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JPH03115345A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

Info

Publication number
JPH03115345A
JPH03115345A JP25266989A JP25266989A JPH03115345A JP H03115345 A JPH03115345 A JP H03115345A JP 25266989 A JP25266989 A JP 25266989A JP 25266989 A JP25266989 A JP 25266989A JP H03115345 A JPH03115345 A JP H03115345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl acetate
evoh
pref
acetate copolymer
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25266989A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Watanabe
和幸 渡辺
Koichi Kira
吉良 幸一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP25266989A priority Critical patent/JPH03115345A/ja
Publication of JPH03115345A publication Critical patent/JPH03115345A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はピンホール、クラックがな(、シかも容器成形
した際の局所的な偏肉の生成等が無く、加熱延伸性に優
れたオレフィン−酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂組成
物に関する。
[従来の技術] エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(以下E V 
OHと略す)はその特徴であるガスバリヤ性を生かし、
食品包装材料、化粧品包装材料、薬品包装相別など、特
に酸素に対するバリヤーが必要な食品や薬品に対する使
用を目的とする包装材料に用いられる。しかし、EVO
Hは非常に脆く、分子内に水酸基を有する為、水及び水
蒸気に敏感で、吸湿によりガスバリヤ−性が著しく悪化
するという欠点を有する。
この欠点を刈除する為、ポリエチレン、ポリプロピレン
なとのポリオレフィン系ポリマー又はポリエステル、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニルなどの11又はそれ以上の
ポリマーをEVOHに積層し、多層積層体として用いる
ことが多い。
これらの積層方法としては、呂々の押出機よりポリオレ
フィン及びEVOH及びこれらの接着材樹脂を押し出し
て積層するいわゆる共押出成形法やドライラミ成形法、
押出ラミ成形法、溶液コーティング成形法などがあり、
これらの方法を用いることによってシート、フィルム、
ボトル等の欠品が得られる。
シートは包装容器とする為、EVOH多層積層体の原反
を真空成形や圧空成形等の熱成形の二次加工を施す、こ
れらは大半が多層積層体を構成する材料のうち最も融点
の低い樹脂に成形条件をあわせて成形される。
従って融点の高いEVOHは二次加工によってその層に
微細な空隙部分(いわゆるボイド)やクラックが発生す
る。またE V OHの結晶化速度が速い事も起因して
このようなボイド、クラックなどや局所的な偏肉等が発
生する。特に深絞り成形では絞り比の大きいコーナー等
の部分にこのような現象が起こり易く、使用に際して限
界があった。
一方2ボトル成形においてもパリソンを膨張させ、ボト
ルの形状に成形する時もこれと同じ現象が起こり易かっ
た。
この様なりラック、ピンホール、偏肉等が発生すると、
酸素バリヤー性が著しく低下したり、外観不良や接着材
樹脂とEVOHとの層間で剥離が起こったりして包装容
器としての使用制限ないし使用不能となるような場合が
あった。
この様な問題を解決する方法としては、EVOFlにポ
リアミド系樹脂をブレンドする方法(特開昭59−20
345.特開昭62−106944、特開昭62−22
840)、更にはグリセリン、3種グリコール、ヒドロ
キシル基含有可塑剤の添加(特開昭53−88067)
、ピロリドン環を共重合したEVOH(特開昭62−1
1644)、EVO[(kニジランtRmを施す方法(
特開昭51−20946.特開昭60−144304、
特開昭60−170672、特開昭61−290047
、特開昭61−2900481.EVOHに塩化リチウ
ム及び芳香族又は脂肪族アミド又は多価アルコール系化
合物をブレンドする方法(特開昭61−281147.
特開昭61−283643、特開昭6l−283644
)等数多(の提案がなされている。
しかし、これらはいずれも下記の様な問題点があり、十
分満足すべきものではなかった。
すなわち、ポリアミド系樹脂なEVOHにブレンドする
と溶融成形時にポリアミドとEVOHが反応し、ゲルや
フィシュアイが発生する危険があり、これらの問題を回
避する為特殊なポリアミド樹脂を必要とするなどコスト
的に問題があった。
グリセリンや各種グリコール、ヒドロキシル基含有可塑
剤を添加する方法は、EVOHとの相溶性が悪い為時間
の経過とともにこれら可塑剤のブリードが起こり、接着
材樹脂層との接着強度が経時的に低下する問題があった
分子内にピロリドン環を共重合した三元共重合体とする
方法は、このコポリマーがE V OHよりも吸湿しや
す(、吸湿によってガスバリヤ−性が低下し、ピンホー
ル、クラック、偏肉防止の効果も不十分であった。
E V OHにシラン架橋を施す方法は、架橋のコント
ロールが難しく、しばしば溶融成形時、ゲル、フィシュ
アイが多発する問題があった。
また、EVOI(に塩化リチウム化合物及び芳香族又は
脂肪族アミド又は多価アルコール系化合物をブレンドす
る方法は、塩化リチウム化合物、例えば塩化リチウムは
融点が606℃と非常に高いのでEVOHとブレンドし
たシート原反を用い容器成形または延伸フィルムを得よ
うとする際など、加熱延伸加工に際し塩化リチウム粒子
の部分が延伸によってボイドが発生し、逆にクラックや
ピンホールが発生する問題があり、対策としては不十分
であった。
従って、EVOH多層積層体を用いた容器の熱成形に於
て、EVO[(層のピンホール、クラック、偏肉が生じ
ないE V OH組成物の開発が望まれていた、 [発明が解決しようとする課題] EVOHは非常に優れたガスバリヤ−性を有しているも
のの、E V 01(多層積層体を容器に成形する際、
E V OHの層にピンホール、クラック、偏肉等が発
生し易く、EVOHが木来有しているガスバリヤ−性を
大きく損なう結果となっていた。
従って、本発明の目的はE V OHのガスバリヤ−性
を損なう事なく、EVOHの多層積層体を容器などに熱
成形する時に発生するピンホール、クラック、偏肉を防
ぎ、且つE V OHの延伸フィルムを得るために有効
な樹脂組成物を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、このようなEVOHの加熱延伸性を高め
、ピンホールやクラック、偏肉等の発生が少ない成形物
を得る方法を種々検討した結果、オレフィン−酢酸ビニ
ル共重合体けん化物100重量部および分子内環状エス
テル化合物を0、OI〜3重量部配合した樹脂組成物に
より前述の問題を解決することを見いだした。
本発明にいうオレフィン−酢酸ビニル共重合体りん化物
とはエチレンと酢酸ビニル共重合体のけん化物、プロピ
レン−酢酸ビニル共重合体のけん化物等をいい、とりわ
け重合の容易な事からエチレン−酢酸ビニル共重合体け
ん化物(EVOI−1)が好ましい。
EVOHとしてはエチレン含有!115〜60モル%、
酢酸ビニル成分のけん化度90%以上の組成を有する物
が用いられる。エチレン含有量が15モル%未満では溶
融成形性が低下し、またエチレン含有量が60モル%以
上ではガスバリヤ−性が劣り好ましくない、一方、酢酸
ビニル成分のけん仕度が90%未満の場合もガスバリヤ
−性が低下する。好ましくはエチレン含有量25〜50
モル%、けん化度96%以上のE V OHが良い。
尚、エチレンと酢酸ビニル(又はそれをけん化したビニ
ルアルコール)以外にアクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、マレイン酸などの不飽和酸或はそのアルキルエ
ステル、プロピレン、ブテン、α−デセン、a−オクタ
デセンなどのa−オレフィン等をコモノマーとして少量
含んでいても差し支えない。
上記樹脂組成物の溶融指数(MFR,JIS−に−67
58i、l:、J: Q荷ff12. 16Kg、 a
fj1230℃)は特に制限されるものではなく、成形
法によって選ばれるが、押出成形によってはO,1〜5
0の範囲が適当である。
一方1分子内環状エステル化合物とはエステルの官能基
−CO−Oを1内に含む化合物をいう。
これら化合物は1層を構成する原子の数によって、α−
ラクトン、β−ラクトン、γ−ラクトンなどに分類され
、各々β−オキジカルボン酸及びγオキシカルボン酸及
びδ−オキシカルボン酸の脱水生成物として得られる。
2 で表わせるβ−ラクトンとしては、Rが水素原子である
β−プロピオンラクトン、RがCH3基であるジメチル
プロピオンラクトンを挙げることが出来る。
また。
(以下余白) R−C−CH、−CH、−C=0 で表わせるものとしては、γ−ブチロラクトン、γ−バ
レロラクトン、γ−カプロラクトン、γ−ラウロラクト
ン、γ−パルミラクトン、γ−ステアロラクトン、クロ
トラクトン、α−アンゲリカラクトン、β−アンゲリカ
ラクトンがある。
R−C−CH、−CH、−CH、−C=0で表わせるも
のとしては、δ−バレロラクトン、δ−カプロラクトン
がある。また、 で表わされ1式中nが8〜18の大環状ラクトン類が挙
げられる。
また、環内にエチレン結合を含む不飽和ラクトンである
δ−ラクトン(クマリン)等や通常分子内に水酸基とカ
ルボキシル基を持ち、加熱により分子内エステル化合物
として(りられるε−ラクトン等という。
これらの中でEVOHとの混練り時の取扱い性を考慮す
るとγ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−カ
プロラクトン、δ−バレロラクトンが好ましい。
ラクトン化合物のE V OHへの配合割合については
EVOf(100重量部に対1.てo、01〜3重量部
の範囲、特に0.02から1.5重量部の範囲で選択す
ると良い。
なぜならばラクトン化合物がE V O)l I 00
 虫量部に対して001以下だとピンホール、クラック
、偏肉防止加熱延伸性改良等の効果が充分に発現せず、
使用に耐えない、一方、ラクトン化合物の量が3重量部
以上になると気泡の発生やガスバリヤ−性の低下等の原
因になり好ましくない。
本発明の樹脂組成物は公知の溶融成形法及び圧縮成形法
によりフィルム、シート、チューブ、ボトルなどに成形
できる。
例えばこの様な製品の積層方法としてはウレタン系、ア
クリル系等のドライラミ接着剤を用い。
本発明の樹脂組成物の単層品にそ、の他の熱可塑性樹脂
層を積層するいわゆるドライラミ成形法やサンドラミラ
ミネーション法によって行なわれるか、又は共押出ラミ
、共押田法(フィードブロック方式、マルチマニホール
ド方式)、共射出成形法、共押出バイブ成形法及び本樹
脂組成物をアルコール類に溶解しコーティングする溶液
コート成形決算δ種の方法がある。
このようにして円られた多層積層体は、さらにα空成形
機、圧空成形機、延伸ブロー成形機等を用い、E V 
OHの融点以下で再加熱し、延伸操作を加える方法、あ
るいは前述の多層積層体又は樹脂組成物の単層成形物を
一軸、或は二軸延伸機を用いて加熱延伸操作を施すこと
ができる。
本発明の樹脂組成物に積層するその他の熱可塑性樹脂と
しては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチ
レンと炭素数が3〜12のα−オレフィンの共重合樹脂
等のポリオレフィン樹脂。
ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミ
ド樹脂等の熱可塑性樹脂がある。
エチレンと炭素数が3〜I2のα−オレフィンの共重合
樹脂とは、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−
4メチルペンテン−1共重合体。
エチレン−ヘキセン−1共重合体、及びエチレン−プロ
ピレンゴムなどをブレンドした変性ポリプロピレン、変
性ポリブテン、変性ポリ−4メチルペンテン、或は上述
のポリオレフィン系ポリマーに不飽和カルボン酸又はそ
の無水物を有機過酸化物のもとにクラフト或は他のモノ
マー(例えばメチルメタアクリレート、エチルアクリレ
ート等)とともに共重合したものも対象として含まれる
多層積層体の層構成は、本発明の樹脂組成物層をA層、
接着樹脂層をB層、その他の熱可塑性樹脂層を0層とす
るとA/B/C,C/T3/A/B/C,C/B/金属
箔/A/B/C等が代表的なものとしてあげられる。
両性層の熱可塑性樹脂は異なるものでも良いし、同じ樹
脂を用いても良い。
尚、接着樹脂層とは前述したウレタン系、アクリル系、
ポリエステル系等の所謂ドライラミ接着剤及び共押出成
形法においては公知の接着性樹脂を利用できる1例えば
、ポリオレフィン樹脂に不飽和カルボン酸、酸無水物ま
たはエステル単量体をグラフトまたは共重合した樹脂が
ある。グラフト方法としては、ポリオレフィン樹脂を有
機過酸化物と上記成分を溶融グラフト変性する方法、あ
るいは熱キシレンにポリオレフィン樹脂を溶解し有機過
酸化物で上記成分をグラフトする方法などがある。
不飽和カルボン酸、酸無水物、エステルtI’−ff1
体の代表的なものとしては次のものを挙げることが出来
る。メタクリル酸、アクリル酸、エタクリル酸、メタク
リル酸グリシジル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、マレイン酸ジエチ
ル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸ジ−n−ブチル
、マレイン酸、マレーrン酸無水物、フマル酸、フマル
酸無水物、イタコン酸、イタコン酸無水物、5−ノルボ
ルネン−2,3−無水物、シトラコン酸、シトラコン酸
無水物クロトン酸、クロトン酸無水物、アクリロニトリ
ル、メククリロニトリル、アクリル酸ナトリウム、アク
リル酸カルシウム、アクリル酸マグネシウム等である。
これらグラフト重合体については米国特許402696
7号及び米国特許3953655号、特開昭51−98
784、特公昭44−15423、特公昭49−482
2等に詳細に記載されている。
また、本発明の樹脂組成物を得る為のブレンド方法に関
しては特に制限なく、EVOHにブレンドし、リボンブ
レンダー、高速ミキサー、ニダー、ペレタイザー、ミキ
シングロールなどを用いペレヘント化し、乾燥すること
が好ましい、また、各成分を直接成形機に供給し成形加
工しても良い。本発明の樹脂組成物に対しては熱可塑性
樹脂に慣用の他の添加剤を配合できる。
このような添加剤は、酸化防止剤として2,5−ジーし
一ブチルハイドロキノン、2.6ジーを一ブチルーp−
クレゾール、4,4°−チオビス−(6−電、−ブチル
フェノール レン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)
、オクタデシル3− (3’ 、5°−ジ−t−ブチル
−l゛−ヒドロキシフェニル)プロピネート、4.4°
−チオビス=(6−ブチルフェノール)等、紫外線吸収
剤としてエチル−2−シアノ−3.3−ジフェニルアク
リレート、2−(2°−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−オクト
キシベンゾフェノン等,可塑剤としてフタル酸ジメチル
、フタル酸ジエチル、ワックス、流動パラフィン、りん
酸エステル等、帯電防止剤としてトモノステアレート、
ソルビタンモノパルミテート、硫酸化オレイン酸,ポリ
エチレンオキシド。
カーボワックス等、滑剤としてエチレンビスステアロア
ミド、ブチルステアレート等、着色剤としてカーボンブ
ラック、フタロシアニン、キナクリドン、インドリン、
アゾ系顔料、酸化チタン、ベンガラ等,充填剤としてグ
ラスファイバー、アスベスト、マイカ、バラストナイト
、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシ
ウム等をあげることが出来る.又、他の多くの高分子化
合物も本発明の作用効果が阻害されない程度にブレンド
することもできる。
[作 用] E V O H層に酸無水物変性接着樹脂を介してE 
V O H以外の熱可塑性樹脂を有する多層積層体であ
る各種シートを作成し,或はE V O H tm体か
らなるフィルムを作成し,ポリマーや可塑剤又は添加剤
をEVOHにブレンドしてその二次加工成形性及びスト
ログラフによる延伸性の評価を行なった。
その結果.EVOHに分子内環状エステル化合物、いわ
ゆるラクトン化合物をブレンドしたEVOH樹脂組成物
は、EVOH単味及びEVOHに可塑剤やポリマーをブ
レンドしたものに比較して二次加工成形時のピンホール
、クラック、偏肉等が殆ど無く,非常によい効果を示す
事が判り本発明を完成するに至った。
E V O Hの二次加工性については例えばジャパン
フードサイエンス2月号P80 (1986)に示され
るように.EVOH層の二次成形した時の厚みの残存率
は絞り比(成形品の間口寸法と成形品の深さの比)が大
きくなる程小さくなる。
つまり、原反フィルム、シートのE V O 11層の
厚みが二次加工成形の絞り比が大きくなる程薄くなる.
これらの原因はE V O Hそのものが伸度が小さい
とか、ネッキング性が大きいとか,結晶化温度,ガラス
転移温度が他の熱可塑性樹脂(例えばポリオレフィン樹
脂)より高いこと等の理由を挙げることができる.すな
わち、ポリオレフィン樹脂とE V O Hの多層積層
体においてはE V O [1層が早く固化してしまう
ため、二次加工成形時,例えばカップ容器のコーナ一部
分などでは半溶融状態で延伸されるため,ピンホールや
クラック、偏肉等が起こるものと考えられる。
本発明による分子内環状エステル化合物の効県について
は原因は定かでないが、E V O Hが有する木酸基
に作用し、加熱延伸性を高めているものと思われる。以
下、実施例をあげ本発明を更に詳しく説明する。
[実施例] (実施例1〜8.比較例1) 市販されているエチレン含有量29モルのHVO)!、
溶融指数3.2g/l Omi n (日本合成化学製
ソアノールDT)100重量部にγ−ブチロラクトン(
半片化学薬品製)およびδ−バレロラクトンを表−1に
示す割合でブレンドした後、直径40mmφ、L、/D
=26.圧縮比3のフルフライト型二軸スクリューベン
ト付同方向回転式押出機(ブラエ研製)にて220℃で
押出しペレット化を行なった。得られたベレットを10
5℃で16時間熱風乾燥した結果、120℃、24時間
熱風乾燥によるベレットの揮発分はいずれも0.3wt
%以下であった。
次にこのベレットを用い、吉井鉄工製40mmφ丁グイ
フィルム成形機で100μmの厚みを有するフィルムを
作成した。このフィルムについてストログラフ引張試験
機(東洋精機製T型)を用い、温度120℃、引張速度
20mm/minで試験片の巾15mmとし延伸性を評
価した。結果を表−1に示す。なお1表−1にはサンプ
ル数lOで実施し、得られた測定値を平均し、−桁目を
四捨五入したものを示した。
(比較例2) 市販されているエチレン含有量29モル%のEVO)1
.M触指数3.2g/lomin (日本合成化学習ソ
アノールDT)をそのまま用い、吉井鉄工袈40mmφ
Tダイフィルム成形磯で100μmの厚みを有するフィ
ルムを作成した。
このフィルムについて実施例1と同様に引張テストを実
施した。結果を同じく表−1に示す。
(比較例3〜6) 市販されているエチレン含有量29モル%のE V O
H、溶融指173.2g/10m1n (日本合成化学
製ソアノールDT)100重量部にステアリン酸アミド
(和光紬薬工業製)3重量部及びグリセリン(和光紬薬
工業製)と塩化リチウム(半片化学薬品製)との割合が
I対lになるように溶解し1分散した塩化リチウムを表
−1に示す純量割合でブレンドした後、直径40 m 
mφ、L/D=26.圧縮比3のフルフライト型スクリ
ューを有する二輪スクリューベント付同方向回転式押出
機(プラエ研製)にて220℃で押出しペレット化を行
なった。得られたベレットを105℃で16時間熱風乾
燥した結果、120℃熱風乾燥にベレットの揮発分の割
合はいずれも0.3wt%以下であった。
以下実施例1と同様の試験を実施した。結果を表−1に
示す、塩化リチウムを添加したものは測定値のばらつき
が太き(、加熱延伸性が場所によって不均一で再現性に
乏しくしかも試験片の破断面を走査型電子顕微鏡で観察
したところ塩化リチウムの粒子が見られた。
(実施例9〜11) 実施例1においてγ−ブチロラクトンを混合せずにγ−
バレロラクトンに変更し以下実施例1と同様のことを行
なった。結果を表−1に示す。
(実施例12) 実施例4のベレットを用いフィードブロック型3種5層
共押出シート成形機でシート成形を行なった。
シートの層構成は両膜外層をポリプロピレン樹脂(J 
I S−に−7210条件14によるMFR:0.5)
とし厚みが各250μm、接着層として酸無水物変性ポ
リプロピレン系接着性樹脂を用い厚みが各20μm、中
間層を実施例4のベレットとし厚みが20μm、となる
ようにシート成形した。
このシートを真空成形機を用い成形品の絞り比1.0の
熱成形を行なった。その結果透明性、クラック、微小な
偏肉のない、良好な成形容器が得られた。 次にこの成
形容器を温度23℃、湿度90%でそれぞれ十分調整し
、モダンコントロール社’%0XTRAN−10150
Aを使用しコノ成形容器の酸素透過量を測定したところ
0.2cc/PKG、at、mであった。
(比較例7) 市販のエチレン含有量29モル%のEVOH1溶融指数
3.2g710m1n (日本合成化学株式会社製ソア
ノールDT)を用いた以外は実施例9と同様にシート成
形及び熱成形を行なった。このときの成形容器の酸素透
過量は9.Ice/PKG、atmと大幅に低下してい
た6次に溶媒テトラヒドロフランを用いてE V O1
1層を剥離し、この剥離したEVOH層を肉II艮及び
走査型電子顕微鏡で観察したところ、クラックおよびピ
ンホールが観察された。
(実施例13) 実施例3のペレットを用いた以外は実施例(、)と同様
に行なった。この時の成形容器の酸素透過量は0 、4
 c c / P K G 、 a t mであった6
ちなみに溶媒デトラヒドロフランを用いてE V OH
層を剥離し、このE V O)、1層を肉眼及び走査型
電子顕微鏡で観察したところ、クラック、ピンホールは
ほとんど観察されなかった。
(比較例8) 比較例4のペレットを用いた以外は実施例9と同様に行
なった。この時の成形容器の酸素透過量は3.2cc/
PKG、atmであった0次に同じく溶媒テトラヒドロ
フランを用いてE V OH層を剥離し、このEVOH
層を肉眼及び走査型電子νn微鏡で観察したところ一部
分にクラック、ピンホールおよび塩化リチウムの粒子が
観察された。
(以下余白) 表−1 (注)(1)γ−ブチロラクトンは液体であり、ペレッ
ト化時にスクリューのスリップや発煙を伴い、また生成
したペレットは発泡、それによるJfa状が歪み、著し
く取扱いにくかった。
(2)塩化リチウムを添加したものは吸湿性があり、こ
のため失透や吸湿によりガスバリヤ−性低下の傾向があ
る6[効 果] 本発明の樹脂組成物を用いた多層積層体は加熱延伸時の
ピンホール、クラック、偏肉が見られず、しかも延伸性
に優れるのでガスバリヤ−性が極めて良好であり、食品
包装材料、医薬品包装材料、化粧品包装材料や或はガス
バリヤ−性を要求される容器として有効である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)オレフィン−酢酸ビニル共重合体けん化物
    100重量部及び (B)分子内環状エステル化合物0.01 〜3重量部 とからなる樹脂組成物。
  2. (2)分子内環状エステル化合物がラクトン化合物であ
    る特許請求の範囲第1項記載の樹脂組成物。
  3. (3)オレフィン−酢酸ビニル共重合体けん化物がエチ
    レン含有量15〜60モル%、けん化度90%以上であ
    る特許請求の範囲第1項記載の樹脂組成物。
JP25266989A 1989-09-28 1989-09-28 樹脂組成物 Pending JPH03115345A (ja)

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JP25266989A JPH03115345A (ja) 1989-09-28 1989-09-28 樹脂組成物

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JP25266989A JPH03115345A (ja) 1989-09-28 1989-09-28 樹脂組成物

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JPH03115345A true JPH03115345A (ja) 1991-05-16

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ID=17240588

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JP25266989A Pending JPH03115345A (ja) 1989-09-28 1989-09-28 樹脂組成物

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JP (1) JPH03115345A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU729215B2 (en) * 1998-12-09 2001-01-25 Kuraray Co., Ltd. Vinyl alcohol polymer and its composition

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AU729215B2 (en) * 1998-12-09 2001-01-25 Kuraray Co., Ltd. Vinyl alcohol polymer and its composition

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