JPH039138A - 流体封入式筒型マウント装置 - Google Patents
流体封入式筒型マウント装置Info
- Publication number
- JPH039138A JPH039138A JP14007089A JP14007089A JPH039138A JP H039138 A JPH039138 A JP H039138A JP 14007089 A JP14007089 A JP 14007089A JP 14007089 A JP14007089 A JP 14007089A JP H039138 A JPH039138 A JP H039138A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluid
- metal fitting
- orifice passage
- vibration
- fluid chambers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000012530 fluid Substances 0.000 title claims abstract description 104
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims abstract description 42
- 238000002955 isolation Methods 0.000 claims description 5
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 30
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 19
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 8
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 4
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 2
- -1 alkylene glycol Chemical compound 0.000 description 1
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- LYCAIKOWRPUZTN-UHFFFAOYSA-N ethylene glycol Natural products OCCO LYCAIKOWRPUZTN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- WGCNASOHLSPBMP-UHFFFAOYSA-N hydroxyacetaldehyde Natural products OCC=O WGCNASOHLSPBMP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 229920001515 polyalkylene glycol Polymers 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 229920002545 silicone oil Polymers 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明は流体封入式筒型マウント装置に係り、特にFF
(フロントエンジン・フロントドライブ)型自動車のエ
ンジンマウントやトルクロンド用ブツシュ等として好適
に用いられ得る、広い周波数域の入力振動に対して優れ
た防振効果を発揮する筒型の流体封入式マウント装置に
関するものである。
(フロントエンジン・フロントドライブ)型自動車のエ
ンジンマウントやトルクロンド用ブツシュ等として好適
に用いられ得る、広い周波数域の入力振動に対して優れ
た防振効果を発揮する筒型の流体封入式マウント装置に
関するものである。
(背景技術)
従来から、実開昭57−80318号公報等に示されて
いる如く、互いに径方向に所定距離を隔てて配された内
筒金具と外筒金具とを、それらの間に介装されたゴム弾
性体にて連結せしめてなる構造の、所謂筒型マウント装
置が知られており、FF横置きエンジンの自動車におけ
るエンジンユニットと車体との間に介装されて、該エン
ジンユニットを、そのローリング方向の変位を規制しつ
つ、車体に対して防振支持せしめるエンジンマウントや
トルクロンド用ブツシュ等として、好適に用いられてき
ている。
いる如く、互いに径方向に所定距離を隔てて配された内
筒金具と外筒金具とを、それらの間に介装されたゴム弾
性体にて連結せしめてなる構造の、所謂筒型マウント装
置が知られており、FF横置きエンジンの自動車におけ
るエンジンユニットと車体との間に介装されて、該エン
ジンユニットを、そのローリング方向の変位を規制しつ
つ、車体に対して防振支持せしめるエンジンマウントや
トルクロンド用ブツシュ等として、好適に用いられてき
ている。
また、近年、そのような筒型マウント装置の一種として
、特公昭48−36151号公報や同52−16554
号公報等において、内外筒金具間に、オリフィス通路を
通じて相互に連通された複数の流体室を形成し、該オリ
フィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振作用に
基づいて、ゴム弾性体のみでは得られない、優れた防振
効果が発揮され得るようにした、流体封入式のものが提
案されている。
、特公昭48−36151号公報や同52−16554
号公報等において、内外筒金具間に、オリフィス通路を
通じて相互に連通された複数の流体室を形成し、該オリ
フィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振作用に
基づいて、ゴム弾性体のみでは得られない、優れた防振
効果が発揮され得るようにした、流体封入式のものが提
案されている。
ところで、前述の如き、FF型自動車用のエンジンマウ
ントには、通常、車両走行状態下に入力されるシェイク
等の振動を防振するために、10七前後の周波数域の入
力振動に対する高減衰特性が要求される一方、車両停止
状態下に入力されるアイドリング振動等の振動を防振す
るために、直列4気筒エンジンで20〜25Hz程度、
■型6気筒エンジンで30〜35Hz程度の周波数域の
入力振動に対して、低動ばね特性が要求されることとな
る。
ントには、通常、車両走行状態下に入力されるシェイク
等の振動を防振するために、10七前後の周波数域の入
力振動に対する高減衰特性が要求される一方、車両停止
状態下に入力されるアイドリング振動等の振動を防振す
るために、直列4気筒エンジンで20〜25Hz程度、
■型6気筒エンジンで30〜35Hz程度の周波数域の
入力振動に対して、低動ばね特性が要求されることとな
る。
しかしながら、前記実開昭57−80318号公報に示
されている如き、入力振動を専らゴム弾性体の弾性のみ
によって防振する構造のものでは、充分な防振効果が得
られなかったのであり、また一方、前記特公昭48−3
.6151号公報等に開示されている如き、流体封入式
のものにあっては、流体の共振作用による防振効果が、
オリフィス通路に設定された限られた周波数域でしか有
効には発揮され得ないために、例えば、シェイク等に相
当する1〇七前後の周波数域の振動入力時に高減衰効果
が発揮され得るようにオリフィス通路をチューニングし
た場合、それよりも高い周波数域の振動入力時に、かか
るオリフィス通路を通じての流体の流動抵抗が増大して
、マウントの直動ばね化が惹起されるために、アイドリ
ング振動等に相当する20〜35七程度の周波数域の入
力振動に対する防振性能が著しく低下することとなり、
満足できる防振特性を得ることができなかったのである
。
されている如き、入力振動を専らゴム弾性体の弾性のみ
によって防振する構造のものでは、充分な防振効果が得
られなかったのであり、また一方、前記特公昭48−3
.6151号公報等に開示されている如き、流体封入式
のものにあっては、流体の共振作用による防振効果が、
オリフィス通路に設定された限られた周波数域でしか有
効には発揮され得ないために、例えば、シェイク等に相
当する1〇七前後の周波数域の振動入力時に高減衰効果
が発揮され得るようにオリフィス通路をチューニングし
た場合、それよりも高い周波数域の振動入力時に、かか
るオリフィス通路を通じての流体の流動抵抗が増大して
、マウントの直動ばね化が惹起されるために、アイドリ
ング振動等に相当する20〜35七程度の周波数域の入
力振動に対する防振性能が著しく低下することとなり、
満足できる防振特性を得ることができなかったのである
。
なお、そのような1〇七前後の振動に対する高減衰効果
と、20〜35七程度の振動に対する低動ばね効果とを
、共に有効に得るべく、それぞれの内部を流動せしめら
れる流体の共振作用による低動ばね効果が、それら互い
に異なる周波数域で発揮されるようにチューニングされ
た二つのオリフィス通路を、両流体室間に互いに独立し
て並列的に形成することも考えられる。ところが、その
ように互いに異なる周波数域にチューニングされた二つ
のオリフィス通路にあっては、通常、その内部を流動せ
しめられる流体の流動抵抗が、低周波数側にチューニン
グされたオリフィス通路よりも高周波数側にチューニン
グされたオリフィス通路の方が小さくなるために、両流
体室間における流体の流動が、専ら高周波数側にチュー
ニングされた方のオリフィス通路を通じて生ぜしめられ
ることとなる結果、低周波数側にチューニングされた方
のオリフィス通路内を流動せしめられる流体による防振
効果が有効に得られなくなるのである。
と、20〜35七程度の振動に対する低動ばね効果とを
、共に有効に得るべく、それぞれの内部を流動せしめら
れる流体の共振作用による低動ばね効果が、それら互い
に異なる周波数域で発揮されるようにチューニングされ
た二つのオリフィス通路を、両流体室間に互いに独立し
て並列的に形成することも考えられる。ところが、その
ように互いに異なる周波数域にチューニングされた二つ
のオリフィス通路にあっては、通常、その内部を流動せ
しめられる流体の流動抵抗が、低周波数側にチューニン
グされたオリフィス通路よりも高周波数側にチューニン
グされたオリフィス通路の方が小さくなるために、両流
体室間における流体の流動が、専ら高周波数側にチュー
ニングされた方のオリフィス通路を通じて生ぜしめられ
ることとなる結果、低周波数側にチューニングされた方
のオリフィス通路内を流動せしめられる流体による防振
効果が有効に得られなくなるのである。
(解決課題)
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として
為されたものであって、その解決課題とするところは、
内部に封入された流体の流動による共振作用に基づく防
振効果が、広い周波数域に亘って有効に発揮され得、F
F型自動車のエンジンマウントに適用することによって
、シェイク等の振動入力時における高減衰特性と、アイ
ドリング振動等の振動入力時における低動ばね特性とが
、共に有利に達成され得る流体封入式の筒型マウント装
置を提供することにある。
為されたものであって、その解決課題とするところは、
内部に封入された流体の流動による共振作用に基づく防
振効果が、広い周波数域に亘って有効に発揮され得、F
F型自動車のエンジンマウントに適用することによって
、シェイク等の振動入力時における高減衰特性と、アイ
ドリング振動等の振動入力時における低動ばね特性とが
、共に有利に達成され得る流体封入式の筒型マウント装
置を提供することにある。
(解決手段)
そして、かかる課題を解決するために、本発明にあって
は、防振連結されるべき二つの部材間に介装されて、所
定径方向に入力される振動の伝達を抑制する筒型マウン
ト装置であって、(a)前記防振連結されるべき一方の
部材に取り付けられる内筒金具と、(b)該内筒金具の
径方向外方に所定距離を隔てて配された、前記防振連結
されるべき他方の部材に取り付けられる外筒金具と、(
C)前記内筒金具と前記外筒金具との間に介装されて、
それら内外筒金具を弾性的に連結するゴム弾性体と、(
d)前記内筒金具と前記外筒金具との間における、該内
筒金具を挟んで主たる振動荷重入力方向両側に位置して
設けられた、振動入力に隙して相対的な内圧変動が生ぜ
しめられる、それぞれ、所定の非圧縮性流体が封入され
てなる一対の流体室と、(e)該一対の流体室における
少なくとも一方の内部に位置して、前記内筒金具側から
前記外筒金具側に向かって振動荷重入力方向に所定高さ
で突出形成せしめられ、荷重入力に際して、その突出端
面が該流体室の内面に当接せしめられる弾性突部と、(
f)前記一対の流体室間に設けられて、それらを互いに
連通せしめる、その少なくとも一方の流体室内への開口
部が前記弾性突部の突出端面上に設けられることにより
、該弾性突部の該流体室内面への当接によって閉塞せし
められる第一のオリフィス通路と、(g)前記一対の流
体室間に設けられて、それらを前記第一のオリフィス通
路とは独立して連通せしめる、その各流体室内への開口
部が前記弾性突部の突出端面以外の部位に設けられるこ
とにより、該弾性突部の該流体室内面への当接時にも連
通状態が維持せしめられる第二のオリフィス通路とを、
有する流体封入式筒型マウント装置を、その特徴とする
ものである。
は、防振連結されるべき二つの部材間に介装されて、所
定径方向に入力される振動の伝達を抑制する筒型マウン
ト装置であって、(a)前記防振連結されるべき一方の
部材に取り付けられる内筒金具と、(b)該内筒金具の
径方向外方に所定距離を隔てて配された、前記防振連結
されるべき他方の部材に取り付けられる外筒金具と、(
C)前記内筒金具と前記外筒金具との間に介装されて、
それら内外筒金具を弾性的に連結するゴム弾性体と、(
d)前記内筒金具と前記外筒金具との間における、該内
筒金具を挟んで主たる振動荷重入力方向両側に位置して
設けられた、振動入力に隙して相対的な内圧変動が生ぜ
しめられる、それぞれ、所定の非圧縮性流体が封入され
てなる一対の流体室と、(e)該一対の流体室における
少なくとも一方の内部に位置して、前記内筒金具側から
前記外筒金具側に向かって振動荷重入力方向に所定高さ
で突出形成せしめられ、荷重入力に際して、その突出端
面が該流体室の内面に当接せしめられる弾性突部と、(
f)前記一対の流体室間に設けられて、それらを互いに
連通せしめる、その少なくとも一方の流体室内への開口
部が前記弾性突部の突出端面上に設けられることにより
、該弾性突部の該流体室内面への当接によって閉塞せし
められる第一のオリフィス通路と、(g)前記一対の流
体室間に設けられて、それらを前記第一のオリフィス通
路とは独立して連通せしめる、その各流体室内への開口
部が前記弾性突部の突出端面以外の部位に設けられるこ
とにより、該弾性突部の該流体室内面への当接時にも連
通状態が維持せしめられる第二のオリフィス通路とを、
有する流体封入式筒型マウント装置を、その特徴とする
ものである。
(作用・効果)
すなわち、このような本発明に従う流体封入式筒型マウ
ント装置にあっては、内外筒金具間に及ぼされる径方向
の入力荷重が小さい場合には、第一のオリフィス通路が
連通状態に維持され、振動の入力に際して、両流体室間
で、第−及び第二のオリフィス通路を通じての流体の流
動が許容されることとなる一方、内外筒金具間に及ぼさ
れる径方向の入力荷重が大きく、弾性突起の突出端面が
流体室内面に当接された場合には、第一のオリフィス通
路が閉塞せしめられ、振動の入力に際して、両流体室間
での流体の流動が、第二のオリフィス通路内にだけ有効
に生ぜしめられることとなる。
ント装置にあっては、内外筒金具間に及ぼされる径方向
の入力荷重が小さい場合には、第一のオリフィス通路が
連通状態に維持され、振動の入力に際して、両流体室間
で、第−及び第二のオリフィス通路を通じての流体の流
動が許容されることとなる一方、内外筒金具間に及ぼさ
れる径方向の入力荷重が大きく、弾性突起の突出端面が
流体室内面に当接された場合には、第一のオリフィス通
路が閉塞せしめられ、振動の入力に際して、両流体室間
での流体の流動が、第二のオリフィス通路内にだけ有効
に生ぜしめられることとなる。
そして、それ故、かかる流体封入式筒型マウント装置に
おいて、第一のオリフィス通路よりも第二のオリフィス
通路の方が、その内部を流動せしめられる流体の共振現
象が低周波数域で生ぜしめられるように、それらのチュ
ーニングを施すことによって、入力荷重が小さい場合に
は、第−及び第二のオリフィス通路のうち、主として流
通抵抗の小さな方、即ちその内部を流動せしめられる流
体の共振周波数が高く設定された第一のオリフィス通路
内を通じて、流体の流動が生ぜしめられ、以て該第−の
オリフィス通路内を流動せしめられる流体の共振現象に
よる防振効果のみが有効に発揮され得ることとなる一方
、入力荷重が大きい場合には、第二のオリフィス通路を
通じての流体の流動のみが生ぜしめられることから、該
第二のオリフィス通路内を流動せしめられる流体の共振
現象による防振効果が、有効に発揮され得ることとなる
のである。
おいて、第一のオリフィス通路よりも第二のオリフィス
通路の方が、その内部を流動せしめられる流体の共振現
象が低周波数域で生ぜしめられるように、それらのチュ
ーニングを施すことによって、入力荷重が小さい場合に
は、第−及び第二のオリフィス通路のうち、主として流
通抵抗の小さな方、即ちその内部を流動せしめられる流
体の共振周波数が高く設定された第一のオリフィス通路
内を通じて、流体の流動が生ぜしめられ、以て該第−の
オリフィス通路内を流動せしめられる流体の共振現象に
よる防振効果のみが有効に発揮され得ることとなる一方
、入力荷重が大きい場合には、第二のオリフィス通路を
通じての流体の流動のみが生ぜしめられることから、該
第二のオリフィス通路内を流動せしめられる流体の共振
現象による防振効果が、有効に発揮され得ることとなる
のである。
従って、例えば、本発明を、FF型自動車用エンジンマ
ウントに適用し、第一のオリフィス通路を、その内部を
流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、アイドリ
ング振動等に相当する20〜35七程度の振動に対する
低動ばね効果が発揮され得るようにチューニングする一
方、第二〇オリフイス通路を、その内部を流動せしめら
れる流体の共振作用に基づいて、シェイク等に相当する
10セ前後の振動に対する高減衰効果が発揮され得るよ
うにチューニングすることにより、入力荷重としてのエ
ンジンユニットのローリング荷重が小さい車両停止時に
及ぼされるアイドリング振動に対しては、第一のオリフ
ィス通路による低動ばね効果が有効に発揮され得る一方
、ローリング荷重の大きい車両走行状態下に及ぼされる
シェイク等の振動に対しては、第二のオリフィス通路に
よる高減衰効果が有効に発揮され得て、それら両振動が
極めて効果的に防振せしめられ得るのである。
ウントに適用し、第一のオリフィス通路を、その内部を
流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、アイドリ
ング振動等に相当する20〜35七程度の振動に対する
低動ばね効果が発揮され得るようにチューニングする一
方、第二〇オリフイス通路を、その内部を流動せしめら
れる流体の共振作用に基づいて、シェイク等に相当する
10セ前後の振動に対する高減衰効果が発揮され得るよ
うにチューニングすることにより、入力荷重としてのエ
ンジンユニットのローリング荷重が小さい車両停止時に
及ぼされるアイドリング振動に対しては、第一のオリフ
ィス通路による低動ばね効果が有効に発揮され得る一方
、ローリング荷重の大きい車両走行状態下に及ぼされる
シェイク等の振動に対しては、第二のオリフィス通路に
よる高減衰効果が有効に発揮され得て、それら両振動が
極めて効果的に防振せしめられ得るのである。
(実施例)
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発
明の実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明す
ることとする。
明の実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明す
ることとする。
先ず、第1図乃至第3図には、本発明に従う構造とされ
たFF型自動車用エンジンマウントの一興体例が示され
ている。これらの図において、IOは、内筒金臭であっ
て、その外側には外筒金具12が、径方向に所定距離を
隔てて配されており、それらの間に介装されたゴム弾性
体14によって、一体的に連結せしめられている。そし
て、かかるエンジンマウントにあっては、内筒金具10
及び外筒金具12において、車体側及びエンジンユニッ
ト側の各一方に取り付けられて、該エンジンユニットを
車体に対して防振支持せしめるようになっている。なお
、本実施例のエンジンマウントにおいては、かかる装着
状態下、主たる振動が、専ら、第1図中、上下方向に入
力されることとなる。
たFF型自動車用エンジンマウントの一興体例が示され
ている。これらの図において、IOは、内筒金臭であっ
て、その外側には外筒金具12が、径方向に所定距離を
隔てて配されており、それらの間に介装されたゴム弾性
体14によって、一体的に連結せしめられている。そし
て、かかるエンジンマウントにあっては、内筒金具10
及び外筒金具12において、車体側及びエンジンユニッ
ト側の各一方に取り付けられて、該エンジンユニットを
車体に対して防振支持せしめるようになっている。なお
、本実施例のエンジンマウントにおいては、かかる装着
状態下、主たる振動が、専ら、第1図中、上下方向に入
力されることとなる。
より詳細には、前記内筒金具lOは、厚肉円筒形状をも
って形成されていると共に、その軸方向中央部の外周面
上に対して、円筒形状を呈し、内周面側に開口して周方
向に延びる凹溝状の周溝16が軸方向中央部に形成され
てなるオリフィス形成金具18が、外嵌固定せしめられ
ている。そして、該オリフィス形成金具18における周
溝16の開口が内筒金具10によって覆蓋されることに
より、該周溝16内に、周方向に連続して延びる環状流
路20が形成されている。
って形成されていると共に、その軸方向中央部の外周面
上に対して、円筒形状を呈し、内周面側に開口して周方
向に延びる凹溝状の周溝16が軸方向中央部に形成され
てなるオリフィス形成金具18が、外嵌固定せしめられ
ている。そして、該オリフィス形成金具18における周
溝16の開口が内筒金具10によって覆蓋されることに
より、該周溝16内に、周方向に連続して延びる環状流
路20が形成されている。
また、かかる内筒金具10の径方向外方には、所定距離
を隔てて、薄肉円筒形状を呈する金属スリーブ22が配
されている。そして、第4図及び第5図に示されている
ように、これら内筒金具lOと金属スリーブ22との間
に、全体として略円筒形状を呈するゴム弾性体14が介
装されており、該ゴム弾性体14が、内筒金具10の外
周面と金属スリーブ22の内周面とに、それぞれ加硫接
着されていることによって、それら内筒金具10および
金属スリーブ22を有する一体加硫成形品24として形
成されているのである。
を隔てて、薄肉円筒形状を呈する金属スリーブ22が配
されている。そして、第4図及び第5図に示されている
ように、これら内筒金具lOと金属スリーブ22との間
に、全体として略円筒形状を呈するゴム弾性体14が介
装されており、該ゴム弾性体14が、内筒金具10の外
周面と金属スリーブ22の内周面とに、それぞれ加硫接
着されていることによって、それら内筒金具10および
金属スリーブ22を有する一体加硫成形品24として形
成されているのである。
さらに、かかる一体加硫成形品24を構成するゴム弾性
体14には、内筒金具10を挟んで、振動入力方向たる
径方向両側に対向位置して、第一のポケット部26と第
二のポケット部28とが形成されており、それぞれ、金
属スリーブ22に設けられた窓部30を通じて、外周面
上に開口せしめられている。
体14には、内筒金具10を挟んで、振動入力方向たる
径方向両側に対向位置して、第一のポケット部26と第
二のポケット部28とが形成されており、それぞれ、金
属スリーブ22に設けられた窓部30を通じて、外周面
上に開口せしめられている。
なお、特に本実施例のエンジンマウントでは、ゴム弾性
体14における、それら第−及び第二のポケット部26
.28の近傍において、それぞれ、マウント軸方向両側
端面から軸方向に所定深さで延びるすぐり部32が設け
られており、それらのすぐり部32によって、該ゴム弾
性体14のばね特性が調節され、振動入力方向において
柔らかく設定されている。
体14における、それら第−及び第二のポケット部26
.28の近傍において、それぞれ、マウント軸方向両側
端面から軸方向に所定深さで延びるすぐり部32が設け
られており、それらのすぐり部32によって、該ゴム弾
性体14のばね特性が調節され、振動入力方向において
柔らかく設定されている。
また、それら第一のポケット部26および第二のポケッ
ト部28には、それぞれ、底部内面の中央から、振動入
力方向に向かって各ポケット部26.28内に所定高さ
で突出する、弾性突部としてのブロック状のストッパ部
34が、ゴム弾性体14にて一体的に形成されている。
ト部28には、それぞれ、底部内面の中央から、振動入
力方向に向かって各ポケット部26.28内に所定高さ
で突出する、弾性突部としてのブロック状のストッパ部
34が、ゴム弾性体14にて一体的に形成されている。
更にまた、それらのストッパ部34.34には、それぞ
れの内部をマウント半径方向に貫通して延び、突出端面
上において開口する連通孔36.36が形成されており
、それら連通孔36.36の径方向内側端部が、それぞ
れ、オリフィス形成金具18に設けられた通孔38を通
じて、前記環状流路20内に連通されている。即ち、か
かる連通孔36.36および環状流路20によって、第
一のポケット部26内と第二のポケット部28内とが、
互いに連通されているのである。
れの内部をマウント半径方向に貫通して延び、突出端面
上において開口する連通孔36.36が形成されており
、それら連通孔36.36の径方向内側端部が、それぞ
れ、オリフィス形成金具18に設けられた通孔38を通
じて、前記環状流路20内に連通されている。即ち、か
かる連通孔36.36および環状流路20によって、第
一のポケット部26内と第二のポケット部28内とが、
互いに連通されているのである。
また一方、上述の如き一体加硫成形品24にあっては、
ゴム弾性体14が、金属スリーブ22に設けられた窓部
30.30の開口部を通じて、その外周面上にまで一体
的に回されており、それによって該金属スリーブ22の
外周面の略全面に亘って、所定厚さのシールゴム40が
形成されている。
ゴム弾性体14が、金属スリーブ22に設けられた窓部
30.30の開口部を通じて、その外周面上にまで一体
的に回されており、それによって該金属スリーブ22の
外周面の略全面に亘って、所定厚さのシールゴム40が
形成されている。
また、かかるシールゴム40には、軸方向両端部近傍の
外周面上に、それぞれ、周方向に延びる突条形状を有す
るシールリップ42が一体的に形成されていると共に、
その軸方向中央部において、前記第一のポケット部26
の開口部と第二のポケット部28の開口部とにおける、
周方向に互いに隣接する両側開口縁部間に亘って、それ
ぞれ周方向に延びて、それら両ポケット部26.28の
開口部を繋ぐ一対の凹溝44.44が形成されている。
外周面上に、それぞれ、周方向に延びる突条形状を有す
るシールリップ42が一体的に形成されていると共に、
その軸方向中央部において、前記第一のポケット部26
の開口部と第二のポケット部28の開口部とにおける、
周方向に互いに隣接する両側開口縁部間に亘って、それ
ぞれ周方向に延びて、それら両ポケット部26.28の
開口部を繋ぐ一対の凹溝44.44が形成されている。
そして、このような構造とされた一体加硫成形品24に
対して、第1図乃至第3図に示されているように、金属
スリーブ22よりも所定寸法大きな内径の円筒形状を呈
する、前記外筒金具12が外挿されて、その軸方向両端
部をロールかしめされることにより、金属スリーブ22
に対して固定せしめられている。
対して、第1図乃至第3図に示されているように、金属
スリーブ22よりも所定寸法大きな内径の円筒形状を呈
する、前記外筒金具12が外挿されて、その軸方向両端
部をロールかしめされることにより、金属スリーブ22
に対して固定せしめられている。
また、かかる外筒金具12が一体加硫成形品24に対し
て外嵌されることにより、第一のポケット部26および
第二のポケット部28の開口が、それぞれ閉塞せしめら
れ、以てそれらの内部に、第一の流体室46および第二
の流体室48が、それぞれ形成されている。そして、こ
れら第−及び第二の流体室46.4日にあっては、前述
の如き、内外筒金具1O112間への振動入力に際して
、相対的な内圧変化が生ぜしめられることとなると共に
、過大な振動荷重入力時には、それらの流体室46.4
8内において、ストッパ部34の突出端面が外筒金具1
2の内周面に当接されることにより、それら内外筒金具
10.12間における相対的変位が制限され得ることと
なるのである。
て外嵌されることにより、第一のポケット部26および
第二のポケット部28の開口が、それぞれ閉塞せしめら
れ、以てそれらの内部に、第一の流体室46および第二
の流体室48が、それぞれ形成されている。そして、こ
れら第−及び第二の流体室46.4日にあっては、前述
の如き、内外筒金具1O112間への振動入力に際して
、相対的な内圧変化が生ぜしめられることとなると共に
、過大な振動荷重入力時には、それらの流体室46.4
8内において、ストッパ部34の突出端面が外筒金具1
2の内周面に当接されることにより、それら内外筒金具
10.12間における相対的変位が制限され得ることと
なるのである。
さらに、これら第−及び第二の流体室46.48内には
、それぞれ、水やアルキレングリコール、或いは低粘度
のポリアルキレングリコールやシリコーン油等の所定の
非圧縮性流体が充填され、封入せしめられている。なお
、かかる流体の封入は、例えば、一体加硫成形品24に
対する外筒金具12の外嵌操作を、所定の流体中にて行
なうこと等によって為されることとなる。また、これら
第−及び第二の流体室46.48にあっては、金属スリ
ーブ22と外筒金具12との間でシールゴム40及びシ
ールリップ42が挟圧されることによって、充分な流体
密性が確保され得るようになっている。
、それぞれ、水やアルキレングリコール、或いは低粘度
のポリアルキレングリコールやシリコーン油等の所定の
非圧縮性流体が充填され、封入せしめられている。なお
、かかる流体の封入は、例えば、一体加硫成形品24に
対する外筒金具12の外嵌操作を、所定の流体中にて行
なうこと等によって為されることとなる。また、これら
第−及び第二の流体室46.48にあっては、金属スリ
ーブ22と外筒金具12との間でシールゴム40及びシ
ールリップ42が挟圧されることによって、充分な流体
密性が確保され得るようになっている。
また、これら第一の流体室46と第二の流体室48にあ
っては、その内部が、ストッパ部34.34の突出端面
上に開口せしめられた連通孔36.36を通じて、前記
環状流路20によって相互に連通せしめられている。そ
して、これらの連通孔36.36および環状流路20に
よって、それら第一の流体室46と第二の流体室48と
を相互に連通し、前記振動入力時において、両流体室4
6.48間に惹起される相対的な内圧変動に基づく流体
の流動を許容する第一のオリフィス通路50が構成され
ているのである。
っては、その内部が、ストッパ部34.34の突出端面
上に開口せしめられた連通孔36.36を通じて、前記
環状流路20によって相互に連通せしめられている。そ
して、これらの連通孔36.36および環状流路20に
よって、それら第一の流体室46と第二の流体室48と
を相互に連通し、前記振動入力時において、両流体室4
6.48間に惹起される相対的な内圧変動に基づく流体
の流動を許容する第一のオリフィス通路50が構成され
ているのである。
また一方、前記外筒金具12の一体加硫成形品24に対
する外嵌によって、該一体加硫成形品24の外周面上に
形成された凹溝44.44の開口が、それぞれ覆蓋せし
められ、以てそれらの凹溝44内において、第一の流体
室46と第二の流体室48とを相互に連通し、前記振動
入力時において、両流体室46.48間に惹起される相
対的な内圧変動に基づく流体の流動を許容する第二のオ
リフィス通路52が構成されている。
する外嵌によって、該一体加硫成形品24の外周面上に
形成された凹溝44.44の開口が、それぞれ覆蓋せし
められ、以てそれらの凹溝44内において、第一の流体
室46と第二の流体室48とを相互に連通し、前記振動
入力時において、両流体室46.48間に惹起される相
対的な内圧変動に基づく流体の流動を許容する第二のオ
リフィス通路52が構成されている。
そして、そこにおいて、上記第一のオリフィス通路50
にあっては、大きな流路断面積をもって形成されている
ことにより、その内部を流動する流体の共振作用によっ
て、アイドリング振動等に相当する20〜25Hz程度
の周波数域の振動入力時に、低動ばね効果が発揮され得
るようにチューニングされている一方、第二のオリフィ
ス通路52にあっては、小さな流路断面積をもって形成
されていることにより、その内部を流動する流体の共振
作用によって、シェイク等に相当する10Hz前後の周
波数域の振動入力時に、高減衰効果が発揮され得るよう
にチューニングされている。
にあっては、大きな流路断面積をもって形成されている
ことにより、その内部を流動する流体の共振作用によっ
て、アイドリング振動等に相当する20〜25Hz程度
の周波数域の振動入力時に、低動ばね効果が発揮され得
るようにチューニングされている一方、第二のオリフィ
ス通路52にあっては、小さな流路断面積をもって形成
されていることにより、その内部を流動する流体の共振
作用によって、シェイク等に相当する10Hz前後の周
波数域の振動入力時に、高減衰効果が発揮され得るよう
にチューニングされている。
従って、このような構造とされたエンジンマウントにあ
っては、その車両への装着状態下、車両が停車したアイ
ドリング状態を考えると、内外筒金具10.12間に及
ぼされるエンジンユニットのローリング荷重(入力荷重
)は小さく、それら内外筒金具10.12が略同心的に
位置せしめられることとなるところから、第1図に示さ
れている、第一のオリフィス通路50および第二のオリ
フィス通路52が、何れも連通状態に維持せしめられる
こととなる。
っては、その車両への装着状態下、車両が停車したアイ
ドリング状態を考えると、内外筒金具10.12間に及
ぼされるエンジンユニットのローリング荷重(入力荷重
)は小さく、それら内外筒金具10.12が略同心的に
位置せしめられることとなるところから、第1図に示さ
れている、第一のオリフィス通路50および第二のオリ
フィス通路52が、何れも連通状態に維持せしめられる
こととなる。
それ故、かかる状態下において、内外筒金具10.12
間にアイドリング振動が入力されると、第一の流体室4
6と第二の流体室48とに対して相対的な内圧変動が生
ぜしめられることにより、それら両流体室46.48間
で、第−及び第二のオリフィス通路50.52を通じて
の流体の流動が許容されることとなるが、前述の如く、
第二のオリフィス通路52は、第一のオリフィス通路5
0よりも流通抵抗が大きいために、かかる両流体室46
.48間での流体の流動は、主として、第一のオリフィ
ス通路50を通じて生ぜしめられる。
間にアイドリング振動が入力されると、第一の流体室4
6と第二の流体室48とに対して相対的な内圧変動が生
ぜしめられることにより、それら両流体室46.48間
で、第−及び第二のオリフィス通路50.52を通じて
の流体の流動が許容されることとなるが、前述の如く、
第二のオリフィス通路52は、第一のオリフィス通路5
0よりも流通抵抗が大きいために、かかる両流体室46
.48間での流体の流動は、主として、第一のオリフィ
ス通路50を通じて生ぜしめられる。
そして、それによって、第6図に示されている如く、ア
イドリング振動の周波数域に相当する20〜25七程度
の振動入力時には、かかる第一のオリフィス通路50内
を流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、マウン
トの低動ばね効果が発揮され得るのであり、以てアイド
リング振動が有利に防振せしめられ得るのである。
イドリング振動の周波数域に相当する20〜25七程度
の振動入力時には、かかる第一のオリフィス通路50内
を流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、マウン
トの低動ばね効果が発揮され得るのであり、以てアイド
リング振動が有利に防振せしめられ得るのである。
また一方、車両の走行状態を考えると、内外筒金具10
.12間に、駆動トルク反力によって大きなローリング
荷重が及ぼされることにより、第7図に示されている如
く、内筒金具10が外筒金具工2に対して径方向に変位
せしめられて、ストッパ部34の突出端面が外筒金具1
2の内周面に当接されることとなるところから、かかる
ストッパ部34の突出端面上に開口部を有する第一のオ
リフィス通路50が閉塞されて、その連通が遮断せしめ
られることとなる。
.12間に、駆動トルク反力によって大きなローリング
荷重が及ぼされることにより、第7図に示されている如
く、内筒金具10が外筒金具工2に対して径方向に変位
せしめられて、ストッパ部34の突出端面が外筒金具1
2の内周面に当接されることとなるところから、かかる
ストッパ部34の突出端面上に開口部を有する第一のオ
リフィス通路50が閉塞されて、その連通が遮断せしめ
られることとなる。
それ故、かかる状態下において、内外筒金具10.12
間にシェイク等の振動が入力されると、第一の流体室4
6と第二の流体室48との間に生ぜしめられる相対的な
内圧変動に基づく、それら両流体室46.48間での流
体の流動が、専ら、第二のオリフィス通路52のみを通
じて生ぜしめられるのであり、そして、それによって、
第8図に示されている如(、シェイク等の周波数域に相
当する10Hz前後の振動入力時には、かかる第二のオ
リフィス通路52内を流動せしめられる流体の共振作用
に基づいて、マウントの高減衰効果が発揮され得るので
あり、以てシェイク等の振動が有利に抑制せしめられ得
るのである。
間にシェイク等の振動が入力されると、第一の流体室4
6と第二の流体室48との間に生ぜしめられる相対的な
内圧変動に基づく、それら両流体室46.48間での流
体の流動が、専ら、第二のオリフィス通路52のみを通
じて生ぜしめられるのであり、そして、それによって、
第8図に示されている如(、シェイク等の周波数域に相
当する10Hz前後の振動入力時には、かかる第二のオ
リフィス通路52内を流動せしめられる流体の共振作用
に基づいて、マウントの高減衰効果が発揮され得るので
あり、以てシェイク等の振動が有利に抑制せしめられ得
るのである。
すなわち、上述の説明から明らかなように、このような
構造のエンジンマウントを用いることによって、アイド
リング振動入力時に要求される低動ばね特性と、シェイ
ク振動入力時に要求される高減衰特性とが、共に、マウ
ント内部に封入された流体の共振作用に基づいて、極め
て有利に発現され得るのであり、以てそれらアイドリン
グ振動およびシェイク振動に対して、何れも、優れた防
振性能が有利に発揮され得ることとなるのである。
構造のエンジンマウントを用いることによって、アイド
リング振動入力時に要求される低動ばね特性と、シェイ
ク振動入力時に要求される高減衰特性とが、共に、マウ
ント内部に封入された流体の共振作用に基づいて、極め
て有利に発現され得るのであり、以てそれらアイドリン
グ振動およびシェイク振動に対して、何れも、優れた防
振性能が有利に発揮され得ることとなるのである。
また、特に、本実施例におけるエンジンマウントにあっ
ては、すぐり部32にてゴム弾性体14の振動入力方向
におけるばね特性がより柔らかく設定されていることか
ら、振動入力時における第−及び第二の流体室46.4
8間での内圧変化が、より有効に生ぜしめられ得て、第
−及び第二のオリフィス通路50.52内を流動せしめ
られる流体の流動量が有利に確保され得るのであり、そ
れによって、それらのオリフィス通路50.52内を流
動せしめられる流体による、前述の如き防振効果が、よ
り一層効果的に発揮され得るのである。
ては、すぐり部32にてゴム弾性体14の振動入力方向
におけるばね特性がより柔らかく設定されていることか
ら、振動入力時における第−及び第二の流体室46.4
8間での内圧変化が、より有効に生ぜしめられ得て、第
−及び第二のオリフィス通路50.52内を流動せしめ
られる流体の流動量が有利に確保され得るのであり、そ
れによって、それらのオリフィス通路50.52内を流
動せしめられる流体による、前述の如き防振効果が、よ
り一層効果的に発揮され得るのである。
以上、本発明の一実施例について詳述してきたが、これ
は文字通りの例示であって、本発明は、かかる具体例に
のみ限定されるものではない。
は文字通りの例示であって、本発明は、かかる具体例に
のみ限定されるものではない。
例えば、第一の流体室46と第二の流体室48との間に
跨って形成される第一のオリフィス通路50および第二
のオリフィス通路52の構造は、前記実施例のものに限
定されるものではなく、公知の各種の構造が採用可能で
あり、例えば、第二のオリフィス通路(52)を、外筒
金具12の内周面上を周方向−周基上の長さで設けたり
、或いは内筒金具10側に、第一のオリフィス通路50
と並んで形成することなども、可能である。
跨って形成される第一のオリフィス通路50および第二
のオリフィス通路52の構造は、前記実施例のものに限
定されるものではなく、公知の各種の構造が採用可能で
あり、例えば、第二のオリフィス通路(52)を、外筒
金具12の内周面上を周方向−周基上の長さで設けたり
、或いは内筒金具10側に、第一のオリフィス通路50
と並んで形成することなども、可能である。
また、前記実施例では、両流体室46.48内にストッ
パ部34が形成されていたが、過大な荷重の入力方向が
一方だけである場合には、何れか一方の流体室内にだけ
、かかるストッパ部34を形成すれば良い。
パ部34が形成されていたが、過大な荷重の入力方向が
一方だけである場合には、何れか一方の流体室内にだけ
、かかるストッパ部34を形成すれば良い。
さらに、ゴム弾性体14のばね特性を調節するためのす
ぐり部32は、必ずしも必要なものではない。
ぐり部32は、必ずしも必要なものではない。
加えて、本発明は、例示の如き、FF型自動車用のエン
ジンマウントの他、自動車用トルクロンド用ブツシュや
、或いは自動車以外の装置用マウントなどにも、好適に
用いられ得るものである。
ジンマウントの他、自動車用トルクロンド用ブツシュや
、或いは自動車以外の装置用マウントなどにも、好適に
用いられ得るものである。
その他、−々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識
に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様
において実施され得るものであり、またそのような実施
態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも本発明
の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない
ところである。
に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様
において実施され得るものであり、またそのような実施
態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも本発明
の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない
ところである。
第1図は、本発明の一実施例たるFF型自動車用エンジ
ンマウントを示す横断面図であり、第2図は、第1図に
おけるll−11断面図であり、第3図は、第2図にお
ける側面図である。また、第4図は、第1図に示されて
いるエンジンマウントを構成する一体加硫成形品を示す
横断面図であり、第5図は、第4図における■−■断面
図である。 更に、第6図は、第1図に示されているエンジンマウン
トにおいて、入力されるローリング荷重が小さい場合の
防振性能の周波数特性を示すグラフである。また、第7
図は、第1図に示されているエンジンマウントの装着時
において、大きなローリング荷重が入力された状態を示
す横断面説明図である。更にまた、第8図は、第1図に
示されているエンジンマウントにおいて、第7図に示さ
れている如き、大きなローリング荷重の人力状態下にお
ける防振性能の周波数特性を示すグラフである。 10:内筒金具 12:外筒金具14:ゴム弾
性体 34:ストッパ部46:第一の流体室
48:第二の流体室50:第一のオリフィス通路 52:第二のオリフィス通路
ンマウントを示す横断面図であり、第2図は、第1図に
おけるll−11断面図であり、第3図は、第2図にお
ける側面図である。また、第4図は、第1図に示されて
いるエンジンマウントを構成する一体加硫成形品を示す
横断面図であり、第5図は、第4図における■−■断面
図である。 更に、第6図は、第1図に示されているエンジンマウン
トにおいて、入力されるローリング荷重が小さい場合の
防振性能の周波数特性を示すグラフである。また、第7
図は、第1図に示されているエンジンマウントの装着時
において、大きなローリング荷重が入力された状態を示
す横断面説明図である。更にまた、第8図は、第1図に
示されているエンジンマウントにおいて、第7図に示さ
れている如き、大きなローリング荷重の人力状態下にお
ける防振性能の周波数特性を示すグラフである。 10:内筒金具 12:外筒金具14:ゴム弾
性体 34:ストッパ部46:第一の流体室
48:第二の流体室50:第一のオリフィス通路 52:第二のオリフィス通路
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 防振連結されるべき二つの部材間に介装されて、所定径
方向に入力される振動の伝達を抑制する筒型マウント装
置であって、 前記防振連結されるべき一方の部材に取り付けられる内
筒金具と、 該内筒金具の径方向外方に所定距離を隔てて配された、
前記防振連結されるべき他方の部材に取り付けられる外
筒金具と、 前記内筒金具と前記外筒金具との間に介装されて、それ
ら内外筒金具を弾性的に連結するゴム弾性体と、 前記内筒金具と前記外筒金具との間における、該内筒金
具を挟んで主たる振動荷重入力方向両側に位置して設け
られた、振動入力に際して相対的な内圧変動が生ぜしめ
られる、それぞれ、所定の非圧縮性流体が封入されてな
る一対の流体室と、該一対の流体室における少なくとも
一方の内部に位置して、前記内筒金具側から前記外筒金
具側に向かって振動荷重入力方向に所定高さで突出形成
せしめられ、荷重入力に際して、その突出端面が該流体
室の内面に当接せしめられる弾性突部と、前記一対の流
体室間に設けられて、それらを互いに連通せしめる、そ
の少なくとも一方の流体室内への開口部が前記弾性突部
の突出端面上に設けられることにより、該弾性突部の該
流体室内面への当接によって閉塞せしめられる第一のオ
リフィス通路と、 前記一対の流体室間に設けられて、それらを前記第一の
オリフィス通路とは独立して連通せしめる、その各流体
室内への開口部が前記弾性突部の突出端面以外の部位に
設けられることにより、該弾性突部の該流体室内面への
当接時にも連通状態が維持せしめられる第二のオリフィ
ス通路とを、有することを特徴とする流体封入式筒型マ
ウント装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14007089A JPH039138A (ja) | 1989-06-01 | 1989-06-01 | 流体封入式筒型マウント装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14007089A JPH039138A (ja) | 1989-06-01 | 1989-06-01 | 流体封入式筒型マウント装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH039138A true JPH039138A (ja) | 1991-01-17 |
Family
ID=15260273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14007089A Pending JPH039138A (ja) | 1989-06-01 | 1989-06-01 | 流体封入式筒型マウント装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH039138A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7100909B2 (en) | 2003-05-30 | 2006-09-05 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Fluid filled cylindrical vibration damping device |
JP2014194255A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-09 | Railway Technical Research Institute | 弾性体ブッシュ及び軸箱支持装置 |
-
1989
- 1989-06-01 JP JP14007089A patent/JPH039138A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7100909B2 (en) | 2003-05-30 | 2006-09-05 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Fluid filled cylindrical vibration damping device |
JP2014194255A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-09 | Railway Technical Research Institute | 弾性体ブッシュ及び軸箱支持装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0430442Y2 (ja) | ||
JPH06677Y2 (ja) | 流体封入式防振ブツシユ | |
JPH0229898B2 (ja) | ||
JPH0921441A (ja) | 流体封入式エンジンマウント | |
JPH01150035A (ja) | 流体封入式防振ブッシュ | |
JP2538463B2 (ja) | 流体封入式筒型マウント装置 | |
JP2002327788A (ja) | 流体封入式防振装置 | |
JPH039138A (ja) | 流体封入式筒型マウント装置 | |
JPH04249634A (ja) | 流体封入式筒型マウント | |
JPH02159438A (ja) | 流体封入式筒型マウント | |
JP3846328B2 (ja) | 流体封入式防振装置 | |
JPH0788871B2 (ja) | 流体封入式筒型マウント装置 | |
JP2002227912A (ja) | 流体封入式防振マウント | |
JP2827846B2 (ja) | 流体封入式ブッシュ | |
JP2657550B2 (ja) | 流体封入式マウント装置 | |
JPH0625732Y2 (ja) | 流体封入式筒型マウント装置 | |
JPH039137A (ja) | 流体封入式筒型マウント装置 | |
JPH0624595Y2 (ja) | 流体封入式防振支持体 | |
JPH0649948Y2 (ja) | 流体封入式筒型防振連結体 | |
JPH0349315Y2 (ja) | ||
JPS63195442A (ja) | 流体封入式防振ブツシユ | |
JPH082513Y2 (ja) | 筒型防振支持体 | |
JP3627397B2 (ja) | 流体封入式筒形マウント | |
JPS63163048A (ja) | 流体封入式防振ブツシユ | |
JPH0681974B2 (ja) | 流体封入式防振ブツシユ |