[go: up one dir, main page]

JPH03292146A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録ヘッド

Info

Publication number
JPH03292146A
JPH03292146A JP9458890A JP9458890A JPH03292146A JP H03292146 A JPH03292146 A JP H03292146A JP 9458890 A JP9458890 A JP 9458890A JP 9458890 A JP9458890 A JP 9458890A JP H03292146 A JPH03292146 A JP H03292146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
piezoelectric
piezoelectric actuator
electrodes
ink chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9458890A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kubota
浩司 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP9458890A priority Critical patent/JPH03292146A/ja
Publication of JPH03292146A publication Critical patent/JPH03292146A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インクジェットプリンタに用いられるインク
ジェット記録ヘッドに関する。
[従来の技術] ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ等の電子機
器の出力装置としてプリンタがある。このプリンタには
圧電アクチュエータを使用したインクジェット記録ヘッ
ドを用いたものがある。
第13図は従来のこの種のインクジェット記録ヘッドの
断面図を示す。
同図に示すように、ノズル■1とこのノズル11に連通
したインク室12とが形成された基板13上に振動板1
4が接合されており、この振動板14には圧電アクチュ
エータ15がとりつけられている。圧電アクチュエータ
15は、その電極16及び17に信号電圧が印加される
とユニモルフ効果により図中の破線のように積層方向に
変形し、インク室12の内壁の一部を形成する振動板1
4を押圧する。これによりインク室12内のインクがノ
ズル11から噴射される。
即ち、圧電アクチュエータ15はインク室12をインク
の噴射方向と垂直な方向に押圧する。
第14図はインクジェット記録ヘッドの他の従来例の断
面図を示す。
同図に示すようにノズル18とこのノズル18に連通し
たインク室19とがテーバ部20を有する管21内に形
成されており、この管21の外側に圧電アクチュエータ
22が巻着されている。圧電アクチュエータ22は、そ
の電極23及び24に信号電圧が印加されると図中の破
線のように管21の中心方向に変形し、インク室19を
押圧する。
これによりインク室19内のインクがノズル18から噴
射される。即ち、圧電アクチュエータ22はインク室1
9をインクの噴射方向と垂直な方向に押圧する。
第15図はインクジェット記録ヘッドのさらに他の従来
例の断面図を示す。
同図に示すように、支持台25上に圧電アクチユエータ
26の基部が固定されている。この圧電アクチユエータ
26の先端に設けたピストン27がインク室ブロック2
8内に形成されたインク室29内に位置している。(同
様な特許出願として米国特許出願U、 S、 P、 4
.823.149参照)インク室ブロック28にはイン
ク室29を塞ぐようにノズルプレート30が取り付けら
れている。ノズルプレート30に設けられたノズル31
はインク室29内に通じている。このインク室29には
インク供給口32からインクが供給される。圧電アクチ
ュエータ26の両面に設けられた電極33及び34に信
号電圧が印加されると、この圧電アクチュエータ26は
、圧電横効果によりその長さ方向に伸長し、ピストン2
7がインク室29内のインクを圧縮する。これにより圧
縮されたインクはノズル31から噴射される。
即ち、インク室29のインクは噴射方向に押圧される。
またさらに他の従来技術として、特開昭62−5615
0号公報には、ノズルに連通した溝状のインク室を圧電
アクチュエータで形成し、信号電極に電圧が印加される
とインクの噴射方向と垂直な方向に圧電アクチュエータ
を変形させることが提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前述の公報、第13図及び第14図に示
したインクジェット記録ヘッドでは、インクの噴射方向
と各インク室の変形方向とが互いに垂直であるためイン
クの噴射効率が低くクロストークを生じる恐れがある。
一方、第15図に示したインクジェット記録ヘッドでは
、高密度のマルチノズル型の記録ヘッドを得るためにノ
ズル間隔を小さくすべくピストンの断面積を小さくしな
ければならない。ピストンの断面積を小さくした場合、
インク室の体積変化量を同一に保つためにピストンのス
トロークを大きくしなければならない。換言すれば、圧
電体の長さを長くしなければならない。従って小形化が
困難であり、機械的強度が弱くなり、圧電アクチュエー
タの駆動電圧を高くしなければならない。しかも圧電ア
クチュエータの駆動周波数を高くすることができない。
従って、本発明の目的は、小型化でき、しかもインクの
噴射効率の高くすることのできるインクジェット記録ヘ
ッドを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上述の目的は、本発明によれば複数のノズルと、複数の
ノズルにそれぞれ連通する複数のインク室の内壁の一部
を形成する圧電アクチュエータとを備えたインクジェッ
ト記録ヘッドであって、圧電アクチュエータは、少なく
とも3つの電極と少なくとも2つの圧電体とがそれぞれ
互いに交互にかつノズルからのインクの噴射方向に積層
されており、電極に信号電圧が印加された際に積層方向
に変形するように構成されていることにより達成される
[作用コ ノズルに連通するインク室の内壁の一部を形成する圧電
アクチュエータは、電極に信号電圧が印加されるとイン
クの噴射方向に変形する。これによりインク室が押圧さ
れインクがノズルから噴出される。
[実施例] 以下、本発明によるインクジェット記録ヘッドを実施例
により詳細に説明する。
第工図は本発明の一実施例としてのインクジェット記録
ヘッドの断面図を示し、第2図は第1図に示したインク
ジェット記録ヘッドのインク室ブロックの正面図を示す
。第3図は第1図に示したインクジェット記録ヘッドの
圧電アクチュエータの正面図を示し、第4図は第一1図
に示したインクジェット記録ヘッドの斜視図を示す。
第1図及び第4図に示すように、本実施例のインクジェ
ット記録ヘッドはインク室ブロック42とこのインク室
ブロック42の前面(図の左側)に設けたノズルプレー
ト43とインク室ブロック42の後側に設けた圧電アク
チユエータ41とから主として構成されている。
ノズルプレート43は感光性ガラス、例えばPEG3(
微細な2珪酸リチユウムの結晶が析出した気孔の無い均
質なガラスセラミック)やシリコンウェハからなり、こ
のノズルプレート43には複数のノズル44(図では4
つ)が所定の間隔で設けられている。これらノズル44
はノズルプレート43をエツチング加工することにより
形成される。
インク室ブロック42にはインクを貯蔵する複数のイン
ク室45として用いられる複数の空間が設けられており
、この空間はノズル44に連通している。
このインク室ブロック42の上面にはインク室45に連
通したインク供給口46が設けられている。
このインク室ブロック42も感光性ガラスやシリコンか
らなり、インク供給口46もこのインク室ブロック42
をエツチング加工することにより形成される。インク供
給口46は、図では開口状態となっているが図示しない
供給路により外部のインクカートリッジに連通している
インク室ブロック42の後面(図の右側)には圧電アク
チュエータ41の歯部49がインク室ブロック42のイ
ンク室45を塞ぐように接合されている。インク室ブロ
ック42とインク室45を塞ぐノズルプレート43との
接合は低融点ガラス又はエレクトロフォーミング(電鋳
)により行われる。
第2図に示すように複数(図では4つ)のインク室45
は、インク室ブロック42の上部42aに所定の間隔で
平行に形成されている。このインク室45は、圧電アク
チュエータの歯部がインク室45の内壁の一部を形成す
るように形成されている。4つのインク室45はインク
室ブロック42の上面の4つのインク供給口46にそれ
ぞれ連通している。
各インク室45の底面はインク室ブロック42の上部4
2aと下部42bとの境界線になるように形成されてい
るが、これに限らずインク室ブロック42の上部42a
と下部42bとの境界線より上であってもよい。
インク室ブロック42の上部42aは、それの下部42
bより圧電アクチュエータの厚さだけ厚く形成されてお
り、上部42gは4つのインク室41を仕切るためのチ
ャンネル隔壁47の一部を形成している。
チャンネル隔壁47の高さ方向(図の上下方向)の長さ
は圧電アクチユエータの歯部の長手方向の長さよりは短
くなっている。
このインク室ブロック42のインク室45及びインク供
給口46も、感光性ガラスやシリコンウェハからなるイ
ンク室ブロック42をエツチング加工することにより形
成される。インク室45及びインク供給口46の数は図
では4つであるが、これに限らずノズルの数とともに増
減してもよい。
第3図に示すように、圧電アクチュエータ41は櫛歯状
の形状を有しており、櫛歯状の圧電体の4つの歯部49
の表面と裏面との両面にはそれぞれ4つの信号電極50
が設けられている。歯部49の内部には幅が信号電極5
0に等しい4つの共通電極(例えばGND (グランド
)電極)がそれぞれ設けられており内部で接続されてい
る。各信号電極50は配線パターン51を介して駆動回
路52、例えば集積回路チップにそれぞれ接続されてい
る。共通電極は圧電アクチュエータ41の底面に設けら
れた導電体層58と圧電アクチユエータ41の下部の配
線パターン51を介して駆動回路52に接続されている
。駆動回路52は外部の図示しない制御回路に接続され
るように構成されている。
歯部49の数も図では4つであるが、これに限らずイン
ク室の数とともに増減してもよい。また駆動回路52は
本インクジェット記録ヘッドの外部に設けてもよい。
第5図は圧電アクチュエータの斜視図である。
但し、同図においては歯部の数が3つの場合を示す。
同図に示すように圧電アクチュエータの各歯部49の両
面の信号電極50は歯部49の上面でそれぞれ互いに接
続されている。圧電アクチユエータの各歯部49の内部
に設けられた共通電極6oは信号電極50と離隔するよ
うに形成されており、共通電極6゜は圧電アクチュエー
タの底面に導電体層58に接続されている。これらの信
号電極50と共通電極60と駆動回路とを接続するため
の同図には示されない配線パターンが圧電アクチュエー
タの表面に無電解メツキ及びエツチングすることにより
形成される。
第6図は本実施例の圧電アクチュエータの製造工程を示
す説明図である。
例えばPZT (ジルコンチタン酸鉛)を有する圧電体
ブロック54は、その両面(図の上下の面)に電極55
及び56が取り付けられ、これらの電極55及び56に
直流電圧が印加される。これにより圧電体ブロック54
は矢印A方向に分極する(同図(A))。次に、圧電体
ブロック54から電極55及び56が除去され、圧電体
ブロック54は分極方向に平行な方向に圧電アクチュエ
ータの1/2の厚さの板状にスライスされる(同図(B
))。板状にスライスされた圧電体板57は、両面に例
えば無電解メツキにより導電体層が一様に形成される。
両面に導電体層が形成された圧電体板57a及び57b
は、エツチングにより導電体層の一部が除去される。即
ち、同図(C)に示すように、圧電体板57aは、図の
左面の下方部分の導電体層59が一部残り右面の下方部
分の導電体層58が一部除去されるようにエツチングさ
れる。また、圧電体板57bは、図の左面の上方部分の
導電体層58が一部除去され、右面の上方部分の導電体
859が・一部残るようにエツチングされる。
このようにエツチングされた2つの圧電体板57a及び
57bは、分極方向がそれぞれ互いに逆方向でありかつ
2つの圧電体板57a及び57bの導電体層58がそれ
ぞれ互いに接続するように接合される。
2つの圧電体板57a及び57bの導電体7159が、
例えば無電解メツキによりそれぞれ互いに接続されて信
号電極50となる。一方接合された導電体層58は圧電
体板57の側面(図の底面)に無電解メツキが施される
ことで外部と接続されて共通電極60となる(同図(D
))。
接合された圧電体は、その先端部(図の上部)がグイシ
ングされることにより複数の歯部49が形成され、これ
により圧電アクチュエータが得られる(同図(E))。
なお図では歯部49の数は3つであるが、これに限らず
インク室の数とともに増減してもよい。
このようにして製造された圧電アクチュエータ41は、
第1図に示すようにインク室ブロック42に接合され、
さらにシリコンゴム等のシール部材53が圧電アクチュ
エータ41とインク室ブロック42とを封止するように
取り付けられている。
次に本実施例の圧電アクチュエータの動作について第工
図を参照して説明する。
第1図において、図示しない外部の制御回路より駆動回
路52に信号が印加される。これにより駆動回路52か
ら配線パターン51を介して圧電アクチュエータ41の
歯部49の両面の電極50及び60へ信号電圧が印加さ
れる。信号電圧が印加されると、圧電アクチュエータ4
1の歯部49には図中の矢印り。
の方向に変位力が発生する。従って歯部49は、点鎖線
で示すように菱形状に変形する。つまり圧電アクチ二エ
ータ4工の歯部49は剪断変形する。
これによりインク室45内のインクは噴射方向に圧縮さ
れてノズル44から噴射され、用紙等に印字がなされる
第7図はこの圧電アクチュエータの歯部の剪断変形を説
明するための説明図である。
同図(A)は信号電圧が印加される前の状態を示す断面
図であり、同図(B)は信号電極50と共通電極60と
の間に信号電圧■が印加された状態を示す断面図である
同図に示すように信号電極50が正となるように信号電
圧Vが印加されると2つの圧電体には分極方向に対して
互いに逆方向の電圧■が同時に印加されることとなる。
図の左側の圧電体には右向きに電界が印加されるが、こ
の圧電体が下向方向に分極されているので剪断変形は左
方向となる。−方右側の圧電体には左向きに電界が印加
され上向方向に分極されているので剪断変形は左方向と
なる。これら2つの圧電体は厚さが等しく、同一の電圧
■が印加されているため、同一量の剪断変形が生じる。
従って全体として歯部49はその断面が菱形状となるよ
うに変形し、図のように左側に傾く。従って圧電アクチ
ュエータは断面が直線状からくの字状となるように変形
する。
信号電極50に印加された信号電圧Vが解除されると圧
電アクチュエータは復元し、その断面がくの字状から直
線状となるように変形する。
第8図は第7図に示した圧電アクチュエータの歯部49
の剪断変形量を説明するための説明図である。
同図に示すように歯部49の長さを11厚さをt1電極
50及び60に印加する電圧をVとすると、発生する剪
断変形量δは、 δ=l−d、、、・V/l・・・・・・(1)から求め
られる。但し、d15は剪断変形定数とする。
従って、1 ==2mm、dts=8H×1O−12m
/■、t =100 μm、 V=50Vとして第(1
)式に代入すると、剪断変形量δは δ=2mmXB(1(1×1O−12m/VX50V/
100  μm =0.8  μm となる。このときの体積変化量ΔVを、第2図に示す寸
法を代入して求める。即ちインク室45の幅が0.25
mmであるから体積変化量ΔVは、Δv=0.25mm
x2mmxδ×l/2=2X10−13m3 となる。この値は半径20μmの球部の約6倍であり、
圧電アクチュエータがインクを噴射するのに充分な大き
さとなる。
なお、第9図から第11図は剪断変形に類似した現象を
説明するための説明図である。
第9図はユニモルフ効果を説明する説明図である。
同図において矢印P方向に分極された圧電体が2つの電
極に挟まれて圧電素子を形成しており、この圧電素子は
弾性体に接合されている。電極に電圧が印加されると圧
電素子は矢印D1及びD2方向に変位する。ところが圧
電素子は弾性体に接合されているので全体として圧電素
子と弾性体との接合体は矢印D3方向に撓む。圧電素子
への電圧が解除されると圧電素子と弾性体との接合体は
矢印D4方向に変位し復元する。この現象がユニモルフ
効果である。
第10図は圧電横変位効果を説明する説明図である。
同図において矢印P方向に分極された厚さTの圧電体は
、その両面に電極が設けられて圧電素子を形成している
。電極に電圧が印加されると圧電素子は矢印り、方向に
変位し、電極の電圧が解除されると圧電素子は矢印D6
方向に復元する。この現象が圧電横変位効果である。
第11図は圧電縦方向効果を説明する説明図である。
同図において矢印PもしくはP方向に分極した複数の圧
電体と電極とがそれぞれ互いに積層されて積層圧電素子
が形成されている。圧電体の分極方向はそれぞれ互いに
交互に逆向きに積層されており、電極は1つおきに接続
されている。これらの電極間に電圧が印加されると積層
圧電素子は電極面に沿って変形するとともに積層方向(
矢印D7)にも変形する。電圧が解除されると積層圧電
素子は矢印D8に復元する。この現象が圧電縦方向効果
である。しかしながらこれらの現象はいずれも前述した
剪断変形とは異なる。
第12図は本発明のインクジェット記録ヘッドの他の実
施例に用いられる圧電アクチュエータの断面図を示す。
前述の実施例との相違点は、圧電アクチュエータの変形
にバイモルフ効果を利用している点である。
同図(A)は圧電アクチュエータに電圧が印加される前
の状態を示す。
同図に示すように厚さ方向に分極された2つの圧電体6
1及び62と3つの電極63.64及び65がそれぞれ
互いに交互に接合されている。2つの圧電体61及び6
2は同一方向に分極されており、電極63と電極65と
は2つの圧電体61及び62を挟むように設けられてい
る。電極63と電極65との長手方向の長さは圧電アク
チュエータの歯部の長さに等しい。
一方、電極64は2つの圧電体61及び62に挟まれて
おり図の底面に設けられた導電体層に接続されている。
同図(B)はこの圧電アクチュエータの電極64と電極
65との間に信号電圧Vを印加した場合の状態を示す。
同図に示すように圧電体61には右向きに電界が印加さ
れるので矢印D9及びDIO方向に変位する。
圧電体62は左向きに電界が印加されるので圧電体61
とは逆方向の矢印Dll及びD1□に変位する。しかし
圧電体61及び62は互いに接合されているので全体と
しては矢印D13方向に変位し、図中の一点鎖線のよう
に撓む(前述の実施例では断面が菱形に変形する)。こ
れによりインク室45のインクが噴射方向に押圧され、
インクがノズル44より噴射される(第1図)。
なお、この圧電アクチュエータの変位量δは、δ=3・
 (L/T) 2 ・d31・V・・・・・・(2)か
ら求められる。但し、d31は圧電横変位効果定数とす
る。
従ってL=2mm、T=300 ums V=5GV。
d3t=  300XIO−12m/Vとして第2図に
示した寸法を第(2)式に代入すると、 δ=3X (2mm/300μm) 2X (−300
xlO” m/V)X50V =1.4 μmとなる。
インク室45の体積変化量ΔVは、 Δv=0.25mmX2mmxl、4 μmX1/2=
0.35X 10−12m’ となる。これは半径20μmのインク滴の体積の10倍
であり、充分に噴射することができる。なお、このとき
の共振周波数fは約41k Hzとなり、従来より高速
になっている。
このように本実施例のインクジェット記録ヘッドによれ
ば、インク室内の押圧方向とインク噴射方向とが同一で
あり、圧電アクチユエータからノズルまでの距離が短い
ため噴射効率が高く、応答周波数も高い。
またさらに従来のインクジェット記録ヘッドの駆動電圧
よりも低い電圧で駆動することができ、クロストークの
ないインクジェット記録ヘッドを実現することができる
なお、圧電体の数は2つで電極の数は3つであるが、圧
電体の変形方向と変形量が同一であるならばこれに限ら
ず多くてもよい。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明によれば複数のノズ
ルと、複数のノズルにそれぞれ連通する複数のインク室
の内壁の一部を形成する圧電アクチユエータとを備えた
インクジェット記録ヘッドであって、圧電アクチュエー
タは、少なくとも3つの電極と少なくとも2つの圧電体
とがそれぞれ互いに交互にかつノズルからのインクの噴
射方向に積層されており、電極に信号電圧が印加された
際に積層方向に変形するように構成されているため、圧
電アクチュエータのノズル密度を高くすることができる
また、インク室のインクの歯部によって押圧される方向
とノズルからのインク噴射方吋が同一であり、歯部から
ノズルまでの距離も短縮できるため、小型であり、機械
的強度に優れており、インクの噴射効率を高くでき、駆
動回路に印加される信号パルスの周波数に対する応答周
波数を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としてのインクジェット記録
ヘッドの断面図、第2図は、第1図に示したインク室ブ
ロックの正面図、第3図は、第1図に示した圧電アクチ
ュエータの正面図、第4図は第1図に示したインクジェ
ット記録ヘッドの斜視図、第5図は圧電アクチュエータ
の斜視図、第6図は本実施例の圧電アクチュエータの製
造工程を示す説明図、第7図は圧電アクチユエータの歯
部の剪断変形を説明するための説明図、第8図は第7図
に示した圧電アクチュエータの歯部の剪断変形量を説明
するための断面図、第9図から第11図は剪断変形に類
似した現象を説明するための説明図、第12図は本発明
のインクジェット記録ヘッドの他の実施例に用いられる
圧電アクチュエータの断面図、第13図から第15図は
インクジェット記録ヘッドの従来例の断面図である。 41・・・・・・圧電アクチュエータ、42・・・・・
・インク室ブロック、43・・・・・・ノズルプレート
、44・・・・・・ノズル、45・・・・・・インク室
、46・・・・・・インク供給口、49・・・・・・歯
部、50・・・・・・信号電極、52・・・・・・駆動
回路、60・・・・・・共通電極。 第3図 第2図 第4図 (A) (B) 第9図 りち 6 (A) (B) 第 (B) 第11図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 複数のノズルと、該複数のノズルにそれぞれ連通する複
    数のインク室の内壁の一部を形成する圧電アクチュエー
    タとを備えたインクジェット記録ヘッドであって、前記
    圧電アクチュエータは、少なくとも3つの電極と少なく
    とも2つの圧電体とがそれぞれ互いに交互にかつ前記ノ
    ズルからのインクの噴射方向に積層されており、該電極
    に信号電圧が印加された際に該積層方向に変形するよう
    に構成されていることを特徴とするインクジェット記録
    ヘッド。
JP9458890A 1990-04-10 1990-04-10 インクジェット記録ヘッド Pending JPH03292146A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9458890A JPH03292146A (ja) 1990-04-10 1990-04-10 インクジェット記録ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9458890A JPH03292146A (ja) 1990-04-10 1990-04-10 インクジェット記録ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03292146A true JPH03292146A (ja) 1991-12-24

Family

ID=14114440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9458890A Pending JPH03292146A (ja) 1990-04-10 1990-04-10 インクジェット記録ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03292146A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0811493A2 (en) * 1996-06-07 1997-12-10 Canon Kabushiki Kaisha Liquid ejection head and apparatus, and manufacturing method for the liquid ejection head
US6725543B2 (en) 1999-08-14 2004-04-27 Xaar Technology Limited Droplet deposition apparatus

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0811493A2 (en) * 1996-06-07 1997-12-10 Canon Kabushiki Kaisha Liquid ejection head and apparatus, and manufacturing method for the liquid ejection head
EP0811493A3 (en) * 1996-06-07 2000-06-07 Canon Kabushiki Kaisha Liquid ejection head and apparatus, and manufacturing method for the liquid ejection head
US6168264B1 (en) 1996-06-07 2001-01-02 Canon Kabushiki Kaisha Manufacturing method for the liquid ejection head
US6260958B1 (en) 1996-06-07 2001-07-17 Canon Kabushiki Kaisha Liquid ejection head having specific flow path structure
CN1121947C (zh) * 1996-06-07 2003-09-24 佳能株式会社 喷液头和喷液设备以及制造喷液头的方法
US6725543B2 (en) 1999-08-14 2004-04-27 Xaar Technology Limited Droplet deposition apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5438739A (en) Method of making an elongated ink jet printhead
JPH0661936B2 (ja) パルス滴付着装置およびパルス滴付着装置の製造方法
CN101054020B (zh) 液体喷头
JP2002292869A (ja) 圧電トランスデューサおよび液滴噴射装置
WO1995010416A1 (fr) Tete a jet d'encre, son procede de production et procede de commande associe
US7524041B2 (en) Pressure producing apparatus
JP4135448B2 (ja) 液滴噴射装置の製造方法
US7434918B2 (en) Liquid transporting apparatus and method for producing liquid transporting apparatus
EP1493575B1 (en) Inkjet printing head
CN1325263C (zh) 压电喷墨头的驱动方法
US7290865B2 (en) Inkjet head
JP2002355965A (ja) 圧電アクチュエータおよび液滴噴射装置並びにそれらの製造方法
EP1512533A1 (en) inkjet head
EP0928688A1 (en) Ink jet recording head and method of manufacturing the same
JP2625233B2 (ja) インクジェット記録ヘッド
JPH03292146A (ja) インクジェット記録ヘッド
JP2006256315A (ja) インクジェットヘッド用ノズルプレート、これを含むインクジェットヘッド及びインクジェットヘッド用ノズルプレートの製造方法
EP1493574B1 (en) Method for manufacturing inkjet printing head
JP3991695B2 (ja) インクジェットヘッド
JPH04341855A (ja) インクジェットヘッド
JP3885808B2 (ja) インクジェットヘッド
JP4433037B2 (ja) 液体圧力発生機構及び液滴噴射装置
JP2000062165A (ja) インクジェット記録ヘッド及びその製造方法
US6736493B2 (en) Ink-jet print head
JP4792890B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド及びその印刷装置