JPH0337450Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は水槽底面に設けられた排水筒、排水ホ
ースなどから排水部材を、キヤビネツトの庫内に
位置させてなる流し台、洗面台などの水洗家具に
関する。

従来例の構成とその問題点 従来のたとえば流し台は、第１図に示すように
水槽１の底面に設けられた排水筒２ａおよび排水
ホース２ｂからなる排水部材２がキヤビネツト３
の庫内に露出して位置しているため、キヤビネツ
ト３の庫内は不潔な印象をまぬがれない。

考案の目的 本考案は前記従来の欠点に着目して行つたもの
であり、比較的安価にキヤビネツト庫内の不潔感
を解消することのできる水洗家具を提供すること
を目的とする。

考案の構成 前記目的を達成するため、本考案は、排水部材
を覆うカバー板を薄板とし、このカバー体の中腹
部分に物品収納棚を連結させた水洗家具の構成と
したものであり、これによればカバー板によつて
排水部材が隠されることによつて、キヤビネツト
庫内の不潔感を解消できることはもちろんのこ
と、物品収納棚を利用してカバー体を補強してい
るので、別に補強部材を要することなく、したが
つて安価にできるという効果がある。

実施例の説明 以下、本考案の実施例を第２図〜第５図により
説明する。

４は薄板にて形成したカバー板で、キヤビネツ
ト５の庫内の排水部材６前方に、それを覆い隠す
ように立設されるものである。７は縦長状の溝７
ａを備えた柱で、排水部材６の両脇に位置するキ
ヤビネツト５の構成部材、たとえば側板８にビス
９により相対して立設取付けられている。前記カ
バー板４はこの柱７の溝７ａに両サイドを嵌入し
て支持されている。９は線材などにて形成した物
品収納棚で、両端に突部９ａが突設されている。
この棚９はカバー板４の前方中腹部に相対するキ
ヤビネツト５の庫内に設けられたもので、突部９
ａを側板８に凹設した支持部１０に嵌入させるこ
とにより支持されている。また、棚９の後端部
は、カバー板４の前方中腹部に設けた連結具１１
にてカバー板４に連結されている。すなわち、連
結具１１は上方を開口した溝１１ａを有し、この
溝１１ａ内に棚９の後端部を嵌入することによ
り、棚９はカバー板４に連結されているものであ
る。

前記構成より、排水部材６を覆い隠すカバー板
４は薄板により形成されているので、厚板に比し
安価である。しかし薄板であるがゆえにカバー板
４は剛性力に乏しく、特に第５図破線で示すよう
に、腹部分が物の衝突などにより変形しやすい。
しかし、カバー板４の腹部分に棚９を連結させて
いるので、棚９により前記変形は軽減されるもの
であり、また、前記変形の軽減は別部材を要する
ことなく、棚９を用いているので、カバー板４を
薄板にしたことと相まつて安価にできるものであ
る。

考案の効果 以上述べたように、本考案の水洗家具によれば
以下の効果を奏するものである。

カバー体によつて排水部材が隠されるので、
キヤビネツト庫内の不潔感を解消できる。

カバー体の中腹部分に棚を連結させているの
で、カバー体を薄板にして変形しやすいものと
しても、その変形は連結部で軽減され、この結
果、カバー体を厚板としたものに比して安価に
できるとともに、その変形の軽減は別部材を要
することなく、棚を用いているので、カバー体
を薄板にしたことと相まつて安価にできるもの
である。

棚の連結、支持は側板などの部材の凹設支持
部に棚の両端突部を嵌入し、棚の後端はカバー
板に固設した上面開放の側面コ字形の連結具に
嵌入して連結する構成であるので、その構成は
比較的簡単であり、棚の取付け、取外し等の作
業性が比較的に容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の水洗家具を示す斜視図、第２図
は本考案の実施例を示す水洗家具の斜視図、第３
図は第２図のＡ−A′線断面図、第４図は同Ｂ−
B′線断面図、第５図は第３図のＡ部拡大断面図
である。 ４……カバー板、５……キヤビネツト、６……
排水部材、７……柱、９……物品収納棚。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キヤビネツト庫内の排水部材前方に薄板よりな
   る平板状のカバー板を立設し、このカバー板の両
   サイドをキヤビネツトを構成する側板などの部材
   に支持させるとともに、カバー板の前方中腹に相
   対刷すキヤビネツト庫内には、両端突部が前記側
   板などの部材の凹設支持部に嵌入支持された物品
   収納棚を設け、かつ前記棚の後端は前記カバー板
   の中腹部に固設した上面開放の側面コ字形の連結
   具に嵌入連結してなる水洗家具。