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JPH03252413A - ポリメリックペルオキシエステル、遊離基発生剤及びビニル型重合体の製造方法 - Google Patents

ポリメリックペルオキシエステル、遊離基発生剤及びビニル型重合体の製造方法

Info

Publication number
JPH03252413A
JPH03252413A JP4729490A JP4729490A JPH03252413A JP H03252413 A JPH03252413 A JP H03252413A JP 4729490 A JP4729490 A JP 4729490A JP 4729490 A JP4729490 A JP 4729490A JP H03252413 A JPH03252413 A JP H03252413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymeric
peroxyester
polymerization
peroxide
molecular weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4729490A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Suyama
須山 修治
Katsuki Taura
田浦 克樹
Mitsukuni Kato
加藤 充国
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Nippon Oil and Fats Co Ltd
Priority to JP4729490A priority Critical patent/JPH03252413A/ja
Publication of JPH03252413A publication Critical patent/JPH03252413A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は新規なポリメリックペルオキシエステルに関す
る。更に本発明は前述ポリメリックペルオキシエステル
よりなる遊離基発生剤及び、同ポリメリックペルオキシ
エステルを重合開始剤としてビニル型単量体を重合する
方法に関する。
〈従来の技術〉 三塩基性酸塩化物と過酸化す1−リウムとを重縮合反応
させて得たジアシル型ポリメリックベルオキシドは知ら
れている。即ち、ベリヒテ・デル・ドイチェン・ヘミジ
エン・ゲゼルシャフト27−i151O頁(1894)
にフタル酸塩化物と過酸化ナトリウムとの反応により、
相当するジアシル型ポリメリックペルオキシドが生成す
ることが、又ケミカル・アブストラクト第60巻529
3d (1964)及び同巻10g92e (1964
)に脂肪族三塩基性酸塩化物と過酸化ナトリウムとの反
応によって生成する次の一般式 (こSでnは2〜l01Xは16〜35を示す)で示さ
れるジアシル型ポリメリックペルオキシドが報告されて
いる。又特開昭53−149918号公報には、分子内
にエステル結合を有する三塩基性酸塩化物と過酸化ナト
リウムとの反応によって得られるエステル結合を有する
ジアシル型ポリメリックペルオキシドが、又特開昭59
−38233、特開昭59−93725、特開昭59−
176230及び特開昭59−227904号公報には
、分子内に分岐又は不飽和の炭化水素を有する三塩基性
酸と過酸化ナトリウムとの反応によって得られるジアシ
ル型ポリメリックペルオキシドが開示されている。
又ズルナール・オーガニチェスコイ・ヒミ第13巻第9
号1842頁(1977)に脂肪族又は芳香族二塩基性
塩化物と25−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロペ
ルオキシドとの反応により、相当するポリメリックペル
オキシエステルが生成することが、米国特許3.117
.166号明細書にはフタル駿又はフマル酸塩化物と2
.5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキシ
ドとの反応により、相当するポリメリックペルオキシエ
ステルが生成することが開示されている。
これらのジアシル型ポリメリックペルオキシド又はポリ
メリックペルオキシエステルはビニル型単量体の重合開
始剤として有用であることも公知である1例えばケミカ
ル・アブストラクト第67巻54.445a (196
7)に前記のポリメリックペルオキシドを重合開始剤と
して使用すると過酸化ベンゾイルを用いた場合に比較し
て分子量が2倍の重合体が得られたことが、又ケミカル
・アブストラクト第84巻136,1.2Of (19
76)に酢酸ビニルの重合開始剤として前記のポリメリ
ックペルオキシドを使用したとき、過酸化ベンゾイルを
用いた場合に比較して分子量が太き(且つ分岐の程度の
少ない重合体が得られたことが報告されている。
又従来よりビニル型重合体を製造する場合、機械的強度
の大きな重合体を得るためには重合体の平均分子量を大
きくすれば良いことが知られている。一般に平均分子量
の高い重合体は、重合開始剤の添加量を減らしたり、重
合温度を下げることにより得ることは可能であるが、重
合速度低下即ち生産性の低下が大きく工業的とはいえな
い。
そこで特開昭53−28685号公報、特開昭54−1
07994号公報、特公昭58−56561号公報、特
開昭60−206809号公報、特開昭60−2068
10号公報、特開昭60−185512号公報及び特開
昭6254704号公報に1分子中にペルオキシ結合を
2個或いは3個有する特定の2官能ペルオキシド或いは
3官能ペルオキシドを用いて高分子量化或いは機械強度
の向上を図っている例が開示されている。又特開昭60
−8304号公報、特開昭60−13805号公報及び
特開昭60−152517号公報には、次に示した CH2Cl。
1分子中にペルオキシ結合を3個以上有する特定のジア
シル型ポリメリックペルオキシドを用いて機械強度の向
上を図っている例が開示されている。
又重合速度を低下させることな(高分子量の重合体を得
るための一つの方法として重合開始剤として二種類以上
の開始剤を併用する方法も知られている。例えば、特公
昭49−20944号公報に三種の開始剤を併用し、更
に重合温度を重合の進行と共に上昇させる方法が記され
ている。又特開閉54.−107994号公報には特定
の三官能ペルオキシドを重合開始剤として用いる方法が
記されている。
〈発明が解決しようとする課題〉 この様に従来のジアシル型ポリメリックペルオキシド又
はポリメリックペルオキシエステルは、何れもスチレン
及びアクリロニトリルの様なビニル型単量体及びそれら
混合物の高分子量化反応又はスチレン−メチルメタクリ
レート、スチレン酢酸ビニル等のブロック共重合体製造
に於いて有用な重合開始剤であるが、次の様な欠点を持
っている。
■前者のジアシル型ポリメリックペルオキシドは、一般
に各種有機溶媒への溶解性が極めて低く(ケミカル・ア
ブストラクト第59巻7651 (1963)参照)、
又は衝撃摩擦に対して敏感であり、爆発性の化合物(ケ
ミカル・アブストラクト第64巻15989 g (1
96111) 、王化誌第69S718頁(1966)
参照)で、工業的に使用することが困難であり、又上記
の欠点が改善されたジアシル型ポリメリックペルオキシ
ドが特開昭59−38233、特開昭59−93725
、特開昭59−176320及び特開昭59−2279
04号公報で開示されている。これらジアシル型ポリメ
リックペルオキシドは、10時間半減期温度を60〜7
0℃の間に持つものである。これらジアシル型ポリメリ
ックペルオキシドを用いてビニル型単量体及びその混合
物を重合させることにより、高分子量化又は二種のビニ
ル型単量体を逐次的に重合させて、いわゆるブロック共
重合体を得ることができる。しかしより重合速度を上げ
生産性を向上させるためには、重合温度を高める必要が
ある。そのためには10時間半減期温度をもう少し高い
70〜85℃、好ましくは75〜85℃のものが必要と
さハ、又所望されていた。
■後者のポリメリックペルオキシエステルは高温活性で
はあるが、その殆どが融点が高く、固体であり(米国特
許3.117.166号明細書参照)、衝撃摩擦に対し
て敏感であり、ヌ各種有機溶媒への溶解性が極めて低く
、工業的に重合開始剤として使用することが非常に困難
である。
又従来の2官能ペルオキシド或いは3官能ペルオキシド
を用いる重合体の製造方法は、重合体の高分子量化は未
だ充分でなく、又生成重合体の機械的強度の向上につい
ても充分とはいえない。又前記特定のジアシル型ポリメ
リックペルオキシドを用いた場合、高分子量化はある程
度図れるが、上述の如く重合速度が遅いという欠点を有
している。又重合温度を高めても、重合速度の増加は小
さ(、逆に重合体の分子屋の低下を引き起こしてしまう
という問題があった。例えばa−メチルスチレンを含有
した重合体の製造に於いて2官能ペルオキシド或いはジ
アシル型ポリメリックペルオキシドを用いる製造方法は
知られているが、得られる重合体の機械的強度の向上は
未だ充分とはいえない。そこで生産性の向上及び樹脂の
性能の向上のため更に改良された重合開始剤の開発が望
まれていた。
〈課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記欠点を解消したポリメリックペルオ
キシエステルを開発すべく研究の結果、下記に示す本発
明の新規化合物が目的を達することを確認して本発明を
完成した。この新規化合物は製造が容易で、且つ安定し
た性質を有し安全であり、ビニル型単量体に速やかに溶
解し、10時間半減期温度が70〜85℃であり、遊離
量発生剤、重合開始剤として有用なポリメリックペルオ
キシエステルである。
即ち、本発明の新規化合物は、一般式 (Xは11、CI 、を示す) で表わされる構成単位60〜40モル%と一般式で表わ
される構成単位40〜60モル%とが交互に結合した鎮
状化合物で、その結合様式は両頭及び頭尾結合のランダ
ム結合であり、平均分子量1000〜15000である
ポリメリックペルオキシエステルである。
この新規化合物は遊離量発生剤として好適に用いられ、
又ビニル単量体を重合させるにあたり、この新規ポリメ
リックペルオキシエステルを重合開始剤と使用すると機
械的強度の大である重合体を容易に製造することができ
る。
本発明のポリメリックペルオキシエステルは、前記の通
り、構成単位(1)と構成単位(II)とからなるもの
であり、構成単位(11)の具体例を次に示す。
CIl、        C1l。
CH,CI。
Hs CH。
本発明のポリメリックペルオキシエステルは、次の方法
で製造できる。
即ち、一般式 (XはH,CH,を示す) で表わされる酸塩化物と一般式 %式% で表わされるヒドロペルオキシドとをモル比6:4〜4
・6の割合でアルカリ存在下、ベンゼン又はトルエン等
の溶媒の存在下で反応させることによって製造すること
ができる。反応温度は一1θ〜40℃、好ましくは0〜
30℃であり、反応時間は1〜IO時間、好ましくは3
〜5時間である。反応に用いるアルカリは、ピリジン等
のアミン類又は水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の
無機塩基、或いはそれらの水溶液である。
面、前述のモル比の範囲より外れたモル比では、ポリメ
リックペルオキシエステルの収率が低くなるので好まし
くない。
本発明のポリメリックペルオキシエステルは、前記酸塩
化物とヒドロペルオキシドとの脱塩酸縮合ペルオキシエ
ステル化反応で得られ、構成単位(I)と構成単位(r
l)とが交互に結合した鎖状化合物である。更にその末
端基は、カルボキシル基又はヒドロペルオキシ基の何れ
かである。
又本発明のポリメリックペルオキシエステルの分子量は
、反応原料相互間のモル比により変化し、当モルのとき
理論的には無限大となるが、現実には副反応などのため
に限界がある。反応原料が前述したモル比の範囲内にあ
るとき平均分子量は1000〜15000である。
本発明のポリメリックペルオキシエステルは、赤外線吸
収スペクトルによりエステルのC=O結合とペルオキシ
ドの0−0結合が確認され、該磁気共鳴スペクトルにJ
:リ −CH,ユCH1,うCHの構造を明らかにする
ことにより同定され、その化学構造が決定される。又■
PO法(コロナ電気社製117型分子量測定装置を使用
)により、その平均分子量が求められ、更にヨード滴定
法からの活性酸素量によってペルオキシド基の保存量を
求めることができる。
上記ポリメリックペルオキシエステルの用途は遊離基発
生剤であり、具体的にいえば重合開始剤、硬化剤、架橋
剤であり、更に好ましくは重合開始剤である。
次に本発明のポリメリックペルオキシエステルを重合開
始剤とするビニル型重合体の製造方法について述べる。
この方法に用いられるビニル型単量体は、スチレン、α
−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、ビニルキシレン等のスチレン系同族体、アクリロニ
トリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸エステル類
、メタクリル酸エステル類、酢酸ビニル、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、マレイン酸エステル類、フマル酸エス
テル類、マレイミド類等の単量体であり、それらの混合
物であってもよい。又ブタジェン或いはポリブタジェン
等のエラストマーとの混合物であってもよい。
特にスチレンの重合、スチレンとa−メチルスチレンの
混合物の共重合或いはそれらに第3のビニル型単量体を
加えた混合物の共重合、アクリル酸エステル又はメタク
リル酸エステルの重合、これらエステルの混合物の共重
合或いはそれらに第3のビニル型単量体を加えた混合物
の共重合に用いると生産性の向上、高分子量化、又は樹
脂の性能を向上させることができるので好ましい。尚、
こ\でいうアクリル酸エステル或いはメタクリル酸エス
テルとは、例えばアクリル酸ブチル、アクリル酔エチル
、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
オクチル、アクリル酸ラウリル、或いはメタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル駿プロピル、メ
タクリル酸オクチル、メタクリル酸ラウリル等の通常工
業的に用いられているエステル類である。
重合開始剤としての添加量は、単量体の種類及び組合わ
せにより異なるが、一般には通常の重合に於けるペルオ
キシドの添加量でよく、例えば単量体の仕込量100重
量部に対して純品換算で0.01〜5重量部程度である
。その量が0.01重量部より少なくなると重合速度が
遅くなる傾向にあり、又5重量部より多(なると重合速
度が大きくなり重合を制御しにくくなる傾向にある。又
その添加方法は初期添加でも逐次添加でもかまわない。
本発明の遊離基発生剤又はビニル型重合体の製造方法に
使用されるポリメリックペルオキシエステルは単独或い
は2種類以上を併用することもできる。又一般に使用さ
れる単官能ペルオキシド2官能ペルオキシド、或いはジ
アシル型ポリメリックペルオキシドと併用することもで
きる。併用することにより重合温度、重合速度、重合生
成物の分子量、分子量分布等を変えることが可能である
例えば、熱分解温度が比較的低いジアシル型ペルオキシ
ド(10時間半減期温度60〜70℃)と熱分解温度が
比較的高いエステル型ペルオキシド(同75〜100℃
)を併用し重合温度を順次上げていくことが可能である
又、本発明のポリメリックペルオキシエステルは、純品
の形態或いは有機溶媒で希釈した形態、更にはエマルシ
ョンの形態として使用できる。
本発明において用いられる重合方法は、通常の懸濁重合
法、塊状重合法、或いは溶液重合でもよ(、又重合温度
は一般に60〜150℃であり、好ましくは70〜13
0℃の温度範囲である。重合温度が60℃未満では重合
時間が長くなる傾向にあり、150℃を越えると重合物
の分子量が低下し、又重合開始剤の寿命が短くなって不
利である。
又a−メチルスチレンを含んでなる重合体の製造に於い
て、a−メチルスチレンと他のビニル型単量体の割合は
、得られる共重合体の要求性能に応じて決めることがで
きる。例えばα−メチルスチレン及びスチレンを含んで
なる重合体の場合、α−メチルスチレン10〜50重量
%5スチレン20〜90重量%、及びこれらの単量体と
共重合可能な他のビニル型重量体30型皿%以内である
。a−メチルスチレンの使用量は10重量%より少ない
と充分な耐熱性が得られず、又50重量%より多いと耐
熱性向上においては好ましいが重合速度の低下が著しく
生産性が低下する傾向にある。
本発明で得られた高分子量共重合体は一般の成形材料に
用いられる他、例えば複写機のトナーの基材等の限定さ
れた分子量の構成を必要とする材料として利用すること
ができる。
〈発明の効果〉 以上の様にして得られた本発明のペルオキシエステルは
新規な化合物であり、且つ次の様な多数の利点を有する
■本発明のペルオキシエステルは70〜85℃の10時
間半減期温度を有する比較的高温活性のペルオキシドで
あり、それらを重合開始剤として重合体を製造すること
により、公知の単官能ペルオキシド、2官能ペルオキシ
ド或いはジアシル型ポリメリックペルオキシドを用いた
従来法に比べて、平均分子量が高(且つ機械強度の優れ
た重合体を重合速度を低下させることなしに即ち生産性
良く得ることができるようになった。その結果として生
成重合物の粘度、機械強度等の物理的性質を自在に調節
することができるようになった。
■本発明のペルオキシエステルは常温で粘性体であり、
衝撃及び摩擦に対して鈍感で、製造及び取扱が安全であ
る。
■本発明のペルオキシエステルは、有機温媒例えばベン
ゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、酢酸エチル、酢酸
ブチル等のエステル、ジオキサン、テトラヒドロフラン
等の環状エーテル、メチルエチルケトン、クロロホルム
、四塩化炭素等に対する溶解度が優れており、従って重
合開始剤どしてビニル型単量体に添加したとき、その単
量体に速やかに溶解する為、工業的な利用に際し作業性
に優れている。
その他の特徴としては、本発明のポリメリックペルオキ
シエステルを用いて二種のビニル型単量体を重合させる
と、ブロック共重合体を得ることができる。又本発明の
ペルオキシエステルは、他に発泡ポリスチレン用の重合
開始剤は勿論のこと、スチレンの重合開始剤、不飽和ポ
リエステルの硬化剤、或いはポリエチレン又はエラスト
マー等の架橋剤として用いることができる。
以上の様にして本発明のポリメリックペルオキシエステ
ルは、製造及び取扱が安全で2しかもビニル型単量体に
添加した場合速やかに溶解し、又70〜85℃の10時
間半減期温度を有した比較的高温活性の重合開始剤であ
り、特にスチレンの重合又はスチレンと共重合可能なビ
ニル型単量体との共重合に於いて、生産性の向上、高分
子量化、樹脂の性能向上及びブロック共重合体製造可能
な重合開始剤としてその工業的価値は極めて高い。
く実 施 例〉 次に本発明を実施例で具体的に説明する。
(ポリメリックペルオキシエステルの合成)実施例 1 撹拌機及び温度計を備える5[]OmN四ロフラスコに
25−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキシ
ド(以後2.5−Hと略称する) 53.5g (0,
3モル)、ピリジン47.5 g (0,3モル)及び
ベンゼン230gを入れ撹拌しながら10℃に冷却し、
次いでテトラヒドロフタロイルクロリド(以下TPと略
称する) 62.1g (0,3モル)を10〜15℃
で滴下した。その後23〜25℃で3時間反応を継続し
、副生じたピリジン塩酸塩を濾別した。次に濾液を濃縮
した後石油エーテルに注いだところ81、1 gの白色
粘性体を得た。得られた粘性体について通常のヨード滴
定法により、その活性酸素量を求めたところ9.73%
であった。TPに基づく収率は82.2であった。
この粘性体の赤外線吸収スペクトルにお1づる特性吸収
は1770cm−’ (ペルオキシエステル基のC−0
結合)及び865cm−’ (o −o結合)であり、
核磁気共鳴スペクトルに於けるプロトンの化学シフトて
値及び強度は (a)   1 2 If 1.33  ppmfb)
     4 If 1.72  ppm(c)   
  4112.35  ppm(d)     2 t
+ 2.70  ppm(e)     2 H5,6
5pprnであることから次の構成単位(■゛)式及び
(11’)式からなるポリメリックペルオキシエステル
であることが確認された。
■ ■ ■ ■ 次にこのポリメリックペルオキシエステルの平均分子量
をvPO法(コロナ電気社製117型分子量測定装置)
で測定した所8250であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルなりメンに溶
解しく0.1モル/β)、75℃〜95℃までの5℃間
隔でペルオキシド基に基づく熱分解速度定数を求め、ま
たそれらの値を用いてアレニウスの式よりこのポリメリ
ックペルオキシエステルの10時間半減期温度(以後T
1゜と略称する)を求めた。このポリメリックペルオキ
シエステルのT、。
は79.2℃であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルの安全性を知
るためにハンマー衝撃試験(鉄板上に試$450mgを
とり、重さ 600gのハンマーにて高さ20cmのと
ころから試料に計lΩ回の衝撃を与える。そしてその際
1回毎に分解音を確かめる。計10回の衝撃のうち、1
回でも分解音がした場合な○、分解音がしなかった場合
な×区別する)を行なった。その結果を第1表に示した
次にこのポリメリックペルオキシエステル25℃に於け
る各種溶媒(Long)に溶解する量を測定し、その結
果を第2表に示した。
実施例2 2.5−Hの代りに2.5−ジメチルヘキサン−3−イ
ン−2,5−ジヒドロペルオキシド44.1g (0,
25モル)を用いた以外は、実施例1と同様にして操作
を行なった。得られた生成物は73.5 gであり、実
施例1と同様の白色粘性体であった。
得られた粘性体について実施例1と同様な方法で活性酸
素量を求めたところ8.76%であった。TPに基づく
収率は80.5%であった。
赤外線吸収スペクトルに於ける特性吸収は1770cm
−’(ペルオキシエステル基のC=O係合)及び865
cm−’ (o −o結合)であり、核磁気共鳴スペク
トルに於けるプロトンの化学シフトτ値及び強度は (a)    1 2 8 1.30  [)ITI(
b)      4  H2,38ppm(c)   
   2  H2,70ppm(d)      2 
 H5,70ppmであることから次の構成単位(I゛
)式及び(11″)式からなるポリメリックペルオキシ
エステルであることが確認された。
■   ■ ■        ■ 次にこのポリメリックペルオキシエステルの平均分子量
をVPO法(コロナ電気社製1.17型分子量測定装置
)で測定した所1510であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルのTloを実
施例1と同様にして求めた。このポリメリックペルオキ
シエステルのTIOは78.6℃であった。
次ぎにこのポリメリックペルオキシエステルの安全性を
実施例1と同様にして求めた。その結果を第1表に示し
た。
次ぎにこのポリメリックペルオキシエステルの25℃に
於ける各種溶媒(10(Ig)に溶解する量を測定し、
その結果を第2表に示した。
実施例3 2.5−11の代りにm−ジイソプロピルベンゼンジヒ
ドロベルオキシド79.2g (0,35モル)を用い
た以外は、実施例1と同様にして操作を行なった。得ら
れた生成物は101.9 gであり、実施例1と同様の
白色粘性体であった。得られた粘性体について実施例1
と同様な方法で活性酸素量を求めたところ8,91%で
あった。TPに基づ(収率は81.0%であった。
赤外線吸収スペクトルに於ける特性吸収は1770cm
−’(ペルオキシエステル基のC=O結合)及び865
cm−’ (o −o結合)であり、核磁気共鳴スペク
トルに於けるプロトンの化学シフトて値及び強度は (al     l  2 8 1.33  ppm(
b)      4 8 2.35  ppm(c) 
     2  H2,75pp加(d)      
2 8 5.75  ppm(e)      4  
H7,23ppmであることから次の構成単位(工゛)
式及び(■”)式からなるポリメリックペルオキシエス
テルであることが確認された。
■   ■ 次にこのボリメリ;ンクベルオキシエステルの平均分子
量をV2O法(コロナ電気社製117型分子量測定装置
)で測定した所2390であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルのT、。を実
施例1と同様にして求めた。このポリメリックペルオキ
シエステルのTtoは75.2℃であった。
次ぎにこのポリメリックペルオキシエステルの安全性を
実施例1と同様にして求めた。その結果を第1表に示し
た。
次ぎにこのポリメリックペルオキシエステルの25℃に
於ける各種溶媒(100g)に溶解する量を測定し、そ
の結果を第2表に示した。
実施例4 2.5−Hの代りにp−ジイソプロピルベンゼンジヒド
ロベルオキシド67.9g (0,3モル)を用いた以
外は、実施例1と同様にして操作を行なった。得られた
生成物は103.5 gであり、実施例1と同様の白色
粘性体であった。TPに基づく収率は83.5%であっ
た。得られた活性液体について実施例1と同様な方法で
活性酸素量を求めたところ7.74%であった。
赤外線吸収スペクトルに於i−+る特性吸収は1770
c「1(ペルオキシエステル基のC=O結合)及び86
5cm−’ (o −o結合)であり、核磁気共鳴スペ
クトルに於けるプロトンの化学シフトて値及び強度は (a)     1 2  H1,30ppm(b) 
      4 8 2.35  ppm(c)   
   2 8 2.72  ppm(d)      
 2 8 5.70  ppm(e)      4 
8 7.23  pp+1であることから次の構成単位
(■°)式及び(■″″)式からなるポリメリックペル
オキシエステルであることが確認された。
■ ■ ■        ■ 次にこのポリメリックペルオキシエステルの平均分子量
をV2O法(コロナ電気社製117型分子量測定装置)
で測定した所13800であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルのT、。を実
施例1と同様にして求めた。このポリメリックペルオキ
シエステルのTtoは75.5℃であった。
次ぎにこのポリメリックペルオキシエステルの安全性を
実施例1と同様にして求めた。その結果を第1表に示し
た。
次ぎにこのポリメリックペルオキシエステルの25℃に
於ける各種溶媒(100g)に溶解する量を測定し、そ
の結果を第2表に示した。
実施例5 テトラヒドロフタロイルクロリドの代わりに4−メチル
テトラヒドロフタロイルクロリド(以後MTPと略称す
る) 39.1g (0,3モル)を用いた以外は、実
施例1と同様にして操作を行なった。
得られた生成物は83.0 gであり、実施例1と同様
に、白色粘性体であった。得られた粘性体について通常
のヨード滴定法により、その活性酸素量を求めたところ
9.37%であった0M丁Pに基づく収率は81.0%
であった。
この粘性体の赤外線吸収スペクトルに於ける特性吸収は
1770cm−’ (ペルオキシエステル基のC=0結
合)及び865cm−’ (o −o結合)であり、核
磁気共鳴スペクトルに於けるプロトンの化学シフトて値
及び強度は (a)   I  2 t(1,33ppm(b)  
   381.65  ppm(c)     481
.72  ppm(d)     4142.35  
ppm(el     2 H2,70ppm(f) 
    l H5,35ppmであることから次の構成
単位(I”)式及び(II’)式からなるポリメリック
ペルオキシエステルであることが確認された。
次にこのポリメリックペルオキシエステルの平均分子量
をvPO法(コロナ電気社製117型分子量測定装置)
で測定した所7500であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルのT1゜を実
施例1と同様にして求めた。このポリメリックペルオキ
シエステルのT1゜は82.4℃であった。
次ぎにこのポリメリックペルオキシエステルの安全性を
実施例1と同様にして求めた。その結果を第1表に示し
た。
次ぎにこのポリメリックペルオキシエステルの25℃に
於ける各種溶媒(lGOg)に溶解する量を測定し、そ
の結果を第2表に示した。
実施例 6 2.5−)1の代りに2.5−ジメチルヘキサン3−イ
ン−2,5−ジヒドロペルオキシド44.1g (0,
25モル)を用いた以外は、実施例5と同様にして操作
を行なった。得られた生成物は75.2 gであり、実
施例1と同様の白色粘性体であった。
得られた粘性体について実施例1と同様な方法で活性酸
素量を求めたところ846%であった。MTPに基づく
収率は79,5%であった。
赤外線吸収スペクトルに於&Jる特性吸収は1770c
m−’ (ペルオキシエステル基のC=O係合)及び8
65cm−’ (o −o結合)であり、核磁気共鳴ス
ペクトルに於けるプロトンの化学シフトτ値及び強度は (a)     l  2  H1,30ppm(b)
       3  H1,63ppm(c)    
   4  )1 2.38  ppm(d)    
   2 14 2.70 1)11m(e)    
  I  H5,30ppmであることから次の構成単
位(1”)式及び(■″)式からなるポリメリックペル
オキシエステルであることが確認された。
次にこのポリメリックペルオキシエステルの平均分子量
をvPO法(コロナ電気社製117型分子量測定装置)
で測定した所2350であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルのTl1ll
を実施例1と同様にして求めた。このポリメリックペル
オキシエステルのT1゜は81.8℃であった。
次ぎにこのポリメリックペルオキシエステルの安全性を
実施例1と同様にして求めた。その結果を第1表に示し
た。
次ぎにこのポリメリックペルオキシエステルの25℃に
於ける各種溶媒(100g)に溶解する量を測定し、そ
の結果を第2表に示した。
実施例 7 2.5−Hの代りにp−ジイソプロピルベンゼンジヒド
ロベルオキシド67.9g (0,3モル)を用いた以
外は、実施例5と同様にして操作を行なった。得られた
生成物は103.5 gであり、実施例1と同様の白色
粘性体であった。得られた粘性体について実施例1と同
様な方法で活性酸素量を求めたところ7.75%であっ
た。MTPに基づく収率は83.5%であった。
赤外線吸収スペクトルに於ける特性吸収は1770cm
−’ (ペルオキシエステル基のC=O係合)及び86
5cm−’ (o −o結合)であり、核磁気共鳴スペ
クトルに於けるプロトンの化学シフトτ値及び強度は (a)     1 2 8 1.30 111p01
(b)      3  H1,65ppm(c)  
    4 8 2.35  ppm(d)     
  2  t(2,72ppm(e)       2
  H5,28ppmげ)     4  H7,23
ppmであることから次の構成単位(工”)式及び(■
““)式からなるポリメリックペルオキシエステルであ
ることが確認された。
■   CH,■ ■       ■ ■       ■ 次にこのポリメリックペルオキシエステルの平均分子量
をV2O法(コロナ電気社製117型分子量測定装置)
で測定した所10810であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルのT、。を実
施例1と同様にして求めた。このポリメリックペルオキ
シエステルのTooは78.5℃であった。
次ぎにこのポリメリックペルオキシエステルの安全性を
実施例1と同様にして求めた。その結果を第1表に示し
た。
次ぎにこのポリメリックペルオキシエステルの25℃に
於ける各種溶媒(100g)に溶解する量を測定し、そ
の結果を第2表に示した。
比1例 1 ドデカンニ酸塩化物と過酸化ナトリウムとを反応させて
、公知の固体のジアシル型ポリメリックペルオキシドを
製造した。このペルオキシドは赤外線吸収スペクトルの
特性吸収波長及び核磁気共鳴スペクトルのτ値及び強度
から次式 の構成単位からなるペルオキシドであることが確認され
た。又その平均分子量はV2O法による測定結果から1
620であった。
次ぎにこのペルオキシドの安全性及び溶解度を実施例1
と同様の方法で求め、各々の結果を各々第1表及び第2
表に示した。
角I−よ−)く シトと比較して、衝撃に対する安全性に優れていること
か明らかである。
第1表から本発明のポリメリックペルオキシエステルは
公知のジアシル型ポリメリックベルオキに対するg数で
示した。
*2 xはH,CH,を示し、Rj:i−(:H,CH
I 、−CC−1−を示す。
第2表から本発明のポリメリックペルオキシエステルは
公知のジアシル型ポリメリックペルオキシドと比較して
、各種溶媒に対する溶解度が優れていることが明らかで
ある。
(スチレンの重合(塊状重合)と平均分子量の測定) 実施例8 スチレン1ρに、重合開始剤として実施例1において製
造したポリメリックペルオキシエステル0.01モルを
溶解して調整した試料5m&を内径12mmのガラスア
ンプルに封入し、90℃で8時間重合を行なった。しか
る後、反応液を取り出しベンゼンに溶解させ、内部標準
法によるガスクロマトグラフィーより未反応の単鳳体を
定量して重合転化率を算出した。また同様にして反応液
をテトラヒドロフランに溶解させ、GPC(東ソー製高
速液体クロマトグラフィーHLC−802R型により生
成した重合体の平均分子量を求めた。その結果を第3表
に示した。
実施例9〜14 重合開始剤を夫々実施例2〜7において製造したポリメ
リックペルオキシエステルにした以外、実施例8と同様
にして重合を行なったその結果を第3表に示す。
比較例2 重合開始剤を既存のジアシル型ポリメリックペルオキシ
ドである CI+□CH3 分子量9280にした以外、実施例8と同様にして重合
を行なった。その結果を第3表に示した。
比較例3 重合開始剤を本発明で使用されているペルオキシドとよ
く似た分解速度を有する単官能ペルオキシドであるt−
ブチルペルオキシへキサヒドロベンゾエートを用いた以
外、実施例8と同様にして重合を行なった。その結果を
第3表に示した。
比較例4 重合開始剤を本発明で使用されているペルオキシドとよ
く似た分解速度を有する2官能ペルオキシドであるジー
t−へキシルペルオキシへキサヒドロフタレートを用い
た以外、実施例8と同様にして重合を行なった。その結
果を第3表に示した。
コミー旦−1豫 *18時間後の転化率及び平均分子量 第3表から明らかなように、本発明のペルオキシドを用
いた場合、比較例2にある従来のジアシル型ポリメリッ
クペルオキシドを用いた場合と比べて重合転化率に於い
て著しい向上が見られる。
又本発明のペルオキシドを用いて得られた重合体の平均
分子量は、比較例2.3.4を用いて得られた重合体に
比べて著しい向上がみられる。
(スチレン−〇−メチルスヂレン共重合(塊状重合)及
び共重合体の物性測定) 実施例15 スチレン80重量%とα−メチルスチレン20重量%と
の混合物II2に重合開始剤として実施例1において製
造されたポリメリックペルオキシエステル0.01モル
を溶解して調整した試料5mlを内径12IIImのガ
ラスアンプルに封入し、90℃で8時間重合を行なった
。しかる後、反応液を取り出しベンゼンに溶解させ、内
部[4法によるガスクロマトグラフィーより未反応の単
量体を定量して重合転化率を算出した。また生成した重
合体の機械強度(引張り強度(JIS  K−6871
)、曲げ強度(JIS  K−6871))を測定した
。その結果を第4表に示した。
実施例16〜21 重合開始剤を実施例2〜7において製造されたポリメリ
ックペルオキシエステルにした以外実施例15と同様に
して重合を行なった。その結果を第4表に示した。
比較例5 重合開始剤を既存のジアシル型ポリメリックペルオキシ
ドである シトであるジーt−へキシルペルオキシへキサヒドロフ
タレートを用いた以外、実施例15と同様にして重合を
行なった。その結果を第4表に示した。
CH3CN。
分子量9280にした以外、実施例9と同様にして重合
を行なった。その結果を第4表に示した。
比較例6 重合開始剤を本発明で使用されているペルオキシドとよ
く似た分解速度を有する単官能ペルオキシドであるt−
ブチルペルオキシへキサヒドロベンゾエートを用いた以
外、実施例15と同様にして重合を行なった。その結果
を第4表に示した。
比較例7 重合開始剤を本発明で使用されているペルオキシドとよ
く似た分解速度を有する2官能ベルオキ第4表から明ら
かなように、本発明のペルオキシドを用いた場合、従来
のジアシル型ポリメリックペルオキシドを用いた場合(
比較例5)と比べて重合転化率に於いて著しい向上が見
られる。又本発明のペルオキシドを用いて得られた共重
合体の機械的強度は、比較例5.6.7を用いて得られ
た共重合体に比べて著しい向上がみられる。
(スチレン−〇−メチルスチレンーアクリロニトリル共
重合(懸濁重合)及び共重合体の物性測定) 実施例22 スチレン60重量%、a−メチルスチレン30重量%、
アクリロニトリル10重量%の混合物1βに重合開始剤
として、実施例1において製造されたポリメリックペル
オキシエステル0.04モルを溶解した試24100g
を水400g、燐酸第三カルシウム2g、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ソーダ0.02gとからなる!!!濁剤
と混合し、窒素置換された1βのオートクレーブに封入
し、90℃で15時間重合を行なった。しかる後、反応
液をDMFに溶解させ内部橿準法によるガスクロマトグ
ラフィーより未反応の単量体を定量して重合転化率を算
出した。また生成した重合体の機械的強度(曲げ強度(
J I S  K−6871) 、 Izod?j1撃
強度(JISK、 −1dt71) )を測定した。そ
の結果を第5表に示した。
実施例23 重合開始剤を実施例5において製造されたポリメリック
ペルオキシエステルにした以外実施例Z2と同様にして
重合を行なった。その結果を第5表に示した。
比較例8 重合開始剤を既存のジアシル型ポリメリックペルオキシ
ドである C)12CHs 分子量9280にした以外、実施例22と同様にして重
合を行なった。その結果を第5表に示した。
比較例9 重合開始剤を本発明で使用されているペルオキシドとよ
く似た分解速度を有する単官能ペルオキシドであるt−
ブチルペルオキシへキサヒドロベンゾエートを用いた以
外、実施例22と同様にして重合を行なった。その結果
を第5表に示した。
比較例10 重合開始剤を本発明で使用されているペルオキシドとよ
く似た分解速度を有する2官能ペルオキシドであるジー
t−へキシルペルオキシへキサヒドロフタレートを用い
た以外、実施例22と四種にして重合を行なった。その
結果を第5表に示し* 2 ノツチなし シトを用いた場合、従来のジアシル型ポリメリックペル
オキシドを用いた場合(比較例8)と比べて重合転化率
に於いて著しい向上が見られる。又本発明のペルオキシ
ドを用いて得られた共重合体の機械的強度は、比較例8
.9、lOを用いて得られた共重合体に比べて著しい向
上がみられる。
(スチレン−α−メチルスヂレンーアクリロニトリル共
重合(!!!、濁重合)及び共重合体の物性測定) 実施例24〜25 スチレン60重量%、α−メチルスチレン3θ重皿%、
アクリロニトリル10重量%の混合物1βをスチレン2
0重量%、α−メチルスチレン50重量%、アクリロニ
トリル30重量%の混合物lεにした以外実施例22.
23と同様にして重合を行ない、それらの結果を第6表
に示した。
比較例11 重合開始剤を既存のジアシル型ポリメリックペルオキシ
ドである 第5表から明らかなように、本発明のベルオキ遵i−〇
−1安 cH*c++m 分子量9280にした以外、実施例24と同様にして重
合を行なった。その結果を第6表に示した。
比較例12 重合開始剤を本発明で使用されているペルオキシドとよ
く似た分解速度を有する単官能ペルオキシドであるt−
ブチルペルオキシへキサヒドロベンゾエートを用いた以
外、実施例24と同様にして重合を行なった。その結果
を第6表に示した。
比較例13 重合開始剤を本発明で使用されているペルオキシドとよ
く似た分解速度を有する2官能ペルオキシドであるジー
t−へキシルペルオキシへキサヒドロフタレートを用い
た以外、実施例24と同様にして重合を行なった。その
結果を第6表に示した; 第6表から明らかなように、本発明のペルオキシドを用
いた場合、従来のジアシル型ポリメリックペルオキシド
を用いた場合(比較例11)と比べて重合転化率に於い
て著しい向上が見られる。又本発明のペルオキシドを用
いて得られた共重合体の機械的強度は、比較例11.1
2.13を用いて得られた共重合体に比べて著しい向上
がみられる。
(メタクリル酸メチル/アクリル酸n−ブチル共重合(
溶/夜重合)及び平均分子量の測定)実施例26 容量500m1の3つロフラスコに、メタクリル酸メチ
ル50重量部、アクリル酸n−ブチル50重量部、ベン
ゼン250重量部及び実施例1に於いて製造されたポリ
メリックペルオキシド2重量部を添加した0次ぎにフラ
スコの空間部分を窒素ガスで十分に置換した後密栓した
。それを75℃の恒温水槽中で7時間重合させた。撹拌
は、通常の半月形テフロン撹拌羽根を用いた。
重合を行なった後、冷却し、重合物をメタノールに投入
し再沈殿を行なった。得られた白色粉末の重量より重合
転化率を計算した。又GPCにより平均分子量を測定し
た。その結果を第7表に示した。
実施例27 重合開始剤を実施例5で製造されたポリメリックペルオ
キシドにした以外実施例26と同様にして重合を行なっ
た。その結果を第7表に示した。
比較例14 重合開始剤を本発明のペルオキシドとよく似た分解速度
を有する2官能ペルオキシドであるジt−ブチルペルオ
キシへキサヒドロフタレートを用いた以外、実施例25
と同様にして重合を行なった。その結果を第7表に示し
た。
*15時間後の転化率及び平均分子量 第7表から明らかなように、本発明のペルオキシドを用
いて得られた重合体の平均分子量は、従来のペルオキシ
ドを用いて得られた共重合体く比較例14)に比べて、
著しい向上がみられる。
(α−メチルスチレン/アクリロニトリル共重合(軒濁
重合)及び平均分子量の測定) 実施例28 容量500m1のステンレス製オートクレーブに、イオ
ン交換水を200m1とポリビニルアルコール0゜1g
とを入れて溶解させた。その後、α−メチルスチレン6
0重量部、アクリロニトリル140重量部、及び実施例
1で製造されたポリメリックペルオキシド2重量部を添
加した。次ぎにオートクレーブの空間部分を窒素ガスで
十分に置換した後密栓した。それを95℃の恒温水槽中
で5時間重合させた。撹拌は、オートクレーブを水槽中
で回転(32r、 p、 m、 )させることにより行
なった。
重合を行なった後、冷却し、重合物をメタノールに投入
し再沈殿を行なった。得られた白色粉末の重量より重合
転化率を計算した。またGPCにより平均分子量を測定
した。その結果を第8表に示した。
実施例29 重合開始剤を実施例5に於いて製造されたポリメリック
ペルオキシドにした以外実施例27と同様にして重合を
行なった。その結果を第8表に示した。
比較例15 重合開始剤を本発明のペルオキシドとよく似た分解速度
を有する2官能ペルオキシドであるジ−t−ブチルペル
オキシへキサヒドロフタレートを用いた以外、実施例1
6と同様にして重合を行なった。その結果を第8表に示
した。
*15時間後の転化率及び平均分子量 第8表から明らかなように、本発明のペルオキシドを用
いて得られた重合体の平均分子量は、従来のペルオキシ
ドを用いて得られた共重合体(比較例15)に比べて、
著しい向上がみられる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (XはH、CH_3を示す) で表わされる構成単位と 一般式 四(II) (Rは−CH_2CH_2−、−C≡C−、▲数式、化
    学式、表等があります▼を示す)で表わされる構成単位
    とが交互に結合した化合物で、その結合様式が頭領及び
    頭尾結合のランダム結合であり、且つ構成単位( I )
    と構成単位(II)とのモル比が6:4〜4:6で、平均
    分子量1000〜15000であるポリメリックペルオ
    キシエステル。
  2. (2)請求項(1)のポリメリックペルオキシエステル
    を有効成分とする遊離基発生剤。(3)ビニル型単量体
    を重合させるにあたり、請求項(1)のポリメリックペ
    ルオキシエステルを重合開始剤として使用することを特
    徴とするビニル型重合体の製造方法。
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