JPH03229820A - 無方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents
無方向性電磁鋼板の製造方法Info
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- JPH03229820A JPH03229820A JP2022066A JP2206690A JPH03229820A JP H03229820 A JPH03229820 A JP H03229820A JP 2022066 A JP2022066 A JP 2022066A JP 2206690 A JP2206690 A JP 2206690A JP H03229820 A JPH03229820 A JP H03229820A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、需要家で打ち抜き・剪断加工後、歪取焼鈍さ
れること−を前提としたセミプロセス無方向性電磁鋼板
の製造方法、および打ち抜き・剪断加工と歪取焼鈍工程
を含む無方向性電磁鋼板の製造方法に関する。
れること−を前提としたセミプロセス無方向性電磁鋼板
の製造方法、および打ち抜き・剪断加工と歪取焼鈍工程
を含む無方向性電磁鋼板の製造方法に関する。
近年、省エネルギーの社会的要請から、冷蔵庫、クーラ
ー等に使用される小型モータの効率向上、蛍光灯安定器
の小型化、温度上昇防止等の要求があり、このためこれ
らのコア材として用いられる無方向性電磁鋼板に対して
も、高磁束密度−低鉄損化のニーズが高い。
ー等に使用される小型モータの効率向上、蛍光灯安定器
の小型化、温度上昇防止等の要求があり、このためこれ
らのコア材として用いられる無方向性電磁鋼板に対して
も、高磁束密度−低鉄損化のニーズが高い。
このような背景のもとで、近年、鉄損は比較的高いもの
の低コストで磁束密度が高い、SiS2.0%のいわゆ
る低級無方向性電磁鋼板の需要と、その低鉄損化に対す
る要求が増大しつつある。このような低級無方向性電磁
鋼板の低鉄損化を具現したものとして、鋼板を需要家で
打ち抜き・剪断加工後、歪取焼鈍するようにしたセミプ
ロセス材がある。このセミプロセス材は以下の(1)、
(2)に大別される。
の低コストで磁束密度が高い、SiS2.0%のいわゆ
る低級無方向性電磁鋼板の需要と、その低鉄損化に対す
る要求が増大しつつある。このような低級無方向性電磁
鋼板の低鉄損化を具現したものとして、鋼板を需要家で
打ち抜き・剪断加工後、歪取焼鈍するようにしたセミプ
ロセス材がある。このセミプロセス材は以下の(1)、
(2)に大別される。
(1)1次冷圧、焼鈍後、2次冷圧として1〜10%程
度の調圧を施したものを、需要家で打ち抜き・剪断加工
後、歪取焼鈍する。2回冷圧によるセミプロセス材。こ
の鋼板は調圧歪による全粒成長によって歪取焼鈍時に結
晶粒を粗大化させ、低鉄損化を図るものであるが、同時
に磁束密度も低下するという欠点がある。
度の調圧を施したものを、需要家で打ち抜き・剪断加工
後、歪取焼鈍する。2回冷圧によるセミプロセス材。こ
の鋼板は調圧歪による全粒成長によって歪取焼鈍時に結
晶粒を粗大化させ、低鉄損化を図るものであるが、同時
に磁束密度も低下するという欠点がある。
(2)フルプロセス材と同様に1回の冷間圧延と焼鈍を
施したものを、需要家で打ち抜き・剪断加工後、歪取焼
鈍する、1回冷圧によるセミプロセス材(プロセス的に
はフルプロセス材を需要家で再度焼鈍することになるた
め、以下便宜的に「フルプロセス焼鈍材」と呼ぶ)。こ
の鋼板は鉄損の低下式は2回冷圧によるものに比べて小
さいものの、磁束密度があまり低下しないという長所が
ある。
施したものを、需要家で打ち抜き・剪断加工後、歪取焼
鈍する、1回冷圧によるセミプロセス材(プロセス的に
はフルプロセス材を需要家で再度焼鈍することになるた
め、以下便宜的に「フルプロセス焼鈍材」と呼ぶ)。こ
の鋼板は鉄損の低下式は2回冷圧によるものに比べて小
さいものの、磁束密度があまり低下しないという長所が
ある。
これらのうち、最近は器具の小型化・高効率化の観点か
ら従来の(1)のセミプロセス材に加えて、磁束密度上
有利な(2)のフルプロセス焼鈍材の需要が急増してい
る。このようなフルプロセス焼鈍材の場合、磁束密度を
劣化させることなく、(1)の2冷圧によるセミプロセ
ス材に比べ見劣りのする鉄損を改善することが課題とな
る。
ら従来の(1)のセミプロセス材に加えて、磁束密度上
有利な(2)のフルプロセス焼鈍材の需要が急増してい
る。このようなフルプロセス焼鈍材の場合、磁束密度を
劣化させることなく、(1)の2冷圧によるセミプロセ
ス材に比べ見劣りのする鉄損を改善することが課題とな
る。
従来、フルプロセス焼鈍材の鉄損或いは磁束密度改善に
対し、以下のような技術が開示されている。
対し、以下のような技術が開示されている。
まず、製造プロセスを考慮したものには、以下のような
技術がある。
技術がある。
(a)特開昭57−35628号:
熱延板の短時間焼鈍を行う技術
(b)特開昭58−136718号:
超高温巻取による自己焼鈍により上
記熱延板の短時間焼鈍を代替する技
術
(c)特開昭61−15920号:
Ar3変態点以上で仕上圧延した熱延
板を水冷して組織の微細化を図り、
さらにこれを冷圧後1回復焼鈍程度
の低温で焼鈍することで組織を微細
なままとし、これにより歪取焼鈍時
の粒成長性を向上させる技術
また、成分条件を考慮したものには、以下のような技術
がある。すなわち、これらは成分を考慮して歪取焼鈍時
の粒成長性を改善することで、歪取焼鈍後の粒径を大き
くし、鉄損を低下させる技術である。
がある。すなわち、これらは成分を考慮して歪取焼鈍時
の粒成長性を改善することで、歪取焼鈍後の粒径を大き
くし、鉄損を低下させる技術である。
(i)粒成長性を劣化させる微細AINの析出防止に関
するもの (d)特公昭59−20731号; Al≦0.1%鋼においてBを添加し、Nを粒成長に対
する悪影響の少ない BNとして固定する技術 (e)特公昭62−49321号: 同 上 (f)特公昭62−21849号: 同 上 (g)特公昭58−55210号: Al≦0.001%とし、実質上AINフリーとする技
術 (蓋)粒成長性を劣化させる微細MnSの析出防止に関
するもの (h)極低S化技術 (i)特開昭63−103023号: Al≦0.002%鋼においてCaを添加し、Sを粒成
長に対する悪影響の少 ないCaSとして固定する技術 〔発明が解決しようとする課題〕 以上のように、従来フルプロセス焼鈍材の特性改善に関
して種々の技術が提案されているが、これらはいずれも
次のような問題点を有している。
するもの (d)特公昭59−20731号; Al≦0.1%鋼においてBを添加し、Nを粒成長に対
する悪影響の少ない BNとして固定する技術 (e)特公昭62−49321号: 同 上 (f)特公昭62−21849号: 同 上 (g)特公昭58−55210号: Al≦0.001%とし、実質上AINフリーとする技
術 (蓋)粒成長性を劣化させる微細MnSの析出防止に関
するもの (h)極低S化技術 (i)特開昭63−103023号: Al≦0.002%鋼においてCaを添加し、Sを粒成
長に対する悪影響の少 ないCaSとして固定する技術 〔発明が解決しようとする課題〕 以上のように、従来フルプロセス焼鈍材の特性改善に関
して種々の技術が提案されているが、これらはいずれも
次のような問題点を有している。
まず、製造プロセスを考慮したもののうち、(a)は熱
延板焼鈍付加によるコスト上昇が、また、(b)は超高
温巻取によるスケール増大とそれに伴う酸洗性の低下、
或いは粒界酸化に起因した表面性状の著しい劣化が問題
となる。また、(C)では、熱延板の水冷による形状不
良に加え、低温焼鈍に起因した著しい硬質化が打ち抜き
・剪断加工時に問題を起こす。このように製造プロセス
の改変によるものは未だ幾多の課題を残しており、十分
満足のいくものとは言い離い。
延板焼鈍付加によるコスト上昇が、また、(b)は超高
温巻取によるスケール増大とそれに伴う酸洗性の低下、
或いは粒界酸化に起因した表面性状の著しい劣化が問題
となる。また、(C)では、熱延板の水冷による形状不
良に加え、低温焼鈍に起因した著しい硬質化が打ち抜き
・剪断加工時に問題を起こす。このように製造プロセス
の改変によるものは未だ幾多の課題を残しており、十分
満足のいくものとは言い離い。
また、成分を考慮したものでは、(d)〜(i)のいず
れもがA1≦0.1%(実施例等からして実質上はAl
≦0.02%)の鋼についての技術であり、AI≧0.
1%を含む鋼については、その特性改善について有用な
技術は見い出されていない。もとより、A1≧0.1%
の鋼では、 AINが比較的粗大に析出するためAIN
に対する考慮は不要であるものの、 AIは固有抵抗を
大きく上昇させるため、低鉄損のフルプロセス焼鈍材を
製造する上で積極的に活用すべき元素であり、この意味
でAI≧0.1%鋼の特性改善が望まれるものである。
れもがA1≦0.1%(実施例等からして実質上はAl
≦0.02%)の鋼についての技術であり、AI≧0.
1%を含む鋼については、その特性改善について有用な
技術は見い出されていない。もとより、A1≧0.1%
の鋼では、 AINが比較的粗大に析出するためAIN
に対する考慮は不要であるものの、 AIは固有抵抗を
大きく上昇させるため、低鉄損のフルプロセス焼鈍材を
製造する上で積極的に活用すべき元素であり、この意味
でAI≧0.1%鋼の特性改善が望まれるものである。
本発明はこのような事情に鑑み、AIを0.1%以上含
むフルプロセス焼鈍材、および該フルプロセス焼鈍材を
素材とする打ち抜き・剪断加ニー歪取焼鈍材の特性改善
、特に鉄損の改善をその目的とする。
むフルプロセス焼鈍材、および該フルプロセス焼鈍材を
素材とする打ち抜き・剪断加ニー歪取焼鈍材の特性改善
、特に鉄損の改善をその目的とする。
本発明者らは、A1≧0.1%のフルプロセス焼鈍材の
特性改善について鋭意研究を重ねた結果、AINおよび
MnSの析出制御に加えて、P量の適正化および歪取焼
鈍時の加熱速度の適正化が重要であることを新たに見出
し、本発明を完成させたものである。
特性改善について鋭意研究を重ねた結果、AINおよび
MnSの析出制御に加えて、P量の適正化および歪取焼
鈍時の加熱速度の適正化が重要であることを新たに見出
し、本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明の構成は以下の通りである。
(1)打ち抜き・剪断加工後、歪取焼鈍が施されるセミ
プロセス無方向性電磁鋼板の製造方法において1重量%
で、C≦0.0050%、0.06%≦Si≦1.0%
、0.5%≦Mn≦1.5%、0.01%≦P≦0.0
6%、S<0.010%、0.1%≦Al≦0.5%、
N≦0.0050%、残部Feおよび不可避的不純物か
らなる鋼を、加熱温度1170℃以下、仕上温度Ar3
変態点以下、巻取温度600℃以上720℃以下で熱間
圧延し、次いで酸洗および冷間圧延した後、625℃以
上800℃以下の温度にて焼鈍し、必要に応じて絶縁皮
膜等の塗布・焼付けを施すことを特徴とする無方向性電
磁鋼板の製造方法。
プロセス無方向性電磁鋼板の製造方法において1重量%
で、C≦0.0050%、0.06%≦Si≦1.0%
、0.5%≦Mn≦1.5%、0.01%≦P≦0.0
6%、S<0.010%、0.1%≦Al≦0.5%、
N≦0.0050%、残部Feおよび不可避的不純物か
らなる鋼を、加熱温度1170℃以下、仕上温度Ar3
変態点以下、巻取温度600℃以上720℃以下で熱間
圧延し、次いで酸洗および冷間圧延した後、625℃以
上800℃以下の温度にて焼鈍し、必要に応じて絶縁皮
膜等の塗布・焼付けを施すことを特徴とする無方向性電
磁鋼板の製造方法。
(2)重量%で、C≦0.0050%、0.06%≦S
i≦1゜0%、0.5%≦Mn≦1.5%、0.01%
≦P≦0.06%、S(0,010%、0.1%≦AI
≦0.5%、N≦0.0050%。
i≦1゜0%、0.5%≦Mn≦1.5%、0.01%
≦P≦0.06%、S(0,010%、0.1%≦AI
≦0.5%、N≦0.0050%。
残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼を、加熱温度
1170℃以下、仕上温度Ar、変態点以下1巻取温度
600℃以上720℃以下で熱間圧延し、次いで酸洗お
よび冷間圧延した後、625℃以上800℃以下の温度
にて焼鈍し、必要に応じて絶縁皮膜等の塗布・焼付けを
施してセミプロセス鋼板となし、該鋼板を打ち抜き・剪
断加工後、350〜700℃の温度域における加熱速度
HR(’C/5in)が、 HR≧60[P] + 1.4 但し、P:鋼板のP含有量(すt%) を満足するようにして歪取焼鈍することを特徴とする無
方向性電磁鋼板の製造方法。
1170℃以下、仕上温度Ar、変態点以下1巻取温度
600℃以上720℃以下で熱間圧延し、次いで酸洗お
よび冷間圧延した後、625℃以上800℃以下の温度
にて焼鈍し、必要に応じて絶縁皮膜等の塗布・焼付けを
施してセミプロセス鋼板となし、該鋼板を打ち抜き・剪
断加工後、350〜700℃の温度域における加熱速度
HR(’C/5in)が、 HR≧60[P] + 1.4 但し、P:鋼板のP含有量(すt%) を満足するようにして歪取焼鈍することを特徴とする無
方向性電磁鋼板の製造方法。
以下1本発明の詳細をその限定理由とともに説明する。
まず、本発明における成分組成の限定理由は以下の通り
である。
である。
(1) P量
Pは通常、フルプロセス材およびセミプロセス材におい
て、磁気特性を劣化させることなく硬度上昇と打ち抜き
性の向上をもたらす元素として広く添加されている。し
たがって、本発明が対象とするようなフルプロセス焼鈍
材においても、従来硬度上昇と打ち抜き性の向上を必要
とする場合には、特別な配慮なく比較的多量(0,1%
前後)に添加されるのが通常である。このように従来P
の功罪については、その硬度上昇・打ち抜き性向上効果
が明らかにされているだけであり、これ以外のPの功罪
に着目した技術は現状では皆無であるといってよい、し
かし、本発明者らがフルプロセス焼鈍材におけるPの功
罪について改めて詳細に検討したところによれば。
て、磁気特性を劣化させることなく硬度上昇と打ち抜き
性の向上をもたらす元素として広く添加されている。し
たがって、本発明が対象とするようなフルプロセス焼鈍
材においても、従来硬度上昇と打ち抜き性の向上を必要
とする場合には、特別な配慮なく比較的多量(0,1%
前後)に添加されるのが通常である。このように従来P
の功罪については、その硬度上昇・打ち抜き性向上効果
が明らかにされているだけであり、これ以外のPの功罪
に着目した技術は現状では皆無であるといってよい、し
かし、本発明者らがフルプロセス焼鈍材におけるPの功
罪について改めて詳細に検討したところによれば。
Pは確かに硬度上昇と打ち抜き性の向上をもたらすもの
の、磁気特性、特に鉄損に関してはP量に適正値があり
、Pをこの適正量に制御した場合にのみ、固有抵抗の増
大を通じて鉄損の低下が得られること、そしてこの適正
量を超えてPを添加した場合には(従来、Pを添加する
場合はいずれもこの範囲)、歪取焼鈍時の粒成長性を阻
害し、却って鉄損の上昇をもたらすことが判明した。こ
のため本発明では、上記Pの適正範囲をその要件とした
。
の、磁気特性、特に鉄損に関してはP量に適正値があり
、Pをこの適正量に制御した場合にのみ、固有抵抗の増
大を通じて鉄損の低下が得られること、そしてこの適正
量を超えてPを添加した場合には(従来、Pを添加する
場合はいずれもこの範囲)、歪取焼鈍時の粒成長性を阻
害し、却って鉄損の上昇をもたらすことが判明した。こ
のため本発明では、上記Pの適正範囲をその要件とした
。
また、さらに検討を進めた結果、鉄損に対する上記Pの
適正量の存在はフルプロセス焼鈍材に特有のものであり
、フルプロセス材や2回冷圧によるセミプロセス材の場
合にはかかる適正量の存在は認められなかった。すなわ
ち、よく知られているように鉄損は粒径に依存するとこ
ろが大きいが、フルプロセス材では冷圧−焼鈍時に比較
的粒径の小さいところで組織形成をさせるため、粒成長
の駆動力が高く、且つ焼鈍条件(特に焼鈍温度)が粒径
に対して圧倒的な影響を及ぼすため、Pの影響が顕在化
しないものと考えられる。また、2回冷圧によるセミプ
ロセス材の場合も、粒成長は調圧歪をその駆動力とする
ため、Pの影響は顕在化しない。これに対し、フルプロ
セス焼鈍材の場合は、冷圧−焼鈍により一旦ある粒径に
粒成長させたものを、再び需要家で歪取焼鈍してさらに
粗大に粒成長させるため、歪取焼鈍時は粒成長の駆動力
が粒界のエネルギー差だけであるに加えて、その駆動力
そのものも小さく、粒成長性に対するPの影響が顕在化
するものと考えられる。なお、ここでいうPの粒成長性
に対する影響のメカニズムは必ずしも明確ではないが、
Pは粒界に偏析しやすい元素であり、したがって5ol
ute −dragにより粒成長時の粒界の移動度(n
obility)を低下させるのがその本質ではないか
と考えられる。
適正量の存在はフルプロセス焼鈍材に特有のものであり
、フルプロセス材や2回冷圧によるセミプロセス材の場
合にはかかる適正量の存在は認められなかった。すなわ
ち、よく知られているように鉄損は粒径に依存するとこ
ろが大きいが、フルプロセス材では冷圧−焼鈍時に比較
的粒径の小さいところで組織形成をさせるため、粒成長
の駆動力が高く、且つ焼鈍条件(特に焼鈍温度)が粒径
に対して圧倒的な影響を及ぼすため、Pの影響が顕在化
しないものと考えられる。また、2回冷圧によるセミプ
ロセス材の場合も、粒成長は調圧歪をその駆動力とする
ため、Pの影響は顕在化しない。これに対し、フルプロ
セス焼鈍材の場合は、冷圧−焼鈍により一旦ある粒径に
粒成長させたものを、再び需要家で歪取焼鈍してさらに
粗大に粒成長させるため、歪取焼鈍時は粒成長の駆動力
が粒界のエネルギー差だけであるに加えて、その駆動力
そのものも小さく、粒成長性に対するPの影響が顕在化
するものと考えられる。なお、ここでいうPの粒成長性
に対する影響のメカニズムは必ずしも明確ではないが、
Pは粒界に偏析しやすい元素であり、したがって5ol
ute −dragにより粒成長時の粒界の移動度(n
obility)を低下させるのがその本質ではないか
と考えられる。
次に、試験例に基づいて上記Pの功罪を明らかにすると
ともに、適正なP量についてその限定範囲と理由につい
て説明する。
ともに、適正なP量についてその限定範囲と理由につい
て説明する。
C: 0.0028%、Si : 0.31%、Mn
: 0.81%、S:0.003%、Al : 0.1
3%、N : 0.0019%と一定で、P量が0.0
02〜0.088%と種々変化した鋼(A群)、および
C: 0.0043%、Si : Q、80%、阿n:
1.31%、 s : o、ooa%、 Al :
0.38%、 N:0.0035%と一定で、P量が
0.003〜0.091%と種々変化した鋼(B群)を
用い、当該スラブを1150℃に加熱後、仕上温度82
0℃、巻取温度670℃の条件で熱間圧延し、酸洗後0
.5閣の仕上厚に冷間圧延したものを700℃で焼鈍し
、引き続き需要家での歪取焼鈍相当の750℃x2hr
(加熱速度7℃/win)の焼鈍に供した。第1図はこ
のようにして得られた供試材のP量と鉄損(WIS/S
。)および磁束密度(BS。)との関係を示したもので
ある。
: 0.81%、S:0.003%、Al : 0.1
3%、N : 0.0019%と一定で、P量が0.0
02〜0.088%と種々変化した鋼(A群)、および
C: 0.0043%、Si : Q、80%、阿n:
1.31%、 s : o、ooa%、 Al :
0.38%、 N:0.0035%と一定で、P量が
0.003〜0.091%と種々変化した鋼(B群)を
用い、当該スラブを1150℃に加熱後、仕上温度82
0℃、巻取温度670℃の条件で熱間圧延し、酸洗後0
.5閣の仕上厚に冷間圧延したものを700℃で焼鈍し
、引き続き需要家での歪取焼鈍相当の750℃x2hr
(加熱速度7℃/win)の焼鈍に供した。第1図はこ
のようにして得られた供試材のP量と鉄損(WIS/S
。)および磁束密度(BS。)との関係を示したもので
ある。
同図から明らかなように、A群、B群のいずれにおいて
もP量が0.01〜0.06%の範囲でのみ、A群では
4.4W/kg前後の、またB群では3.6W/kg前
後の良好な鉄損値が得られている。これに対し、P量が
0.01%未満では固有抵抗増加による鉄損の改善式が
小さいため、またP量が0.06%超では固有抵抗増加
による鉄損の改善式を粒成長性の劣化が上回るため、と
もに鉄損はP : 0.01〜0.06%の範囲に比べ
てA群、B群とも0.6W/kg以上高くなっている。
もP量が0.01〜0.06%の範囲でのみ、A群では
4.4W/kg前後の、またB群では3.6W/kg前
後の良好な鉄損値が得られている。これに対し、P量が
0.01%未満では固有抵抗増加による鉄損の改善式が
小さいため、またP量が0.06%超では固有抵抗増加
による鉄損の改善式を粒成長性の劣化が上回るため、と
もに鉄損はP : 0.01〜0.06%の範囲に比べ
てA群、B群とも0.6W/kg以上高くなっている。
このようにP量には適正範囲があり、これはA群、B群
にかかわりなく、すなわち鋼種にかかわりなく 0.0
1〜0.06%であるため、本発明ではP量を0.01
〜0.06%と規定した。また、B、。についても、P
量が0.06%以下ではP量増加に伴うB5oの低下が
少なく、Pを0.01−0.06%とすることで良好な
り、。が得られることも判る。
にかかわりなく、すなわち鋼種にかかわりなく 0.0
1〜0.06%であるため、本発明ではP量を0.01
〜0.06%と規定した。また、B、。についても、P
量が0.06%以下ではP量増加に伴うB5oの低下が
少なく、Pを0.01−0.06%とすることで良好な
り、。が得られることも判る。
(2)その他の成分
以上のように、P量を0.01〜0.06%の範囲に適
正化することによって、Alを0.1%以上含むフルプ
ロセス焼鈍材の鉄損は大幅に改善される。しかし、P量
のみを適正化すれば、他の成分はいかなる範囲でも許容
されるというものではなく、自ずから適正量、適正範囲
があることは言うまでもない。以下、他の成分の範囲お
よび限定理由を説明する。
正化することによって、Alを0.1%以上含むフルプ
ロセス焼鈍材の鉄損は大幅に改善される。しかし、P量
のみを適正化すれば、他の成分はいかなる範囲でも許容
されるというものではなく、自ずから適正量、適正範囲
があることは言うまでもない。以下、他の成分の範囲お
よび限定理由を説明する。
C: 0.0050%超では磁気特性が劣化し、また磁
気時効上の問題もあるため、上限が 0.0050%の極低炭素鋼とする。
気時効上の問題もあるため、上限が 0.0050%の極低炭素鋼とする。
Sj:固有抵抗を高め鉄損を低下させる効果を持つが、
この効果を十分に得るには 0.06%以上の添加が必要である。一方、1.0%を
超えて添加した場合には磁束密度が低下するとともに、
コスト上昇も招くため、上限は1.0%とする。
この効果を十分に得るには 0.06%以上の添加が必要である。一方、1.0%を
超えて添加した場合には磁束密度が低下するとともに、
コスト上昇も招くため、上限は1.0%とする。
Mn=磁束密度をあまり劣化させることなく鉄損を改善
できる元素であるが、この効果を十分に発揮させるため
には0.5%以上の添加が必要である。一方、1.5%
を超えてMnを添加しても、上記効果が飽和し、却って
コストの上昇を招く。以上の理由から、Mnは0.5〜
1.5%とする。
できる元素であるが、この効果を十分に発揮させるため
には0.5%以上の添加が必要である。一方、1.5%
を超えてMnを添加しても、上記効果が飽和し、却って
コストの上昇を招く。以上の理由から、Mnは0.5〜
1.5%とする。
S:0.010%以上では粒成長性が劣化し、鉄損の上
昇を招くため、0.010%未満とする必要がある。
昇を招くため、0.010%未満とする必要がある。
Al : Sj と同様に鉄損を低下させる元素であり
積極的に添加すべきものであるが、 0.1%未満の場合、微細AINを形成し粒成長性を損
なう。これを防止し良好な鉄損値を得るために、下限は
0.1%とする。
積極的に添加すべきものであるが、 0.1%未満の場合、微細AINを形成し粒成長性を損
なう。これを防止し良好な鉄損値を得るために、下限は
0.1%とする。
但し、0.5%を超えて添加すると磁束密度が低下し、
また徒らなコスト上昇を招くため上限は0.5%とする
。
また徒らなコスト上昇を招くため上限は0.5%とする
。
N :0.0050%を超えると磁気特性が劣化するた
め、0.0050%を上限とする。
め、0.0050%を上限とする。
次に、処理条件について説明する。
上記のような成分を前提とし1本発明ではさらに以下に
述べるように処理条件を特定することをその第三の要件
とする。成分を適正化したとしても、これが顕著な効果
を発揮し得るのはある特定の処理条件を経た場合だけで
あり、この条件を外れた場合には、成分適正化の効果が
大幅に減少するからである。
述べるように処理条件を特定することをその第三の要件
とする。成分を適正化したとしても、これが顕著な効果
を発揮し得るのはある特定の処理条件を経た場合だけで
あり、この条件を外れた場合には、成分適正化の効果が
大幅に減少するからである。
(1)熱延加熱温度
熱延加熱温度が徒らに高いと、スラブ段階で一旦粗大に
析出したAIN、 MnSが再溶解し、以後微細に再析
出するため粒成長性が劣化する。
析出したAIN、 MnSが再溶解し、以後微細に再析
出するため粒成長性が劣化する。
その場合、AINに関しては、本発明鋼はAI≧0.1
%であるため、再析出時にAINの粗大化が起り易く、
加熱温度の上限は比較的高温になると思われるが、Mn
Sに関してはこのような粗大化は期待できない。したが
って、加熱温度の上限は主としてMnSの再溶解・再析
出の面から決定されることになる。かかる考察の下で、
本発明者らは以下に示す実験・検討を行い、熱延加熱温
度の上限を決定した。
%であるため、再析出時にAINの粗大化が起り易く、
加熱温度の上限は比較的高温になると思われるが、Mn
Sに関してはこのような粗大化は期待できない。したが
って、加熱温度の上限は主としてMnSの再溶解・再析
出の面から決定されることになる。かかる考察の下で、
本発明者らは以下に示す実験・検討を行い、熱延加熱温
度の上限を決定した。
C: 0.0028%、Si : 0.31%、Mn:
0.81%、P:0゜057%、 S : 0.003
%、Al : 0.13%、N : 0.0019%か
らなる鋼(鋼C1成分はいずれも本発明範囲)およびC
: 0.0043%、Si : 0.80%、Mn:1
.31%。
0.81%、P:0゜057%、 S : 0.003
%、Al : 0.13%、N : 0.0019%か
らなる鋼(鋼C1成分はいずれも本発明範囲)およびC
: 0.0043%、Si : 0.80%、Mn:1
.31%。
P : 0.015%、S : 0.008%、Al
: 0.38%、N : 0.0035%からなる鋼(
鋼D、成分はいずれも本発明範囲)を用い、当該スラブ
を種々の温度に加熱後、仕上温度820℃、巻取温度7
00℃の条件で熱間圧延し、酸洗後0.5膿の仕上厚に
冷間圧延したものを、700℃で焼鈍し、引き続き需要
家での歪取焼鈍相当の750″CX2hr(加熱速度7
℃/5in)の焼鈍に供した。
: 0.38%、N : 0.0035%からなる鋼(
鋼D、成分はいずれも本発明範囲)を用い、当該スラブ
を種々の温度に加熱後、仕上温度820℃、巻取温度7
00℃の条件で熱間圧延し、酸洗後0.5膿の仕上厚に
冷間圧延したものを、700℃で焼鈍し、引き続き需要
家での歪取焼鈍相当の750″CX2hr(加熱速度7
℃/5in)の焼鈍に供した。
第2図は、このようして得られた供試材の鉄損(W、、
、、。)を熱延加熱温度で整理したものである。同図か
ら、鋼C5鋼りとも、すなわち鋼種にかかわらず、加熱
温度が1170℃以下で、鋼CではW、、 / 5.<
4.5W/kg、鋼りではW。
、、。)を熱延加熱温度で整理したものである。同図か
ら、鋼C5鋼りとも、すなわち鋼種にかかわらず、加熱
温度が1170℃以下で、鋼CではW、、 / 5.<
4.5W/kg、鋼りではW。
7sI、〈3.6W/kg前後の良好な鉄損値が得られ
ることが判る。これに対し、加熱温度が1170°Cを
超える場合は、主としてMnSの再溶解・微細再析出に
起因した粒成長劣化により、成分が本発明範囲にある錆
C1鋼りであっても、1170℃以下加熱の場合に比べ
てWIS/S。が0.5W/kg以上高くなっている。
ることが判る。これに対し、加熱温度が1170°Cを
超える場合は、主としてMnSの再溶解・微細再析出に
起因した粒成長劣化により、成分が本発明範囲にある錆
C1鋼りであっても、1170℃以下加熱の場合に比べ
てWIS/S。が0.5W/kg以上高くなっている。
なお、磁束密度(B、。)に関しては、上記検討範囲に
おいては鋼Cで1゜75 T前後、鋼りで1.72 T
前後とほぼ一定となり、熱延加熱温度の影響は小さかっ
た。
おいては鋼Cで1゜75 T前後、鋼りで1.72 T
前後とほぼ一定となり、熱延加熱温度の影響は小さかっ
た。
以上の結果に基づき、本発明では熱間圧延における加熱
温度を1170℃以下と規定する。
温度を1170℃以下と規定する。
(2)熱延仕上温度
Ar、変態点以上で熱延を終了した場合、磁気特性、特
に磁束密度が大幅に低下するため、仕上温度はArc変
態点以下とする。
に磁束密度が大幅に低下するため、仕上温度はArc変
態点以下とする。
(3)熱延巻取温度
第2図で用いた鋼Cおよび鋼りを用い、当該スラブを1
140℃に加熱後、仕上温度を830℃と一定にし1巻
取温度を種々変えて熱間圧延したものを、酸洗後0.5
■厚に冷間圧延し、次いで700℃で焼鈍し、引き続き
需要家での歪取焼鈍相当の750℃X2hr(加熱速度
7℃/win)の焼鈍に供した。第3図はこのようにし
て得られた供試材の鉄損(W工、7.。)、磁束密度(
B、。)および表面粗さRaを熱延巻取温度で整理した
ものである。
140℃に加熱後、仕上温度を830℃と一定にし1巻
取温度を種々変えて熱間圧延したものを、酸洗後0.5
■厚に冷間圧延し、次いで700℃で焼鈍し、引き続き
需要家での歪取焼鈍相当の750℃X2hr(加熱速度
7℃/win)の焼鈍に供した。第3図はこのようにし
て得られた供試材の鉄損(W工、7.。)、磁束密度(
B、。)および表面粗さRaを熱延巻取温度で整理した
ものである。
同図から、鋼C1鋼りとも、すなわち鋼種にかかわりな
く、600〜720℃の巻取温度で良好な磁気特性(鋼
C: Wx−y −o” 4−5W/kg、 B s。
く、600〜720℃の巻取温度で良好な磁気特性(鋼
C: Wx−y −o” 4−5W/kg、 B s。
! 1.75 T、鋼D : Wls y 、。z3.
6W/kg 、 B −8! 1.72 T ”)と表
面性状 (Ra<0.4μm)が得られることがわかる
。これに対し、本発明成分条件を満足した鋼C1鋼りで
あっても、巻取温度が600℃未満の場合は、熱延板の
再結晶の進展、粗粒化とAIN、 MnSの粗大化が不
十分となり、鉄損、磁束密度とも大幅に劣化している。
6W/kg 、 B −8! 1.72 T ”)と表
面性状 (Ra<0.4μm)が得られることがわかる
。これに対し、本発明成分条件を満足した鋼C1鋼りで
あっても、巻取温度が600℃未満の場合は、熱延板の
再結晶の進展、粗粒化とAIN、 MnSの粗大化が不
十分となり、鉄損、磁束密度とも大幅に劣化している。
また、逆に巻取温度が720℃を超える場合には、磁気
特性上は問題がないものの、巻取時に難酸洗性の内部酸
化層が発達し、粒界酸化も著しく、これが酸洗時粒界侵
触を起こし、これを起点に冷圧時微少クラックが多発し
、Ra)0.7μmと表面性状の大幅な劣化をきたす。
特性上は問題がないものの、巻取時に難酸洗性の内部酸
化層が発達し、粒界酸化も著しく、これが酸洗時粒界侵
触を起こし、これを起点に冷圧時微少クラックが多発し
、Ra)0.7μmと表面性状の大幅な劣化をきたす。
以上の結果から、本発明では熱間圧延における巻取温度
を600℃以上720℃以下と規定する。
を600℃以上720℃以下と規定する。
(4)酸洗および冷間圧延
特に規定する必要はなく、常法により行うことができる
。
。
(5)冷圧後の焼鈍温度
この焼鈍温度が800℃を超えると粒径が粗大となり、
磁気特性上好ましくない(111)粒が発達し、磁束密
度が低下する。また軟質化も著しく、コイルの巻きぐせ
に起因して、打ち抜き時或いは打ち抜き品の積層・かし
め時に不良品を生じ易くなるため、上限は800℃とす
る。一方。
磁気特性上好ましくない(111)粒が発達し、磁束密
度が低下する。また軟質化も著しく、コイルの巻きぐせ
に起因して、打ち抜き時或いは打ち抜き品の積層・かし
め時に不良品を生じ易くなるため、上限は800℃とす
る。一方。
需要家での歪取焼鈍後の鉄損は冷圧後の本焼鈍温度にほ
とんど依存しないため、この意味からは焼鈍温度の下限
はないが、625℃を下回る低温焼鈍を行った場合には
、硬質化が著しく打ち抜き性の劣化を招く。すなわち、
著しい硬質材を打ち抜くため型の損耗が激しく、連続打
ち抜き時のかえり高さの増加が加速される。このため焼
鈍温度の下限は625℃とする必要がある。
とんど依存しないため、この意味からは焼鈍温度の下限
はないが、625℃を下回る低温焼鈍を行った場合には
、硬質化が著しく打ち抜き性の劣化を招く。すなわち、
著しい硬質材を打ち抜くため型の損耗が激しく、連続打
ち抜き時のかえり高さの増加が加速される。このため焼
鈍温度の下限は625℃とする必要がある。
(6)打ち抜き・剪断加工後の焼鈍条件鋼板は上述した
焼鈍の後、必要に応じて絶縁皮膜等の塗布、焼付が施さ
れてフルプロセス焼鈍材としての最終製品となり、その
後、打ち抜き・剪断加工され、さらに歪取焼鈍が施され
る。
焼鈍の後、必要に応じて絶縁皮膜等の塗布、焼付が施さ
れてフルプロセス焼鈍材としての最終製品となり、その
後、打ち抜き・剪断加工され、さらに歪取焼鈍が施され
る。
この打ち抜き・剪断加工および歪取焼鈍は、通常需要家
においてなされる。
においてなされる。
ここで、上述したような条件で製造されたフルプロセス
焼鈍材では、所望の磁気特性を得るためには歪取焼鈍時
の加熱速度が重要であり、鋼板の製造法を歪取焼鈍まで
含めて考えた場合、歪取焼鈍時の加熱速度を規定する必
要がある。
焼鈍材では、所望の磁気特性を得るためには歪取焼鈍時
の加熱速度が重要であり、鋼板の製造法を歪取焼鈍まで
含めて考えた場合、歪取焼鈍時の加熱速度を規定する必
要がある。
これは、前述したように歪取焼鈍時、Pの粒界偏析に起
因した5olute −dragにより粒界の移動度が
低下し、粒成長性が劣化することから、本発明ではPの
低減化をその特徴としているが、このようにP量を低下
したとしても、歪取焼鈍時の加熱速度が不適切に遅い場
合には、粒界移動とPの粒界偏析が競合するか、或いは
後者が勝り1粒界はP偏析を起こし、その後粒界はこの
偏析したPをsolute−drag シながら移動せ
ざるを得ず、この結果、粒界移動度の低下、すなわち粒
成長性の劣化をきたすからである。したがって、歪取焼
鈍時の加熱速度に関しては偏析のし易さ、すなわちP量
に応じた下限値が存在することになる。また、ここで問
題となるのはPの粒界偏析であるため、加熱速度の下限
は粒界偏析の活発な350〜700℃の範囲で考えれば
よいことになる。
因した5olute −dragにより粒界の移動度が
低下し、粒成長性が劣化することから、本発明ではPの
低減化をその特徴としているが、このようにP量を低下
したとしても、歪取焼鈍時の加熱速度が不適切に遅い場
合には、粒界移動とPの粒界偏析が競合するか、或いは
後者が勝り1粒界はP偏析を起こし、その後粒界はこの
偏析したPをsolute−drag シながら移動せ
ざるを得ず、この結果、粒界移動度の低下、すなわち粒
成長性の劣化をきたすからである。したがって、歪取焼
鈍時の加熱速度に関しては偏析のし易さ、すなわちP量
に応じた下限値が存在することになる。また、ここで問
題となるのはPの粒界偏析であるため、加熱速度の下限
は粒界偏析の活発な350〜700℃の範囲で考えれば
よいことになる。
以下、試験例に基づき、この加熱速度の下限とその限定
理由について説明する。
理由について説明する。
前述した鋼A群、B群を用い、当該スラブを1130℃
に加熱後、仕上温度840℃、巻取温度700℃の条件
で熱間圧延し、酸洗後0.5 mmの仕上厚に冷間圧延
したものを、次いで700℃で焼鈍し、引き続き需要家
での歪取焼鈍相当の750℃X2hrの焼鈍を、350
〜700℃における加熱速度を種々変えて行った。第4
図はこのようにして得られた供試材の鉄損(W□515
0)をP量と350〜700℃における加熱速度HR(
℃/m1n)で整理したものである。 同図から、0.
01≦P≦0.06%を満たす本発明鋼にあっては、A
群、B群とも、すなわち鋼種にかかわりなく、加熱速度
HRの下限がHR= 60〔P〕 +1.4というP量
の関数となること、そして加熱速度がこれ以上の場合に
、A群ではW工、7.。<4.6W/kg、B群ではW
工s y so<3.7W/kgと良好な鉄損値が得ら
れることが判る。これに対し、たとえ0.01≦P≦0
.06%という本発明成分条件を満足する鋼であっても
、加熱速度が上記式で規定される下限を下回ると、Pの
粒界偏析に起因して歪取焼鈍時の粒成長性が劣化し、A
群、B群ともに鉄損は0,3W/kg以上高くなってし
まう。
に加熱後、仕上温度840℃、巻取温度700℃の条件
で熱間圧延し、酸洗後0.5 mmの仕上厚に冷間圧延
したものを、次いで700℃で焼鈍し、引き続き需要家
での歪取焼鈍相当の750℃X2hrの焼鈍を、350
〜700℃における加熱速度を種々変えて行った。第4
図はこのようにして得られた供試材の鉄損(W□515
0)をP量と350〜700℃における加熱速度HR(
℃/m1n)で整理したものである。 同図から、0.
01≦P≦0.06%を満たす本発明鋼にあっては、A
群、B群とも、すなわち鋼種にかかわりなく、加熱速度
HRの下限がHR= 60〔P〕 +1.4というP量
の関数となること、そして加熱速度がこれ以上の場合に
、A群ではW工、7.。<4.6W/kg、B群ではW
工s y so<3.7W/kgと良好な鉄損値が得ら
れることが判る。これに対し、たとえ0.01≦P≦0
.06%という本発明成分条件を満足する鋼であっても
、加熱速度が上記式で規定される下限を下回ると、Pの
粒界偏析に起因して歪取焼鈍時の粒成長性が劣化し、A
群、B群ともに鉄損は0,3W/kg以上高くなってし
まう。
また、P<0.01%またはP)0.06%と本発明範
囲を逸脱する鋼においては、いかなる加熱速度において
も良好な鉄損が得られないことも確認できる。なお、磁
束密度(B、。)に関しては、加熱速度の影響は小さか
った。
囲を逸脱する鋼においては、いかなる加熱速度において
も良好な鉄損が得られないことも確認できる。なお、磁
束密度(B、。)に関しては、加熱速度の影響は小さか
った。
以上の結果から、本発明では歪取焼鈍時の加熱速度HR
(’C/m1n)を、HR≧60[P量 + 1.4と
規定する。一方、上限については磁気特性の面からは特
に規定する必要はないが、徒らに加熱速度を大きくした
場合には、温度分布の不均一や、これによる鋼板の変形
が生じる。
(’C/m1n)を、HR≧60[P量 + 1.4と
規定する。一方、上限については磁気特性の面からは特
に規定する必要はないが、徒らに加熱速度を大きくした
場合には、温度分布の不均一や、これによる鋼板の変形
が生じる。
したがって加熱速度の上限は、需要家毎に歪取焼鈍炉の
仕様、焼鈍10ツトの量等を勘案して決定する必要があ
る。
仕様、焼鈍10ツトの量等を勘案して決定する必要があ
る。
歪取焼鈍温度、時間については、上記のように加熱速度
を適正化することにより、Pの粒界偏析を回避できるた
め、特段の配慮の必要はなく、常法通り720〜800
℃、1〜2hr程度の条件でよい。
を適正化することにより、Pの粒界偏析を回避できるた
め、特段の配慮の必要はなく、常法通り720〜800
℃、1〜2hr程度の条件でよい。
第1表に示す鋼成分のスラブを第2−a表〜第2−c表
に示す熱延条件で熱間圧延し、これを酸洗後仕上厚0.
5noに冷間圧延した後、引き続き同表に示す焼鈍温度
にて3 min焼鈍した。
に示す熱延条件で熱間圧延し、これを酸洗後仕上厚0.
5noに冷間圧延した後、引き続き同表に示す焼鈍温度
にて3 min焼鈍した。
このようにして得られた焼鈍板について、各頂点が0.
38の矩形の打ち抜き型(SKS3)にて、クリアラン
ス7%、速度200spm、打ち抜き油使用の条件で1
5万回の連続打ち抜き試験を行い、15万回打ち抜き時
のかえり高さを測定した。また、上記焼鈍板を需要家で
の歪取焼鈍相当の750℃X2hrの焼鈍に供した後、
磁気特性をJIS法に基づくエプスタイン試験にて評価
した。これらの測定の結果を第2−a表〜第2− c表
に併せて示す。
38の矩形の打ち抜き型(SKS3)にて、クリアラン
ス7%、速度200spm、打ち抜き油使用の条件で1
5万回の連続打ち抜き試験を行い、15万回打ち抜き時
のかえり高さを測定した。また、上記焼鈍板を需要家で
の歪取焼鈍相当の750℃X2hrの焼鈍に供した後、
磁気特性をJIS法に基づくエプスタイン試験にて評価
した。これらの測定の結果を第2−a表〜第2− c表
に併せて示す。
なお、これらの実施例のうち、第2−a表は成分条件の
影響を、第2=b表は熱間圧延−焼鈍条件の影響を、ま
た第2−c表は歪取焼鈍時の加熱速度の影響をそれぞれ
調べたものである。
影響を、第2=b表は熱間圧延−焼鈍条件の影響を、ま
た第2−c表は歪取焼鈍時の加熱速度の影響をそれぞれ
調べたものである。
第2−a表〜第2− c表から明らかなように、本発明
法によるものは良好な磁気特性(鉄損:Wユ、7.。と
磁束密度:B5゜)と打ち抜き性(かえり高さ≦25μ
m)が得られている。これに対して、比較法(成分、製
造条件のいずれか一方が本発明範囲より外れるもの)で
は鉄損、磁束密度、打ち抜き性のいずれかが劣っている
(鉄損:W工、7.。は本発明法に比べて0.5W/k
g以上高く、磁束密度二B5oは本発明法に比べて0.
02 T以上低い)。また、比較法のうち焼鈍温度が本
発明条件の下限を下回っているものについては、磁気特
性は良好であるものの、抜き打ち試験でのかえり高さが
50μm以上にもなり、打ち抜き性が劣化していること
が判る。
法によるものは良好な磁気特性(鉄損:Wユ、7.。と
磁束密度:B5゜)と打ち抜き性(かえり高さ≦25μ
m)が得られている。これに対して、比較法(成分、製
造条件のいずれか一方が本発明範囲より外れるもの)で
は鉄損、磁束密度、打ち抜き性のいずれかが劣っている
(鉄損:W工、7.。は本発明法に比べて0.5W/k
g以上高く、磁束密度二B5oは本発明法に比べて0.
02 T以上低い)。また、比較法のうち焼鈍温度が本
発明条件の下限を下回っているものについては、磁気特
性は良好であるものの、抜き打ち試験でのかえり高さが
50μm以上にもなり、打ち抜き性が劣化していること
が判る。
以上述べた本発明によれば、特殊な合金元素の添加やプ
ロセスの付加等によるコスト上昇を招くことなく、簡便
に磁気特性および打ち抜き性に優れた無方向性電磁鋼板
のフルプロセス焼鈍材、およびこれを素材とした打ち抜
き・剪断加ニー歪取焼鈍材を製造することができる。
ロセスの付加等によるコスト上昇を招くことなく、簡便
に磁気特性および打ち抜き性に優れた無方向性電磁鋼板
のフルプロセス焼鈍材、およびこれを素材とした打ち抜
き・剪断加ニー歪取焼鈍材を製造することができる。
第1図は、鉄損と磁束密度に対するP量の影響とその適
正範囲を示すグラフである。第2図は、鉄損に対する熱
延加熱温度の影響とその適正範囲を示すグラフである。 第3図は、鉄損。 磁束密度、表面粗さに対する熱延巻取温度の影響とその
適正範囲を示すグラフである。第4図は、鉄損に対する
歪取焼鈍時の加熱速度およびP量の影響とその適正範囲
を示すグラフである。 0.02 0.04 0.06 0.08 0.10 P量 (Wtolo> 竹 Aj ? 図 000 1100 1200 1300解延加熱温l
11(0C) 第 図 熱延を取温度(0C)
正範囲を示すグラフである。第2図は、鉄損に対する熱
延加熱温度の影響とその適正範囲を示すグラフである。 第3図は、鉄損。 磁束密度、表面粗さに対する熱延巻取温度の影響とその
適正範囲を示すグラフである。第4図は、鉄損に対する
歪取焼鈍時の加熱速度およびP量の影響とその適正範囲
を示すグラフである。 0.02 0.04 0.06 0.08 0.10 P量 (Wtolo> 竹 Aj ? 図 000 1100 1200 1300解延加熱温l
11(0C) 第 図 熱延を取温度(0C)
Claims (2)
- (1)打ち抜き・剪断加工後、歪取焼鈍が施されるセミ
プロセス無方向性電磁鋼板の製造方法において、重量%
で、C≦0.0050%、0.06%≦Si≦1.0%
、0.5%≦Mn≦1.5%、0.01%≦P≦0.0
6%、S<0.010%、0.1%≦Al≦0.5%、
N≦0.0050%、残部Feおよび不可避的不純物か
らなる鋼を、加熱温度1170℃以下、仕上温度Ar_
3変態点以下、巻取温度600℃以上720℃以下で熱
間圧延し、次いで酸洗および冷間圧延した後、625℃
以上800℃以下の温度にて焼鈍し、必要に応じて絶縁
皮膜等の塗布・焼付けを施すことを特徴とする無方向性
電磁鋼板の製造方法。 - (2)重量%で、C≦0.0050%、0.06%≦S
i≦1.0%、0.5%≦Mn≦1.5%、0.01%
≦P≦0.06%、S<0.010%、0.1%≦Al
≦0.5%、N≦0.0050%、残部Feおよび不可
避的不純物からなる鋼を、加熱温度1170℃以下、仕
上温度Ar_3変態点以下、巻取温度600℃以上72
0℃以下で熱間圧延し、次いで酸洗および冷間圧延した
後、625℃以上800℃以下の温度にて焼鈍し、必要
に応じて絶縁皮膜等の塗布・焼付けを施してセミプロセ
ス鋼板となし、該鋼板を打ち抜き・剪断加工後、350
〜700℃の温度域における加熱速度HR(℃/min
)が、 HR≧60〔P〕+1.4 但し、P:鋼板のP含有量(wt%) を満足するようにして歪取焼鈍することを特徴とする無
方向性電磁鋼板の製造方法。
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JP2022066A JPH0819465B2 (ja) | 1990-02-02 | 1990-02-02 | 無方向性電磁鋼板の製造方法 |
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