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JPH0216018Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0216018Y2
JPH0216018Y2 JP1984061131U JP6113184U JPH0216018Y2 JP H0216018 Y2 JPH0216018 Y2 JP H0216018Y2 JP 1984061131 U JP1984061131 U JP 1984061131U JP 6113184 U JP6113184 U JP 6113184U JP H0216018 Y2 JPH0216018 Y2 JP H0216018Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tail pipe
vehicle body
rear bumper
exhaust
sound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984061131U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60171920U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP6113184U priority Critical patent/JPS60171920U/ja
Publication of JPS60171920U publication Critical patent/JPS60171920U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0216018Y2 publication Critical patent/JPH0216018Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、排気吐出音の低周波成分によつて発
生せしめられる自動車の車室内のこもり音を低減
させるための自動車のこもり音低減装置に関する
ものである。
(従来技術) 自動車の車室内のこもり音は、排気吐出音のう
ち特に低周波成分によつてリヤバンパーあるいは
トランクルーム等の車体側部品が共鳴振動して発
生するものであるが、排気消音器に接続されたテ
ールパイプの排気吐出口端がリヤバンパーより車
体後方側に突出配置されるような排気管形式をも
つた自動車においては、排気吐出音が排気流速に
より車体後方側に吹き飛ばされるため該排気吐出
音が車体側に廻り込むことが少なく、従つて車室
内にあまり大きなこもり音は発生しないが、テー
ルパイプの排気吐出口端がリヤバンパーの後端面
より車体前方側に配置されるような排気管形式を
もつた自動車(例えば、高温度の排気ガスが放出
されるため熱害防止の面からテールパイプの排気
吐出口端を車体内部側に配置するようにしたロー
タリーエンジン搭載車)においては排気吐出音が
車体側に廻り込み易く(特に排気流量が少なく換
言すれば、排気流速が低くて排気吐出音がテール
パイプの排気吐出口端近傍に停滞し易い緩加速走
行時や減速時などにおいては顕著である)、この
車体側に廻り込んだ排気吐出音の低周波成分によ
り該車体のトランクルームとか排気消音器とかが
共鳴振動して車室内に大きなこもり音が発生し、
車内居住性が損なわれるという問題が発生するこ
とになる。
尚、排気消音器の排気吐出口端をリヤバンパー
の後端面より車体前方側に位置せしめた自動車に
おける排気吐出音の低減装置の公知例としては例
えば、実開昭58−33723号公報に示される如くリ
ヤバンパーとテールパイプの排気吐出口端との間
に吸音材を設けて該吸音材によつて排気吐出音を
吸収低減させるようにしたものが知られている
が、この公知例の排気吐出音低減装置の吸音材に
よつて吸収されるのは排気吐出音のうちでも特に
車外騒音の原因となる高周波成分が主であり、車
室内のこもり音の発生原因となる低周波成分はほ
とんど吸収されず、従つて、車室内のこもり音の
低減効果はほとんど期待できないものである。
(考案の目的) 本考案は、上記の如き従来のこもり音発生の問
題に鑑み、排気吐出音の車体側への廻り込み作用
と該排気吐出音によるリヤバンパーの共鳴作用を
同時に抑制することにより車室内のこもり音を効
果的に低減するようにした自動車のこもり音低減
装置を提案することを目的としてなされたもので
ある。
(考案の構成) 本考案の自動車のこもり音低減装置は、排気消
音器の排気下流側に接続されたテールパイプの排
気吐出口端を、車体の後端部に設けたリヤバンパ
ーの後端面よりも車体前方側に位置せしめた自動
車において、前記リヤバンパーの下方部を、前記
テールパイプの排気吐出口端よりも車体前方側に
おいて該テールパイプと上下方向において該テー
ルパイプの直径寸法の1/2以上の寸法をもつて重
合させることにより排気吐出音の車体側への廻り
込み作用を可及的に抑制し、さらに前記リヤバン
パーの下方部と前記車体との間に適宜隙間を形成
して該リヤバンパーの内部空間を外部へ開放する
ことにより該リヤバンパーの共鳴を可及的に抑制
するようにし、もつて車室内のこもり音を効果的
に低減させるようにしたことを特徴とするもので
ある。
(実施例) 以下、本考案の自動車のこもり音低減装置を添
付図面に示す実施例に基いて説明すると、第1図
ないし第3図には本考案実施例に係るこもり音低
減装置を備えた自動車1の車体2の後部が示され
ている。この車体2の後部2aの下面側にはフユ
ーエルタンク7が取付けられており、さらに該フ
ユーエルタンク7の下側には排気消音器5がその
テールパイプ6を車体後方側に向けた状態で取付
けられている。
一方、車体2の後端に位置するリヤパネル4に
は、車体後方側から樹脂製のリヤバンパー3がス
テー8を介して取付けられている。このリヤバン
パー3は、衝撃吸収用のバンパー本体部13と、
該バンパー本体部13の下部に連続し且つ該バン
パー本体部13の後端面13aより車体2寄りに
位置するスカート部23とで構成されている。こ
のリヤバンパー3の車体2側への装置状態におい
ては、該リヤバンパー3と前記排気消音器5のテ
ールパイプ6との相対位置が次の如く設定されて
いる。即ち、水平方向においては、リヤバンパー
3の後端面3a(即ち、バンパー本体部13の後
端面13a)が前記テールパイプ6の排気吐出口
端6aより適宜寸法だけ車体後方側に突出せしめ
られている(換言すれば、テールパイプ6の排気
吐出口端6aがリヤバンパー3の後端面3aより
車体前方側に引込められている)。又、リヤバン
パー3のスカート部23はテールパイプ6の排気
吐出口端6aより適宜寸法だけ車体前方側に位置
せしめられている。一方、上下方向においては、
リヤバンパー3のスカート部23の下端部23a
とテールパイプ6とが所定寸法l(第3図参照)
だけ重合せしめられている。即ち、リヤバンパー
3のスカート部23の前記テールパイプ6に対応
する位置を、その下端側から略半円状又は逆U字
状に切欠き、この切欠部9内にテールパイプ6を
嵌合せしめている。尚、この実施例においては本
考案を適用してテールパイプ6とリヤバンパー3
のスカート部23との重合量lをl≧D/2
(D:テールパイプ6の外径寸法)に設定してい
る。又、この際切欠部9の大きさは、その内部に
テールパイプ6を嵌合せしめた状態において該テ
ールパイプ6の振動による変位を十分に許容し得
るような大きさに設定されている。尚、スカート
部23のテールパイプ6に対応する位置の近傍に
は、この切欠部9以外には該スカート部23の
内、外面を連通させる開口は形成されていない。
上述の如くリヤバンパー3のスカート部23と
テールパイプ6とを該テールパイプ6の直径寸法
の1/2以上の寸法をもつて上下方向において重合
させると、テールパイプ6の排気吐出口端6aか
ら排出された排気ガスによる排気吐出音が車体2
側に廻り込むのが可及的に防止されるため、該排
気吐出音のうちの主に低周波成分によつて発生せ
しめられるトランクルーム15、リヤバンパー3
等の共鳴が抑制され、それだけ、車室内のこもり
音が低減せしめられることになる。尚、このリヤ
バンパー3のスカート部23とテールパイプ6を
重合させたことによる車室内のこもり音の低減効
果は、実験データに基いて後で実証する。
一方、リヤバンパー3の車体2側への装着状態
においては、第1図に示す如くそのスカート部2
3と前記リヤパネル4の下端部4aとの間に比較
的大きな隙間11が該リヤバンパー3のほぼ全長
に亘つて形成されており、該隙間11によつてリ
ヤバンパー3の内面と前記リヤパネル4の間に形
成される内部空間10が外部(車体2の下方部)
へ開放されている。このようにリヤバンパー3の
内側の内部空間10を隙間11によつて外部へ開
放すると、該内部空間10が一種の共鳴箱として
作用するのを抑制することができ、それだけ排気
吐出音の低周波成分によるリヤバンパー3の共鳴
が抑制され、車室内のこもり音が低減されること
になる。即ち、この実施例のこもり音低減装置
は、リヤバンパー3のスカート部23とテールパ
イプ6とを上下方向において重合させて排気吐出
音が車体2側に廻り込むのを抑制する(換言すれ
ば、こもり音の励起力をコントロールする)こと
と、リヤバンパー3の共鳴作用を抑制する(換言
すれば、こもり音の発生源をコントロールする)
ことにより、より効果的に車室内のこもり音を低
減させようとするものである。
続いて、リヤバンパー3のスカート部23とテ
ールパイプ6とを上下方向において重合させたこ
とによるこもり音の低減効果を実験データに基い
て実証する。
本願考案者らは、先ず、第4図に示す如くスカ
ート部23とテールパイプ6(直径D)との重合
量を7段階即ち、該重合量を0とした場合(スカ
ート部位置La)と、寸法(1/3D)とした場合
(スカート部位置Lb)と、寸法(1/2D)とした
場合(スカート部位置Lc)と、寸法(2/3D)と
した場合(スカート部位置Ld)と、寸法Dとし
た場合即ち、テールパイプ6の下端面とスカート
部23の下端面とが同一水平線上に位置する場合
(スカート部位置Le)と、寸法(−1/3D)とし
た場合即ち、テールパイプ6がスカート部23の
下端面より寸法(1/3D)だけスカート部23側
に入り込んでいる場合(スカート部位置Lf)と、
寸法(−1/2D)とした場合即ち、テールパイプ
6がスカート部23内に寸法(1/2D)だけ入り
込んでいる場合(スカート部位置Lg)の7段階
に変化させてそれぞれの場合における車室内のこ
もり音の音圧レベルを測定し、これを第5図に示
した。尚、測定方法としては、集音マイクを自動
車の前席中央部に据付けた状態で自動車を緩加速
走行(加速圧P=200mmHg)させて車室内の音圧
レベルを測定する方法を採つた。又、第5図の音
圧レベルa,b,c…は、第4図のスカート部位
置La,Lb,Lc…にそれぞれ対応させている。即
ち、重合量が寸法(1/2D)である場合(スカー
ト部位置Lc)の音圧レベルは、点cで示される
(音圧レベルc=97dB) この第4図、第5図を考察すると、テールパイ
プ6とスカート部23との重合量が零から寸法
(1/2D)まで変化する間は重合量の増加とともに
音圧レベルが急激に減少するが、重合量が寸法
(1/2D)から寸法Dまで変化する間においては音
圧レベルは比較的緩やかに変化し、そして重合量
が寸法D以上になると重合量をいくら増加しても
音圧レベルはほとんど一定値のまま変化しないこ
とがわかる。即ち、テールパイプ6とスカート部
23との重合量を寸法(1/2D)以上に設定すれ
ば音圧レベルをより効果的に減少させることがで
きるということがいえる。
尚、テールパイプ6とスカート部23との重合
量が寸法Dを越えると音圧レベルがほぼ一定値と
なるのは、テールパイプ6の側方を通つて車体2
側に廻り込む排気吐出音の量が一定となるためで
あり、従つて、例えばスカート部23のテールパ
イプ6に対応する位置の近傍に該スカート部23
の内、外面にまたがる開口が形成されていれば、
テールパイプ6とスカート部23との重合量が寸
法Dに達した後にもこの開口を通つて(即ち、テ
ールパイプ6の側方から)排気吐出音がいくらか
車体2側に廻り込むため、それだけこもり音の低
減効果が損なわれることになる。
(考案の効果) 本考案の自動車のこもり音低減装置は、車体後
端部に設けられたリヤバンパーの下方部と、車体
の下方部に設けられた排気消音器のテールパイプ
とを、該リヤバンパーの後端面よりも車体前方側
において上下方向に該テールパイプの直径寸法の
1/2以上の寸法だけ重合させて排気吐出音が車体
側に廻り込むのを抑制して該排気吐出音の低周波
成分によりリヤバンパー等が共鳴せしめられるの
を可及的に防止するとともに、該リヤバンパーの
下方部と車体の間に該リヤバンパーの内側に形成
される内部空間を外部に開放する隙間を形成する
ことにより該リヤバンパーの共鳴作用自体を減衰
させるようにしているため、リヤバンパーの後端
面よりもテールパイプの排気吐出口端を車体側に
引込めた排気管形式をもつ自動車においてもリヤ
バンパーあるいはトランクルーム等の車体側部品
が排気吐出音の低周波成分によつて共鳴されるこ
とによつて発生する車室内のこもり音をより効果
的に低減せしめ得るという実用的効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は第2図の部拡大縦断面図、第2図は
本考案実施例に係るこもり音低減装置を備えた自
動車の後部側面図、第3図は第2図の−矢視
図、第4図はリヤバンパーとテールパイプとの重
合状態図、第5図はリヤバンパーとテールパイプ
の重合量と音圧レベルとの相関関係図である。 1……自動車、2……車体、3……リヤバンパ
ー、4……リヤパネル、5……排気消音器、6…
…テールパイプ、7……フユーエルタンク、8…
…ステー、9……切欠部、10……内部空間、1
1……隙間、13……バンパー本体部、15……
トランクルーム、23……スカート部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体の下面側に排気消音器を配置するととも
    に、該排気消音器の排気下流側に接続されたテー
    ルパイプの排気吐出口端を、前記車体の後端部に
    設けられたリヤバンパーの後端面より車体前方側
    に位置せしめた自動車において、前記リヤバンパ
    ーの下方部が、前記テールパイプの排気吐出口端
    よりも車体前方側において該テールパイプと上下
    方向に該テールパイプの直径寸法の1/2以上の寸
    法をもつて重合せしめられており、しかも該リヤ
    バンパーの下方部と前記車体との間には、前記リ
    ヤバンパー内の内部空間を外部に開放する適宜大
    きさの隙間が形成されていることを特徴とする自
    動車のこもり音低減装置。
JP6113184U 1984-04-24 1984-04-24 自動車のこもり音低減装置 Granted JPS60171920U (ja)

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JP6113184U JPS60171920U (ja) 1984-04-24 1984-04-24 自動車のこもり音低減装置

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JPS60171920U JPS60171920U (ja) 1985-11-14
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JPS5929316U (ja) * 1982-08-19 1984-02-23 三菱自動車工業株式会社 自動車車体

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JPS60171920U (ja) 1985-11-14

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