JPH02175232A - 自動車用内装部品の製造方法 - Google Patents
自動車用内装部品の製造方法Info
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- JPH02175232A JPH02175232A JP63332525A JP33252588A JPH02175232A JP H02175232 A JPH02175232 A JP H02175232A JP 63332525 A JP63332525 A JP 63332525A JP 33252588 A JP33252588 A JP 33252588A JP H02175232 A JPH02175232 A JP H02175232A
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Landscapes
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は自動車用ドアトリム等の自動車用内装部品に係
り、特に外観にソフト感を与えるためにスラッシュ成形
により成形した表皮材を使用した自動車用内装部品の製
造方法に関する。
り、特に外観にソフト感を与えるためにスラッシュ成形
により成形した表皮材を使用した自動車用内装部品の製
造方法に関する。
(従来の技術)
従来から、ドアトリム、インストルメントパッド等の自
動車用内装部品のように、比較的良好な表面外観1表面
感触が要求される内装部品の製造方法としてスラッシュ
成形が多用されている。
動車用内装部品のように、比較的良好な表面外観1表面
感触が要求される内装部品の製造方法としてスラッシュ
成形が多用されている。
このスラッシュ成形は、表皮材の成形方法の一つであり
、通常ドアトリム等の内装部品を製作するには、スラッ
シュ成形により成形した表皮材の成形工程の他に、芯材
の成形工程や表皮材と芯材との一体化工程等が必要であ
る。
、通常ドアトリム等の内装部品を製作するには、スラッ
シュ成形により成形した表皮材の成形工程の他に、芯材
の成形工程や表皮材と芯材との一体化工程等が必要であ
る。
例えば、第9図に示すようにスラッシュ成形装置を使用
して、表皮材1が成形されるとともに、別途工程でこの
表皮材1と貼り合わされる芯材2がプレス成形されてい
る。
して、表皮材1が成形されるとともに、別途工程でこの
表皮材1と貼り合わされる芯材2がプレス成形されてい
る。
そして、次工程で表皮材1と芯材2との圧着加工を行な
い、ドアトリム3の製作が完了する。
い、ドアトリム3の製作が完了する。
また、他の従来例としては、スラッシュ成形により製品
形状に予め成形された表皮材1をウレタン発泡型4内に
セットした後、芯材となる硬質ウレタン樹脂液5を注入
した後、発泡硬化させ、スラッシュ表皮材1とウレタン
芯材とを一体化させることにより、その製作を完了する
というものである。
形状に予め成形された表皮材1をウレタン発泡型4内に
セットした後、芯材となる硬質ウレタン樹脂液5を注入
した後、発泡硬化させ、スラッシュ表皮材1とウレタン
芯材とを一体化させることにより、その製作を完了する
というものである。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、前者の工法においては、表皮材1のスラ
ッシュ成形工程、芯材2のプレス成形工程、および表皮
材1と芯材2との圧着工程の3工程が必要であり、工程
が多大化するため大幅なコストアップを招来するという
問題点が指摘されているとともに、スラッシュ成形によ
る表皮材1の肉厚を均一にコントロールできないため、
芯材2と一体化させたとき、ドアトリム3の製品厚みに
バラつきが生じるという問題点があり、さらに表皮材1
と芯材2との間にエアが介在し、製品表面に凹凸が生じ
、良好な製品外観が得られないという欠点があった。
ッシュ成形工程、芯材2のプレス成形工程、および表皮
材1と芯材2との圧着工程の3工程が必要であり、工程
が多大化するため大幅なコストアップを招来するという
問題点が指摘されているとともに、スラッシュ成形によ
る表皮材1の肉厚を均一にコントロールできないため、
芯材2と一体化させたとき、ドアトリム3の製品厚みに
バラつきが生じるという問題点があり、さらに表皮材1
と芯材2との間にエアが介在し、製品表面に凹凸が生じ
、良好な製品外観が得られないという欠点があった。
また、後者の硬質ウレタン樹脂液5を型内に注入する、
いわゆるモールド成形方法においては、製品の表面外観
は良好に維持されるが、硬質ウレタン製の芯材では強度
的に問題があり、必要な機械強度を得るためには厚肉に
設定しなければならず、造形的に制約を受けるとともに
重量化する難点がある。
いわゆるモールド成形方法においては、製品の表面外観
は良好に維持されるが、硬質ウレタン製の芯材では強度
的に問題があり、必要な機械強度を得るためには厚肉に
設定しなければならず、造形的に制約を受けるとともに
重量化する難点がある。
しかも、硬質ウレタン製芯材はウレタン注入発泡に使用
する専用設備が大掛かりとなり、コストアップを招く不
具合も指摘されていた。
する専用設備が大掛かりとなり、コストアップを招く不
具合も指摘されていた。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたもので、この発明
の目的とするところは、スラッシュ成形により、表面外
観1表面感触の良好な表皮材を使用した自動車用内装部
品の製造方法において、製品表面に凹凸が生じることが
なく、美麗な製品外観が維持できるとともに、工程を短
縮化してコストダウンを図った自動車用内装部品の製造
方法を提供することにある。
の目的とするところは、スラッシュ成形により、表面外
観1表面感触の良好な表皮材を使用した自動車用内装部
品の製造方法において、製品表面に凹凸が生じることが
なく、美麗な製品外観が維持できるとともに、工程を短
縮化してコストダウンを図った自動車用内装部品の製造
方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するために、本発明による自動車用内装
部品の製造方法はスラッシュ成形用金型の型面に樹脂パ
ウダーを付着させて形成した表皮層と、この表皮層内面
に発泡剤を混入した樹脂パウダーを付着させて積層形成
した発泡層と、この発泡層内面全体に繊維素を付着させ
た繊維材層とからなり、加熱により発泡層を発泡させた
後冷却して、表皮材を成形する工程と、 上記表皮材を圧着用下型の型面上に、表皮層を下側に向
けてセットするとともに、表皮材の上面側に樹脂芯材の
素材である溶融樹脂を投入した後、圧着用上型と圧着用
下型とを型締めして、樹脂芯材を所要形状に成形すると
ともに、樹脂芯材と表皮材とを一体プレスする工程とか
らなることを特徴とする。
部品の製造方法はスラッシュ成形用金型の型面に樹脂パ
ウダーを付着させて形成した表皮層と、この表皮層内面
に発泡剤を混入した樹脂パウダーを付着させて積層形成
した発泡層と、この発泡層内面全体に繊維素を付着させ
た繊維材層とからなり、加熱により発泡層を発泡させた
後冷却して、表皮材を成形する工程と、 上記表皮材を圧着用下型の型面上に、表皮層を下側に向
けてセットするとともに、表皮材の上面側に樹脂芯材の
素材である溶融樹脂を投入した後、圧着用上型と圧着用
下型とを型締めして、樹脂芯材を所要形状に成形すると
ともに、樹脂芯材と表皮材とを一体プレスする工程とか
らなることを特徴とする。
(作用)
以上の構成から明らかなように、本発明方法によれば、
スラッシュ成形より成形した表皮材と溶融樹脂とを圧着
用金型内で一体化するため、表皮材の肉厚のバラツキを
この溶融樹脂で吸収することができる。
スラッシュ成形より成形した表皮材と溶融樹脂とを圧着
用金型内で一体化するため、表皮材の肉厚のバラツキを
この溶融樹脂で吸収することができる。
さらに、表皮材の最内層には繊維材層が位置しており、
溶融樹脂内に繊維材層の繊維素がアンカー効果的に接合
するとともに、樹脂芯材の成形特発生するガスをこの繊
維材層を介して外部に抜くことができ、強固な接着なら
びに平滑な表面を形成することが可能となる。
溶融樹脂内に繊維材層の繊維素がアンカー効果的に接合
するとともに、樹脂芯材の成形特発生するガスをこの繊
維材層を介して外部に抜くことができ、強固な接着なら
びに平滑な表面を形成することが可能となる。
(実施例)
以下、本発明に係る自動車用内装部品の製造方法につい
て添付図面を参照しながら詳細に説明する。
て添付図面を参照しながら詳細に説明する。
第1図は本発明方法を適用して製作した自動車用ドアト
リム示すもので、図面において、自動車用ドアトリム1
0は、樹脂芯材11と樹脂芯材11の表面側に一体貼着
されている表皮材12とから大略構成され、さらに、表
皮材12は、3層構造となっており、最外層から表皮層
131発泡層14、および繊維材層15とからなってい
る。
リム示すもので、図面において、自動車用ドアトリム1
0は、樹脂芯材11と樹脂芯材11の表面側に一体貼着
されている表皮材12とから大略構成され、さらに、表
皮材12は、3層構造となっており、最外層から表皮層
131発泡層14、および繊維材層15とからなってい
る。
そして、表皮材12は表皮層13ならびに発泡層14が
スラッシュ成形により成形されており、良好な表面外観
2表面感触を備えている。
スラッシュ成形により成形されており、良好な表面外観
2表面感触を備えている。
さらに、表皮材12の最内層に位置する繊維材層15は
、後述するが、樹脂芯材11の成形時、この繊維材層1
5を通して外部にガス抜きする機能と、樹脂芯材11と
発泡層14との両者に繊維素が喰い込む、いわゆるアン
カー効果により両者の接合強度を強化する機能を有する
。
、後述するが、樹脂芯材11の成形時、この繊維材層1
5を通して外部にガス抜きする機能と、樹脂芯材11と
発泡層14との両者に繊維素が喰い込む、いわゆるアン
カー効果により両者の接合強度を強化する機能を有する
。
次に、第2図ないし第8図に基づいて上記自動車用ドア
トリム10の製造工程について説明する。
トリム10の製造工程について説明する。
まず、第2図ないし第4図はスラッシュ成形による表皮
材12の成形工程を示すものであり、第5図はスラッシ
ュ成形により形成された表皮材12を示す。
材12の成形工程を示すものであり、第5図はスラッシ
ュ成形により形成された表皮材12を示す。
第2図において、スラッシュ成形用金型20をPVC樹
脂の溶融点以上(この実施例では230℃)に加熱した
後、このスラッシュ成形用金型20の内面側に対向して
、PVC樹脂パウダーを充填したパウダー供給ボックス
21を取付けた状態で、両者を回転させることにより、
このスラッシュ成形用金型20の型面にPvC樹脂パウ
ダーを付着させ、このPVC樹脂パウダーをゲル化させ
れば、金型20の型面に沿った形状に軟質の表皮層13
が形成される。なお、余剰のPVC樹脂パウダーは金型
20を反転させることにより回収される。
脂の溶融点以上(この実施例では230℃)に加熱した
後、このスラッシュ成形用金型20の内面側に対向して
、PVC樹脂パウダーを充填したパウダー供給ボックス
21を取付けた状態で、両者を回転させることにより、
このスラッシュ成形用金型20の型面にPvC樹脂パウ
ダーを付着させ、このPVC樹脂パウダーをゲル化させ
れば、金型20の型面に沿った形状に軟質の表皮層13
が形成される。なお、余剰のPVC樹脂パウダーは金型
20を反転させることにより回収される。
次いで、第3図に示すように、別のパウダー供給ボック
ス22(この内部にはアゾジカルボンアミド等の発泡剤
を混入したPVC樹脂パウダーが充填されている)を金
型20に固定して同様に回転させることにより、表皮層
13の内面側に発泡層14を積層形成させる。同様に、
余剰のパウダーは金型20を反転させることにより回収
する。
ス22(この内部にはアゾジカルボンアミド等の発泡剤
を混入したPVC樹脂パウダーが充填されている)を金
型20に固定して同様に回転させることにより、表皮層
13の内面側に発泡層14を積層形成させる。同様に、
余剰のパウダーは金型20を反転させることにより回収
する。
次に第4図に示すように内部にポリエステル繊維等の繊
維素を充填した供給ボックス23を表皮層131発泡層
14をそれぞれ積層したスラッシュ成形用金型20に取
り付け、回転させることにより、発泡層14の内面に繊
維素を付着させる。
維素を充填した供給ボックス23を表皮層131発泡層
14をそれぞれ積層したスラッシュ成形用金型20に取
り付け、回転させることにより、発泡層14の内面に繊
維素を付着させる。
このときも金型20を反転させて、余剰の繊維素を回収
すればよい。
すればよい。
そして、図示しないヒーター等により加熱して、発泡層
14を泡化させた後、冷却し、第5図で示す表皮材12
を取り出す。
14を泡化させた後、冷却し、第5図で示す表皮材12
を取り出す。
この表皮材12は、最外層から表皮層131発泡層14
.および繊維材層15の3層構造体からなっているが、
この状態では発泡層14の肉厚に多少のバラツキが生じ
ている。
.および繊維材層15の3層構造体からなっているが、
この状態では発泡層14の肉厚に多少のバラツキが生じ
ている。
次に第6図ないし第8図は表皮材12と樹脂芯材11と
の一体化工程を示すもので、まず、第6図に示すように
、前記工程で成形した表皮材13を圧着用下型30の上
面にセットする。この時、表皮材12の最内層である繊
維材層15が上方を向くようにセットされる。
の一体化工程を示すもので、まず、第6図に示すように
、前記工程で成形した表皮材13を圧着用下型30の上
面にセットする。この時、表皮材12の最内層である繊
維材層15が上方を向くようにセットされる。
その後、第7図に示すように圧着用上型31が図示しな
い昇降装置により下降し、この下降と同時に、ポリプロ
ピレン樹脂等の溶融樹脂Pを投入する。本例では圧着用
上型31内部に溶融樹脂Pを供給するための経路32が
内部に設けられており、この経路32は図示しない外部
の樹脂量計量機構と繋っており、溶融樹脂Pの必要量が
自動的に供給されるように構成されている。
い昇降装置により下降し、この下降と同時に、ポリプロ
ピレン樹脂等の溶融樹脂Pを投入する。本例では圧着用
上型31内部に溶融樹脂Pを供給するための経路32が
内部に設けられており、この経路32は図示しない外部
の樹脂量計量機構と繋っており、溶融樹脂Pの必要量が
自動的に供給されるように構成されている。
また、溶融樹脂Pは必ずしも圧着用上W31から供給さ
れる必要はなく、所望により押出成形機等のノズルを圧
着用上下型30.31間に位置決めして、表皮材12の
上面側に溶融樹脂Pを投入するようにしてもよい。
れる必要はなく、所望により押出成形機等のノズルを圧
着用上下型30.31間に位置決めして、表皮材12の
上面側に溶融樹脂Pを投入するようにしてもよい。
その後、第8図に示すように、圧着用上型31が下降し
て、圧着用上下型30.31の型締めにより、溶融樹脂
Pを所要形状に成形して樹脂芯材11を成形すると同時
に、樹脂芯材11と表皮材12とのプレス一体止を行な
う。
て、圧着用上下型30.31の型締めにより、溶融樹脂
Pを所要形状に成形して樹脂芯材11を成形すると同時
に、樹脂芯材11と表皮材12とのプレス一体止を行な
う。
このように成形された自動車用ドアトリム10は第1図
で示すように、表皮材12の多少の板厚バラツキは溶融
樹脂Pの流動により吸収され、ドアトリム10の製品板
厚を均一に調整でき、また、製品表面に凹凸が生じるこ
とはない。
で示すように、表皮材12の多少の板厚バラツキは溶融
樹脂Pの流動により吸収され、ドアトリム10の製品板
厚を均一に調整でき、また、製品表面に凹凸が生じるこ
とはない。
さらに、溶融樹脂Pと接する表皮材12側は繊維材層1
5が位置しており、繊維材層15の繊維素が樹脂芯材1
1内部に喰い込む、いわゆるアンカー効果により表皮材
12と樹脂芯材11は強固に接合される。特に、ポリプ
ロピレン樹脂のように極性がなく、接着性に極めて乏し
い樹脂材料であっても、アンカー効果より強固に接合で
きるため、樹脂材料を自由に選定することができる。
5が位置しており、繊維材層15の繊維素が樹脂芯材1
1内部に喰い込む、いわゆるアンカー効果により表皮材
12と樹脂芯材11は強固に接合される。特に、ポリプ
ロピレン樹脂のように極性がなく、接着性に極めて乏し
い樹脂材料であっても、アンカー効果より強固に接合で
きるため、樹脂材料を自由に選定することができる。
加えて、樹脂成形時、ガスが発生するが、繊維材層15
における各繊維素間の空隙を通じて、ガスが外部に抜け
るため、樹脂芯材11と表皮材12との間にエア溜りが
発生することはなく、表皮材12の表面は平滑面をなす
。
における各繊維素間の空隙を通じて、ガスが外部に抜け
るため、樹脂芯材11と表皮材12との間にエア溜りが
発生することはなく、表皮材12の表面は平滑面をなす
。
以上、本例では自動車用ドアトリム10の製造方法につ
いて説明したが、スラッシュ成形による表皮材を使用し
た自動車用内装部品であればドアトリム10の他に、イ
ンストルメントパッド等に適用しても何等差し支えない
。
いて説明したが、スラッシュ成形による表皮材を使用し
た自動車用内装部品であればドアトリム10の他に、イ
ンストルメントパッド等に適用しても何等差し支えない
。
(発明の効果)
以上記載したように、本発明方法によれば、スラッシュ
成形により得た表皮材と溶融樹脂とをブレス一体止する
というものであるから、スラッシュ成形表皮材と成形芯
材とを一体化する従来方法に比べ、工程が短縮化できる
とともに、スラッシュ成形による表皮材の肉厚バラツキ
を溶融樹脂の流動により吸収できるため、製品表面に凹
凸が現れず、均一肉厚の製品が提供でき、コストダウン
が期待できるとともに、外観意匠性が向旧するという効
果がある。また、ウレタン樹脂注入方式に比べ、装置が
大掛かりとならず、また樹脂芯材の強度も保証でき、廉
価でありながら、軽量化を達成するという利点がある。
成形により得た表皮材と溶融樹脂とをブレス一体止する
というものであるから、スラッシュ成形表皮材と成形芯
材とを一体化する従来方法に比べ、工程が短縮化できる
とともに、スラッシュ成形による表皮材の肉厚バラツキ
を溶融樹脂の流動により吸収できるため、製品表面に凹
凸が現れず、均一肉厚の製品が提供でき、コストダウン
が期待できるとともに、外観意匠性が向旧するという効
果がある。また、ウレタン樹脂注入方式に比べ、装置が
大掛かりとならず、また樹脂芯材の強度も保証でき、廉
価でありながら、軽量化を達成するという利点がある。
さらに、本発明はスラッシュ成形により表皮層並びに発
泡層を形成した後、この発泡層に繊維層を付着させた繊
維材層を形成するというものであるから、表皮材と樹脂
芯材とは樹脂内に繊維素が喰い込む、いわゆるアンカー
効果により表皮材と芯材とは強固に接合でき、繊維素間
の間隙を通してエアを外部に解放できるめため、エア溜
りがなく、表皮材と芯材との接合強度に優れ、かつ内部
にエア溜り等がなく製品表面が平滑面をなす美麗な製品
を得ることができる効果がある。
泡層を形成した後、この発泡層に繊維層を付着させた繊
維材層を形成するというものであるから、表皮材と樹脂
芯材とは樹脂内に繊維素が喰い込む、いわゆるアンカー
効果により表皮材と芯材とは強固に接合でき、繊維素間
の間隙を通してエアを外部に解放できるめため、エア溜
りがなく、表皮材と芯材との接合強度に優れ、かつ内部
にエア溜り等がなく製品表面が平滑面をなす美麗な製品
を得ることができる効果がある。
特に、ポリプロピレン樹脂のようにコスト、強度的に有
利であるが、接着性に乏しい樹脂材料を芯材として使用
した場合においても、この繊維材層により接合強度が強
化されるため、上付実用に供することができ、このよう
に樹脂材料の選定自由度を大幅に拡大できる効果もある
。
利であるが、接着性に乏しい樹脂材料を芯材として使用
した場合においても、この繊維材層により接合強度が強
化されるため、上付実用に供することができ、このよう
に樹脂材料の選定自由度を大幅に拡大できる効果もある
。
第1図は本発明方法により製作した自動車用ドアトリム
を示す縦断面図、第2図ないし第4図は本発明方法にお
ける表皮材の成形工程を示す各断面図、第5図は本発明
方法により成形した表皮材を示す断面図、第6図ないし
第8図は本発明方法における樹脂芯材と表皮材との一体
プレス工程を示す各断面図、第9図、第10図はスラッ
シュ成形表皮材を使用した自動車用内装部品の製造方法
の従来例を簡略化して示す説明図である。 14・・・発泡層 15・・・繊維材層 20・・・スラッシュ成形用金型 21.22.23・・・供給ボックス 30・・・圧着用下型 31・・・圧着用上型 特許出願人 河西工業株式会社
を示す縦断面図、第2図ないし第4図は本発明方法にお
ける表皮材の成形工程を示す各断面図、第5図は本発明
方法により成形した表皮材を示す断面図、第6図ないし
第8図は本発明方法における樹脂芯材と表皮材との一体
プレス工程を示す各断面図、第9図、第10図はスラッ
シュ成形表皮材を使用した自動車用内装部品の製造方法
の従来例を簡略化して示す説明図である。 14・・・発泡層 15・・・繊維材層 20・・・スラッシュ成形用金型 21.22.23・・・供給ボックス 30・・・圧着用下型 31・・・圧着用上型 特許出願人 河西工業株式会社
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、スラッシュ成形用金型(20)の型面に樹脂パウダ
ーを付着させて形成した表皮層(13)と、この表皮層
(13)内面に発泡剤を混入した樹脂パウダーを付着さ
せて積層形成した発泡層(14)と、この発泡層(14
)内面全体に繊維素を付着させた繊維材層(15)とか
らなり、加熱により発泡層(15)を発泡させた後冷却
して、表皮材(12)を成形する工程と、 上記表皮材(12)を圧着用下型(30)の型面上に、
表皮層(13)を下側に向けてセットするとともに、表
皮材(12)の上面側に樹脂芯材(11)の素材である
溶融樹脂を投入した後、圧着用上型(31)と圧着用下
型(30)とを型締めして、樹脂芯材(11)を所要形
状に成形するとともに、樹脂芯材(11)と表皮材(1
2)とを一体プレスする工程とからなることを特徴とす
る自動車用内装部品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63332525A JPH02175232A (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 自動車用内装部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63332525A JPH02175232A (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 自動車用内装部品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02175232A true JPH02175232A (ja) | 1990-07-06 |
JPH0547390B2 JPH0547390B2 (ja) | 1993-07-16 |
Family
ID=18255897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63332525A Granted JPH02175232A (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 自動車用内装部品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02175232A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1070770C (zh) * | 1994-11-10 | 2001-09-12 | 住友化学工业株式会社 | 多层成形体及其制造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56111650A (en) * | 1980-02-09 | 1981-09-03 | Kasai Kogyo Co Ltd | Manufacture of internal equipment parts of automobile |
JPS59204511A (ja) * | 1983-05-09 | 1984-11-19 | Honda Motor Co Ltd | 凹凸状の表皮成形材の製造法 |
-
1988
- 1988-12-28 JP JP63332525A patent/JPH02175232A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56111650A (en) * | 1980-02-09 | 1981-09-03 | Kasai Kogyo Co Ltd | Manufacture of internal equipment parts of automobile |
JPS59204511A (ja) * | 1983-05-09 | 1984-11-19 | Honda Motor Co Ltd | 凹凸状の表皮成形材の製造法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1070770C (zh) * | 1994-11-10 | 2001-09-12 | 住友化学工业株式会社 | 多层成形体及其制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0547390B2 (ja) | 1993-07-16 |
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