JPH03277413A - スローアウエイ式カツタ - Google Patents
スローアウエイ式カツタInfo
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- JPH03277413A JPH03277413A JP2145940A JP14594090A JPH03277413A JP H03277413 A JPH03277413 A JP H03277413A JP 2145940 A JP2145940 A JP 2145940A JP 14594090 A JP14594090 A JP 14594090A JP H03277413 A JPH03277413 A JP H03277413A
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- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
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Landscapes
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は、例えば正面フライス、サイドカツ夕あるい
はエンドミル等、工具本体の外周部に複数の切刃チップ
を着脱自在に装着してなるスローアウェイ式カッタに関
する。
はエンドミル等、工具本体の外周部に複数の切刃チップ
を着脱自在に装着してなるスローアウェイ式カッタに関
する。
[従来の技術]
従来、この種のスローアウェイ式カッタとして、例えば
第29図及び第30図に示すスローアウェイ式の正面フ
ライスか知られている。
第29図及び第30図に示すスローアウェイ式の正面フ
ライスか知られている。
これらの図に示す正面フライス1は、工具本体2の外周
部に、該工具本体2の先端面3及び外周面4に開口する
複数の取付溝5が、工具周方向に沿って等ピッチで形成
され、これら取付溝5内の一方の壁面側にチップ取付座
6が形成され、これらチップ取付座6に、略正方形平板
状をなす超硬合金製のスローアウェイチップ(以下、チ
ップと略称する。)7かサポータ8を介して着座せしめ
られ、これらチップ7及びサポータ8が、取付溝5内に
装着される楔部材9a及びサポータ固定楔9bによって
押圧されて着脱自在に取り付けられたしのである。
部に、該工具本体2の先端面3及び外周面4に開口する
複数の取付溝5が、工具周方向に沿って等ピッチで形成
され、これら取付溝5内の一方の壁面側にチップ取付座
6が形成され、これらチップ取付座6に、略正方形平板
状をなす超硬合金製のスローアウェイチップ(以下、チ
ップと略称する。)7かサポータ8を介して着座せしめ
られ、これらチップ7及びサポータ8が、取付溝5内に
装着される楔部材9a及びサポータ固定楔9bによって
押圧されて着脱自在に取り付けられたしのである。
ここで、上記のように複数のチップ7を使用する正面フ
ライス等の切削工具においては、機械主軸(図示略)の
端面と密着する取付面2aから各チップ7のコーナ切刃
7aまての距離りを一致させておくことが加工精度を維
持する上で欠かせないが、実際にはチップ取付座6やチ
ップ7等に加工誤差が存在するため、単純に同一のチッ
プ7をチップ取付座6に取り付けるのみては上記距離り
に相当のばらつきか生じる。
ライス等の切削工具においては、機械主軸(図示略)の
端面と密着する取付面2aから各チップ7のコーナ切刃
7aまての距離りを一致させておくことが加工精度を維
持する上で欠かせないが、実際にはチップ取付座6やチ
ップ7等に加工誤差が存在するため、単純に同一のチッ
プ7をチップ取付座6に取り付けるのみては上記距離り
に相当のばらつきか生じる。
そこで、かかる場合には、各チップ7の装着時に上記距
離りを調整する作業(以下、振れ調整作業という。)を
行う必要かあり、例えば上述の正面フライス1では、サ
ポータ8に凹部10を形成し、この凹部10の壁面10
aとチップ7の側面7bとを当接させてチップ7の工具
軸線○方向への移動を拘束するとともに、上記凹部1o
の壁面10aからサポータ8の端面8aまての距離Sを
調整することで上記距離りを一致させるようにしている
。
離りを調整する作業(以下、振れ調整作業という。)を
行う必要かあり、例えば上述の正面フライス1では、サ
ポータ8に凹部10を形成し、この凹部10の壁面10
aとチップ7の側面7bとを当接させてチップ7の工具
軸線○方向への移動を拘束するとともに、上記凹部1o
の壁面10aからサポータ8の端面8aまての距離Sを
調整することで上記距離りを一致させるようにしている
。
すなわち、上述の正面フライスにおいてチップ7を装着
する場合には、まず上記距離Sが異なる複数のサポータ
8を用意する。なお、この距離Sの変化範囲は、通常6
μm〜8μm程度に設定される。
する場合には、まず上記距離Sが異なる複数のサポータ
8を用意する。なお、この距離Sの変化範囲は、通常6
μm〜8μm程度に設定される。
ついで、これら異なる寸法のサポータ8の中から距離S
か同一のサポータ8を選択してそれぞれの凹部10に各
チップ7を装着し、続いて各サポータ8を、それぞれの
端面8aがチップ取付座6の壁面6aと密着するように
チップ取付座6に挿入する。続いて、各楔部材9a、9
bに挿通されたクランプねじ11.12を軽く締め付け
て各チップ7及びサポータ8を軽度に押さえ付け、この
法曹で、いずれか−のチップ7を基準として(以下、基
準となるチップ7を基準チップ7mと称する。)、各チ
ップ7に対応するサポータ8を適宜交換することにより
、各チップ7の距離りを一致させる。
か同一のサポータ8を選択してそれぞれの凹部10に各
チップ7を装着し、続いて各サポータ8を、それぞれの
端面8aがチップ取付座6の壁面6aと密着するように
チップ取付座6に挿入する。続いて、各楔部材9a、9
bに挿通されたクランプねじ11.12を軽く締め付け
て各チップ7及びサポータ8を軽度に押さえ付け、この
法曹で、いずれか−のチップ7を基準として(以下、基
準となるチップ7を基準チップ7mと称する。)、各チ
ップ7に対応するサポータ8を適宜交換することにより
、各チップ7の距離りを一致させる。
すなわち、距[Lが基準チップ7mよりも小さいチップ
7については距離Sがより大きいサポータ8に交換し、
逆に距離りが大きいチップ7については距離Sがより小
さいサポータ8に交換して再度チップ取付座6に装着し
て距離りを再測定する。そして、各チップ7の距[Lが
、基準チップ7mの距fiLに一致するまで各チップ7
について上記手順を繰り返し、この後、各チップ7及び
サポータ8を楔部材9a、9bで強固に押さえ付けるこ
とにより、各チップ7の振れ調整作業か完了する。
7については距離Sがより大きいサポータ8に交換し、
逆に距離りが大きいチップ7については距離Sがより小
さいサポータ8に交換して再度チップ取付座6に装着し
て距離りを再測定する。そして、各チップ7の距[Lが
、基準チップ7mの距fiLに一致するまで各チップ7
について上記手順を繰り返し、この後、各チップ7及び
サポータ8を楔部材9a、9bで強固に押さえ付けるこ
とにより、各チップ7の振れ調整作業か完了する。
[発明か解決しようとする課題]
しかしなから、上記手順で振れ調整作業を行う場合、各
チップ7ごとにサポータ8の着脱を頻繁に繰り返す必要
かあることから、すへてのチップ7の装着を完了するま
でに多くの時間を費やしてしまい、段取り替え等の作業
効率か著しく悪化するという欠点があった。
チップ7ごとにサポータ8の着脱を頻繁に繰り返す必要
かあることから、すへてのチップ7の装着を完了するま
でに多くの時間を費やしてしまい、段取り替え等の作業
効率か著しく悪化するという欠点があった。
また、異なる寸法のサポータ8を多数用意しなければな
らないため、部品点数が増大し、この結果、部品の保守
管理に手間がかかるとともに、部品管理に要する費用の
高騰化をも招くという欠点もあった。
らないため、部品点数が増大し、この結果、部品の保守
管理に手間がかかるとともに、部品管理に要する費用の
高騰化をも招くという欠点もあった。
この発明は、このような背景の下になされたものて、チ
ップの振れ調整作業を容易化して作業効率を大幅に向上
させることができるスローアウェイ式カッタを提供する
ことを目的とする。
ップの振れ調整作業を容易化して作業効率を大幅に向上
させることができるスローアウェイ式カッタを提供する
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記課題を解決するためにこの発明のスローアウェイ式
カッタは、工具本体の取付溝内に、チップの工具本体他
端側を向く側面と対向して該チップの工具軸線方向の移
動を拘束する拘束面を形成し、この拘束面よりも上記工
具本体の他端側に位置する工具本体の外周部に、該工具
本体の中心側へ陥没する凹部を形成し、この凹部内に、
該凹部の内壁を押圧して凹部を押し広げる押圧手段を設
けたものである。
カッタは、工具本体の取付溝内に、チップの工具本体他
端側を向く側面と対向して該チップの工具軸線方向の移
動を拘束する拘束面を形成し、この拘束面よりも上記工
具本体の他端側に位置する工具本体の外周部に、該工具
本体の中心側へ陥没する凹部を形成し、この凹部内に、
該凹部の内壁を押圧して凹部を押し広げる押圧手段を設
けたものである。
この場合、振れ調整作業時の調整範囲を拡大するには、
上記工具本体の外周部に、上記凹部に開口する切欠溝を
形成することが効果的である。
上記工具本体の外周部に、上記凹部に開口する切欠溝を
形成することが効果的である。
また、上記凹部や押圧手段としては種々の構成のものを
用いて良いが、例えば、上記凹部を、工具本体の外周部
に開口する穴部と、この穴部よりも工具径方向中心側に
位置するめねじ部とから構成するとともに、上記抑圧手
段を、上記穴部の内壁と当接する押圧部と、上記めねじ
部と螺合して上記押圧部を上記穴部の軸方向に移動させ
るおねじ部とから構成し、これら穴部の内壁と押圧部の
周面との少なくともいずれか一方をテーパ面状に形成し
たものか好適である。
用いて良いが、例えば、上記凹部を、工具本体の外周部
に開口する穴部と、この穴部よりも工具径方向中心側に
位置するめねじ部とから構成するとともに、上記抑圧手
段を、上記穴部の内壁と当接する押圧部と、上記めねじ
部と螺合して上記押圧部を上記穴部の軸方向に移動させ
るおねじ部とから構成し、これら穴部の内壁と押圧部の
周面との少なくともいずれか一方をテーパ面状に形成し
たものか好適である。
そして、凹部及び押圧手段か上記構成によるものである
場合には、上記凹部が形成される上記工具本体の外周部
を、上記スローアウェイチップの工具外周側の端部より
も工具径方向中心側に後退する円筒面状に形成すること
が好ましい。
場合には、上記凹部が形成される上記工具本体の外周部
を、上記スローアウェイチップの工具外周側の端部より
も工具径方向中心側に後退する円筒面状に形成すること
が好ましい。
[作用]
上記構成によれば、押圧手段で凹部を押し広げることに
よって凹部の周囲が弾性変形し、この変形に伴って取付
溝の拘束面の位置が変化する。このため、上記押圧手段
で凹部を押し広げる量を調整することにより、チップの
工具軸線方向の位置を変化させることができ、これによ
り工具取付面から各チップまでの距離を調整できる。
よって凹部の周囲が弾性変形し、この変形に伴って取付
溝の拘束面の位置が変化する。このため、上記押圧手段
で凹部を押し広げる量を調整することにより、チップの
工具軸線方向の位置を変化させることができ、これによ
り工具取付面から各チップまでの距離を調整できる。
ここで、上記凹部に開口する切欠溝を形成した場合には
、凹部の周縁部分が切り欠かれるために、押圧手段によ
る凹部の変形量か増大し、上記距離の調整範囲か拡大す
る。
、凹部の周縁部分が切り欠かれるために、押圧手段によ
る凹部の変形量か増大し、上記距離の調整範囲か拡大す
る。
また、上述したように、凹部を穴部とめねじ部とから構
成する一方で、押圧手段を押圧部とおねじ部とから構成
し、これら穴部と押圧部の少なくとも一方をテーパ面と
した場合には、おねじ部のめねじ部分に対する捩込み量
を増減することで、押圧部が穴部の内壁を押圧する力が
変化して凹部の弾性変形量が変化するので、上記振れ調
整作業を容易に行い得る。そして、凹部と押圧手段を上
記の構成とする場合において、これら凹部と押圧手段が
設けられる工具本体の外周部を、チップの外周端部より
も工具径方向中心側へ後退する円筒面状に形成すること
により、上記おねじ部やめねじ部のねし径、あるいは押
圧部や穴部の径を、工具外周部を径方向に突出させるこ
となく自由に設定できる。
成する一方で、押圧手段を押圧部とおねじ部とから構成
し、これら穴部と押圧部の少なくとも一方をテーパ面と
した場合には、おねじ部のめねじ部分に対する捩込み量
を増減することで、押圧部が穴部の内壁を押圧する力が
変化して凹部の弾性変形量が変化するので、上記振れ調
整作業を容易に行い得る。そして、凹部と押圧手段を上
記の構成とする場合において、これら凹部と押圧手段が
設けられる工具本体の外周部を、チップの外周端部より
も工具径方向中心側へ後退する円筒面状に形成すること
により、上記おねじ部やめねじ部のねし径、あるいは押
圧部や穴部の径を、工具外周部を径方向に突出させるこ
となく自由に設定できる。
[実施例]
以下、第1図ないし第5図を参照して、本発明を正面フ
ライスに適用した一実施例を説明する。
ライスに適用した一実施例を説明する。
なお、上述した第29図及び第30図に示す従来例と同
一の構成要素には同一符号を付し、その説明を簡略化す
る。
一の構成要素には同一符号を付し、その説明を簡略化す
る。
第1図及び第2図に示すように、本実施例の正面フライ
ス20は、工具本体21の先端外周部に、該工具本体2
1の先端面22及び外周面23に開口する複数の取付溝
24 (図では−の取付溝のみ示す。)と、工具径方向
中心側に略円弧状に陥没するチップポケット25とが工
具周方向に沿って等ピッチで形成され、上記取付溝24
のチップポケット25と交差する側の壁部にチップ取付
座26か形成され、これらチップ取付座26に略正方形
平板状をなす超硬合金製のチップ7が装着され、該チッ
プ7が、取付溝24にクランプねじ12で装着される楔
部材9aて締め付けられた構成とされている。
ス20は、工具本体21の先端外周部に、該工具本体2
1の先端面22及び外周面23に開口する複数の取付溝
24 (図では−の取付溝のみ示す。)と、工具径方向
中心側に略円弧状に陥没するチップポケット25とが工
具周方向に沿って等ピッチで形成され、上記取付溝24
のチップポケット25と交差する側の壁部にチップ取付
座26か形成され、これらチップ取付座26に略正方形
平板状をなす超硬合金製のチップ7が装着され、該チッ
プ7が、取付溝24にクランプねじ12で装着される楔
部材9aて締め付けられた構成とされている。
ここで、第1図ないし第4図に示すように、上記チップ
取付座26は、チップ7の上面7cと密着する底面26
aと、工具先端側を向く拘束面26bと、工具外周側を
向く壁面26cとを有してなるもので、これら拘束面2
6b及び壁面26cは、それぞれチップ7の工具軸線方
向基端側を向(側面7b及び工具径方向中心側を向く側
面7dと密着して上記コーナ切刃7aを工具軸線O方向
及び径方向にそれぞれ位置決めするようになっている。
取付座26は、チップ7の上面7cと密着する底面26
aと、工具先端側を向く拘束面26bと、工具外周側を
向く壁面26cとを有してなるもので、これら拘束面2
6b及び壁面26cは、それぞれチップ7の工具軸線方
向基端側を向(側面7b及び工具径方向中心側を向く側
面7dと密着して上記コーナ切刃7aを工具軸線O方向
及び径方向にそれぞれ位置決めするようになっている。
そして、上記チップ取付座26の上記拘束面26bより
も工具基端側に位置する工具本体21の外周部には、工
具径方向中心側に陥没する凹部27が形成され、該凹部
27の内部には、凹部27を押し広げる調整ねしく抑圧
手段)28が配設されている。これら凹部27及び調整
ねヒ28は、工具本体2工の取付面21aからチップ7
のコーナ切刃7aまでの距離りを調整するために設けら
れたものであり、以下その詳細を説明する。
も工具基端側に位置する工具本体21の外周部には、工
具径方向中心側に陥没する凹部27が形成され、該凹部
27の内部には、凹部27を押し広げる調整ねしく抑圧
手段)28が配設されている。これら凹部27及び調整
ねヒ28は、工具本体2工の取付面21aからチップ7
のコーナ切刃7aまでの距離りを調整するために設けら
れたものであり、以下その詳細を説明する。
すなわち、上記凹部27は、工具本体21の外周面23
から工具径方向中心側に向かうに従って漸次縮径するテ
ーバ穴(穴部)29と、このテーバ穴29の小径端側に
形成されて該テーバ穴29と同軸をなずめねじ部30と
から構成されている。
から工具径方向中心側に向かうに従って漸次縮径するテ
ーバ穴(穴部)29と、このテーバ穴29の小径端側に
形成されて該テーバ穴29と同軸をなずめねじ部30と
から構成されている。
上記テーバ穴29は、その周縁の一部かチップポケット
25に達するように形成されてその口元が切り欠かれて
いる。また、上記テーバ穴29の周囲には、一端がテー
バ穴29に開口し他端が上記取付溝24に開口する切欠
溝31が、上記チップ取付座26の拘束面26bに対し
て略平行をなすように形成されている。さらに、上記チ
ップ取付座26の拘束面26bの一端側には、当該チッ
プ取付座26に装着されるチップ7の稜線部との干渉を
避けるための逃げ部32が形成されており、これら切欠
溝31及び逃げ部32によって、上記チップ取付座26
の拘束面26bからテーバ穴29にかけての部分には、
取付溝24の底面に対して突起状をなす凸壁部33が形
成されている。そして、上記凹部29の背後には、取付
溝24に開口する溝部34が形成されている。
25に達するように形成されてその口元が切り欠かれて
いる。また、上記テーバ穴29の周囲には、一端がテー
バ穴29に開口し他端が上記取付溝24に開口する切欠
溝31が、上記チップ取付座26の拘束面26bに対し
て略平行をなすように形成されている。さらに、上記チ
ップ取付座26の拘束面26bの一端側には、当該チッ
プ取付座26に装着されるチップ7の稜線部との干渉を
避けるための逃げ部32が形成されており、これら切欠
溝31及び逃げ部32によって、上記チップ取付座26
の拘束面26bからテーバ穴29にかけての部分には、
取付溝24の底面に対して突起状をなす凸壁部33が形
成されている。そして、上記凹部29の背後には、取付
溝24に開口する溝部34が形成されている。
一方、上記調整ねじ28は、上記凹部27のめねじ部3
0と螺合するおねじ部35と、このおねじ部35と同軸
をなす押圧部36とからなるものである。そして、上記
押圧部36の周面は、おねじ部35に接近するに従って
漸次縮径するテーパ面状に形成されており、そのテーバ
角は、上記凹部27のテーバ穴29と同一が、又は僅か
に大きく定められている。
0と螺合するおねじ部35と、このおねじ部35と同軸
をなす押圧部36とからなるものである。そして、上記
押圧部36の周面は、おねじ部35に接近するに従って
漸次縮径するテーパ面状に形成されており、そのテーバ
角は、上記凹部27のテーバ穴29と同一が、又は僅か
に大きく定められている。
しかして、以上のように構成された正面フライス20に
おいては、工具本体20のチップ取付座26にチップ7
を装着する際に、調整ねじ28を操作することによって
距離りを個別に調整できる。
おいては、工具本体20のチップ取付座26にチップ7
を装着する際に、調整ねじ28を操作することによって
距離りを個別に調整できる。
以下、その手順を詳細に説明する。
すなわち、本実施例の正面フライス20において、工具
本体21にチップ7を取り付ける場合には、まず、工具
本体21の各凹部27に調整ねじ28を挿入し、それぞ
れのおねじ部35を凹部27のめねじ部30に捩込んで
押圧部36の周面とテーバ穴29の内壁とを適度な強さ
で密着させる。
本体21にチップ7を取り付ける場合には、まず、工具
本体21の各凹部27に調整ねじ28を挿入し、それぞ
れのおねじ部35を凹部27のめねじ部30に捩込んで
押圧部36の周面とテーバ穴29の内壁とを適度な強さ
で密着させる。
ついで、各チップ7を、それぞれの側面7bが各チップ
取付座26の拘束面26bと密着するようにしてチップ
取付座26に挿入し、続いて楔部材9aに挿通されたク
ランプねじ12を緩く締め込むことにより、各チップ7
を楔部材9aとチップ取付座26の底面26aとの間で
軽度に挟持する。
取付座26の拘束面26bと密着するようにしてチップ
取付座26に挿入し、続いて楔部材9aに挿通されたク
ランプねじ12を緩く締め込むことにより、各チップ7
を楔部材9aとチップ取付座26の底面26aとの間で
軽度に挟持する。
以上の手順を完了した後、工具本体21を、その取付面
21aか下を向くようにして定盤上に載置し、この後、
ダイヤルケージ等の測定手段を用いて各チップ7の距離
りの差を測定する。
21aか下を向くようにして定盤上に載置し、この後、
ダイヤルケージ等の測定手段を用いて各チップ7の距離
りの差を測定する。
そして、距11!Lが最も大きいチップ7、換言すれば
最も工具先端から突出したチップ7を基準チップ7mと
して、各調整ねし28を締め付けることにより、各チッ
プ7の距離りを基準チップ7mの距離りと一致させる。
最も工具先端から突出したチップ7を基準チップ7mと
して、各調整ねし28を締め付けることにより、各チッ
プ7の距離りを基準チップ7mの距離りと一致させる。
すなわち、調整ねじ28を締め付けた場合、その押圧部
36がテーパ穴29の内壁を押圧してテーバ穴29が押
し広げられるので、該テーバ穴29と拘束面26bとの
間に形成された凸壁部33は工具先端側へと弾性変形し
、これに伴ってチップ取付座26の拘束面26bが工具
先端側へ変位して各チップ7が工具先端側へ押し出され
、距離りが増加する。従って、基準チップ7mの距離L
との差に応じて各調整ねじ28の締め付は量を調整する
ことにより、各チップ7の距離りを基準チップ7mに一
致させることかできるのである。
36がテーパ穴29の内壁を押圧してテーバ穴29が押
し広げられるので、該テーバ穴29と拘束面26bとの
間に形成された凸壁部33は工具先端側へと弾性変形し
、これに伴ってチップ取付座26の拘束面26bが工具
先端側へ変位して各チップ7が工具先端側へ押し出され
、距離りが増加する。従って、基準チップ7mの距離L
との差に応じて各調整ねじ28の締め付は量を調整する
ことにより、各チップ7の距離りを基準チップ7mに一
致させることかできるのである。
なお、調整対象とするチップ7が基準チップ7mの距離
りを越えて工具先端側へ突出した場合には、対応する調
整ねじ28を緩めてその押圧部36がテーバ穴29の内
壁を押圧する力を軽減させれば良い。すなわち、調整ね
じ28を緩めることにより、上記凸壁部33が工具基端
側へと後退して拘束面26bが工具基端側へ変位するの
で、この後、チップ7を、その側面7bか拘束面26b
と密着するまで工具基端側へ押し込むことによって上記
距離りを減少させることができる。
りを越えて工具先端側へ突出した場合には、対応する調
整ねじ28を緩めてその押圧部36がテーバ穴29の内
壁を押圧する力を軽減させれば良い。すなわち、調整ね
じ28を緩めることにより、上記凸壁部33が工具基端
側へと後退して拘束面26bが工具基端側へ変位するの
で、この後、チップ7を、その側面7bか拘束面26b
と密着するまで工具基端側へ押し込むことによって上記
距離りを減少させることができる。
以上のように調整ねじ28を操作して各チップ7の距離
りを一致させた後、各チップ7を押さえ付ける楔部材9
aのクランプねじ12を強固に締込むことによって各チ
ップ7を強固に締め付け、これによりすべてのチップ7
は、その距離りが一致した状態で工具本体21に装着さ
れる。
りを一致させた後、各チップ7を押さえ付ける楔部材9
aのクランプねじ12を強固に締込むことによって各チ
ップ7を強固に締め付け、これによりすべてのチップ7
は、その距離りが一致した状態で工具本体21に装着さ
れる。
ここで、上記調整ねじ28による距離りの調整範囲につ
いては、調整ねじ28のおねじ部35のねし径や凸壁部
33の幅[(第4図参照)、あるいはテーバ穴29の内
径、テーバ角等のチップ取付座26の周囲の形状を変更
することで適宜変化させることができる。ちなみに、本
実施例では、調整ねじ28の押圧部36のテーバ角を1
0゜凸壁部33の幅tを2ml11、めねじ部30及び
おねじ部35のねじ径を5mmに設定したところ、第5
図に示すように、調整ねじ28の軸方向のねじ込み量(
H)を0 、6 mm程度変化させた場合において、距
離りの変化量(α)が0.05mm程度変化し、およそ
0.01ff1m単位で距離りを調整し得ることが確認
された。
いては、調整ねじ28のおねじ部35のねし径や凸壁部
33の幅[(第4図参照)、あるいはテーバ穴29の内
径、テーバ角等のチップ取付座26の周囲の形状を変更
することで適宜変化させることができる。ちなみに、本
実施例では、調整ねじ28の押圧部36のテーバ角を1
0゜凸壁部33の幅tを2ml11、めねじ部30及び
おねじ部35のねじ径を5mmに設定したところ、第5
図に示すように、調整ねじ28の軸方向のねじ込み量(
H)を0 、6 mm程度変化させた場合において、距
離りの変化量(α)が0.05mm程度変化し、およそ
0.01ff1m単位で距離りを調整し得ることが確認
された。
以上のように、本実施例の正面フライス20においては
、調整ねじ28の締付は量を変化させることによって、
チップ7を工具軸線方向に位置決めする拘束面26bの
位置を変化させて各チップ7の工具取付面21aからの
距l1lILを増減させることができるので、チップ7
の振れ調整作業を容易に行うことができ、この結果、チ
ップ装着作業に要する時間を短縮して作業効率を大幅に
向上させることかできる。
、調整ねじ28の締付は量を変化させることによって、
チップ7を工具軸線方向に位置決めする拘束面26bの
位置を変化させて各チップ7の工具取付面21aからの
距l1lILを増減させることができるので、チップ7
の振れ調整作業を容易に行うことができ、この結果、チ
ップ装着作業に要する時間を短縮して作業効率を大幅に
向上させることかできる。
また、振れ調整作業を行う上で、従来のように寸法か異
なる多数のサポータ等の調整部品を用意する必要かない
ため、部品の保守管理にかかる手間を省いて、保守管理
に要する費用を大幅に低減させることもできる。
なる多数のサポータ等の調整部品を用意する必要かない
ため、部品の保守管理にかかる手間を省いて、保守管理
に要する費用を大幅に低減させることもできる。
さらに、本実施例では、特にテーバ穴2つの周縁の一部
をチップポケット25に開口させるとともに、工具本体
21の外周部に、凹部27に開口する切欠溝31を形成
することでテーバ穴30の口元を切り欠いているため、
特に調整ねL:28の締め付けによって拘束面26bの
弾性変形量が増大するという効果を奏する。ただし、こ
のように凹部27を切欠溝31で切り欠くことは必ずし
も必要ではなく、例えば調整ねじ28のねし径を十分に
大きく設定し、あるいはテーバ穴30の内壁から拘束面
26bまでの幅tをより一部小さく設定する等によって
拘束面26bを十分に変位させることができる場合には
省略しても構わない。
をチップポケット25に開口させるとともに、工具本体
21の外周部に、凹部27に開口する切欠溝31を形成
することでテーバ穴30の口元を切り欠いているため、
特に調整ねL:28の締め付けによって拘束面26bの
弾性変形量が増大するという効果を奏する。ただし、こ
のように凹部27を切欠溝31で切り欠くことは必ずし
も必要ではなく、例えば調整ねじ28のねし径を十分に
大きく設定し、あるいはテーバ穴30の内壁から拘束面
26bまでの幅tをより一部小さく設定する等によって
拘束面26bを十分に変位させることができる場合には
省略しても構わない。
以上の実施例で示した構成は、あくまで本発明の一例を
示すものであり、本発明はこれに限定されることなく、
その他にも種々の構成か考えられる。以下、第6図ない
し第28図を参照して複数の池の実施例を説明する。な
お、以下の説明において、上述した実施例あるいは従来
例と同一の構成要素には同一符号を付し、その説明を省
略する。
示すものであり、本発明はこれに限定されることなく、
その他にも種々の構成か考えられる。以下、第6図ない
し第28図を参照して複数の池の実施例を説明する。な
お、以下の説明において、上述した実施例あるいは従来
例と同一の構成要素には同一符号を付し、その説明を省
略する。
第6図ないし第9図に示す実施例は、本発明を、上述し
た第29図及び第30図に示す従来例と同様に、チップ
7に所定のコーナ角θか付与される正面フライスに適用
した例である。
た第29図及び第30図に示す従来例と同様に、チップ
7に所定のコーナ角θか付与される正面フライスに適用
した例である。
すなわち、第6図ないし第9図に示す正面フライス40
は、工具本体41の先端外周部に複数の取付溝42か形
成され、これら取付溝42内に形成されたチップ取付座
26に、平板状のシート43か載置され、これらシート
43の上にチップ7か所定のコーナ角θ(図示例では4
5°)を付した状態で装着され、これらチップ7が、上
記取付溝42内に装着された楔部材9aで締め付けられ
て、該楔部材9aとシート43との間に挟持されている
。
は、工具本体41の先端外周部に複数の取付溝42か形
成され、これら取付溝42内に形成されたチップ取付座
26に、平板状のシート43か載置され、これらシート
43の上にチップ7か所定のコーナ角θ(図示例では4
5°)を付した状態で装着され、これらチップ7が、上
記取付溝42内に装着された楔部材9aで締め付けられ
て、該楔部材9aとシート43との間に挟持されている
。
ここで、上記工具本体41の外周面41aは、チップ7
の工具外周側に突出する端部7eよりも工具径方向中心
側に後退する円筒面状に形成されている。そして、これ
ら円筒部分の上記チップ取付座26に対応する部分には
、上述した第1図等に示す実施例と同様に、工具径方向
中心側に向かうほど漸次縮径するテーバ穴29と、この
テーバ穴29と同軸をなずめねじ部30とから構成され
る凹部27が形成され、これら凹部27には、おねじ部
35とテーバ軸状の押圧部36とから構成される調整ね
じ28か配設されている。なお、これらテーバ穴29等
の軸線○工と工具本体40の軸線○とが工具軸直角断面
においてなす角βは、はぼ900に設定されている。
の工具外周側に突出する端部7eよりも工具径方向中心
側に後退する円筒面状に形成されている。そして、これ
ら円筒部分の上記チップ取付座26に対応する部分には
、上述した第1図等に示す実施例と同様に、工具径方向
中心側に向かうほど漸次縮径するテーバ穴29と、この
テーバ穴29と同軸をなずめねじ部30とから構成され
る凹部27が形成され、これら凹部27には、おねじ部
35とテーバ軸状の押圧部36とから構成される調整ね
じ28か配設されている。なお、これらテーバ穴29等
の軸線○工と工具本体40の軸線○とが工具軸直角断面
においてなす角βは、はぼ900に設定されている。
また、上記取付溝42の上端は、チツポケット25の上
端を超えて工具基端側方向に延長され、該取付溝42に
上記凹部27の一部が開口せしめられることにより、上
記テーパ穴29の周縁の一部が切り欠かれている。
端を超えて工具基端側方向に延長され、該取付溝42に
上記凹部27の一部が開口せしめられることにより、上
記テーパ穴29の周縁の一部が切り欠かれている。
しかして、以上のように構成された正面フライス40に
おいても、調整ねし28の押圧部36がテーパ穴29の
壁面を押圧することによって、凹部27の周囲が弾性変
形して各チップ7の側面7bと密着する拘束面26bの
位置が変化するので、調整ねじ28の捩込み量を調整す
るのみで、工具取付面40aから各チップ7のコーナ切
刃7aまでの距離りを調整できる しかも本実施例では、特に凹部27か形成される工具本
体41の外周面41aかチップ7の外周端部7eよりも
後退する円筒面状に形成されているため、凹部27や調
整ねじ28の設計自由度か大きく、また、隅部Cを有す
る被削材の切削時に、工具本体40をより隅部Cに接近
させて削り残し部分の幅りを最小にできるという効果を
も奏する。
おいても、調整ねし28の押圧部36がテーパ穴29の
壁面を押圧することによって、凹部27の周囲が弾性変
形して各チップ7の側面7bと密着する拘束面26bの
位置が変化するので、調整ねじ28の捩込み量を調整す
るのみで、工具取付面40aから各チップ7のコーナ切
刃7aまでの距離りを調整できる しかも本実施例では、特に凹部27か形成される工具本
体41の外周面41aかチップ7の外周端部7eよりも
後退する円筒面状に形成されているため、凹部27や調
整ねじ28の設計自由度か大きく、また、隅部Cを有す
る被削材の切削時に、工具本体40をより隅部Cに接近
させて削り残し部分の幅りを最小にできるという効果を
も奏する。
すなわち、第10図に示すように、チップ7よりも工具
基端側に位置する工具本体41の外周面41aを、従来
の正面フライス1と同様に、工具基端側へ向かうにつれ
て拡径する円錐面状に形成した場合、この先端外周面4
1aは必然的にチップ7の外周端部7eよりも工具外周
側に突出するため、被削材Wの切削時には、チップ7か
外周面41aの突出量以上に被削材Wの隅部Cから離間
して被削材Wに所定幅りの削り残し部分か生しることに
なる。
基端側に位置する工具本体41の外周面41aを、従来
の正面フライス1と同様に、工具基端側へ向かうにつれ
て拡径する円錐面状に形成した場合、この先端外周面4
1aは必然的にチップ7の外周端部7eよりも工具外周
側に突出するため、被削材Wの切削時には、チップ7か
外周面41aの突出量以上に被削材Wの隅部Cから離間
して被削材Wに所定幅りの削り残し部分か生しることに
なる。
そして、かかる形状の工具本体41に凹部27及び調整
ねじ28を設ける場合には、これらが拘束面26bに近
いほど上記距離りの調整範囲か大きくなることから、第
10図に2点鎖線て示すように上記先端外周面41bか
ら工具本体41の中心側に向かって上記拘束面26bと
平行をなすように配置することが好ましいが、かかる構
成では、第10図に二点鎖線で示すごとく調整ねじ28
の大きさ等に応じて先端外周面41bの大径側かより拡
大して上記削り残し部分の幅りが増大する。
ねじ28を設ける場合には、これらが拘束面26bに近
いほど上記距離りの調整範囲か大きくなることから、第
10図に2点鎖線て示すように上記先端外周面41bか
ら工具本体41の中心側に向かって上記拘束面26bと
平行をなすように配置することが好ましいが、かかる構
成では、第10図に二点鎖線で示すごとく調整ねじ28
の大きさ等に応じて先端外周面41bの大径側かより拡
大して上記削り残し部分の幅りが増大する。
この場合、調整ねじ28の径等を小さくすれば削り残し
幅りを減少させ得るが、調整ねじ28による距離りの調
整範囲か小さくなって十分な調整を行うことができなく
なるおそれが大きい。
幅りを減少させ得るが、調整ねじ28による距離りの調
整範囲か小さくなって十分な調整を行うことができなく
なるおそれが大きい。
これに対して、第9図に示す例によれば、まず工具本体
41の先端外周面41aかチップ7の外周端部7eより
後退しているので、切削時にチップ7の外周端部7eを
被削材Wの壁面に接する程度まで接近させることかでき
、これにより隅部Cの削り残し幅りが最小限に止どめら
れる。
41の先端外周面41aかチップ7の外周端部7eより
後退しているので、切削時にチップ7の外周端部7eを
被削材Wの壁面に接する程度まで接近させることかでき
、これにより隅部Cの削り残し幅りが最小限に止どめら
れる。
そして、調整ねじ28の大きさ等か変化しても工具本体
41の先端外周面41aの直径には同等影響が及ばない
ので、凹部27の形状や調整ねし28等の大きさを、距
離りの調整範囲などの要求される性能に応じて自由に変
更でき、設計自由度か飛躍的に向上することとなる。
41の先端外周面41aの直径には同等影響が及ばない
ので、凹部27の形状や調整ねし28等の大きさを、距
離りの調整範囲などの要求される性能に応じて自由に変
更でき、設計自由度か飛躍的に向上することとなる。
なお、上記実施例では特にコーナ角θかほぼ45°をな
す例について説明したが、例えば、第11図及び第12
図に示すように、コーナ角θか15°〜30°程度の比
較的浅い角度の正面フライスに適用した場合でも、同様
の効果を奏することができるのは勿論である。
す例について説明したが、例えば、第11図及び第12
図に示すように、コーナ角θか15°〜30°程度の比
較的浅い角度の正面フライスに適用した場合でも、同様
の効果を奏することができるのは勿論である。
次に、第13図ないし第17図を参照して、凹部27の
周囲に形成される切欠溝31(第3図及び第4図参照)
の形状を変更した例を説明する。
周囲に形成される切欠溝31(第3図及び第4図参照)
の形状を変更した例を説明する。
第13図及び第14図は、工具本体50の外周部に、凹
部27を貫いて拘束面26bと平行に延在する複数の切
欠溝51を形成し、これら切欠溝51の両端をチップポ
ケット25に開口させたものである。
部27を貫いて拘束面26bと平行に延在する複数の切
欠溝51を形成し、これら切欠溝51の両端をチップポ
ケット25に開口させたものである。
この例によれば、調整ねじ28を捩込むことにより、凹
部27の周囲が切欠溝51を境として上下方向に変形す
るので、例えば第12図に示すように、凹部27の一部
のみを切り欠く場合に比して調整ねじ28による調整範
囲が拡大するという効果を奏する。なお、この例では特
に切欠溝51の両端をチップポケット25に開口させて
いるが、切欠溝51の両端から凹部27までの長さが十
分に大きければ、あえてチップポケット25に開口させ
なくとも同等の効果を発揮できる。
部27の周囲が切欠溝51を境として上下方向に変形す
るので、例えば第12図に示すように、凹部27の一部
のみを切り欠く場合に比して調整ねじ28による調整範
囲が拡大するという効果を奏する。なお、この例では特
に切欠溝51の両端をチップポケット25に開口させて
いるが、切欠溝51の両端から凹部27までの長さが十
分に大きければ、あえてチップポケット25に開口させ
なくとも同等の効果を発揮できる。
また、第15図は、工具本体60の外周部に形成される
切欠溝61を、一端が凹部27に開口し、かつ拘束面2
6bと平行に延びる第1の切欠溝62と、この第1の切
欠溝62の他端と連通し、かつ第1の切欠溝62と直交
する方向に延在して先端か取付溝24に開口する第2の
切欠溝63とから構成したものである。
切欠溝61を、一端が凹部27に開口し、かつ拘束面2
6bと平行に延びる第1の切欠溝62と、この第1の切
欠溝62の他端と連通し、かつ第1の切欠溝62と直交
する方向に延在して先端か取付溝24に開口する第2の
切欠溝63とから構成したものである。
この例では、工具本体60の外周部のうち、凹部27及
び調整ねし28か配置される部分が、チップポケット2
5及び第2の切欠溝63に挟まれて突起状に形成される
ため、凹部27の周囲の弾性変形が一層生じ易くなり、
従って、より小さい力で振れ調整作業を行うことができ
る。
び調整ねし28か配置される部分が、チップポケット2
5及び第2の切欠溝63に挟まれて突起状に形成される
ため、凹部27の周囲の弾性変形が一層生じ易くなり、
従って、より小さい力で振れ調整作業を行うことができ
る。
そして、第16図は、工具本体70の外周部に、該工具
本体70の側面視において取付溝24やチップ取付座2
6とほぼ同一方向へ延在する切欠溝71を形成し、この
切欠溝71の一端を凹部27に、他端を取付溝24にそ
れぞれ開口させるとともに、上記切欠溝71の開口端よ
りも工具本体70の回転方向前方側(図中矢印A ′j
5fi)にチップ拘束面26bを形成したちのである。
本体70の側面視において取付溝24やチップ取付座2
6とほぼ同一方向へ延在する切欠溝71を形成し、この
切欠溝71の一端を凹部27に、他端を取付溝24にそ
れぞれ開口させるとともに、上記切欠溝71の開口端よ
りも工具本体70の回転方向前方側(図中矢印A ′j
5fi)にチップ拘束面26bを形成したちのである。
この例では、調整ねじ28を締付けることにより、切欠
溝71の周囲が該切欠溝71を境として左右方向(図中
矢印A、B方向)に押し広げられ、これに伴ってチップ
7が拘束面26bに押圧されて工具先端側に押し出され
るので、上記各実施例と同様に振れ調整作業を行うこと
ができる。
溝71の周囲が該切欠溝71を境として左右方向(図中
矢印A、B方向)に押し広げられ、これに伴ってチップ
7が拘束面26bに押圧されて工具先端側に押し出され
るので、上記各実施例と同様に振れ調整作業を行うこと
ができる。
また、第17図は、第16図に示す例と同様の切欠溝7
1を有する正面フライスにおいて、切欠溝7】の開口端
よりも工具回転方向後方側(図中矢印B方向)にチップ
拘束面26bを形成し、さらに拘束面26bに隣接して
第15図に示す例と同様の第2の切欠溝72を形成した
ものである。
1を有する正面フライスにおいて、切欠溝7】の開口端
よりも工具回転方向後方側(図中矢印B方向)にチップ
拘束面26bを形成し、さらに拘束面26bに隣接して
第15図に示す例と同様の第2の切欠溝72を形成した
ものである。
この例では、調整ねじ28を締付けることによって、切
欠溝71の周囲か左右(図中矢印A、B)方向へ押し広
げられる点で第16図に示す例と同様であるが、この変
形に伴って拘束面26bかチップ7の側面7bから後退
する点で相違する。
欠溝71の周囲か左右(図中矢印A、B)方向へ押し広
げられる点で第16図に示す例と同様であるが、この変
形に伴って拘束面26bかチップ7の側面7bから後退
する点で相違する。
従って、チップ7を工具先端から突き出す場合には、上
記各実施例とは逆に調整ねじ28を緩める方向に回転さ
せ、チップ7を工具基端側へ後退させる場合には、調整
ねじ28を締付は方向に回転させる必要があるが、いず
れにしても調整ねじ28の捩込み量を変化させることで
振れ調整作業を行い得る点においては上述した各実施例
と同様の効果を奏するものである。
記各実施例とは逆に調整ねじ28を緩める方向に回転さ
せ、チップ7を工具基端側へ後退させる場合には、調整
ねじ28を締付は方向に回転させる必要があるが、いず
れにしても調整ねじ28の捩込み量を変化させることで
振れ調整作業を行い得る点においては上述した各実施例
と同様の効果を奏するものである。
次に、第18図ないし第20図を参照して、凹部27及
び調整ねし28を変更した例を説明する。
び調整ねし28を変更した例を説明する。
第18図及び第19図は、工具本体80の外周部に形成
される凹部81が、拘束面26bとほぼ平行をなすテー
パ面82aを何する角穴(穴部)82と、この角穴82
に連なって延ひるめねじ部30とから構成されるととも
に、該凹部81に挿入される調整ねじ83が、上記めね
じ部30と螺合するスタッドポルト84と、このスタッ
トポルト84と螺合し、かつ角穴82のテーパ面82a
と宝着するテーパ面85aを有する楔部材(押圧部)8
5とから構成されてなるもので、上記角穴82の一端側
に凹部81及び取付溝24に開口する切欠溝86が形成
される点では上述した第15図、第17図に示す例と同
様である。
される凹部81が、拘束面26bとほぼ平行をなすテー
パ面82aを何する角穴(穴部)82と、この角穴82
に連なって延ひるめねじ部30とから構成されるととも
に、該凹部81に挿入される調整ねじ83が、上記めね
じ部30と螺合するスタッドポルト84と、このスタッ
トポルト84と螺合し、かつ角穴82のテーパ面82a
と宝着するテーパ面85aを有する楔部材(押圧部)8
5とから構成されてなるもので、上記角穴82の一端側
に凹部81及び取付溝24に開口する切欠溝86が形成
される点では上述した第15図、第17図に示す例と同
様である。
ここで、上記スタンドポルト84は、上記めねじ部30
と螺合するおねじ部84aと、上記楔部材85のねし穴
85bと螺合する従動ねじ部84bとを有してなるもの
で、これらおねじ部84a及び従動ねし部84bのねじ
れ方向は互いに逆方向とされている。
と螺合するおねじ部84aと、上記楔部材85のねし穴
85bと螺合する従動ねじ部84bとを有してなるもの
で、これらおねじ部84a及び従動ねし部84bのねじ
れ方向は互いに逆方向とされている。
この例では、上記スタッドホルト84のおねじ部84a
を、めねじ部30に対して締付は方向へ回転させた場合
、スタッドボルト84全体が工具径方向中心側へ移動す
ると同時に、従動ねじ部84bが楔部材85のねし穴8
5bに対して緩み方向、すなわち、楔部材85に対して
工具外周側へ抜ける方向へ回転するので、楔部材85が
角穴82の内部へ引き込まれ、これに伴って角穴82の
テーバ面82aが楔部材85のテーバ面85aに押圧さ
れて拘束面26bが工具先端側に押し出されることとな
る。また、逆にスタッドボルト84のおねじ部84.
aをめねじ部30に対して緩み方向へ回転させた場合に
は、楔部材85が角穴82の外部へ押し出され、拘束面
26bが工具基端側へ後退する。
を、めねじ部30に対して締付は方向へ回転させた場合
、スタッドボルト84全体が工具径方向中心側へ移動す
ると同時に、従動ねじ部84bが楔部材85のねし穴8
5bに対して緩み方向、すなわち、楔部材85に対して
工具外周側へ抜ける方向へ回転するので、楔部材85が
角穴82の内部へ引き込まれ、これに伴って角穴82の
テーバ面82aが楔部材85のテーバ面85aに押圧さ
れて拘束面26bが工具先端側に押し出されることとな
る。また、逆にスタッドボルト84のおねじ部84.
aをめねじ部30に対して緩み方向へ回転させた場合に
は、楔部材85が角穴82の外部へ押し出され、拘束面
26bが工具基端側へ後退する。
従って、これらの図に示す例でも、調整ねじ83のスタ
ッドボルト84のねじ込み量を調整することで、上述し
た各実施例と同様に振れ調整作業を行い得る。しかも、
この例では、調整ねじ83の楔部材85が、角穴82の
テーバ面82aをその全面に渡って拘束面26bとほぼ
直交する方向へ押圧するので、上述した各実施例のよう
に円形のテーパ穴29の内壁を押圧する場合に比して拘
束面26bの変位量か増大する。
ッドボルト84のねじ込み量を調整することで、上述し
た各実施例と同様に振れ調整作業を行い得る。しかも、
この例では、調整ねじ83の楔部材85が、角穴82の
テーバ面82aをその全面に渡って拘束面26bとほぼ
直交する方向へ押圧するので、上述した各実施例のよう
に円形のテーパ穴29の内壁を押圧する場合に比して拘
束面26bの変位量か増大する。
なお、第18図及び第19図に示す例では、切欠溝86
を角穴82の一方の側にのみ設けているが、第20図に
示すように、角穴82の両側に切欠溝86を形成しても
良い。
を角穴82の一方の側にのみ設けているが、第20図に
示すように、角穴82の両側に切欠溝86を形成しても
良い。
以上の各実施例では、チップ7の側面7bを拘束面26
bと直接密着させる構成の正面フライスについて説明し
たが、本発明はこれに限るものでなく、例えば第21図
ないし第23図に示すように、チップ取付座26に、上
述した従来の正面フライス1と同様のサポータ8を装着
し、このサポータ8にチップ7を装着するとともに、サ
ポータ8の端面8aと拘束面26bとを密着させる構成
とした場合でも、拘束面26bの背後に凹部27及び調
整ねじ28を配設し、チップ7をサポータ8とともに工
具軸線方向へ移動させることで振れ調整作業を行うこと
ができる。なお、この場合、サポータ8の幅Sは調整す
る必要かないから、用意するサポータ8の種類か1種類
で足りることは勿論である。
bと直接密着させる構成の正面フライスについて説明し
たが、本発明はこれに限るものでなく、例えば第21図
ないし第23図に示すように、チップ取付座26に、上
述した従来の正面フライス1と同様のサポータ8を装着
し、このサポータ8にチップ7を装着するとともに、サ
ポータ8の端面8aと拘束面26bとを密着させる構成
とした場合でも、拘束面26bの背後に凹部27及び調
整ねじ28を配設し、チップ7をサポータ8とともに工
具軸線方向へ移動させることで振れ調整作業を行うこと
ができる。なお、この場合、サポータ8の幅Sは調整す
る必要かないから、用意するサポータ8の種類か1種類
で足りることは勿論である。
また、上記各実施例では、すべて正面フライスに本発明
を適用した例を説明したが、本発明はこれに止どまるも
のでなく、その他種々のスローアウェイ弐カッタに適用
できる。
を適用した例を説明したが、本発明はこれに止どまるも
のでなく、その他種々のスローアウェイ弐カッタに適用
できる。
例えば、第24図ないし第26図は、本発明をサイトカ
ッタに適用した例を示すものであり、この例では、円板
状をなす工具本体90の外周部に取付溝24及びチップ
取付座26が形成され、これらチップ取付座26の拘束
面26bの背後に上述した凹部27及び調整ねじ28が
配設されるとともに、上記各チップ取付座26にチップ
7が千鳥状に装着されてなるものである。
ッタに適用した例を示すものであり、この例では、円板
状をなす工具本体90の外周部に取付溝24及びチップ
取付座26が形成され、これらチップ取付座26の拘束
面26bの背後に上述した凹部27及び調整ねじ28が
配設されるとともに、上記各チップ取付座26にチップ
7が千鳥状に装着されてなるものである。
この例によれば、調整ねじ28の捩込み量を調整するこ
とにより、工具本体90の両側面90a、90bからの
チップ7の突出量δを調整できるので、当該サイトカッ
タの切削幅Eを所望の値に精度良く一致させることかで
きる。
とにより、工具本体90の両側面90a、90bからの
チップ7の突出量δを調整できるので、当該サイトカッ
タの切削幅Eを所望の値に精度良く一致させることかで
きる。
この他にも、例えば第26図ないし第28図にホすよう
に、略円柱状の工具本体100の先端外周部の取付溝2
4に複数のチップ7をサポータ8を介して装着する構成
のエンドミルにおいても、サポータ8の端面8aと当接
するチップ取付座26の拘束面26bよりも工具基端側
に、上述した凹部27及び調整ねし28を配設すること
により、チップ7の工具先端100aからの突出量δを
調整できる。なお、この例では、サポータ8を、そのボ
ルト孔101に挿通されるボルトI○2によって工具本
体100に装着しているため、サポータ8を交換するこ
となく突出量δを調整するには、ボルト孔101をボル
ト102よりもやや大径に形成するが、工具軸線方向に
延びる長穴状に形成する等して、サポータ8の位置を変
更できるように配慮する必要がある。
に、略円柱状の工具本体100の先端外周部の取付溝2
4に複数のチップ7をサポータ8を介して装着する構成
のエンドミルにおいても、サポータ8の端面8aと当接
するチップ取付座26の拘束面26bよりも工具基端側
に、上述した凹部27及び調整ねし28を配設すること
により、チップ7の工具先端100aからの突出量δを
調整できる。なお、この例では、サポータ8を、そのボ
ルト孔101に挿通されるボルトI○2によって工具本
体100に装着しているため、サポータ8を交換するこ
となく突出量δを調整するには、ボルト孔101をボル
ト102よりもやや大径に形成するが、工具軸線方向に
延びる長穴状に形成する等して、サポータ8の位置を変
更できるように配慮する必要がある。
なお、第1図ないし第28図で説明した各実施例では、
凹部27.82を押し広げる押圧手段として調整ねし2
8.83を用いたが、本発明はこれに限るものではなく
、例えば凹部27等の内部に油圧作動油を封入し、この
作動油の圧力を増減させることによっても拘束面26b
の位置を変化させて振れ調整を行うことができ、この他
にも種々の抑圧手段を用いて良い。
凹部27.82を押し広げる押圧手段として調整ねし2
8.83を用いたが、本発明はこれに限るものではなく
、例えば凹部27等の内部に油圧作動油を封入し、この
作動油の圧力を増減させることによっても拘束面26b
の位置を変化させて振れ調整を行うことができ、この他
にも種々の抑圧手段を用いて良い。
[発明の効果]
以上説明したように、この発明によれば、抑圧手段で凹
部を押し広げることによって拘束面の位置を変化させて
チップの振れ調整作業を行うことができるので、従来の
ように振れ調整用の部品を交換する等の煩雑な作業を行
う必要が一切なく、従って、チップの振れ調整作業を容
易かつ迅速に行って作業効率を大幅に向上させることが
できる。
部を押し広げることによって拘束面の位置を変化させて
チップの振れ調整作業を行うことができるので、従来の
ように振れ調整用の部品を交換する等の煩雑な作業を行
う必要が一切なく、従って、チップの振れ調整作業を容
易かつ迅速に行って作業効率を大幅に向上させることが
できる。
また、振れ調整用の部品を別に設ける必要がないことか
ら、工具の保守管理の手間か大幅に軽減され、従って、
部品管理に要するコストも大幅に低減させることができ
る。
ら、工具の保守管理の手間か大幅に軽減され、従って、
部品管理に要するコストも大幅に低減させることができ
る。
そして、凹部に開口する切欠溝を設けた場合には、凹部
を容易に押し広げることができるので、振れ調整作業時
の調整範囲か拡大する。
を容易に押し広げることができるので、振れ調整作業時
の調整範囲か拡大する。
さらに、凹部を穴部とめねじ部とから構成する一方で、
押圧手段を押圧部とおねし部とから構成し、これら穴部
及び押圧部の少なくとも一方をテーパ面に形成した場合
には、おねじ部のめねじ部に対する捩込み量を変化させ
ることによって、押圧部が穴部の内壁を押圧する力を変
化させることができるので、上記振れ調整作業を一層容
易に行うことができる。そして、これら穴部や押圧部等
が形成される工具外周部をチップの外周端部よりも工具
中心側に後退する円筒面状に形成した場合には、工具外
周部を工具外周側に拡大させることなく、上記おねじ部
や押圧部の大きさを自由に設定できるので、凹部及び抑
圧手段の設計自由度が向上するとともに、特に被削材の
隔部分の加工時に、被削材の壁面と工具本体との干渉を
防止して削り残し幅を最小限に止どめることができる。
押圧手段を押圧部とおねし部とから構成し、これら穴部
及び押圧部の少なくとも一方をテーパ面に形成した場合
には、おねじ部のめねじ部に対する捩込み量を変化させ
ることによって、押圧部が穴部の内壁を押圧する力を変
化させることができるので、上記振れ調整作業を一層容
易に行うことができる。そして、これら穴部や押圧部等
が形成される工具外周部をチップの外周端部よりも工具
中心側に後退する円筒面状に形成した場合には、工具外
周部を工具外周側に拡大させることなく、上記おねじ部
や押圧部の大きさを自由に設定できるので、凹部及び抑
圧手段の設計自由度が向上するとともに、特に被削材の
隔部分の加工時に、被削材の壁面と工具本体との干渉を
防止して削り残し幅を最小限に止どめることができる。
第1図ないし第5図は本発明を正面フライスに適用した
実施例を示すもので、第1図は正面フライスの軸方向断
面図、第2図は第1図における1方向からの矢視図、第
3図は第1図における■方向からの矢視図、第4図は工
具本体の先端外周部の形状をこれらに装着される部品を
取り外した状態で示す図、第5図は調整ねじのねじ込み
量とチップの振れ量との相関関係を示す図、 第6図ないし第10図は本発明の他の実施例を示す図で
、第6図は正面フライスの軸方向断面図、第7図は第6
図における■方向からの矢視図、第8図は第6図におけ
る■方向からの矢視図、第9図はチップが装着される工
具本体先端部を拡大して示す断面図、第10図は従来の
正面フライスに本発明をそのまま適用した場合の例を示
す断面図、第11図及び第12図は第6図ないし第9図
に示す実施例を変形した例を示す図で、第11図は正面
フライスの軸方向断面図、第12図は第11図の■方向
からの矢視図、 第13図ないし第17図はいずれも切欠溝を変更した例
を示す図で、第13図は工具周方向に延びる切欠溝を形
成した例における工具本体の外周部を示す図、第14図
は第13図の■−■線における断面図、第15図は切欠
溝を2種類の溝の組み合わせて構成した例における工具
外周部を示す図、第16図は切欠溝の延在方向を変更し
た例における工具外周部を示す図、第17図は第16図
をさらに変形した例における工具外周部を示す図、第1
8図及び第19図は押圧手段を変更した例を示す図で、
第18図は工具外周部を示す図、第19図は第18図の
■−■線における断面図、第20図は第18図に示す例
をさらに変形した例における工具外周部を示す図、 第21図ないし第23図はサポータを用いてチップを装
着する正面フライスに本発明を適用した例を示す図で、
第21図は正面フライスの軸方向断面図、第22図は第
21図における■方向からの矢視図、第23図は第21
図におけるIX方向からの矢視図、 第24図及び第25図はサイドカッタに本発明を適用し
た例を示す図で、第24図はサイドカッタの外周部を展
開した状態で示す図、第25図は側面図、 第26図ないし第28図はエンドミルに本発明を適用し
た例を示す図で、第26図は側面図、第27図は第26
図におけるX方向からの矢視図、第28図は第26図に
おけるX方向からの矢視図、第29図及び第30図は従
来の正面フライスの一例を示す図で、第29図は軸方向
断面図、第30図は底面図である。 7・・・・スローアウェイチップ、21・41・50・
60・70・80・90・100・・・工具本体、24
・・・取付溝、26b・・・・・拘束面、27・81
・凹部、28・83・・・・・・調整ねしく抑圧手
段)、29・・・・テーパ穴(穴部)、30・・・・・
・めねじ部、31 ・51・61・71・72・86
・・切欠溝、35・・・・・・おねじ部、36・・・
・・・押圧部、82・・・・・角穴(穴部)、84a・
・・おねじ部、85・・楔部材(押圧部)。
実施例を示すもので、第1図は正面フライスの軸方向断
面図、第2図は第1図における1方向からの矢視図、第
3図は第1図における■方向からの矢視図、第4図は工
具本体の先端外周部の形状をこれらに装着される部品を
取り外した状態で示す図、第5図は調整ねじのねじ込み
量とチップの振れ量との相関関係を示す図、 第6図ないし第10図は本発明の他の実施例を示す図で
、第6図は正面フライスの軸方向断面図、第7図は第6
図における■方向からの矢視図、第8図は第6図におけ
る■方向からの矢視図、第9図はチップが装着される工
具本体先端部を拡大して示す断面図、第10図は従来の
正面フライスに本発明をそのまま適用した場合の例を示
す断面図、第11図及び第12図は第6図ないし第9図
に示す実施例を変形した例を示す図で、第11図は正面
フライスの軸方向断面図、第12図は第11図の■方向
からの矢視図、 第13図ないし第17図はいずれも切欠溝を変更した例
を示す図で、第13図は工具周方向に延びる切欠溝を形
成した例における工具本体の外周部を示す図、第14図
は第13図の■−■線における断面図、第15図は切欠
溝を2種類の溝の組み合わせて構成した例における工具
外周部を示す図、第16図は切欠溝の延在方向を変更し
た例における工具外周部を示す図、第17図は第16図
をさらに変形した例における工具外周部を示す図、第1
8図及び第19図は押圧手段を変更した例を示す図で、
第18図は工具外周部を示す図、第19図は第18図の
■−■線における断面図、第20図は第18図に示す例
をさらに変形した例における工具外周部を示す図、 第21図ないし第23図はサポータを用いてチップを装
着する正面フライスに本発明を適用した例を示す図で、
第21図は正面フライスの軸方向断面図、第22図は第
21図における■方向からの矢視図、第23図は第21
図におけるIX方向からの矢視図、 第24図及び第25図はサイドカッタに本発明を適用し
た例を示す図で、第24図はサイドカッタの外周部を展
開した状態で示す図、第25図は側面図、 第26図ないし第28図はエンドミルに本発明を適用し
た例を示す図で、第26図は側面図、第27図は第26
図におけるX方向からの矢視図、第28図は第26図に
おけるX方向からの矢視図、第29図及び第30図は従
来の正面フライスの一例を示す図で、第29図は軸方向
断面図、第30図は底面図である。 7・・・・スローアウェイチップ、21・41・50・
60・70・80・90・100・・・工具本体、24
・・・取付溝、26b・・・・・拘束面、27・81
・凹部、28・83・・・・・・調整ねしく抑圧手
段)、29・・・・テーパ穴(穴部)、30・・・・・
・めねじ部、31 ・51・61・71・72・86
・・切欠溝、35・・・・・・おねじ部、36・・・
・・・押圧部、82・・・・・角穴(穴部)、84a・
・・おねじ部、85・・楔部材(押圧部)。
Claims (4)
- (1)軸線回りに回転せしめられる工具本体の外周部に
、該工具本体の一端及び外周に開口する取付溝が形成さ
れ、この取付溝内に、スローアウエイチツプが着脱自在
に取り付けられてなるスローアウエイ式カッタにおいて
、 上記工具本体の上記取付溝内に、上記スローアウエイチ
ツプの工具本体他端側を向く側面と対向して該スローア
ウエイチツプの工具軸線方向の移動を拘束する拘束面を
形成し、この拘束面よりも上記工具本体の他端側に位置
する工具本体の外周部に、該工具本体の中心側へ陥没す
る凹部を形成し、この凹部内に、該凹部の内壁を押圧し
て凹部を押し広げる押圧手段を設けたことを特徴とする
スローアウエイ式カッタ。 - (2)上記工具本体の外周部に、上記凹部に開口する切
欠溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
スローアウエイ式カッタ。 - (3)上記凹部が、工具本体の外周部に開口する穴部と
、この穴部よりも工具径方向中心側に位置するめねじ部
とから構成されるとともに、上記押圧手段が、上記穴部
の内壁と当接する押圧部と、上記めねじ部と螺合して上
記押圧部を上記穴部の軸方向に移動させるおねじ部とか
ら構成されてなり、これら穴部の内壁と押圧部の周面と
の少なくともいずれか一方がテーパ面状に形成されてい
ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスロー
アウエイ式カッタ。 - (4)上記凹部が形成される上記工具本体の外周部が、
上記スローアウエイチツプの工具外周側の端部よりも工
具径方向中心側に後退する円筒面状に形成されているこ
とを特徴とする請求項3記載のスローアウエイ式カッタ
。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/540,203 US5102269A (en) | 1989-06-20 | 1990-06-19 | Insert cutter |
EP90111669A EP0404110B1 (en) | 1989-06-20 | 1990-06-20 | Insert cutter |
DE69011983T DE69011983T2 (de) | 1989-06-20 | 1990-06-20 | Werkzeug mit Schneideinsätzen. |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-157847 | 1989-06-20 | ||
JP15784789 | 1989-06-20 | ||
JP3301890 | 1990-03-29 | ||
JP2-33018 | 1990-03-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03277413A true JPH03277413A (ja) | 1991-12-09 |
JP3097101B2 JP3097101B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=26371644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02145940A Expired - Fee Related JP3097101B2 (ja) | 1989-06-20 | 1990-06-04 | スローアウエイ式カツタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3097101B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0572314U (ja) * | 1992-03-11 | 1993-10-05 | 東芝タンガロイ株式会社 | 正面フライス |
JP2009516600A (ja) * | 2005-11-21 | 2009-04-23 | デグテック エルティーディー | 切削工具 |
JP2013111699A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Mitsubishi Materials Corp | 微調整式切削工具 |
-
1990
- 1990-06-04 JP JP02145940A patent/JP3097101B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0572314U (ja) * | 1992-03-11 | 1993-10-05 | 東芝タンガロイ株式会社 | 正面フライス |
JP2009516600A (ja) * | 2005-11-21 | 2009-04-23 | デグテック エルティーディー | 切削工具 |
JP4867992B2 (ja) * | 2005-11-21 | 2012-02-01 | デグテック エルティーディー | 切削工具 |
US8961074B2 (en) | 2005-11-21 | 2015-02-24 | Taegutec, Ltd. | Cutting tool |
JP2013111699A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Mitsubishi Materials Corp | 微調整式切削工具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3097101B2 (ja) | 2000-10-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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