JPH0135905B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0135905B2 JPH0135905B2 JP55033530A JP3353080A JPH0135905B2 JP H0135905 B2 JPH0135905 B2 JP H0135905B2 JP 55033530 A JP55033530 A JP 55033530A JP 3353080 A JP3353080 A JP 3353080A JP H0135905 B2 JPH0135905 B2 JP H0135905B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- commutator
- present
- wear
- brushes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
Description
本発明は、マイクロモータ等に用いられるAg
−Pd合金刷子用整流子材料改良に関するもので
ある。 一般に、マイクロモータ等に用いられる整流子
用の材料としては、Ag又はAg−Cu合金等が用い
られていた。更には、初期の接触抵抗を安定させ
る等の目的でAg又はAg−Cu合金の表面にAu・
Ag合金層等を設け、又それをりん青銅等の台材
にそれを張り合わせた所謂クラツド材もその用途
に依り用いられていた。このクラツド材の場合、
その表面に設けられたAu・Ag等の合金層は、整
流子片としてマイクロモータ等に組み込み稼動さ
せる迄の腐食等に対する接触面の保護及び、初期
に於ける接触抵抗の安定等の為に用いられるもの
であり、中間層として設けられたAg又はAg−Cu
合金が本来の接触面として用いられるものであ
る。 この様にして従来用いられていたAg又はAg−
Cu合金等は、電気伝導度等を考慮して採用され
ていたものであるが、その反面Ag又はAg−Cu合
金はその硬度が低い為に整流子片として用いた場
合、その摩耗量が多くその結果長期に渡つて移動
した場合の寿命についての信頼性に欠けるという
欠点があつた。 本発明はこの欠点に鑑みて成されたものであ
り、従来用いられていたAg又はAg−Cu合金の持
つ優れた電子伝導度の特性は略保持し、且つ硬度
の高い即ち耐摩耗性に優れたAg−Pd合金刷子用
整流子材料を提供せんとするものである。 本発明はSn、Cd及びMnの内の少なくとも1種
の総量で0.05〜1重量%、Feを0.05〜0.5重量%及
び残部AgからなるAg合金が内部酸化されたAg
−Pd合金刷子用整流子材料である。 前記のSn、Cd及びMnは、内部酸化処理を施し
た際に微細な酸化物となつてAg中に分散し、Ag
の軟化温度を高め更には機械的強度を向上させる
役目を果たすものである。その含有量を0.05〜1
重量%(以下「w/o」とする。)と限定したの
は、0.05w/o未満ではAg中に分散する割合が少
なくなり、その結果機械的強度の向上があまり機
械出来ず、又1w/o以上含有させてもそれ以上
あまり機械的強度の向上は望めずむしろ素材を脆
化させてしまうという逆効果を生じさせてしまう
からである。 次にFeは、内部酸化処理中にAgの結晶粒の粗
大化を抑制し、素材が脆化するのを防止する為の
ものである。その含有量を0.05〜0.5w/oと限定
したのは0.05w/o未満では素材の脆化を防止す
る効果が低く、又0.5w/oを越えるとAg中に均
一に分散することが困難となり、偏析等の欠陥の
発生原因となつてしまうからである。 次に本発明の効果を明瞭ならしめるためにその
具体的な実施例と従来例について説明する。 実施例 1 Agを高周波溶解炉にて溶解しこれにSnを
0.4w/o及びFeを0.15w/o添加してAg合金と
成した後鋳造し鋳塊を得た。この鋳塊を伸線加工
し所望する寸法の素材とした。然る後酸素雰囲気
中700℃にて10時間加熱し内部酸化処理を施し
た。この素材を更に圧延加工し所定の厚さのテー
プ材と成した。 以下同様にして別表左欄に示す材料を用いて整
流子を製造した。 以上実施例1〜10に示した材料と比較例及び従
来整流子として用いられていたAg及びAg−Cu合
金(Ag−7.5w/oCu)について電気伝導度及び
硬度、更には整流子片として、2100回転/分にて
500時間Ag−50w/oPdと摺動させた場合の摩耗
量(摩耗深さ)について測定した。その測定結果
を表に示す。
−Pd合金刷子用整流子材料改良に関するもので
ある。 一般に、マイクロモータ等に用いられる整流子
用の材料としては、Ag又はAg−Cu合金等が用い
られていた。更には、初期の接触抵抗を安定させ
る等の目的でAg又はAg−Cu合金の表面にAu・
Ag合金層等を設け、又それをりん青銅等の台材
にそれを張り合わせた所謂クラツド材もその用途
に依り用いられていた。このクラツド材の場合、
その表面に設けられたAu・Ag等の合金層は、整
流子片としてマイクロモータ等に組み込み稼動さ
せる迄の腐食等に対する接触面の保護及び、初期
に於ける接触抵抗の安定等の為に用いられるもの
であり、中間層として設けられたAg又はAg−Cu
合金が本来の接触面として用いられるものであ
る。 この様にして従来用いられていたAg又はAg−
Cu合金等は、電気伝導度等を考慮して採用され
ていたものであるが、その反面Ag又はAg−Cu合
金はその硬度が低い為に整流子片として用いた場
合、その摩耗量が多くその結果長期に渡つて移動
した場合の寿命についての信頼性に欠けるという
欠点があつた。 本発明はこの欠点に鑑みて成されたものであ
り、従来用いられていたAg又はAg−Cu合金の持
つ優れた電子伝導度の特性は略保持し、且つ硬度
の高い即ち耐摩耗性に優れたAg−Pd合金刷子用
整流子材料を提供せんとするものである。 本発明はSn、Cd及びMnの内の少なくとも1種
の総量で0.05〜1重量%、Feを0.05〜0.5重量%及
び残部AgからなるAg合金が内部酸化されたAg
−Pd合金刷子用整流子材料である。 前記のSn、Cd及びMnは、内部酸化処理を施し
た際に微細な酸化物となつてAg中に分散し、Ag
の軟化温度を高め更には機械的強度を向上させる
役目を果たすものである。その含有量を0.05〜1
重量%(以下「w/o」とする。)と限定したの
は、0.05w/o未満ではAg中に分散する割合が少
なくなり、その結果機械的強度の向上があまり機
械出来ず、又1w/o以上含有させてもそれ以上
あまり機械的強度の向上は望めずむしろ素材を脆
化させてしまうという逆効果を生じさせてしまう
からである。 次にFeは、内部酸化処理中にAgの結晶粒の粗
大化を抑制し、素材が脆化するのを防止する為の
ものである。その含有量を0.05〜0.5w/oと限定
したのは0.05w/o未満では素材の脆化を防止す
る効果が低く、又0.5w/oを越えるとAg中に均
一に分散することが困難となり、偏析等の欠陥の
発生原因となつてしまうからである。 次に本発明の効果を明瞭ならしめるためにその
具体的な実施例と従来例について説明する。 実施例 1 Agを高周波溶解炉にて溶解しこれにSnを
0.4w/o及びFeを0.15w/o添加してAg合金と
成した後鋳造し鋳塊を得た。この鋳塊を伸線加工
し所望する寸法の素材とした。然る後酸素雰囲気
中700℃にて10時間加熱し内部酸化処理を施し
た。この素材を更に圧延加工し所定の厚さのテー
プ材と成した。 以下同様にして別表左欄に示す材料を用いて整
流子を製造した。 以上実施例1〜10に示した材料と比較例及び従
来整流子として用いられていたAg及びAg−Cu合
金(Ag−7.5w/oCu)について電気伝導度及び
硬度、更には整流子片として、2100回転/分にて
500時間Ag−50w/oPdと摺動させた場合の摩耗
量(摩耗深さ)について測定した。その測定結果
を表に示す。
【表】
表から判明する通り、本発明より成る材料は、
従来用いられていたAg或いはAg−7.5w/oCuと
比較して、電気伝導度に於いてはAgと比較した
場合多少劣るがAg−7.5w/oCuと比較した場合
略同等であり、しかも硬度に於いては従来のAg
或いはAg−7.5w/oCuと比較した場合数段優れ
ておりその結果摩耗量も10分の1程度と低く、稼
動寿命を延長させ高い信頼性の得られるものであ
る。 尚、本発明より成る材料は、無垢ままAg−Pd
合金刷子用整流子材料として用いてもその用を充
分果たすものであり、又他の材料と張り合わせた
所謂クラツド材として用いる事も出来るものであ
る。更に本発明より成る材料の使用時には硫化を
防ぐためその表面に耐硫化性の薄い層(例えば、
Au、Au−Ag合金)を設けてもよいものである。
従来用いられていたAg或いはAg−7.5w/oCuと
比較して、電気伝導度に於いてはAgと比較した
場合多少劣るがAg−7.5w/oCuと比較した場合
略同等であり、しかも硬度に於いては従来のAg
或いはAg−7.5w/oCuと比較した場合数段優れ
ておりその結果摩耗量も10分の1程度と低く、稼
動寿命を延長させ高い信頼性の得られるものであ
る。 尚、本発明より成る材料は、無垢ままAg−Pd
合金刷子用整流子材料として用いてもその用を充
分果たすものであり、又他の材料と張り合わせた
所謂クラツド材として用いる事も出来るものであ
る。更に本発明より成る材料の使用時には硫化を
防ぐためその表面に耐硫化性の薄い層(例えば、
Au、Au−Ag合金)を設けてもよいものである。
Claims (1)
- 1 Sn、Cd及びMnの内の少なくとも1種を総量
で0.05〜1重量%、Feを0.05〜0.5重量%及び残部
AgからなるAg合金が内部酸化されたAg−Pd合
金刷子用整流子材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353080A JPS56130094A (en) | 1980-03-17 | 1980-03-17 | Rectifier or brush material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353080A JPS56130094A (en) | 1980-03-17 | 1980-03-17 | Rectifier or brush material |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56130094A JPS56130094A (en) | 1981-10-12 |
JPH0135905B2 true JPH0135905B2 (ja) | 1989-07-27 |
Family
ID=12389093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3353080A Granted JPS56130094A (en) | 1980-03-17 | 1980-03-17 | Rectifier or brush material |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56130094A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6245166B1 (en) | 1997-07-02 | 2001-06-12 | Mabuchi Motor Co., Ltd | Material for sliding contact, composite clad material, and small-sized direct current motor using the same |
JP4111906B2 (ja) | 2003-11-26 | 2008-07-02 | マブチモーター株式会社 | 摺動接点材料及びクラッド複合材並びにそれを使用した直流小型モータ |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4836697A (ja) * | 1971-09-09 | 1973-05-30 | ||
JPS4883392A (ja) * | 1972-02-15 | 1973-11-07 | ||
JPS51120927A (en) * | 1975-04-16 | 1976-10-22 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Electric contact material |
JPS524092A (en) * | 1975-06-30 | 1977-01-12 | Matsushita Electric Works Ltd | Electrical contact point material |
JPS52146719A (en) * | 1976-05-31 | 1977-12-06 | Mitsubishi Marorii Yakin Kougi | Method of making contact materials of oxide dispersion type silver alloy wires |
JPS5390132A (en) * | 1977-01-21 | 1978-08-08 | Tanaka Precious Metal Ind | Preparation of aggoxide complex contact material |
JPS542918A (en) * | 1977-06-10 | 1979-01-10 | Maruzen Kogyo Co Ltd | Silver silicon alloy for electric contact |
-
1980
- 1980-03-17 JP JP3353080A patent/JPS56130094A/ja active Granted
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4836697A (ja) * | 1971-09-09 | 1973-05-30 | ||
JPS4883392A (ja) * | 1972-02-15 | 1973-11-07 | ||
JPS51120927A (en) * | 1975-04-16 | 1976-10-22 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Electric contact material |
JPS524092A (en) * | 1975-06-30 | 1977-01-12 | Matsushita Electric Works Ltd | Electrical contact point material |
JPS52146719A (en) * | 1976-05-31 | 1977-12-06 | Mitsubishi Marorii Yakin Kougi | Method of making contact materials of oxide dispersion type silver alloy wires |
JPS5390132A (en) * | 1977-01-21 | 1978-08-08 | Tanaka Precious Metal Ind | Preparation of aggoxide complex contact material |
JPS542918A (en) * | 1977-06-10 | 1979-01-10 | Maruzen Kogyo Co Ltd | Silver silicon alloy for electric contact |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56130094A (en) | 1981-10-12 |
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