施例4e】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’−フルオロ−3’−( ベンジルオキシカル
ボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−3− O−
[(3”R)−3”−(ベンジルオキシカルボニルオキ
シ) ミリストイル]−4− O− ジフェニルホスホ
リル−6− O− ベンジルオキシカルボニル−D−
グルコピラノース 4dで得られた化合物を、1gと同様に処理して,目的
化合物を1.6 g(69.3%)の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(6H,t,J=6.2Hz);
1.13−1.71(40H,m); 2.37(1
H,dd,J=7.33,17.22Hz); 2.5
5(1H,dd,J=5.13,17.22Hz);
3.61(1H,br.); 3.83−3.90(1
H,m); 4.16−4.37(3H,m); 4.
64−4.81(2H,m); 4.96−5.28(
9H,m); 5.56(1H,dd,J=9.2,1
1.0Hz); 6.84(1H,dd,J=3.3,
7.7Hz); 7.09−7.37(25H,m).
赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1743, 1685, 1590. 【0080】 【実施例4f】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒド
ロキシミリストル]− D−グルコピラノシル−4−
ホスフェート 4eで得られた化合物1.3 g(1.01 mmol
)を、テトラヒドロフラン30 ml に溶解し、1
g の10%パラジウムカーボンを加え、室温にて3時
間加水素分解した。濾過し、濾液に酸化白金200 m
gを加え、再び室温にて2時間加水素分解をした。濾過
し、減圧下テトラヒドロフランを留去し、残査をシリカ
ゲルカラムに付し、クロロホルム:メタノール=9:1
のち、クロロホルム:メタノール=5:1にて精製し、
目的化合物490 mg(66.3%) の収量で得た
。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 1710, 1660.マススペクトル(FA
B /MS):728 〔M −H〕−【0081】 【実施例5】2−デオキシ−2− [(2’S,3’R
)−2’−フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイルア
ミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒドロキ
シミリストイル]− D− グルコピラノシル− 4−
ホスフェート 【0082】 【実施例5a】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”− ベンジルオキシミリス
トイル]−4,6− O− イソプロピリデン− β−
D− グルコピラノサイド 2aで得られた、(2S,3R) 化合物4.5 g(
7.06 mmol)を、テトラヒドロフラン100
mlに溶解し、トリエチルアミン857 mlを加え、
更に、2.86 gの3−ベンジルオキシミリスチン酸
クロライドを滴下し、室温にて1時間攪拌した。 減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を
、炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて、洗浄し、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、酢酸エチルを減
圧下留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シクロヘ
キサン:酢酸エチル=5:1にて精製し、目的化合物を
5.1 g(75.7%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.65−2.08{52H,m [1.
43(3H,s)を含む]}; 2.43−2.72(
2H,m); 3.05−6.21{19H,m [4
.48(2H,s); 5.12(2H,s)を含む]
};6.31−6.67(1H,m); 7.28(5
H,s); 7.30(5H,s).赤外吸収スペクト
ル ν max cm−1 (KBr): 1745
, 1670, 1545, 1268, 1089.
【0083】 【実施例5b】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”− ベンジルオキシミリス
トイル]− β− D− グルコピラノサイド5aで得
られた化合物を、4bと同様に処理し、目的化合物4.
14 g(96%) の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.62−2.18(46H,m); 2
.32−2.91(4H,m);3.20−4.25(
8H,m); 4.28−4.71{3H,m[4.4
8,(2H,s) を含む]} ; 4.86−6.1
9(8H,m); 6.45−6.85(1H,m);
7.28(5H,s); 7.31(5H,s).赤
外吸収スペクトル ν max cm−1 (
KBr): 1742, 1669, 1578
, 1271. 【0084】 【実施例5c】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−3
− O− [(3”R)−3”− ベンジルオキシミリ
ストイル]−6− O− ベンジルオキシカルボニル−
β− D− グルコピラノサイド 5bで得られた化合物を、4cと同様の処理をして、目
的化合物を2.85 g(65.4%) の収量で得た
。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.85−2.08(46H,m); 2
.41−2.64(2H,m);3.00(1H,br
.s) ; 3.48−6.08{21H,m[4.4
5(2H,s),5.15(4H,s) を含む]};
6.18−6.72(1H,m); 7.26−7.
56(15H,m).赤外吸収スペクトル ν ma
x cm−1 (KBr): 1750, 1727,
1676, 1548. 【0085】 【実施例5d】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ベンジルオ
キシカルボニルオキシミリストイルアミノ]−3− O
− [(3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイ
ル]−4− O− ジフェニルホスホリル−6− O−
ベンジルオキシカルボニル− β− D− グルコピ
ラノサイド5cで得られた化合物を、4dと同様に処理
し、目的化合物を3.16 g(99.5%)の収量で
得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.72−1.87(46H,m); 2
.26−2.49(2H,m);3.45−6.05{
21H,m[4.30(2H,s),5.05(4H,
s) を含む]}; 6.18−6.50(1H,m)
; 6.89−7.49(25H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 1743, 1679, 1541, 149
4. 【0086】 【実施例5e】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジルオキシカル
ボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3− O− [
(3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]−
4− O− ジフェニルホスホリル−6− O− ベン
ジルオキシカルボニル− D− グルコピラノース5d
で得られた化合物を、1gと同様に処理し、目的化合物
を1.8 g(66.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.66−2.01(46H,m); 2
.16−2.56(2H,m);2.89(1H,d,
J=5Hz); 3.38−5.71{16H,m[4
.32(2H,s),5.10(4H,s) を含む]
}; 6.45−6.81(1H,m); 7.08−
7.45(25H,m).赤外吸収スペクトル ν
max cm−1 (KBr): 1747, 168
5, 1590. 【0087】 【実施例5f】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒド
ロキシミリストイル]−4− O− ジフェニルホスホ
リル− D− グルコピラノース5eで得た化合物88
0 mg(0.6 mmol)を、30 mlのテトラ
ヒドロフランに溶解し、1g の10%パラジウムカー
ボンを加え、室温で2時間加水素分解をした。濾過し、
テトラヒドロフランを減圧下留去し、残査をシリカゲル
カラムに付し、酢酸エチルにて精製し、目的化合物を3
40 mg(56.2%) の収量で得た。 元素分析(C46H73FNO12P=882.057
として) 【0088】 【実施例5g】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3− O− [(3”R)−3”− ヒド
ロキシミリストイル]− D− グルコピラノシル−
4− ホスフェート 5fで得た化合物490 mg(0.56 mmol)
を、テトラヒドロフラン30 ml に溶解し、酸化
白金を80 mg 加え、室温にて3時間加水素分解を
した。濾過し、減圧下、テトラヒドロフランを留去し、
目的化合物として380 mg(93.7%) の収量
で得た。 元素分析(C34H65FNO12P=729.861
として)マススペクトル(FAB /MS)728
〔M −H 〕− ,502.【0089】 【実施例6】2−デオキシ−2− [(2’R,3’S
)−2’−フルオロ−3’−ミリストイルオキシミリス
トイルアミノ]−3− O− ミリストイル− D−
グルコピラノシル−4− ホスフェート 【0090】 【実施例6a】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S) 及び(2’S,3’R) −2’−フ
ルオロ−3’−(ミリストイルオキシ)ミリストイルア
ミノ]−4,6− O− イソプロピリデン− β−
D− グルコピラノサイド 1dで得た化合物5.18 g(20 mmol) を
塩化メチレン150 mlに溶解し、9.93 gの(
±)−syn−2−フルオロ−3− ミリストイルオキ
シミリスチン酸を加え、更にN,N’−ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド4.95 gを加え、室温にて、1時
間攪拌した。濾過し、減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈
した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩水に
て洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。酢酸エ
チルを減圧下留去し、残査をシリカゲルクロマトに付し
、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精製し、目
的化合物であるN−アシル体、(2’R,3’S) 体
と、(2’S,3’R) 体をそれぞれ5.65 g(
39.6%) 、5.55g(38.9%)の収量で得
た。 [(2’R,3’S) 化合物]NMR スペクトル
(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88
(6H,t,J=6.9Hz); 1.20−1.38
(38H,m); 1.44(3H,s); 1.52
(3H,s); 1.60−1.84(5H,m);
2.30(2H,m); 3.23−3.33(1H,
m); 3.58−3.85(4H,m); 3.93
(1H,dd,J=5.5,10.6Hz); 4.0
7(1H,dd,J=6.2,12.8Hz); 4.
30−4.37(1H,m); 4.76(1H,d,
J=7.7Hz); 4.93(1H,dd,J=2.
9,48.0Hz); 5.20−5.36(3H,m
); 5.79−5.94(1H,m); 6.44(
1H,t,J=5.5Hz). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1735, 1680, 1535. [(2’S,3’R) 化合物]NMR スペクトル
(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88
(6H,t,J=6.9Hz); 1.20−1.38
(38H,m); 1.45(3H,s); 1.52
(3H,s); 1.56−1.76(5H,m);
2.29(2H,m); 3.30−3.41(2H,
m); 3.57(1H,t,J=9.2Hz); 3
.80(1H,t,J=10.6Hz); 3.93(
1H,dd,J=5.5,11.0Hz); 4.05
−4.16(2H,m); 4.29−4.36(1H
,m); 4.77(1H,d,J=8.1Hz);
4.89(1H,dd,J=2.2,48.0Hz);
5.20−5.34(3H,m); 5.80−5.
89(1H,m); 6.52(1H,t,J=5.5
Hz). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1735, 1680, 1535. 【0091】 【実施例6b】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ミリスト
イルオキシ)ミリストイルアミノ]−3− O− ミリ
ストイル−4,6− O− イソプロピリデン− β−
D− グルコピラノサイド6aで得られた化合物(2
’R,3’S) 体2 g(2.8 mmol) を、
塩化メチレン30 ml に溶解し、ミリスチン酸クロ
ライド728 mgを加えてから、トリエチルアミン3
13 mgを加え、室温にて1時間攪拌した。濃縮し、
酢酸エチルにて希釈し、炭酸水素ナトリウム水、食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過
し、減圧下酢酸エチルを留去し、残査をシリカゲルカラ
ムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精
製し、目的化合物を1.35 g(52.1%) の収
量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.6Hz);
1.13−1.67{70H,m [1.36(3H
,s),1.46(3H,s) を含む]}; 2.2
5−2.35(4H,m); 3.32−3.41(1
H,m); 3.66−3.85(3H,m); 3.
95(1H,dd,J=5.5,10.6Hz); 4
.05(1H,dd,J=6.2,12.8Hz);
4.26−4.34(1H,m); 4.74−4.9
3(2H,m); 5.16−5.29(4H,m);
5.75−5.89(1H,m); 6.34(1H
,dd,J=4.4,8.8Hz). 元素分析(C54H98FNO9=924.374 と
して)赤外吸収スペクトル ν max cm−1
(CHCl3): 1740, 1695. マススペクトル(FAB /MS)924(M++1)
, 909, 883, 867, 737,
724, 655, 638,610, 5
26, 513, 452.【0092】 【実施例6c】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミリスト
イル− β− D− グルコピラノサイド 6aで得られた化合物を、4bと同様の処理をして、目
的化合物を2 g(80.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.66−1.91(74H,m); 2
.09−2.55(4H,m);2.87−6.16(
15H,m); 6.54(1H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 1739, 1668, 1553, 146
8, 1175.【0093】 【実施例6d】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミリスト
イル−6− O− ベンジルオキシカルボニル− β−
D− グルコピラノサイド6cで得られた化合物1.
9 g(2.15 mmol)を、塩化メチレン20
ml に溶解し、550 mgのベンジルオキシクロロ
ホルメートを加え、更に327 mgのトリエチルアミ
ンを加えて、室温にて5時間攪拌した。濃縮し、酢酸エ
チルにて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウ
ム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリ
カゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3
: 1にて精製し、目的化合物を660 mg(30.
2%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz);
1.25−1.65(66H,m); 2.25−2
.36(4H,m); 2.82(1H,s); 3.
59−3.66(2H,m); 4.03(1H,dd
,J=6.2,12.8Hz); 4.27(1H,d
d,J=5.1,12.8Hz); 4.42−4.5
2(1H,m); 4.81(1H,dd,J=3.7
,47.6Hz);4.84(1H,d,J=8.1H
z); 5.14−5.27(6H,m); 5.76
−5.89(1H,m); 6.37(1H,dd,J
=4.4,8.1Hz) ; 7.34−7.40(5
H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1
(KBr): 1737, 1673, 155
0, 1285. 【0094】 【実施例6e】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミリスト
イル−4− O− ジフェニルホスホリル−6− O−
ベンジルオキシカルボニル− β− D− グルコピ
ラノサイド 6dで得られた化合物600 mg(0.589 mm
ol)を、塩化メチレン20 ml に溶解し、ジフェ
ニル クロロホスフェート474.8 mgを加え、
更に、トリエチルアミン62.6mg を加え、室温に
て一夜攪拌した。減圧にて濃縮し、酢酸エチルにて希釈
した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム水、食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過
し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカゲルカラ
ムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精
製し、目的化合物を600mg(81.4%) の収量
で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz);
1.05−1.73(64H,m); 2.11−2
.30(4H,m); 3.46−3.56(1H,m
); 3.77−3.82(1H,m); 4.03(
1H,dd,J=6.2,12.8Hz); 4.19
−4.38(3H,m); 4.63−4.89(2H
,m); 5.01−5.26(6H,m); 5.6
4−5.87(2H,m); 6.37(1H,dd,
J=4.4,7.7Hz); 7.11−7.34(1
5H,m). 元素分析(C71H109FNO14P=1250.6
18 として)赤外吸収スペクトル ν max c
m−1 (CHCl3): 1743, 1690. 【0095】 【実施例6f】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3− O− ミリストイル−4−
O− ジフェニルホスホリル−6− O− ベンジル
オキシカルボニル− D− グルコピラノース6eで得
た化合物を、1gと同様に処理し、目的化合物を490
mg(84.3%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=7.0Hz);
1.11−1.66(64H,m); 2.11−2
.29(4H,m); 3.36(1H,s); 4.
13−4.39(4H,m); 4.71−5.56(
7H,m); 6.70(1H,dd,J=3.3,8
.1Hz); 7.11−7.35(15H,m).赤
外吸収スペクトル ν max cm−1 (CHC
l3): 1751, 1711, 1658. 【0096】 【実施例6g】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3− O− ミリストイル−4−
O− ジフェニルホスホリル− D− グルコピラノ
ース 6fで得られた化合物を、5fと同様に処理して、目的
化合物を270 mg(75.9%) の収量で得た。 元素分析(C60H99FNO12P=1076.41
9として)赤外吸収スペクトル ν max cm−
1 (CHCl3): 1735, 1685. 【0097】 【実施例6h】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3− O− ミリストイル− D
− グルコピラノシル−4−ホスフェート 6gで得た化合物を、5gと同様に処理し、目的化合物
を190 mg(96.2%) の収量で得た。 マススペクトル(FAB /MS)922 〔M −H
〕−【0098】 【実施例7】2−デオキシ−2− [(2’S,3’R
)−2’−フルオロ−3’−ミリストイルオキシミリス
トイルアミノ]−3− O− ミリストイル− D−
グルコピラノシル−4− ホスフェート 【0099】 【実施例7a】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミリスト
イル−4,6− O− イソプロピリデン− β− D
− グルコピラノサイド 6aで得られた(2’S,3’R) 体2.9 g(4
.06 mmol)を、塩化メチレン30 ml に溶
解し、ミリスチン酸1.02gを加え、更に、N,N’
− ジシクロヘキシルカルボジイミド1 g を加え、
室温にて1時間攪拌したが、反応が進行していなかった
ので、更に4−ジメチルアミノピリジンを50 mg
を加え、室温にて1時間攪拌した。減圧下濃縮し、酢酸
エチルで希釈し、酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム
水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。 濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカゲル
カラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1に
て精製し、目的化合物を定量的に得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.66−2.01(79H,m); 2
.05−2.61(4H,m);3.30−6.23(
14H,m); 6.85(1H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 1741, 1666, 1544, 146
8. 【0100】 【実施例7b】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミリスト
イル− β− D− グルコピラノサイド 7aで得られた化合物を、4bと同様に処理し、目的化
合物3.08 g(84.7%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 1736, 1671, 1553, 146
7. 【0101】 【実施例7c】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミリスト
イル−6− O− ベンジルオキシメチル− β− D
− グルコピラノサイド7bで得られた化合物2.7
g(3.05 mmol)を、塩化メチレン50 ml
に溶解し、ベンジルクロロメチルエーテル0.525
g を加え、更にテトラメチル尿素0.355 g
を加え、6時間加熱還流した。塩化メチレンを減圧留去
し、残査をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:
酢酸エチル=3:1にて精製し、目的化合物2.08
g(67.8%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz);
1.20−1.73(65H,m); 2.24−2
.37(4H,m); 3.47−3.51(1H,m
); 3.74(1H,t,J=9.5Hz); 3.
89−4.11(4H,m); 4.26−4.33(
1H,m); 4.59(1H,d,J=8.4Hz)
; 4.63(2H,s); 4.79(1H,dd,
J=4.3,48.4Hz); 4.81(2H,s)
; 5.03(1H,dd,J=9.2,10.6Hz
); 5.15−5.30(3H,m); 5.80−
5.88(1H,m); 6.36(1H,dd,J=
4.4,9.2Hz); 7.29−7.36(5H,
m).赤外吸収スペクトル ν max cm−1
(CHCl3): 3430, 1738, 1695
. マススペクトル(M/Z) : 986, 928,
834, 775, 717, 596, 509,
456, 383, 354,298,285, 26
8.【0102】 【実施例7d】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミリスト
イル−4− O− ジフェニルホスホリル−6− O−
ベンジルオキシメチル− β− D− グルコピラノ
サイド 7cで得られた化合物を、6eと同様に処理し、目的化
合物を定量的に得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz);
1.10−1.68(65H,m); 2.08−2
.31(3H,m); 3.65−3.69(2H,m
); 3.78−3.84(1H,m); 4.03−
4.11(2H,m);4.25−4.32(1H,m
); 4.50−4.85(7H,m); 5.15−
5.39(4H,m); 5.76−5.83(1H,
m); 6.38(1H,dd,J=4.8,9.2H
z); 7.13−7.44(15H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 3430, 1740, 1695. マススペクトル(M/Z) : 1014, 994,
758, 670, 580, 440, 322,
268. 【0103】 【実施例7e】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3− O− ミリストイル−4−
O− ジフェニルホスホリル−6− O− ベンジル
オキシメチル− D− グルコピラノース7dで得た化
合物を、1gと同様に処理し、目的化合物を1.58
g(71%) の収量で得た。NMR スペクトル (
60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.63−
2.42(77H,m); 3.55−5.78{14
H,m[4.54(2H,s),4.66(2H,s)
を含む]}; 6.70(1H,m); 7.00−
7.53(15H,m). 【0104】 【実施例7f】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3− O− ミリストイル−4−
O− ジフェニルホスホリル− D− グルコピラノ
ース 7eで得られた化合物1.44 g(1.2 mmol
)を、メタノール30 ml に溶解し、10%パラジ
ウムカーボン1 g を加え、40〜45℃で3時間接
触還元をした。濾過し、メタノールを減圧下留去し、残
査をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エ
チル=1:1にて精製し、目的化合物を715 mg(
55.2%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 3440, 1740, 1690. 元素分析(C60H99FNO12P=1076.41
9として) 【0105】 【実施例7g】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3− O− ミリストイル− D
− グルコピラノシル−4−ホスフェート 7fで得られた化合物を、5gと同様に処理し、目的化
合物を420 mg(89%) の収量で得た。 マススペクトル(FAB/MS) : 922〔M −
H 〕−【0106】 【実施例8】2−デオキシ−2− [(2’S,3’R
)−2’−フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイルア
ミノ]−3−O− [(3”R)−3”− (ミリスト
イルオキシ)ミリストイル]−D− グルコピラノシル
−4−ホスフェート 【0107】 【実施例8(a)】アリル 2−デオキシ−2− [
(2’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ベン
ジルオキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−
3−O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ
)ミリストイル]−4,6−O− イソプロピリデン−
α−D− グルコピラノサイド2aで得られた(2’
S,3’R) 化合物33.1 gを700 mlのメ
チレンクロリドに溶解し、25.9 gの3−ミリスト
イルオキシミリスチン酸を加え、更に7 g の4−ジ
メチルアミノピリジン、12.8 gのN,N’− ジ
シクロヘキシルカルボジイミドを加えて、室温にて2
時間撹拌した。濾過後、減圧下濃縮し、酢酸エチルにて
希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム水、食
塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。 濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残渣をシリカゲル
クロマトに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1
にて精製し、目的化合物を47.7 g(85.5%)
の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.86−0.90(9H,m); 1.25−1.77
{68H,m, [1.37(3H,s); 1.48
(3H,s)を含む]}; 2.26(2H,m);
2.49(1H,dd,J=6.3,15.1Hz);
2.62(1H,dd,J=6.3,15.1Hz)
; 3.70−3.86(5H,m); 3.93−3
.98(1H,m); 4.21−4.27(1H,m
); 4.63(1H,d,J=3.9Hz); 4.
90(1H,dd,J=2.4,47.4Hz); 5
.09−5.21(7H,m); 5.74−5.84
(1H,m); 6.63(1H,dd,J=3.9,
9.8Hz); 7.26−7.36(5H,m).赤
外吸収スペクトル ν max cm−1 (CHC
l3);3440, 1745, 1690, 153
0. 元素分析: C62H104NFO12として【010
8】 【実施例8b】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)ミ
リストイル]− α−D− グルコピラノサイド8aで
得られた化合物4.6 g を、4bと同様に処理し、
目的化合物を4.2 g(94.8%)の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.04−1.78
(64H,m); 2.26−2.31(2H,m);
2.47−2.59(2H,m); 3.63−3.
88(5H,m); 3.96−4.02(1H,m)
; 4.16−4.23(1H,m); 4.66(1
H,d,J=3.7Hz); 4.89(1H,dd,
J=2.2,47.6Hz); 5.09−5.21(
7H,m); 5.73−5.87(1H,m), 6
.66(1H,dd,J=3.7,9.5Hz); 7
.26−7.37(5H,m).赤外吸収スペクトル
ν max cm−1 (KBr); 1741,
1719, 1703, 1670, 1545, 1
468.元素分析: C59H100NFO12として
【0109】 【実施例8c】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)
ミリストイル]−6−O− ベンジルオキシカルボニル
− α−D− グルコピラノサイド8dで得られた化合
物23.1 gを、4cと同様に処理し、目的化合物を
10.6 g(40.6%) の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.02−1.77
(62H,m); 2.25−2.31(2H,m);
2.46−2.59(2H,m); 3.31(1H
,d,J=4.2Hz); 3.61(1H,td,J
=9.3,4.2Hz);3.76−3.86(2H,
m); 3.93−4.00(1H,m); 4.16
−4.24(1H,m); 4.38−4.48(1H
,m); 4.88(1H,dd,J=2.2,47.
6Hz); 5.07−5.19(9H,m); 5.
70−5.85(1H,m); 6.62(1H,dd
,J=3.7,9.5Hz); 7.26−7.40(
10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r); 1747, 1738, 1724, 171
2, 1678, 1547.元素分析: C67H1
06NFO14として【0110】 【実施例8d】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)ミ
リストイル]−4−O− ジフェニルホスホリル−6−
O− ベンジルオキシカルボニル− α−D− グルコ
ピラノサイド 8cで得られた化合物10.47 g を、4dと同様
に処理し、目的化合物を11.46g(91.3%)の
収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.03−1.80
(62H,m); 2.13−2.19(2H,m);
2.33(1H,dd,J=7.3,15.8Hz)
; 2.42(1H,dd,J=5.1,15.8Hz
); 3.75−3.82(1H,m); 3.89−
4.02(2H,m); 4.17−4.36(3H,
m); 4.64(1H,d,J=3.7Hz); 4
.72(1H,dd,J=9.2,18.7Hz);
4.85−5.22(9H,m); 5.42(1H,
dd,J=9.2,11.0Hz); 5.70−5.
84(1H,m); 6.56(1H,dd,J=3.
7,9.5Hz); 7.12−7.65(20H,m
).赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (
フィルム): 1750, 1690, 1590. 【0111】 【実施例8e】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−(ベンジルオキシカル
ボニルオキシ) ミリストイルアミノ]−3−O− [
(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)ミリストイ
ル]−4−O− ジフェニルホスホリル−6−O− ベ
ンジルオキシカルボニル−D− グルコピラノース8d
で得られた化合物1.4 g を、1gと同様に処理し
て、目的化合物0.77 g(56.6%) の収量で
得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.18−1.82
(62H,m); 2.12−2.18(2H,m);
2.32(1H,dd,J=7.3,15.8Hz)
; 2.41(1H,dd,J=5.5,15.8Hz
); 2.70(1H,dd,J=1.5,4.8Hz
); 4.09−4.18(3H,m); 4.29−
4.34(1H,m); 4.67(1H,dd,J=
9.2,18.7Hz); 4.87(1H,m);
4.89(1H,dd,J=1.8,47.3Hz);
5.61−5.25(6H,m); 5.46(1H
,dd,J=9.2,11.0Hz); 6.63(1
H,dd,J=3.3,8.8Hz); 7.12−7
.38(20H,m).赤外吸収スペクトル ν
max cm−1 (KBr); 1739,
1660, 1290, 1266, 125
0, 1195. 元素分析: C76H111FNO17P として
【0112】 【実施例8f】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3−O− [(3”R)−3”− (ミリ
ストイルオキシ)ミリストイル]−4−O− ジフェニ
ルホスホリル−D− グルコピラノース8eで得られた
化合物6.5 g を、5fと同様に処理し、目的化合
物を4.89 g(93.7%) の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.18−1.80
(62H,m); 2.13−2.21(2H,m);
2.37−2.39(2H,m); 3.50−3.
61(4H,m); 3.97−4.06(2H,m)
; 4.21−4.28(1H,m); 4.65−4
.83(2H,m); 5.04−5.13(1H,m
); 5.24−5.28(2H,m); 5.49−
5.57(1H,m); 6.80−6.85(1H,
m); 7.14−7.38 (10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r); 1735, 1671, 1289, 120
2, 1060.元素分析: C60H99FNO13
Pとして【0113】 【実施例8g】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3−O− [(3”R)−3”− (ミリ
ストイルオキシ) ミリストイル]−D− グルコピラ
ノシル−4−ホスフェート 8fで得られた化合物4.59 gを、5gと同様に処
理し、目的化合物を3.9 g(98.7%)の収量で
得た。 NMR スペクトル (270MHz, 重ピリジン)
δ ppm: 0.85−0.90(9H,m),
1.03−2.15(62H,m), 2.43−2.
49(2H,m), 3.08−3.25(2H,m)
,4.09−4.13(1H,m), 4.52−4.
56(2H,m), 4.62−4.65(1H,m)
, 4.99−5.08(1H,m), 5.21−5
.49(2H,m), 5.63−5.74(2H,m
), 6.24−6.31(1H,m), 8.03−
8.72(6H,m).赤外吸収スペクトル ν m
ax cm−1 (KBr); 1734, 1661
, 1550, 1465, 1224, 1182,
1171, 1063.元素分析: C48H91F
NO13Pとして【0114】 【実施例9】2−デオキシ−2− [(2’R,3’S
)−2’−フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイルア
ミノ]−3−O− [(3”R)−3”− (ミリスト
イルオキシ)ミリストイル]−D− グルコピラノシル
−4−ホスフェート 【0115】 【実施例9a】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミド]−3−
O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)
ミリストイル]−4,6−O− イソプロピリデン−
α− D−グルコピラノサイド 2aで得られた(2’R,3’S) 化合物1.1 g
を、8aと同様に処理して、目的化合物を1.36
g(73.8%) 得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (フィ
ルム): 1740, 1685, 1530, 14
60.元素分析: C62H104FNO12として【
0116】 【実施例9b】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)ミ
リストイル]− α−D− グルコピラノサイド9aで
得られた化合物57.6 gを、4bと同様に処理し、
目的化合物を42.6 g(76.8%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.86−0.90(9H,m); 1.25−1.76
(64H,m); 2.25−2.45(4H,m),
3.64−3.76(3H,m), 3.85−3.
90(2H,m); 3.95−4.00(1H,m)
; 4.14−4.21(2H,m); 4.84−5
.32(8H,m); 5.83−5.87(1H,m
); 7.07−7.10(1H,m); 7.26−
7.38(5H,m).元素分析: C59H100O
12NFとして【0117】 【実施例9c】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)ミ
リストイル]−6−O− ベンジルオキシカルボニル−
α−D− グルコピラノサイド9bで得られた化合物
0.83 gを、4cと同様に処理し、目的化合物を0
.6 g(63.6%)得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.86−0.90(9H,m); 1.25−1.76
(63H,m); 2.23−2.45(4H,m);
3.63−3.65(2H,m); 3.85−3.
98(2H,m); 4.11−4.19(2H,m)
; 4.43−4.93(2H,m); 4.89(1
H,dd,J=2.6,47.3Hz); 4.93(
1H,d,J=3.3Hz); 5.01−5.30(
8H,m); 5.76−5.92(1H,m); 7
.03−7.07(1H,m); 7.26−7.41
(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (フィ
ルム): 1750, 1690. 元素分析: C67H106O14NFとして【011
8】 【実施例9d】アリル 2−デオキシ−2− [(2
’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−
O− [(3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)ミ
リストイル]−4−O− ジフェニルホスホリル−6−
O− ベンジルオキシカルボニル− α−D− グルコ
ピラノサイド 9cで得られた化合物30.5 gを、4dと同様に処
理し、目的化合物を31 g(96%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.12−1.72
(62H,m); 2.06−2.12(2H,m),
2.35(1H,dd,J=7.7,17.6Hz)
; 2.52(1H,dd,J=5.5,17.6Hz
); 3.90−4.35(6H,m); 4.73(
1H,dd,J=9.2,18.7Hz); 4.89
(1H,dd,J=2.6,47.6Hz); 4.9
5(1H,d,J=3.7Hz); 5.04−5.2
9(8H,m); 5.47(1H,dd,J=9.2
,11.0Hz); 5.77−5.84(1H,m)
; 6.81(1H,dd,J=3.3,8.1Hz)
; 7.11−7.37(20H,m).赤外吸収スペ
クトル ν max cm−1 (フィルム): 1
745, 1690, 1590, 1530.元素分
析: C79H115O17NFP として
【0119】 【実施例9e】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−(ベンジルオキシカル
ボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(
3”R)−3”−(ミリストイルオキシ)ミリストイル
]−4−O− ジフェニルホスホリル−6−O− ベン
ジルオキシカルボニル−D− グルコピラノース9dで
得られた化合物15 gを、1gと同様に処理し、目的
化合物を11.6 g(79.6%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.14−1.75
(62H,m); 2.08−2.13(2H,m);
2.33(1H,dd,J=7.7,16.9Hz)
; 2.51(1H,dd,J=4.8,16.9Hz
); 3.63(1H,dd,J=1.1,4.03H
z); 3.97(1H,m); 4.14−4.36
(3H,m); 4.66−4.77(1H,m);
4.89(1H,dd,J=2.7,47.6Hz);
5.02−5.20(6H,m); 5.30(1H
,t,J=3.7Hz); 5.53(1H,dd,J
=9.2,11.0Hz); 6.92(1H,dd,
J=2.9,7.7Hz); 7.12−7.34(2
0H,m).赤外吸収スペクトル ν max cm
−1 (CHCl3);3420, 1750, 16
90, 1590, 1530, 1490, 960
.元素分析: C76H111NO17FP として
【0120】 【実施例9f】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3−O− [(3”R)−3”− (ミリ
ストイルオキシ)ミリストイル]−4−O− ジフェニ
ルホスホリル−D− グルコピラノース9eで得られた
化合物11.6 gを、5fと同様に処理し、目的化合
物を8.14 g(87.4%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.90(9H,m); 1.19−1.63
(62H,m); 2.15−2.20(2H,m);
2.37(1H,dd,J=8.4,17.2Hz)
; 2.68(1H,d,J=8.8Hz); 3.3
8(1H,m); 3.59−3.62(2H,m);
4.02−4.05(3H,m); 4.33−4.
40(1H,m); 4.74(1H,dd,J=1.
1,48.0Hz);4.77(1H,dd,J=9.
5,19.1Hz); 5.11−5.15(1H,m
); 5.30(1H,t,J=3.7Hz); 5.
54(1H,dd,J=9.5,10.3Hz); 6
.83(1H,dd,J=3.3,9.2Hz); 7
.15−7.39(10H,m).赤外吸収スペクトル
ν max cm−1 (KBr); 1736,
1661, 1585, 1560, 1492.【
0121】 【実施例9g】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ヒドロキシミリストイ
ルアミノ]−3−O− [(3”R)−3”− (ミリ
ストイルオキシ)ミリストイル]−D− グルコピラノ
シル−4−ホスフェート 9fで得られた化合物7.72 gを、5gと同様に処
理し、目的化合物を6.7 g 定量的に得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.85−0.91(9H,m); 1.25−2.01
(62H,m); 2.38−2.44(2H,m);
3.19(2H,d,J=5.86Hz); 4.1
1−4.18(1H,m); 4.43−4.59(3
H,m); 4.99−5.07(1H,m); 5.
15−5.33{(2H,m)[5.24(1H,dd
,J=2.0,48.8Hz)を含む} ; 5.74
−5.81(2H,m); 6.28(1H,t,J=
9.8Hz); 8.02(1H,dd,J=2.7,
9.8Hz); 8.61(5H,br.s).赤外吸
収スペクトル ν max cm−1 (KBr):
1753, 1716, 1657, 1184,
1138, 1117, 1068.元素分析: C4
8H91FNO13Pとして【0122】 【実施例10】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキシ
) ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)−
3”− ヒドロキシミリストイル]−D− グルコピラ
ノシル−4−ホスフェート 【0123】 【実施例10a】アリル 2−デオキシ−2− [(
2’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ミリス
トイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(
3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]−4
,6−O− イソプロピリデン− β−D− グルコピ
ラノサイド 6aで得られた(2’S,3’R) 化合物3.2 g
を、2bと同様に処理し、目的化合物を4.12 g
(89.2%) の収量で得た。 【0124】 【実施例10b】アリル 2−デオキシ−2− [(
2’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ミリス
トイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(
3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]−
β−D− グルコピラノサイド10aで得られた化合物
4 g を、4bと同様に処理し、目的化合物を2.9
4 g(75.4%) 得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.5−2.0(71H,m); 2.1
−2.8(4H,m); 3.0−5.9(18H,m
); 6.3−6.6(2H,m); 7.1−7.3
(5H,m). 【0125】 【実施例10c】アリル 2−デオキシ−2− [(
2’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−(ミリス
トイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(
3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]−6
−O− ベンジルオキシメチル− β−D− グルコピ
ラノサイド 10bで得られた化合物2.73 gを、7cと同様に
処理し、目的化合物を1.7 g(55.5%)得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.7−2.0(71H,m); 2.1
−2.7(4H,m); 2.90(1H,br.s)
; 3.4−5.5(20H,m); 6.2−6.6
(2H,m); 7.1−7.4(10H,m).【0
126】 【実施例10d】
アリル 2−デオキシ
−2− [(2’S,3’R)−2’− フルオロ−3
’−(ミリストイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3
−O− [(3”R)−3”− ベンジルオキシミリス
トイル]−4−O− ジフェニルホスホリル−6−O−
ベンジルオキシメチル− β−D− グルコピラノサ
イド10cで得られた化合物1.65 gを、4dと同
様に処理し、目的化合物2.0gを定量的に得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.5−2.0(71H,m); 2.1
−2.7(4H,m); 3.5−5.6(20H,m
); 6.2−6.7(2H,m); 7.1−7.5
(20H,m). 【0127】 【実施例10e】2−デオキシ−2− [(2’S,3
’R)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキ
シ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)−
3”− ベンジルオキシミリストイル]−4−O− ジ
フェニルホスホリル−6−O− ベンジルオキシメチル
−D− β− グルコピラノース 10dで得られた化合物1.9 g を、1gと同様に
処理し、目的化合物を0.88 g(47.5%) 得
た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.88(9H,t,J=6.2−7.0Hz); 1.
15−1.70(62H,m);2.20−2.45(
4H,m); 3.07(1H,m); 3.60−3
.82(3H,m); 4.20−4.90(10H,
m); 5.17(1H,m); 5.30(1H,t
,J=3.3−3.7Hz); 5.57(1H,dd
,J=9.4,10.8Hz); 6.68(1H,d
d,J=3.5,8.6Hz); 7.10−7.35
(20H,m).赤外吸収スペクトル ν max
cm−1 (フィルム): 3450−3300, 2
920, 2860, 1740, 1680.【01
28】 【実施例10f】2−デオキシ−2− [(2’S,3
’R)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキ
シ) ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)
−3”− ヒドロキシミリストイル]−4−O− ジフ
ェニルホスホリル−D− グルコピラノース10eで得
られた化合物0.78 gを、7fと同様に処理し、目
的化合物を0.37 g(51.4%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0
.88(9H,t,J=6.2−7.0Hz); 1.
10−1.30(58H,m);1.40−1.75(
4H,m); 2.10−2.33(4H,m); 3
.50−4.10(7H,m); 4.70−4.98
(3H,m); 5.13−5.40(2H,m);
5.56(1H,t,J=9.5−10.3Hz);
6.77(1H,dd,J=3.7,9.2Hz);
7.15−7.38(10H,m).【0129】 【実施例10g】2−デオキシ−2− [(2’S,3
’R)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキ
シ) ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)
−3”− ヒドロキシミリストイル]−D− グルコピ
ラノシル−4−ホスフェート 10fで得られた化合物0.29 gを、5gと同様に
処理し、目的化合物0.25 gを定量的に得た。 NMR スペクトル (CF3COOD)δ ppm:
0.87−0.98(9H,m); 1.20−1.
55(58H,m); 1.55−2.00(4H,m
); 2.43−2.64(2H,m); 2.73−
2.94(2H,m); 4.14−4.65(5H,
m); 4.79(1H,dd,J=9.3,18.5
Hz); 5.15(1H,dd,J=1.0,46.
9Hz); 5.40−5.78(3H,m). マススペクトル(FAB/MS): 938[M−H
]−. 【0130】 【実施例11】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキシ
) ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)−
3”− ヒドロキシミリストイル]−D− グルコピラ
ノシル−4−ホスフェート 【0131】 【実施例11a】アリル 2−デオキシ−2− [(
2’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ミリス
トイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(
3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]−4
,6−O− イソプロピリデン− β−D− グルコピ
ラノサイド 6aで得られた(2’R,3’S) 化合物3.4 g
を、2bと同様に処理し、目的化合物を3.8 g(
77.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.5−2.0(77H,m); 2.0
−2.8(4H,m); 3.2−5.6(16H,m
); 6.1−6.4(2H,m); 7.1−7.4
(5H,m). 【0132】 【実施例11b】アリル 2−デオキシ−2− [(
2’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ミリス
トイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(
3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]−
β−D− グルコピラノサイド11aで得られた化合物
3.68 gを、4bと同様に処理し、目的化合物を2
.97 g(84%) 得た。 【0133】 【実施例11c】アリル 2−デオキシ−2− [(
2’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ミリス
トイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(
3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]−6
−O− ベンジルオキシメチル− β−D− グルコピ
ラノサイド 11bで得られた化合物2.77 gを、7cと同様に
処理し、目的化合物を2.36 g(76%) 得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.6−2.0(71H,m);
2.0−2.7(4H,m); 3.4−6.2(2
1H,m) ; 6.2−6.6(2H,m);
7.1−7.5(10H,m). 【0134】 【実施例11d】アリル 2−デオキシ−2−
[(2’R,3’S)−2’− フルオロ−3’−(ミ
リストイルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O−
[(3”R)−3”− ベンジルオキシミリストイル]
−4−O− ジフェニルホスホリル−6−O−ベンジル
オキシメチル− β−D− グルコピラノサイド11c
で得られた化合物2.25 gを、4dと同様に処理し
、目的化合物を2.36 g(86.4%) 得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.6−2.0(71H,m); 2.1
−2.4(4H,m); 3.5−6.1(20H,m
); 6.1−6.6(2H,m); 7.1−7.5
(20H,m). 【0135】 【実施例11e】2−デオキシ−2− [(2’R,3
’S)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキ
シ) ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)
−3”− ベンジルオキシミリストイル]−4−O−
ジフェニルホスホリル−6−O− ベンジルオキシメチ
ル−D− グルコピラノース 11dで得られた化合物2.2 g を、1gと同様に
処理し、目的化合物を1.83 g(85.7%) 得
た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.5−2.0(71H,m); 2.1
−2.6(4H,m); 3.6−5.9(17H,m
); 6.75(1H,br.s); 7.1−7.4
(20H,m). 【0136】 【実施例11f】2−デオキシ−2− [(2’R,3
’S)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキ
シ) ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)
−3”− ヒドロキシミリストイル]−4−O− ジフ
ェニルホスホリル− β−D− グルコピラノース11
eで得られた化合物1.7 g を、7fと同様に処理
し、目的化合物を0.6 g(42.1%)得た。 【0137】 【実施例11g】2−デオキシ−2− [(2’R,3
’S)−2’− フルオロ−3’−(ミリストイルオキ
シ)ミリストイルアミノ]−3−O− [(3”R)−
3”− ヒドロキシミリストイル]−D− グルコピラ
ノシル−4−ホスフェート 11fで得られた化合物0.54 gを、5gと同様に
処理し、目的化合物を0.45 g(96.8%) 得
た。 NMR スペクトル (CF3COOD)δ ppm:
0.87−0.98(9H,m); 1.27−1.
60(58H,m); 1.65−1.93(4H,m
); 2.50−2.60(2H,m); 2.80−
2.90(2H,m); 4.12−4.62(5H,
m); 4.80(1H,dd,J=9.5,18.3
Hz); 5.18(1H,dd,J=2.7,48.
6Hz); 5.40−5.93(3H,m). マススペクトル(FAB/MS): 938[M−H
]−.【0138】 【実施例12】2−デオキシ−2− [(2’R,3’
S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3−O− ミリストイル− D−
グルコピラノシル−4− ホスフェート 【0139】 【実施例12a】アリル 2− デオキシ−2− [(
2’R,3’S)−2’− フルオロ− 3’− ミリ
ストイルオキシミリストイルアミノ]−4,6−O−
イソプロピリデン− β− D− グルコピラノサイド
及びアリル 2− デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ− 3’− ミリストイルオキ
シミリストイルアミノ]−4,6−O− イソプロピリ
デン− β− D− グルコピラノサイド 1dで得た化合物5.18 g(20 mmol) を
塩化メチレン150 mlに溶解し、9.93 gの(
±)−syn−2−フルオロ−3− ミリストイルオキ
シミリスチン酸を加え、更に、N,N’− ジシクロヘ
キシルカルボジイミド4.95g を加え、室温にて1
時間攪拌した。濾過し、減圧下濃縮し、酢酸エチルで希
釈した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。酢酸
エチルを減圧下留去し、残渣をシリカゲルクロマトに付
し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精製し、
目的化合物である(2’R,3’S) 体と、(2’S
,3’R) 体をそれぞれ5.65g(39.6%)
、5.55 g(38.9%) の収量で得た。 [(2’R,3’S) 体]NMR スペクトル (2
70MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(6
H,t,J=6.9Hz), 1.20−1.38(3
8H,m), 1.44(3H,s), 1.52(3
H,s), 1.60−1.84(5H,m), 2.
30(2H,m), 3.23−3.33(1H,m)
, 3.58−3.85(4H,m), 3.93(1
H,dd,J=5.5,10.6Hz), 4.07(
1H,dd,J=6.2,12.8Hz), 4.30
−4.37(1H,m), 4.76(1H,d,J=
7.7Hz), 4.93(1H,dd,J=2.9,
48.0Hz), 5.20−5.36(3H,m),
5.79−5.94(1H,m), 6.44(1H
,t,J=5.5Hz).[(2’S,3’R) 体]
0.88(6H,t,J=6.9Hz), 1.20−
1.38(38H,m), 1.45(3H,s),
1.52(3H,s), 1.56−1.76(5H,
m), 2.29(2H,m), 3.30−3.41
(2H,m), 3.57(1H,t,J=9.2Hz
),3.80(1H,t,J=10.6Hz), 3.
93(1H,dd,J=5.5,11.0Hz), 4
.05−4.16(2H,m), 4.29−4.36
(1H,m), 4.77(1H,d,J=8.1Hz
), 4.89(1H,dd,J=2.2,48.0H
z), 5.20−5.34(3H,m), 5.80
−5.89(1H,m),6.52(1H,t,J=5
.5Hz).【0140】 【実施例12b】アリル 2− デオキシ−2− [(
2’R,3’S)−2’− フルオロ− 3’−(ミリ
ストイルオキシ)ミリストイルアミノ]− 3−O−
ミリストイル−4,6−O− イソプロピリデン− β
− D− グルコピラノサイド12aで得られた化合物
(2’R,3’S) 体2 g(2.8 mmol)
を、塩化メチレン30 mlに溶解し、ミリスチン酸ク
ロライド728 mgを加えてから、トリエチルアミン
313mgを加え、室温にて1時間攪拌した。濃縮し、
酢酸エチルにて希釈し、炭酸水素ナトリウム水、食塩水
にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過
し、減圧下酢酸エチルを留去し、残渣を、シリカゲルカ
ラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて
精製し、目的化合物を1.35 g(52.1%) の
収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1740, 1695. マススペクトル(M/Z) : 924(M++1),
909, 883, 867, 737, 724,
655, 638, 610,526, 513,
452.NMR スペクトル (270MHz、CDC
l3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=6.6
Hz), 1.13−1.67{70H,m [1.3
6(3H,s),1.46(3H,s) を含む]},
2.25−2.35(4H,m), 3.32−
3.41(1H,m), 3.66−3.85(3H
,m), 3.95(1H,dd,J=5.5,10
.6Hz), 4.05(1H,dd,J=6.2,
12.8Hz), 4.26−4.34(1H,m)
, 4.74−4.93(2H,m), 5.16
−5.29(4H,m), 5.75−5.89(1
H,m), 6.34(1H,dd,J=4.4,8
.8Hz). 元素分析: C54H96FNO9として【0141
】 【実施例12c】アリル 2− デオキシ−2− [(
2’R,3’S)−2’− フルオロ− 3’− ミリ
ストイルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミ
リストイル− β− D− グルコピラノサイド 12bで得られた化合物を、4bと同様の処理をして、
目的化合物2 g(80.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.66−1.91(74H,m), 2
.09−2.55(4H,m),2.87−6.16(
15H,m), 6.54(1H,m). 【0142】 【実施例12d】アリル 2− デオキシ−2− [(
2’R,3’S)−2’− フルオロ− 3’− ミリ
ストイルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミ
リストイル−6−O− ベンジルオキシカルボニル−
β− D− グルコピラノサイド12cで得られた化合
物1.9 g(2.15 mmol)を塩化メチレン2
0 ml に溶解し、550 mgのベンジルオキシク
ロロホルメートを加え、更に、327 mgのトリエチ
ルアミンを加えて、室温にて5時間攪拌した。濃縮し、
酢酸エチルにて希釈した。酢酸エチル層を炭酸水素ナト
リウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残渣を
シリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル
=3:1にて精製し、目的化合物を660 mg(30
.2%) 得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz
), 1.25−1.65(66H,m), 2.
25−2.36(4H,m), 2.82(1H,s
), 3.59−3.66(2H,m), 4.0
3(1H,dd,J=6.2,12.8Hz), 4
.27(1H,dd,J=5.1,12.8Hz),
4.42−4.52(1H,m), 4.81(1
H,dd,J=3.7,47.6Hz),4.84(1
H,d,J=8.1Hz), 5.14−5.27(
6H,m), 5.76−5.89(1H,m),
6.37(1H,dd,J=4.4,8.1Hz),
7.34−7.40(5H,m). 【0143】 【実施例12e】アリル 2− デオキシ−2−
[(2’R,3’S)−2’− フルオロ− 3’−
ミリストイルオキシミリストイルアミノ]−3−O−
ミリストイル−4−O− ジフエニルホスホリル−6−
O− ベンジルオキシカルボニル− β−D− グルコ
ピラノサイド 12dで得られた化合物600 mg(0.589 m
mol)を塩化メチレン20 ml に溶解し、ジフェ
ニルクロロホスフェート474.8 mgを加え、更に
、トリエチルアミン62.6 mg を加え、室温にて
一夜攪拌した。減圧にて濃縮し、酢酸エチルにて希釈し
た。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて
洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、
酢酸エチルを減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムに
付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精製し
、目的化合物を600 mg(81.4%) の収量で
得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1743, 1690. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz),
1.05−1.73(64H,m), 2.11−2
.30(4H,m), 3.46−3.56(1H,m
), 3.77−3.82(1H,m), 4.03(
1H,dd,J=6.2,12.8Hz), 4.19
−4.38(3H,m), 4.63−4.89(2H
,m), 5.01−5.26(6H,m), 5.6
4−5.87(2H,m), 6.37(1H,dd,
J=4.4,7.7Hz), 7.11−7.34 (
15H,m). 元素分析: C71H109FNO14P として【0
144】 【実施例12f】2−デオキシ−2− [(2’R,3
’S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシ
ミリストイルアミノ]−3−O− ミリストイル−4−
O− ジフエニルホスホリル−6−O− ベンジルオキ
シカルボニル− D− グルコピラノース12eで得た
化合物を、1gと同様に処理し、目的化合物を、490
mg(84.3%)の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=7.0Hz),
1.11−1.66(64H,m), 2.11−2
.29(4H,m), 3.36(1H,s), 4.
13−4.39(4H,m), 4.71−5.56(
7H,m), 6.70(1H,dd,J=3.3,8
.1Hz), 7.11−7.35(15H,m).【
0145】 【実施例12g】2−デオキシ−2− [(2’R,3
’S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシ
ミリストイルアミノ]−3−O− ミリストイル−4−
O− ジフエニルホスホリル− D− グルコピラノー
ス 12fで得た化合物490 mgを30 ml のテト
ラヒドロフランに溶解し、1 g の10%パラジウム
カーボンを加え、室温で2時間加水素分解をした。濾過
し、テトラヒドロフランを減圧下留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムに付し、酢酸エチルにて精製し、目的化合物
を270 mg(75.9%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 1735, 1685. 元素分析: C60H99FNO12Pとして
【0146】 【実施例12h】2−デオキシ−2− [(2’R,3
’S)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシ
ミリストイルアミノ]−3−O− ミリストイル− D
− グルコピラノシル−4−ホスフェート 12gで得た化合物を、5gと同様に処理し、目的化合
物を、190 mg(96.2%)の収量で得た。 マススペクトル(FAB/MS): 922(M−H)
− .【0147】 【実施例13】2−デオキシ−2− [(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3−O− ミリストイル− D−
グルコピラノシル−4− ホスフェート 【0148】 【実施例13a】アリル 2− デオキシ−2− [(
2’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリスト
イルオキシミリストイルアミノ]−3−O− ミリスト
イル−4,6−O− イソプロピリデン− β− D−
グルコピラノサイド 12aで得られた化合物(2’S,3’R) 体2.9
g (4.06mmol) を、塩化メチレン30m
l に溶解し、ミリスチン酸1.02 gを加え、更に
、N,N’− ジシクロヘキシルカルボジイミド1 g
を加え、室温にて1時間攪拌したが、反応が進行して
いなかったので、更に、4−ジメチルアミノピリジンを
50 mg 加え、室温にて1時間攪拌した。減圧下濃
縮し、酢酸エチルで希釈し、酢酸エチル層を、炭酸水素
ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残
渣をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エ
チル=5:1にて精製し、目的化合物を定量的に得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.66−2.01(79H,m), 2
.05−2.61(4H,m),3.30−6.23(
14H,m), 6.85(1H,m). 【0149】 【実施例13b】アリル 2− デオキシ−2− [(
2’S,3’R)−2’− フルオロ− 3’− ミリ
ストイルオキシミリストイルアミノ]−3− O− ミ
リストイル− β− D− グルコピラノサイド 13aで得られた化合物を、4bと同様に処理し、目的
化合物3.08 g(84.7%)の収量で得た。 【0150】 【実施例13c】アリル 2− デオキシ−2− [(
2’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリスト
イルオキシミリストイルアミノ]−3−O− ミリスト
イル−6−O− ベンジルオキシメチル− β− D−
グルコピラノサイド13bで得られた化合物2.7
g(3.05 mmol)を、塩化メチレン50 ml
に溶解し、ベンジルクロロメチルエーテル0.525
gを加え、更に、テトラメチル尿素0.355g を
加え、6時間リフラックスした。塩化メチレンを減圧留
去し、残渣をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン
:酢酸エチル=3:1にて精製し、目的化合物2.08
g(67.8%) を得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 3430, 1738, 1695. マススペクトル(M/Z) : 986, 928,
834, 775, 717, 596, 509,
456, 383, 354,298,285, 26
8.NMR スペクトル (270MHz、CDCl3
)δ ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz
), 1.20−1.73(65H,m), 2.24
−2.37(4H,m), 3.47−3.51(1H
,m), 3.74(1H,t,J=9.5Hz),
3.89−4.11(4H,m), 4.26−4.3
3(1H,m), 4.59(1H,d,J=8.4H
z), 4.63(2H,s), 4.79(1H,d
d,J=4.3,48.4Hz), 4.81(2H,
s), 5.03(1H,dd,J=9.2,10.6
Hz), 5.15−5.30(3H,m), 5.8
0−5.88(1H,m), 6.36(1H,dd,
J=4.4,9.2Hz), 7.29−7.36(5
H,m).【0151】 【実施例13d】アリル 2− デオキシ−2−[(2
’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイ
ルオキシミリストイルアミノ]−3−O− ミリストイ
ル−4−O− ジフェニルホスホリル−6−O− ベン
ジルオキシメチル− β− D− グルコピラノサイド 13cで得られた化合物を、12eと同様に処理し、目
的化合物を定量的に得 た。赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (
CHCl3): 3430, 1740, 1695. マススペクトル(M/Z) : 1014, 994,
758, 670, 580, 440, 322,
268. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.9Hz),
1.10−1.68(65H,m), 2.08−2
.31(3H,m), 3.65−3.69(2H,m
), 3.78−3.84(1H,m), 4.03−
4.11(2H,m),4.25−4.32(1H,m
), 4.50−4.85(7H,m), 5.15−
5.39(4H,m), 5.76−5.83(1H,
m), 6.38(1H,dd,J=4.8,9.2H
z), 7.13−7.44(15H,m). 【0152】 【実施例13e】2−デオキシ−2−[(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3−O− ミリストイル−4−O
− ジフェニルホスホリル−6−O− ベンジルオキシ
メチル− D− グルコピラノース13dで得た化合物
を、1gと同様に処理し、目的化合物を1.58 g(
71%) の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ
ppm: 0.63−2.42(77H,m), 3
.55−5.78{14H,m[4.54(2H,s)
, 4.66(2H,s)を含む]}, 6.70(1
H,m), 7.00−7.53(15H,m).【0
153】 【実施例13f】2−デオキシ−2−[(2’S,3’
R)−2’− フルオロ−3’−ミリストイルオキシミ
リストイルアミノ]−3−O− ミリストイル−4−O
− ジフェニルホスホリル− D− グルコピラノース 13eで得られた化合物1.44 g(1.2 mmo
l)を、メタノール30 ml に溶解し、10% パ
ラジウムカーボン1 g を加え、40−45 ℃で3
時間加水素分解をした。濾過し、メタノールを減圧下留
去し、残渣をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン
:酢酸エチル=1:1にて精製し、目的化合物を715
mg(55.2%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (CH
Cl3): 3440, 1740, 1690. 元素分析: C60H99FNO12Pとして
【0154】 【実施例13g】
2−デオキシ−2−[(
2’S,3’R)−2’− フルオロ−3’−ミリスト
イルオキシミリストイルアミノ]−3−O− ミリスト
イル− D− グルコピラノシル−4− ホスフェート
13fで得られた化合物を、5gと同様に処理し、目的
化合物を420 mg(89%)の収量で得た。 マススペクトル(FAB/MS): 922(M−H)
−. 【0155】 【実施例14】2−デオキシ−2−[(R又はS)−2
’,2’−ジフルオロ−3’−ヒドロキシミリストイル
アミノ]−3−O−[(R)−3− ミリストイルオキ
シミリストイル]− D− グルコピラノシル−4−
ホスフェ−ト 【0156】 【実施例14a】アリル 2−デオキシ−2−[(R
S)−2’,2’− ジフルオロ−3’−(ベンジルオ
キシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−4,6
−O− イソプロピリデン− β− D− グルコピラ
ノサイド (±)−3− ベンジルオキシカルボニルオキシ−2,
2− ジフルオロミリスチン酸2.2 g を、20
ml の乾燥ジクロロメタンに溶解し、しゅう酸クロラ
イド2 mlを添加し、N,N−ジメチルホルムアミド
1滴加え、室温にて1時間攪拌した。ジクロロメタンを
減圧下留去し、酸クロライドを得た。1dで得られるア
リル 2−デオキシ−2− アミノ−4,6−O−
イソプロピリデン− β− D− グルコピラノサイド
1.51 gを、20 ml の乾燥ジクロロメタンに
溶解し、トリエチルアミン700 mgを添加し、氷冷
下にて、酸クロライドを加えた。室温にて1時間攪拌し
、ジクロロメタンを減圧下留去した。残渣を酢酸エチル
にて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水に
て洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。酢酸エチ
ルを減圧下留去し、残渣をシリカゲルクロマトに付し、
シクロヘキサン:酢酸エチル=2:1 にて精製し、目
的化合物を2.64 g(75.8%) の収量で得た
。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(3H,t,J=6.2−7.0
Hz), 1.25−1.61{24H,m [1.4
5(3H,s), 1.52(3H,s)を含む]},
1.72−1.79(2H,m), 2.95(0.
5H,d,J=3.3Hz), 3.11(0.5H,
d,J=3.3Hz), 3.21−3.60(3H,
m), 3.76−4.13(4H,m), 4.23
−4.33(1H,m), 4.70(0.5H,d,
J=8.4Hz), 4.81(0.5H,d,J=8
.4Hz), 5.14−5.31(5H,m), 5
.75−5.91(1H,m), 6.47−6.54
(1H,m), 7.30−7.40(5H,m).赤
外吸収スペクトル ν max cm−1 (CHC
l3): 3430, 2925, 2850, 17
55, 1705, 1535, 1380, 126
3.マススペクトル (M/Z) : 655(M+)
, 640, 597, 532, 468, 385
, 360, 242, 227,184, 143,
108, 101, 91, 69, 43. 元素分析: C34H51F2NO9 として【015
7】 【実施例14b】アリル 2−デオキシ−2−[(R
S)−2’,2’− ジフルオロ−3’−(ベンジルオ
キシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−4,6
−O− イソプロピリデン−3−O−[(R)−3”−
ミリストイルオキシミリストイル]− β− D−
グルコピラノサイド (R)−3−ミリストイルオキシミリスチン酸230
mg(0.5 mmol)をオキザリルクロリド0.5
mlで、ジクロロメタン4 ml中2時間処理して酸
クロライドした後、減圧下、過剰のオキザリルクロリド
と溶媒を除き乾燥した。14aで得られた化合物262
mg(0.4 mmol)、トリエチルアミン50
mg をジクロロメタン5 mlに溶解し、充分氷冷し
てから、先の酸クロライドのジクロロメタン溶液5 m
lを滴下した。3時間ほどで原料がなくなり、減圧下溶
媒を除き、酢酸エチルにて希釈し、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水溶液で処理をした後、カラムク
ロマト(シリカゲル20 g、シクロヘキサン: 酢酸
エチル=5:1)にて精製を行い、収量は、325.8
mg(74.3%)となった。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.85−0.90(9H,m), 1.
20−1.80(68H,m),2.20−2.31(
2H,m), 2.43−2.66(2H,m), 3
.35(1H,m), 3.68−4.07(5H,m
), 4.26(1H,m), 4.58(1H,m)
, 5.11−5.41(7H,m), 5.74(1
H,m), 6.58(1H,m), 7.29−7.
38(5H,m).赤外吸収スペクトル ν max
cm−1 (液膜): 3350,2925, 28
50, 1780, 1710.【0158】 【実施例14c】アリル 2−デオキシ−2−[(R
S)−2’,2’− ジフルオロ−3’−(ベンジルオ
キシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]−3−O
−[(R)−3”−ミリストイルオキシミリストイル]
−β− D− グルコピラノサイド14bで得られた化
合物0.2 g に85% 酢酸50 ml 加え、6
0℃で50分間撹拌した。酢酸を減圧下除き、真空ポン
プにて乾燥後、カラムクロマト[シリカゲル15 g、
シクロヘキサン: 酢酸エチル=2:1]で精製した。 収量は0.11 g(57.9%) となった。尚、こ
の反応はできるだけ酢酸を多く用いて、手早く反応を完
結させた方がよく、酢酸の量が少ないと副生成物ができ
、収率が低下する。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.85−0.90(9H,t,J=6.
4−6.8Hz), 1.18−1.42(47H,m
), 1.43−1.80(14H,m), 1.90
−2.00(1H,m), 2.09(1H,t,J=
5.9−6.4Hz),2.25−2.32(2H,m
), 2.41−2.50(2H,m), 3.37−
3.53(1H,m), 3.63−3.70(2H,
m), 3.78−4.08(4H,m), 4.21
−4.34(1H,m), 4.53(0.4H,d,
J=8.3Hz), 4.59(0.6H,d,J=8
.3Hz), 4.92−5.36(7H,m), 5
.74−5.88(1H,m), 6.59(0.6H
,d,J=8.8Hz), 6.69(0.4H,d,
J=8.8Hz), 7.35−7.39(5H,m)
.赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (ヌ
ジョール): 3350, 3450, 3300,
2950,1760, 1690, 1620, 15
50.元素分析 :C59H99F2NO12として【
0159】 【実施例14d】アリル 6−O−ベンジルオキシカ
ルボニル−2− デオキシ−2−[(RS)−2’,2
’− ジフルオロ−3’−(ベンジルオキシカルボニル
オキシ)ミリストイルアミノ]−3−O−[(R)−3
”−ミリストイルオキシミリストイル]−β− D−
グルコピラノサイド 14cで得られる化合物120 mg(0.11 mm
ol) とベンジルオキシカルボニルクロライド25.
4 mg (1.3当量) をジクロロメタン20 m
l に溶解し、氷冷した。ジメチルアミノピリジン17
.2 mg(1.5 当量) を加え、30分間撹拌を
行った後、室温に戻し、2時間撹拌した。カラムクロマ
ト(シリカゲル100 g 、シクロヘキサン: 酢酸
エチル=2:1)にて精製し、目的化合物を収量80
mg(59.2%)で、4 位、6 位とも保護された
物質を、収量36 mg(26.7%)で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.35−6.
83Hz), 1.25−1.73(62H,m),
2.24−2.31(2H,m), 2.41−2.4
8(2H,m), 3.52−3.69(4H,m),
3.90−4.02(3H,m), 4.18−4.
30(1H,m), 4.42−4.57(3H,m)
, 5.02−5.25(7H,m), 5.68−5
.85(1H,m), 6.48−6.65(1H,m
), 7.32−7.40(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (ヌジ
ョール): 3500, 3300, 2900, 2
850,1720, 1690, 1540.元素分析
: C67H105F2NO14として【0160】 【実施例14e】アリル 6−O−ベンジルオキシカ
ルボニル−2−[(RS)−2’,2’− ジフルオロ
−3’−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミリスト
イルアミノ]−4−O−ジフエニルホスホリル−2−
デオキシ−3−O−[(R)−3−ミリストイルオキシ
ミリストイル]−β− D− グルコピラノサイド14
dで得られる化合物0.5 g 、ジフェニルホスホリ
ルクロライド、ジメチルアミノピリジンを、各々1 g
づつ過剰に加え、テトラヒドロフラン50mlを溶媒
として用い、3 時間加熱還流した。減圧下溶媒を除き
、酢酸エチルで希釈後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液
、飽和食塩水溶液で処理を行った。カラムクロマト(シ
リカゲル30 g、シクロヘキサン: 酢酸エチル=3
:1)にて精製し、収量0.62 g(97.5%)
で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.90(9H,t,J=6.8Hz),
1.14−1.75(62H,m), 2.12−2
.41(3H,m), 3.61−3.83(3H,m
), 3.91−4.04(1H,m), 4.13−
4.23(2H,m),4.30−4.38(1H,m
), 4.69(1H,ddd,J=9.0,9.0,
18.0Hz), 4.85(1H,d,J=7.0H
z), 4.99−5.39(7H,m), 5.47
−5.63(2H,m), 5.67−5.85(1H
,m), 6.80(0.5H,d,J=7.0Hz)
, 6.95(0.5H,d,J=7.0Hz), 7
.10−7.36(20H,m).赤外吸収スペクトル
ν max cm−1 (液膜): 3300,2
900, 2850, 1750, 1700,159
0, 1540.元素分析 : C79H114F2N
O17P として【0161】 【実施例14f】6−O−ベンジルオキシカルボニル−
4−O− ジフエニルホスホリル−2− デオキシ−2
−[(RS)−2’,2’− ジフルオロ−3’−(ベ
ンジルオキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]
−3−O−[(R)−3− ミリストイルオキシミリス
トイル]−D− グルコピラノサイド14eで得られる
化合物50 mg に、1,5−シクロオクタジエン・
ビス[メチルジフェニルホスフィン]イリジウムヘキサ
フルオロホスフェイト30 mg(5%モル) を、テ
トラヒドロフラン5 mlに溶解し、窒素置換をした後
、水素置換した。溶液の色が変化したら素早く窒素置換
し、室温で3時間撹拌した。濃塩酸1 mlを加え、5
0℃で2時間撹拌し、分取用薄層クロマト(1 mm)
にて精製し、目的化合物40 mg(82.1%)を得
た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ
ppm(R,S混合) : 0.83−0.90(9
H,t,J=6.5−6.8Hz), 1.16−1.
74(62H,m), 2.09−2.18(2H,m
), 2.32−2.49(2H,m), 2.73−
2.74(0.5H,d,J=3.9Hz), 3.2
8−3.29(0.5H,d,J=3.9Hz), 4
.01−4.38(4H,m), 4.63−4.74
(1H,m),4.89−5.23(7H,m), 5
.33−5.47(1H,m), 6.72−6.73
(1H,m), 7.12−7.37(20H,m).
赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (液膜
): 3350,2925, 2850, 1750,
1710,1590, 1540, 1490, 1
460.元素分析 : C76H110F2NO17P
として【0162】 【実施例14g】4−O−ジフエニルホスホリル−2−
デオキシ−2−[(RS)−2’,2’− ジフルオ
ロ−3’−ヒドロキシミリストイルアミノ]−3−O−
[(R)−3− ミリストイルオキシミリストイル]−
D− グルコピラノサイドテトラヒドロフラン2 m
lに、14fで得られた化合物を30 mg 、10%
パラジウム炭素20 mg を加え、アスピレーター
を用い水素置換し、室温で6時間撹拌した後、一夜放置
した。分取薄層クロマト(1 mm、シクロヘキサン:
酢酸エチル=1:1)にて展開し、2位置換基の部分
がR又はSである、2つの目的化合物を各々10 mg
(41.2%)得た。 [2R体(Rfが下のもの) ]NMR スペクトル
(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.85
−0.90(9H,t,J=6.34−6.36Hz)
, 1.20−1.68(62H,m), 2.17−
2.23(2H,m), 2.34−2.47(2H,
m), 3.10(1H,d,J=4.5Hz), 3
.18−3.27(2H,m), 3.54−3.61
(1H,m), 3.92−4.03(3H,m),
4.27−4.36(1H,m), 4.78(1H,
q,J=9.2Hz), 5.02−5.11(1H,
m), 5.36(1H,t,J=3.4Hz), 5
.53(1H,t,J=9.3Hz), 6.87−6
.91(1H,m), 7.14−7.39(10H,
m).赤外吸収スペクトル ν max cm−1
(ヌジョール): 3500, 3450, 3375
, 2900,2850, 1730, 1680,
1600.[2S体(Rfが上のもの) ]NMR ス
ペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm:
0.85−0.90(9H,t,J=6.3−6.4
1Hz), 1.21−1.68(62H,m), 2
.17−2.23(2H,m), 2.34−2.50
(2H,m), 3.08(1H,d,J=4.4Hz
), 3.18−3.29(2H,m), 3.54−
3.61(1H,m), 3.94−4.00(3H,
m), 4.27−4.36(1H,m), 4.79
(1H,q,J=9.4Hz), 5.02−5.12
(1H,m), 5.36(1H,t,J=3.4Hz
), 5.53(1H,t,J=9.7Hz), 6.
92−7.01(1H,m), 7.14−7.39(
10H,m).赤外吸収スペクトル ν max c
m−1 (ヌジョール): 3500, 3450,
3375, 2900,2850, 1730, 16
80, 1600.【0163】 【実施例14h】2−デオキシ−2−[(R又はS)−
2’,2’− ジフルオロ−3’−ヒドロキシミリスト
イルアミノ]−3−O−[(R)−3− ミリストイル
オキシミリストイル]−D− グルコピラノシル−4−
ホスフェ−ト テトラヒドロフラン2 mlに、14gで得られた各々
の化合物60 mg と酸化白金5 mgを加え、アス
ピレーターを用いて水素置換を行い、室温で3時間撹拌
した。濾過により酸化白金を除き、テトラヒドロフラン
を減圧下に除き、2位置換基の部分がR又はSである、
2つの目的化合物のうち、Rf値が上の原料化合物から
Rf値が上のもの50 mg(95%)、Rf値が下の
原料化合物からRf値が下のもの52mg (97%)
を得た[展開溶媒(クロロホルム:エタノール:酢酸
エチル:水=8:5:2:1) ]。 [2R体(Rfが下のもの)]NMR スペクトル (
270MHz、d5− ピリジン+重水)δ ppm:
0.85−0.90(9H,m), 1.14−2.
04(62H,m), 2.39−2.48(2H,m
), 3.05−3.14(1H,m), 3.28−
3.37(1H,m), 4.07−4.11(1H,
m), 4.49−4.66(3H,m), 4.88
−4.98(1H,m), 5.18−5.29(1H
,m), 5.71−5.81(2H,m), 6.1
7−6.32(1H,m).赤外吸収スペクトル ν
max cm−1 (ヌジョール): 3500,
3350, 2900, 2850,1720, 16
80, 1590, 1540, 1490, 146
0. [2S体(Rfが上のもの) ]NMR スペクトル
(270MHz、d5− ピリジン+重水)δ ppm
: 0.88−0.97(9H,m), 1.24−2
.02(62H,m), 2.33−2.48(2H,
m), 2.92−3.01(1H,m), 3.36
−3.59(1H,m), 4.11−4.22(1H
,m), 4.53−4.69(3H,m), 4.9
3−5.04(1H,m), 5.49−5.56(1
H,m), 5.68−5.74(1H,m), 5.
82−5.83(1H,m), 6.26−6.38(
1H,m).赤外吸収スペクトル ν max cm
−1 (ヌジョール): 3500, 3350, 2
900, 2850,1720, 1680, 159
0, 1540, 1490, 1460. 【0164】 【実施例15】2−デオキシ−2−[(R)−3’−
ヒドロキシミリストイルアミノ]−3−O−[(R)−
3”−(2,2− ジフルオロミリストイルオキシ)ミ
リストイル]−D−グルコピラノシル−4− ホスフェ
ート 【0165】 【実施例15a】アリル 2−デオキシ−2−[(R
)−3’− ベンジルオキシミリストイルアミノ]−3
−O−[(R)−3”−(2,2− ジフルオロミリス
トイルオキシ)ミリストイル]−4,6−O−イソプロ
ピリデン− β−D− グルコピラノサイド1eで得ら
れた、アリル 2−デオキシ−2−[(R)−3’−
ベンジルオキシミリストイルアミノ]−4,6−O−
イソプロピリデン− β−D− グルコピラノサイド4
.1 g(7.12 mmol)を、ジエチルエーテル
100 mlに溶解し、4.54 g(9.26mmo
l) のR−3−(2’,2’−ジフルオロミリストイ
ルオキシ)ミリスチン酸を加え、更に、1.9 g(9
.26 mmol)のN,N’− ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド0.087 g(0.71 mmol)の
、4−ジメチルアミノピリジンを添加し、室温にて1
時間攪拌した。減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した
。沈澱物を濾過除去し、酢酸エチル層を炭酸水素ナトリ
ウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥した。 濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカゲル
カラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1に
て精製し、目的化合物を5.5g(74%)の収量で得
た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(9H,t,J=6.6Hz);
1.16−1.72[66H,m{1.36(3H,s
), 1.45(3H,s)を含む}]; 1.93−
2.08(2H,m); 2.32−2.45(2H,
m); 2.55(1H,dd,J=5.9,16.1
Hz); 2.69(1H,dd,J=7.3,16.
1Hz); 3.18−3.28(1H,m); 3.
64−3.82(4H,m); 3.85−3.99(
3H,m); 4.18−4.17(1H,m); 4
.34(1H,d,J=8.1Hz); 4.47(1
H,d,J=11.7Hz); 4.59(1H,d,
J=11.7Hz); 5.05−5.36(3H,m
); 5.71−5.83(1H,m); 6.33(
1H,d,J=9.5Hz); 7.23−7.41(
5H,m).赤外吸収スペクトル ν max cm
−1 (CHCl3): 1765, 1675. マススペクトル(M/Z) : 1048(M++1)
, 1032, 1006, 941, 822, 8
06, 780, 742, 715, 677, 6
57, 634, 596, 558, 516, 5
02,472, 388, 361, 334, 31
8, 276, 250, 209, 151, 10
1, 91, 55, 41.元素分析値 C61H
103F2NO10: 1048.5 として【016
6】 【実施例15b】アリル 2−デオキシ−2−[(R
)−3’− ベンジルオキシミリストイルアミノ]−3
−O−[(R)−3”−(2,2− ジフルオロミリス
トイルオキシ)ミリストイル]−β−D− グルコピラ
ノサイド 15aで得られた化合物4.8 g(4.58 mmo
l)を200 mlの90% 酢酸に懸濁させ、50℃
にて、2 時間攪拌した。減圧下にて酢酸を留去し、残
査をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エ
チル=1:1にて精製し、目的化合物を3.1 g(6
7%)の収量で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.82−0.95(9H,m); 1.1
5−1.77(60H,m);1.91−2.12(3
H,m); 2.31−2.48(2H,m); 2.
55(1H,dd,J=4.4,16.1Hz); 2
.68(1H,dd,J=8.3,16.1Hz);
2.73(1H,d,J=4.4Hz); 3.29−
3.38(1H,m); 3.66(1H,ddd,J
=4.4,9.3,9.3Hz); 3.70−4.0
0(5H,m); 4.18−4.28(1H,m);
4.35(1H,d,J=8.3Hz); 4.47
(1H,d,J=11.7Hz); 4.60(1H,
d,J=11.7Hz); 4.97−5.33(4H
,m); 5.71−5.88(1H,m); 6.3
4(1H,d,J=8.8Hz), 7.28−7.4
1(5H,m).赤外吸収スペクトル ν max
cm−1 (CHCl3): 1760, 1673. 元素分析値 C58H99F2NO10: 1008
.4として【0167】 【実施例15c】アリル 2−デオキシ−2−[(R
)−3’− ベンジルオキシミリストイルアミノ]−3
−O−[(R)−3”−(2,2− ジフルオロミリス
トイルオキシ)ミリストイル]−6−O−ベンジルオキ
シメチル− β−D− グルコピラノサイド15bで得
られた化合物2.5 g(2.48 mmol)を、ジ
クロロメタン50 ml に溶解し、500 mg(3
.22 mmol) のベンジル クロロメチルエー
テルを加え、更に、374 mg(3.22 mmol
) のテトラメチル尿素を添加し、室温にて一中夜攪拌
した。減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。酢酸エ
チル層を、炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、
無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、酢酸エチ
ルを減圧下留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シ
クロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精製し、目的化
合物を1.65 g(59%) の収量で得た。更に、
0.95 gの原料を回収した。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.84−0.94(9H,m); 1.1
6−1.75(60H,m);1.91−2.11(2
H,m); 2.32−2.46(2H,m); 2.
51−2.73(3H,m); 3.35−3.46(
1H,m); 3.60−3.99(6H,m); 4
.18−4.30(1H,m); 4.34(1H,d
,J=8.3Hz); 4.44−4.66(4H,m
); 4.79(2H,s); 4.98−5.38(
4H,m); 5.69−5.87(1H,m); 6
.89(1H,d,J=8.8Hz); 7.23−7
.43(10H,m).赤外吸収スペクトル ν m
ax cm−1 (CHCl3): 1760, 16
75. 元素分析値 C66H107F2NO11=1128
.6として【0168】 【実施例15d】アリル 2−デオキシ−2−[(R
)−3’− ベンジルオキシミリストイルアミノ]−3
−O−[(R)−3”−(2,2− ジフルオロミリス
トイルオキシ)ミリストイル]−4−O−ジフェニルホ
スホリル−6−O− ベンジルオキシメチル− β−D
− グルコピラノサイド 15cで得られた化合物610 mg(0.54 mm
ol) をジクロロメタン20 ml に溶解し、10
0 mg(0.59 mmol) のジフェニル ク
ロロホスフェートを加え、更に33 mg(0.27
mmol)の4−ジメチルアミノピリジンを添加し、室
温にて3 時間攪拌した。反応の進行を確認しながら、
最終的にはジフェニル クロロホスフェートを、64
0 mg(2.38 mmol) 、4−ジメチルアミ
ノピリジン198 mg(1.62 mmol) を4
回に分けて加えた。反応液を1 規定塩酸、炭酸水素
ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、硫酸ナトリウムにて
乾燥した。濾過し、ジクロロメタンを減圧下濃縮し、残
査をシリカゲルクロマトに付し、シクロヘキサン:酢酸
エチル=4:1で精製し、目的化合物を、530 mg
(72%) の収量で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.83−0.94(9H,m); 1.0
8−1.75(60H,m);1.87−2.09(2
H,m); 2.29−2.55(4H,m); 3.
56−3.87(4H,m); 3.94(1H,dd
,J=6.4,12.7Hz); 4.24(1H,d
d,J=5.4,12.7Hz); 4.43−4.8
1(8H,m); 5.03−5.29(4H,m),
5.50(1H,dd,J=9.3,9.8Hz);
5.69−5.87(1H,m), 6.34(1H
,d,J=8.3Hz), 7.18−7.39(20
H,m).赤外吸収スペクトル ν max cm−
1 (CHCl3): 1760, 1678, 15
97, 1496, 960.元素分析値 C78H
116F2NO14P: 1360.7として【016
9】 【実施例15e】2−デオキシ−2−[(R)−3’−
ベンジルオキシミリストイルアミノ]−3−O−[(
R)−3”−(2,2− ジフルオロミリストイルオキ
シ)ミリストイル]−4−O−ジフェニルホスホリル−
D− グルコピラノース15dで得られた化合物530
mg(0.39 mmol) を、5 mlのテトラ
ヒドロフランに溶解し、33 mg(10% mol)
の1,5−シクロオクタジエン− ビス(メチルジフェ
ニルホスフィン)イリジウムヘキサフルオロホスフェー
トを加えた。 反応容器中を、窒素置換し、更に水素置換した。触媒が
活性化され、赤色から無色になったことを確認し、すぐ
に窒素にて置換した。室温にて3 時間攪拌した後、濃
塩酸2 mlを加え、室温にて1昼夜攪拌した。減圧下
にて濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。水、炭酸水素ナ
トリウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残
査をシリカゲルクロマトに付し、酢酸エチル:シクロヘ
キサン=2:1にて精製し、目的化合物を258 mg
(55%) の収量で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.82−0.98(9H,m); 1.0
7−1.77(60H,m);1.84−2.09(2
H,m); 2.21−2.50(5H,m); 3.
26(1H,t,J=7.3Hz); 3.52−3.
62(2H,m);3.81−3.91(2H,m);
4.19−4.30(1H,m); 4.39(1H
,d,J=11.2Hz); 4.61(1H,d,J
=11.2Hz); 4.67−4.78(1H,m)
; 4.98(1H,t,J=3.9Hz); 5.1
9−5.29(1H,m); 5.41(1H,dd,
J=9.3,10.7Hz); 6.23(1H,d,
J=9.3Hz); 7.13−7.38(15H,m
).赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (
CHCl3): 1750, 1660. 元素分析値 C67H104FNO13P: 120
0.5として C
H N F
P 理論値 67.03 8.73
1.17 3.16 2.58 (%)
分析値 66.91 8.61 1
.13 3.04 2.46 (%)
【0170】 【実施例15f】2−デオキシ−2−[(R)−3’−
ヒドロキシミリストイルアミノ]−3−O−[(R)
−3”−(2,2− ジフルオロミリストイルオキシ)
ミリストイル]−4−O−ジフェニルホスホリル−D−
グルコピラノース 15eで得られた化合物250 mg(0.21 mm
ol) を、メチルアルコール10 ml に溶解し、
100 mgの10% パラジウム炭素を加え、室温に
て、3 時間接触還元をした。濾過し、メチルアルコー
ルを減圧下留去し、残査をシリカゲルクロマトに付し、
酢酸エチルにて精製し、目的化合物を122 mg(5
3%) の収量で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.82−0.95(9H,m); 1.0
7−1.63(60H,m);1.80−2.11(2
H,m); 2.17−2.53(4H,m); 3.
20−3.39(2H,m); 3.55−3.66(
2H,m); 3.70(1H,d,J=3.4Hz)
; 3.38−4.04(2H,m); 4.21−4
.33(1H,m); 4.76(1H,dd,J=9
.3,9.8Hz); 5.18−5.28(1H,m
); 5.31(1H,dd,J=3.4,3.9Hz
); 5.48(1H,dd,J=9.8,10.3H
z);6.25(1H,d,J=8.8Hz); 7.
13−7.42(10H,m).赤外吸収スペクトル
ν max cm−1 (CHCl3): 3425
, 2925, 2855, 1760, 1660,
1590, 1490, 1180, 1157,
965.【0171】 【実施例15g】2−デオキシ−2−[(R)−3’−
ヒドロキシミリストイルアミノ]−3−O−[(R)
−3”−(2,2− ジフルオロミリストイルオキシ)
ミリストイル]−D−グルコピラノシル−4− ホスフ
ェート 15fで得られた化合物85 mg(0.08 mmo
l)を、テトラヒドロフラン10 ml に溶解し、酸
化白金15 mg を加え、室温にて5 時間接触還元
をした。濾過し、テトラヒドロフランを減圧下留去し、
目的化合物を72 mg(98%)の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 2956, 2923, 2853, 176
1, 1644, 1549, 1467, 1188
, 1128, 1058, 972. 【0172】 【実施例16】2−デオキシ−2−[(S)−3’−
フルオロミリストイルアミノ]−3−O−[(R)−3
”−ミリストイルオキシミリストイル]−D−グルコピ
ラノシル−4− ホスフェート【0173】 【実施例16a】ジフェニルメチル (S)−3−フ
ルオロミリステ−ト ジフェニルジアゾメタンにて、カルボキシル基を保護し
た(R)−3−ヒドロキシミリスチン酸5 g を、ジ
クロロメタン50 ml に溶解した後、氷冷下ジエチ
ルアミノサルファートリフロリド8 g を加え、3時
間攪拌し、更に室温に戻し、2時間攪拌した。反応液を
蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈した後、5%炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、再び溶媒を蒸発乾固し
た。シリカゲルクロマト(シリカゲル30 g、シクロ
ヘキサン:酢酸エチル=5:1)にて精製を行い、目的
化合物を4.71 g(80%) 得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(3H,t,J=6.59Hz)
; 1.25−1.47(20H,m); 2.56−
2.83(2H,m); 4.96(1H,dm,J=
48.3Hz); 6.94(1H,s); 7.29
−7.34(10H,m).赤外吸収スペクトル ν
max cm−1 (ヌジョ−ル):2900, 2
850, 1740, 1460.マススペクトル(M
/Z) : 412(M+); 412; 392;
209; 184; 166; 152; 105;
43.元素分析(C27H37FO2=412として)
【0174】 【実施例16b】(S)−3−フルオロミリスチン酸1
6aで製造した化合物4.71 gを、ジクロロメタン
20 ml に溶解し、室温にてトリフルオロ酢酸50
mlを滴加した。3時間、室温にて攪拌した後、反応液
を蒸発乾固し、酢酸エチルで希釈した。飽和食塩水にて
洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、再
び溶媒を蒸発乾固した後、シリカゲルクロマト(シリカ
ゲル100 g 、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:
1 、次いで、不純物溶出後に酢酸エチル)にて精製し
、目的化合物2.79 g(99%) を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3+D2
O)δ ppm: 0.88(3H,t,J=6.5H
z); 1.26−1.75(20H,m); 2.6
5−2.74(2H,m); 4.97(1H,dm,
J=48.4Hz).赤外吸収スペクトル ν ma
x cm−1 (ヌジョ−ル):3400, 1680
, 1540, 1460.マススペクトル(M/Z)
: 247(M+); 226; 208; 172
; 166; 151; 140.元素分析(C14H
27FO2=246.2として) 【017
5】 【実施例16c】アリル 2−デオキシ−2−[(S
)−3’− フルオロミリストイルアミノ]−4,6−
O−イソプロピリデン− β−D− グルコピラノサイ
ド アリル 2−デオキシ−2− アミノ−4,6−O−
イソプロピリデン− β−D− グルコピラノサイド
0.1 g(0.386 mmol) と、16bで製
造した(S)−3−フルオロミリスチン酸0.11 g
(1.2当量) を、ジクロロメタン10 ml に溶
解し、N,N’− ジシクロヘキシルカルボジイミド0
.09 g(1.2当量) を加え、室温にて一晩攪拌
した。反応液を蒸発乾固し、酢酸エチルで希釈した後、
5 %炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、再び
溶媒を蒸発乾固し、シリカゲルクロマト(シリカゲル1
00 g 、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:2)
にて精製し、目的化合物を0.13 g(69%) 得
た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88(3H,t,J=6.4Hz)
; 1.21−1.35(20H,m); 1.4
4(3H,s); 1.53(3H,s); 2.
49−2.60(2H,m); 3.29−3.35
(1H,m); 3.44−3.47(1H,m);
3.70(2H,m); 3.90−4.01(
3H,m); 4.21(2H,dm,J=51.3
Hz); 4.67(1H,d,J=8.3Hz);
4.90(1H,dm,J=40.5Hz);
5.19−5.33(2H,m); 5.81−5.
98(2H,m). 元素分析(C26H46FNO6=487.5 とし
て) 【0176】 【実施例16d】アリル 2−デオキシ−2−[(S
)−3’− フルオロミリストイルアミノ]−3−O−
[(R)−3”−ミリストイルオキシミリストイル]−
4,6−O−イソプロピリデン− β− D−グルコピ
ラノサイド 16cで得た化合物1 g(2.05 mmol)と(
R)−3−テトラデカノイルオキシテトラデカン酸1.
1 g(1.2 当量) をジクロロメタン30 ml
に溶解し、 N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド0.51 g(1.2当量) 、4−ジメチルアミ
ノピリジン0.3 g(1.2 当量) を室温にて加
えた。室温で1 時間攪拌し、反応液を蒸発乾固後、酢
酸エチルで希釈した。5 %炭酸水素ナトリウム水溶液
、飽和食塩水にて洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。無水硫酸マグネシウムを濾過して取り除
き、溶媒を蒸発乾固後、シリカゲルクロマト(シリカゲ
ル50 g、シクロヘキサン: 酢酸エチル=5:1)
にて精製し、目的化合物を1.46g(77%)で得た
。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.85−0.90(9H,m); 1.2
6−1.36(62H,m);1.37(3H,s);
1.47(3H,s); 2.22−2.64(6H
,m); 3.28−3.38(1H,m); 3.6
8−3.84(2H,m); 3.91−4.09(3
H,m); 4.27−4.34(1H,m); 4.
62(1H,d,J=8.3Hz); 4.87(1H
,dm,J=45.9Hz); 5.12−5.29(
4H,m); 5.72−5.88(2H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (クロ
ロホルム): 3440, 2900, 2850,
1740, 1680, 1540.元素分析(C54
H98FNO9=924.4 として)【0177】 【実施例16e】アリル 2−デオキシ−2−[
(S)−3−フルオロミリストイルアミノ]−3−O−
[(R)−3”−ミリストイルオキシミリストイル]−
β−D− グルコピラノサイド16dで得られた化合物
1.35 g(1.46 mmol) を90%酢酸水
溶液100 mlに溶解し、60℃にて1 時間攪拌し
た。反応液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈後、5%
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水を用い洗浄した
。有機層を無水硫酸マグネシウムにより乾燥後、再び溶
媒を蒸発乾固し、カラムクロマト(シリカゲル100g
、シクロヘキサン: 酢酸エチル=2:1)にて精製
を行い、目的化合物0.97g(75%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.85−0.91(9H,m); 1.1
9−1.69(62H,m);2.26−2.52(6
H,m); 3.68−4.01(6H,m); 4.
15−4.28(2H,m); 4.74−4.99(
2H,m); 5.11−5.34(5H,m); 5
.83−5.93(1H,m); 6.09(1H,d
,J=9.3Hz).赤外吸収スペクトル ν ma
x cm−1 (ヌジョール):3450, 3300
, 1740, 1720,1550.元素分析(C5
1H94FNO9=884.3 として)
【0178】 【実施例16f】アリル 6−O−ベンジルオキシメ
チル−2− デオキシ−2−[(S)−3’− フルオ
ロミリストイルアミノ]−3−O−[(R)−3”−ミ
リストイルオキシミリストイル]−β−D−グルコピラ
ノサイド 16eで得られた化合物0.1 g(0.113 mm
ol) と、ベンジルクロロメチルエーテル0.4 g
(4 当量) をジクロロメタン6 mlに溶解し、室
温にてテトラメチルウレアを加え、一晩攪拌した。反応
液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈後、5%炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムにより乾燥した後、カラムクロマ
ト(シリカゲル10 g、シクロヘキサン: 酸エチル
=2:1)にて精製し、目的化合物71 mg(62%
)を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.85−0.90(9H,m); 1.2
5−1.61(62H,m);2.26−2.54(6
H,m); 3.32(1H,d,J=3.4Hz);
3.47−3.53(1H,m); 3.64−3.
71(1H,m);3.90−3.92(2H,m);
4.03−4.09(2H,m); 4.29−4.
37(1H,m); 4.66(2H,s); 4.7
8−5.29(7H,m); 5.73−5.89(2
H,m); 7.26−7.37(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (ヌジ
ョール):3400, 3300, 1750, 17
30,1680.元素分析(C59H101NO10F
=1003.4として) 【0179】 【実施例16g】アリル 6−O−ベンジルオキシメ
チル−2− デオキシ−4−O− ジフェニルホスホリ
ル−2−[(S)−3’− フルオロミリストイルアミ
ノ]−3−O−[(R)−3”−ミリストイルオキシミ
リストイル]−β−D− グルコピラノサイド16fで
得られた6 位ベンジルオキシメチル体30mg(0.
0298mmol) と、ジフェニル燐酸クロライド3
0 mg(3.75当量) を、ジクロロメタン1 m
lに溶解し、室温にて4−ジメチルアミノピリジン10
mg (2.75 当量) を加え、一晩攪拌した。 反応液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈した後、5%
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、有機
層を無水硫酸マグネシウムにより乾燥した。無水硫酸マ
グネシウムを濾過してとり除き、蒸発乾固し、分取薄層
クロマト(1 mm 、シクロヘキサン: 酢酸エチル
=2:1)にて精製し、目的化合物29 mg(81%
)を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ
ppm: 0.88−0.90(9H,m); 1.2
5−1.74(62H,m);2.13−2.47(6
H,m); 3.62−3.83(4H,m); 4.
02−4.11(1H,m); 4.28−4.34(
1H,m); 4.54−4.81(5H,m); 4
.87(1H,dm,J=34.2Hz); 4.93
(1H,d,J=8.3Hz); 5.13−5.28
(3H,m);5.32(1H,dd,J=1.5,9
.3Hz); 5.77−5.91(1H,m); 6
.04(1H,d,J=8.3Hz); 7.13−7
.35(15H,m).赤外吸収スペクトル ν m
ax cm−1 (クロロホルム): 3450, 2
950, 2850, 1725, 1680, 15
20.【0180】 【実施例16h】2−デオキシ−4−O− ジフェニル
ホスホリル−2−[(S)−3’− フルオロミリスト
イルアミノ]−3−O−[(R)−3”−ミリストイル
オキシミリストイル]−D−グルコピラノース 16gにて得られた化合物0.1 g(0.081 m
mol) をテトラヒドロフラン10 ml に溶解し
、1,5−シクロオクタジエン−ビス(メチルフェニル
ホスフィン)イリジウムヘキサフルオロホスフェート4
mgを加え、窒素置換した後、水素置換し、反応液の
色が変ったら、再び窒素置換し、室温にて3 時間攪拌
し、濃塩酸5 mlを加え、そのまま一晩攪拌した。反
応液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈した後、5%炭
酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、有
機層を無水硫酸マグネシウムにより乾燥した。濾過して
無水硫酸マグネシウムを取り除き、蒸発乾固した後、カ
ラムクロマト(シリカゲル50 g、シクロヘキサン:
酢酸エチル=1:1)にて精製し、目的化合物86
mg(98%)を得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (クロ
ロホルム):3550, 3050, 2925, 2
850, 1710.【0181】 【実施例16i】2−デオキシ−2−[(R)−3’−
フルオロミリストイルアミノ]−3−O−[(R)−
3”−ミリストイルオキシミリストイル]−D−グルコ
ピラノシル−4− ホスフェート16hで得た化合物2
0 mg(0.0186 mmol)をテトラヒドロフ
ラン10 ml に溶解した後、酸化白金20 mg
を加え、水素置換した後、室温で5 時間攪拌した。反
応液を濾過し、酸化白金を取り除き、蒸発乾固し、目的
化合物を粉末として12 mg(70%)得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (ヌジ
ョール): 3350, 1720, 1660. 【0182】 【実施例17】2−デオキシ−2−(2,2−ジフルオ
ロテトラデカノイルアミノ)−3−O−[(R)−3−
テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]−D−グ
ルコピラノース 4−ホスフェイト 【0183】 【実施例17a】アリル 2−デオキシ−2−(2,
2−ジフルオロテトラデカノイルアミノ)−4,6−O
−イソプロピリデン−β−D− グルコピラノサイド 2,2−ジフルオロテトラデカン酸(7.5 g) の
塩化メチレン(50 ml) 溶液に、オキザリルクロ
ライド5 mlと1滴のジメチルホルムアミドを加えた
。室温下、1時間攪拌した後、濃縮し、150 mlの
塩化メチレンを加え、この溶液を、アリル 2−アミ
ノ−2− デオキシ−4,6−O− イソプロピリデン
−β−D− グルコピラノサイド(5.44 g)のト
リエチルアミン(2.5 g) を含む塩化メチレン溶
液(50 ml) に滴加した。室温で1時間攪拌し、
濃縮し、残渣を酢酸エチルでうすめた。炭酸水素ナトリ
ウム水と食塩水で洗い、硫酸マグネシウムにて乾燥し、
濾過後、濃縮し、シリカゲルカラムにて精製し、8.1
g の目的化合物1を得た。 【0184】 【実施例17b】アリル 2−デオキシ−2−(2,
2−ジフルオロテトラデカノイルアミノ)−4,6−O
−イソプロピリデン−3−O−[(R)−3−テトラデ
カノイルオキシテトラデカノイル]−β−D− グルコ
ピラノサイド 実施例17aにて得られた化合物(8.0 g) の塩
化メチレン溶液(150 ml)に、(R)−3−テト
ラデカノイルオキシテトラデカン酸(6.0 g) と
ジメチルアミノピリジン(1.6 g) 、更にDCC
(3.2 g)を加えた。室温で1時間攪拌し、濾過し
た後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトにて精製した
。シクロヘキサン−酢酸エチル(5:1) にて溶出し
、目的化合物9.0 g を得た。 【0185】 【実施例17c】アリル 2−デオキシ−2−(2,
2−ジフルオロテトラデカノイルアミノ)−3−O−[
(R)−3− テトラデカノイルオキシテトラデカノイ
ル]−β−D− グルコピラノサイド 実施例17bで得られた化合物(9.0 g) の85
% 酢酸水(900 ml)の懸濁液を、1時間、60
℃にて加温した。濃縮し、シリカゲルカラムクロマトに
付して、シクロヘキサン−酢酸エチル(2:1) で溶
出すると目的化合物4.3 g が得られた。 【0186】 【実施例17d】アリル 6−O−ベンジルオキシカ
ルボニル−2− デオキシ−2−(2,2−ジフルオロ
テトラデカノイルアミノ)−3−O−[(R)−3−
テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]−β−D−
グルコピラノサイド実施例17cで得られた化合物(
4.2 g) とベンジルクロロホルメート(350
mg)の塩化メチレン(100 ml)溶液に、300
mgのジメチルアミノピリジンを氷冷下加えた。ゆっく
り温度を室温まで上げ、1時間攪拌した。反応液を濃縮
し、酢酸エチルを加え、食塩水で洗い、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。濾過した後、濃縮し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトにて精製した。シクロヘキサン−酢酸エ
チルにて溶出し、目的化合物を得た。 【0187】 【実施例17e】アリル 6−O−ベンジルオキシカ
ルボニル−2− デオキシ−2−(2,2−ジフルオロ
テトラデカノイルアミノ)−4−O−(ジフェニルホス
ホリル)−3−O−[(R)−3−テトラデカノイルオ
キシテトラデカノイル]−β−D− グルコピラノサイ
ド 実施例17dで得られた化合物(1.5 g) のテト
ラヒドロフラン(150 ml)溶液に、ジフェニルク
ロロホスフェート(3.2 g) とジメチルアミノピ
リジン(1.6 g) を加え、3時間還流した。濃縮
し、酢酸エチルを加えた後、希硫酸及び炭酸水素ナトリ
ウム水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し、
濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトにて精製
した。シクロヘキサン−酢酸エチル(3:1) で溶出
すると、目的化合物が得られた。 【0188】 【実施例17f】6−O−ベンジルオキシカルボニル−
2− デオキシ−2−(2,2−ジフルオロテトラデカ
ノイルアミノ)−4−O−ジフェニルホスホリル−3−
O−[(R)−3−テトラデカノイルオキシテトラデカ
ノイル]−D−グルコピラノース実施例17eで得られ
た化合物(1.0 g) のテトラヒドロフラン(40
ml) 溶液に、1,5−シクロオクタジエンビス[
メチルジフェニルホスフィン]イリジウム ヘキサフ
ルオロホスフェート(20 mg) を加え、水素にて
イリジウム錯体を活性化した。直ちに水素を窒素と置換
し、3時間、室温で攪拌した。更に、濃塩酸10 ml
を加え、50℃で3時間攪拌した。酢酸エチルにてうす
め、炭酸水素ナトリウム水、食塩水で洗い、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、シリカゲルカラムクロマトにて精製し
た。シクロヘキサン−酢酸エチル(3:1) にて溶出
すると、目的化合物が得られた。 【0189】 【実施例17g】2−デオキシ−2−(2,2−ジフル
オロテトラデカノイルアミノ)−4−O−ジフェニルホ
スホリル−3−O−[(R)−3−テトラデカノイルオ
キシテトラデカノイル]−D−グルコピラノース 実施例17fで得られた化合物(300 mg)のテト
ラヒドロフラン(20 ml) 溶液に、10% パラ
ジウム炭素100 mgを加え、加水素分解した。濾過
し、濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトにて精製す
ると、目的化合物が得られた。 【0190】 【実施例17h】2−デオキシ−2−(2,2−ジフル
オロテトラデカノイルアミノ) −3−O−[(R)−
3−テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]−D−
グルコピラノース−4− ホスフェイト 実施例17gで得られた化合物(60 mg) をテト
ラヒドロフラン(6 ml)に溶解し、酸化白金6 m
gを加え、室温で3時間、加水素分解を行った。濾過し
、濃縮すると、目的化合物が得られた。 【0191】 【実施例18】燐酸化合物のトリエチルアミン塩1h、
2d、3c、4f、5g、6h、7g、8g、9g、1
0g、11g、12h、13g、14h、15g、16
i及び17hで得られた燐酸化合物の水溶性トリエチル
アミン塩を得る必要のある場合は、次の操作を行う。3
0 mg の燐酸を8 mlの0.1 規定塩酸に懸濁
し、更に、クロロホルム−メタノール(1:2)30
ml を加えて、超音波を当て溶解した。この溶液にク
ロロホルム10 ml と、0.1 規定塩酸10 m
l を加えると二層に分離するので、クロロホルム層を
分取した。クロロホルムを減圧下除き、0.1%トリエ
チルアミン水にて溶解し、この水溶液を活性測定のため
の試料とした。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1 及びR4 のうち、一方は水素原子、式
−P(O)(OH)2を有する基若しくは水酸基の保護
基を示し、他方は、式−P(O)(OH)2を有する基
を示す。R2 及びR3 は、同一又は異なって、炭素
数6乃至20個の脂肪族アシル基又は下記[置換基A群
]より選択された基で、少なくとも1以上置換された炭
素数6乃至20個の脂肪族アシル基を示す。R5 は、
水素原子若しくは水酸基の保護基を示す。但し、R2
及びR3 は、同時に、同一又は異なって、炭素数6乃
至20個の脂肪族アシル基、水酸基で置換された炭素数
6乃至20個の脂肪族アシル基又は炭素数6乃至20個
の脂肪族アシルオキシ基で置換された炭素数6乃至20
個の脂肪族アシル基を示さない。]で表わされる化合物
及びその塩。[置換基A群]ハロゲン原子、水酸基、炭
素数6乃至20個の脂肪族アシルオキシ基及びハロゲン
原子で置換された炭素数6乃至20個の脂肪族アシルオ
キシ基。
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---|---|---|---|
JP3147075A JP3040847B2 (ja) | 1990-06-22 | 1991-06-19 | リピドx類縁体 |
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---|---|---|---|
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JP2-164646 | 1990-06-22 | ||
JP3147075A JP3040847B2 (ja) | 1990-06-22 | 1991-06-19 | リピドx類縁体 |
Publications (2)
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---|---|
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JP3040847B2 JP3040847B2 (ja) | 2000-05-15 |
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ID=26477734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3147075A Expired - Fee Related JP3040847B2 (ja) | 1990-06-22 | 1991-06-19 | リピドx類縁体 |
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JP (1) | JP3040847B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007039359A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-15 | Gunma Univ | 抗腫瘍剤 |
US7737129B2 (en) | 1995-06-05 | 2010-06-15 | Eisai R & D Management Co., Ltd. | Substituted liposaccharides useful in the treatment and prevention of endotoxemia |
-
1991
- 1991-06-19 JP JP3147075A patent/JP3040847B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7737129B2 (en) | 1995-06-05 | 2010-06-15 | Eisai R & D Management Co., Ltd. | Substituted liposaccharides useful in the treatment and prevention of endotoxemia |
US7994154B2 (en) | 1995-06-05 | 2011-08-09 | Ersai R&D Management Co., Ltd. | Substituted liposaccharides useful in the treatment and prevention of endotoxemia |
JP2007039359A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-15 | Gunma Univ | 抗腫瘍剤 |
JP4496369B2 (ja) * | 2005-08-02 | 2010-07-07 | 国立大学法人群馬大学 | 抗腫瘍剤 |
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---|---|
JP3040847B2 (ja) | 2000-05-15 |
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