JPH0251078B2 - - Google Patents
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- JPH0251078B2 JPH0251078B2 JP57205116A JP20511682A JPH0251078B2 JP H0251078 B2 JPH0251078 B2 JP H0251078B2 JP 57205116 A JP57205116 A JP 57205116A JP 20511682 A JP20511682 A JP 20511682A JP H0251078 B2 JPH0251078 B2 JP H0251078B2
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- Japan
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- passage
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C14/00—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, machines, pumps or pumping installations
- F04C14/06—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, machines, pumps or pumping installations specially adapted for stopping, starting, idling or no-load operation
- F04C14/065—Capacity control using a multiplicity of units or pumping capacities, e.g. multiple chambers, individually switchable or controllable
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C14/00—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, machines, pumps or pumping installations
- F04C14/24—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, machines, pumps or pumping installations characterised by using valves controlling pressure or flow rate, e.g. discharge valves or unloading valves
- F04C14/26—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, machines, pumps or pumping installations characterised by using valves controlling pressure or flow rate, e.g. discharge valves or unloading valves using bypass channels
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C15/00—Component parts, details or accessories of machines, pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C2/00 - F04C14/00
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2270/00—Control; Monitoring or safety arrangements
- F04C2270/05—Speed
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は平衡ベーンタイプのオイルポンプに関
し、さらに詳しくは1組のポンプカートリツジを
2台のポンプとして分割共用するとともに、これ
ら両ポンプからの圧力流体の供給を選択的に制御
することにより消費馬力の低減化を図つた、小
型、軽量かつ低コストなオイルポンプに関する。
し、さらに詳しくは1組のポンプカートリツジを
2台のポンプとして分割共用するとともに、これ
ら両ポンプからの圧力流体の供給を選択的に制御
することにより消費馬力の低減化を図つた、小
型、軽量かつ低コストなオイルポンプに関する。
たとえば自動車に搭載された運転者のハンドル
操作力を軽減する動力舵取装置において、その油
圧発生源として用いられるポンプは、通常、自動
車のエンジンで回転駆動され、その吐出量はエン
ジンの回転数に比例して増減する。したがつて、
このようなポンプでは、エンジンの低回転域、す
なわちポンプ吐出量が小さいときにでも前記動力
舵取装置などの流体機器の作動に支障のない充分
な流量が供給できる容量を有することが要求され
る。
操作力を軽減する動力舵取装置において、その油
圧発生源として用いられるポンプは、通常、自動
車のエンジンで回転駆動され、その吐出量はエン
ジンの回転数に比例して増減する。したがつて、
このようなポンプでは、エンジンの低回転域、す
なわちポンプ吐出量が小さいときにでも前記動力
舵取装置などの流体機器の作動に支障のない充分
な流量が供給できる容量を有することが要求され
る。
しかし、このような容量を設定すると、エンジ
ンの高回転域においては、不必要に大きな流量が
流体機器側に供給されることになり、無駄である
ばかりか、このポンプ駆動のためエンジンの消費
馬力が増大し、自動車用エンジンの燃費に大きく
影響するもので、省エネルギ化を図るうえで好ま
しくない。
ンの高回転域においては、不必要に大きな流量が
流体機器側に供給されることになり、無駄である
ばかりか、このポンプ駆動のためエンジンの消費
馬力が増大し、自動車用エンジンの燃費に大きく
影響するもので、省エネルギ化を図るうえで好ま
しくない。
このため、従来から、1組のポンプカートリツ
ジを2台の容量の小さなポンプとして分割して用
い、かつこれら両ポンプからの圧力流体を流体機
器側に選択的に供給する流路切換機能を備えた制
御部を組合わせるように構成した省エネタイプの
装置が考えられている。すなわち、このような装
置によれば、各ポンプの吐出量が小さいときには
これらを合流させて供給し、また各ポンプの吐出
量が大きくなつたときには一方のポンプからの圧
油のみを動力舵取装置などの流体機器側に供給
し、かつ他方のポンプをポンプ吸込側に接続して
その圧油を還流させ、これによりこのポンプを駆
動するのに要する馬力を極力小さくして消費馬力
の低減化を図ることが可能となる。
ジを2台の容量の小さなポンプとして分割して用
い、かつこれら両ポンプからの圧力流体を流体機
器側に選択的に供給する流路切換機能を備えた制
御部を組合わせるように構成した省エネタイプの
装置が考えられている。すなわち、このような装
置によれば、各ポンプの吐出量が小さいときには
これらを合流させて供給し、また各ポンプの吐出
量が大きくなつたときには一方のポンプからの圧
油のみを動力舵取装置などの流体機器側に供給
し、かつ他方のポンプをポンプ吸込側に接続して
その圧油を還流させ、これによりこのポンプを駆
動するのに要する馬力を極力小さくして消費馬力
の低減化を図ることが可能となる。
しかしながら、上述した構成による装置は、各
ポンプの吐出量すなわちエンジンの回転数を基準
として流路の切換えを行なう構成であり、自動車
の高速走行時すなわちエンジンの高回転域では消
費馬力の低減化を図ることができる反面、エンジ
ンの低回転域ではそのエネルギロスが避けられ
ず、まだまだ改善の余地が残されている。
ポンプの吐出量すなわちエンジンの回転数を基準
として流路の切換えを行なう構成であり、自動車
の高速走行時すなわちエンジンの高回転域では消
費馬力の低減化を図ることができる反面、エンジ
ンの低回転域ではそのエネルギロスが避けられ
ず、まだまだ改善の余地が残されている。
すなわち、上述した動力舵取装置において、圧
油の供給量が問題となるのはこれに高負荷が加わ
り高出力が要求されるとき、つまり舵取操作時で
あり、それ以外のとき、たとえば停車中や直進走
行時にあつてはたとえエンジンが低回転域にある
場合でも圧油の供給量は少なくてよい。特に、自
動車ではたとえば10モード走行パターンで表わさ
れる市街地走行を行なう場合が最も多く、このよ
うな低速走行時における消費馬力の低減化を図る
必要がある。
油の供給量が問題となるのはこれに高負荷が加わ
り高出力が要求されるとき、つまり舵取操作時で
あり、それ以外のとき、たとえば停車中や直進走
行時にあつてはたとえエンジンが低回転域にある
場合でも圧油の供給量は少なくてよい。特に、自
動車ではたとえば10モード走行パターンで表わさ
れる市街地走行を行なう場合が最も多く、このよ
うな低速走行時における消費馬力の低減化を図る
必要がある。
このためには、動力舵取装置に負荷が加わつた
ときにこれを感知して作動する流路切換機構を備
えた制御部を採用するとよいが、このような機構
において問題となることはエンジンが高速回転
し、1台のポンプからの吐出量で充分な場合でも
流路切換えが行なわれ消費馬力が増大する点であ
る。
ときにこれを感知して作動する流路切換機構を備
えた制御部を採用するとよいが、このような機構
において問題となることはエンジンが高速回転
し、1台のポンプからの吐出量で充分な場合でも
流路切換えが行なわれ消費馬力が増大する点であ
る。
さらに、自動車の走行速度を電気的に検出し、
この検出信号を利用して流路切換えを行なう構造
のものも考えられているが、車速は必ずしもエン
ジンの回転数すなわちポンプ吐出量に比例しない
ものであり、有効な消費馬力の低減を果たすこと
ができるとは言い難く、無駄が多いものである。
特に、過積トラツクなどにおいては、たとえ低速
走行時であつてもエンジンは高速回転域に達して
いる場合が多く、問題であり、また電気的検出手
段やこれによつて作動される電磁弁を用いるとい
つた構造上の問題もある。
この検出信号を利用して流路切換えを行なう構造
のものも考えられているが、車速は必ずしもエン
ジンの回転数すなわちポンプ吐出量に比例しない
ものであり、有効な消費馬力の低減を果たすこと
ができるとは言い難く、無駄が多いものである。
特に、過積トラツクなどにおいては、たとえ低速
走行時であつてもエンジンは高速回転域に達して
いる場合が多く、問題であり、また電気的検出手
段やこれによつて作動される電磁弁を用いるとい
つた構造上の問題もある。
また、上述した圧力流体の供給量を制御する制
御部には、両ポンプからの流路を必要に応じて選
択的に切換える流路切換機能と共に、流体機器へ
の供給量を所定量以下に保持する流量制御機能が
必要であり、これら両機能を一対のスプールバル
ブとこれらを適宜組合わせる圧力流体通路を用い
て行なうことが一般に考えられている。そして、
この場合に、問題とすべき点は、上述した制御部
を構成する一対のスプールバルブおよび流体通路
が、通常、1組のポンプカートリツジと共に1個
のポンプボデイ内に一体的に組込まれ、これがオ
イルポンプとしての製造、組立ておよびコストの
面で大きく影響することである。
御部には、両ポンプからの流路を必要に応じて選
択的に切換える流路切換機能と共に、流体機器へ
の供給量を所定量以下に保持する流量制御機能が
必要であり、これら両機能を一対のスプールバル
ブとこれらを適宜組合わせる圧力流体通路を用い
て行なうことが一般に考えられている。そして、
この場合に、問題とすべき点は、上述した制御部
を構成する一対のスプールバルブおよび流体通路
が、通常、1組のポンプカートリツジと共に1個
のポンプボデイ内に一体的に組込まれ、これがオ
イルポンプとしての製造、組立ておよびコストの
面で大きく影響することである。
さらに、上述した構成による装置を具体化する
うえで注意すべき点は、ベーンを有するロータお
よびカムリングなどからなる1組のポンプカート
リツジを、2台のポンプとして用いる場合に生じ
る構造上の問題である。
うえで注意すべき点は、ベーンを有するロータお
よびカムリングなどからなる1組のポンプカート
リツジを、2台のポンプとして用いる場合に生じ
る構造上の問題である。
すなわち、1組のポンプカートリツジを2台の
ポンプとして利用するため、最も単純には、ロー
タの軸対称位置に形成される一対のポンプ室を分
離して別々の吐出側通路に導くことが考えられ、
その一例が特開昭55−49594号公報や特開昭55−
82868号公報などによつて提案されている。しか
しながら、このような構造のものは、ポンプ通路
や制御部の構成が簡素化できる反面、一方のポン
プ室をタンク側に接続してこれを無負荷状態とし
た際他方のポンプ室でのみポンプ作用が行なわれ
ることから、ロータおよびその回転軸に対して荷
重がアンバランスに加わり、これによりポンプ可
動部の耐久性および動作上の信頼性の面で好まし
くなく、しかも騒音の発生原因にもなるなどの恐
れがあり、必ずしも実用的なものではない。
ポンプとして利用するため、最も単純には、ロー
タの軸対称位置に形成される一対のポンプ室を分
離して別々の吐出側通路に導くことが考えられ、
その一例が特開昭55−49594号公報や特開昭55−
82868号公報などによつて提案されている。しか
しながら、このような構造のものは、ポンプ通路
や制御部の構成が簡素化できる反面、一方のポン
プ室をタンク側に接続してこれを無負荷状態とし
た際他方のポンプ室でのみポンプ作用が行なわれ
ることから、ロータおよびその回転軸に対して荷
重がアンバランスに加わり、これによりポンプ可
動部の耐久性および動作上の信頼性の面で好まし
くなく、しかも騒音の発生原因にもなるなどの恐
れがあり、必ずしも実用的なものではない。
また、上述した問題のないバランス型として、
米国特許2887060号公報などにみられるように、
ロータの周囲でその軸対称位置に形成される一対
のポンプ室に対しそれぞれ独立した2つの吐出側
通路を接続し、かつ各ポンプ室内でロータの軸対
称位置に開口した対をなす通路同士を合流させて
分割された別個のポンプとして利用する構成のも
のも知られている。しかしながら、このような構
造によれば、いたずらに通路数が増大し、それぞ
れの接続、さらには制御部としてのスプールバル
ブなどへの配管などが複雑化し、その実用化にあ
たつて問題の多いものであつた。
米国特許2887060号公報などにみられるように、
ロータの周囲でその軸対称位置に形成される一対
のポンプ室に対しそれぞれ独立した2つの吐出側
通路を接続し、かつ各ポンプ室内でロータの軸対
称位置に開口した対をなす通路同士を合流させて
分割された別個のポンプとして利用する構成のも
のも知られている。しかしながら、このような構
造によれば、いたずらに通路数が増大し、それぞ
れの接続、さらには制御部としてのスプールバル
ブなどへの配管などが複雑化し、その実用化にあ
たつて問題の多いものであつた。
特に、これらのポンプカートリツジ、制御部、
および通路などはオイルポンプとして1個のポン
プボデイ内に一体的に組込まれるため、上述した
問題もポンプ全体の製造、組立ておよびコストの
面で大きく影響するもので、また全体が大型化す
るという問題を招く恐れがある。
および通路などはオイルポンプとして1個のポン
プボデイ内に一体的に組込まれるため、上述した
問題もポンプ全体の製造、組立ておよびコストの
面で大きく影響するもので、また全体が大型化す
るという問題を招く恐れがある。
そして、一方において、この種のオイルポンプ
では、全体の構成が簡単で、組立性に優れ、しか
も小型、軽量かつ低コストであることが望まれて
おり、この要請は動力舵取装置などのようにエン
ジンルームの狭いスペースに装着されるものでは
特に顕著であり、このような点を全て満足し得る
省エネタイプのオイルポンプの出現が要望されて
いる。
では、全体の構成が簡単で、組立性に優れ、しか
も小型、軽量かつ低コストであることが望まれて
おり、この要請は動力舵取装置などのようにエン
ジンルームの狭いスペースに装着されるものでは
特に顕著であり、このような点を全て満足し得る
省エネタイプのオイルポンプの出現が要望されて
いる。
本発明はこのような要請に応えるべくなされた
ものであり、1組のポンプカートリツジ内に形成
される一対のポンプ室に対しそれぞれ対をなして
開口する吸込側通路と2種類の吐出側通路とをポ
ンプボデイ内に形成するとともに、このポンプボ
デイ内でその軸線方向と略直交する方向に平行し
て流量制御弁および圧力感知式の流路切換弁を配
設し、これら各弁に前記通路を適宜接続するとい
う簡単な構成によつて、上述した2種類の吐出側
通路を流れる圧力流体と流体機器間の調整を図
り、ポンプから流体機器への適切な供給量を維持
して流体機器の動作に影響を与えることなく、ポ
ンプに対する消費馬力の低減化を果たし、もつて
省エネルギ化を図ることが可能となるばかりでな
く、各部の構成が簡素化されて小型、軽量化の要
請を満足することができ、しかもコスト的にも安
価なオイルポンプを提供するものである。
ものであり、1組のポンプカートリツジ内に形成
される一対のポンプ室に対しそれぞれ対をなして
開口する吸込側通路と2種類の吐出側通路とをポ
ンプボデイ内に形成するとともに、このポンプボ
デイ内でその軸線方向と略直交する方向に平行し
て流量制御弁および圧力感知式の流路切換弁を配
設し、これら各弁に前記通路を適宜接続するとい
う簡単な構成によつて、上述した2種類の吐出側
通路を流れる圧力流体と流体機器間の調整を図
り、ポンプから流体機器への適切な供給量を維持
して流体機器の動作に影響を与えることなく、ポ
ンプに対する消費馬力の低減化を果たし、もつて
省エネルギ化を図ることが可能となるばかりでな
く、各部の構成が簡素化されて小型、軽量化の要
請を満足することができ、しかもコスト的にも安
価なオイルポンプを提供するものである。
以下、本発明を図面に示した実施例を用いて詳
細に説明する。
細に説明する。
第1図ないし第4図は本発明に係るオイルポン
プの一実施例を示し、本実施例では自動車の動力
舵取装置に適用する場合について説明する。
プの一実施例を示し、本実施例では自動車の動力
舵取装置に適用する場合について説明する。
これらの図において、全体を符号10で示すオ
イルポンプは、複数枚のベーン11を放射方向に
配置させてなるロータ12と、このロータ12の
周囲を取り囲む略楕円形状のカム面13aを有す
るカムリング13とからなる1組のポンプカート
リツジ14を備え、このポンプカートリツジ14
の両側にはそれぞれポンプボデイを構成するフロ
ントボデイ15およびリアボデイ16が直接圧接
して配設されている。そして、これら両ボデイ1
5,16は、ロータ12を収容したカムリング1
3およびその周囲に配設された外部環状部材17
を挟み込んだ状態で周方向4個所をボルト18
(第3図および第4図参照)により締結固定され
ている。すなわち、本発明によれば、従来のプレ
ツシヤローデイングタイプで必要であつたサイド
プレートおよびプレツシヤープレートをなくし、
部品点数、組立工数を削減するとともに、ポンプ
全体の小型、軽量かつコンパクト化を図つてい
る。これはこの種の小型オイルポンプではポンプ
の吐出圧が小さく、上述したようにボデイ15,
16にてカートリツジ14を直接挟持してもポン
プ動作には何ら支障ないためである。なお、図中
19a,19bは各接合面をシールするOリング
である。また、ロータ12には、その放射方向に
向つて複数のスリツトが形成されるとともに、こ
れらスリツト内に前記ベーン11がポンプ室に向
つて進退自在に収容されている。さらに、第3図
中14a,14bはポンプカートリツジ14のカ
ムリング13の回転方向の位置決めを行なう位置
決めピンである。
イルポンプは、複数枚のベーン11を放射方向に
配置させてなるロータ12と、このロータ12の
周囲を取り囲む略楕円形状のカム面13aを有す
るカムリング13とからなる1組のポンプカート
リツジ14を備え、このポンプカートリツジ14
の両側にはそれぞれポンプボデイを構成するフロ
ントボデイ15およびリアボデイ16が直接圧接
して配設されている。そして、これら両ボデイ1
5,16は、ロータ12を収容したカムリング1
3およびその周囲に配設された外部環状部材17
を挟み込んだ状態で周方向4個所をボルト18
(第3図および第4図参照)により締結固定され
ている。すなわち、本発明によれば、従来のプレ
ツシヤローデイングタイプで必要であつたサイド
プレートおよびプレツシヤープレートをなくし、
部品点数、組立工数を削減するとともに、ポンプ
全体の小型、軽量かつコンパクト化を図つてい
る。これはこの種の小型オイルポンプではポンプ
の吐出圧が小さく、上述したようにボデイ15,
16にてカートリツジ14を直接挟持してもポン
プ動作には何ら支障ないためである。なお、図中
19a,19bは各接合面をシールするOリング
である。また、ロータ12には、その放射方向に
向つて複数のスリツトが形成されるとともに、こ
れらスリツト内に前記ベーン11がポンプ室に向
つて進退自在に収容されている。さらに、第3図
中14a,14bはポンプカートリツジ14のカ
ムリング13の回転方向の位置決めを行なう位置
決めピンである。
また、前記フロントボデイ15は、第1図ない
し第4図から明らかなように、その一側面がポン
プカートリツジ14の一側に接合されるように全
体が略円筒状を呈するごとく形成されており、か
つその軸線上を貫通するようにしてエンジンなど
から回転伝達を受ける前記ロータ12の回転軸2
0が配設され、プレーンベアリング21で回転自
在に支持されている。そして、この回転軸20の
内方端は前記ロータ12にスプライン結合されか
つ抜け止め用のスナツプリング22により固定さ
れている。なお、図中23はこのフロントボデイ
15の軸線上に形成され回転軸20が貫通された
軸孔、24はその外方端側で回転軸20との間を
シールするオイルシールである。
し第4図から明らかなように、その一側面がポン
プカートリツジ14の一側に接合されるように全
体が略円筒状を呈するごとく形成されており、か
つその軸線上を貫通するようにしてエンジンなど
から回転伝達を受ける前記ロータ12の回転軸2
0が配設され、プレーンベアリング21で回転自
在に支持されている。そして、この回転軸20の
内方端は前記ロータ12にスプライン結合されか
つ抜け止め用のスナツプリング22により固定さ
れている。なお、図中23はこのフロントボデイ
15の軸線上に形成され回転軸20が貫通された
軸孔、24はその外方端側で回転軸20との間を
シールするオイルシールである。
一方、前記ポンプカートリツジ14内で、ロー
タ12の軸対称位置に形成される一対のポンプ室
30,31のそれぞれには、第1図および第3図
に示すように、対をなすポンプ吸込側通路32,
33に連通する吸込ポート32a,33aが開口
し、かつそのロータ12の回転方向には、所定間
隔おいてそれぞれ第1および第2のポンプ吐出側
通路34,35;36,37に連通する吐出ポー
ト34a,35a;36a,37aが各ポンプ室
30,31に対をなして開口されている。このと
き、各ポンプ室30,31に対をなして開口する
吸込ポート32a,33a、第1吐出ポート34
a,35a、第2吐出ポート36a,37aはそ
れぞれロータ12の軸心を中心として点対称位置
に設けられている。そして、それぞれ対をなす第
1吐出ポート34a,35aと第2吐出ポート3
6a,37aとから吐出される圧油を、別々の通
路34,35;36,37に供給することにより
それぞれを別個のポンプとして利用している。
タ12の軸対称位置に形成される一対のポンプ室
30,31のそれぞれには、第1図および第3図
に示すように、対をなすポンプ吸込側通路32,
33に連通する吸込ポート32a,33aが開口
し、かつそのロータ12の回転方向には、所定間
隔おいてそれぞれ第1および第2のポンプ吐出側
通路34,35;36,37に連通する吐出ポー
ト34a,35a;36a,37aが各ポンプ室
30,31に対をなして開口されている。このと
き、各ポンプ室30,31に対をなして開口する
吸込ポート32a,33a、第1吐出ポート34
a,35a、第2吐出ポート36a,37aはそ
れぞれロータ12の軸心を中心として点対称位置
に設けられている。そして、それぞれ対をなす第
1吐出ポート34a,35aと第2吐出ポート3
6a,37aとから吐出される圧油を、別々の通
路34,35;36,37に供給することにより
それぞれを別個のポンプとして利用している。
すなわち、1組のポンプカートリツジ14を2
台のポンプとして利用するために、ロータ12の
軸対称位置に形成される各ポンプ室30,31の
吐出領域を2分割し、それぞれ対をなす部分を組
合わせることによつて、バランスのよいポンプ作
用を行なわせることが可能となる。そして、この
ようなバランス型の2段式ポンプによれば、一方
の吐出ポートがタンク側に短絡され、無負荷状態
になつたときにでも、ロータ12側にバランスよ
く荷重が加わり、ポンプ可動部が片寄つて摩耗す
るといつた問題がなく、耐久性および動作上の信
頼性に優れ、しかも騒音などの発生源となること
がない。
台のポンプとして利用するために、ロータ12の
軸対称位置に形成される各ポンプ室30,31の
吐出領域を2分割し、それぞれ対をなす部分を組
合わせることによつて、バランスのよいポンプ作
用を行なわせることが可能となる。そして、この
ようなバランス型の2段式ポンプによれば、一方
の吐出ポートがタンク側に短絡され、無負荷状態
になつたときにでも、ロータ12側にバランスよ
く荷重が加わり、ポンプ可動部が片寄つて摩耗す
るといつた問題がなく、耐久性および動作上の信
頼性に優れ、しかも騒音などの発生源となること
がない。
さて、本発明によれば、上述したポンプカート
リツジ14内の各ポンプ室30,31にタンク側
からの圧油を導びくポンプ吸込側通路32,33
と、ポンプ作用により吐出される2方向への圧油
を供給する第1および第2のポンプ吐出側通路3
4,35;36,37とを、その圧油の流れを制
御する制御部となる流量制御弁および圧力感知式
の流路切換弁として機能する一対のスプールバル
ブ40,41との位置関係を考慮したうえで、こ
れら両バルブ40,41と共に前記フロントボデ
イ15およびリアボデイ16内に巧みに配設し、
簡単でかつ加工等の容易な構成によりポンプ全体
の小型、軽量かつ低コスト化を図つたところに特
徴を有している。
リツジ14内の各ポンプ室30,31にタンク側
からの圧油を導びくポンプ吸込側通路32,33
と、ポンプ作用により吐出される2方向への圧油
を供給する第1および第2のポンプ吐出側通路3
4,35;36,37とを、その圧油の流れを制
御する制御部となる流量制御弁および圧力感知式
の流路切換弁として機能する一対のスプールバル
ブ40,41との位置関係を考慮したうえで、こ
れら両バルブ40,41と共に前記フロントボデ
イ15およびリアボデイ16内に巧みに配設し、
簡単でかつ加工等の容易な構成によりポンプ全体
の小型、軽量かつ低コスト化を図つたところに特
徴を有している。
これを詳述すると、前記ポンプカートリツジ1
4の前端側に圧接して配設されるフロントボデイ
15には、第1図および第2図に示すように、前
記ロータ12の回転軸20と略直交する方向に平
行してかつこの回転軸20を挾むように対向する
一対のバルブ孔40a,41aが形成されてい
る。そして、フロントボデイ15の一側に並んで
開口する前記一対のバルブ孔40a,41aの開
口部は、第2図に示すように、密栓ボルト40
b,41bにより液密性をもつて閉塞されてい
る。
4の前端側に圧接して配設されるフロントボデイ
15には、第1図および第2図に示すように、前
記ロータ12の回転軸20と略直交する方向に平
行してかつこの回転軸20を挾むように対向する
一対のバルブ孔40a,41aが形成されてい
る。そして、フロントボデイ15の一側に並んで
開口する前記一対のバルブ孔40a,41aの開
口部は、第2図に示すように、密栓ボルト40
b,41bにより液密性をもつて閉塞されてい
る。
また、これら第1および第2のバルブ孔40
a,41aの軸線方向略中央部には、第1図ない
し第3図に示すように、前記ポンプ室30,31
からの圧油を導びく第2のポンプ吐出側通路3
6,37がそれぞれ開口されているとともに、こ
れら第2のポンプ吐出側通路36,37は、リア
ボデイ16側で第2の吐出ポート36a,37a
と対向してポンプ室30,31に開口する通路溝
42,43およびこれら通路溝42,43を連通
させる通路孔44により接続されている。ここ
で、前記第2の吐出ポート36a,37aと通路
溝42,43とは、第1図および第3図に示すよ
うに、それぞれカムリング13に穿設された複数
の通路孔45により連通されており、これにより
両ポンプ室30,31から吐出される圧油を充分
な流路面積をもつて第2のポンプ吐出側通路3
6,37に合流して供給し得るように構成されて
いる。さらに、第1図中符号44aはリアボデイ
16の外側から機械加工ににより穿設された通路
孔44の開口端を閉塞するボールであるが、この
通路孔44を前記通路溝42,43と共に中子に
より形成すれば不用であることは言うまでもな
い。
a,41aの軸線方向略中央部には、第1図ない
し第3図に示すように、前記ポンプ室30,31
からの圧油を導びく第2のポンプ吐出側通路3
6,37がそれぞれ開口されているとともに、こ
れら第2のポンプ吐出側通路36,37は、リア
ボデイ16側で第2の吐出ポート36a,37a
と対向してポンプ室30,31に開口する通路溝
42,43およびこれら通路溝42,43を連通
させる通路孔44により接続されている。ここ
で、前記第2の吐出ポート36a,37aと通路
溝42,43とは、第1図および第3図に示すよ
うに、それぞれカムリング13に穿設された複数
の通路孔45により連通されており、これにより
両ポンプ室30,31から吐出される圧油を充分
な流路面積をもつて第2のポンプ吐出側通路3
6,37に合流して供給し得るように構成されて
いる。さらに、第1図中符号44aはリアボデイ
16の外側から機械加工ににより穿設された通路
孔44の開口端を閉塞するボールであるが、この
通路孔44を前記通路溝42,43と共に中子に
より形成すれば不用であることは言うまでもな
い。
また、前記ポンプ室30,31に開口する第1
の吐出ポート34a,35aは、上述した第2の
吐出ポート36a,37aを接続する通路溝4
2,,43および通路孔44と略同一構成を有す
るリアボデイ16内に設けられた連通路46(第
1図にその一部が示されている)およびカムリン
グ13の通路孔47により接続され、ポンプ室3
0,31からの圧油を合流させて第1のポンプ吐
出側通路34,35側に供給するように構成され
ている。そして、一方の第1ポンプ吐出側通路3
4は、第2図に示すように、フロントボデイ15
内で中子により形成された通路溝48の一端に接
続され、かつこの通路溝48の他端は前記第1の
バルブ孔40a内でその軸線方向中央よりも底部
側にずれた部分に開口するように構成されてい
る。また、他方の第1ポンプ吐出側通路35は、
フロントボデイ15内で第1および第2のバルブ
孔40a,41aをその開口端側で連通するよう
に穿設された通路孔49の途中に接続されてい
る。なお、第2図において、前記通路溝48と第
1のバルブ孔40aとの間を接続する小孔部分
は、流体機器への供給流量を検出し後述する流量
制御弁となるスプールバルブ40を作動させるた
めのオリフイス50で、さらに第1のバルブ孔4
0aにおいてこのオリフイス50よりもわずかに
低部側にずれた部分には、フロントボデイ15上
部に開口する吐出口51が接続されている。ま
た、図中49aは通路孔49の開口端を密閉する
ボールである。
の吐出ポート34a,35aは、上述した第2の
吐出ポート36a,37aを接続する通路溝4
2,,43および通路孔44と略同一構成を有す
るリアボデイ16内に設けられた連通路46(第
1図にその一部が示されている)およびカムリン
グ13の通路孔47により接続され、ポンプ室3
0,31からの圧油を合流させて第1のポンプ吐
出側通路34,35側に供給するように構成され
ている。そして、一方の第1ポンプ吐出側通路3
4は、第2図に示すように、フロントボデイ15
内で中子により形成された通路溝48の一端に接
続され、かつこの通路溝48の他端は前記第1の
バルブ孔40a内でその軸線方向中央よりも底部
側にずれた部分に開口するように構成されてい
る。また、他方の第1ポンプ吐出側通路35は、
フロントボデイ15内で第1および第2のバルブ
孔40a,41aをその開口端側で連通するよう
に穿設された通路孔49の途中に接続されてい
る。なお、第2図において、前記通路溝48と第
1のバルブ孔40aとの間を接続する小孔部分
は、流体機器への供給流量を検出し後述する流量
制御弁となるスプールバルブ40を作動させるた
めのオリフイス50で、さらに第1のバルブ孔4
0aにおいてこのオリフイス50よりもわずかに
低部側にずれた部分には、フロントボデイ15上
部に開口する吐出口51が接続されている。ま
た、図中49aは通路孔49の開口端を密閉する
ボールである。
一方、前記吸込ポート32a,33aに接続さ
れるポンプ吸込側通路32,33の他端は、第2
のバルブ孔41aの底部側の部分と第1のバルブ
孔40aの開口端側で前記通路孔49よりも中央
寄りの部分とに接続されて開口するとともに、こ
れらポンプ吸込側通路32,33はフロントボデ
イ15内でバルブ孔40a,41aとポンプカー
トリツジ14側への接合端面との間に形成された
接続通路52によつて連通され、かつこの接続通
路52にはフロントボデイ15上部に設けられた
吸込口53が接続されている。ここで、前記接続
通路52は、フロントボデイ15内で軸孔23の
周囲に形成された環状部52aとこの環状部52
aから前記ポンプ吸込側通路32,33側に延設
された延設部52b,52cとからなり、中子に
よりボデイ内に形成されている。また、本実施例
によれば、第1のバルブ孔40aに接続されるポ
ンプ吸込側通路33の開口54を、機械加工によ
る小孔54aと略L字状を呈する鋳抜孔54bと
によつて形成しているが、これは流量制御弁とし
てのスプールバルブ40の作動精度を向上させる
とともに、ポンプ吸込側に還流される戻り油の通
路面積を確保するためである。
れるポンプ吸込側通路32,33の他端は、第2
のバルブ孔41aの底部側の部分と第1のバルブ
孔40aの開口端側で前記通路孔49よりも中央
寄りの部分とに接続されて開口するとともに、こ
れらポンプ吸込側通路32,33はフロントボデ
イ15内でバルブ孔40a,41aとポンプカー
トリツジ14側への接合端面との間に形成された
接続通路52によつて連通され、かつこの接続通
路52にはフロントボデイ15上部に設けられた
吸込口53が接続されている。ここで、前記接続
通路52は、フロントボデイ15内で軸孔23の
周囲に形成された環状部52aとこの環状部52
aから前記ポンプ吸込側通路32,33側に延設
された延設部52b,52cとからなり、中子に
よりボデイ内に形成されている。また、本実施例
によれば、第1のバルブ孔40aに接続されるポ
ンプ吸込側通路33の開口54を、機械加工によ
る小孔54aと略L字状を呈する鋳抜孔54bと
によつて形成しているが、これは流量制御弁とし
てのスプールバルブ40の作動精度を向上させる
とともに、ポンプ吸込側に還流される戻り油の通
路面積を確保するためである。
そして、このような構成において、前記バルブ
孔40a,41a内には、それぞれ流量制御弁お
よび流路切換弁として作動する第1および第2の
スプールバルブ40,41を構成する各スプール
60,61が組込まれている。
孔40a,41a内には、それぞれ流量制御弁お
よび流路切換弁として作動する第1および第2の
スプールバルブ40,41を構成する各スプール
60,61が組込まれている。
すなわち、第2のバルブ孔41a内に組込まれ
るスプール61は、このバルブ孔41aの底部側
に組込まれた一対のスプリング62a,62bに
より常時は開口端側に位置している。そして、こ
の状態においては、スプール61の底部側に突設
されたロツド部61a周囲の環状空間により第2
のポンプ吐出側通路37とポンプ吸込側通路32
とが連通し、これにより第2のポンプ吐出側通路
37からの圧油はポンプ吸込側に還流する。ま
た、このスプール61の開口端側の端部には逆止
弁63が配設され、この逆止弁63はスプール6
1が底部側に移動したときに貫通孔61bおよび
その外周の環状溝61cを介して前記第2のポン
プ吐出側通路37に接続される。勿論、この作動
時には、スプール61のランド部61dにより第
2のポンプ吐出側通路37とポンプ吸込側通路3
2との間は切離される。そして、逆止弁63は第
2のポンプ吐出側通路37からの圧油により開放
され、圧油をバルブ孔41aの開口端側に開口す
る通路孔49および第1のポンプ吐出側通路35
を介して他方の第1ポンプ吐出側通路34と連通
する連通路46中に導びいてこれら第1のポンプ
吐出側通路34,35内の吐出圧油と合流させる
役割を果たす。なお、上述した構成を有する第2
のスプールバルブ41では、スプール61の開口
側端部に形成される高圧室64には通路孔49を
介して第1のポンプ吐出側通路34,35側の油
圧が、また底部側の低圧室65にはポンプ吸込側
通路32を介して吸込側の油圧が導びかれてい
る。そして、前記スプール61は前記第1のポン
プ吐出側通路34,35、連通路46、およびオ
リフイス50を有する通路溝48等によつて構成
されるメイン供給通路内の流体圧が流体機器側の
負荷の増加により上昇したときにのみこれを感知
して作動して流路の切換えを行なう圧力感知式の
流路切換弁を構成する。
るスプール61は、このバルブ孔41aの底部側
に組込まれた一対のスプリング62a,62bに
より常時は開口端側に位置している。そして、こ
の状態においては、スプール61の底部側に突設
されたロツド部61a周囲の環状空間により第2
のポンプ吐出側通路37とポンプ吸込側通路32
とが連通し、これにより第2のポンプ吐出側通路
37からの圧油はポンプ吸込側に還流する。ま
た、このスプール61の開口端側の端部には逆止
弁63が配設され、この逆止弁63はスプール6
1が底部側に移動したときに貫通孔61bおよび
その外周の環状溝61cを介して前記第2のポン
プ吐出側通路37に接続される。勿論、この作動
時には、スプール61のランド部61dにより第
2のポンプ吐出側通路37とポンプ吸込側通路3
2との間は切離される。そして、逆止弁63は第
2のポンプ吐出側通路37からの圧油により開放
され、圧油をバルブ孔41aの開口端側に開口す
る通路孔49および第1のポンプ吐出側通路35
を介して他方の第1ポンプ吐出側通路34と連通
する連通路46中に導びいてこれら第1のポンプ
吐出側通路34,35内の吐出圧油と合流させる
役割を果たす。なお、上述した構成を有する第2
のスプールバルブ41では、スプール61の開口
側端部に形成される高圧室64には通路孔49を
介して第1のポンプ吐出側通路34,35側の油
圧が、また底部側の低圧室65にはポンプ吸込側
通路32を介して吸込側の油圧が導びかれてい
る。そして、前記スプール61は前記第1のポン
プ吐出側通路34,35、連通路46、およびオ
リフイス50を有する通路溝48等によつて構成
されるメイン供給通路内の流体圧が流体機器側の
負荷の増加により上昇したときにのみこれを感知
して作動して流路の切換えを行なう圧力感知式の
流路切換弁を構成する。
ここで、スプール61をバルブ孔41aの開口
端側に付勢するために、大、小2種類のスプリン
グ62a,62bを用いた理由は、このスプール
61の作動時において第2のポンプ吐出側通路3
7からの圧油がメイン供給通路側に急激に合流し
て過大な圧力上昇を招くことによる不具合を緩衝
するためであり、上述した大、小スプリング62
a,62bによるスプール61に対する付勢力は
非線形特性を描き、スプール61の動きを緩らげ
る役割を果たす。また、スプール61の底部側に
形成された環状溝61eも同様の役割を果たすも
のである。
端側に付勢するために、大、小2種類のスプリン
グ62a,62bを用いた理由は、このスプール
61の作動時において第2のポンプ吐出側通路3
7からの圧油がメイン供給通路側に急激に合流し
て過大な圧力上昇を招くことによる不具合を緩衝
するためであり、上述した大、小スプリング62
a,62bによるスプール61に対する付勢力は
非線形特性を描き、スプール61の動きを緩らげ
る役割を果たす。また、スプール61の底部側に
形成された環状溝61eも同様の役割を果たすも
のである。
一方、前記第1のバルブ孔40a内に組込まれ
るスプール60は、従来周知の流量制御弁を構成
しているが、この場合、その軸線方向中央に第2
のポンプ吐出側通路36が開口していることによ
り流路切換弁としても作用する。すなわち、スプ
ール60によつてバルブ孔40aの開口端側に形
成される高圧室66内には第1のポンプ吐出側通
路35側すなわち流量検出用オリフイス50の上
流側の油圧が通路孔49を介して導入されてお
り、一方スプール60後端側の低圧室67側に形
成される段付環状溝68には前記第1のポンプ吐
出側通路34と連通する通路溝48を介して前記
オリフイス50の下流側の油圧が導びかれてい
る。そして、このスプール60は低圧室67内に
配設されたスプリング69により常時はバルブ孔
40a開口端側に位置し、このときにはその中央
部外周に設けられた環状溝60aが前記吸入口5
3に連続するポンプ吸込側通路33の開口54に
対向し、第1のポンプ吐出側通路34,35とポ
ンプ吸込側通路33間は切離されている。また、
このとき、このスプール60のランド部60bに
より前記第2のポンプ吐出側通路36の開口端は
閉塞されている。一方、第1のポンプ吐出側通路
34,35内にポンプ室30,31から送り出さ
れる圧油の流量が増大し、所定量以上になると、
オリフイス50の上、下流側で生じる差圧により
前記スプール60がバルブ孔40a内で移動し、
第1のポンプ吐出側通路35とポンプ吸込側通路
33とを適宜接続し、所定量以上の圧油をポンプ
吸込側に還流させる。
るスプール60は、従来周知の流量制御弁を構成
しているが、この場合、その軸線方向中央に第2
のポンプ吐出側通路36が開口していることによ
り流路切換弁としても作用する。すなわち、スプ
ール60によつてバルブ孔40aの開口端側に形
成される高圧室66内には第1のポンプ吐出側通
路35側すなわち流量検出用オリフイス50の上
流側の油圧が通路孔49を介して導入されてお
り、一方スプール60後端側の低圧室67側に形
成される段付環状溝68には前記第1のポンプ吐
出側通路34と連通する通路溝48を介して前記
オリフイス50の下流側の油圧が導びかれてい
る。そして、このスプール60は低圧室67内に
配設されたスプリング69により常時はバルブ孔
40a開口端側に位置し、このときにはその中央
部外周に設けられた環状溝60aが前記吸入口5
3に連続するポンプ吸込側通路33の開口54に
対向し、第1のポンプ吐出側通路34,35とポ
ンプ吸込側通路33間は切離されている。また、
このとき、このスプール60のランド部60bに
より前記第2のポンプ吐出側通路36の開口端は
閉塞されている。一方、第1のポンプ吐出側通路
34,35内にポンプ室30,31から送り出さ
れる圧油の流量が増大し、所定量以上になると、
オリフイス50の上、下流側で生じる差圧により
前記スプール60がバルブ孔40a内で移動し、
第1のポンプ吐出側通路35とポンプ吸込側通路
33とを適宜接続し、所定量以上の圧油をポンプ
吸込側に還流させる。
なお、第2図中67aはスプール60の発振防
止用のオリフイスで、またスプール60内には周
知のリリーフバルブ60cが付設されている。
止用のオリフイスで、またスプール60内には周
知のリリーフバルブ60cが付設されている。
また、前記オリフイス50が開口するスプール
60の環状溝68を段付きとしたのは、このスプ
ール60の作動により環状溝大径部68aにてオ
リフイス50を可変絞りとし、吐出口51からの
圧油の供給量を順次減少させ、いわゆるドルーピ
ング作用を行なわせるためである。このようなド
ルーピング作用は自動車の高速走行時においてハ
ンドルに剛性を持たせ、走行安定性を高めるうえ
で効果を発揮し得るものである。
60の環状溝68を段付きとしたのは、このスプ
ール60の作動により環状溝大径部68aにてオ
リフイス50を可変絞りとし、吐出口51からの
圧油の供給量を順次減少させ、いわゆるドルーピ
ング作用を行なわせるためである。このようなド
ルーピング作用は自動車の高速走行時においてハ
ンドルに剛性を持たせ、走行安定性を高めるうえ
で効果を発揮し得るものである。
そして、このように構成された制御部を備えた
オイルポンプ10の動作を、第5図a,b,c,
dに示す概略構成図を用いて以下に説明する。な
お、図中P1は第1のポンプ吐出側通路34,3
5による第1のポンプ、P2は同じく第2のポン
プ吐出側通路36,37による第2のポンプ、T
はポンプ吸込側通路32,33に連通するタン
ク、PSは被流体機器としての動力舵取装置を示
し、またそれ以外の構成部分については第1図な
いし第4図に示した構成に相当する部分と同一番
号を付している。
オイルポンプ10の動作を、第5図a,b,c,
dに示す概略構成図を用いて以下に説明する。な
お、図中P1は第1のポンプ吐出側通路34,3
5による第1のポンプ、P2は同じく第2のポン
プ吐出側通路36,37による第2のポンプ、T
はポンプ吸込側通路32,33に連通するタン
ク、PSは被流体機器としての動力舵取装置を示
し、またそれ以外の構成部分については第1図な
いし第4図に示した構成に相当する部分と同一番
号を付している。
まず、第5図aはエンジンの回転数が低速であ
つてしかも動力舵取装置PSが非作動状態、すな
わち動力舵取装置PSに負荷が加わらず第1のポ
ンプP1からのメイン供給通路(第1のポンプ吐
出側通路34,35、連通路46、通路孔47、
オリフイス50を有する通路溝48、および吐出
口51によつて構成されている)中の流体圧が低
圧である場合を示している。この状態では、第1
および第2のスプールバルブ40,41は共に非
作動状態を保ち、その結果第1のポンプP1から
の圧油は前記メイン通路を通り動力舵取装置PS
に供給されるが、第2のポンプP2は第2のポン
プ吐出側通路37、ポンプ吸込側通路32を介し
てタンクTに接続され、圧油は第2のポンプP2、
タンクTを循環し、無負荷状態を保たれている。
これは、圧油の供給量が小さくとも動力舵取装置
PSには何ら影響しないためである。そして、こ
の状態における流量特性は第6図中実線aで示さ
れ、またこれによる消費馬力は第7図中実線aで
示され従来(同図中bで示す破線参照)の約半分
以下でよい。
つてしかも動力舵取装置PSが非作動状態、すな
わち動力舵取装置PSに負荷が加わらず第1のポ
ンプP1からのメイン供給通路(第1のポンプ吐
出側通路34,35、連通路46、通路孔47、
オリフイス50を有する通路溝48、および吐出
口51によつて構成されている)中の流体圧が低
圧である場合を示している。この状態では、第1
および第2のスプールバルブ40,41は共に非
作動状態を保ち、その結果第1のポンプP1から
の圧油は前記メイン通路を通り動力舵取装置PS
に供給されるが、第2のポンプP2は第2のポン
プ吐出側通路37、ポンプ吸込側通路32を介し
てタンクTに接続され、圧油は第2のポンプP2、
タンクTを循環し、無負荷状態を保たれている。
これは、圧油の供給量が小さくとも動力舵取装置
PSには何ら影響しないためである。そして、こ
の状態における流量特性は第6図中実線aで示さ
れ、またこれによる消費馬力は第7図中実線aで
示され従来(同図中bで示す破線参照)の約半分
以下でよい。
なお、第6図中P1は第1のポンプP1の吐出量、
P2は第2のポンプP2の吐出量、P1+P2はその合
計吐出量とポンプ回転数との関係を示す直線であ
る。
P2は第2のポンプP2の吐出量、P1+P2はその合
計吐出量とポンプ回転数との関係を示す直線であ
る。
また、第7図中P1は第1のポンプP1の消費馬
力、P2は第2のポンプP2の消費馬力、P1+P2は
その合計消費馬力とポンプ回転数との関係を示す
直線である。
力、P2は第2のポンプP2の消費馬力、P1+P2は
その合計消費馬力とポンプ回転数との関係を示す
直線である。
一方、第5図aに示す低速、低圧状態から動力
舵取装置PSの作動により負荷が増加し、低速、
高圧状態となると、第5図bで示すように、第2
のスプールバルブ41が作動して第2のポンプ
P2,タンクT間を切離し、第2のポンプP2を逆
止弁63を介して前記メイン通路に接続する。し
たがつて、第2のポンプP2からの圧油はメイン
通路内で第1のポンプP1からの圧油と合流し、
動力舵取装置PSに供給され、必要な舵取操作補
助力を生じさせ、作動上は何ら支障ない。この負
荷が大きいときの流量特性を第6図中実線bで示
し、また消費馬力は第7図に示すように実線cと
なりこれは従来(同図中dで示す破線参照)と同
一である。勿論、この状態では消費馬力を低減す
ることはできない。
舵取装置PSの作動により負荷が増加し、低速、
高圧状態となると、第5図bで示すように、第2
のスプールバルブ41が作動して第2のポンプ
P2,タンクT間を切離し、第2のポンプP2を逆
止弁63を介して前記メイン通路に接続する。し
たがつて、第2のポンプP2からの圧油はメイン
通路内で第1のポンプP1からの圧油と合流し、
動力舵取装置PSに供給され、必要な舵取操作補
助力を生じさせ、作動上は何ら支障ない。この負
荷が大きいときの流量特性を第6図中実線bで示
し、また消費馬力は第7図に示すように実線cと
なりこれは従来(同図中dで示す破線参照)と同
一である。勿論、この状態では消費馬力を低減す
ることはできない。
また、ポンプ吐出量が回転数に伴なつて所定量
以上に増加し、しかも動力舵取装置PSが非作動
である高速、低圧状態では、第5図cに示される
ように、第1のスプールバルブ40が作動してメ
イン通路中を流れる第1のポンプP1からの圧油
の一部をタンクT側に逃がし、動力舵取装置PS
への供給量を一定に制御し、さらにオリフイス5
0を絞る段付き環状溝68の大径部68aによる
ドルーピング作用により供給量を減少させ、さら
に所定位置において一定量に維持する。このと
き、第2のスプールバルブ41は非作動状態であ
り、第2のポンプP2からの圧油は第2のポンプ
吐出側通路37およびポンプ吸込側通路32を経
てタンクTに戻る。勿論、その一部は他方の第2
のポンプ吐出側通路36と第1のスプールバルブ
40を介して連通するポンプ吸込側通路33を経
てタンクTに戻る。この状態での流量特性は第6
図において実線aと折点X,Yで連続する実線c
およびdで示され、また消費馬力は第7図中実線
aで示すように充分に小さい。
以上に増加し、しかも動力舵取装置PSが非作動
である高速、低圧状態では、第5図cに示される
ように、第1のスプールバルブ40が作動してメ
イン通路中を流れる第1のポンプP1からの圧油
の一部をタンクT側に逃がし、動力舵取装置PS
への供給量を一定に制御し、さらにオリフイス5
0を絞る段付き環状溝68の大径部68aによる
ドルーピング作用により供給量を減少させ、さら
に所定位置において一定量に維持する。このと
き、第2のスプールバルブ41は非作動状態であ
り、第2のポンプP2からの圧油は第2のポンプ
吐出側通路37およびポンプ吸込側通路32を経
てタンクTに戻る。勿論、その一部は他方の第2
のポンプ吐出側通路36と第1のスプールバルブ
40を介して連通するポンプ吸込側通路33を経
てタンクTに戻る。この状態での流量特性は第6
図において実線aと折点X,Yで連続する実線c
およびdで示され、また消費馬力は第7図中実線
aで示すように充分に小さい。
さらに、この高速回転時において、動力舵取装
置PSが作動し、高圧状態となると、第5図dに
示すように、第1のスプールバルブ40も第2の
スプールバルブ41と共に作動状態となり、その
結果第2のポンプP2は前述したように第2のポ
ンプ吐出側通路36および第1のスプールバルブ
40側の環状溝60aを経てポンプ吸込側通路3
3に接続され、タンクT側に連通する。したがつ
て、この第2のポンプP2からの圧油は逆止弁6
3を開放することなくタンクT側に戻り、一方、
前記メイン通路中の第1のポンプP1からの圧油
の一部もこの第1のスプールバルブ40によりタ
ンクT側に戻り、その結果動力舵取装置PSへは
一定量の圧油が供給される。このときの流量特性
は第6図中実線eで示され、また消費馬力は第7
図中実線cに連続する実線eで示され、これは従
来(同図中破線d)よりも約半分でよい。
置PSが作動し、高圧状態となると、第5図dに
示すように、第1のスプールバルブ40も第2の
スプールバルブ41と共に作動状態となり、その
結果第2のポンプP2は前述したように第2のポ
ンプ吐出側通路36および第1のスプールバルブ
40側の環状溝60aを経てポンプ吸込側通路3
3に接続され、タンクT側に連通する。したがつ
て、この第2のポンプP2からの圧油は逆止弁6
3を開放することなくタンクT側に戻り、一方、
前記メイン通路中の第1のポンプP1からの圧油
の一部もこの第1のスプールバルブ40によりタ
ンクT側に戻り、その結果動力舵取装置PSへは
一定量の圧油が供給される。このときの流量特性
は第6図中実線eで示され、また消費馬力は第7
図中実線cに連続する実線eで示され、これは従
来(同図中破線d)よりも約半分でよい。
そして、上述した本実施例装置における省エネ
ルギ効果は、第8図に示す消費馬力とポンプ吐出
圧力との関係線図からも明らかとなる。
ルギ効果は、第8図に示す消費馬力とポンプ吐出
圧力との関係線図からも明らかとなる。
まず、ポンプ回転数が低速回転域である場合、
実線aで示されるように、無負荷状態では従来
(同図中破線b参照)よりも約半分の消費馬力で
よく、負荷が増大すると同一となる。
実線aで示されるように、無負荷状態では従来
(同図中破線b参照)よりも約半分の消費馬力で
よく、負荷が増大すると同一となる。
また、高速回転域では、実線cで示すように、
従来(同図中破線d参照)の約半分の消費馬力で
よい。これは高速時には負荷の大小にかかわりな
く第1のポンプP1のみが動力舵取装置PSへの油
圧供給に関与し、第2のポンプP2は無関係であ
るためである。
従来(同図中破線d参照)の約半分の消費馬力で
よい。これは高速時には負荷の大小にかかわりな
く第1のポンプP1のみが動力舵取装置PSへの油
圧供給に関与し、第2のポンプP2は無関係であ
るためである。
そして、上述したように構成されているオイル
ポンプ10では、流量制御弁および流路切換弁と
して作動する一対のスプールバルブ40,41が
ポンプボデイを構成するフロントボデイ15内で
ロータ12の回転軸を挾んでその軸線方向と略直
交する方向に平行して穿設された2つのバルブ孔
40a,41aを用いて配設されており、さらに
これらのバルブ孔40a,41aとポンプカート
リツジ14内の一対のポンプ室30,31に開口
する吸込ポート32a,33aおよび第1、第2
の吐出ポート34a,35a;36a,37aと
を接続する通路、および流体の出、入口に連続す
る等がポンプボデイと一体に形成される鋳抜孔が
簡単な穴加工により形成される穿設孔により構成
されているため、全体が簡単かつコンパクトなポ
ンプ構成とされ、その小型、軽量化を達成するこ
とができ、さらにその製造、組立てが容易で、製
造コストが安価であるといつた利点もある。
ポンプ10では、流量制御弁および流路切換弁と
して作動する一対のスプールバルブ40,41が
ポンプボデイを構成するフロントボデイ15内で
ロータ12の回転軸を挾んでその軸線方向と略直
交する方向に平行して穿設された2つのバルブ孔
40a,41aを用いて配設されており、さらに
これらのバルブ孔40a,41aとポンプカート
リツジ14内の一対のポンプ室30,31に開口
する吸込ポート32a,33aおよび第1、第2
の吐出ポート34a,35a;36a,37aと
を接続する通路、および流体の出、入口に連続す
る等がポンプボデイと一体に形成される鋳抜孔が
簡単な穴加工により形成される穿設孔により構成
されているため、全体が簡単かつコンパクトなポ
ンプ構成とされ、その小型、軽量化を達成するこ
とができ、さらにその製造、組立てが容易で、製
造コストが安価であるといつた利点もある。
特に、本実施例で示すように、一対のスプール
バルブ40,41用のバルブ孔40a,41a
を、フロントボデイ15内でロータ12の回転軸
20を挾んで並設してなる構成では、ロータ12
の回転軸20を安定して支持するうえでその軸回
りに必要とされるデツトスペースを巧みに利用す
ることができ、ポンプ全体の小型、軽量化を図る
うえで効果を発揮し得るものである。さらに、本
実施例によれば、ポンプカートリツジ14内の一
対のポンプ室30,31に対しそれぞれ開口され
ている吸込ポート32a,33aおよび第1、第
2の吐出ポート34a,35a;36a,37a
をフロントボデイ15またはリアボデイ16に設
けた連通路によつて接続し、かつ前記各ポートか
ら延設されて前記2つのバルブ孔40a,41a
に開口しているポンプ吸込側通路32,33およ
び第1、第2のポンプ吐出側通路34,35;3
6,37をそれぞれ両ポンプ室30,31への、
または両ポンプ室30,31からの圧油の吸込、
吐出通路として兼用させるように構成しているた
め、全体の通路構成が簡素化し、ポンプの小型、
軽量かつ低コスト化を図るうえで効果的なもので
ある。
バルブ40,41用のバルブ孔40a,41a
を、フロントボデイ15内でロータ12の回転軸
20を挾んで並設してなる構成では、ロータ12
の回転軸20を安定して支持するうえでその軸回
りに必要とされるデツトスペースを巧みに利用す
ることができ、ポンプ全体の小型、軽量化を図る
うえで効果を発揮し得るものである。さらに、本
実施例によれば、ポンプカートリツジ14内の一
対のポンプ室30,31に対しそれぞれ開口され
ている吸込ポート32a,33aおよび第1、第
2の吐出ポート34a,35a;36a,37a
をフロントボデイ15またはリアボデイ16に設
けた連通路によつて接続し、かつ前記各ポートか
ら延設されて前記2つのバルブ孔40a,41a
に開口しているポンプ吸込側通路32,33およ
び第1、第2のポンプ吐出側通路34,35;3
6,37をそれぞれ両ポンプ室30,31への、
または両ポンプ室30,31からの圧油の吸込、
吐出通路として兼用させるように構成しているた
め、全体の通路構成が簡素化し、ポンプの小型、
軽量かつ低コスト化を図るうえで効果的なもので
ある。
また、本発明によれば、上述したようにして制
御される2台のポンプとして、ロータ12の外周
部に形成される一対のポンプ室30,31に対
し、それぞれ第1および第2のポンプ吐出側通路
34,35;36,37を利用しているため、ロ
ータ12などにアンバランスな荷重が加わること
がなく、ポンプ可動部の耐久性や動作上の信頼性
が損なわれることはないといつた利点がある。
御される2台のポンプとして、ロータ12の外周
部に形成される一対のポンプ室30,31に対
し、それぞれ第1および第2のポンプ吐出側通路
34,35;36,37を利用しているため、ロ
ータ12などにアンバランスな荷重が加わること
がなく、ポンプ可動部の耐久性や動作上の信頼性
が損なわれることはないといつた利点がある。
なお、上述した実施例では、一対をなすスプー
ルバルブ40,41のバルブ孔40a,41a
を、フロントボデイ15内でロータ12の回転軸
20と略直交する方向に並設し、これらバルブ孔
40a,41aにポンプカートリツジ14の各ポ
ンプ室30,31からのポンプ吸込側通路32,
33および第1、第2のポンプ吐出側通路34,
35;36,37を適宜接続するようにした場合
について説明したが、本発明はこれに限定され
ず、これら両弁がこれに類する位置関係に配設さ
れておればよく、またその他各通路等も適宜変更
することは自由である。
ルバルブ40,41のバルブ孔40a,41a
を、フロントボデイ15内でロータ12の回転軸
20と略直交する方向に並設し、これらバルブ孔
40a,41aにポンプカートリツジ14の各ポ
ンプ室30,31からのポンプ吸込側通路32,
33および第1、第2のポンプ吐出側通路34,
35;36,37を適宜接続するようにした場合
について説明したが、本発明はこれに限定され
ず、これら両弁がこれに類する位置関係に配設さ
れておればよく、またその他各通路等も適宜変更
することは自由である。
第9図ないし第11図は本発明の別の実施例を
示すものであつて、この実施例では、一対のスプ
ールバルブ40,41のバルブ孔40a,41a
を、リアボデイ16側でロータ12の回転軸20
を略直交する方向に並設した場合を示し、第1図
ないし第4図と同一部分あるいは相当する部分に
は同一番号を付している。これを簡単に説明する
と、この実施例のように、バルブ孔40a,41
aをリアボデイ16に設けた場合には、前述した
実施例のようにバルブ孔40a,41a間に回転
軸20が存在しないため、第2のポンプ吐出側通
路36,37を接続する連通路70を、リアボデ
イ16の上方からバルブ孔40a,41aの軸線
方向略中央を貫通するようにして穿設することが
できる。なお、70aは連通路70の開口端を密
栓するボール、71はこの連通路70と下側の第
2のポンプ吐出側通路37(本実施例では中子に
よる鋳抜孔)とを接続する通路孔である。
示すものであつて、この実施例では、一対のスプ
ールバルブ40,41のバルブ孔40a,41a
を、リアボデイ16側でロータ12の回転軸20
を略直交する方向に並設した場合を示し、第1図
ないし第4図と同一部分あるいは相当する部分に
は同一番号を付している。これを簡単に説明する
と、この実施例のように、バルブ孔40a,41
aをリアボデイ16に設けた場合には、前述した
実施例のようにバルブ孔40a,41a間に回転
軸20が存在しないため、第2のポンプ吐出側通
路36,37を接続する連通路70を、リアボデ
イ16の上方からバルブ孔40a,41aの軸線
方向略中央を貫通するようにして穿設することが
できる。なお、70aは連通路70の開口端を密
栓するボール、71はこの連通路70と下側の第
2のポンプ吐出側通路37(本実施例では中子に
よる鋳抜孔)とを接続する通路孔である。
また、ポンプ吸込側通路32,33を接続する
接続通路52も同様に、リアボデイ16のポンプ
カートリツジ14側に前記連通路70と位相をず
らした状態で中子により形成されるとともに、第
1のポンプ吐出側通路34,35を接続する連通
路72は、第11図に示すように、フロントボデ
イ15側で軸孔23を取り囲む環状溝72aとそ
の放射方向に延びた延設部72b,72cとによ
つて形成され、さらにこれらポンプ吸込側通路3
2,33と第1のポンプ吐出側通路34,35は
前述した実施例と同様な位置関係にて前記バルブ
孔40a,41aに適宜接続されている。
接続通路52も同様に、リアボデイ16のポンプ
カートリツジ14側に前記連通路70と位相をず
らした状態で中子により形成されるとともに、第
1のポンプ吐出側通路34,35を接続する連通
路72は、第11図に示すように、フロントボデ
イ15側で軸孔23を取り囲む環状溝72aとそ
の放射方向に延びた延設部72b,72cとによ
つて形成され、さらにこれらポンプ吸込側通路3
2,33と第1のポンプ吐出側通路34,35は
前述した実施例と同様な位置関係にて前記バルブ
孔40a,41aに適宜接続されている。
そして、それ以外の構成は前述した実施例と略
同一構成であり、またこれによる作用効果も同一
であることは容易に理解されよう。
同一構成であり、またこれによる作用効果も同一
であることは容易に理解されよう。
すなわち、本発明に係るオイルポンプ10によ
れば、流量制御弁および流路切換弁として機能す
る一対のスプールバルブ40,41を、フロント
ボデイ15またはリアボデイ16内でロータ12
の回転軸20と略直交する方向に並設するととも
に、これら各スプールバルブ40,41に対し、
ポンプカートリツジ14内の各ポンプ室30,3
1からポンプ吸込側通路32,33および第1、
第2のポンプ吐出側通路34,35;36,37
を各ボデイ15,16内に中子または機械加工に
より形成した通路にて適宜接続するように構成す
ることにより、各部の成形加工および組立作業を
簡単に行なえるようにするとともに、ポンプ全体
の小型、軽量かつ低コスト化を達成し得るように
したものである。
れば、流量制御弁および流路切換弁として機能す
る一対のスプールバルブ40,41を、フロント
ボデイ15またはリアボデイ16内でロータ12
の回転軸20と略直交する方向に並設するととも
に、これら各スプールバルブ40,41に対し、
ポンプカートリツジ14内の各ポンプ室30,3
1からポンプ吸込側通路32,33および第1、
第2のポンプ吐出側通路34,35;36,37
を各ボデイ15,16内に中子または機械加工に
より形成した通路にて適宜接続するように構成す
ることにより、各部の成形加工および組立作業を
簡単に行なえるようにするとともに、ポンプ全体
の小型、軽量かつ低コスト化を達成し得るように
したものである。
なお、本発明は上述した各実施例構造に限定さ
れるものではなく、各部の形状、構造等を必要に
応じて適宜変形、変更し得るものであることは勿
論である。たとえば、上述した実施例では、フロ
ントボデイ15とリアボデイ16にそれぞれ形成
された通路間を接続するために、ポンプカートリ
ツジ14のカムリング13に穿設した通路孔を利
用するようにしているが、このカムリング13の
外周と外部環状部材17に形成した通路溝とによ
り通路を形成するようにしてもよいことは明らか
であろう。また、これらカムリング13および外
部環状部材17は必ずしも別体に形成する必要は
なく、一体に形成してもよいものである。
れるものではなく、各部の形状、構造等を必要に
応じて適宜変形、変更し得るものであることは勿
論である。たとえば、上述した実施例では、フロ
ントボデイ15とリアボデイ16にそれぞれ形成
された通路間を接続するために、ポンプカートリ
ツジ14のカムリング13に穿設した通路孔を利
用するようにしているが、このカムリング13の
外周と外部環状部材17に形成した通路溝とによ
り通路を形成するようにしてもよいことは明らか
であろう。また、これらカムリング13および外
部環状部材17は必ずしも別体に形成する必要は
なく、一体に形成してもよいものである。
また、上述した実施例では、オイルポンプ10
を動力舵取装置に用いた場合について説明した
が、本発明はこれに限定されず、小型、軽量化が
要求されるこの種のオイルポンプであれば、各種
の油圧機器等に使用できることは言うまでもな
い。
を動力舵取装置に用いた場合について説明した
が、本発明はこれに限定されず、小型、軽量化が
要求されるこの種のオイルポンプであれば、各種
の油圧機器等に使用できることは言うまでもな
い。
さらに、本発明によれば、上述した簡単な構成
を有するオイルポンプにおけるポンプボデイに簡
単な穴加工を施こしたり、その要請に応じてスプ
ール形状を適宜変更することにより、全く作動条
件の異なる制御部を備えたオイルポンプとするこ
とも可能であり、汎用性に優れたオイルポンプ構
造と言うことができる。
を有するオイルポンプにおけるポンプボデイに簡
単な穴加工を施こしたり、その要請に応じてスプ
ール形状を適宜変更することにより、全く作動条
件の異なる制御部を備えたオイルポンプとするこ
とも可能であり、汎用性に優れたオイルポンプ構
造と言うことができる。
以上説明したように、本発明によれば、1組の
ポンプカートリツジ内に形成された一対のポンプ
室に対しそれぞれ対をなして開口する吸込側通路
と2種類の吐出側通路とをポンプボデイ内に形成
するとともに、このポンプボデイ内でその軸線方
向と略直交する方向に平行して流量制御弁および
圧力感知式の流路切換弁として機能する一対のス
プールバルブを配設し、かつこれら両バルブに前
記各通路を適宜接続するようにしたので、各部の
構成が簡素化し、その製造、組立て等が容易に行
なえるばかりでなく、ポンプ全体の小型、軽量化
を図り、しかも低コストで省エネタイプのオイル
ポンプを得ることができる。また、本発明に係る
オイルポンプでは、バランスタイプであるためポ
ンプ可動部の耐久性および動作上の信頼性が向上
するばかりでなく、各通路を効率よく配設してい
るため通路内での圧力損失を可能な限り低減して
省エネルギ化を図ることができ、さらにポンプボ
デイ内の各通路は中子による鋳抜孔と機械加工に
よる通路孔との組合わせにより形成しているた
め、各部の製造、加工性の面で優れているといつ
た種種優れた効果がある。特に、本発明によれ
ば、2つのバルブ孔が平行して配設されているた
め同一方向からの孔加工により簡単に行なえ、作
業性の面で優れ、さらに各バルブ孔とポンプカー
トリツジ側の各ポンプ室の吸込部、吐出部の位相
を合わせて連通路を形成すればよいため通路構成
も簡単で、加工性の面で優れているといつた利点
がある。
ポンプカートリツジ内に形成された一対のポンプ
室に対しそれぞれ対をなして開口する吸込側通路
と2種類の吐出側通路とをポンプボデイ内に形成
するとともに、このポンプボデイ内でその軸線方
向と略直交する方向に平行して流量制御弁および
圧力感知式の流路切換弁として機能する一対のス
プールバルブを配設し、かつこれら両バルブに前
記各通路を適宜接続するようにしたので、各部の
構成が簡素化し、その製造、組立て等が容易に行
なえるばかりでなく、ポンプ全体の小型、軽量化
を図り、しかも低コストで省エネタイプのオイル
ポンプを得ることができる。また、本発明に係る
オイルポンプでは、バランスタイプであるためポ
ンプ可動部の耐久性および動作上の信頼性が向上
するばかりでなく、各通路を効率よく配設してい
るため通路内での圧力損失を可能な限り低減して
省エネルギ化を図ることができ、さらにポンプボ
デイ内の各通路は中子による鋳抜孔と機械加工に
よる通路孔との組合わせにより形成しているた
め、各部の製造、加工性の面で優れているといつ
た種種優れた効果がある。特に、本発明によれ
ば、2つのバルブ孔が平行して配設されているた
め同一方向からの孔加工により簡単に行なえ、作
業性の面で優れ、さらに各バルブ孔とポンプカー
トリツジ側の各ポンプ室の吸込部、吐出部の位相
を合わせて連通路を形成すればよいため通路構成
も簡単で、加工性の面で優れているといつた利点
がある。
第1図は本発明に係るオイルポンプの一実施例
を示す縦断面図、第2図はその―線断面図、
第3図は同じく第1図の―線断面図、第4図
は全体の平面図、第5図aないしdは回転数、圧
力両感知式制御部の概略構成を示し、その作動状
態を説明するための図、第6図ないし第8図は流
量特性とポンプ回転数、消費馬力とポンプ回転
数、消費馬力とポンプ吐出圧力の関係を示す特性
図、第9図ないし第11図は本発明の別の実施例
を示す縦断面図およびその―線、XI―XI線断
面図である。 10……オイルポンプ、11……ベーン、12
……ロータ、13……カムリング、14……ポン
プカートリツジ、15……フロントボデイ、16
……リアボデイ、20……回転軸、30,31…
…一対のポンプ室、32,33……ポンプ吸込側
通路、34,35……第1のポンプ吐出側通路、
36,37……第2のポンプ吐出側通路、40,
41……一対のスプールバルブ、40a,41a
……バルブ孔、42,43……通路溝、44……
通路孔、45……通路孔、46……連通路、47
……通路孔、48……通路溝、49……通路孔、
50……オリフイス、51……吐出口、52……
接続通路、53……吸込口、54……組合せ開
口、60,61……スプール、63……逆止弁、
68……段付環状溝、70……連通路、71……
通路孔、72……連通路。
を示す縦断面図、第2図はその―線断面図、
第3図は同じく第1図の―線断面図、第4図
は全体の平面図、第5図aないしdは回転数、圧
力両感知式制御部の概略構成を示し、その作動状
態を説明するための図、第6図ないし第8図は流
量特性とポンプ回転数、消費馬力とポンプ回転
数、消費馬力とポンプ吐出圧力の関係を示す特性
図、第9図ないし第11図は本発明の別の実施例
を示す縦断面図およびその―線、XI―XI線断
面図である。 10……オイルポンプ、11……ベーン、12
……ロータ、13……カムリング、14……ポン
プカートリツジ、15……フロントボデイ、16
……リアボデイ、20……回転軸、30,31…
…一対のポンプ室、32,33……ポンプ吸込側
通路、34,35……第1のポンプ吐出側通路、
36,37……第2のポンプ吐出側通路、40,
41……一対のスプールバルブ、40a,41a
……バルブ孔、42,43……通路溝、44……
通路孔、45……通路孔、46……連通路、47
……通路孔、48……通路溝、49……通路孔、
50……オリフイス、51……吐出口、52……
接続通路、53……吸込口、54……組合せ開
口、60,61……スプール、63……逆止弁、
68……段付環状溝、70……連通路、71……
通路孔、72……連通路。
Claims (1)
- 1 カムリング内でロータの軸対称位置に形成さ
れた各ポンプ室に対しロータの回転方向に所定間
隔おいて開口するポンプ吸込側通路と第1および
第2のポンプ吐出側通路とをそれぞれ形成してな
るポンプボデイを備え、このポンプボデイ内には
前記ロータの回転軸と略直交する方向に平行して
2つのバルブ孔が形成されるとともに、その一方
のバルブ孔には前記第1のポンプ吐出側通路をポ
ンプ吸込側通路に選択的に接続する流量制御弁を
構成するスプールが、また他方のバルブ孔には前
記第2のポンプ吐出側通路を第1のポンプ吐出側
通路、ポンプ吸込側通路に選択的に接続する流路
切換弁を構成するスプールがそれぞれ配置されて
いることを特徴とするオイルポンプ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57205116A JPS5996492A (ja) | 1982-11-22 | 1982-11-22 | オイルポンプ |
US06/553,302 US4838767A (en) | 1982-11-22 | 1983-11-18 | Balanced vane type oil pumps |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57205116A JPS5996492A (ja) | 1982-11-22 | 1982-11-22 | オイルポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5996492A JPS5996492A (ja) | 1984-06-02 |
JPH0251078B2 true JPH0251078B2 (ja) | 1990-11-06 |
Family
ID=16501681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57205116A Granted JPS5996492A (ja) | 1982-11-22 | 1982-11-22 | オイルポンプ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4838767A (ja) |
JP (1) | JPS5996492A (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2840087B2 (ja) * | 1989-08-29 | 1998-12-24 | 株式会社ユニシアジェックス | 液体ポンプ |
JP2895169B2 (ja) * | 1990-06-11 | 1999-05-24 | 株式会社ユニシアジェックス | ベーンポンプ |
EP0522505A3 (en) * | 1991-07-09 | 1993-07-14 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Variable-displacement vane pump |
US5290155A (en) * | 1991-09-03 | 1994-03-01 | Deco-Grand, Inc. | Power steering pump with balanced porting |
US5267840A (en) * | 1991-09-03 | 1993-12-07 | Deco-Grand, Inc. | Power steering pump with balanced porting |
US5397219A (en) * | 1993-06-21 | 1995-03-14 | C. Cretors & Company | Integral liquid pump and drainback valve |
KR100243893B1 (ko) * | 1993-09-30 | 2000-03-02 | 다나까 도미오 | 기어펌프 |
US5797732A (en) * | 1993-12-28 | 1998-08-25 | Unisia Jecs Corporation | Variable capacity pump having a pressure responsive relief valve arrangement |
US5544496A (en) * | 1994-07-15 | 1996-08-13 | Delaware Capital Formation, Inc. | Refrigeration system and pump therefor |
US5683229A (en) * | 1994-07-15 | 1997-11-04 | Delaware Capital Formation, Inc. | Hermetically sealed pump for a refrigeration system |
JP3531769B2 (ja) * | 1994-08-25 | 2004-05-31 | アイシン精機株式会社 | オイルポンプ装置 |
US5975232A (en) * | 1996-01-18 | 1999-11-02 | Unisia Jecs Corporation | Power assisted steering apparatus for automotive vehicle |
US6186750B1 (en) | 1999-04-27 | 2001-02-13 | Borgwarner, Inc. | Oil pump control valve spool with pilot pressure relief valve |
JP4188770B2 (ja) * | 2003-07-29 | 2008-11-26 | 株式会社日立製作所 | パワーステアリング装置 |
DE102004013230A1 (de) * | 2004-03-18 | 2005-10-06 | Daimlerchrysler Ag | Flügelzellenpumpe |
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Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2887060A (en) * | 1953-06-22 | 1959-05-19 | American Brake Shoe Co | Variable volume pumping mechanism |
JPS5669491A (en) * | 1979-11-13 | 1981-06-10 | Kayaba Ind Co Ltd | Vane pump |
US4412789A (en) * | 1980-10-31 | 1983-11-01 | Jidosha Kiki Co., Ltd. | Oil pump unit |
JPS6020591B2 (ja) * | 1980-10-31 | 1985-05-22 | 自動車機器株式会社 | 圧力流体供給装置 |
-
1982
- 1982-11-22 JP JP57205116A patent/JPS5996492A/ja active Granted
-
1983
- 1983-11-18 US US06/553,302 patent/US4838767A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5996492A (ja) | 1984-06-02 |
US4838767A (en) | 1989-06-13 |
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