JPH03108443A - 調理用油脂組成物 - Google Patents
調理用油脂組成物Info
- Publication number
- JPH03108443A JPH03108443A JP1243084A JP24308489A JPH03108443A JP H03108443 A JPH03108443 A JP H03108443A JP 1243084 A JP1243084 A JP 1243084A JP 24308489 A JP24308489 A JP 24308489A JP H03108443 A JPH03108443 A JP H03108443A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- fat
- lecithin
- phospholipid
- cooking
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Edible Oils And Fats (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(al 産業上の利用分野
本発明は食用油脂に関する。さらに詳細には、炒め物等
の加熱調理時に使用するとき、油の飛びばねを防止する
とともに加熱着色を起こしにくい調理用油脂組成物に関
する。
の加熱調理時に使用するとき、油の飛びばねを防止する
とともに加熱着色を起こしにくい調理用油脂組成物に関
する。
lb)従来の技術
炒め物あるいは焼き肉等の調理を行う際に、焦げつきの
防止あるいは旨みの添加の目的で食用油脂や食用油脂を
配合した調味液が用いられるが、水分の急激な蒸散にと
もなう油の飛びはねが問題とされてきた。これを防ぐた
めに古くから界面活性剤を配合した調理用油脂製品が開
発されており、代表的なものとしては、レシチンとその
他の親油性界面活性剤を配合した油脂(特開昭54−5
3111号。
防止あるいは旨みの添加の目的で食用油脂や食用油脂を
配合した調味液が用いられるが、水分の急激な蒸散にと
もなう油の飛びはねが問題とされてきた。これを防ぐた
めに古くから界面活性剤を配合した調理用油脂製品が開
発されており、代表的なものとしては、レシチンとその
他の親油性界面活性剤を配合した油脂(特開昭54−5
3111号。
同54二133503号、同56−23864号、同5
6−23865号)やポリグリセリンリシノール酸エス
テルを配合した乳化物(同60−91939号)等があ
げられる。
6−23865号)やポリグリセリンリシノール酸エス
テルを配合した乳化物(同60−91939号)等があ
げられる。
(C)発明が解決しようとする課題
これらの中でも、レシチンの効果は他と比較して桁違い
に優れており必須成分と考えられる反面、高温での着色
および焦げつきがはげしいために用途的に制限されると
いう欠点を有していた。
に優れており必須成分と考えられる反面、高温での着色
および焦げつきがはげしいために用途的に制限されると
いう欠点を有していた。
食品分野で通常用いられるレシチンは、大豆由来のペー
スト状レシチンと呼ばれるタイプがほとんどで、リン脂
質を約60%含み、フオスファチジルコリン、フォスフ
ァチジルエタノールアミン、フォスファチジルイノシト
ール、フオスファチジン酸およびそれらのリゾ体等から
なる混合物である。この耐熱性を増すために、各種の添
加剤を加えたり工業用分野においてはアセチル化などの
処理が行われてきたが、効果や安全性の面から満足のい
くものではなかった。
スト状レシチンと呼ばれるタイプがほとんどで、リン脂
質を約60%含み、フオスファチジルコリン、フォスフ
ァチジルエタノールアミン、フォスファチジルイノシト
ール、フオスファチジン酸およびそれらのリゾ体等から
なる混合物である。この耐熱性を増すために、各種の添
加剤を加えたり工業用分野においてはアセチル化などの
処理が行われてきたが、効果や安全性の面から満足のい
くものではなかった。
本発明の目的は、加熱調理時の油の飛びばねを効果的に
防止するとともに加熱着色を起こしにくい油脂組成物を
提供することにある。
防止するとともに加熱着色を起こしにくい油脂組成物を
提供することにある。
(d)課題を解決するための手段
本発明者らは、かかる問題点を解決するために鋭意検討
を行った結果、リン脂質のリン酸基に結合している塩基
部分がポリオールに置き換えられたものは加熱による着
色が従来では考えられなかった程少ないという性状を持
つことを発見した。
を行った結果、リン脂質のリン酸基に結合している塩基
部分がポリオールに置き換えられたものは加熱による着
色が従来では考えられなかった程少ないという性状を持
つことを発見した。
本発明はかかる知見に基づいて完成されたものである。
すなわち、本発明はリン酸基に結合している塩基部分を
ポリオールに置き換えたリン脂質を含むレシチンを食用
油脂に配合した調理用油脂に係わる。
ポリオールに置き換えたリン脂質を含むレシチンを食用
油脂に配合した調理用油脂に係わる。
ここで用いるレシチンは、リン酸基にポリオールが結合
したリン脂質を全リン脂質中50%以上、望ましくは7
0%以上含むものが適している。具体的には、天然に比
較的多量に存在するフオスファチジルグリセロールやフ
オスファチジルイノシトールの他、各種ポリオールを結
合したリン脂質を主成分とするレシチンが使用可能であ
る。
したリン脂質を全リン脂質中50%以上、望ましくは7
0%以上含むものが適している。具体的には、天然に比
較的多量に存在するフオスファチジルグリセロールやフ
オスファチジルイノシトールの他、各種ポリオールを結
合したリン脂質を主成分とするレシチンが使用可能であ
る。
目的とするリン脂質を得るための原料としては、通常、
大豆油その他の植物性油脂の製造工程で副生ずるリン脂
質や卵黄由来のリン脂質を用いることができる。また、
それらの原料から脱油脂等の2次加工を行ったものも使
用可能である。
大豆油その他の植物性油脂の製造工程で副生ずるリン脂
質や卵黄由来のリン脂質を用いることができる。また、
それらの原料から脱油脂等の2次加工を行ったものも使
用可能である。
レシチンの組成を本発明で特定するようなリン脂質の組
成に濃縮するために、各種の吸着剤による処理や溶剤分
別、カラム精製等の処理を用いることができる。また、
あらかじめ酵素による塩基交換反応により特定の成分を
高濃度に変換しておくことも有効な方法である。
成に濃縮するために、各種の吸着剤による処理や溶剤分
別、カラム精製等の処理を用いることができる。また、
あらかじめ酵素による塩基交換反応により特定の成分を
高濃度に変換しておくことも有効な方法である。
このようにして得られたレシチンの配合割合は特に限定
されないが、食用油脂に対して0.1〜5重量%配合す
るのが望ましい。
されないが、食用油脂に対して0.1〜5重量%配合す
るのが望ましい。
上記のレシチンを配合する油脂としては、植物性油脂、
動物性油脂およびそれらの水添物、分別物等が用いられ
る。またリン脂質は、結合する塩基の種類や脂肪酸の不
飽和度等により油脂への溶解度が大きく異なるため、用
途によりレシチンの組成、配合量に応じた各種親油性界
面活性剤や中鎖脂肪酸トリグリセリド等の可溶化剤を必
要に応じて配合する。さらにまた、本発明の油脂組成物
を、油中水型もしくは水中油型等の乳化物として用いる
ことも可能であり、本発明のなかに含まれる。
動物性油脂およびそれらの水添物、分別物等が用いられ
る。またリン脂質は、結合する塩基の種類や脂肪酸の不
飽和度等により油脂への溶解度が大きく異なるため、用
途によりレシチンの組成、配合量に応じた各種親油性界
面活性剤や中鎖脂肪酸トリグリセリド等の可溶化剤を必
要に応じて配合する。さらにまた、本発明の油脂組成物
を、油中水型もしくは水中油型等の乳化物として用いる
ことも可能であり、本発明のなかに含まれる。
(Q)実施例
実施例1
大豆由来のペースト状レシチンをアセトン分別して得た
リン脂質含量92%の精製大豆リン脂質をさらに溶剤分
別、カラム処理により濃縮し、全リン脂質中フォスファ
チジルイノシトールを72%含有するレシチンを得た。
リン脂質含量92%の精製大豆リン脂質をさらに溶剤分
別、カラム処理により濃縮し、全リン脂質中フォスファ
チジルイノシトールを72%含有するレシチンを得た。
実施例2
大豆由来のペースト状レシチンをアセトン分別して得た
リン脂質含量92%の精製大豆リン脂質にグリセリンを
添加し、フォスフォリパーゼDを作用させ、さらに精製
を行うことにより全リン脂質中フォスファチジルグリセ
ロールを80%含有スるレシチンを得た。
リン脂質含量92%の精製大豆リン脂質にグリセリンを
添加し、フォスフォリパーゼDを作用させ、さらに精製
を行うことにより全リン脂質中フォスファチジルグリセ
ロールを80%含有スるレシチンを得た。
これらレシチンと通常用いられる大豆レシチン、卵黄レ
シチンとの組成比較を表−1に示す。また、それぞれを
食用油脂に添加して加熱着色性評価および調理通性評価
を行った結果を表−2に示す。
シチンとの組成比較を表−1に示す。また、それぞれを
食用油脂に添加して加熱着色性評価および調理通性評価
を行った結果を表−2に示す。
(f1発明の効果
本発明により、従来では実現不可能であった油の飛びは
ね防止効果と加熱による着色防止効果をあわせもつ調理
用油脂が実現可能となり、高温で比較的長時間の調理に
用いても問題がなくなり、用途範囲が大きく広がる。こ
の油脂組成物を用いて調理された食品は油の着色による
色調の劣化がほとんど認められず、風味も良好である。
ね防止効果と加熱による着色防止効果をあわせもつ調理
用油脂が実現可能となり、高温で比較的長時間の調理に
用いても問題がなくなり、用途範囲が大きく広がる。こ
の油脂組成物を用いて調理された食品は油の着色による
色調の劣化がほとんど認められず、風味も良好である。
Claims (2)
- (1)ポリオールを塩基としてもつリン脂質を全リン脂
質中50重量%以上含むレシチンを油脂に配合してなる
調理油脂組成物。 - (2)ポリオールがグリセリンまたはイノシトールであ
る請求項1記載の調理用油脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1243084A JPH03108443A (ja) | 1989-09-19 | 1989-09-19 | 調理用油脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1243084A JPH03108443A (ja) | 1989-09-19 | 1989-09-19 | 調理用油脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03108443A true JPH03108443A (ja) | 1991-05-08 |
Family
ID=17098544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1243084A Pending JPH03108443A (ja) | 1989-09-19 | 1989-09-19 | 調理用油脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03108443A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017029081A (ja) * | 2015-08-03 | 2017-02-09 | 日清オイリオグループ株式会社 | 食用油脂組成物及びその製造方法並びに加熱調理品の製造方法 |
-
1989
- 1989-09-19 JP JP1243084A patent/JPH03108443A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017029081A (ja) * | 2015-08-03 | 2017-02-09 | 日清オイリオグループ株式会社 | 食用油脂組成物及びその製造方法並びに加熱調理品の製造方法 |
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