JPH04224376A - スプールのノッチ形状及びノッチ加工方法 - Google Patents
スプールのノッチ形状及びノッチ加工方法Info
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- JPH04224376A JPH04224376A JP40706890A JP40706890A JPH04224376A JP H04224376 A JPH04224376 A JP H04224376A JP 40706890 A JP40706890 A JP 40706890A JP 40706890 A JP40706890 A JP 40706890A JP H04224376 A JPH04224376 A JP H04224376A
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
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Landscapes
- Milling Processes (AREA)
- Sliding Valves (AREA)
- Multiple-Way Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液圧機械、建設機械、
産業車両、特殊車両など、液圧の切換え操作によって作
動する機構を備えたものにおいて、その切換え操作に利
用されるスプールのノッチ形状及びノッチ加工方法に関
するものである。
産業車両、特殊車両など、液圧の切換え操作によって作
動する機構を備えたものにおいて、その切換え操作に利
用されるスプールのノッチ形状及びノッチ加工方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】スプールは、周知のように、スリーブ内
周に嵌合するランド部と、このランド部の谷間に形成さ
れる切換部とからなり、該スプールを軸心方向に移動さ
せることによってスリーブとの相対位置を換え、これに
より切換部を選択的にスリ−ブ側に設けられたポ−トに
開口して流路切換を実現するものである。例えば、第8
図に示す切換弁では、スプール101のランド部102
上、4箇所に切換部103、104、105、106が
設けてあり、スリーブ内周には少なくともP(高圧)ポ
ート、Aポート及びBポートが開口している。例えば、
このスプール101の両端切換部103、106が有す
る機能について説明すると、該スプール101が右行し
た場合に左切換部103を通じてPポートをAポートに
連通させ、該スプール101が左行した場合に右切換部
106を通じてPポートをBポートに連通させる役割を
なしている。
周に嵌合するランド部と、このランド部の谷間に形成さ
れる切換部とからなり、該スプールを軸心方向に移動さ
せることによってスリーブとの相対位置を換え、これに
より切換部を選択的にスリ−ブ側に設けられたポ−トに
開口して流路切換を実現するものである。例えば、第8
図に示す切換弁では、スプール101のランド部102
上、4箇所に切換部103、104、105、106が
設けてあり、スリーブ内周には少なくともP(高圧)ポ
ート、Aポート及びBポートが開口している。例えば、
このスプール101の両端切換部103、106が有す
る機能について説明すると、該スプール101が右行し
た場合に左切換部103を通じてPポートをAポートに
連通させ、該スプール101が左行した場合に右切換部
106を通じてPポートをBポートに連通させる役割を
なしている。
【0003】ところで、このような構成により、A、B
両ポートを例えば復動シリンダの対向する圧力室にそれ
ぞれ接続した場合を考えると、スプール101が右行ま
たは左行した場合に、所定距離移動後に急激に切換部1
03または106がPポ−トに開口し、Aポ−トまたは
Bポ−トから対応する圧力室に急激に圧液が導入される
ことになる。このため、図示スプール101は、シリン
ダを急俊に駆動できる点では優れるが、インチング操作
や円滑な操作が必要な用途には不向きとなる。
両ポートを例えば復動シリンダの対向する圧力室にそれ
ぞれ接続した場合を考えると、スプール101が右行ま
たは左行した場合に、所定距離移動後に急激に切換部1
03または106がPポ−トに開口し、Aポ−トまたは
Bポ−トから対応する圧力室に急激に圧液が導入される
ことになる。このため、図示スプール101は、シリン
ダを急俊に駆動できる点では優れるが、インチング操作
や円滑な操作が必要な用途には不向きとなる。
【0004】そこで、そのような用途に対しては、従来
からスプ−ル101に第9図及び第10図に示すような
ノッチ107を設けておくことが常套手段となっている
。第9図は前記スプール101の左切換部103周辺に
相当する平面図であり、第10図は同正面図である。 このようなノッチ107を設けておくと、例えばスプー
ル101が右行し始めた際に、Pポートが切換部103
を通じてAポートに完全に連通する前に先ずノッチ10
7の終端107a側から徐々にランド部102での絞り
効果を低減させていくことになり、スプ−ル101にイ
ンチング機能を持たせることが可能になる。なお、右切
換部106に対してノッチを設ける場合はノッチは切換
部106に対して左側のランド部102に設けられる。
からスプ−ル101に第9図及び第10図に示すような
ノッチ107を設けておくことが常套手段となっている
。第9図は前記スプール101の左切換部103周辺に
相当する平面図であり、第10図は同正面図である。 このようなノッチ107を設けておくと、例えばスプー
ル101が右行し始めた際に、Pポートが切換部103
を通じてAポートに完全に連通する前に先ずノッチ10
7の終端107a側から徐々にランド部102での絞り
効果を低減させていくことになり、スプ−ル101にイ
ンチング機能を持たせることが可能になる。なお、右切
換部106に対してノッチを設ける場合はノッチは切換
部106に対して左側のランド部102に設けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなノッチ107を設ける場合、一般に旋盤による加工
が困難で、スプ−ル製作の後加工として汎用フライスか
専用機かによって処理しなければならない。しかして、
フライス加工を行う場合は、第10図中想像線で示すよ
うな円盤状カッタ105を用い、スプ−ル101の軸心
方向に所定の切込み量で送り操作を行うため、出来上が
るノッチ形状は第9図に示すように平面視矩形で、ノッ
チ幅wがカッタ105の厚みに対応して一定となる。こ
のため、ノッチ107の終端107aがスリ−ブのPポ
−トと連通する際に、開口面積はノッチ幅w×スプ−ル
移動距離に比例して比較的速い速度で増大していき、イ
ンチング操作に要求される十分に緩やかな開口面積変化
をつけることが難しい問題を生じる。しかも、カッタ1
05の切込み量によって、ノッチ107の横断面積が決
まると同時にカッタ105の半径に沿って切上げられる
ノッチ終端107aの形状も一義的に決まるため、自由
な特性のノッチを製作することが困難な問題も伴う。一
方、緩やかな開口面積変化をつけるために平面視V形の
ノッチ(図示せず)を製作する場合もあるが、このよう
なノッチを正確に加工するためには技能的な熟練を必要
とし、工数とコストの面で極めて大きな負担を強いられ
ることが当業者間に知られている。さらに、ノッチ10
7から流出する流体は第11図に示すように噴出角θの
余弦に比例した流体軸力、いわゆるフローフォースFを
スプ−ル101に作用させるが、図示のようにカッタ1
05によって切上げられるノッチ終端107aではカッ
タ105の径を小さくできない事情から噴出角θが小さ
く、従ってスプ−ル101に作用するフロ−フォ−スF
が大きくなり、制御の精度や安定性を損ない易い問題を
生じる。
うなノッチ107を設ける場合、一般に旋盤による加工
が困難で、スプ−ル製作の後加工として汎用フライスか
専用機かによって処理しなければならない。しかして、
フライス加工を行う場合は、第10図中想像線で示すよ
うな円盤状カッタ105を用い、スプ−ル101の軸心
方向に所定の切込み量で送り操作を行うため、出来上が
るノッチ形状は第9図に示すように平面視矩形で、ノッ
チ幅wがカッタ105の厚みに対応して一定となる。こ
のため、ノッチ107の終端107aがスリ−ブのPポ
−トと連通する際に、開口面積はノッチ幅w×スプ−ル
移動距離に比例して比較的速い速度で増大していき、イ
ンチング操作に要求される十分に緩やかな開口面積変化
をつけることが難しい問題を生じる。しかも、カッタ1
05の切込み量によって、ノッチ107の横断面積が決
まると同時にカッタ105の半径に沿って切上げられる
ノッチ終端107aの形状も一義的に決まるため、自由
な特性のノッチを製作することが困難な問題も伴う。一
方、緩やかな開口面積変化をつけるために平面視V形の
ノッチ(図示せず)を製作する場合もあるが、このよう
なノッチを正確に加工するためには技能的な熟練を必要
とし、工数とコストの面で極めて大きな負担を強いられ
ることが当業者間に知られている。さらに、ノッチ10
7から流出する流体は第11図に示すように噴出角θの
余弦に比例した流体軸力、いわゆるフローフォースFを
スプ−ル101に作用させるが、図示のようにカッタ1
05によって切上げられるノッチ終端107aではカッ
タ105の径を小さくできない事情から噴出角θが小さ
く、従ってスプ−ル101に作用するフロ−フォ−スF
が大きくなり、制御の精度や安定性を損ない易い問題を
生じる。
【0006】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、これらの課題を有効に解決すること
のできるスプールのノッチ形状及びノッチ加工方法を提
供することを目的とする。
れたものであって、これらの課題を有効に解決すること
のできるスプールのノッチ形状及びノッチ加工方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような手段を講じたものである。
達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0008】先ず、スプールのノッチ形状としては、ス
プールのランド部に設けられ始端を切換部に開放したも
のであって、第1の斜面と第2の斜面の間に開口する横
断面V字形をなし、第1の斜面は終端まで面一であるが
第2の斜面は終端が第1の斜面側に湾曲して切上げられ
ていることを特徴とする。
プールのランド部に設けられ始端を切換部に開放したも
のであって、第1の斜面と第2の斜面の間に開口する横
断面V字形をなし、第1の斜面は終端まで面一であるが
第2の斜面は終端が第1の斜面側に湾曲して切上げられ
ていることを特徴とする。
【0009】また、そのようなノッチの加工方法として
は、エンドミルを、その軸心がスプールの軸心と直交す
る中心位置を基準にして両軸心に垂直な方向へオフセッ
トした位置に配設し、その位置から所定の切込み量でス
プールの軸心に沿ってランド部方向にエンドミルの相対
的な送り動作を行い、しかる後、エンドミルをスプ−ル
から離反させることを特徴とする。
は、エンドミルを、その軸心がスプールの軸心と直交す
る中心位置を基準にして両軸心に垂直な方向へオフセッ
トした位置に配設し、その位置から所定の切込み量でス
プールの軸心に沿ってランド部方向にエンドミルの相対
的な送り動作を行い、しかる後、エンドミルをスプ−ル
から離反させることを特徴とする。
【0010】
【作用】このようなノッチ形状であると、ノッチ切込み
の終端は第2の斜面が第1の斜面側に湾曲するにつれて
幅が狭く、底が浅くなっていく。このため、このスプー
ルをスリーブに嵌合させると、ノッチ切込みの終端から
切換部側に向かって極めて緩やかにポ−トとの開口面積
を増大させていくことができる。
の終端は第2の斜面が第1の斜面側に湾曲するにつれて
幅が狭く、底が浅くなっていく。このため、このスプー
ルをスリーブに嵌合させると、ノッチ切込みの終端から
切換部側に向かって極めて緩やかにポ−トとの開口面積
を増大させていくことができる。
【0011】また、このようなノッチ加工方法であると
、スプールの軸心方向に沿ってエンドミルの送り動作を
行った場合に、エンドミルの先端端面が通過する位置に
第1の斜面が形成され、エンドミルの先端外周が通過す
る位置に第2の斜面が形成されることになる。このため
、第1の斜面は終端まで面一となるが、第2の斜面は終
端がエンドミルの半径に沿って第1の斜面側に湾曲した
形状に切上げられる。しかも、これによるノッチの形状
はエンドミルのオフセット位置と切込み量の2つの独立
した要素によって決定されるため、それらの組み合わせ
によってノッチの横断面積を自在にコントロ−ルするこ
とができ、ノッチ終端の形状をノッチの横断面積とは別
個に調整することも可能になる。その上、エンドミルは
フライス加工用カッタに比べて半径が小さいので、ノッ
チ終端における噴出角を大きくすることができる。
、スプールの軸心方向に沿ってエンドミルの送り動作を
行った場合に、エンドミルの先端端面が通過する位置に
第1の斜面が形成され、エンドミルの先端外周が通過す
る位置に第2の斜面が形成されることになる。このため
、第1の斜面は終端まで面一となるが、第2の斜面は終
端がエンドミルの半径に沿って第1の斜面側に湾曲した
形状に切上げられる。しかも、これによるノッチの形状
はエンドミルのオフセット位置と切込み量の2つの独立
した要素によって決定されるため、それらの組み合わせ
によってノッチの横断面積を自在にコントロ−ルするこ
とができ、ノッチ終端の形状をノッチの横断面積とは別
個に調整することも可能になる。その上、エンドミルは
フライス加工用カッタに比べて半径が小さいので、ノッ
チ終端における噴出角を大きくすることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を第1図〜第7図を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0013】この実施例に係るスプール1は、第1図に
示すように、ランド部2に設けられ始端3aを切換部4
に開放したノッチ3を有している。そのノッチ3は、第
1の斜面3bと第2の斜面3cの間に開口する横断面V
字形をなし、第1の斜面3bがスプール1の軸心m方向
に沿って終端3dまで面一に伸びるのに対して、第2の
斜面3cは終端3dが第1の斜面3b側に湾曲して切上
げられている。
示すように、ランド部2に設けられ始端3aを切換部4
に開放したノッチ3を有している。そのノッチ3は、第
1の斜面3bと第2の斜面3cの間に開口する横断面V
字形をなし、第1の斜面3bがスプール1の軸心m方向
に沿って終端3dまで面一に伸びるのに対して、第2の
斜面3cは終端3dが第1の斜面3b側に湾曲して切上
げられている。
【0014】このようなノッチ形状であると、ノッチ3
の切込み方向に沿って終端3dに近付くほど、第2の斜
面3cと第1の斜面3bとの間の幅が狭くなり、また、
両斜面3b、3cが交叉した位置に形成されるノッチ底
3eが浅くなっていく。このため、このスプール1を例
えば第8図に示したスプ−ルに代替して使用すると、切
込み終端3dから始端3a側に向かって徐々にPポ−ト
との開口面積を増大させていくことになり、V形ノッチ
とほぼ同等のインチング機能を発揮することができる。
の切込み方向に沿って終端3dに近付くほど、第2の斜
面3cと第1の斜面3bとの間の幅が狭くなり、また、
両斜面3b、3cが交叉した位置に形成されるノッチ底
3eが浅くなっていく。このため、このスプール1を例
えば第8図に示したスプ−ルに代替して使用すると、切
込み終端3dから始端3a側に向かって徐々にPポ−ト
との開口面積を増大させていくことになり、V形ノッチ
とほぼ同等のインチング機能を発揮することができる。
【0015】一方、本実施例ではこのようなノッチを加
工するために、NC旋盤に一般に備えられているミ−リ
ング機能を利用して、先ず、第2図及び第3図に示すよ
うに、エンドミル5を軸心nがスプール1の軸心mと直
交する中心位置Aを基準にして両軸心m、nに垂直な方
向へ距離lだけオフセットした位置Bに配設する。そし
て、その位置Bから、第3図に示すようにスプ−ル1の
ランド部2に対する切込み深さdを保ち、スプール1の
軸心mに沿って第4図及び第5図に示すようにランド部
2方向(矢示Y方向)にエンドミル5の送り操作を行う
。しかる後、エンドミル5をスプール1から離反させ(
第5図中矢示Z方向)、スプ−ル1を90°回転させた
後に、次のノッチの加工に移る。
工するために、NC旋盤に一般に備えられているミ−リ
ング機能を利用して、先ず、第2図及び第3図に示すよ
うに、エンドミル5を軸心nがスプール1の軸心mと直
交する中心位置Aを基準にして両軸心m、nに垂直な方
向へ距離lだけオフセットした位置Bに配設する。そし
て、その位置Bから、第3図に示すようにスプ−ル1の
ランド部2に対する切込み深さdを保ち、スプール1の
軸心mに沿って第4図及び第5図に示すようにランド部
2方向(矢示Y方向)にエンドミル5の送り操作を行う
。しかる後、エンドミル5をスプール1から離反させ(
第5図中矢示Z方向)、スプ−ル1を90°回転させた
後に、次のノッチの加工に移る。
【0016】このようなノッチ加工方法であると、エン
ドミル5の送り動作とともに、エンドミル5の先端面5
aが通過する位置に第1の斜面3bが形成され、エンド
ミル5の先端外周5bが通過する位置に第2の斜面3c
が形成されることになる。このため、第1の斜面3bは
終端3dまで面一となるが、第2の斜面3cは第1図及
び第4図に示すように終端3dがエンドミル5の外周5
bに沿って第1の斜面3b側に湾曲して切り上げられる
ことになる。しかも、ノッチ3の形状はエンドミル5の
オフセット位置Bと切込み量dの2つの独立した要素に
よって決定されるため、それらの組み合わせによってノ
ッチ3の横断面積を自在にコントロ−ルすることが可能
になり、ノッチ終端3dの形状をノッチ3の横断面積と
は別個に調整することも可能になる。さらに、ノッチ3
の縦断面は第6図に示されるように、終端3dが、フラ
イス加工用カッタに比べれば遥かに小さいエンドミル5
の半径に沿って切上げられられることになる。このため
、流体の噴出角θが従来に比べて大きく、従って噴出角
θの余弦で表されるフロ−フォ−スFが小さくなり、制
御の精度や安定性を向上させることが可能になる。
ドミル5の送り動作とともに、エンドミル5の先端面5
aが通過する位置に第1の斜面3bが形成され、エンド
ミル5の先端外周5bが通過する位置に第2の斜面3c
が形成されることになる。このため、第1の斜面3bは
終端3dまで面一となるが、第2の斜面3cは第1図及
び第4図に示すように終端3dがエンドミル5の外周5
bに沿って第1の斜面3b側に湾曲して切り上げられる
ことになる。しかも、ノッチ3の形状はエンドミル5の
オフセット位置Bと切込み量dの2つの独立した要素に
よって決定されるため、それらの組み合わせによってノ
ッチ3の横断面積を自在にコントロ−ルすることが可能
になり、ノッチ終端3dの形状をノッチ3の横断面積と
は別個に調整することも可能になる。さらに、ノッチ3
の縦断面は第6図に示されるように、終端3dが、フラ
イス加工用カッタに比べれば遥かに小さいエンドミル5
の半径に沿って切上げられられることになる。このため
、流体の噴出角θが従来に比べて大きく、従って噴出角
θの余弦で表されるフロ−フォ−スFが小さくなり、制
御の精度や安定性を向上させることが可能になる。
【0017】以上、本発明の一実施例について説明した
が、オフセット位置や切込み量を変更すれば、多様なノ
ッチ形状を実現することができる。また、本発明を利用
して、1つのノッチに対し、オフセット位置や切込み量
を変えて数回の加工を施せば、階段状の断面積変化を伴
うノッチ形状を実現することもでき、微妙な断面積変化
が必要な用途に有効となる。さらに、エンドミルを固定
とし、スプールを可動として加工してもよい。さらにま
た、上記実施例においてエンドミル5のオフセット量を
小さくすると、第7図に示すように噴出角θが90°あ
るいはそれ以上となるように加工することもでき、フロ
−フォ−スを完全に相殺することも可能となる。その他
、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能であ
る。
が、オフセット位置や切込み量を変更すれば、多様なノ
ッチ形状を実現することができる。また、本発明を利用
して、1つのノッチに対し、オフセット位置や切込み量
を変えて数回の加工を施せば、階段状の断面積変化を伴
うノッチ形状を実現することもでき、微妙な断面積変化
が必要な用途に有効となる。さらに、エンドミルを固定
とし、スプールを可動として加工してもよい。さらにま
た、上記実施例においてエンドミル5のオフセット量を
小さくすると、第7図に示すように噴出角θが90°あ
るいはそれ以上となるように加工することもでき、フロ
−フォ−スを完全に相殺することも可能となる。その他
、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能であ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上のようなノッチ形状及び
ノッチ加工方法であるから、スプ−ルの後加工として同
一機上で1つのノッチに対して基本的に1回の加工工程
を行うだけで、従来の複数工程の作業を経て製作される
ノッチと対等な機能を持つノッチを極めて簡便に製作す
ることが可能になる。しかも、ノッチの横断面積や終端
の形状を容易にコントロ−ルできるので、設計の自由度
が向上し、同一特性のノッチを製作する際の再現性も向
上する。
ノッチ加工方法であるから、スプ−ルの後加工として同
一機上で1つのノッチに対して基本的に1回の加工工程
を行うだけで、従来の複数工程の作業を経て製作される
ノッチと対等な機能を持つノッチを極めて簡便に製作す
ることが可能になる。しかも、ノッチの横断面積や終端
の形状を容易にコントロ−ルできるので、設計の自由度
が向上し、同一特性のノッチを製作する際の再現性も向
上する。
【図1】本発明の一実施例を示し、ノッチ形状の斜視図
。
。
【図2】本発明の一実施例を示し、ノッチ加工時の斜視
図。
図。
【図3】本発明の一実施例を示し、ノッチ加工時のスプ
−ル横縦断面。
−ル横縦断面。
【図4】本発明の一実施例を示し、ノッチ加工時のスプ
−ル平面図。
−ル平面図。
【図5】本発明の一実施例を示し、ノッチ加工時のスプ
−ル正面図。
−ル正面図。
【図6】本発明の一実施例を示し、フロ−フォ−スの説
明図。
明図。
【図7】本発明の他の実施例を示し、第6図に対応する
説明図。
説明図。
【図8】従来例を示し、一般的な切換弁の断面図。
【図9】従来例を示し、第4図相当のスプ−ル平面図。
【図10】従来例を示し、第5図相当のスプ−ル正面図
。
。
【図11】従来例を示し、第6図相当の説明図。
1…スプ−ル
2…ランド部
3…ノッチ
3a…始端
3b…第1の斜面
3c…第2の斜面
3d…終端
4…切換部
5…エンドミル
A…中心位置
B…オフセット位置
d…切込み量
m…スプ−ルの軸心
n…エンドミルの軸心
Claims (2)
- 【請求項1】スプールのランド部に設けられ始端を切換
部に開放したノッチであって、第1の斜面と第2の斜面
の間に開口する横断面V字形をなし、第1の斜面は終端
まで面一であるが第2の斜面は終端が第1の斜面側に湾
曲して切上げられていることを特徴とするスプールのノ
ッチ形状。 - 【請求項2】エンドミルを、その軸心がスプールの軸心
と直交する中心位置を基準にして両軸心に垂直な方向へ
オフセットした位置に配設し、その位置から所定の切込
み量でスプールの軸心に沿ってランド部方向にエンドミ
ルの相対的な送り動作を行い、しかる後、エンドミルを
スプ−ルから離反させることを特徴とするスプ−ルのノ
ッチ加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2407068A JPH086827B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | スプールのノッチ形状及びノッチ加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2407068A JPH086827B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | スプールのノッチ形状及びノッチ加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH04224376A true JPH04224376A (ja) | 1992-08-13 |
JPH086827B2 JPH086827B2 (ja) | 1996-01-29 |
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Family Applications (1)
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JP2407068A Expired - Lifetime JPH086827B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | スプールのノッチ形状及びノッチ加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH086827B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0640533U (ja) * | 1992-10-30 | 1994-05-31 | 株式会社島津製作所 | スプールのノッチ形状 |
JP6043409B1 (ja) * | 2015-07-10 | 2016-12-14 | Kyb株式会社 | 棒状部材及びバルブ装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60125470A (ja) * | 1983-12-08 | 1985-07-04 | Kayaba Ind Co Ltd | スプ−ル弁の流体力軽減構造 |
-
1990
- 1990-12-26 JP JP2407068A patent/JPH086827B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60125470A (ja) * | 1983-12-08 | 1985-07-04 | Kayaba Ind Co Ltd | スプ−ル弁の流体力軽減構造 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0640533U (ja) * | 1992-10-30 | 1994-05-31 | 株式会社島津製作所 | スプールのノッチ形状 |
JP6043409B1 (ja) * | 2015-07-10 | 2016-12-14 | Kyb株式会社 | 棒状部材及びバルブ装置 |
WO2017010179A1 (ja) * | 2015-07-10 | 2017-01-19 | Kyb株式会社 | 棒状部材及びバルブ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH086827B2 (ja) | 1996-01-29 |
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