JPH0257618B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0257618B2 JPH0257618B2 JP58184045A JP18404583A JPH0257618B2 JP H0257618 B2 JPH0257618 B2 JP H0257618B2 JP 58184045 A JP58184045 A JP 58184045A JP 18404583 A JP18404583 A JP 18404583A JP H0257618 B2 JPH0257618 B2 JP H0257618B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particle size
- powder
- transparent layer
- decorative material
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
従来、セラミツクスを基材表面にコーテイング
して透明層を形成するには、釉薬に代表されるよ
うに長時間の高温が必要であつた。また、事実上
常温雰囲気下で行なうセラミツクスコーテイング
として、溶射法があつたが、これによつて得られ
るコーテイング層は不透明で、かつ色彩的にも美
観に欠けるものであつた。
して透明層を形成するには、釉薬に代表されるよ
うに長時間の高温が必要であつた。また、事実上
常温雰囲気下で行なうセラミツクスコーテイング
として、溶射法があつたが、これによつて得られ
るコーテイング層は不透明で、かつ色彩的にも美
観に欠けるものであつた。
本発明者は、事実上常温雰囲気下であつても透
明なセラミツクスコーテイング層ができるように
鋭意研究した結果、使用するセラミツクス粉末の
大きさを、ある一定以下の大きさにすることによ
つて、上記した従来の欠点がことごとく解消でき
ることを知つてこの発明を完成した。
明なセラミツクスコーテイング層ができるように
鋭意研究した結果、使用するセラミツクス粉末の
大きさを、ある一定以下の大きさにすることによ
つて、上記した従来の欠点がことごとく解消でき
ることを知つてこの発明を完成した。
この発明を以下実施例図を使用して詳述する。
図面において、1は基材で、合板、ハードボー
ド、パーテイクルボード、鋼板、アルミニウム
板、石綿セメント板、バルブセメント板、けい酸
カルシウム板、石こうボード等の板材、前記板材
に目止塗装、下地塗装、シーラー塗装、薄用紙貼
着、樹脂含浸紙貼着等の下地処理を施した板材、
板材あるいは下地処理を施した板材表面に、模様
印刷、化粧シート貼着等の化粧処理を施した板
材、および化粧紙、化粧布、化粧合成樹脂シート
等の化粧シート他あらゆるものを使用できる。2
は透明層で、3μ以下の粒子径を有するセラミツ
クス粉末が、その表面部で溶着し合つて形成され
ている。セラミツクス粉末による透明層2を基材
1表面に形成するには、セラミツクス粉末を溶射
する技術を用いる。溶射方法としては、ガス粉末
式溶射法、ガス爆裂式溶射法、プラズマ式溶射法
が知られているが、このうちガス爆裂式溶射法が
この発明には最も適している。しかし、ガス粉末
式溶射法やプラズマ式溶射法でも可能であること
はもちろんである。
ド、パーテイクルボード、鋼板、アルミニウム
板、石綿セメント板、バルブセメント板、けい酸
カルシウム板、石こうボード等の板材、前記板材
に目止塗装、下地塗装、シーラー塗装、薄用紙貼
着、樹脂含浸紙貼着等の下地処理を施した板材、
板材あるいは下地処理を施した板材表面に、模様
印刷、化粧シート貼着等の化粧処理を施した板
材、および化粧紙、化粧布、化粧合成樹脂シート
等の化粧シート他あらゆるものを使用できる。2
は透明層で、3μ以下の粒子径を有するセラミツ
クス粉末が、その表面部で溶着し合つて形成され
ている。セラミツクス粉末による透明層2を基材
1表面に形成するには、セラミツクス粉末を溶射
する技術を用いる。溶射方法としては、ガス粉末
式溶射法、ガス爆裂式溶射法、プラズマ式溶射法
が知られているが、このうちガス爆裂式溶射法が
この発明には最も適している。しかし、ガス粉末
式溶射法やプラズマ式溶射法でも可能であること
はもちろんである。
この発明において使用するセラミツクス粉末の
粒子径は3μ以下であることが必要である。好ま
しくは1μ以下がよい。これは、あまり大きいと
溶射して層を形成させた時にセラミツクス粉末が
その表面部分で溶着し合つても、多くの空隙が残
り、その空隙のために透明にはならず白濁してし
まうからである。なお、粒子径3μ以下といつて
も粒子径が3μを越えるものが若干入つていても、
実質的に所望の透明層が得られればよいことはも
ちろんである。
粒子径は3μ以下であることが必要である。好ま
しくは1μ以下がよい。これは、あまり大きいと
溶射して層を形成させた時にセラミツクス粉末が
その表面部分で溶着し合つても、多くの空隙が残
り、その空隙のために透明にはならず白濁してし
まうからである。なお、粒子径3μ以下といつて
も粒子径が3μを越えるものが若干入つていても、
実質的に所望の透明層が得られればよいことはも
ちろんである。
また、使用するセラミツクス粉末としてはムラ
イト、α−アルミナ、シリカ等の粉末が一般的で
あるが、これに限定されない。
イト、α−アルミナ、シリカ等の粉末が一般的で
あるが、これに限定されない。
また、セラミツクス粉末に着色粉末を混入して
溶射すればセラミツクスの着色透明層が得られ、
化粧材の表面性に変化を持たせることができる。
溶射すればセラミツクスの着色透明層が得られ、
化粧材の表面性に変化を持たせることができる。
また、セラミツクスの透明層の透明度を調節す
るために、3μを越える粒子径のセラミツクス粒
子を、溶射するセラミツクス粉末全体の0.1〜50
重量%、好ましくは0.1〜20重量%混入してもよ
い。
るために、3μを越える粒子径のセラミツクス粒
子を、溶射するセラミツクス粉末全体の0.1〜50
重量%、好ましくは0.1〜20重量%混入してもよ
い。
また、撥水性、離型性等の機能を化粧材に付与
するために、その機能に応じてテフロン、ポリエ
チレン等の合成樹脂粉末を若干量混入してもよ
い。
するために、その機能に応じてテフロン、ポリエ
チレン等の合成樹脂粉末を若干量混入してもよ
い。
この発明は上述したように構成されているの
で、任意の基材表面に耐摩耗性、耐すり傷性、耐
水性、および耐薬品性にすぐれた透明層を有する
化粧材を提供することができる。
で、任意の基材表面に耐摩耗性、耐すり傷性、耐
水性、および耐薬品性にすぐれた透明層を有する
化粧材を提供することができる。
〔実施例 1〕
厚み1mmのステンレス鋼(SUS−27)の表面
に、アセチレン−酸素のガス爆裂式溶射機を使用
して、粒子径が1μ以下のα−アルミナ粉末を約
100μ厚の膜厚に溶射したところ、透明で表面平
滑なセラミツクスの膜が得られた。
に、アセチレン−酸素のガス爆裂式溶射機を使用
して、粒子径が1μ以下のα−アルミナ粉末を約
100μ厚の膜厚に溶射したところ、透明で表面平
滑なセラミツクスの膜が得られた。
〔比較例 1〕
粒子径が1μ以下のα−アルミナに変えて、粒
子径が約5μのα−アルミナを使用した以外は実
施例1と同一条件で溶射したところ、実施例1の
表面状態より粗く、白濁したセラミツクスの膜し
か得られなかつた。
子径が約5μのα−アルミナを使用した以外は実
施例1と同一条件で溶射したところ、実施例1の
表面状態より粗く、白濁したセラミツクスの膜し
か得られなかつた。
〔実施例 2〕
厚み約3mmの強化プラスチツク製浴槽の表面
に、プラズマ式溶射機を使用して、粒子径が1〜
3μのアルミナ粉末と極少量の着色粉末(酸化鉄
エローとカーボンブラツク)を溶射し、約200μ
の膜厚としたところ、滑らかな表面で淡黄色の深
みのある大理石調のセラミツクスの膜が得られ
た。
に、プラズマ式溶射機を使用して、粒子径が1〜
3μのアルミナ粉末と極少量の着色粉末(酸化鉄
エローとカーボンブラツク)を溶射し、約200μ
の膜厚としたところ、滑らかな表面で淡黄色の深
みのある大理石調のセラミツクスの膜が得られ
た。
〔実施例 3〕
厚み6mmのけい酸カルシウム板の表面に、ガス
溶射機を使用して、粒子径が2〜3μの緑色ガラ
ス粉末を溶射して約40μの膜厚としたところ、滑
らかな表面で淡緑色に着色された透明なセラミツ
クスの膜が得られた。
溶射機を使用して、粒子径が2〜3μの緑色ガラ
ス粉末を溶射して約40μの膜厚としたところ、滑
らかな表面で淡緑色に着色された透明なセラミツ
クスの膜が得られた。
〔実施例 4〕
厚み20mmのパーテイクルボードの表面に銘木単
板を接着した後、この表面にアセチレン−酸素の
ガス爆裂式溶射機を使用して、粒子径1〜2μの
ムライト粉末と粒子径5〜10μの極少量(全体の
5重量%)のムライト粉末を約30μの膜厚に溶射
したところ、若干表面が粗いが半透明のセラミツ
クスの膜が得られた。
板を接着した後、この表面にアセチレン−酸素の
ガス爆裂式溶射機を使用して、粒子径1〜2μの
ムライト粉末と粒子径5〜10μの極少量(全体の
5重量%)のムライト粉末を約30μの膜厚に溶射
したところ、若干表面が粗いが半透明のセラミツ
クスの膜が得られた。
〔実施例 5〕
厚み1mmの鋼板の表面に、アセチレン−酸素の
ガス爆発式溶射機を使用して、粒子径が1μ以下
のα−アルミナ粉末と極少量のテフロン粉末とを
溶射し、約100μの膜厚としたところ、滑らかで
撥水性のある表面をもつたセラミツクスの膜が得
られた。
ガス爆発式溶射機を使用して、粒子径が1μ以下
のα−アルミナ粉末と極少量のテフロン粉末とを
溶射し、約100μの膜厚としたところ、滑らかで
撥水性のある表面をもつたセラミツクスの膜が得
られた。
図面はこの発明の一実施例を示す断面図であ
る。 図面中、1は基材、2は透明層を示す。
る。 図面中、1は基材、2は透明層を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 基材表面に、3μ以下の粒子径を有するセラ
ミツクス粉末が、その表面部分で溶着し合つて透
明層を形成してなる化粧材。 2 透明層が着色透明層である特許請求の範囲第
1項記載の化粧材。 3 透明層が半透明である特許請求の範囲第1項
記載の化粧材。 4 透明層に合成樹脂が混入されてなる特許請求
の範囲第1項記載の化粧材。 5 基材表面に、3μ以下の粒子径のセラミツク
ス粉末を溶射法により溶射して透明層を形成する
ことを特徹とする化粧材の製造方法。 6 3μ以下の粒子径のセラミツクス粉末に着色
剤を混入して溶射することを特徴とする特許請求
の範囲第5項記載の化粧材の製造方法。 7 3μ以下の粒子径のセラミツクス粉末に、3μ
を越える粒子径のセラミツクス粒子を少量混入し
て溶射することを特徴とする特許請求の範囲第5
項記載の化粧材の製造方法。 8 3μ以下の粒子径のセラミツクス粉末に合成
樹脂粉末を混入して溶射することを特徴とする特
許請求の範囲第5項記載の化粧材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58184045A JPS6073940A (ja) | 1983-09-30 | 1983-09-30 | 化粧材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58184045A JPS6073940A (ja) | 1983-09-30 | 1983-09-30 | 化粧材およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6073940A JPS6073940A (ja) | 1985-04-26 |
JPH0257618B2 true JPH0257618B2 (ja) | 1990-12-05 |
Family
ID=16146395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58184045A Granted JPS6073940A (ja) | 1983-09-30 | 1983-09-30 | 化粧材およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6073940A (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60109453A (ja) * | 1983-11-17 | 1985-06-14 | 株式会社竹中工務店 | 石質感建材 |
JPS62144320U (ja) * | 1986-03-05 | 1987-09-11 | ||
JPH0680257B2 (ja) * | 1987-03-03 | 1994-10-12 | 日本碍子株式会社 | 建材用ほうろうパネル |
JPS6452052A (en) * | 1987-08-20 | 1989-02-28 | Yukichi Yaguchi | Building material |
JPH0715910Y2 (ja) * | 1988-06-17 | 1995-04-12 | 前田製管株式会社 | コンクリート製水路 |
JPH02279574A (ja) * | 1989-04-19 | 1990-11-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 壁材の表面処理方法 |
JPH0788559B2 (ja) * | 1992-03-25 | 1995-09-27 | 株式会社日本アルミ | 化粧板及びその製造方法 |
CN110475900A (zh) * | 2017-04-14 | 2019-11-19 | 松下知识产权经营株式会社 | 树脂成型体及其制造方法、以及厨房台面、浴室用地板、便器和洗脸梳妆台 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58151475A (ja) * | 1982-02-16 | 1983-09-08 | ザ・パ−キン−エルマ−・コ−ポレイション | 溶射粉末およびアブレイダブル皮膜の製法 |
-
1983
- 1983-09-30 JP JP58184045A patent/JPS6073940A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58151475A (ja) * | 1982-02-16 | 1983-09-08 | ザ・パ−キン−エルマ−・コ−ポレイション | 溶射粉末およびアブレイダブル皮膜の製法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6073940A (ja) | 1985-04-26 |
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