JPH04153243A - 熱可塑性重合体組成物 - Google Patents
熱可塑性重合体組成物Info
- Publication number
- JPH04153243A JPH04153243A JP27849390A JP27849390A JPH04153243A JP H04153243 A JPH04153243 A JP H04153243A JP 27849390 A JP27849390 A JP 27849390A JP 27849390 A JP27849390 A JP 27849390A JP H04153243 A JPH04153243 A JP H04153243A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- weight
- composition
- propylene
- polymer
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、エチレン−プロピレン系ゴム、ブロピレン重
合体、直鎖状エチレン重合体、およびタルクにより構成
され、射出成形時の加工性が良好で外観も良く、曲げ弾
性率、表面硬度、耐衝撃性、塗装性が優れ、例えば自動
車部品等射出成形品に好適な特定の熱可塑性重合体組成
物に関するものである。
合体、直鎖状エチレン重合体、およびタルクにより構成
され、射出成形時の加工性が良好で外観も良く、曲げ弾
性率、表面硬度、耐衝撃性、塗装性が優れ、例えば自動
車部品等射出成形品に好適な特定の熱可塑性重合体組成
物に関するものである。
〔従来の技術/発明が解決しようとする課題〕エチレン
ープロピレン共重合ゴム(EPR)を始めとする各種ゴ
ムの流動性を改良し、更に剛性を付与して成形体として
の価値を島めようという試みは、従来より数多く行なわ
れており、例えば、特公昭57−57049号公報、特
公昭62−5460号公報、特公昭62−5461号公
報に記載されているような、ゴムにポリプロピレンをブ
レンドした組成物がある。しかし、これらの組成物にお
いては総じてポリプロピレンの配合割合が少なく、また
、格別に高流動、高結晶性のポリプロピレンを使用しな
いので、大型の成形品を射出成形しようとすると、結晶
化速度が遅い為に長い冷却時間を要して生産性が著しく
悪く、かつ、ポリエチレンやタルクと併用していないこ
ともあって、製品の曲げ弾性率や表面硬度も不十分なも
のしか得られない。
ープロピレン共重合ゴム(EPR)を始めとする各種ゴ
ムの流動性を改良し、更に剛性を付与して成形体として
の価値を島めようという試みは、従来より数多く行なわ
れており、例えば、特公昭57−57049号公報、特
公昭62−5460号公報、特公昭62−5461号公
報に記載されているような、ゴムにポリプロピレンをブ
レンドした組成物がある。しかし、これらの組成物にお
いては総じてポリプロピレンの配合割合が少なく、また
、格別に高流動、高結晶性のポリプロピレンを使用しな
いので、大型の成形品を射出成形しようとすると、結晶
化速度が遅い為に長い冷却時間を要して生産性が著しく
悪く、かつ、ポリエチレンやタルクと併用していないこ
ともあって、製品の曲げ弾性率や表面硬度も不十分なも
のしか得られない。
また、比較的多量のポリプロピレンを用いている特公昭
61−19651号公報に記載の組成物においても、ポ
リエチレンやタルクと併用していない点は同様であり、
しかもゴムとして部分架橋ゴムを用いている為に、生産
性、曲げ弾性率、表面硬度のいずれの面でも、前記組成
物と同様の問題を有している。
61−19651号公報に記載の組成物においても、ポ
リエチレンやタルクと併用していない点は同様であり、
しかもゴムとして部分架橋ゴムを用いている為に、生産
性、曲げ弾性率、表面硬度のいずれの面でも、前記組成
物と同様の問題を有している。
また、上記技術とは逆に、プロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体にEPRとタルクを配合し、優れた塗装性と
低温耐衝撃性を兼備した、特公昭60−3420号公報
に記載の組成物が有り、さらにポリエチレンを加えるこ
とにより外観、塗装性が改善された特公昭59−492
52号公報、特開昭61−276840号公報、特公昭
6365223号公報に記載の組成物がある。
ク共重合体にEPRとタルクを配合し、優れた塗装性と
低温耐衝撃性を兼備した、特公昭60−3420号公報
に記載の組成物が有り、さらにポリエチレンを加えるこ
とにより外観、塗装性が改善された特公昭59−492
52号公報、特開昭61−276840号公報、特公昭
6365223号公報に記載の組成物がある。
しかし、これらの組成物を用いた成形体も曲げ弾性率が
必ずしも充分ではなく、特に表面硬度が低い為に傷付き
やすいという問題を有している。
必ずしも充分ではなく、特に表面硬度が低い為に傷付き
やすいという問題を有している。
[i題を解決する為の手段]
本発明者らは、上記熱可塑性重合体組成物の耐衝撃性、
塗装性を維持しつつ、成形加工性、曲げ弾性率、および
表面硬度の問題を解決する手法について種々検討し、エ
チレン−プロピレン系ゴムの中に高流動で高結晶性の高
分子物質を配合する手法を見出した。
塗装性を維持しつつ、成形加工性、曲げ弾性率、および
表面硬度の問題を解決する手法について種々検討し、エ
チレン−プロピレン系ゴムの中に高流動で高結晶性の高
分子物質を配合する手法を見出した。
この手法のもとに種々検討した結果、エチレン−プロピ
レン系ゴム、プロピレン重合体、直鎖状エチレン重合体
、およびタルクを特定割合で配合することにより、塗膜
の密着性に優れ、かつ曲げ弾性率、表面硬度、耐衝撃性
及び成形加工性も優れた、特定の熱可塑性重合体組成物
が得られることを見出し発明を完成した。
レン系ゴム、プロピレン重合体、直鎖状エチレン重合体
、およびタルクを特定割合で配合することにより、塗膜
の密着性に優れ、かつ曲げ弾性率、表面硬度、耐衝撃性
及び成形加工性も優れた、特定の熱可塑性重合体組成物
が得られることを見出し発明を完成した。
即ち本発明は、熱可塑性重合体組成分が、エチレン−プ
ロピレン系ゴム、プロピレン重合体、および密度が0.
93g/d以上の直鎖状エチレン重合体から構成され、
0−ジクロルベンゼン(ODCB)による分別において
、40℃にて可溶な成分(A)と、40℃では不溶で、
かつ110℃では可溶な成分(B)の和が50〜70重
量部で、かつ成分(A)と成分(B)の重量比が0.
7〜2. 0であり、110℃では不溶な成分(C)が
50〜30重量部である該組成分100重量部に対して
、タルクを7〜25重量部配合してなることを特徴する
熱可塑性重合体組成物である。
ロピレン系ゴム、プロピレン重合体、および密度が0.
93g/d以上の直鎖状エチレン重合体から構成され、
0−ジクロルベンゼン(ODCB)による分別において
、40℃にて可溶な成分(A)と、40℃では不溶で、
かつ110℃では可溶な成分(B)の和が50〜70重
量部で、かつ成分(A)と成分(B)の重量比が0.
7〜2. 0であり、110℃では不溶な成分(C)が
50〜30重量部である該組成分100重量部に対して
、タルクを7〜25重量部配合してなることを特徴する
熱可塑性重合体組成物である。
本発明の熱可塑性重合体組成物により、好ましくはMF
Rが10g/10分以上で良好な成形加工性を有し、曲
げ弾性率が10. 000kg/c−以上、ロックウェ
ル硬度が50以上、−30℃におけるアイゾツト衝撃値
が5kg−cIII/cI11以上、後述する塗装後の
塗膜の剥離強度が700g/am以上で、良好な耐衝撃
性と塗装性を保持したままで、成形加工性が良好で、剛
性と耐傷性が改善された成形体を得ることができる。
Rが10g/10分以上で良好な成形加工性を有し、曲
げ弾性率が10. 000kg/c−以上、ロックウェ
ル硬度が50以上、−30℃におけるアイゾツト衝撃値
が5kg−cIII/cI11以上、後述する塗装後の
塗膜の剥離強度が700g/am以上で、良好な耐衝撃
性と塗装性を保持したままで、成形加工性が良好で、剛
性と耐傷性が改善された成形体を得ることができる。
この組成物はこのような優れた特性を有することから、
特に、バンパー、エアーダムスポイラーフエイシアなど
、特に塗装を必要とし、剛性と耐傷性が重要な射出成形
しつる大型の自動車外装用部材へ応用する場合に、本発
明の効果を大きく発揮する。
特に、バンパー、エアーダムスポイラーフエイシアなど
、特に塗装を必要とし、剛性と耐傷性が重要な射出成形
しつる大型の自動車外装用部材へ応用する場合に、本発
明の効果を大きく発揮する。
本発明で用いられるエチレン−プロピレン系ゴムは、ム
ーニー粘度(ML (100℃))が1+4 20〜80で、かつプロピレン含量が15〜30重量%
(好ましくは15〜25重量%)のものが、表面硬度、
塗膜の密着性および耐衝撃性の点て好適にもちいられる
。
ーニー粘度(ML (100℃))が1+4 20〜80で、かつプロピレン含量が15〜30重量%
(好ましくは15〜25重量%)のものが、表面硬度、
塗膜の密着性および耐衝撃性の点て好適にもちいられる
。
本発明で用いられる直鎖状エチレン重合体は、密度が0
.93g/ca1以上(好ましくは0.95g / c
ti以上)のものであり、上記未満のものは表面硬度が
劣り不適当である。また、そのMFRは10g/10分
以上(好ましくは20g/10分以上)のものが塗膜の
密着性の点で好ましく、ワックス状のものでも良好な塗
膜の密着性か得られる。
.93g/ca1以上(好ましくは0.95g / c
ti以上)のものであり、上記未満のものは表面硬度が
劣り不適当である。また、そのMFRは10g/10分
以上(好ましくは20g/10分以上)のものが塗膜の
密着性の点で好ましく、ワックス状のものでも良好な塗
膜の密着性か得られる。
本発明で用いられるプロピレン重合体は、VFRが30
〜150g/10分(好ましくは50〜100g/10
分)で、かつエチレン含量が1.5〜8.0重量%(好
ましくは2,0〜7.0重量%)のプロピレン−エチレ
ンブロック共重合体が加工性および耐衝撃性の点で好ま
しく、その結晶性プロピレン重合部の密度は0. 90
7g/cd以上(好ましくは0.908g/aj以上)
のものが、表面硬度の点で好適に用いられる。
〜150g/10分(好ましくは50〜100g/10
分)で、かつエチレン含量が1.5〜8.0重量%(好
ましくは2,0〜7.0重量%)のプロピレン−エチレ
ンブロック共重合体が加工性および耐衝撃性の点で好ま
しく、その結晶性プロピレン重合部の密度は0. 90
7g/cd以上(好ましくは0.908g/aj以上)
のものが、表面硬度の点で好適に用いられる。
また、上記プロピレン重合体のMFRは、重合時に調整
したもの、あるいは重合後ジアシル・パーオキサイド、
ジアルキルパーオキサイド等の有機過酸化物で調整した
ものであってもよい。
したもの、あるいは重合後ジアシル・パーオキサイド、
ジアルキルパーオキサイド等の有機過酸化物で調整した
ものであってもよい。
上記プロピレン重合体の製造には、高立体規則性触媒が
用いられる。上記触媒の代表的な製造法には、四塩化チ
タンを有機アルミニウム化合物で還元し、更に各種の電
子供与体及び電子受容体で処理して得た三塩化チタン組
成物と、有機アルミニウム化合物及び芳香族カルボン酸
エステルとを組合せる方法(特開昭56−100806
号公報、特開昭56−120712号公報、特開昭58
=104907号公報)、及びハロゲン化マグネシムウ
に四塩化チタンと各種の電子供与体を接触させる担持型
触媒の方法(特開昭57−63310号公報、特開昭6
3−43915号後方、特開昭63−83116号公報
)等、公知の方法が用いられる。
用いられる。上記触媒の代表的な製造法には、四塩化チ
タンを有機アルミニウム化合物で還元し、更に各種の電
子供与体及び電子受容体で処理して得た三塩化チタン組
成物と、有機アルミニウム化合物及び芳香族カルボン酸
エステルとを組合せる方法(特開昭56−100806
号公報、特開昭56−120712号公報、特開昭58
=104907号公報)、及びハロゲン化マグネシムウ
に四塩化チタンと各種の電子供与体を接触させる担持型
触媒の方法(特開昭57−63310号公報、特開昭6
3−43915号後方、特開昭63−83116号公報
)等、公知の方法が用いられる。
このような3種の重合体成分は、0−ジクロルベンゼン
(ODCB)による分別において、40℃にて可溶な成
分(A)と、40℃では不溶で、かつ110℃では可溶
な成分(B)の和が50〜70重量部で、かつ成分(A
)と成分(B)の重量比が0.7〜2.0であり、11
0℃では不溶な成分(C)が50〜30重量部であるこ
とを満足するように配合される。
(ODCB)による分別において、40℃にて可溶な成
分(A)と、40℃では不溶で、かつ110℃では可溶
な成分(B)の和が50〜70重量部で、かつ成分(A
)と成分(B)の重量比が0.7〜2.0であり、11
0℃では不溶な成分(C)が50〜30重量部であるこ
とを満足するように配合される。
本発明において、上記の成分(A)と成分(B)の和が
上記未満(即ち、成分(C)が上記超過)では耐衝撃性
及び塗膜の密着性が劣り、上記超過では曲げ弾性率、表
面硬度が劣るので不適当である。また、成分(A)に対
する成分(B)の重量比〔成分(A)/成分(B)〕が
上上記溝では塗膜の密着性が劣り、上記超過では表面硬
度が劣るので不適当である。
上記未満(即ち、成分(C)が上記超過)では耐衝撃性
及び塗膜の密着性が劣り、上記超過では曲げ弾性率、表
面硬度が劣るので不適当である。また、成分(A)に対
する成分(B)の重量比〔成分(A)/成分(B)〕が
上上記溝では塗膜の密着性が劣り、上記超過では表面硬
度が劣るので不適当である。
成分(A)はプロピレン含量が15〜35重量%(好ま
しくは20〜30重量%)であるものが、耐衝撃性、表
面硬度の点で好ましい。
しくは20〜30重量%)であるものが、耐衝撃性、表
面硬度の点で好ましい。
成分(B)は固有粘度(〔η〕)が1.5dl/g以下
(好ましくは1.3dl/g以下)のものが、塗膜の密
着性の点で好ましく、成分(C)は固有粘度(〔η〕)
が2. odt、”g以下(好ましくは1.7dl/
g以下)のもが、成形加工性の点で好ましい。
(好ましくは1.3dl/g以下)のものが、塗膜の密
着性の点で好ましく、成分(C)は固有粘度(〔η〕)
が2. odt、”g以下(好ましくは1.7dl/
g以下)のもが、成形加工性の点で好ましい。
プロピレン重合体の結晶性は、13C−NMRを用いて
求めた成分(B)中のポリプロピレン重合部分を成分(
D)としたときに、高結晶性ポリプロピレン割合のイン
デックスとして規定される、(成分(C)のffi/
(成分(C)の置+成分(D)の量))が0.75以上
(好ましくは0,80以上)であるものが、表面硬度の
点で好ましい。
求めた成分(B)中のポリプロピレン重合部分を成分(
D)としたときに、高結晶性ポリプロピレン割合のイン
デックスとして規定される、(成分(C)のffi/
(成分(C)の置+成分(D)の量))が0.75以上
(好ましくは0,80以上)であるものが、表面硬度の
点で好ましい。
なお、本発明に用いられるエチレン−プロピレン系ゴム
、プロピレン重合体、直鎖状エチレン重合体は、これら
配合物の溶剤分別による成分割合が上記範囲内であれば
、各成分について2種以上の併用混合物であってもなん
ら差し支えない。
、プロピレン重合体、直鎖状エチレン重合体は、これら
配合物の溶剤分別による成分割合が上記範囲内であれば
、各成分について2種以上の併用混合物であってもなん
ら差し支えない。
また、このプロピレン共重合体は、無水マレイン酸、メ
タアクリル酸、トリメトキシ・ビニルシラン等、他の不
飽和単量体を共重合(グラフトまたはランダム)して含
有する共重合体、またはそれら共重合体の混合物であっ
てもよい。特に、無水マレイン酸あるいはトリメトキシ
・ビニルシランをグラフトした結晶性ポリプロピレンを
、このプロピレン共重合体に混合して使用した場合に、
゛表面硬度が向上する効果がある。
タアクリル酸、トリメトキシ・ビニルシラン等、他の不
飽和単量体を共重合(グラフトまたはランダム)して含
有する共重合体、またはそれら共重合体の混合物であっ
てもよい。特に、無水マレイン酸あるいはトリメトキシ
・ビニルシランをグラフトした結晶性ポリプロピレンを
、このプロピレン共重合体に混合して使用した場合に、
゛表面硬度が向上する効果がある。
また、本発明に用いられるタルクは乾式粉砕後転式分級
して製造される平均粒径が、5μm以下(好ましくは0
.5〜3μm)で、かつ比表面積が3.5ゴ/g以上(
好ましくは3,5〜6イ/g)のものが好適である。平
均粒径が上記超過では耐衝撃性が劣る傾向にあり、比表
面積か上記未満では曲げ弾性率が不足する傾向にある。
して製造される平均粒径が、5μm以下(好ましくは0
.5〜3μm)で、かつ比表面積が3.5ゴ/g以上(
好ましくは3,5〜6イ/g)のものが好適である。平
均粒径が上記超過では耐衝撃性が劣る傾向にあり、比表
面積か上記未満では曲げ弾性率が不足する傾向にある。
この平均粒径は、液相沈降式光透過法(例えば島津製作
所製CP型等)を用いて測定した粒度累積分布曲線から
読取った累積1L50重量%のときの粒径値である。ま
た、比表面積は空気透過法(例えば島津製作所製5S−
100型恒圧通気式比表面積測定装置等)による測定値
である。
所製CP型等)を用いて測定した粒度累積分布曲線から
読取った累積1L50重量%のときの粒径値である。ま
た、比表面積は空気透過法(例えば島津製作所製5S−
100型恒圧通気式比表面積測定装置等)による測定値
である。
また、タルクの配合量はエチレン−プロピレン系ゴム、
プロピレン重合体、および直鎖状エチレン重合体の合計
量100重量部に対して7〜25重量部(好ましくは1
0〜20重量部)である。
プロピレン重合体、および直鎖状エチレン重合体の合計
量100重量部に対して7〜25重量部(好ましくは1
0〜20重量部)である。
上記未満では曲げ弾性率が不足し、上記超過では耐衝撃
性が劣るので不適当である。
性が劣るので不適当である。
タルクは未処理のまま使用してもよいが、重合体との接
着性あるいは分散性を向上させる目的で、各種の有機チ
タネート系カップリング剤、シラン系カップリング剤、
脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステルなどで処理した
ものを使用してもよい。
着性あるいは分散性を向上させる目的で、各種の有機チ
タネート系カップリング剤、シラン系カップリング剤、
脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステルなどで処理した
ものを使用してもよい。
次に、この組成物が良好な耐衝撃性と塗装性を維持する
為には、成形体中の非品性部分が全樹脂成分の50重量
%以上であることが好ましい。具体的には、エチレン−
プロピレン系ゴム、プロピレン重合体、および直鎖状エ
チレン重合体から構成された熱可塑性重合体組成分につ
いて、パルス法NMRにより求めた結晶化度が50%以
下であることが、耐衝撃性と塗膜の密着性の点で好まし
い。
為には、成形体中の非品性部分が全樹脂成分の50重量
%以上であることが好ましい。具体的には、エチレン−
プロピレン系ゴム、プロピレン重合体、および直鎖状エ
チレン重合体から構成された熱可塑性重合体組成分につ
いて、パルス法NMRにより求めた結晶化度が50%以
下であることが、耐衝撃性と塗膜の密着性の点で好まし
い。
本発明の組成物には、上記成分の他に、本発明の効果を
著しく損わない範囲で、他の付加的成分を添加すること
ができる。
著しく損わない範囲で、他の付加的成分を添加すること
ができる。
他の付加的成分としては、熱可塑性重合体組成物に通常
配合される添加剤、例えば加工性安定剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、光安定剤、金属石鹸類をはじめとする各
種石鹸類、帯電防止剤、滑剤、核剤、顔料及び顔料分散
剤などの他、タルクよりも高い曲げ弾性率を与えること
が知られている、繊維状チタン酸カリウム、繊維状マグ
ネシウムオキサルフェート、繊維状ホウ酸アルミニウム
等のウィスカー類及び炭素繊維等も必要に応じて添加す
ることができる。
配合される添加剤、例えば加工性安定剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、光安定剤、金属石鹸類をはじめとする各
種石鹸類、帯電防止剤、滑剤、核剤、顔料及び顔料分散
剤などの他、タルクよりも高い曲げ弾性率を与えること
が知られている、繊維状チタン酸カリウム、繊維状マグ
ネシウムオキサルフェート、繊維状ホウ酸アルミニウム
等のウィスカー類及び炭素繊維等も必要に応じて添加す
ることができる。
本発明の組成物は通常の混練法で混練して製造されるが
、二軸押出機を用いて製造することが望ましい。また、
直鎖状エチレン重合体がワックスの場合は、エチレン−
プロピレン系ゴムとこのワックスをバンバリーミキサ−
で予備混練しておくことが望ましい。
、二軸押出機を用いて製造することが望ましい。また、
直鎖状エチレン重合体がワックスの場合は、エチレン−
プロピレン系ゴムとこのワックスをバンバリーミキサ−
で予備混練しておくことが望ましい。
本発明組成物の成形加工法は特に限定されるものではな
く、射出成形、押出成形、中空成形かり能であるが、奏
される発明の効果からみて射出成形法が最も適している
。
く、射出成形、押出成形、中空成形かり能であるが、奏
される発明の効果からみて射出成形法が最も適している
。
本発明組成物は、射出成形時の加工性が良好で外観も良
く、曲げ弾性率、表面硬度、耐衝撃性、塗装性の優れた
もので、例えば自動車部品等射出成形品に好適である。
く、曲げ弾性率、表面硬度、耐衝撃性、塗装性の優れた
もので、例えば自動車部品等射出成形品に好適である。
また、本発明組成物は従来の熱可塑性重合体組成物に比
較して、高い結晶性成分(C)を多く有することから、
冷却固化速度が向上しており、射出成形時の冷却時間を
短縮することができ、ひいては成形品の生産スピードを
大幅に向上させることができる。
較して、高い結晶性成分(C)を多く有することから、
冷却固化速度が向上しており、射出成形時の冷却時間を
短縮することができ、ひいては成形品の生産スピードを
大幅に向上させることができる。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。
本発明における溶剤分別は次のような手順で実施した。
■ 試料5gと酸化防止剤2,6.−ジ−t−ブチル−
p−フェノール1.5gをO−ジクロルベンゼン1.5
1に140℃で溶解し、次に、充填剤などの不溶分を濾
過するため、0.45μmテフロンフィルターを用いて
140℃で濾過した。
p−フェノール1.5gをO−ジクロルベンゼン1.5
1に140℃で溶解し、次に、充填剤などの不溶分を濾
過するため、0.45μmテフロンフィルターを用いて
140℃で濾過した。
■ 濾液を140℃で再溶解後、セライト(#545)
300gを加え、混合物を攪拌しながら10℃/時間の
速度で室温まで降温し、セライト表面にコーティングし
た。
300gを加え、混合物を攪拌しながら10℃/時間の
速度で室温まで降温し、セライト表面にコーティングし
た。
■ コーティングされたセライトを円筒状カラムに充填
し、前記酸化防止剤を同濃度添加した0ジクロルベンゼ
ンをカラム内に移送し、40℃、110℃、140℃で
溶出することにより分別した。
し、前記酸化防止剤を同濃度添加した0ジクロルベンゼ
ンをカラム内に移送し、40℃、110℃、140℃で
溶出することにより分別した。
■ 分別後火量のメタノールを加え、0.45μmテフ
ロンフィルターにて濾別、真空乾燥して各区分を秤量し
た。分別区分の割合は、各区分の重量の総和を基準に求
めた。
ロンフィルターにて濾別、真空乾燥して各区分を秤量し
た。分別区分の割合は、各区分の重量の総和を基準に求
めた。
本発明において用いる各種測定法は次の通りである。
(1)固有粘度:0−ジクロルベンゼンに前記酸化防止
剤を0.2重量%添加し、140℃で0.1〜0.3g
/dlの範囲で濃度を測定し、濃度ゼロに外挿して求め
た。
剤を0.2重量%添加し、140℃で0.1〜0.3g
/dlの範囲で濃度を測定し、濃度ゼロに外挿して求め
た。
(2)成分(B)中のポリプロピレン含、 、 13C
NMRスペクトルにおいて、TMS基準46.5pp口
付近のポリプロピレン炭素に由来するシグナル積分強度
を用いて求めた。
NMRスペクトルにおいて、TMS基準46.5pp口
付近のポリプロピレン炭素に由来するシグナル積分強度
を用いて求めた。
(3)樹脂の全結晶化度:パルス法NMRの手法(高分
子実験学18「高分子の磁気共鳴」:共立出版P143
〜144)より行なった。
子実験学18「高分子の磁気共鳴」:共立出版P143
〜144)より行なった。
(4)MFR:ASTM−D1238に準拠し、2.1
6kg荷重を用いて、プロピレン重合体は230℃で測
定し、エチレン重合体は190°Cて測定した。
6kg荷重を用いて、プロピレン重合体は230℃で測
定し、エチレン重合体は190°Cて測定した。
(5)密度:ASTM−D1505に準拠し、23℃で
測定した。
測定した。
(6)曲げ弾性率: ASTM−D790に準拠し、2
3℃で測定しただ。
3℃で測定しただ。
(7)表面硬度+ ASTM−D785に準拠し、23
℃のロックウェル硬度をR−スケールで評価した。
℃のロックウェル硬度をR−スケールで評価した。
(8)耐衝撃性 ASTM−D256に準拠し、30℃
でのアイゾツト値で評価した。
でのアイゾツト値で評価した。
(9)塗膜の密着性二以下に説明する塗膜剥離強度で評
価した。
価した。
■塗装方法
a、射出成形体試験片を1.1.14リクロルエタンの
沸騰蒸気に30秒間曝したあと、室温で30分間放置し
て乾燥する。
沸騰蒸気に30秒間曝したあと、室温で30分間放置し
て乾燥する。
51次に、試験片面の上側半分を残し、下側半分にマス
キングテープを貼りつける。
キングテープを貼りつける。
C3次に、ポリプロピレン用ポリウレタン変性ポリオレ
フィン系ブライマー(関西ペイント製、商品名・ソフレ
ソクス2500)を膜厚約10μmになるように吹付は
塗装し、室温で30分間放置して乾燥した後すて貼付け
したマスキングテープを剥離する。
フィン系ブライマー(関西ペイント製、商品名・ソフレ
ソクス2500)を膜厚約10μmになるように吹付は
塗装し、室温で30分間放置して乾燥した後すて貼付け
したマスキングテープを剥離する。
69次に、イソシアネート系硬化剤を含む一液型ウレタ
ン系上塗り塗料(日本ビートケミカル社製、商品名:フ
レキセン105)を膜厚約80μmになるように吹付は
塗装し、120℃のエアーオーブン中に30分間放置し
て焼きつけた後、室温で48時間放置し塗膜の密着性試
験に供した。
ン系上塗り塗料(日本ビートケミカル社製、商品名:フ
レキセン105)を膜厚約80μmになるように吹付は
塗装し、120℃のエアーオーブン中に30分間放置し
て焼きつけた後、室温で48時間放置し塗膜の密着性試
験に供した。
■測定方法
a、塗装済試験島にセロファン粘着テープを全面に密着
させ、その上から10+nm幅ごとにカッターで上下方
向に素地にまで達する切傷を付ける。
させ、その上から10+nm幅ごとにカッターで上下方
向に素地にまで達する切傷を付ける。
b、ブライマーを塗布しなかった側の塗膜をセロファン
粘着テープを密着させたままで剥かし、180度方向に
曲げて引張試験機に取り付ける。
粘着テープを密着させたままで剥かし、180度方向に
曲げて引張試験機に取り付ける。
C123℃において50龍/分の引張速度で試験し、記
録:tに描かれる曲線からピーク値10点を読取り平均
値を求める。
録:tに描かれる曲線からピーク値10点を読取り平均
値を求める。
実施例1〜5、比較例1〜5
表1に示す材料を表2に示す組成で配合し、更に2,6
.−ジ−t−ブチル−p−フェノール0.1重量部、テ
トラキス〔メチレン−3(3’ 5’ −ジ−t
−ブチル−4′ −ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン0.1重量部、及びカーボンブラック0.5
重量部を配合して、用田製作所製スーパーミキサーで5
分間混合したあと、神戸製鋼所製FCM2軸混線機にて
210℃にて混練造粒して組成物を得た。なお、実施例
4では、エチレン−プロピレン系ゴムと直鎖状エチレン
重合体をバンバリーミキサ−にて予備混練したものを用
いた。
.−ジ−t−ブチル−p−フェノール0.1重量部、テ
トラキス〔メチレン−3(3’ 5’ −ジ−t
−ブチル−4′ −ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン0.1重量部、及びカーボンブラック0.5
重量部を配合して、用田製作所製スーパーミキサーで5
分間混合したあと、神戸製鋼所製FCM2軸混線機にて
210℃にて混練造粒して組成物を得た。なお、実施例
4では、エチレン−プロピレン系ゴムと直鎖状エチレン
重合体をバンバリーミキサ−にて予備混練したものを用
いた。
このあと、型締力100トンの射出成形機にて成形温度
220℃で各種試験片を作成し、前述の11定法に従っ
て性能を評価した。
220℃で各種試験片を作成し、前述の11定法に従っ
て性能を評価した。
表1 実施例/比較例用材料
〈エチレン−プロピレン系ゴム〉
註1
:ML、・4
100℃
く直鎖状エチレン重合体〉
くプロピレン重合体〉
くタ
ル
ク〉
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、熱可塑性重合体組成分が、エチレン−プロピレン系
ゴム、プロピレン重合体、および密度が0.93g/c
m^3以上の直鎖状エチレン重合体から構成され、o−
ジクロルベンゼン(ODCB)による分別において、4
0℃にて可溶な成分(A)と、40℃では不溶で、かつ
110℃では可溶な成分(B)の和が50〜70重量部
で、かつ成分(A)と成分(B)の重量比が0.7〜2
.0であり、110℃では不溶な成分(C)が50〜3
0重量部である該組成分100重量部に対して、タルク
を7〜25重量部配合してなることを特徴とする熱可塑
性重合体組成物。 2、成分(A)のプロピレン含量が15〜35重量%で
ある請求項1に記載の組成物。 3、成分(B)の固有粘度(〔η〕)が1.5dl/g
以下であり、かつ成分(C)の固有粘度が2.0dl/
g以下である請求項1に記載の組成物。 4、^1^3C−NMRを用いて求めた成分(B)中の
ポリプロピレン重合部分を成分(D)としたときに、成
分(C)と成分(D)が次式の関係を満足するものであ
る請求項1に記載の組成物。 (成分(C)の量/(成分(C)の量+成分(D)の量
))>0.75 5、タルクの平均粒径が5μm以下であり、かつ比表面
積が3.5m^2/g以上である請求項1に記載の組成
物。 6、熱可塑性重合体組成分のパルス法NMRにより求め
た結晶化度が、50%以下である請求項1に記載の組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27849390A JPH04153243A (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | 熱可塑性重合体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27849390A JPH04153243A (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | 熱可塑性重合体組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04153243A true JPH04153243A (ja) | 1992-05-26 |
Family
ID=17598089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27849390A Pending JPH04153243A (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | 熱可塑性重合体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04153243A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5438091A (en) * | 1992-06-04 | 1995-08-01 | Tonen Chemical Corporation | Resin composition having excellent paint coatability |
US5461105A (en) * | 1992-06-04 | 1995-10-24 | Tonen Chemical Corporation | Resin composition having excellent paint coatability |
US5484824A (en) * | 1992-07-15 | 1996-01-16 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Thermoplastic polypropylene resin composition |
US5567759A (en) * | 1992-08-05 | 1996-10-22 | Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. | Propylene polymer composition |
-
1990
- 1990-10-17 JP JP27849390A patent/JPH04153243A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5438091A (en) * | 1992-06-04 | 1995-08-01 | Tonen Chemical Corporation | Resin composition having excellent paint coatability |
US5461105A (en) * | 1992-06-04 | 1995-10-24 | Tonen Chemical Corporation | Resin composition having excellent paint coatability |
US5484824A (en) * | 1992-07-15 | 1996-01-16 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Thermoplastic polypropylene resin composition |
US5567759A (en) * | 1992-08-05 | 1996-10-22 | Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. | Propylene polymer composition |
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