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JP2000297096A - エーテル型リピッドa1位カルボン酸類縁体 - Google Patents

エーテル型リピッドa1位カルボン酸類縁体

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Publication number
JP2000297096A
JP2000297096A JP2000033628A JP2000033628A JP2000297096A JP 2000297096 A JP2000297096 A JP 2000297096A JP 2000033628 A JP2000033628 A JP 2000033628A JP 2000033628 A JP2000033628 A JP 2000033628A JP 2000297096 A JP2000297096 A JP 2000297096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
tedc
myr
substituent
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000033628A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukiko Kazama
由紀子 風間
Masao Shiosaki
正生 汐崎
Shinichi Kurakata
慎一 蔵方
Saori Kanai
さおり 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP2000033628A priority Critical patent/JP2000297096A/ja
Publication of JP2000297096A publication Critical patent/JP2000297096A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れたマクロファージ活性抑制作用を有し、抗
炎症剤、抗自己免疫疾患剤又は抗敗血症剤として有用な
化合物を提供することを課題とする。 【解決手段】下記一般式(I)で表わされる化合物 【化1】 1、R3:下記(置換基群A)から選択された一種以上
の基で置換されていてもよいC1−C20アルカノイル基 R2、R4:下記(置換基群A)から選択された一種以上
の基で置換されていてもよいC1−C20アルキル基 R5:水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1−C6アル
コキシ基 (置換基群A):ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、C
1−C20アルコキシ基、C1−C20アルカノイルオキシ基

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたマクロファ
ージ活性抑制作用を有し、抗炎症剤、抗自己免疫疾患剤
又は抗敗血症剤として有用な新規リピッドA類縁体に関
する。
【0002】
【従来の技術】腸内細菌から得られたグラム陰性菌の細
胞壁の最表層には菌体外に分泌されない毒成分(内毒
素)が含まれており、この内毒素は、内毒素活性以外に
も、生体の自己防衛にかかわる免疫アジュバント活性作
用、マクロファ−ジ活性化作用、マイトジェン活性作
用、発熱作用、腫瘍壊死作用、抗体産生増強作用、TN
F誘導作用等の多様な生物活性を示す。
【0003】かかる内毒素はリポ多糖よりなり、いわゆ
るリピッドAと称される部分が内毒素活性の活性中心で
あることが確認されている(井本等、テトラヘドロン・
レタ−ズ,26巻,1545(1985年))。
【0004】また、リピッドA生合成前駆体として、モ
ノサッカライドであるリピッドX及びリピッドYが、E.
coli変異株より分離され、これらもリピッドAと同様の
活性を示すことが明らかとなっている。
【0005】これらの結果から、上記の多様な活性のう
ち、有用な活性を有するリピッドA、X又はYの誘導体
合成の試みが頻繁に行われるようになり、例えば、特開
平10−324694号に記載された誘導体が知られて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等の課題は、
優れたマクロファージ活性抑制作用を有し、抗炎症剤、
抗自己免疫疾患剤又は抗敗血症剤として有用な新規リピ
ッドA誘導体を見出すことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため、鋭意努力した結果、エーテル型リピッ
ドA1位カルボン酸類縁体のある系統の化合物に、優れ
たマクロファ−ジ活性抑制作用を見出し、本発明を完成
した。
【0008】本発明の化合物は、 1)一般式
【0009】
【化2】 (式中、R1及びR3は、同一又は異なって、下記(置換
基群A)から選択された一種以上の基で置換されていて
もよいC1−C20アルカノイル基、下記(置換基群A)
から選択された一種以上の基で置換されていてもよいC
3−C20アルケノイル基又は下記(置換基群A)から選
択された一種以上の基で置換されていてもよいC 3−C
20アルキノイル基を示し、R2及びR4は、同一又は異な
って、下記(置換基群A)から選択された一種以上の基
で置換されていてもよいC1−C20アルキル基、下記
(置換基群A)から選択された一種以上の基で置換され
ていてもよいC2−C20アルケニル基、下記(置換基群
A)から選択された一種以上の基で置換されていてもよ
いC2−C20アルキニル基を示し、R5は、水素原子、ハ
ロゲン原子、水酸基、オキソ基を有していてもよいC1
−C6アルコキシ基、オキソ基を有していてもよいC2
6アルケニルオキシ基又はオキソ基を有していてもよ
いC2−C6アルキニルオキシ基を示し、(置換基群A)
は、ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、オキソ基を有し
ていてもよいC1−C20アルコキシ基、オキソ基を有し
ていてもよいC2−C20アルケニルオキシ基、オキソ基
を有していてもよいC2−C20アルキニルオキシ基、オ
キソ基を有していてもよいC1−C20アルカノイルオキ
シ基、オキソ基を有していてもよいC3−C20アルケノ
イルオキシ基及びオキソ基を有していてもよいC3−C
20アルキノイルオキシ基からなる群である。)で表され
る化合物、その薬理上許容しうる塩又はそのエステルで
ある。
【0010】本発明の化合物のうち、好適なものは、 2)R1が、(置換基群A)から選択された置換基を有
してもよいC4−C18アルカノイル基である化合物、 3)R1が、(置換基群A)から選択された置換基を有
してもよいC8−C16アルカノイル基である化合物、 4)R1が、無置換又は(置換基群A)から選択された
水酸基を置換基として有するC12−C14アルカノイル基
である化合物、 5)R1が、無置換又は(置換基群A)から選択された
水酸基を置換基として有するラウロイル基又はミリスト
イル基である化合物、 6)R2が、(置換基群A)から選択された置換基を有
してもよいC4−C18アルキル基である化合物、 7)R2が、(置換基群A)から選択された置換基を有
してもよいC8−C16アルキル基である化合物、 8)R2が、無置換又は(置換基群A)から選択された
水酸基を置換基として有するC12−C14アルキル基であ
る化合物、 9)R2が、無置換又は(置換基群A)から選択された
水酸基を置換基として有するドデシル基又はテトラデシ
ル基である化合物、 10)R3が、無置換のC1−C16アルカノイル基である
化合物、 11)R3が、無置換のC1−C8アルカノイル基である
化合物、 12)R3が、無置換のC1−C4アルカノイル基である
化合物、 13)R3が、アセチル基又はプロピオニル基である化
合物、 14)R3が、アセチル基である化合物、 15)R4が、(置換基群A)から選択された置換基を
有してもよいC4−C18アルキル基である化合物、 16)R4が、(置換基群A)から選択された置換基を
有してもよいC8−C16アルキル基である化合物、 17)R4が、(置換基群A)から選択されたフッ素原
子、水酸基、無置換のC1 2−C14アルコキシ基又は無置
換のC12−C14アルカノイルオキシ基を置換基として有
するC12−C14アルキル基である化合物、 18)R4が、(置換基群A)から選択されたドデシル
オキシ基又はテトラデシルオキシ基を置換基として有す
るドデシル基又はテトラデシル基である化合物、 19)R4が、(置換基群A)から選択されたラウロイ
ルオキシ基又はミリストイルオキシ基を置換基として有
するドデシル基又はテトラデシル基である化合物、 20)R5が、ハロゲン原子、水酸基又は無置換のC1
6アルコキシ基である化合物、又は、 21)R5が、フッ素原子、水酸基又はメトキシ基であ
る化合物である。 これらのうち、更に好適な化合物は、2,6−アンヒド
ロ−7−O−[2−アセタミド−2−デオキシ−6−O
−メチル−4−O−ホスホノ−3−O−{(R)−3−
テトラデカノイルオキシテトラデシル}−β−D−グル
コピラノシル]−3−{(R)−3−ヒドロキシテトラ
デカナミド}−4−O−{(R)−3−ヒドロキシテト
ラデシル}−3−デオキシ−D−グリセロ−D−イド−
ヘプトニン酸、2,6−アンヒドロ−7−O−[2−ア
セタミド−2−デオキシ−4−O−ホスホノ−3−O−
{(R)−3−テトラデカノイルオキシテトラデシル}
−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−3−ヒ
ドロキシテトラデカナミド}−4−O−{(R)−3−
ヒドロキシテトラデシル}−3−デオキシ−D−グリセ
ロ−D−イド−ヘプトニン酸、2,6−アンヒドロ−7
−O−[2−アセタミド−2,6−ジデオキシ−6−フ
ルオロ−4−O−ホスホノ−3−O−{(R)−3−テ
トラデカノイルオキシテトラデシル}−β−D−グルコ
ピラノシル]−3−{(R)−3−ヒドロキシテトラデ
カナミド}−4−O−{(R)−3−ヒドロキシテトラ
デシル}−3−デオキシ−D−グリセロ−D−イド−ヘ
プトニン酸、2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセ
タミド−2−デオキシ−3−O−{(R)−3−ドデシ
ルオキシテトラデシル}−6−O−メチル−4−O−ホ
スホノ−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−
3−ヒドロキシテトラデカナミド}−4−O−{(R)
−3−ヒドロキシテトラデシル}−3−デオキシ−D−
グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸、2,6−アンヒド
ロ−7−O−[2−アセタミド−2−デオキシ−3−O
−{(R)−3−ドデシルオキシテトラデシル}−4−
O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル]−3−
{(R)−3−ヒドロキシテトラデカナミド}−4−O
−{(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}−3−デオ
キシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸、又は、
2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセタミド−2,
6−ジデオキシ−3−O−{(R)−3−ドデシルオキ
シテトラデシル}−6−フルオロ−4−O−ホスホノ−
β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−3−ヒド
ロキシテトラデカナミド}−4−O−{(R)−3−ヒ
ドロキシテトラデシル}−3−デオキシ−D−グリセロ
−D−イド−ヘプトニン酸である。
【0011】また、本発明は、上記化合物(I)を有効
成分として含有する医薬であり、特に、炎症の予防剤又
は治療剤、自己免疫疾患の予防剤又は治療剤、あるい
は、敗血症の予防剤又は治療剤である。
【0012】上記式(I)中、R1及びR3における「下
記(置換基群A)から選択された一種以上の基で置換さ
れていてもよいC1−C20アルカノイル基」の「C1−C
20アルカノイル基」、及び、(置換基群A)における
「オキソ基を有していてもよいC1−C20アルカノイル
オキシ基」の「C1−C20アルカノイル」部分として
は、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、イソ
プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、sec −ブチリ
ル、tert−ブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロ
イル、ヘキサノイル、イソヘキサノイル、ヘプタノイ
ル、イソヘプタノイル、オクタノイル、イソオクタノイ
ル、ノナノイル、イソノナノイル、デカノイル、イソデ
カノイル、ウンデカノイル、イソウンデカノイル、ラウ
ロイル、イソラウロイル、トリデカノイル、イソトリデ
カノイル、ミリストイル、ペンタデカノイル、パルミト
イル、ヘプタデカノイル、ステアロイル、イソステアロ
イル、ノナデカノイル、イコサノイル基のような直鎖又
は分枝鎖のC1−C20アルカノイル基があげられ、R1
び(置換基群A)においては、好適には、C4−C18
ルカノイル基であり、より好適には、C8−C16アルカ
ノイル基であり、さらに好適には、C12−C1 4アルカノ
イル基であり、特に好適には、ラウロイル基又はミリス
トイル基であり、R3においては、好適には、C1−C16
アルカノイル基であり、より好適には、C 1−C8アルカ
ノイル基であり、さらに好適には、C1−C4アルカノイ
ル基であり、特に好適には、アセチル基又はプロピオニ
ル基であり、最適には、アセチル基である。
【0013】上記式(I)中、R1及びR3における「下
記(置換基群A)から選択された一種以上の基で置換さ
れていてもよいC3−C20アルケノイル基」の「C3−C
20アルケノイル基」、及び、(置換基群A)における
「オキソ基を有していてもよいC3−C20アルケノイル
オキシ基」の「C3−C20アルケノイル」部分として
は、上記であげたC1−C20アルカノイル基のうち、炭
素数3乃至20個のものであって、1乃至3個の二重結
合を有する基があげられ、R1及び(置換基群A)にお
いては、好適には、C4−C18アルケノイル基であり、
さらに好適には、C12−C14アルケノイル基(特に、9
−テトラデセノイル基)であり、R3においては、好適
には、C3−C16アルケノイル基であり、さらに好適に
は、C3−C4アルケノイル基(特に、3−ブテノイル
基)である。
【0014】上記式(I)中、R1及びR3における「下
記(置換基群A)から選択された一種以上の基で置換さ
れていてもよいC3−C20アルキノイル基」の「C3−C
20アルキノイル基」、及び、(置換基群A)における
「オキソ基を有していてもよいC3−C20アルキノイル
オキシ基」の「C3−C20アルキノイル」部分として
は、上記であげたC1−C20アルカノイル基のうち、炭
素数3乃至20個のものであって、1乃至3個の三重結
合を有する基があげられ、R1及び(置換基群A)にお
いては、好適には、C4−C18アルキノイル基であり、
さらに好適には、C12−C14アルキノイル基(特に、9
−テトラデシノイル基)であり、R3においては、好適
には、C3−C16アルキノイル基であり、さらに好適に
は、C3−C4アルキノイル基(特に、3−ブチノイル
基)である。
【0015】上記式(I)中、R2及びR4における「下
記(置換基群A)から選択された一種以上の基で置換さ
れていてもよいC1−C20アルキル基」の「C1−C20
ルキル基」としては、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、
tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、2−メチルブ
チル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、
イソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチ
ル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3
−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−
ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジ
メチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−エチルブ
チル、ヘプチル、1−メチルヘキシル、2−メチルヘキ
シル、3−メチルヘキシル、4−メチルヘキシル、5−
メチルヘキシル、1−プロピルブチル、4,4−ジメチ
ルペンチル、オクチル、1−メチルヘプチル、2−メチ
ルヘプチル、3−メチルヘプチル、4−メチルヘプチ
ル、5−メチルヘプチル、6−メチルヘプチル、1−プ
ロピルペンチル、2−エチルヘキシル、5,5−ジメチ
ルヘキシル、ノニル、3−メチルオクチル、4−メチル
オクチル、5−メチルオクチル、6−メチルオクチル、
1−プロピルヘキシル、2−エチルヘプチル、6,6−
ジメチルヘプチル、デシル、1−メチルノニル、3−メ
チルノニル、8−メチルノニル、3−エチルオクチル、
3,7−ジメチルオクチル、7,7−ジメチルオクチ
ル、ウンデシル、4,8−ジメチルノニル、ドデシル、
トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、3,7,1
1−トリメチルドデシル、ヘキサデシル、4,8,12
−トリメチルトリデシル、1−メチルペンタデシル、1
4−メチルペンタデシル、13,13−ジメチルテトラ
デシル、ヘプタデシル、15−メチルヘキサデシル、オ
クタデシル、1−メチルヘプタデシル、ノナデシル、イ
コシル又は3,7,11,15−テトラメチルヘキサデ
シル基のような炭素数1乃至20個の直鎖又は分枝鎖ア
ルキル基があげられ、好適には、C4−C18アルキル基
であり、より好適には、C8−C16アルキル基であり、
さらに好適には、C12−C14アルキル基であり、特に好
適には、ドデシル基又はテトラデシル基である。
【0016】上記式(I)中、R2及びR4における「下
記(置換基群A)から選択された一種以上の基で置換さ
れていてもよいC2−C20アルケニル基」の「C2−C20
アルケニル基」としては、上記であげたC1−C20アル
キル基のうち、炭素数2乃至20個のものであって、1
乃至3個の二重結合を有する基があげられ、好適には、
4−C18アルケニル基であり、さらに好適には、C12
−C14アルケニル基(特に、9−テトラデセニル基)で
ある。
【0017】上記式(I)中、R2及びR4における「下
記(置換基群A)から選択された一種以上の基で置換さ
れていてもよいC2−C20アルキニル基」の「C2−C20
アルキニル基」としては、上記であげたC1−C20アル
キル基のうち、炭素数2乃至20個のものであって、1
乃至3個の三重結合を有する基があげられ、好適には、
4−C18アルキニル基であり、さらに好適には、C12
−C14アルキニル基(特に、9−テトラデシニル基)で
ある。
【0018】上記式(I)中、R5及び(置換基群A)
における「ハロゲン原子」としては、例えば、フッ素、
塩素、臭素又はヨウ素原子があげられ、好適には、フッ
素、塩素又は臭素原子であり、さらに好適には、フッ素
原子である。
【0019】上記式(I)中、R5における「オキソ基
を有していてもよいC1−C6アルコキシ基」の「C1
6アルコキシ基」としては、例えば、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブ
トキシ、s−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキ
シ、イソペンチルオキシ、2−メチルブチルオキシ、ネ
オペンチルオキシ、1−エチルプロピルオキシ、ヘキシ
ルオキシ、イソヘキシルオキシ、4−メチルペンチルオ
キシ、3−メチルペンチルオキシ、2−メチルペンチル
オキシ、1−メチルペンチルオキシ、3,3−ジメチル
ブチルオキシ、2,2−ジメチルブチルオキシ、1,1
−ジメチルブチルオキシ、1,2−ジメチルブチルオキ
シ、1,3−ジメチルブチルオキシ、2,3−ジメチル
ブチルオキシ又は2−エチルブチルオキシ基のような炭
素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基があげら
れ、好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アル
コキシ基であり、さらに好適には、メトキシ基である。
【0020】上記式(I)中、R5における「オキソ基
を有していてもよいC2−C6アルケニルオキシ基」の
「C2−C6アルケニルオキシ基」としては、上記であげ
たC1−C6アルコキシ基のうち、炭素数2乃至6個のも
のであって、1乃至3個の二重結合を有する基があげら
れ、好適には、C2−C4アルケニルオキシ基(特に、3
−ブテニルオキシ基)である。
【0021】上記式(I)中、R5における「オキソ基
を有していてもよいC2−C6アルキニルオキシ基」の
「C2−C6アルキニルオキシ基」としては、上記であげ
たC1−C6アルコキシ基のうち、炭素数2乃至6個のも
のであって、1乃至3個の三重結合を有する基があげら
れ、好適には、C2−C4アルキニルオキシ基(特に、3
−ブチニルオキシ基)である。
【0022】上記式(I)中、(置換基群A)における
「オキソ基を有していてもよいC1−C20アルコキシ
基」としては、上記であげた「C1−C20アルキル基」
に酸素原子が結合している基があげられ、例えば、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、s−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペ
ンチルオキシ、イソペンチルオキシ、2−メチルブチル
オキシ、ネオペンチルオキシ、1−エチルプロピルオキ
シ、ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、4−メチル
ペンチルオキシ、3−メチルペンチルオキシ、2−メチ
ルペンチルオキシ、1−メチルペンチルオキシ、3,3
−ジメチルブチルオキシ、2,2−ジメチルブチルオキ
シ、1,1−ジメチルブチルオキシ、1,2−ジメチル
ブチルオキシ、1,3−ジメチルブチルオキシ、2,3
−ジメチルブチルオキシ、2−エチルブチルオキシ、ヘ
プチルオキシ、4−メチルヘキシルオキシ、1−プロピ
ルブチルオキシ、4,4−ジメチルペンチルオキシ、オ
クチルオキシ、6−メチルヘプチルオキシ、5,5−ジ
メチルヘキシルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、
1−メチルノニルオキシ、3−メチルノニルオキシ、8
−メチルノニルオキシ、3−エチルオクチルオキシ、
3,7−ジメチルオクチルオキシ、7,7−ジメチルオ
クチルオキシ、ウンデシルオキシ、4,8−ジメチルノ
ニルオキシ、ドデシルオキシ、トリデシルオキシ、テト
ラデシルオキシ、ペンタデシルオキシ、3,7,11−
トリメチルドデシルオキシ、ヘキサデシルオキシ、4,
8,12−トリメチルトリデシルオキシ、1−メチルペ
ンタデシルオキシ、14−メチルペンタデシルオキシ、
13,13−ジメチルテトラデシルオキシ、ヘプタデシ
ルオキシ、オクタデシルオキシ、1−メチルヘプタデシ
ルオキシ、ノナデシルオキシ、イコシルオキシ又は3,
7,11,15−テトラメチルヘキサデシルオキシ基の
ような炭素数1乃至20個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ
基があげられ、好適には、C4−C18アルコキシ基であ
り、より好適には、C8−C16アルコキシ基であり、さ
らに好適には、C12−C14アルコキシ基であり、特に好
適には、ドデシルオキシ基又はテトラデシルオキシ基で
ある。
【0023】上記式(I)中、(置換基群A)における
「オキソ基を有していてもよいC2−C20アルケニルオ
キシ基」としては、上記であげた「C1−C20アルコキ
シ基」のうち、炭素数2乃至20個のものであって、1
乃至3個の二重結合を有する基があげられ、好適には、
4−C18アルケニルオキシ基であり、さらに好適に
は、C12−C14アルケニルオキシ基(特に、9−テトラ
デセニルオキシ基)である。
【0024】上記式(I)中、(置換基群A)における
「オキソ基を有していてもよいC2−C20アルキニルオ
キシ基」としては、上記であげた「C1−C20アルコキ
シ基」のうち、炭素数2乃至20個のものであって、1
乃至3個の三重結合を有する基があげられ、好適には、
4−C18アルキニルオキシ基であり、さらに好適に
は、C12−C14アルキニルオキシ基(特に、9−テトラ
デシニルオキシ基)である。
【0025】上記式(I)中、(置換基群A)の置換位
置は、好適には、3位である。
【0026】上記式(I)中、好適なR1は、(置換基
群A)から選択された置換基を有してもよいC4−C18
アルカノイル基であり、より好適には、(置換基群A)
から選択された置換基を有してもよいC8−C16アルカ
ノイル基であり、更に好適には、無置換又は(置換基群
A)から選択された水酸基を置換基として有するC12
14アルカノイル基であり、特に好適には、無置換又は
(置換基群A)から選択された水酸基を置換基として有
するラウロイル基又はミリストイル基である。
【0027】上記式(I)中、好適なR2は、(置換基
群A)から選択された置換基を有してもよいC4−C18
アルキル基であり、より好適には、(置換基群A)から
選択された置換基を有してもよいC8−C16アルキル基
であり、さらに好適には、無置換又は(置換基群A)か
ら選択された水酸基を置換基として有するC12−C14
ルキル基であり、特に好適には、無置換又は(置換基群
A)から選択された水酸基を置換基として有するドデシ
ル基又はテトラデシル基である。
【0028】上記式(I)中、好適なR3は、無置換の
1−C16アルカノイル基であり、より好適には、無置
換のC1−C8アルカノイル基であり、さらに好適には、
無置換のC1−C4アルカノイル基であり、特に好適に
は、アセチル基又はプロピオニル基であり、最適には、
アセチル基である。
【0029】上記式(I)中、好適なR4は、(置換基
群A)から選択された置換基を有してもよいC4−C18
アルキル基であり、より好適には、(置換基群A)から
選択された置換基を有してもよいC8−C16アルキル基
であり、更に好適には、(置換基群A)から選択された
フッ素原子、水酸基、無置換のC12−C14アルコキシ基
又は無置換のC12−C14アルカノイルオキシ基を置換基
として有するC12−C 14アルキル基であり、特に好適に
は、(置換基群A)から選択されたドデシルオキシ基、
テトラデシルオキシ基、ラウロイルオキシ基又はミリス
トイルオキシ基を置換基として有するドデシル基又はテ
トラデシル基である。
【0030】上記式(I)中、好適なR5は、ハロゲン
原子、水酸基又は無置換のC1−C6アルコキシ基であ
り、より好適には、フッ素原子、水酸基又はメトキシ基
である。
【0031】上記式(I)の化合物は、塩にすることが
できるが、そのような塩としては、好適には、ナトリウ
ム塩、カリウム塩、マグネシウム塩又はカルシウム塩の
ようなアルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩;トリエ
チルアミン塩、トリメチルアミン塩のような有機塩基の
塩を挙げることができる。
【0032】また、本発明の化合物(I)は、大気中に
放置しておくことにより、水分を吸収し、吸着水が付い
たり、水和物となる場合があり、そのような塩も本発明
に包含される。
【0033】さらに、本発明の化合物(I)は、他のあ
る種の溶媒を吸収し、溶媒和物となる場合があるが、そ
のような塩も本発明に包含される。
【0034】上記式(I)の化合物は、エステルを形成
することができるが、そのエステルを形成する置換基と
しては、次の(a)〜(f)の式を有するものを挙げる
ことができ、「生体内で加水分解のような生物学的方法
により開裂し得る保護基」や、加水素分解、加水分解、
電気分解、光分解のような化学的方法により開裂し得る
「反応における保護基」を示す。 (a) −CHRab (b) −CHRcd (c) −(CHRe )n −OCORf (d) −(CHRe )n −ORg (e) −SiRghI (f) −CH2−Ph−COORI 上記式中、nは、1乃至2を示し、Phは、フェニル基
を示し、Ra は、水素原子、低級アルキル基、アリール
置換された低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、
低級アルケニル基、低級アルキニル基、脂肪族アシル
基、又は、アリール置換された脂肪族アシル基を示し、
好適には、水素原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級ア
ルキル基、低級アルケニル基、又は、低級アルキニル基
であり、更に好適には、水素原子、炭素数1乃至3個の
アルキル基、ハロゲノ炭素数1乃至3個のアルキル基、
炭素数2乃至3個の低級アルケニル基、炭素数2乃至3
個の低級アルキニル基である。
【0035】Rbは、水素原子又は低級アルキル基を示
し、好適には、水素原子である。
【0036】Rcは、アリール基又は置換されたアリー
ル基(該置換基としては、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、ハロゲン原子及びニトロ基を挙げることができ
る。)を示し、好適には、低級アルコキシ化アリール
基、ハロゲン化アリール基又はニトロ化アリール基であ
り、更に好適には、低級アルコキシ化フェニル基、ハロ
ゲン化フェニル基又はニトロ化フェニル基である。
【0037】Rdは、水素原子又はRcで定義した基を示
す。
【0038】Reは、水素原子又は低級アルキル基を示
し、好適には、水素原子又は炭素数1乃至3個のアルキ
ル基である。
【0039】Rfは、低級アルキル基、低級アルコキシ
基又はRcで定義した基を示し、好適には、低級アルキ
ル基又は低級アルコキシ基であり、更に好適には、炭素
数1乃至3個のアルキル基又は炭素数1乃至3個のアル
コキシ基である。
【0040】又、Re及びRfは、一緒になって、フタリ
ジル基又はモノ若しくはジ置換のフタリジル基(該置換
基としては、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を挙
げることができる。)を示してもよい。
【0041】Rg及びRhは、同一又は異なって、低級ア
ルキル基又はRcで定義した基を示し、好適には、低級
アルキル基であり、更に好適には、炭素数1乃至3個の
アルキル基である。
【0042】Riは、低級アルキル基を示し、好適に
は、炭素数1乃至3個のアルキル基である。
【0043】上記「生体内で加水分解のような生物学的
方法により開裂し得る保護基」及び「反応における保護
基」としては、具体的には、以下の基があげられる。
【0044】すなわち、「生体内で加水分解のような生
物学的方法により開裂し得る保護基」としては、好適に
は、メトキシメチル、1−エトキシエチル、1−メチル
−1−メトキシエチル、tert−ブトキシメチル、フェノ
キシメチル、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチ
ル、シクロペンタノイルオキシメチル、1−シクロヘキ
サノイルオキシブチル、ベンゾイルオキシメチル、メト
キシカルボニルオキシメチル、2−プロポキシカルボニ
ルオキシエチルであり、「反応における保護基」として
は、好適には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、tert−
ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチ
ル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、n−ヘキシ
ル、イソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペ
ンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、
3,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2
−エチルブチル;エテニル、1−プロペニル、2−プロ
ペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−1
−プロペニル、2−エチル−2−プロペニル、1−ブテ
ニル、3−メチル−2−ブテニル、3−ブテニル、1−
メチル−3−ブテニル、2−ペンテニル、1−メチル−
3−ペンテニル、2−ヘキセニル;エチニル、2−プロ
ピニル、2−メチル−2−プロピニル、2−ブチニル、
1−メチル−2−ブチニル、1−エチル−2−ブチニ
ル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニ
ル、2−ヘキシニル;アセチルメチル;ベンジル、フェ
ネチル、3−フェニルプロピル、α−ナフチルメチル、
β−ナフチルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニル
メチル、6−フェニルヘキシル、α−ナフチルジフェニ
ルメチル、9−アンスリルメチル、4−メチルベンジ
ル、2,4,6−トリメチルベンジル、3,4,5−ト
リメチルベンジル、4−メトキシベンジル、4−メトキ
シフェニルジフェニルメチル、2−ニトロベンジル、4
−ニトロベンジル、4−クロロベンジル、4−ブロモベ
ンジル、4−シアノベンジル、4−シアノベンジルジフ
ェニルメチル、ビス(2−ニトロフェニル)メチル、4
−メトキシカルボニルベンジル;トリメチルシリル、ト
リエチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、tert−
ブチルジメチルシリル、メチルジイソプロピルシリル、
メチルジtert−ブチルシリル、トリイソプロピルシリ
ル、メチルジフェニルシリル、イソプロピルジフェニル
シリル、ブチルジフェニルシリル、フェニルジイソプロ
ピルシリル基である。
【0045】上記式(I)の化合物は、分子中に不斉炭
素を有し、各々がS配位、R配位である立体異性体が存
在するが、その各々、或いはそれらの混合物のいずれも
本発明に包含される。
【0046】本発明の化合物としては、例えば、表1に
記載されるものをあげることができるが、本発明は、こ
れらのものに限定されない。
【0047】表1において、略号は以下の基または符号
を示す。
【0048】Acはアセチル基を示し、Buはブチル基を示
し、Byrはブチリル基を示し、Dcはデシル基を示し、Dco
はデカノイル基を示し、Ddcはドデシル基を示し、Eiは
イコシル基を示し、Eicnはイコサノイル基を示し、Foは
ホルミル基を示し、Hxはヘキシル基を示し、Hdcはヘキ
サデシル基を示し、Hxnはヘキサノイル基を示し、Lauは
ラウロイル基(ドデカノイル基)を示し、Meはメチル基
を示し、Myrはミリストイル基(テトラデカノイル基)
を示し、Ocはオクチル基を示し、Odcはオクタデシル基
を示し、Octoはオクタノイル基を示し、=Oはオキソ基
(炭素と一緒になってカルボニル基)を示し、Palはパ
ルミトイル基(ヘキサデカノイル基)を示し、Prnはプ
ロピオニル基を示し、Steはステアロイル基(オクタデ
カノイル基)を示し、Tedcはテトラデシル基を示し、Va
lはバレリル基を示す。
【0049】
【化3】
【0050】
【表1】 -------------------------------------------------------------------- 化合物 No R12345 -------------------------------------------------------------------- 1 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Fo 3-OMyr-Tedc OMe 2 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Ac 3-OMyr-Tedc OMe 3 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Prn 3-OMyr-Tedc OMe 4 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Byr 3-OMyr-Tedc OMe 5 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Hxn 3-OMyr-Tedc OMe 6 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Octo 3-OMyr-Tedc OMe 7 Myr Tedc Fo 3-OMyr-Tedc OMe 8 Myr Tedc Ac 3-OMyr-Tedc OMe 9 Myr Tedc Prn 3-OMyr-Tedc OMe 10 Myr Tedc Byr 3-OMyr-Tedc OMe 11 Myr Tedc Hxn 3-OMyr-Tedc OMe 12 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OMyr-Tedc OMe 13 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OMyr-Tedc OMe 14 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OMyr-Tedc OMe 15 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Byr 3-OMyr-Tedc OMe 16 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OMyr-Tedc OMe 17 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OMyr-Tedc OMe 18 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Octo 3-OMyr-Tedc OMe 19 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Dco 3-OMyr-Tedc OMe 20 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Lau 3-OMyr-Tedc OMe 21 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Myr 3-OMyr-Tedc OMe 22 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Pal 3-OMyr-Tedc OMe 23 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ste 3-OMyr-Tedc OMe 24 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Eicn 3-OMyr-Tedc OMe 25 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OAc-Byr 3-OByr-Bu OMe 26 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OByr-Hxn 3-OHxn-Hx OMe 27 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OHxn-Octo 3-OOcto-Oc OMe 28 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OOcto-Dco 3-ODco-Dc OMe 29 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-ODco-Lau 3-OLau-Ddc OMe 30 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-OMyr-Tedc OMe 31 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OH-Myr 3-OMyr-Tedc OMe 32 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-OH-Tedc OMe 33 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OH-Myr 3-OH-Tedc OMe 34 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-(=O)-Myr 3-OH-Tedc OMe 35 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OH-Myr 3-(=O)-Tedc OMe 36 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 2-F-3-OLau-Myr 2-F-3-OMyr-Tedc OMe 37 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 2-F-3-OH-Dco 3-OMyr-Tedc OMe 38 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 2-Cl-3-OLau-Myr 2-Cl-3-OMyr-Tedc OMe 39 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-OMyr-Ddc OMe 40 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-OMyr-Ddc OMe 41 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Lau 3-OMyr-Tedc OMe 42 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OMyr-Pal 3-OPal-Hdc OMe 43 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OPal-Ste 3-OSte-Odc OMe 44 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OSte-Eicn 3-OEicn-Ei OMe 45 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Fo 3-OMyr-Tedc OH 46 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Ac 3-OMyr-Tedc OH 47 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Prn 3-OMyr-Tedc OH 48 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Byr 3-OMyr-Tedc OH 49 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Hxn 3-OMyr-Tedc OH 50 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Octo 3-OMyr-Tedc OH 51 Myr Tedc Fo 3-OMyr-Tedc OH 52 Myr Tedc Ac 3-OMyr-Tedc OH 53 Myr Tedc Prn 3-OMyr-Tedc OH 54 Myr Tedc Byr 3-OMyr-Tedc OH 55 Myr Tedc Hxn 3-OMyr-Tedc OH 56 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OMyr-Tedc OH 57 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OMyr-Tedc OH 58 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OMyr-Tedc OH 59 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Byr 3-OMyr-Tedc OH 60 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OMyr-Tedc OH 61 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OMyr-Tedc OH 62 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Octo 3-OMyr-Tedc OH 63 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Dco 3-OMyr-Tedc OH 64 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Lau 3-OMyr-Tedc OH 65 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Myr 3-OMyr-Tedc OH 66 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Pal 3-OMyr-Tedc OH 67 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ste 3-OMyr-Tedc OH 68 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Eicn 3-OMyr-Tedc OH 69 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OAc-Byr 3-OByr-Bu OH 70 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OByr-Hxn 3-OHxn-Hx OH 71 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OHxn-Octo 3-OOcto-Oc OH 72 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OOcto-Dco 3-ODco-Dc OH 73 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-ODco-Lau 3-OLau-Ddc OH 74 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-OMyr-Tedc OH 75 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OH-Myr 3-OMyr-Tedc OH 76 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-OH-Tedc OH 77 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OH-Myr 3-OH-Tedc OH 78 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-(=O)-Myr 3-OH-Tedc OH 79 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OH-Myr 3-(=O)-Tedc OH 80 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 2-F-3-OLau-Myr 2-F-3-OMyr-Tedc OH 81 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 2-F-3-OH-Dco 3-OMyr-Tedc OH 82 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 2-Cl-3-OLau-Myr 2-Cl-3-OMyr-Tedc OH 83 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-OMyr-Ddc OH 84 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-OMyr-Ddc OH 85 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Lau 3-OMyr-Tedc OH 86 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OMyr-Pal 3-OPal-Hdc OH 87 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OPal-Ste 3-OSte-Odc OH 88 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OSte-Eicn 3-OEicn-Ei OH 89 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OH-Ddc OMe 90 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OH-Ddc OMe 91 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OH-Ddc OMe 92 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-OH-Ddc OMe 93 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OH-Ddc OMe 94 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OH-Ddc OMe 95 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Octo 3-OH-Tedc OMe 96 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OH-Tedc OMe 97 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OH-Tedc OMe 98 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OH-Tedc OMe 99 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-OH-Tedc OMe 100 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OH-Tedc OMe 101 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OH-Tedc OMe 102 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OLau-Tedc OMe 103 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OLau-Tedc OMe 104 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OLau-Tedc OMe 105 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-OLau-Tedc OMe 106 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OLau-Tedc OMe 107 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OLau-Tedc OMe 108 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OMyr-Ddc OMe 109 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OMyr-Ddc OMe 110 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OMyr-Ddc OMe 111 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-OMyr-Ddc OMe 112 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OMyr-Ddc OMe 113 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OMyr-Ddc OMe 114 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OH-Ddc OH 115 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OH-Ddc OH 116 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OH-Ddc OH 117 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-OH-Ddc OH 118 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OH-Ddc OH 119 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OH-Ddc OH 120 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OH-Tedc OH 121 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OH-Tedc OH 122 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OH-Tedc OH 123 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-OH-Tedc OH 124 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OH-Tedc OH 125 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OH-Tedc OH 126 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OLau-Tedc OH 127 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OLau-Tedc OH 128 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OLau-Tedc OH 129 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-OLau-Tedc OH 130 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OLau-Tedc OH 131 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OLau-Tedc OH 132 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OMyr-Ddc OH 133 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OMyr-Ddc OH 134 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OMyr-Ddc OH 135 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-OMyr-Ddc OH 136 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OMyr-Ddc OH 137 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OMyr-Ddc OH 138 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Fo 3-OMyr-Tedc F 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3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-ODdc-Tedc OH 331 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-ODdc-Tedc OH 332 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Octo 3-ODdc-Tedc OH 333 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Dco 3-ODdc-Tedc OH 334 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Lau 3-ODdc-Tedc OH 335 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Myr 3-ODdc-Tedc OH 336 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Pal 3-ODdc-Tedc OH 337 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ste 3-ODdc-Tedc OH 338 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Eicn 3-ODdc-Tedc OH 339 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OAc-Byr 3-OBu-Bu OH 340 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OByr-Hxn 3-OHx-Hx OH 341 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OHxn-Octo 3-OOc-Oc OH 342 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OOcto-Dco 3-ODc-Dc OH 343 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-ODco-Lau 3-ODdc-Ddc OH 344 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-ODdc-Tedc OH 345 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OH-Myr 3-ODdc-Tedc OH 346 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 2-F-3-OLau-Myr 2-F-3-ODdc-Tedc OH 347 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 2-F-3-OH-Dco 3-ODdc-Tedc OH 348 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 2-Cl-3-OLau-Myr 2-Cl-3-ODdc-Tedc OH 349 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-OTedc-Ddc OH 350 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-OTedc-Ddc OH 351 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Lau 3-ODdc-Tedc OH 352 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OMyr-Pal 3-OHdc-Hdc OH 353 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OPal-Ste 3-OOdc-Odc OH 354 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OSte-Eicn 3-OEi-Ei OH 355 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OTdc-Tedc OMe 356 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OTdc-Tedc OMe 357 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OTdc-Tedc OMe 358 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-OTdc-Tedc OMe 359 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OTdc-Tedc OMe 360 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OTdc-Tedc OMe 361 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OTedc-Ddc OMe 362 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OTedc-Ddc OMe 363 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OTedc-Ddc OMe 364 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-OTedc-Ddc OMe 365 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OTedc-Ddc OMe 366 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OTedc-Ddc OMe 367 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OTdc-Tedc OH 368 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OTdc-Tedc OH 369 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OTdc-Tedc OH 370 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-OTdc-Tedc OH 371 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OTdc-Tedc OH 372 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OTdc-Tedc OH 373 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OTedc-Ddc OH 374 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OTedc-Ddc OH 375 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OTedc-Ddc OH 376 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-OTedc-Ddc OH 377 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OTedc-Ddc OH 378 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OTedc-Ddc OH 379 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Fo 3-OTedc-Tedc F 380 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Ac 3-OTedc-Tedc F 381 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Prn 3-OTedc-Tedc F 382 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Byr 3-OTedc-Tedc F 383 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Hxn 3-OTedc-Tedc F 384 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Octo 3-OTedc-Tedc F 385 Myr Tedc Fo 3-OTedc-Tedc F 386 Myr Tedc Ac 3-OTedc-Tedc F 387 Myr Tedc Prn 3-OTedc-Tedc F 388 Myr Tedc Byr 3-OTedc-Tedc F 389 Myr Tedc Hxn 3-OTedc-Tedc F 390 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-ODdc-Tedc F 391 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-ODdc-Tedc F 392 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-ODdc-Tedc F 393 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Byr 3-ODdc-Tedc F 394 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-ODdc-Tedc F 395 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-ODdc-Tedc F 396 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Octo 3-ODdc-Tedc F 397 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Dco 3-ODdc-Tedc F 398 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Lau 3-ODdc-Tedc F 399 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Myr 3-ODdc-Tedc F 400 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Pal 3-ODdc-Tedc F 401 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ste 3-ODdc-Tedc F 402 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Eicn 3-ODdc-Tedc F 403 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OAc-Byr 3-OBu-Bu F 404 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OByr-Hxn 3-OHx-Hx F 405 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OHxn-Octo 3-OOc-Oc F 406 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OOcto-Dco 3-ODc-Dc F 407 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-ODco-Lau 3-ODdc-Ddc F 408 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-ODdc-Tedc F 409 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OH-Myr 3-ODdc-Tedc F 410 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 2-F-3-OLau-Myr 2-F-3-ODdc-Tedc F 411 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 2-F-3-OH-Dco 3-ODdc-Tedc F 412 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 2-Cl-3-OLau-Myr 2-Cl-3-ODdc-Tedc F 413 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-OTedc-Ddc F 414 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-OTedc-Ddc F 415 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Lau 3-ODdc-Tedc F 416 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OMyr-Pal 3-OHdc-Hdc F 417 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OPal-Ste 3-OOdc-Odc F 418 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OSte-Eicn 3-OEi-Ei F 419 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Fo 3-ODdc-Tedc H 420 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Ac 3-ODdc-Tedc H 421 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Prn 3-ODdc-Tedc H 422 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Byr 3-ODdc-Tedc H 423 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Hxn 3-ODdc-Tedc H 424 3-OH-Lau 3-OH-Ddc Octo 3-ODdc-Tedc H 425 Myr Tedc Fo 3-ODdc-Tedc H 426 Myr Tedc Ac 3-ODdc-Tedc H 427 Myr Tedc Prn 3-ODdc-Tedc H 428 Myr Tedc Byr 3-ODdc-Tedc H 429 Myr Tedc Hxn 3-ODdc-Tedc H 430 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-ODdc-Tedc H 431 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-ODdc-Tedc H 432 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-ODdc-Tedc H 433 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Byr 3-ODdc-Tedc H 434 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-ODdc-Tedc H 435 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-ODdc-Tedc H 436 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Octo 3-ODdc-Tedc H 437 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Dco 3-ODdc-Tedc H 438 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Lau 3-ODdc-Tedc H 439 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Myr 3-ODdc-Tedc H 440 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Pal 3-ODdc-Tedc H 441 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ste 3-ODdc-Tedc H 442 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Eicn 3-ODdc-Tedc H 443 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OAc-Byr 3-OBu-Bu H 444 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OByr-Hxn 3-OHx-Hx H 445 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OHxn-Octo 3-OOc-Oc H 446 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OOcto-Dco 3-ODc-Dc H 447 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-ODco-Lau 3-ODdc-Ddc H 448 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-ODdc-Tedc H 449 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OH-Myr 3-ODdc-Tedc H 450 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 2-F-3-OLau-Myr 2-F-3-ODdc-Tedc H 451 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 2-F-3-OH-Dco 3-ODdc-Tedc H 452 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 2-Cl-3-OLau-Myr 2-Cl-3-ODdc-Tedc H 453 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-OTedc-Ddc H 454 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Myr 3-OTedc-Ddc H 455 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OLau-Lau 3-OTedc-Ddc H 456 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OMyr-Pal 3-OHdc-Hdc H 457 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OPal-Ste 3-OOdc-Odc H 458 3-OH-Myr 3-OH-Tedc 3-OSte-Eicn 3-OEi-Ei H 459 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OTedc-Tedc H 460 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OTedc-Tedc H 461 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OTedc-Tedc H 462 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-OTedc-Tedc H 463 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OTedc-Tedc H 464 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OTedc-Tedc H 465 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OTedc-Ddc H 466 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OTedc-Ddc H 467 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OTedc-Ddc H 468 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-OTedc-Ddc H 469 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OTedc-Ddc H 470 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OTedc-Ddc H 471 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-ODdc-Ddc H 472 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-ODdc-Ddc H 473 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-ODdc-Ddc H 474 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-ODdc-Ddc H 475 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-ODdc-Ddc H 476 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-ODdc-Ddc H 477 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Fo 3-OTedc-Hdc H 478 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Ac 3-OTedc-Hdc H 479 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Prn 3-OTedc-Hdc H 480 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Bry 3-OTedc-Hdc H 481 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Val 3-OTedc-Hdc H 482 3-OH-Myr 3-OH-Tedc Hxn 3-OTedc-Hdc H -------------------------------------------------------------------- 上記表中、好適なものとしては、1、2、3、7、8、
9、12、13、14、45、46、47、51、5
2、53、56、57、58、89、90、91、9
6、97、98、102、103、104、108、1
09、110、114、115、116、120、12
1、122、126、127、128、132、13
3、134、138、139、140、144、14
5、146、150、182、183、184、19
4、234、240、252、263、264、26
5、276、282、287、316、322、32
7、380、386、391及び431をあげることが
でき、さらに好適には、2、3、8、9、13、14、
46、47、52、53、57、58、103、10
4、109、110、115、121、127、12
8、133、134、139、145、150、18
3、194、264、276、287、316、32
7、380、391及び431であり、特に好適には、 2:2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセタミド−
2−デオキシ−6−O−メチル−4−O−ホスホノ−3
−O−{(R)−3−テトラデカノイルオキシテトラデ
シル}−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−
3−ヒドロキシドデカナミド}−4−O−{(R)−3
−ヒドロキシドデシル}−3−デオキシ−D−グリセロ
−D−イド−ヘプトニン酸、 8:2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセタミド−
2−デオキシ−6−O−メチル−4−O−ホスホノ−3
−O−{(R)−3−テトラデカノイルオキシテトラデ
シル}−β−D−グルコピラノシル]−3−テトラデカ
ナミド−4−O−テトラデシル−3−デオキシ−D−グ
リセロ−D−イド−ヘプトニン酸、 13:2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセタミド
−2−デオキシ−6−O−メチル−4−O−ホスホノ−
3−O−{(R)−3−テトラデカノイルオキシテトラ
デシル}−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)
−3−ヒドロキシテトラデカナミド}−4−O−
{(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}−3−デオキ
シ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸、 46:2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセタミド
−2−デオキシ−4−O−ホスホノ−3−O−{(R)
−3−テトラデカノイルオキシテトラデシル}−β−D
−グルコピラノシル]−3−{(R)−3−ヒドロキシ
ドデカナミド}−4−O−{(R)−3−ヒドロキシド
デシル}−3−デオキシ−D−グリセロ−D−イド−ヘ
プトニン酸、 52:2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセタミド
−2−デオキシ−4−O−ホスホノ−3−O−{(R)
−3−テトラデカノイルオキシテトラデシル}−β−D
−グルコピラノシル]−3−テトラデカナミド−4−O
−テトラデシル−3−デオキシ−D−グリセロ−D−イ
ド−ヘプトニン酸、 57:2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセタミド
−2−デオキシ−4−O−ホスホノ−3−O−{(R)
−3−テトラデカノイルオキシテトラデシル}−β−D
−グルコピラノシル]−3−{(R)−3−ヒドロキシ
テトラデカナミド}−4−O−{(R)−3−ヒドロキ
シテトラデシル}−3−デオキシ−D−グリセロ−D−
イド−ヘプトニン酸、 121:2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセタミ
ド−2−デオキシ−4−O−ホスホノ−3−O−
{(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}−β−D−グ
ルコピラノシル]−3−{(R)−3−ヒドロキシテト
ラデカナミド}−4−O−{(R)−3−ヒドロキシテ
トラデシル}−3−デオキシ−D−グリセロ−D−イド
−ヘプトニン酸、 127:2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセタミ
ド−2−デオキシ−4−O−ホスホノ−3−O−
{(R)−3−ドデカノイルオキシテトラデシル}−β
−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−3−ヒドロ
キシテトラデカナミド}−4−O−{(R)−3−ヒド
ロキシテトラデシル}−3−デオキシ−D−グリセロ−
D−イド−ヘプトニン酸、 139:2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセタミ
ド−2,6−ジデオキシ−4−O−ホスホノ−6−フル
オロ−3−O−{(R)−3−テトラデカノイルオキシ
テトラデシル}−β−D−グルコピラノシル]−3−
{(R)−3−ヒドロキシドデカナミド}−4−O−
{(R)−3−ヒドロキシドデシル}−3−デオキシ−
D−グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸、 150:2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセタミ
ド−2,6−ジデオキシ−6−フルオロ−4−O−ホス
ホノ−3−O−{(R)−3−テトラデカノイルオキシ
テトラデシル}−β−D−グルコピラノシル]−3−
{(R)−3−ヒドロキシテトラデカナミド}−4−O
−{(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}−3−デオ
キシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸、 287:2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセタミ
ド−2−デオキシ−3−O−{(R)−3−ドデシルオ
キシテトラデシル}−6−O−メチル−4−O−ホスホ
ノ−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−3−
ヒドロキシテトラデカナミド}−4−O−{(R)−3
−ヒドロキシテトラデシル}−3−デオキシ−D−グリ
セロ−D−イド−ヘプトニン酸、 327:2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセタミ
ド−2−デオキシ−3−O−{(R)−3−ドデシルオ
キシテトラデシル}−4−O−ホスホノ−β−D−グル
コピラノシル]−3−{(R)−3−ヒドロキシテトラ
デカナミド}−4−O−{(R)−3−ヒドロキシテト
ラデシル}−3−デオキシ−D−グリセロ−D−イド−
ヘプトニン酸、及び、 391:2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセタミ
ド−2,6−ジデオキシ−3−O−{(R)−3−ドデ
シルオキシテトラデシル}−6−フルオロ−4−O−ホ
スホノ−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−
3−ヒドロキシテトラデカナミド}−4−O−{(R)
−3−ヒドロキシテトラデシル}−3−デオキシ−D−
グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸である。
【0051】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(I)を有する化
合物は、以下の方法により、公知化合物(II)及び公
知化合物(XI)(カルボハイドレート・リサーチ、第
222巻、57頁(1991年))を出発原料として用いて、製
造することができる。
【0052】
【化4】
【0053】
【化5】
【0054】
【化6】
【0055】
【化7】
【0056】
【化8】 上記工程中、R1、R2、R3、R4及びR5は、前述した
ものと同意義を示す。
【0057】上記工程中、R6及びR7は、同一又は異な
って水素原子、C1−C6アルキル基又はC6−C10アリ
ール基を示す。
【0058】R8は、下記(置換基群B)から選択され
た一種以上の基で置換されていてもよいC1−C20アル
キル基、C2−C20アルケニル基若しくはC2−C20アル
キニル基であり、(置換基群B)は、ハロゲン原子、保
護された水酸基(該保護基としては、好適には、トリク
ロロエトキシカルボニル基又はベンジル基である。)、
オキソ基、オキソ基を有していてもよいC1−C20アル
コキシ基、オキソ基を有していてもよいC2−C20アル
ケニルオキシ基及びオキソ基を有していてもよいC2
20アルキニルオキシ基からなる群である。
【0059】R9は、下記(置換基群C)から選択され
た一種以上の基で置換されていてもよいC1−C20アル
カノイル基、C2−C20アルケノイル基若しくはC2−C
20アルキノイル基であり、(置換基群C)は、ハロゲン
原子、保護された水酸基(該保護基としては、好適に
は、トリクロロエトキシカルボニル基又はベンジル基で
ある。)、オキソ基、オキソ基を有していてもよいC1
−C20アルコキシ基、オキソ基を有していてもよいC2
−C20アルケニルオキシ基及びオキソ基を有していても
よいC2−C20アルキニルオキシ基からなる群である。
【0060】R10は、下記(置換基群D)から選択され
た一種以上の基で置換されていてもよいC1−C20アル
キル基、C2−C20アルケニル基若しくはC2−C20アル
キニル基であり、(置換基群D)は、ハロゲン原子、保
護された水酸基(該保護基としては、好適には、p−メ
トキシベンジル基又はトリクロロエトキシカルボニル基
である。)、オキソ基、オキソ基を有していてもよいC
1−C20アルコキシ基、オキソ基を有していてもよいC2
−C20アルケニルオキシ基及びオキソ基を有していても
よいC2−C20アルキニルオキシ基からなる群である。
【0061】R11は、置換基を有してもよいC6−C10
アリール基、置換基を有してもよいC7−C11アラルキ
ル基又は1乃至3個のアリール基で置換されていてもよ
いメチル基を示し、好適には、フェニル基、ベンジル基
又はジフェニルメチル基である。
【0062】R12は、下記(置換基群E)から選択され
た一種以上の基で置換されていてもよいC1−C20アル
キル基、C2−C20アルケニル基若しくはC2−C20アル
キニル基であり、(置換基群E)は、ハロゲン原子、水
酸基、オキソ基、オキソ基を有していてもよいC1−C
20アルコキシ基、オキソ基を有していてもよいC2−C
20アルケニルオキシ基及びオキソ基を有していてもよい
2−C20アルキニルオキシ基からなる群である。
【0063】R13は、下記(置換基群F)から選択され
た一種以上の基で置換されていてもよいC1−C20アル
キル基、C2−C20アルケニル基若しくはC2−C20アル
キニル基であり、(置換基群F)は、ハロゲン原子、保
護された水酸基(該保護基としては、好適には、p−メ
トキシベンジル基又はトリクロロエトキシカルボニル基
である。)、オキソ基、オキソ基を有していてもよいC
1−C20アルコキシ基、オキソ基を有していてもよいC2
−C20アルケニルオキシ基、オキソ基を有していてもよ
いC2−C20アルキニルオキシ基、オキソ基を有してい
てもよいC1−C20アルカノイルオキシ基、オキソ基を
有していてもよいC3−C20アルケノイルオキシ基及び
オキソ基を有していてもよいC3−C20アルキノイルオ
キシ基からなる群である。
【0064】R14は、C1−C4アルキル基を示す。
【0065】R15は、C1−C6アルキル基を示す。
【0066】R16は、水素原子又はハロゲン原子を示
す。
【0067】R17は、水素原子、ハロゲン原子、保護さ
れた水酸基(該保護基としては、好適には、ベンジルオ
キシカルボニル基又はジフェニルメチル基である。)、
オキソ基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、オ
キソ基を有していてもよいC 2−C6アルケニルオキシ基
又はオキソ基を有していてもよいC2−C6アルキニルオ
キシ基を示す。
【0068】本発明の化合物(I)を製造する工程は、
以下の3工程からなる。
【0069】すなわち、 (1)A工程は、中間体(X)を製造する工程である。 (2)B工程は、中間体(XXI)、(XXIX)及び
(XXXII)を製造する工程であり、所望する化合物
(I)に応じて、Ba法、Bb法又はBc法の方法を選
択できる。 (3)C工程は、A工程で得られた中間体(X)と、B
工程で得られた中間体(XXI)、(XXIX)又は
(XXXII)とを縮合し、本発明の化合物(I)を製
造する工程である。
【0070】以下、各工程につき、説明する。
【0071】(A工程) (第A1工程)本工程は、2位アジド体化合物(II
I)を製造する工程であり、公知出発化合物(II)に
不活性溶剤中、塩基存在下、アジド化剤を処理すること
によって達成される。
【0072】使用される溶剤は、反応を阻害せず、出発
物質を溶解するものであれば特に限定はないが、好適に
はメチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素のよう
なハロゲン化炭化水素類;メタノール、エタノールのよ
うなアルコール類であり、好適にはメタノールである。
【0073】アジド化剤としては、トリフルオロメタン
スルホニルアジドの0.4Nメチレンクロリド溶液を調
整して使用する。
【0074】使用される塩基は、ジメチルアミノピリジ
ンが好適である。
【0075】反応温度は、−20乃至30℃であり、好
適には、15乃至25℃である。
【0076】反応時間は、3時間乃至24時間であり、
好適には、8時間乃至24時間である。
【0077】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0078】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0079】(第A2工程)本工程は化合物(III)
の3位水酸基がアルキル化(アルケニル基、アルキニル
基を導入する場合も含む。以下、製造工程の説明におい
て、同様の定義とする。)された化合物(IV)を製造
する工程であり、不活性溶剤中、強塩基によって化合物
(III)のアルコキシドを発生させ、アルキル化剤を
反応させることによって達成される。
【0080】使用される溶剤としては、ジオキサン、テ
トラヒドロフランなどのエーテル類;ホルムアミド、ジ
メチルホルムアミドなどのアミド類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素類などであり、好適
にはジメチルホルムアミドである。
【0081】使用されるアルキル化剤としては、ハロゲ
ン化炭化水素類、スルホン酸エステル類などが挙げら
れ、好適にはスルホン酸エステル類である。本工程で
は、式:R8OSO2CH3(式中、R8は、前記と同意義を示
す)で表される化合物が使用される。
【0082】使用される塩基としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属;n-ブチ
ルリチウム、t-ブチルリチウムなどのアルキルリチウム
類;水素化カリウム、水素化ナトリウムなどの水素化ア
ルカリ金属等が挙げられるが、好適には水素化ナトリウ
ムである。
【0083】反応温度は、−78℃乃至80℃で行われ
るが、好適には、0℃乃至60℃である。
【0084】反応時間は、反応温度、原料、試薬または
使用される溶剤等によって異なるが、通常、2時間乃至
24時間であり、好適には、2時間乃至8時間である。
【0085】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0086】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0087】(第A3工程)本工程は、化合物(IV)
の1位が脱保護された化合物(V)を製造する工程であ
り、不活性溶媒中、化合物(IV)の1位アリル基を金
属触媒によって異性化させ、その後加水分解することに
よって達成される。
【0088】使用される金属触媒としては、パラジウ
ム、ロジウム、イリジウムなどの錯体が用いられるが、
好適には(1,5−シクロオクタジエン)ビス(メチルジ
フェニルホスフィン)イリジウム(I)ヘキサフルオロ
ホスフェート([Ir(COD)(PMePh 2)2]PF6)である。
【0089】使用される溶剤は、例えばメチレンクロリ
ド、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化
水素類;エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランの
ようなエーテル類;酢酸エチルのようなエステル類;ア
セトニトリルのようなニトリル類が挙げられるが、好適
には、エーテル類であり、更に好適にはテトラヒドロフ
ランである。
【0090】反応温度は、0乃至50℃であり、好適に
は、5乃至25℃である。
【0091】反応時間は、10分乃至24時間であり、
好適には、30分乃至5時間である。
【0092】異性化したビニルエーテルの加水分解条件
としては、塩酸や硫酸などの鉱酸、ギ酸、p-トルエンス
ルホン酸などの有機酸や水中でヨウ素を作用させること
であるが、好適には、ピリジン−水の混合溶媒中でヨウ
素を作用させることである。
【0093】反応温度は、0乃至100℃であり、好適
には、25乃至45℃である。
【0094】反応時間は、10分乃至24時間であり、
好適には、30分乃至5時間である。
【0095】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0096】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0097】(第A4工程)本工程は、中間体であるト
リクロロアセトイミデート体(VI)を製造する工程で
あり、化合物(V)の1位水酸基に、不活性溶剤中、塩
基存在下、トリクロロアセトニトリルを作用させること
により達成される。
【0098】使用される溶剤は、例えばメチレンクロリ
ド、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化
水素類;エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランの
ようなエーテル類;酢酸エチルのようなエステル類;ア
セトニトリルのようなニトリル類が挙げられるが、好適
には、ハロゲン化炭化水素類であり、更に好適にはメチ
レンクロリドである。
【0099】塩基としては、1,8−ジアザビシクロ[5,4,
0]−7−ウンデセン(DBU)などの有機塩基;又はナトリ
ウムヒドリド、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどの無機
塩基が用いられるが、好適には有機塩基であり、更に好
適には1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(D
BU)である。
【0100】反応温度は−25乃至50℃であり、好適
には、0乃至25℃である。
【0101】反応時間は、10乃至24時間であり、好
適には、30分乃至2時間である。
【0102】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0103】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0104】(第A5工程)本工程は、1位シアノ体
(VII)を製造する工程であり、不活性溶剤中、触媒
存在下に、化合物(VI)をシアノ化剤で処理すること
によって達成される。
【0105】使用される溶剤は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はない
が、アセトニトリルのようなニトリル類;メチレンクロ
リド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタンのよ
うなハロゲン化炭化水素類を挙げることができ、好適に
は、ハロゲン化炭化水素類であり、特に好適にはメチレ
ンクロリドである。
【0106】使用されるシアノ化剤としては、シアン化
ナトリウム、シアン化カリウム又はトリメチルシリルシ
アニド等が挙げられるが、トリメチルシリルシアニドが
好適である。
【0107】使用される触媒は、四塩化スズ、トリフル
オロボロン/エーテラート、塩化アルミニウム、塩化第
二鉄、トリメチルシリルトリフレートなどのルイス酸が
あげられ、好適にはトリメチルシリルトリフレートであ
る。
【0108】反応温度は、−40℃乃至100℃で行わ
れるが、好適には、10℃乃至40℃である。
【0109】反応時間は、反応温度、試薬又は使用され
る溶剤等により異なるが、通常、10分乃至10時間で
あり、好適には、30分乃至5時間である。
【0110】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0111】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0112】(第A6工程)本工程は、不活性溶剤中、
化合物(VII)のアジド基を還元し、2位アミノ体
(VIII)を製造する工程であり、化合物(VII)
に還元剤を処理することによって達成される。
【0113】アジド基の還元に使用される溶剤は、反応
を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば
特に限定はないが、テトラヒドロフラン、ジオキサンの
ような水溶性エーテル類が挙げられ、好適にはテトラヒ
ドロフランである。
【0114】アジド基の還元剤は、ホスフィン類とアン
モニア水が挙げられる。トリメチルホスフィン、トリエ
チルホスフィンのようなトリアルキルホスフィンとアン
モニア水、又はトリフェニルホスフィンのようなトリア
リールホスフィンとアンモニア水が挙げられるが、好適
にはトリフェニルホスフィンとアンモニア水である。
【0115】還元剤との反応時間は、1乃至24時間で
あり、好適には、1時間である。
【0116】反応時間は、0乃至50℃であるが、好適
には、0乃至25℃である。
【0117】化合物(VII)とホスフィン類の反応混
合物とアンモニア水の反応温度は、0乃至50℃であ
り、好適には室温である。
【0118】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0119】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0120】(第A7工程)本工程は、化合物(VII
I)の2位アミノ基をアシル化し、化合物(IX)を製
造する工程であり、化合物(VIII)にアシル化剤を
処理することによって達成される。
【0121】アシル化剤は、式:R9OH(式中、R9
前記と同意義を示す)で表されるカルボン酸が使用され
る。
【0122】使用される溶剤は、テトラヒドロフラン、
ジオキサンのようなエーテル類;メチレンクロリド、ク
ロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素
類;N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類を挙
げることができるが、好適にはハロゲン化炭化水素類で
あり、更に好適にはメチレンクロリドである。
【0123】縮合剤としては、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミドが使用される。また、同時に、4−ジメチルア
ミノピリジンを添加することにより、反応が促進され、
副生成物を抑制することができる。
【0124】反応温度は、0乃至50℃であり、好適に
は、15乃至25℃(室温)である。
【0125】反応時間は、1時間乃至24時間であり、
好適には、1時間乃至5時間である。
【0126】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0127】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0128】(第A8工程)本工程は、化合物(IX)
の4位及び6位の脱保護、1位ニトリル基のカルボン酸
への変換及びエステル化により、化合物(X)を製造す
る工程であり、化合物(IX)の不活性溶剤中での酸加
水分解、続く、エステル化剤処理によって達成される。
【0129】加水分解で用いられる溶剤は、有機溶剤と
水との混合溶剤であり、有機溶剤としては、メタノー
ル、エタノールのようなアルコール類;ジエチルエーテ
ル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフランのよう
なエーテル類;アセトニトリルのようなニトリル類;及
びホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなア
ミド類などの水溶性有機溶剤であり、好適にはエーテル
類(ジオキサン)である。
【0130】加水分解で用いられる酸は、塩酸、硫酸の
ような鉱酸であり、好適には塩酸である。
【0131】反応温度は、20乃至100℃であり、好
適には、50乃至80℃である。
【0132】反応時間は、1乃至10時間であり、好適
には、2乃至5時間である。
【0133】反応後の処理は、そのまま減圧下濃縮し、
更に精製することなく次の反応に用いられる。
【0134】エステル化剤は、生成したエステルより再
び酸性条件下でもとのカルボン酸を回復することのでき
るようなエステル化剤であれば特に限定されず、ジアゾ
メタン;又はジフェニルジアゾメタンのようなエステル
化剤が挙げられ、好適にはジフェニルジアゾメタンであ
る。
【0135】エステル化の溶剤は、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエーテル類;メチレンクロリ
ド、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化
水素類;ジメチルホルムアミドのようなアミド類であ
り、好適にはアミド類であり、更に好適にはジメチルホ
ルムアミドである。
【0136】エステル化の反応温度は、0乃至100℃
であり、好適には、25乃至60℃である。
【0137】反応時間は、30分乃至24時間であり、
好適には、1乃至10時間である。
【0138】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0139】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0140】本工程で得られた化合物(X)は、後述す
る化合物(XXI)、(XXIX)又は(XXXII)
と縮合して、化合物(I)を製造する。
【0141】(B工程) (Ba法) (第Ba1工程)本工程は、化合物(XI)の3位水酸
基をアルキル化し、化合物(XII)を製造する工程で
あり、第A2工程と同様の条件で行うことにより達成さ
れる。
【0142】使用される試薬としては、式:R10OSO2CH
3(式中、R10は前記と同意義を示す)で表されるスル
ホン酸エステルが使用される。
【0143】(第Ba2工程)本工程は、化合物(XI
I)の2位の保護基が脱保護された化合物(XIII)
を製造する工程であり、不活性溶剤中、アルカリ条件下
で脱保護することによって達成される。
【0144】使用される溶剤は、メタノール、エタノー
ルのようなアルコール類;ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフランのようなエーテル類;アセトニトリルのよう
なニトリル類;アセトン、メチルエチルケトンのような
ケトン類が挙げられるが、好適にはアルコール類(エタ
ノール)である。
【0145】使用されるアルカリは、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素
類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような水酸化
アルカリ金属;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエト
キシドのようなアルカリ金属アルコキシドが挙げられる
が、好適には水酸化アルカリ金属である。
【0146】反応温度は、0℃乃至100℃で行われる
が、好適には、25℃乃至80℃である。
【0147】反応時間は、通常、30分乃至24時間で
あり、好適には、1時間乃至5時間である。
【0148】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0149】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0150】(第Ba3工程)本工程は、化合物(XI
II)の2位アミノ基が保護された化合物(XIV)を
製造する工程であり、不活性溶剤中、塩基性条件下で保
護化剤で処理することによって達成される。
【0151】使用される溶剤は、メチレンクロリド、ク
ロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン系炭化水素
類;エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランのよう
なエーテル類;アセトニトリルのようなニトリル類が挙
げられるが、好適にはハロゲン化炭化水素類であり、特
に好適にはメチレンクロリドである。
【0152】使用される保護化剤としては、後述する第
C1工程のグリコシル化を妨げないものであり、好適に
はトリクロロエトキシカルボニルクロリドである。
【0153】使用される塩基は、ピリジン、ジメチルア
ミノピリジンのようなピリジン類;トリエチルアミン、
トリブチルアミンのようなトリアルキルアミン類;炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金
属炭酸水素塩類などが挙げられるが、好適にはアルカリ
金属炭酸水素塩類(炭酸水素ナトリウム)である。
【0154】反応温度は、−20℃乃至60℃であり、
好適には、0℃乃至25℃である。
【0155】反応時間は、通常、30分乃至24時間で
あり、好適には、1時間乃至5時間である。
【0156】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0157】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0158】(第Ba4工程)本工程は、化合物(XI
V)の4位及び6位の水酸基の保護基を酸処理により脱
保護することによって達成される。
【0159】酸としては、塩酸、硫酸のような無機酸;
酢酸、しゅう酸のような有機酸が挙げられるが、好適に
は、有機酸であり、更に好適には、水で希釈(70乃至
90%)した酢酸である。
【0160】反応温度は、20乃至100℃であり、好
適には、40乃至80℃である。
【0161】反応時間は、10分乃至24時間である
が、好適には、30分乃至5時間である。
【0162】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0163】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0164】(第Ba5工程)本工程は、化合物(X
V)の6位水酸基が選択的に保護された化合物(XV
I)を製造する工程であり、不活性溶剤中、塩基存在
下、エステル化剤を処理することによって達成される。
【0165】使用される保護化剤としては、脱保護処理
を行うことによって6位水酸基が収率良く回復できるも
のであればよく、例えば、tert-ブトキシカルボニルク
ロリドのようなアルキルオキシカルボニルハライド、ベ
ンジルオキシカルボニルクロリドのようなアラルキルオ
キシカルボニルハライド、トリクロロエトキシカルボニ
ルクロリドのようなハロゲン化アルコキシカルボニルハ
ライド、トリフェニルメチルクロリド、ジフェニルメチ
ルクロリドのようなアリール置換アルキルハライドが挙
げられるが、好適には、ベンジルオキシカルボニルクロ
リドである。
【0166】使用される塩基は、ピリジン、ジメチルア
ミノピリジン、トリエチルアミン、N,N-ジメチルアニリ
ンのような有機塩基類であるが、好適にはピリジンであ
る。
【0167】使用される溶剤は、メチレンクロリド、ク
ロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素
類;エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランのよう
なエーテル類;酢酸エチルのようなエステル類が挙げら
れるが、好適にはハロゲン化炭化水素類であり、特に好
適にはメチレンクロリドである。
【0168】反応温度は−50乃至50℃であり、好適
には、−10乃至30℃である。
【0169】反応時間は、10分乃至24時間であり、
好適には、30分乃至5時間である。
【0170】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0171】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0172】(第Ba6工程)本工程は、化合物(XV
I)の4位水酸基がリン酸化された化合物(XVII)
を製造する工程であり、不活性溶剤中、塩基存在下、リ
ン酸化剤で処理することにより達成される。
【0173】リン酸化剤は、式:(R11O)2P(=O)Xで表
されるリン酸ハライドが使用される。式中、Xは塩素、
臭素、よう素のようなハロゲン原子を示し、好適には塩
素原子である。リン酸ハライドとしては、あとでリン酸
エステル化合物(XXXV)を脱保護してリン酸化合物
(I)に変換する際、保護基R11が収率良く容易に除去
できるようなものであればよく、好適にはベンジルホス
ホリルクロリド又はフェニルホスホリルクロリドが挙げ
られる。
【0174】使用される塩基は、ピリジン、ジメチルア
ミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニ
リンのような有機塩基類であるが、好適にはジメチルア
ミノピリジンである。
【0175】使用される溶剤は、メチレンクロリド、ク
ロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン系炭化水素
類;エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのよう
なエーテル類;酢酸エチルのようなエステル類が挙げら
れるが、好適にはハロゲン化炭化水素類(メチレンクロ
リド)である。
【0176】反応温度は、0乃至50℃であり、好適に
は、5乃至30℃である。
【0177】反応時間は、10分乃至24時間であり、
好適には、30分乃至5時間である。
【0178】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0179】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0180】(第Ba7工程)本工程は、任意に行われ
る工程であり、必要がなければ、とばして先の第Ba9
工程に進むことができる。
【0181】本工程は、化合物(XVII)の3位アル
キル基(R10)中にp−メトキシベンジル基が存在する
場合に、p−メトキシベンジル基を脱保護して化合物
(XVIII)を製造する工程であり、不活性溶剤中、
水存在下、脱保護剤で処理することによって達成され
る。
【0182】使用される溶剤としては、アセトニトリル
のようなニトリル類;メチレンクロリド、クロロホルム
のようなハロゲン化炭化水素類が挙げられるが、好適に
は、メチレンクロリドである。
【0183】使用される脱保護剤は、硝酸セリウム(I
V)アンモニウム(CAN)、N-ブロモスクシンイミド(N
BS)、トリフェニルカルベニウムテトラフルオロボレー
ト、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン
(DDQ)などが挙げられるが、好適には2,3−ジクロロ−
5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)である。
【0184】反応温度は、0乃至30℃であり、好適に
は、15乃至25℃である。
【0185】反応時間は、30分乃至8時間であり、好
適には、1乃至5時間である。
【0186】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0187】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0188】(第Ba8工程)本工程は、化合物(XV
III)の3位アルキル基(R12)中の水酸基をアシル
化して化合物(XIX)を製造する工程であり、不活性
溶剤中、塩基存在下、アシル化剤で処理することによっ
て達成される。
【0189】アシル化剤は、好適には、C12−C14アル
カノイルクロリドが使用され、更に好適には、ミリスト
イルクロリドである。
【0190】使用される溶剤は、テトラヒドロフラン、
ジオキサンのようなエーテル類;メチレンクロリド、ク
ロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素
類;N,N−ジメチルアミドのようなアミド類が挙げら
れるが、好適にはエーテル類であり、特に好適にはテト
ラヒドロフランである。
【0191】使用される塩基としては、ピリジン、ジメ
チルアミノピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメ
チルアニリンのような有機塩基類であるが、好適にはジ
メチルアミノピリジンとトリエチルアミンである。
【0192】反応温度は、0乃至80℃であり、好適に
は、0乃至25℃である。
【0193】反応時間は、1時間乃至24時間であり、
好適には、1時間乃至8時間である。
【0194】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0195】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0196】(第Ba9工程)本工程は、化合物(XI
X)の1位アリル基が脱保護された化合物(XX)を製
造する工程であり、第A3工程と同様な条件で処理する
ことによって達成される。
【0197】(第Ba10工程)本工程は主要中間体の
一つであるトリクロロアセトイミデート体(XXI)を
製造する工程であり、第A4工程と同様な条件で、不活
性溶剤中、塩基存在下、トリクロロアセトニトリルを作
用させることにより達成される。
【0198】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0199】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0200】(Bb法) (第Bb1工程)本工程は、第Ba4工程で得られた化
合物(XV)の6位水酸基を選択的に保護した化合物
(XXII)を製造する工程であり、化合物(XV)に
不活性溶剤中、塩基存在下、シリル化剤を処理させるこ
とによって達成される。
【0201】シリル化剤は、式:(R14)3SiX'(式中、
14は前記と同意義を示し、X’は、ハロゲン原子又は
トリフルオロメタンスルホニル基を示す)で表されるト
リアルキルシリルハライド又はトリアルキルシリルトリ
フルオロメタンスルホナートを用いるが、好適には、te
rt−ブチルジメチルシリルクロリドである。
【0202】使用される塩基は、ピリジン、ジメチルア
ミノピリジンのようなピリジン類;トリエチルアミン、
トリブチルアミンのようなトリアルキルアミン類;アニ
リン、N,N−ジメチルアニリンのようなアニリン類;2,6
−ルチジンのようなルチジン類が挙げられるが、好適に
はジメチルアミノピリジンである。
【0203】使用される溶剤は、メチレンクロリド、ク
ロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素
類;エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランのよう
なエーテル類;アセトニトリルのような二トリル類が挙
げられるが、好適にはメチレンクロリドである。
【0204】反応温度は、0乃至50℃であり、好適に
は、15乃至25℃である。
【0205】反応時間は、1時間乃至24時間であり、
好適には、1時間乃至8時間である。
【0206】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0207】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0208】(第Bb2工程)本工程は、化合物(XX
II)の4位水酸基がリン酸化された化合物(XXII
I)を製造する工程であり、第Ba6工程と同様の条件
で処理することによって達成される。
【0209】(第Bb3工程)本工程は、任意に行われ
る工程であり、必要がなければ、とばして先の第Bb5
工程に進むことができる。
【0210】本工程は、化合物(XXIII)の3位ア
ルキル基(R10)中の保護基が脱保護された化合物(X
XIV)を製造する工程であり、第Ba7工程と同様の
条件で処理することによって達成される。
【0211】(第Bb4工程)本工程は、化合物(XX
IV)の3位アルキル基(R12)中の水酸基をアシル化
して化合物(XXV)を製造する工程であり、第Ba8
工程と同様の条件で処理することによって達成される。
【0212】(第Bb5工程)本工程は、化合物(XX
V)の6位保護基を除去して化合物(XXVI)を製造
する工程であり、不活性溶剤中、酸性条件下で加水分解
することによって達成される。
【0213】加水分解に使用される酸としては、塩酸、
硫酸のような無機酸、酢酸、しゅう酸のような有機酸が
挙げられるが、好適には、3N塩酸水溶液である。
【0214】使用される溶剤は、ジオキサン、テトラヒ
ドロフランのような水溶性のもので、好適には、テトラ
ヒドロフランである。
【0215】反応温度は、20乃至80℃であり、好適
には、20乃至50℃である。
【0216】反応時間は、30分乃至24時間であり、
好適には、1時間乃至8時間である。
【0217】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0218】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0219】(第Bb6工程)本工程は、化合物(XX
VI)の6位水酸基がアルキル化された化合物(XXV
II)を製造する工程であり、以下のの方法で達成さ
れる。特に、R15がメチル基の場合には、の方法を用
いることができる。 R15が、C1−C6アルキル基である場合 本工程は、不活性溶剤中、塩基又は酸化銀(II) (AgO)の
存在下、化合物(XXVI)をアルキル化剤で処理する
ことによって達成される。
【0220】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度以上溶解するものであれば特に
限定はなく、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン
のような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、ク
ロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベン
ゼンのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル、酢酸
プロピル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエーテル類;アセトニトリル、
イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミ
ド、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトア
ミドのようなアミド類をあげることができるが、好適に
は、エーテル類である。
【0221】使用される塩基としては、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金
属炭酸水素塩類;水素化ナトリウム、水素化カリウムの
ようなアルカリ金属水素化物類;N−メチルモルホリ
ン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N-メチル
ピペリジン、ピリジン、ピコリン、4−(N,N-ジメチル
アミノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メ
チルピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジエチルア
ニリン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン
(DBN)、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(D
ABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−
7−エン(DBU)のような有機塩基類をあげることが
できるが、好適には、有機塩基類であり、更に好適に
は、トリエチルアミン、DBN又はDBUである。
【0222】使用されるアルキル化剤としては、式:R
15Z(式中、R15は、前記と同意儀を示し、Zは、ヨウ
素原子、臭素原子、塩素原子、パラトルエンスルホニル
オキシ基又はメタンスルホニルオキシ基である)をあげ
ることができる。
【0223】反応温度は、0℃乃至100℃で行われる
が、好適には、0℃乃至30℃である。
【0224】反応時間は、10分乃至24時間であり、
好適には、1時間乃至18時間である。 R15が、メチル基である場合 本工程は、不活性溶剤中、塩基存在下、化合物(XXV
I)をトリメチルオキソニウムテトラフルオロボレート
で処理することによって達成される。
【0225】使用される溶剤としては、例えば、エーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフランのようなエーテル
類;メチレンクロリド、クルルホルム、四塩化炭素のよ
うなハロゲン化炭化水素;ホルムアミド、N,N-ジメチル
ホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミドのようなアミ
ド類をあげることができるが、好適には、メチレンクロ
リドである。
【0226】使用される塩基としては、好適には、2,6
−ジ−tert−ブチル−4−メリルピリジンをあげること
ができる。
【0227】反応温度は、−50℃乃至100℃で行わ
れるが、好適には、0℃乃至30℃である。
【0228】反応時間は、1時間乃至24時間であり、
好適には、2時間乃至5時間である。
【0229】反応終了後、本反応の目的化合物(XXV
II)は常法に従って、反応混合物から採取される。例
えば、反応混合物を中和した後、濃縮し、酢酸エチルの
ような水と混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化
合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で
乾燥後、溶剤を留去することで得られる。
【0230】得られた化合物は、必要ならば、常法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によっ
て更に精製できる。
【0231】(第Bb7工程)本工程は、化合物(XX
VII)の1位アリル基が脱保護された化合物(XXV
III)を製造する工程であり、第A3工程と同様の処
理をすることによって達成される。
【0232】(第Bb8工程)本工程は、主要中間体の
一つであるトリクロロアセトイミデート体(XXIX)
を製造する工程であり、化合物(XXVIII)を第B
a10工程と同様な条件で処理することによって達成さ
れる。
【0233】(Bc法) (第Bc1工程)本工程は、第Bb5工程で得られた化
合物(XXVI)の6位水酸基がハロゲン原子又は水素
原子に変換された化合物(XXX)を製造する工程であ
る。 (第Bc1−1工程)本工程は、化合物(XXX)のR
16が、ハロゲン原子である場合の製造方法であり、以下
の、又はの方法で行われる。 R16が、フッ素原子である場合 本工程は、不活性溶剤中、化合物(XXVI)をフッ素
化剤で処理することによって達成される。
【0234】使用される溶剤としては、例えば、メチレ
ンクロリド、フルオロトリクロロメタンのようなハロゲ
ン化炭化水素類;エーテル、1,2−ジメトキシエタンの
ようなエーテル類をあげることができるが、好適には、
メチレンクロリドである。
【0235】使用されるフッ素化剤としては、例えば、
(2−クロロエチル)ジエチルアミン、ジエチルアミノ
サルファートリフルオリド(DAST)をあげることができる
が、好適には、DASTである。
【0236】反応温度は、−78℃乃至25℃で行われ
るが、好適には、0℃乃至25℃である。
【0237】反応時間は、1時間乃至18時間である
が、好適には、1時間乃至5時間である。 R16が、塩素原子又は臭素原子である場合 本工程は、不活性溶剤中、化合物(XXVI)に三塩化
リン、三臭化リン、三塩化ホスホリル、三臭化ホスホリ
ル、塩化チオニル又は臭化チオニルを反応させることに
よって達成される。
【0238】使用される溶剤としては、好適には、メチ
レンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロ
ゲン化炭化水素類である。
【0239】反応温度は、−50℃乃至50℃で行われ
るが、好適には、−10℃乃至30℃である。
【0240】反応時間は、1時間乃至18時間である
が、好適には、1時間乃至5時間である。 R16が、ヨウ素原子である場合 本工程は、不活性溶剤中、化合物(XXVI)にヨウ素
及びトリフェニルホスフィンを反応させることによって
達成される。
【0241】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度以上溶解するものであれば特に
限定はなく、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン
のような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、ク
ロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベン
ゼンのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル、酢酸
プロピル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエーテル類;メタノール、エタ
ノールのようなアルコール類;ホルムアミド、N,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド
のようなアミド類をあげることができるが、好適には、
エーテル類である。
【0242】反応温度は、−50℃乃至100℃で行わ
れるが、好適には、0℃乃至30℃である。
【0243】反応時間は、1時間乃至18時間である
が、好適には、1時間乃至5時間である。
【0244】反応終了後、本反応の目的化合物(XX
X)は常法に従って、反応混合物から採取される。例え
ば、反応混合物を中和した後、濃縮し、酢酸エチルのよ
うな水と混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合
物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾
燥後、溶剤を留去することで得られる。
【0245】得られた化合物は、必要ならば、常法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。 (第Bc1−2工程)本工程は、化合物(XXX)のR
16が、水素原子である場合に行われる工程であり、前
記、第Bc1−1工程ので得られるR16が臭素原子で
ある化合物に、不活性溶剤中、テトラブチル錫ハイドラ
イド又はリチウムアルミニウムハイドライドを反応させ
て行われる。
【0246】使用される溶剤としては、例えば、ヘキサ
ン、ヘプタン、リグロインのような脂肪族炭化水素類;
ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素
類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類をあげ
ることができるが、好適には、エーテル類である。
【0247】反応温度は、−50℃乃至50℃で行われ
るが、好適には、−10℃乃至30℃である。
【0248】反応時間は、10分間乃至16時間である
が、好適には、1時間乃至8時間である。
【0249】反応終了後、本反応の目的化合物(XX
X)は常法に従って、反応混合物から採取される。例え
ば、反応混合物を中和した後、濃縮し、酢酸エチルのよ
うな水と混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合
物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾
燥後、溶剤を留去することで得られる。
【0250】得られた化合物は、必要ならば、常法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0251】(第Bc2工程)本工程は、化合物(XX
X)の1位アリル基が脱保護された化合物(XXXI)
を製造する工程であり、第A3工程と同様の条件で処理
することによって達成される。
【0252】(第Bc3工程)本工程は、主要中間体の
一つであるトリクロロアセトイミデート体(XXXI
I)を製造する工程であり、第Ba10工程と同様な条
件で処理することによって達成される。
【0253】(C工程) (第C1工程)本工程は、中間体(XXI)、(XXI
X)又は(XXXII)と中間体(X)との反応によ
り、リピッドA構造を有する化合物(XXXIII)を
製造する工程であり、化合物(XXI)、(XXIX)
又は(XXXII)と化合物(X)を不活性溶剤中、酸
触媒存在下でグリコシル化させることによって達成され
る。
【0254】使用される触媒としては、四塩化スズ、ト
リフルオロボロン/エーテラート、塩化アルミニウム、
塩化第二鉄、トリメチルシリルトリフレート等のルイス
酸が挙げられるが、好適にはトリメチルシリルトリフレ
ートである。
【0255】使用される溶剤は、メチレンクロリド、ク
ロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類;ジエチルエー
テルなどのエーテル類;アセトニトリルなどのニトリル
類;トルエン、ベンゼンなどの芳香族炭化水素類;N,N
−ジメチルホルムアミドなどのアミド類等が挙げられる
が、好適にはハロゲン化炭化水素類であり、特に好適に
はメチレンクロリドである。
【0256】反応温度は、−100乃至25℃で行われ
るが、好適には−78乃至0℃である。
【0257】反応時間は、通常10分乃至10時間であ
り、好適には、30分乃至5時間である。
【0258】反応終了後、例えば、反応混合物を中和し
た後、濃縮し、酢酸エチルのような水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことで得られる。
【0259】得られた化合物は、必要ならば、定法、例
えば、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー等によ
り、精製することもできる。
【0260】(第C2工程)本工程は、化合物(XXX
III)のトリクロロエトキシカルボニル基を除去し、
アシル基R3で変換した化合物(XXXIV)を製造す
る工程であり、不活性溶剤中、化合物(XXXIII)
に脱保護剤を作用された後、アシル化剤を処理すること
によって達成される。
【0261】脱保護工程に使用される溶剤は、酢酸であ
り、トリクロロエトキシカルボニル基の脱保護剤は亜鉛
である。
【0262】反応温度は、0乃至80℃で行われるが、
好適には、10乃至30℃である。
【0263】反応時間は、1時間乃至24時間であり、
好適には、1時間乃至8時間である。
【0264】アシル化剤としては、式:R3OHで表され
るカルボン酸、および式:(R3)2Oで表される酸無水物
が使用され、第A7工程と同様の条件でアシル化を行う
ことができる。式中、R3は前記と同意義である。
【0265】(第C3工程)本工程は、目的化合物
(I)を製造する工程であり、化合物(XXXIV)の
1位保護基、及び、R8、R9、R13及びR17中の水酸基
の保護基並びにリン酸基中の保護基R11を脱保護する工
程であり、文献(T. W. Greene, Protective Groups in
Organic Synthesis)に記載の方法に従って、又は、以
下の方法を用いて達成される。また、化合物(XXXI
V)に数種類の保護基が存在する場合は、保護基に応じ
た方法を組み合わせて順次行うことができる。
【0266】保護基がアラルキル基である場合 本工程は、不活性溶剤中、触媒存在下、水素雰囲気下の
接触還元によってアラルキル保護基を除去する工程であ
る。
【0267】使用される触媒は、パラジウム/カーボ
ン、水酸化パラジウム、水酸化パラジウム/カーボン、
パラジウムブラックが挙げられるが、好適には水酸化パ
ラジウム/カーボンである。
【0268】使用される溶剤は、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、エーテルなどのエーテル類;酢酸エチルの
ようなエステル類;メタノール、エタノールのようなア
ルコール類;ぎ酸、酢酸のような有機酸類が挙げられる
が、好適にはエタノールである。
【0269】反応温度は、0乃至50℃であり、好適に
は、15乃至25℃である。
【0270】反応時間は、1時間乃至48時間であり、
好適には、1時間乃至24時間である。
【0271】反応終了後の処理は、反応混合物より触媒
類を濾別し、得られた濾液を濃縮することによって目的
化合物を得ることができる。必要ならば、再結晶、再沈
殿またはシリカゲルカラムクロマトグラフィー等によっ
て更に精製できる。
【0272】保護基がジフェニルメチル基である場合 保護基がジフェニルメチル基である場合は、上記と同
様に水素雰囲気下の接触還元を行うか、または、不活性
溶剤中、酸で処理することにより達成される。特に、化
合物(XXXIV)に二重結合若しくは三重結合が存在
するときは、酸による脱保護を用いる。
【0273】使用される酸としては、通常、ブレンステ
ッド酸又はルイス酸として使用されるものであれば特に
限定はなく、好適には、塩酸、硫酸、硝酸のような無機
酸;又は酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸のような有機酸である。
【0274】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、例えば、、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン
のような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、ク
ロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベン
ゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素
類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエ
チルのようなエステル類;ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのよ
うなエーテル類;メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、イソアミルアルコールのようなアルコ
ール類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノンのようなケトン類;水、又は、これらの混合溶剤が
好適であり、更に好適には、ハロゲン化炭化水素類、エ
ステル類又はエーテル類である。
【0275】反応温度及び反応時間は、出発物質、溶剤
及び使用される酸の種類・濃度等により異なるが、通常
は−10乃至100℃(好適には、−5乃至50℃)
で、5分乃至48時間(好適には、30分乃至10時
間)である。
【0276】反応終了後の処理は、常法に従って、反応
混合物から採取される。例えば、反応混合物を濃縮し、
酢酸エチルのような水と混和しない有機溶剤を加えて、
水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マ
グネシウム等で乾燥した後、溶剤を留去することで得ら
れる。
【0277】得られた化合物は、必要ならば、常法、例
えば再結晶、またはシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー等によって更に精製できる。
【0278】リン酸基中の保護基R11がフェニル基で
ある場合 リン酸基中の保護基R11がフェニル基である場合は、不
活性溶剤中、触媒存在下、接触還元することにより、脱
保護することができる。
【0279】使用される触媒は、好適には酸化白金であ
る。
【0280】使用される溶剤は、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、エーテルなどのエーテル類;酢酸エチルの
ようなエステル類;メタノール、エタノールのようなア
ルコール類;ぎ酸、酢酸のような有機酸類が挙げられる
が、好適にはテトラヒドロフランである。
【0281】反応温度は、0乃至50℃であり、好適に
は、15乃至25℃である。
【0282】反応時間は、1時間乃至48時間であり、
好適には、1時間乃至24時間である。
【0283】反応終了後の処理は、反応混合物より触媒
類を濾別し、得られた濾液を濃縮することによって目的
化合物を得ることができる。必要ならば、再結晶、再沈
殿またはシリカゲルカラムクロマトグラフィー等によっ
て更に精製できる。
【0284】本発明である、化合物(I)のエステル
は、エステルを形成する基により、通常の方法により製
造することができる。必要に応じて、水酸基の保護、脱
保護をエステル化の前後でおこなう。
【0285】例えば、(1)所望のエステルを形成する
基に対応するアルキルハライドを使用する方法、(2)
所望のエステルを形成する基に対応するアルコールを使
用する方法等があげられる。
【0286】(1)の方法において、使用される溶媒と
しては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解する
ものであれば特に限定はないが、好適には、ヘキサン、
ヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロ
リド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、ク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭
化水素類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタ
ン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ
−テル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのような
ケトン類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのよう
なニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−
2−ピロリドン、N−メチルピロリジノン、ヘキサメチ
ルホスホロトリアミドのようなアミド類を挙げることが
できる。
【0287】(1)の方法では、通常、塩基触媒を用
い、その塩基触媒としては、通常の反応において、塩基
として使用されるものであれば、特に限定はないが、好
適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム
のようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ
金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、
水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;弗化
ナトリウム、弗化カリウムのようなアルカリ金属弗化物
類等の無機塩基類;ナトリウムメトキシド、ナトリウム
エトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシ
ド、カリウムtert−ブトキシド、リチウムメトキシドの
ようなアルカリ金属アルコキシド類;メチルメルカプタ
ンナトリウム、エチルメルカプタンナトリウムのような
メルカプタンアルカリ金属類;N−メチルモルホリン、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピル
エチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピ
ペリジン、ピリジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリ
ン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6
−ジ(tert−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリ
ン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニ
リン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5
−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタ
ン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機塩基類
又はブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、
リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような有
機金属塩基類を挙げることができる。
【0288】(1)の方法においては、通常、−20℃
乃至120℃(好適には、0乃至80℃)で、0.5乃
至10時間反応する。
【0289】(2)の方法では、通常、縮合剤を用い、
その「縮合剤」としては、 (ア)ジエチルホスホリルシアニド、ジフェニルホスホ
リルアジド、シアノ燐酸ジエチルのような燐酸エステル
類と下記塩基の組合せ; (イ)1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1,
3−ジイソプロピルカルボジイミド、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド等のカ
ルボジイミド類;前記カルボジイミド類と下記塩基の組
合せ;前記カルボジイミド類とN−ヒドロキシスクシン
イミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、N−ヒド
ロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミ
ドのようなN−ヒドロキシ類の組合せ; (ウ)2,2'−ジピリジル ジサルファイド、2,2'
−ジベンゾチアゾリルジサルファイドのようなジサルフ
ァイド類とトリフェニルホスフィン、トリブチルホスフ
ィンのようなホスフィン類の組合せ; (エ)N,N'−ジスクシンイミジルカ−ボネート、ジ
−2−ピリジル カーボネート、S、S'−ビス(1−
フェニル−1H−テトラゾール−5−イル)ジチオカー
ボネートのようなカーボネート類; (オ)N,N'−ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジ
ニル)ホスフィニッククロライドのようなホスフィニッ
ククロライド類; (カ)N,N'−ジスクシンイミジルオキザレート、
N,N'−ジフタルイミドオキザレート、N,N'−ビス
(5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミジル)
オキザレート、1,1'−ビス(ベンゾトリアゾリル)
オキザレート、1,1'−ビス(6−クロロベンゾトリ
アゾリル)オキザレート、1,1'−ビス(6−トリフ
ルオロメチルベンゾトリアゾリル)オキザレートのよう
なオキザレート類; (キ)前記ホスフィン類とアゾジカルボン酸ジエチル、
1,1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジンのような
アゾジカルボン酸エステル又はアゾジカルボキシアミド
類の組合せ;前記ホスフィン類と下記塩基の組合せ; (ク)N−エチル−5−フェニルイソオキサゾリウム−
3'−スルホナートのようなN−低級アルキル−5−ア
リールイソオキサゾリウム−3'−スルホナート類; (ケ)ジ−2−ピリジルジセレニドのようなジヘテロア
リールジセレニド類; (コ)p−ニトロベンゼンスルホニルトリアゾリドのよ
うなアリールスルホニルトリアゾリド類; (サ)2−クロル−1−メチルピリジニウム ヨーダイ
ドのような2−ハロ−1−低級アルキルピリジニウム
ハライド類; (シ)1,1'−オキザリルジイミダゾ−ル、N,N'−
カルボニルジイミダゾ−ルのようなイミダゾール類; (ス)3−エチル−2−クロロ−ベンゾチアゾリウム
フルオロボレートのような3−低級アルキル−2−ハロ
ゲン−ベンゾチアゾリウム フルオロボレート類; (セ)3−メチル−ベンゾチアゾール−2−セロンのよ
うな3−低級アルキル−ベンゾチアゾール−2−セロン
類; (ソ)フェニルジクロロホスフェート、ポリホスフェー
トエステルのようなホスフェート類; (タ)クロロスルホニルイソシアネートのようなハロゲ
ノスルホニルイソシアネート類; (チ)トリメチルシリルクロリド、トリエチルシリルク
ロリドのようなハロゲノシラン類; (ツ)メタンスルホニルクロリドのような低級アルカン
スルホニルハライドと下記塩基の組合せ; (テ)N,N,N',N'−テトラメチルクロロホルマミ
ジウムクロリドのようなN,N,N',N'−テトラ低級
アルキルハロゲノホルマミジウムクロリド類を挙げるこ
とができるが、好適には、カルボジイミド類、及び、ホ
スフィン類とアゾジカルボン酸エステル又はアゾジカル
ボキシアミド類の組合せである。
【0290】(2)の方法において、使用される溶剤と
しては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解する
ものであれば特に限定はないが、好適には、ヘキサン、
ヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロ
リド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、ク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭
化水素類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢
酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジエチル
エ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテルのようなエ−テル類;アセトニト
リル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルム
アミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−
メチルピロリジノン、ヘキサメチルホスホロトリアミド
のようなアミド類を挙げることができる。
【0291】(2)の方法では、塩基触媒を使用するこ
ともでき、その塩基触媒としては、通常の反応において
塩基として使用されるものであれば、特に限定はない
が、好適には、N−メチルモルホリン、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリ
ジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,
N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(tert−ブ
チル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメ
チルアニリン、N,N−ジエチルアニリンのような有機
塩基類を挙げることができる。
【0292】尚、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリ
ジン、4−ピロリジノピリジンは、他の塩基と組み合わ
せて、触媒量を用いることもでき、又、反応を効果的に
行わせるために、モレキュラー・シーブのような脱水
剤、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド、テトラ
ブチルアンモニウムクロリドのような第4級アンモニウ
ム塩類、ジベンゾ−18−クラウン−6のようなクラウ
ンエーテル類、3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,
2−a]ピリミジン−2−オンのような酸補足剤等を添
加することもできる。
【0293】反応温度は、−20℃乃至80℃で行なわ
れるが、好適には、0℃乃至室温である。
【0294】反応時間は、主に反応温度、原料化合物、
反応試薬又は使用される溶媒の種類によって異なるが、
通常、10分間乃至3日間で、好適には、30分間乃至
1日間である。
【0295】特に、エステルを形成する基が、低級アル
キル基の場合には、溶媒中(反応を阻害せず、出発物質
をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、好
適には、試薬と同一のアルコール;ヘキサン、ヘプタン
のような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、ク
ロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベン
ゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素
類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル
類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン
類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニト
リル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−
ピロリドン、N−メチルピロリジノン、ヘキサメチルホ
スホロトリアミドのようなアミド類を挙げることがで
き、好適には、試薬と同一のアルコールである。)、酸
触媒の存在下(通常の反応において酸触媒として使用さ
れるものであれば特に限定はないが、好適には、塩化水
素、臭化水素酸、硫酸、過塩素酸、燐酸のような無機酸
又は酢酸、蟻酸、蓚酸、メタンスルホン酸、パラトルエ
ンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタン
スルホン酸のような有機酸等のブレンステッド酸或いは
ボロントリクロリド、ボロントリフルオリド、ボロント
リブロミドのようなルイス酸又は、酸性イオン交換樹脂
を挙げることができる。)、メタノール、エタノール、
プロパノール、ブタノールのような対応するアルコール
と、0℃乃至100℃(好適には、20℃乃至60℃)
で、1時間乃至24時間反応させる方法である。
【0296】反応終了後、本反応の化合物(I)は常法
に従って、反応混合物から採取される。例えば、反応混
合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過
により除去した後、水と酢酸エチルのような混和しない
有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分
離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去す
ることによって得られる。
【0297】得られた目的化合物は必要ならば、常法、
例えば再結晶、再沈殿、又は、通常、有機化合物の分離
精製に慣用されている方法、例えば、シリカゲル、アル
ミナ、マグネシウムーシリカゲル系のフロリジルのよう
な担体を用いた吸着カラムクロマトグラフィー法;セフ
ァデックスLH−20(ファルマシア社製)、アンバー
ライトXAD−11(ローム・アンド・ハース社製)、
ダイヤイオンHP−20(三菱化成社製)ような担体を
用いた分配カラムクロマトグラフィー等の合成吸着剤を
使用する方法、又は、シリカゲル若しくはアルキル化シ
リカゲルによる順相・逆相カラムクロマトグラフィー法
(好適には、高速液体クロマトグラフィーである。)を
適宜組合せ、適切な溶離剤で溶出することによって分
離、精製することができる。
【0298】本発明の化合物(I)の投与形態として
は、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくは
シロップ剤等による経口投与又は注射剤若しくは坐剤等
により非経口投与を挙げることができる。これらの製剤
は、賦型剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯
臭剤等の添加剤を用いて、周知の方法で製造される。
【0299】その使用量は、症状、年齢等により異なる
が、マクロファージ活性作用を有する場合は、1日0.
01乃至50mg/kg体重を、通常成人に対して、1
日1回又は数回に分けて投与することができる。また、
マクロ活性抑制作用で使用する場合は、1日0.01乃
至10mg/kg体重を、通常成人に対して、1日1回
又は数回に分けて投与することができる。
【0300】以下、実施例、参考例及び試験例をあげ
て、本発明を、さらに詳細に説明する。
【0301】
【実施例1】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセ
タミド−2−デオキシ−4−O−ホスホノ−3−O−
{(R)−3−テトラデカノイルオキシテトラデシル}
−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−3−ヒ
ドロキシテトラデカナミド}−4−O−{(R)−3−
ヒドロキシテトラデシル}−3−デオキシ−D−グリセ
ロ−D−イド−ヘプトニン酸(例示化合物57) 参考例24の化合物3.5mg(0.00233mmol)のテトラヒド
ロフラン(1ml)溶液に、酸化白金3.1mgを加えて、水素
雰囲気下にて、室温で18時間激しく撹拌した。この溶液
をセライト濾過し、減圧下濃縮した。得られた残査をク
ロロホルム4ml、メタノール4ml、0.1M塩酸水溶液3.2ml
に溶かし、さらにクロロホルム4ml、0.1M塩酸水溶液4ml
を加えて洗浄し、混入するシリカゲルを除去した。クロ
ロホルム層をとり、減圧下溶媒を留去すると、3.0mg
(収率:95%)の目的化合物が得られた。
【0302】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3353, 1713,
1657, 1604 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:0.89(12H,
t, J=6.6-7.3Hz), 1.28-1.75(86H, m), 2.01(3H, s),
2.28-2.42(4H, m), 3.31-4.53(20H, m), 4.99(1H, m) 質量スペクトル(m/z):1351.9468 (M+H)+
【0303】
【実施例2】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセ
タミド−2−デオキシ−6−O−メチル−4−O−ホス
ホノ−3−O−{(R)−3−テトラデカノイルオキシ
テトラデシル}−β−D−グルコピラノシル]−3−
{(R)−3−ヒドロキシテトラデカナミド}−4−O
−{(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}−3−デオ
キシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸(例示化
合物13) 参考例35の化合物40.8mg(0.0269mmol)について、実
施例1と同様の操作を行うことにより、35.4mg(収率:
96%)の目的化合物が得られた。
【0304】IR(KBr)スペクトル:3315, 2924, 2854, 1
730, 1646cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3:CD3OD=1:1)
δ:0.89(12H, t, J=6.6-7.3Hz), 1.23-1.85(86H, m),
2.01(3H, s), 2.29-2.42(4H, m), 3.41(3H, s), 3.48-
3.92(15H, m), 4.02-4.14(2H, m), 4.28(1H, dd, J=5.
1, 9.5Hz), 4.50(1H,d, J=5.1Hz), 4.62(1H, d, J=8.8H
z), 4.95(1H, m) 元素分析値:C72H137N2O19P(分子量:1365.83) 計算値(%)C 63.32 H 10.11 N 2.05 P 2.27 分析値(%)C 62.80 H 9.94 N 2.15 P 2.22
【0305】
【実施例3】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセ
タミド−2,6−ジデオキシ−6−フルオロ−4−O−
ホスホノ−3−O−{(R)−3−テトラデカノイルオ
キシテトラデシル}−β−D−グルコピラノシル]−3
−{(R)−3−ヒドロキシテトラデカナミド}−4−
O−{(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}−3−デ
オキシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸(例示
化合物150) 参考例41の化合物45.3mg(0.0301mmol)について、実
施例1と同様の操作を行うことにより、白色固体とし
て、40.1mg(収率:98%)の目的化合物が得られた。
【0306】IR(KBr)スペクトル:3304, 2924, 2854,
1730, 1648, 1546cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CD3OD:CDCl3=1:1)
δ:0.89(12H, t, J=6.6Hz), 1.18-1.83(86H, m), 2.01
(3H, s), 2.30-2.42(4H, m), 3.48-3.92(16H, m),4.04-
4.14(2H, m), 4.27(1H, m), 4.50(1H, d, J=5.1Hz), 4.
65-4.69(2H, m),4.96(1H, m) 元素分析値:C71H134N2O18PF(分子量:1353.80) 計算値(%)C 62.99 H 9.98 N 2.07 P 2.29 F 1.40 分析値(%)C 61.77 H 9.72 N 2.05 P 2.38 F 1.30
【0307】
【実施例4】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセ
タミド−2−デオキシ−3−O−{(R)−3−ドデシ
ルオキシテトラデシル}−4−O−ホスホノ−β−D−
グルコピラノシル]−3−{(R)−3−ヒドロキシテ
トラデカナミド}−4−O−{(R)−3−ヒドロキシ
テトラデシル}−3−デオキシ−D−グリセロ−D−イ
ド−ヘプトニン酸(例示化合物327) 参考例61の化合物56.4mg(0.0386mmo
l)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液に、酸化白金
55.6mgを加えて、水素雰囲気下で室温にて5時間
攪拌した。反応液を濾過し、減圧下濃縮して得られた残
さに、クロロホルム5mL、メタノール10mL、0.
1N塩酸水溶液4mLを加えて溶解し、さらにクロロホ
ルム5mL、0.1N塩酸水溶液5mLを加えて洗浄し
た。クロロホルム層をとり、減圧下溶媒を留去すると、
白色固体として、目的化合物(48.3mg、収率:9
6%)が得られた。
【0308】融点:179.0-181.0℃; 旋光度:[α]D 24 -25.5 (c=0.78, CHCl3) IR(KBr)スペクトル:3294 (broad), 3040, 2924, 285
4, 1723, 1627 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CD3OD:CDCl3=5:1)
δ:4.59 (1H, d, J=8.1Hz), 4.49 (1H, d, J=5.1 Hz),
4.23 (1H, dd, J=5.1, 9.5 Hz), 4.14-4.03 (2H, m),
3.93-3.74 (8H, m), 3.70-3.52 (5H, m), 3.49-3.40 (5
H, m), 2.38 (1H,dd, J=4.4, 14.6 Hz), 2.32 (1H, dd,
J=8.1, 14.6 Hz), 2.00 (3H, s), 1.73-1.71 (4H, m),
1.60-1.29 (80H, m), 0.89 (12H, t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):1331.9203 (M+Na)+ 元素分析値:C69H133N2O18P (分子量:1309.8) 計算値(%)C 63.27 H 10.24 N 2.14 P 2.37 分析値(%)C 62.72 H 10.21 N 2.04 P 1.98
【0309】
【実施例5】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセ
タミド−2−デオキシ−3−O−{(R)−3−ドデシ
ルオキシテトラデシル}−6−O−メチル−4−O−ホ
スホノ−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−
3−ヒドロキシテトラデカナミド}−4−O−{(R)
−3−ヒドロキシテトラデシル}−3−デオキシ−D−
グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸(例示化合物28
7) 参考例62の化合物95.4mg(0.0646mmo
l)について、実施例4と同様の操作を行うことによ
り、白色固体として目的化合物(85.4mg、定量
的)が得られた。
【0310】融点:181.0-183.0℃ 旋光度:[α]D 24 -28.6 (c=0.45, CHCl3) IR(KBr)スペクトル:3304 (broad), 3078, 2956, 292
3, 2854, 1733, 1654cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CD3OD:CDCl3=5:1)
δ:4.59 (1H, d, J=8.1Hz), 4.50 (1H, d, J=5.1 Hz),
4.24 (1H, dd, J=5.1, 9.5 Hz), 4.09 (1H, q,J=9.5 H
z), 4.04-3.35 (19H, m), 3.40 (3H, s), 2.39 (1H, d
d, J=4.4, 14.6 Hz), 2.32 (1H, dd, J=8.1, 14.6 Hz),
2.00 (3H, s), 1.75-1.72 (4H, m), 1.59-1.29 (80H,
m), 0.89 (12H, t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):1345.9336 (M+Na)+ 元素分析値:C70H135N2O18P (分子量:1323.8) 計算値(%)C 63.51 H 10.28 N 2.12 P 2.34 分析値(%)C 63.23 H 10.14 N 1.94 P 2.05
【0311】
【実施例6】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−アセ
タミド−2,6−ジデオキシ−3−O−{(R)−3−
ドデシルオキシテトラデシル}−6−フルオロ−4−O
−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル]−3−
{(R)−3−ヒドロキシテトラデカナミド}−4−O
−{(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}−3−デオ
キシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸(例示化
合物391) 参考例63の化合物46.5mg(0.0318mmo
l)について、実施例4と同様の操作を行うことによ
り、白色固体として目的化合物(39.3mg、収率:
94%)が得られた。
【0312】融点:199.0-200.5℃; 旋光度:[α]D 24 -34.5 (c=0.70, CHCl3) IR(KBr)スペクトル:3399 (broad), 3306, 3085, 295
7, 2923, 2854, 1733,1645 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CD3OD:CDCl3=5:1)
δ:4.80-4.54 (3H, m, containing 1H, d, J=8.1 Hz,
δ4.63), 4.49 (1H, d, J=5.1 Hz), 4.23 (1H, dd, J=
5.1, 9.5 Hz), 4.11 (1H, q, J=9.5 Hz), 4.06-3.55 (1
3H, m), 3.49-3.40(4H, m), 2.38 (1H, dd, J=4.4, 14.
6 Hz), 2.33 (1H, dd, J=8.1, 14.6 Hz), 2.00 (3H,
s), 1.77-1.69 (4H, m), 1.60-1.29 (80H, m), 0.89 (1
2H, t, J=6.6Hz) 質量スペクトル (m/z):1333.9158 (M+Na)+ 元素分析値:C69H132FN2O17P (分子量:1311.8) 計算値(%)C 63.31 H 10.18 N 2.06 F 1.45 P 2.36 分析値(%)C 63.31 H 10.18 N 2.06 F 1.46 P 2.08
【0313】
【参考例1】アリル 2−アジド−2−デオキシ−4,
6−O−イソプロピリデン−β−D−グルコピラノシド 原料のアリル2−アミノ−2−デオキシ4,6−O−イソプ
ロピリデン−β−D−グルコピラノシド6.35 g(24.5 mm
ol)のメタノール(120 ml)溶液に、4−ジメチルアミ
ノピリジン3.07g(25.1 mmol)とトリフルオロメタンス
ルホニルアジドの0.4N塩化メチレン溶液120 ml(48 mmo
l)を加え、室温で18時間攪拌した。この溶液を減圧下
濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにて精製した。
シクロヘキサン−酢酸エチル(3:2)で溶出すると、融
点67℃を示す白色固体として、6.33g(収率:91%)の目
的化合物が得られた。
【0314】IR (フィルム)スペクトル:3452, 2996,
2887, 2113cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz、CD3OD)δ:1.37 (3H,
s), 1.51 (3H, s), 3.21-3.26 (2H, m), 3.40 (1H, t,
J=9.5 Hz), 3.53 (1H, t, J=9.2 Hz), 3.78 (1H, t, J=
10.6 Hz), 3.86 (1H, dd, J=5.5, 10.6 Hz), 4.09-4.16
(1H, m), 4.31-4.36 (1H, m), 4.45 (1H, d, J=7.3 H
z), 5.17-5.35(2H, m), 5.93(1H, m) 質量スペクトル (m/z):286.1413 (M+H)+ 元素分析値:C12H19N3O5 (分子量:285.3) 計算値(%)C 50.52 H 6.71 N 14.73 分析値(%)C 49.44 H 6.62 N 14.81
【0315】
【参考例2】アリル 2−アジド−3−O−{(R)−
3−ベンジルオキシテトラデシル}−2−デオキシ−
4,6−O−イソプロピリデン−β−D−グルコピラノ
シド 参考例1のアジド体4.52 g(15.8 mmol)のジメチルホ
ルムアミド(60 ml)溶液に、0℃で水素化ナトリウム96
3 mg(55%油性、<22.0 mmol)を加えて、同温で15分間攪
拌した。この溶液に、(R)−3−ベンジルオキシ−1−メ
タンスルホニルオキシテトラデカン5.74 g(14.4 mmo
l)を加えて、室温で20時間攪拌した。その後、水を加
えて反応を止め、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶
媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、シクロヘキサン−酢酸エチル(4:1)
で溶出すると、6.23 g(収率:74%)の目的化合物が得
られた。
【0316】 IR(CHCl3溶液)スペクトル:2928, 2856, 2114 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 (3H,
t, J=6.6 Hz), 1.26-1.62 (26H, m, containing 3H,
s, at 1.39 ppm, 3H, s, at 1.47 ppm), 1.70-1.84( 2
H, m), 3.13-3.23 (2H, m), 3.33 (1H, t, J=8.0, 9.6H
z), 3.53-3.63( 2H, m), 3.72-3.81(2H, m), 3.82-3.95
(2H, m), 4.13 (1H, dd, J=6.1, 12.7 Hz), 4.31-4.39
(2H, m, containing 1H, d,J=8.0Hz, at 4.32 ppm), 4.
53(2H, s),5.22-5.38(2H, m), 5.94(1H, m), 7.25-7.45
(5H, m) 質量スペクトル (m/z):588.4023 (M+H)+ 元素分析値:C33H53N3O6 (分子量:587.8) 計算値(%)C 67.43 H 9.09 N 7.15 分析値(%)C 67.33 H 8.99 N 7.31
【0317】
【参考例3】2−アジド−3−O−{(R)−3−ベン
ジルオキシテトラデシル}−2−デオキシ−4,6−O
−イソプロピリデン−D−グルコピラノース 参考例2の1−アリル体6.15 g(10.5 mmol)のテトラヒ
ドロフラン(120 ml)溶液に、(1,5−シクロオクタジエ
ン)ビス−(メチルジフェニルホスフィン)−イリジウム
ヘキサフルオロホスフェート450 mgを加え、水素置換し
て赤色溶液が透明になったのち、窒素置換して室温で3
時間攪拌した。その後、水45 ml、ピリジン4.5 ml、よ
う素2.3 gを加えて、室温で攪拌した。12時間後、この
溶液を減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈し、10%チオ硫
酸ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより精製し、シクロヘキサン−酢酸エチル
(3:1)で溶出すると、3.71 g(収率:65%, α,β体混
合物,α:β=1:1)の目的化合物が得られた。
【0318】IR(CHCl3溶液)スペクトル:4216, 2928,
2855, 2114 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88( 3H,
t, J=6.6 Hz), 1.26-1.60 (26H, m, containing 1.5H,
s, at 1.39 ppm, 1.5H, s, at 1.40 ppm, 3H,s, at 1.
48 ppm), 1.71-1.90 ( 2H, m ), 2.93 (0.5H, broad, O
H), 3.18-3.27( 1.5H, m, containing 0.5H, OH), 3.30
-3.99 (8H, m), 4.46-4.60( 2.5H, m,containing 2H,
s, at 4.52 ppm), 5.23 (0.5H, d, J=3.3 Hz), 7.22-7.
37(5H,m) 質量スペクトル (m/z):548.3683 (M+H)+ 元素分析値:C33H53N3O6 (分子量:547.7) 計算値(%)C 65.79 H 9.02 N 7.67 分析値(%)C 65.20 H 9.06 N 7.52
【0319】
【参考例4】2,2,2−トリクロロエチルイミドイル
2−アジド−3−O−{(R)−3−ベンジルオキシ
テトラデシル}−2−デオキシ−4,6−O−イソプロ
ピリデン−α−D−グルコピラノシド 参考例3の化合物3.66g(6.70 mmol)とトリクロロアセ
トニトリル6.8 ml(67.8mmol)の塩化メチレン(20 m
l)溶液に、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセ
ン104 mg(0.683 mmol)を0℃で加え、2時間攪拌した。
飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を止め、酢酸
エチルで希釈して、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、シクロヘキサン−
酢酸エチル(4:1)で溶出すると、4.08 g(収率:88%)
の目的化合物が得られた。
【0320】IR(CHCl3溶液)スペクトル:4216, 2116,
1676, 1603 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 ( 3
H, t, J=6.6 Hz), 1.26-1.65 ( 26H, m, containing 3
H, s, at 1.41 ppm, 3H, s, at 1.50 ppm), 1.73-1.95
(2H, m), 3.52-4.07 (9H, m), 4,53 (2H, s), 6.31 (1
H, d, J=3.8 Hz),7.25-7.35 (5H, m), 8.70 (1H, s, N
H) 質量スペクトル (m/z):713.2606 (M+Na)+ 元素分析値:C33H53N3O6 (分子量:692.1) 計算値(%)C 55.53 H 7.14 N 8.10 Cl 15.37 分析値(%)C 55.53 H 6.78 N 7.93 Cl 15.45
【0321】
【参考例5】2,6−アンヒドロ−3−アジド−4−O
−{(R)−3−ベンジルオキシテトラデシル}−3−
デオキシ−5,7−O−イソプロピリデン−D−グリセ
ロ−D−イド−ヘプトノニトリル 参考例4の化合物4.05g(5.85 mmol)に、十分に乾燥さ
せたモレキュラーシーブス4Aとトリメチルシリルシアニ
ド1.2 ml(9.0 mmol)を加え、塩化メチレン30mlの懸濁
液にした。この懸濁液を窒素置換下で室温にて2時間攪
拌し、反応系内の水分を除いてから、トリメチルシリル
トリフレート40mgを加えて、室温で2時間攪拌した。飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて反応を止め、濾過
し、酢酸エチルで希釈して、水、飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、シクロヘ
キサン−酢酸エチル(4:1)で溶出すると、3.04 g(収
率:93%)で目的化合物が得られた。
【0322】IR(CHCl3溶液)スペクトル:4216, 2928,
2856, 2119 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 (3H,
t, J=6.6Hz), 1.26-1.58 (26H, m, containing 3H, s,
at 1.41 ppm, 3H, s, at 1.47 ppm), 1.70-1.91(2H,
m), 3.52-4.05 (9H, m), 4.54, 4.48 (2H, ABq, J=11.6
Hz), 4.78 (1H,d, J=5.4 Hz), 7.24-7.36 ( 5H, m) 質量スペクトル (m/z):579.3505 (M+Na)+ 元素分析値:C31H48N4O5 (分子量:556.7) 計算値(%)C 66.88 H 8.69 N 10.06 分析値(%)C 66.79 H 8.91 N 10.00
【0323】
【参考例6】3−アミノ−2,6−アンヒドロ−4−O−
{(R)−3−ベンジルオキシテトラデシル}−3−デオキ
シ−5,7−O−イソプロピリデン−D−グリセロ−D−イ
ド−ヘプトノニトリル 参考例5の化合物3.02 g(5.42 mmol)のテトラヒドロ
フラン(30 ml)溶液に、0℃でトリフェニルホスフィン
1.49g(5.68 mmol)を加えて、同温で1時間攪拌したの
ち、28%アンモニア水15 mlを加えて、60℃で20時間攪拌
した。この溶液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下
留去して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、シクロヘキサン−酢酸エチル(9:1、3:2)で溶出す
ると、2.03g(収率:71%)の目的化合物が得られた。
【0324】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3691, 2928,
2856, 1602 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz, CDCl3)δ:0.88 (3
H, t, J=6.9 Hz), 1.26-1.65 (28H, m, containing 3H,
s, at 1.40 ppm, 3H, s, at 1.46 ppm), 2.95(1H, dd,
J=6.0, 9.7 Hz), 3.22 (1H, t, J=9.2 Hz), 3.50-3.56
(2H, m), 3.65-3.76 (3H, m), 3,91 (1H, m), 3.99 (1
H, m), 4.46, 4.55 (2H, ABq, J=11.7 Hz), 4.74 (1H,
d, J=6.0 Hz), 7.26-7.36 (5H, m) 質量スペクトル (m/z):553.3603 (M+Na)+ 元素分析値:C31H50N2O5 (分子量:530.7) 計算値(%)C 70.15 H 9.50 N 5.28 分析値(%)C 69.72 H 9.47 N 4.52
【0325】
【参考例7】2,6−アンヒドロ−3−{(R)−3−ベンジル
オキシテトラデカナミド}−4−O−{(R)−3−ベンジ
ルオキシテトラデシル}−3−デオキシ−5,7−O−イソ
プロピリデン−D−グリセロ−D−イド−ヘプトノニトリ
参考例6の化合物1.96g(3.71 mmol)の塩化メチレン
(30 ml)溶液に、ジシクロヘキシルカルボジイミド963
mg(4.67 mmol)、4−ジメチルアミノピリジン574 mg
(4.70 mmol)、(R)−3−ベンジルオキシテトラデカ
ン酸1.50g(4.48 mmol)を加えて、室温で18時間攪拌し
た。反応中に生成した尿素を濾別後、この溶液を減圧濃
縮し、酢酸エチルで希釈して、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、シクロヘキサン−酢酸エチル
(4:1)で溶出すると、2.79 g(収率:89%)の目的化合
物が得られた。
【0326】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3691, 2928,
2855, 1672, 1603 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz, CDCl3)δ:0.88 (3
H, t, J=6.6 Hz), 1.25-1.77(48H, m, containing 3H,
s, at 1.39 ppm, 3H, s, at 1.44 ppm), 2.35 (1H, dd,
J=6.5, 15.5 Hz), 2.54 (1H, dd, J=3.6, 15.5 Hz),
3.21-3.30 (2H, m), 3.40 (1H, m),3.56-3.81 (5H, m),
3.86-4.03 (2H, m), 4.40, 4.45 (2H, ABq, J=11.7 H
z),4.55 (2H, s), 5.25 (1H, d, J=6.0 Hz), 7.10 (1H,
d, J=5.5 Hz, NH), 7.25-7.40 (10H, m) 質量スペクトル (m/z):847.6199 (M+H)+ 元素分析値:C52H82N2O7 (分子量:847.2) 計算値(%)C 73.72 H 9.76 N 3.31 分析値(%)C 73.50 H 9.82 N 3.55
【0327】
【参考例8】ジフェニルメチル 2,6−アンヒドロ−
3−{(R)−3−ベンジルオキシテトラデカナミド}
−4−O−{(R)−3−ベンジルオキシテトラデシ
ル}−3−デオキシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプト
ネート 参考例7の化合物2.70 g(3.19mmol)に4モル塩酸−ジ
オキサン15ml、水3mlを加えて、80℃で72時間攪拌した
後、この溶液を減圧下濃縮し、十分に乾燥させた。得ら
れた残査をジメチルホルムアミド15mlに溶解し、ジフェ
ニルジアゾメタン1.87g(9.63 mmol)を加え、60℃で2
時間攪拌した。水を加えて反応を止め、酢酸エチルで抽
出し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧下留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し、シクロヘキサン−酢酸エチル(1:1)で溶出す
ると、1.35 g(収率:43%)の目的化合物が得られた。
【0328】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3691, 2928,
2855, 1672, 1603 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 (6H,
t, J=6.5 Hz), 1.25-1.71 (42H, m), 1.95 (1 H, broa
d, OH), 2.29 (2H, d, J=5.3 Hz), 3.30 (1H,broad, O
H), 3.35-3.74 (10H, m), 4.32, 4.38 (2H, ABq, J=11.
3 Hz), 4.43 (2H, s), 4.62 (1H, d, J=5.6 Hz), 6.84
(1H, s), 6.87 (1H, d, J=8.8 Hz, NH),7.23-7.33 (20
H, m) 質量スペクトル (m/z):992.6610 (M+H)+ 元素分析値:C52H82N2O7 (分子量:992.4) 計算値(%)C 75.04 H 9.04 N 1.41 分析値(%)C 74.62 H 8.94 N 1.43
【0329】
【参考例9】2−(4−メトキシフェニル)−4−
(R)−ウンデシル−[1,3]ジオキサン (R)−1,3−ジヒドロキシテトラデカン1.85g(8.0 m
mol)のジメチルホルムアミド(20ml)溶液に、p−トル
エンスルホン酸152mg(0.80 mmol)と、4‐メトキシ−
ベンズアルデヒドジメチルアセタール2.9 g(16.0 mmo
l)を加え、室温で2時間撹拌した。この溶液を、減圧濃
縮し、酢酸エチルで希釈して、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、シクロヘキサン−酢酸エチル
(9:1)で溶出すると、2.78g(収率:99%)の目的化
合物が得られた。
【0330】IR(CHCl3溶液)スペクトル:2928, 2856,
1616, 1518 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 (3H,
t, J=6.5 Hz), 1.19-1.56 (20H, m), 1.60-1.81 (2H,
m), 3.75-3.82 (4H, m, containing 3H, s, at3.80 pp
m), 3.94 (1H, m), 4.24 (1H, m), 5.46 (1H, s), 6.89
(2H, d, J=8.6Hz), 7.42 (2H, d, J=8.7 Hz) 質量スペクトル(m/z):349.2751(M+H)+ 元素分析値:C22H36O3(分子量:348.52) 計算値(%)C 75.82 H 10.41 分析値(%)C 75.60 H 10.68
【0331】
【参考例10】(R)−3−(4−メトキシベンジルオ
キシ)−1−ヒドロキシテトラデカン 参考例9の化合物2.71g(7.80 mmol)の塩化メチレン
(25 ml)溶液に、1.0M水素化イソブチルアルミニウム
の塩化メチレン溶液24ml(24.0 mmol)を加え、窒素置
換下で−78℃にて撹拌した。2時間後、飽和塩化アンモ
ニウム水溶液を加えて反応を止め、酒石酸カリウムナト
リウム水溶液を加えて、室温で30分間撹拌した。有機層
を取り、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製し、シクロヘキサン−酢酸エチ
ル(7:3)で溶出すると、2.54 g(収率:93%)の目的
化合物が得られた。
【0332】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3626, 3499,
2929, 2857, 1613, 1514cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 (3H,
t, J=6.6 Hz), 1.27-1.84 (22H, m), 2.44 (1H, t, J=
5.4 Hz, OH), 3.62 (1H, m), 3.69-3.82 (5H,m, contai
ning 3H, at 3.80 ppm), 4.41, 4.54 (2H, ABq, J=11.1
Hz), 6.88 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.26 (2H, d, J=8.6 H
z) 質量スペクトル(m/z):350.2800 (M+) 元素分析値:C22H38O3(分子量:350.54) 計算値(%)C 74.77 H 11.10 分析値(%)C 75.38 H 10.93
【0333】
【参考例11】(R)−3−(4−メトキシベンジルオ
キシ)−1−メタンスルホニルオキシテトラデカン 参考例10の化合物2.50g(7.10 mmol)の塩化メチレン
(20 ml)溶液に、0℃にてトリエチルアミン1.5ml(10.
7 mmol)、メタンスルホニルクロリド1.22 g(10.7 mmo
l)を加えて1時間撹拌した。この溶液を、減圧下濃縮
し、酢酸エチルで希釈して、水、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルクロマトグラ
フィーにて精製し、シクロヘキサン−酢酸エチル(7:
3)で溶出すると、3.02g(収率:99%)の目的化合物が
得られた。
【0334】IR(CHCl3溶液)スペクトル:2929, 2857,
1613 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 (3H,
t, J=6.6 Hz), 1.27(18H, brs), 1.43-1.66 (2H, m),
1.81-1.98 (2H, m), 2.95 (3H, s), 3.54 (1H, m), 3.8
0 (3H, s), 4.26-4.51 (4H, m, containing 2H, ABq, J
=11.0 Hz, at4.38, 4.51 ppm), 6.88 (2H, d, J=8.7 H
z), 7.26 (2H, d, J=8.6 Hz) 質量スペクトル(m/z):428.2584 (M+) 元素分析値:C23H40O5S(分子量:428.63) 計算値(%)C 64.45 H 9.41 S 7.48 分析値(%)C 63.99 H 9.53 S 7.57
【0335】
【参考例12】アリル 2−デオキシ−4,6−O−イ
ソプロピリデン−3−O−{(R)−3−(4−メトキ
シベンジルオキシ)テトラデシル}−2−トリフルオロ
アセタミド−α−D−グルコピラノシド 原料のアリル 2−デオキシ−4,6−O−イソプロピリデ
ン−2−トリフルオロアセタミド−α−D−グルコピラノ
シド1.28g(3.60mmol)のジメチルホルムアミド(15m
l)溶液に、0℃で水素化ナトリウム(55%油性、205m
g)を加えて15分間撹拌したのち、参考例11の(R)−
3−(4−メトキシベンジルオキシ)−1−メタンスルホ
ニルオキシテトラデカン1.29g(3.00mmol)を加えて、
室温にて18時間撹拌した。水を加えて反応を止め、酢酸
エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、シリ
カゲルクロマトグラフィーにて精製し、シクロヘキサン
−酢酸エチル(3:1)で溶出すると、1.74g(収率:84
%)の目的化合物が得られた。
【0336】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3429, 2929,
2857, 1734 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 (3H,
t, J=6.5 Hz),1.26-1.49(26H, m, containing 3H, s,
at 1.40 ppm, 3H, s, at 1.49 ppm), 1.64-1.78(2H,
m), 3.41-3.91(11H, m, containing 3H, s, at 3.80 pp
m), 3.99(1H, m),4.13-4.21(2H, m), 4.36-4.43 (2H, A
Bq, J=11.2 Hz), 4.87(1H, d, J=3.8 Hz), 5.24-5.32(2
H, m), 5.87(1H, m), 6.41(1H, d, J=9.3 Hz, NH), 6.8
7(2H, d,J=8.6 Hz), 7.25(2H, d, J=7.9 Hz) 質量スペクトル(m/z):710.3851 (M+Na)+ 元素分析値:C36H56F3NO8(分子量:687.84) 計算値(%)C 62.86 H 8.21 N 2.04 F 8.29 分析値(%)C 62.36 H 8.15 N 2.07 F 7.94
【0337】
【参考例13】アリル 2−アミノ−2−デオキシ−
4,6−O−イソプロピリデン−3−O−{(R)−3
−(4−メトキシベンジルオキシ)テトラデシル}−α
−D−グルコピラノシド 参考例12の化合物1.45g(2.11 mmol)をエタノール10
ml、1N水酸化ナトリウム水溶液10mlに溶解し、60℃で3
時間撹拌した。この溶液を減圧下濃縮し、酢酸エチルで
希釈して、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製し、シクロヘキサン−酢酸エチ
ル(2:3)で溶出すると、1.23g(収率:99%)の目的化
合物が得られた。
【0338】IR(CHCl3溶液)スペクトル:2928, 2855,
1612 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 (3H,
t, J=6.6 Hz),1.26-1.62(28H, m, containing 3H, s,
at 1.39 ppm, 3H, s, at 1.48 ppm), 1.71-1.85(2H,
m), 2.72(1H, dd, J=3.7, 9.5 Hz), 3.27 (1H, t, J=9.
1Hz), 3.49-3.86(9H, m, containing 3H, s, at 3.80 p
pm), 4.17(1H, m), 4.40, 4.47 (2H, ABq,J=11.2 Hz),
4.86(1H, d, J=3.6 Hz), 5.19-5.34(2H, m), 5.88(1H,
m), 6.87(2H, d, J=8.6 Hz), 7.26(2H, d, J=8.6Hz) 質量スペクトル(m/z):592.4207 (M+H)+ 元素分析値:C34H57NO7(分子量:591.83) 計算値(%)C 69.00 H 9.71 N 2.37 分析値(%)C 68.16 H 10.21 N 2.31
【0339】
【参考例14】アリル 2−デオキシ−4,6−O−イ
ソプロピリデン−3−O−{(R)−3−(4−メトキ
シベンジルオキシ)テトラデシル}−2−(2,2,
2,−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)−α−D
−グルコピラノシド 参考例13の化合物1.20g(2.03 mmol)の塩化メチレン
(8ml)溶液に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液8ml、ク
ロロギ酸2,2,2−トリクロロエチル534mg(2.52mmol)を
加え、室温で30分間撹拌した。この溶液を酢酸エチルで
希釈し、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製し、シクロヘキサン−酢酸エチ
ル(4:1)で溶出すると、1.47g(収率:94%)の目的化
合物が得られた。
【0340】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3440, 2929,
2857, 1744, 1613 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 (3H,
t, J=6.6 Hz),1.26-1.48(26H, m, containing 3H, s,
at 1.40 ppm, 3H, s, at 1.48 ppm), 1.62-1.78(2H,
m),3.38-4.02,(13H, m, containing 3H, s, at 3.80 pp
m), 4.16(1H, m),4.39, 4.45 (2H, ABq, J=11.2 Hz),
4.68,4.74(2H, ABq,J=12.0Hz), 4.86(1H,d, J=3.7Hz),
5.13-5.32(3H, m), 5.89(1H, m), 6.88(2H, d, J=8.6 H
z), 7.27(2H, d, J=8.5Hz) 質量スペクトル(m/z):788.3077 (M+Na)+ 元素分析値:C37H58NO9Cl3(分子量:767.22) 計算値(%)C 57.92 H 7.62 N 1.83 Cl 13.86 分析値(%)C 57.40 H 7.38 N 1.85 Cl 13.87
【0341】
【参考例15】アリル 2−デオキシ−3−O−
{(R)−3−(4−メトキシベンジルオキシ)テトラ
デシル}−2−(2,2,2,−トリクロロエトキシカ
ルボニルアミノ)−α−D−グルコピラノシド 参考例14の化合物885mg(1.15mmol)を80%酢酸水溶
液に溶解し、60℃で1時間撹拌した。この溶液を減圧下
濃縮し、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、シクロヘキサン−酢酸エチル
(2:3)で溶出すると、696mg(83%)の目的化合物が得
られた。
【0342】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3601, 3436,
2928, 1742, 1612 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 (3H,
t, J=6.6 Hz),1.26(18H, brs), 1.43-1.80(4H, m), 2.
08(1H, broad, OH), 3.41-3.54(4H, m), 3.56-3.91(9H,
m, containing 3H, s, at 3.81ppm),3.99(1H, dd, J=
6.3, 12.8Hz), 4.18(1H, dd, J=5.3, 12.8Hz), 4.39,
4.45 (2H, ABq, J=11.2 Hz), 4.68,4.75(2H, ABq,J=12.
0Hz), 4.85(1H, d, J=3.5Hz), 5.21-5.32(3H, m), 5.89
(1H, m), 6.88(2H, d, J=8.8Hz), 7.26(2H, d, J=8.5H
z) 質量スペクトル(m/z):748.2744 (M+Na)+ 元素分析値:C34H54NO9Cl3(分子量:727.15) 計算値(%)C 56.16 H 7.49 N 1.93 Cl 14.63 分析値(%)C 56.10 H 7.36 N 1.96 Cl 14.60
【0343】
【参考例16】アリル 6−O−ベンジルオキシカルボ
ニル−2−デオキシ−3−O−{(R)−3−(4−メ
トキシベンジルオキシ)テトラデシル}−2−(2,
2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)−α−
D−グルコピラノシド 参考例15の化合物366 mg(0.503 mmol)の塩化メチレ
ン(5ml)溶液に、0℃でピリジン60.4 mg(0.764 mmo
l)、ベンジルオキシカルボニルクロリド90μl(0.630
mmol)を加え、同温で30分間攪拌したのち、室温でさら
に2時間攪拌した。この溶液を酢酸エチルで希釈し、1N
塩化アンモニウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し、シクロヘキサン−酢酸エチル(3:
1)で溶出すると、419mg(収率:97%)の目的化合物が
得られた。
【0344】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3436, 2928,
2856, 1744, 1612 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 (3H,
t, J=6.6 Hz),1.26-1.78(22H, m), 3.37-3.53(4H, m,c
ontaining OH), 3.69-3.99(8H, m, containing3H, s, a
t 3.79ppm), 4.15(1H, dd, J=5.3, 13.0Hz), 4.37-4.47
(4H, m), 4.67,4.74(2H, ABq,J=12.1Hz), 4.84(1H, d,
J=3.7Hz), 5.18-5.30(5H, m), 5.87(1H, m), 6.87(2H,
d, J=8.6Hz), 7.25(2H, d, J=7.3Hz), 7.33-7.41(5H,
m) 質量スペクトル(m/z):858.3133 (M-H)+ 元素分析値:C42H60NO11Cl3(分子量:861.28) 計算値(%)C 58.57 H 7.02 N 1.63 Cl 12.35 分析値(%)C 58.38 H 6.93 N 1.61 Cl 12.58
【0345】
【参考例17】アリル 6−O−ベンジルオキシカルボ
ニル−2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホノ−3
−O−{(R)−3−(4−メトキシベンジルオキシ)
テトラデシル}−2−(2,2,2−トリクロロエトキ
シカルボニルアミノ)−α−D−グルコピラノシド 参考例16の化合物390mg(0.453mmol)の塩化メチレン
(3ml)溶液に、4−ジメチルアミノピリジン83.7 mg
(0.679mmol)と、ジフェニルホスフィノイルクロリド1
40μl(0.675mmol)を加えて、室温で1時間攪拌した。
この溶液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製し、シクロヘキサン−酢酸エチル
(3:1)で溶出すると、467mg(収率:94%)の目的化合
物が得られた。
【0346】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3435, 2928.
2855, 1747, 1612 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 (3H,
t, J=6.6 Hz),1.17-1.72(22H, m), 3.37(1H,m), 3.65-
3.84(6H, m, containing 3H, s, at 3.78ppm),3.93-4.0
4(3H,m), 4.14(1H, dd, J=5.3, 12,9Hz), 4.20-4.39(4
H, m), 4.63(1H, m), 4.49,4.76(2H, ABq,J=12.1Hz),
4.87(1H, d, J=3.6Hz), 5.06, 5.12 (2H,ABq, J=12.2H
z), 5.21-5.30(3H, m), 5.86(1H, m), 6.83(2H, d, J=
8.6Hz), 7.11-7.37(17H, m) 質量スペクトル(m/z):1090.3431 (M-H)+ 元素分析値:C54H69NO14PCl3(分子量:1093.47) 計算値(%)C 59.32 H 6.36 N 1.28 P 2.83 Cl 9.73 分析値(%)C 59.35 H 6.35 N 1.21 P 3.04 Cl 9.80
【0347】
【参考例18】アリル 6−O−ベンジルオキシカルボ
ニル−2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホノ−3
−O−{(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}−2−
(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)
−α−D−グルコピラノシド 参考例17の化合物338 mg(0.309mmol)の塩化メチレ
ン(3ml)溶液に、水0.3ml、2,3−ジクロロ−5,6−ジシ
アノ−1,4−ベンゾキノン84.6mg(0.373 mmol)を加え
て、室温で1時間攪拌した。この溶液を酢酸エチルで希
釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し、シクロヘキサン−酢酸
エチル(7:3)で溶出すると、283mg(収率:94%)の目
的化合物が得られた。
【0348】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3435, 2927.
2855, 1746, 1592 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 (3H,
t, J=6.6 Hz),1.25-1.75(22H, m), 3.64-3.85(4H, m),
3.95-4.08(3H,m), 4.15(1H, dd, J=5.3, 12.7Hz), 4.2
3-4.38(2H, m), 4.63-4.75(3H, m), 4.93(1H, d, J=3.6
Hz), 5.04, 5.11 (2H, ABq, J=12.2Hz), 5.22-5.31(2H,
m), 5.44(1H, d, J=9.2 Hz, NH), 5.88(1H, m), 7.11-
7.34(15H, m) 質量スペクトル(m/z):972.3010 (M+H)+ 元素分析値:C46H61NO13PCl3(分子量:973.31) 計算値(%)C 56.77 H 6.32 N 1.44 P 3.18 Cl 10.93 分析値(%)C 56.60 H 6.49 N 1.45 P 3.33 Cl 11.17
【0349】
【参考例19】アリル 6−O−ベンジルオキシカルボ
ニル−2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホノ−3
−O−{(R)−3−テトラデカノイルオキシテトラデ
シル}−2−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボ
ニルアミノ)−α−D−グルコピラノシド 参考例18の化合物271mg(0.278mmol)のテトラヒドロ
フラン(3ml)溶液にトリエチルアミン60μl(0.427mmo
l)、4−ジメチルアミノピリジン51.3mg(0.420mmo
l)、ミリスチン酸クロリド0.12ml(0.438mmol)を加え
て、室温で18時間攪拌した。この溶液を酢酸エチルで希
釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、
シクロヘキサン−酢酸エチル(4:1)で溶出すると、305
mg(収率:93%)の目的化合物が得られた。
【0350】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3435, 2927,
2855, 1746, 1592 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 (3H,
t, J=6.6 Hz),1.19-1.71(44H, m), 2.20(2H, t, J=7.5
Hz), 3.50(1H, m), 3.68(1H, m), 3.82(1H, m), 3.92-
4.01(3H,m), 4.15(1H, dd, J=5.3, 13.0Hz), 4.28-4.41
(2H, m), 4.63(1H, m), 4.75(2H, s), 4.84-4.93(2H,
m, containing 1H, d, J=3.6Hz, at 4.90ppm), 5.05,
5.11 (2H, ABq, J=12.2Hz), 5.20-5.34(2H, m), 5.78(1
H, d, J=10.7 Hz, NH), 5.87(1H, m), 7.12-7.34(15H,
m) 質量スペクトル(m/z):1182.5021 (M+H)+ 元素分析値:C60H87NO14PCl3(分子量:1183.66) 計算値(%)C 60.88 H 7.41 N 1.18 P 2.62 Cl 8.99 分析値(%)C 61.22 H 7.46 N 1.13 P 2.72 Cl 9.18
【0351】
【参考例20】6−O−ベンジルオキシカルボニル−2
−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホノ−3−O−
{(R)−3−テトラデカノイルオキシテトラデシル}
−2−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルア
ミノ)−α−D−グルコピラノース 参考例19の化合物136mg(0.114mmol)のテトラヒドロ
フラン(3 ml)溶液に、(1,5−シクロオクタジエン)ビ
ス−(メチルジフェニルホスフィン)−イリジウム ヘキ
サフルオロホスフェート3.6mgを加え、水素置換して赤
色溶液が透明になったのち、窒素置換して室温で2時間
攪拌した。その後、水0.3 ml、ピリジン15mg、よう素22
mgを加えて、室温で1時間攪拌した。この溶液を酢酸エ
チルで希釈し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、シクロ
ヘキサン−酢酸エチル(7:3)で溶出すると、106mg(収
率:81%)の目的化合物が得られた。
【0352】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3599, 3434,
3326, 2927, 2855, 1746,1592 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.88 (3H,
t, J=6.6 Hz),1.20-1.77(44H, m), 2.21(2H, t, J=7.5
Hz), 3.41-3.53(2H, m, containing OH), 3.75(1H, m),
3.83-3.95(2H, m), 4.19-4.43(3H,m), 4.58-4.79(3H,
m), 4.92(1H, m), 5.04, 5.11 (2H, ABq, J=12.1Hz),
5.29(1H, m), 6.03(1H, d, J=8.6 Hz, NH), 7.12-7.34
(15H, m) 質量スペクトル(m/z):1164.4518 (M+Na)+ 元素分析値:C57H83NO14PCl3(分子量:1143.60) 計算値(%)C 59.87 H 7.37 N 1.23 P 2.71 Cl 9.30 分析値(%)C 59.84 H 7.29 N 1.46 P 2.76 Cl 9.05
【0353】
【参考例21】2,2,2−トリクロロエチルイミドイ
ル 6−O−ベンジルオキシカルボニル−2−デオキシ
−4−O−ジフェニルホスホノ−3−O−{(R)−3
−テトラデカノイルオキシテトラデシル}−2−(2,
2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)−α−
D−グルコピラノース 参考例20の6−ベンジルオキシ−2−トリクロロエトキ
シカルボニルアミノグルコース体83.1mg(0.0726mmol)
の塩化メチレン(2ml)溶液に、トリクロロアセトニト
リル80μl(0.798mmol)を加え、0℃で1,8−ジアザビシ
クロ[5,4,0]−7−ウンデセン5mg(DBU, 0.0329mmol)を
加えて撹拌した。0℃で1時間撹拌した後、ショートシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン−酢
酸エチル3:1)にて、素早く過剰のDBUを除去し、目的化
合物を得た。この化合物は精製することなく、使用し
た。
【0354】
【参考例22】ジフェニルメチル 2,6−アンヒドロ
−7−O−[6−O−ベンジルオキシカルボニル−2−
デオキシ−4−O−ジフェニルホスホノ−3−O−
{(R)−3−テトラデカノイルオキシテトラデシル}
−2−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルア
ミノ)−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−
3−ベンジルオキシテトラデカナミド}−4−O−
{(R)−3−ベンジルオキシテトラデシル}−3−デ
オキシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトネート 参考例21の化合物54.8mgの塩化メチレン(3ml)溶液
に、十分に乾燥させたモレキュラーシーブス4Aと、参考
例8のジオール体35.0mg(0.0353mmol)を加えて、−78
℃で撹拌した。この懸濁液に、トリメチルシリルトリフ
ルオロメタンスルホナート5μl(0.0276mmol)を加えて
撹拌し、2時間後に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
えて反応を止めた。この溶液を酢酸エチルで希釈し、
水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し、シクロヘキサン−酢酸エチル(7:
3)で溶出すると、65.1mg(収率:87%)の目的化合物
が得られた。
【0355】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3432, 3354,
2927, 2855, 1739, 1670cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:0.88(12H,
t, J=6.5-7.1Hz), 1.00-1.73(86H, m), 2.19-2.26(4H,
m), 3.04(1H, brs, OH), 3.15(1H, m), 3.38-3.68(12
H, m), 3.85-3.97(2H, m), 4.20(1H, dd, J=5.2, 11.9H
z), 4.27-4.53(7H, m, containing 1H, d, J=5.5Hz, at
4.62ppm), 4.78(1H, ABq, J=12.1Hz), 4.94-5.12(3H,
m, containing 2H, ABq, J=12.1Hz, at 5.04, 5.10Hz),
5.97(1H,m, NH), 6.80(1H, d, J=8.7Hz, NH), 6.82(1
H, s), 7.12-7.36(35H, m) 質量スペクトル(m/z):2138.0940 (M+Na)+
【0356】
【参考例23】ジフェニルメチル 2,6−アンヒドロ
−7−O−[2−アセタミド−6−O−ベンジルオキシ
カルボニル−2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホ
ノ−3−O−{(R)−3−テトラデシルオキシテトラ
デシル}−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)
−3−ベンジルオキシテトラデカナミド}−4−O−
{(R)−3−ベンジルオキシテトラデシル}−3−デ
オキシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトネート 参考例22の化合物60.8mg(0.0287mmol)の酢酸(2m
l)溶液に、亜鉛粉末40.2mgを加えて、室温で24時間撹
拌した。この溶液をセライト濾過して、減圧下濃縮し、
得られた残査を酢酸エチルで希釈して、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、さらに、テトラ
ヒドロフラン0.4ml−水0.8mlに溶解し、ピリジン10μ
l、無水酢酸10μlを加えて、室温で4時間撹拌した。こ
の溶液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
【0357】溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し、シクロヘキサン−酢酸エ
チル(3:2)で溶出すると、40.2mg(収率:70%、2step
s)の目的化合物が得られた。
【0358】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3432, 3365,
2927, 2855, 1738, 1668cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:0.88(12H,
t, J=6.6-7.3Hz), 1.00-1.76(86H, m), 1.92(3H, s),
2.17-2.26(4H, m), 3.08(1H, m), 3.33-3.72(12H, m),
3.89-4.02(2H, m), 4.21(1H, dd, J=5.1, 11.9Hz), 4.2
8-4.52(7H, m),4,63(1H, d, J=5.7Hz), 5.02-5.10(3H,
m, containing 2H, ABq, J=12.1Hz, at5.03, 5.10ppm),
5.27(1H, d, J=8.2Hz), 6.64(1H, d, J=6.3Hz, NH),
6.78(1H, d, J=8.9Hz, NH), 6.81(1H, s), 7.12-7.37(3
5H, m) 質量スペクトル(m/z):2006.2009 (M+Na)+
【0359】
【参考例24】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−ア
セタミド−2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホノ
−3−O−{(R)−3−テトラデカノイルオキシテト
ラデシル}−β−D−グルコピラノシル]−3−
{(R)−3−ヒドロキシテトラデカナミド}−4−O
−{(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}−3−デオ
キシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸 参考例23の化合物9.1mg(0.00459mmol)の酢酸エチル
(0.5ml)溶液に、20%水酸化パラジウム−炭素10.6mg
を加えて、水素雰囲気下、室温で14時間激しく撹拌し
た。この溶液をセライト濾過して、減圧下濃縮し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、クロロホ
ルム−メタノール(8:1)で溶出した。溶媒を減圧下留
去し、得られた残査を酢酸エチルで希釈し、0.05M塩酸
水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧下留去すると、4.0mg(収率:58
%)の目的化合物が得られた。
【0360】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3691, 3606,
3415, 3358, 1716, 1662,1602 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:0.88(12H,
m, J=6.7Hz), 1.20-1.65(86H, m), 2.23-2.43(4H, m),
2.00(3H, s), 3.38-3.94(22H, m), 4.05-4.10(1H, m),
4.38-4.48(2H, m), 4.65(1H, m), 4.90(1H, m), 4.98
(1H, m), 7.19-7.36(10H, m) 質量スペクトル(m/z):1525.9941 (M+Na)+
【0361】
【参考例25】アリル 6−O−tert−ブチルジメ
チルシリル−2−デオキシ−3−O−{(R)−3−
(4−メトキシベンジルオキシ)テトラデシル}−2−
(2,2,2,−トリクロロエトキシカルボニルアミ
ノ)−α−D−グルコピラノシド 参考例15の化合物1.15g(1.58mmol)の塩化メチレン
(5ml)溶液に、4−ジメチルアミノピリジン304mg(2.4
9mmol)、tert-ブチルジメチルシリルクロリド364mg
(2.42mmol)を加えて、室温で3時間撹拌した。この溶
液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、シクロヘキサン−酢酸エチル
(4:1)で溶出すると、1.28g(収率:96%)の目的化合
物が得られた。
【0362】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3437, 2955,
2929, 2856, 1742, 1613,1514 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.087(6H,
s), 0.86-0.91(12H,m), 1.26(18H, brs), 1.40-1.80(4
H, m),3.34-3.67(4H, m,containing OH), 3.76-3.93(9
H, m,containing 3H, s, at 3.80 ppm), 3.98(1H, dd,
J=6.3, 12.8 Hz), 4.18(1H, dd, J=5.2, 12.9Hz), 4.4
0, 4.45(2H, ABq, J=11.5Hz), 4.70 (2H,s), 4.84(1H,
d,J=3.6Hz), 5.19-5.32(3H, m, containing NH), 5.90
(1H, m),6.87(2H, d, J=8.6Hz), 7.26(2H, d,J=8.6Hz) 質量スペクトル(m/z):862.3622 (M+Na)+ 元素分析値:C40H68NO9PSi(分子量:841.41) 計算値(%)C 57.10 H 8.15 N 1.67 Cl 12.64 分析値(%)C 57.54 H 8.13 N 1.57 Cl 12.72
【0363】
【参考例26】アリル 6−O−tert−ブチルジメ
チルシリル−2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホ
ノ−3−O−{(R)−3−(4−メトキシベンジルオ
キシ)テトラデシル}−2−(2,2,2,−トリクロ
ロエトキシカルボニルアミノ)−α−D−グルコピラノ
シド 参考例25の化合物1.26g(1.50mmol)の塩化メチレン
(5ml)溶液に、4−ジメチルアミノピリジン278mg(2.2
8mmol)、ジフェニルホスフィノイルクロリド0.46ml
(2.23mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。この溶
液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し、シクロヘキサン−酢酸エチル(4:
1)で溶出すると、1.57g(収率:98%)の目的化合物が
得られた。
【0364】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3435, 2955,
2929, 2856, 1743, 1613cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.002(6H,
s), 0.86-0.92(12H,m), 1.26(18H, brs), 1.66-1.74(4
H, m), 3.37(1H, m), 3.69-3.87(9H, m, containing 3
H, s, at 3.79ppm), 3.94-4.04(2H, m), 4.22(1H, dd,
J=5.3, 12.7Hz), 4.30(2H, s), 4.43-4.61(2H, m), 4.7
5(1H, m) 4.89(1H, d, J=3.6Hz), 5.20-5.34(3H, m, co
ntaining NH), 5.91(1H, m), 6.84(2H, d, J=8.6Hz),
7.14-7.33(12H, m) 質量スペクトル(m/z):1094.3905 (M+Na)+ 元素分析値:C52H77NO12PCl3Si(分子量:1073.58) 計算値(%)C 58.18 H 7.23 N 1.31 P 2.89 Cl 9.91 分析値(%)C 57.85 H 7.05 N 1.27 P 2.16 Cl 10.57
【0365】
【参考例27】アリル 6−O−tert−ブチルジメ
チルシリル−2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホ
ノ−3−O−{(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}
−2−(2,2,2,−トリクロロエトキシカルボニル
アミノ)−α−D−グルコピラノシド 参考例26の化合物1.50g(1.40mmol)の塩化メチレン
(5ml)溶液に、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−
ベンゾキノン386mg(1.70mmol)と、水0.5mlを加えて、
室温で1時間撹拌した。この溶液を酢酸エチルで希釈
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、
シクロヘキサン−酢酸エチル(3:1)で溶出すると、1.2
2g(主率:91%)の目的化合物が得られた。
【0366】IR(CHCl3溶液)スペクトル:4215, 3434,
2928, 2856, 1740 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.002(6H,
s), 0.82-0.90(12H, m), 1.25-1.67(22H, m), 3.65-3.8
7(8H, m, containing OH), 3,93-4.04(2H, m),4.21(1H,
dd, J=5.3, 12.9Hz), 4.62(1H, m), 4.75(2H, s), 4.9
3(1H, d, J=3.7Hz), 5.22-5.34(2H, m), 5.44(1H, d, J
=9.3Hz, NH), 5.91(1H, m), 7.15-7.35(10H, m) 質量スペクトル(m/z):974.3345 (M+Na)+ 元素分析値:C44H69NO11PCl3Si(分子量:953.44) 計算値(%)C 55.43 H 7.30 N 1.47 P 3.25 Cl 11.16 分析値(%)C 56.71 H 7.51 N 1.48 P 2.92 Cl 11.43
【0367】
【参考例28】アリル 6−O−tert−ブチルジメ
チルシリル−2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホ
ノ−3−O−{(R)−3−テトラデカノイルオキシテ
トラデシル}−2−(2,2,2,−トリクロロエトキ
シカルボニルアミノ)−α−D−グルコピラノシド 参考例27の化合物1.21g(1.27mmol)のテトラヒドロ
フラン(6ml)溶液に、トリエチルアミン0.36ml(2.56m
mol)、4−ジメチルアミノピリジン326mg(2.67mmo
l)、ミリスチン酸クロリド0.70ml(2.55mmol)を加え
て、室温で24時間撹拌した。この溶液を酢酸エチルで希
釈し、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水
にて洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
下留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し、シクロヘキサン−酢酸エチル(4:1)で溶出する
と、1.40g(収率:95%)の目的化合物が得られた。
【0368】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3435, 2928,
2856, 1737 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(270MHz, CDCl3)δ:0.013(6H,
s), 0.86-0.92(15H,m), 1.26(40H, brs), 1.53-1.74(4
H, m), 2.18(2H, t, J=7.3-7.7Hz), 3.55(1H,m), 3.67-
4.07(7H, m), 4.22(1H, dd, J=5.2-12.8Hz), 4.56(1H,
m), 4.77(2H,s), 4.83-4.91(2H, m, containing 1H, d,
J=3.6Hz, at 4.91ppm), 5.22-5.36(2H, m), 5.68(1H,
d, J=9.4Hz, NH), 5.92(1H, m), 7.15-7.35(10H, m) 質量スペクトル(m/z):1200.5026 (M+K)+ 元素分析値:C58H95NO12PCl3Si(分子量:1163.79) 計算値(%)C 59.86 H 8.23 N 1.20 P 2.66 Cl 9.14 分析値(%)C 61.37 H 7.89 N 1.07 P 1.43 Cl 8.59
【0369】
【参考例29】アリル 2−デオキシ−4−O−ジフェニ
ルホスホノ−3−O−{(R)−3−テトラデカノイルオ
キシテトラデシル}−2−(2,2,2,−トリクロロエトキ
シカルボニルアミノ)−α−D−グルコピラノシド 参考例28の化合物1.35g(1.16mmol)のテトラヒドロ
フラン(9ml)溶液に、3N塩酸水溶液1.2mlを加えて、室
温で2時間撹拌した。この溶液を酢酸エチルで希釈し、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。
【0370】溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し、シクロヘキサン−酢酸エ
チル(7:3)で溶出すると、1.11g(収率:91%)の目的
化合物が得られた。
【0371】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3691, 3606,
3437, 2927, 2855, 1737cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:0.88(6H,
t, J=6.6Hz), 1.19-1.73(44H, m), 2.23(2H, t, J=7.3-
8.1Hz), 3.52(1H, m), 3.60-3.70(4H, m), 3.89-4.03(3
H, m), 4.17(1H, dd, J=5.1, 12.5Hz), 4.65(1H, m),
4.73, 4.78(2H,ABq, J=12.5Hz), 4.91-4.95(2H, m, con
taining 1H, d, J=3.7Hz, at 4.95ppm),5.23-5.35(2H,
m), 5.82(1H, d, J=9.5Hz, NH), 5.89(1H, m), 7.20-7.
38(10H,m) 質量スペクトル(m/z):1070.4452 (M+Na)+ 元素分析値:C52H81NO12PCl3(分子量:1049.53) 計算値(%)C 59.51 H 7.78 N 1.34 P 2.95 Cl 10.13 分析値(%)C 59.30 H 7.90 N 1.51 P 2.94 Cl 10.24
【0372】
【参考例30】アリル 2−デオキシ−4−O−ジフェ
ニルホスホノ−6−O−メチル−3−O−{(R)−3
−テトラデカノイルオキシテトラデシル}−2−(2,
2,2,−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)−α
−D−グルコピラノシド 参考例29の化合物1.05g(1.00mmol)の塩化メチレン
(5ml)溶液に、0℃で2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチ
ルピリジン679mg(3.31mmol)、トリメチルオキソニウ
ムテトラフルオロボレート446mg(3.02mmol)を加え
て、3時間撹拌した。この溶液を塩化メチレンで希釈し
て、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、
ヘキサン−酢酸エチル(7:3)で溶出すると、966mg(収
率:91%)の目的化合物が得られた。
【0373】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3691, 3435,
2927, 2855, 1738 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:0.88(6H,
t, J=6.6-7.3Hz), 1.18-1.72(44H, m), 2.18(2H, t, J=
7.3-8.1Hz), 3.24(3H, s), 3.48-3.59(3H, m),3.69(1H,
m), 3.82-3.88(2H, m), 3.96-4.04(2H, m), 4.20(1H,
dd, J=5.1, 13.2Hz), 4.64-4.80(3H, m), 4.88(1H, m),
4.94(1H, d, J=3.7Hz), 5.22-5.35(2H, m), 5.69(1H,
d, J=8.8Hz, NH), 5.90(1H, m), 7.16-7.35(10H, m) 質量スペクトル(m/z):1084.4600 (M+Na)+ 元素分析値:C53H83NO12PCl3(分子量:1063.56) 計算値(%)C 59.85 H 7.87 N 1.32 P 2.91 Cl 10.00 分析値(%)C 60.14 H 7.59 N 1.42 P 2.92 Cl 10.08
【0374】
【参考例31】2−デオキシ−4−O−ジフェニルホス
ホノ−6−O−メチル−3−O−{(R)−3−テトラ
デカノイルオキシテトラデシル}−2−(2,2,2,
−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)−α−D−グ
ルコピラノース 参考例30の化合物478mg(0.450mmol)について、参考
例20と同様の操作を行うことにより、334mg(収率:7
3%)の目的化合物が得られた。
【0375】IR(KBr)スペクトル:3436, 3352, 2953,
2921, 2851, 1726 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:0.88(6H,
t, J=6.6-7.3Hz), 1.19-1.73(44H, m), 2.19(2H, t, J=
7.3Hz), 3.22(3H, s), 3.45-3.56(3H, m), 3.72-3.94(4
H, m, containing OH), 4.13(1H, m), 4.56(1H, m), 4.
71, 4.77(2H, ABq, J=12.5Hz), 4.90(1H, m), 5.29(1H,
m), 5.88(1H, d, J=8.8Hz, NH), 7.17-7.35(10H, m)
【0376】
【参考例32】2,2,2−トリクロロエチルイミドイ
ル −2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホノ−6
−O−メチル−3−O−{(R)−3−テトラデカノイ
ルオキシテトラデシル}−2−(2,2,2−トリクロ
ロエトキシカルボニルアミノ)−α−D−グルコピラノ
ース 参考例31の化合物279mg(0.273mmol)について、参考
例21と同様の操作を行うことにより、目的化合物を得
た。この化合物は精製することなく、次の反応に使用し
た。
【0377】
【参考例33】ジフェニルメチル 2,6−アンヒドロ
−7−O−[2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホ
ノ−6−O−メチル−3−O−{(R)−3−テトラデ
カノイルオキシテトラデシル}−2−(2,2,2−ト
リクロロエトキシカルボニルアミノ)−β−D−グルコ
ピラノシル]−3−{(R)−3−ベンジルオキシテト
ラデカナミド}−4−O−{(R)−3−ベンジルオキ
シテトラデシル}−3−デオキシ−D−グリセロ−D−
イド−ヘプトネート 参考例32の化合物275mgと参考例8のジオール体180mg
(0.181mmol)について、参考例22と同様の操作を行
い、ヘキサン−酢酸エチル(3:2)で溶出すると、261mg
(収率:72%)の目的化合物が得られた。
【0378】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3431, 3354,
2927, 2855, 1732, 1669cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:0.88(12H,
t, J=6.6Hz), 1.25-1.76(86H, m), 2.20-2.25(4H, m),
3.10(1H, s, OH), 3.17-3.25(4H, m, containing 3H,
s, at 3.20ppm), 3.40-3.74(13H, m), 3.82(1H, m), 3.
98(1H, m), 4.27-4.37(3H, m, containing 2H, ABq, J=
11.7Hz, at 4.29, 4.33ppm), 4.40, 4.44(2H, ABq, J=1
1.7Hz), 4.51(1H, m), 4.62-4.65(3H, m, containing 1
H, d, J=5.1Hz, at 4.62ppm), 4.78(1H, ABq, J=11.7H
z), 4.91(1H, m), 5.01(1H, m), 5.88(1H, m, NH), 6.7
8(1H, d, J=8.1Hz, NH), 6.82(1H, s), 7.17-7.35(30H,
m)
【0379】
【参考例34】ジフェニルメチル 2,6−アンヒドロ
−7−O−[2−アセタミド−2−デオキシ−4−O−
ジフェニルホスホノ−6−O−メチル−3−O−
{(R)−3−テトラデカノイルオキシテトラデシル}
−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−3−ベ
ンジルオキシテトラデカナミド}−4−O−{(R)−
3−ベンジルオキシテトラデシル}−3−デオキシ−D
−グリセロ−D−イド−ヘプトネート 参考例33の化合物135mg(0.0676mmol)について、参
考例23と同様の操作を行い、ヘキサン−酢酸エチル
(1:1)で溶出すると、81.4mg(収率:65%, 2 steps)
の目的化合物が得られた。
【0380】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3693, 3433,
3369, 2927, 2855, 1720, 1669,1600cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:0.88(12H,
t, J=6.6-7.3Hz), 1.22-1.74(86H, m), 1.93(3H, s),
2.20-2.24(4H, m), 3.18(1H, m), 3.22(3H, s), 3.37-
3.72(14H, m, containing OH), 3.89(1H, m), 4.02(1H,
m), 4.29-4.38(3H, m, containing 2H, ABq, J=11.0H
z, at 4.30, 4.34 ppm), 4.42(2H, s), 4.50(1H, m),
4.63(1H, d, J=5.9Hz), 5.07(1H, m), 5.21(1H, d, J=
8.1Hz), 6.56(1H, d, J=6.6Hz, NH), 6.76(1H, d, J=8.
8Hz, NH), 6.81(1H, s), 7.17-7.36(30H, m)
【0381】
【参考例35】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−ア
セタミド−2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホノ
−6−O−メチル−3−O−{(R)−3−テトラデカ
ノイルオキシテトラデシル}−β−D−グルコピラノシ
ル]−3−{(R)−3−ヒドロキシテトラデカナミ
ド}−4−O−{(R)−3−ヒドロキシテトラデシ
ル}−3−デオキシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプト
ニン酸 参考例34の化合物73.1mg(0.0392mmol)のエタノール
(3ml)溶液に、20%水酸化パラジウム−炭素を58.3mg
加えて、水素雰囲気下で室温にて8時間撹拌した。この
溶液をセライト濾過して、減圧下濃縮した。シリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製し、クロロホルム−
メタノール(8:1)で溶出したのち、酢酸エチルで希釈
し、0.05M塩酸水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去すると、42.7
mg(収率:72%)の目的化合物が得られた。
【0382】IR(KBr)スペクトル:3321, 2924, 2854, 1
731, 1651cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CD3OD)δ:0.90(12H,
t, J=6.6-7.3Hz), 1.28-1.76(86H, m), 2.00(3H, s),
2.19(2H, t, J=7.3Hz), 2.34-2.37(2H, m), 3.21(3H,
s), 3.43-3.48(3H, m), 3.57-4.01(13H, m), 4.21(1H,
m), 4.47(1H, d,J=5.1Hz), 4.55(1H, m), 4.64(1H, d,
J=8.1Hz), 4.83(1H, m), 7.20-7.41(10H, m)
【0383】
【参考例36】アリル 2,6−ジデオキシ−4−O−
ジフェニルホスホノ−6−フルオロ−3−O−{(R)
−3−テトラデカノイルオキシテトラデシル}−2−
(2,2,2,−トリクロロエトキシカルボニルアミ
ノ)−α−D−グルコピラノシド 参考例29の化合物938mg(0.894mmol)を1,2−ジメト
キシエタン5mlに溶解し、0℃でジエチルアミノサルファ
ートリフルオリド(DAST)0.35ml(2.65mmol)を加え
て、3時間撹拌した。この溶液に、0℃で水を加えて反応
を止め、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製し、ヘキサン−酢酸
エチル(7:3)で溶出すると、753mg(収率:80%)の目
的化合物が得られた。
【0384】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3606, 3435,
2927, 2855, 1738, 1601cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:0.88(6H,
t, J=6.6-7.3Hz), 1.19-1.73(44H, m), 2.20(2H,t, J=
7.3Hz), 3.52(1H, m), 3.71(1H, t, J=9.5Hz),3.81-4.0
6(4H, m), 4.20(1H, m), 4.44-4.65(3H, m), 4.76(2H,
s), 4.90(1H, m), 4.95(1H, d, J=3.7Hz), 5.23-5.36(2
H, m), 5.78(1H, d, J=9.5Hz, NH), 5.90(1H, m), 7.17
-7.35(10H, m) 質量スペクトル(m/z):1072.4424 (M+Na)+ 元素分析値:C52H80NO11PFCl3(分子量:1051.52) 計算値(%)C 59.40 H 7.67 N 1.33 P 2.95 F 1.81 Cl
10.12 分析値(%)C 58.52 H 7.36 N 1.55 P 2.58 F 2.47 Cl
9.93
【0385】
【参考例37】2,6−ジデオキシ−4−O−ジフェニ
ルホスホノ−6−フルオロ−3−O−{(R)−3−テ
トラデカノイルオキシテトラデシル}−2−(2,2,
2,−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)−α−D
−グルコピラノ−ス 参考例36の化合物365mg(0.347mmol)について、参考
例20と同様の操作を行うことにより、256mg(収率:7
3%)の目的化合物が得られた。
【0386】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3601,3434,
3326, 2927, 2855, 1737cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:0.88(6H,
t, J=6.6Hz), 1.20-1.71(44H, m), 2.22(2H, t, J=7.3-
8.1Hz), 3.38(1H, brs, OH), 3.49(1H, m), 3.76-3.95
(3H, m), 4.17(1H, m), 4.44-4.65(3H, m), 4.72-4.77
(2H, ABq, J=12.1Hz), 4.92(1H, m), 5.36(1H, m), 6.0
7(1H, d, J=8.8Hz, NH), 7.18-7.35(10H,m) 質量スペクトル(m/z):1010.4271 (M+H)+
【0387】
【参考例38】2,2,2−トリクロロエチルイミドイ
ル 2,6−ジデオキシ−4−O−ジフェニルホスホノ
−6−フルオロ−3−O−{(R)−3−テトラデカノ
イルオキシテトラデシル}−2−(2,2,2−トリク
ロロエトキシカルボニルアミノ)−α−D−グルコピラ
ノシド 参考例37の化合物255mg(0.252mmol)について、参考
例21と同様の操作を行うことにより、目的化合物を得
た。この化合物は精製することなく、参考例39に使用
した。
【0388】
【参考例39】ジフェニルメチル 2,6−アンヒドロ
−7−O−[2,6−ジデオキシ−4−O−ジフェニル
ホスホノ−6−フルオロ−3−O−{(R)−3−テト
ラデカノイルオキシテトラデシル}−2−(2,2,2
−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)−β−D−グ
ルコピラノシル]−3−{(R)−3−ベンジルオキシ
テトラデカナミド}−4−O−{(R)−3−ベンジル
オキシテトラデシル}−3−デオキシ−D−グリセロ−
D−イド−ヘプトネート 参考例39の化合物283mgと参考例8のジオール体201mg
(0.203mmol)について、参考例22と同様の操作を行
うことにより、307mg(収率:76%)の目的化合物が得
られた。
【0389】IR(CHCl3溶液)スペクトル:2927, 2855,
1732, 1670, 1601cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:0.88(12H,
t, J=6.6Hz), 1.25-1.71(86H, m), 2.21-2.26(4H, m),
2.97(1H, s, OH), 3.17(1H, m), 3.43-4.01(14H, m),
4.27-4.81(11H, m, containing 1H, d, J=5.9Hz, at 4.
63ppm), 5.01(1H, m), 5.94(1H, brs, NH), 6.81(1H,
d, J=11.0Hz, NH), 6.82(1H, s), 7.17-7.35(30H, m) 質量スペクトル(m/z):2006.0531(M+Na)+
【0390】
【参考例40】ジフェニルメチル 2,6−アンヒドロ
−7−O−[2−アセタミド−2,6−ジデオキシ−4
−O−ジフェニルホスホノ−6−フルオロ−3−O−
{(R)−3−テトラデカノイルオキシテトラデシル}
−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−3−ベ
ンジルオキシテトラデカナミド}−4−O−{(R)−
3−ベンジルオキシテトラデシル}−3−デオキシ−D
−グリセロ−D−イド−ヘプトネート 参考例39の化合物152mg(0.0767mmol)について、参
考例23と同様の操作を行うことにより、94.2mg(収
率:66%、2steps)の目的化合物が得られた。
【0391】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3432, 3364,
2927, 2855, 1718, 1668,1600cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:0.88(12H,
t, J=6.6Hz), 1.22-1.73(86H, m), 2.21-2.24(4H, m),
3.10(1H, m), 3.39-3.69(12H, m, containingOH), 3.9
3-4.05(2H, m), 4.28-4.58(8H, m, containing 2H, AB
q, J=11.4Hz, at 4.30, 4.34ppm, 2H, s, at 4.43ppm),
4.63(1H, d, J=5.9Hz), 5.07(1H, m),5.28(1H, d, J=
8.8Hz), 6.59(1H, d, J=6.6Hz, NH), 6.78(1H, d, J=8.
8Hz, NH), 6.81(1H, s), 7.17-7.35(30H, m) 質量スペクトル(m/z):1874.1609(M+Na)+
【0392】
【参考例41】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−ア
セタミド−2,6−ジデオキシ−4−O−ジフェニルホ
スホノ−6−フルオロ−3−O−{(R)−3−テトラ
デカノイルオキシテトラデシル}−β−D−グルコピラ
ノシル]−3−{(R)−3−ヒドロキシテトラデカナ
ミド}−4−O−{(R)−3−ヒドロキシテトラデシ
ル}−3−デオキシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプト
ニン酸 参考例40の化合物90.3mg(0.0487mmol)について、参
考例35と同様の操作を行うことにより、47.1mg(収
率:64%)の目的化合物が得られた。
【0393】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3606, 3416,
3357, 2927, 2855, 1713,1663, 1602cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CD3OD)δ:0.90(12H,
t, J=6.6Hz), 1.23-1.75(86H, m), 2.00(3H, s), 2.20
(2H, t, J=7.3Hz), 2.34-2.37(2H, m), 3.45(1H, m),
3.58-4.04(13H, m), 4.20(1H, m), 4.38-4.58(4H, m, c
ontaining 1H, d, J=5.1Hz, at 4.47ppm), 4.70(1H, d,
J=8.1Hz), 7.19-7.42(10H, m) 質量スペクトル(m/z):1528.9941(M+Na)+
【0394】
【参考例42】アリル 2−デオキシ−3−O−
{(R)−3−ドデシルオキシテトラデシル}−4,6
−O−イソプロピリデン−2−トリフルオロアセタミド
−α−D−グルコピラノシド 原料のアリル 2−デオキシ−4,6−O−イソプロピ
リデン−2−トリフルオロアセタミド−α−D−グルコ
ピラノシド(4.23g,11.9mmol)のジメチ
ルホルムアミド(60mL)溶液に、0℃で水素化ナト
リウム(60%油性、725mg、18.1mmol)
を加えて、30分撹拌した。別途合成した(R)−3−
(ドデシルオキシ)−1−メタンスルホニルオキシテト
ラデカン(6.80g、14.3mmol)を加え、室
温で3時間撹拌した。水を加えて反応を止め、酢酸エチ
ルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し、ヘキサン−酢酸エチル
(4:1)で溶出すると、6.60g(収率:75%)
の目的化合物が得られた。
【0395】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3431, 2928,
2855, 1734 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:6.55 (1H,
d, J=9.5 Hz, NH), 5.86 (1H, m), 5.31-5.24 (2H,
m), 4.89 (1H, d, J=3.7 Hz), 4.20-4.13 (2H, m), 3.9
8 (1H, dd, J=5.1, 12.5 Hz), 3.89-3.83 (2H, m), 3.7
8-3.67 (3H, m),3.58-3.49 (2H, m), 3.41-3.29 (3H,
m), 1.67-1.21 (48H, m, containing 3H,s, δ1.51, 3
H, s, δ1.41), 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):736.5337 (M+H)+ 元素分析値:C40H72F3NO7 (分子量:736.0) 計算値(%)C 65.28 H 9.86 N 1.90 F 7.74 分析値(%)C 65.35 H 9.89 N 1.90 F 7.86
【0396】
【参考例43】アリル 2−デオキシ−3−O−
{(R)−3−ドデシルオキシテトラデシル}−4,6
−O−イソプロピリデン−2−(2,2,2−トリクロ
ロエトキシカルボニルアミノ)−α−D−グルコピラノ
シド 参考例42の化合物4.70g(6.39mmol)を
エタノール10mLに溶解し、1M水酸化ナトリウム水
溶液10mLを加えて、80℃で4時間攪拌した。反応
液を減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈して、水、飽和食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去し、真空ポンプで乾燥すると、アミン4.02g
が得られた。このアミンを塩化メチレン10mLに溶解
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mL、クロロギ
酸2,2,2−トリクロロエチル1.60g(7.55
mmol)を加えて、室温で1時間攪拌した。その後、
塩化メチレンで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、ヘキサン−
酢酸エチル(4:1)で溶出すると、目的化合物(4.
54g、収率:87%)が得られた。
【0397】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3439, 2928,
2855, 1743 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:5.89 (1H,
m), 5.32-5.22 (3H,m, containing NH), 4.87 (1H, d,
J=3.7 Hz), 4.74 (2H, s), 4.13 (1H, dd, J=5.9, 12.
5 Hz), 3.98 (1H, dd, J=6.6, 12.5 Hz), 3.92-3.82 (3
H, m), 3.77-3.57 (4H, m), 3.48-3.30 (4H, m), 1.68-
1.21 (48H, m, containing 3H, s, δ1.50, 3H, s, δ
1.41), 0.88 (6H, t, J=6.6-7.3 Hz) 質量スペクトル (m/z):814.4551 (M+H)+ 元素分析値:C41H74Cl3NO8 (分子量:815.4) 計算値(%)C 60.39 H 9.15 N 1.72 Cl 13.04 分析値(%)C 59.84 H 9.04 N 1.70 Cl 12.89
【0398】
【参考例44】アリル 2−デオキシ−3−O−
{(R)−3−ドデシルオキシテトラデシル}−2−
(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)
−α−D−グルコピラノシド 参考例43の化合物3.51g(4.30mmol)を
80%酢酸水溶液20mLに溶解し、60℃で4時間攪
拌した。反応終了後、この溶液を減圧下濃縮し、酢酸エ
チルで希釈して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し、ヘキサン−酢酸エチル(3:2)で溶出する
と、目的化合物(3.15g、収率:95%)が得られ
た。
【0399】IR(KBr)スペクトル:3335, 2923, 2853,
1709 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:5.90 (1H,
m), 5.32-5.22 (3H,m, containing NH), 4.87 (1H, d,
J=3.7 Hz), 4.81, 4.69 (2H, ABq, J=11.7 Hz), 4.19
(1H, dd, J=5.1, 13.2 Hz), 3.99 (1H, dd, J=6.6, 13.
2 Hz), 3.91-3.60 (8H, m, containing OH), 3.50-3.36
(4H, m), 2.17 (1H, t, OH), 1.73-1.26 (42H, m), 0.
88 (6H, t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):774.4228(M+H)+ 元素分析値:C38H70Cl3NO8 (分子量:775.3) 計算値(%)C 58.87 H 9.10 N 1.81 Cl 13.72 分析値(%)C 58.87 H 8.94 N 1.81 Cl 14.00
【0400】
【参考例45】アリル 6−O−ベンジルオキシカルボ
ニル−2−デオキシ−3−O−{(R)−3−ドデシル
オキシテトラデシル}−2−(2,2,2−トリクロロ
エトキシカルボニルアミノ)−α−D−グルコピラノシ
参考例44の化合物526mg(0.678mmol)
の塩化メチレン(5mL)溶液に、ベンジルオキシカル
ボニルクロリド0.50mL(3.50mmol)とピ
リジン332mg(4.20mmol)を加えて、0℃
で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和
塩化アンモニウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、ヘキサン−酢酸エチル(3:
1)で溶出すると、目的化合物(581mg、収率:9
4%)が得られた。
【0401】IR(KBr)スペクトル:3522, 3329, 2923,
2853, 1725, 1709 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:7.40-7.32
(5H, m), 5.87 (1H,m), 5.30-5.20 (3H, m, containin
g NH), 5.18 (2H, s), 4.85 (1H, d, J=3.7 Hz), 4.81,
4.68 (2H, ABq, J=12.5 Hz), 4.46-4.39 (2H, m), 4.1
5 (1H, dd, J=5.1, 12.5 Hz), 3.96 (1H, dd, J=6.6, 1
2.5 Hz), 3.88 (1H, td, J=10.3, 3.7Hz), 3.84-3.79
(2H, m), 3.69 (1H, m), 3.64 (1H, brs, OH), 3.56 (1
H, m),3.48-3.33 (4H, m), 1.74-1.71 (2H, m), 1.59-
1.21 (40H, m), 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):908.4592 (M+H)+ 元素分析値:C46H76Cl3NO10 (分子量:909.5) 計算値(%)C 60.75 H 8.42 N 1.54 Cl 11.70 分析値(%)C 60.44 H 8.17 N 1.56 Cl 11.63
【0402】
【参考例46】アリル 6−O−ベンジルオキシカルボ
ニル−2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホノ−3
−O−{(R)−3−ドデシルオキシテトラデシル}−
2−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミ
ノ)−α−D−グルコピラノシド 参考例45の化合物553mg(0.608mmol)
の塩化メチレン(5mL)溶液に、4−ジメチルアミノ
ピリジン111mg(0.911mmol)、ジフェニ
ルクロロホスフェート0.19mL(0.608mmo
l)を加え、室温で2時間攪拌した。この反応液を酢酸
エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1)で溶出
すると、目的化合物(663mg、収率:96%)が得
られた。
【0403】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3436, 2928,
2855, 1747 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:7.36-7.12
(15H, m), 5.87 (1H,m), 5.30-5.21 (3H, m, containi
ng NH), 5.11, 5.06 (2H, ABq, J=12.5 Hz),4.89 (1H,
d, J=3.7 Hz), 4.79, 4.67 (2H, ABq, J=12.5 Hz), 4.6
3 (1H, q, J=9.5 Hz), 4.36 (1H, dd, J=1.5, 11.7 H
z), 4.29 (1H, dd, J=5.1, 11.7 Hz), 4.14 (1H, dd, J
=5.1, 13.2 Hz), 4.02-3.95 (3H, m), 3.80 (1H, m),
3.72-3.64(2H, m), 3.25 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.20 (1
H, m), 1.63-1.61 (2H, m), 1.45-1.43 (2H, m), 1.30-
1.18 (38H, m), 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):1140.4890 (M+H)+ 元素分析値:C58H85Cl3NO13P (分子量:1141.6) 計算値(%)C 61.02 H 7.51 N 1.23 Cl 9.32 P 2.71 分析値(%)C 60.49 H 7.61 N 1.19 Cl 9.44 P 2.96
【0404】
【参考例47】6−O−ベンジルオキシカルボニル−2
−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホノ−3−O−
{(R)−3−ドデシルオキシテトラデシル}−2−
(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)
−D−グルコピラノース 参考例46の化合物613mg(0.537mmol)
のテトラヒドロフラン(6mL)溶液に、(1,5−シ
クロオクタジエン)ビス−(メチルジフェニルホスフィ
ン)−イリジウム ヘキサフルオロホスフェート31.
5mgを加え、水素置換して赤色溶液が透明になったの
ち、窒素置換して室温で1時間攪拌した。その後、水5
mL、ヨウ素276mg(1.09mmol)を加えて
室温で30分間攪拌した。この溶液を酢酸エチルで希釈
し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し、ヘキサン−酢酸エチル
(3:2)で溶出すると、目的化合物(421mg、収
率:71%)が得られた。
【0405】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3600, 3435,
2928, 2855, 1747 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:7.34-7.12
(15H, m), 5.43 (1H,d, J=9.5 Hz, NH), 5.25 (1H, t,
J=3.7 Hz), 5.11, 5.06 (2H, ABq, J=11.7 Hz), 4.76,
4.69 (2H, ABq, J=12.1 Hz), 4.62 (1H, q, J=9.5 H
z), 4.39-4.19 (3H, m), 3.94 (1H, m), 3.84-3.64 (3
H, m), 3.41 (1H, brs, OH), 3.27-3.20 (3H, m, conta
ining 2H, t, J=6.6 Hz, δ3.25), 1.65-1.62 (2H, m),
1.45-1.43(2H, m), 1.30-1.18 (38H, m), 0.88 (6H,
t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):1100.4601 (M+H)+ 元素分析値:C55H81Cl3NO13P (分子量:1101.6) 計算値(%)C 59.97 H 7.41 N 1.27 Cl 9.66 P 2.81 分析値(%)C 58.85 H 7.25 N 1.22 Cl 9.73 P 2.98
【0406】
【参考例48】アリル 6−O−tert−ブチルジメ
チルシリル−2−デオキシ−3−O−{(R)−3−ド
デシルオキシテトラデシル}−2−(2,2,2−トリ
クロロエトキシカルボニルアミノ)−α−D−グルコピ
ラノシド 参考例44の化合物1.32g(1.70mmol)の
塩化メチレン(6mL)溶液に、tert−ブチルジメ
チルシリルクロリド385mg(2.56mmol)と
4−ジメチルアミノピリジン332mg(2.72mm
ol)を加えて、室温で3時間攪拌した。この溶液を酢
酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製し、ヘキサン−酢酸
エチル(9:1)で溶出すると、目的化合物(1.49
g、収率:99%)が得られた。
【0407】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3438, 2928,
2856, 1742 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:5.90 (1H,
m), 5.31-5.20 (3H,m, containing NH), 4.86 (1H, d,
J=3.7 Hz), 4.79, 4.70 (2H, ABq, J=12.5 Hz), 4.19
(1H, dd, J=5.1, 12.5 Hz), 3.98 (1H, dd, J=6.6, 12.
5 Hz), 3.89-3.76 (5H, m), 3.67-3.36 (7H, m, contai
ning OH), 1.72 (2H, q, J=5.9 Hz), 1.62-1.21 (40H,
m), 0.91-0.86 (15H, m), 0.090 (6H, s) 質量スペクトル (m/z):910.4911 (M+Na)+ 元素分析値:C44H84Cl3NO8Si (分子量:889.6) 計算値(%)C 59.41 H 9.52 N 1.58 Cl 11.96 分析値(%)C 59.03 H 9.30 N 1.49 Cl 12.02
【0408】
【参考例49】アリル 6−O−tert−ブチルジメ
チルシリル−4−O−ジフェニルホスホノ−2−デオキ
シ−3−O−{(R)−3−ドデシルオキシテトラデシ
ル}−2−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニ
ルアミノ)−α−D−グルコピラノシド 参考例48の化合物1.45g(1.63mmol)に
ついて、参考例46と同様の操作を行うことにより、目
的化合物(1.81g、収率:99%)が得られた。
【0409】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3436, 2928,
2856, 1744 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:7.35-7.15
(10H, m), 5.92 (1H,m), 5.33-5.23 (3H, m, containi
ng NH), 4.90 (1H, d, J=3.7 Hz), 4.81, 4.69 (2H, AB
q, J=12.1 Hz), 4.55 (1H, q, J=9.5 Hz), 4.22 (1H, d
d, J=5.9, 13.2 Hz), 4.03-3.86 (2H, m), 3.83-3.65
(6H, m), 3.26-3.19 (3H, m), 1.65-1.18 (42H, m), 0.
91-0.85 (15H, m), 0.009 (6H, s) 質量スペクトル (m/z):1120.5409 (M+H)+ 元素分析値:C56H93Cl3NO11SiP (分子量:1121.8) 計算値(%)C 59.96 H 8.36 N 1.25 Cl 9.48 P 2.76 分析値(%)C 59.49 H 8.23 N 1.18 Cl 9.66 P 2.81
【0410】
【参考例50】アリル 4−O−ジフェニルホスホノ−
2−デオキシ−3−O−{(R)−3−ドデシルオキシ
テトラデシル}−2−(2,2,2−トリクロロエトキ
シカルボニルアミノ)−α−D−グルコピラノシド 参考例49の化合物1.65g(1.47mmol)の
テトラヒドロフラン(9mL)溶液に3N塩酸水溶液
1.5mLを加えて、室温で3時間攪拌した。反応液を
酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し、ヘキサン−酢酸エチル(3:2)
で溶出すると、目的化合物(1.31g、収率:89
%)が得られた。
【0411】IR(KBr)スペクトル:3499, 3373, 2921,
2851, 1713, 1646 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:7.37-7.18
(10H, m), 5.89 (1H,m), 5.33-5.23 (3H, m, containi
ng NH), 4.93 (1H, d, J=3.7 Hz), 4.76, 4.72 (2H, AB
q, J=12.5 Hz), 4.65 (1H, q, J=9.5 Hz), 4.17 (1H, d
d, J=5.9, 13.2 Hz), 4.03-3.97 (2H, m), 3.88 (1H,
m), 3.70-3.59 (5H, m), 3.29-3.21 (3H, m), 1.65 (1
H, q, J=6.6 Hz), 1.47-1.18 (40H, m), 0.88 (6H, t,
J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):1006.4539 (M+H)+ 元素分析値:C50H79Cl3NO11P (分子量:1007.5) 計算値(%)C 59.61 H 7.90 N 1.39 Cl 10.56 P 3.07 分析値(%)C 59.19 H 7.82 N 1.37 Cl 10.66 P 3.09
【0412】
【参考例51】アリル 4−O−ジフェニルホスホノ−
2−デオキシ−3−O−{(R)−3−ドデシルオキシ
テトラデシル}−6−O−メチル−2−(2,2,2−
トリクロロエトキシカルボニルアミノ)−α−D−グル
コピラノシド 参考例50の化合物385mg(0.382mmol)
の塩化メチレン(5mL)溶液に、2,6−ジ−ter
t−ブチル−4−メチルピリジン91mg(0.441
mmol)、トリメチルオキソニウムテトラフルオロボ
レート64mg(0.435mmol)を加えて、室温
で20時間攪拌した。この反応液を酢酸エチルで希釈
し、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留
去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し、ヘキサン−酢酸エチル(7:3)で溶出すると、目
的化合物(357mg、収率:91%)が得られた。
【0413】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3436, 2928,
2855, 1744 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:7.35-7.15
(10H, m), 5.90 (1H,m), 5.33-5.23 (3H, m, containi
ng NH), 4.93 (1H, d, J=3.7 Hz), 4.77, 4.69 (2H, AB
q, J=11.7 Hz), 4.67 (1H, m), 4.21 (1H, dd, J=5.1,
13.2 Hz), 4.04-3.98 (2H, m), 3.89-3.65 (4H, m), 3.
54 (1H, dd, J=4.4, 11.0 Hz), 3.48 (1H, dd, J=2.2,
11.0 Hz), 3.26-3.19 (6H, m, containing 3H, s, δ3.
24), 1.64-1.62 (2H, m), 1.44-1.43 (2H, m), 1.32-1.
17 (38H, m), 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):1020.4669 (M+H)+ 元素分析値:C51H81Cl3NO11P (分子量:1021.5) 計算値(%)C 59.97 H 7.99 N 1.37 Cl 10.41 P 3.03 分析値(%)C 59.10 H 7.85 N 1.29 Cl 10.51 P 3.27
【0414】
【参考例52】4−O−ジフェニルホスホノ−2−デオ
キシ−3−O−{(R)−3−ドデシルオキシテトラデ
シル}−6−O−メチル−2−(2,2,2−トリクロ
ロエトキシカルボニルアミノ)−D−グルコピラノース 参考例51の化合物695mg(0.681mmol)
について、参考例47と同様の操作を行うことにより、
目的化合物(483mg、収率:72%)が得られた。
【0415】IR(KBr)スペクトル:3426, 3339, 2922,
2851, 1721 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:7.35-7.16
(10H, m), 5.40 (1H,d, J=9.5 Hz, NH), 5.27 (1H, t,
J=3.7 Hz), 4.75, 4.70 (2H, ABq, J=11.7 Hz), 4.55
(1H, q, J=9.5 Hz), 4.13 (1H, m), 3.95 (1H, m), 3.8
5-3.65 (4H, m, containing OH), 3.51-3.43 (2H, m),
3.26-3.16 (6H, m, containing 2H, t,J=6.6 Hz, δ3.2
5, 3H, s, δ3.21), 1.65-1.64 (2H, m), 1.44-1.42 (2
H, m),1.32-1.17 (38H, m), 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):980.4378 (M+H)+ 元素分析値:C48H77Cl3NO11P (分子量:981.5) 計算値(%)C 58.74 H 7.91 N 1.43 Cl 10.84 P 3.16 分析値(%)C 58.49 H 8.15 N 1.51 Cl 10.74 P 3.24
【0416】
【参考例53】アリル 2,6−ジデオキシ−4−O−
ジフェニルホスホノ−3−O−{(R)−3−ドデシル
オキシテトラデシル}−6−フルオロ−2−(2,2,
2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)−α−D−
グルコピラノシド 参考例50の化合物521mg(0.517mmol)
の1,2−ジメトキシエタン(5mL)溶液に、窒素雰
囲気下、−40℃でジエチルアミノサルファートリフル
オリド(DAST)0.2mL(1.51mmol)を
加えて30分間攪拌した後、0℃で2時間攪拌した。水
を加えて反応を止め、酢酸エチルで抽出し、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、中性シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し、ヘキサン−酢
酸エチル(3:1)で溶出すると、目的化合物(432
mg、収率:83%)が得られた。
【0417】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3691, 3436,
2928, 2855, 1744 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:7.34-7.16
(10H, m), 5.89 (1H,m), 5.34-5.24 (3H, m, containi
ng NH), 4.94 (1H, d, J=3.7 Hz), 4.79, 4.68 (2H, AB
q, J=11.7 Hz), 4.64-4.55 (2H, m), 4.46 (1H, m), 4.
20 (1H, dd, J=5.9, 13.2 Hz), 4.05-3.90 (3H, m), 3.
83-3.65 (3H, m), 3.25 (2H, t, J=6.6-7.3 Hz), 3.21
(1H, m), 1.65-1.57 (2H, m), 1.45-1.43 (2H, m), 1.3
2-1.17(38H, m), 0.88 (6H, t, J=6.6-7.3 Hz) 質量スペクトル (m/z):1008.4485 (M+H)+ 元素分析値:C50H78Cl3FNO10P (分子量:1009.5) 計算値(%)C 59.49 H 7.79 N 1.39 Cl 10.54 F 1.88 P
3.07 分析値(%)C 59.45 H 7.68 N 1.48 Cl 10.45 F 2.25 P
3.24
【0418】
【参考例54】2,6−ジデオキシ−4−O−ジフェニ
ルホスホノ−3−O−{(R)−3−ドデシルオキシテ
トラデシル}−6−フルオロ−2−(2,2,2−トリ
クロロエトキシカルボニルアミノ)−D−グルコピラノ
ース 参考例53の化合物416mg(0.412mmol)
について、参考例47と同様の操作を行うことにより、
目的化合物(329mg、収率:82%)が得られた。
【0419】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3602, 3435,
2928, 2855, 1745 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:7.35-7.17
(10H, m), 5.47 (1H,d, J=9.5 Hz, NH), 5.31 (1H, t,
J=3.7 Hz), 4.76, 4.71 (2H, ABq, J=11.7 Hz), 4.60
(1H, q, J=9.5 Hz), 4.56 (1H, m), 4.44 (1H, m), 4.1
7 (1H, m), 3.96 (1H, m), 3.85-3.65 (4H, m, contain
ing OH), 3.27-3.21 (3H, m, containing 2H, t, J=6.6
Hz, δ3.26), 1.67-1.62 (2H, m), 1.45-1.44 (2H,
m), 1.32-1.18 (38H, m), 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):968.4178 (M+H)+ 元素分析値:C47H74Cl3FNO10P (分子量:969.4) 計算値(%)C 58.23 H 7.69 N 1.45 Cl 10.97 F 1.96 P 3.20 分析値(%)C 58.27 H 7.76 N 1.43 Cl 11.20 F 2.04 P 3.25
【0420】
【参考例55】ジフェニルメチル 2,6−アンヒドロ
−7−O−[6−O−ベンジルオキシカルボニル−2−
デオキシ−4−O−ジフェニルホスホノ−3−O−
{(R)−3−ドデシルオキシテトラデシル}−2−
(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)
−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−3−ベ
ンジルオキシテトラデカナミド}−4−O−{(R)−
3−ベンジルオキシテトラデシル}−3−デオキシ−D
−グリセロ−D−イド−ヘプトネート 参考例47の化合物521mg(0.473mmol)
の塩化メチレン(10mL)溶液に、トリクロロアセト
ニトリル0.70mL(6.98mmol)、炭酸セシ
ウム77mg(0.237mmol)を加えて、室温で
1時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液20m
Lを加えて反応を止め、この反応混合物を塩化メチレン
で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、真空ポンプで乾燥
すると、1位トリクロロアセトイミデート体591mg
(定量的)が得られた。得られたイミデート体と、ジフ
ェニルメチル 2,6−アンヒドロ−3−{(R)−3
−ベンジルオキシテトラデカナミド}−4−O−
{(R)−3−ベンジルオキシテトラデシル}−3−デ
オキシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトネート234
mg(0.236mmol)を塩化メチレン(10m
L)に溶解し、モレキュラーシーブス4Aを750mg
加えて、室温で1時間攪拌し、反応系の水分を除去し
た。その後、この溶液を−40℃に冷却し、トリメチル
シリルトリフルオロメタンスルホネート15μL(0.
0829mmol)を加えて、2時間攪拌した。反応終
了後、モレキュラーシーブス4Aを濾別し、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し、ヘキサン−酢酸エチル(7:3)で溶出すると、目
的化合物(365mg、収率:75%)が得られた。
【0421】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3691, 3604,
3519, 3405, 2928, 2855, 1735, 1669 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:7.35-7.11
(35H, m), 6.83 (1H,s), 6.81 (1H, m, NH), 5.39 (1
H, m, NH), 5.10, 5.04 (2H, ABq, J=11.7 Hz), 4.86
(1H, m), 4.71, 4.66 (2H, ABq, J=11.7 Hz), 4.61 (1
H, d, J=5.9 Hz),4.51 (1H, q, J=9.5 Hz), 4.45-4.21
(7H, m, containing 2H, ABq, J=11.5 Hz, δ4.44, 4.3
9, 2H, ABq, J=11.0 Hz, δ4.33, 4.28), 4.07-3.92 (2
H, m), 3.72-3.43 (11H, m), 3.27-3.14 (4H, m), 3.02
(1H, brs, OH), 2.24 (2H, d, J=5.9 Hz), 1.74-1.24
(84H, m), 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):2096.0845 (M+Na)+ 元素分析値:C117H168Cl3N2O21P (分子量:2075.9) 計算値(%)C 67.69 H 8.16 N 1.35 Cl 5.12 P 1.49 分析値(%)C 67.01 H 8.04 N 1.34 Cl 5.27 P 1.37
【0422】
【参考例56】ジフェニルメチル 2,6−アンヒドロ
−7−O−[2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホ
ノ−3−O−{(R)−3−ドデシルオキシテトラデシ
ル}−6−O−メチル−2−(2,2,2−トリクロロ
エトキシカルボニルアミノ)−β−D−グルコピラノシ
ル]−3−{(R)−3−ベンジルオキシテトラデカナ
ミド}−4−O−{(R)−3−ベンジルオキシテトラ
デシル}−3−デオキシ−D−グリセロ−D−イド−ヘ
プトネート 参考例52の化合物438mg(0.446mmol)
について、参考例55と同様の操作を行うことにより、
目的化合物(298mg、収率:68%)が得られた。
【0423】IR(CHCl3溶液)スペクトル:2928, 2855,
1735, 1668 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:7.35-7.15
(30H, m), 6.83 (1H,s), 6.79 (1H, d, J=9.5 Hz, N
H), 5.33 (1H, m, NH), 4.84 (1H, m), 4.75, 4.67 (2
H, ABq, J=11.7 Hz), 4.61 (1H, d, J=5.9 Hz), 4.54
(1H, q, J=9.5 Hz), 4.44, 4.40 (2H, ABq, J=11.7 H
z), 4.34-4.26 (3H, m, containing 2H, ABq,J=11.4 H
z, δ4.33, 4.28), 4.00-3.89 (2H, m), 3.76-3.41 (13
H, m), 3.27-3.10 (7H, m, containing 3H, s, δ3.2
1), 3.03 (1H, brs, OH), 2.23 (2H, d,J=5.9 Hz), 1.7
5-1.24 (84H, m), 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):1976.0585 (M+Na)+ 元素分析値:C110H164Cl3N2O19P (分子量:1955.8) 計算値(%)C 67.55 H 8.45 N 1.43 Cl 5.44 P 1.58 分析値(%)C 67.53 H 8.25 N 1.43 Cl 5.14 P 1.32
【0424】
【参考例57】ジフェニルメチル 2,6−アンヒドロ
−7−O−[2,6−ジデオキシ−4−O−ジフェニル
ホスホノ−3−O−{(R)−3−ドデシルオキシテト
ラデシル}−6−フルオロ−2−(2,2,2−トリク
ロロエトキシカルボニルアミノ)−β−D−グルコピラ
ノシル]−3−{(R)−3−ベンジルオキシテトラデ
カナミド}−4−O−{(R)−3−ベンジルオキシテ
トラデシル}−3−デオキシ−D−グリセロ−D−イド
−ヘプトネート 参考例54の化合物230mg(0.238mmol)
について、参考例55と同様の操作を行うことにより、
目的化合物(185mg、収率:80%)が得られた。
【0425】IR(CHCl3溶液)スペクトル:2928, 2855,
1735, 1669 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:7.35-7.17
(30H, m), 6.83 (1H,s), 6.82 (1H, m, NH), 5.43 (1
H, m, NH), 4.90 (1H, m), 4.75, 4.67 (2H, ABq, J=1
1.7 Hz), 4.61 (1H, d, J=5.1 Hz), 4.57-4.26 (8H, m,
containing 2H,ABq, J=11.7 Hz, δ4.45, 4.40, 2H, A
Bq, J=11.4 Hz, δ4.33, 4.28), 4.02-3.92 (2H, m),
3.75-3.43 (11H, m), 3.27-3.15 (4H, m), 3.03 (1H, b
rs, OH),2.25 (2H, d, J=5.9 Hz), 1.74-1.25 (84H,
m), 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):1964.0414 (M+Na)+ 元素分析値:C109H161Cl3FN2O18P (分子量:1943.78) 計算値(%)C 67.35 H 8.35 N 1.44 F 0.98 Cl 5.47 P 1.59 分析値(%)C 67.34 H 8.10 N 1.48 F 1.26 Cl 5.39 P 1.43
【0426】
【参考例58】ジフェニルメチル 2,6−アンヒドロ
−7−O−[2−アセタミド−6−O−ベンジルオキシ
カルボニル−2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホ
ノ−3−O−{(R)−3−ドデシルオキシテトラデシ
ル}−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−3
−ベンジルオキシテトラデカナミド}−4−O−
{(R)−3−ベンジルオキシテトラデシル}−3−デ
オキシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトネート 参考例55の化合物230mg(0.111mmol)
の酢酸(5mL)溶液に、酸処理した亜鉛148mg
(2.27mmol)を加えて、室温で攪拌した。5時
間後、反応液を濾過して、減圧下濃縮したのち、残査を
酢酸エチルで希釈して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。
減圧下溶媒を留去すると、アミンが得られた。このアミ
ンをテトラヒドロフラン(3mL)−水(2mL)に溶
解し、ピリジン(45μl、0.556mmol)、無
水酢酸(55μl、0.583mmol)を加えて、室
温で2時間攪拌した。この反応液を酢酸エチルで希釈
し、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、ヘキサン−酢酸エチル(3:
2)で溶出すると目的化合物(152mg、収率:71
%)が得られた。
【0427】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3436, 2928,
2855, 1745, 1670 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:7.33-7.12
(35H, m), 6.82 (1H,s), 6.80 (1H, d, J=8.8 Hz, N
H), 6.07 (1H, d, J=6.6 Hz, NH), 5.21 (1H, d, J=8.1
Hz), 5.11, 5.05 (2H, ABq, J=11.7 Hz), 4.62 (1H,
d, J=5.1 Hz), 4.50 (1H, q, J=9.5 Hz), 4.43 (2H,
s), 4.39-4.28 (5H, m), 4.23 (1H, dd, J=5.1, 11.7 H
z), 4.07-4.00 (2H, m), 3.72-3.27 (14H, m, containi
ng OH), 3.03(1H, m), 2.25 (2H, d, J=5.1 Hz), 1.91
(3H, s), 1.73-1.26 (84H, m), 0.89(12H, t, J=6.6 H
z) 質量スペクトル (m/z):1964.1870 (M+Na)+ 元素分析値:C116H169N2O20P (分子量:1942.6) 計算値(%)C 71.72 H 8.77 N 1.44 P 1.59 分析値(%)C 71.46 H 8.60 N 1.42 P 1.49
【0428】
【参考例59】ジフェニルメチル 2,6−アンヒドロ
−7−O−[2−アセタミド−2−デオキシ−4−O−
ジフェニルホスホノ−3−O−{(R)−3−ドデシル
オキシテトラデシル}−6−O−メチル−β−D−グル
コピラノシル]−3−{(R)−3−ベンジルオキシテ
トラデカナミド}−4−O−{(R)−3−ベンジルオ
キシテトラデシル}−3−デオキシ−D−グリセロ−D
−イド−ヘプトネート 参考例56の化合物229mg(0.117mmol)
について、参考例58と同様の操作を行うことにより、
目的化合物(158mg、収率:74%)が得られた。
【0429】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3436, 2928,
2855, 1732, 1670 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:7.33-7.15
(30H, m), 6.81 (1H,s), 6.78 (1H, d, J=8.8 Hz, N
H), 5.97 (1H, d, J=7.3 Hz, NH), 5.15 (1H, d, J=8.1
Hz), 4.61 (1H, d, J=5.9 Hz), 4.52 (1H, q, J=9.5 H
z), 4.42 (2H, s), 4.35 (1H, m), 4.33, 4.29 (2H, AB
q, J=11.4 Hz), 4.05-3.99 (2H, m), 3.74-3.40 (14H,
m, containing OH), 3.30-3.22 (6H, m, containing 3
H, s, δ3.22), 3.11 (1H, m), 2.23 (2H, d, J=5.1 H
z), 1.91 (3H, s), 1.74-1.25 (84H,m), 0.88 (12H, t,
J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):1844.1700 (M+Na)+ 元素分析値:C109H165N2O18P (分子量:1822.5) 計算値(%)C 71.84 H 9.13 N 1.54 P 1.70 分析値(%)C 71.38 H 8.96 N 1.51 P 1.53
【0430】
【参考例60】ジフェニルメチル 2,6−アンヒドロ
−7−O−[2−アセタミド−2,6−ジデオキシ−4
−O−ジフェニルホスホノ−3−O−{(R)−3−ド
デシルオキシテトラデシル}−6−フルオロ−β−D−
グルコピラノシル]−3−{(R)−3−ベンジルオキ
シテトラデカナミド}−4−O−{(R)−3−ベンジ
ルオキシテトラデシル}−3−デオキシ−D−グリセロ
−D−イド−ヘプトネート 参考例57の化合物180mg(0.0927mmo
l)について、参考例58と同様の操作を行うことによ
り、目的化合物(115mg、収率:68%)が得られ
た。
【0431】IR(CHCl3溶液)スペクトル:3529, 3335,
3064, 3032, 2924, 2854, 1733, 1646 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CDCl3)δ:7.37-7.17
(30H, m), 6.82 (1H,s), 6.80 (1H, d, J=11.7 Hz, N
H), 6.03 (1H, d, J=6.6 Hz, NH), 5.21 (1H,d, J=8.1
Hz), 4.61 (1H, d, J=5.1 Hz), 4.57-4.27 (8H, m, con
taining 2H, s, δ4.42, 2H, ABq, J=11.4 Hz, δ4.34,
4.29), 4.11-4.03 (2H, m), 3.71-3.41 (11H, m), 3.3
3-3.22 (4H, m, containing OH), 3.04 (1H, m), 2.24
(2H, d,J=5.9 Hz), 1.91 (3H, s), 1.74-1.25 (84H,
m), 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):1832.1459 (C108H162FN2O17PN
a) 元素分析値:C109H165N2O18P (分子量:1822.5) 計算値(%)C 71.84 H 9.13 N 1.54 P 1.70 分析値(%)C 71.38 H 8.96 N 1.51 P 1.53
【0432】
【参考例61】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−ア
セタミド−2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホノ
−3−O−{(R)−3−ドデシルオキシテトラデシ
ル}−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−3
−ヒドロキシテトラデカナミド}−4−O−{(R)−
3−ヒドロキシテトラデシル}−3−デオキシ−D−グ
リセロ−D−イド−ヘプトニン酸 参考例58の化合物115mg(0.0593mmo
l)のエタノール(5mL)溶液に、20%水酸化パラ
ジウム−炭素111mgを加えて、水素雰囲気下で室温
にて18時間攪拌した。反応液を濾過し、減圧下濃縮し
て、薄層シリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ク
ロロホルム:メタノール、5:1)にて精製した。溶出
したものをクロロホルム10mLに溶解し、0.05N
塩酸水溶液で洗浄して残存するシリカゲルを除去し、ク
ロロホルム層を減圧下濃縮すると、目的化合物(62.
3mg、収率:72%)が得られた。
【0433】IR(KBr)スペクトル:3320 (broad), 307
2, 2924, 2854, 1726, 1656 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CD3OD)δ:7.40-7.19
(10H, m), 4.63 (1H,m), 4.53 (1H, m), 4.48 (1H, d,
J=5.1 Hz), 4.21 (1H, m), 4.04 (1H, m), 3.93-3.52
(14H, m), 3.46 (1H, t, J=8.1 Hz), 3.35-3.25 (3H,
m), 2.41 -2.30(2H, m), 2.00 (3H, s), 1.76-1.20 (84
H, m), 0.90 (12H, t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):1483.9815 (M+Na)+
【0434】
【参考例62】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−ア
セタミド−2−デオキシ−4−O−ジフェニルホスホノ
−3−O−{(R)−3−ドデシルオキシテトラデシ
ル}−6−O−メチル−β−D−グルコピラノシル]−
3−{(R)−3−ヒドロキシテトラデカナミド}−4
−O−{(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}−3−
デオキシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸 参考例59の化合物136mg(0.0744mmo
l)について、参考例61と同様の操作を行うことによ
り、目的化合物(98.2mg、収率:89%)が得ら
れた。
【0435】IR(KBr)スペクトル:3318 (broad), 307
2, 2924, 2854, 1729, 1656 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CD3OD)δ:7.40-7.19
(10H, m), 4.75 (1H,d, J=8.1 Hz), 4.56 (1H, q, J=
8.8 Hz), 4.29 (1H, m), 4.22-4.19 (2H, m),4.00-3.22
(18H, m), 3.20 (3H, s), 2.40 -2.33 (2H, m), 2.03
(3H, s), 1.75-1.21 (84H, m), 0.90 (12H, t, J=6.6 H
z) 質量スペクトル (m/z):1497.9939 (M+Na)+
【0436】
【参考例63】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−ア
セタミド−2,6−ジデオキシ−4−O−ジフェニルホ
スホノ−3−O−{(R)−3−ドデシルオキシテトラ
デシル}−6−フルオロ−β−D−グルコピラノシル]
−3−{(R)−3−ヒドロキシテトラデカナミド}−
4−O−{(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}−3
−デオキシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸 参考例60の化合物75.2mg(0.0415mmo
l)について、参考例61と同様の操作を行うことによ
り、目的化合物(48.3mg、収率:80%)が得ら
れた。
【0437】IR(KBr)スペクトル:3323 (broad), 307
2, 2924, 2854, 1729, 1656 cm-1 核磁気共鳴スペクトル(400MHz, CD3OD)δ:7.41-7.18
(10H, m), 4.68 (1H,d, J=8.1 Hz), 4.58-4.36 (4H,
m, containing 1H, d, J=5.1 Hz, δ4.49), 4.22-4.19
(2H, m), 4.03 (1H, m), 3.94-3.68 (10H, m), 3.60 (1
H, t, J=7.3-9.5 Hz), 3.45 (1H, t, J=8.1 Hz), 3.36-
3.25 (3H, m), 2.39 -2.30 (2H, m), 2.00 (3H, s), 1.
76-1.20 (84H, m), 0.90 (12H, t, J=6.6 Hz) 質量スペクトル (m/z):1485.9769 (M+Na)+
【0438】
【試験方法】マクロファ−ジ活性抑制試験(アンタゴニスト試験) ヒト単球系細胞株U937を用いて、in vitroでTNFαを産
生させる。産生されるTNFαはジェンザイム(Genzyme)
社のELISA KIT により定量する。
【0439】評価方法は、Daniel-Issakani らの方法
(ジャ−ナルオブバイオロジカルケミストリ−、第264
巻20240-20247 頁(1989年)、[J.Biol.Chem.,264, 202
40-20247(1989)] )により行う。
【0440】10 ng/ml のLPS (リポポリサッカライ
ド)により、6 時間の間にU937細胞10 5 個につき約1ng
のTNFαが産生される(標準産生量 : l00%とする)。
【0441】LPS 10 ng/ml存在下、実施例化合物の存在
下でのTNFαの産生量を標準産生量の50%に抑制する
濃度を求め、ED50%として表わす。
【0442】各化合物の細胞毒性については、実施例各
化合物存在下での6時間後のJ774.1細胞の細胞生存率
(Cell Viability)をMTT 法により測定し、化合物非存
在下での細胞生存率(Cell Viability)の50%に抑制
する濃度を、IC50で表し、ED50/IC50を指標とし
て、本発明の化合物の効果を確認する。
【0443】
【発明の効果】本願発明のリピッドA1位カルボン酸誘
導体は、優れたマクロファ−ジ活性抑制作用を示し、抗
炎症剤、抗自己免疫疾患剤又は抗敗血症剤として有用で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蔵方 慎一 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 金井 さおり 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 Fターム(参考) 4C057 BB03 CC03 GG03 4C086 AA01 AA04 EA02 EA03 MA04 NA14 ZB07 ZB11 ZB35

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中、 R1及びR3は、同一又は異なって、下記(置換基群A)
    から選択された一種以上の基で置換されていてもよいC
    1−C20アルカノイル基、下記(置換基群A)から選択
    された一種以上の基で置換されていてもよいC3−C20
    アルケノイル基又は下記(置換基群A)から選択された
    一種以上の基で置換されていてもよいC 3−C20アルキ
    ノイル基を示し、 R2及びR4は、同一又は異なって、下記(置換基群A)
    から選択された一種以上の基で置換されていてもよいC
    1−C20アルキル基、下記(置換基群A)から選択され
    た一種以上の基で置換されていてもよいC2−C20アル
    ケニル基、下記(置換基群A)から選択された一種以上
    の基で置換されていてもよいC2−C20アルキニル基を
    示し、 R5は、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、オキソ基を
    有していてもよいC1−C6アルコキシ基、オキソ基を有
    していてもよいC2−C6アルケニルオキシ基又はオキソ
    基を有していてもよいC2−C6アルキニルオキシ基を示
    し、 (置換基群A)は、ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、
    オキソ基を有していてもよいC1−C20アルコキシ基、
    オキソ基を有していてもよいC2−C20アルケニルオキ
    シ基、オキソ基を有していてもよいC2−C20アルキニ
    ルオキシ基、オキソ基を有していてもよいC1−C20
    ルカノイルオキシ基、オキソ基を有していてもよいC3
    −C20アルケノイルオキシ基及びオキソ基を有していて
    もよいC3−C20アルキノイルオキシ基からなる群であ
    る。)で表される化合物、その薬理上許容しうる塩又は
    そのエステル。
  2. 【請求項2】R1が、(置換基群A)から選択された置
    換基を有してもよいC4−C18アルカノイル基である、
    請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1が、(置換基群A)から選択された置
    換基を有してもよいC8−C16アルカノイル基である、
    請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1が、無置換又は(置換基群A)から選
    択された水酸基を置換基として有するC12−C14アルカ
    ノイル基である、請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1が、無置換又は(置換基群A)から選
    択された水酸基を置換基として有するラウロイル基又は
    ミリストイル基である、請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】R2が、(置換基群A)から選択された置
    換基を有してもよいC4−C18アルキル基である、請求
    項1乃至5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】R2が、(置換基群A)から選択された置
    換基を有してもよいC8−C16アルキル基である、請求
    項1乃至5に記載の化合物。
  8. 【請求項8】R2が、無置換又は(置換基群A)から選
    択された水酸基を置換基として有するC12−C14アルキ
    ル基である、請求項1乃至5に記載の化合物。
  9. 【請求項9】R2が、無置換又は(置換基群A)から選
    択された水酸基を置換基として有するドデシル基又はテ
    トラデシル基である、請求項1乃至5に記載の化合物。
  10. 【請求項10】R3が、無置換のC1−C16アルカノイル
    基である、請求項1乃至9に記載の化合物。
  11. 【請求項11】R3が、無置換のC1−C8アルカノイル
    基である、請求項1乃至9に記載の化合物。
  12. 【請求項12】R3が、無置換のC1−C4アルカノイル
    基である、請求項1乃至9に記載の化合物。
  13. 【請求項13】R3が、アセチル基又はプロピオニル基
    である、請求項1乃至9に記載の化合物。
  14. 【請求項14】R3が、アセチル基である、請求項1乃
    至9に記載の化合物。
  15. 【請求項15】R4が、(置換基群A)から選択された
    置換基を有してもよいC4−C18アルキル基である、請
    求項1乃至14に記載の化合物。
  16. 【請求項16】R4が、(置換基群A)から選択された
    置換基を有してもよいC8−C16アルキル基である、請
    求項1乃至14に記載の化合物。
  17. 【請求項17】R4が、(置換基群A)から選択された
    フッ素原子、水酸基、無置換のC12−C14アルコキシ基
    又は無置換のC12−C14アルカノイルオキシ基を置換基
    として有するC12−C14アルキル基である、請求項1乃
    至14に記載の化合物。
  18. 【請求項18】R4が、(置換基群A)から選択された
    ドデシルオキシ基又はテトラデシルオキシ基を置換基と
    して有するドデシル基又はテトラデシル基である、請求
    項1乃至14に記載の化合物。
  19. 【請求項19】R4が、(置換基群A)から選択された
    ラウロイルオキシ基又はミリストイルオキシ基を置換基
    として有するドデシル基又はテトラデシル基である、請
    求項1乃至14に記載の化合物。
  20. 【請求項20】R5が、ハロゲン原子、水酸基又は無置
    換のC1−C6アルコキシ基である、請求項1乃至19に
    記載の化合物。
  21. 【請求項21】R5が、フッ素原子、水酸基又はメトキ
    シ基である、請求項1乃至19に記載の化合物。
  22. 【請求項22】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−ア
    セタミド−2−デオキシ−6−O−メチル−4−O−ホ
    スホノ−3−O−{(R)−3−テトラデカノイルオキ
    シテトラデシル}−β−D−グルコピラノシル]−3−
    {(R)−3−ヒドロキシテトラデカナミド}−4−O
    −{(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}−3−デオ
    キシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸、その薬
    理上許容しうる塩又はそのエステル。
  23. 【請求項23】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−ア
    セタミド−2−デオキシ−4−O−ホスホノ−3−O−
    {(R)−3−テトラデカノイルオキシテトラデシル}
    −β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)−3−ヒ
    ドロキシテトラデカナミド}−4−O−{(R)−3−
    ヒドロキシテトラデシル}−3−デオキシ−D−グリセ
    ロ−D−イド−ヘプトニン酸、その薬理上許容しうる塩
    又はそのエステル。
  24. 【請求項24】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−ア
    セタミド−2,6−ジデオキシ−6−フルオロ−4−O
    −ホスホノ−3−O−{(R)−3−テトラデカノイル
    オキシテトラデシル}−β−D−グルコピラノシル]−
    3−{(R)−3−ヒドロキシテトラデカナミド}−4
    −O−{(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}−3−
    デオキシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸、そ
    の薬理上許容しうる塩又はそのエステル。
  25. 【請求項25】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−ア
    セタミド−2−デオキシ−3−O−{(R)−3−ドデ
    シルオキシテトラデシル}−6−O−メチル−4−O−
    ホスホノ−β−D−グルコピラノシル]−3−{(R)
    −3−ヒドロキシテトラデカナミド}−4−O−
    {(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}−3−デオキ
    シ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸、その薬理
    上許容しうる塩又はそのエステル。
  26. 【請求項26】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−ア
    セタミド−2−デオキシ−3−O−{(R)−3−ドデ
    シルオキシテトラデシル}−4−O−ホスホノ−β−D
    −グルコピラノシル]−3−{(R)−3−ヒドロキシ
    テトラデカナミド}−4−O−{(R)−3−ヒドロキ
    シテトラデシル}−3−デオキシ−D−グリセロ−D−
    イド−ヘプトニン酸、その薬理上許容しうる塩又はその
    エステル。
  27. 【請求項27】2,6−アンヒドロ−7−O−[2−ア
    セタミド−2,6−ジデオキシ−3−O−{(R)−3
    −ドデシルオキシテトラデシル}−6−フルオロ−4−
    O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル]−3−
    {(R)−3−ヒドロキシテトラデカナミド}−4−O
    −{(R)−3−ヒドロキシテトラデシル}−3−デオ
    キシ−D−グリセロ−D−イド−ヘプトニン酸、その薬
    理上許容しうる塩又はそのエステル。
  28. 【請求項28】請求項1に記載の化合物を有効成分とし
    て含有する医薬。
  29. 【請求項29】請求項1に記載の化合物を有効成分とし
    て含有する、炎症の予防剤又は治療剤。
  30. 【請求項30】請求項1に記載の化合物を有効成分とし
    て含有する、自己免疫疾患の予防剤又は治療剤。
  31. 【請求項31】請求項1に記載の化合物を有効成分とし
    て含有する、敗血症の予防剤又は治療剤。
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JP2010510190A (ja) * 2006-11-16 2010-04-02 オーエム ファルマ 官能性ベータ1,6グルコサミン二糖類およびその製造方法

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