JPH02165853A - 鋼の高速連続鋳造法 - Google Patents
鋼の高速連続鋳造法Info
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- JPH02165853A JPH02165853A JP31962688A JP31962688A JPH02165853A JP H02165853 A JPH02165853 A JP H02165853A JP 31962688 A JP31962688 A JP 31962688A JP 31962688 A JP31962688 A JP 31962688A JP H02165853 A JPH02165853 A JP H02165853A
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- casting
- viscosity
- speed
- steel
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は鋼の高速連続鋳造法、特に1.2m/min以
上の鋳造速度で操業する連続鋳造法に関するものである
。
上の鋳造速度で操業する連続鋳造法に関するものである
。
[従来の技術]
鋼の連続鋳造時には、鋳型内に湯面保護剤が添加される
。この湯面保護剤の役割りは、■鋳型内に添加すること
により溶鋼表面を被覆保温し、溶鋼面の凝固防止および
酸化防止を行うこと。
。この湯面保護剤の役割りは、■鋳型内に添加すること
により溶鋼表面を被覆保温し、溶鋼面の凝固防止および
酸化防止を行うこと。
■溶鋼中より浮上してくる非金属介在物を吸収して鋳片
表面介在物欠陥を防止すること。
表面介在物欠陥を防止すること。
■鋳型と鋼の凝固シェル間に均一に流入潤滑することに
より鋳型の冷却を均一化して、鋳片表面の割れおよび拘
束性ブレークアウトを防止すること。
より鋳型の冷却を均一化して、鋳片表面の割れおよび拘
束性ブレークアウトを防止すること。
である。
以上の特性を確保するために、湯面保護剤は、5in2
.Δ’120.. Cab、 Fe2O3,MgO等の
酸化物を母材とし、その他に湯面保護剤の物性調整剤と
してアルカリ金属およびアルカリ土類金属の酸化物、炭
酸塩又は弗化物、更には、湯面保護剤の溶融速度調整剤
としての炭素分を含有している。炭素分としては、コー
クス、カーボンブラック、天然黒鉛、人造黒鉛、石炭等
の粉末又は頴粒が使用されている。
.Δ’120.. Cab、 Fe2O3,MgO等の
酸化物を母材とし、その他に湯面保護剤の物性調整剤と
してアルカリ金属およびアルカリ土類金属の酸化物、炭
酸塩又は弗化物、更には、湯面保護剤の溶融速度調整剤
としての炭素分を含有している。炭素分としては、コー
クス、カーボンブラック、天然黒鉛、人造黒鉛、石炭等
の粉末又は頴粒が使用されている。
一般的な湯面保護剤の成分としては、5i02: 20
〜4596(重量%、以下同じ) 、l;ao:20〜
4596゜At、03+ 5〜10!6. MgO:l
〜20!に、 Na、O: l 〜20!k。
〜4596(重量%、以下同じ) 、l;ao:20〜
4596゜At、03+ 5〜10!6. MgO:l
〜20!に、 Na、O: l 〜20!k。
F−=2〜20!に、 (::]H以下で構成されてお
り、必要に応じTie、、 MnO,SrO,Li2O
やB2O3も使用されている。分析上弗化物は、酸化物
とF−に、炭酸塩は、酸化物とCとして表記されている
。また物性としては、1300℃の粘度で0.5〜7
poise 、融点で800〜120’0℃のものが使
用されている。
り、必要に応じTie、、 MnO,SrO,Li2O
やB2O3も使用されている。分析上弗化物は、酸化物
とF−に、炭酸塩は、酸化物とCとして表記されている
。また物性としては、1300℃の粘度で0.5〜7
poise 、融点で800〜120’0℃のものが使
用されている。
ところで近年省エネルギーや省資源、歩留や原単位の向
上によるコストダウンの要請が一段と高まる傾向にある
。そのため連続鋳造の高速化さらには、高速連続鋳造で
製造された鋳片を冷却−再加熱することなく直接圧延工
程に送り込む直送圧延(CG−DI )が積極的に採用
されるようになっている。該直送圧延を実施するために
は、高速連続鋳造により製造される鋳片の欠陥(ピンホ
ール、湯面保護剤巻込みによる介在物欠陥、割れ等)を
皆無にするか、直送圧延に支障のない程度に極めて少な
くしなければならない。
上によるコストダウンの要請が一段と高まる傾向にある
。そのため連続鋳造の高速化さらには、高速連続鋳造で
製造された鋳片を冷却−再加熱することなく直接圧延工
程に送り込む直送圧延(CG−DI )が積極的に採用
されるようになっている。該直送圧延を実施するために
は、高速連続鋳造により製造される鋳片の欠陥(ピンホ
ール、湯面保護剤巻込みによる介在物欠陥、割れ等)を
皆無にするか、直送圧延に支障のない程度に極めて少な
くしなければならない。
ところが従来の鋳造速度(平均的に1 m/min前後
)で使用していた湯面保護剤をそのまま1.2m/mi
n以上の高速鋳造に使用すると、湯面保護剤の消費量が
減少し、そのため鋳型−鋳片間の潤滑不良を起こし、拘
束性ブレークアウトが発生し易くなる。その防止策とし
て従来は、高速鋳造化に伴い、湯面保護剤の粘度を13
00℃で0.5〜1.5poiseへの低粘度化するこ
とにより、湯面保護剤の消費量を増加させて、潤滑性を
保持させていた(特開昭61−150752号公報参照
)。
)で使用していた湯面保護剤をそのまま1.2m/mi
n以上の高速鋳造に使用すると、湯面保護剤の消費量が
減少し、そのため鋳型−鋳片間の潤滑不良を起こし、拘
束性ブレークアウトが発生し易くなる。その防止策とし
て従来は、高速鋳造化に伴い、湯面保護剤の粘度を13
00℃で0.5〜1.5poiseへの低粘度化するこ
とにより、湯面保護剤の消費量を増加させて、潤滑性を
保持させていた(特開昭61−150752号公報参照
)。
しかしながら、湯面保護剤を低粘度化すると、高速化に
よる激しい注入流により、溶融した湯面保護剤が溶鋼流
に巻き込まれて、鋳片の欠陥(ピンホール、湯面保護剤
の巻込みによる介在物欠陥等)が大幅に上昇し、高速鋳
造化、直送圧延を実施する上で新たに大きな問題となっ
ている。
よる激しい注入流により、溶融した湯面保護剤が溶鋼流
に巻き込まれて、鋳片の欠陥(ピンホール、湯面保護剤
の巻込みによる介在物欠陥等)が大幅に上昇し、高速鋳
造化、直送圧延を実施する上で新たに大きな問題となっ
ている。
また、本件出願人においても、鋳片欠陥を抑制するため
良好な潤滑性等を有する湯面保護剤として、既に特開昭
61−14055、特開昭60−180655 、特開
昭59−209465 、特開昭62−23805:1
号公報等にて開示したものを出願し、所望の効果を挙げ
たが、いずれも高速鋳造に対応する湯面保護剤の適正使
用条件、例えばブレークアウトや介在物欠陥の発生防止
条件に関して、なお不満足な点を残していた。
良好な潤滑性等を有する湯面保護剤として、既に特開昭
61−14055、特開昭60−180655 、特開
昭59−209465 、特開昭62−23805:1
号公報等にて開示したものを出願し、所望の効果を挙げ
たが、いずれも高速鋳造に対応する湯面保護剤の適正使
用条件、例えばブレークアウトや介在物欠陥の発生防止
条件に関して、なお不満足な点を残していた。
[発明が解決しようとする課題]
本発明は、上記従来技術での問題点である高速鋳造時の
拘束性ブレークアウトの発生、湯面保護剤の巻込みによ
る介在物欠陥の発生を防止して、直送圧延を可能にする
ことができる連続鋳造法を提供するものである。
拘束性ブレークアウトの発生、湯面保護剤の巻込みによ
る介在物欠陥の発生を防止して、直送圧延を可能にする
ことができる連続鋳造法を提供するものである。
[課題を解決するための手段コ
以下上記目的を達成するための本発明の各構成を詳細に
説明する。
説明する。
眞述の如く、高速鋳造に伴う低粘度化による最大の問題
点は、溶鋼流による湯面保護剤溶融層の鋳片への巻込み
である。本発明者らはこの巻込みを防止し、しかも潤滑
性を確保するため、種々検討を実施した。まず巻込みの
防止に関しては、その発生原因が高速鋳造時の高速流入
にもとづく溶鋼表面の乱れによる湯面保護剤溶融層の溶
鋼中への巻込みと推定されるため、湯面保護剤の新たな
物性として、表面張力に注目し、市販品の表面張力を測
定した。表面張力の測定は、第1図に示す白金円筒引上
げ法(Dipping Cylinder meLho
d )により測定した。まず、600℃マツフル炉中て
1時間の脱炭処理した湯面保護剤約60grを黒鉛ルツ
ボに入れ、1400℃マツフル炉中で10分間溶融処理
する。この溶融試料を白金ルツボ3に入れ、1250℃
に保持し、Arガス置換した測定装置(第1図)の電気
炉2に挿入した。温度安定後上部天秤1と連結した白金
円筒4を°溶融中に浸漬し、天秤をバランスさせる。次
いで、白金円筒4より液面を低下させバランスが平衡に
なるまで分銅を加える。
点は、溶鋼流による湯面保護剤溶融層の鋳片への巻込み
である。本発明者らはこの巻込みを防止し、しかも潤滑
性を確保するため、種々検討を実施した。まず巻込みの
防止に関しては、その発生原因が高速鋳造時の高速流入
にもとづく溶鋼表面の乱れによる湯面保護剤溶融層の溶
鋼中への巻込みと推定されるため、湯面保護剤の新たな
物性として、表面張力に注目し、市販品の表面張力を測
定した。表面張力の測定は、第1図に示す白金円筒引上
げ法(Dipping Cylinder meLho
d )により測定した。まず、600℃マツフル炉中て
1時間の脱炭処理した湯面保護剤約60grを黒鉛ルツ
ボに入れ、1400℃マツフル炉中で10分間溶融処理
する。この溶融試料を白金ルツボ3に入れ、1250℃
に保持し、Arガス置換した測定装置(第1図)の電気
炉2に挿入した。温度安定後上部天秤1と連結した白金
円筒4を°溶融中に浸漬し、天秤をバランスさせる。次
いで、白金円筒4より液面を低下させバランスが平衡に
なるまで分銅を加える。
白金円筒が液面から離れるまでこの操作を繰り返しばれ
る瞬間の最大重量を記録する。
る瞬間の最大重量を記録する。
この測定を6回行い、最大値、最小値を除いた平均値を
とりW□つ(g)とする。計算式は、g −wmaX
×v 0=4πR で表わされる。ここで0は表面張力(dyne/cm)
、gは重力の加速度(980cm/5ec2) 、 W
、、、aXは白金円筒に及ぼす最大の引き(gr) 、
Rはシリンダーの半径(cm) 、 vは補正係数で
あり、使用シリンダー、融体液の密度により決まるもの
である。
とりW□つ(g)とする。計算式は、g −wmaX
×v 0=4πR で表わされる。ここで0は表面張力(dyne/cm)
、gは重力の加速度(980cm/5ec2) 、 W
、、、aXは白金円筒に及ぼす最大の引き(gr) 、
Rはシリンダーの半径(cm) 、 vは補正係数で
あり、使用シリンダー、融体液の密度により決まるもの
である。
調査した従来品の表面張力の測定結果は、1250℃で
240〜320 dyne/amで、粘度は、1300
℃で0.5〜7.0 poiseであり、粘度と表面張
力の間には、相関は認められなかった。
240〜320 dyne/amで、粘度は、1300
℃で0.5〜7.0 poiseであり、粘度と表面張
力の間には、相関は認められなかった。
次に、表面張力の値を変更して鋳造試験を実施し、鋳片
の品質との関係を調査した。その結果を第2図に示す。
の品質との関係を調査した。その結果を第2図に示す。
鋳造条件としては、(a)は鋳造速度1.5m1m1n
、湯面保護剤の粘度1300℃で0.6 potseて
、(b)は鋳造速度1.5m/min、粘度1300℃
で3.2 poiseで行った。
、湯面保護剤の粘度1300℃で0.6 potseて
、(b)は鋳造速度1.5m/min、粘度1300℃
で3.2 poiseで行った。
第2図から明らかなように表面張力が高い程介在物欠陥
が減少する傾向がみられ、表面張力290dyne/c
mを境として大幅な介在物の減少が見られる。これは、
鋳造条件による湯面の乱れ度に対し、表面張力が高いと
いうことは溶融した湯面保護剤の表面結合力が強いこと
を示しており、溶鋼との接触で混合しにくく巻込まれに
くくなり、結果として高速鋳造下においては、1250
℃で290dyne/cm以上であわば巻込みがほとん
ど発生しないことを見い出した。
が減少する傾向がみられ、表面張力290dyne/c
mを境として大幅な介在物の減少が見られる。これは、
鋳造条件による湯面の乱れ度に対し、表面張力が高いと
いうことは溶融した湯面保護剤の表面結合力が強いこと
を示しており、溶鋼との接触で混合しにくく巻込まれに
くくなり、結果として高速鋳造下においては、1250
℃で290dyne/cm以上であわば巻込みがほとん
ど発生しないことを見い出した。
次に、本発明者らは、潤滑性(ブレークアウト発生率、
以下8.0発生率とする)を保証する手段の調査・研究
を実施した結果状の知見を得た。すなわち、一般に湯面
保護剤の粘度は、1300℃での測定値が採用されてい
るが、これは、鋳型内の溶鋼のメニスカス直下の湯面保
護剤の流入フィルムの平均温度が約1300℃であるこ
とと、測定値が比較的安定して得られるからである。本
発明者等は、ローター回転法により脱炭後の各種湯面保
護剤200grを1400℃ 10分間溶融し、130
0℃に保持して後粘度測定を実施し、その後20℃づつ
温度を降下させて、各温度で保持後に粘度測定を行って
log y)と1/T(ηは粘度poise 、 Tは
絶対温度0Kを示す)の関係グラフを作成した。この測
定時、温度降下により、試料中に結晶が晶出し、ニュー
トン流体でなくなり、測定不能になった温度から10℃
高い温度をブレークポイントと定義した。第3図にその
測定例を示す。第3図から明らかなように1300℃の
粘度が近似値であっても、ブレークポイントが大幅に異
なる湯面保護剤があることがわかフた。
以下8.0発生率とする)を保証する手段の調査・研究
を実施した結果状の知見を得た。すなわち、一般に湯面
保護剤の粘度は、1300℃での測定値が採用されてい
るが、これは、鋳型内の溶鋼のメニスカス直下の湯面保
護剤の流入フィルムの平均温度が約1300℃であるこ
とと、測定値が比較的安定して得られるからである。本
発明者等は、ローター回転法により脱炭後の各種湯面保
護剤200grを1400℃ 10分間溶融し、130
0℃に保持して後粘度測定を実施し、その後20℃づつ
温度を降下させて、各温度で保持後に粘度測定を行って
log y)と1/T(ηは粘度poise 、 Tは
絶対温度0Kを示す)の関係グラフを作成した。この測
定時、温度降下により、試料中に結晶が晶出し、ニュー
トン流体でなくなり、測定不能になった温度から10℃
高い温度をブレークポイントと定義した。第3図にその
測定例を示す。第3図から明らかなように1300℃の
粘度が近似値であっても、ブレークポイントが大幅に異
なる湯面保護剤があることがわかフた。
即ち、第3図に示すAとBの品名のものでは、13Of
7℃における粘度は7.6 poiseと7.2 po
iseであるのに、ブレークポイントは各々980℃と
1180℃で、またCとDの品名のものでは、粘度は5
.5と5.0 poiseであるのにブレークポイント
は各々1000℃と1080℃と大幅に異っている。
7℃における粘度は7.6 poiseと7.2 po
iseであるのに、ブレークポイントは各々980℃と
1180℃で、またCとDの品名のものでは、粘度は5
.5と5.0 poiseであるのにブレークポイント
は各々1000℃と1080℃と大幅に異っている。
そこでブレークポイントを変更したサンプルを試作し、
実機鋳造試験を実施し、8.0発生率に及ぼす彫金を調
査した。鋼種、鋳造速度は今までと同一にし粘度は13
00℃で3.2 poiseとした。第4図にその結果
を示す。図から明らかなように8.0発生率とブレーク
ポイントに大きな相関がみられ、ブレークポイントを低
下させることにより、B、O発生率を低下させることが
可能であり、かつその温度を1000℃以下にすること
により、8.0発生率がほとんど無くなることを見い出
した。
実機鋳造試験を実施し、8.0発生率に及ぼす彫金を調
査した。鋼種、鋳造速度は今までと同一にし粘度は13
00℃で3.2 poiseとした。第4図にその結果
を示す。図から明らかなように8.0発生率とブレーク
ポイントに大きな相関がみられ、ブレークポイントを低
下させることにより、B、O発生率を低下させることが
可能であり、かつその温度を1000℃以下にすること
により、8.0発生率がほとんど無くなることを見い出
した。
この点を鋳型内の潤滑モデルを用いて説明する。従来の
場面保護剤7は、第5図(b)の如く、溶鋼のメニスカ
ス部のみで液状の溶融湯面保護剤8があり、その他の下
位部では、固体の場面保護剤9に被覆されており、良好
な潤滑性が保てない。また、本発明の場面保護剤10は
ブレークポイントか1000℃以下であるので、第5図
(a)の如く、一般に鋳型下端の鋳片表面は1000℃
程度であるから、鋳型下端においても液状の溶融した場
面保護剤11が存在し、理想の潤滑状態となっていると
考えられる。この結果拘束性ブレークアウトの発生がほ
とんど無くなったものと考えられる。なお、図において
、12は固体の湯面保護剤、13は鋳型、14は溶鋼で
ある。
場面保護剤7は、第5図(b)の如く、溶鋼のメニスカ
ス部のみで液状の溶融湯面保護剤8があり、その他の下
位部では、固体の場面保護剤9に被覆されており、良好
な潤滑性が保てない。また、本発明の場面保護剤10は
ブレークポイントか1000℃以下であるので、第5図
(a)の如く、一般に鋳型下端の鋳片表面は1000℃
程度であるから、鋳型下端においても液状の溶融した場
面保護剤11が存在し、理想の潤滑状態となっていると
考えられる。この結果拘束性ブレークアウトの発生がほ
とんど無くなったものと考えられる。なお、図において
、12は固体の湯面保護剤、13は鋳型、14は溶鋼で
ある。
次に適正粘度範囲を求めるため、表面張力を1250℃
で290 dyne/cm以上、ブレークポイントを1
000℃以下の範囲で粘度を変化させた湯面保護剤を試
作し、鋳造速度の組合せで実機鋳造し鋳片品質をチエツ
クした。その結果を第6図に示す。O印は、欠陥目標値
以下のもの、x印は目標値以上のものを示す。同図から
鋳造速度に対し、適正粘度範囲が存在することがわかっ
た。
で290 dyne/cm以上、ブレークポイントを1
000℃以下の範囲で粘度を変化させた湯面保護剤を試
作し、鋳造速度の組合せで実機鋳造し鋳片品質をチエツ
クした。その結果を第6図に示す。O印は、欠陥目標値
以下のもの、x印は目標値以上のものを示す。同図から
鋳造速度に対し、適正粘度範囲が存在することがわかっ
た。
すなわち、鋳造速度■に対し、1300℃の粘度ηを
3.5 ≦η■≦6.0
の範囲で設計する必要かあることがわかった。
次に、使用する湯面保護剤の成分系は一般に使用されて
いる湯面保護剤の組成でよく、1250℃で表面張力2
90 dyne/c+++以上、ブレークポイント10
00℃以下の物性て、 GaO/5i02は0.5〜0
.95とする。Cab/ 5i02が0.5未満の場合
は、物性特に粘度を調整するため多量のフラックス成分
(Na20、 Li2O,F−等)を必要とするため、
浸漬ノズル溶tMffiが大きくなり、かつコスト高と
なり実用的でなく、また(:aO/SiO□が0.95
Mの場合は、鋳型内で変性(AM。03介在物吸収、鋼
中のAQによる溶融した湯面保護剤中のSiO□の還元
)により液状の性質が失われ、結晶の析出を起し耐滑性
が不良となる。CaO/Sin□が0.95以下の場合
、Sin□はイオン構造的には結晶の析出し難い鎖状構
造をしており、又ブレークポイントも低くなる。このた
めCab15jO□を0.5〜0.95の範囲とした。
いる湯面保護剤の組成でよく、1250℃で表面張力2
90 dyne/c+++以上、ブレークポイント10
00℃以下の物性て、 GaO/5i02は0.5〜0
.95とする。Cab/ 5i02が0.5未満の場合
は、物性特に粘度を調整するため多量のフラックス成分
(Na20、 Li2O,F−等)を必要とするため、
浸漬ノズル溶tMffiが大きくなり、かつコスト高と
なり実用的でなく、また(:aO/SiO□が0.95
Mの場合は、鋳型内で変性(AM。03介在物吸収、鋼
中のAQによる溶融した湯面保護剤中のSiO□の還元
)により液状の性質が失われ、結晶の析出を起し耐滑性
が不良となる。CaO/Sin□が0.95以下の場合
、Sin□はイオン構造的には結晶の析出し難い鎖状構
造をしており、又ブレークポイントも低くなる。このた
めCab15jO□を0.5〜0.95の範囲とした。
場面保護剤のブレークポイント又は表面張力の若干の変
動については、Na2O,1j20. F 、 B20
.、。
動については、Na2O,1j20. F 、 B20
.、。
Ail’3. Na5AQF3. MgF2. TiO
2,MnO,SrO等により調整し得るものである。
2,MnO,SrO等により調整し得るものである。
また、鋳片幅を600mm以上とした理由は、 600
mm以下では、長辺長さが短く比較的均一なシェルコア
を形成し易く、表面欠陥は発生しにくく、600mm以
上になるとシェルコアが不均一になり表面欠陥が発生し
易いので、本発明による操業の鋳片幅を600++un
以上とした。
mm以下では、長辺長さが短く比較的均一なシェルコア
を形成し易く、表面欠陥は発生しにくく、600mm以
上になるとシェルコアが不均一になり表面欠陥が発生し
易いので、本発明による操業の鋳片幅を600++un
以上とした。
以上の結果より本発明の構成をまとめると次の如くとな
る。即ち、本発明は上記の実験結果より得られた湯面保
護剤の最も適した物性と鋳造速度との関連を考慮した結
果得られたものであり、その構成は、 Cab、 5in2.八2203を主成分とし、 Ca
b/ StO□(重量%比)が0.5〜0.95の範囲
で、アルカリ全屈およびアルカリ土類金属および他金属
の酸化物、炭酸塩、弗化物の1種又は2種以上、更に溶
融速度調整剤として炭素分を含有し、1250℃におけ
る表面張力か290 dyne/cm以上、ブレークポ
イントが1000℃以下で、かつ1300℃における粘
度η(poise)が鋳造速度v (m/min )と
の関係式%式% の範囲を満足するような場面保護剤を使用して、鋳片幅
が600mm以上で鋳造速度V≧1.2m/minで操
業することを特徴とする鋼の高速連続鋳造法である。
る。即ち、本発明は上記の実験結果より得られた湯面保
護剤の最も適した物性と鋳造速度との関連を考慮した結
果得られたものであり、その構成は、 Cab、 5in2.八2203を主成分とし、 Ca
b/ StO□(重量%比)が0.5〜0.95の範囲
で、アルカリ全屈およびアルカリ土類金属および他金属
の酸化物、炭酸塩、弗化物の1種又は2種以上、更に溶
融速度調整剤として炭素分を含有し、1250℃におけ
る表面張力か290 dyne/cm以上、ブレークポ
イントが1000℃以下で、かつ1300℃における粘
度η(poise)が鋳造速度v (m/min )と
の関係式%式% の範囲を満足するような場面保護剤を使用して、鋳片幅
が600mm以上で鋳造速度V≧1.2m/minで操
業することを特徴とする鋼の高速連続鋳造法である。
このように本発明においては、新たに場面保護剤の表面
張力とブレークポイントの特性を限定したもとで、粘度
と鋳造速度との最も適正な使用条件を特定することによ
り、1.2m/min以上の高速鋳造においても鋳型−
鋳片間に湯面保護剤を十分に流入州滑して拘束性ブレー
クアウトの発生を防止し、かつ直送圧延が可能な極めて
鋳片欠陥の少ない鋳片を製造できる。
張力とブレークポイントの特性を限定したもとで、粘度
と鋳造速度との最も適正な使用条件を特定することによ
り、1.2m/min以上の高速鋳造においても鋳型−
鋳片間に湯面保護剤を十分に流入州滑して拘束性ブレー
クアウトの発生を防止し、かつ直送圧延が可能な極めて
鋳片欠陥の少ない鋳片を製造できる。
[実施例]
第1表に本発明において用いる湯面保護剤、比較例およ
び従来例の湯面保護剤の各成分と物性を示す。これらの
場面保護剤を使用して、スラブ連鋳機にて鋳造を実施し
た。鋳造条件は鋳型サイズ250厚X 1600幅(+
nm)、鋳造速度は1.2〜2.0m/minについて
実施した。その時の鋳造結果を第2表に表示した。
び従来例の湯面保護剤の各成分と物性を示す。これらの
場面保護剤を使用して、スラブ連鋳機にて鋳造を実施し
た。鋳造条件は鋳型サイズ250厚X 1600幅(+
nm)、鋳造速度は1.2〜2.0m/minについて
実施した。その時の鋳造結果を第2表に表示した。
表中の記号A−Fは本発明例であり、0.0発生率指数
は0、鋳片品質共に良好な結果を示した。
は0、鋳片品質共に良好な結果を示した。
G〜Jは比較例である。Gはブレークポイントおよび粘
度は本発明範囲にあるか、表面張力が本発明の範囲外に
あるもので、])、0発生率は少なかったが、鋳片に介
在物欠陥が発生した。Hは表面張力、粘度は本発明範囲
内にあるが、ブレークポイントが本発明範囲外にある例
で、[1,0発生率が高く、かつ割わ疵が発生した。又
Iは表面張力、ブレークポイントが本発明範囲内である
が、粘度が鋳造速度に対し高すぎる例であり、結果とし
てB、O発生率が高く、かつ疵が発生した。Jは逆に粘
度が低すぎる例であり、8.0発生率は少いが介在物欠
陥および割れが発生した。Kは従来例であり、8.0発
生率は少いが鋳片に湯面保護剤の巻込み疵か多発した。
度は本発明範囲にあるか、表面張力が本発明の範囲外に
あるもので、])、0発生率は少なかったが、鋳片に介
在物欠陥が発生した。Hは表面張力、粘度は本発明範囲
内にあるが、ブレークポイントが本発明範囲外にある例
で、[1,0発生率が高く、かつ割わ疵が発生した。又
Iは表面張力、ブレークポイントが本発明範囲内である
が、粘度が鋳造速度に対し高すぎる例であり、結果とし
てB、O発生率が高く、かつ疵が発生した。Jは逆に粘
度が低すぎる例であり、8.0発生率は少いが介在物欠
陥および割れが発生した。Kは従来例であり、8.0発
生率は少いが鋳片に湯面保護剤の巻込み疵か多発した。
第
表
ができる。
第1図は表面張力の測定装置の概略図、第2図は表面張
力と鋳片表面欠陥指数との関係を示すグラフ、第3図は
粘度およびの測定例のグラフ、第4図は表面張力とブレ
ークアウト発生指数の関係を示すグラフ、第5図(a)
は本発明鋳型内のla滑モモデルあり、第5図(b)は
従来の鋳型内の潤滑モデルである。第6図は鋳造速度と
粘度、表面張力との鋳片品質関係を示すグラフである。
力と鋳片表面欠陥指数との関係を示すグラフ、第3図は
粘度およびの測定例のグラフ、第4図は表面張力とブレ
ークアウト発生指数の関係を示すグラフ、第5図(a)
は本発明鋳型内のla滑モモデルあり、第5図(b)は
従来の鋳型内の潤滑モデルである。第6図は鋳造速度と
粘度、表面張力との鋳片品質関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、CaO、SiO_2、Al_2O_3を主成分とし
、CaO/SiO_2(重量%比)が0.5〜0.95
の範囲で、アルカリ金属およびアルカリ土類金属および
他金属の酸化物、炭酸塩、弗化物の1種又は2種以上、
更に溶融速度調整剤として炭素分を含有し、1250℃
における表面張力が290dyne/cm以上、ブレー
クポイントが1000℃以下で、かつ1300℃におけ
る粘度η(poise)が鋳造速度v(m/min)と
の関係式 3.5≦ηv≦6.0 の範囲を満足するような湯面保護剤を使用して、鋳片幅
が600mm以上で鋳造速度v≧1.2m/minで操
業することを特徴とする鋼の高速連続鋳造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31962688A JP2675376B2 (ja) | 1988-12-20 | 1988-12-20 | 鋼の高速連続鋳造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31962688A JP2675376B2 (ja) | 1988-12-20 | 1988-12-20 | 鋼の高速連続鋳造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02165853A true JPH02165853A (ja) | 1990-06-26 |
JP2675376B2 JP2675376B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=18112384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31962688A Expired - Fee Related JP2675376B2 (ja) | 1988-12-20 | 1988-12-20 | 鋼の高速連続鋳造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2675376B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000005012A1 (fr) * | 1998-07-21 | 2000-02-03 | Shinagawa Refractories Co., Ltd. | Poudre a mouler pour coulage en continu de plaque mince |
JP2001334351A (ja) * | 2000-05-26 | 2001-12-04 | Shinagawa Refract Co Ltd | 鋼の連続鋳造用モールドパウダー及び鋼の連続鋳造方法 |
JP2011036889A (ja) * | 2009-08-12 | 2011-02-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続鋳造用モールドパウダーおよびこれを用いる鋼の連続鋳造方法 |
CN104707959A (zh) * | 2013-12-11 | 2015-06-17 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种汽车板用连铸保护渣 |
JP2020175445A (ja) * | 2020-06-12 | 2020-10-29 | 品川リフラクトリーズ株式会社 | モールドパウダー |
-
1988
- 1988-12-20 JP JP31962688A patent/JP2675376B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000005012A1 (fr) * | 1998-07-21 | 2000-02-03 | Shinagawa Refractories Co., Ltd. | Poudre a mouler pour coulage en continu de plaque mince |
US6315809B1 (en) * | 1998-07-21 | 2001-11-13 | Shinagawa Refractories Co., Ltd. | Molding powder for continuous casting of thin slab |
AU743598B2 (en) * | 1998-07-21 | 2002-01-31 | Shinagawa Refractories Co., Ltd. | Molding powder for continuous casting of thin slab |
CN1094396C (zh) * | 1998-07-21 | 2002-11-20 | 品川白炼瓦株式会社 | 薄板连铸用结晶器用粉末 |
JP2001334351A (ja) * | 2000-05-26 | 2001-12-04 | Shinagawa Refract Co Ltd | 鋼の連続鋳造用モールドパウダー及び鋼の連続鋳造方法 |
JP2011036889A (ja) * | 2009-08-12 | 2011-02-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続鋳造用モールドパウダーおよびこれを用いる鋼の連続鋳造方法 |
CN104707959A (zh) * | 2013-12-11 | 2015-06-17 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种汽车板用连铸保护渣 |
JP2020175445A (ja) * | 2020-06-12 | 2020-10-29 | 品川リフラクトリーズ株式会社 | モールドパウダー |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2675376B2 (ja) | 1997-11-12 |
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