JPH0237856B2 - Jushimoorudohoho - Google Patents
JushimoorudohohoInfo
- Publication number
- JPH0237856B2 JPH0237856B2 JP8618482A JP8618482A JPH0237856B2 JP H0237856 B2 JPH0237856 B2 JP H0237856B2 JP 8618482 A JP8618482 A JP 8618482A JP 8618482 A JP8618482 A JP 8618482A JP H0237856 B2 JPH0237856 B2 JP H0237856B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- runner
- mold
- gate
- heat sink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は樹脂封止型半導体装置等の樹脂モー
ルド方法に関する。
ルド方法に関する。
一般に、樹脂封止型半導体装置は半導体ペレツ
トがマウントされた放熱板を一体に有するリード
フレームを上、下金型で型締めして、リードフレ
ームの放熱板のある複数箇所を同時に樹脂モール
ド成形して、複数個が一括して得られる。この樹
脂モールド成形は放熱板の放熱性を良好にする目
的で放熱板の裏面を露出させる構造で行われるの
が通常で、例えば第1図及び第2図に示す放熱板
裏面露出タイプの樹脂封止型半導体装置は第3図
及び第4図に示すような金型を使つて樹脂モール
ド成形されている。
トがマウントされた放熱板を一体に有するリード
フレームを上、下金型で型締めして、リードフレ
ームの放熱板のある複数箇所を同時に樹脂モール
ド成形して、複数個が一括して得られる。この樹
脂モールド成形は放熱板の放熱性を良好にする目
的で放熱板の裏面を露出させる構造で行われるの
が通常で、例えば第1図及び第2図に示す放熱板
裏面露出タイプの樹脂封止型半導体装置は第3図
及び第4図に示すような金型を使つて樹脂モール
ド成形されている。
第1図及び第2図において、1はリードフレー
ムで、例えば3本一組のリード部2の複数組をタ
イバー3で一連に一体化し、且つ各リード部2の
中央リード先端部に放熱板4をかしめ等の手段で
電気的且つ機械的に連結したものである。各放熱
板4はタイバー5で一連に一体化されたものがリ
ード部2に連結され、この連結後に各放熱板4上
に半導体ペレツト6がマウントされ、次に各半導
体ペレツト6の表面電極と各リード部2の対応す
るリードが金属細線7で電気的接続され、その後
にリードフレーム1を次の金型で樹脂モールド成
形して各放熱板4上の要部に外装樹脂材8を形成
している。
ムで、例えば3本一組のリード部2の複数組をタ
イバー3で一連に一体化し、且つ各リード部2の
中央リード先端部に放熱板4をかしめ等の手段で
電気的且つ機械的に連結したものである。各放熱
板4はタイバー5で一連に一体化されたものがリ
ード部2に連結され、この連結後に各放熱板4上
に半導体ペレツト6がマウントされ、次に各半導
体ペレツト6の表面電極と各リード部2の対応す
るリードが金属細線7で電気的接続され、その後
にリードフレーム1を次の金型で樹脂モールド成
形して各放熱板4上の要部に外装樹脂材8を形成
している。
上記金型は上金型9と下金型10からなり、上
金型9は中央部に上下面を貫通するポツト11を
有し、また上、下金型9,10の衝合部分にはポ
ツト11から延びる複数本のランナ12と、各ラ
ンナ12から横に延びる複数のゲート13と、
個々のゲート13の先端開口部に連通する複数の
キヤビテイ14が形成されている。リードフレー
ム1は第4図に示すようにキヤビテイ14内に被
樹脂モールド部分を収納した状態で上、下金型
9,10で型締めされる。樹脂モールド成形の予
熱した樹脂タブレツトをポツト11内に投入し
て、これを樹脂融点近くまで加熱された上、下金
型9,10の熱で溶融させながらポツト11にプ
ランジヤ(図示せず)を挿入してポツト11内の
溶融樹脂材を加圧してポツト11からランナ1
2、ランナ12からゲート13、そしてゲート1
3からキヤビテイ14へと注入して行われる。
金型9は中央部に上下面を貫通するポツト11を
有し、また上、下金型9,10の衝合部分にはポ
ツト11から延びる複数本のランナ12と、各ラ
ンナ12から横に延びる複数のゲート13と、
個々のゲート13の先端開口部に連通する複数の
キヤビテイ14が形成されている。リードフレー
ム1は第4図に示すようにキヤビテイ14内に被
樹脂モールド部分を収納した状態で上、下金型
9,10で型締めされる。樹脂モールド成形の予
熱した樹脂タブレツトをポツト11内に投入し
て、これを樹脂融点近くまで加熱された上、下金
型9,10の熱で溶融させながらポツト11にプ
ランジヤ(図示せず)を挿入してポツト11内の
溶融樹脂材を加圧してポツト11からランナ1
2、ランナ12からゲート13、そしてゲート1
3からキヤビテイ14へと注入して行われる。
ところで、キヤビテイ14に通じるゲート先端
の開口面積を大きくすると、樹脂モールド成形後
にゲート13に残つたゲート残留樹脂材を所望の
外装樹脂材8から切り離すことが難しくなるの
で、このゲート開口面積は小さく、通常の0.2×
2mm2〜0.3×4mm2にしてある。ところが、このよ
うにゲート13の先端開口部を小さく形成するこ
とは非常に難しく、そのため金型の製作費が高く
なる問題があつた。またポツト11から溶融樹脂
材を例えば60Kg/cm2の高圧でランナ12へと送り
込んでゲート13からキヤビテイ14への溶融樹
脂材の注入を可能ならしめているが、溶融樹脂材
はエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂材が使用され
て、ランナ12を通る間の時間経過と共に硬化反
応が始まつて粘度が上昇する特性があるため、ゲ
ート13からキヤビテイ14への溶融樹脂材の注
入性にはポツト11に近いところが比較的良好で
ポツト11から遠く離れるに従つて悪くなる傾向
にある。つまり、ランナ12のポツト11から遠
く離れた先端部にあるゲート13′に入る溶融樹
脂材は溶融してから時間が少し経過して硬化反応
が進んでキヤビテイ14′内に入り難くなつてい
る場合があり、樹脂充填不良の原因となることが
ある。この問題の解決手段として、1本のランナ
12から延びる複数のゲート13の先端開口面積
をポツト11に近いところで小さく、ポツト11
から遠くなるところ程に大きくして、ポツト11
から遠いところのゲート13′への溶融樹脂材の
通りを良くする工夫が行われている。しかし、ゲ
ート13の先端開口面積を場所によつて変えると
なると尚更に金型の製作が難しくなる不都合があ
つた。
の開口面積を大きくすると、樹脂モールド成形後
にゲート13に残つたゲート残留樹脂材を所望の
外装樹脂材8から切り離すことが難しくなるの
で、このゲート開口面積は小さく、通常の0.2×
2mm2〜0.3×4mm2にしてある。ところが、このよ
うにゲート13の先端開口部を小さく形成するこ
とは非常に難しく、そのため金型の製作費が高く
なる問題があつた。またポツト11から溶融樹脂
材を例えば60Kg/cm2の高圧でランナ12へと送り
込んでゲート13からキヤビテイ14への溶融樹
脂材の注入を可能ならしめているが、溶融樹脂材
はエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂材が使用され
て、ランナ12を通る間の時間経過と共に硬化反
応が始まつて粘度が上昇する特性があるため、ゲ
ート13からキヤビテイ14への溶融樹脂材の注
入性にはポツト11に近いところが比較的良好で
ポツト11から遠く離れるに従つて悪くなる傾向
にある。つまり、ランナ12のポツト11から遠
く離れた先端部にあるゲート13′に入る溶融樹
脂材は溶融してから時間が少し経過して硬化反応
が進んでキヤビテイ14′内に入り難くなつてい
る場合があり、樹脂充填不良の原因となることが
ある。この問題の解決手段として、1本のランナ
12から延びる複数のゲート13の先端開口面積
をポツト11に近いところで小さく、ポツト11
から遠くなるところ程に大きくして、ポツト11
から遠いところのゲート13′への溶融樹脂材の
通りを良くする工夫が行われている。しかし、ゲ
ート13の先端開口面積を場所によつて変えると
なると尚更に金型の製作が難しくなる不都合があ
つた。
また別の従来問題として、上述のような放熱板
裏面露出タイプの場合は樹脂モールド成形時に放
熱板4の裏面に溶融樹脂材が侵入して放熱板4の
裏面に樹脂薄膜(樹脂バリ)が生成されて残るこ
とがある。この樹脂薄膜を残したままにしておく
と放熱板4の放熱性が著しく損なわれ、且つ外観
を悪くするため、通常は樹脂モールド成形後にサ
ンドブラスト法等の機械的手段で放熱板裏面の樹
脂薄膜を除去している。しかし、この除去は手間
を要する割に完全な除去が難しく、且つ除去時に
放熱板4を傷付けることがあつた。
裏面露出タイプの場合は樹脂モールド成形時に放
熱板4の裏面に溶融樹脂材が侵入して放熱板4の
裏面に樹脂薄膜(樹脂バリ)が生成されて残るこ
とがある。この樹脂薄膜を残したままにしておく
と放熱板4の放熱性が著しく損なわれ、且つ外観
を悪くするため、通常は樹脂モールド成形後にサ
ンドブラスト法等の機械的手段で放熱板裏面の樹
脂薄膜を除去している。しかし、この除去は手間
を要する割に完全な除去が難しく、且つ除去時に
放熱板4を傷付けることがあつた。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもの
で、ゲートレス構造の金型を使つて上記問題点を
解決した樹脂モールド方法を提供する。
で、ゲートレス構造の金型を使つて上記問題点を
解決した樹脂モールド方法を提供する。
本発明の特徴は上、下金型の衝合部分にポツト
に通じるランナと、このランナに直接に連通する
キヤビテイを設けてゲートを無くした金型を使う
ことである。また本発明の他の特徴は被樹脂モー
ルド部品に小さな切欠き形状や透孔形状等のゲー
ト部を形成し、この被樹脂モールド部品を前記金
型のランナとキヤビテイ間に介在させて、ランナ
からキヤビテイへの溶融樹脂材の注入を被樹脂モ
ールド部品のゲート部を通して行うことである。
このようにすると使用金型がゲートレス構造のた
め金型の製作が容易となり、またランナと被樹脂
モールド部品のゲート部との重合面積を相異させ
て樹脂充填不良を防止する等の工夫が容易に実現
される。
に通じるランナと、このランナに直接に連通する
キヤビテイを設けてゲートを無くした金型を使う
ことである。また本発明の他の特徴は被樹脂モー
ルド部品に小さな切欠き形状や透孔形状等のゲー
ト部を形成し、この被樹脂モールド部品を前記金
型のランナとキヤビテイ間に介在させて、ランナ
からキヤビテイへの溶融樹脂材の注入を被樹脂モ
ールド部品のゲート部を通して行うことである。
このようにすると使用金型がゲートレス構造のた
め金型の製作が容易となり、またランナと被樹脂
モールド部品のゲート部との重合面積を相異させ
て樹脂充填不良を防止する等の工夫が容易に実現
される。
以下、本発明を例えば樹脂封止型半導体装置の
樹脂モールド方法に適用し、図面の具体的実施装
置例を参照して説明する。
樹脂モールド方法に適用し、図面の具体的実施装
置例を参照して説明する。
第5図及び第6図は被樹脂モールド部品として
のリードフレーム15の一例を示すもので、3本
一組のリード部16の複数組をタイバー17で一
連に一体化し、各リード部16に放熱板18を連
結した第1図と同様なもので、放熱板18の裏面
を露出させて樹脂モールドされる。このリードフ
レーム15の第1図と相違する点は各放熱板18
の被樹脂モールド部分にある両側面に切欠き形状
の小さなゲート部aを形成することである。1枚
の放熱板18におけるゲート部aの切欠き面積は
合計が従来の金型のゲート先端開口面積と同程度
でよく、またゲート部aは放熱板18の一側面に
1つのみ形成してもよい。このゲート部aは放熱
板18の側面の裏面エツジをテーパ状に叩き加工
してから切欠き加工して、第6図に示すような断
面形状、つまり裏面側の開口面積が大きくなつて
裏面側から表面側へ溶融樹脂材が流入し易い形状
にすることが望ましい。各放熱板18におけるゲ
ート部aの位置は同じで、横一直線状に並ぶ。リ
ードフレーム15は各放熱板18に半導体ペレツ
ト19をマウントし、各半導体ペレツト19とリ
ード部16に金属細線20をボンデイングしてか
ら、例えば第7図乃至第9図に示すゲートレス構
造の金型21で樹脂モールド成形される。
のリードフレーム15の一例を示すもので、3本
一組のリード部16の複数組をタイバー17で一
連に一体化し、各リード部16に放熱板18を連
結した第1図と同様なもので、放熱板18の裏面
を露出させて樹脂モールドされる。このリードフ
レーム15の第1図と相違する点は各放熱板18
の被樹脂モールド部分にある両側面に切欠き形状
の小さなゲート部aを形成することである。1枚
の放熱板18におけるゲート部aの切欠き面積は
合計が従来の金型のゲート先端開口面積と同程度
でよく、またゲート部aは放熱板18の一側面に
1つのみ形成してもよい。このゲート部aは放熱
板18の側面の裏面エツジをテーパ状に叩き加工
してから切欠き加工して、第6図に示すような断
面形状、つまり裏面側の開口面積が大きくなつて
裏面側から表面側へ溶融樹脂材が流入し易い形状
にすることが望ましい。各放熱板18におけるゲ
ート部aの位置は同じで、横一直線状に並ぶ。リ
ードフレーム15は各放熱板18に半導体ペレツ
ト19をマウントし、各半導体ペレツト19とリ
ード部16に金属細線20をボンデイングしてか
ら、例えば第7図乃至第9図に示すゲートレス構
造の金型21で樹脂モールド成形される。
上記金型21は上金型22と下金型23からな
り、上金型22は上下面を貫通するポツト24
と、下面にポツト24から延びる複数本のランナ
25を有する。下金型23は上面に前記ランナ2
5と対向して交叉する位置に複数のキヤビテイ2
6を有する。各キヤビテイ26の幅は放熱板18
の幅と同一であり、ランナ25の幅は放熱板18
のゲート部aの幅と同一か若干大き目に設けてあ
る。上、下金型22,23はリードフレーム15
を第8図及び第9図に示す状態で型締めする。即
ち、リードフレーム15の各放熱板18の裏面を
上金型22の下面に押し付け、各放熱板18の一
直線状に並ぶゲート部aにランナ25を対向さ
せ、且つリードフレーム15の各被樹脂モールド
部分を下金型23の対応するキヤビテイ26に収
容して、上金型22と下金型23で各放熱板18
とリード部16の非樹脂モールド部分を上下から
挾持する。
り、上金型22は上下面を貫通するポツト24
と、下面にポツト24から延びる複数本のランナ
25を有する。下金型23は上面に前記ランナ2
5と対向して交叉する位置に複数のキヤビテイ2
6を有する。各キヤビテイ26の幅は放熱板18
の幅と同一であり、ランナ25の幅は放熱板18
のゲート部aの幅と同一か若干大き目に設けてあ
る。上、下金型22,23はリードフレーム15
を第8図及び第9図に示す状態で型締めする。即
ち、リードフレーム15の各放熱板18の裏面を
上金型22の下面に押し付け、各放熱板18の一
直線状に並ぶゲート部aにランナ25を対向さ
せ、且つリードフレーム15の各被樹脂モールド
部分を下金型23の対応するキヤビテイ26に収
容して、上金型22と下金型23で各放熱板18
とリード部16の非樹脂モールド部分を上下から
挾持する。
リードフレーム15の型締め後、ポツト24に
予熱した樹樹脂タブレツトを投入し、これを金型
21の熱で溶融させながらプランジヤーで加圧し
ていくと、ポツト24内の溶融樹脂材はランナ2
5内に約60Kg/cm2の高圧で充填される。同時にラ
ンナ25内の溶融樹脂材は放熱板18のゲート部
aを通つてキヤビテイ26内へと注入され、最終
的に溶融樹脂材はランナ25とゲート部aとキヤ
ビテイ26内に充填され、硬化していく。樹脂モ
ールド成形後、上、下金型22,23を離し、リ
ードフレーム15を取出すと第10図に示すよう
に各放熱板18の表面側には所望の外装樹脂材2
7が成形され、各放熱板18の裏面側にはランナ
26に残つたランナ残留樹脂材28が固定された
ものが得られる。一方、ランナ25から溶融樹脂
材が放熱板18の裏面と上金型22の下面の間に
浸入して硬化して放熱板18の裏面に固着した樹
脂薄膜29がランナ残留樹脂材28と一体に形成
される。このランナ残留樹脂材28と樹脂薄膜2
9は硬化時に体積収縮するが、この体積収縮率は
ランナ残留樹脂材28の体積が大きいので大き
く、従つて収縮によつて放熱板18の間に隙間が
生じて剥れ易くなる。実際、ランナ残留樹脂材2
8に外力を加えると、ランナ残留樹脂材28は樹
脂薄膜29と共に放熱板18の裏面から簡単に剥
れて除去され、これによつて放熱板裏面の樹脂薄
膜による放熱性劣下、外観不良及び樹脂薄膜除去
の手間などの従来問題が簡単に解決され得る。
予熱した樹樹脂タブレツトを投入し、これを金型
21の熱で溶融させながらプランジヤーで加圧し
ていくと、ポツト24内の溶融樹脂材はランナ2
5内に約60Kg/cm2の高圧で充填される。同時にラ
ンナ25内の溶融樹脂材は放熱板18のゲート部
aを通つてキヤビテイ26内へと注入され、最終
的に溶融樹脂材はランナ25とゲート部aとキヤ
ビテイ26内に充填され、硬化していく。樹脂モ
ールド成形後、上、下金型22,23を離し、リ
ードフレーム15を取出すと第10図に示すよう
に各放熱板18の表面側には所望の外装樹脂材2
7が成形され、各放熱板18の裏面側にはランナ
26に残つたランナ残留樹脂材28が固定された
ものが得られる。一方、ランナ25から溶融樹脂
材が放熱板18の裏面と上金型22の下面の間に
浸入して硬化して放熱板18の裏面に固着した樹
脂薄膜29がランナ残留樹脂材28と一体に形成
される。このランナ残留樹脂材28と樹脂薄膜2
9は硬化時に体積収縮するが、この体積収縮率は
ランナ残留樹脂材28の体積が大きいので大き
く、従つて収縮によつて放熱板18の間に隙間が
生じて剥れ易くなる。実際、ランナ残留樹脂材2
8に外力を加えると、ランナ残留樹脂材28は樹
脂薄膜29と共に放熱板18の裏面から簡単に剥
れて除去され、これによつて放熱板裏面の樹脂薄
膜による放熱性劣下、外観不良及び樹脂薄膜除去
の手間などの従来問題が簡単に解決され得る。
リードフレーム15から不要の樹脂材を除去す
ると、後はリードフレーム15のリード部16を
連結するタイバー17と放熱板18を連結するタ
イバー17′を切断除去して、第11図に示すよ
うな樹脂封止型半導体装置30を複数個一括して
得る。この半導体装置30における外装樹脂材2
7は放熱板18の両側面のゲート部aに樹脂材が
食い込むため、放熱板18との固着性が良好にな
り、耐湿性が向上する。
ると、後はリードフレーム15のリード部16を
連結するタイバー17と放熱板18を連結するタ
イバー17′を切断除去して、第11図に示すよ
うな樹脂封止型半導体装置30を複数個一括して
得る。この半導体装置30における外装樹脂材2
7は放熱板18の両側面のゲート部aに樹脂材が
食い込むため、放熱板18との固着性が良好にな
り、耐湿性が向上する。
次に本発明の各種応用例を説明する。
上記上金型22のランナ25が比較的長い場
合、ランナ25の先端部に近くなる程、ランナ2
5を通る溶融樹脂材は硬化反応が進んでゲート部
aを通過し難くなつている。そこでランナ25の
形状を第12図の鎖線で示すように先端に近付く
程幅狭にして、ランナ25とゲート部aの交叉面
積をランナ25の先端部で100%にして、先端部
からポツト24に近付く程徐々に小さくする。こ
のようにするとポツト24に近いところのゲート
部a1のランナ25への開口面積は小さいが、この
部分に注入された溶融樹脂材は硬化反応がほとん
ど進行していないので流動性が良く、ゲート部a1
を難なく通過する。一方、ポツト24から遠く離
れたランナ先端部のゲート部a2には硬化反応が進
んで流動性が若干悪くなつた溶融樹脂材が注入さ
れるが、このゲート部a2のランナ25への開口面
積が大きくて溶融樹脂材が最も通過し易くなつて
いるので、このゲート部a2でも溶融樹脂材は難な
く通過し、キヤビテイ26の樹脂充填不良は無く
なる。以上のことはランナ25の断面積が先端側
程小さくなつていることもあつて、尚更に効果的
に実現される。
合、ランナ25の先端部に近くなる程、ランナ2
5を通る溶融樹脂材は硬化反応が進んでゲート部
aを通過し難くなつている。そこでランナ25の
形状を第12図の鎖線で示すように先端に近付く
程幅狭にして、ランナ25とゲート部aの交叉面
積をランナ25の先端部で100%にして、先端部
からポツト24に近付く程徐々に小さくする。こ
のようにするとポツト24に近いところのゲート
部a1のランナ25への開口面積は小さいが、この
部分に注入された溶融樹脂材は硬化反応がほとん
ど進行していないので流動性が良く、ゲート部a1
を難なく通過する。一方、ポツト24から遠く離
れたランナ先端部のゲート部a2には硬化反応が進
んで流動性が若干悪くなつた溶融樹脂材が注入さ
れるが、このゲート部a2のランナ25への開口面
積が大きくて溶融樹脂材が最も通過し易くなつて
いるので、このゲート部a2でも溶融樹脂材は難な
く通過し、キヤビテイ26の樹脂充填不良は無く
なる。以上のことはランナ25の断面積が先端側
程小さくなつていることもあつて、尚更に効果的
に実現される。
第13図及び第14図は放熱板18に形成する
ゲート部bの変形例を示すもので、このゲート部
bは放熱板18上の一部をパンチで穿設した透孔
形状のものである。このゲート部bは放熱板18
の板厚が比較的小さいものであれば1回のパンチ
ングで形成できるが、放熱板18の板厚が比較的
大きい場合は第15図に示すように、放熱板18
の裏面の一部を強叩して凹部31を形成し、次に
凹部31の底面の板厚が小さくなつたところに透
孔形状のゲート部b′を穿設すればよい。この第1
5図例の場合は凹部31によつて溶融樹脂材のゲ
ート部b′への流入がガイドされ、流入性が良くな
る。
ゲート部bの変形例を示すもので、このゲート部
bは放熱板18上の一部をパンチで穿設した透孔
形状のものである。このゲート部bは放熱板18
の板厚が比較的小さいものであれば1回のパンチ
ングで形成できるが、放熱板18の板厚が比較的
大きい場合は第15図に示すように、放熱板18
の裏面の一部を強叩して凹部31を形成し、次に
凹部31の底面の板厚が小さくなつたところに透
孔形状のゲート部b′を穿設すればよい。この第1
5図例の場合は凹部31によつて溶融樹脂材のゲ
ート部b′への流入がガイドされ、流入性が良くな
る。
尚、本発明の実施装置例は上記例に限らず、例
えば上金型にギヤビテイを、下金型にランナを形
成したタイプの金型を使用することも可能であ
る。また本発明はリードフレーム以外の電子部品
や機械部品などの樹脂モールドにも十分に適用し
得る。
えば上金型にギヤビテイを、下金型にランナを形
成したタイプの金型を使用することも可能であ
る。また本発明はリードフレーム以外の電子部品
や機械部品などの樹脂モールドにも十分に適用し
得る。
以上説明したように、本発明は被樹脂モールド
部品側にゲート部を設けて、金型にゲートレス構
造のものを使用するようにしたので、金型の製作
が容易で安価な金型の使用が実現でき、樹脂モー
ルド製品のコストダウンが図れる。また被樹脂モ
ールド部のゲート部に残る樹脂材の食い付き性に
よつてモールド成形された樹脂材の固着性が向上
し、品質の改善が図れる。また金型のランナと被
樹脂モールド部品のゲート部との相対的な形状の
設計により、金型のキヤビテイへの樹脂充填不良
を防止することができるので、樹脂モールド製品
の歩留り向上が図れる。
部品側にゲート部を設けて、金型にゲートレス構
造のものを使用するようにしたので、金型の製作
が容易で安価な金型の使用が実現でき、樹脂モー
ルド製品のコストダウンが図れる。また被樹脂モ
ールド部のゲート部に残る樹脂材の食い付き性に
よつてモールド成形された樹脂材の固着性が向上
し、品質の改善が図れる。また金型のランナと被
樹脂モールド部品のゲート部との相対的な形状の
設計により、金型のキヤビテイへの樹脂充填不良
を防止することができるので、樹脂モールド製品
の歩留り向上が図れる。
第1図及び第2図は従来の被樹脂モールド部品
の一例を説明するための樹脂封止型半導体装置の
平面図及びT1−T1線断面図、第3図及び第4図
は従来の樹脂モールド成形用金型の一例を示す部
分平面図及び被樹脂モールド部品実装時における
T2−T2線拡大断面図、第5図及び第6図は本発
明で使用する被樹脂モールド部品の一例(リード
フレーム)を示す部分裏面図及びT3−T3線拡大
断面図、第7図及び第8図は本発明で使用する金
型の一例を示す部分平面図及び被樹脂モールド部
品実装時のT4−T4線拡大断面図、第9図は第8
図のT5−T5線部分断面図、第10図は本発明の
方法で得た樹脂モールド製品の裏面図、第11図
は第10図の製品を細分割して得た樹脂封止型半
導体装置の斜視図、第12図は本発明における金
型のランナ変形例を説明するための被樹脂モール
ド部品裏面図、第13図及び第14図は本発明で
使用する被樹脂モールド部品の変形例を示す裏面
図及びT6−T6線拡大断面図、第15図は第14
図の変形例を示す断面図である。 15…被樹脂モールド部品(リードフレーム)、
21…金型、22…上金型、23…下金型、24
…ポツト、25…ランナ、26…キヤビテイ、
a,b,b′…ゲート部。
の一例を説明するための樹脂封止型半導体装置の
平面図及びT1−T1線断面図、第3図及び第4図
は従来の樹脂モールド成形用金型の一例を示す部
分平面図及び被樹脂モールド部品実装時における
T2−T2線拡大断面図、第5図及び第6図は本発
明で使用する被樹脂モールド部品の一例(リード
フレーム)を示す部分裏面図及びT3−T3線拡大
断面図、第7図及び第8図は本発明で使用する金
型の一例を示す部分平面図及び被樹脂モールド部
品実装時のT4−T4線拡大断面図、第9図は第8
図のT5−T5線部分断面図、第10図は本発明の
方法で得た樹脂モールド製品の裏面図、第11図
は第10図の製品を細分割して得た樹脂封止型半
導体装置の斜視図、第12図は本発明における金
型のランナ変形例を説明するための被樹脂モール
ド部品裏面図、第13図及び第14図は本発明で
使用する被樹脂モールド部品の変形例を示す裏面
図及びT6−T6線拡大断面図、第15図は第14
図の変形例を示す断面図である。 15…被樹脂モールド部品(リードフレーム)、
21…金型、22…上金型、23…下金型、24
…ポツト、25…ランナ、26…キヤビテイ、
a,b,b′…ゲート部。
Claims (1)
- 1 樹脂モールド成形用上、下金型の衝合部分の
一方にポツトに連通するランナを、他方に前記ラ
ンナに対向して一連に重なる複数のキヤビテイを
設け、ランナとキヤビテイ間に被樹脂モールド部
品を介在させて、ランナからキヤビテイへの溶融
樹脂材の注入は被樹脂モールド部品に部分的に形
成したゲート部を通して行うようにしたことを特
徴とする樹脂モールド方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8618482A JPH0237856B2 (ja) | 1982-05-20 | 1982-05-20 | Jushimoorudohoho |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8618482A JPH0237856B2 (ja) | 1982-05-20 | 1982-05-20 | Jushimoorudohoho |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58217313A JPS58217313A (ja) | 1983-12-17 |
JPH0237856B2 true JPH0237856B2 (ja) | 1990-08-28 |
Family
ID=13879675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8618482A Expired - Lifetime JPH0237856B2 (ja) | 1982-05-20 | 1982-05-20 | Jushimoorudohoho |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0237856B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62122136A (ja) * | 1985-11-08 | 1987-06-03 | Hitachi Ltd | レジンモールド半導体の製造方法および装置 |
US4946633A (en) * | 1987-04-27 | 1990-08-07 | Hitachi, Ltd. | Method of producing semiconductor devices |
KR920005448B1 (ko) * | 1988-03-14 | 1992-07-04 | 가부시끼가이샤 히다찌세이사꾸쇼 | 반도체 소자의 수지봉지장치 및 그것을 사용한 반도체 소자의 수지봉지방법 |
JP2724491B2 (ja) * | 1989-02-01 | 1998-03-09 | 株式会社日立製作所 | 成形装置 |
KR100640556B1 (ko) * | 2006-03-09 | 2006-11-01 | 주식회사 티에스피 | 반도체 장치 |
-
1982
- 1982-05-20 JP JP8618482A patent/JPH0237856B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58217313A (ja) | 1983-12-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0890605A (ja) | 樹脂封止用金型および半導体装置の製造方法 | |
JP2003158234A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
US7732910B2 (en) | Lead frame including suspending leads having trenches formed therein | |
JPH0237856B2 (ja) | Jushimoorudohoho | |
JP3076949B2 (ja) | リードフレーム | |
JPH0574999A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JP2973901B2 (ja) | 半導体樹脂封止用金型 | |
JP2542920B2 (ja) | 半導体装置の樹脂モ―ルド方法 | |
JP3293105B2 (ja) | 半導体中間構体及びその樹脂モールド装置 | |
JP3189927B2 (ja) | リードフレームおよびこれを用いた半導体装置の製造方法 | |
JPH0644105Y2 (ja) | 樹脂モ−ルド型半導体装置のリ−ドフレ−ム | |
JPH0753384B2 (ja) | モ−ルド金型 | |
JP3112227B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH08264708A (ja) | リードフレーム | |
JPS5933838A (ja) | 半導体樹脂封止用金型装置 | |
JPH0793345B2 (ja) | フィルムキャリアとこれを用いるモールド方法 | |
JPH0110182Y2 (ja) | ||
JP2003203935A (ja) | 半導体装置の封止方法およびそれに用いる封止装置 | |
JP3458907B2 (ja) | リードフレーム | |
JP2966033B2 (ja) | 成形装置 | |
JPH05293846A (ja) | 成形装置 | |
JPH0314332Y2 (ja) | ||
JPS62193132A (ja) | モ−ルド方法およびそのモ−ルド型 | |
JPS6316629A (ja) | レジンモ−ルド方法および被モ−ルド物 | |
JPH0341755A (ja) | 半導体装置の製造方法およびリードフレーム |