JPH03226537A - 高強度チタン線 - Google Patents
高強度チタン線Info
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- JPH03226537A JPH03226537A JP1792090A JP1792090A JPH03226537A JP H03226537 A JPH03226537 A JP H03226537A JP 1792090 A JP1792090 A JP 1792090A JP 1792090 A JP1792090 A JP 1792090A JP H03226537 A JPH03226537 A JP H03226537A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、例えば耐食ばねとして有用な、高強度チタン
線に関する。
線に関する。
[従来の技術]
JIS H4600には工業用純チタン板および条とし
て1種〜3種が規定されている。これ等は線材として入
手が可能であるが、主として耐食性を目的としているた
め、これ等の線材を例えば冷間伸線減面率で95%に加
工しても、その引張強さは、本発明者等の知見によると
、115kgf/mm2以下であり、高強度のチタン線
は得られない。
て1種〜3種が規定されている。これ等は線材として入
手が可能であるが、主として耐食性を目的としているた
め、これ等の線材を例えば冷間伸線減面率で95%に加
工しても、その引張強さは、本発明者等の知見によると
、115kgf/mm2以下であり、高強度のチタン線
は得られない。
高強度のチタン材としては、例えばTi−6A Q −
4V合金やTi−3A M−8V−6Cr−4Zr−4
No合金等があるが、これ等は特別でかつ厳密な合金成
分の管理や熱間加工や熱処理等を組合せて高強度を達成
するもので、製造コストが高く、また冷間伸線加工して
高強度化するのに適した材料ではない。
4V合金やTi−3A M−8V−6Cr−4Zr−4
No合金等があるが、これ等は特別でかつ厳密な合金成
分の管理や熱間加工や熱処理等を組合せて高強度を達成
するもので、製造コストが高く、また冷間伸線加工して
高強度化するのに適した材料ではない。
特開平1−252747号は、Feを0.1〜0.8重
量%含有した、Fe、O,Nを含有する、延性の優れた
高強度チタン材である。しかし特開平1−252747
号は熱間加工したチタン材に関するものであり、この材
料を用いて冷間伸線加工した際の技術に関するものでは
ない。
量%含有した、Fe、O,Nを含有する、延性の優れた
高強度チタン材である。しかし特開平1−252747
号は熱間加工したチタン材に関するものであり、この材
料を用いて冷間伸線加工した際の技術に関するものでは
ない。
[発明が解決しようとする課題]
本発明は、JIS 1種〜3種の線材を冷間伸線する従
来の方法では製造できなかった、引張強さが115kg
f/mm −165kgf/mm2の高強度チタン線を
提供することを課題としている。また本発明は高合金チ
タン材を用いないで、簡易な方法で安価に、引張強さが
I]5kgf/+nm2nm2−l65/mm2の高強
度チタン線を提供することを課題としている。
来の方法では製造できなかった、引張強さが115kg
f/mm −165kgf/mm2の高強度チタン線を
提供することを課題としている。また本発明は高合金チ
タン材を用いないで、簡易な方法で安価に、引張強さが
I]5kgf/+nm2nm2−l65/mm2の高強
度チタン線を提供することを課題としている。
[課題を解決するための手段および作用コ本発明者等は
、各種のチタン材を冷間伸線減面率を変えて伸線加工し
た。第1表および第1図は、その例を示す。
、各種のチタン材を冷間伸線減面率を変えて伸線加工し
た。第1表および第1図は、その例を示す。
No、]およびNo、2は高合金チタン材で、これを冷
間伸線すると、引張強さがl 15kgf/mm2以上
の高強度チタン線が製造できる。しかし高合金チタン材
は、既に述べた如く伸線前の線材が高価であるため、伸
線後の高強度チタン線のコストも高い。また高合金チタ
ン材は、冷間伸線減面率が80%以上に冷間伸線すると
断線し易く、従って高合金チタン材を用いても、引張強
さが150kgf/mm”以上の冷間伸線した高強度チ
タン線の製造は難しい。
間伸線すると、引張強さがl 15kgf/mm2以上
の高強度チタン線が製造できる。しかし高合金チタン材
は、既に述べた如く伸線前の線材が高価であるため、伸
線後の高強度チタン線のコストも高い。また高合金チタ
ン材は、冷間伸線減面率が80%以上に冷間伸線すると
断線し易く、従って高合金チタン材を用いても、引張強
さが150kgf/mm”以上の冷間伸線した高強度チ
タン線の製造は難しい。
No、3およびNo、4は工業用純チタン材の例である
。
。
JIS 3種やASTMG4は硬質の工業用純チタン材
であるが、冷間伸線減面率が95%になるまで冷間伸線
しても、引張強さは110kgf/mm2程度であり、
引張強さが115kgf/mm2以上の高強度のチタン
線の製造は固壁である。
であるが、冷間伸線減面率が95%になるまで冷間伸線
しても、引張強さは110kgf/mm2程度であり、
引張強さが115kgf/mm2以上の高強度のチタン
線の製造は固壁である。
No、5−No、8は、Feを0.1〜0.8重量%含
有し、Q=[○コ+2.77[Nコ+0.1[Feコで
表わされるパラメーターQが0.35〜1.0で残部が
実質的にTiである、特開平1−252747号に記載
の高強度チタン材を線材として用いた例である。この線
材は特殊な合金成分を含有しないために熱間加工等が容
易で、安価である。この線材は冷間伸線前の引張強さが
工業用純チタン材に比べて大きいが、冷間伸線性が優れ
、冷間伸線減面率で95%まで、断線する事なく安定し
て伸線する事が可能である。
有し、Q=[○コ+2.77[Nコ+0.1[Feコで
表わされるパラメーターQが0.35〜1.0で残部が
実質的にTiである、特開平1−252747号に記載
の高強度チタン材を線材として用いた例である。この線
材は特殊な合金成分を含有しないために熱間加工等が容
易で、安価である。この線材は冷間伸線前の引張強さが
工業用純チタン材に比べて大きいが、冷間伸線性が優れ
、冷間伸線減面率で95%まで、断線する事なく安定し
て伸線する事が可能である。
本発明者等はこの線材を冷間伸線減面率60%以上に伸
線した結果、引張強さが115kgf/mm”以上の高
強度チタン線が製造できることを知得した。
線した結果、引張強さが115kgf/mm”以上の高
強度チタン線が製造できることを知得した。
またこの線材で冷間伸線減面率80%以上に伸線すると
、引張強さが144〜165kgf/mm”の高強度チ
タン線が得られる事を知得した。尚引張強さが144〜
165 kgf/mm2のこの高強度チタン線は、No
、1やNo、2で述べた高合金チタン材を断線限界付近
まで伸線して得られた引張強さに比べても同等の優れた
引張強さを有する高強度チタン線である。
、引張強さが144〜165kgf/mm”の高強度チ
タン線が得られる事を知得した。尚引張強さが144〜
165 kgf/mm2のこの高強度チタン線は、No
、1やNo、2で述べた高合金チタン材を断線限界付近
まで伸線して得られた引張強さに比べても同等の優れた
引張強さを有する高強度チタン線である。
特開平1−252747号は、熱延チタン材の冷間加工
前の引張強さは、下記のパラメーターQと強い相関関係
がある事を述べている。即ち Q=[○] + 2.77[N] +0.1[Fe1・
・・・・・ (ni)但し、[O]:チタン線材の酸素
含有量(重量%)[N]:チタン線材の窒素含有量(重
量%)[Fel:チタン線材の鉄含有量(重量%)本発
明者等は、特開平1−252747号のQの異なる各種
の線材を冷間伸線減面率を60%として伸線して冷間伸
線後の引張強さを測定した。
前の引張強さは、下記のパラメーターQと強い相関関係
がある事を述べている。即ち Q=[○] + 2.77[N] +0.1[Fe1・
・・・・・ (ni)但し、[O]:チタン線材の酸素
含有量(重量%)[N]:チタン線材の窒素含有量(重
量%)[Fel:チタン線材の鉄含有量(重量%)本発
明者等は、特開平1−252747号のQの異なる各種
の線材を冷間伸線減面率を60%として伸線して冷間伸
線後の引張強さを測定した。
第2図のO印はその例である。本発明者等は更に冷間伸
線減面率を80%として伸線を行ったが第2図のム印は
その際の冷間伸線後の引張強さの例である。
線減面率を80%として伸線を行ったが第2図のム印は
その際の冷間伸線後の引張強さの例である。
第2図0及びムに見られる如くチタン材のパラメーター
Qと引張強さの強い相関関係は冷間伸線後も維持されて
いる。即ち、第2図で冷間伸線減面率が60%のチタン
材(Q印)は高い精度で直線Aに沿って分布し、Qが大
きいと冷間伸線後の引張強さが大きい。また冷間伸線減
面率が80%のチタン材(ム印)も高い精度で直線Bに
沿って分布し、Qが大きい程冷間伸線後の引張強さが大
きい。第2図のO印とム印から、冷間伸線後のチタン線
の引張強さT (kgf/mm” )は、大兄下記(i
v)式の如くに表わされる。
Qと引張強さの強い相関関係は冷間伸線後も維持されて
いる。即ち、第2図で冷間伸線減面率が60%のチタン
材(Q印)は高い精度で直線Aに沿って分布し、Qが大
きいと冷間伸線後の引張強さが大きい。また冷間伸線減
面率が80%のチタン材(ム印)も高い精度で直線Bに
沿って分布し、Qが大きい程冷間伸線後の引張強さが大
きい。第2図のO印とム印から、冷間伸線後のチタン線
の引張強さT (kgf/mm” )は、大兄下記(i
v)式の如くに表わされる。
T=54XQ+0.46γ+63・・・・・・・・・(
iv)γ:冷間伸線減面率(%) 尚、(正)式のQを(tv)式に代入すると、下記(v
)式が得られる。
iv)γ:冷間伸線減面率(%) 尚、(正)式のQを(tv)式に代入すると、下記(v
)式が得られる。
T=54[Oコ+149[N]+5[Fel+0.46
y +63−(v )第2図で、0印及びム印の測定値
は線A及び線Bに対して、−5〜+5(kgf/m+*
”)の変動の範囲内にある。
y +63−(v )第2図で、0印及びム印の測定値
は線A及び線Bに対して、−5〜+5(kgf/m+*
”)の変動の範囲内にある。
以上の如く、本発明の請求項(1)は、Feを0.1〜
0.8重量%含有し、その引張強さTが下記(i)式で
あることを特徴とする、引張強さが115〜150kg
f/mm2の高強度チタン線である。
0.8重量%含有し、その引張強さTが下記(i)式で
あることを特徴とする、引張強さが115〜150kg
f/mm2の高強度チタン線である。
54[O]+149[N]+5[Fel+0,46y
+tsa<T<54[O]+149[N]+5[Fel
+0,46y +58−(i )但し7260〜80%
、 この(i)式を用いることによって、引張強さが115
〜150kgf/mm”の範囲内で所望の引張強さの高
強度チタン線を、[○]=[N]、[Felおよびγを
調整して高い精度で製造することが可能となる。
+tsa<T<54[O]+149[N]+5[Fel
+0,46y +58−(i )但し7260〜80%
、 この(i)式を用いることによって、引張強さが115
〜150kgf/mm”の範囲内で所望の引張強さの高
強度チタン線を、[○]=[N]、[Felおよびγを
調整して高い精度で製造することが可能となる。
本発明者等は更に、前記の線材を用いて、冷間伸線減面
率を95%とした伸線を行ったが、何れの線材も一断線
することなく、伸線できた。第2図の・印はその際の伸
線後の引張強さの例である。この場合も、チタン材の引
張強さとQとは高い精度で直線Cに沿って分布し、Qが
大きいはど引張強さが大きい。尚本発明者等の知見では
、冷間伸線減面率が80%を超えると、冷間伸線減面率
が80%以下の場合に比べて冷間伸線による引張強さの
上昇量が大きく、またQが大きくなった際の引張強さの
上昇量が顕著となる。
率を95%とした伸線を行ったが、何れの線材も一断線
することなく、伸線できた。第2図の・印はその際の伸
線後の引張強さの例である。この場合も、チタン材の引
張強さとQとは高い精度で直線Cに沿って分布し、Qが
大きいはど引張強さが大きい。尚本発明者等の知見では
、冷間伸線減面率が80%を超えると、冷間伸線減面率
が80%以下の場合に比べて冷間伸線による引張強さの
上昇量が大きく、またQが大きくなった際の引張強さの
上昇量が顕著となる。
即ち、冷間伸線減面率が80%超〜95%では、伸線後
の高強度チタン線の引張強さTは、下記(vi)式の如
くに表わされる。
の高強度チタン線の引張強さTは、下記(vi)式の如
くに表わされる。
T =75Q + 1.57−33・−・・・−・・−
・・−(vi)尚(iii)式のQを(vi)式に代入
すると、下記(vi)式が得られる。
・・−(vi)尚(iii)式のQを(vi)式に代入
すると、下記(vi)式が得られる。
T =75[O]+208[N]+8[Fel+1.5
y −3:l・・(vfi)また第2図で、・印の測定
値は直線Cに対して−5〜+5(kgf/a膳2)の変
動の範=内にある。
y −3:l・・(vfi)また第2図で、・印の測定
値は直線Cに対して−5〜+5(kgf/a膳2)の変
動の範=内にある。
以上の如く1本発明の請求項(2)は、Feを0.1〜
0.8重量%含有し、その引張強さTが下記(ii)式
であることを特徴とする、引張強さが140〜165k
gf/ll1m2の高強度チタン線である。
0.8重量%含有し、その引張強さTが下記(ii)式
であることを特徴とする、引張強さが140〜165k
gf/ll1m2の高強度チタン線である。
75[OF + 208[Nコ+8[Fel+1.5y
3g<T<75[○]+208[N]+8[Fel
+1.5y −28・・・・・・(ii)但し、γ=8
0%超〜95% この(五)式を用いることによって、引張強さが140
〜165kgf/m+m”の範囲内で所望の引張強さの
高強度チタン線を、[O1* [N ] −[F e
]およびγを調整して高い精度で製造することが可能と
なる。
3g<T<75[○]+208[N]+8[Fel
+1.5y −28・・・・・・(ii)但し、γ=8
0%超〜95% この(五)式を用いることによって、引張強さが140
〜165kgf/m+m”の範囲内で所望の引張強さの
高強度チタン線を、[O1* [N ] −[F e
]およびγを調整して高い精度で製造することが可能と
なる。
次に本発明の高強度チタン線の成分について説明する。
本発明の高強度チタン線はFeを0.1〜0.8重量%
含有する。Feは組織を細粒化しかつ高強度化を図るた
めに添加する。添加量はαチタン層におけるFeの最大
固溶限(約0.06重量%)を超える量とするが、その
下限は0.1重量%が適当である。
含有する。Feは組織を細粒化しかつ高強度化を図るた
めに添加する。添加量はαチタン層におけるFeの最大
固溶限(約0.06重量%)を超える量とするが、その
下限は0.1重量%が適当である。
Feを0.5重量%以上含有せしめると、金属組織を細
粒化する効果が更に顕著となる。しかしFeを0.8%
を超えて含有せしめても、Feの効果は飽和するし、過
剰に含有せしめると、チタン材の延性が損なわれて、伸
線加工が困難となる。
粒化する効果が更に顕著となる。しかしFeを0.8%
を超えて含有せしめても、Feの効果は飽和するし、過
剰に含有せしめると、チタン材の延性が損なわれて、伸
線加工が困難となる。
本発明の高強度チタン線は0とNを含有している。Oと
Nは侵入型固溶元素であるため、これ得を含有させると
、固溶体強化によってチタン材は高強度化され、また伸
線加工に際しての硬化が大きい、しかし過剰なOやNの
添加は延性を低下させるために好ましくない。本発明の
請求項(1)では、冷間伸線減面率を60〜80%に伸
線し、引張強さが115〜150kgf/++m”の高
強度チタン線を製造するが、このためには第2図の直線
Aや直線Bにみられる如く、OやNの添加量は、パラメ
ーターQを0.35〜1.00とする量が適当である。
Nは侵入型固溶元素であるため、これ得を含有させると
、固溶体強化によってチタン材は高強度化され、また伸
線加工に際しての硬化が大きい、しかし過剰なOやNの
添加は延性を低下させるために好ましくない。本発明の
請求項(1)では、冷間伸線減面率を60〜80%に伸
線し、引張強さが115〜150kgf/++m”の高
強度チタン線を製造するが、このためには第2図の直線
Aや直線Bにみられる如く、OやNの添加量は、パラメ
ーターQを0.35〜1.00とする量が適当である。
また本発明の請求項(2)では冷間伸線減面率を80%
超に伸線して、引張強さが140〜165kgf/ff
1m”の高強度チタン線を製造するが、このためには、
第2図BやCにみられる如く、○やNの添加量は、パラ
メーターQが大きい、例えばQが0.70〜1.0の線
材が好ましいが、この伸線領域では、引張強さは冷間伸
線減面率γに大きく影響されるため、前記(ii)式を
用いて所望の140kgf/mm2以上の引張強さが得
られる。
超に伸線して、引張強さが140〜165kgf/ff
1m”の高強度チタン線を製造するが、このためには、
第2図BやCにみられる如く、○やNの添加量は、パラ
メーターQが大きい、例えばQが0.70〜1.0の線
材が好ましいが、この伸線領域では、引張強さは冷間伸
線減面率γに大きく影響されるため、前記(ii)式を
用いて所望の140kgf/mm2以上の引張強さが得
られる。
以上述べた如く、本発明の高強度チタン線は、酸素、窒
素および鉄を含有するが、残部は不可避的不純物以外は
Tiよりなる組織である。
素および鉄を含有するが、残部は不可避的不純物以外は
Tiよりなる組織である。
本発明の請求項(1)では冷間伸線減面率は60〜80
%である。高強度チタン線に必要な繊維状組織を得るた
めに、冷間伸線減面率の下限は60%とする。冷間伸線
減面率が80%を超えると、(i)式を用いるよりも(
五)式を用いた方が、引張強さの精度が高い高強度チタ
ン線が得られる。以上の理由で請求項(1)の冷間伸線
減面率は60〜80%とする。
%である。高強度チタン線に必要な繊維状組織を得るた
めに、冷間伸線減面率の下限は60%とする。冷間伸線
減面率が80%を超えると、(i)式を用いるよりも(
五)式を用いた方が、引張強さの精度が高い高強度チタ
ン線が得られる。以上の理由で請求項(1)の冷間伸線
減面率は60〜80%とする。
本発明の請求項(2)では、冷間伸線減面率は80超〜
95%である。80%以下では(n)式を用いるよりも
(i)式を用いた方が、引張強さの精度が高い。
95%である。80%以下では(n)式を用いるよりも
(i)式を用いた方が、引張強さの精度が高い。
また冷間伸線減面率が95%を超えると、断線等の支障
が発生し、伸線が困難となり易い。
が発生し、伸線が困難となり易い。
本発明の高強度チタン線の製造に用いる線材の製造方法
を説明する5 チタン鋳塊は結晶粒が粗大な鋳造組織であるため、これ
をまずβ域に加熱し分塊圧延を施し、ビレット材を作製
する。その後このビレット材を(α+β)域加熱して線
材熱間圧延を行う。ビレット加熱温度をβ変態点以下と
することにより、Feを0.1〜0.8重量%含有する
チタンビレット材ではβ相がα相の粒成長を抑制し、ま
た線材熱間圧延中にはβ相が圧延加工中にα相中に微細
分散され、極めて微細な金属組織が得られる。このよう
に微細な第二相(β相)が分散した熱間圧延線材は、そ
の後実施する冷間伸線工程において、伸線中、線材の均
質な加工硬化を促して極めて伸線加工性を良好にする効
果をもつ。
を説明する5 チタン鋳塊は結晶粒が粗大な鋳造組織であるため、これ
をまずβ域に加熱し分塊圧延を施し、ビレット材を作製
する。その後このビレット材を(α+β)域加熱して線
材熱間圧延を行う。ビレット加熱温度をβ変態点以下と
することにより、Feを0.1〜0.8重量%含有する
チタンビレット材ではβ相がα相の粒成長を抑制し、ま
た線材熱間圧延中にはβ相が圧延加工中にα相中に微細
分散され、極めて微細な金属組織が得られる。このよう
に微細な第二相(β相)が分散した熱間圧延線材は、そ
の後実施する冷間伸線工程において、伸線中、線材の均
質な加工硬化を促して極めて伸線加工性を良好にする効
果をもつ。
以上のようにして得られた熱間圧延チタン線材は(α+
β)域に再度加熱しあるいは再度加熱変形加工を加えて
も、結晶粒の粗大化が生じ難く、安定した機械的性質を
有している。
β)域に再度加熱しあるいは再度加熱変形加工を加えて
も、結晶粒の粗大化が生じ難く、安定した機械的性質を
有している。
従って例えば第1表のN015の如く、熱間圧延線材を
そのま\使用してもよいし、あるいはNo、6やNo、
7の如く、熱処理した後で伸線に供してもよい[発明の
効果コ 本発明の高強度チタン線は、引張強さが115〜165
kgf/mm2で、優れた強度を有している。従って。
そのま\使用してもよいし、あるいはNo、6やNo、
7の如く、熱処理した後で伸線に供してもよい[発明の
効果コ 本発明の高強度チタン線は、引張強さが115〜165
kgf/mm2で、優れた強度を有している。従って。
例えば耐食雰囲気で用いるチタンバネ材としであるいは
チタンロープ用の素線等として、広範囲な用途に用いる
事ができる。
チタンロープ用の素線等として、広範囲な用途に用いる
事ができる。
本発明の高強度チタン線は、安価でかつ製造が容易なチ
タン線材を使用するため、またこのチタン線材は伸線性
が優れているため、例えばTiJA Q−4V合金やT
i−3A Q−8V−6Cr−4Zr−4No合金等を
用いた高強度チタン線に比べて、製造が容易でありかつ
製造コストも安い。
タン線材を使用するため、またこのチタン線材は伸線性
が優れているため、例えばTiJA Q−4V合金やT
i−3A Q−8V−6Cr−4Zr−4No合金等を
用いた高強度チタン線に比べて、製造が容易でありかつ
製造コストも安い。
本発明の高強度チタン線は、引張強さが、成分と冷間伸
線減面率によって高い精度に制御されているため、安定
して優れた品質特性を備えている。
線減面率によって高い精度に制御されているため、安定
して優れた品質特性を備えている。
第1図は、チタン材の冷間伸線減面率と引張強さの関係
の例を示す図、 第2図は1本発明で用いるチタン線材のパラメーターQ
と引張強さの関係の例を示す図 である。 第1 図 t;を間伸IIII減面参゛ (y、) 第2 図 04 0.5 06 07Q = [O)
+2.77(Nl +0.11Fe18 9 0
の例を示す図、 第2図は1本発明で用いるチタン線材のパラメーターQ
と引張強さの関係の例を示す図 である。 第1 図 t;を間伸IIII減面参゛ (y、) 第2 図 04 0.5 06 07Q = [O)
+2.77(Nl +0.11Fe18 9 0
Claims (2)
- (1)Feを0.1〜0.8重量%含有し、かつ引張強
さT(kgf/mm^2)が下記(i)式であることを
特徴とする、引張強さが115〜150kgf/mm^
2の高強度チタン線。 54[O]+149[N]+5[Fe]+0.46γ+
68<T<54[O]+149[N]+5[Fe]+0
.46γ+58・・・・・・(i)但し[O]:酸素含
有量(重量%) [N]:窒素含有量(重量%) [Fe]:鉄含有量(重量%) γ:冷間伸線減面率で60〜80(%) - (2)Feを0.1〜0.8重量%含有し、かつ引張強
さT(kgf/mm^2)が下記(ii)式であること
を特徴とする、引張強さが140〜165kgf/mm
^2の高強度チタン線。 75[O]+208[N]+8[Fe]+1.5γ−3
8<T<75[O]+208[N]+8[Fe]+1.
5γ−28・・・・・・(ii)但し[O]:酸素含有
量(重量%) [N]:窒素含有量(重量%) [Fe]:鉄含有量(重量%) γ:冷間伸線減面率で80超〜95(%)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1792090A JPH0670263B2 (ja) | 1990-01-30 | 1990-01-30 | 高強度チタン線 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03226537A true JPH03226537A (ja) | 1991-10-07 |
JPH0670263B2 JPH0670263B2 (ja) | 1994-09-07 |
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ID=11957202
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JP1792090A Expired - Fee Related JPH0670263B2 (ja) | 1990-01-30 | 1990-01-30 | 高強度チタン線 |
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JP (1) | JPH0670263B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008507624A (ja) * | 2004-07-22 | 2008-03-13 | エフエムダブリュー コンポジットシステムズ,インコーポレイテッド | 特性が強化されたチタン合金ワイヤーの製造方法 |
WO2008050828A1 (fr) * | 2006-10-26 | 2008-05-02 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Alliage de titane |
-
1990
- 1990-01-30 JP JP1792090A patent/JPH0670263B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2008507624A (ja) * | 2004-07-22 | 2008-03-13 | エフエムダブリュー コンポジットシステムズ,インコーポレイテッド | 特性が強化されたチタン合金ワイヤーの製造方法 |
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