JPH02155943A - ポリフェニレンサルフアイド樹脂と四フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂との接着 - Google Patents
ポリフェニレンサルフアイド樹脂と四フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂との接着Info
- Publication number
- JPH02155943A JPH02155943A JP30942988A JP30942988A JPH02155943A JP H02155943 A JPH02155943 A JP H02155943A JP 30942988 A JP30942988 A JP 30942988A JP 30942988 A JP30942988 A JP 30942988A JP H02155943 A JPH02155943 A JP H02155943A
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- JP
- Japan
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- resin
- adhesive
- tetrafluoroethylene
- etfe
- polyphenylene sulfide
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- Pending
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- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
この発明はボリフェニレンサルファド (以下PPSと
略称)樹脂及び四フッ化エチレン−エチレン共重合体(
以下ETFEと略称する)樹脂との接着を可能にする接
着性樹脂組成物及びそれを用いた積層物に関する。
略称)樹脂及び四フッ化エチレン−エチレン共重合体(
以下ETFEと略称する)樹脂との接着を可能にする接
着性樹脂組成物及びそれを用いた積層物に関する。
(ロ) 従来の技術
ETFEは耐熱性、耐薬品性、柔軟性、耐候性、電気特
性、耐候性、耐汚染性、耐摩擦性等において優れた性質
を持ち、またPPSは高融点をもつ耐熱性、耐薬品性、
高弾性の樹脂として知られており、両者を接合して、よ
り高機能材料を得る事も期待されているが、両者を結合
できる接着剤は殆ど知られていない。
性、耐候性、耐汚染性、耐摩擦性等において優れた性質
を持ち、またPPSは高融点をもつ耐熱性、耐薬品性、
高弾性の樹脂として知られており、両者を接合して、よ
り高機能材料を得る事も期待されているが、両者を結合
できる接着剤は殆ど知られていない。
(ハ) 発明が解決しようとする問題
PPS成彫成上物TFE成形物との接着を可能にする接
着剤と接着方法を得る。
着剤と接着方法を得る。
(ニ) 問題点を解決するため−の手段上記目的に対し
鋭意研究の結果、ETFEとPPSを特定の配合比で混
合し、更に無機固体微粒子を配合したものが本発明の目
的を達成することを見出だし、本発明を完成した。
鋭意研究の結果、ETFEとPPSを特定の配合比で混
合し、更に無機固体微粒子を配合したものが本発明の目
的を達成することを見出だし、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、ETFEとPPSを混合して得ら
れる樹脂組成物、及びこれらの組成物に更に無機固体微
粒子を混合して得られる樹脂をもちいる接着方法と、こ
れら組成物により接着されたETFE樹脂とPPS樹脂
とからなる積層物を要旨とする。
れる樹脂組成物、及びこれらの組成物に更に無機固体微
粒子を混合して得られる樹脂をもちいる接着方法と、こ
れら組成物により接着されたETFE樹脂とPPS樹脂
とからなる積層物を要旨とする。
以下、本発明の接着性樹脂組成物の各成分について説明
する。
する。
本発明におけるETFEは下記のような分子構造を有す
るポリマーであり、四フフ化エチレンとエチレンを七ツ
マ−とする交互共重合体で、その共重合比は、はぼ1で
ある。
るポリマーであり、四フフ化エチレンとエチレンを七ツ
マ−とする交互共重合体で、その共重合比は、はぼ1で
ある。
(−CH2−CH2−CF2− CF2−)n−上記の
分子構造を有するETFEとして射出成形、押し出し成
形用グレード等のものが使用できる。 このようなET
FEとしては我が国では、旭化成(株) 「アフロンC
OP」、ダイキン工業(株) [ネオフロンETFEJ
、外国製品としてHochst (西ドイツ連邦)
rHostaflon ETJ、Du pont、
Chew、 (アメリカ) r Tefzel
J等が市販品として知られている。
分子構造を有するETFEとして射出成形、押し出し成
形用グレード等のものが使用できる。 このようなET
FEとしては我が国では、旭化成(株) 「アフロンC
OP」、ダイキン工業(株) [ネオフロンETFEJ
、外国製品としてHochst (西ドイツ連邦)
rHostaflon ETJ、Du pont、
Chew、 (アメリカ) r Tefzel
J等が市販品として知られている。
本発明におけるPPSは下記のような分子構造を有する
ポリマーである。
ポリマーである。
(−C6H4−5−)n−
C6H4−はベンゼン環である。
上記の分子構造を有するPPSとして射出成形、押し出
し成形用グレード等のものが使用出来るこのようなPP
Sとしてはトープレン(株)「トープレンPPS」、旭
硝子(株) 「ポリフェニレンサルファイド」、信越化
学(株)「信越PPS」、保土谷化学(株) 「サステ
ィール」などがあり、外国製品としては Ph1lip
s Che、Co。
し成形用グレード等のものが使用出来るこのようなPP
Sとしてはトープレン(株)「トープレンPPS」、旭
硝子(株) 「ポリフェニレンサルファイド」、信越化
学(株)「信越PPS」、保土谷化学(株) 「サステ
ィール」などがあり、外国製品としては Ph1lip
s Che、Co。
(アメリカ) r RYTON J等が市販品とし
て知られている。
て知られている。
本発明における超微粒子はETFE、PPSとの融解、
混合において化学的、形態的に安定していることが必要
である。
混合において化学的、形態的に安定していることが必要
である。
超微粒子と称する理由は粒子の粒径が10μm以下であ
ることが必要なためで、より好ましくは1〜0.01μ
層のものである。 この性質を有する材料としては電磁
気製品用各種酸化鉄、酸化クロム、真空蒸着による金属
粉体、研磨材または製造原料である酸化アルミニウム、
無機ガラス質粉体、セラミック原料である窒化ホウ素等
、そのほか酸化珪素類粉体、工場廃棄物であるフライア
ッシュ等をあげることができる。
ることが必要なためで、より好ましくは1〜0.01μ
層のものである。 この性質を有する材料としては電磁
気製品用各種酸化鉄、酸化クロム、真空蒸着による金属
粉体、研磨材または製造原料である酸化アルミニウム、
無機ガラス質粉体、セラミック原料である窒化ホウ素等
、そのほか酸化珪素類粉体、工場廃棄物であるフライア
ッシュ等をあげることができる。
接着用組成物の製法はETFE、PPS及び充填物等と
の融解混合により、樹脂組成物を得、得られた樹脂塊を
更にヒートプレスを用いてシート状にし接着剤として使
用する。
の融解混合により、樹脂組成物を得、得られた樹脂塊を
更にヒートプレスを用いてシート状にし接着剤として使
用する。
混合における原料の調整は重量により行うのが正確であ
るが、超微粒子は種類によって比重が著しく異なり、ま
たETFEはモノマーの共重合比の若干の相違により、
比重は変化する。 配合比率を重量比率により範囲を限
定するのは樹脂グレド、超微粒子の各種について記述す
る必要が生じるので、本発明ではポリマーについの配合
割合は重量でなく高分子についての容積比率で示す必要
がある。
るが、超微粒子は種類によって比重が著しく異なり、ま
たETFEはモノマーの共重合比の若干の相違により、
比重は変化する。 配合比率を重量比率により範囲を限
定するのは樹脂グレド、超微粒子の各種について記述す
る必要が生じるので、本発明ではポリマーについの配合
割合は重量でなく高分子についての容積比率で示す必要
がある。
本発明の特許請求範囲に記載したETFEのPPSに対
する樹脂混合率(以下樹脂混合率と略称する。)は次の
定義を用いる。 PPS、ETFE容積は高分子とし
ての真容積のことである。
する樹脂混合率(以下樹脂混合率と略称する。)は次の
定義を用いる。 PPS、ETFE容積は高分子とし
ての真容積のことである。
樹脂混合率= 100 X ETFE容積/(ET
FE十pps )容積 % 充填率=100x 微粒子容積/(超微粒子子ETF
E + PPS )容積 %被着材をPPS、
ETFEの成形物とし、接着剤がPPSとETFEの超
微粒子を充填していない混合樹脂であるときの接着可能
な樹脂混合範囲は 広いが得られる接着力は低く、引っ
張り接着力として10!kkg/cm” であり、実
用上の強さとしては充分ではなかった。!定結果は実施
例の中で参考として示しである。
FE十pps )容積 % 充填率=100x 微粒子容積/(超微粒子子ETF
E + PPS )容積 %被着材をPPS、
ETFEの成形物とし、接着剤がPPSとETFEの超
微粒子を充填していない混合樹脂であるときの接着可能
な樹脂混合範囲は 広いが得られる接着力は低く、引っ
張り接着力として10!kkg/cm” であり、実
用上の強さとしては充分ではなかった。!定結果は実施
例の中で参考として示しである。
超微粒子の充填効果は充填率 2xより認めら15X以
上では接着力は低下し、PPSの粘度に関係するが充填
率が大きくなると、接着剤凝固層が硬く、脆くなり、接
着力は低下し、 実際上20 X 以下である。
充填率は2.5 ないし5% の場合が最も好ましい
範囲である。
上では接着力は低下し、PPSの粘度に関係するが充填
率が大きくなると、接着剤凝固層が硬く、脆くなり、接
着力は低下し、 実際上20 X 以下である。
充填率は2.5 ないし5% の場合が最も好ましい
範囲である。
この場合の接着力が期待できる樹脂混合率(ETFE/
(ETFE+PP5) X 100容積z)ノ範囲は1
0 ないし70 %であり、好ましくは15ないし
60 %である。 この場合、接着力として約30
Kg/cm2かえられている。
(ETFE+PP5) X 100容積z)ノ範囲は1
0 ないし70 %であり、好ましくは15ないし
60 %である。 この場合、接着力として約30
Kg/cm2かえられている。
混合比率の最適条件は微粒子の種類、粒径、形によって
若干、差がある。
若干、差がある。
混合温度も接着温度もPPS、ETFEが共に融解する
温度以上でなくてはならない、 ppsの融点は 2
82℃付近であり、ETFEは255ないし265℃付
近であり340℃ 以上で熱分解を開始するから、好ま
しくは305ないし340 ℃の範囲である。 実際
の加熱では 熱伝達の時間の短縮のため、更に高い温度
雰囲気のなかで加熱する場合もあり上限の温度は約 4
00℃ である。
温度以上でなくてはならない、 ppsの融点は 2
82℃付近であり、ETFEは255ないし265℃付
近であり340℃ 以上で熱分解を開始するから、好ま
しくは305ないし340 ℃の範囲である。 実際
の加熱では 熱伝達の時間の短縮のため、更に高い温度
雰囲気のなかで加熱する場合もあり上限の温度は約 4
00℃ である。
接着剤の製造方法としては熱融解混線できる装置、例え
ばスクリュウ型押し出し装置、二軸ローラー、ワイゼン
ベルグポンプ等はいづれも混合に使用可能である。 融
解混合により作製された樹脂混合物をプレスその他の成
形装置を用い被着材の形態に適した接着剤を作製するこ
とができる。
ばスクリュウ型押し出し装置、二軸ローラー、ワイゼン
ベルグポンプ等はいづれも混合に使用可能である。 融
解混合により作製された樹脂混合物をプレスその他の成
形装置を用い被着材の形態に適した接着剤を作製するこ
とができる。
接着剤の製法、接着方法、接着力の測定について実施例
に詳しく記載しである。
に詳しく記載しである。
接着性に対する超微粒子充填効果は既に研究発表されて
いるが、本発明では高分子の混合状態の安定化であると
考えることができる。
いるが、本発明では高分子の混合状態の安定化であると
考えることができる。
PPSはETFEに対し相溶性は無い高分子として知ら
れている。 しかし機械的に混合すると混合体を作製す
ることができるが混合状態は熱力学的に不安定で、融解
状態では互いに分離し、同じ高分子同士が集合する傾向
をもつ、 この為、接着の際の接着剤、被着材の先端部
分の融解温度が高過ぎたり、接着作業時間が長くなると
高分子の分離が発生し、PPS、ETFE高分子の絡み
合いが少なくなり接着力の著しい低下の原因となる。
実験の結果超微粒子の充填は接着力低下の防止、接着可
能混合比率範囲の拡大に有効なことが分かった。
れている。 しかし機械的に混合すると混合体を作製す
ることができるが混合状態は熱力学的に不安定で、融解
状態では互いに分離し、同じ高分子同士が集合する傾向
をもつ、 この為、接着の際の接着剤、被着材の先端部
分の融解温度が高過ぎたり、接着作業時間が長くなると
高分子の分離が発生し、PPS、ETFE高分子の絡み
合いが少なくなり接着力の著しい低下の原因となる。
実験の結果超微粒子の充填は接着力低下の防止、接着可
能混合比率範囲の拡大に有効なことが分かった。
例えば、超微粒子充填は無しで樹脂混合率50%(ET
FE/PP5=1 )の場合は接着力は約10 Kg
7cm2であるが超微粒子として磁性材料用酸化鉄微粉
体(化学構造はFe2O3、粒径0.5μ■ 、フェラ
イト微粒子と称する)を各高分子にほぼ等しく混合され
るように注意して充填した場合充填率3%で接着力的3
3 Kg/ cm” であり、PPSプラスチック成
形物の表面をこの接着剤を使用してETFEフィルムで
被覆することが可能であることが分かった。
FE/PP5=1 )の場合は接着力は約10 Kg
7cm2であるが超微粒子として磁性材料用酸化鉄微粉
体(化学構造はFe2O3、粒径0.5μ■ 、フェラ
イト微粒子と称する)を各高分子にほぼ等しく混合され
るように注意して充填した場合充填率3%で接着力的3
3 Kg/ cm” であり、PPSプラスチック成
形物の表面をこの接着剤を使用してETFEフィルムで
被覆することが可能であることが分かった。
(ホ) 作用
ETFE成形物とPPS成形物を接着により結合する。
(へ) 実施例
接着剤、被着材作製の為の原料である樹脂としてETF
Eにはダイキン(株)[ネオフロンETFE EP 5
20 J 、PPSにはトーブレン(株)「トープレン
T−4」を使用した。
Eにはダイキン(株)[ネオフロンETFE EP 5
20 J 、PPSにはトーブレン(株)「トープレン
T−4」を使用した。
超微粒子としてはフェライト微粒子(戸田工業株式会社
7− F e 20 S −K F A −N H1
平均粒径 0.5〜0.6μm 以下フェライトをFe
Oと略称)、及びアルミナ超微粒子(Baikowsk
ieChimie BP BAIKALOX A−12
5、平均粒径 0.01μm以下アルミナをAIOと略
称)、その他を使用した。
7− F e 20 S −K F A −N H1
平均粒径 0.5〜0.6μm 以下フェライトをFe
Oと略称)、及びアルミナ超微粒子(Baikowsk
ieChimie BP BAIKALOX A−12
5、平均粒径 0.01μm以下アルミナをAIOと略
称)、その他を使用した。
接着剤の作製の為の樹脂等の混合にはワイゼンベルグ型
樹脂混合押し出し装置を使用し、所定の混合比について
各原料の比重より供給量を定め次の手順で混合を行った
。 まづワイゼンベルグ混合押し出し装置の固定板、回
転板の表面温度320℃に保ち、回転板と固定板の間隙
2m園 とし、回転板の回転を開始し、予め固体状態で
混合された原料をホッパーより供給する。 一般に比重
の異なるもの、ベレットと粉体のように形や大きさの異
なるまのの均一な混合は困難なので少量単位で供給する
必要があり、実験に用いた装置の円板の直径は12cm
装置内容積は約10ccであるので、高分子の容積量と
して5cc を単位として供給し、開始時にはノズル
孔に栓をし、混合が充分なころを見計って栓を開き押し
出しを開始した。 更に混合を充分に行うために押し出
し物の再押し出しを行った。
樹脂混合押し出し装置を使用し、所定の混合比について
各原料の比重より供給量を定め次の手順で混合を行った
。 まづワイゼンベルグ混合押し出し装置の固定板、回
転板の表面温度320℃に保ち、回転板と固定板の間隙
2m園 とし、回転板の回転を開始し、予め固体状態で
混合された原料をホッパーより供給する。 一般に比重
の異なるもの、ベレットと粉体のように形や大きさの異
なるまのの均一な混合は困難なので少量単位で供給する
必要があり、実験に用いた装置の円板の直径は12cm
装置内容積は約10ccであるので、高分子の容積量と
して5cc を単位として供給し、開始時にはノズル
孔に栓をし、混合が充分なころを見計って栓を開き押し
出しを開始した。 更に混合を充分に行うために押し出
し物の再押し出しを行った。
押し出し物はヒートプレスにより厚さ0.31のシート
状に成形され、接着用シートとして使用した。
状に成形され、接着用シートとして使用した。
接着力評価のためのテストピースの作製には予め、被着
材としてETFE類及びPPS成形物より、その先端が
径が6謹l 長さ6〜9c鵬の棒状物を作製し、先端部
分を接着用部分、他の先端に近い部分は引っ張り試験の
際の把持部分とな。
材としてETFE類及びPPS成形物より、その先端が
径が6謹l 長さ6〜9c鵬の棒状物を作製し、先端部
分を接着用部分、他の先端に近い部分は引っ張り試験の
際の把持部分とな。
材質の異なる被着材の棒の接着には接着用シトから直径
5■簡 のシートを切りだし、表面平滑な加熱金属板と
薄いPTFEシートを用い、ETFE棒の先端に接着剤
を融着する。 このときの金属板の表面温度は300な
いし330℃であり、先端と接着材の融着は確認されね
ばならない、 次にエヤーバーナーを用い、2ケの棒、
すなわち溶着剤を先端に融着したETFE棒とPPS棒
の先端を加熱し、その先端が共に融解しているのを確認
してから先端を接触させ軽くおして融着させ、その状態
を保って冷却し接着を完了する。
5■簡 のシートを切りだし、表面平滑な加熱金属板と
薄いPTFEシートを用い、ETFE棒の先端に接着剤
を融着する。 このときの金属板の表面温度は300な
いし330℃であり、先端と接着材の融着は確認されね
ばならない、 次にエヤーバーナーを用い、2ケの棒、
すなわち溶着剤を先端に融着したETFE棒とPPS棒
の先端を加熱し、その先端が共に融解しているのを確認
してから先端を接触させ軽くおして融着させ、その状態
を保って冷却し接着を完了する。
接着力測定のためには接着した棒の軸がほぼ同一直線上
にある必要があるが、先端の融解部分の長さが長くあっ
たり、押し合う力が強すぎると融解部分で流れ生じ試験
用のテストピースは作製できないから接着には若干の注
意がいる。 接着力の測定はテンシロンUTM 3型を
用い、引っ張り速度4■履/分とし、引っ張り強さを測
定し、接着力は強さを破断面面積で除した数値を用いた
。 このような試験では接着面が最も弱く、接着剤には
伸びが無いとして取り扱う事ができる。 接着剤作製の
際に樹脂の流れに異方性が生じ、接着の際に円型の接着
材が楕円形に変化する場合等があり、破断面面積は近似
的に円または楕円として計算した。 データはばらつき
が多いので、接着できた試料5本のうち、上位3本の平
均値で示す事とした。 接着力の測定結果を以下にまと
めた。
にある必要があるが、先端の融解部分の長さが長くあっ
たり、押し合う力が強すぎると融解部分で流れ生じ試験
用のテストピースは作製できないから接着には若干の注
意がいる。 接着力の測定はテンシロンUTM 3型を
用い、引っ張り速度4■履/分とし、引っ張り強さを測
定し、接着力は強さを破断面面積で除した数値を用いた
。 このような試験では接着面が最も弱く、接着剤には
伸びが無いとして取り扱う事ができる。 接着剤作製の
際に樹脂の流れに異方性が生じ、接着の際に円型の接着
材が楕円形に変化する場合等があり、破断面面積は近似
的に円または楕円として計算した。 データはばらつき
が多いので、接着できた試料5本のうち、上位3本の平
均値で示す事とした。 接着力の測定結果を以下にまと
めた。
(1) 被着材をETFEとPPS成形物とし、接着
剤をETFEとPPSとの混合樹脂を用いた場合の接着
力測定結果を図に示す。
剤をETFEとPPSとの混合樹脂を用いた場合の接着
力測定結果を図に示す。
図中の○は充填剤なし、これは参考のためである、・4
.tAlo超微粒子3.85ないし4 Vol %を充
填した場合で縦軸は、引っ張り接着力(にg/c+n”
)、横軸は樹脂混合率(ETFE) /(ETFE +
PP5)の容積%で示しである。
.tAlo超微粒子3.85ないし4 Vol %を充
填した場合で縦軸は、引っ張り接着力(にg/c+n”
)、横軸は樹脂混合率(ETFE) /(ETFE +
PP5)の容積%で示しである。
(2) 充填率3%とし、あらかじめFeO超微粒子充
填ETFEベレットを作製し、樹脂混合率50 %の接
着剤による接着を試みた結果、接着力は33 Kg /
c m”であり、充填剤なしに較べ2倍以上の強さであ
り、また実用可能の強さであった(3) 前記超微粒子
以外の粒子について前記と同様、接着を試みた結果、接
着に有効であった粒子を例示する。 樹脂混合率は50
%である。
填ETFEベレットを作製し、樹脂混合率50 %の接
着剤による接着を試みた結果、接着力は33 Kg /
c m”であり、充填剤なしに較べ2倍以上の強さであ
り、また実用可能の強さであった(3) 前記超微粒子
以外の粒子について前記と同様、接着を試みた結果、接
着に有効であった粒子を例示する。 樹脂混合率は50
%である。
()内は平均または平均粒径、単位はμ■。
粉砕ガラスピーズ(0,2)、シリカ粉体(2〜0゜5
)、ニッケル(0,3) 、ニッケルー鉄合金(0,3
)、研磨材用宝石(1以下)。
)、ニッケル(0,3) 、ニッケルー鉄合金(0,3
)、研磨材用宝石(1以下)。
(4) 比較の為に、平均粒径 50μ烏のフェライト
、ガラスピーズを充填したETFEとPPSとの混合樹
脂組成物を接着剤として同じ方法でPPSとPVDF成
形物の接着を試みたが、特別の性能向上は認められなか
った。
、ガラスピーズを充填したETFEとPPSとの混合樹
脂組成物を接着剤として同じ方法でPPSとPVDF成
形物の接着を試みたが、特別の性能向上は認められなか
った。
(ト) 発明の効果
以上、本発明の接着性樹脂組成物はETFE類とPPS
樹脂成形物との接着を可能とするもので、ETFE、P
PSの繊維強化成形物の接着についても可能である。
樹脂成形物との接着を可能とするもので、ETFE、P
PSの繊維強化成形物の接着についても可能である。
従がって、耐熱性、耐薬品性、耐候性、摺動特性、電気
特性等に優れた性質を持つETFEを強力で高弾性を高
温度でも保つ事の出来るが耐候性に弱点をもつPPS表
面に積層することによりPPS材料の屋外使用を容易に
することができる。
特性等に優れた性質を持つETFEを強力で高弾性を高
温度でも保つ事の出来るが耐候性に弱点をもつPPS表
面に積層することによりPPS材料の屋外使用を容易に
することができる。
このほか、本発明の積層複合物は、各種工業材料に用い
ることができるが、特に構造物用材料、電子材料等に有
用である。
ることができるが、特に構造物用材料、電子材料等に有
用である。
図は被着材をETFEとPPS成形物とし、接着剤をE
TFEとPPSとの混合樹脂を用いた場合の接着力測定
結果。 縦軸は引っ張り接着力、羊位はキログラム/平方センチ
(Kg/cm”)。 横軸は接着剤の樹脂混合率(ETFE) /(ETFE
+PPS )の容積%で示しである。 図中の印Oは充填剤なし、印・はアルミナ超微粒子(A
IO> 3.85 ないし4 Vol % を充
填した場合について示しである。
TFEとPPSとの混合樹脂を用いた場合の接着力測定
結果。 縦軸は引っ張り接着力、羊位はキログラム/平方センチ
(Kg/cm”)。 横軸は接着剤の樹脂混合率(ETFE) /(ETFE
+PPS )の容積%で示しである。 図中の印Oは充填剤なし、印・はアルミナ超微粒子(A
IO> 3.85 ないし4 Vol % を充
填した場合について示しである。
Claims (3)
- (1)ポリフェニレンサルファイドと四フッ化エチレン
−エチレン共重合体と超微粒子の3成分を混合して得ら
れる樹脂組成物 - (2)ポリフェニレンサルファイドと四フッ化エチレン
−エチレン共重合体と超微粒子の3成分を混合して得ら
れる樹脂組成物を接着剤として使用し、ポリフェニレン
サルファイド樹脂成形物と四フッ化エチレン−エチレン
共重合樹脂成形物を被着材とし、被着材の接合予定部分
及び接着剤をポリフェニレンサルファイド、及び四フッ
化エチレン−エチレン共重合体の融点以上、400℃以
下の温度で融解し、融解状態で接着剤を用い被着材を接
合し、接合した状態を保って冷却するポリフェニレンサ
ルファイド樹脂成形物と四フッ化エチレン−エチレン共
重合樹脂成形物の接着方法。 - (3)ポリフェニレンサルファイドと四フッ化エチレン
−エチレン共重合体と超微粒子を混合した樹脂組成物を
接着層としてポリフェニレンサルファイド樹脂と四フッ
化エチレン−エチレン共重合樹脂とを結合した積層構造
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30942988A JPH02155943A (ja) | 1988-12-07 | 1988-12-07 | ポリフェニレンサルフアイド樹脂と四フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂との接着 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30942988A JPH02155943A (ja) | 1988-12-07 | 1988-12-07 | ポリフェニレンサルフアイド樹脂と四フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂との接着 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02155943A true JPH02155943A (ja) | 1990-06-15 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0874023A1 (en) * | 1996-11-14 | 1998-10-28 | Asahi Glass Company | Polymer alloy of ethylene/tetrafluoroethylene copolymer |
WO2001032782A1 (fr) * | 1999-11-04 | 2001-05-10 | Daikin Industries, Ltd. | Moulage d'elastomere pour appareil de fabrication de semiconducteur et composition d'elastomere fluore reticulable |
US6818706B2 (en) | 2001-02-21 | 2004-11-16 | Nexans | Polymer mixture |
JP2018502945A (ja) * | 2014-12-04 | 2018-02-01 | ティーイー・コネクティビティ・コーポレイションTE Connectivity Corporation | 接着剤アレンジメント |
-
1988
- 1988-12-07 JP JP30942988A patent/JPH02155943A/ja active Pending
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