JPH01311911A - 自動車用空気調和装置の切換えドア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は自動車用空気調和装置の切換えドアにかかわる
もので、とくにドア切り換え時における騒音の発生防止
をより効果的に行なえるようにした自動車用空気調和装
置の切換えドアに関するものである。

［従来の技術］ 従来より、自動車用空気調和装置においては空調モード
切換えやエアミックスの割合を調節するなど、空調空気
の流れを制御するために各種の切換えドアを用いている
。これら切換えドアを切り換える際には、これら切換え
ドアのシート部と通気用開口端縁との当接による打撃音
が直接に、あるいは回動軸その他の構造部品を介した振
動音が車室内に伝播してしまうという問題がある。

こうした騒音発生の問題を解決するために、たとえば実
開昭１１ｔ２−２１３２０８号、実開昭８２−１９１５
１３号等による考案が公知である。前者の考案は、基板
に凹部を形成し、この凹部との間に密閉空間を形成する
ように該基板に吸温部材を設けたものである。また、後
者の考案は、そのドア本体に中間の空間部を形成するよ
うにリブを形成したものである。

これら従来の考案は切換えドアのシート部に軟質ウレタ
ンフオームあるいは発泡ウレタンを設けたものであるが
、いずれの場合も上記切換えドアのシート部は平面形状
であり、騒音発生の防止には限度があるものであった。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明は以上のような問題にかんがみてなされたもので
、切換えドア開閉駆動時における上述した打撃音や振動
音を効果的に吸収しこれを減衰させることができる自動
車用空気調和装置の切換えドアを提供することを課題と
する。

［課題を解決するための手段］ すなわち本発明は、自動車用空気調和装置において空調
空気の流れを切り換えるように回動輪のまわりを回動す
る切換えドアであって、ドア本体用基板と、このドア本
体用基板の少なくとも片面に形成した凹凸状の表面を有
するライニングとを備え、少なくとも切換えドアのシー
ト部はこれを凹凸形状として打撃音の発生をできるだけ
減少させるようにしたことを特徴とする自動車用空気調
和装置の切換えドアである。

［作用］ 本発明による自動車用空気調和装置の切換えドアにおい
ては、その表面は凹凸状となっているライニングにより
これを被覆しであるので、とくにその端部に位置するシ
ート部と空調装置の通気用開口端縁との当接時には、ま
ずこのライニングの凸部の頂点が通気用開口端縁に点接
触し、切換えドアの回動につれて次第に面接触となるの
で、従来のように当初から内部分の面接触による打撃音
の発生に比較してその発生の段階から騒音を低減させる
ことができる。さらに、上記当接による打撃音をこの凹
凸のあるライニングによって効果的に吸収することがで
きる。

また、ドア本体用基板の中央部にも上記凹凸状のライニ
ングを設ければ、その吸音性の表面積を大きくし、打撃
音や振動音の吸収効率が向上することとなるので、従来
の切換えドアに比較してより効率的に騒音を防止するこ
とができるものである。

［実施例］ つぎに、本発明の一実施例を内外気切換えドアに採用し
た場合を例に取って、第１図ないし第４図にもとづき説
明する。

第１図は、内外気切換えドアｌを装備した内外気取入れ
箱２の要部断面図で、この内外気取入れ箱２は内気取入
れ口３と、外気取入れ口４と、取入れ通路５とを有して
いる。内気取入れ口３および外気取入れ口４は内外気切
換えドアｌの開閉時にそれぞれ当接する通気用開口端縁
として内気取入れ側端縁６および外気取入れ側端縁７を
有している。

第１図および第２図に示すように、上記内外気切換えド
アｌは、開閉駆動用の回動軸８にこれを結合しであるも
ので、この回動軸８に直接結合した合成樹脂製のドア本
体用基板９と、このドア本体用基板９の両面に設けたラ
イニング１０とを有している。上記ドア本体用基板９は
その一部に貫通孔１１を形成してあり、この貫通孔１１
を介して表裏のライニング１０を連結可能としてライニ
ング１０の取付は強度および生産性を向上させている。

このライニング１０の材質は従来からの切換えドアと同
様に、軟質ウレタンフオームあるいは発泡ウレタンその
他任意の吸音材を用いるものとする。

また、ライこング１０には、その表面に凹凸部１２を形
成し、この凹凸部１２によりその表面積を増大させてい
るものである。

第３図に示すように、この内外気切換えドアｌの製造に
あたっては、上下の型１３．１４に内外気切換えドアｌ
のドア本体用基板９を配置し。

発泡材注入口１５から内部に所定の発泡材を注入するも
のである。なお、上下の型１３．１４の内面には凹凸部
１２形成用の凹凸型部１６を形成しであるものとする。

なお、第１図において、符号１７は送風用のファンを示
す。

また第４図に拡大して示すように、上記内外気切換えド
ア１の凹凸部１２はその中心部１２Ａはどその凹凸度合
を大きく形成する一方、その端縁部１２Ｂはその凹凸度
合をやや小さく形成しである。すなわち、内外気切換え
ドア１のシート部つまり端縁部１２Ｂが前記内気取入れ
側端ｔ＆６あるいは外気取入れ側端１＆７に当接すると
きに、端縁部１２Ｂはその凸部の頂点から点接触するよ
うに当接し、内外気切換えドア１の回動にともない徐々
に圧縮されて次第に面接触してゆくこととなる。したが
って、従来からの切換えドアが通気開口端縁とはじめか
ら面接触する場合とは異なり。

打撃音の発生当初からその騒音レベルを低減することが
可能である。

また、中心部Ｌ２Ａ部分は端縁部１２Ｂより表面積ない
しは音波吸収容積が大きいので、吸音性が良好で、上述
のような打撃音はもとより、この打撃音が隣接する各部
品に伝播して生ずる間接的な振動音をも、より効果的に
吸音することとなる。

なお、上記端縁部１２Ｂはその凹凸度合を中心部１２Ａ
のそれよりやや小さく形成しであるため、回動軸８のま
わりにおける内外気切換えドア１の回動を必要最小限の
駆動力により行なうことができる。すなわち、凹凸部１
２を内外気切換えドアｌの表面に均一に形成すると、内
外気切換えドア１の開閉のための回動角を必要充分な範
囲に取ることができなくなるとともに、その操作のため
により大きな駆動力も必要となる。さらに、凹凸部１２
部分が内外気取入れ箱２の通路内に必要以上に突出する
こととなって、通路抵抗の増加、あるいは必要風量の低
下をまねくことになるが。

上述のように端縁部１２Ｂを中心部１２Ａより凹凸の度
合を小さくすれば、こうした問題は回避することができ
るものである。

なお、本発明においては上述の凹凸部１２の形状や程度
は任意であるとともに、適用する切換えドアとしても内
外気切換えドアに限定されず。

モード切換えドア等にも応用可能である。

さらに、凹凸状のライニングはドア本体用基板の一方の
面のみに形成することとしてもよい。

とくに、端縁部１２Ｂが外気取入れ側端縁７に当接し、
内気取入れ口３側を開放した場合には発生した打撃音等
がこの内気取入れ口３から車室内に伝播しやすいもので
あるが、少なくとも内気取入れ口３に当接する側の面に
凹凸部１２を形成しておけば、こうした打撃音による騒
音も効果的に減少させることができる。

また上述の実施例では、上下の型１３．１４を用いてラ
イニングｌＯをドア本体用基板９に一体に形成した例を
示したが、所定形状のライニングを貼り付けるように構
成してもよい。

［発明の効果］ 以上説明したごとく本発明によれば、ドア本体用基板に
設けるライニング自身に吸音性をもたすようにその表面
に凹凸部を形成したので、切換えドア駆動時の打撃音な
いし振動音を低減することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による切換えドアｌを装備し
た内外気取入れ箱２の要部断面図、第２図は内外気切換
えドアｌの斜視図、第３図は内外気切換えドアｌ製造用
の上下の型１３．１４の断面図、第４図は内外気切換え
ドアｌ開閉時の要部拡大図である。 １、、、、、内外気切換えドア ２、、、、、内外気取入れ箱 ３、、、、、内気取入れ口 ４、、、、、外気取入れ口 ５、、、、、取入れ通路 ６、、、、、内気取入れ側端縁 ７、、、、、外気取入れ側端縁 ８、、、、、開閉駆動用の回動軸 ９、、、、、ドア本体用基板 １０、、、、、ライニング １１、、、、、貫通孔 １２、、、、、凹凸部 １２Ａ、、、、中心部 １２Ｂ、、、、端縁部 １３、、、、、上の型 １４、、、、、下の型 １５、、、、、発泡材注入口 １６、、、、、凹凸部１２形成用の凹凸型部１７、、、
、、送風用のファン 特許出願人　ヂーゼル機器株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　自動車用空気調和装置において空調空気の流れを切り
   換えるように回動軸のまわりを回動する切換えドアであ
   って、 ドア本体用基板と、 このドア本体用基板の少なくとも片面に形成した凹凸状
   の表面を有するライニングとを備えたことを特徴とする
   自動車用空気調和装置の切換えドア。