JPH0310343Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0310343Y2 JPH0310343Y2 JP10862183U JP10862183U JPH0310343Y2 JP H0310343 Y2 JPH0310343 Y2 JP H0310343Y2 JP 10862183 U JP10862183 U JP 10862183U JP 10862183 U JP10862183 U JP 10862183U JP H0310343 Y2 JPH0310343 Y2 JP H0310343Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling water
- cooler
- temperature
- air cooler
- stage air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Supercharger (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
イ 考案の分野
この考案は空気冷却器付デイーゼル機関におけ
る給気温度の調節装置の改良に関する。
る給気温度の調節装置の改良に関する。
ロ 従来技術
従来この種機関においては、高負荷域で給気温
度の設定値を満足させると負荷の減少とともに給
気温度が低下し、殊に低負荷域では過給機出口の
給気温度(つまり空気冷却器入口の給気温度)が
設定値まで上昇せず、たとえ空気冷却器への冷却
水の供給を止めても、機関給気温度のアツプは望
めなかつた(第3図参照)。このため燃焼不良お
よびシリンダライナ、ピストンリングの異常摩耗
等の弊害が生じる。したがつて、低負荷域での給
気温度アツプが望まれる。とりわけ低質油燃料を
低負荷で使用する場合は、高負荷域での設定温度
(40℃〜50℃)より高く(60℃〜70℃)する必要
がある。
度の設定値を満足させると負荷の減少とともに給
気温度が低下し、殊に低負荷域では過給機出口の
給気温度(つまり空気冷却器入口の給気温度)が
設定値まで上昇せず、たとえ空気冷却器への冷却
水の供給を止めても、機関給気温度のアツプは望
めなかつた(第3図参照)。このため燃焼不良お
よびシリンダライナ、ピストンリングの異常摩耗
等の弊害が生じる。したがつて、低負荷域での給
気温度アツプが望まれる。とりわけ低質油燃料を
低負荷で使用する場合は、高負荷域での設定温度
(40℃〜50℃)より高く(60℃〜70℃)する必要
がある。
従来技術として実公昭58−13075号公報に記載
の装置がある。この従来の装置では、空気冷却器
の空気の下流側に海水を通している。しかし、低
負荷時に海水をバイパスさせた場合、空気温度を
50℃以上に上げると空気冷却器内の海水冷却管内
に塩が固着する。それゆえ、空気温度を50℃以上
に上げることはできない。また、このため空気冷
却器の上流側を通すジヤケツト系冷却水の温度も
50℃〜55℃にしかなせず、ジヤケツト系冷却水に
要求されるジヤケツト出口において75℃〜85℃の
高温冷却水を確保することができないといつた欠
点を温存している。
の装置がある。この従来の装置では、空気冷却器
の空気の下流側に海水を通している。しかし、低
負荷時に海水をバイパスさせた場合、空気温度を
50℃以上に上げると空気冷却器内の海水冷却管内
に塩が固着する。それゆえ、空気温度を50℃以上
に上げることはできない。また、このため空気冷
却器の上流側を通すジヤケツト系冷却水の温度も
50℃〜55℃にしかなせず、ジヤケツト系冷却水に
要求されるジヤケツト出口において75℃〜85℃の
高温冷却水を確保することができないといつた欠
点を温存している。
ハ 考案の目的
この考案は低負荷域における給気温度のアツプ
という要求に応え得、しかも上に述べたごとき従
来装置の欠点を解消し得る改良したデイーゼル機
関の給気温度調節装置を提供せんとするものであ
る。
という要求に応え得、しかも上に述べたごとき従
来装置の欠点を解消し得る改良したデイーゼル機
関の給気温度調節装置を提供せんとするものであ
る。
ニ 考案の構成
この考案のデイーゼル機関の給気温度調節装置
は、過給機2の下流側に位置し、低温冷却水の循
環するクーラ系冷却水回路6〜13に接続した第
1段空気冷却機4と、この第1段空気冷却器の下
流側に位置し、清水冷却器16を備えたジヤケツ
ト系冷却水回路14〜27に接続した第2段空気
冷却器5と、ジヤケツト系冷却水回路中にあつ
て、負荷域に応じて作動する切替弁18とを包含
する。
は、過給機2の下流側に位置し、低温冷却水の循
環するクーラ系冷却水回路6〜13に接続した第
1段空気冷却機4と、この第1段空気冷却器の下
流側に位置し、清水冷却器16を備えたジヤケツ
ト系冷却水回路14〜27に接続した第2段空気
冷却器5と、ジヤケツト系冷却水回路中にあつ
て、負荷域に応じて作動する切替弁18とを包含
する。
ホ 考案の作用
この考案のデイーゼル機関の給気温度調節装置
は、機関の高負荷運転時には清水冷却器16で冷
却されたジヤケツト系冷却水を第2段空気冷却器
5に供給することにより40℃〜50℃の給気温度を
得、一方低負荷運転に入るや切替弁18が作動し
て、機関1を出た高温のジヤケツト系冷却水をそ
のまま第2段空気冷却器へ供給することにより60
℃〜70℃の給気温度を得るといつた具合に作用す
る。
は、機関の高負荷運転時には清水冷却器16で冷
却されたジヤケツト系冷却水を第2段空気冷却器
5に供給することにより40℃〜50℃の給気温度を
得、一方低負荷運転に入るや切替弁18が作動し
て、機関1を出た高温のジヤケツト系冷却水をそ
のまま第2段空気冷却器へ供給することにより60
℃〜70℃の給気温度を得るといつた具合に作用す
る。
ヘ 実施例
この考案の特徴は図面に示す実施例につき下記
するところから一層明瞭になろう。
するところから一層明瞭になろう。
図面を参照すると、デイーゼル機関1は過給機
2を備えており、過給機2で圧縮された空気は給
気管3ならびにその途中に配設した2段の空気冷
却器4,5を通つてデイーゼル機関1へ供給され
る。
2を備えており、過給機2で圧縮された空気は給
気管3ならびにその途中に配設した2段の空気冷
却器4,5を通つてデイーゼル機関1へ供給され
る。
第1段空気冷却器4は過給機2の下流側に位置
し、クーラ系冷却水回路に接続する。クーラ系冷
却水回路は冷却水源から冷却水ポンプ6、第1段
空気冷却器4、流量調節弁7、および設定値30℃
の温度調節弁8を経て冷却水ポンプ6もしくは冷
却水源へ環る管路9〜13を含む。
し、クーラ系冷却水回路に接続する。クーラ系冷
却水回路は冷却水源から冷却水ポンプ6、第1段
空気冷却器4、流量調節弁7、および設定値30℃
の温度調節弁8を経て冷却水ポンプ6もしくは冷
却水源へ環る管路9〜13を含む。
第1段空気冷却器4の下流側に位置する第2段
空気冷却器5はジヤケツト系冷却水回路に接続す
る。ジヤケツト系冷却水回路は冷却水ポンプ14
からデイーゼル機関1の冷却ジヤケツトを通り設
定値75℃の温度調節弁15、清水冷却器16、設
定値38℃の温度調節弁17、切替弁18、および
第2段空気冷却器5を経て冷却水ポンプ14へ環
る管路19〜27を含む。なお、28,29は清
水冷却器16に冷却用海水を供給する管路であ
る。
空気冷却器5はジヤケツト系冷却水回路に接続す
る。ジヤケツト系冷却水回路は冷却水ポンプ14
からデイーゼル機関1の冷却ジヤケツトを通り設
定値75℃の温度調節弁15、清水冷却器16、設
定値38℃の温度調節弁17、切替弁18、および
第2段空気冷却器5を経て冷却水ポンプ14へ環
る管路19〜27を含む。なお、28,29は清
水冷却器16に冷却用海水を供給する管路であ
る。
かかる構成からなるこの実施例装置の作用につ
き述べると次のとおりである。
き述べると次のとおりである。
第1図は機関の高負荷運転時の装置の状態を示
している。この場合、機関1の冷却ジヤケツト内
を流過して加熱された冷却水は、機関出口におけ
る冷却水温が75℃〜80℃になるように、温度調節
弁15にて、清水冷却器16を介して第2段空気
冷却器5へ至るものと、管路21,22を通つて
直接冷却水ポンプ14へ環るものとに分流せしめ
られる。高負荷時は機関1の発生熱量が多いた
め、冷却水はそのほとんどが、清水冷却器16を
通つて概ね38℃に冷却された上で、第2段空気冷
却器5へ進むことになる。
している。この場合、機関1の冷却ジヤケツト内
を流過して加熱された冷却水は、機関出口におけ
る冷却水温が75℃〜80℃になるように、温度調節
弁15にて、清水冷却器16を介して第2段空気
冷却器5へ至るものと、管路21,22を通つて
直接冷却水ポンプ14へ環るものとに分流せしめ
られる。高負荷時は機関1の発生熱量が多いた
め、冷却水はそのほとんどが、清水冷却器16を
通つて概ね38℃に冷却された上で、第2段空気冷
却器5へ進むことになる。
クーラ系冷却水は、冷却水ポンプ6から第1段
空気冷却器4へと進むが、温度調節弁8により30
℃〜35℃に調温される。
空気冷却器4へと進むが、温度調節弁8により30
℃〜35℃に調温される。
かくして、高負荷域においては、過給機2から
の空気は第1段および第2段の空気冷却器4,5
により、40℃〜50℃に冷却される。なお、空気冷
却器出口の空気温度は流量調節弁7により第1段
空気冷却器4へ供給する冷却水量を加減すること
によつて調整することができる。
の空気は第1段および第2段の空気冷却器4,5
により、40℃〜50℃に冷却される。なお、空気冷
却器出口の空気温度は流量調節弁7により第1段
空気冷却器4へ供給する冷却水量を加減すること
によつて調整することができる。
つぎに機関の低負荷運転時における装置の状態
を示す第2図を参照すると、この場合、図示のご
とく切替弁18が作動して管路21を管路25
と、また管路24を管路22と連結せしめる。な
お、切替弁18の作動は、ラツク発信器または操
縦ハンドル位置(いずれも図示せず)に関連する
信号に基づいて、電気的に制御される。しかし
て、第2段空気冷却器5へは機関1から出てきた
75℃〜80℃の高温冷却水が供給される。したがつ
て、過給機2からの空気は、前述のクーラ系冷却
水の温度30℃〜35℃よりも低温のときにまず第1
段空気冷却器4にて加温された上さらに、第2段
空気冷却器5で60℃〜70℃まで加熱されることに
なる。
を示す第2図を参照すると、この場合、図示のご
とく切替弁18が作動して管路21を管路25
と、また管路24を管路22と連結せしめる。な
お、切替弁18の作動は、ラツク発信器または操
縦ハンドル位置(いずれも図示せず)に関連する
信号に基づいて、電気的に制御される。しかし
て、第2段空気冷却器5へは機関1から出てきた
75℃〜80℃の高温冷却水が供給される。したがつ
て、過給機2からの空気は、前述のクーラ系冷却
水の温度30℃〜35℃よりも低温のときにまず第1
段空気冷却器4にて加温された上さらに、第2段
空気冷却器5で60℃〜70℃まで加熱されることに
なる。
かくして低負荷域においては、過給機2の出口
における空気温度が低くても、機関1には温度の
高い空気を供給することができる。
における空気温度が低くても、機関1には温度の
高い空気を供給することができる。
ト 考案の効果
この考案のデイーゼル機関の給気温度調節装置
は、機関の低負荷運転時には給気温度を上げるよ
うに、負荷域に応じて給気温度を自動的にコント
ロールすることができる。
は、機関の低負荷運転時には給気温度を上げるよ
うに、負荷域に応じて給気温度を自動的にコント
ロールすることができる。
なお、この考案の効果は、負荷と給気温度との
関係を示す第3図(従来装置の場合)および第4
図(本考案装置の場合)から瞭然である。これら
の図中、符号の意味するところは次のごとし: a…第1段空気冷却器入口における給気温度 b…第2段空気冷却器における給気温度 c…室温 d…クーラ系冷却水回路の冷却水温度 e…ジヤケツト系冷却水回路の冷却水温度
関係を示す第3図(従来装置の場合)および第4
図(本考案装置の場合)から瞭然である。これら
の図中、符号の意味するところは次のごとし: a…第1段空気冷却器入口における給気温度 b…第2段空気冷却器における給気温度 c…室温 d…クーラ系冷却水回路の冷却水温度 e…ジヤケツト系冷却水回路の冷却水温度
第1図はこの考案による装置の一実施例のブロ
ツク線図であつて高負荷時における状態を示し、
第2図は低負荷時における状態を示す第1図と同
様のブロツク線図、第3図は従来装置における負
荷と給気温度の関係を示すグラフ、第4図はこの
考案による装置における負荷と給気温度の関係を
示すグラフである。 1……デイーゼル機関、2……過給機、3……
給気管、4……第1段空気冷却器、5……第2段
空気冷却器、6〜13……クーラ系冷却水回路、
14〜27……ジヤケツト系冷却水回路、18…
…切替弁。
ツク線図であつて高負荷時における状態を示し、
第2図は低負荷時における状態を示す第1図と同
様のブロツク線図、第3図は従来装置における負
荷と給気温度の関係を示すグラフ、第4図はこの
考案による装置における負荷と給気温度の関係を
示すグラフである。 1……デイーゼル機関、2……過給機、3……
給気管、4……第1段空気冷却器、5……第2段
空気冷却器、6〜13……クーラ系冷却水回路、
14〜27……ジヤケツト系冷却水回路、18…
…切替弁。
Claims (1)
- 過給機の下流側に位置し、低温冷却水の循環す
るクーラ系冷却水回路に接続した第1段空気冷却
器と、第1段空気冷却器の下流側に位置し、清水
冷却器を備えるジヤケツト系冷却水回路に接続し
た第2段空気冷却器と、機関の高負荷運転時には
機関からの高温冷却水を前記清水冷却器を介して
第2段空気冷却器へ送り、一方、低負荷運転時に
は機関からの高温冷却水をそのまま第2段空気冷
却器へ送るようにした切替弁とからなるデイーゼ
ル機関の給気温度調節装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10862183U JPS6015929U (ja) | 1983-07-12 | 1983-07-12 | デイ−ゼル機関の給気温度調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10862183U JPS6015929U (ja) | 1983-07-12 | 1983-07-12 | デイ−ゼル機関の給気温度調節装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6015929U JPS6015929U (ja) | 1985-02-02 |
JPH0310343Y2 true JPH0310343Y2 (ja) | 1991-03-14 |
Family
ID=30253346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10862183U Granted JPS6015929U (ja) | 1983-07-12 | 1983-07-12 | デイ−ゼル機関の給気温度調節装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6015929U (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6201886B2 (ja) * | 2014-01-06 | 2017-09-27 | 株式会社デンソー | 吸気冷却装置 |
KR102011269B1 (ko) * | 2014-05-19 | 2019-08-16 | 한온시스템 주식회사 | 수랭식 인터쿨러 |
JP6327032B2 (ja) * | 2014-07-17 | 2018-05-23 | 株式会社デンソー | 吸気冷却装置 |
JP6511952B2 (ja) * | 2015-05-15 | 2019-05-15 | いすゞ自動車株式会社 | エンジン用冷却装置及びエンジンの冷却方法 |
JP6641941B2 (ja) * | 2015-12-02 | 2020-02-05 | 三菱自動車工業株式会社 | 内燃機関の吸気冷却装置 |
JP2021038678A (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-11 | 株式会社デンソー | 車両の流体回路システム |
JP7347138B2 (ja) * | 2019-11-11 | 2023-09-20 | 株式会社デンソー | 車両の冷却水システム |
-
1983
- 1983-07-12 JP JP10862183U patent/JPS6015929U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6015929U (ja) | 1985-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4236492A (en) | Internal combustion engine having a supercharger and means for cooling charged air | |
US3863612A (en) | Cooling system | |
US3134371A (en) | Cooling system for internal combustion engines | |
CA2172688A1 (en) | Turbocharged Engine Cooling Apparatus | |
US10704476B2 (en) | Device and method for controlling the injection of air and exhaust gas at the intake of a supercharged internal-combustion engine | |
JPH0310343Y2 (ja) | ||
US6347605B1 (en) | Moistening device for the inlet air of combustion engines | |
US6158399A (en) | Turbocharged engine cooling system with two-pass radiator | |
KR20200015243A (ko) | 냉각수 유량 제어 시스템 및 그 제어방법 | |
US20040107922A1 (en) | Engine cooling system thermostat bypass for dual temperature control | |
KR101946683B1 (ko) | 내연기관용 냉각 시스템 및 방법 | |
JPS6019912A (ja) | 内燃機関の冷却装置 | |
US6314921B1 (en) | Turbocharged engine cooling system with two-pass radiator | |
JP2005351194A (ja) | Egr装置 | |
GB1153655A (en) | Improvements in or relating to Internal Combustion Engines | |
JP3444606B2 (ja) | 往復ピストン型ジーゼル型内燃機関冷却用装置 | |
JPS60224937A (ja) | 過給機付エンジン | |
CN110185527A (zh) | 内燃机车冷却水系统 | |
JP3259379B2 (ja) | 内燃機関の排気ガス浄化装置 | |
JPS5840266Y2 (ja) | 低圧縮比をもつ過給機付デイ−ゼル機関 | |
JPH0343384Y2 (ja) | ||
JPS6114589Y2 (ja) | ||
JPS57165619A (en) | Cooling device for engine | |
JPS621399Y2 (ja) | ||
JPS60108523A (ja) | 舶用ディ−ゼル機関の冷却装置 |