JPH0314802A - オカラからヘミセルロースを抽出する方法及び装置 - Google Patents
オカラからヘミセルロースを抽出する方法及び装置Info
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- JPH0314802A JPH0314802A JP15017489A JP15017489A JPH0314802A JP H0314802 A JPH0314802 A JP H0314802A JP 15017489 A JP15017489 A JP 15017489A JP 15017489 A JP15017489 A JP 15017489A JP H0314802 A JPH0314802 A JP H0314802A
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- Japan
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- okara
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、豆腐をつくるときに大量にでる廃棄物とし
てのオカラを利用して、オヵラに含まれる有効物質であ
るヘミセルロースを効率良く抽出するオカラからヘミセ
ルロースを抽出する方法及び装置に関するものである. 〔従来の技術〕 従来、オカラは豆腐を製造する過程で大量に生じ、一部
はうの花等の調理用に使用されるほかは、飼料または廃
棄物として取り扱われ今日に至っている. 特に、最近ではオカラは飼料として使われることなく廃
棄されることが多く、オヵラの不法投棄の事件まで引き
起こしており、大量に出るオヵラの処理が問題化してい
る. そして、大量に出るオカラの処理方法として、例えば、
オカラを乾燥し、乾燥したオヵラを燃焼して処分する方
法などが提案されている.また、その一方で、オカラに
は種々の有効物質が含まれており、オカラの有効利用の
観点から種々の試みがなされている. 〔発明が解決しようとする課題〕 ところで、オカラには有効物質の一つであるヘミセルロ
ースが含まれている.ヘミセルロースは人体機能を調整
する働き、つまり人体に対して有害な物質を対外に排出
する働きを有している.この発明は、上記のような実情
に鑑み創案されたものであって、その目的とするところ
は、豆腐をつくるときに多量にでる廃棄物としてのオカ
ラを利用して、オカラに含まれる有効物質であるヘミセ
ルロースを効率良く抽出し、抽出後のオカラの処理も容
易にすることのできるオカラからヘミセルロースを抽出
する方法及び装置を提供することにある. 〔課題を解決するための手段〕 以上の目的を達威するために、この発明に係るオカラか
らヘミセルロースを抽出する方法は、水分が70%以上
のオカラに全量が0.1規定になるように水酸化ナトリ
ムと水又は0. 1規定の水酸化ナトリムの水溶液を混
入し、両者を混合し所定時間放置してオカラに含まれる
タンパク質を水に溶解させ、次に、タンパク質の溶解液
を除去し、除去後のオカラに水を加えて加圧及び加熱し
てオカラに含まれるヘミセルロースを水に溶解させ、そ
の後、オカラに含まれるヘミセルロースの溶解液を脱分
離する方法よりなるものである.また、この発明に係る
オカラからヘミセルロースを抽出する装置は、オカラと
水溶液を脱水分離する脱水装置と、オカラと水酸化ナト
リムを反応させる反応装置と、オカラと水を所定の圧力
で加圧及び加熱する圧力釜とを少なくとも有する構戒よ
りなるものである. 〔作用〕 以上のような構或を有するこの発明は次のように作用す
る. すなわち、反応装置内に水分が70%以上のオカラとこ
のオカラに全量が0.1規定になるように水酸化ナトリ
ムと水又は0.1規定の水酸化ナトリムの水溶液を入れ
て両者を十分に攪拌混合する.攪拌混合によりオカラに
含まれるタンパク質が水に溶解する.このタンパク賞が
溶解した溶解液を脱水装置で除去し、除去後のオカラを
圧力釜に入れ又水を加える.そして、圧力釜を一定の圧
力のもとで加熱すると、へ旦セルロースは水(お湯)に
溶解する.その後、オカラとヘミセルロースの溶解液を
脱水装置に入れて脱分離することにより、オカラからヘ
ミセルロースを抽出することができる. 〔実施例〕 以下、図面に記載の実施例に基づいてこの発明をより具
体的に説明する. ここで、第1図はオカラからへ逅セルロースを抽出する
装置の機構図である. 図において、オカラからへ逅セルロースを抽出する装置
は、オカラと水溶液を脱水分離する脱水装置1、オカラ
と水酸化ナトリムを反応させる反応装置2、オカラと水
を所定の圧力で加圧及び加熱する圧力釜3から主に構威
されている.脱水装置1は、オカラと水溶液を脱水分離
するものであり、この脱水装置1の使い方として、先ず
、通常、豆腐をつくる過程で生じた80%含水のオカラ
をこの脱水装Wlに入れて、オカラに含まれる豆乳を脱
水分離するのに使用される.この脱水装置lで脱水され
ると水分が70%含まれたオカラになり、後述する反応
装置2での工程が効率的となる。必要に応じて、この脱
水工程は省略されることもあり〈このような使い方がさ
れない場合もある. これに対して、脱水装置1の本来の使い方としては、反
応装置2で溶解したタンパク質の溶解液を脱水除去する
ために使用され、更に、圧力釜3で溶解したヘミセルロ
ースの溶解液とオカラを脱水分離するために使用される
.即ち、脱水装iffはヘミセルロースの抽出工程の中
で非常に重要な工程に2回も使用され、更に、上述した
豆乳の脱水分離にも使用することもでき、非常に効率的
な使われ方となる. 脱水装置1は、通常、装置の上部に取入れ口laが設け
られ、装置の側面下部に脱水後のオカラ取出し口1bが
設けられ、又、装置の底面側に脱水分離された例えば豆
乳、タンパク質溶解液又はヘミセルロース溶解液などの
水溶液抽出口1cが設けられている. 脱水装置lのオカラ取出し口1bから取り出されたオカ
ラは、通常、受け皿4に溜められる.受け皿4は反応装
12又は圧力釜3にオカラを入れる前の一時的な保管容
器として使用される.即ち、受け皿4は脱水装置1のオ
カラ取出し口1bから取り出されたオカラの量を知り、
このオカラの量から次の工程での最適な条件を見出すた
めに使用される.必要に応して受け皿4を使用せず、受
け皿4を経ずに直接に反応装置2や圧力釜3にオカラが
送られることもある.また、処分皿5はヘミセルロース
が抽出された後のオカラを溜めるための皿であり、この
実施例では後述するボイラー6で燃焼させる前に一時的
に保管される.反応装置2は、水分が70%以上のオカ
ラに全量が0.1規定になるように水酸化ナトリムと水
又は0.1規定の水酸化ナトリムの水溶液を混入して両
者を攪拌混合し、オカラからタンパク質を溶解させるた
めの装置である.このため、反応装置2の内部にはオカ
ラと水酸化ナトリムの混合が十分に達戒されるように攪
拌羽根が設けられている.反応装置2に入れられるオカ
ラは通常、前記脱水装置1で豆乳が脱水分離されて水分
が70%程度となっている.この反応装置2で攪拌混合
されたオカラ及びタンパク質の溶解液の混合物質は、前
記の脱水装置1に送られるようになっている.圧力釜3
は、前記脱水装置1でタンパク質が除去されたオカラか
らヘミセルロースを溶解させるために使用されるもので
ある.圧力釜3は一定の圧力例えばlkg/cdの圧力
を生じさせることができ、またこの圧力のもとで加熱し
て、内部のオカラの水溶液を加圧しながら熱して、オカ
ラの中に含まれるヘミセルロースを溶解させる役割を果
たしている. ボイラー6は、オカラからヘミセルロースを抽出するた
めに必要な装置ではないが、ヘミセルロースを抽出した
後のオカラを処理するのに使用される. 即ち、脱水装置1でヘミセルロースが脱水分離されたオ
カラは十分に乾燥しており、燃やすと燃える状態になっ
ているので、燃やすことでオカラの体積を十分の1以下
にすることができ、その後の処理が容易となる.また、
オカラを燃やすときに生じる熱エネルギーを前記圧力釜
3を使用するときの加熱エネルギーとして利用すること
が可能であり、利用することにより圧力釜3の加熱エネ
ルギーを節約することができる. 次に上記実施例の構戒による装置を使用してオカラから
へ旦セルロースを抽出する作業について以下説明する. まず、豆腐を製造する過程で生じたオカラを取入れ口1
aから脱水装II内に入れる.この後、脱水装置1を作
動させて、オカラに含まれる豆乳を脱水分離する.これ
により、水分が80%程度のオカラはその水分が70%
程度となり、次の工程の作業が効率的となる. 脱水装置1で脱水分離された豆乳は水溶液抽出口1Gか
ら排出され、又豆乳が除去されたオカラはオカラ取出し
口1bから取り出され、一時的に受け皿4に蓄えられ、
オカラの量が確かめられた後、オカラは受け皿4から反
応装置2内に入れられる. 反応装22では、オカラ以外に水及び水酸化ナトリムが
混入される.例えば、オカラが1トンに対して水が2〜
4トンの割合で入れられる.また、水酸化ナトリムはオ
カラと水の全量の0.1規定になるようにその量が投入
される.例えば、オカラが1トン、水2トンで、水酸化
ナトリムは8kg使用される.そして、これらを混入し
た後、約1時間の間、反応装置2を駆動させて、オカラ
、水、水酸化ナトリムを十分に攪拌混合させる。
てのオカラを利用して、オヵラに含まれる有効物質であ
るヘミセルロースを効率良く抽出するオカラからヘミセ
ルロースを抽出する方法及び装置に関するものである. 〔従来の技術〕 従来、オカラは豆腐を製造する過程で大量に生じ、一部
はうの花等の調理用に使用されるほかは、飼料または廃
棄物として取り扱われ今日に至っている. 特に、最近ではオカラは飼料として使われることなく廃
棄されることが多く、オヵラの不法投棄の事件まで引き
起こしており、大量に出るオヵラの処理が問題化してい
る. そして、大量に出るオカラの処理方法として、例えば、
オカラを乾燥し、乾燥したオヵラを燃焼して処分する方
法などが提案されている.また、その一方で、オカラに
は種々の有効物質が含まれており、オカラの有効利用の
観点から種々の試みがなされている. 〔発明が解決しようとする課題〕 ところで、オカラには有効物質の一つであるヘミセルロ
ースが含まれている.ヘミセルロースは人体機能を調整
する働き、つまり人体に対して有害な物質を対外に排出
する働きを有している.この発明は、上記のような実情
に鑑み創案されたものであって、その目的とするところ
は、豆腐をつくるときに多量にでる廃棄物としてのオカ
ラを利用して、オカラに含まれる有効物質であるヘミセ
ルロースを効率良く抽出し、抽出後のオカラの処理も容
易にすることのできるオカラからヘミセルロースを抽出
する方法及び装置を提供することにある. 〔課題を解決するための手段〕 以上の目的を達威するために、この発明に係るオカラか
らヘミセルロースを抽出する方法は、水分が70%以上
のオカラに全量が0.1規定になるように水酸化ナトリ
ムと水又は0. 1規定の水酸化ナトリムの水溶液を混
入し、両者を混合し所定時間放置してオカラに含まれる
タンパク質を水に溶解させ、次に、タンパク質の溶解液
を除去し、除去後のオカラに水を加えて加圧及び加熱し
てオカラに含まれるヘミセルロースを水に溶解させ、そ
の後、オカラに含まれるヘミセルロースの溶解液を脱分
離する方法よりなるものである.また、この発明に係る
オカラからヘミセルロースを抽出する装置は、オカラと
水溶液を脱水分離する脱水装置と、オカラと水酸化ナト
リムを反応させる反応装置と、オカラと水を所定の圧力
で加圧及び加熱する圧力釜とを少なくとも有する構戒よ
りなるものである. 〔作用〕 以上のような構或を有するこの発明は次のように作用す
る. すなわち、反応装置内に水分が70%以上のオカラとこ
のオカラに全量が0.1規定になるように水酸化ナトリ
ムと水又は0.1規定の水酸化ナトリムの水溶液を入れ
て両者を十分に攪拌混合する.攪拌混合によりオカラに
含まれるタンパク質が水に溶解する.このタンパク賞が
溶解した溶解液を脱水装置で除去し、除去後のオカラを
圧力釜に入れ又水を加える.そして、圧力釜を一定の圧
力のもとで加熱すると、へ旦セルロースは水(お湯)に
溶解する.その後、オカラとヘミセルロースの溶解液を
脱水装置に入れて脱分離することにより、オカラからヘ
ミセルロースを抽出することができる. 〔実施例〕 以下、図面に記載の実施例に基づいてこの発明をより具
体的に説明する. ここで、第1図はオカラからへ逅セルロースを抽出する
装置の機構図である. 図において、オカラからへ逅セルロースを抽出する装置
は、オカラと水溶液を脱水分離する脱水装置1、オカラ
と水酸化ナトリムを反応させる反応装置2、オカラと水
を所定の圧力で加圧及び加熱する圧力釜3から主に構威
されている.脱水装置1は、オカラと水溶液を脱水分離
するものであり、この脱水装置1の使い方として、先ず
、通常、豆腐をつくる過程で生じた80%含水のオカラ
をこの脱水装Wlに入れて、オカラに含まれる豆乳を脱
水分離するのに使用される.この脱水装置lで脱水され
ると水分が70%含まれたオカラになり、後述する反応
装置2での工程が効率的となる。必要に応じて、この脱
水工程は省略されることもあり〈このような使い方がさ
れない場合もある. これに対して、脱水装置1の本来の使い方としては、反
応装置2で溶解したタンパク質の溶解液を脱水除去する
ために使用され、更に、圧力釜3で溶解したヘミセルロ
ースの溶解液とオカラを脱水分離するために使用される
.即ち、脱水装iffはヘミセルロースの抽出工程の中
で非常に重要な工程に2回も使用され、更に、上述した
豆乳の脱水分離にも使用することもでき、非常に効率的
な使われ方となる. 脱水装置1は、通常、装置の上部に取入れ口laが設け
られ、装置の側面下部に脱水後のオカラ取出し口1bが
設けられ、又、装置の底面側に脱水分離された例えば豆
乳、タンパク質溶解液又はヘミセルロース溶解液などの
水溶液抽出口1cが設けられている. 脱水装置lのオカラ取出し口1bから取り出されたオカ
ラは、通常、受け皿4に溜められる.受け皿4は反応装
12又は圧力釜3にオカラを入れる前の一時的な保管容
器として使用される.即ち、受け皿4は脱水装置1のオ
カラ取出し口1bから取り出されたオカラの量を知り、
このオカラの量から次の工程での最適な条件を見出すた
めに使用される.必要に応して受け皿4を使用せず、受
け皿4を経ずに直接に反応装置2や圧力釜3にオカラが
送られることもある.また、処分皿5はヘミセルロース
が抽出された後のオカラを溜めるための皿であり、この
実施例では後述するボイラー6で燃焼させる前に一時的
に保管される.反応装置2は、水分が70%以上のオカ
ラに全量が0.1規定になるように水酸化ナトリムと水
又は0.1規定の水酸化ナトリムの水溶液を混入して両
者を攪拌混合し、オカラからタンパク質を溶解させるた
めの装置である.このため、反応装置2の内部にはオカ
ラと水酸化ナトリムの混合が十分に達戒されるように攪
拌羽根が設けられている.反応装置2に入れられるオカ
ラは通常、前記脱水装置1で豆乳が脱水分離されて水分
が70%程度となっている.この反応装置2で攪拌混合
されたオカラ及びタンパク質の溶解液の混合物質は、前
記の脱水装置1に送られるようになっている.圧力釜3
は、前記脱水装置1でタンパク質が除去されたオカラか
らヘミセルロースを溶解させるために使用されるもので
ある.圧力釜3は一定の圧力例えばlkg/cdの圧力
を生じさせることができ、またこの圧力のもとで加熱し
て、内部のオカラの水溶液を加圧しながら熱して、オカ
ラの中に含まれるヘミセルロースを溶解させる役割を果
たしている. ボイラー6は、オカラからヘミセルロースを抽出するた
めに必要な装置ではないが、ヘミセルロースを抽出した
後のオカラを処理するのに使用される. 即ち、脱水装置1でヘミセルロースが脱水分離されたオ
カラは十分に乾燥しており、燃やすと燃える状態になっ
ているので、燃やすことでオカラの体積を十分の1以下
にすることができ、その後の処理が容易となる.また、
オカラを燃やすときに生じる熱エネルギーを前記圧力釜
3を使用するときの加熱エネルギーとして利用すること
が可能であり、利用することにより圧力釜3の加熱エネ
ルギーを節約することができる. 次に上記実施例の構戒による装置を使用してオカラから
へ旦セルロースを抽出する作業について以下説明する. まず、豆腐を製造する過程で生じたオカラを取入れ口1
aから脱水装II内に入れる.この後、脱水装置1を作
動させて、オカラに含まれる豆乳を脱水分離する.これ
により、水分が80%程度のオカラはその水分が70%
程度となり、次の工程の作業が効率的となる. 脱水装置1で脱水分離された豆乳は水溶液抽出口1Gか
ら排出され、又豆乳が除去されたオカラはオカラ取出し
口1bから取り出され、一時的に受け皿4に蓄えられ、
オカラの量が確かめられた後、オカラは受け皿4から反
応装置2内に入れられる. 反応装22では、オカラ以外に水及び水酸化ナトリムが
混入される.例えば、オカラが1トンに対して水が2〜
4トンの割合で入れられる.また、水酸化ナトリムはオ
カラと水の全量の0.1規定になるようにその量が投入
される.例えば、オカラが1トン、水2トンで、水酸化
ナトリムは8kg使用される.そして、これらを混入し
た後、約1時間の間、反応装置2を駆動させて、オカラ
、水、水酸化ナトリムを十分に攪拌混合させる。
約1時間の攪拌混合によって、オカラに含まれるタンパ
ク賞は水に溶解し、タンパク質の溶解液ができる.これ
らのオカラとタンパク質の溶解液を反応装置2から取り
出し、これらを取入れ口1aから脱水装置1内に入れる
.そして、脱水装置1を駆動させて、オカラとタンパク
質の溶解液とを脱水分離させて、タンパク質の溶解液を
水溶液抽出口ICから排出する.また、タンパク質の溶
解液が脱水除去されたオカラをオカラ取出し口lbから
取り出し、一時的に受け皿4に蓄え、オカラの量を確か
めた後、オカラを受け皿4から圧力釜3内に入れる. 圧力釜3では、オカラ以外に水が混入され、オカラと水
が混合される.このとき、オカラが1トンに対して水が
2〜4トンの割合で入れられる.そして、一定の圧力、
例えばlkg/aJの圧力をもとで、120度程度の温
度で30分〜60分間加熱させる. この加圧及び加熱によって、オカラに含まれるヘミセル
ロースは水(お湯)に溶解する.実験の結果によると、
単に加熱する場合に比べて、加圧を同時に行うことによ
り、より多くのヘミセルロースがオカラから抽出される
ことがわかった.その後、これらのオカラとヘミセルロ
ースの溶解液を圧力釜3から取り出し、これらを取入れ
口1aから脱水装置1内に入れる.そして、脱水装[1
を駆動させて、オカラとヘミセルロースの溶解液とを脱
水分離させて、ヘミセルロースの溶解液を水溶液抽出口
ICから抽出する. また、ヘミセルロースの溶解液が脱水抽出されたオカラ
をオカラ取出し口1bから取り出し、これを処分皿5に
蓄え、その後にオカラを処分皿5からボイラー6に入れ
て燃やす. なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく
、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし
得ることは勿論である.〔発明の効果〕 以上の記載より明らかなように、この発明に係るオカラ
からヘミセルロースを抽出する方法及び装置によれば、
廃棄物であるオカラから有効物質であるヘミセルロース
を抽出することができ、廃棄物の有効利用が図ることが
できる.特に、加圧することにより、単に煮沸するだけ
の場合に比べ約4割も多くのヘミセルロースを抽出する
ことができ、ヘミセルロースの抽出を効率良く行うこと
ができる. しかも、ヘミセルロースを抽出した後のオカラはかなり
乾燥された状態にあり、燃焼可能な状態となっているの
で、燃焼室などで燃焼させることにより、大量のオカラ
を効率良く処理することも可能となり、合わせて燃焼時
に生じる熱エネルギーをヘミセルロースの抽出に利用す
ることにより、コストの低減にも寄与する等、極めて新
規的有益なる効果を奏するものである.
ク賞は水に溶解し、タンパク質の溶解液ができる.これ
らのオカラとタンパク質の溶解液を反応装置2から取り
出し、これらを取入れ口1aから脱水装置1内に入れる
.そして、脱水装置1を駆動させて、オカラとタンパク
質の溶解液とを脱水分離させて、タンパク質の溶解液を
水溶液抽出口ICから排出する.また、タンパク質の溶
解液が脱水除去されたオカラをオカラ取出し口lbから
取り出し、一時的に受け皿4に蓄え、オカラの量を確か
めた後、オカラを受け皿4から圧力釜3内に入れる. 圧力釜3では、オカラ以外に水が混入され、オカラと水
が混合される.このとき、オカラが1トンに対して水が
2〜4トンの割合で入れられる.そして、一定の圧力、
例えばlkg/aJの圧力をもとで、120度程度の温
度で30分〜60分間加熱させる. この加圧及び加熱によって、オカラに含まれるヘミセル
ロースは水(お湯)に溶解する.実験の結果によると、
単に加熱する場合に比べて、加圧を同時に行うことによ
り、より多くのヘミセルロースがオカラから抽出される
ことがわかった.その後、これらのオカラとヘミセルロ
ースの溶解液を圧力釜3から取り出し、これらを取入れ
口1aから脱水装置1内に入れる.そして、脱水装[1
を駆動させて、オカラとヘミセルロースの溶解液とを脱
水分離させて、ヘミセルロースの溶解液を水溶液抽出口
ICから抽出する. また、ヘミセルロースの溶解液が脱水抽出されたオカラ
をオカラ取出し口1bから取り出し、これを処分皿5に
蓄え、その後にオカラを処分皿5からボイラー6に入れ
て燃やす. なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく
、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし
得ることは勿論である.〔発明の効果〕 以上の記載より明らかなように、この発明に係るオカラ
からヘミセルロースを抽出する方法及び装置によれば、
廃棄物であるオカラから有効物質であるヘミセルロース
を抽出することができ、廃棄物の有効利用が図ることが
できる.特に、加圧することにより、単に煮沸するだけ
の場合に比べ約4割も多くのヘミセルロースを抽出する
ことができ、ヘミセルロースの抽出を効率良く行うこと
ができる. しかも、ヘミセルロースを抽出した後のオカラはかなり
乾燥された状態にあり、燃焼可能な状態となっているの
で、燃焼室などで燃焼させることにより、大量のオカラ
を効率良く処理することも可能となり、合わせて燃焼時
に生じる熱エネルギーをヘミセルロースの抽出に利用す
ることにより、コストの低減にも寄与する等、極めて新
規的有益なる効果を奏するものである.
図面はこの発明に係るオカラからヘミセルロースを抽出
する方法及び装直の実施例を示すものであって、第F図
はオカラからヘミセルロースを抽出する装置の機構図で
ある. 〔符号の説明〕 1:脱水装置 1a:取入れ口1b:オカラ取
出し口 1c:水溶液抽出口2:反応装置
3:圧力釜 4:受け皿 5:処分皿 6:ボイラー
する方法及び装直の実施例を示すものであって、第F図
はオカラからヘミセルロースを抽出する装置の機構図で
ある. 〔符号の説明〕 1:脱水装置 1a:取入れ口1b:オカラ取
出し口 1c:水溶液抽出口2:反応装置
3:圧力釜 4:受け皿 5:処分皿 6:ボイラー
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、水分が70%以上のオカラに全量が0.1規定にな
るように水酸化ナトリムと水又は0.1規定の水酸化ナ
トリムの水溶液を混入し、両者を混合し所定時間放置し
てオカラに含まれるタンパク質を水に溶解させ、次に、
タンパク質の溶解液を除去し、除去後のオカラに水を加
えて加圧及び加熱してオカラに含まれるヘミセルロース
を水に溶解させ、その後、オカラに含まれるヘミセルロ
ースの溶解液を脱分離することを特徴とするオカラから
ヘミセルロースを抽出する方法。 2、オカラと水溶液を脱水分離する脱水装置と、オカラ
と水酸化ナトリムを反応させる反応装置と、オカラと水
を所定の圧力で加圧及び加熱する圧力釜とを少なくとも
有することを特徴とするオカラからヘミセルロースを抽
出する装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15017489A JPH0314802A (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | オカラからヘミセルロースを抽出する方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15017489A JPH0314802A (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | オカラからヘミセルロースを抽出する方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0314802A true JPH0314802A (ja) | 1991-01-23 |
Family
ID=15491120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15017489A Pending JPH0314802A (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | オカラからヘミセルロースを抽出する方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0314802A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020006559A (ko) * | 2000-07-04 | 2002-01-23 | 조봉희 | 식물로부터 헤미셀룰로즈의 분리방법 |
JP2006348089A (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Fuji Oil Co Ltd | 水溶性多糖類の製造方法 |
WO2007139057A1 (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-06 | Fuji Oil Company, Limited | 新規な安定性を有する水溶性多糖類及びその製造法 |
-
1989
- 1989-06-13 JP JP15017489A patent/JPH0314802A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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