JPH0310264Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は化粧材の改良に関し、ジヨイントが目
立たず美麗な化粧材を提供する。

建材、とくに壁面や天井に張る化粧材は、本組
みに釘打ちにより施工できることが好ましい。し
かし、打つた釘の頭が露出していたり、ジヨイン
ト部が目につくようでは美感を損う。

この対策として、従来は化粧材を構成する基材
のジヨイント縁部を薄く加工し、釘打ち施工のの
ち、他の部分と同じ意匠のジヨイナーを凹部に埋
め込む方法がとられてきた。しかし、この方法は
合板、それも厚手のものを基材にした化粧材に限
られ、石膏ボードや無機板などに対しては、加工
性や強度の点で問題があり、実施できない。 本
考案は、このような制約をなくし、どのような基
材を用いても釘の頭がみえず、ジヨイントそのも
のが目立たない化粧材を与える。

図面を参照して説明すれば、本考案の化粧材
は、第１図に示すように、基材２に化粧シート３
を貼りつけてなる化粧材１であつて、化粧シート
３が、ジヨイントする縁部３１に平行に規則的に
配置された凸部３２と凹部３３とからなる意匠を
有し、化粧シート３の縁部３１の厚さを凹部３３
の厚さより薄くし、かつその幅を凹部の幅の約半
分としてなり、凹部とほぼ同じ幅をもつジヨイン
ト材４と組み合わせて使用することを特徴とす
る、ジヨイントの目立たない化粧材１である。

ジヨイント材４の詳細は第２図に示すとおりで
あつて、薄いジヨイント基材４２に、化粧シート
４３を貼りつけてなる。ジヨイント材の意匠は化
粧材の凹部３３のそれと同じくし、かつ厚さを化
粧材の凹部３３と縁部３１の厚さの差に一致させ
ることが好ましい。

この化粧材の施工は、第３図に示すように、縁
部３１を突き合わせて木組み５に釘６で固定し、
その上から前記ジヨイント材４を貼りつけて縁部
を隠す。これにより釘の頭が見えなくなり、かつ
ジヨイント部が目立たなくなる。上記した好まし
い態様すなわちジヨイント材４の意匠を凹部３３
と同様な意匠とし、厚さを化粧材の凹部３３と縁
部３１の厚さの差に一致させたものを用いれば、
ジヨイント部と他の凹部とが全く見わけがつかな
くなる。

本考案の化粧材は、常用の材料を用い、既知の
方法で製造できる。基材は、合板、パーチクルボ
ード、石膏ボード、無機質ボード、さらには金属
板でもよい。化粧シートは、PVCを代表とする
プラスチツクのフイルムまたはペーストを用いた
もの、またはこれと紙、アルミ箔などとの複合材
料を加工してつくる。凹凸模様は、熱エンボス、
ペーパーエンボスなどによつてもよいし、ケミカ
ル発泡の手法も有用である。絵柄を設けるには、
グラビア、オフセツト、シルクスクリーン、グラ
ビアーオフセツト、あるいは凸版印刷などの印刷
技術を選択して用いる。

化粧シートの基材への貼りつけは、プレス貼
り、手貼り、連続ラミネートのいずれの方法でも
よい。

接着剤は、酢ビ、エチレン酢ビ、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂などのエマルジヨンまたは溶剤
型の接着剤を用いる。もちろん粘着剤によること
もでき、天然ゴム系、合成ゴム系、または合成樹
脂系の任意の粘着剤が使える。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の化粧材の構成を示す模式的
な断面図である。第２図は、この化粧材に組み合
わせて使用するジヨイント材の構成を示す、第１
図と同様な、ただし若干拡大した断面図である。
第３図は、この化粧材を施工したところを示す、
第１図と同様な断面図である。 １……化粧材、２……基材、３……化粧シー
ト、３１……縁部、３２……凸部、３３……凹
部、４……ジヨイント材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基材２に化粧シート３を貼りつけてなる化粧
   材１であつて、化粧シート３が、ジヨイントす
   る縁部３１に平行に規則的に配置された凸部３
   ２と凹部３３とからなる意匠を有し、化粧シー
   ト３の縁部３１の厚さを凹部３３の厚さより薄
   くし、かつその幅を凹部の幅の約半分としてな
   り、凹部とほぼ同じ幅をもつジヨイント材４と
   組み合わせて使用することを特徴とする、ジヨ
   イントの目立たない化粧材。 (2) ジヨイント材４の意匠を化粧材の凹部３３の
   それと同じくし、かつ厚さを化粧材の凹部３３
   と縁部３１の厚さの差に一致させた実用新案登
   録請求の範囲第１項の化粧材。