JPH0335537Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0335537Y2 JPH0335537Y2 JP1983010279U JP1027983U JPH0335537Y2 JP H0335537 Y2 JPH0335537 Y2 JP H0335537Y2 JP 1983010279 U JP1983010279 U JP 1983010279U JP 1027983 U JP1027983 U JP 1027983U JP H0335537 Y2 JPH0335537 Y2 JP H0335537Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protrusion
- mold body
- mold
- solution
- coating layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Gloves (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は塩化ビニール等の合成樹脂やゴム等の
溶液中に浸漬して手袋を成形する手袋成形型に関
する。
溶液中に浸漬して手袋を成形する手袋成形型に関
する。
(従来の技術)
従来、この種の手袋成形型として、実開昭57−
113915号公報や特開昭50−5453号公報に記載のも
のがある。
113915号公報や特開昭50−5453号公報に記載のも
のがある。
これらのものについて説明すると、成形型本体
の手入口部に相当する部分に外方へ山形状に突出
する突条を周設すると共に、該突条に連設してそ
の下面(成形型本体の指先側)に凹溝部を設ける
ことにより、該手袋成形型を手袋成形用の溶液中
に浸漬して表面に被膜層を成形した後、上記突条
によつて局部的に薄肉となつた部分に沿つて余分
や被膜層をナイフ等の切離具を用いず切離できる
ようにしたものである。
の手入口部に相当する部分に外方へ山形状に突出
する突条を周設すると共に、該突条に連設してそ
の下面(成形型本体の指先側)に凹溝部を設ける
ことにより、該手袋成形型を手袋成形用の溶液中
に浸漬して表面に被膜層を成形した後、上記突条
によつて局部的に薄肉となつた部分に沿つて余分
や被膜層をナイフ等の切離具を用いず切離できる
ようにしたものである。
(考案が解決しようとする問題点)
上記従来のものにあつては、成形型本体から被
膜層を反転して剥がしても余分な部分が付着した
ままの状態で離型するため、更に手で余分な被膜
層を切離しなければならなかつた。
膜層を反転して剥がしても余分な部分が付着した
ままの状態で離型するため、更に手で余分な被膜
層を切離しなければならなかつた。
しかも、これらのものは、突条の下面側に連接
する凹溝部が成形型本体の側周面を抉るように凹
窪状に形成されているため、手袋成形型を手袋成
形用の溶液中に浸漬した際、該凹溝部が空気を取
り込んでしまい、手袋成形型を引き上げた時に該
部に空気が残つたまま溶液が付着せずに偏肉とな
つたり、空気が溶液に押し出されて他の部分に付
着してピンホールを生じたり、或いは空気が溶液
中に残つたりする問題があつた。
する凹溝部が成形型本体の側周面を抉るように凹
窪状に形成されているため、手袋成形型を手袋成
形用の溶液中に浸漬した際、該凹溝部が空気を取
り込んでしまい、手袋成形型を引き上げた時に該
部に空気が残つたまま溶液が付着せずに偏肉とな
つたり、空気が溶液に押し出されて他の部分に付
着してピンホールを生じたり、或いは空気が溶液
中に残つたりする問題があつた。
本考案は、このような従来事情に鑑み、手袋成
形型から被膜層を離型する際に余分な部分が容易
に切離されるようにすると共に、手袋成形型の溶
液浸漬時に空気を取り込むようなことがなく、成
形型表面に均一に溶液を付着させて偏肉やピンホ
ール等を発生させることがないようにすることを
目的とするものである。
形型から被膜層を離型する際に余分な部分が容易
に切離されるようにすると共に、手袋成形型の溶
液浸漬時に空気を取り込むようなことがなく、成
形型表面に均一に溶液を付着させて偏肉やピンホ
ール等を発生させることがないようにすることを
目的とするものである。
(問題点を解決するための手段)
上記問題点を解決するため、本考案は、手入口
部に相当する部分に外方へ山形状に突出する突条
を周設した陶器製の成形型本体において、上記山
形突条の指先側下面と成形型本体の周面との交角
を110゜前後とすると共に突条の先端角度を90゜前
後とし、且つ、山形突条における先端よりも上方
側の上面を凹曲させたものである。
部に相当する部分に外方へ山形状に突出する突条
を周設した陶器製の成形型本体において、上記山
形突条の指先側下面と成形型本体の周面との交角
を110゜前後とすると共に突条の先端角度を90゜前
後とし、且つ、山形突条における先端よりも上方
側の上面を凹曲させたものである。
(作 用)
成形型本体を手袋成形用の溶液中に浸漬せしめ
ると、該溶液が成形型本体の表面に付着して被膜
層を形成する。この被膜層は突条下面と成形型本
体の指先側周面との交角部分及び突条上面に形成
した凹曲部分が最も厚肉状に形成されるが、突条
の先端角度によつて、該部分から突条の先端に向
かうにしたがつて薄肉となり、突条先端角部分だ
けは局部的に薄肉状に形成される。
ると、該溶液が成形型本体の表面に付着して被膜
層を形成する。この被膜層は突条下面と成形型本
体の指先側周面との交角部分及び突条上面に形成
した凹曲部分が最も厚肉状に形成されるが、突条
の先端角度によつて、該部分から突条の先端に向
かうにしたがつて薄肉となり、突条先端角部分だ
けは局部的に薄肉状に形成される。
また、上記突条下面と成形型本体の周面との交
角を110゜前後とすることにより、成形型本体の溶
液浸漬時に該突条下面において空気を取り込むこ
とがない。
角を110゜前後とすることにより、成形型本体の溶
液浸漬時に該突条下面において空気を取り込むこ
とがない。
(実施例)
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
この実施例は、第1図に示すように成形型本体
Aに突条1を上下方向に波打つように形成したも
のである。
Aに突条1を上下方向に波打つように形成したも
のである。
成形型本体Aは陶器により中空状に形成され、
表面を素焼きの状態として粗面2に形成すると共
にその指先側の適宜部分にはうわ楽3を塗布して
滑面4に形成する。 また、上記粗面2部分に
は、手袋の手入口部に相当する部分に外方へ突出
する突条1が全周に渉つて設けられる。
表面を素焼きの状態として粗面2に形成すると共
にその指先側の適宜部分にはうわ楽3を塗布して
滑面4に形成する。 また、上記粗面2部分に
は、手袋の手入口部に相当する部分に外方へ突出
する突条1が全周に渉つて設けられる。
突条1は、上下幅イを約3.5mmとする山形状に
形成され、その下面5即ち指先側の面と成形型本
体Aの指先側周面6との交角aを110°前後として
該面5の突出幅ロを約1.1mmとすると共に、上面
7と手首側周面8との交角bを164゜前後として該
面7の突出幅ハを約3.3mmとする。
形成され、その下面5即ち指先側の面と成形型本
体Aの指先側周面6との交角aを110°前後として
該面5の突出幅ロを約1.1mmとすると共に、上面
7と手首側周面8との交角bを164゜前後として該
面7の突出幅ハを約3.3mmとする。
そして突条1は先端角度cを90゜前後、図面に
おいては82゜に形成し、該先端より手首側に所定
間隔ニ図面では0.8mmおいた位置を山形状に切欠
いて該切欠角度dを168゜前後として上面7を凹曲
せしめてある。
おいては82゜に形成し、該先端より手首側に所定
間隔ニ図面では0.8mmおいた位置を山形状に切欠
いて該切欠角度dを168゜前後として上面7を凹曲
せしめてある。
而して斯る成形型本体Aを手袋成形型用の溶液
中に浸漬せしめると、該溶液が成形型本体Aの表
面に付着して被膜層9を形成する。
中に浸漬せしめると、該溶液が成形型本体Aの表
面に付着して被膜層9を形成する。
この被膜層9における成形型本体Aの粗面2部
分は、うわ薬3を塗布した滑面4部分より付着力
が大なので厚肉状となり、突条1下面5と指先側
周面6との交角a部分及び突条1上面7に形成し
た切欠d部分の凹曲部に被膜が引き寄せられて最
も厚く形成されるが、この凹曲部による張力と突
条1の先端角c部分の突出角度によつて先端角部
分cが局部的に薄肉に形成される。
分は、うわ薬3を塗布した滑面4部分より付着力
が大なので厚肉状となり、突条1下面5と指先側
周面6との交角a部分及び突条1上面7に形成し
た切欠d部分の凹曲部に被膜が引き寄せられて最
も厚く形成されるが、この凹曲部による張力と突
条1の先端角c部分の突出角度によつて先端角部
分cが局部的に薄肉に形成される。
従つて、成形型本体Aの手首側から被膜層9を
指先で摘み指先側へ反転して引張れば、離型する
際に余分な部分10が突条の先端に沿つて切離す
る。
指先で摘み指先側へ反転して引張れば、離型する
際に余分な部分10が突条の先端に沿つて切離す
る。
また、被膜層9は上記切離部分を境目としてそ
れに連続する上部及び下部を肉厚状に形成してい
るので、切離の際に余分な部分10のみが切離さ
れ必要な部分は付着している。
れに連続する上部及び下部を肉厚状に形成してい
るので、切離の際に余分な部分10のみが切離さ
れ必要な部分は付着している。
更に、成形型本体Aの突条1下面5と成形型本
体Aの周面6との交角aを110゜前後としているこ
とにより、成形型本体Aを手袋成形用の溶液中に
浸漬せしめても該下面5に空気が取り込まれて残
留するようなことがなくなり、偏肉やピンホール
を生ずる虞れがなく、成形型本体Aの表面に均一
に溶液を付着せしめて被膜層9を形成することが
できる。
体Aの周面6との交角aを110゜前後としているこ
とにより、成形型本体Aを手袋成形用の溶液中に
浸漬せしめても該下面5に空気が取り込まれて残
留するようなことがなくなり、偏肉やピンホール
を生ずる虞れがなく、成形型本体Aの表面に均一
に溶液を付着せしめて被膜層9を形成することが
できる。
なお前記交角aを90度程度にすると被膜層9が
厚くなり突条1から切離し易くなるが、成形型を
浸漬した際、該部が気泡を取り込んでしまい品質
を損う。
厚くなり突条1から切離し易くなるが、成形型を
浸漬した際、該部が気泡を取り込んでしまい品質
を損う。
また更に、この実施例は突条1を上下方向に波
打つように形成したので、手袋の手入口部が弾性
を有し長期に渉る使用によつて該部分が太くなつ
た場合においても使用し得る。そして突条1の波
のピツチを14mm程度にすると突条1から余分な部
分10が切離し易く、それ以上にすると切離し離
い。またそれ以下のピツチにすると美感が損なわ
れる。
打つように形成したので、手袋の手入口部が弾性
を有し長期に渉る使用によつて該部分が太くなつ
た場合においても使用し得る。そして突条1の波
のピツチを14mm程度にすると突条1から余分な部
分10が切離し易く、それ以上にすると切離し離
い。またそれ以下のピツチにすると美感が損なわ
れる。
尚、図面中11は手袋の表面に模様を形成する
凹溝である。
凹溝である。
(考案の効果)
本考案は叙上の如く構成してなるので、以下の
利点を有する。
利点を有する。
成形型本体から被膜層を離型する際、突条先端
の局部的に薄肉状に形成された部分に沿つて余分
な部分が容易に切離される。
の局部的に薄肉状に形成された部分に沿つて余分
な部分が容易に切離される。
従つて、従来のように離型した後、更に手で余
分な被膜層を切離するものに比べて便利であると
共に、作業工程を一つ減らすことができる。
分な被膜層を切離するものに比べて便利であると
共に、作業工程を一つ減らすことができる。
また、突条の下面と成形型本体の指先側周面と
の交角を110゜前後としているので成形型本体の溶
液浸漬時に該下面が空気を取り込んで該部に気泡
を生ずることがない。
の交角を110゜前後としているので成形型本体の溶
液浸漬時に該下面が空気を取り込んで該部に気泡
を生ずることがない。
従つて、従来のように取り込まれた空気によつ
て該部分に溶液が付着せず偏肉となつたり、ピン
ホールを生じたり、また溶液中に空気が残留する
不具合を解消でき、成形型本体の表面に均一に溶
液を付着させて被膜層を形成することができ、品
質を損なうことがない。
て該部分に溶液が付着せず偏肉となつたり、ピン
ホールを生じたり、また溶液中に空気が残留する
不具合を解消でき、成形型本体の表面に均一に溶
液を付着させて被膜層を形成することができ、品
質を損なうことがない。
第1図は本考案の一実施例を示す手袋成形型の
一部切欠正面図、第2図は要部を拡大して示す縦
断面図、第3図は成形型本体の表面に被膜層を形
成した状態を示す拡大断面図である。 図中、A……成形型本体、1……突条、5……
突条の指先側下面、7……突条の上面、a……突
条上面と成形型本体の周面との交角、c……突条
の先端角度。
一部切欠正面図、第2図は要部を拡大して示す縦
断面図、第3図は成形型本体の表面に被膜層を形
成した状態を示す拡大断面図である。 図中、A……成形型本体、1……突条、5……
突条の指先側下面、7……突条の上面、a……突
条上面と成形型本体の周面との交角、c……突条
の先端角度。
Claims (1)
- 手入口部に相当する部分に外方へ山形状に突出
する突条を周設した陶器製の成形型本体におい
て、上記山形突条の指先側下面と成形型本体の周
面との交角を110゜前後とすると共に突条の先端角
度を90゜前後とし、且つ、山型突条における先端
よりも上方側の上面を凹曲させたことを特徴とす
る手袋成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1027983U JPS59118514U (ja) | 1983-01-26 | 1983-01-26 | 手袋成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1027983U JPS59118514U (ja) | 1983-01-26 | 1983-01-26 | 手袋成形型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59118514U JPS59118514U (ja) | 1984-08-10 |
JPH0335537Y2 true JPH0335537Y2 (ja) | 1991-07-29 |
Family
ID=30141720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1027983U Granted JPS59118514U (ja) | 1983-01-26 | 1983-01-26 | 手袋成形型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59118514U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS505453A (ja) * | 1973-05-19 | 1975-01-21 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57113915U (ja) * | 1980-12-29 | 1982-07-14 |
-
1983
- 1983-01-26 JP JP1027983U patent/JPS59118514U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS505453A (ja) * | 1973-05-19 | 1975-01-21 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59118514U (ja) | 1984-08-10 |
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