JPH0418838B2 - - Google Patents
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- JPH0418838B2 JPH0418838B2 JP57005491A JP549182A JPH0418838B2 JP H0418838 B2 JPH0418838 B2 JP H0418838B2 JP 57005491 A JP57005491 A JP 57005491A JP 549182 A JP549182 A JP 549182A JP H0418838 B2 JPH0418838 B2 JP H0418838B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P7/00—Preparation of oxygen-containing organic compounds
- C12P7/64—Fats; Fatty oils; Ester-type waxes; Higher fatty acids, i.e. having at least seven carbon atoms in an unbroken chain bound to a carboxyl group; Oxidised oils or fats
- C12P7/6436—Fatty acid esters
- C12P7/6445—Glycerides
- C12P7/6463—Glycerides obtained from glyceride producing microorganisms, e.g. single cell oil
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- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
本発明は微生物源から油脂、特にトリグリセラ
イドに富む油脂の製造法に関する。 藻類、細菌、黴および酵母を包含する油脂を合
成する微生物を培養することにより油脂を製造す
ることができることは知られている。このような
微生物は彼等の細胞の代謝の通常のコースにおい
て油脂を合成する。どの微生物、培地、条件が経
済的、実用的な油脂製造を可能にするかを確認す
るため努力して広範な研究が行なわれてきた。 特に注意をひいた発酵による油脂の製造の1分
野はカカオバター代用品を製造する分野である。
カカオバターは大量の1,3−ジ飽和−2−不飽
和トリグリセライドを含有する自然に産出する物
質である。これらのトリグリセライドは1−ステ
アロイル−2−オレオイル−3−パルミトイルト
リグリセライドおよび1,3−ジパルミトイル−
2−オレオイルトリグリセライドを含む。上記の
化合物に富むトリグリセライドを製造する方法は
1977年6月28日に授与された米国特許第4032405
号に記載されている。 この特許に記載されているように、カカオバタ
ー代用品はエンドミセス(Endomyces)属、ロ
ドトルラ(Rhodotorula)属、リポミセス
(Lipomyces)属、またはロドスポリジウム
(Rhodosporidium)属から選ばれる微生物を好
気的条件下に培養し、ついで菌体を集め、この菌
体から1,3−ジ飽和−2−不飽和トリグリセラ
イドに富む油脂を分離することにより製造され
る。上記特許の発酵方法に用いられる培地は、一
般に同化可能な窒素源、および炭素源好ましくは
アルドーズまたは二糖類または多糖類の形の炭素
源を含有する。得られらた菌体は集められ、この
菌体から1,3−ジ飽和−2−不飽和トリグリセ
ライドに富む油脂の混合物が分離される。 上記特許に記載された方法の改良は、1979年5
月8日に出願された同時係属出願第904099号に記
載されている。この同時係属出願に記載されてい
るように、発酵用培地が10個と20個の間の炭素原
子を含有する脂肪酸の1つまたはそれ以上の形に
おける炭素源を含むとき、油脂の収量が増加され
ることができ、そして特別な油脂の分布がコント
ロールされることができることが発見されてい
る。例えば発酵用培地にカカオバターの脂肪酸部
分を形成する酸、すなわちパルミチン酸、オレイ
ン酸、およびステアリン酸を用いることによりグ
リセリル油の不飽和酸基に対する飽和酸基の比率
がコントロールされることができることが発見さ
れている。 上記同時係属出願に記載の方法は油脂発酵方法
における収量および酸分布の両方に明らかな改良
を示すが、しかし該方法には更に改良の余地があ
る。かくして製造されるトリグリセライド油の製
造に影響するがトリグリセライド自身の酸成分の
分布のコントロールにもまた影響する因子を研究
することが望ましいことである。 それ故に、本発明の目的は、上記のような油脂
の収量が劇的に増加される発酵による油脂の製造
法を提供することである。 本発明のさらに特別な目的は、望ましい飽和油
脂の収量が短かい発酵時間で増加され、一方望ま
しくない不飽和油脂の収量が減少されるという微
生物源からの油脂、特にトリグリセライドに富む
油脂の製造法を提供することである。 本発明の概念は、油脂を合成する能力のある酵
母菌体を10ないし20個の炭素原子を含有する脂肪
酸の少なくとも1つの乳化液を含有する培地で培
養する油脂、特にトリグリセライドに富む油脂の
製造法にある。発酵用培地の脂肪酸成分の乳化液
の使用は酵母菌体による同化中の脂肪酸の利用性
を増加し、それにより製造される油脂の収量を増
加し、トリグリセライドを形成する酸成分の酸分
布をコントロールすることが発見された。 本発明方法はカカオバターが主要素をなすタイ
プの油脂の製造に用いることに対し特によく適合
する。本発明の1具体例にしたがつて、発酵用培
地がパルミチン酸、オレイン酸、およびステアリ
ン酸を含むように処方されると、上記のような油
の生産が非常に増加されることができることが発
見された。 本発明の1具体例にしたがつて、デサチユラー
ゼ酵素(desaturase enzyme)阻害剤を使用する
と、得られるトリグリセライド油中に存在するオ
レイン酸基に対するステアリン酸基のより高い比
率を増進することが発見された。理論に関し本発
明を制限することなしに、デサチユラーゼ酵素阻
害剤は細胞内のデサチユラーゼの作用を最小に
し、ステアリン酸の脱飽和(desaturation)を防
止するのに役立つと信じられる。かくしてデサチ
ユラーゼ酵素阻害剤の使用は得られるトリグリセ
ライド中に見出される増加したステアリン酸レベ
ルを生ずる。 以下、本発明は、1,3−ジステアロイル−2
−オレオイルトリグリセライド、1−ステアロイ
ル−2−オレオイル−3−パルミトイルトリグリ
セライド、および1,3−ジパルミトイル−2−
オレオイルトリグリセライドを含有するトリグリ
セライドであるカカオバターを主要素とするタイ
プの油脂の製造に関して記載されるが、本発明の
概念は発酵による他の油脂の製造にも同様に用い
られることは当業界の専問家にとつて理解される
ところである。 本発明の実施に有用な微生物は油脂合成酵母と
して特徴づけることができる。このような酵母は
当業界でよく知られており、そして手に入れるこ
とができる。例えばこれら酵母の多数は文献を上
げて発表されている米国特許第40302405号明細書
に記載されている。本発明の実施に用いる特に好
適なものは、ロドスポリジウム
(Rhodosporidium)属、リポミセス
(Lipomyces)属、キヤンデイダ(Candida)属、
エンドミセス(Endomyces)属、サツカカロミ
セス(Saccharomyces)属、ロドトルラ
(Rhodotorula)属、トリコスポロン
(Trichosporon)属、またはトルロプシス
(Torulopsis)属から選ばれる種(species)であ
る。 このような油脂合成酵母はよく知られており、
そして葉や植物の茎などのような自然の資源から
通常の技術によつて単離することができる。しか
しながら、例えばアメリカン・タイプ・カルチユ
ア・コレクシヨン(American Type Culture
Collection)を包含する各種の培養菌貯蔵寄託所
からこのような酵母を得るのが一般にずつと便利
である。経済的な理由で、大量の油を合成し貯蔵
する傾向のある油脂合成酵母を使用するのが一般
に好ましい。標準培地((グルコース、アンモニ
ウム塩および無機物のような)で20%油、好まし
くは少なくとも30%油を蓄積する能力を有する酵
母が一般に好適である。 使用する特別な酵母の種(species)の培養の
ために栄養物を供給する増殖用および/または発
酵用の培地は、本発明方法で用いるために選択さ
れた当該特別な酵母に幾分依存する。一般に、こ
のような培地は、一般に培地の重量を基準にして
6重量%より少ない量において、炭素源および窒
素源を含有する希釈水性塩基性溶液である。好適
な培地は、一般に、最適な酵母培養に通例のよう
に、PHが約4.0と9.0の間、好ましくは5ないし8.5
の範囲にあるように調整または緩衝化される。 窒素源としては、微生物の増殖用の栄養源とし
てしばしば用いられる各種の通常の窒素含有化合
物を使用することができる。好適な窒素化合物は
アスパラギン、グルタミン、ペプトンなどを包含
する。さらに、アンモニウム塩や尿素のような他
の窒素含有化合物も同様に使用することができ
る。 一般に窒素源は酵母の増殖を増進するのに役立
つが、上記した窒素源は酵母細胞中の脂肪の蓄積
を増進するのに役立つ。かくして高い窒素:炭素
の比率は酵母細胞の増殖増進に有用であるが、高
い炭素:窒素の比率は脂肪の蓄積を最大にする。 本発明の実施において使用するのに特によく適
する1つの窒素含有栄養源はコーンスチープ、す
なわち通常のコーン湿潤粉砕法−この方法では乾
燥コーンが加熱希亜硫酸中に浸漬される−で形成
される水性液である。コーンスチープは約25重量
%の粗蛋白(8重量%の窒素)と小量の灰分、糖
および他の有用な培養成分からなる。コーンスチ
ープは安価でしかも完全な窒素源であるので、単
独で使用することができるが、当業界の専問家に
よく知られている他の通常の窒素源と一緒に組合
わせて用いることもできる。 培地はまたカリウム、ナトリウム、カルシウ
ム、マグネシウム、鉄などの塩を包含する公知の
重要な代謝無機塩の1つまたはそれ以上を含むべ
きである。さらに、ビタミンおよびアミノ酸のよ
うな第2の栄養源も同様に望ましく、特に酵母に
対する培養期間が延長される場合は望ましい。 本発明の実施に使用される発酵用培地は、本発
明の重要な概念にしたがつて、また炭素源を含
む。前に簡単に記載したように、発酵用培地は10
個と20個の間の炭素原子を含有する脂肪酸の1つ
またはそれ以上の優勢な量を含むべきである。理
論に関し本発明を制限することなしに、酵母細胞
はその代謝中に脂肪酸を利用することが信じられ
ているので、発酵用培地の脂肪酸含量を全炭素源
の少なくとも10%、そして好適には40%またはそ
れ以上とするのが好ましいことである。この手段
においては、脂肪酸は、特別な脂肪酸含量をもつ
トリグリセライド油をつくるように酵母細胞の代
謝を変化するに役立つ程度まで、発酵用培地中の
他の炭素源の存在によりマスクされないのであ
る。 本発明の実施において炭素源として用いられる
脂肪酸または複数の脂肪酸は各種の公知の資源か
ら得ることができる。例えばパルミチン酸
(C16:0)、ステアリン酸(C18:0)またはオレ
イン酸(C18:1)は、遊離の酸の形であるいは
ナトリウム塩のような塩の形で、市販されていて
得ることができる。これらの普通の脂肪酸は単独
で用いることができ、または他の脂肪酸と混合し
て用いることができる。リノール酸(C18:2)、
リノレイン酸(C18:3)、および16ないし20個の
炭素原子を含有する地の脂肪酸のような多不飽脂
肪酸もまた純粋な形で得ることもできるが、石鹸
原料のような市販の混合物のより安価な形でより
容易に手に入れることができる。 使用する脂肪酸の組成は、各脂肪酸が使用した
酵母の種(species)の油脂合成代謝においてユ
ニークな変化を生ずる程度に重要である。脂肪酸
の混合物が用いられたときは、その組み合わされ
た作用は発酵用培地中に存在する各種脂肪酸を含
有するトリグリセライの代謝混合物を生ずる相互
作用である。 しかしながら、特別な脂肪酸炭素源から得られ
るべき油の組成における正確な収量の正確な予報
は大いに経験に基づいて行なわれる。通常の分析
手段は特別な炭素源からつくられる油の組成にお
ける収量の決定を可能にし、それ故に決りきつた
実験は特別な油の製造に対して適切な脂肪酸炭素
源の迅速な確認を可能にする。 しかしながら、一般的な規準の形における若干
の通則が決定されている。例えば炭素源中の所定
の炭素の長さの脂肪酸の存在は、通常、トリグリ
セライドの成分として該脂肪酸を含有するトリグ
リセライドエステルの割合における増加を生ず
る。同様に、製造される油中の飽和および/また
は不飽和(そして特に多不飽和)の程度は、炭素
源として用いられる脂肪酸組成の相当する飽和レ
ベルに直接関係する。かくして炭素源としてパル
ミチン酸、オレイン酸およびステアリン酸の使用
はカカオバターに存在する油に非常に近い油の形
成を増進する。 本発明方法にしたがつて油脂を製造するために
酵母を培養する条件は従来の発酵システムにおい
て一般に用いられる条件と異ならない。一般に、
上記のような油脂を製造するために本発明の実施
において用いられる酵母は同じタイプの酵母の種
(species)を用いる従来の方法のものと一般的に
同じである。 発酵用培地は、培地中に存在する窒素の量が
0.005ないし1%窒素(重量)の範囲であるよう
な窒素含有栄養源をもつが、発酵用培地中に存在
する炭素源は一般に0.1ないし5%炭素(重量)
の範囲である。発酵が行なわれる温度は一般に約
20ないし40℃の範囲内であり、この範囲内より高
い温度では飽和油の生産を助長し、この範囲内よ
り低い温度では不飽和油の生産を助長する。 同様に、酵素は酵母菌体の増殖に若干の影響を
もつ。一般に、酵母菌体の好気的培養は微生物に
より製造される油の最終的な収量を増加すること
が発見された。 発酵が所望の期間、一般には1日ないし7日
間、好ましくは2日ないし5日間実施されると、
酵母菌体を通常の手段で発酵培地から分離し、そ
の油分を回収する。例えば、酵母菌体を先ず第一
に例えば凍結乾燥または加水分解により破壊し、
ついでこの破壊物から適当な溶剤、好適には続い
て行なわれる油からの溶剤の除去を容易にするた
めに揮発性溶剤で油を抽出することができる。 上述したように、発酵用培地中に存在する脂肪
酸が乳化した形であるのが本発明の重要な概念で
ある。このことは、使用する脂肪酸と相容性があ
り酵母細胞の代謝に不利な影響を与えない乳化剤
を発酵用培地に添加することにより好適に行なわ
れる。一般に、本発明の実施において用いられる
乳化剤は15以上のHLBをもつイオン性および非
イオン性の乳化剤である。 この目的に対し好適な乳化剤はソルビトールお
よびソルビトール無水物の脂肪酸誘導体の形にお
ける乳化剤である。特に好適な乳化剤は、ソルビ
トール無水物の脂肪酸部分エステルのポリオキシ
エチレン誘導体である“ツイーン(Tween)”の
商標のもとにアトラス・ケミカル・インダストリ
ース・インコーポレーテツド(Atlas Chemical
Industries Inc.)により市販されている乳化剤、
およびソルビトール無水物の脂肪酸部分エステル
である“スパン(Span)”の商標のもとに市販さ
れている乳化剤のような非イオン性乳化剤であ
る。この2つのタイプの乳化剤は食品用として
FDAによつて認可されているものである。これ
ら乳化剤は油脂の形成における酵母細胞の代謝に
不利の影響を与えないことが以外にも発見された
のである。 一般に、発酵用培地中に存在する脂肪酸を乳化
するに十分であるような量だけの乳化剤が使用さ
れる。一般に、この量は発酵用培地の重量を基礎
にして0.0001ないし1%の範囲である。乳化液は
好適には乳化剤を脂肪酸または複数の脂肪酸に添
加し、ついで、撹拌時に添加される発酵用培地の
多の成分を添加したまたは添加することなく、実
質的に均質な発酵用培地をつくるのに十分に撹拌
を行なうことによりつくられる。 本発明の好適な実施においては、乳化液は脂肪
酸を緩衝液とともに加熱して7ないし9の範囲の
PHにし、ついでもし必要ならば殺菌するために脂
肪酸をオートクレーブで処理することによつて形
成される。ついでこれに乳化剤を添加し、得られ
らた混合物を均質化する。次にこの乳化液は、非
常に小さい大きさのステアリン酸粒子を結晶化す
るに十分な速度で急速に冷却する。本発明の実施
にしたがつて、10ミクロンより小さい粒子の大き
さは、脂肪酸または複数の脂肪酸が発酵過程にお
いて効果的に利用されることを確実にするのに特
に適することが発見された。 炭水化物としては、アルドース(例えばグルコ
ース、ヘキソース、ペントースなど)、マルトー
ス、蔗糖などのような二糖類、およびオリゴ糖、
好適には澱粉の加水分解から得られるオリゴ糖よ
りなる群から選択される炭水化物が好適に使用さ
れる。グリセリンも同様に有利に用いることがで
きる。 本発明の他の具体化にしたがつて、発酵用培地
にデサチユラーゼ酵素阻害剤を含むことがしばし
ば望ましいことが発見された。上記したように、
理論に関し本発明を制限することなしに、デサチ
ユラーゼ酵素阻害剤は発酵中デサユラーゼ酵素の
作用を最小にするのに役立ち、かくして不飽和油
に対する飽和油の比率を増加する傾向がある。 使用されるこのようなデサユラーゼ酵素阻害剤
の1つはステルクリン酸、綿実油中に見出される
ステアリン酸のシクロプロパノン誘導体がある。
同様に他の阻害剤も使用できることは当業界の専
問家により理解されるところである。一般に、こ
のような阻害剤の量はデサチユラーゼ酵素を阻害
するに十分な量であり、標準的には0.001ないし
0.5重量%、好適には0.01ないし0.2重量%の範囲
内である。 本発明の基本的概念を記述したので、次に例を
挙げて説明する。これらの例は本発明の実施の例
示のために与えられるものであり、本発明の実施
を制限するものではない。これらの例中、すべて
パーセントは、特に指示する場合以外は重量パー
セントである。 例 1 本例はステアリン酸を利用する本発明の実施を
例示するものである。 先ず、1gのステアリン酸を約80℃に加熱し、
ついでこれを6ないし7のPHをもつ燐酸カリウム
の溶液と混合することにより乳化液を調製した。
このようにして得た混合物を120℃に15分間加熱
して脂肪酸を殺菌した。その後、これに乳化剤ツ
イーン20の1gの0.01%を添加し、得られた混合
物を急速に冷却して1ないし10ミクロンの範囲内
にある大きさをもつステアリン酸の結晶を沈澱さ
せた。このようにして得たミルク状の懸濁液は6
ないし7のPHをもち、安定で何等の合体を示さな
かつた。つぎにこの乳化液を発酵用培地と混合し
て、次の全組成をもつ発酵用培地を得た。 ペプトン 0.5% 酵母エキス 0.1% グリコース 2.0% K2HPO4 0.1% 抗生物質 10g/ml 乳化剤(ツイーン20) 0.01% ステアリン酸 1.0% 水 100ml この組成物は5.5ないし6.0のPHをもつた。 つぎにこの発酵用培地(試料)に、グルコー
ス5%、ペプトン5%、および酵母エキス1%を
含有する栄養培地に増殖したロドトルラ・トルロ
イデス(R.toruloides)の酵母菌体を28℃で接種
した。 同時に、グルコースの量を4%に増加する以外
は同じ方法で第2の培地(試料)を調製した。
他の培他、すなわち試料を、グルコースを含有
せずステアリン酸レベルを4重量%とする以外は
同様な方法で調製した。 試料およびに上記と同じ接種物を28℃で接
種した。試料、およびの発酵を振盪フラス
コ中で200rpm、28℃で6日間実施した。 他の試料(試料)を試料と同様にして調製
し、接種し、そして発酵させたが、この場合はPH
を2 1/2日後に7.5に調整した。各試料から酵母
菌体を採取し、油を回収し、そして分析した。 得られた結果は次のとおりであつた。
イドに富む油脂の製造法に関する。 藻類、細菌、黴および酵母を包含する油脂を合
成する微生物を培養することにより油脂を製造す
ることができることは知られている。このような
微生物は彼等の細胞の代謝の通常のコースにおい
て油脂を合成する。どの微生物、培地、条件が経
済的、実用的な油脂製造を可能にするかを確認す
るため努力して広範な研究が行なわれてきた。 特に注意をひいた発酵による油脂の製造の1分
野はカカオバター代用品を製造する分野である。
カカオバターは大量の1,3−ジ飽和−2−不飽
和トリグリセライドを含有する自然に産出する物
質である。これらのトリグリセライドは1−ステ
アロイル−2−オレオイル−3−パルミトイルト
リグリセライドおよび1,3−ジパルミトイル−
2−オレオイルトリグリセライドを含む。上記の
化合物に富むトリグリセライドを製造する方法は
1977年6月28日に授与された米国特許第4032405
号に記載されている。 この特許に記載されているように、カカオバタ
ー代用品はエンドミセス(Endomyces)属、ロ
ドトルラ(Rhodotorula)属、リポミセス
(Lipomyces)属、またはロドスポリジウム
(Rhodosporidium)属から選ばれる微生物を好
気的条件下に培養し、ついで菌体を集め、この菌
体から1,3−ジ飽和−2−不飽和トリグリセラ
イドに富む油脂を分離することにより製造され
る。上記特許の発酵方法に用いられる培地は、一
般に同化可能な窒素源、および炭素源好ましくは
アルドーズまたは二糖類または多糖類の形の炭素
源を含有する。得られらた菌体は集められ、この
菌体から1,3−ジ飽和−2−不飽和トリグリセ
ライドに富む油脂の混合物が分離される。 上記特許に記載された方法の改良は、1979年5
月8日に出願された同時係属出願第904099号に記
載されている。この同時係属出願に記載されてい
るように、発酵用培地が10個と20個の間の炭素原
子を含有する脂肪酸の1つまたはそれ以上の形に
おける炭素源を含むとき、油脂の収量が増加され
ることができ、そして特別な油脂の分布がコント
ロールされることができることが発見されてい
る。例えば発酵用培地にカカオバターの脂肪酸部
分を形成する酸、すなわちパルミチン酸、オレイ
ン酸、およびステアリン酸を用いることによりグ
リセリル油の不飽和酸基に対する飽和酸基の比率
がコントロールされることができることが発見さ
れている。 上記同時係属出願に記載の方法は油脂発酵方法
における収量および酸分布の両方に明らかな改良
を示すが、しかし該方法には更に改良の余地があ
る。かくして製造されるトリグリセライド油の製
造に影響するがトリグリセライド自身の酸成分の
分布のコントロールにもまた影響する因子を研究
することが望ましいことである。 それ故に、本発明の目的は、上記のような油脂
の収量が劇的に増加される発酵による油脂の製造
法を提供することである。 本発明のさらに特別な目的は、望ましい飽和油
脂の収量が短かい発酵時間で増加され、一方望ま
しくない不飽和油脂の収量が減少されるという微
生物源からの油脂、特にトリグリセライドに富む
油脂の製造法を提供することである。 本発明の概念は、油脂を合成する能力のある酵
母菌体を10ないし20個の炭素原子を含有する脂肪
酸の少なくとも1つの乳化液を含有する培地で培
養する油脂、特にトリグリセライドに富む油脂の
製造法にある。発酵用培地の脂肪酸成分の乳化液
の使用は酵母菌体による同化中の脂肪酸の利用性
を増加し、それにより製造される油脂の収量を増
加し、トリグリセライドを形成する酸成分の酸分
布をコントロールすることが発見された。 本発明方法はカカオバターが主要素をなすタイ
プの油脂の製造に用いることに対し特によく適合
する。本発明の1具体例にしたがつて、発酵用培
地がパルミチン酸、オレイン酸、およびステアリ
ン酸を含むように処方されると、上記のような油
の生産が非常に増加されることができることが発
見された。 本発明の1具体例にしたがつて、デサチユラー
ゼ酵素(desaturase enzyme)阻害剤を使用する
と、得られるトリグリセライド油中に存在するオ
レイン酸基に対するステアリン酸基のより高い比
率を増進することが発見された。理論に関し本発
明を制限することなしに、デサチユラーゼ酵素阻
害剤は細胞内のデサチユラーゼの作用を最小に
し、ステアリン酸の脱飽和(desaturation)を防
止するのに役立つと信じられる。かくしてデサチ
ユラーゼ酵素阻害剤の使用は得られるトリグリセ
ライド中に見出される増加したステアリン酸レベ
ルを生ずる。 以下、本発明は、1,3−ジステアロイル−2
−オレオイルトリグリセライド、1−ステアロイ
ル−2−オレオイル−3−パルミトイルトリグリ
セライド、および1,3−ジパルミトイル−2−
オレオイルトリグリセライドを含有するトリグリ
セライドであるカカオバターを主要素とするタイ
プの油脂の製造に関して記載されるが、本発明の
概念は発酵による他の油脂の製造にも同様に用い
られることは当業界の専問家にとつて理解される
ところである。 本発明の実施に有用な微生物は油脂合成酵母と
して特徴づけることができる。このような酵母は
当業界でよく知られており、そして手に入れるこ
とができる。例えばこれら酵母の多数は文献を上
げて発表されている米国特許第40302405号明細書
に記載されている。本発明の実施に用いる特に好
適なものは、ロドスポリジウム
(Rhodosporidium)属、リポミセス
(Lipomyces)属、キヤンデイダ(Candida)属、
エンドミセス(Endomyces)属、サツカカロミ
セス(Saccharomyces)属、ロドトルラ
(Rhodotorula)属、トリコスポロン
(Trichosporon)属、またはトルロプシス
(Torulopsis)属から選ばれる種(species)であ
る。 このような油脂合成酵母はよく知られており、
そして葉や植物の茎などのような自然の資源から
通常の技術によつて単離することができる。しか
しながら、例えばアメリカン・タイプ・カルチユ
ア・コレクシヨン(American Type Culture
Collection)を包含する各種の培養菌貯蔵寄託所
からこのような酵母を得るのが一般にずつと便利
である。経済的な理由で、大量の油を合成し貯蔵
する傾向のある油脂合成酵母を使用するのが一般
に好ましい。標準培地((グルコース、アンモニ
ウム塩および無機物のような)で20%油、好まし
くは少なくとも30%油を蓄積する能力を有する酵
母が一般に好適である。 使用する特別な酵母の種(species)の培養の
ために栄養物を供給する増殖用および/または発
酵用の培地は、本発明方法で用いるために選択さ
れた当該特別な酵母に幾分依存する。一般に、こ
のような培地は、一般に培地の重量を基準にして
6重量%より少ない量において、炭素源および窒
素源を含有する希釈水性塩基性溶液である。好適
な培地は、一般に、最適な酵母培養に通例のよう
に、PHが約4.0と9.0の間、好ましくは5ないし8.5
の範囲にあるように調整または緩衝化される。 窒素源としては、微生物の増殖用の栄養源とし
てしばしば用いられる各種の通常の窒素含有化合
物を使用することができる。好適な窒素化合物は
アスパラギン、グルタミン、ペプトンなどを包含
する。さらに、アンモニウム塩や尿素のような他
の窒素含有化合物も同様に使用することができ
る。 一般に窒素源は酵母の増殖を増進するのに役立
つが、上記した窒素源は酵母細胞中の脂肪の蓄積
を増進するのに役立つ。かくして高い窒素:炭素
の比率は酵母細胞の増殖増進に有用であるが、高
い炭素:窒素の比率は脂肪の蓄積を最大にする。 本発明の実施において使用するのに特によく適
する1つの窒素含有栄養源はコーンスチープ、す
なわち通常のコーン湿潤粉砕法−この方法では乾
燥コーンが加熱希亜硫酸中に浸漬される−で形成
される水性液である。コーンスチープは約25重量
%の粗蛋白(8重量%の窒素)と小量の灰分、糖
および他の有用な培養成分からなる。コーンスチ
ープは安価でしかも完全な窒素源であるので、単
独で使用することができるが、当業界の専問家に
よく知られている他の通常の窒素源と一緒に組合
わせて用いることもできる。 培地はまたカリウム、ナトリウム、カルシウ
ム、マグネシウム、鉄などの塩を包含する公知の
重要な代謝無機塩の1つまたはそれ以上を含むべ
きである。さらに、ビタミンおよびアミノ酸のよ
うな第2の栄養源も同様に望ましく、特に酵母に
対する培養期間が延長される場合は望ましい。 本発明の実施に使用される発酵用培地は、本発
明の重要な概念にしたがつて、また炭素源を含
む。前に簡単に記載したように、発酵用培地は10
個と20個の間の炭素原子を含有する脂肪酸の1つ
またはそれ以上の優勢な量を含むべきである。理
論に関し本発明を制限することなしに、酵母細胞
はその代謝中に脂肪酸を利用することが信じられ
ているので、発酵用培地の脂肪酸含量を全炭素源
の少なくとも10%、そして好適には40%またはそ
れ以上とするのが好ましいことである。この手段
においては、脂肪酸は、特別な脂肪酸含量をもつ
トリグリセライド油をつくるように酵母細胞の代
謝を変化するに役立つ程度まで、発酵用培地中の
他の炭素源の存在によりマスクされないのであ
る。 本発明の実施において炭素源として用いられる
脂肪酸または複数の脂肪酸は各種の公知の資源か
ら得ることができる。例えばパルミチン酸
(C16:0)、ステアリン酸(C18:0)またはオレ
イン酸(C18:1)は、遊離の酸の形であるいは
ナトリウム塩のような塩の形で、市販されていて
得ることができる。これらの普通の脂肪酸は単独
で用いることができ、または他の脂肪酸と混合し
て用いることができる。リノール酸(C18:2)、
リノレイン酸(C18:3)、および16ないし20個の
炭素原子を含有する地の脂肪酸のような多不飽脂
肪酸もまた純粋な形で得ることもできるが、石鹸
原料のような市販の混合物のより安価な形でより
容易に手に入れることができる。 使用する脂肪酸の組成は、各脂肪酸が使用した
酵母の種(species)の油脂合成代謝においてユ
ニークな変化を生ずる程度に重要である。脂肪酸
の混合物が用いられたときは、その組み合わされ
た作用は発酵用培地中に存在する各種脂肪酸を含
有するトリグリセライの代謝混合物を生ずる相互
作用である。 しかしながら、特別な脂肪酸炭素源から得られ
るべき油の組成における正確な収量の正確な予報
は大いに経験に基づいて行なわれる。通常の分析
手段は特別な炭素源からつくられる油の組成にお
ける収量の決定を可能にし、それ故に決りきつた
実験は特別な油の製造に対して適切な脂肪酸炭素
源の迅速な確認を可能にする。 しかしながら、一般的な規準の形における若干
の通則が決定されている。例えば炭素源中の所定
の炭素の長さの脂肪酸の存在は、通常、トリグリ
セライドの成分として該脂肪酸を含有するトリグ
リセライドエステルの割合における増加を生ず
る。同様に、製造される油中の飽和および/また
は不飽和(そして特に多不飽和)の程度は、炭素
源として用いられる脂肪酸組成の相当する飽和レ
ベルに直接関係する。かくして炭素源としてパル
ミチン酸、オレイン酸およびステアリン酸の使用
はカカオバターに存在する油に非常に近い油の形
成を増進する。 本発明方法にしたがつて油脂を製造するために
酵母を培養する条件は従来の発酵システムにおい
て一般に用いられる条件と異ならない。一般に、
上記のような油脂を製造するために本発明の実施
において用いられる酵母は同じタイプの酵母の種
(species)を用いる従来の方法のものと一般的に
同じである。 発酵用培地は、培地中に存在する窒素の量が
0.005ないし1%窒素(重量)の範囲であるよう
な窒素含有栄養源をもつが、発酵用培地中に存在
する炭素源は一般に0.1ないし5%炭素(重量)
の範囲である。発酵が行なわれる温度は一般に約
20ないし40℃の範囲内であり、この範囲内より高
い温度では飽和油の生産を助長し、この範囲内よ
り低い温度では不飽和油の生産を助長する。 同様に、酵素は酵母菌体の増殖に若干の影響を
もつ。一般に、酵母菌体の好気的培養は微生物に
より製造される油の最終的な収量を増加すること
が発見された。 発酵が所望の期間、一般には1日ないし7日
間、好ましくは2日ないし5日間実施されると、
酵母菌体を通常の手段で発酵培地から分離し、そ
の油分を回収する。例えば、酵母菌体を先ず第一
に例えば凍結乾燥または加水分解により破壊し、
ついでこの破壊物から適当な溶剤、好適には続い
て行なわれる油からの溶剤の除去を容易にするた
めに揮発性溶剤で油を抽出することができる。 上述したように、発酵用培地中に存在する脂肪
酸が乳化した形であるのが本発明の重要な概念で
ある。このことは、使用する脂肪酸と相容性があ
り酵母細胞の代謝に不利な影響を与えない乳化剤
を発酵用培地に添加することにより好適に行なわ
れる。一般に、本発明の実施において用いられる
乳化剤は15以上のHLBをもつイオン性および非
イオン性の乳化剤である。 この目的に対し好適な乳化剤はソルビトールお
よびソルビトール無水物の脂肪酸誘導体の形にお
ける乳化剤である。特に好適な乳化剤は、ソルビ
トール無水物の脂肪酸部分エステルのポリオキシ
エチレン誘導体である“ツイーン(Tween)”の
商標のもとにアトラス・ケミカル・インダストリ
ース・インコーポレーテツド(Atlas Chemical
Industries Inc.)により市販されている乳化剤、
およびソルビトール無水物の脂肪酸部分エステル
である“スパン(Span)”の商標のもとに市販さ
れている乳化剤のような非イオン性乳化剤であ
る。この2つのタイプの乳化剤は食品用として
FDAによつて認可されているものである。これ
ら乳化剤は油脂の形成における酵母細胞の代謝に
不利の影響を与えないことが以外にも発見された
のである。 一般に、発酵用培地中に存在する脂肪酸を乳化
するに十分であるような量だけの乳化剤が使用さ
れる。一般に、この量は発酵用培地の重量を基礎
にして0.0001ないし1%の範囲である。乳化液は
好適には乳化剤を脂肪酸または複数の脂肪酸に添
加し、ついで、撹拌時に添加される発酵用培地の
多の成分を添加したまたは添加することなく、実
質的に均質な発酵用培地をつくるのに十分に撹拌
を行なうことによりつくられる。 本発明の好適な実施においては、乳化液は脂肪
酸を緩衝液とともに加熱して7ないし9の範囲の
PHにし、ついでもし必要ならば殺菌するために脂
肪酸をオートクレーブで処理することによつて形
成される。ついでこれに乳化剤を添加し、得られ
らた混合物を均質化する。次にこの乳化液は、非
常に小さい大きさのステアリン酸粒子を結晶化す
るに十分な速度で急速に冷却する。本発明の実施
にしたがつて、10ミクロンより小さい粒子の大き
さは、脂肪酸または複数の脂肪酸が発酵過程にお
いて効果的に利用されることを確実にするのに特
に適することが発見された。 炭水化物としては、アルドース(例えばグルコ
ース、ヘキソース、ペントースなど)、マルトー
ス、蔗糖などのような二糖類、およびオリゴ糖、
好適には澱粉の加水分解から得られるオリゴ糖よ
りなる群から選択される炭水化物が好適に使用さ
れる。グリセリンも同様に有利に用いることがで
きる。 本発明の他の具体化にしたがつて、発酵用培地
にデサチユラーゼ酵素阻害剤を含むことがしばし
ば望ましいことが発見された。上記したように、
理論に関し本発明を制限することなしに、デサチ
ユラーゼ酵素阻害剤は発酵中デサユラーゼ酵素の
作用を最小にするのに役立ち、かくして不飽和油
に対する飽和油の比率を増加する傾向がある。 使用されるこのようなデサユラーゼ酵素阻害剤
の1つはステルクリン酸、綿実油中に見出される
ステアリン酸のシクロプロパノン誘導体がある。
同様に他の阻害剤も使用できることは当業界の専
問家により理解されるところである。一般に、こ
のような阻害剤の量はデサチユラーゼ酵素を阻害
するに十分な量であり、標準的には0.001ないし
0.5重量%、好適には0.01ないし0.2重量%の範囲
内である。 本発明の基本的概念を記述したので、次に例を
挙げて説明する。これらの例は本発明の実施の例
示のために与えられるものであり、本発明の実施
を制限するものではない。これらの例中、すべて
パーセントは、特に指示する場合以外は重量パー
セントである。 例 1 本例はステアリン酸を利用する本発明の実施を
例示するものである。 先ず、1gのステアリン酸を約80℃に加熱し、
ついでこれを6ないし7のPHをもつ燐酸カリウム
の溶液と混合することにより乳化液を調製した。
このようにして得た混合物を120℃に15分間加熱
して脂肪酸を殺菌した。その後、これに乳化剤ツ
イーン20の1gの0.01%を添加し、得られた混合
物を急速に冷却して1ないし10ミクロンの範囲内
にある大きさをもつステアリン酸の結晶を沈澱さ
せた。このようにして得たミルク状の懸濁液は6
ないし7のPHをもち、安定で何等の合体を示さな
かつた。つぎにこの乳化液を発酵用培地と混合し
て、次の全組成をもつ発酵用培地を得た。 ペプトン 0.5% 酵母エキス 0.1% グリコース 2.0% K2HPO4 0.1% 抗生物質 10g/ml 乳化剤(ツイーン20) 0.01% ステアリン酸 1.0% 水 100ml この組成物は5.5ないし6.0のPHをもつた。 つぎにこの発酵用培地(試料)に、グルコー
ス5%、ペプトン5%、および酵母エキス1%を
含有する栄養培地に増殖したロドトルラ・トルロ
イデス(R.toruloides)の酵母菌体を28℃で接種
した。 同時に、グルコースの量を4%に増加する以外
は同じ方法で第2の培地(試料)を調製した。
他の培他、すなわち試料を、グルコースを含有
せずステアリン酸レベルを4重量%とする以外は
同様な方法で調製した。 試料およびに上記と同じ接種物を28℃で接
種した。試料、およびの発酵を振盪フラス
コ中で200rpm、28℃で6日間実施した。 他の試料(試料)を試料と同様にして調製
し、接種し、そして発酵させたが、この場合はPH
を2 1/2日後に7.5に調整した。各試料から酵母
菌体を採取し、油を回収し、そして分析した。 得られた結果は次のとおりであつた。
【表】
上記結果は、発酵用培地中の炭水化物の存在は
ステアリン酸レベルを犠牲にしてパルミチン酸お
よびオレイン酸のレベルを増加することを示す。
さらに発酵用培地のPHを7以上のPHに調整するこ
とは増加した変換を生ずる。 例 2 本例は本発明の実施にしたがつて使用される発
酵用培地における乳化剤の重要性を例示するもの
である。 本例では、例1に記載した手順が次のように変
えられた以外は同様にして数個の発酵用培地を調
製した。本例に用いられらた発酵用培地は燐酸カ
リウム0.02%、次のようにステアリン酸と一緒に
用いられたツイーン20またはツイーン80 0.02%
よりなつた。 試 料 A ステアリン酸(均質化なし、急速冷却なし、
乳化剤なし) B ツイーン20 0.02%(均質化または急速冷却
なし) C 均質化したステアリン酸(乳化剤または急速
冷却なし) D ツイーン80とともに均質化したステアリン酸
(急速冷却なし) E ツイーン20とともに均質化したステアリン酸
(急速冷却なし) F ツイーン20とともに均質化したステアリン酸
そして急速冷却あり G 4.5のPHで均質化したステアリン酸しかし急
速冷却なし 上記試料のすべて、5の発酵器中で28℃で48
時間増殖したロドトルラ・トルロイデス(R.
toruloides)を接種した。培養は振盪恒温器中で
32℃、260rpmで実施した。ロドトルラ・トルロ
イデスの1gが100mlのリピド培地に添加された。
乳化液が調製された後、目による観察が行なわ
れ、その報告は次のとおりであつた。 試 料 観 察 A 大きな塊のステアリン酸 B Aと同じ C 小さな粒子のステアリン酸 D Cと同じ E Cと同じ F 粒子は観察されず G Cと同じ リピド培地から菌体採取の直前に顕微鏡による
観察が行なわれ、その結果は次のとおりであつ
た。 試 料 観 察 AおよびB リピドの蓄積はほとんどないかまた
はない。 C−E 10−20%のリピド蓄積 F 20−40%のリピド蓄積 G 10−20%のリピド蓄積 接種前の上記試料に対する目での観察では、A
−EおよびGは目で観察される粒子を含有するこ
とが示され、これらの粒子は1ないし2ミクロン
より大きい大きさであることが示された。菌対採
取の直前の顕微鏡による観察では、粒子の大きさ
が大きくなればなる程、リピドの蓄積は小さくな
ることが明らかにされた。試料AおよびBは均質
化されず、かくして最も大きな粒子をもつた。粒
子の大きさが減少するにつれて(すなわち、試料
CからEまで)、より大きな細胞内リピドの小滴
が観察された。 分析の結果は次表に示すとおりである。 試 料 天然の油(mg) A−(均質化なし) 50.2mg B−(均質化なし−ツイーン20 0.02%) 5.47 C−(均質化−乳化剤なし) 103.0 D−(均質化−ツイーン80) 100.1 E−(均質化−ツイーン20−急速冷却なし) 106.9 F−(均質化−ツイーン20−急速冷却) 139.7 G−(均質化−ツイーン20−PH4.5) 93.7 上記の例に示される結果は、良好な乳化液はス
テアリン酸の効果的な利用に重要であることを例
示する。良好な乳化液の形成に貢献する因子は適
当な均質化、適当なレベルの乳化剤、中性のPH、
およびアイス・パツク中の急速冷却である。脂肪
酸を加熱したまたは溶融することなしに乳化剤を
使用し、均質化および急速冷却することは高い融
点をもつ脂肪酸炭素源にとつて特に効果的でない
ことを実験データが示している。これが乳化液を
用いる本発明方法が開発された理由である。 B−ポジシヨン(B−position)における不飽
和の程度がカカオバターの構造および溶融に対し
て重要である。与えられた試料に対するB−ポジ
シヨンのデータを表示すると第2表のとおりであ
る。これは膵液リパーゼを用いるsterospecific法
によるものである。ルデイー・エフ・イー
(Luddy F.E.)等:JAOCS、Vol.41、p.693、
1964参照。
ステアリン酸レベルを犠牲にしてパルミチン酸お
よびオレイン酸のレベルを増加することを示す。
さらに発酵用培地のPHを7以上のPHに調整するこ
とは増加した変換を生ずる。 例 2 本例は本発明の実施にしたがつて使用される発
酵用培地における乳化剤の重要性を例示するもの
である。 本例では、例1に記載した手順が次のように変
えられた以外は同様にして数個の発酵用培地を調
製した。本例に用いられらた発酵用培地は燐酸カ
リウム0.02%、次のようにステアリン酸と一緒に
用いられたツイーン20またはツイーン80 0.02%
よりなつた。 試 料 A ステアリン酸(均質化なし、急速冷却なし、
乳化剤なし) B ツイーン20 0.02%(均質化または急速冷却
なし) C 均質化したステアリン酸(乳化剤または急速
冷却なし) D ツイーン80とともに均質化したステアリン酸
(急速冷却なし) E ツイーン20とともに均質化したステアリン酸
(急速冷却なし) F ツイーン20とともに均質化したステアリン酸
そして急速冷却あり G 4.5のPHで均質化したステアリン酸しかし急
速冷却なし 上記試料のすべて、5の発酵器中で28℃で48
時間増殖したロドトルラ・トルロイデス(R.
toruloides)を接種した。培養は振盪恒温器中で
32℃、260rpmで実施した。ロドトルラ・トルロ
イデスの1gが100mlのリピド培地に添加された。
乳化液が調製された後、目による観察が行なわ
れ、その報告は次のとおりであつた。 試 料 観 察 A 大きな塊のステアリン酸 B Aと同じ C 小さな粒子のステアリン酸 D Cと同じ E Cと同じ F 粒子は観察されず G Cと同じ リピド培地から菌体採取の直前に顕微鏡による
観察が行なわれ、その結果は次のとおりであつ
た。 試 料 観 察 AおよびB リピドの蓄積はほとんどないかまた
はない。 C−E 10−20%のリピド蓄積 F 20−40%のリピド蓄積 G 10−20%のリピド蓄積 接種前の上記試料に対する目での観察では、A
−EおよびGは目で観察される粒子を含有するこ
とが示され、これらの粒子は1ないし2ミクロン
より大きい大きさであることが示された。菌対採
取の直前の顕微鏡による観察では、粒子の大きさ
が大きくなればなる程、リピドの蓄積は小さくな
ることが明らかにされた。試料AおよびBは均質
化されず、かくして最も大きな粒子をもつた。粒
子の大きさが減少するにつれて(すなわち、試料
CからEまで)、より大きな細胞内リピドの小滴
が観察された。 分析の結果は次表に示すとおりである。 試 料 天然の油(mg) A−(均質化なし) 50.2mg B−(均質化なし−ツイーン20 0.02%) 5.47 C−(均質化−乳化剤なし) 103.0 D−(均質化−ツイーン80) 100.1 E−(均質化−ツイーン20−急速冷却なし) 106.9 F−(均質化−ツイーン20−急速冷却) 139.7 G−(均質化−ツイーン20−PH4.5) 93.7 上記の例に示される結果は、良好な乳化液はス
テアリン酸の効果的な利用に重要であることを例
示する。良好な乳化液の形成に貢献する因子は適
当な均質化、適当なレベルの乳化剤、中性のPH、
およびアイス・パツク中の急速冷却である。脂肪
酸を加熱したまたは溶融することなしに乳化剤を
使用し、均質化および急速冷却することは高い融
点をもつ脂肪酸炭素源にとつて特に効果的でない
ことを実験データが示している。これが乳化液を
用いる本発明方法が開発された理由である。 B−ポジシヨン(B−position)における不飽
和の程度がカカオバターの構造および溶融に対し
て重要である。与えられた試料に対するB−ポジ
シヨンのデータを表示すると第2表のとおりであ
る。これは膵液リパーゼを用いるsterospecific法
によるものである。ルデイー・エフ・イー
(Luddy F.E.)等:JAOCS、Vol.41、p.693、
1964参照。
【表】
この情報は脂肪酸組成がほとんどカカオバター
に匹敵され得ること、そしてカカオバターにおけ
るほとんど同じ性質のSuSをもつトリグリセライ
ドが生合成されることを示す。 本発明の精神、特に特許請求の範囲に記載され
たような本発明の精神を逸脱することなしに、手
順および手法の詳細において種々の変化および変
更がなし得ることは理解されるべきである。
に匹敵され得ること、そしてカカオバターにおけ
るほとんど同じ性質のSuSをもつトリグリセライ
ドが生合成されることを示す。 本発明の精神、特に特許請求の範囲に記載され
たような本発明の精神を逸脱することなしに、手
順および手法の詳細において種々の変化および変
更がなし得ることは理解されるべきである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 10ないし20個の炭素原子をもつ脂肪酸の少な
くとも1つの乳化液を含有する培地で、油脂を合
成する能力のある酵母菌体を培養し、培養された
酵母菌体から油脂を分離することによりなる、油
脂の製造法。 2 乳化液が、脂肪酸を乳化剤と一緒に加熱し、
ついで得られた混合物を均質化することによりつ
くられる特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 脂肪酸および乳化剤の乳化液が、発酵用培地
に加えられる前に急速に冷却される特許請求の範
囲第2項記載の方法。 4 酵母菌体が好気的に培養される特許請求の範
囲第1項記載の方法。 5 酵母菌体がデサチユラーゼ阻害剤の存在下に
おいて培養される特許請求の範囲第1項記載の方
法。 6 発酵反応が部分的に行われた後に、PHを7以
上のレベルに上昇させる工程を含む特許請求の範
囲第1項記載の方法。 7 酵母菌体がロドスポリジウム、リポミセス、
キヤンデイダ、エンドミセス、サツカロミセス、
ロドトラル、トリコスポロン、またはトルロプシ
スよりなる群から選ばれる属の種(species)で
ある特許請求の範囲第1項記載の方法。 8 乳化液が炭水化物をも含有する特許請求の範
囲第1項記載の方法。 9 脂肪酸が発酵用培地の炭素源の少なくとも50
重量%に相当する特許請求の範囲第8項記載の方
法。 10 10ないし20個の炭素原子をもつ脂肪酸の少
なくとも1つの乳化液を含有する培地で、カカオ
バター中に見出される油脂を合成する能力のある
酵母菌体を培養し、そして培養された酵母菌体か
ら当該油脂を分離する、特許請求の範囲第1項記
載の方法。 11 脂肪酸がステアリン酸およびパルミチン酸
の混合物である特許請求の範囲第10項記載の方
法。 12 脂肪酸がステアリン酸、パルミチン酸およ
びオレイン酸の混合物である特許請求の範囲第1
1項記載の方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US22702281A | 1981-01-19 | 1981-01-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57144987A JPS57144987A (en) | 1982-09-07 |
JPH0418838B2 true JPH0418838B2 (ja) | 1992-03-27 |
Family
ID=22851422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57005491A Granted JPS57144987A (en) | 1981-01-19 | 1982-01-19 | Production of oil or fat |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57144987A (ja) |
AR (1) | AR231307A1 (ja) |
AU (1) | AU550547B2 (ja) |
CA (1) | CA1174619A (ja) |
DE (1) | DE3201427A1 (ja) |
GB (1) | GB2091286B (ja) |
NZ (1) | NZ199218A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP0558112A1 (en) * | 1992-02-25 | 1993-09-01 | Unilever N.V. | Enzymic diglyceride removal |
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CN100536828C (zh) | 2002-11-04 | 2009-09-09 | 加拿大海洋营养保健品有限公司 | 具有多重壳的微胶囊及其制备方法 |
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