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JPH0372570B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0372570B2
JPH0372570B2 JP58154411A JP15441183A JPH0372570B2 JP H0372570 B2 JPH0372570 B2 JP H0372570B2 JP 58154411 A JP58154411 A JP 58154411A JP 15441183 A JP15441183 A JP 15441183A JP H0372570 B2 JPH0372570 B2 JP H0372570B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnesium
boron
reaction
temperature
oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58154411A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6046910A (ja
Inventor
Masaru Ide
Yoshio Sasaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP58154411A priority Critical patent/JPS6046910A/ja
Publication of JPS6046910A publication Critical patent/JPS6046910A/ja
Publication of JPH0372570B2 publication Critical patent/JPH0372570B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炭化硼素粉末の製造法に関する。 従来から炭化硼素を製造する方法としてはいろ
いろ提案されている。例えば硼酸(H3BO3)は
二酸化硼素(B2O3)などの硼素源をマグネシウ
ム等の還元性金属及び黒鉛やコークスなどの炭素
類を用いて還元および炭化反応させる方法があ
る。 しかし、この方法は下記反応式(1)で示される反
応により炭化硼素を製造するものであるが、この
反応は約280Kcal/B4C−molという多量の発熱
を伴うため、一旦反応が開始されると急速に反応
が進行するので、例えば硼酸、マグネシウム、お
よび炭素等を混合する前又は混合した後、還元及
び炭化反応が開始される温度よりも低い温度
(300〜600℃)で熱処理して水分等の揮発分を除
去していても還元及び炭化反応が開始されると原
料が飛散したり、ガスの急膨張などの現象を惹き
起し、収率の低下や安全性の面で問題があつた。 2B2O3+6Mg+C→B4C+6MgO ……(1) これらの難点を克服するために特公昭41−
15166号および15167号では反応温度を低下させる
目的で原料に金属硫酸塩を、さらに反応抑制剤と
して酸化マグネシウムなどを混合添加する方法が
提案されている。 これらの方法では生成する炭化硼素粉中に遊離
炭素が残存し化学量論組成(B/C=4.0モル比)
のものが、得がたいことや生産規模が小さく、し
かも収率が90〜92%と低くく、品質生産規模、収
率等の面で満足できるものではなかつた。 本発明はこれらの欠点を解決することを目的と
するものであつて、3MgO・B2O3及び/又は
2MgO・B2O3を主成分とする硼酸マグネシウム
を原料とし、これをマグネシウム及び炭素により
還元及び炭化させることにより遊離炭素の含有量
の少ない炭化硼素を収率よく取得できる炭化硼素
粉末の製造法を提供しようとするものである。 すなわち、本発明は硼酸、酸化硼素などの硼素
源と酸化マグネシウムとの配合比率が硼酸換算で
硼酸1重量部に対し酸化マグネシウムを0.7〜3.0
重量部とした混合物を温度650〜1200℃に加熱し
て得られた3MgO・B2O3及び/又は2MgO・
B2O3を主成分とする硼酸マグネシウムをマグネ
シウムおよび炭素により温度1400℃以上で還元お
よび炭化することを特徴とする炭化硼素粉末の製
造法である。 以下さらに本発明を詳しく説明する。 本発明に用いる原料は3MgO・B2O3及び/又
は2MgO・B2O3を主成分とする硼酸マグネシウ
ムであり、酸化硼素および/または硼酸と酸化マ
グネシウムの混合物やその他の硼酸マグネシウム
は本発明の原料としては3MgO・B2O3、2MgO・
B2O3なる物質を原料とする場合においてのみ本
発明の目的を達成することができるためである。
さらにその理由を説明すると3MgO・B2O3
2MgO・B2O3は高沸点物質(m.p.3MgO・B2O3
=1360℃、2MgO・B2O3=1340℃)で液相の形
成が行われにくいこと、多量のMgOの存在が熱
的希釈剤として働くと同時に、反応にあづかる硼
素の結合形態が安定化されているために発生熱量
が小さいこと等があげられる。また、酸化硼素お
よび/または硼酸と酸化マグネシウムの混合物を
用いる時は、還元反応の開始する温度よりも若干
低い温度(約650℃)で、3MgO・B2O3等の硼酸
マグネシウムの形成がみられるが、このときの熱
発生に原因して、充分に硼酸マグネシウムの形成
が行われる前に還元反応が開始されるために安定
して本発明の目的を達することが困難である。 本発明に用いる原料3MgO・B2O3及び/又は
2MgO・B2O3を主成分として含有する硼酸マグ
ネシウムの製法としては硼酸、酸化硼素などの硼
素源と酸化マグネシウムとを用いて高温で反応さ
せればよい。 これらの品質はいずれも工業用のものが使用さ
れ、またその粒度は加熱時に容易に溶融するよう
な粒状体または粉状体であればよいが、微粉末の
ものであることが好ましい。 上記、硼酸、酸化硼素等の硼素源と酸化マグネ
シウム配合比率は、硼酸換算で、硼酸1重量部に
対して酸化マグネシウム0.7〜3.0重量部であるこ
とが好ましい。酸化マグネシウム量が0.7重量部
未満では生成硼酸マグネシウムが3MgO・B2O3
及び/又は2MgO・B2O3を主成分とするものを
得ることが難しい。3.0重量部を超えると生成硼
酸マグネシウム中に未反応の酸化マグネシウムが
残存する。このために還元炭素反応を行うに要す
る空間容積、さらに酸による炭化硼素の分離回収
での容積が膨大となり、生産コスト上得策でな
い。 次に、これらの原料をV型ミキサー、リボンミ
キサー、あるいはミルなどの混合機粉砕機で充分
に混合する。混合原料を加熱処理する温度は、
650〜1200℃であることが好ましい。650℃未満で
は3MgO・B2O3、2MgO・B2O3等の物質を得る
ことはできないし、1200℃を超えると、これらの
物質の融点に近づくために、ルツボへの付着など
の原因による収率低下を招くことになるので好ま
しくない。加熱時の雰囲気については特別の雰囲
気とする必要はない。 還元炭化反応についてさらに詳しく説明する。 前記反応式(1)は、実質的にはいくつかの反応に
基づくものであり、第一の段階は反応式(2)で示す
硼素含有酸化物のマグネシウムによる還元反応で
あり、約800℃からおこる。また、発生熱量の大
部分はこの反応に起因するものである。この反応
で得られる硼素は、主として非品質で、従来モア
サンの硼素と呼ばれる非常に活性に富むものであ
る。 B2O3+3Mg→2B+3MgO ……(2) 次に、第二の段階はこの硼素と第一の段階で反
応あづからなかつた未反応の炭素が反応して炭化
硼素となる炭化反応で、反応式(3)で表わすことが
できる。この反応は約1450℃以上で急速となる。 4B+C→B4C ……(3) しかしながら、炭化硼素はこのようにして形成
される一方、約1600℃以上では酸化マグネシウム
と反応式(4)に示すようにカス相を形成する。 B4C+5MgO→4(BO)+5Mg+CO ……(4) 原料反応物は約800℃に達すると反応式(2)に従
つて還元反応が開始され、一旦反応が起ると大き
な発生熱を伴ない反応は瞬時に終了する。この
時、反応の生じた場所およびその近傍は局部的に
過熱状態となる。この温度が1450℃を超えると
き、反応式(3)により炭化硼素が形成する。しか
し、原料反応物の量を多くするとき、この温度が
容易に1600℃を超え反応式(4)の反応が急速に進行
し、急激に多量のガス相を生成し、試料の飛散、
従つて収率の低下、さらに安全上の問題が生じて
くる。 また、反応式(2)の酸化硼素、マグネシウムは反
応の直前・直後において、いづれも蒸気圧の高い
液相を形成するために、硼素成分がガス相に揮散
したり、またマグネシウムの揮散に原因して酸化
硼素が未反応のまま残留しやすい。未反応の酸化
硼素は、周囲に多量存在する酸化マグネシウムと
反応し、3MgO・B2O3等の硼酸マグネシウムの
形態で残留するが、これらの硼酸マグネシウムは
次の酸による炭化硼素の分離・回収工程において
溶解され、結果的には硼素成分がガス相として揮
酸した場合と同様に、硼素成分の不足した炭化硼
素(即ち、遊離炭素を多量に含む炭化硼素)しか
得ることができない。 本発明を実施するには原料となる前記硼酸マグ
ネシウムとマグネシウムおよび炭素を前記した反
応が十分に行われ未反応炭素が残存しないような
配合が好ましい。 硼酸マグネシウム中の3MgO・B2O3と2MgO・
B2O3の含有量及びその操業条件等によつてその
配合比を特定することは困難であるがその理論量
又は理論量に対し±10%程度の範囲が許容され
る。 これら原料配合物を高温反応させればよいが、
従来法と同様に温度300〜600℃で一定時間(1時
間以上)保持し揮発分を除去した後反応温度であ
る1400℃以上に加熱すればよい。 以上説明したように本発明は3MgO・B2O3
び/又は2MgO・B2O3を主成分とする硼酸マグ
ネシウムにマグネシウム及び炭素を添加して1400
℃以上の温度で還元及び炭化させて炭化硼素粉末
を製造する方法であつて本発明によれば高純度の
炭化硼素が収率よく得られるという効果がある。 次に本発明を実施例にて説明する。 実施例および比較例 (A) 硼酸マグネシウムの製造 硼酸(USボラツクス社製工業用硼酸)500g
と軟質酸化マグネシウム(神島化学製商品名
「スターマブU」)500gをV型ミキサーで充分
混合した後、アルミナ製ルツボに入れこれをマ
ツフル炉により温度1000℃で4時間焼成した。
その焼成生成物をX線回折装置で分析した結
果、第1図に示すように3MgO・B2O3と少量
の2MgO・B2O3を含む硼酸マグネシウムであ
ることが分つた。 (B) 炭化硼素粉末製造 前記(A)において得た焼成物696g、マグネシ
ウム粉末(山石金属製粒度100メツシユ篩下品)
280g、および人造黒鉛粉末(ロンザ社商品名
「KS−15」)23gをV型ミキサーにより10分間
混合した。これを外径220mmφ、内径200mmψ、
高さ120mmの黒鉛制ルツボに充填し、アルゴン
雰囲気下マツフル炉により温度1600℃で2時間
熱処理した。これをボールミルで粉砕後、15%
塩酸水溶液に浸漬して温度90℃で4時間処理し
副生した酸化マグネシウムを溶解後、ガラスフ
イルターによりケーキと水溶液とを濾別した。
得られたケーキを温度160℃で真空乾燥後、ア
ルミナ乳鉢で解砕し、炭化硼素粉末102gを得
た。これを化学分析およびX線回析を行つた。
X線回析によれば炭化硼素以外のピークはな
く、B4Oの化学量論組成のものであつた。 また、比較のために(A)硼酸マグネシウム製造
において、硼酸と酸化マグネシウムの配合比率
を表に示すように変えた以外は前記実施例と同
様に行つた。その条件および結果を表に示し
た。 表中実験No.1〜5は実施例、実験No.6〜9は
比較例である。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例で得た硼酸マグネシウムのX線
回析図、第2図は実施例の炭化硼素のX線回析図
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 硼酸、酸化硼素などの硼素源と酸化マグネシ
    ウムとの配合比率が硼酸換算で硼酸1重量部に対
    し酸化マグネシウムを0.7〜3.0重量部とした混合
    物を温度650〜1200℃に加熱して得られた
    3MgO・B2O3及び/又は2MgO・B2O3を主成分
    とする硼酸マグネシウムをマグネシウムおよび炭
    素により温度1400℃以上で還元および炭化するこ
    とを特徴とする炭化硼素粉末の製造法。
JP58154411A 1983-08-24 1983-08-24 炭化硼素粉末の製造法 Granted JPS6046910A (ja)

Priority Applications (1)

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JP58154411A JPS6046910A (ja) 1983-08-24 1983-08-24 炭化硼素粉末の製造法

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JP58154411A JPS6046910A (ja) 1983-08-24 1983-08-24 炭化硼素粉末の製造法

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Publication Number Publication Date
JPS6046910A JPS6046910A (ja) 1985-03-14
JPH0372570B2 true JPH0372570B2 (ja) 1991-11-19

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JP58154411A Granted JPS6046910A (ja) 1983-08-24 1983-08-24 炭化硼素粉末の製造法

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JPS6046910A (ja) 1985-03-14

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