JPH03247560A - 着色透光性スピネル焼結体及び製造法 - Google Patents
着色透光性スピネル焼結体及び製造法Info
- Publication number
- JPH03247560A JPH03247560A JP2045229A JP4522990A JPH03247560A JP H03247560 A JPH03247560 A JP H03247560A JP 2045229 A JP2045229 A JP 2045229A JP 4522990 A JP4522990 A JP 4522990A JP H03247560 A JPH03247560 A JP H03247560A
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- Japan
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- sintered body
- chromium oxide
- spinel
- colored
- powder
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は・透光性に優れ且つ桃色系に着色したスピネル
焼結体及びその製造方法に関する。
焼結体及びその製造方法に関する。
近年、例えば時計ケース、ライターケース、ネクタイピ
ン等の装飾部材として、着色セラミックス焼結体が利用
されている。
ン等の装飾部材として、着色セラミックス焼結体が利用
されている。
従来の着色セラミックス焼結体は、特開昭62−123
058号公報などに開示される如く殆どがアルミナ又は
ジルコニアを主成分とし、着色成分として(!r、O,
、Oo、O,、MnO,等の無機顔料を添加することに
より1桃色、青色その他の色彩に着色したものであった
。
058号公報などに開示される如く殆どがアルミナ又は
ジルコニアを主成分とし、着色成分として(!r、O,
、Oo、O,、MnO,等の無機顔料を添加することに
より1桃色、青色その他の色彩に着色したものであった
。
しかし、従来の着色アルミナ焼結体や着−色ジルフニア
焼結体では、結晶型が立方晶でないため結晶粒界で散乱
を受けること、及び着色成分である第2相と母材の結晶
型が異なるためこれらの粒界でも散乱を受ける等の理古
により、高い透光性を有するものを得ることが困難であ
った。
焼結体では、結晶型が立方晶でないため結晶粒界で散乱
を受けること、及び着色成分である第2相と母材の結晶
型が異なるためこれらの粒界でも散乱を受ける等の理古
により、高い透光性を有するものを得ることが困難であ
った。
本発明はかかる従来の事情に鑑み、時計ケース等の装飾
部材用として充分に高い透光性を具えた着色セラミック
ス焼結体及びその製造方法を提供することを目的とする
。
部材用として充分に高い透光性を具えた着色セラミック
ス焼結体及びその製造方法を提供することを目的とする
。
上記目的を達成するため、本発明による着色透光性セラ
ミックス焼結体は、スピネルを主成分として、0.01
〜3重量%の酸化クロムを含有し、鏡面研磨した厚き2
關の試料で波長0.6μ口における直線透過率が10%
以上であって、桃色系に着色していることを特徴とする
。
ミックス焼結体は、スピネルを主成分として、0.01
〜3重量%の酸化クロムを含有し、鏡面研磨した厚き2
關の試料で波長0.6μ口における直線透過率が10%
以上であって、桃色系に着色していることを特徴とする
。
又、上記着色透光性スピネル焼結体の製造方法は、純度
99.9%以上及び比表面積(BET値)5rrVg以
上のスピネル粉末に、着色剤として酸化クロム又は加熱
により酸化クロムとなる無機塩若しくはアルコキシドを
酸化クロムに換算して0.01〜3重量%添加混合し、
その混合粉末を加圧成形した後、1500〜1800C
”の温度で焼結するものである。
99.9%以上及び比表面積(BET値)5rrVg以
上のスピネル粉末に、着色剤として酸化クロム又は加熱
により酸化クロムとなる無機塩若しくはアルコキシドを
酸化クロムに換算して0.01〜3重量%添加混合し、
その混合粉末を加圧成形した後、1500〜1800C
”の温度で焼結するものである。
上記方法により得られたスピネル焼結体の直線透過率を
更に向上させたい場合には、1500〜1800C°の
温度及び500 Wcm”以上の圧力でHIP処理する
ことが出来る。
更に向上させたい場合には、1500〜1800C°の
温度及び500 Wcm”以上の圧力でHIP処理する
ことが出来る。
本発明においては、結晶型が立方晶であって、緻密に焼
結すると高い透光性を示すスピネル(MgAIO)を母
材とするので、結晶粒界での散乱が少なく極めて高い透
光性を示す焼結体が得られる。
結すると高い透光性を示すスピネル(MgAIO)を母
材とするので、結晶粒界での散乱が少なく極めて高い透
光性を示す焼結体が得られる。
又、着色剤として酸化クロムを所定量添加することによ
り鮮明で美しい桃色(ピンク)系に着色している。
り鮮明で美しい桃色(ピンク)系に着色している。
従って、本発明の着色透光性スピネル焼結体においては
、桃色系を呈すると同時に、鏡面研磨した厚さ2略の試
料での波長01μmにおける直線透過率が10%以上と
いう優れた透光性を示す。
、桃色系を呈すると同時に、鏡面研磨した厚さ2略の試
料での波長01μmにおける直線透過率が10%以上と
いう優れた透光性を示す。
尚、焼結体の桃色の色調は着色剤である酸化クロムの添
加量によりフントロールでキル。
加量によりフントロールでキル。
本発明方法において、着色透光性スピネル焼結体の製造
に用いるスピネル粉末は、不純物による着色或いは透光
性の低下を防ぐため99.9%以上の純度のものを使用
する。又、スピネル粉末は一次粒子の粒径が約0.3μ
m以下、即ち比表面積がBET値で5 trl/g以上
、好ましくは10rrVg以上であることが、緻密なス
ピネル焼結体を得るために必要である。このように高純
度で且つ微細なスピネル粉末としては、アルコキシドの
加水分解又は共沈法などにより製造した粉末が好適であ
る。
に用いるスピネル粉末は、不純物による着色或いは透光
性の低下を防ぐため99.9%以上の純度のものを使用
する。又、スピネル粉末は一次粒子の粒径が約0.3μ
m以下、即ち比表面積がBET値で5 trl/g以上
、好ましくは10rrVg以上であることが、緻密なス
ピネル焼結体を得るために必要である。このように高純
度で且つ微細なスピネル粉末としては、アルコキシドの
加水分解又は共沈法などにより製造した粉末が好適であ
る。
着色剤として添加される酸化クロムの粉末は、安定した
発色を得るため99%以上のものが好ましく、又色むら
が無いように均一分散させるため粒径0.3μm以下と
することが好ましい。尚、加熱により酸化クロムとなる
無機塩若しくはアルコキシドを用いることも出来る。着
色剤の添加量は、酸化クロムに換算して0.01〜3重
量%の範囲であり、0.01重量%未満では着色が不充
分となり、3重量%を超えると着色成分元素による吸収
係数の増加により充分な透光性が得られなくなる。
発色を得るため99%以上のものが好ましく、又色むら
が無いように均一分散させるため粒径0.3μm以下と
することが好ましい。尚、加熱により酸化クロムとなる
無機塩若しくはアルコキシドを用いることも出来る。着
色剤の添加量は、酸化クロムに換算して0.01〜3重
量%の範囲であり、0.01重量%未満では着色が不充
分となり、3重量%を超えると着色成分元素による吸収
係数の増加により充分な透光性が得られなくなる。
本発明方法では、スピネル粉末と着色剤粉末の混合粉末
を加圧成形して緻密化し、必要に応じて脱バインダー処
理を行なった後、焼結する。成形体は相対密度比55%
以上とすることが好ましく、そのためには1.0 t
on/c、m”以上の圧力で成形する。
を加圧成形して緻密化し、必要に応じて脱バインダー処
理を行なった後、焼結する。成形体は相対密度比55%
以上とすることが好ましく、そのためには1.0 t
on/c、m”以上の圧力で成形する。
焼結は真空中又は水素ガス若しくはHe等の不活性ガス
の常圧雰囲気中で行なうことが好ましく、焼結温度は1
500〜1800 C”、好ましくは1600〜170
0C’である。1500C’未満では焼結不充分の為鮮
明な発色も充分な透光性も得られず、1800C。
の常圧雰囲気中で行なうことが好ましく、焼結温度は1
500〜1800 C”、好ましくは1600〜170
0C’である。1500C’未満では焼結不充分の為鮮
明な発色も充分な透光性も得られず、1800C。
を超えると着色成分の蒸発やスピネルの組成比のズレが
生じやすくなる。又、焼結時間は0.5〜24時間、好
ましくは3〜9時間とする。
生じやすくなる。又、焼結時間は0.5〜24時間、好
ましくは3〜9時間とする。
上記焼結により得られたスピネル焼結体をHIP処理す
ることによって、焼結体の緻密化が進行し、直線透過率
が更に改善向上する。HIP処理の温度が1500C未
満又は圧力が500ψm2未満では緻密化が充分に進行
せず、直線透過率の改善がみられず、温度が1800
C”を超えると炉内雰囲気の影響を受けて焼結体が変色
する。尚、HXP処理の圧力媒体はAr等の不活性ガス
、又は酸素ガス、若しくはこれらの混合ガスが好ましい
。
ることによって、焼結体の緻密化が進行し、直線透過率
が更に改善向上する。HIP処理の温度が1500C未
満又は圧力が500ψm2未満では緻密化が充分に進行
せず、直線透過率の改善がみられず、温度が1800
C”を超えると炉内雰囲気の影響を受けて焼結体が変色
する。尚、HXP処理の圧力媒体はAr等の不活性ガス
、又は酸素ガス、若しくはこれらの混合ガスが好ましい
。
実施例1
純度99.9%以上、比表面積14゜1m’/g(Bx
T値)の高純度スピネル粉末に、着色剤として1.Ow
t%のOr O粉末を添加してボールミル混合し、乾燥
した後2. Ot on/am2の圧力でC工P成形し
た。この成形体をHeガスの常圧雰囲気中において温度
1650C”で6時間焼結し、理論密度比99.2%で
桃色を呈する半透明のスピネル焼結体を得た。
T値)の高純度スピネル粉末に、着色剤として1.Ow
t%のOr O粉末を添加してボールミル混合し、乾燥
した後2. Ot on/am2の圧力でC工P成形し
た。この成形体をHeガスの常圧雰囲気中において温度
1650C”で6時間焼結し、理論密度比99.2%で
桃色を呈する半透明のスピネル焼結体を得た。
この焼結体を厚さ2關に鏡面研磨加工したところ、滑ら
かで深みのある桃色に着色し且つ透光性を有していた。
かで深みのある桃色に着色し且つ透光性を有していた。
この厚さ2Ill+11の鏡面加工した試料の可視光領
域での直線透過率を測定したところ、波長0.6μmで
13%であった。
域での直線透過率を測定したところ、波長0.6μmで
13%であった。
実施例2
上記実施例1と同一条件で製造した桃色半透明のスピネ
ル焼結体をHIP装置に入れ、Arガスを用いて170
0 C”の温度及び2000 kg7−の圧力で3時間
のHIP処理を行なった。
ル焼結体をHIP装置に入れ、Arガスを用いて170
0 C”の温度及び2000 kg7−の圧力で3時間
のHIP処理を行なった。
得られたスピネル焼結体は桃色を呈し、透明であった。
この焼結体を厚さ2關に縫面研磨加工すると、滑らかで
深みのある桃色に着色し、この試料の可視光領域での直
線透過率は波長0.6μmで24%であった。
深みのある桃色に着色し、この試料の可視光領域での直
線透過率は波長0.6μmで24%であった。
本発明によれば、立方晶のスピネルを母材として透光性
に優れ、且つ桃色系に着色したセラミックス焼結体を提
供することが出来る。
に優れ、且つ桃色系に着色したセラミックス焼結体を提
供することが出来る。
この着色透光性スピネル焼結体は、桃色系に着色し、し
かも透明であるから、時計ケース等の装飾部材として特
に有用である。
かも透明であるから、時計ケース等の装飾部材として特
に有用である。
Claims (3)
- (1)スピネルを主成分として、0.01〜3重量%の
酸化クロムを含有し、鏡面研磨した厚さ2の試料で波長
0.6μmにおける直線透過率が10%以上であつて、
桃色系に着色していることを特徴とする着色透光性スピ
ネル焼結体。 - (2)純度99.9%以上及び比表面積(BET値)5
m^3/g以上のスピネル粉末に、着色剤として酸化ク
ロム又は加熱により酸化クロムとなる無機塩若しくはア
ルコキシドを酸化クロムに換算して0.01〜3重量%
添加混合し、その混合粉末を加圧成形した後、1500
〜1800℃の温度で焼結することを特徴とする着色透
光性スピネル焼結体の製造方法。 - (3)請求項(1)により得られた焼結体を、更に15
00〜1800℃の温度及び500kg/cm^2以上
の圧力でHIP処理することを特徴とする着色透光性ス
ピネル焼結体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2045229A JPH03247560A (ja) | 1990-02-26 | 1990-02-26 | 着色透光性スピネル焼結体及び製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2045229A JPH03247560A (ja) | 1990-02-26 | 1990-02-26 | 着色透光性スピネル焼結体及び製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03247560A true JPH03247560A (ja) | 1991-11-05 |
Family
ID=12713434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2045229A Pending JPH03247560A (ja) | 1990-02-26 | 1990-02-26 | 着色透光性スピネル焼結体及び製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03247560A (ja) |
-
1990
- 1990-02-26 JP JP2045229A patent/JPH03247560A/ja active Pending
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