JPH03275457A - 上包包装品 - Google Patents
上包包装品Info
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- JPH03275457A JPH03275457A JP7335390A JP7335390A JPH03275457A JP H03275457 A JPH03275457 A JP H03275457A JP 7335390 A JP7335390 A JP 7335390A JP 7335390 A JP7335390 A JP 7335390A JP H03275457 A JPH03275457 A JP H03275457A
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Landscapes
- Wrappers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はタバコ、チョコレートなどの紙箱やカセットテ
ープなどの一次包装品を、更に気密に或いは美しく包装
するためのいわゆるラッピングフィルムを用いた包装品
であって、開封にあたりテープ、糸、その他の線状物を
用いずに予め設けた引裂開始片を引裂ることにより、商
品を輪切り状に開封することができる上包包装品に関す
る。
ープなどの一次包装品を、更に気密に或いは美しく包装
するためのいわゆるラッピングフィルムを用いた包装品
であって、開封にあたりテープ、糸、その他の線状物を
用いずに予め設けた引裂開始片を引裂ることにより、商
品を輪切り状に開封することができる上包包装品に関す
る。
タバコ、チョコレートなどの紙箱やカセットテープなど
の商品は紙或いはプラスチック素材ですでに包装されて
いる。しかしながら、タバコやチョコレートのように香
気を有するものは単なる紙容器による包装では流通過程
で香気が逸散したり、害虫を誘引したり、湿気を吸収し
て品質を低下させたり、内容物を傷つけたりすることが
あった。
の商品は紙或いはプラスチック素材ですでに包装されて
いる。しかしながら、タバコやチョコレートのように香
気を有するものは単なる紙容器による包装では流通過程
で香気が逸散したり、害虫を誘引したり、湿気を吸収し
て品質を低下させたり、内容物を傷つけたりすることが
あった。
これらの弊害を防止するため、すでに包装した商品を、
ラッピングフィルムと呼ばれるプラスチック製フィルム
で更に気密に包装し、内容物を保護する上包包装が行わ
れている。また、上包包装は外観が優れているため、単
に商品を美しく見せるための目的でも使用されている。
ラッピングフィルムと呼ばれるプラスチック製フィルム
で更に気密に包装し、内容物を保護する上包包装が行わ
れている。また、上包包装は外観が優れているため、単
に商品を美しく見せるための目的でも使用されている。
ラッピングフィルムは通常透明であるが強靭であり、確
実に融着されているため、手指の力のみでは開封するこ
とができない。そこで、開封開始部位に指でつまめる大
きさの引裂開始片をフィルム端部に突出させ、この引裂
開始片の両側部がフィルムの端縁線と交わる部位に引裂
開始用のノツチを設け、更にこの引裂開始片から破れを
誘導させる部位に、より強靭なカットテープ、糸などの
線状物を融着し、引裂開始片を引張ることにより破れが
カットテープまたは糸などに沿って輪切り状に誘導され
るようになっている。カットテープまたは糸などは引裂
部位が一見して判明できるように顕著に判別できる色で
着色されているのが一般的である。
実に融着されているため、手指の力のみでは開封するこ
とができない。そこで、開封開始部位に指でつまめる大
きさの引裂開始片をフィルム端部に突出させ、この引裂
開始片の両側部がフィルムの端縁線と交わる部位に引裂
開始用のノツチを設け、更にこの引裂開始片から破れを
誘導させる部位に、より強靭なカットテープ、糸などの
線状物を融着し、引裂開始片を引張ることにより破れが
カットテープまたは糸などに沿って輪切り状に誘導され
るようになっている。カットテープまたは糸などは引裂
部位が一見して判明できるように顕著に判別できる色で
着色されているのが一般的である。
しかしながら、このような上包包装品は予めラッピング
フィルムにカットテープや糸などをホットメルト接着剤
や粘着剤など接着性物質を用いて融接着するため、テー
プまたは糸などの融接着工程が余分に加わり、機械装置
が複雑になるばかりでなく、包装工程も煩雑になる。ま
た、テープや糸の長さには限界があるため、糸の掛替え
のために機械の稼働を停止しなければならず稼働効率の
低下が不可避であった。しかも、薄いフィルムにカット
テープ融接着のための熱を加えるため、その余熱により
ラッピングフィルム自体が収縮したり、カール、シワ、
ツレなどを生じる。その結果、機械の稼働率の低下を来
したり、接着剤が流落するため往々にして不良製品が発
生した。
フィルムにカットテープや糸などをホットメルト接着剤
や粘着剤など接着性物質を用いて融接着するため、テー
プまたは糸などの融接着工程が余分に加わり、機械装置
が複雑になるばかりでなく、包装工程も煩雑になる。ま
た、テープや糸の長さには限界があるため、糸の掛替え
のために機械の稼働を停止しなければならず稼働効率の
低下が不可避であった。しかも、薄いフィルムにカット
テープ融接着のための熱を加えるため、その余熱により
ラッピングフィルム自体が収縮したり、カール、シワ、
ツレなどを生じる。その結果、機械の稼働率の低下を来
したり、接着剤が流落するため往々にして不良製品が発
生した。
そこで、カットテープ、糸、その他の線状物などの引裂
誘導手段を融接着しなくとも、ノツチによる最初の引裂
を確実に所期の方向、すなわち輪切り方向に誘導できる
引裂開始手段が求められていた。
誘導手段を融接着しなくとも、ノツチによる最初の引裂
を確実に所期の方向、すなわち輪切り方向に誘導できる
引裂開始手段が求められていた。
本発明は上記課題を解決することを目的とし、その構成
は、一次包装商品の外周をプラスチック製フィルムによ
り筒状に囲繞してフィルムの両側を封筒張りにより融着
し、該筒状フィルムの上下端部において余分のフィルム
を商品の外形に沿って折込み熱融着してなる上包包装品
において、上記封筒張りした外方のフィルムの一部を指
でつまめる長さに突出させ或いは未融着状態に保って引
裂開始片とし、該引裂開始片の両側部がフィルムの端縁
線と交わる部位にフィルムの横断方向に向かうノツチを
設けると共に、フィルムが延伸フィルムであって上包フ
ィルムを引裂誘導する方向の延伸倍率がこれと直交する
方向の延伸倍率の2倍以上であることを特徴とする。
は、一次包装商品の外周をプラスチック製フィルムによ
り筒状に囲繞してフィルムの両側を封筒張りにより融着
し、該筒状フィルムの上下端部において余分のフィルム
を商品の外形に沿って折込み熱融着してなる上包包装品
において、上記封筒張りした外方のフィルムの一部を指
でつまめる長さに突出させ或いは未融着状態に保って引
裂開始片とし、該引裂開始片の両側部がフィルムの端縁
線と交わる部位にフィルムの横断方向に向かうノツチを
設けると共に、フィルムが延伸フィルムであって上包フ
ィルムを引裂誘導する方向の延伸倍率がこれと直交する
方向の延伸倍率の2倍以上であることを特徴とする。
本発明において一次包装とは本発明の上包包装を行う以
前の包装を指称する。一般に箱状または筒状の商品であ
り、上包包装する場合にはラッピングフィルムとよばれ
るプラスチック製フィルムで長さ方向に囲繞し、一方の
端縁部上に他方の端縁部を重ね熱融着する。この方法は
いわゆる封筒張りと呼ばれる方法であり、この方法を実
施するためにはラッピングフィルムは両面が熱融着性の
素材であることを要する。ラッピングフィルムを筒状に
融着した後、上下端部にはみ出したフィルムは直方体の
商品の場合でも円柱状の商品の場合でも折りたたんで熱
融着し、気密に包装している。
前の包装を指称する。一般に箱状または筒状の商品であ
り、上包包装する場合にはラッピングフィルムとよばれ
るプラスチック製フィルムで長さ方向に囲繞し、一方の
端縁部上に他方の端縁部を重ね熱融着する。この方法は
いわゆる封筒張りと呼ばれる方法であり、この方法を実
施するためにはラッピングフィルムは両面が熱融着性の
素材であることを要する。ラッピングフィルムを筒状に
融着した後、上下端部にはみ出したフィルムは直方体の
商品の場合でも円柱状の商品の場合でも折りたたんで熱
融着し、気密に包装している。
本発明に使用するフィルムは、一般に積層フィルムであ
るが、熱融着性があれば単層でも差支えない。例えば単
層のリニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)
、高密度ポリエチレン、軸延伸ポリプロピレン(CPP
)、低重合度ポリプロピレンなどを使用することも可能
である。積層フィルムは本体フィルムとしてナイロン、
ポリエステル、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、
ポリ塩化ビニリデンなどが単独で或いは積層して使用さ
れる。更に本体フィルムの両面に熱融着性フィルムを積
層する。熱融着性フィルム層とじてはエチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、低密度ポリエチレン、アククチツ
クポリプロピレンなどが使用される。これら2種以上の
フィルムを積層するにあたっては公知の方法が使用され
、例えば共押出し法でもよく、フィルム同士を接着剤で
積層するいわゆるドライラミ法であってもよい。
るが、熱融着性があれば単層でも差支えない。例えば単
層のリニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)
、高密度ポリエチレン、軸延伸ポリプロピレン(CPP
)、低重合度ポリプロピレンなどを使用することも可能
である。積層フィルムは本体フィルムとしてナイロン、
ポリエステル、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、
ポリ塩化ビニリデンなどが単独で或いは積層して使用さ
れる。更に本体フィルムの両面に熱融着性フィルムを積
層する。熱融着性フィルム層とじてはエチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、低密度ポリエチレン、アククチツ
クポリプロピレンなどが使用される。これら2種以上の
フィルムを積層するにあたっては公知の方法が使用され
、例えば共押出し法でもよく、フィルム同士を接着剤で
積層するいわゆるドライラミ法であってもよい。
上包包装にあたっては、商品を包装するために適正な大
きさにフィルムを切断する。このとき、フィルムの封筒
張り部位の外方の側の端縁部の開封時引裂くべき部位に
引裂幅に2個のノツチを刻設する。このノツチ幅と一致
させて或いはより狭い幅で引裂開始片を突出させる。引
裂開始片は指でつまめる大きさであればよい。或いは2
個のノツチの幅とほぼ同等の幅でシリコン樹脂などをパ
ートコートして非融着部を設ける。この非融着部は融着
せずに浮いているため、突出していなくとも指でつまめ
るため引裂開始片として機能する。
きさにフィルムを切断する。このとき、フィルムの封筒
張り部位の外方の側の端縁部の開封時引裂くべき部位に
引裂幅に2個のノツチを刻設する。このノツチ幅と一致
させて或いはより狭い幅で引裂開始片を突出させる。引
裂開始片は指でつまめる大きさであればよい。或いは2
個のノツチの幅とほぼ同等の幅でシリコン樹脂などをパ
ートコートして非融着部を設ける。この非融着部は融着
せずに浮いているため、突出していなくとも指でつまめ
るため引裂開始片として機能する。
また、上記両者を併用した引裂開始片を設けることもで
きる。引裂開始片を突出させる場合には、フィルムを連
続して裁断する場合に封筒張りの上方を突出させれば封
筒張りの下方は凹部となるが、この凹部は封筒張りの融
着部の幅を越えない限り上包包装の気密性に影響しない
。
きる。引裂開始片を突出させる場合には、フィルムを連
続して裁断する場合に封筒張りの上方を突出させれば封
筒張りの下方は凹部となるが、この凹部は封筒張りの融
着部の幅を越えない限り上包包装の気密性に影響しない
。
ラッピングフィルムの引裂を伝播させる部位は線状に赤
や黒など目立つ色を用いて着色することが好ましい。そ
の存在を消費者に指示するためにも少なくとも引裂開始
片近辺には、目立つ色彩を施すことが好ましい。或いは
任意の模様を点在させてもよい。
や黒など目立つ色を用いて着色することが好ましい。そ
の存在を消費者に指示するためにも少なくとも引裂開始
片近辺には、目立つ色彩を施すことが好ましい。或いは
任意の模様を点在させてもよい。
ラッピングフィルムは引裂伝播方向に強く延伸されてい
ることを要する。従来の上包包装はテープをフィルムに
融着し、最初の引裂をテープにより好ましい方向に誘導
するものであるが、本発明はテープや糸を用いることな
く好ましい方向に誘導するものであり、そのためにはフ
ィルムが引裂伝播方向に強く延伸されていることを要す
る。引裂伝播方向のこれと直交する方向に対する延伸倍
率は2倍以上、好ましくは3倍〜6倍である。
ることを要する。従来の上包包装はテープをフィルムに
融着し、最初の引裂をテープにより好ましい方向に誘導
するものであるが、本発明はテープや糸を用いることな
く好ましい方向に誘導するものであり、そのためにはフ
ィルムが引裂伝播方向に強く延伸されていることを要す
る。引裂伝播方向のこれと直交する方向に対する延伸倍
率は2倍以上、好ましくは3倍〜6倍である。
また、フィルムを製造するに際しては第3図に示すよう
に、吐出口から引出されたフィルムは多数のローラーに
より放冷されつつ搬送される。同時に多数のピンチによ
りフィルム端部をつまんでヨコ方向に引張りヨコ延伸を
加える。タテ延伸は吐出口から離れるにつれ、ローラー
の回転速度を上げることにより得られる。この場合、ヨ
コ延伸倍率を高めると第4図の仮想線に示すような分子
の配向歪みが生じる。フィルムの中央部は長さ方向にほ
ぼ直交する方向に配向しているが、端部にいくにしたが
い、長さ方向に対して斜めに歪んで配向している。タテ
方向に延伸倍率を高める場合にはこの配向歪みが少ない
。配向歪みが存在すると、引裂開始片をつまんで引張る
と輪切り状に一周して破れた後、位置ずれして開封片の
あった位置より上または下が破れて上包フィルムを輪切
り状に2分割することができない。したがって、引張伝
播方向とタテ延伸方向とが一致するように裁断されてい
ることが好ましい。
に、吐出口から引出されたフィルムは多数のローラーに
より放冷されつつ搬送される。同時に多数のピンチによ
りフィルム端部をつまんでヨコ方向に引張りヨコ延伸を
加える。タテ延伸は吐出口から離れるにつれ、ローラー
の回転速度を上げることにより得られる。この場合、ヨ
コ延伸倍率を高めると第4図の仮想線に示すような分子
の配向歪みが生じる。フィルムの中央部は長さ方向にほ
ぼ直交する方向に配向しているが、端部にいくにしたが
い、長さ方向に対して斜めに歪んで配向している。タテ
方向に延伸倍率を高める場合にはこの配向歪みが少ない
。配向歪みが存在すると、引裂開始片をつまんで引張る
と輪切り状に一周して破れた後、位置ずれして開封片の
あった位置より上または下が破れて上包フィルムを輪切
り状に2分割することができない。したがって、引張伝
播方向とタテ延伸方向とが一致するように裁断されてい
ることが好ましい。
本発明は上包包装において、引裂を伝播したい方向に前
もって倍率の高い1軸延伸を施したフィルムを使用する
ことによりカットテープ、糸、その他の線状物を用いな
くとも、引裂を所期の方向に伝播できるものである。そ
の結果、カット用素材融着による稼働率の低下、不良品
の発生がなくなり、包装コストの大幅ダウン、無人化、
高速化が容易になる。
もって倍率の高い1軸延伸を施したフィルムを使用する
ことによりカットテープ、糸、その他の線状物を用いな
くとも、引裂を所期の方向に伝播できるものである。そ
の結果、カット用素材融着による稼働率の低下、不良品
の発生がなくなり、包装コストの大幅ダウン、無人化、
高速化が容易になる。
[実施例]
第1図はタバコの紙箱に上包包装を施した実施例の斜視
図、第2図は第1図の上包包装を設けるためのフィルム
の裁断方法を示す平面図である。
図、第2図は第1図の上包包装を設けるためのフィルム
の裁断方法を示す平面図である。
1はフィルムであり、本実施例においてはポリプロピレ
ンフィルムの両面にエチレン−プロピレン共重合体フィ
ルム層を設けたもので、3層共押出しにより製造したフ
ィルムを用いた。2は封筒張り部位であり、下方フィル
ムの端縁線3と上方フィルムの端縁線4とに挟まれた部
位である。5は引裂開始片であり、6はフィルムの端縁
線4と引裂開始片5の側部が交わる部位に引裂伝播方向
に向かって設けたノツチである。7は引裂伝播部位に設
けた着色部位であり、本実施例では小さい模様を連続的
に施した。8は引裂開始片5を突出させて裁断したため
に生じた凹部である。9は上部折りたたみ線であり、1
0は下部折りたたみ線である。第2図中の矢印Aはフィ
ルム1の延伸方向である。
ンフィルムの両面にエチレン−プロピレン共重合体フィ
ルム層を設けたもので、3層共押出しにより製造したフ
ィルムを用いた。2は封筒張り部位であり、下方フィル
ムの端縁線3と上方フィルムの端縁線4とに挟まれた部
位である。5は引裂開始片であり、6はフィルムの端縁
線4と引裂開始片5の側部が交わる部位に引裂伝播方向
に向かって設けたノツチである。7は引裂伝播部位に設
けた着色部位であり、本実施例では小さい模様を連続的
に施した。8は引裂開始片5を突出させて裁断したため
に生じた凹部である。9は上部折りたたみ線であり、1
0は下部折りたたみ線である。第2図中の矢印Aはフィ
ルム1の延伸方向である。
第3図はフィルムの製造方法を示す説明図であり、吐出
口11から溶融樹脂が押出される。押し出されたフィル
ム1はタテ方向(矢印B方向)にローラー(図示を省略
した)により引張られると同時に矢印Cに示すようにヨ
コ方向にも引張られる。第4図はヨコ方向延伸倍率が高
い場合に生じる配向歪みを拡大して示した平面図である
。フィルムの中央部を用いれば問題ないが、フィルムの
端部を用いる場合には引張開始片を引張っても破れは着
色部位7よりややずれて誘導されるおそれがある。
口11から溶融樹脂が押出される。押し出されたフィル
ム1はタテ方向(矢印B方向)にローラー(図示を省略
した)により引張られると同時に矢印Cに示すようにヨ
コ方向にも引張られる。第4図はヨコ方向延伸倍率が高
い場合に生じる配向歪みを拡大して示した平面図である
。フィルムの中央部を用いれば問題ないが、フィルムの
端部を用いる場合には引張開始片を引張っても破れは着
色部位7よりややずれて誘導されるおそれがある。
第5図には本発明包装品における引裂開始片周辺の拡大
図を示した。(a)は実施例1及び2に示すように引裂
開始片5が突出している場合である。
図を示した。(a)は実施例1及び2に示すように引裂
開始片5が突出している場合である。
(b)は引裂開始片が全く突出していない場合であり、
この場合には2個のノツチ6に挟まれた部位を非融着部
12として引裂開始片とする。非融着部12は例えばこ
の部位のみにシリコン樹脂層をパートコートすることに
より得られる。(C)はわずかな突出部5とわずかな非
融着部12からなる引裂開始片を示した。第5図、(a
)、(b)及び(C)のいずれを用いても差支えない。
この場合には2個のノツチ6に挟まれた部位を非融着部
12として引裂開始片とする。非融着部12は例えばこ
の部位のみにシリコン樹脂層をパートコートすることに
より得られる。(C)はわずかな突出部5とわずかな非
融着部12からなる引裂開始片を示した。第5図、(a
)、(b)及び(C)のいずれを用いても差支えない。
本発明により、カットテープや糸をフィルムに融着する
工程が省略されるため、機械装置及び工程が簡略化され
、生産性が向上し、大幅なコストダウンが可能になり、
上包包装を各種の商品により簡易に施すことが可能にな
った。
工程が省略されるため、機械装置及び工程が簡略化され
、生産性が向上し、大幅なコストダウンが可能になり、
上包包装を各種の商品により簡易に施すことが可能にな
った。
図面は本発明の実施例を示し、第1図はタバコの紙箱に
上包包装を施した斜視図、第2図は第1図の上包包装を
設けるためのフィルムの裁断方法を示す平面図、第3図
はフィルムの製造方法を示す説明図、第4図はフィルム
の1例の平面図、第5図は本発明包装品における引裂開
始片周辺の拡大図である。 図面中、符号 1はフィルム、2は封筒張り部位、 3.4は端縁線、5は引裂開始片、6はノツチ、7は着
色部位、8は凹部、9は下部折りたたみ線、10は上部
折りたたみ線、11は吐出口、12は非融着部である。 第1図
上包包装を施した斜視図、第2図は第1図の上包包装を
設けるためのフィルムの裁断方法を示す平面図、第3図
はフィルムの製造方法を示す説明図、第4図はフィルム
の1例の平面図、第5図は本発明包装品における引裂開
始片周辺の拡大図である。 図面中、符号 1はフィルム、2は封筒張り部位、 3.4は端縁線、5は引裂開始片、6はノツチ、7は着
色部位、8は凹部、9は下部折りたたみ線、10は上部
折りたたみ線、11は吐出口、12は非融着部である。 第1図
Claims (3)
- (1)一次包装商品の外周をプラスチック製フィルムに
より筒状に囲繞してフィルムの両端を封筒張りにより融
着し、該筒状フィルムの上下端部において余分のフィル
ムを商品の外形に沿って折込み熱融着してなる上包包装
品において、上記封筒張りした外方のフィルムの一部を
指でつまめる長さに突出させ或いは未融着状態に保って
引裂開始片とし、該引裂開始片の両側部がフィルムの端
縁線と交わる部位にフィルムの横断方向に向かうノッチ
を設けると共に、フィルムが延伸フィルムであって上包
フィルムを引裂誘導する方向の延伸倍率がこれと直交す
る方向の延伸倍率の2倍以上である上包包装品。 - (2)上記引裂開始片を含めてフィルムを引裂誘導する
部位に局所的、間歇的或いは全体にわたって線状の着色
或いは連続模様を設けたことを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載の上包包装品。 - (3)延伸フィルムとして、タテ延伸倍率がヨコ延伸倍
率の2〜6倍のフィルムが使用されている特許請求の範
囲第1項または第2項記載の上包包装品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7335390A JPH03275457A (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | 上包包装品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7335390A JPH03275457A (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | 上包包装品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03275457A true JPH03275457A (ja) | 1991-12-06 |
Family
ID=13515717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7335390A Pending JPH03275457A (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | 上包包装品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03275457A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016104651A (ja) * | 2012-02-13 | 2016-06-09 | ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッドBritish American Tobacco (Investments) Limited | パッケージ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57163658A (en) * | 1981-03-31 | 1982-10-07 | Okura Industrial Co Ltd | Cover package |
-
1990
- 1990-03-26 JP JP7335390A patent/JPH03275457A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57163658A (en) * | 1981-03-31 | 1982-10-07 | Okura Industrial Co Ltd | Cover package |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016104651A (ja) * | 2012-02-13 | 2016-06-09 | ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッドBritish American Tobacco (Investments) Limited | パッケージ |
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