JPH0318837Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はガス瞬間式給湯機の改良に関する。

（従来技術とその問題点） 通常のガス瞬間式給湯機において出湯を停止す
ると、水量センサーにより出湯が停止されたこと
を検出して、検出信号を制御部に入力する。制御
部にはスイツチングトランジスタを介してバーナ
ーの電磁弁リレーが接続されており、前記スイツ
チングトランジスタに停止信号を流すことによつ
て電磁弁リレーをOFFにし、電磁弁を閉じて消
火するとともに、前記バーナーに隣設されたフア
ンは所定時間駆動され所謂ポストパージ状態とな
る。

前記ガス瞬間式給湯機において例えばスイツチ
ングトランジスタがシヨートしているような場
合、スイツチングトランジスタに停止信号を流し
ても電磁弁リレーはOFFにならず燃焼が継続さ
れる。同様に電磁弁リレーが故障している場合も
燃焼が継続される。

以上のように出湯を停止した後も燃焼が継続さ
れると空焚きとなつて非常に危険である。

（技術的課題） 本考案は前記従来事情に鑑みてなされたもので
本考案の解決しようとする技術的課題は、ガス瞬
間式給湯機において出湯を停止した後もバーナー
が燃焼している時には、出湯停止後の燃焼時間を
計時して一定時間以上経過した時にバーナーを強
制的に消火させることになる。

（構 成） 斯る本考案のガス瞬間式給湯機は、バーナーと
フアンとを備えたガス瞬間式給湯機において、前
記バーナーの電磁弁リレー、フアンモータリレー
及び電磁弁を電源に直列状に接続し、前記各リレ
ー、バーナーの炎を検出するフレームセンサー、
出湯停止を検出する水量センサー、及び出湯停止
後の燃焼時間を計時するタイマーを各々制御部に
接続し、出湯停止後の燃焼時間が所定時間経過し
た時前記フアンモータリレーをOFFにさせるこ
とを特徴とする。

（実施例） 本考案実施の一例を図面により説明する。

第１図により給湯機の構成を説明すれば、図中
２０は給水管、２１は出湯管であり、熱交換器２
２を介して連続されている。

前記給水管２０には水量センサー７及び給水温
度検出センサー１１が設けられるとともに、出湯
管２１には出湯温度検出センサー１２が設けられ
ている。

前記熱交換器２２の下方にはバーナー１及びフ
アン２が設けられており、熱交換器２２が加熱さ
れるようになつている。

前記バーナー１にはイグナイター（図示せず）
及び後述するフレームセンサー６の検出端子（図
示せず）が各々設けられるとともに、比例弁２
４、ガバナ２３及び電磁弁５を介してガス管２５
が接続されている。

前記水量センサー７、給水温度検出センサー１
１、出湯温度検出センサー１２、比例弁２４、電
磁弁５及びフアン２は制御部９に電気的に接続さ
れるとともに、該制御部９には操作部１６が電気
的に接続される。

次にフアン２のモーター１５及び電磁弁５の駆
動回路を第２図により説明する。

図中１４は交流電源であり、この交流電源１４
にフアンモータリレー４、電磁弁リレー３、及び
整流ブリツジ１３を介した電磁弁５が直列状に接
続されるとともに、フアンモータリレー４と電磁
弁リレー３との間にはフアン２のモーター１５が
接続される。

即ち前記駆動回路においては電磁弁リレー３が
OFFになると電磁弁５がOFFになり、フアンモ
ータリレー４がOFFになるとフアンモーター１
５及び電磁弁５が両方ともOFFになる。

次に制御部９の制御を第３図のブロツク図によ
り説明すれば、制御部９には水量センサー７、タ
イマー８、フアンモーターリレー４及びフレーム
センサー６が接続されるとともに、スイツチング
トランジスタ１６を介して電磁弁リレー３に接続
されている。

水量センサー７は給水管２０内の水流により出
湯が停止されたことを検出して制御部９へと伝え
るものである。

タイマー８は出湯が停止した後の燃焼時間を計
時して、予め設定された時間（例えば７秒）にな
つたことを入力するものである。

次に制御部９の制御動作について第４図のフロ
ーチヤートにより説明する。

出湯中３０、出湯が停止されたことを水量セン
サー７にて検出したら３１、スイツチングトラン
ジスタ１６に停止信号を流すとともに３２、タイ
マー８を始動させる３３。

フレームセンサー６にて消火が確認された場合
３４はタイマー８をOFFにするが３７、この時
スイツチングトランジスタ１６がシヨートしたり
して電磁弁３がOFFにならない場合は次のよう
になる。

フレームセンサー６が炎を検出している間３
４、タイマー８は計時し７秒以上経つたら３５、
フアンモータリレー４をOFFにする３６。

フアンモータリレー４は第２図に示すように電
磁弁５及び電磁弁リレー３と直列状に接続されて
いるので、電磁弁５も強制的にOFFになる。

そしてタイマー８をOFFにする３７。

（作用、効果） 本考案によれば次のような作用、効果がある。

電磁弁に直列状に接続したフアンモーターリレ
ーを、出湯停止後の燃焼時間が所定時間経過した
時にOFFにさせるようにしたので、空焚きを未
然に防ぐことができ安全である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例のガス給湯機を示す構成
図、第２図は同電磁弁の駆動回路、第３図は同制
御装置のブロツク図、第４図は同フローチヤート
図である。 図中、１……バーナー、２……フアン、３……
電磁リレー、４……フアンモータリレー、５……
電磁弁、６……フレームセンサー、７……水量セ
ンサー、８……タイマー、９……制御部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バーナーとフアンとを備えたガス瞬間式給湯機
   において、前記バーナーの電磁弁リレー、フアン
   モータリレー及び電磁弁を電源に直列状に接続
   し、前記各リレー、バーナーの炎を検出するフレ
   ームセンサー、出湯停止を検出する水量センサ
   ー、及び出湯停止後の燃焼時間を計時するタイマ
   ーを各々制御部に接続し、出湯停止後の燃焼時間
   が所定時間経過した時前記フアンモータリレーを
   OFFにさせるガス瞬間式給湯機。