JPH0244421Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0244421Y2 JPH0244421Y2 JP10446187U JP10446187U JPH0244421Y2 JP H0244421 Y2 JPH0244421 Y2 JP H0244421Y2 JP 10446187 U JP10446187 U JP 10446187U JP 10446187 U JP10446187 U JP 10446187U JP H0244421 Y2 JPH0244421 Y2 JP H0244421Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- draining
- grommet
- lip
- annular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Insulating Bodies (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、パネル等の壁体に設けられた孔を貫
挿する電線と上記壁体との隙間を水密状に密封す
るグロメツトの水密効果を高める水切りリツプの
構造に関するものである。
挿する電線と上記壁体との隙間を水密状に密封す
るグロメツトの水密効果を高める水切りリツプの
構造に関するものである。
第5図に示すように、自動車等のケーブル1を
ダツシユパネル2に貫通して取付ける場合、電線
1とダツシユパネル2との隙間を密封するために
グロメツトが用いられるが、例えば実願昭61−
192423号に記載された従来のグロメツトは、第6
図に示すように、軟質のグロメツト本体Aと硬質
の樹脂製ロツク部材Bとによつて構成され、グロ
メツト本体Aは電線1を弾性的に挟持して密封す
る複数個のリツプ3を有するチユーブ4に環状基
板5が連設され、環状基板5の外周縁部に円筒状
の環状周壁6が連設される。
ダツシユパネル2に貫通して取付ける場合、電線
1とダツシユパネル2との隙間を密封するために
グロメツトが用いられるが、例えば実願昭61−
192423号に記載された従来のグロメツトは、第6
図に示すように、軟質のグロメツト本体Aと硬質
の樹脂製ロツク部材Bとによつて構成され、グロ
メツト本体Aは電線1を弾性的に挟持して密封す
る複数個のリツプ3を有するチユーブ4に環状基
板5が連設され、環状基板5の外周縁部に円筒状
の環状周壁6が連設される。
環状周壁6の端部には内側に向けて連設される
環状の保持部7と、外側に傾斜して広がる環状の
水切りリツプ8が設けられ、保持部7の先端から
屈曲して延設される内側リツプ9が設けられる。
環状の保持部7と、外側に傾斜して広がる環状の
水切りリツプ8が設けられ、保持部7の先端から
屈曲して延設される内側リツプ9が設けられる。
そして、環状基板5と、環状周壁6及保持部7
で構成される空間に樹脂製ロツク部材Bの基部1
0が嵌着され、基部10に連設される周壁11の
端部に係止部12が設けられる。
で構成される空間に樹脂製ロツク部材Bの基部1
0が嵌着され、基部10に連設される周壁11の
端部に係止部12が設けられる。
符号13は水切りリツプ8に設けられる水切り
リブで、第6図に示すように、パネル等の壁体2
に係止された樹脂製ロツク部材Bにグロメツト本
体Aを組み付けると、水切りリツプ8の先端、水
切りリブ13及び内側リツプ9の先端が弾性変形
を伴つて壁体2に密着し、壁体2を密封する構造
となつている。
リブで、第6図に示すように、パネル等の壁体2
に係止された樹脂製ロツク部材Bにグロメツト本
体Aを組み付けると、水切りリツプ8の先端、水
切りリブ13及び内側リツプ9の先端が弾性変形
を伴つて壁体2に密着し、壁体2を密封する構造
となつている。
壁体2になだらかな凹凸があつても、弾性を有
するグロメツト本体Aは壁体2を密封状態に保
つ。
するグロメツト本体Aは壁体2を密封状態に保
つ。
しかしながら、第7図イに示すように、壁体2
の表面に凸状の異物14が固着されている場合に
は、異物14によつて水切りリブ13がもち上げ
られて水切りリブ13と壁体2との間に隙間を生
ずると共に、水切りリブ13のもち上りに伴つて
水切りリツプ8の先端8aや浮き上り、水洩れを
生ずることがあつた。
の表面に凸状の異物14が固着されている場合に
は、異物14によつて水切りリブ13がもち上げ
られて水切りリブ13と壁体2との間に隙間を生
ずると共に、水切りリブ13のもち上りに伴つて
水切りリツプ8の先端8aや浮き上り、水洩れを
生ずることがあつた。
又、第7図ロに示すように、壁体2にグロメツ
トを組付けるときに、先端8aを内側に巻き込む
不具合を生じた場合に、水切りリブ13が浮き上
つて防水機能を失い、水洩れの原因となることが
あつた。
トを組付けるときに、先端8aを内側に巻き込む
不具合を生じた場合に、水切りリブ13が浮き上
つて防水機能を失い、水洩れの原因となることが
あつた。
本考案はかかる問題点に対してなされたもので
ある。
ある。
本考案は、パネル等の壁体を貫挿する電線と壁
体との隙間を密封するグロメツトにおいて、該グ
ロメツトの環状周壁の端部より上記壁体に向けて
傾斜して広がり先端が壁体に接触する環状の水切
りリツプを設け、該水切りリツプの上記壁体側の
面に先端から上記環状周壁の端部に向けて次第に
断面形状が大きくなる複数の水切りリブを周設す
る構造とした。
体との隙間を密封するグロメツトにおいて、該グ
ロメツトの環状周壁の端部より上記壁体に向けて
傾斜して広がり先端が壁体に接触する環状の水切
りリツプを設け、該水切りリツプの上記壁体側の
面に先端から上記環状周壁の端部に向けて次第に
断面形状が大きくなる複数の水切りリブを周設す
る構造とした。
従来の水切りリツプの先端は環状周壁の端部側
に較べて撓み易く、壁体或いは壁体の表面に固着
した異物に当つても容易に変形して密着すること
ができるが、環状周壁の端部側にはリツプ押圧力
が小さいために変形して密着する機能は失われ
る。
に較べて撓み易く、壁体或いは壁体の表面に固着
した異物に当つても容易に変形して密着すること
ができるが、環状周壁の端部側にはリツプ押圧力
が小さいために変形して密着する機能は失われ
る。
しかし、本考案では水切りリツプに複数の水切
りリブを設け、環状周壁の端部側に向つて水切り
リブの寸法を大きくすると、水切りリブ寸法が大
きい程水切りリブの押圧力が大きいため、水切り
リツプの撓み量の小さいところに寸法の大きい水
切りリブを設けることにより壁体に密着させるこ
とができる。
りリブを設け、環状周壁の端部側に向つて水切り
リブの寸法を大きくすると、水切りリブ寸法が大
きい程水切りリブの押圧力が大きいため、水切り
リツプの撓み量の小さいところに寸法の大きい水
切りリブを設けることにより壁体に密着させるこ
とができる。
かくして、水切りリツプに設ける複数の水切り
リブすべてに壁体密封機能をもたせることができ
るので防水機能に優れた信頼性の高いグロメツト
が得られる。
リブすべてに壁体密封機能をもたせることができ
るので防水機能に優れた信頼性の高いグロメツト
が得られる。
本考案の実施例を図面を参照して説明する。
なお、従来例と同一部品には同一符号を付す。
第1図は、水切りリツプ8に2個の水切りリブ
13A,13Bを設けた場合を示す。
13A,13Bを設けた場合を示す。
すなわち、環状周壁6の端部より壁体2に向け
て傾斜して広がり先端8aが壁体2に接触する環
状の水切りリツプ8(第3図参照)の壁体2側の
面に水切りリブ13A,13Bが設けられる。
て傾斜して広がり先端8aが壁体2に接触する環
状の水切りリツプ8(第3図参照)の壁体2側の
面に水切りリブ13A,13Bが設けられる。
水切りリブ13A,13Bの大きさは、第2図
に示すように、先端8aに近い水切りリブ13A
に対して、環状周壁6の端部に近い水切りリブ1
3Bの方が大きく、その大きさは第2図の一点鎖
線で示すように環状周壁6に近づくにつれて大き
くなる。
に示すように、先端8aに近い水切りリブ13A
に対して、環状周壁6の端部に近い水切りリブ1
3Bの方が大きく、その大きさは第2図の一点鎖
線で示すように環状周壁6に近づくにつれて大き
くなる。
水切りリブ13Bの断面形状が大となれば、そ
の押圧力が大となり、壁体2の位置が変位した場
合或いは凸状の異物が介在する場合に押圧力がア
ツプして密着する能力が増大する。
の押圧力が大となり、壁体2の位置が変位した場
合或いは凸状の異物が介在する場合に押圧力がア
ツプして密着する能力が増大する。
水切りリツプ8の撓み量は先端8aに近い程大
きく、壁体2に密着する能力は大であり、これに
対して環状周壁6に近い側は撓み量が小さくなり
壁体2の変位に追従して密着する能力に欠ける
が、かかる位置には断面形状の大きい水切りリブ
13Bが設けられるので、水切りリブ13A,1
3Bはともに防水機能を有し、いずれか一方が壁
体2を密封しない場合には他方が壁体2を密封す
ることができる。
きく、壁体2に密着する能力は大であり、これに
対して環状周壁6に近い側は撓み量が小さくなり
壁体2の変位に追従して密着する能力に欠ける
が、かかる位置には断面形状の大きい水切りリブ
13Bが設けられるので、水切りリブ13A,1
3Bはともに防水機能を有し、いずれか一方が壁
体2を密封しない場合には他方が壁体2を密封す
ることができる。
第3図イは、水切りリブ13A及び13Bが共
に壁体2に密着する場合を示し、第3図ロは水切
りリブ13Bが接触しなくても13Aが壁体2に
密着している場合を示し、第3図ハは水切りリツ
プ8の先端8aが壁体2に巻き込まれたため水切
りリブ13Aが浮き上つた場合を示すが、水切り
リブ13Bが壁体2に密着して漏水を防止するこ
とができる。
に壁体2に密着する場合を示し、第3図ロは水切
りリブ13Bが接触しなくても13Aが壁体2に
密着している場合を示し、第3図ハは水切りリツ
プ8の先端8aが壁体2に巻き込まれたため水切
りリブ13Aが浮き上つた場合を示すが、水切り
リブ13Bが壁体2に密着して漏水を防止するこ
とができる。
第4図は他の実施例を示すもので、水切りリツ
プ8に水切りリブ13A,13B,13C及び1
3Dを設け、各水切りリブが各々壁体2を密封す
る機能をもつものである。
プ8に水切りリブ13A,13B,13C及び1
3Dを設け、各水切りリブが各々壁体2を密封す
る機能をもつものである。
本考案は水切りリツプに複数の水切りリブを設
け、各水切りリブの断面形状を先端から上記環状
周壁の端部に向けて次第に大きくなるようにした
ので、複数の水切りリブいずれにも防水機能をも
たせることができた。
け、各水切りリブの断面形状を先端から上記環状
周壁の端部に向けて次第に大きくなるようにした
ので、複数の水切りリブいずれにも防水機能をも
たせることができた。
従つて、グロメツトのシール層が増加し、グロ
メツトの水洩れ防止機能の信頼性を高めることが
できた。
メツトの水洩れ防止機能の信頼性を高めることが
できた。
第1図〜第4図は本考案の実施例を示し、第1
図はグロメツトの水切りリツプを示す要部断面
図、第2図は水切りリブの大きさと位置との関係
を説明する要部断面図、第3図は壁体と水切りリ
ブの接触状態を示す要部断面図、第4図は他の実
施例を示す水切りリツプの要部断面図、第5図は
自動車等のパネルを貫通するケーブル位置を示す
略図、第6図は従来例のグロメツトの縦断面図、
第7図は従来例のグロメツトの水切りリブの接触
状態を示す要部断面図である。 6……環状周壁、7……保持部、8……水切り
リツプ、8a……先端、9……内側リツプ、1
3,13A,13B,13C,13D……水切り
リブ、14……異物。
図はグロメツトの水切りリツプを示す要部断面
図、第2図は水切りリブの大きさと位置との関係
を説明する要部断面図、第3図は壁体と水切りリ
ブの接触状態を示す要部断面図、第4図は他の実
施例を示す水切りリツプの要部断面図、第5図は
自動車等のパネルを貫通するケーブル位置を示す
略図、第6図は従来例のグロメツトの縦断面図、
第7図は従来例のグロメツトの水切りリブの接触
状態を示す要部断面図である。 6……環状周壁、7……保持部、8……水切り
リツプ、8a……先端、9……内側リツプ、1
3,13A,13B,13C,13D……水切り
リブ、14……異物。
Claims (1)
- パネル等の壁体に設けられた孔を貫挿する電線
と上記壁体との隙間を密封するグロメツトにおい
て、該グロメツトの環状周壁の端部より上記壁体
に向けて傾斜して広がり先端が壁体に接触する環
状の水切りリツプを設け、該水切りリツプの上記
壁体側の面に先端から上記環状周壁の端部に向け
て次第に断面形状が大きくなる複数の水切りリブ
を周設したことを特徴とするグロメツトの水切り
リツプの構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10446187U JPH0244421Y2 (ja) | 1987-07-09 | 1987-07-09 | |
US07/736,900 US5138117A (en) | 1987-07-09 | 1991-07-29 | Watertight sealing lip for grommet |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10446187U JPH0244421Y2 (ja) | 1987-07-09 | 1987-07-09 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6410920U JPS6410920U (ja) | 1989-01-20 |
JPH0244421Y2 true JPH0244421Y2 (ja) | 1990-11-26 |
Family
ID=31336196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10446187U Expired JPH0244421Y2 (ja) | 1987-07-09 | 1987-07-09 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0244421Y2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3823124B2 (ja) * | 1996-05-16 | 2006-09-20 | 三菱電線工業株式会社 | コネクタの取付構造 |
JP5270117B2 (ja) * | 2007-07-04 | 2013-08-21 | 矢崎総業株式会社 | グロメット |
JP5449556B2 (ja) * | 2010-07-28 | 2014-03-19 | 株式会社パイオラックス | ホールプラグ |
JP5633353B2 (ja) * | 2010-12-10 | 2014-12-03 | 住友電装株式会社 | グロメット |
JP6152822B2 (ja) * | 2014-04-02 | 2017-06-28 | 住友電装株式会社 | グロメット |
JP6315844B2 (ja) * | 2016-10-13 | 2018-04-25 | 本田技研工業株式会社 | 燃料電池スタック |
JP7256484B2 (ja) * | 2019-01-18 | 2023-04-12 | 住友電装株式会社 | グロメット |
JP7135878B2 (ja) * | 2019-01-18 | 2022-09-13 | 住友電装株式会社 | グロメット |
JP7110258B2 (ja) * | 2020-02-18 | 2022-08-01 | 矢崎総業株式会社 | グロメット、及び、ワイヤハーネス |
-
1987
- 1987-07-09 JP JP10446187U patent/JPH0244421Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6410920U (ja) | 1989-01-20 |
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