JPH03111823A - 二層型stn液晶表示素子 - Google Patents
二層型stn液晶表示素子Info
- Publication number
- JPH03111823A JPH03111823A JP24928289A JP24928289A JPH03111823A JP H03111823 A JPH03111823 A JP H03111823A JP 24928289 A JP24928289 A JP 24928289A JP 24928289 A JP24928289 A JP 24928289A JP H03111823 A JPH03111823 A JP H03111823A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- display
- cell
- crystal cell
- color
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、STN型の表示用液晶セルの光入射側または
出射側にSTN型の色補償用液晶セルを配置した二層型
STN液晶表示素子に関するものである。
出射側にSTN型の色補償用液晶セルを配置した二層型
STN液晶表示素子に関するものである。
最近、テレビジョン画像等を表示するドツトマトリック
ス液晶表示素子は、大画面化および高解像度化のために
表示画素数が極めて多くなってきており、これにともな
って、高デユーテイでマルチプレックス駆動できること
が要求されているが、従来から広く使用されているTN
型の液晶表示素子は、高デユーテイでマルチプレックス
駆動すると動作マージンが低下し、そのために表示コン
トラストが低下するとともに視野角特性も悪くなるため
、最近では、マルチプレックス駆動特性をよくするため
に、液晶分子を通常のTN型の液晶表示素子よりも大き
なツイスト角(180’〜270” )でツイスト配列
させたSTN型液晶表示素子が開発されている。
ス液晶表示素子は、大画面化および高解像度化のために
表示画素数が極めて多くなってきており、これにともな
って、高デユーテイでマルチプレックス駆動できること
が要求されているが、従来から広く使用されているTN
型の液晶表示素子は、高デユーテイでマルチプレックス
駆動すると動作マージンが低下し、そのために表示コン
トラストが低下するとともに視野角特性も悪くなるため
、最近では、マルチプレックス駆動特性をよくするため
に、液晶分子を通常のTN型の液晶表示素子よりも大き
なツイスト角(180’〜270” )でツイスト配列
させたSTN型液晶表示素子が開発されている。
しかし、このSTN型液晶表示素子は、その−方の偏光
板を、その偏光軸(透過軸または吸収軸:の方向がこの
偏光板側の基板面における液晶分子配向方向に対しある
ずれ角(35’〜50@)をもたせて配置し、入射側偏
光板を通って入射した直線偏光を液晶層の複屈折性によ
り楕円偏光とするとともに、他方の出射側偏光板により
光の透過を制御して表示するものであり、前記液晶層は
、各波長の光に対する屈折率異方性が異なっているため
、特定の波長域の光の透過率が大きくなり、表示画面に
着色を生ずるという問題をもっている。
板を、その偏光軸(透過軸または吸収軸:の方向がこの
偏光板側の基板面における液晶分子配向方向に対しある
ずれ角(35’〜50@)をもたせて配置し、入射側偏
光板を通って入射した直線偏光を液晶層の複屈折性によ
り楕円偏光とするとともに、他方の出射側偏光板により
光の透過を制御して表示するものであり、前記液晶層は
、各波長の光に対する屈折率異方性が異なっているため
、特定の波長域の光の透過率が大きくなり、表示画面に
着色を生ずるという問題をもっている。
このため、従来から、STN型の表示用液晶セルの光入
射側または出射側にSTN型の色補償用液晶セルを配置
した二層型のSTN液晶表示素子が考えられている。
射側または出射側にSTN型の色補償用液晶セルを配置
した二層型のSTN液晶表示素子が考えられている。
この二層型STN液晶表示素子は、その表示用液晶セル
における前述したSTN型液晶表示素子で生ずる表示の
着色を、色補償用液晶セルによってなくすようにしたも
ので、上記色補償用液晶セルは、表示用の電極がないだ
けでその他の構成は表示用液晶セルと同様であり、この
色補償用液晶セルの液晶分子は、表示用液晶セルの液晶
分子のツイスト方向と逆方向に同じツイスト角でツイス
ト配列されている。上記色補償用液晶セルの液晶として
は、従来、表示用液晶セルの液晶と同一の液晶材料が用
いられており、表示用液晶セルと色補償用液晶セルのう
ち、一方のセルの液晶はこれに左旋性の光学活性物質(
カイラル液晶等)を混入することによって左回りにツイ
スト配列し、他方のセルの液晶はこれに右旋性の光学活
性物質を混入することによって右回りにツイスト配列し
ている。また、上記表示用液晶セルと色補償用液晶セル
の隣接する側の基板面における液晶分子の配向方向は互
いにほぼ直交させである。
における前述したSTN型液晶表示素子で生ずる表示の
着色を、色補償用液晶セルによってなくすようにしたも
ので、上記色補償用液晶セルは、表示用の電極がないだ
けでその他の構成は表示用液晶セルと同様であり、この
色補償用液晶セルの液晶分子は、表示用液晶セルの液晶
分子のツイスト方向と逆方向に同じツイスト角でツイス
ト配列されている。上記色補償用液晶セルの液晶として
は、従来、表示用液晶セルの液晶と同一の液晶材料が用
いられており、表示用液晶セルと色補償用液晶セルのう
ち、一方のセルの液晶はこれに左旋性の光学活性物質(
カイラル液晶等)を混入することによって左回りにツイ
スト配列し、他方のセルの液晶はこれに右旋性の光学活
性物質を混入することによって右回りにツイスト配列し
ている。また、上記表示用液晶セルと色補償用液晶セル
の隣接する側の基板面における液晶分子の配向方向は互
いにほぼ直交させである。
この二層型STN液晶表示素子によれば、表示用液晶セ
ルと色補償用液晶セルの液晶層の旋光分散現象によって
生じた各波長ごとの楕円偏光の楕円の軸がほぼ一致する
から、特定の波長域の光の漏れによる表示の色づきをな
くすことができる。
ルと色補償用液晶セルの液晶層の旋光分散現象によって
生じた各波長ごとの楕円偏光の楕円の軸がほぼ一致する
から、特定の波長域の光の漏れによる表示の色づきをな
くすことができる。
しかしながら、上記従来の二層型STN液晶表示素子は
、白色表示状態での表示色が温度によって変化してしま
うという問題をもっていた。すなわち、第5図は、表示
用液晶セルと色補償用液晶セルの液晶分子配列のツイス
ト角が240” 、両セルの25℃におけるΔnod
(液晶の屈折率異方性Δnと液晶層の層厚dとの積)の
値が0.82である従来の二層型STN液晶表示素子の
温度変化に対する色度の変化を示す色度図であり、従来
の二層型STN液晶表示素子では、温度が25℃である
ときは表示色は白色点(無彩色点)Cの付近にあるが、
温度が0℃と低くなると表示色は黄色を帯び、また温度
が40℃と高くなると表示色は青色を帯びる。
、白色表示状態での表示色が温度によって変化してしま
うという問題をもっていた。すなわち、第5図は、表示
用液晶セルと色補償用液晶セルの液晶分子配列のツイス
ト角が240” 、両セルの25℃におけるΔnod
(液晶の屈折率異方性Δnと液晶層の層厚dとの積)の
値が0.82である従来の二層型STN液晶表示素子の
温度変化に対する色度の変化を示す色度図であり、従来
の二層型STN液晶表示素子では、温度が25℃である
ときは表示色は白色点(無彩色点)Cの付近にあるが、
温度が0℃と低くなると表示色は黄色を帯び、また温度
が40℃と高くなると表示色は青色を帯びる。
これは、温度によって液晶の屈折率異方性Δnが変わる
ためであり、従来の二層型STN液晶表示素子では、色
補償用液晶セルの液晶として表示用液晶セルの液晶と同
一の液晶材料が用いているため、両セルのΔn−dは高
温でも低温でも互いに同じ割合で変化するが、温度が変
われば液晶の屈折率異方性Δnが変わるために、この液
晶の屈折率異方性Δnの変化によって両セルのΔn−d
の値が変り、これによって表示色が変化する。第6図は
、表示用液晶セルと色補償用液晶セルの液晶分子配列の
ツイスト角を240@とした二層型STN液晶表示素子
について、両セルのΔnφdの値を0.78〜0.87
の範囲で変えて白色表示状態における色度の変化を調べ
た結果を示した色度図であり、この図のように二層型S
TN液晶表示素子の表示色は両セルのΔn−dの値によ
って変る。
ためであり、従来の二層型STN液晶表示素子では、色
補償用液晶セルの液晶として表示用液晶セルの液晶と同
一の液晶材料が用いているため、両セルのΔn−dは高
温でも低温でも互いに同じ割合で変化するが、温度が変
われば液晶の屈折率異方性Δnが変わるために、この液
晶の屈折率異方性Δnの変化によって両セルのΔn−d
の値が変り、これによって表示色が変化する。第6図は
、表示用液晶セルと色補償用液晶セルの液晶分子配列の
ツイスト角を240@とした二層型STN液晶表示素子
について、両セルのΔnφdの値を0.78〜0.87
の範囲で変えて白色表示状態における色度の変化を調べ
た結果を示した色度図であり、この図のように二層型S
TN液晶表示素子の表示色は両セルのΔn−dの値によ
って変る。
そして、両セルのΔn−dの値は、両セルの液晶の屈折
率異方性Δnと液晶層厚dとによって決まるから、温度
によって両セルの液晶の屈折率異方性Δnが変化すると
、これによって両セルのΔna dの値が変り、このΔ
n−dの値に応じて表示色が変化する。
率異方性Δnと液晶層厚dとによって決まるから、温度
によって両セルの液晶の屈折率異方性Δnが変化すると
、これによって両セルのΔna dの値が変り、このΔ
n−dの値に応じて表示色が変化する。
本発明は上記のような実情にかんがみてなされたもので
あって、その目的とするところは、STN型の表示用液
晶セルの光入射側または出射側に、この表示用液晶セル
の液晶分子のツイスト方向と逆方向に液晶分子をツイス
ト配列させたSTN型の色補償用液晶セルを配置した二
層型STN液晶表示素子として、広範囲の温度変化に対
しても、着色のない良好な白色表示を得ることができる
ものを提供することにある。
あって、その目的とするところは、STN型の表示用液
晶セルの光入射側または出射側に、この表示用液晶セル
の液晶分子のツイスト方向と逆方向に液晶分子をツイス
ト配列させたSTN型の色補償用液晶セルを配置した二
層型STN液晶表示素子として、広範囲の温度変化に対
しても、着色のない良好な白色表示を得ることができる
ものを提供することにある。
本発明の二層型STN液晶表示素子は、上記目的を達成
するために、色補償用液晶セルの液晶として、屈折率異
方性の温度依存性が小さい液晶材料を用い、かつ、前記
色補償用液晶セルにおける液晶の屈折率異方性Δn2と
液晶層厚d2との積Δn2・d2の値と、前記表示用液
晶セルにおける液晶の屈折率異方性Δn1と液晶層厚d
1との積Δn1 ・d、の値を、 Δn2・d2≦Δn +ed +≦Δn 2ad 2x
t、t。
するために、色補償用液晶セルの液晶として、屈折率異
方性の温度依存性が小さい液晶材料を用い、かつ、前記
色補償用液晶セルにおける液晶の屈折率異方性Δn2と
液晶層厚d2との積Δn2・d2の値と、前記表示用液
晶セルにおける液晶の屈折率異方性Δn1と液晶層厚d
1との積Δn1 ・d、の値を、 Δn2・d2≦Δn +ed +≦Δn 2ad 2x
t、t。
の範囲にしたものである。
すなわち、本発明の二層型STN液晶表示素子は、色補
償用液晶セルの液晶として、屈折率異方性の温度依存性
が小さい液晶材料を用いることにより、色補償用液晶セ
ルのΔn−dの値は温度変化にかかわらずほぼ一定とな
るようにしたものであり、色補償用液晶セルのΔn−d
の値が一定であれば、表示用液晶セルのΔn−dの値が
温度によって変化しても、表示色は変化せず、広範囲の
温度変化に対しても着色のない良好な白色表示を得るこ
とができるし、また、色補償用液晶セルのΔn2ad2
の値と、表示用液晶セルのΔn1 ・d、の値を、 Δn2・d2≦Δn 、ad 、≦Δn z’d 2X
1.10の範囲にしておけば、良好な黒色表示を得る
ことができる。
償用液晶セルの液晶として、屈折率異方性の温度依存性
が小さい液晶材料を用いることにより、色補償用液晶セ
ルのΔn−dの値は温度変化にかかわらずほぼ一定とな
るようにしたものであり、色補償用液晶セルのΔn−d
の値が一定であれば、表示用液晶セルのΔn−dの値が
温度によって変化しても、表示色は変化せず、広範囲の
温度変化に対しても着色のない良好な白色表示を得るこ
とができるし、また、色補償用液晶セルのΔn2ad2
の値と、表示用液晶セルのΔn1 ・d、の値を、 Δn2・d2≦Δn 、ad 、≦Δn z’d 2X
1.10の範囲にしておけば、良好な黒色表示を得る
ことができる。
以下、本発明の一実施例を第1図〜第4図を参照して説
明する。
明する。
第1図は本実施例の二層型STN液晶表示素子の断面図
であり、ここでは、表示用液晶セルの光出射側に色補償
用液晶セルを配置したものを示している。
であり、ここでは、表示用液晶セルの光出射側に色補償
用液晶セルを配置したものを示している。
この二層型STN液晶表示素子は、2つのSTN型液晶
セル1,2を積層するとともに、このセル積層体の両面
側にそれぞれ偏光板3,4を設けたもので、上記2つの
STN型液晶セル1゜2のうち、図において下側(光入
射側)の液晶セル1は表示用とされ、上側(光出射側)
の液晶セル2は色補償用とされている。なお、以下、表
示用の液晶セル1を表示セルといい、色補償用の液晶セ
ル2を補償セルという。
セル1,2を積層するとともに、このセル積層体の両面
側にそれぞれ偏光板3,4を設けたもので、上記2つの
STN型液晶セル1゜2のうち、図において下側(光入
射側)の液晶セル1は表示用とされ、上側(光出射側)
の液晶セル2は色補償用とされている。なお、以下、表
示用の液晶セル1を表示セルといい、色補償用の液晶セ
ル2を補償セルという。
上記表示セル1は、枠状のシール材10を介して重合接
着した一対の透明基板11.12間に液晶13を封入し
たもので、側基板11,12の対向面には、図示しない
が、表示用の透明電極(例えば単純マトリックス型の液
晶セルの場合は走査電極と信号電極)が形成され、その
上には配向処理が施されている。また、上記補償セル2
は、枠状のシール材20を介して重合接着した一対の透
明基板21.22間に液晶23を封入したもので、側基
板21.22の対向面には表示用の電極はなく、配向処
理だけが施されている。なお、上記表示セル1および補
償セル2の側基板11.12面および21.22面の配
向処理は、ポリイミド等からなる水平配向膜の膜面をラ
ビング処理したものである。
着した一対の透明基板11.12間に液晶13を封入し
たもので、側基板11,12の対向面には、図示しない
が、表示用の透明電極(例えば単純マトリックス型の液
晶セルの場合は走査電極と信号電極)が形成され、その
上には配向処理が施されている。また、上記補償セル2
は、枠状のシール材20を介して重合接着した一対の透
明基板21.22間に液晶23を封入したもので、側基
板21.22の対向面には表示用の電極はなく、配向処
理だけが施されている。なお、上記表示セル1および補
償セル2の側基板11.12面および21.22面の配
向処理は、ポリイミド等からなる水平配向膜の膜面をラ
ビング処理したものである。
第2図は上記表示セル1および補償セル2の液晶分子配
向方向と偏光板3,4の偏光軸の方向を示したもので、
図においてllaおよび12aは表示セル1の下基板1
1面および上基板12面の配向処理方向、TIは液晶分
子配列のツイスト方向を示している。この表示セル1の
液晶13は左旋性の光学活性物質(カイラル液晶等)を
混入して左回りの旋光性をもたせたネマティック液晶と
されており、この液晶13の分子は側基板11゜12間
において、透過光の進行方向から見て(下基板12側か
ら見て)左回りに、上記配向処理方向11a、12aの
ずれ角に相当するツイスト角(図では240’ )でツ
イスト配列されている。また、第2図において、21a
および22.aは補償セル1の下基板21面および上基
板22面の配向処理方向、T2は液晶分子配列のツイス
ト方向を示しており、この補償セル2の下基板21面の
配向処理方向21aは上記表示セル1の上基板12面の
配向処理方向12aとほぼ直交している。この補償セル
2の液晶23は右旋性の光学活性物質(カイラル液晶等
)を混入して右回りの旋光性をもたせたネマティック液
晶とされており、この液晶23の分子は両基板21.2
2間において、透過光の進行方向から見て右回りに、上
記表示セル1における液晶分子配列のツイスト角と同角
度(24G@)ツイスト配列されている。一方、第2図
において3a、4aは一対の偏光板3,4の偏光軸方向
であり、上偏光板4の偏光軸方向4aは、この上偏光板
4側の液晶セル(補償セル)2の上基板22面の配向処
理方向22aに対し、透過光の進行方向から見て右回り
に35°〜50″ずれており、下偏光板3の偏光軸方向
3aは、上偏光板4の偏光軸方向4aに対してほぼ直交
している。
向方向と偏光板3,4の偏光軸の方向を示したもので、
図においてllaおよび12aは表示セル1の下基板1
1面および上基板12面の配向処理方向、TIは液晶分
子配列のツイスト方向を示している。この表示セル1の
液晶13は左旋性の光学活性物質(カイラル液晶等)を
混入して左回りの旋光性をもたせたネマティック液晶と
されており、この液晶13の分子は側基板11゜12間
において、透過光の進行方向から見て(下基板12側か
ら見て)左回りに、上記配向処理方向11a、12aの
ずれ角に相当するツイスト角(図では240’ )でツ
イスト配列されている。また、第2図において、21a
および22.aは補償セル1の下基板21面および上基
板22面の配向処理方向、T2は液晶分子配列のツイス
ト方向を示しており、この補償セル2の下基板21面の
配向処理方向21aは上記表示セル1の上基板12面の
配向処理方向12aとほぼ直交している。この補償セル
2の液晶23は右旋性の光学活性物質(カイラル液晶等
)を混入して右回りの旋光性をもたせたネマティック液
晶とされており、この液晶23の分子は両基板21.2
2間において、透過光の進行方向から見て右回りに、上
記表示セル1における液晶分子配列のツイスト角と同角
度(24G@)ツイスト配列されている。一方、第2図
において3a、4aは一対の偏光板3,4の偏光軸方向
であり、上偏光板4の偏光軸方向4aは、この上偏光板
4側の液晶セル(補償セル)2の上基板22面の配向処
理方向22aに対し、透過光の進行方向から見て右回り
に35°〜50″ずれており、下偏光板3の偏光軸方向
3aは、上偏光板4の偏光軸方向4aに対してほぼ直交
している。
また、上記表示セル1のネマティック液晶13としては
、従来の二層型STN液晶表示素子において表示セルお
よび補償セルに用いているSTN液晶素子用液晶材料を
用いており、補償セル2のネマティック液晶23として
は、屈折率異方性Δnの温度依存性が小さい液晶材料を
用いている。
、従来の二層型STN液晶表示素子において表示セルお
よび補償セルに用いているSTN液晶素子用液晶材料を
用いており、補償セル2のネマティック液晶23として
は、屈折率異方性Δnの温度依存性が小さい液晶材料を
用いている。
なお、表示セル1と補償セル2の液晶層の層厚(セルギ
ャップ)d+、d2は、はぼ同じか、あるいは補償セル
2の方が僅かに小さくなっている。
ャップ)d+、d2は、はぼ同じか、あるいは補償セル
2の方が僅かに小さくなっている。
上記補償セル2のネマティック液晶23、つまり屈折率
異方性Δnの温度依存性が小さい液晶材料としては、C
−N点が一25℃以上、N−1点が100℃以上のネマ
ティック相を示す温度範囲の広いものが適しており、こ
の液晶材料は、■ 低粘性液晶(C−N点が低い液晶)
例えば、フェニールシクロヘキサン系液晶である、 R3はアルキル基 R2は炭素数2〜5のアルキル基 またはアルコキシ基 ■ 誘電異方性Δ εが正に大きい液晶 例えば、 フェニールシクロヘキサン系液晶で ある、 3 は炭素数2〜5のアルキル基 あるいは、 ビフェニール系液晶である、 または 4 Rう は炭素数2〜5のアルキル基 ■ 高温液晶(N−1点が高い液晶) 例えば、ビフェニール系液晶である、 または Rh 、Ry 、Rs 、Rhは炭素数2〜5のアルキ
ル基 等の各種液晶化合物を適宜の割合で混合した液晶組成物
として得ることができる。なお、上記補償セル2は液晶
層に駆動電圧を印加されるものではなく、シたがって補
償セル2の液晶23は常にツイスト配向状態にあるから
、この補償セル2の液晶23は、STN液晶素子用の液
晶材料に限らず、ネマティック相を示す温度範囲の広い
ものであれば、例えば車載用のTN液晶表示素子に使用
されているような広温度範囲の液晶の使用が可能である
(この場合は、液晶に混入するカイラル液晶等の光学活
性物質の量を適度に選べばよい)。
異方性Δnの温度依存性が小さい液晶材料としては、C
−N点が一25℃以上、N−1点が100℃以上のネマ
ティック相を示す温度範囲の広いものが適しており、こ
の液晶材料は、■ 低粘性液晶(C−N点が低い液晶)
例えば、フェニールシクロヘキサン系液晶である、 R3はアルキル基 R2は炭素数2〜5のアルキル基 またはアルコキシ基 ■ 誘電異方性Δ εが正に大きい液晶 例えば、 フェニールシクロヘキサン系液晶で ある、 3 は炭素数2〜5のアルキル基 あるいは、 ビフェニール系液晶である、 または 4 Rう は炭素数2〜5のアルキル基 ■ 高温液晶(N−1点が高い液晶) 例えば、ビフェニール系液晶である、 または Rh 、Ry 、Rs 、Rhは炭素数2〜5のアルキ
ル基 等の各種液晶化合物を適宜の割合で混合した液晶組成物
として得ることができる。なお、上記補償セル2は液晶
層に駆動電圧を印加されるものではなく、シたがって補
償セル2の液晶23は常にツイスト配向状態にあるから
、この補償セル2の液晶23は、STN液晶素子用の液
晶材料に限らず、ネマティック相を示す温度範囲の広い
ものであれば、例えば車載用のTN液晶表示素子に使用
されているような広温度範囲の液晶の使用が可能である
(この場合は、液晶に混入するカイラル液晶等の光学活
性物質の量を適度に選べばよい)。
また、前記補償セル2における液晶23の屈折率異方性
Δn2と液晶層厚d2との積Δn2・d2の値と、表示
セル1における液晶13の屈折率異方性Δnlと液晶層
厚d1との積Δn、・dlの値は、 Δn2・d2≦Δn 、−d 、≦Δn2@d 2X
1.10の範囲に設定しである。
Δn2と液晶層厚d2との積Δn2・d2の値と、表示
セル1における液晶13の屈折率異方性Δnlと液晶層
厚d1との積Δn、・dlの値は、 Δn2・d2≦Δn 、−d 、≦Δn2@d 2X
1.10の範囲に設定しである。
この二層型STN液晶表示素子は、その表示セル1を高
デユーテイでマルチプレックス駆動することによって表
示駆動されるもので、表示セル1における表示の着色は
補償セル2によって防止される。
デユーテイでマルチプレックス駆動することによって表
示駆動されるもので、表示セル1における表示の着色は
補償セル2によって防止される。
第3図は上記二層型STN液晶表示素子を高デユーテイ
でマルチプレックス駆動したときの駆動電圧に対する光
透過率の変化を示したもので、上記二層型STN液晶表
示素子は、無電圧状態および非選択状態では光透過率が
0%に近い黒色表示となり、選択状態では光透過率が大
きい白色表示となる。
でマルチプレックス駆動したときの駆動電圧に対する光
透過率の変化を示したもので、上記二層型STN液晶表
示素子は、無電圧状態および非選択状態では光透過率が
0%に近い黒色表示となり、選択状態では光透過率が大
きい白色表示となる。
しかして、上記実施例の二層型STN液晶表示素子にお
いては、その補償セル2の液晶として、屈折率異方性Δ
nの温度依存性が小さい液晶材料を用いているため、補
償セル2のΔn2ed2の値は温度変化にかかわらずほ
ぼ一定であり、補償セル2のΔn2・d2の値が一定で
あれば、表示セル1のΔn、・dlの値が温度によって
変化しても、表示色は変化せず、広範囲の温度変化に対
しても着色のない良好な白色表示を得ることができる。
いては、その補償セル2の液晶として、屈折率異方性Δ
nの温度依存性が小さい液晶材料を用いているため、補
償セル2のΔn2ed2の値は温度変化にかかわらずほ
ぼ一定であり、補償セル2のΔn2・d2の値が一定で
あれば、表示セル1のΔn、・dlの値が温度によって
変化しても、表示色は変化せず、広範囲の温度変化に対
しても着色のない良好な白色表示を得ることができる。
すなわち、第4図は、上記実施例の二層型STN液晶表
示素子について、表示セル1のΔn1 ・dlの値を0
.78〜0,87に変化させたときの白色表示状態にお
ける色度の変化を調べた結果を示した色度図であり、こ
こでは、表示セル1と補償セル2の液晶分子配列のツイ
スト角を240”補償セル2のΔn2・d2の値を0.
82とした二層型STN液晶表示素子の色度変化を示し
ている。
示素子について、表示セル1のΔn1 ・dlの値を0
.78〜0,87に変化させたときの白色表示状態にお
ける色度の変化を調べた結果を示した色度図であり、こ
こでは、表示セル1と補償セル2の液晶分子配列のツイ
スト角を240”補償セル2のΔn2・d2の値を0.
82とした二層型STN液晶表示素子の色度変化を示し
ている。
この色度図のように、補償セル2のΔn2・d2の値が
一定であれば、表示セル1のΔn、ad。
一定であれば、表示セル1のΔn、ad。
の値がどのように変化しても、表示色は常に白色点(無
彩色点)Cの付近にある。このことは、温度変化により
表示セル1の液晶13の屈折率異方性Δn1が変化し、
これによって表示セル1のΔn1 ・dlの値が変化し
ても、二層型STN液晶表示素子の表示色はほとんど変
わらないことを示しており、したがって上記実施例の二
層型STN液晶表示素子によれば、広範囲の温度変化に
対しても、着色のない良好な白色表示を得ることができ
る。
彩色点)Cの付近にある。このことは、温度変化により
表示セル1の液晶13の屈折率異方性Δn1が変化し、
これによって表示セル1のΔn1 ・dlの値が変化し
ても、二層型STN液晶表示素子の表示色はほとんど変
わらないことを示しており、したがって上記実施例の二
層型STN液晶表示素子によれば、広範囲の温度変化に
対しても、着色のない良好な白色表示を得ることができ
る。
また、上記実施例の二層型STN液晶表示素子では、補
償セル2のΔn2争d2の値と、表示セルlのΔn1
・dlの値を、 Δn2ad2≦Δn1・dl≦Δn 2’d 2X 1
.05の範囲にしているから、無電圧状態および非選択
状態での黒色表示も良好であり、したがって上記実施例
の二層型STN液晶表示素子によれば、温度変化に関係
なく常に良好な白黒表示を実現することができる。
償セル2のΔn2争d2の値と、表示セルlのΔn1
・dlの値を、 Δn2ad2≦Δn1・dl≦Δn 2’d 2X 1
.05の範囲にしているから、無電圧状態および非選択
状態での黒色表示も良好であり、したがって上記実施例
の二層型STN液晶表示素子によれば、温度変化に関係
なく常に良好な白黒表示を実現することができる。
なお、上記実施例では、補償セル2の
Δn2・d2の値と、表示セル1のΔn、・dlの値を
、 Δ n 2ad 2≦ Δ n 、*d 、≦
Δ n fd 2X 1.05の範囲にしてい
るが、このΔn2 d2とΔn、*d、の値は、 Δn2ad2≦Δn +争d 、≦Δn 2’d 2X
1.10の範囲であればよく、また、表示セル1と補
償セル2の液晶分子配列のツイスト角も、180’〜2
70@の範囲であれば任意のツイスト角でよい。
、 Δ n 2ad 2≦ Δ n 、*d 、≦
Δ n fd 2X 1.05の範囲にしてい
るが、このΔn2 d2とΔn、*d、の値は、 Δn2ad2≦Δn +争d 、≦Δn 2’d 2X
1.10の範囲であればよく、また、表示セル1と補
償セル2の液晶分子配列のツイスト角も、180’〜2
70@の範囲であれば任意のツイスト角でよい。
さらに、上記実施例では、表示セル1の光出射側に補償
セル2を設けているが、この補償セル2は表示セル1の
光入射側にあってもよい。
セル2を設けているが、この補償セル2は表示セル1の
光入射側にあってもよい。
本発明の二層型STN液晶表示素子は、色補償用液晶セ
ルの液晶として、屈折率異方性の温度依存性が小さい液
晶材料を用いているから、広範囲の温度変化に対しても
着色のない良好な白色表示を得ることができるし、また
、色補償用液晶セルのΔn2・d2の値と、表示用液晶
セルのΔn1 ・dlの値を、 Δn2*d2≦Δn 、ad 、≦Δn 2”d 2X
1.10の範囲にしているために、良好な黒色表示を
得ることができる。
ルの液晶として、屈折率異方性の温度依存性が小さい液
晶材料を用いているから、広範囲の温度変化に対しても
着色のない良好な白色表示を得ることができるし、また
、色補償用液晶セルのΔn2・d2の値と、表示用液晶
セルのΔn1 ・dlの値を、 Δn2*d2≦Δn 、ad 、≦Δn 2”d 2X
1.10の範囲にしているために、良好な黒色表示を
得ることができる。
第1図〜第4図は本発明の一実施例を示したもので、第
1図は二層型STN液晶表示素子の断面図、第2図は表
示用液晶セルおよび色補償用液晶セルの液晶分子配向方
向と偏光板の偏光軸の方向を示す平面図、第3図は二層
型STN液晶表示素子を高デユーテイでマルチプレック
ス駆動したときの駆動電圧に対する光透過率の変化を示
す図、第4図は表示用液晶セルのΔn、・d、の変化に
よる表示色の変化を示す色度図である。第5図は従来の
二層型STN液晶表示素子における温度変化に対する表
示色の変化を示す色度図、第6図は従来の二層型STN
液晶表示素子における表示用液晶セルおよび色補償用液
晶セルのΔnodの変化による表示色の変化を示す色度
図である。 1・・・表示用液晶セル、 2・・・色補償用液晶セル、 3゜ 4・・・偏光板。
1図は二層型STN液晶表示素子の断面図、第2図は表
示用液晶セルおよび色補償用液晶セルの液晶分子配向方
向と偏光板の偏光軸の方向を示す平面図、第3図は二層
型STN液晶表示素子を高デユーテイでマルチプレック
ス駆動したときの駆動電圧に対する光透過率の変化を示
す図、第4図は表示用液晶セルのΔn、・d、の変化に
よる表示色の変化を示す色度図である。第5図は従来の
二層型STN液晶表示素子における温度変化に対する表
示色の変化を示す色度図、第6図は従来の二層型STN
液晶表示素子における表示用液晶セルおよび色補償用液
晶セルのΔnodの変化による表示色の変化を示す色度
図である。 1・・・表示用液晶セル、 2・・・色補償用液晶セル、 3゜ 4・・・偏光板。
Claims (1)
- STN型の表示用液晶セルの光入射側または出射側に、
この表示用液晶セルの液晶分子のツイスト方向と逆方向
に液晶分子をツイスト配列させたSTN型の色補償用液
晶セルを配置した二層型のSTN液晶表示素子において
、前記色補償用液晶セルの液晶として、屈折率異方性の
温度依存性が小さい液晶材料を用い、かつ、前記色補償
用液晶セルにおける液晶の屈折率異方性Δn_2と液晶
層厚d_2との積Δn_2・d_2の値と、前記表示用
液晶セルにおける液晶の屈折率異方性Δn_1と液晶層
厚d_1との積Δn_1・d_1の値を、Δn_2・d
_2≦Δn_1・d_1≦Δn_2・d_2×1.10
の範囲にしたことを特徴とする二層型STN液晶表示素
子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24928289A JPH03111823A (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | 二層型stn液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24928289A JPH03111823A (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | 二層型stn液晶表示素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03111823A true JPH03111823A (ja) | 1991-05-13 |
Family
ID=17190648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24928289A Pending JPH03111823A (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | 二層型stn液晶表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03111823A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5601884A (en) * | 1994-04-22 | 1997-02-11 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Retardation film and production thereof |
JP2002040426A (ja) * | 2000-07-25 | 2002-02-06 | Stanley Electric Co Ltd | 液晶表示装置 |
JP2002072211A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-03-12 | Optrex Corp | 液晶表示素子 |
JP2008119683A (ja) * | 2006-10-19 | 2008-05-29 | Nitto Denko Corp | フィルタユニットおよびフィルタユニットパネル |
-
1989
- 1989-09-27 JP JP24928289A patent/JPH03111823A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5601884A (en) * | 1994-04-22 | 1997-02-11 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Retardation film and production thereof |
JP2002040426A (ja) * | 2000-07-25 | 2002-02-06 | Stanley Electric Co Ltd | 液晶表示装置 |
JP4725871B2 (ja) * | 2000-07-25 | 2011-07-13 | スタンレー電気株式会社 | 液晶表示装置 |
JP2002072211A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-03-12 | Optrex Corp | 液晶表示素子 |
JP2008119683A (ja) * | 2006-10-19 | 2008-05-29 | Nitto Denko Corp | フィルタユニットおよびフィルタユニットパネル |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0376278B1 (en) | Liquid crystal display device | |
JPH02124532A (ja) | 液晶表示装置 | |
JPH0318164B2 (ja) | ||
US4904058A (en) | Liquid crystal display panel | |
JPH02124529A (ja) | 二層型液晶表示装置 | |
JPH03111823A (ja) | 二層型stn液晶表示素子 | |
US5179458A (en) | Liquid crystal electro-optic device with particular relationship between retardation film drawing direction and substrate edge | |
EP0352792A2 (en) | Liquid crystal device | |
JP2813222B2 (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH02287317A (ja) | 投射型表示装置 | |
JPH03111812A (ja) | 二層型stn液晶表示素子 | |
JPH07294910A (ja) | カラー液晶表示素子 | |
JPH02304526A (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH05264956A (ja) | 二層stn型液晶表示装置 | |
JPH03259221A (ja) | 液晶素子 | |
JP3093894B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2946713B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2825902B2 (ja) | 液晶表示素子 | |
JP2825903B2 (ja) | 液晶表示素子 | |
JP2966260B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JPH06160885A (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH01273017A (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH0243515A (ja) | 光学補償液晶表示素子 | |
JP2001100206A (ja) | 液晶装置 | |
JPH0996810A (ja) | 液晶表示素子および光学異方素子 |