JPH03165961A - 加圧付加鋳造方法および装置 - Google Patents
加圧付加鋳造方法および装置Info
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- JPH03165961A JPH03165961A JP4524990A JP4524990A JPH03165961A JP H03165961 A JPH03165961 A JP H03165961A JP 4524990 A JP4524990 A JP 4524990A JP 4524990 A JP4524990 A JP 4524990A JP H03165961 A JPH03165961 A JP H03165961A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は,主としてアルミニウム合金,マグネシウム合
金.チタン合金等の金属を大気あるいは不活性雰囲気の
減圧下または加圧下において鋳造を行う鋳造方法および
その装置に関するものである。
金.チタン合金等の金属を大気あるいは不活性雰囲気の
減圧下または加圧下において鋳造を行う鋳造方法および
その装置に関するものである。
近時,信頼性の高いアルミニウム合金(以下アルミ合金
という)鋳物の製造法が種々開発され多様化しつつあり
,自動車部品の内の重要保安部品の材料も鉄鋼からアル
ミ合金鋳物に代えて軽量化が図られている。このため,
従来は比較的大型の製品まで寸法精度良く,能率的に生
産できる低圧鋳造法による鋳造が行なわれている。
という)鋳物の製造法が種々開発され多様化しつつあり
,自動車部品の内の重要保安部品の材料も鉄鋼からアル
ミ合金鋳物に代えて軽量化が図られている。このため,
従来は比較的大型の製品まで寸法精度良く,能率的に生
産できる低圧鋳造法による鋳造が行なわれている。
上記低圧鋳造法による鋳造においては,複雑な4
形状の薄肉あるいは厚内鋳物を製造する場合,または難
鋳造材を適用する場合,鋳造欠陥を完全に防止すること
は困難である。そしてこれらを改善するための種々の使
用材料に対応する凝固制御手段がなく,さらに溶湯の乱
流等による酸化物の発生や,加圧空気による溶湯の酸化
等により鋳物に巻き込みが発生して.著しく機械的性質
,靭性の低下をきたしている。また,加圧中の空気によ
り水素ガスが溶湯に固溶し,ビンホール発生やミクロシ
ュリンケージ欠陥発生の要因となっているが,これらを
対策することが困難であった。
鋳造材を適用する場合,鋳造欠陥を完全に防止すること
は困難である。そしてこれらを改善するための種々の使
用材料に対応する凝固制御手段がなく,さらに溶湯の乱
流等による酸化物の発生や,加圧空気による溶湯の酸化
等により鋳物に巻き込みが発生して.著しく機械的性質
,靭性の低下をきたしている。また,加圧中の空気によ
り水素ガスが溶湯に固溶し,ビンホール発生やミクロシ
ュリンケージ欠陥発生の要因となっているが,これらを
対策することが困難であった。
本発明は,注入された溶湯が鋳型内で凝固して行く過程
で,製品形状,重量kこ合わ・已適宜に圧力を加え,し
かもその加え方を制御することにより.例えば, ■凝固収縮時の空間部に,溶湯を適切に補給することが
できる。
で,製品形状,重量kこ合わ・已適宜に圧力を加え,し
かもその加え方を制御することにより.例えば, ■凝固収縮時の空間部に,溶湯を適切に補給することが
できる。
■溶湯中のガスを凝固後の鋳物中に残さない。
■鋳型内の薄い隙間にも溶湯を十分に流入させることが
できる。
できる。
5
■鋳型と溶湯の隙間の空気層が減少し,鋳物の冷却が促
進できる。
進できる。
■形状複雑で溶湯が分岐しやすく,そのために起こりや
すい湯廻り不良を防止できる。
すい湯廻り不良を防止できる。
というように,上記従来の低圧鋳造法における問題点を
解消し,種々の使用材質に対応じて上記鋳造欠陥の発生
を抑制して,高品質の鋳物を高精度かつ高能率に製造す
ることができる鋳造方法と装置を提供することを目的と
するものである。
解消し,種々の使用材質に対応じて上記鋳造欠陥の発生
を抑制して,高品質の鋳物を高精度かつ高能率に製造す
ることができる鋳造方法と装置を提供することを目的と
するものである。
本発明は,上記目的を達威するため種々検討の結果,大
気中あるいはAr ,N2等の不活性ガス雰囲気中で時
間の経過につれて圧力を高め,従来の低圧鋳造法におけ
る加圧力(0〜lkgf/cm2)よりも高圧力下で圧
力制御し,かつ溶解炉または保持炉によって保持された
溶湯の温度を制御しつつ鋳造を行えば(大気あるいは不
活性ガスの濃度.圧力および溶湯の温度等は使用材質に
対応じた最適な範囲を予め設定してお<),上記鋳造欠
陥の6 抑制に対して効果的であることを知見し,これを行うた
めの鋳造方法を開発し,またその装置を得た。その具体
的な条件制御法としては,■注入された溶湯を,鋳型内
の隙間の注入口より遠い部位から順次凝固させるように
.鋳型の冷却能を連続的に制御する。また同時に鋳造方
案も適切にたてる。
気中あるいはAr ,N2等の不活性ガス雰囲気中で時
間の経過につれて圧力を高め,従来の低圧鋳造法におけ
る加圧力(0〜lkgf/cm2)よりも高圧力下で圧
力制御し,かつ溶解炉または保持炉によって保持された
溶湯の温度を制御しつつ鋳造を行えば(大気あるいは不
活性ガスの濃度.圧力および溶湯の温度等は使用材質に
対応じた最適な範囲を予め設定してお<),上記鋳造欠
陥の6 抑制に対して効果的であることを知見し,これを行うた
めの鋳造方法を開発し,またその装置を得た。その具体
的な条件制御法としては,■注入された溶湯を,鋳型内
の隙間の注入口より遠い部位から順次凝固させるように
.鋳型の冷却能を連続的に制御する。また同時に鋳造方
案も適切にたてる。
■内圧変化が大きく鋳造欠陥の出やすい部位に適切に溶
湯を袖給するように,溶湯を注入後凝固が完了するまで
圧力をかけ,そのかけ方(時間当りの圧力上昇度)は欠
陥を発生さ・已ないように自在に調整する。
湯を袖給するように,溶湯を注入後凝固が完了するまで
圧力をかけ,そのかけ方(時間当りの圧力上昇度)は欠
陥を発生さ・已ないように自在に調整する。
■加圧制御開始(以下スター1−という)時は減圧下あ
るいは加圧下とする。いずれにするかは対象物および要
求品質レヘル等により決めるが,特に熔渦中のガスを減
らす必要のある場合は,減圧下でスタートし,次第に加
圧していく。
るいは加圧下とする。いずれにするかは対象物および要
求品質レヘル等により決めるが,特に熔渦中のガスを減
らす必要のある場合は,減圧下でスタートし,次第に加
圧していく。
ことが必要であり,特に■5■項が本発明のポイントで
ある。
ある。
本願の第1番目の発明は,圧力容器内に溶解炉または保
持炉および鋳型を設け.前記圧力容器内で鋳造し,鋳物
の凝固の進行に連動せしめて圧力制御を行うことを特徴
どする圧力付加鋳造方法である。
持炉および鋳型を設け.前記圧力容器内で鋳造し,鋳物
の凝固の進行に連動せしめて圧力制御を行うことを特徴
どする圧力付加鋳造方法である。
第2番目の発明は,複数個に分離可能で加圧源と減圧源
とにそれぞれ必要に応じ連通ずる圧力容器内に1鋳型へ
の注湯量の制御手段および加熱・保温手段を有する溶解
炉または保持炉を設け,かつ前記圧力容器内の圧力を制
御する圧力制御手段と 前記溶解炉または保持炉内の溶
湯の温度を前記加熱・保温手段を介して制御する温度制
御手段を設けたことを特徴とする加圧付加鋳造装置であ
る。
とにそれぞれ必要に応じ連通ずる圧力容器内に1鋳型へ
の注湯量の制御手段および加熱・保温手段を有する溶解
炉または保持炉を設け,かつ前記圧力容器内の圧力を制
御する圧力制御手段と 前記溶解炉または保持炉内の溶
湯の温度を前記加熱・保温手段を介して制御する温度制
御手段を設けたことを特徴とする加圧付加鋳造装置であ
る。
第3番目の発明は,複数個に分離可能な圧力容器内を,
注湯口を有する遮断部材を介して加圧源に必要に応じ連
通ずる高圧室と減圧源に必要に応じ連通ずる低圧室とに
分割し,高圧室内に注湯量の制御手段および加熱・保温
手段を有する溶解炉または保持炉を設けるとともに,低
圧室内への鋳型の収容を可能にし,かつ前記高圧室およ
び低圧室の圧力を制御する圧力制御手段と,前記溶解炉
または保持炉内の溶湯の温度を前記加熱・保温手段を介
して制御する温度制御手段を設けたことを特徴とする加
圧{=J加鋳造装置である。
注湯口を有する遮断部材を介して加圧源に必要に応じ連
通ずる高圧室と減圧源に必要に応じ連通ずる低圧室とに
分割し,高圧室内に注湯量の制御手段および加熱・保温
手段を有する溶解炉または保持炉を設けるとともに,低
圧室内への鋳型の収容を可能にし,かつ前記高圧室およ
び低圧室の圧力を制御する圧力制御手段と,前記溶解炉
または保持炉内の溶湯の温度を前記加熱・保温手段を介
して制御する温度制御手段を設けたことを特徴とする加
圧{=J加鋳造装置である。
第4番目の発明は.複数個に分離可能で加圧源に必要に
応じ連通ずる高圧側圧力容器と,複数個に分離可能で減
圧源に必要に応じ連通ずる低圧側圧力容器とを併設し,
前記高圧側圧力容器内に加熱・保温手段を有する溶解炉
または保持炉を設けるとともに.前記低圧側圧力容器内
への鋳型の収容を可能にして.前記溶解炉または保持炉
の炉底部の近傍と前記鋳型の湯口の間を連通ずる注湯管
を設け,かつ前記高圧側圧力容器内および低圧側圧力容
器内の圧力を制御する圧力制御手段と,前記溶解炉また
は保持炉内の溶湯の温度を前記加熱・保温手段を介して
制御する温度制御手段を設けたことを特徴とする加圧付
加鋳造装置である。
応じ連通ずる高圧側圧力容器と,複数個に分離可能で減
圧源に必要に応じ連通ずる低圧側圧力容器とを併設し,
前記高圧側圧力容器内に加熱・保温手段を有する溶解炉
または保持炉を設けるとともに.前記低圧側圧力容器内
への鋳型の収容を可能にして.前記溶解炉または保持炉
の炉底部の近傍と前記鋳型の湯口の間を連通ずる注湯管
を設け,かつ前記高圧側圧力容器内および低圧側圧力容
器内の圧力を制御する圧力制御手段と,前記溶解炉また
は保持炉内の溶湯の温度を前記加熱・保温手段を介して
制御する温度制御手段を設けたことを特徴とする加圧付
加鋳造装置である。
第5番目の発明は2複数個に分離可能な圧力容器内を,
鋳型の載置可能な遮断部材によって.加9 圧源に必要に応じ連通ずる上部高圧室と減圧源に必要に
応じ連通ずる下部低圧室とに分割し,前記遮断部材に鋳
型を載置したとき該鋳型を通してガス体の通過可能な開
口を前記遮断部材に設けるとともに,前記上部高圧室内
に注湯量の制御手段および加熱・保温手段を有する溶解
炉または保持炉を設け,かつ前記上部高圧室内および下
部低圧室内の圧力を制御する圧力制御手段と.前記溶解
炉または保持炉内の溶湯の温度を前記加熱・保温手段を
介して制御する温度制御手段を設けたことを特徴とする
加圧付加鋳造装置である。
鋳型の載置可能な遮断部材によって.加9 圧源に必要に応じ連通ずる上部高圧室と減圧源に必要に
応じ連通ずる下部低圧室とに分割し,前記遮断部材に鋳
型を載置したとき該鋳型を通してガス体の通過可能な開
口を前記遮断部材に設けるとともに,前記上部高圧室内
に注湯量の制御手段および加熱・保温手段を有する溶解
炉または保持炉を設け,かつ前記上部高圧室内および下
部低圧室内の圧力を制御する圧力制御手段と.前記溶解
炉または保持炉内の溶湯の温度を前記加熱・保温手段を
介して制御する温度制御手段を設けたことを特徴とする
加圧付加鋳造装置である。
第6番目の発明は.請求項2ないし5のいずれかに記載
の加圧付加鋳造装置を用いて金属を鋳造するに際し,注
湯時は鋳型内の圧力を減圧下または加圧下の状態とし,
時間経過とともに該鋳型内の圧力を高めて行くことを特
徴とする加圧付加鋳造方法である。
の加圧付加鋳造装置を用いて金属を鋳造するに際し,注
湯時は鋳型内の圧力を減圧下または加圧下の状態とし,
時間経過とともに該鋳型内の圧力を高めて行くことを特
徴とする加圧付加鋳造方法である。
上記各発明とも,従来の大気圧よりO〜1 kgf10
/cm2高い圧力で行う低圧鋳造よりもスタートが負圧
である場合.高圧において圧力制御された不活性ガス等
を充填した圧力容器内の高圧室内に溶解炉または保持炉
を設置し,保持した溶湯の温度制御を行って低圧室内に
載置した鋳型内に注湯を行うことができるようになって
いる。従って.アルミ合金等の金属の溶湯が酸化されて
注湯時鋳型内に巻き込まれるのを防止することができ,
また高圧室側の溶解炉または保持炉から低圧室側の鋳型
に向かって注湯するので,鋳型からのガス抜きがよく,
また.圧力を凝固の進行につれて高めて行くことにより
,ピンホールやンユリンゲージ等の鋳物の欠陥を防止す
ることができる。
である場合.高圧において圧力制御された不活性ガス等
を充填した圧力容器内の高圧室内に溶解炉または保持炉
を設置し,保持した溶湯の温度制御を行って低圧室内に
載置した鋳型内に注湯を行うことができるようになって
いる。従って.アルミ合金等の金属の溶湯が酸化されて
注湯時鋳型内に巻き込まれるのを防止することができ,
また高圧室側の溶解炉または保持炉から低圧室側の鋳型
に向かって注湯するので,鋳型からのガス抜きがよく,
また.圧力を凝固の進行につれて高めて行くことにより
,ピンホールやンユリンゲージ等の鋳物の欠陥を防止す
ることができる。
以下,第1図ないし第7図により本発明の実施例を説明
する。
する。
(実施例1)
第l図は本発明の第1実施例を示す断面図であり,第2
図は制御系統を示す図である。
図は制御系統を示す図である。
第1図において,1は中央部にて上下2個に分離可能な
圧力容器で,給気管11と排気管12とにより加圧源と
減圧源(いずれも図示せず)とにそれぞれ連通し,減圧
源を介して内部の空気を排除して必要により大気圧より
も低圧に減圧するとともに,加圧源を介して.大気ある
いはArまたはN2等の不活性ガスを供給し,例えば内
部容積の80%を置換して,大気圧以上3 0 kgf
/cm2程度の圧力まで加圧して充填することができる
ものである。2は.るつぼ状をしたアルミ合金の溶湯の
保持炉で,圧力容器l内の比較的上方の部分に設けられ
ており,外側に加熱と保温との温度制御が可能なヒータ
ー3を有するとともに,内部には例えばレハー装置4a
によって上下動し,下方に載置した鋳型lOへの注湯量
を制御するストッパー4を有している。さらに第2図に
示すように圧力容器l内の圧力を制御する圧力制御装置
5とヒーター3を介して保持炉2内の溶湯の温度を制御
する温度制御装置6とが設けられている。
圧力容器で,給気管11と排気管12とにより加圧源と
減圧源(いずれも図示せず)とにそれぞれ連通し,減圧
源を介して内部の空気を排除して必要により大気圧より
も低圧に減圧するとともに,加圧源を介して.大気ある
いはArまたはN2等の不活性ガスを供給し,例えば内
部容積の80%を置換して,大気圧以上3 0 kgf
/cm2程度の圧力まで加圧して充填することができる
ものである。2は.るつぼ状をしたアルミ合金の溶湯の
保持炉で,圧力容器l内の比較的上方の部分に設けられ
ており,外側に加熱と保温との温度制御が可能なヒータ
ー3を有するとともに,内部には例えばレハー装置4a
によって上下動し,下方に載置した鋳型lOへの注湯量
を制御するストッパー4を有している。さらに第2図に
示すように圧力容器l内の圧力を制御する圧力制御装置
5とヒーター3を介して保持炉2内の溶湯の温度を制御
する温度制御装置6とが設けられている。
上記構造の鋳造装置により.例えば砂型の鋳型10でア
ル宅合金鋳物を鋳造するに当たっては圧力容器1の上部
を中央部で分離し.フック掛けl3を利用してクレーン
等で吊り揚げて取り除き,圧力容器1の下部に鋳型10
を載置する。
ル宅合金鋳物を鋳造するに当たっては圧力容器1の上部
を中央部で分離し.フック掛けl3を利用してクレーン
等で吊り揚げて取り除き,圧力容器1の下部に鋳型10
を載置する。
次に,外側にヒーター3を有する保持炉2を鋳型10上
に設置する(予め鋳型lO上に保持炉2を設置しておき
,鋳型10を載置するとき同時に設置しても良い)。な
おごの際2 ス1・ンバー4とこれを操作するレハー装
置4aも同時に設置する。
に設置する(予め鋳型lO上に保持炉2を設置しておき
,鋳型10を載置するとき同時に設置しても良い)。な
おごの際2 ス1・ンバー4とこれを操作するレハー装
置4aも同時に設置する。
ついで,別途溶解したアルミ合金の溶湯を保持炉2内に
注入し,温度制御装置6を介して所定の温度に溶湯を保
持せしめるとともに,取り除いた圧力容器lの上部を再
び被せて下部と強固に結合する。
注入し,温度制御装置6を介して所定の温度に溶湯を保
持せしめるとともに,取り除いた圧力容器lの上部を再
び被せて下部と強固に結合する。
次に,第2図に示すように,真空ポンプ16によりI
O ””mmllg程度まで真空になった真空タンクl
7により.排気管12を介して圧力容器1内の空気を排
除するとともに,Arガスを20kgf/C一程度の高
圧で封入した加圧タンク18から,給気管11を介して
圧力容器l内に供給し.圧力13 容器1の内部容積の80%程度を高圧のArガスと置換
する。その後,このArガスの圧力を圧力制御装置5に
より所定の圧力に制御しつつストッパー4を上昇させて
保持炉2の下方の出湯口を開き,鋳型10に注湯する。
O ””mmllg程度まで真空になった真空タンクl
7により.排気管12を介して圧力容器1内の空気を排
除するとともに,Arガスを20kgf/C一程度の高
圧で封入した加圧タンク18から,給気管11を介して
圧力容器l内に供給し.圧力13 容器1の内部容積の80%程度を高圧のArガスと置換
する。その後,このArガスの圧力を圧力制御装置5に
より所定の圧力に制御しつつストッパー4を上昇させて
保持炉2の下方の出湯口を開き,鋳型10に注湯する。
その後.凝固の進行とともに必要に応じて圧力を高めて
行く。なお,この状況は圧力容器1の上部に設けた照明
用窓14から照明し.観察用窓l5から観察できるよう
になっている(しかしこれらの窓はなくても良い)。
行く。なお,この状況は圧力容器1の上部に設けた照明
用窓14から照明し.観察用窓l5から観察できるよう
になっている(しかしこれらの窓はなくても良い)。
上記のようにして鋳造したアルミ合金鋳物は検査の結果
,後述のように酸化物の巻き込みやピンホールあるいは
シュリンケージ等の欠陥がなく,品質の優れたものであ
った。
,後述のように酸化物の巻き込みやピンホールあるいは
シュリンケージ等の欠陥がなく,品質の優れたものであ
った。
なお,本実施例では圧力容器1を上・下2個に分離可能
なものにした例について説明したが,これは3個以上に
分離できるようにしてもよく,以下の実施例についても
同様である。また,注湯量の制御はストッパー4により
行なう例について示したが.これはスライド式のゲート
を用いたりあるいは保持炉2を傾転したりする等,他の
手段l4 によっても良いことは勿論であり,以下の実施例につい
ても同様である。
なものにした例について説明したが,これは3個以上に
分離できるようにしてもよく,以下の実施例についても
同様である。また,注湯量の制御はストッパー4により
行なう例について示したが.これはスライド式のゲート
を用いたりあるいは保持炉2を傾転したりする等,他の
手段l4 によっても良いことは勿論であり,以下の実施例につい
ても同様である。
さらに,保持炉2は別途溶解した溶湯を受湯して所定の
温度に保持するものについて説明したが,この保持炉2
は溶解炉を兼ねたもの(逆に言えば保持炉を兼ねた溶解
炉)でも良い。すなわち,例えばヒーター3の代わりに
誘導加熱炉としてアルミ合金を溶解し.その後所定の温
度に溶湯を保持するものでも良い。そしてこれは以下の
実施例についても同様であり5また本明細書における「
保持炉」は全てこのこと,すなわち「溶解炉または保持
炉」を意味するものである。
温度に保持するものについて説明したが,この保持炉2
は溶解炉を兼ねたもの(逆に言えば保持炉を兼ねた溶解
炉)でも良い。すなわち,例えばヒーター3の代わりに
誘導加熱炉としてアルミ合金を溶解し.その後所定の温
度に溶湯を保持するものでも良い。そしてこれは以下の
実施例についても同様であり5また本明細書における「
保持炉」は全てこのこと,すなわち「溶解炉または保持
炉」を意味するものである。
次に上記鋳造装置を使用してアルミ合金鋳物を鋳造し.
鋳造欠陥5機械的性質その他について評価した結果につ
いて詳細に記述する。
鋳造欠陥5機械的性質その他について評価した結果につ
いて詳細に記述する。
第3図は試験片の模型を示す平面図,第4図は第3図の
D方向矢視側面図である。両図において21ないし24
は夫々試験片であり,平面形状において1 0 0mm
X 1 0 0mmの正方形に形戒すると共に,厚さを
夫々順に3mm. 1 0mm, 1 5mm,3
0mmに形威し,湯口25から湯道26を経て堰27に
よって接続する鋳造方案とした。すなわち試験片21は
アルミ合金鋳物の最小肉厚3mm,試験片24は同最大
肉厚30mmを.試験片22.23は各々中庸の肉厚1
0mm, 1 5mmを想定したものである。次に
28ないし33は夫々ボスであり,例えば自動車用鋳物
に頻繁に使用される形状を模したものであり,夫々表に
示す寸法に形威した。また34ないし37は夫々押湯で
あり,試験片2lないし24の凝固時における収縮によ
るシュリンケージ防止のために設けたものであり,夫々
表に示す寸法に形威した。
D方向矢視側面図である。両図において21ないし24
は夫々試験片であり,平面形状において1 0 0mm
X 1 0 0mmの正方形に形戒すると共に,厚さを
夫々順に3mm. 1 0mm, 1 5mm,3
0mmに形威し,湯口25から湯道26を経て堰27に
よって接続する鋳造方案とした。すなわち試験片21は
アルミ合金鋳物の最小肉厚3mm,試験片24は同最大
肉厚30mmを.試験片22.23は各々中庸の肉厚1
0mm, 1 5mmを想定したものである。次に
28ないし33は夫々ボスであり,例えば自動車用鋳物
に頻繁に使用される形状を模したものであり,夫々表に
示す寸法に形威した。また34ないし37は夫々押湯で
あり,試験片2lないし24の凝固時における収縮によ
るシュリンケージ防止のために設けたものであり,夫々
表に示す寸法に形威した。
上記試験片の模型により,
CO2鋳型を造型し
アルξ合金溶湯を注湯した。この場合押湯34ないし3
7の外周に断熱材を設けて押湯効果を助長するようにし
た。なおアルご合金としてはAC1Bを使用した。この
合金はA 12 − Cu系合金であり,熱処理により
強度を高め得るが,鋳造性が極めて悪いために,従来に
おいては健全な鋳物ができなかった難鋳造材料である。
7の外周に断熱材を設けて押湯効果を助長するようにし
た。なおアルご合金としてはAC1Bを使用した。この
合金はA 12 − Cu系合金であり,熱処理により
強度を高め得るが,鋳造性が極めて悪いために,従来に
おいては健全な鋳物ができなかった難鋳造材料である。
鋳造後押湯部およびボス部を縦断した後,それらの破面
について浸透探傷試験によりピンホールその他の欠陥を
調査した。
について浸透探傷試験によりピンホールその他の欠陥を
調査した。
第5図ないし第7図は夫々試験片の破面の浸透深傷試験
結果を模式的に示す図であり,第5図に示すものは大気
圧下で鋳造したもの,第6図および第7図は各々6 k
gf/cm2および9 kgf/cm”の加圧状態で鋳
造したものに対応する。まず第5図において,試験片2
1〜24にはすべてピンホールないし巣が発生している
ことが認められ,特にボス28〜33内には多数の欠陥
が発生しており,到底鋳物製品としては使用に耐えない
状態である。これはACIB材が前記のように難鋳造材
1 7ー であり,大気圧下の鋳造すなわち従来の鋳造方法によっ
ては健全な鋳物を鋳造することが全く不可能であるとい
うことを如実に示している。次に第6図においては,6
kgf/cm”の加圧状態で鋳造したものであり,肉
薄の試験片21においては,平板部には殆どビンホール
の発生が認められず,僅かにボス28.29の頂部近傍
にピンホールの発生が認められる。試験片22.23に
おいては,ピンホールの存在は認められるものの,押湯
35,36に比較的大なる引け巣が認められ,試験片2
2.23への溶湯補給作用が良好に行なわれていると解
される。なお肉厚を略極限に形威した試験片24内には
依然として多数のピンホールないしは巣が認められるも
のの,前記第5図に示すものより面積率が減少している
。このことから,鋳造時において圧力を印加することが
ピンホール若しくはポロシティの減少に有効であると解
される。
結果を模式的に示す図であり,第5図に示すものは大気
圧下で鋳造したもの,第6図および第7図は各々6 k
gf/cm2および9 kgf/cm”の加圧状態で鋳
造したものに対応する。まず第5図において,試験片2
1〜24にはすべてピンホールないし巣が発生している
ことが認められ,特にボス28〜33内には多数の欠陥
が発生しており,到底鋳物製品としては使用に耐えない
状態である。これはACIB材が前記のように難鋳造材
1 7ー であり,大気圧下の鋳造すなわち従来の鋳造方法によっ
ては健全な鋳物を鋳造することが全く不可能であるとい
うことを如実に示している。次に第6図においては,6
kgf/cm”の加圧状態で鋳造したものであり,肉
薄の試験片21においては,平板部には殆どビンホール
の発生が認められず,僅かにボス28.29の頂部近傍
にピンホールの発生が認められる。試験片22.23に
おいては,ピンホールの存在は認められるものの,押湯
35,36に比較的大なる引け巣が認められ,試験片2
2.23への溶湯補給作用が良好に行なわれていると解
される。なお肉厚を略極限に形威した試験片24内には
依然として多数のピンホールないしは巣が認められるも
のの,前記第5図に示すものより面積率が減少している
。このことから,鋳造時において圧力を印加することが
ピンホール若しくはポロシティの減少に有効であると解
される。
更に第7図に示すものは印加圧力を9 kgf/cm”
に増大させたものであり,全体的にビンホール若しくは
ポロシティが大幅に減少していることが認18 められる。特に試験片21.22.23においては微細
なピンホールが若干認められるのみに留まる。試験片2
4内には依然としてピンホールが多数存在するが,前記
第5図および第6図に示すものと比較すると面積率が激
減していることが認められる。このような現象は難鋳造
材であるACIBの従来の鋳造においては全く経験され
なかったことであり.鋳造時における圧力印加が鋳物の
健全化に大きく貢献しているものと解される。すなわち
鋳造時における鋳型およびアルご合金溶湯への圧力印加
若しくは加圧付加がピンホール,巣若しくはポロシティ
の発生を抑制し.若しくは圧潰し,更には収縮時におけ
る押湯からの溶湯補給を助長する作用があると推定され
る。
に増大させたものであり,全体的にビンホール若しくは
ポロシティが大幅に減少していることが認18 められる。特に試験片21.22.23においては微細
なピンホールが若干認められるのみに留まる。試験片2
4内には依然としてピンホールが多数存在するが,前記
第5図および第6図に示すものと比較すると面積率が激
減していることが認められる。このような現象は難鋳造
材であるACIBの従来の鋳造においては全く経験され
なかったことであり.鋳造時における圧力印加が鋳物の
健全化に大きく貢献しているものと解される。すなわち
鋳造時における鋳型およびアルご合金溶湯への圧力印加
若しくは加圧付加がピンホール,巣若しくはポロシティ
の発生を抑制し.若しくは圧潰し,更には収縮時におけ
る押湯からの溶湯補給を助長する作用があると推定され
る。
第8図(a)(b)は各々AC4Bについての加圧圧力
と引張り強さおよび伸びとの関係を示す図第9図(a)
(b)は各々AC4C}{についての加圧圧力と引張り
強さおよび伸びとの関係を示す図第lO図(a)(b)
は各々ACIBについての加圧圧力と引張り強さおよび
伸びとの関係を示す図でl9 あり,前記第3図および第4図に示す試験片23,24
の平板部から採取したテストビースによる値を示してい
る。これらの図においてFは鋳放しT6は熱処理したも
のについての値,()内は試験片23.24の平板部の
厚さ(単位mm)である。これらの図において,熱処理
したものT6は第9図(b)に示す伸びを除いて何れも
鋳放しのものFよりも数値が上回っており,溶体化処理
および時効処理によるMgzSi の析出硬化等による
当然の結果を示している。また厚さ30mmのものより
厚さ15mmのものの方が何れも高い数値を示している
が.肉厚の小なるものの方が凝固冷却速度が比較的大で
あるため,結晶粒径が比較的微細になる結果と認められ
る。次に鋳造時に圧力を印加することにより,またその
加圧圧力が大である程引張り強さおよび伸びが増大する
傾向が認められる。第8図(a)(b)および第9図(
a)(b)に示すAC4B,AC4CHにおいては増大
の傾向が比較的緩やかであるが.これは上記両合金が本
来的に鋳造性の良好な合金であり.大気圧20 下の鋳造によっても所定の機械的性質を得られるもので
あることによる。これに対して第10図(a)(b)に
示すACIBにおいては,加圧圧力の影響が極めて顕著
である。これはACIBが前述のように難鋳造材であり
,大気圧下における鋳造によっては前記第5図に示すよ
うに多数の巣,ピンホール,ポロシティを内在するため
である。しかしながら圧力印加および加圧圧力の増大に
より前記のような内部欠陥が大幅に減少し(第6図およ
び第7図参照).健全性を増大するものと認められ.圧
力の印加が多大に貢献するものと解される。
と引張り強さおよび伸びとの関係を示す図第9図(a)
(b)は各々AC4C}{についての加圧圧力と引張り
強さおよび伸びとの関係を示す図第lO図(a)(b)
は各々ACIBについての加圧圧力と引張り強さおよび
伸びとの関係を示す図でl9 あり,前記第3図および第4図に示す試験片23,24
の平板部から採取したテストビースによる値を示してい
る。これらの図においてFは鋳放しT6は熱処理したも
のについての値,()内は試験片23.24の平板部の
厚さ(単位mm)である。これらの図において,熱処理
したものT6は第9図(b)に示す伸びを除いて何れも
鋳放しのものFよりも数値が上回っており,溶体化処理
および時効処理によるMgzSi の析出硬化等による
当然の結果を示している。また厚さ30mmのものより
厚さ15mmのものの方が何れも高い数値を示している
が.肉厚の小なるものの方が凝固冷却速度が比較的大で
あるため,結晶粒径が比較的微細になる結果と認められ
る。次に鋳造時に圧力を印加することにより,またその
加圧圧力が大である程引張り強さおよび伸びが増大する
傾向が認められる。第8図(a)(b)および第9図(
a)(b)に示すAC4B,AC4CHにおいては増大
の傾向が比較的緩やかであるが.これは上記両合金が本
来的に鋳造性の良好な合金であり.大気圧20 下の鋳造によっても所定の機械的性質を得られるもので
あることによる。これに対して第10図(a)(b)に
示すACIBにおいては,加圧圧力の影響が極めて顕著
である。これはACIBが前述のように難鋳造材であり
,大気圧下における鋳造によっては前記第5図に示すよ
うに多数の巣,ピンホール,ポロシティを内在するため
である。しかしながら圧力印加および加圧圧力の増大に
より前記のような内部欠陥が大幅に減少し(第6図およ
び第7図参照).健全性を増大するものと認められ.圧
力の印加が多大に貢献するものと解される。
第11図(aHb>は各々加圧圧力とポロシティ面積率
との関係を示す図であり,前記第3図および第4図に示
す試験片24の平板部(肉厚301llI)から採取し
たテストビースによるものである。
との関係を示す図であり,前記第3図および第4図に示
す試験片24の平板部(肉厚301llI)から採取し
たテストビースによるものである。
なお第11図(a)は大気圧下で注湯して急速加圧した
もの,第11図(b)は一定加圧圧力に到達後において
鋳造したものに各々対応する。両図から明らかなように
,圧力の印加および加圧圧力の増大に伴ってボロシティ
面積率の減少が認められ 加圧圧力9kgf/cm2の
印加によりポロシティ面積率は0.5%を下回る値を示
し7健全性が大幅に向上している。比較的鋳造性が良好
であるとされているAC4B,AC4CHにおいても圧
力の印加および加圧圧力の増大が有効であることが認め
られる。圧力の印加態様については,ACIBについて
は一定加圧圧力に到達後に鋳造した場合(第11図(b
)参照)の方がポロシティ面積率減少のために有効であ
ると認められるが,AC4B,AC4CHについては第
11図(a)(b)間において顕著な相違が認められな
い。
もの,第11図(b)は一定加圧圧力に到達後において
鋳造したものに各々対応する。両図から明らかなように
,圧力の印加および加圧圧力の増大に伴ってボロシティ
面積率の減少が認められ 加圧圧力9kgf/cm2の
印加によりポロシティ面積率は0.5%を下回る値を示
し7健全性が大幅に向上している。比較的鋳造性が良好
であるとされているAC4B,AC4CHにおいても圧
力の印加および加圧圧力の増大が有効であることが認め
られる。圧力の印加態様については,ACIBについて
は一定加圧圧力に到達後に鋳造した場合(第11図(b
)参照)の方がポロシティ面積率減少のために有効であ
ると認められるが,AC4B,AC4CHについては第
11図(a)(b)間において顕著な相違が認められな
い。
第12図(a)(b)は各々加圧圧力と密度との関係を
示す図であり,前記第11図(a)(b)と各々対応す
る。すなわち第12図(a)は大気圧下で注湯して急速
加圧したもの.第l2図(b)は一定加圧圧力に到達後
において鋳造したものに各々対応する。両図から明らか
なように.圧力の印加および加圧圧力の増大により,大
気圧下において鋳造したものより密度が向上することが
認められる。なおACIBおよびAC4CHについて2
2 は,一定加圧圧力に到達後において鋳造したものの方が
密度が若干大であると認められるが,AC4Bについて
は顕著な相違が認められない。溶湯注人後加圧開始まで
に若干の時間が経過し2鋳型キャビティと接触する部位
においては凝固が開始し,皮膜を形戊することを勘案す
れば,肉厚の小なる鋳物に対しては第12図(b)に示
す態様,すなわち一定加圧圧力に到達してから鋳造する
方が好ましいと解される。
示す図であり,前記第11図(a)(b)と各々対応す
る。すなわち第12図(a)は大気圧下で注湯して急速
加圧したもの.第l2図(b)は一定加圧圧力に到達後
において鋳造したものに各々対応する。両図から明らか
なように.圧力の印加および加圧圧力の増大により,大
気圧下において鋳造したものより密度が向上することが
認められる。なおACIBおよびAC4CHについて2
2 は,一定加圧圧力に到達後において鋳造したものの方が
密度が若干大であると認められるが,AC4Bについて
は顕著な相違が認められない。溶湯注人後加圧開始まで
に若干の時間が経過し2鋳型キャビティと接触する部位
においては凝固が開始し,皮膜を形戊することを勘案す
れば,肉厚の小なる鋳物に対しては第12図(b)に示
す態様,すなわち一定加圧圧力に到達してから鋳造する
方が好ましいと解される。
次に第13図(aHb)(c)は夫々AC4BAC4C
HおよびACIBに対する加圧時期と密度との関係を示
す図,第13図((1)は熔湯の冷却曲線を示す図であ
る。まず第13図(L)においてT.,T.,T3,T
.は夫々注湯時,溶湯の成固開始時,固液50%時およ
び凝固終了時を表わし−.第13図(a)(b)(c)
における横軸上の符号と対応じ5何れも厚さ30mmの
試験片から採取したテストピースによる値である。まず
第13図(a)に示すAC4Bにおいては2注湯時T1
において加圧すると.大気圧下のものより密23 度が大となり,加圧時期が以後に遅延するに従って密度
が低下して行く。第13図(b)に示すAC4CHにお
いても第13図(a)に示すものと同様な傾向である。
HおよびACIBに対する加圧時期と密度との関係を示
す図,第13図((1)は熔湯の冷却曲線を示す図であ
る。まず第13図(L)においてT.,T.,T3,T
.は夫々注湯時,溶湯の成固開始時,固液50%時およ
び凝固終了時を表わし−.第13図(a)(b)(c)
における横軸上の符号と対応じ5何れも厚さ30mmの
試験片から採取したテストピースによる値である。まず
第13図(a)に示すAC4Bにおいては2注湯時T1
において加圧すると.大気圧下のものより密23 度が大となり,加圧時期が以後に遅延するに従って密度
が低下して行く。第13図(b)に示すAC4CHにお
いても第13図(a)に示すものと同様な傾向である。
次に第13図(c)に示す難鋳造材であるACIBにつ
いても,圧力印加によって密度の向上が期待できるが.
時期T4すなわち溶湯の凝固終了時に圧力印加した場合
には密度の向上が期待できない。第13図(a)(b)
(c)を総して圧力の印加時期は注湯時とするのが密度
向上のために好ましいと認められる。
いても,圧力印加によって密度の向上が期待できるが.
時期T4すなわち溶湯の凝固終了時に圧力印加した場合
には密度の向上が期待できない。第13図(a)(b)
(c)を総して圧力の印加時期は注湯時とするのが密度
向上のために好ましいと認められる。
第14図(a)(b)(c)は夫々AC4B AC4
CHおよびACIBに対する加圧時期とポロシティ面積
率との関係を示す図であり,何れも厚さ30InlI1
の試験片を加圧圧力9 kgf/cm2で鋳造したもの
から採取したテストビースによる値である。
CHおよびACIBに対する加圧時期とポロシティ面積
率との関係を示す図であり,何れも厚さ30InlI1
の試験片を加圧圧力9 kgf/cm2で鋳造したもの
から採取したテストビースによる値である。
これらの図から明らかなように加圧時期が遅延するにつ
れてポロシティ面積率が増大し,鋳物の健全性を阻害す
ることがわかる。特に第14図(c)に示すACIBに
ついては圧力印加が注湯時T1である場合には0.5%
であるのに対し.凝24 固終了時T4である場合には3%を超える値に増大する
。従って圧力印加によるポロシティ防止作用を期待する
ためには,加圧時期を注湯時とすることが好ましいと認
められる。
れてポロシティ面積率が増大し,鋳物の健全性を阻害す
ることがわかる。特に第14図(c)に示すACIBに
ついては圧力印加が注湯時T1である場合には0.5%
であるのに対し.凝24 固終了時T4である場合には3%を超える値に増大する
。従って圧力印加によるポロシティ防止作用を期待する
ためには,加圧時期を注湯時とすることが好ましいと認
められる。
(実施例2)
第15図および第16図は各々本発明の第2実施例を示
す断面図である。
す断面図である。
両図において,上下に分離可能な圧力容器1の中央部に
遮断部材7を設け,−・方を高圧室1a(第15図は上
部,第16図は下部)とし,他を低圧室lb(第l5図
は下部,第16図は上部)としてそれぞれ加圧源と減圧
源とに必要に応じ連通ずる。そして高圧室la内に温度
制御された保持炉2を設置し,低圧室lb内には鋳型1
0を収容して載置できるようになっている。また,図示
を省略したが温度と圧力との制御装置が実施例1と同様
に設けられている。鋳造を行なうときは,低圧室ib内
の空気を排除して減圧するとともに高圧室la内に高圧
のArガスを供給して加圧し2実施例lと同様に保持炉
2内の溶湯の温度と各室25 la,lb内の圧力を制御しつつ,スライド式ゲート4
′を開き.第16図のように保持炉2を下部に設置した
場合はストーク8を介して加圧力により注湯を行なう。
遮断部材7を設け,−・方を高圧室1a(第15図は上
部,第16図は下部)とし,他を低圧室lb(第l5図
は下部,第16図は上部)としてそれぞれ加圧源と減圧
源とに必要に応じ連通ずる。そして高圧室la内に温度
制御された保持炉2を設置し,低圧室lb内には鋳型1
0を収容して載置できるようになっている。また,図示
を省略したが温度と圧力との制御装置が実施例1と同様
に設けられている。鋳造を行なうときは,低圧室ib内
の空気を排除して減圧するとともに高圧室la内に高圧
のArガスを供給して加圧し2実施例lと同様に保持炉
2内の溶湯の温度と各室25 la,lb内の圧力を制御しつつ,スライド式ゲート4
′を開き.第16図のように保持炉2を下部に設置した
場合はストーク8を介して加圧力により注湯を行なう。
その後,凝固の進行とともに必要に応じて低圧室lb側
の圧力を高めていく。
の圧力を高めていく。
本実施例においても,鋳造後のアルミ合金鋳物は実施例
lと同様の高品質のものが得られた。
lと同様の高品質のものが得られた。
(実施例3)
第17図は本発明の第3実施例を示す断面図である。本
実施例のものは高圧側圧力容器IAと低圧側圧力容器I
Bとを併設し,加圧源と減圧源にそれぞれ必要に応じ連
通させ.高圧側圧力容器IA内に温度制御された保持炉
2を設置するとともに,低圧側圧力容器IB内は鋳型1
0の収容載置ができるようになっている。さらに,保持
炉2の炉底部近傍と鋳型10の湯口との間を連通ずるセ
ラξツク製の注湯管9を設けている。また,図示を省略
したが温度と圧力の制御装置が実施例1と同様に設けら
れている。鋳造を行なうときは.実施例1と同様に保持
炉2内の溶湯の温度を制御しつつ,低圧側圧力容器IB
内の減圧と高圧側圧力容器IA内のArガスによる加圧
とを,圧力を制御しながら行ない2注湯管9を介して保
持炉2内の溶湯を鋳型10に注湯する。その後.スライ
ド式ゲート4′を閉して凝固の進行とともに必要に応じ
低圧側圧力容器IB側の圧力を高めていく。
実施例のものは高圧側圧力容器IAと低圧側圧力容器I
Bとを併設し,加圧源と減圧源にそれぞれ必要に応じ連
通させ.高圧側圧力容器IA内に温度制御された保持炉
2を設置するとともに,低圧側圧力容器IB内は鋳型1
0の収容載置ができるようになっている。さらに,保持
炉2の炉底部近傍と鋳型10の湯口との間を連通ずるセ
ラξツク製の注湯管9を設けている。また,図示を省略
したが温度と圧力の制御装置が実施例1と同様に設けら
れている。鋳造を行なうときは.実施例1と同様に保持
炉2内の溶湯の温度を制御しつつ,低圧側圧力容器IB
内の減圧と高圧側圧力容器IA内のArガスによる加圧
とを,圧力を制御しながら行ない2注湯管9を介して保
持炉2内の溶湯を鋳型10に注湯する。その後.スライ
ド式ゲート4′を閉して凝固の進行とともに必要に応じ
低圧側圧力容器IB側の圧力を高めていく。
本実施例においても,鋳造後のアルミ合金鋳物は吏施例
lと同様の高品質のものが得られた。
lと同様の高品質のものが得られた。
(実施例4)
第18図は本発明の第4実施例を示す断面図である。本
実施例のものは第18図に示すように,遮断部材7によ
って圧力容器1内に上部が高圧室1aになり,下部が低
圧室1bになるように分割しており.加圧源と減圧源と
にそれぞれ連通する。
実施例のものは第18図に示すように,遮断部材7によ
って圧力容器1内に上部が高圧室1aになり,下部が低
圧室1bになるように分割しており.加圧源と減圧源と
にそれぞれ連通する。
しかし遮断部材7は,中心部が下方に下がって鋳型10
を載置するようになっており,鋳型10を載置した時こ
の鋳型10を通し,また鋳枠10aの底の孔10bを通
して,高圧室Ia内のガス体が矢印方向に通過できるよ
うな開口7aが設けられている。また,図示を省略した
が温度と圧力の制御装置が実施例lと同様に設けられて
いる。
を載置するようになっており,鋳型10を載置した時こ
の鋳型10を通し,また鋳枠10aの底の孔10bを通
して,高圧室Ia内のガス体が矢印方向に通過できるよ
うな開口7aが設けられている。また,図示を省略した
が温度と圧力の制御装置が実施例lと同様に設けられて
いる。
鋳造を行うときは,遮断部材7の下がった部分に鋳型1
0を載置し,その上に保持炉2を設置する。そしてこの
保持炉2内の溶湯の温度を制御しつつ,低圧室lb内の
減圧と高圧室la内の加圧とを行ない,さらにこれらの
圧力の制御を行ないつつスライド式ゲート4′を開いて
保持炉2内の溶湯を鋳型10に注湯する。この時高圧室
la内のArガスおよび鋳造により発生したガスは鋳型
10を通り.さらに鋳枠10aの底の孔10bを通って
遮断部材70開口7aから低圧室lb内に抜ける。その
後,鋳物の凝固の進行とともに必要に応じて高圧室la
側の圧力を高めて行く。
0を載置し,その上に保持炉2を設置する。そしてこの
保持炉2内の溶湯の温度を制御しつつ,低圧室lb内の
減圧と高圧室la内の加圧とを行ない,さらにこれらの
圧力の制御を行ないつつスライド式ゲート4′を開いて
保持炉2内の溶湯を鋳型10に注湯する。この時高圧室
la内のArガスおよび鋳造により発生したガスは鋳型
10を通り.さらに鋳枠10aの底の孔10bを通って
遮断部材70開口7aから低圧室lb内に抜ける。その
後,鋳物の凝固の進行とともに必要に応じて高圧室la
側の圧力を高めて行く。
本実施例により得られたアルご合金鋳物も,実施例lと
同様の高品質のものであった。
同様の高品質のものであった。
(実施例5)
第19図は上記実施例l〜4で説明した鋳造装置を用い
て鋳造を行うときの圧力制御パターンの一例を示す図で
ある。金属の鋳造番こ際しては.圧力容器内の空気を所
要の時間L1をかけて減圧源を介して排除し5内部の圧
力を大気圧以下(本実施例では−1 kgf/cm2
)の真空にして,この状態を適当な時間t2保持した後
.A点において,大気あるいはArガスまたはN2ガス
等の不活性ガスと置換し,次に加圧源を介して所定の圧
力(本実施例では4 kgf/cm” )まで所要の時
間L,をかけて加圧し,若干の時間内にB点にて注湯を
行う。その後は,時間の経過とともに,鋳型内の冫容渇
の凝固が進行するので,この進行にともなって鋳型を載
置した圧力容器内の圧力を第19図中の矢印CIまたは
C2で示すように必要に応じて適当な時間t4をかけて
高めていく(本実施例では約1 0 kgf/cn+2
まで)か.あるいは矢印C4で示すように注湯時の圧力
を維持する。
て鋳造を行うときの圧力制御パターンの一例を示す図で
ある。金属の鋳造番こ際しては.圧力容器内の空気を所
要の時間L1をかけて減圧源を介して排除し5内部の圧
力を大気圧以下(本実施例では−1 kgf/cm2
)の真空にして,この状態を適当な時間t2保持した後
.A点において,大気あるいはArガスまたはN2ガス
等の不活性ガスと置換し,次に加圧源を介して所定の圧
力(本実施例では4 kgf/cm” )まで所要の時
間L,をかけて加圧し,若干の時間内にB点にて注湯を
行う。その後は,時間の経過とともに,鋳型内の冫容渇
の凝固が進行するので,この進行にともなって鋳型を載
置した圧力容器内の圧力を第19図中の矢印CIまたは
C2で示すように必要に応じて適当な時間t4をかけて
高めていく(本実施例では約1 0 kgf/cn+2
まで)か.あるいは矢印C4で示すように注湯時の圧力
を維持する。
なお.注湯時の加圧力は,第19図中に点線で示すよう
に, 2 kgf/cm2程度と比較的低くても良く
,またllkgf/cm2のようにかなり高くても良い
。また図示していないが,大気圧以下の負圧下あるいは
大気圧下でもよい。
に, 2 kgf/cm2程度と比較的低くても良く
,またllkgf/cm2のようにかなり高くても良い
。また図示していないが,大気圧以下の負圧下あるいは
大気圧下でもよい。
しかして,例えば第19図に示すようなパクー29
ンによる圧力の制御は,使用材料や鋳造しようとする鋳
物の形状.寸法,方案等により決定する。
物の形状.寸法,方案等により決定する。
上記の通り圧力制御することにより,高品質の鋳物を製
造することができた。
造することができた。
上述のように本発明によると,使用材質に制限されるこ
となく,それぞれの材質に対応じて酸化物の巻き込み,
ビンホール,シュリンケージ等の鋳造欠陥の発生を抑制
することができ.例えば自動車用の重要保安部品として
軽量で信頼性の高い優れた品質を有し.かつ高精度のも
のを能率よく製造できうるものである。なお,本発明は
アルミ合金に限らずマグネシウム合金,チタン合金等の
鋳造に用いても上記同様の効果を達或することができる
,
となく,それぞれの材質に対応じて酸化物の巻き込み,
ビンホール,シュリンケージ等の鋳造欠陥の発生を抑制
することができ.例えば自動車用の重要保安部品として
軽量で信頼性の高い優れた品質を有し.かつ高精度のも
のを能率よく製造できうるものである。なお,本発明は
アルミ合金に限らずマグネシウム合金,チタン合金等の
鋳造に用いても上記同様の効果を達或することができる
,
第1図は本発明の第1実施例を示す断面図.第2図は制
御系統図,第3図は試験片の模型を示す3 0一 平面図,第4図は第3図のD方向矢視側面図,第5図な
いし第7図は夫々試験片の破面の浸透深傷試験結果を模
式的に示す図,第8図(a)(b)は各々AC4Bにつ
いての加圧圧力と引張り強さおよび伸びとの関係を示す
図,第9図(a)(b)は各々A C 4 C Hにつ
いての加圧圧力と引張り強さおよび伸びとの関係を示す
図,第lO図(a)(b)は各々ACIBについての加
圧圧力と引張り強さおよび伸びとの関係を示す図,第l
1図(a)(b)は各々加圧圧力とボロシティ面積率と
の関係を示す図,第12図(a)(b)は各々加圧圧力
と密度との関係を示す図.第13図(a)(b)(C)
は夫々AC4B,AC4CHおよびACIBに対する加
圧時期と密度との関係を示す図,第13図(d)は溶湯
の冷却曲線を示す図,第14図(a)(b)(c)は夫
々AC4B,AC4CHおよびAC1Bに対する加圧時
期とボロシティ面積率との関係を示す図,第15図およ
び第16図は各々本発明の第2実施例を示す断面図,第
17図は本発明の第3実施例を示す断面図,第18図は
本発明の第31 4実施例を示す断面図,第19図は本発明の鋳造装置を
用いて鋳造を行うときの圧力制御パターンの一例を示す
図である。 1:圧力容器 IA:高圧側圧力容器1B:低
圧側圧力容器 1a:高圧室 1b=低圧室 2:保持炉 3:ヒーター 4:スI・ツパー4′:スラ
イド式ゲート 5:圧力制御装置6:温度制御装W
7:遮断部材 7a:開口 8:ストーク 9:注湯管 lO:鋳型 11:給気管 l2:排気管 16:真空ポンプ 17:真空タンクl8:加圧タ
ンク
御系統図,第3図は試験片の模型を示す3 0一 平面図,第4図は第3図のD方向矢視側面図,第5図な
いし第7図は夫々試験片の破面の浸透深傷試験結果を模
式的に示す図,第8図(a)(b)は各々AC4Bにつ
いての加圧圧力と引張り強さおよび伸びとの関係を示す
図,第9図(a)(b)は各々A C 4 C Hにつ
いての加圧圧力と引張り強さおよび伸びとの関係を示す
図,第lO図(a)(b)は各々ACIBについての加
圧圧力と引張り強さおよび伸びとの関係を示す図,第l
1図(a)(b)は各々加圧圧力とボロシティ面積率と
の関係を示す図,第12図(a)(b)は各々加圧圧力
と密度との関係を示す図.第13図(a)(b)(C)
は夫々AC4B,AC4CHおよびACIBに対する加
圧時期と密度との関係を示す図,第13図(d)は溶湯
の冷却曲線を示す図,第14図(a)(b)(c)は夫
々AC4B,AC4CHおよびAC1Bに対する加圧時
期とボロシティ面積率との関係を示す図,第15図およ
び第16図は各々本発明の第2実施例を示す断面図,第
17図は本発明の第3実施例を示す断面図,第18図は
本発明の第31 4実施例を示す断面図,第19図は本発明の鋳造装置を
用いて鋳造を行うときの圧力制御パターンの一例を示す
図である。 1:圧力容器 IA:高圧側圧力容器1B:低
圧側圧力容器 1a:高圧室 1b=低圧室 2:保持炉 3:ヒーター 4:スI・ツパー4′:スラ
イド式ゲート 5:圧力制御装置6:温度制御装W
7:遮断部材 7a:開口 8:ストーク 9:注湯管 lO:鋳型 11:給気管 l2:排気管 16:真空ポンプ 17:真空タンクl8:加圧タ
ンク
Claims (6)
- (1)圧力容器内に溶解炉または保持炉および鋳型を設
け、前記圧力容器内で鋳造し、鋳物の凝固の進行に連動
せしめて圧力制御を行うことを特徴とする加圧付加鋳造
方法。 - (2)複数個に分離可能で加圧源と減圧源とにそれぞれ
必要に応じ連通する圧力容器内に、鋳型への注湯量の制
御手段および加熱・保温手段を有する溶解炉または保持
炉を設け、かつ前記圧力容器内の圧力を制御する圧力制
御手段と、前記溶解炉または保持炉内の溶湯の温度を前
記加熱・保温手段を介して制御する温度制御手段を設け
たことを特徴とする加圧付加鋳造装置。 - (3)複数個に分離可能な圧力容器内を、注湯口を有す
る遮断部材を介して加圧源に必要に応じ連通する高圧室
と減圧源に必要に応じ連通する低圧室とに分割し、高圧
室内に注湯量の制御手段および加熱・保温手段を有する
溶解炉または保持炉を設けるとともに、低圧室内への鋳
型の収容を可能にし、かつ前記高圧室および低圧室の圧
力を制御する圧力制御手段と、前記溶解炉または保持炉
内の溶湯の温度を前記加熱・保温手段を介して制御する
温度制御手段を設けたことを特徴とする加圧付加鋳造装
置。 - (4)複数個に分離可能で加圧源に必要に応じ連通する
高圧側圧力容器と、複数個に分離可能で減圧源に必要に
応じ連通する低圧側圧力容器とを併設し、前記高圧側圧
力容器内に加熱・保温手段を有する溶解炉または保持炉
を設けるとともに、前記低圧側圧力容器内への鋳型の収
容を可能にして、前記溶解炉または保持炉の炉底部の近
傍と前記鋳型の湯口の間を連通する注湯管を設け、かつ
前記高圧側圧力容器内および低圧側圧力容器内の圧力を
制御する圧力制御手段と、前記溶解炉または保持炉内の
溶湯の温度を前記加熱・保温手段を介して制御する温度
制御手段を設けたことを特徴とする加圧付加鋳造装置。 - (5)複数個に分離可能な圧力容器内を、鋳型の載置可
能な遮断部材によって、加圧源に必要に応じ連通する上
部高圧室と減圧源に必要に応じ連通する下部低圧室とに
分割し、前記遮断部材に鋳型を載置したとき該鋳型を通
してガス体の通過可能な開口を前記遮断部材に設けると
ともに、前記上部高圧室内に注湯量の制御手段および加
熱・保温手段を有する溶解炉または保持炉を設け、かつ
前記上部高圧室内および下部低圧室内の圧力を制御する
圧力制御手段と、前記溶解炉または保持炉内の溶湯の温
度を前記加熱・保温手段を介して制御する温度制御手段
を設けたことを特徴とする加圧付加鋳造装置。 - (6)請求項の2ないし5のいずれかに記載の加圧付加
鋳造装置を用いて金属を鋳造するに際し、注湯時は鋳型
内の圧力を減圧下または加圧下の状態とし、時間経過と
ともに該鋳型内の圧力を高めて行くことを特徴とする加
圧付加鋳造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19932489 | 1989-08-02 | ||
JP1-199324 | 1989-08-02 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03165961A true JPH03165961A (ja) | 1991-07-17 |
Family
ID=16405904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4524990A Pending JPH03165961A (ja) | 1989-08-02 | 1990-02-26 | 加圧付加鋳造方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03165961A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0875318A1 (en) * | 1997-05-01 | 1998-11-04 | Ykk Corporation | Method and apparatus for production of amorphous alloy article by metal mold casting under pressure |
CN100360263C (zh) * | 2005-07-28 | 2008-01-09 | 中国科学院金属研究所 | 一种卧式半连续真空吸铸炉 |
CN102836988A (zh) * | 2012-09-21 | 2012-12-26 | 西北工业大学 | 一种铝合金铸造装置 |
CN103418772A (zh) * | 2012-05-18 | 2013-12-04 | 无锡蠡湖叶轮制造有限公司 | 全自动多工位金属模铝合金注压方法与机器 |
JP2017512138A (ja) * | 2014-02-28 | 2017-05-18 | キャスティング テクノロジー インターナショナル リミテッドCastings Technology International Limited | 複合成分の形成 |
-
1990
- 1990-02-26 JP JP4524990A patent/JPH03165961A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0875318A1 (en) * | 1997-05-01 | 1998-11-04 | Ykk Corporation | Method and apparatus for production of amorphous alloy article by metal mold casting under pressure |
US6044893A (en) * | 1997-05-01 | 2000-04-04 | Ykk Corporation | Method and apparatus for production of amorphous alloy article formed by metal mold casting under pressure |
CN100360263C (zh) * | 2005-07-28 | 2008-01-09 | 中国科学院金属研究所 | 一种卧式半连续真空吸铸炉 |
CN103418772A (zh) * | 2012-05-18 | 2013-12-04 | 无锡蠡湖叶轮制造有限公司 | 全自动多工位金属模铝合金注压方法与机器 |
CN102836988A (zh) * | 2012-09-21 | 2012-12-26 | 西北工业大学 | 一种铝合金铸造装置 |
JP2017512138A (ja) * | 2014-02-28 | 2017-05-18 | キャスティング テクノロジー インターナショナル リミテッドCastings Technology International Limited | 複合成分の形成 |
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