JPH0378346B2 - - Google Patents
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- JPH0378346B2 JPH0378346B2 JP8570386A JP8570386A JPH0378346B2 JP H0378346 B2 JPH0378346 B2 JP H0378346B2 JP 8570386 A JP8570386 A JP 8570386A JP 8570386 A JP8570386 A JP 8570386A JP H0378346 B2 JPH0378346 B2 JP H0378346B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- driven
- tape
- clutch
- way clutch
- Prior art date
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- Winding Of Webs (AREA)
- Advancing Webs (AREA)
- Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は、磁気テープ、記録紙、印刷用紙、包
装用紙、圧延材料、ワイヤなど長尺の部材を巻取
る装置に用い得る反転駆動装置に関する。
装用紙、圧延材料、ワイヤなど長尺の部材を巻取
る装置に用い得る反転駆動装置に関する。
〈従来の技術〉
従来から、磁気テープ、紙テープ、ワイヤその
他の長尺の部材を反転駆動可能に駆動するために
種々の装置が用いられているが、これらの長尺の
部材を巻取るに伴いその直径が変化するため、長
尺の部材を弛みなく巻取ることが困難であつた。
特に、巻き取り方向を迅速に反転しようとする
と、種々の不都合が発生し易い。
他の長尺の部材を反転駆動可能に駆動するために
種々の装置が用いられているが、これらの長尺の
部材を巻取るに伴いその直径が変化するため、長
尺の部材を弛みなく巻取ることが困難であつた。
特に、巻き取り方向を迅速に反転しようとする
と、種々の不都合が発生し易い。
例えば、VTR、テープレコーダなどに於ては
テープを巻取る方向に応じて二つのリールの一方
に連係する部材に固着された歯車に、遊星ギヤ或
いはピニオンギヤを押付けることにより、一方の
リールを巻取り方向に駆動し、他方のリールには
摩擦力を作用することによりテープを弛みなく巻
取るようにしている。しかしながら、ギヤの噛合
いが必ずしも円滑に行なわれず、ギヤを移動させ
るに伴う時間ロスがあり、テープを必ずしも所望
の位置に於て迅速に反転駆動することが困難であ
るばかりでなく、テープを弛ませたり、テープに
過大な張力を加える場合があつた。また、ゴムロ
ーラを用いる構造も知られているが、上記した時
間ロスを回避することができず、しかも機構が複
雑となり部品点数が多くなるなどの不都合があつ
た。
テープを巻取る方向に応じて二つのリールの一方
に連係する部材に固着された歯車に、遊星ギヤ或
いはピニオンギヤを押付けることにより、一方の
リールを巻取り方向に駆動し、他方のリールには
摩擦力を作用することによりテープを弛みなく巻
取るようにしている。しかしながら、ギヤの噛合
いが必ずしも円滑に行なわれず、ギヤを移動させ
るに伴う時間ロスがあり、テープを必ずしも所望
の位置に於て迅速に反転駆動することが困難であ
るばかりでなく、テープを弛ませたり、テープに
過大な張力を加える場合があつた。また、ゴムロ
ーラを用いる構造も知られているが、上記した時
間ロスを回避することができず、しかも機構が複
雑となり部品点数が多くなるなどの不都合があつ
た。
〈発明が解決しようとする問題点〉
このような従来技術の欠点に鑑み、本発明の主
な目的は、長尺部材を巻取る装置に於て、正逆回
転を実質的に時間的損失なく行ない得るような長
尺部材のための反転駆動装置を提供することにあ
る。
な目的は、長尺部材を巻取る装置に於て、正逆回
転を実質的に時間的損失なく行ない得るような長
尺部材のための反転駆動装置を提供することにあ
る。
〈問題点を解決するための手段〉
このような目的は、本発明によれば、長尺部材
を巻取るために用い得る反転駆動装置であつて、
駆動源により第1の速度にて回転駆動される第1
の部材と、前記第1の部材に第1のワンウエイク
ラツチを介して結合され、かつ駆動対象に連係す
るべき第2の部材と、前記第1のワンウエイクラ
ツチの係合を強制的に解除する第3の部材と、前
記第3の部材に第2のワンウエイクラツチを介し
て結合され、かつ前記駆動源により前記第1の速
度よりも高い第2の速度にて駆動される第4の部
材とを有することを特徴とする反転駆動装置を提
供することにより達成される。特に、第1のワン
ウエイクラツチがスプリングクラツチからなるも
のであると良い。
を巻取るために用い得る反転駆動装置であつて、
駆動源により第1の速度にて回転駆動される第1
の部材と、前記第1の部材に第1のワンウエイク
ラツチを介して結合され、かつ駆動対象に連係す
るべき第2の部材と、前記第1のワンウエイクラ
ツチの係合を強制的に解除する第3の部材と、前
記第3の部材に第2のワンウエイクラツチを介し
て結合され、かつ前記駆動源により前記第1の速
度よりも高い第2の速度にて駆動される第4の部
材とを有することを特徴とする反転駆動装置を提
供することにより達成される。特に、第1のワン
ウエイクラツチがスプリングクラツチからなるも
のであると良い。
〈作用〉
一般には、このような装置を一対用い、かつ共
通の駆動源により正逆回転可能に配設することに
より上記した目的が達成される。このような装置
により、例えばテープなどを巻取る場合には、第
1の部材が第1のワンウエイクラツチを係合する
向きに回転駆動され、第2の部材に連係する駆動
対象を駆動し、テープなどを巻取ることができ
る。その場合、第2の速度にて駆動される第4の
部材が第2のワンウエイクラツチを解除する向き
に回転駆動されることとなり、第3の部材が第1
のワンウエイクラツチの係合状態を損うことがな
い。
通の駆動源により正逆回転可能に配設することに
より上記した目的が達成される。このような装置
により、例えばテープなどを巻取る場合には、第
1の部材が第1のワンウエイクラツチを係合する
向きに回転駆動され、第2の部材に連係する駆動
対象を駆動し、テープなどを巻取ることができ
る。その場合、第2の速度にて駆動される第4の
部材が第2のワンウエイクラツチを解除する向き
に回転駆動されることとなり、第3の部材が第1
のワンウエイクラツチの係合状態を損うことがな
い。
逆に、この装置によりテープなどを繰り出す場
合には、第4の部材が第2のワンウエイクラツチ
を係合する向きに駆動され、第1の部材と第2の
部材との間の第1のワンウエイクラツチによる結
合が解除され、この場合繰り出されるテープなど
からなる駆動対象に連係する第2の部材が比較的
自由に回転し、テープ等を好適に繰り出すことが
できる。この時、繰り出されるテープにより第2
の部材が比較的高速にて駆動される場合がある
が、第4の部材が第2のワンウエイクラツチを係
合する向きに比較的高い第2の速度にて回転駆動
されることから、第1のワンウエイクラツチの非
係合状態が保持される。
合には、第4の部材が第2のワンウエイクラツチ
を係合する向きに駆動され、第1の部材と第2の
部材との間の第1のワンウエイクラツチによる結
合が解除され、この場合繰り出されるテープなど
からなる駆動対象に連係する第2の部材が比較的
自由に回転し、テープ等を好適に繰り出すことが
できる。この時、繰り出されるテープにより第2
の部材が比較的高速にて駆動される場合がある
が、第4の部材が第2のワンウエイクラツチを係
合する向きに比較的高い第2の速度にて回転駆動
されることから、第1のワンウエイクラツチの非
係合状態が保持される。
しかも、これら二つの場合の切換に際して、単
に駆動方向を反転するのみで、ギヤ、ローラ等を
移動する必要がないため、その切換が極めて迅速
に行なわれる。
に駆動方向を反転するのみで、ギヤ、ローラ等を
移動する必要がないため、その切換が極めて迅速
に行なわれる。
〈実施例〉
以下、本発明の好適実施例を添付の図面につい
て詳しく説明する。
て詳しく説明する。
第1図及び第2図は本発明に基づく反転駆動装
置を一対用いてなるTVRのカセツトテープ巻取
構造の全体を示す。第1図に於て想像線により示
したように、各反転駆動装置A,Bには、それぞ
れリールRa,Rbが装着され、これらリールに巻
かれたテープTが所望の側のリールに巻き取られ
ることとなる。
置を一対用いてなるTVRのカセツトテープ巻取
構造の全体を示す。第1図に於て想像線により示
したように、各反転駆動装置A,Bには、それぞ
れリールRa,Rbが装着され、これらリールに巻
かれたテープTが所望の側のリールに巻き取られ
ることとなる。
第2図に良く示したように、一対の互いに平行
な板材からなるフレーム1a,1bの中央部に合
成樹脂からなる軸受2a,2bを介して駆動軸3
が回転自在に架設されており、この駆動軸3のフ
レーム1bから突出する外端には、比較的大径の
歯車4がねじ5により固着されている。図示され
ないフレームに固着されたモータ6の出力軸7に
固着された比較的小径の歯車8が歯車4に歯合し
ており、モータ6の回転方向に応じて駆動軸3が
回転駆動される。駆動軸3にはピン9を介して歯
車10が一体的に回転し得るように取着され、こ
の歯車10のボス状をなす延長部10aに係合す
る同様の延長部11aを有する別の歯車11が駆
動軸3に嵌装され、これら両歯車10,11が駆
動軸3の回転に従つて同一回転速度にて回転駆動
される。
な板材からなるフレーム1a,1bの中央部に合
成樹脂からなる軸受2a,2bを介して駆動軸3
が回転自在に架設されており、この駆動軸3のフ
レーム1bから突出する外端には、比較的大径の
歯車4がねじ5により固着されている。図示され
ないフレームに固着されたモータ6の出力軸7に
固着された比較的小径の歯車8が歯車4に歯合し
ており、モータ6の回転方向に応じて駆動軸3が
回転駆動される。駆動軸3にはピン9を介して歯
車10が一体的に回転し得るように取着され、こ
の歯車10のボス状をなす延長部10aに係合す
る同様の延長部11aを有する別の歯車11が駆
動軸3に嵌装され、これら両歯車10,11が駆
動軸3の回転に従つて同一回転速度にて回転駆動
される。
これら両歯車の回転力が一対の反転駆動装置
A,Bに伝達されることとなるが、これら両反転
駆動装置A,Bがそれぞれ同様の構造を有するた
め、以下の記載に於て一方の反転駆動装置Aにつ
いてのみ詳しく説明する。
A,Bに伝達されることとなるが、これら両反転
駆動装置A,Bがそれぞれ同様の構造を有するた
め、以下の記載に於て一方の反転駆動装置Aにつ
いてのみ詳しく説明する。
第3図に良く示されたように、反転駆動装置A
は、前記駆動軸3と同様に一対の合成樹脂からな
る軸受部材12a,12bにより回転自在に軸支
されると共にスナツプリング14により軸線方向
に抜け止めされた回転軸13を有し、そのフレー
ム1aから突出する外端には、リールRaを駆動
するためのカップリング18がねじ19により取
着されている。ねじ19の外周部には軸線方向に
スプライン19aが切設されており、カップリン
グ18にもそのスプライン19aと嵌合する溝1
8aが切設されているため、ねじ19を介して回
転軸13を一体的に回転駆動される。尚、このカ
ップリング18はカップリング18と軸受部材1
2aとの間に挾設された圧縮コイルばね20によ
り回転時に一定の摩擦制動力を受ける。
は、前記駆動軸3と同様に一対の合成樹脂からな
る軸受部材12a,12bにより回転自在に軸支
されると共にスナツプリング14により軸線方向
に抜け止めされた回転軸13を有し、そのフレー
ム1aから突出する外端には、リールRaを駆動
するためのカップリング18がねじ19により取
着されている。ねじ19の外周部には軸線方向に
スプライン19aが切設されており、カップリン
グ18にもそのスプライン19aと嵌合する溝1
8aが切設されているため、ねじ19を介して回
転軸13を一体的に回転駆動される。尚、このカ
ップリング18はカップリング18と軸受部材1
2aとの間に挾設された圧縮コイルばね20によ
り回転時に一定の摩擦制動力を受ける。
この回転軸13の両フレーム1a,1b間の位
置に、円筒状部材15が、ピン17により回転軸
13と一体的に回転するように嵌装されており、
この円筒状部材15と同一の円筒状外周面を郭成
する延長部16aを有する歯車16が回転軸13
に対して回転自在に嵌装されている。この歯車1
6は、前記した歯車11に歯合している。
置に、円筒状部材15が、ピン17により回転軸
13と一体的に回転するように嵌装されており、
この円筒状部材15と同一の円筒状外周面を郭成
する延長部16aを有する歯車16が回転軸13
に対して回転自在に嵌装されている。この歯車1
6は、前記した歯車11に歯合している。
円筒状部材15と歯車16の延長部16aによ
り郭成された共通の円筒面の外周にはクラツチス
プリング21が或る程度の予圧力を有するように
嵌装されている。また、歯車16の延長部16a
の外周には、ラチエツト歯22aを外周面に有す
るラチエツト部材22が嵌装され、前記したクラ
ツチスプリング21の一端に係合している。更
に、円筒状部材15の外周には、ボス状の延長部
23aを有する歯車23が回転自在に嵌装されて
いる。この歯車23の延長部23a及び歯車23
内部に向けて切込まれたアンダカツトにより郭成
された円周面と、前記ラチエツト部材22の延長
部の外周に郭成された円周面とが互いに共通な円
筒面を郭成し、この円筒面の外周には例えば前記
クラツチスプリング21とは同一の巻方向を有す
るクラツチスプリング24が巻装されている。そ
してこの歯車23は前記した駆動軸3の側の歯車
10に歯合している。更に、ラチエツト部材22
の外周の近傍には、そのラチエツト歯22aに係
合し得る係止爪25が係合離脱可能に配設されて
いる。
り郭成された共通の円筒面の外周にはクラツチス
プリング21が或る程度の予圧力を有するように
嵌装されている。また、歯車16の延長部16a
の外周には、ラチエツト歯22aを外周面に有す
るラチエツト部材22が嵌装され、前記したクラ
ツチスプリング21の一端に係合している。更
に、円筒状部材15の外周には、ボス状の延長部
23aを有する歯車23が回転自在に嵌装されて
いる。この歯車23の延長部23a及び歯車23
内部に向けて切込まれたアンダカツトにより郭成
された円周面と、前記ラチエツト部材22の延長
部の外周に郭成された円周面とが互いに共通な円
筒面を郭成し、この円筒面の外周には例えば前記
クラツチスプリング21とは同一の巻方向を有す
るクラツチスプリング24が巻装されている。そ
してこの歯車23は前記した駆動軸3の側の歯車
10に歯合している。更に、ラチエツト部材22
の外周の近傍には、そのラチエツト歯22aに係
合し得る係止爪25が係合離脱可能に配設されて
いる。
次に本実施例の作動の要領について説明する。
モータ6を一方向に回転させると、駆動軸3
が、例えば第2図に於て矢印Pにより示される向
きに回転駆動される。すると、歯車11と歯車1
6とが歯合していることにより、歯車16及びそ
の延長部16aが矢印Pにより示される向きに回
転駆動される。その結果、クラツチスプリング2
1に、巻締める向きの摩擦力が加わり、歯車16
の回転力が円筒状部材15が伝達され、更に回転
軸13を介してカップリング18が矢印Pの向き
に回転駆動される。
が、例えば第2図に於て矢印Pにより示される向
きに回転駆動される。すると、歯車11と歯車1
6とが歯合していることにより、歯車16及びそ
の延長部16aが矢印Pにより示される向きに回
転駆動される。その結果、クラツチスプリング2
1に、巻締める向きの摩擦力が加わり、歯車16
の回転力が円筒状部材15が伝達され、更に回転
軸13を介してカップリング18が矢印Pの向き
に回転駆動される。
この時、歯車10の回転力が歯車23に前記よ
りも速い速度比をもつて伝達されることとなる
が、歯車23がクラツチスプリング24に対して
巻緩める向きの摩擦力を及ぼすこととなり、歯車
23は自由に回転するのみで、回転軸13の運動
に対して干渉することがない。
りも速い速度比をもつて伝達されることとなる
が、歯車23がクラツチスプリング24に対して
巻緩める向きの摩擦力を及ぼすこととなり、歯車
23は自由に回転するのみで、回転軸13の運動
に対して干渉することがない。
この反転駆動装置を急速停止させたい場合に
は、係止爪25をラチエツト歯22aに係合させ
れば良い。即ち、クラツチスプリング21の係合
が解除され、しかもカップリング18に捩りコイ
ルばね20による摩擦制動力が加わることから、
カップリング18が直ちに停止することとなる。
は、係止爪25をラチエツト歯22aに係合させ
れば良い。即ち、クラツチスプリング21の係合
が解除され、しかもカップリング18に捩りコイ
ルばね20による摩擦制動力が加わることから、
カップリング18が直ちに停止することとなる。
次に、モータ6が逆方向に回転駆動され、駆動
軸3が矢印Qにより示される向きに回転駆動され
た場合、反転駆動装置Bの側でテープ巻取られ、
反転駆動装置Aの側は過大な抵抗力を及ぼすこと
なくテープを繰り出す必要がある。
軸3が矢印Qにより示される向きに回転駆動され
た場合、反転駆動装置Bの側でテープ巻取られ、
反転駆動装置Aの側は過大な抵抗力を及ぼすこと
なくテープを繰り出す必要がある。
本実施例に於ては、反転駆動装置Aの歯車16
が、前記とは逆方向のQにより示される向きに回
転駆動されることとなるが、歯車16がカップリ
ング18即ち円筒部材15よりも高速で回転駆動
されれば、クラツチスプリング21に巻緩める向
きの摩擦力が加わり、歯車16が自由に回転し得
ることとなり、円筒部材15の運動に対して干渉
することがない。
が、前記とは逆方向のQにより示される向きに回
転駆動されることとなるが、歯車16がカップリ
ング18即ち円筒部材15よりも高速で回転駆動
されれば、クラツチスプリング21に巻緩める向
きの摩擦力が加わり、歯車16が自由に回転し得
ることとなり、円筒部材15の運動に対して干渉
することがない。
繰り出されるテープにより歯車23が歯車16
よりも回転速度にて駆動される場合には、クラツ
チスプリング21に対してこれを巻締める向きの
摩擦力を及ぼすこととなり、歯車16の運動がカ
ップリング18の運動に対して干渉することが考
えられるが、このとき、歯車23も、歯車16よ
りも高速にて同一方向に回転駆動されることとな
り、クラツチスプリング24に対してこれを巻締
める向きの摩擦力を及ぼすため、ラチエツト部材
22をも回転駆動することとなる。この回転駆動
力がクラツチスプリング21を巻緩める向きの力
を及ぼす。従つて、繰り出されるテープによりカ
ップリング18即ち円筒状部材15が歯車16よ
りも高速で回転駆動された場合には、ラチエツト
部材22の働きによりクラツチスプリング21が
強制的に解除され、同じく歯車16が自由に回転
し得ることとなる。このとき、ラチエツト部材2
2が、クラツチスプリング24を介して歯車23
により、歯車16よりも高速で駆動されるが、ク
ラツチスプリング21が歯車16に対して自由に
滑ることができ何らの支障も生じることがない。
よりも回転速度にて駆動される場合には、クラツ
チスプリング21に対してこれを巻締める向きの
摩擦力を及ぼすこととなり、歯車16の運動がカ
ップリング18の運動に対して干渉することが考
えられるが、このとき、歯車23も、歯車16よ
りも高速にて同一方向に回転駆動されることとな
り、クラツチスプリング24に対してこれを巻締
める向きの摩擦力を及ぼすため、ラチエツト部材
22をも回転駆動することとなる。この回転駆動
力がクラツチスプリング21を巻緩める向きの力
を及ぼす。従つて、繰り出されるテープによりカ
ップリング18即ち円筒状部材15が歯車16よ
りも高速で回転駆動された場合には、ラチエツト
部材22の働きによりクラツチスプリング21が
強制的に解除され、同じく歯車16が自由に回転
し得ることとなる。このとき、ラチエツト部材2
2が、クラツチスプリング24を介して歯車23
により、歯車16よりも高速で駆動されるが、ク
ラツチスプリング21が歯車16に対して自由に
滑ることができ何らの支障も生じることがない。
このようにして、反転駆動装置Aがテープを繰
り出す場合でも、クラツチスプリング21が、ラ
チエツト部材22により積極的に解除されるた
め、結局カップリング18が自由に回転し得るこ
ととなる。その際、圧縮コイルばね20の摩擦力
がカップリング18に常時加わるためテープを適
度に緊張させることができる。
り出す場合でも、クラツチスプリング21が、ラ
チエツト部材22により積極的に解除されるた
め、結局カップリング18が自由に回転し得るこ
ととなる。その際、圧縮コイルばね20の摩擦力
がカップリング18に常時加わるためテープを適
度に緊張させることができる。
以上本発明を特定の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されず、例えば、
上記クラツチスプリング21,24は、一方向に
のみ回転力を伝える伝達手段例えばローラを用い
るワンウエイクラツチ等他の形式のワンウエイク
ラツチであつても良い。但し、クラツチスプリン
グ21については、係合を強制的に解除する手段
を有するものである必要がある。
が、本発明は上記実施例に限定されず、例えば、
上記クラツチスプリング21,24は、一方向に
のみ回転力を伝える伝達手段例えばローラを用い
るワンウエイクラツチ等他の形式のワンウエイク
ラツチであつても良い。但し、クラツチスプリン
グ21については、係合を強制的に解除する手段
を有するものである必要がある。
〈発明の効果〉
このように本発明によれば、長尺部材を実質的
に時間的損失なく正逆回転駆動することができ
る。しかも、これを比較的コンパクトな構造をも
つて実現することができ、格別動力伝達部材を移
動させる必要がないことから、高い耐久性及び信
頼性を確保することができ、種々の用途に於いて
多大の効果を奏することができる。
に時間的損失なく正逆回転駆動することができ
る。しかも、これを比較的コンパクトな構造をも
つて実現することができ、格別動力伝達部材を移
動させる必要がないことから、高い耐久性及び信
頼性を確保することができ、種々の用途に於いて
多大の効果を奏することができる。
第1図は本発明に基づく反転駆動装置を備える
VTRの巻取機構を示す平面図である。第2図は
第1図の−線について見た部分断面図であ
る。第3図は第2図の要部を拡大して示す断面図
である。 1a,1b……フレーム、2a,2b……軸受
部材、3……駆動軸、4……歯車、5……ねじ、
6……モータ、7……出力軸、8……歯車、9…
…ピン、10……歯車、10a……延長部、11
……歯車、11a……延長部、12a,12b…
…軸受部材、13……回転軸、14……スナツプ
リング、15……円筒状部材、16……歯車、1
6a……延長部、17……ピン、18……カップ
リング、18a……溝、19……ねじ、19a…
…スプライン、20……圧縮コイルばね、21…
…クラツチスプリング、22……ラチエツト部
材、22a……ラチエツト歯、23……歯車、2
3a……延長部、24……クラツチスプリング、
25……係止爪。
VTRの巻取機構を示す平面図である。第2図は
第1図の−線について見た部分断面図であ
る。第3図は第2図の要部を拡大して示す断面図
である。 1a,1b……フレーム、2a,2b……軸受
部材、3……駆動軸、4……歯車、5……ねじ、
6……モータ、7……出力軸、8……歯車、9…
…ピン、10……歯車、10a……延長部、11
……歯車、11a……延長部、12a,12b…
…軸受部材、13……回転軸、14……スナツプ
リング、15……円筒状部材、16……歯車、1
6a……延長部、17……ピン、18……カップ
リング、18a……溝、19……ねじ、19a…
…スプライン、20……圧縮コイルばね、21…
…クラツチスプリング、22……ラチエツト部
材、22a……ラチエツト歯、23……歯車、2
3a……延長部、24……クラツチスプリング、
25……係止爪。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 長尺部材を巻取るために用い得る反転駆動装
置であつて、 駆動源により第1の速度にて回転駆動される第
1の部材と、 前記第1の部材に第1のワンウエイクラツチを
介して結合され、かつ駆動対象に連係するべき第
2の部材と、 前記第1のワンウエイクラツチの係合を強制的
に解除する第3の部材と、 前記第3の部材に第2のワンウエイクラツチを
介して結合され、かつ前記駆動源により前記第1
の速度よりも高い第2の速度にて駆動される第4
の部材とを有することを特徴とする反転駆動装
置。 2 前記第1のワンウエイクラツチがスプリング
クラツチからなることを特徴とする特許請求の範
囲第1項に記載の反転駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8570386A JPS62240248A (ja) | 1986-04-14 | 1986-04-14 | 反転駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8570386A JPS62240248A (ja) | 1986-04-14 | 1986-04-14 | 反転駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62240248A JPS62240248A (ja) | 1987-10-21 |
JPH0378346B2 true JPH0378346B2 (ja) | 1991-12-13 |
Family
ID=13866181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8570386A Granted JPS62240248A (ja) | 1986-04-14 | 1986-04-14 | 反転駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62240248A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110745601A (zh) * | 2019-09-30 | 2020-02-04 | 武汉大学 | 一种基于复合材料自动铺带头的收卷装置 |
JP2023078782A (ja) * | 2021-11-26 | 2023-06-07 | ブラザー工業株式会社 | 箔転写装置 |
-
1986
- 1986-04-14 JP JP8570386A patent/JPS62240248A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62240248A (ja) | 1987-10-21 |
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