JPH0360484B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0360484B2 JPH0360484B2 JP1707789A JP1707789A JPH0360484B2 JP H0360484 B2 JPH0360484 B2 JP H0360484B2 JP 1707789 A JP1707789 A JP 1707789A JP 1707789 A JP1707789 A JP 1707789A JP H0360484 B2 JPH0360484 B2 JP H0360484B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polytetrafluoroethylene
- coating film
- cooking utensil
- composition
- million
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Frying-Pans Or Fryers (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Cookers (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、ポリテトラフルオロエチレン系重合
体を被覆した調理器具に関する。 [従来の技術] 非粘着性、汚染防止等を目的として、各種基
材、たとえば調理器具の表面を含フツ素樹脂、特
にポリテトラフルオロエチレンにより被覆するこ
とが広く行なわれている。 しかしながら、ポリテトラフルオロエチレンは
基材に対する接着性が悪いため、種々の改質材料
を加えて、基材との接着性を改良する試みが種々
なされているが、未だ満足なポリテトラフルオロ
エチレン塗膜は得られていないのが現状である。
特に調理器具については、高温での加熱、金属あ
るいは木製の器具による摩擦、塩分、酢、油等に
よる腐食などの過酷な使用条件において、長期間
耐えうるポリテトラフルオロエチレン塗膜は皆無
といつてもよい。 [発明の目的] 本発明の目的は、長期間の使用によつても塗膜
に傷が付かず、脱離しないポリテトラフルオロエ
チレン系重合体塗膜を表面に有する調理器具を提
供することである。 すなわち、本発明は、分子量500万〜900万のポ
リテトラフルオロエチレン系重合体を界面活性剤
と共に液状担体に分散させた組成物を調理器具に
塗布し、乾燥し、焼成してポリテトラフルオロエ
チレン系重合体塗膜を表面に形成したことを特徴
とする調理器具を提供するものである。 [発明の構成] ポリテトラフルオロエチレン系重合体は、500
万〜900万の分子量を有するテトラフルオロエチ
レン単独重合体、およびテトラフルオロエチレン
を主成分とし、これに1重量%未満、特に0.5重
量%未満の他の共重合性単量体を変性剤として共
重合させた共重合体(これら共重合体は、変性ポ
リテトラフルオロエチレンとも称せられる。)を
意味する。共重合体としては、テトラフルオロエ
チレンと、ヘキサフルオロプロピレン、ビニルフ
ルオライド、ビニリデンフルオライド、パーフル
オロアルキルビニルエーテル、クロロトリフルオ
ロエチレン、エチレン、プロピレン、各種アクリ
レートなどとの共重合体が例示される。これらの
内、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が好
ましい。これらポリテトラフルオロエチレン系重
合体は、通常乳化重合により調製された0.1〜
0.5μmの一次粒径を有するものが好ましく用いら
れる。 本発明者らの研究によると、分子量が500万以
上になると、ポリテトラフルオロエチレン系重合
体の結晶化度が低くなり、塗布した場合、ピンホ
ールが生じにくく、また、表面の平滑性も、分子
量がこれより低い結晶性ポリテトラフルオロエチ
レン系重合体より優れている。 本明細書において、分子量は、数平均分子量で
あつて、特公昭56−54016号公報に記載の方法に
よつて測定されるものをいう。 塗布に用いる組成物中のポリテトラフルオロエ
チレン系重合体の濃度は、概ね10〜60重量%の範
囲が好ましい。 界面活性剤としては、非イオン系界面活性剤
(たとえば、ノニオンHS−208(日本油脂株式会社
製))、陰イオン系界面活性剤(たとえば、エマー
ル(花王株式会社製))などが用いられる。界面
活性剤の量は、組成物中のポリテトラフルオロエ
チレン系重合体100重量部に対して5〜10重量部
が好ましい。 液状媒体としては、水、有機液体(たとえばト
ルエン、キシレンなど)のいずれもが使用でき
る。 本発で用いる被覆用組成物は、前記ポリテトラ
フルオロエチレン系重合体の水性または有機液体
性分散体に界面活性剤および必要に応じ塗膜物性
を改良するための各種添加剤を加え、十分攪拌を
行つて均一化することにより調製することができ
る。 添加剤のうち重要なものは、塗膜性能を改質す
るために加える各種の固体塗膜改質材である。固
体塗膜改質材としては、まず、雲母粒子またはフ
レークが挙げられる。これらは、市販のものをそ
のまま使用することができる。好ましくは、雲母
粒子またはフレークは10〜100ミクロン、特に15
〜50ミクロンの平均粒子寸法を有する。雲母粒子
またはフレークを添加することにより塗膜の耐腐
食性、耐摩耗性、耐スクラツチ性が増す。 固体塗膜改質材としては、着色のための顔料
(酸化クロム、酸化チタン、カーボンブラツクな
ど)、耐摩耗性材料(金属粉、磁性材料など)、基
材との接着性や塗膜の平滑性を改良するための有
機高分子(溶融性フツ素樹脂、アクリル樹脂、な
らびにポリアミドイミド、ポリイミド、ポリアリ
レンサルフアイドおよびポリエーテルスルフオン
のような耐熱性高分子など)、帯電防止材として
の導電性粒子または繊維(カーボン、銀やアルミ
ニウムなどの金属)などを本発明の組成物に加え
ることができる。 雲母などのこれら添加材は、組成物全重量に対
して、2〜20%の範囲で加えるのが好ましい。 ポリテトラフルオロエチレン系重合体の調理器
具基材への塗装は、常套の方法により行えばよ
い。たとえば、プライマーをアルミニウムなどで
できた基材の表面に塗布した後、重合体を含む懸
濁液組成物を塗布し、焼き付ける。 調理器具基材としては、たとえばフライパン、
ホツトプレート、グリルパン、卵焼器、各種煮炊
器具が例示できるが、これらに限定されるもので
はない。 [実施例] 次に実施例および比較例を示し、本発明を具体
的に説明する。なお、実施例および比較例中の%
および部は、特記しないかぎり重量%および重量
部である。 実施例および比較例において、ポリテトラフル
オロエチレン系重合体の塗装および塗膜の性能の
評価は、以下のように行つた。 塗 装 アルミニウムフライパン(厚さ2.4mm)の内面
を常法により表面処理し、フツ素樹脂プライマー
(ダイキン工業株式会社製「ポリフロンエナメル
EK−1909BKN」)をスプレー塗装し、乾燥した
後、プライマーの上に試験すべき重合体組成物を
スプレー塗装して、約100℃の赤外乾燥炉で10分
間乾燥処理する。その後、これを380℃の電気炉
に入れ、10分間焼成する。こうしてプライマーを
含めて厚さ30μmのフツ素樹脂塗膜を形成する。
このようにして得たフライパンを下記の試験に付
す。 耐摩耗性 試験に先立ち、塗装面に、アルミニウム地金面
に達するまで5本の平行線を25mmの間隔をおいて
切り込む。フライパンを固定しておき、内面の切
り込みを設けた面の上に市販の金属タワシ(18−
8ステンレススチール。重量50g)を置き、その
上に1Kgの荷重をほぼ平均してかけながら、金属
タワシを平行な切り込み線と垂直方向に、70回/
分の速さで、かつタワシの中心位置が切り込み線
の少なくとも3本をまたぐような巾(ストローク
50mm)で往復運動させる。同時にこのタワシを70
回/分の速さで回転させる。フライパンの温度は
約200〜220℃に保つ。この条件で、タワシを
10000往復させ、塗膜の剥離の状態を観察する。
だたし、途中、切り込み線間で塗膜ご剥がれ、ア
ルミニウム地金が切り込み線間でつながつた場合
はそこで試験を停止する。 調理試験 塗膜を形成したフライパンで、そば玉2個、野
菜、肉および調味料を用い、木べらを使用して焦
げ付かないよう適度にかき混ぜながら中火で平均
17分をかけて、焼きそばを繰り返し作り、塗膜へ
のこびりつき具合をみる。調理後、焼きそばを取
り出したとき、表面の一部にでも木べらで取り除
けない焦げ付きまたはその跡が残るようになるま
での調理回数を数える。 実施例 1 プロペラ式攪拌機を備えた攪拌槽に、濃度60%
のポリテトラフルオロエチレン(分子量600万)
水性分散液8000部を入れ、攪拌しつつラウリル硫
酸ナトリウム水溶液(濃度25%)195部、ポリオ
キシエチレン系非イオン界面活性剤水溶液(濃度
25%)1840部、トルエン152部および純水1255部
を、この順序に仕込み、約20分間攪拌して、水性
被覆用組成物を調製した。 こうして得られた被覆用組成物の固形分含量は
42%、PHは9.5であり、粘度は210cp(25℃)であ
つた。 この組成物から形成される塗膜の性能試験を上
記の通り行つた。結果を下表に示す。 実施例 2 実施例1で調製した被覆用組成物2380部を攪拌
機に入れ、攪拌しつつ、これに雲母粉末(平均粒
径35μm)200部およびカーボンブラツク水性ペー
スト(濃度24.4%)8部を、この順序で添加し、
合計で20分間攪拌して、水性被覆用組成物を調製
した。 こうして得られた被覆用組成物の固形分含量は
42%、PHは9.5であり、粘度は220cp(25℃)であ
つた。 この組成物から形成される塗膜の性能試験を上
記の通り行つた。結果を下表に示す。 実施例 3 分子量540万のポリテトラフルオロエチレンを
用いる以外は実施例1と同じ手順で水性被覆用組
成物を調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。
結果を下表に示す。 実施例 4 実施例3で調製した水性被覆用組成物を用いる
以外は実施例2と同じ手順で水性被覆用組成物を
調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。結果を
下表に示す。 実施例 5 分子量710万のポリテトラフルオロエチレンを
用いる以外は実施例1と同じ手順で水性被覆用組
成物を調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。
結果を下表に示す。 実施例 6 実施例5で調製した水性被覆用組成物を用いる
以外は実施例2と同じ手順で水性被覆用組成物を
調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。結果を
下表に示す。 比較例 1 分子量300万のポリテトラフルオロエチレンを
用いる以外は実施例1と同じ手順で水性被覆用組
成物を調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。
結果を下表に示す。 比較例 2 比較例1で調製した水性被覆用組成物を用いる
以外は実施例2と同じ手順で水性被覆用組成物を
調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。結果を
下表に示す。 比較例 3 分子量450万のポリテトラフルオロエチレンを
用いる以外は実施例1と同じ手順で水性被覆用組
成物を調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。
結果を下表に示す。 比較例 4 比較例3で調製した水性被覆用組成物を用いる
以外は実施例2と同じ手順で水性被覆用組成物を
調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。結果を
下表に示す。
体を被覆した調理器具に関する。 [従来の技術] 非粘着性、汚染防止等を目的として、各種基
材、たとえば調理器具の表面を含フツ素樹脂、特
にポリテトラフルオロエチレンにより被覆するこ
とが広く行なわれている。 しかしながら、ポリテトラフルオロエチレンは
基材に対する接着性が悪いため、種々の改質材料
を加えて、基材との接着性を改良する試みが種々
なされているが、未だ満足なポリテトラフルオロ
エチレン塗膜は得られていないのが現状である。
特に調理器具については、高温での加熱、金属あ
るいは木製の器具による摩擦、塩分、酢、油等に
よる腐食などの過酷な使用条件において、長期間
耐えうるポリテトラフルオロエチレン塗膜は皆無
といつてもよい。 [発明の目的] 本発明の目的は、長期間の使用によつても塗膜
に傷が付かず、脱離しないポリテトラフルオロエ
チレン系重合体塗膜を表面に有する調理器具を提
供することである。 すなわち、本発明は、分子量500万〜900万のポ
リテトラフルオロエチレン系重合体を界面活性剤
と共に液状担体に分散させた組成物を調理器具に
塗布し、乾燥し、焼成してポリテトラフルオロエ
チレン系重合体塗膜を表面に形成したことを特徴
とする調理器具を提供するものである。 [発明の構成] ポリテトラフルオロエチレン系重合体は、500
万〜900万の分子量を有するテトラフルオロエチ
レン単独重合体、およびテトラフルオロエチレン
を主成分とし、これに1重量%未満、特に0.5重
量%未満の他の共重合性単量体を変性剤として共
重合させた共重合体(これら共重合体は、変性ポ
リテトラフルオロエチレンとも称せられる。)を
意味する。共重合体としては、テトラフルオロエ
チレンと、ヘキサフルオロプロピレン、ビニルフ
ルオライド、ビニリデンフルオライド、パーフル
オロアルキルビニルエーテル、クロロトリフルオ
ロエチレン、エチレン、プロピレン、各種アクリ
レートなどとの共重合体が例示される。これらの
内、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が好
ましい。これらポリテトラフルオロエチレン系重
合体は、通常乳化重合により調製された0.1〜
0.5μmの一次粒径を有するものが好ましく用いら
れる。 本発明者らの研究によると、分子量が500万以
上になると、ポリテトラフルオロエチレン系重合
体の結晶化度が低くなり、塗布した場合、ピンホ
ールが生じにくく、また、表面の平滑性も、分子
量がこれより低い結晶性ポリテトラフルオロエチ
レン系重合体より優れている。 本明細書において、分子量は、数平均分子量で
あつて、特公昭56−54016号公報に記載の方法に
よつて測定されるものをいう。 塗布に用いる組成物中のポリテトラフルオロエ
チレン系重合体の濃度は、概ね10〜60重量%の範
囲が好ましい。 界面活性剤としては、非イオン系界面活性剤
(たとえば、ノニオンHS−208(日本油脂株式会社
製))、陰イオン系界面活性剤(たとえば、エマー
ル(花王株式会社製))などが用いられる。界面
活性剤の量は、組成物中のポリテトラフルオロエ
チレン系重合体100重量部に対して5〜10重量部
が好ましい。 液状媒体としては、水、有機液体(たとえばト
ルエン、キシレンなど)のいずれもが使用でき
る。 本発で用いる被覆用組成物は、前記ポリテトラ
フルオロエチレン系重合体の水性または有機液体
性分散体に界面活性剤および必要に応じ塗膜物性
を改良するための各種添加剤を加え、十分攪拌を
行つて均一化することにより調製することができ
る。 添加剤のうち重要なものは、塗膜性能を改質す
るために加える各種の固体塗膜改質材である。固
体塗膜改質材としては、まず、雲母粒子またはフ
レークが挙げられる。これらは、市販のものをそ
のまま使用することができる。好ましくは、雲母
粒子またはフレークは10〜100ミクロン、特に15
〜50ミクロンの平均粒子寸法を有する。雲母粒子
またはフレークを添加することにより塗膜の耐腐
食性、耐摩耗性、耐スクラツチ性が増す。 固体塗膜改質材としては、着色のための顔料
(酸化クロム、酸化チタン、カーボンブラツクな
ど)、耐摩耗性材料(金属粉、磁性材料など)、基
材との接着性や塗膜の平滑性を改良するための有
機高分子(溶融性フツ素樹脂、アクリル樹脂、な
らびにポリアミドイミド、ポリイミド、ポリアリ
レンサルフアイドおよびポリエーテルスルフオン
のような耐熱性高分子など)、帯電防止材として
の導電性粒子または繊維(カーボン、銀やアルミ
ニウムなどの金属)などを本発明の組成物に加え
ることができる。 雲母などのこれら添加材は、組成物全重量に対
して、2〜20%の範囲で加えるのが好ましい。 ポリテトラフルオロエチレン系重合体の調理器
具基材への塗装は、常套の方法により行えばよ
い。たとえば、プライマーをアルミニウムなどで
できた基材の表面に塗布した後、重合体を含む懸
濁液組成物を塗布し、焼き付ける。 調理器具基材としては、たとえばフライパン、
ホツトプレート、グリルパン、卵焼器、各種煮炊
器具が例示できるが、これらに限定されるもので
はない。 [実施例] 次に実施例および比較例を示し、本発明を具体
的に説明する。なお、実施例および比較例中の%
および部は、特記しないかぎり重量%および重量
部である。 実施例および比較例において、ポリテトラフル
オロエチレン系重合体の塗装および塗膜の性能の
評価は、以下のように行つた。 塗 装 アルミニウムフライパン(厚さ2.4mm)の内面
を常法により表面処理し、フツ素樹脂プライマー
(ダイキン工業株式会社製「ポリフロンエナメル
EK−1909BKN」)をスプレー塗装し、乾燥した
後、プライマーの上に試験すべき重合体組成物を
スプレー塗装して、約100℃の赤外乾燥炉で10分
間乾燥処理する。その後、これを380℃の電気炉
に入れ、10分間焼成する。こうしてプライマーを
含めて厚さ30μmのフツ素樹脂塗膜を形成する。
このようにして得たフライパンを下記の試験に付
す。 耐摩耗性 試験に先立ち、塗装面に、アルミニウム地金面
に達するまで5本の平行線を25mmの間隔をおいて
切り込む。フライパンを固定しておき、内面の切
り込みを設けた面の上に市販の金属タワシ(18−
8ステンレススチール。重量50g)を置き、その
上に1Kgの荷重をほぼ平均してかけながら、金属
タワシを平行な切り込み線と垂直方向に、70回/
分の速さで、かつタワシの中心位置が切り込み線
の少なくとも3本をまたぐような巾(ストローク
50mm)で往復運動させる。同時にこのタワシを70
回/分の速さで回転させる。フライパンの温度は
約200〜220℃に保つ。この条件で、タワシを
10000往復させ、塗膜の剥離の状態を観察する。
だたし、途中、切り込み線間で塗膜ご剥がれ、ア
ルミニウム地金が切り込み線間でつながつた場合
はそこで試験を停止する。 調理試験 塗膜を形成したフライパンで、そば玉2個、野
菜、肉および調味料を用い、木べらを使用して焦
げ付かないよう適度にかき混ぜながら中火で平均
17分をかけて、焼きそばを繰り返し作り、塗膜へ
のこびりつき具合をみる。調理後、焼きそばを取
り出したとき、表面の一部にでも木べらで取り除
けない焦げ付きまたはその跡が残るようになるま
での調理回数を数える。 実施例 1 プロペラ式攪拌機を備えた攪拌槽に、濃度60%
のポリテトラフルオロエチレン(分子量600万)
水性分散液8000部を入れ、攪拌しつつラウリル硫
酸ナトリウム水溶液(濃度25%)195部、ポリオ
キシエチレン系非イオン界面活性剤水溶液(濃度
25%)1840部、トルエン152部および純水1255部
を、この順序に仕込み、約20分間攪拌して、水性
被覆用組成物を調製した。 こうして得られた被覆用組成物の固形分含量は
42%、PHは9.5であり、粘度は210cp(25℃)であ
つた。 この組成物から形成される塗膜の性能試験を上
記の通り行つた。結果を下表に示す。 実施例 2 実施例1で調製した被覆用組成物2380部を攪拌
機に入れ、攪拌しつつ、これに雲母粉末(平均粒
径35μm)200部およびカーボンブラツク水性ペー
スト(濃度24.4%)8部を、この順序で添加し、
合計で20分間攪拌して、水性被覆用組成物を調製
した。 こうして得られた被覆用組成物の固形分含量は
42%、PHは9.5であり、粘度は220cp(25℃)であ
つた。 この組成物から形成される塗膜の性能試験を上
記の通り行つた。結果を下表に示す。 実施例 3 分子量540万のポリテトラフルオロエチレンを
用いる以外は実施例1と同じ手順で水性被覆用組
成物を調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。
結果を下表に示す。 実施例 4 実施例3で調製した水性被覆用組成物を用いる
以外は実施例2と同じ手順で水性被覆用組成物を
調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。結果を
下表に示す。 実施例 5 分子量710万のポリテトラフルオロエチレンを
用いる以外は実施例1と同じ手順で水性被覆用組
成物を調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。
結果を下表に示す。 実施例 6 実施例5で調製した水性被覆用組成物を用いる
以外は実施例2と同じ手順で水性被覆用組成物を
調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。結果を
下表に示す。 比較例 1 分子量300万のポリテトラフルオロエチレンを
用いる以外は実施例1と同じ手順で水性被覆用組
成物を調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。
結果を下表に示す。 比較例 2 比較例1で調製した水性被覆用組成物を用いる
以外は実施例2と同じ手順で水性被覆用組成物を
調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。結果を
下表に示す。 比較例 3 分子量450万のポリテトラフルオロエチレンを
用いる以外は実施例1と同じ手順で水性被覆用組
成物を調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。
結果を下表に示す。 比較例 4 比較例3で調製した水性被覆用組成物を用いる
以外は実施例2と同じ手順で水性被覆用組成物を
調製し、同様に塗膜の性能試験を行つた。結果を
下表に示す。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 分子量500万〜900万のポリテトラフルオロエ
チレン系重合体を界面活性剤と共に液状担体に分
散させた組成物を調理器具に塗布し、乾燥し、焼
成してポリテトラフルオロエチレン系重合体塗膜
を表面に形成したことを特徴とする調理器具。 2 組成物が固体塗膜改質材を含有する特許請求
の範囲第1項記載の調理器具。 3 固体塗膜改質材が、雲母粉末またはフレー
ク、顔料、耐熱性高分子、金属粉、磁性材料、有
機高分子および/または帯電防止性材である特許
請求の範囲第2項記載の調理器具。 4 固体塗膜改質材が、雲母粉末である特許請求
の範囲第3項記載の調理器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1707789A JPH01236019A (ja) | 1989-01-26 | 1989-01-26 | ポリテトラフルオロエチレン被覆調理器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1707789A JPH01236019A (ja) | 1989-01-26 | 1989-01-26 | ポリテトラフルオロエチレン被覆調理器具 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62000642A Division JPS63168448A (ja) | 1986-07-21 | 1987-01-05 | ポリテトラフルオロエチレン被覆用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01236019A JPH01236019A (ja) | 1989-09-20 |
JPH0360484B2 true JPH0360484B2 (ja) | 1991-09-13 |
Family
ID=11933917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1707789A Granted JPH01236019A (ja) | 1989-01-26 | 1989-01-26 | ポリテトラフルオロエチレン被覆調理器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01236019A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991001106A1 (en) * | 1989-07-19 | 1991-02-07 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Fluororesin-coated article |
JPH07102656B2 (ja) * | 1990-03-09 | 1995-11-08 | 住友電気工業株式会社 | 目盛、模様、文字等を表示した弗素樹脂被覆物 |
EP1052055A1 (en) * | 1999-05-04 | 2000-11-15 | Società Italiana Pentole S.p.A. | Process for the manufacture of cooking vessels and vessel obtained according to such process |
-
1989
- 1989-01-26 JP JP1707789A patent/JPH01236019A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01236019A (ja) | 1989-09-20 |
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Legal Events
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EXPY | Cancellation because of completion of term |