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JPH04218925A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

Info

Publication number
JPH04218925A
JPH04218925A JP3070128A JP7012891A JPH04218925A JP H04218925 A JPH04218925 A JP H04218925A JP 3070128 A JP3070128 A JP 3070128A JP 7012891 A JP7012891 A JP 7012891A JP H04218925 A JPH04218925 A JP H04218925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
sidewall spacer
gate electrode
type
sidewall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3070128A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Ogawa
育夫 小河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3070128A priority Critical patent/JPH04218925A/ja
Publication of JPH04218925A publication Critical patent/JPH04218925A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界効果トランジスタ
を含む半導体装置およびその製造方法に関し、特に、ピ
ンチオフ状態で生じるドレイン空乏層のピーク電界強度
を緩和してホットキャリア効果を抑制するための、LD
D(Lightly  Doped  Drain)構
造を有するMOS(Metal  Oxide  Se
miconductor)型の電界効果トランジスタを
含む半導体装置の構造およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】MOS型の電界効果トランジスタの基本
的構造は、Si基板上に薄い酸化膜を介在させて金属電
極を設けたいわゆるMOSキャパシタの両側に、キャリ
アの供給源となるソースと、キャリアを取出すドレイン
とを配置したものである。酸化膜上の金属電極は、ソー
ス/ドレイン間のコンダクタンスを制御する機能を有し
、ゲート電極と呼ばれている。このゲート電極の材質と
しては、不純物をドーピングしたポリシリコンや、ポリ
シリコン上に堆積したタングステンなどの高融点金属を
不活性ガス中で熱処理して形成した金属シリサイドなど
が多く用いられる。
【0003】ゲート電極の電圧(ゲート電圧)が、ソー
ス/ドレイン間のSi基板表面近傍(チャネル)の導電
型を反転させるのに必要なしきい値電圧Vthよりも低
い状態では、ソース/ドレインともpn接合により分離
されており、電流は流れない。Vth以上のゲート電圧
を加えるとチャネル表面の導電型は反転し、この部分に
ソース/ドレインと同じ導電型の層が形成され、ソース
/ドレイン間の電流が流れることになる。
【0004】ところで、ソース/ドレインとチャネルの
境界の不純物の濃度分布の変化が急激であると、この部
分の電界強度が高くなる。この電界によりキャリアがエ
ネルギを得て、いわゆるホットキャリアが発生する。そ
うすると、このキャリアがゲート絶縁膜に注入され、ゲ
ート絶縁膜と半導体基板との界面に界面準位を生成した
り、ゲート絶縁膜中にトラップされたりする。このため
、MOSトランジスタのしきい値電圧やトランスコンダ
クタンスが、動作中に劣化していく。これが、ホットキ
ャリアによるMOSトランジスタの劣化現象である。 また、ソース/ドレイン間のなだれ降伏に対するいわゆ
るアバランシェ耐圧も、ホットキャリアにより劣化する
。そこで、ソース/ドレイン近傍のn型不純物濃度を低
くして濃度分布変化を穏やかにすることによって電界強
度を緩和し、これによってMOSトランジスタのホット
キャリアによる劣化を抑制するとともに、ソース/ドレ
インのアバランシェ耐圧の向上を図ったものが、MOS
型LDD構造電界効果トランジスタである。
【0005】従来のMOS型LDD構造電界効果トラン
ジスタの製造方法として、たとえば図37ないし図42
に示すものがある。この製造方法では、まずp型の半導
体基板1上にいわゆるLOCOS法によって、素子分離
絶縁膜2に囲まれた素子形成領域にゲート絶縁膜3を形
成する(図37)。次に、しきい値電圧制御のため、必
要に応じて、半導体基板1上の全面に、硼素イオンなど
のp型不純物を注入し、イオン注入領域4を形成する(
図38)。その後、ポリシリコンの膜を減圧CVD法に
よってゲート絶縁膜3上に全面に堆積させ、写真製版技
術と反応性イオンエッチングによってゲート電極5を形
成する(図39)。ゲート電極5として、ポリシリコン
の代わりに、タングステンやモリブデン,チタンなどの
高融点金属あるいはこれらのシリサイド化したものと、
ポリシリコンの2層膜で形成する場合がある。このゲー
ト電極5には、導電性を高めるためにたとえばリンイオ
ンがドーピングされる。
【0006】次にゲート電極5をマスクとして、リンイ
オンや砒素イオンなどのn型の不純物を、半導体基板1
表面に垂直に注入して、n型のイオン注入層6を形成す
る(図40)。その後、減圧CVD法や常圧CVD法に
よって、全面に二酸化シリコンなどの絶縁膜を半導体基
板1上に堆積させ、これに異方性エッチングを施してサ
イドウォールスペーサ7を形成する(図41)。次にさ
らにゲート電極5とサイドウォールスペーサ7の双方を
マスクとして、リンイオンや砒素イオンなどのn型不純
物を半導体基板1表面に垂直に照射し、イオン注入層6
よりも濃度の高いn型注入層8を形成する(図42)。 その後、注入された不純物イオンを活性化させるための
熱処理を経て、MOS型LDD構造電界効果トランジス
タが完成する。
【0007】なお、上記従来例においては、基板として
p型の半導体基板を用いたが、少なくとも基板表面近傍
にp型の不純物を注入した領域であるpウェルを形成し
たものも用いられる。また、基板としてn型の半導体基
板や、少なくとも表面近傍にn型の不純物を注入した領
域であるnウェルを形成した基板が用いられる場合もあ
る。この場合には、ゲート電極5はp型、ソース/ドレ
イン領域にはp型のイオン注入層6,8が形成される。
【0008】上記従来の製造方法によって得られたMO
S型LDD構造電界効果トランジスタによれば、ソース
/ドレイン領域のチャネルに隣接する側に、より低濃度
のイオン注入領域6を有するため、ソース/ドレイン領
域の不純物の濃度分布の変化が緩和され、この部分の電
界強度が低下して、ホットキャリアによるトランジスタ
の劣化現象が防止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のM
OS型LDD構造においては、ソース/ドレインの低濃
度不純物拡散層(イオン注入層6)が、後工程における
高温の熱処理を受けてゲート電極5の下方まで拡散して
いき、ゲート電極5とソース/ドレイン領域との間に寄
生容量が付加し、集積回路における高速化を阻害すると
ともに、トランジスタの微細化を行なう上でも妨げとな
るという問題があった。
【0010】また、相補型MOS型集積回路などのよう
に、一方の導電型のチャネルだけでなく、n型とp型の
両方のチャネルの電界効果トランジスタを形成する場合
においても、上述の従来の方法でLDD構造を形成する
と、ソース/ドレイン領域に注入する不純物元素の拡散
係数がその種類によって異なるため、一方の導電型のチ
ャネルにおいて最適となるサイドウォールスペーサの幅
が、他方の導電型のチャネルの領域においては必ずしも
最適とはならないという問題があった。
【0011】また、同一導電型のチャネルの電界効果ト
ランジスタの場合であっても、その必要とされる性能に
応じてソース/ドレインの不純物拡散層の濃度プロファ
イルを変えたい場合などであっても、各トランジスタご
とに必要となる最適のサイドウォールスペーサの幅を得
ることができないという問題もあった。
【0012】上記問題点を解決する先行技術として、特
開昭61−5571号公報,特開昭63−226055
号公報あるいは特開昭63−24686号公報に記載の
製造方法が挙げられる。これらの公報に記載の製造方法
は、同一半導体基板上に形成されたnチャネルMOSト
ランジスタとpチャネルMOSトランジスタのサイドウ
ォールスペーサを別々に、すなわち、一方の導電型のチ
ャネルのサイドウォールスペーサを形成する場合に、他
方の導電型のチャネルの活性領域を窒化シリコン膜等で
覆って行なうものである。
【0013】このような従来の製造方法のうちの典型的
な事例を、図43ないし図50に示す。この製造工程に
おいては、まず、素子分離絶縁膜2で分離された、半導
体基板1のp型領域とn型領域の各々の表面上に、ゲー
ト絶縁膜3を介在させてゲート電極5を形成する。次に
、半導体基板1上前面に窒化シリコン膜9aを堆積させ
た後(図43)、n型領域上のみをレジストマスク(図
示せず)で覆って、p型領域上の窒化シリコン膜9aの
みを除去する。n型領域上のレジストマスクを除去した
後(図44)、半導体基板1上全面に絶縁膜7aを堆積
する(図45)。その後絶縁膜7aに反応性イオンエッ
チングを施すことにより、サイドウォールスペーサ7b
,7cを形成する(図46)。次に、n型領域上の窒化
シリコン膜9aとサイドウォールスペーサ7cを除去し
た後(図47)、p型領域上のみを窒化シリコン膜9b
で覆い、その状態で再び半導体基板1上全面に絶縁膜7
dを堆積する(図48)。その後、この絶縁膜7dに反
応性イオンエッチングを施して、サイドウォールスペー
サ7e,7fを形成する(図49)。その後、p型領域
上の窒化シリコン膜9bおよびサイドウォールスペーサ
7eを除去することにより、p型領域上およびn型領域
上にそれぞれサイドウォールスペーサ7b,7fが形成
される(図50)。
【0014】これらの公報に記載の技術によれば、p型
チャネルとn型チャネルのサイドウォールスペーサの幅
を必要に応じて異ならせることができる。しかしながら
この方法では、レジスト膜の形成工程は一方の導電型の
チャネル領域について1回ずつで済むが、1回のCVD
で一方の導電型のチャネル領域のサイドウォールスペー
サのみを形成するため、すべてのサイドウォールスペー
サを形成するためのCVDの時間が長くなる。このこと
は、レジスト膜の形成に比べてCVDの処理時間が比較
的長いため、問題となる。
【0015】本発明は上記従来の問題点に鑑み、比較的
短いCVDによる処理時間で、しかも必要に応じてサイ
ドウォールスペーサごとにその幅を異ならせることので
きるMOS型LDD構造の電界効果トランジスタの構造
およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
第1および第2の電界効果トランジスタを有する半導体
基板を備え、各々の電界効果トランジスタは、半導体基
板上にゲート絶縁膜を介在させて形成されたゲート電極
と、そのゲート電極の左右両側の側壁面上に形成された
1層の絶縁膜からなる第1サイドウォールスペーサと、
半導体基板表面のゲート電極の左右両側部直下近傍から
外側にかけて形成された、高濃度および/または低濃度
不純物を有するソース/ドレイン領域とを含んでいる。 また、少なくとも第2の電界効果トランジスタは、少な
くともゲート電極の一方の側壁面上に形成されたもう1
層の絶縁膜からなる第2のサイドウォールスペーサを含
み、第2の電界効果トランジスタの第2のサイドウォー
ルスペーサは、ゲート電極の少なくとも一方の側壁側の
高濃度不純物領域を形成する不純物注入のためのマスク
を形成している。
【0017】本発明の半導体装置は、他の局面において
は、電界効果トランジスタを含み、その電界効果トラン
ジスタは、少なくとも表面近傍に第1導電型の領域を有
する半導体基板と、その半導体基板上にゲート絶縁膜を
介在させて形成されたゲート電極と、そのゲート電極の
一方の側壁面に形成され、所定の数の層の絶縁膜からな
るとともに所定の幅を有する第1のサイドウォールスペ
ーサと、ゲート電極の他の側壁面に形1され、第1のサ
イドウォールスペーサよりも多い所定の数の層の絶縁膜
からなとるともに、第1のサイドウォールスペーサより
も大きな所定の幅を有する第2のサイドウォールスペー
サと、半導体基板の表面の、ゲート電極の左右両側壁直
下近傍から外側にかけて形成された、第2導電型のソー
ス/ドレイン領域とを備えている。
【0018】本発明の半導体装置の製造方法は、第1導
電型の半導体基板の主表面に形成された、LDD構造を
有する第1および第2の電界効果トランジスタを備えた
半導体装置の製造方法である。この製造方法においては
、まず半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を介在させて
、各電界効果トランジスタごとにゲート電極を形成する
。次にゲート電極の左右両側壁面に酸化絶縁膜を堆積し
、これに異方性エッチングを施して第1のサイドウォー
ルスペーサを形成する。その後、第1の電界効果トラン
ジスタの第1のサイドウォールスペーサをマスクとして
、半導体基板に第2導電型の不純物を注入し、高濃度不
純物層を形成する。次に、少なくとも第2の電界効果ト
ランジスタのゲート電極上および第1のサイドウォール
スペーサ上に酸化絶縁膜を堆積し、これに異方性エッチ
ングを施して第2のサイドウォールスペーサを形成する
。さらに、少なくとも第2の電界効果トランジスタの第
2のサイドウォールスペーサをマスクとして、半導体基
板に第2導電型の不純物を注入し、高濃度不純物領域を
形成する。
【0019】本発明の半導体装置の製造方法には、次の
工程を有するものも含まれる。
【0020】まず少なくとも主表面近傍に第1導電型の
領域を有する半導体基板の主表面上に、ゲート絶縁膜を
介在させてゲート電極を形成する。次に、このゲート電
極の左右両側壁面に酸化絶縁膜を堆積し、これに異方性
エッチングを施してサイドウォールスペーサを形成する
。このサイドウォールスペーサを形成する工程の前また
は後に、ゲート電極のみあるいはゲート電極およびいず
れかのサイドウォールスペーサをマスクとして、半導体
基板に第2導電型の不純物を注入し、ソース/ドレイン
領域を形成する。さらに、上記サイドウォールスペーサ
を形成する工程および上記ソース/ドレイン領域を形成
する工程を、少なくとも1回以上繰り返し、各回ごとに
定められたゲート電極の特定の側壁をマスクで覆うこと
によって、各側壁ごとに所定の幅および所定の層数の絶
縁膜からなるサイドウォールスペーサを形成する。
【0021】また本発明の半導体装置の製造方法は、他
の局面においては、p型およびn型のウェルを形成した
半導体基板の複数の活性領域のそれぞれの表面に、ゲー
ト絶縁膜を介在させて複数のゲート電極を形成する工程
と、この複数のゲート電極の各側壁に、絶縁膜を堆積さ
せて異方性エッチングを施すことにより、サイドウォー
ルスペーサを形成する工程と、ゲート電極のみあるいは
ゲート電極とサイドウォールスペーサの双方をマスクと
して、p型ウェルの領域にはn型の不純物イオンを、n
型ウェルの領域にはp型の不純物イオンを注入して、ソ
ース/ドレイン領域を形成する工程を備えている。この
製造方法の特徴は、サイドウォールスペーサを形成する
工程が、複数回の酸化絶縁膜の堆積と異方性エッチング
を施すことによって行なわれ、前記複数回の酸化絶縁膜
を堆積させる工程は、少なくともその1回以上において
、p型ウェルの領域のゲート電極をレジストで覆った状
態で行なうことにより、p型ウェル領域に形成されるサ
イドウォールスペーサの幅が、n型ウェル領域に形成さ
れるサイドウォールスペーサの幅よりも小さくなること
を特徴とする。
【0022】
【作用】本発明の半導体装置によれば、ゲート電極の側
壁ごとに、サイドウォールスペーサが所定の層数の酸化
絶縁膜によって形成され、それにより、ソース/ドレイ
ン領域がチャネルの導電型や所望の特性などに応じた濃
度分布になっており、適切にコントロールされたソース
/ドレイン領域の不純物濃度分布を有する、MOS型L
DD構造の電界効果トランジスタを得ることができる。
【0023】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、異なる幅のサイドウォールスペーサを別々に形成
するのではなく、複数回酸化絶縁膜の堆積と異方性エッ
チングを順次繰返し、サイドウォール幅をより小さくす
べき位置を必要に応じてレジストで覆うことにより行な
うため、幅の異なるサイドウォールスペーサの形成をそ
れぞれ別々に行なう場合に比べて、サイドウォールスペ
ーサの形成の効率が向上する。これは、本発明において
は、途中でサイドウォールスペーサの幅の種類数に応じ
た回数のレジスト膜のパターニングを行なう必要がある
ものの、レジスト膜の形成工程に比べて処理時間がより
長くかかるCVDによる酸化絶縁膜の堆積工程において
、各幅のサイドウォールスペーサにおける酸化絶縁膜の
堆積が同時に進行し、順次完成していくからである。
【0024】さらに、本発明の半導体装置の他の製造方
法では、本発明の上記製造方法を、同一半導体基板上に
、n型ウェル領域に形成されたpチャネルMOS型トラ
ンジスタと、p型ウェル領域に形成されたnチャネルM
OS型トランジスタを形成する場合に適用している。 この製造方法では、pチャネルMOS型トランジスタの
サイドウォールスペーサの幅が、nチャネルMOS型ト
ランジスタに比べて大きくなるように形成している。こ
れにより、pチャネルMOS型トランジスタのオフセッ
ト量がnチャネルMOS型トランジスタに比べて大きく
なるため、p型不純物の拡散係数がn型不純物の拡散係
数に比べてより大きくなることを考慮した、適切なサイ
ドウォール幅を得ることができる。
【0025】
【実施例】以下本発明の第1の実施例を、図1ないし図
10に基づいて説明する。本実施例では、nチャネルM
OSFETとpチャネルMOSFETの両方にLDD構
造を採用した相補型のMOS型集積回路が製造される。
【0026】本実施例では、まず、半導体基板11を複
数の活性領域に素子分離するために、いわゆるLOCO
S法によって素子分離絶縁膜12が形成される。その後
分離された各領域に、硼素などのp型不純物イオンある
いはリンや砒素などのn型不純物イオンを注入し、pウ
ェル領域13とnウェル領域14の両方が形成される。 その後さらに、各活性領域にゲート絶縁膜15,16を
介在させて、不純物をドープした多結晶シリコンを堆積
させることにより、あるいは高融点金属のような導電材
料を公知の方法で加工することにより、ゲート電極17
,18を形成する(図1)。
【0027】次に、n型ウェルを形成した活性領域の全
面をレジスト膜20で覆い、nチャネルMOSFETを
形成する領域のみにリンや砒素などのn型の不純物イオ
ンを1012/cm2 〜1014/cm2 の照射密
度で注入することにより、低濃度n型拡散層19がゲー
ト電極17をマスクとして、その両側に自己整合的に形
成される(図2)。
【0028】次に、レジスト膜20を除去した後、p型
ウェルを形成した活性領域の全面をレジスト膜31で多
い、pチャネルMOSFETを形成する領域のみに硼素
などのp型不純物イオンを1012/cm2 〜101
4/cm2 の照射密度で注入することにより、低濃度
p型拡散層26がゲート電極18をマスクとして自己整
合的に形成される(図3)。
【0029】次に、レジスト膜31を除去した後、半導
体基板11上全面にCVD法などによって酸化膜32を
堆積し(図4)、これに反応性イオンエッチングを施す
ことにより、サイドウォールスペーサ21,22を形成
する(図5)。サイドウォールスペーサ21の半導体基
板11表面上での幅は、酸化膜32の厚さにほぼ比例す
る。
【0030】次に、n型ウェル領域14上のみの全面を
レジスト膜33で覆い、その状態で、nチャネルMOS
FETの活性領域に、リンや砒素などのn型不純物イオ
ンを1015/cm2 〜1017/cm2 の照射密
度で注入することにより、高濃度n型拡散層24が、ゲ
ート電極17およびサイドウォールスペーサ21をマス
クとして、その両側に自己整合的に形成される(図6)
【0031】次に、半導体基板11上全面にCVD法に
よって酸化膜34を堆積し、pウェル領域13上のみの
全面をレジスト膜35で覆い(図7)、この状態で酸化
膜34に反応性イオンエッチングを施すことによって、
nウェル領域14上に2層目のサイドウォールスペーサ
28を形成する(図8)。この状態で、pチャネルMO
SFETの活性領域に、硼素などのp型不純物イオンを
1015/cm2 〜1017/cm2の照射密度で注
入することにより、高濃度p型拡散層30が、ゲート電
極18およびサイドウォールスペーサ22,28をマス
クとして、その両側に自己整合的に形成される(図9)
【0032】レジスト膜35を除去した後、所定条件で
熱処理を施すことにより、低濃度n型拡散層19,高濃
度n型拡散層24,低濃度p型拡散層26,高濃度p型
拡散層30が活性化された状態となる(図10)。
【0033】次に、本発明の第2の実施例を図11ない
し図18を参照しながら説明する。本実施例における図
11および図12に示す工程は、上記第1の実施例にお
ける図1および図2に示した工程と同様である。図12
の状態からレジスト膜20を除去した後、CVD法によ
ってシリコン酸化膜などの絶縁膜を一定の厚さで全面に
形成し、さらに異方性エッチングを全面に施して、ゲー
ト電極17,18の側壁にサイドウォールスペーサ21
,22を形成する。その後、n型ウェルを形成した活性
領域全面にレジスト膜23を形成し、nチャネルMOS
FETを形成する領域に再びn型不純物を注入すること
により、ゲート電極17とサイドウォールスペーサ21
をマスクとして、高濃度n型拡散層24が自己整合的に
形成される(図13)。
【0034】次に、レジスト膜23を除去した後、p型
ウェル領域13上のnチャネルMOSFETの活性領域
全面にレジスト膜25を形成し、その状態で、pチャネ
ルMOSFETの活性領域に硼素などのp型不純物イオ
ンを注入して、ゲート電極18とサイドウォールスペー
サ22をマスクとして、低濃度p型拡散層26を自己整
合的に形成する(図14)。
【0035】レジスト膜25を除去した後、再びCVD
法によってシリコン酸化膜などの絶縁膜を一定の厚さで
全面に形成し、さらに異方性エッチングを全面に施して
、ゲート電極17,18の側壁にサイドウォールスペー
サ27,28を形成する(図15)。
【0036】次に、nチャネルMOSFETの活性領域
全面をレジスト膜29で覆い、その状態でpチャネルM
OSFET領域に硼素などのp型不純物イオンを注入し
て、ゲート絶縁膜18およびサイドウォールスペーサ2
7,28をマスクとして、高濃度p型拡散層30が自己
整合的に形成される(図16)。
【0037】レジスト膜29を除去した後(図17)、
所定条件で熱処理を施すことにより、低濃度n型拡散層
19,高濃度n型拡散層24,低濃度p型拡散層26,
高濃度p型拡散層30が活性化された状態となる(図1
8)。
【0038】以上の各工程を経ることにより、上記第1
,第2の実施例によれば、同一半導体基板11上にnチ
ャネル,pチャネルの両方のMOSFETがともにLD
D構造を備えた、相補型MOSFETが形成されること
になる。
【0039】上記各実施例によれば、以上述べたように
、pチャネルMOSFETとnチャネルMOSFETの
両方のサイドウォールスペーサの形成が、別々のCVD
と異方性エッチングの工程によって行なわれるのではな
く、同時に行なわれる。しかも、複数層のサイドウォー
ルスペーサのそれぞれを形成する工程の間にも不純物イ
オン注入工程を含むことにより、チャネルの導電型に応
じたソース/ドレイン領域のオフセット長さなどの調節
が可能である。したがって、チャネルの導電型に応じた
最適なソース/ドレイン領域の自己整合的な形成につい
ては、サイドウォールスペーサを別々に形成した場合と
同様の可能性を保持しつつ、レジスト膜のパターニング
に比べて大幅に長い処理時間を必要とする、CVDによ
る酸化絶縁膜の堆積工程を効率良く利用することができ
、その結果生産性が向上する。
【0040】次に、本発明の第3の実施例を図19ない
し図24に基づいて説明する。本実施例において、素子
分離絶縁膜12で分離された半導体基板11の各活性領
域にpウェル領域13とnウェル領域14を形成し、ゲ
ート絶縁膜15,16を介在させてゲート電極17,1
8を形成する工程(図19)は、上記第1の実施例と共
通である。本実施例においては、ゲート電極17,18
を形成した後、まずCVDによる酸化絶縁膜の堆積と異
方性エッチングにより、一層目のサイドウォールスペー
サ21,22を形成する。その後、pチャネルMOSF
ETを形成する領域をレジスト膜20で覆い、リンある
いは砒素などのn型不純物イオンを注入し、低濃度n型
拡散層19を形成する(図20)。その後、二層目のサ
イドウォールスペーサ27,28を形成した後、再びp
チャネルMOSFET形成領域をレジスト膜23で覆い
、n型不純物イオンを注入して高濃度n型拡散層24を
形成する(図21)。
【0041】次に、レジスト膜23を形成した後、nチ
ャネルMOSFETを形成する領域をレジスト膜25で
覆い、硼素などのp型不純物イオンを注入して、低濃度
p型拡散層26を形成する(図22)。レジスト膜25
を除去した後、三層目のサイドウォールスペーサ41,
42を形成し、さらにnチャネルMOSFETを形成す
る領域をレジスト膜29で覆い、さらにp型不純物イオ
ンを注入して、高濃度p型拡散層30を形成する(図2
3)。その後レジスト膜29を除去し、各拡散層を活性
化させるための所定条件の熱処理を加えるこにとより、
図24に示す状態となる。
【0042】本実施例は、上述したように、複数層のサ
イドウォールスペーサを、CVDによる酸化絶縁膜の堆
積と異方性エッチングを順次複数回繰返すことにより、
その間にも選択的にレジスト膜の形成と不純物イオンの
注入を行なう点で第1および第2の実施例と共通してい
る。本実施例が第1の実施例と異なるのは、ゲート電極
17,18のみをマスクとして不純物イオンを注入する
工程がなく、またサイドウォールスペーサを3層に形成
する点である。本実施例においても、サイドウォールス
ペーサ形成工程の効率向上という点で、第1の実施例と
同様の作用効果を得ることができる。また、1ミクロン
以下のチャネル幅を有する比較的低電流の微細トランジ
スタの場合、そのチャネル幅に対してソース/ドレイン
領域の不純物の拡散長が相対的に大きくなる。したがっ
て、サイドウォールスペーサによるオフセットが不可欠
であるある。さらに、p型不純物の拡散係数がn型不純
物よりも大きいことを考慮すると、p型不純物イオンを
注入するときにマスクとなるサイドウォールスペーサの
幅を、n型不純物イオンを注入するときにマスクとなる
サイドウォールスペーサの幅よりも大きくなるようにし
なければならない。本実施例は、p型不純物イオンを注
入するときのサイドウォールスペーサの層数を、n型不
純物イオンを注入するときのサイドウォールスペーサの
層数よりも多くすることによって、その要件を満たして
いることになる。
【0043】参考として、p型不純物とn型不純物の拡
散係数のちがいの程度を具体的に示す例を、図33と図
34を参照して説明する。nチャネルMOSFETを形
成するpウェル側に、半導体基板11表面上の幅が10
00オングストロームのサイドウォールスペーサ21を
マスクとしてリンを注入し、低濃度n型拡散層19を形
成し、さらに2000オングストロームの幅のサイドウ
ォールスペーサをも加えてマスクとし、高濃度n型拡散
層24を形成する。pチャネルMOSFETを形成する
nウェル側に、合せて3000オングストロームの幅を
有するサイドウォールスペーサ22,28をマスクとし
て硼素を注入し、高濃度p型拡散層30を形成し、図3
3の状態となる。その後、900℃〜950℃の温度で
約1時間熱処理を行なうと、各拡散層が活性化されると
ともに、熱拡散によって濃度分布が移動し、図34に示
す状態となる。すなわち、同じ熱処理を施した場合、n
型のリンや砒素に比べて、硼素の熱拡散が著しく大きい
ことがわかる。
【0044】なお、上記第3の実施例において、pチャ
ネルMOSFET形成領域の低濃度p型拡散層26の形
成を、二層目のサイドウォール27,28を形成する前
に、nチャネルMOSFET形成領域にレジスト膜を形
成し、サイドウォールスペーサ22をマスクとして行な
うことも可能である。
【0045】また、上記第2の実施例において、一層目
のサイドウォールスペーサ21,22形成領域に、低濃
度n型拡散層19のみ形成し、低濃度p型拡散層26を
形成しない場合には、pチャネルMOSFET形成領域
のソース/ドレイン領域には高濃度p型拡散層30のみ
が形成される。このようにすれば、nチャネルMOSF
ET形成領域のみをLDD構造にすることができる。
【0046】次に、本発明の第4の実施例を図25ない
し図32に基づいて説明する。本実施例においては、ま
ず、素子分離絶縁膜51によって分離された、p型半導
体基板52の表面に、ゲート酸化膜53を介在させて、
多結晶シリコン層54を堆積させ、さらに酸化絶縁膜5
5を形成後、ゲート電極部56を除いて、フォトエッチ
ングによりゲート絶縁膜53と多結晶シリコン層54を
除去し、図25に示す構造となる。続いて、リンや砒素
などのn型不純物イオンを注入し、ゲート電極部56を
マスクとして、その左右両側に低濃度n型拡散層57を
形成する(図26)。次に、CVD法によって半導体基
板52上全面に酸化シリコンなどの酸化絶縁膜を堆積さ
せた後、異方性エッチングを施すことによりサイドウォ
ールスペーサ58を形成する(図27)。その後、半導
体基板52上のうち、ゲート電極部56中央から右半分
をレジスト膜59で覆い、n型不純物イオンを注入して
サイドウォールスペーサ58をマスクとして、ソース領
域に高濃度n型領域60を形成する(図28)。
【0047】次に、レジスト膜59を除去した後、p型
半導体基板52上全面に、CVDによって酸化シリコン
などの酸化絶縁膜61を形成する(図29)。その後、
ゲート電極部56の中央からドレイン領域までの領域を
除いて、選択的にレジスト膜62を形成し(図30)、
その状態で異方性エッチングを施すことにより、サイド
ウォールスペーサ63とコンタクトホール64を形成す
る。続いて、サイドウォールスペーサ63をマスクとし
てn型不純物イオンを注入することにより、ドレイン領
域側に高濃度n型拡散層65が自己整合的に形成される
(図31)。
【0048】次に、コンタクトホール64において高濃
度n型拡散層65を導通するように、金属層またはドー
プした多結晶シリコン層を選択的に形成した配線層66
を形成する(図32)。
【0049】本実施例によれば、以上述べたように、配
線層66を施すドレイン側のオフセットが長くなるよう
にサイドウォールスペーサ58,63を形成し、しかも
同時にコンタクトホール64が形成されるため、ドレイ
ン耐圧の向上を効果的に図ることができる。また、配線
層66からの不純物の拡散による、低濃度n型拡散層5
7への悪影響を抑制することができる。
【0050】なお、本実施例において、高濃度n型拡散
層65の形成を、サイドウォールスペーサ63を形成す
るためのエッチング工程の後にイオン注入を行なうこと
によって行なったが、その代わりに、配線層66として
形成したポリシリコン層にドープされた不純物からの拡
散を用いて形成することも可能である。
【0051】なお、上記各実施例は、すべてLOCOS
法によって素子分離領域を形成した場合に本発明を適用
した半導体装置について述べたが、素子分離領域がフィ
ールドシールド電極によって形成された半導体装置に本
発明を適用しても、同様の作用効果を得ることができる
ことは言うまでもない。
【0052】また、上記各実施例において、サイドウォ
ールスペーサが複数層から形成される場合、完成したサ
イドウォールスペーサの断面を観察しても、各層の境界
を識別することは、それらの層が同一材料のCVDで形
成されている限り困難である。これは、CVD膜が非結
晶質(アモルファス)状態であるためである。しかしな
がら、図35に示すように、サイドウォールスペーサ2
1,27の各々の形成時の半導体基板11表面のオーバ
エッチングによって段差(図35中のA,B)が生じる
。したがって、完成した半導体装置の断面を電子顕微鏡
で観察し、段差を有するか否かによって、サイドウォー
ルスペーサが複数の層からなるか否かの判断をすること
ができる。
【0053】さらに、上記第1〜第3の実施例は、特に
図36に示すような結線を有するCMOSインバータな
どのCMOS構造の回路素子形成に有効である。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明の電界効果トラ
ンジスタによれば、ゲート電極の側壁ごとに、決められ
た層数の絶縁膜が堆積された所定幅のサイドウォールス
ペーサを有することにより、ソース/ドレイン領域が適
切にコントロールされるものとなっており、良好な特性
のMOS型LDD構造の電界効果トランジスタを得るこ
とができる。
【0055】また本発明の電界効果トランジスタの製造
方法によれば、サイドウォールスペーサを複数の工程で
複数層形成し、その工程ごとに選択的にレジスト膜を形
成することにより、ゲート電極の側壁に所定の幅のサイ
ドウォールスペーサが形成されることになる。その結果
、サイドウォールスペーサをマスクとして形成されるソ
ース/ドレイン領域の不純物拡散層のオフセット長さを
容易に制御することができるとともに、幅の異なるサイ
ドウォールスペーサを別々の工程で形成する場合に比べ
て、酸化絶縁膜の堆積に要する時間の総和が短縮され、
生産性が向上する。
【0056】また、この製造方法を相補型MOSFET
のようにp型とn型の両方のチャネル領域を有する電界
効果トランジスタの製造工程に適用した発明によれば、
1μm以下のチャネル長を有する微細MOSFETにお
いて、pチャネルMOSFETのオフセット量がnチャ
ネルMOSFETに比べて大きくなるように、容易に制
御することができる。これにより、p型不純物イオンの
拡散係数がn型不純物イオンよりもも大きいことを考慮
した、高性能の相補型MOSFETなどを比較的低コス
トで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における電界効果トラン
ジスタの製造方法の第1工程を示す断面図である。
【図2】同第2工程を示す断面図である。
【図3】同第3工程を示す断面図である。
【図4】同第4工程を示す断面図である。
【図5】同第5工程を示す断面図である。
【図6】同第6工程を示す断面図である。
【図7】同第7工程を示す断面図である。
【図8】同第8工程を示す断面図である。
【図9】同第9工程を示す断面図である。
【図10】同第10工程を示す断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例における電界効果トラ
ンジスタの製造方法の第1工程を示す断面図である。
【図12】同第2工程を示す断面図である。
【図13】同第3工程を示す断面図である。
【図14】同第4工程を示す断面図である。
【図15】同第5工程を示す断面図である。
【図16】同第6工程を示す断面図である。
【図17】同第7工程を示す断面図である。
【図18】同第8工程を示す断面図である。
【図19】本発明の第3の実施例における電界効果トラ
ンジスタの製造方法の第1工程を示す断面図である。
【図20】同第2工程を示す断面図である。
【図21】同第3工程を示す断面図である。
【図22】同第4工程を示す断面図である。
【図23】同第5工程を示す断面図である。
【図24】同第6工程を示す断面図である。
【図25】本発明の第4の実施例における電界効果トラ
ンジスタの製造方法の第1工程を示す断面図である。
【図26】同第2工程を示す断面図である。
【図27】同第3工程を示す断面図である。
【図28】同第4工程を示す断面図である。
【図29】同第5工程を示す断面図である。
【図30】同第6工程を示す断面図である。
【図31】同第7工程を示す断面図である。
【図32】同第8工程を示す断面図である。
【図33】同一半導体基板上にnチャネルMOSトラン
ジスタとpチャネルMOSトランジスタを形成した場合
の、ソース/ドレイン領域におけるn型拡散層およびp
型拡散層の、拡散係数の相違に起因する熱処理前のプロ
フィールを示す断面図である。
【図34】図33の状態に所定の熱処理を加えた後の不
純物プロフィールを示す断面図である。
【図35】複数層からなるサイドウォールスペーサの、
層の数に応じて半導体基板表面に生ずる段差を説明する
ための断面図である。
【図36】本発明が適用されるCMOSインバータの断
面構造および結線の概略を示す図である。
【図37】従来のMOS型LDD構造トランジスタの製
造方法における第1工程を示す断面図である。
【図38】同第2工程を示す断面図である。
【図39】同第3工程を示す断面図である。
【図40】同第4工程を示す断面図である。
【図41】同第5工程を示す断面図である。
【図42】同第6工程を示す断面図である。
【図43】同一半導体基板上にnチャネルMOSトラン
ジスタとpチャネルMOSトランジスタのサイドウォー
ルスペーサを別々に形成する場合の、従来の製造方法に
おける第1工程を示す断面図である。
【図44】同第2工程を示す断面図である。
【図45】同第3工程を示す断面図である。
【図46】同第4工程を示す断面図である。
【図47】同第5工程を示す断面図である。
【図48】同第6工程を示す断面図である。
【図49】同第7工程を示す断面図である。
【図50】同第8工程を示す断面図である。
【符号の説明】
11  半導体基板 12  素子分離絶縁膜 13  pウェル領域 14  nウェル領域 15,16  ゲート絶縁膜 17,18  ゲート電極 19  低濃度n型拡散層 20,23,25,29,33,35  レジスト膜2
1,22,27,28,41,42  サイドウォール
スペーサ 24  高濃度n型拡散層 26  低濃度p型拡散層 30  高濃度p型拡散層 なお、図中、同一符号を付した部分は同一または相当の
要素を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  第1および第2の電界効果トランジス
    タを有する半導体基板を備えた半導体装置であって、各
    々の前記電界効果トランジスタは、前記半導体基板上に
    ゲート絶縁膜を介在させて形成されたゲート電極と、前
    記ゲート電極の左右両側の側壁面上に形成された1層の
    絶縁膜からなる第1サイドウォールスペーサと、前記半
    導体基板表面の、前記ゲート電極の左右両側部の直下近
    傍から外側にかけて形成された、高濃度および/または
    低濃度不純物領域を有するソース/ドレイン領域と、を
    含み少なくとも前記第2の電界効果トランジスタは、少
    なくとも前記ゲート電極の一方の側壁面上に形成された
    、もう1層の絶縁膜からなる第2のサイドウォールスペ
    ーサを含み、前記第2の電界効果トランジスタの第2の
    サイドウォールスペーサは、前記ゲート電極の少なくと
    も一方の側壁側の高濃度不純物領域を形成する不純物注
    入のためのマスクを形成する、半導体装置。
  2. 【請求項2】  電界効果トランジスタを有する半導体
    装置であって、前記電界効果トランジスタは、少なくと
    も表面近傍に第1導電型の領域を有する半導体基板と、
    前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介在させて形成され
    たゲート電極と、前記ゲート電極の一方の側壁面に形成
    され、所定の数の層の絶縁膜からなるとともに所定の幅
    を有する第1のサイドウォールスペーサと、前記ゲート
    電極の他の側壁面に形成され、前記第1のサイドウォー
    ルスペーサよりも多い所定の数の層の絶縁膜からなると
    ともに、前記第1のサイドウォールスペーサよりも大き
    な所定の幅を有する第2のサイドウォールスペーサと、
    前記半導体基板の表面の、前記ゲート電極の左右両側壁
    直下近傍から外側にかけて形成された、第2導電型のソ
    ース/ドレイン領域と、を備えた半導体装置。
  3. 【請求項3】  第1導電型の半導体基板の主面上に形
    成された、LDD構造を有する第1および第2の電界効
    果トランジスタを備えた半導体装置の製造方法であって
    、前記半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を介在させて
    、各前記電界効果トランジスタごとにゲート電極を形成
    する工程と、前記ゲート電極の左右両側壁面に酸化絶縁
    膜を堆積し、これに異方性エッチングを施して、第1の
    サイドウォールスペーサを形成する工程と、前記第1の
    電界効果トランジスタの前記第1のサイドウォールスペ
    ーサをマスクとして、前記半導体基板に第2導電型の不
    純物を注入し、高濃度不純物層を形成する工程と、少な
    くとも前記第2の電界効果トランジスタの前記ゲート電
    極上および前記第1のサイドウォールスペーサ上に酸化
    絶縁膜を堆積し、これに異方性エッチングを施して第2
    のサイドウォールスペーサを形成する工程と、少なくと
    も前記第2の電界効果トランジスタの前記第2のサイド
    ウォールスペーサをマスクとして、前記半導体基板に第
    2導電型の不純物を注入し、高濃度不純物領域を形成す
    る工程と、を備えた半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】  電界効果トランジスタを含む半導体装
    置の製造方法であって、少なくとも主表面近傍に第1導
    電型の領域を有する半導体基板の主表面上に、ゲート絶
    縁膜を介在させてゲート電極を形成する工程と、前記ゲ
    ート電極の左右両側壁面に酸化絶縁膜を堆積し、これに
    異方性エッチングを施してサイドウォールスペーサを形
    成する工程と、前記ゲート電極のみあるいは前記ゲート
    電極およびいずれからサイドウォールスペーサをマスク
    として、前記半導体基板に第2導電型の不純物を注入し
    、ソース/ドレイン領域を形成する工程と、を備え、さ
    らに、前記サイドウォールスペーサを形成する工程およ
    び前記ソース/ドレイン領域を形成する工程を少なくと
    も1回以上繰り返し、各回ごとに定められた前記ゲート
    電極の特定の側壁をマスクで覆うことによって、各側壁
    ごとに所定の幅および所定のソースの絶縁膜からなるサ
    イドウォールスペーサを形成する、半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】  p型およびn型のウェルを形成した半
    導体基板の複数の活性領域のそれぞれの表面に、ゲート
    絶縁膜を介在させて複数のゲート電極を形成する工程と
    、前記複数のゲート電極の各側壁に、絶縁膜を堆積させ
    て異方性エッチングを施すことにより、サイドウォール
    スペーサを形成する工程と、前記ゲート電極のみあるい
    は前記ゲート電極と前記サイドウォールスペーサの双方
    をマスクとして、p型ウェルの領域にはn型の不純物イ
    オンを、n型ウェルの領域にはp型の不純物イオンを注
    入して、ソース/ドレイン領域を形成する工程とを備え
    たMOS型の電界効果トランジスタを含む半導体装置の
    製造方法であって、前記サイドウォールスペーサを形成
    する工程は、複数回の酸化絶縁膜の堆積と異方性エッチ
    ングを施すことによって行なわれ、前記複数回の酸化絶
    縁膜を堆積させる工程は、少なくとも1回以上において
    、p型ウェルの領域のゲート電極をレジストで覆った状
    態で行なうことにより、p型ウェル領域に形成されるサ
    イドウォールスペーサの幅がn型ウェル領域に形成され
    るサイドウォールスペーサの幅よりも小さくなることを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
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