JPH0228500Y2 - - Google Patents
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- JPH0228500Y2 JPH0228500Y2 JP1983103510U JP10351083U JPH0228500Y2 JP H0228500 Y2 JPH0228500 Y2 JP H0228500Y2 JP 1983103510 U JP1983103510 U JP 1983103510U JP 10351083 U JP10351083 U JP 10351083U JP H0228500 Y2 JPH0228500 Y2 JP H0228500Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- display
- light control
- control body
- transparent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
本考案はエレクトロクロミツク(EC)物質を
用いた調光体に関するものであり、ぼかし調光を
可能にした調光体に関するものである。 近年、電気化学的に光線を遮蔽することにより
表示を行う素子として液晶表示素子(LCD)、エ
レクトロクロミツク表示素子(ECD)等が注目
されており、これらを調光体として使用するアイ
デイアも種々提案されている。 この内液晶では、液晶層は薄いという利点はあ
るが、偏光膜を使用すると耐光性が不充分で、か
つ透過時の透過率が低いという欠点、基板間隙を
一定に保つのが困難である点、液晶が、熱、紫外
線に弱いという欠点等があり未だ実用化されてい
ない。 ECを用いた表示体であるECDは、LCDに比し
て応答速度が遅い、着消色をくり返すと脱色、消
色不良等を生じ106〜107回程度の寿命しかなく時
計での秒表示ができない等の欠点があるため、そ
のコントラストが良い、着消色以外には電力を消
費しなくメモリー性があるという利点を有してい
るにもかかわらず、現在のところほとんど実用化
されていない。 しかし、これらECDでは欠点となつた事項も
表示体でない調光体としてはほとんど問題となら
ない。即ち、調光体では1秒の何分の一という応
答速度は実質的に無意味で、通常数秒〜数分程度
の応答速度で充分であり、くり返し着消色による
寿命も1日10回着消色して10年で約40000回と104
〜105回程度で実用に耐えるため何ら問題となら
ない。さらにECの利点であるコントラストが良
いこと、着消色以外には電力を要しないことはそ
のまま生かせる上に、液晶のように基板間隙の制
御がECと対向電極が短絡しない程度であれば良
いため極めて容易にでき、調光体として製造する
ことが容易である。 これらの知見に基づき本発明者も調光体とし
て、その構成に関しすでに何件かの提案をしてき
ている。 本考案は、それらの改良にかかわるものであ
り、ぼかし即ち、光の透過度が場所により異な
り、その間において除々に変化した調光体を目的
としたものであり、EC物質を設けた表示電極基
板と対向電極を形成した対向電極基板を電解質を
介して相対向して積層してなる調光体において、
表示電極及び対向電極の透明電極が夫々一辺の全
長に配置された低抵抗電極リードに接続されてお
り、表示電極と対向電極を同じ側の辺から取り出
し、駆動電源に接続したことを特徴とする調光体
である。 本考案の調光体は、電極取り出し辺から他の辺
に向けて着色濃度、即ち透過率が除々に変化した
ぼかし調光が可能であり、従来の均一調光に対し
種々の調光が可能である。 又、本考案の調光体では、抵抗率を制御するこ
とにより着色後、電源からオープン状態にしても
長時間にわたりぼかし着色が継続し、EC物質の
特徴であるメモリー性を充分に生かせるものでも
ある。 なお、EC表示素子等においては、電極を取り
出しやすくするため全ての電極を一つの辺から取
り出したりすることもあるが、この場合において
も表示素子では均一着色が見栄え上重要なことか
ら、リード線部の抵抗が同一又は表示セグメント
面積に逆比例するように線巾をかえたりして調節
するものであり、本考案のように全面電極でぼか
しをつけようとすることを目的としたものではな
い。 透明基板は、ガラス、プラスチツク、それらの
積層板等透明で、かつ、強度が充分あるものであ
れば使用でき、その上に透明電極、EC層、を形
成できるものであれば使用でき、使用状況に応じ
て1〜20mm程度の厚さが通常使用される。 この透明電極は、In2O3,SnO2,Auをはじめ
蒸着法、印刷法、フイルム貼着法等により形成さ
れれば良く、薄く、青、茶、灰色等に着色しても
良く、部分的に設けない、表示用のセグメントを
形成してあつても良い。 表示電極基板には透明基板上に透明電極、さら
にその上にEC層が形成される。 EC層は、WO3,MoO3,Ir2O3等の電圧の印加
により可視光域に可逆的に吸収を生じるものであ
れば使用でき、通常は可視光域のほぼ全域にわた
り吸収を生じるものが使用されるが、可視光域の
一部に吸収を生じる、即ち特定の色に着色する、
又、吸収光域が変化する、即ち色が変化するもの
も使用可能である。 このEC物質としてWO3が最も一般的であり、
WO3の場合、表示素子用のECよりも高真空側で
ある1×10-4torr以下の真空度で蒸着したEC層
が好ましく、着色時間はかかるが、回路をオープ
ンにした後の着色変化、即ちぼかしが消える傾向
が少なく調光体としては好ましい。 又、EC物質の厚みを変化させることを併用し
てぼかしをさらに改善するとか、部分的に模様付
を行うこともできる。 又、対向電極基板は、透明基板上に透明電極、
線状電極等の電極に必要に応じて電圧の正負いず
れにおいても可視光域で着色しないEC物質を積
層する等して対向電極を形成したものが使用でき
る。 もつとも本考案では、対向電極は、透明電極の
みからなるものがぼかしがうまくできるため好ま
しい。 又、表示電極、対向電極ともに透明電極の上面
又は下面に金属線状物を設ける等してもよい。 本考案では、この表示電極基板の電極取り出し
部と対向電極基板の電極取り出し部を同一辺側に
設けることにより、電極取り出し部側で高着色、
反対側で低着色とすることができる。 この電極取り出し辺には、低抵抗電極リードが
設けられていることが好ましく、これにより電極
取り出し辺は全長にわたり同程度の着色を得るこ
とができる。 シール材も公知の種々のものが使用できるが、
エポキシ樹脂、フツ素樹脂、シリコン樹脂をはじ
め電解質により劣化しなく、かつ、電解質に悪影
響を生じないものであれば使用でき、通常の
ECD等に比してはシール巾をはるかに広くとる
ことができるため材料の選択基準は比較的厳しく
ない。 電解質は、EC層を着消色させることができる
ものであれば良く、通常有機溶媒に各種添加物を
加えたものが使用される。 具体的には、炭素数3以上のアルコール、アミ
ド系溶媒、プロピレンカーボネート等のプロトン
供給性の有機溶媒に酸、アルカリ、塩等の電解質
を添加したものが使用でき、本発明の調光体にお
いては、通常のECDに使用される過塩素酸リチ
ウムをプロピレンカーボネートに添加したような
電解質でも使用できる。 又、これらにさらに他の各種添加剤を添加し
て、その性質を改善することもでき、例えばキレ
ート化剤、ヨウ素化合物、クロロ酢酸等がある。 又、これらの電解質に接着性、粘着性を与える
ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルアセタール、ポリ酢酸ビニル等の極性基をも
つ高分子のモノマー等を有機溶媒の代りに加える
こともでき、これらの物性を用いた場合には電解
質の液洩れを生じにくいためシールが簡単にすむ
という利点がある。 さらに、レドツクス系、例えばベンゾキノン、
アゾベンゼン、フエロセン、チタノセンジクロラ
イド、FeCl3,CuClを少量電解質に添加してもよ
い。 第1図は、本考案の調光体の基本的例の斜視図
であり、表示電極基板は透明基板1、透明電極
2、EC層3からなり、対向電極基板は透明基板
4、透明電極5とからなり、電極面が相対向する
ようにされその間に電解質6が配されている。な
お、この例は基本的な構成を示すため、シール等
は省略して示してある。 この例では電極取り出し部は左辺に設けられて
おり、表示電極にEA、対向電極にEBの電圧が印
加されるようにされており、調光体が大きい、特
に巾Wが大きい場合には左辺に電極取り出し用の
低抵抗電極リード例えば金属帯が設けられてい
る。 このような構成をとることにより全長にわた
り左辺側が濃く着色し、右辺側が薄く着色し、ぼ
かしが得られる。 この場合、透明電極の面積抵抗Rが長さに対
してR・≧300Ω/□・cmより好ましくはR・
≧500Ω/□・cm、特に好ましくはR・≧
1000Ω/□・cmとされることが好ましく、これに
よりぼかしがうまく得られる。なお、この抵抗
は、特に表示電極側の透明電極において効果が大
きい。 さらに、表示電極と対向電極の他の端部を短絡
しておく、又は抵抗を介して接続しておくこと
も、除々に着色が消えてゆくが可能である。 第2図は、本考案の他の例の平面図であり、表
示電極基板の状態のみを示しており、Aでは、低
抵抗電極リード7、低抵抗透明電極8、高抵抗透
明電極9とされており、1部分ではほぼ均一に
近い高着色が得られ、2ではぼかしが得られる。
この場合前述のR・におけるの値は2によ
り求めればよい。Bは低抵抗電極リード10を四
辺に設けた例であり、透明電極11が設けられて
おり、中心部にいくに従い低着色となるものであ
る。 本考案では第1図の例のような一辺に電極取り
出し部を形成した調光体が、もつとも適している
が、第2図のような例、さらには六角形、円形等
の形状のものにも応用が可能である。又、電極も
全面ベタ電極でなく、複数の部分に分割し、低抵
抗リードにより接続してしま状のぼかしを形成す
る、ECを設けない部分をつくり常に透過状態と
する等してもよい。 この他、前述の例には示されていないが、電極
取り出し部をリード線、ピン、コネクタ、プラ
グ、金属板等で構成する、シール中で他の基板へ
トランスフアーする、紫外線カツトフイルム、熱
反フイルム、カラーフイルム、半透過鏡用フイル
ム等を積層する、調光体の一部に時計表示部、温
度表示部等の表示部を形成する、調光体を複数の
区画に分けて区画毎に調光操作を行う等の応用も
可能である。 実施例 1 W=10cm、=15cmのガラス板にIn2O3−SnO2
を透明電極を800Å(約R=50Ω/□)、200
Å(約R=200Ω/□)蒸着した透明基板を用い、
表示電極側にはWO3を6000Å蒸着し、200μの間
隔をおいて配置し、周辺をシールし、ブタノール
にLiI0.2M/溶解した電解質を注入して調光体
とした。なお、短辺の一辺に該一辺の全長に配置
された低抵抗の金属リードをシール材の下に配置
して両電極とも同一辺から電極を取り出し、1V
の電圧を1分間印加した時の透過率を第1表に示
す。
用いた調光体に関するものであり、ぼかし調光を
可能にした調光体に関するものである。 近年、電気化学的に光線を遮蔽することにより
表示を行う素子として液晶表示素子(LCD)、エ
レクトロクロミツク表示素子(ECD)等が注目
されており、これらを調光体として使用するアイ
デイアも種々提案されている。 この内液晶では、液晶層は薄いという利点はあ
るが、偏光膜を使用すると耐光性が不充分で、か
つ透過時の透過率が低いという欠点、基板間隙を
一定に保つのが困難である点、液晶が、熱、紫外
線に弱いという欠点等があり未だ実用化されてい
ない。 ECを用いた表示体であるECDは、LCDに比し
て応答速度が遅い、着消色をくり返すと脱色、消
色不良等を生じ106〜107回程度の寿命しかなく時
計での秒表示ができない等の欠点があるため、そ
のコントラストが良い、着消色以外には電力を消
費しなくメモリー性があるという利点を有してい
るにもかかわらず、現在のところほとんど実用化
されていない。 しかし、これらECDでは欠点となつた事項も
表示体でない調光体としてはほとんど問題となら
ない。即ち、調光体では1秒の何分の一という応
答速度は実質的に無意味で、通常数秒〜数分程度
の応答速度で充分であり、くり返し着消色による
寿命も1日10回着消色して10年で約40000回と104
〜105回程度で実用に耐えるため何ら問題となら
ない。さらにECの利点であるコントラストが良
いこと、着消色以外には電力を要しないことはそ
のまま生かせる上に、液晶のように基板間隙の制
御がECと対向電極が短絡しない程度であれば良
いため極めて容易にでき、調光体として製造する
ことが容易である。 これらの知見に基づき本発明者も調光体とし
て、その構成に関しすでに何件かの提案をしてき
ている。 本考案は、それらの改良にかかわるものであ
り、ぼかし即ち、光の透過度が場所により異な
り、その間において除々に変化した調光体を目的
としたものであり、EC物質を設けた表示電極基
板と対向電極を形成した対向電極基板を電解質を
介して相対向して積層してなる調光体において、
表示電極及び対向電極の透明電極が夫々一辺の全
長に配置された低抵抗電極リードに接続されてお
り、表示電極と対向電極を同じ側の辺から取り出
し、駆動電源に接続したことを特徴とする調光体
である。 本考案の調光体は、電極取り出し辺から他の辺
に向けて着色濃度、即ち透過率が除々に変化した
ぼかし調光が可能であり、従来の均一調光に対し
種々の調光が可能である。 又、本考案の調光体では、抵抗率を制御するこ
とにより着色後、電源からオープン状態にしても
長時間にわたりぼかし着色が継続し、EC物質の
特徴であるメモリー性を充分に生かせるものでも
ある。 なお、EC表示素子等においては、電極を取り
出しやすくするため全ての電極を一つの辺から取
り出したりすることもあるが、この場合において
も表示素子では均一着色が見栄え上重要なことか
ら、リード線部の抵抗が同一又は表示セグメント
面積に逆比例するように線巾をかえたりして調節
するものであり、本考案のように全面電極でぼか
しをつけようとすることを目的としたものではな
い。 透明基板は、ガラス、プラスチツク、それらの
積層板等透明で、かつ、強度が充分あるものであ
れば使用でき、その上に透明電極、EC層、を形
成できるものであれば使用でき、使用状況に応じ
て1〜20mm程度の厚さが通常使用される。 この透明電極は、In2O3,SnO2,Auをはじめ
蒸着法、印刷法、フイルム貼着法等により形成さ
れれば良く、薄く、青、茶、灰色等に着色しても
良く、部分的に設けない、表示用のセグメントを
形成してあつても良い。 表示電極基板には透明基板上に透明電極、さら
にその上にEC層が形成される。 EC層は、WO3,MoO3,Ir2O3等の電圧の印加
により可視光域に可逆的に吸収を生じるものであ
れば使用でき、通常は可視光域のほぼ全域にわた
り吸収を生じるものが使用されるが、可視光域の
一部に吸収を生じる、即ち特定の色に着色する、
又、吸収光域が変化する、即ち色が変化するもの
も使用可能である。 このEC物質としてWO3が最も一般的であり、
WO3の場合、表示素子用のECよりも高真空側で
ある1×10-4torr以下の真空度で蒸着したEC層
が好ましく、着色時間はかかるが、回路をオープ
ンにした後の着色変化、即ちぼかしが消える傾向
が少なく調光体としては好ましい。 又、EC物質の厚みを変化させることを併用し
てぼかしをさらに改善するとか、部分的に模様付
を行うこともできる。 又、対向電極基板は、透明基板上に透明電極、
線状電極等の電極に必要に応じて電圧の正負いず
れにおいても可視光域で着色しないEC物質を積
層する等して対向電極を形成したものが使用でき
る。 もつとも本考案では、対向電極は、透明電極の
みからなるものがぼかしがうまくできるため好ま
しい。 又、表示電極、対向電極ともに透明電極の上面
又は下面に金属線状物を設ける等してもよい。 本考案では、この表示電極基板の電極取り出し
部と対向電極基板の電極取り出し部を同一辺側に
設けることにより、電極取り出し部側で高着色、
反対側で低着色とすることができる。 この電極取り出し辺には、低抵抗電極リードが
設けられていることが好ましく、これにより電極
取り出し辺は全長にわたり同程度の着色を得るこ
とができる。 シール材も公知の種々のものが使用できるが、
エポキシ樹脂、フツ素樹脂、シリコン樹脂をはじ
め電解質により劣化しなく、かつ、電解質に悪影
響を生じないものであれば使用でき、通常の
ECD等に比してはシール巾をはるかに広くとる
ことができるため材料の選択基準は比較的厳しく
ない。 電解質は、EC層を着消色させることができる
ものであれば良く、通常有機溶媒に各種添加物を
加えたものが使用される。 具体的には、炭素数3以上のアルコール、アミ
ド系溶媒、プロピレンカーボネート等のプロトン
供給性の有機溶媒に酸、アルカリ、塩等の電解質
を添加したものが使用でき、本発明の調光体にお
いては、通常のECDに使用される過塩素酸リチ
ウムをプロピレンカーボネートに添加したような
電解質でも使用できる。 又、これらにさらに他の各種添加剤を添加し
て、その性質を改善することもでき、例えばキレ
ート化剤、ヨウ素化合物、クロロ酢酸等がある。 又、これらの電解質に接着性、粘着性を与える
ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルアセタール、ポリ酢酸ビニル等の極性基をも
つ高分子のモノマー等を有機溶媒の代りに加える
こともでき、これらの物性を用いた場合には電解
質の液洩れを生じにくいためシールが簡単にすむ
という利点がある。 さらに、レドツクス系、例えばベンゾキノン、
アゾベンゼン、フエロセン、チタノセンジクロラ
イド、FeCl3,CuClを少量電解質に添加してもよ
い。 第1図は、本考案の調光体の基本的例の斜視図
であり、表示電極基板は透明基板1、透明電極
2、EC層3からなり、対向電極基板は透明基板
4、透明電極5とからなり、電極面が相対向する
ようにされその間に電解質6が配されている。な
お、この例は基本的な構成を示すため、シール等
は省略して示してある。 この例では電極取り出し部は左辺に設けられて
おり、表示電極にEA、対向電極にEBの電圧が印
加されるようにされており、調光体が大きい、特
に巾Wが大きい場合には左辺に電極取り出し用の
低抵抗電極リード例えば金属帯が設けられてい
る。 このような構成をとることにより全長にわた
り左辺側が濃く着色し、右辺側が薄く着色し、ぼ
かしが得られる。 この場合、透明電極の面積抵抗Rが長さに対
してR・≧300Ω/□・cmより好ましくはR・
≧500Ω/□・cm、特に好ましくはR・≧
1000Ω/□・cmとされることが好ましく、これに
よりぼかしがうまく得られる。なお、この抵抗
は、特に表示電極側の透明電極において効果が大
きい。 さらに、表示電極と対向電極の他の端部を短絡
しておく、又は抵抗を介して接続しておくこと
も、除々に着色が消えてゆくが可能である。 第2図は、本考案の他の例の平面図であり、表
示電極基板の状態のみを示しており、Aでは、低
抵抗電極リード7、低抵抗透明電極8、高抵抗透
明電極9とされており、1部分ではほぼ均一に
近い高着色が得られ、2ではぼかしが得られる。
この場合前述のR・におけるの値は2によ
り求めればよい。Bは低抵抗電極リード10を四
辺に設けた例であり、透明電極11が設けられて
おり、中心部にいくに従い低着色となるものであ
る。 本考案では第1図の例のような一辺に電極取り
出し部を形成した調光体が、もつとも適している
が、第2図のような例、さらには六角形、円形等
の形状のものにも応用が可能である。又、電極も
全面ベタ電極でなく、複数の部分に分割し、低抵
抗リードにより接続してしま状のぼかしを形成す
る、ECを設けない部分をつくり常に透過状態と
する等してもよい。 この他、前述の例には示されていないが、電極
取り出し部をリード線、ピン、コネクタ、プラ
グ、金属板等で構成する、シール中で他の基板へ
トランスフアーする、紫外線カツトフイルム、熱
反フイルム、カラーフイルム、半透過鏡用フイル
ム等を積層する、調光体の一部に時計表示部、温
度表示部等の表示部を形成する、調光体を複数の
区画に分けて区画毎に調光操作を行う等の応用も
可能である。 実施例 1 W=10cm、=15cmのガラス板にIn2O3−SnO2
を透明電極を800Å(約R=50Ω/□)、200
Å(約R=200Ω/□)蒸着した透明基板を用い、
表示電極側にはWO3を6000Å蒸着し、200μの間
隔をおいて配置し、周辺をシールし、ブタノール
にLiI0.2M/溶解した電解質を注入して調光体
とした。なお、短辺の一辺に該一辺の全長に配置
された低抵抗の金属リードをシール材の下に配置
して両電極とも同一辺から電極を取り出し、1V
の電圧を1分間印加した時の透過率を第1表に示
す。
【表】
電極取り出し部付近と反対側の端部付近での透
過率比は約2倍以上得られた。又、電圧印加停止
後、両電極をオープンにして保持したところ1時
間程度ではほとんど透過率の変化はなく、24時間
経過後もかなりぼかしが残存していた。 実施例 2 実施例1と同一のセルにプロピレンカーボネー
トにフエロセン0.05M/、LiClO40.5M/を
添加したものを電解質として注入して調光体とし
た。これに1Vの電圧を1分間印加した時の透過
率を第2表に示す。
過率比は約2倍以上得られた。又、電圧印加停止
後、両電極をオープンにして保持したところ1時
間程度ではほとんど透過率の変化はなく、24時間
経過後もかなりぼかしが残存していた。 実施例 2 実施例1と同一のセルにプロピレンカーボネー
トにフエロセン0.05M/、LiClO40.5M/を
添加したものを電解質として注入して調光体とし
た。これに1Vの電圧を1分間印加した時の透過
率を第2表に示す。
【表】
この例では、電解質のredox電位が実施例1よ
りも低いため濃度差が大きくなる傾向にあり、両
端でなく1cmと10cmの部分の透過率の比でも2倍
以上が得られるとともに電極取り出し辺の反対側
では50%以上の透過率が得られた。又、電圧印加
停止後、両電極をオープンにして保持したところ
1時間程度ではほとんど透過率の変化はなかつ
た。 このように本考案の調光体は、EC調光体のメ
モリー性という利点を充分に生かしたぼかし調光
ができるものであり、今後種々の応用が可能なも
のである。
りも低いため濃度差が大きくなる傾向にあり、両
端でなく1cmと10cmの部分の透過率の比でも2倍
以上が得られるとともに電極取り出し辺の反対側
では50%以上の透過率が得られた。又、電圧印加
停止後、両電極をオープンにして保持したところ
1時間程度ではほとんど透過率の変化はなかつ
た。 このように本考案の調光体は、EC調光体のメ
モリー性という利点を充分に生かしたぼかし調光
ができるものであり、今後種々の応用が可能なも
のである。
第1図は本考案の調光体の基本例の斜視図。第
2図は本考案の他の例の平面図。 透明基板:1,4、透明電極:2,5,8,
9,11、EC層:3。
2図は本考案の他の例の平面図。 透明基板:1,4、透明電極:2,5,8,
9,11、EC層:3。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) エレクトロクロミツク物質を設けた表示電極
基板と対向電極を形成した対向電極基板を電解
質を介して相対向して積層してなる調光体にお
いて、表示電極及び対向電極の透明電極が夫々
一辺の全長に配置された低抵抗電極リードに接
続されており、表示電極と対向電極を同じ側の
辺から取り出し、駆動電源に接続したことを特
徴とする調光体。 (2) 透明電極の面積抵抗Rが、表示電極の長さ
に対して、R・≧500Ω/□・cmとされるこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
記載の調光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10351083U JPS6011320U (ja) | 1983-07-05 | 1983-07-05 | 調光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10351083U JPS6011320U (ja) | 1983-07-05 | 1983-07-05 | 調光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6011320U JPS6011320U (ja) | 1985-01-25 |
JPH0228500Y2 true JPH0228500Y2 (ja) | 1990-07-31 |
Family
ID=30243476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10351083U Granted JPS6011320U (ja) | 1983-07-05 | 1983-07-05 | 調光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6011320U (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0518737Y2 (ja) * | 1985-06-19 | 1993-05-18 | ||
JPH071624Y2 (ja) * | 1986-05-21 | 1995-01-18 | 株式会社ニコン | 長辺側に電極取出し部を有するec素子 |
JP2019045669A (ja) * | 2017-09-01 | 2019-03-22 | 凸版印刷株式会社 | 調光体 |
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JPS5756823A (en) * | 1980-09-24 | 1982-04-05 | Chisso Corp | Solid type electrochromic display cell |
JPS5782282A (en) * | 1980-11-07 | 1982-05-22 | Hitachi Ltd | Booster and memory device using it |
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1983
- 1983-07-05 JP JP10351083U patent/JPS6011320U/ja active Granted
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---|---|
JPS6011320U (ja) | 1985-01-25 |
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