JPH0356644A - プレス成形時の耐バリ性の優れた複合鋼板およびその製造方法 - Google Patents
プレス成形時の耐バリ性の優れた複合鋼板およびその製造方法Info
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- JPH0356644A JPH0356644A JP19311689A JP19311689A JPH0356644A JP H0356644 A JPH0356644 A JP H0356644A JP 19311689 A JP19311689 A JP 19311689A JP 19311689 A JP19311689 A JP 19311689A JP H0356644 A JPH0356644 A JP H0356644A
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Landscapes
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- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は鋼板をプレス加工した時に鋼板の端面に発生す
るパリを少なくするようにした複合鋼板およびその製造
方法に関するものである。
るパリを少なくするようにした複合鋼板およびその製造
方法に関するものである。
(従来の技術)
従来、連続鋳造によって複合金属材を製造する方法は公
知であり、例えば特開昭63−108947号公報に開
示されている。しかしながら複合金属材の連続鋳造法に
関する方法であり、本発明の様なプレス成形時の耐バリ
性の優れた複合鋼板の製造方法に関するものではない。
知であり、例えば特開昭63−108947号公報に開
示されている。しかしながら複合金属材の連続鋳造法に
関する方法であり、本発明の様なプレス成形時の耐バリ
性の優れた複合鋼板の製造方法に関するものではない。
冷延鋼板を自動車内板、外板に成形するためにはプレス
加工が広く採用されている。このプレス加工を行う際、
鋼板端面に発生するrバリ』が注目されている. 即ち、第2図に示すような工具を用いて鋼板を打抜き剪
断加工すると、鋼板の端面ば第3図に示すような断面形
状となるが、この時端面の下部(第3図のB部)に生じ
た突起物を『バリ』と称している.一般に、自動車の車
体を製造する際には、先ず鋼板を所定の部品に戒形する
ために『絞り1,r剪断1.r曲げ1からなる数工程の
プレス加工が行なわれる。得られた成形品は、その後r
接合』およびr塗装』゜の各工程を経て車体に組み付け
られる。そこで、剪断加工時に発生した大きなパリを部
品に残した状態で塗装した場合、パリ部分には塗膜が十
分に付かないため、この部分から錆が発生して自動車の
寿命を縮める原因となる。従って、『バリを小さくする
jことが自動車の防錆対策上の大きな課題となっている
。
加工が広く採用されている。このプレス加工を行う際、
鋼板端面に発生するrバリ』が注目されている. 即ち、第2図に示すような工具を用いて鋼板を打抜き剪
断加工すると、鋼板の端面ば第3図に示すような断面形
状となるが、この時端面の下部(第3図のB部)に生じ
た突起物を『バリ』と称している.一般に、自動車の車
体を製造する際には、先ず鋼板を所定の部品に戒形する
ために『絞り1,r剪断1.r曲げ1からなる数工程の
プレス加工が行なわれる。得られた成形品は、その後r
接合』およびr塗装』゜の各工程を経て車体に組み付け
られる。そこで、剪断加工時に発生した大きなパリを部
品に残した状態で塗装した場合、パリ部分には塗膜が十
分に付かないため、この部分から錆が発生して自動車の
寿命を縮める原因となる。従って、『バリを小さくする
jことが自動車の防錆対策上の大きな課題となっている
。
従来はパリを小さくする加工技術或いはパリを除去する
方法についてのものが大部分である。プレス加工技術で
はクリアランス,剪断速度.打ち抜き回数.刃物の材質
等の検討がなされているが十分ではない。
方法についてのものが大部分である。プレス加工技術で
はクリアランス,剪断速度.打ち抜き回数.刃物の材質
等の検討がなされているが十分ではない。
パリを除去する方法についてはあまり有効な手段はなく
機械作業及び人力によるパリ取り作業でありプレス工程
を増やし非常に手間がかかっていた。
機械作業及び人力によるパリ取り作業でありプレス工程
を増やし非常に手間がかかっていた。
(発明が解決しようとする課8)
そこで、本発明者等はパリ発生が少ない冷延鋼板につい
て研究を重ね、パリ発生と鋼板硬度との関係に着目して
最適な硬度分布を有する複合鋼板が良好であることを見
出した。
て研究を重ね、パリ発生と鋼板硬度との関係に着目して
最適な硬度分布を有する複合鋼板が良好であることを見
出した。
(課題を解決するための手段)
本発明の要旨とするところは下記のとおりである。
(11 表層部は重量%で、
C 0.01 −0.15χ
St 0.30X以下
Mn 2.5χ以下
P 0.15χ以下
S 0.03χ以下
Al 0.01 −0.07χ
Ti 0.10X以下
N 0.008χ以下
を含み、残部がFeおよび不可避的不純物よりなり、内
部は重量%で、 C 0.08χ以下 Si 0.03χ以下 Mn 0.40χ以下 P 0.03χ以下 S 0.03χ以下 Al 0.01〜0.07χ N 0.008X以下 Ti 0.10χ以下 B 0.OOIX以下 を含み、残部Fe及び不可避的不純物よりなり、板厚の
15%以内までの表層部の平均硬度がHv=140〜2
00であり、かつその内部平均硬度がHv = 50〜
100であることを特徴とするプレス成形時の耐バリ性
の優れた複合鋼板。
部は重量%で、 C 0.08χ以下 Si 0.03χ以下 Mn 0.40χ以下 P 0.03χ以下 S 0.03χ以下 Al 0.01〜0.07χ N 0.008X以下 Ti 0.10χ以下 B 0.OOIX以下 を含み、残部Fe及び不可避的不純物よりなり、板厚の
15%以内までの表層部の平均硬度がHv=140〜2
00であり、かつその内部平均硬度がHv = 50〜
100であることを特徴とするプレス成形時の耐バリ性
の優れた複合鋼板。
(2)表層部がさらにNb、および希土類金属の一種ま
たは2種以上を0.1%以下含むことを特徴とする前項
1記載のプレス成形時の耐バリ性の優れた複合鋼板。
たは2種以上を0.1%以下含むことを特徴とする前項
1記載のプレス成形時の耐バリ性の優れた複合鋼板。
(3)連続鋳造で表層部は重量%で、
C 0.01 〜0. 15χ
St 0.30X以下
Mn 2.5X以下
P 0.15χ以下
S 0.03X以下
AI 0 01 〜0.07χ
Ti 0.10χ以下
N 0.008χ以下
を含み、残部がFeおよび不可避的不純物よりなり、内
部は重量%で、 c o.osx以下 St 0.03χ以下 Mn 0.40%以下 P 0.03χ以下 S 0.03χ以下 Al 0.01〜0.07χ N 0.008X以下 Ti 0.10χ以下 B 0.001χ以下 を含み、残部Fe及び不可避的不純物よりなる鋼片を製
造し、該鋼片を仕上温度soo’c以上、随取温度75
0℃以下で熱間圧延を行い続いて冷間圧延を行い、箱焼
鈍または、連続焼鈍で再結晶焼鈍することにより、板厚
の15%以内までの表層部の平均硬度をHv = 14
0〜200とし、かつその内部平均硬度をHv=50〜
100とすることを特徴とするプレス戒形時の耐バリ性
の優れた複合鋼板の製造方法。
部は重量%で、 c o.osx以下 St 0.03χ以下 Mn 0.40%以下 P 0.03χ以下 S 0.03χ以下 Al 0.01〜0.07χ N 0.008X以下 Ti 0.10χ以下 B 0.001χ以下 を含み、残部Fe及び不可避的不純物よりなる鋼片を製
造し、該鋼片を仕上温度soo’c以上、随取温度75
0℃以下で熱間圧延を行い続いて冷間圧延を行い、箱焼
鈍または、連続焼鈍で再結晶焼鈍することにより、板厚
の15%以内までの表層部の平均硬度をHv = 14
0〜200とし、かつその内部平均硬度をHv=50〜
100とすることを特徴とするプレス戒形時の耐バリ性
の優れた複合鋼板の製造方法。
(4)表層部がさらにNb、および希土類金属の一種ま
たは2種以上を0.1%以下含むことを特徴とする前項
3記載のプレス戒形時の耐バリ性の優れた複合鋼板の製
造方法。
たは2種以上を0.1%以下含むことを特徴とする前項
3記載のプレス戒形時の耐バリ性の優れた複合鋼板の製
造方法。
(作用)
本発明の複合鋼板は鋼板の表層硬化により剪断加工時の
パリを極めて小さくし、内部は軟い硬度分布を持つこと
により、プレス加工性を損なわないことを特徴とする鋼
板である。
パリを極めて小さくし、内部は軟い硬度分布を持つこと
により、プレス加工性を損なわないことを特徴とする鋼
板である。
表層硬化の影響は表層硬化により表層の延性が劣化し剪
断初期の応力集中によりクラックが発生しパリは小さく
なる。しかし表層硬化のないものは表層の延性が良いた
め剪断の張力により材料が延ばされてパリが大きくなる
。
断初期の応力集中によりクラックが発生しパリは小さく
なる。しかし表層硬化のないものは表層の延性が良いた
め剪断の張力により材料が延ばされてパリが大きくなる
。
本発明では第1図に示す様に板厚の15%以内までの表
層部平均硬度をHν=140〜200とし、その内部平
均硬度をHν=50〜100に限定する。以下その限定
理由について述べる. 通常プレス加工に供される複合鋼板の鋼板表面特性を種
々変化させた鋼板を使用して、剪断打ち抜き加工時のパ
リに及ぼす鋼板特性の影響を調査した。
層部平均硬度をHν=140〜200とし、その内部平
均硬度をHν=50〜100に限定する。以下その限定
理由について述べる. 通常プレス加工に供される複合鋼板の鋼板表面特性を種
々変化させた鋼板を使用して、剪断打ち抜き加工時のパ
リに及ぼす鋼板特性の影響を調査した。
パリの出ない鋼板の要求特性として、通常プレス加工に
供される冷延鋼板でクリアランスー片側30%で、パリ
高さ50μ鳳以下(現行材約130μIIl)が目標で
ある。この発明において板厚の15%以内までの表層部
平均硬度をHv− 140以上にしたのは、表面を硬質
化して剪断加工時のパリ高さを50μm以下にするため
である。他方、表層部平均硬度の上限をHν−200に
したのは表面をこれより硬質化すると威形性を損なう虞
れがあるからである。内部平均硬度をHv=50以上に
したのはこれ未満の硬度では剪断加工時のパリ高さが5
0Ilffiを超えるからである.他方、内部平均硬度
の上限をllv= 100にしたのは、これより硬質化
すると成形加工性を損なう虞れがあるからである。
供される冷延鋼板でクリアランスー片側30%で、パリ
高さ50μ鳳以下(現行材約130μIIl)が目標で
ある。この発明において板厚の15%以内までの表層部
平均硬度をHv− 140以上にしたのは、表面を硬質
化して剪断加工時のパリ高さを50μm以下にするため
である。他方、表層部平均硬度の上限をHν−200に
したのは表面をこれより硬質化すると威形性を損なう虞
れがあるからである。内部平均硬度をHv=50以上に
したのはこれ未満の硬度では剪断加工時のパリ高さが5
0Ilffiを超えるからである.他方、内部平均硬度
の上限をllv= 100にしたのは、これより硬質化
すると成形加工性を損なう虞れがあるからである。
以上の様に本発明によれば第4図に示すように剪断後板
端面のパリの極めて小さい鋼板を提供することができる
。
端面のパリの極めて小さい鋼板を提供することができる
。
本発明に従い、鋼板に耐バリ性を付与するための鋼の戒
分限定理由は下記の通りである。尚、以下の説明に用い
た%はすぺでhtχである。
分限定理由は下記の通りである。尚、以下の説明に用い
た%はすぺでhtχである。
表層部は高張力鋼で、その構成元素を述べる。
Cは表層硬化に重要な元素であるが0.01%未満では
表面硬化が難しい。しかし、0.15%を超えるとスポ
ット溶接性を損なうので0.15%を上限とする。
表面硬化が難しい。しかし、0.15%を超えるとスポ
ット溶接性を損なうので0.15%を上限とする。
Siは添加しすぎると化学処理性を阻害する元素である
から、0.3%以下にする必要がある。
から、0.3%以下にする必要がある。
Mnは表面硬化に重要な元素であるがスポット溶接性が
劣化するので2.5%以下にとどめる。
劣化するので2.5%以下にとどめる。
Pも表面硬化に重要な元素であるが0.15%を超える
と鋼板の延性を著しく劣化するので0.15%以下にす
る必要がある。
と鋼板の延性を著しく劣化するので0.15%以下にす
る必要がある。
Sは多量に含まれるとブレス戒形性が損なわれるので少
ない程良いので、その上限値を0.03%とした。
ない程良いので、その上限値を0.03%とした。
Mは非時効化に必要な元素であるが、0.Ol%未満で
はその効果が期待できない。しかし、多量に含まれると
介在物生戒の原因となるので0.07%以下にすぺきで
ある。
はその効果が期待できない。しかし、多量に含まれると
介在物生戒の原因となるので0.07%以下にすぺきで
ある。
Tiは徴細な炭窒化物を形威して表面硬化に重要な元素
である。しかし、多量に添加するとコスト高となること
から上限値を0. 10%とした。又、Ti量が少なく
なると表層硬化の効果が小さくなーるので下限はo.o
os%とすることが好ましい。
である。しかし、多量に添加するとコスト高となること
から上限値を0. 10%とした。又、Ti量が少なく
なると表層硬化の効果が小さくなーるので下限はo.o
os%とすることが好ましい。
Nは少なければ少ないほど炭化物形成元素の添加が少な
くてすむことから、その上限値を0.0Q8%とした。
くてすむことから、その上限値を0.0Q8%とした。
Nbも、表面硬化に有効であるが、過度の添加はプレス
戒形性が損なわれるため、0.1%以下に限定した。
戒形性が損なわれるため、0.1%以下に限定した。
希土類金属はプレス戒形性向上に有効であるが、過度の
添加はコスト高となるため、上限を0.1%とした。
添加はコスト高となるため、上限を0.1%とした。
内部はM−キルド鋼及びTi−キルド鋼で、その構成元
素を以下に述べる。
素を以下に述べる。
Cが0.08%を超える場合は、連続焼鈍時に過時効処
理を施しても、非時効化が難しい。非時効で深絞り加工
性の優れた鋼板を得るためには、clを0.08%以下
にする必要がある。
理を施しても、非時効化が難しい。非時効で深絞り加工
性の優れた鋼板を得るためには、clを0.08%以下
にする必要がある。
Siは、多くなると硬化して加工性が劣化するので0.
03%以下にする必要がある。
03%以下にする必要がある。
Mnは、r値を劣化させるので0.40%以下にする必
要がある。
要がある。
Mは、非時効化には必要な元素であるが、0.01%未
満ではその効果が期待できない。しかし多量に含まれる
と硬質化しプレス成形性が損なわれるので0.07%以
下にすべきである。
満ではその効果が期待できない。しかし多量に含まれる
と硬質化しプレス成形性が損なわれるので0.07%以
下にすべきである。
P,Sについては含有量が少ない程軟質化するので各々
の上限値を0.03%とした。
の上限値を0.03%とした。
NはMと結合してAfNを形威しプレス成形性を向上さ
せるが0.008%を越えるとAjN量が増えすぎてプ
レス成形性が劣化することから、Nlを0.008%以
下とする。
せるが0.008%を越えるとAjN量が増えすぎてプ
レス成形性が劣化することから、Nlを0.008%以
下とする。
Tiは、プレス戒形性を向上させる元素であるが、多量
に含まれると析出強化要素が大きくなり材質の低下を招
くので0. 10%以下とする。
に含まれると析出強化要素が大きくなり材質の低下を招
くので0. 10%以下とする。
Bは、2次加工性を向上させるため必須の元素である。
しかし、多量に含有すると、硬質化しプレス威形性が損
なわれるので0.001%以下とした。
なわれるので0.001%以下とした。
以上の様な成分組或の銅は連Vt鋳造法によって製造さ
れ熱間圧延工程に送られるが、本発明では熱間圧延の仕
上温度は800℃以上(好ましくは870〜910℃)
t?捲取温度750’C以下(好ましくは550〜75
0”C)とする. 脱スケール後に冷間圧延を行うが、その圧下率は高いほ
ど深絞り性の向上に好まし<75%以上が望ましい。次
に焼鈍の条件については、焼鈍方式は連続焼鈍法又は箱
焼鈍法で行うが2次加工性の向上に対しては、連続焼鈍
法の方がより好ましい焼鈍温度は再結晶温度以上にする
ことが深絞り性の確保のために必要である。焼鈍後の冷
却は、いかなる方式(ガスジェット方式.気水方式,ロ
ール冷却方式.水焼入方式など)でもかまわない。
れ熱間圧延工程に送られるが、本発明では熱間圧延の仕
上温度は800℃以上(好ましくは870〜910℃)
t?捲取温度750’C以下(好ましくは550〜75
0”C)とする. 脱スケール後に冷間圧延を行うが、その圧下率は高いほ
ど深絞り性の向上に好まし<75%以上が望ましい。次
に焼鈍の条件については、焼鈍方式は連続焼鈍法又は箱
焼鈍法で行うが2次加工性の向上に対しては、連続焼鈍
法の方がより好ましい焼鈍温度は再結晶温度以上にする
ことが深絞り性の確保のために必要である。焼鈍後の冷
却は、いかなる方式(ガスジェット方式.気水方式,ロ
ール冷却方式.水焼入方式など)でもかまわない。
また、過時効処理温度は200〜500℃とする。焼鈍
された鋼板は必要により5%以下(好ましくは0.5〜
1.0%)の調質圧延が施され製品として供される。
された鋼板は必要により5%以下(好ましくは0.5〜
1.0%)の調質圧延が施され製品として供される。
(実施例)
表1に示すような成分を連続鋳造で溶製し、スラブ加熱
温度1150℃以上、仕上温度900〜910’Cで捲
取温度550〜700℃で熱間圧延した.酸洗,冷間圧
延した後、箱焼鈍二680〜700’CX16時間、連
続焼鈍:均熱800℃XI分,過時効処理:300℃×
5分をそれぞれ施し、スキンパスを0.8〜1.0%か
けた。
温度1150℃以上、仕上温度900〜910’Cで捲
取温度550〜700℃で熱間圧延した.酸洗,冷間圧
延した後、箱焼鈍二680〜700’CX16時間、連
続焼鈍:均熱800℃XI分,過時効処理:300℃×
5分をそれぞれ施し、スキンパスを0.8〜1.0%か
けた。
得られた鋼板の打抜き加工のパリ高さの結果を表2に示
す。
す。
本発明品(供試鋼No. 1〜5)はいずれも良好な結
果を示す。
果を示す。
供試!l!INα6は比較例であり、パリ高さは20一
と小さいが硬質化し戚形加工性を損なう。
と小さいが硬質化し戚形加工性を損なう。
供試mNll7は比較例であり、パリ高さは120μm
である。
である。
(発明の効果)
本発明に従い、板厚の15%以内までの表層部平均硬度
を}Iv = 140〜200とし、その内部平均硬度
をHν=50〜100にすることによりプレス加工時の
耐バリ性の極めて優れた複合鋼板を提供できる。
を}Iv = 140〜200とし、その内部平均硬度
をHν=50〜100にすることによりプレス加工時の
耐バリ性の極めて優れた複合鋼板を提供できる。
本発明によれば自動車用内板、外板の端面防請が改善さ
れ自動車の寿命を大幅に向上することが出来る。
れ自動車の寿命を大幅に向上することが出来る。
又本発明によれば簡単に最適な硬度分布を有するブレス
戒形時の耐バリ性の極めて優れた複合鋼板が得られかつ
均質な広幅材製品を安価につくることができる。
戒形時の耐バリ性の極めて優れた複合鋼板が得られかつ
均質な広幅材製品を安価につくることができる。
又本発明に従い最適な硬度分布を持たせた鋼板とした後
、これにメッキ処理を施しても使用可能である。
、これにメッキ処理を施しても使用可能である。
第1図は硬度差が板厚内で分布を持つ模式図、第2図は
剪断(打抜き)加工の方法を示す説明図、第3図は従来
鋼の剪断後板端のパリ形態を示す模式図、第4図は本発
明鋼の剪断後板端のパリ形態−260− を示す模式図である。 弟 l 図 第 2 図 ダイス
剪断(打抜き)加工の方法を示す説明図、第3図は従来
鋼の剪断後板端のパリ形態を示す模式図、第4図は本発
明鋼の剪断後板端のパリ形態−260− を示す模式図である。 弟 l 図 第 2 図 ダイス
Claims (4)
- (1)表層部は重量%で、 C0.01〜0.15% Si0.30%以下 Mn2.5%以下 P0.15%以下 S0.03%以下 Al0.01〜0.07% Ti0.10%以下 N0.008%以下 を含み、残部がFeおよび不可避的不純物よりなり、内
部は重量%で、 C0.08%以下 Si0.03%以下 Mn0.40%以下 P0.03%以下 S0.03%以下 Al0.01〜0.07% N0.008%以下 Ti0.10%以下 B0.001%以下 を含み、残部Fe及び不可避的不純物よりなり、板厚の
15%以内までの表層部の平均硬度がHv=140〜2
00であり、かつその内部平均硬度がHv=50〜10
0であることを特徴とするプレス成形時の耐バリ性の優
れた複合鋼板。 - (2)表層部がさらにNb、および希土類金属の一種ま
たは2種以上を0.1%以下含むことを特徴とする請求
項1記載のプレス成形時の耐バリ性の優れた複合鋼板。 - (3)連続鋳造で表層部は重量%で、 C0.01〜0.15% Si0.30%以下 Mn2.5%以下 P0.15%以下 S0.03%以下 Al0.01〜0.07% Ti0.10%以下 N0.008%以下 を含み、残部がFeおよび不可避的不純物よりなり、内
部は重量%で、 C0.08%以下 Si0.03%以下 Mn0.40%以下 P0.03%以下 S0.03%以下 N0.01〜0.07% N0.008%以下 Ti0.10%以下 B0.001%以下 を含み、残部Fe及び不可避的不純物よりなる鋼片を製
造し、該鋼片を仕上温度800℃以上、捲取温度750
℃以下で熱間圧延を行い続いて冷間圧延を行い、箱焼鈍
または、連続焼鈍で再結晶焼鈍することにより、板厚の
15%以内までの表層部の平均硬度をHv=140〜2
00とし、かつその内部平均硬度をHv=50〜100
とすることを特徴とするプレス成形時の耐バリ性の優れ
た複合鋼板の製造方法。 - (4)表層部がさらにNb、および希土類金属の一種ま
たは2種以上を0.1%以下含むことを特徴とする請求
項3記載のプレス成形時の耐バリ性の優れた複合鋼板の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19311689A JPH0356644A (ja) | 1989-07-26 | 1989-07-26 | プレス成形時の耐バリ性の優れた複合鋼板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19311689A JPH0356644A (ja) | 1989-07-26 | 1989-07-26 | プレス成形時の耐バリ性の優れた複合鋼板およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0356644A true JPH0356644A (ja) | 1991-03-12 |
Family
ID=16302524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19311689A Pending JPH0356644A (ja) | 1989-07-26 | 1989-07-26 | プレス成形時の耐バリ性の優れた複合鋼板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0356644A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06287686A (ja) * | 1993-03-31 | 1994-10-11 | Nippon Steel Corp | 耐デント性と耐面ひずみ性に優れたクラッド溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法 |
US5372654A (en) * | 1992-09-21 | 1994-12-13 | Kawasaki Steel Corporation | Steel sheet for press working that exhibits excellent stiffness and satisfactory press workability |
US20130045128A1 (en) * | 2009-12-02 | 2013-02-21 | Jfe Steel Corporation | Tin mill black plate and method for manufacturing the same |
DE102015116619A1 (de) | 2015-09-30 | 2017-03-30 | Thyssenkrupp Ag | Herstellung von Halbzeugen und Strukturbauteilen mit bereichsweise unterschiedlichen Materialdicken |
JP2021505761A (ja) * | 2017-12-05 | 2021-02-18 | ティッセンクルップ スチール ヨーロッパ アクチェンゲゼルシャフトThyssenKrupp Steel Europe AG | 鋼材複合物、部品を製造するための方法、及び、使用 |
-
1989
- 1989-07-26 JP JP19311689A patent/JPH0356644A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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DE102015116619B4 (de) | 2015-09-30 | 2018-11-29 | Thyssenkrupp Ag | Herstellung von Halbzeugen und Strukturbauteilen mit bereichsweise unterschiedlichen Materialdicken |
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