JPH03109492A - フロン圧縮機用潤滑油 - Google Patents
フロン圧縮機用潤滑油Info
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- JPH03109492A JPH03109492A JP24657689A JP24657689A JPH03109492A JP H03109492 A JPH03109492 A JP H03109492A JP 24657689 A JP24657689 A JP 24657689A JP 24657689 A JP24657689 A JP 24657689A JP H03109492 A JPH03109492 A JP H03109492A
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- Japan
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- oil
- lubricating oil
- fluorocarbon
- freon
- compressor
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、フロンを冷媒として使用する圧縮機用潤滑油
に関するものであり、特に、フロンのうちでも塩素を含
まないフロンR−134a(I,1,1,2−テトラフ
ルオロエタン)を圧縮する際に用いるのに好適な潤滑油
に関するものである。
に関するものであり、特に、フロンのうちでも塩素を含
まないフロンR−134a(I,1,1,2−テトラフ
ルオロエタン)を圧縮する際に用いるのに好適な潤滑油
に関するものである。
(従来の技術)
従来、冷凍機、空調機、冷蔵庫等には冷媒としてフッ素
と塩素を構成元素とするフロン、例えばR−11()ジ
クロロモノフルオロメタン)、R−12(ジクロロジフ
ルオロメタン)、R−22(モノクロロジフルオロメタ
ン)等のフロンが使用されているが、最近のオゾン層破
壊問題に関連し、これへの影響が無い新しいタイプの冷
媒としてR−1348のフロンが出現し始めている。
と塩素を構成元素とするフロン、例えばR−11()ジ
クロロモノフルオロメタン)、R−12(ジクロロジフ
ルオロメタン)、R−22(モノクロロジフルオロメタ
ン)等のフロンが使用されているが、最近のオゾン層破
壊問題に関連し、これへの影響が無い新しいタイプの冷
媒としてR−1348のフロンが出現し始めている。
一方、冷凍機油に関しては、従来、鉱油系や合成油系の
ものが多数知られているが、これらは前記新しいフロン
R134aに対しては、低温での相溶性が全く悪く使用
できないことが分かった。従って、今日この対策が重要
な課題となってきた。
ものが多数知られているが、これらは前記新しいフロン
R134aに対しては、低温での相溶性が全く悪く使用
できないことが分かった。従って、今日この対策が重要
な課題となってきた。
また、この他にも冷凍機油に必要な性能には、潤滑性、
耐摩耗性、密封性、耐熱性、スラッジ析出防止性が挙げ
られ、これらの点についても考慮が必要である。
耐摩耗性、密封性、耐熱性、スラッジ析出防止性が挙げ
られ、これらの点についても考慮が必要である。
因みに、従来知られている合成油の例としてポリエーテ
ル系合成潤滑油があり、これについては油化学誌、第2
9巻、第9号、第336〜343頁(I980)および
ベトロチツク誌、第8巻、第6号、第562〜566
g(I985)に紹介がある。また、特開昭61−28
1199号公報には次式、 1?1 +O(RZO)−1h) − で表わされるポリグリコールとアルキルベンゼン等の混
合物、特開昭57−63395号公報にはポリエーテル
、例えば付加モル数53のように高分子量のポリオキシ
プロピレンモノブチルエーテルにエポキシシクロアルキ
ル系化合物を混合した油、また特開昭59−11759
0号公報にはポリエーテル系化合物とパラフィン系又は
ナフテン系鉱油の高粘度混合油が夫々紹介されている。
ル系合成潤滑油があり、これについては油化学誌、第2
9巻、第9号、第336〜343頁(I980)および
ベトロチツク誌、第8巻、第6号、第562〜566
g(I985)に紹介がある。また、特開昭61−28
1199号公報には次式、 1?1 +O(RZO)−1h) − で表わされるポリグリコールとアルキルベンゼン等の混
合物、特開昭57−63395号公報にはポリエーテル
、例えば付加モル数53のように高分子量のポリオキシ
プロピレンモノブチルエーテルにエポキシシクロアルキ
ル系化合物を混合した油、また特開昭59−11759
0号公報にはポリエーテル系化合物とパラフィン系又は
ナフテン系鉱油の高粘度混合油が夫々紹介されている。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、上述の既知の合成油系の潤滑油はいずれ
も相溶性等の問題がらR−134aフロン圧縮機用の潤
滑油にはなり得ながった。
も相溶性等の問題がらR−134aフロン圧縮機用の潤
滑油にはなり得ながった。
一方、米国特許第4,755.316号明細書には、フ
ロンR134a用冷凍機油として両末端が水酸基(−O
H)であるポリオキシアルキレングリコール(以下PA
Gと略す)が紹介されており、このPAGは末端が水酸
基とアルキル基とより成る一般的なPAGと比較すると
フロンR−134aとの相溶性においてより広い温度範
囲で溶けあい、冷凍システムでのコンプレッサへの油戻
りが改善され、また高温時コンプレッサが起動した時の
焼付きが防止されるとある。そのフロンR−134aと
の相溶温度範eバー40°C〜+50°Cと紹介されて
いる。
ロンR134a用冷凍機油として両末端が水酸基(−O
H)であるポリオキシアルキレングリコール(以下PA
Gと略す)が紹介されており、このPAGは末端が水酸
基とアルキル基とより成る一般的なPAGと比較すると
フロンR−134aとの相溶性においてより広い温度範
囲で溶けあい、冷凍システムでのコンプレッサへの油戻
りが改善され、また高温時コンプレッサが起動した時の
焼付きが防止されるとある。そのフロンR−134aと
の相溶温度範eバー40°C〜+50°Cと紹介されて
いる。
しかし、フロンR134aはフロンR−12の代替冷媒
候補であり、主にカーエアコン、冷蔵庫に使用される。
候補であり、主にカーエアコン、冷蔵庫に使用される。
特に、カーエアコンの場合、夏場にコンプレッサが起動
するためにその温度は+50°Cを遥かに超えることが
ある。この場合、上記米国特許第4.755,316号
明細書記載の冷凍機油では起動時コンプレッサ内で油と
冷媒が二相分離をおこし、比重の大きな冷媒が下層とな
り、潤滑油がない状態での起動となりコンプレッサが焼
付く可能性がある。つまり、高温での二層分離温度が+
50℃では夏場等の高温時には不充分であるといえる。
するためにその温度は+50°Cを遥かに超えることが
ある。この場合、上記米国特許第4.755,316号
明細書記載の冷凍機油では起動時コンプレッサ内で油と
冷媒が二相分離をおこし、比重の大きな冷媒が下層とな
り、潤滑油がない状態での起動となりコンプレッサが焼
付く可能性がある。つまり、高温での二層分離温度が+
50℃では夏場等の高温時には不充分であるといえる。
また、吸湿性が高いという問題がある。
従って本発明の目的は、冷媒、特に新しい冷媒であるフ
ロンR134aに対して、従来技術に比し極めて広い温
度範囲に亘り極めて相溶性が良く、かつ吸湿性が低く安
定性の良好なフロン圧縮機用潤滑油、特にカーエアコン
用として好適なフロン圧縮機用潤滑油を提供することに
ある。
ロンR134aに対して、従来技術に比し極めて広い温
度範囲に亘り極めて相溶性が良く、かつ吸湿性が低く安
定性の良好なフロン圧縮機用潤滑油、特にカーエアコン
用として好適なフロン圧縮機用潤滑油を提供することに
ある。
(課題を解決するための手段)
本発明者らは各種の合成油を対象に上記課題解決のため
に鋭意研究を進めたところ、特定のポリオキシアルキレ
ングリコールが本発明の目的達成に有効であることを見
い出し、本発明を完成するに至った。
に鋭意研究を進めたところ、特定のポリオキシアルキレ
ングリコールが本発明の目的達成に有効であることを見
い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、下記の一般式(I)で表わされる構
造を有する特定のポリオキシプロピレングリコールジア
ルキルエーテルまたはポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレン共重合体のジアルキルエーテルを基油としたフ
ロン圧縮機用潤滑油である。
造を有する特定のポリオキシプロピレングリコールジア
ルキルエーテルまたはポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレン共重合体のジアルキルエーテルを基油としたフ
ロン圧縮機用潤滑油である。
つまり本発明は
R8−ト+CH!−C)l−0+−e−CHz−CH2
−0″r:Rz(I)OH3 (式中のR,およびR2は同一かまたは異なる炭素数1
〜4個のアルキル基を示し、R,+R2の炭素数は6個
以下であり、m+nは平均分子量が700を超え300
0以下である整数、nは0またはm〉nの整数を示す)
で表わされる化合物を基油としたことを特徴とする。
−0″r:Rz(I)OH3 (式中のR,およびR2は同一かまたは異なる炭素数1
〜4個のアルキル基を示し、R,+R2の炭素数は6個
以下であり、m+nは平均分子量が700を超え300
0以下である整数、nは0またはm〉nの整数を示す)
で表わされる化合物を基油としたことを特徴とする。
かかる化合物は市場で入手するのは難しい。それはユニ
オン・カーバイドコーポレーション、旭電化工業(株)
などのPAGメーカーの一般商品はアルキル基の炭素数
が4個以上であり、それらはR−134aとは相溶しに
くい。そこで本発明者らは、一般式(I)の化合物を試
製し検討した。
オン・カーバイドコーポレーション、旭電化工業(株)
などのPAGメーカーの一般商品はアルキル基の炭素数
が4個以上であり、それらはR−134aとは相溶しに
くい。そこで本発明者らは、一般式(I)の化合物を試
製し検討した。
本発明において、前記一般式(I)で表わされる化合物
の平均分子量を前記範囲内のものに限定する理由は次の
通りである。
の平均分子量を前記範囲内のものに限定する理由は次の
通りである。
すなわち、かかる平均分子量が700以下のものでは1
00°Cにおける粘度が8cSt以下となり、カーエア
コン用潤滑油として粘度が不充分である。
00°Cにおける粘度が8cSt以下となり、カーエア
コン用潤滑油として粘度が不充分である。
又カーエアコンに使用する場合には、ゴムホースの膨潤
をひきおこすことは大きなトラブルとなるため、ゴム膨
潤の点からも分子量が700を超えるものを選定するこ
とは不可欠である。一方、分子量が3000を超えると
フロンR−134aとの相溶性が低下し、本発明の目的
を達成し得なくなる。一般に、冷凍機油と冷媒との相溶
性、つまり二相分離温度に至るまでの特性は低温特性と
してみるが、冷媒がフロンR134aの場合にはかかる
従来の挙動とは異なり、低温分離と共に高温での二相分
離温度も存在する。このために、本発明では特に分子量
を3000以下に設定し、広い温度範囲に亘り相溶性を
満足するようにしようとするものである。
をひきおこすことは大きなトラブルとなるため、ゴム膨
潤の点からも分子量が700を超えるものを選定するこ
とは不可欠である。一方、分子量が3000を超えると
フロンR−134aとの相溶性が低下し、本発明の目的
を達成し得なくなる。一般に、冷凍機油と冷媒との相溶
性、つまり二相分離温度に至るまでの特性は低温特性と
してみるが、冷媒がフロンR134aの場合にはかかる
従来の挙動とは異なり、低温分離と共に高温での二相分
離温度も存在する。このために、本発明では特に分子量
を3000以下に設定し、広い温度範囲に亘り相溶性を
満足するようにしようとするものである。
因みに、相溶性の悪い油はコンプレッサーへの油戻りが
悪く、コンプレッサーの焼き付きの原因となる。
悪く、コンプレッサーの焼き付きの原因となる。
また、分子量が本発明における700を超え3000以
下の範囲内であっても、前記(I)式中のアルキル基の
炭素数の合計が7以上のものではフロンR−134aと
の相溶性が悪くなり、冷凍機油として使用することが困
難となる。つまりポリオキシプロピレングリコールジア
ルキルエーテルまたはポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレン共重合体のジアルキルエーテルの場合には分子
量が3000以下で、かつ両末端のアルキル基の炭素数
が1〜4個のときにフロンR134aと相溶性があり、
冷凍機油としての使用に好ましいものとなる。また前記
(I)式のR,、R2の炭素数が3個又は4個の場合は
分枝のアルキル基を存するものが特に好ましい。フロン
R134aとの相溶性を一層好ましいものにするために
は、前記(I)式の化合物のR1およびR2が炭素数1
〜3個で平均分子量が700を超え2000以下のもの
を選択するのが好ましい。更にポリプロピレンオキサイ
ドとポリエチレンオキサイドの割合については1:1よ
りもポリエチレンオキサイドの方が多くなると、流動点
等の低温特性が悪化するとともに、吸湿性が増大する。
下の範囲内であっても、前記(I)式中のアルキル基の
炭素数の合計が7以上のものではフロンR−134aと
の相溶性が悪くなり、冷凍機油として使用することが困
難となる。つまりポリオキシプロピレングリコールジア
ルキルエーテルまたはポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレン共重合体のジアルキルエーテルの場合には分子
量が3000以下で、かつ両末端のアルキル基の炭素数
が1〜4個のときにフロンR134aと相溶性があり、
冷凍機油としての使用に好ましいものとなる。また前記
(I)式のR,、R2の炭素数が3個又は4個の場合は
分枝のアルキル基を存するものが特に好ましい。フロン
R134aとの相溶性を一層好ましいものにするために
は、前記(I)式の化合物のR1およびR2が炭素数1
〜3個で平均分子量が700を超え2000以下のもの
を選択するのが好ましい。更にポリプロピレンオキサイ
ドとポリエチレンオキサイドの割合については1:1よ
りもポリエチレンオキサイドの方が多くなると、流動点
等の低温特性が悪化するとともに、吸湿性が増大する。
ポリエチレンオキサイドの全くないポリオキシプロピレ
ングリコールアルキルエーテルが最も吸湿性が低く好ま
しい。
ングリコールアルキルエーテルが最も吸湿性が低く好ま
しい。
上述の如く、本発明で使用する上記ポリオキシプロピレ
ングリコールジアルキルエーテルおよびポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレン共重合体のジアルキルエーテ
ルはフロンR−1348との低温相溶性に優れ、また該
フロン雰囲気下での潤滑性能、熱安定性能も良好である
。
ングリコールジアルキルエーテルおよびポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレン共重合体のジアルキルエーテ
ルはフロンR−1348との低温相溶性に優れ、また該
フロン雰囲気下での潤滑性能、熱安定性能も良好である
。
以上一般式(I)のポリオキシプロピレングリコールジ
アルキルエーテルまたはその類縁体は潤滑剤としての機
能を発揮しなければならず、粘度選択は重要であり、使
用条件にもよるが100°Cにおいて8〜40cSt程
度のもの、とくに省エネルギーのためには8〜20cS
を程度のものが好ましい。
アルキルエーテルまたはその類縁体は潤滑剤としての機
能を発揮しなければならず、粘度選択は重要であり、使
用条件にもよるが100°Cにおいて8〜40cSt程
度のもの、とくに省エネルギーのためには8〜20cS
を程度のものが好ましい。
尚、本発明のフロン圧縮機用潤滑油には、従来冷凍機油
用に使用されている酸化防止剤や塩酸捕捉剤、摩耗防止
剤を適宜添加することができるのは勿論のことである。
用に使用されている酸化防止剤や塩酸捕捉剤、摩耗防止
剤を適宜添加することができるのは勿論のことである。
また、粘度調整等のため、船釣なPAGを混合して使用
することもできる。
することもできる。
(実施例)
以下に本発明を実施例および比較例により詳しく説明す
る。
る。
1〜7 六11〜5
本発明のポリオキシプロピレングリコールジアルキルエ
ーテルならびにポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ン共重合体のジアルキルエーテルとして以下の第1表に
示す実施例としてAl−Alおよび比較例として一般的
なPAGであるAIO〜A14の供試油を使用してフロ
ンR−134aの圧縮機用潤滑油としての性能を評価し
た。
ーテルならびにポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ン共重合体のジアルキルエーテルとして以下の第1表に
示す実施例としてAl−Alおよび比較例として一般的
なPAGであるAIO〜A14の供試油を使用してフロ
ンR−134aの圧縮機用潤滑油としての性能を評価し
た。
第1表に示す供試油の圧縮機用潤滑油としての性能とし
て潤滑性、相溶性および熱安定性を下記に示す条件の下
で評価した。
て潤滑性、相溶性および熱安定性を下記に示す条件の下
で評価した。
」尋立
ASTM D−3233−73に準拠し、ファレックス
(Palex)焼付荷重を、フロンR−134aを吹き
込み(70Id/m1n)、雰囲気を制御して測定した
。
(Palex)焼付荷重を、フロンR−134aを吹き
込み(70Id/m1n)、雰囲気を制御して測定した
。
■産性
供試油0.6gと冷媒(フロンR−134a)2.4
gとをガラスチューブに封入した後、毎分l″Cでの冷
却と昇温とを行い、二相分離を起こす温度、すなわち二
相分離温度を測定した。
gとをガラスチューブに封入した後、毎分l″Cでの冷
却と昇温とを行い、二相分離を起こす温度、すなわち二
相分離温度を測定した。
贅皮定立
供試油1gと冷媒(フロンR−134aおよびR−12
)Igと触媒(鉄、銅、アルミニウムの各線)をガラス
チューブに封入した後、175°Cに加熱し、10日後
に供試油の色相をASTM表示にて判定した。
)Igと触媒(鉄、銅、アルミニウムの各線)をガラス
チューブに封入した後、175°Cに加熱し、10日後
に供試油の色相をASTM表示にて判定した。
Jk1皿性
供試油に対するアクリロニトリル−ブタジェンゴムの膨
潤度(%)を120°C,120時間の条件下で評価し
た。
潤度(%)を120°C,120時間の条件下で評価し
た。
吸湿性
温度25°C1湿度70%の雰囲気にて100dビーカ
ーにサンプル油60gを入れ、開放3時間後の水分によ
り比較、評価した。
ーにサンプル油60gを入れ、開放3時間後の水分によ
り比較、評価した。
上記評価結果を以下の第2表に示す。
第2表に示す評価結果より次のことが確認された。
実施例1〜7の供試油はいずれも二相分離温度は低温側
で十分低く、また高温側で十分高く、相溶性に優れてい
る。また潤滑性および熱安定性に良好で、しかもゴム膨
潤も低くゴム膨潤性にも優れている。特に、冷媒がR−
12よりR−134aに移行する過程では特にカーエア
コンでR−12がコンタミするケースが考えられるが、
実施例1〜7の両末端にアルキル基を導入した本発明の
化合物はR−12との共存下での熱安定性も比較例2.
3の一般的なPAGより極めて良好である。その中でも
、実施例1.2,6.7は高温二層分離温度が高く、ま
た平均分子量が1000 (実施例4,6.7)で比較
すると、分枝アルキル基を有するものがより好ましいこ
とがわかる。このように、本発明はR134a用潤滑油
として極めて良好である。又、吸湿性も一般的なPAG
(比較例2.3)よりかなり低いといえる。これらの
点で、本発明品は一般に冷凍機油として用いられている
PAGより特性的にはるかに優れているといえる。
で十分低く、また高温側で十分高く、相溶性に優れてい
る。また潤滑性および熱安定性に良好で、しかもゴム膨
潤も低くゴム膨潤性にも優れている。特に、冷媒がR−
12よりR−134aに移行する過程では特にカーエア
コンでR−12がコンタミするケースが考えられるが、
実施例1〜7の両末端にアルキル基を導入した本発明の
化合物はR−12との共存下での熱安定性も比較例2.
3の一般的なPAGより極めて良好である。その中でも
、実施例1.2,6.7は高温二層分離温度が高く、ま
た平均分子量が1000 (実施例4,6.7)で比較
すると、分枝アルキル基を有するものがより好ましいこ
とがわかる。このように、本発明はR134a用潤滑油
として極めて良好である。又、吸湿性も一般的なPAG
(比較例2.3)よりかなり低いといえる。これらの
点で、本発明品は一般に冷凍機油として用いられている
PAGより特性的にはるかに優れているといえる。
これに対し先ず比較例1の供試油は、相溶性等は良好で
あるが粘度が低く潤滑性およびゴム膨潤性の面で劣り、
好ましくない。また、比較例2゜4.5の供試油はR−
134aと相溶せずR−134a用冷凍機油として使用
することはできない。このことから、R−134aとの
相溶性には分子量と末端のアルキル基の炭素数およびそ
の構造が重要であることがわかる。比較例3の供試油は
米国特許第4、755.316号明細書記載の化合物で
あり、R−134aとの相溶性は良好であるが、両末端
に水酸基があるため、R−12コンタミ時の安定性が悪
く、又吸湿性が極めて高く、良好な冷凍機油とはいえな
い。
あるが粘度が低く潤滑性およびゴム膨潤性の面で劣り、
好ましくない。また、比較例2゜4.5の供試油はR−
134aと相溶せずR−134a用冷凍機油として使用
することはできない。このことから、R−134aとの
相溶性には分子量と末端のアルキル基の炭素数およびそ
の構造が重要であることがわかる。比較例3の供試油は
米国特許第4、755.316号明細書記載の化合物で
あり、R−134aとの相溶性は良好であるが、両末端
に水酸基があるため、R−12コンタミ時の安定性が悪
く、又吸湿性が極めて高く、良好な冷凍機油とはいえな
い。
(発明の効果)
以上説明してきたように、本発明のフロン圧縮機用冷凍
機油は、冷媒としてのフロンR134aに対し十分な相
溶性を維持しかつ総合性能にも優れていることから、フ
ロン規制の社会的動向の中、フロンR−12の代替とし
て注目されているフロンR−134aを用いても従来シ
ステムをそのまま使用することができ、規制対象フロン
の使用量削減を進める上で十分に寄与することができる
という効果が得られる。
機油は、冷媒としてのフロンR134aに対し十分な相
溶性を維持しかつ総合性能にも優れていることから、フ
ロン規制の社会的動向の中、フロンR−12の代替とし
て注目されているフロンR−134aを用いても従来シ
ステムをそのまま使用することができ、規制対象フロン
の使用量削減を進める上で十分に寄与することができる
という効果が得られる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、次の一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中のR_1およびR_2は同一かまたは異なる炭素
数1〜4個のアルキル基を示し、R_1+R_2の炭素
数は6個以下であり、m+nは平均分子量が700を超
え3000以下である整数、nは0またはm≧nの整数
を示す)で表わされる化合物を基油としたことを特徴と
するフロン圧縮機用潤滑油。 2、上記式( I )においてR_1およびR_2が同一
かまたは異なる炭素数1〜3個のアルキル基を示し、平
均分子量が700を超え2000以下であることを特徴
とする請求項1記載のフロン圧縮機用潤滑剤。 3、フロンR−134aの圧縮に使用することを特徴と
する請求項1記載のフロン圧縮機用潤滑剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24657689A JPH03109492A (ja) | 1989-09-25 | 1989-09-25 | フロン圧縮機用潤滑油 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24657689A JPH03109492A (ja) | 1989-09-25 | 1989-09-25 | フロン圧縮機用潤滑油 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03109492A true JPH03109492A (ja) | 1991-05-09 |
Family
ID=17150475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24657689A Pending JPH03109492A (ja) | 1989-09-25 | 1989-09-25 | フロン圧縮機用潤滑油 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03109492A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH059483A (ja) * | 1991-07-02 | 1993-01-19 | Kyoseki Seihin Gijutsu Kenkyusho:Kk | 冷凍機油 |
WO1994012594A1 (en) * | 1992-11-27 | 1994-06-09 | Kyodo Oil Technical Research Center Co., Ltd. | Ammonia refrigerating unit, working fluid composition to be used in said unit, and lubrication of ammonia compressor |
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