JPH02303528A - フィルターの処理方法 - Google Patents
フィルターの処理方法Info
- Publication number
- JPH02303528A JPH02303528A JP1126160A JP12616089A JPH02303528A JP H02303528 A JPH02303528 A JP H02303528A JP 1126160 A JP1126160 A JP 1126160A JP 12616089 A JP12616089 A JP 12616089A JP H02303528 A JPH02303528 A JP H02303528A
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- JP
- Japan
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- filter
- water
- heated
- chamber
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- Pending
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- External Artificial Organs (AREA)
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- Filtration Of Liquid (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
本発明は濾過器に使用するフィルター(フィルター・エ
レメント)の処理方法に関する。さらに詳しくは、血液
、体液、輸液中の異物などを捕捉する医療用濾過器のフ
ィルター処理方法であって、フィルターの溶出物を少な
くシ、発熱性物質を除去し安全な濾過器を製造できる濾
過器のフィルター処理方法に関する。
レメント)の処理方法に関する。さらに詳しくは、血液
、体液、輸液中の異物などを捕捉する医療用濾過器のフ
ィルター処理方法であって、フィルターの溶出物を少な
くシ、発熱性物質を除去し安全な濾過器を製造できる濾
過器のフィルター処理方法に関する。
[従来の技術]
医療用に使用する濾過器としては、溶出物が少ないこと
が求められ、菌および発熱性物質などがあってはならな
い。ここでいう溶出物とは、使用時に濾過器構成部材か
ら血液、体液、輸液などの中に出てくる不純物、分解物
であり、とくに、フィルターからの溶出物が多い。また
、発熱性物質とは、体内に入ると体温を異常に上昇させ
発熱をおこす物質であり、その具体例としては、ダラム
陰性桿菌の細胞膜(を酸成分であるリボ多糖などがあげ
られる。
が求められ、菌および発熱性物質などがあってはならな
い。ここでいう溶出物とは、使用時に濾過器構成部材か
ら血液、体液、輸液などの中に出てくる不純物、分解物
であり、とくに、フィルターからの溶出物が多い。また
、発熱性物質とは、体内に入ると体温を異常に上昇させ
発熱をおこす物質であり、その具体例としては、ダラム
陰性桿菌の細胞膜(を酸成分であるリボ多糖などがあげ
られる。
このため、濾過器部材に付岩している異物および菌、部
材の不純物を除き、溶出物を少なくし、発熱性物質を除
くため、部材を洗浄したのち、滅菌して組み立てている
。また、フィルターについては、滅菌したフィルターを
a過器に組み付け、濾過器に無菌、無発熱性物質の蒸留
水を通して洗浄していた。
材の不純物を除き、溶出物を少なくし、発熱性物質を除
くため、部材を洗浄したのち、滅菌して組み立てている
。また、フィルターについては、滅菌したフィルターを
a過器に組み付け、濾過器に無菌、無発熱性物質の蒸留
水を通して洗浄していた。
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、前記従来の処理方法では、フィルターを
通水洗浄しても確実に溶出物を少なくすることができな
いという問題があった。本発明はより安全な濾過器を提
供するため、(1)フィルターから出る溶出物を少なく
し、(2)フィルターに付着している異物および発熱性
物質を除去すると共に、 (3)フィルターの滅菌処理も行う ことを特徴とするフィルターの処理方法に関するもので
ある。
通水洗浄しても確実に溶出物を少なくすることができな
いという問題があった。本発明はより安全な濾過器を提
供するため、(1)フィルターから出る溶出物を少なく
し、(2)フィルターに付着している異物および発熱性
物質を除去すると共に、 (3)フィルターの滅菌処理も行う ことを特徴とするフィルターの処理方法に関するもので
ある。
[課題を解決するための手段]
本発明のフィルターの処理方法は、濾過器内のフィルタ
ーにより区分された被濾過液流入口に連通ずる被濾過液
室と/i過液流出口に連接する濾過室とからなる濾過器
を製造する際、フィルターを水中で115〜126℃で
加熱したのち、濾過器に組み付けることを特徴とする。
ーにより区分された被濾過液流入口に連通ずる被濾過液
室と/i過液流出口に連接する濾過室とからなる濾過器
を製造する際、フィルターを水中で115〜126℃で
加熱したのち、濾過器に組み付けることを特徴とする。
[実施例]
加熱されたのち、組み付けられる前記フィルターにはと
くに限定はなく、本発明の処理方法は、たとえば、再生
セルロース製フィルター、酢酸セルロース製フィルター
、ポリスルホン製フィルター、ポリカーボネート製フィ
ルター、ポリプロピレン製フィルター、アクリル共重合
体製フィルター、N66ナイロン製フイルター、塩化ビ
ニル製フィルターなどに有効に適用しうる。
くに限定はなく、本発明の処理方法は、たとえば、再生
セルロース製フィルター、酢酸セルロース製フィルター
、ポリスルホン製フィルター、ポリカーボネート製フィ
ルター、ポリプロピレン製フィルター、アクリル共重合
体製フィルター、N66ナイロン製フイルター、塩化ビ
ニル製フィルターなどに有効に適用しうる。
本発明の方法によれば、前記フィルターは、a過器に組
み付けられるまえに、水中で加熱される。
み付けられるまえに、水中で加熱される。
前記水中とは、フィルター全体が水に浸漬された状態を
いう。また、本明細書において水とは、かならずしも純
水のみを意味するものではないが、無菌、無発熱性物質
であって、異物などを含んでいない、日本薬局方に定め
る注射用蒸留水と同等以上であることが好ましい。
いう。また、本明細書において水とは、かならずしも純
水のみを意味するものではないが、無菌、無発熱性物質
であって、異物などを含んでいない、日本薬局方に定め
る注射用蒸留水と同等以上であることが好ましい。
加熱温度は115〜126℃の範囲内であり、好ましく
は121〜124℃の範囲内である。加熱温度が前記範
囲より低いばあいには、溶出物が出やすく発熱性物質を
除去しにくい、また滅菌しにくい傾向があり、逆に、前
記範囲をこえるばあにいは、フィルターが劣化しやすい
傾向がある。なお、前記温度範囲は、たとえば1〜2k
g4Gの圧力下で加熱操作を行なうなどの方法により達
成されるが、この方法に限定されるものではない。
は121〜124℃の範囲内である。加熱温度が前記範
囲より低いばあいには、溶出物が出やすく発熱性物質を
除去しにくい、また滅菌しにくい傾向があり、逆に、前
記範囲をこえるばあにいは、フィルターが劣化しやすい
傾向がある。なお、前記温度範囲は、たとえば1〜2k
g4Gの圧力下で加熱操作を行なうなどの方法により達
成されるが、この方法に限定されるものではない。
加熱温度を維持する保持時間には、とくに限定はないが
、好ましくは15分〜2時間、さらに好ましくは15分
〜1時間程度保持される。
、好ましくは15分〜2時間、さらに好ましくは15分
〜1時間程度保持される。
このように、水中で加熱されたフィルターは、乾燥させ
ずにそのまま濾過器に組み付けられてもよいが、好まし
くはさらに水洗いされ、乾燥せしめられたのち、組み付
けられる。
ずにそのまま濾過器に組み付けられてもよいが、好まし
くはさらに水洗いされ、乾燥せしめられたのち、組み付
けられる。
こうして本発明の方法にしたがってフィルターを処理す
ることにより、フィルターからの溶出物が少なくなり、
異物や発熱物質も除去されるばかりでなく、高温による
滅菌も同時に行なうことができる。
ることにより、フィルターからの溶出物が少なくなり、
異物や発熱物質も除去されるばかりでなく、高温による
滅菌も同時に行なうことができる。
つぎに、本発明のフィルターの処理方法を医療用濾過器
に適用したばあいの一例について詳細に説明する。以下
に示す実施例においては、フィルターと無菌、無発熱性
物質の蒸溜水(純水)とを加熱装置の付いた圧力容器に
入れ、蓋をしたのち、フィルターと蒸溜水を115〜1
26℃の高温で15分〜2時間加熱し、加熱後、無菌、
無発熱性物質の蒸溜水ですすいでいる。そしてクラス1
00以下(NASA規格であり、直径0.5−以上の塵
あいが100個/ f’t3以下、微生物は0.1個/
f’t”以下であることを意味する)の環境下で乾、
燥させたのち、濾過器に組み付けられている。なおフィ
ルターを乾燥させずにそのまま組み付けてもよい。
に適用したばあいの一例について詳細に説明する。以下
に示す実施例においては、フィルターと無菌、無発熱性
物質の蒸溜水(純水)とを加熱装置の付いた圧力容器に
入れ、蓋をしたのち、フィルターと蒸溜水を115〜1
26℃の高温で15分〜2時間加熱し、加熱後、無菌、
無発熱性物質の蒸溜水ですすいでいる。そしてクラス1
00以下(NASA規格であり、直径0.5−以上の塵
あいが100個/ f’t3以下、微生物は0.1個/
f’t”以下であることを意味する)の環境下で乾、
燥させたのち、濾過器に組み付けられている。なおフィ
ルターを乾燥させずにそのまま組み付けてもよい。
実施例1〜2および比較例1〜2
市販の再生セルロース製フィルターおよびN6Bナイロ
ン製フイルターを121℃で1時間、水中で加熱処理し
て、それぞれ実施例1および実施例2のサンプルをえた
。
ン製フイルターを121℃で1時間、水中で加熱処理し
て、それぞれ実施例1および実施例2のサンプルをえた
。
また、比較のため、前記加熱処理を行なっていない市販
の再生セルロース製フィルターおよびN86ナイロン製
フイルターをそれぞれ比較例1および比較例2のサンプ
ルとした。
の再生セルロース製フィルターおよびN86ナイロン製
フイルターをそれぞれ比較例1および比較例2のサンプ
ルとした。
これらの4個のサンプルを各々蒸溜水に入れ溶出温度1
21 ”Cで溶出させた液の溶出物の差を第1表に示す
。
21 ”Cで溶出させた液の溶出物の差を第1表に示す
。
[以下余白コ
第1表よりつぎのことがわかる。
(1)再生セルロース製フィルターに関する実施例1お
よび比較例1では泡立ち、過マンガン酸カリウム還元物
質、および蒸発残留物が加熱処理した実施例1のほうが
少ない。
よび比較例1では泡立ち、過マンガン酸カリウム還元物
質、および蒸発残留物が加熱処理した実施例1のほうが
少ない。
f2)N6Gナイロン製フイルターに関する実施例2お
よび比較例2では△pH(標準液とのpHの差)、のU
V (紫外線吸収スペクトル)が加熱処理した実施例2
のほうが少ない。
よび比較例2では△pH(標準液とのpHの差)、のU
V (紫外線吸収スペクトル)が加熱処理した実施例2
のほうが少ない。
なお測定は「透析用人工腎臓装置承認基準」の測定方法
に準じ゛た。
に準じ゛た。
実施例3〜8
再生セルロース製フィルター3個(実施例3〜5)およ
びNIBナイロン性フィルター3個(実施例6〜8)に
ついて、各フィルターを蒸留水に入れ処理温度121’
cで溶出させた処理待溶出液Aと、そのフィルターをす
すぎ後、さらにもう一度蒸留水中で溶出温度121℃で
溶出させた液Bとにおける発熱性物質濃度を測定した結
果を第2表に示す。
びNIBナイロン性フィルター3個(実施例6〜8)に
ついて、各フィルターを蒸留水に入れ処理温度121’
cで溶出させた処理待溶出液Aと、そのフィルターをす
すぎ後、さらにもう一度蒸留水中で溶出温度121℃で
溶出させた液Bとにおける発熱性物質濃度を測定した結
果を第2表に示す。
第2表に示すように、121℃で溶出処理することによ
り、発熱性物質が除去されていることがわかる。
り、発熱性物質が除去されていることがわかる。
[発明の効果]
以上説明したとおり、本発明のフィルターの処理方法に
よれば下記のごとき効果がある。
よれば下記のごとき効果がある。
(1)フィルターからの溶出物を少なくすることができ
る。
る。
(2フイルターに付召している異物および発熱性物質を
除去できる。
除去できる。
(3)115〜126℃の高温でフィルターを加熱する
ため、フィルターの滅菌処理も同時に行うことができる
。
ため、フィルターの滅菌処理も同時に行うことができる
。
Claims (1)
- 1 濾過器内のフィルターにより区分された被濾過液流
入口に連通する被濾過液室と濾過液流出口に連接する濾
過室とからなる濾過器を製造する際、フィルターを水中
で115〜126℃で加熱したのち、濾過器に組み付け
ることを特徴とする濾過器用フィルターの処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1126160A JPH02303528A (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | フィルターの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1126160A JPH02303528A (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | フィルターの処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02303528A true JPH02303528A (ja) | 1990-12-17 |
Family
ID=14928164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1126160A Pending JPH02303528A (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | フィルターの処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02303528A (ja) |
-
1989
- 1989-05-18 JP JP1126160A patent/JPH02303528A/ja active Pending
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