JPH01301972A - スクロール形圧縮機 - Google Patents
スクロール形圧縮機Info
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- JPH01301972A JPH01301972A JP13151188A JP13151188A JPH01301972A JP H01301972 A JPH01301972 A JP H01301972A JP 13151188 A JP13151188 A JP 13151188A JP 13151188 A JP13151188 A JP 13151188A JP H01301972 A JPH01301972 A JP H01301972A
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- JP
- Japan
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- oil
- space
- hole
- thrust receiver
- supplied
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/02—Lubrication; Lubricant separation
- F04C29/025—Lubrication; Lubricant separation using a lubricant pump
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の目的〕
(産業上の利用分野)
本発明は、スラスト受、オルダムリングへの給油構造お
よび給油後の油戻し構造を改良したスクロール形圧縮機
に関する。
よび給油後の油戻し構造を改良したスクロール形圧縮機
に関する。
(従来の技術)
空気調和機などに用いられる圧縮機としてスクロール形
圧縮機が知られている。
圧縮機が知られている。
従来のスクロール形圧縮機においては、フレーム、旋回
スクロールおよびスラスト受によって形成される第1の
空間部に供給された潤滑油は全てスラスト受のスラスト
面に形成された給油溝を経てこのスラスト受の外周部、
つまりオルダムリングが内装されている第2の空間部に
給油されたのち、この第2の空間部からフレームの外周
部に通じる油戻し孔を経て圧縮機底部の油溜部に戻すも
のが一般的であった。
スクロールおよびスラスト受によって形成される第1の
空間部に供給された潤滑油は全てスラスト受のスラスト
面に形成された給油溝を経てこのスラスト受の外周部、
つまりオルダムリングが内装されている第2の空間部に
給油されたのち、この第2の空間部からフレームの外周
部に通じる油戻し孔を経て圧縮機底部の油溜部に戻すも
のが一般的であった。
しかしながら、このような構成では第1の空間部に供給
された潤滑油の全てが第2の空間部に給油されるため、
この第2の空間部への給油量が多すぎる欠点があった。
された潤滑油の全てが第2の空間部に給油されるため、
この第2の空間部への給油量が多すぎる欠点があった。
そのため、固定スクロールと旋回スクロールとの間の微
小隙間から圧縮空間に吸込まれ、被圧縮ガスとともに吐
出されて再吸入される吐油量が増大し、性能、信頼性の
低下を招いていた。また、圧縮機内の油量が減少し、ス
ラスト受やオルダムリングの給油不足を招いていた。
小隙間から圧縮空間に吸込まれ、被圧縮ガスとともに吐
出されて再吸入される吐油量が増大し、性能、信頼性の
低下を招いていた。また、圧縮機内の油量が減少し、ス
ラスト受やオルダムリングの給油不足を招いていた。
そこで、前記第1の空間部に供給された潤滑油の一部を
前記経路で油溜部に戻し、残りの油を第1の空間部から
フレームを貫通して電動機部側に穿設された油戻し孔を
経て油溜部に直接戻すものがあった。
前記経路で油溜部に戻し、残りの油を第1の空間部から
フレームを貫通して電動機部側に穿設された油戻し孔を
経て油溜部に直接戻すものがあった。
(発明が解決しようとする課題)
ところが、前記後者の構成では残りの潤滑油が第1の空
間部から油戻し孔を経て油溜部に直接戻されるので、ス
ラスト受およびオルダムリングへの給油量が少なくなり
、この場合においてもスラスト受やオルダムリングの給
油不足を発生していた。
間部から油戻し孔を経て油溜部に直接戻されるので、ス
ラスト受およびオルダムリングへの給油量が少なくなり
、この場合においてもスラスト受やオルダムリングの給
油不足を発生していた。
また、前記前者および後者のいずれの場合でも、圧縮機
の軸方向中途部に設けられたフレームの油戻し孔から圧
縮機底部の油溜部に潤滑油を流下させていたため、油の
流下間隔が長く、よって流下油が圧縮機内の被圧縮ガス
の流れや電動機部のロータの゛回転に影響を受は易かっ
た。そのため、これが原因で油が被圧縮ガスとともに飛
沫化される問題があった。
の軸方向中途部に設けられたフレームの油戻し孔から圧
縮機底部の油溜部に潤滑油を流下させていたため、油の
流下間隔が長く、よって流下油が圧縮機内の被圧縮ガス
の流れや電動機部のロータの゛回転に影響を受は易かっ
た。そのため、これが原因で油が被圧縮ガスとともに飛
沫化される問題があった。
本発明は前記事情に着目してなされたもので、その目的
とするところは、スラスト受やオルダムリングの給油不
足゛を防止でき、しかも被圧縮ガスとともに飛沫化され
る吐油量を極少とすることができるスクロール形圧縮機
を提供することにある。
とするところは、スラスト受やオルダムリングの給油不
足゛を防止でき、しかも被圧縮ガスとともに飛沫化され
る吐油量を極少とすることができるスクロール形圧縮機
を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
本発明は、スラスト受に、フレーム、旋回スクロールお
よびスラスト受によって形成される第1の空間部に供給
された潤滑油の一部をオルダムングが内装されている第
2の空間部に導く給油通路を設けるとともに、フレーム
およびステータに、前記第2の空間部を経た潤滑油およ
びスラスト受を経た残りの潤滑油を圧縮機底部の油溜部
に戻す油戻し通路を設けたものである。
よびスラスト受によって形成される第1の空間部に供給
された潤滑油の一部をオルダムングが内装されている第
2の空間部に導く給油通路を設けるとともに、フレーム
およびステータに、前記第2の空間部を経た潤滑油およ
びスラスト受を経た残りの潤滑油を圧縮機底部の油溜部
に戻す油戻し通路を設けたものである。
(作用)
このような構成によれば、第1の空間部に供給された潤
滑油の全てがスラスト受に給油され、このスラスト受の
給油を終えた油の一部が第2の空間部に給油され、した
がってスラスト受には多量の給油ができるとともに、オ
ルダムリングには必要にして充分な量の給油ができる。
滑油の全てがスラスト受に給油され、このスラスト受の
給油を終えた油の一部が第2の空間部に給油され、した
がってスラスト受には多量の給油ができるとともに、オ
ルダムリングには必要にして充分な量の給油ができる。
(実施例)
以下、本発明の一実施例について図面に基づき説明する
。
。
第1図は本発明におけるスクロール形圧縮機の要部を示
し、1はフレームである。このフレーム1の上部には圧
縮機部2、下部には電動機部3が設けられている。圧縮
機部2はフレーム1の上面に固定された固定スクロール
4と、この固定スクロール4の下部に固定スクロール4
との間に圧縮空間5を形成して偏心回転自在に設けられ
た旋回スクロール6とからなる。また、電動機部3はフ
レーム1の下面に固定されたステータ3aと、このステ
ータ3a内に回転自在に設けられたロータ3bとからな
る。このロータ3bには回転軸7が一体に嵌挿されてお
り、この回転軸7の上部はフレーム14の軸受部1aに
回転自在に支持されている。さらに、回転軸7の上端に
は偏心部7aが形成されており、この偏心部7aは旋回
スクロール6の下面に設けられたボス部6aに回転自在
に嵌合されている。また、偏心部7aの下部にはバラン
サ8が設けられており、このバランサ8はフレーム1.
旋回スクロール6および後述するスラスト受9によって
形成される第1の空間部1oに内装されている。このバ
ランサ8の下面にはスラストリング11が設けられてお
り、このスラストリング11の上面には、第7図に示す
ように、ラジアル溝12が90″間隔で形成されている
。
し、1はフレームである。このフレーム1の上部には圧
縮機部2、下部には電動機部3が設けられている。圧縮
機部2はフレーム1の上面に固定された固定スクロール
4と、この固定スクロール4の下部に固定スクロール4
との間に圧縮空間5を形成して偏心回転自在に設けられ
た旋回スクロール6とからなる。また、電動機部3はフ
レーム1の下面に固定されたステータ3aと、このステ
ータ3a内に回転自在に設けられたロータ3bとからな
る。このロータ3bには回転軸7が一体に嵌挿されてお
り、この回転軸7の上部はフレーム14の軸受部1aに
回転自在に支持されている。さらに、回転軸7の上端に
は偏心部7aが形成されており、この偏心部7aは旋回
スクロール6の下面に設けられたボス部6aに回転自在
に嵌合されている。また、偏心部7aの下部にはバラン
サ8が設けられており、このバランサ8はフレーム1.
旋回スクロール6および後述するスラスト受9によって
形成される第1の空間部1oに内装されている。このバ
ランサ8の下面にはスラストリング11が設けられてお
り、このスラストリング11の上面には、第7図に示す
ように、ラジアル溝12が90″間隔で形成されている
。
前記旋回スクロール6とフレーム1との間にはスラスト
受9が設けられており、このスラスト受9は圧縮空間5
での被圧縮ガスの圧縮中に旋回スクロール6に作用する
スラスト荷重を受けるようになっている。また、このス
ラスト受9の外周部に位置する第2の空間部13にはオ
ルダムリング14が内装されており、このオルダムリン
グ14は旋回スクロール6の下面およびフレーム1の上
面に形成されたオルダム溝15.16に嵌合され、旋回
スクロール6の自転を防止するようになっている。
受9が設けられており、このスラスト受9は圧縮空間5
での被圧縮ガスの圧縮中に旋回スクロール6に作用する
スラスト荷重を受けるようになっている。また、このス
ラスト受9の外周部に位置する第2の空間部13にはオ
ルダムリング14が内装されており、このオルダムリン
グ14は旋回スクロール6の下面およびフレーム1の上
面に形成されたオルダム溝15.16に嵌合され、旋回
スクロール6の自転を防止するようになっている。
前記回転軸7には吸込通路17が設けられている。つま
り、回転軸7の下端には給油ポンプ18が設けられてお
り、この給油ポンプ18は圧縮機底部の油溜部19に貯
留された潤滑油O中に浸漬されている。この給油ポンプ
18は円筒状をなしたポンプケース20内にねじり成形
された羽根ポンプ21を一体に嵌挿してなり、この羽根
ポンプ21の下端一部はポンプケース20の外周部に設
けられた係合口22に係合されている。また、回転軸7
には第1の吸込縦孔23、第2の吸込縦孔24が軸方向
に沿って穿設されており、第1の吸込縦孔23の下端は
回転軸7の下面に開口し、上端は吸込横孔25を介して
フレーム1の軸受部1a下部と対向する回転軸7の外周
部に開口している。さらに、軸受部1aと対向する回転
軸7の外周部には第1のスパイラル溝26が形成されて
おり、この第1のスパイラル溝26の下端は吸込横孔2
5の開口部と連通し、上端は第1の空間部10に開口し
ている。一方、第2の吸込縦孔24の下端は回転軸7の
下面に開口し、上端は旋回スクロール6のボス部6aと
偏心部7aとの間の第3の空間部31に開口している。
り、回転軸7の下端には給油ポンプ18が設けられてお
り、この給油ポンプ18は圧縮機底部の油溜部19に貯
留された潤滑油O中に浸漬されている。この給油ポンプ
18は円筒状をなしたポンプケース20内にねじり成形
された羽根ポンプ21を一体に嵌挿してなり、この羽根
ポンプ21の下端一部はポンプケース20の外周部に設
けられた係合口22に係合されている。また、回転軸7
には第1の吸込縦孔23、第2の吸込縦孔24が軸方向
に沿って穿設されており、第1の吸込縦孔23の下端は
回転軸7の下面に開口し、上端は吸込横孔25を介して
フレーム1の軸受部1a下部と対向する回転軸7の外周
部に開口している。さらに、軸受部1aと対向する回転
軸7の外周部には第1のスパイラル溝26が形成されて
おり、この第1のスパイラル溝26の下端は吸込横孔2
5の開口部と連通し、上端は第1の空間部10に開口し
ている。一方、第2の吸込縦孔24の下端は回転軸7の
下面に開口し、上端は旋回スクロール6のボス部6aと
偏心部7aとの間の第3の空間部31に開口している。
また、ボス部6aと対向する偏心部7aの外周部には第
2のスパイラル溝27が形成されており、この第2のス
パイラル溝27の上端は第3の空間部31に開口し、下
端は第1の空間部10に開口している。さらに、第2の
吸込縦孔24の上端開口部にはオイルストッパ28が設
けられている。このオイルストッパ28は第2の吸込縦
孔24内に挿入される有底筒状部29の上端に、偏心部
7aの上面に係止される鍔部30を設けてなり、第2の
吸込縦孔24内を第3の空間部31の上下隙間の範囲内
で可動に設けられている。また、有底筒状部29の底面
には第1の絞り孔32が設けられ、外周部には第2の絞
り孔33が設けられている。
2のスパイラル溝27が形成されており、この第2のス
パイラル溝27の上端は第3の空間部31に開口し、下
端は第1の空間部10に開口している。さらに、第2の
吸込縦孔24の上端開口部にはオイルストッパ28が設
けられている。このオイルストッパ28は第2の吸込縦
孔24内に挿入される有底筒状部29の上端に、偏心部
7aの上面に係止される鍔部30を設けてなり、第2の
吸込縦孔24内を第3の空間部31の上下隙間の範囲内
で可動に設けられている。また、有底筒状部29の底面
には第1の絞り孔32が設けられ、外周部には第2の絞
り孔33が設けられている。
また、前記スラスト受9には給油通路34が設けられて
いる。すなわち、第2図ないし第5図に示すように、ス
ラスト受9のスラスト面9aには給油溝35が90″間
隔で形成され、この給油溝35の外周部にはこれと連通
する第1のリング状溝36が周方向に沿って形成されて
いる。また、給油溝35と第1のリング状溝36との連
通部には給油縦孔37が穿設されており、この給油縦孔
37の中途部は給油横孔38を介して前記第2の空間部
13に開口し、下端はスラスト受9の下面に周方向に沿
って形成された第2のリング状溝39と連通している。
いる。すなわち、第2図ないし第5図に示すように、ス
ラスト受9のスラスト面9aには給油溝35が90″間
隔で形成され、この給油溝35の外周部にはこれと連通
する第1のリング状溝36が周方向に沿って形成されて
いる。また、給油溝35と第1のリング状溝36との連
通部には給油縦孔37が穿設されており、この給油縦孔
37の中途部は給油横孔38を介して前記第2の空間部
13に開口し、下端はスラスト受9の下面に周方向に沿
って形成された第2のリング状溝39と連通している。
さらに、前記フレーム1およびステータ3aの鉄心部3
Cには油戻し通路40が設けられている。すなわち、フ
レーム1には第1の油戻し縦孔41、第2の油戻し縦孔
42が複数穿設されており、第1の油戻し縦孔41の上
端は前記スラスト受9の第2のリング状溝39と対向連
通し、第2の油戻し縦孔42の上端は前記第3の空間部
31に開口している。また、これら第1および第2の油
戻し縦孔41.42の下端はフレーム1の外周部から内
方に向けて複数穿設された油戻し横孔43の内方端と連
通し、この油戻し横孔43の外方端はフレーム1の外周
部近傍に複数穿設された第3の油戻し縦孔44の上端と
連通している。この第3の油戻し縦孔44の下端はフレ
ーム1の下面に開口している。さらに、第6図に示すよ
うに、ステータ3aの鉄心部3Cの外周部近傍には第4
の油戻し縦孔45が複数穿設されており、この第4の油
戻し縦孔45の上端はフレームlの第3の油戻し縦孔4
4と連通し、下端は鉄心部3Cの下面に開口している。
Cには油戻し通路40が設けられている。すなわち、フ
レーム1には第1の油戻し縦孔41、第2の油戻し縦孔
42が複数穿設されており、第1の油戻し縦孔41の上
端は前記スラスト受9の第2のリング状溝39と対向連
通し、第2の油戻し縦孔42の上端は前記第3の空間部
31に開口している。また、これら第1および第2の油
戻し縦孔41.42の下端はフレーム1の外周部から内
方に向けて複数穿設された油戻し横孔43の内方端と連
通し、この油戻し横孔43の外方端はフレーム1の外周
部近傍に複数穿設された第3の油戻し縦孔44の上端と
連通している。この第3の油戻し縦孔44の下端はフレ
ーム1の下面に開口している。さらに、第6図に示すよ
うに、ステータ3aの鉄心部3Cの外周部近傍には第4
の油戻し縦孔45が複数穿設されており、この第4の油
戻し縦孔45の上端はフレームlの第3の油戻し縦孔4
4と連通し、下端は鉄心部3Cの下面に開口している。
なお、油戻し横孔43の開口部は盲栓46によって閉塞
されている。
されている。
つぎに、前記の構成につきその作用を説明する。
まず、通常運転時に回転軸7が回転すると、給油ポンプ
18の回転によるポンプ作用によって油溜部19の潤滑
油Oが第1の吸込縦孔23および第2の吸込縦孔24に
流入する。第1の吸込縦孔23に流入した油Oは吸込横
孔25、第1のスパイラル溝26を流れ、その過程でフ
レーム1の軸受部1aと回転軸7との間の摺動部に給油
され、さらにスラストリング11のラジアル溝12を通
って第1の空間部10に溜る。一方、第2の吸込縦孔2
4に流入した油Oはオイルストッパ28を通って第3の
空間部31に溜り、さらに第2のスパイラル溝27を流
れ、その過程でボス部6aと偏心部7aとの間の摺動部
に給油される。さらに、第1の空間部10に流れ、前記
第1の吸込縦孔23を経由した油Oと合流する。この第
1の空間部10に溜った油Oはバランサ8の回転により
加速されてスラスト受9の給油溝35、第1のリング状
溝36を流れ、その過程でスラスト面9aに給油され、
さらに給油縦孔37に流入する。そして、その一部が給
油横孔38から第2の空間部13に流入し、オルダムリ
ング14に給油され、さらにフレーム1の第2の油戻し
縦孔42、油戻し横孔43に流れる。一方、給油縦孔3
7に導がれた残りの油Oは第2のリング状溝39、第1
の油戻し縦孔41を通って油戻し横孔43に導がれ、前
記第2の空間部13を経由した一部の油0と合流する。
18の回転によるポンプ作用によって油溜部19の潤滑
油Oが第1の吸込縦孔23および第2の吸込縦孔24に
流入する。第1の吸込縦孔23に流入した油Oは吸込横
孔25、第1のスパイラル溝26を流れ、その過程でフ
レーム1の軸受部1aと回転軸7との間の摺動部に給油
され、さらにスラストリング11のラジアル溝12を通
って第1の空間部10に溜る。一方、第2の吸込縦孔2
4に流入した油Oはオイルストッパ28を通って第3の
空間部31に溜り、さらに第2のスパイラル溝27を流
れ、その過程でボス部6aと偏心部7aとの間の摺動部
に給油される。さらに、第1の空間部10に流れ、前記
第1の吸込縦孔23を経由した油Oと合流する。この第
1の空間部10に溜った油Oはバランサ8の回転により
加速されてスラスト受9の給油溝35、第1のリング状
溝36を流れ、その過程でスラスト面9aに給油され、
さらに給油縦孔37に流入する。そして、その一部が給
油横孔38から第2の空間部13に流入し、オルダムリ
ング14に給油され、さらにフレーム1の第2の油戻し
縦孔42、油戻し横孔43に流れる。一方、給油縦孔3
7に導がれた残りの油Oは第2のリング状溝39、第1
の油戻し縦孔41を通って油戻し横孔43に導がれ、前
記第2の空間部13を経由した一部の油0と合流する。
さらに、この油戻し横孔43に流れた油Oは第3の油戻
し縦孔44、鉄心部3cの第4の油戻し縦孔45を通っ
て前記油溜部19に戻される。
し縦孔44、鉄心部3cの第4の油戻し縦孔45を通っ
て前記油溜部19に戻される。
なお、第2の吸込縦孔24に流入した潤滑油Oがオイル
ストッパ28を通過する際、回転軸7の低〜中回転数域
では、第8図に示すように、給油量が少ないために第1
の絞り孔32の流通抵抗が小さく、よってオイルストッ
パ28が下がった状態で開口面積の大きな上端開口47
がら油0が吐出される。また、中〜高回転数域では、第
9図に示すように、給油量が増加するために第1の絞り
孔32の流通抵抗が大きくなり、よってオイルストッパ
28が上昇した状態で開口面積の小さな第2の絞り孔3
3から浦0が吐出される。したかって、回転軸7の低〜
中回転数域では第3の空間部31への給油量が増加し、
中〜高回転数域では減少するようになっている。
ストッパ28を通過する際、回転軸7の低〜中回転数域
では、第8図に示すように、給油量が少ないために第1
の絞り孔32の流通抵抗が小さく、よってオイルストッ
パ28が下がった状態で開口面積の大きな上端開口47
がら油0が吐出される。また、中〜高回転数域では、第
9図に示すように、給油量が増加するために第1の絞り
孔32の流通抵抗が大きくなり、よってオイルストッパ
28が上昇した状態で開口面積の小さな第2の絞り孔3
3から浦0が吐出される。したかって、回転軸7の低〜
中回転数域では第3の空間部31への給油量が増加し、
中〜高回転数域では減少するようになっている。
このような構成によれば、第1の空間部10に供給され
た潤滑油0の全てがスラスト受9のスラスト面9aに給
油され、このスラスト面9aの給油を終えた油Oの一部
が第2の空間部13に給油されるので、スラスト受9に
は多量の給油ができるとともに、オルダムリング14に
は必要にして充分な量の給油ができる。したがって、固
定スクロール4と旋回スクロール6との間の微小隙間か
ら圧縮空間5に吸込まれ、被圧縮ガスとともに吐出され
て再吸入される吐油量を極少とすることができ、性能、
信頼性を向上することができる。
た潤滑油0の全てがスラスト受9のスラスト面9aに給
油され、このスラスト面9aの給油を終えた油Oの一部
が第2の空間部13に給油されるので、スラスト受9に
は多量の給油ができるとともに、オルダムリング14に
は必要にして充分な量の給油ができる。したがって、固
定スクロール4と旋回スクロール6との間の微小隙間か
ら圧縮空間5に吸込まれ、被圧縮ガスとともに吐出され
て再吸入される吐油量を極少とすることができ、性能、
信頼性を向上することができる。
また、圧縮機内の油量の減少量を少なくでき、スラスト
受9やオルダムリング14の給油不足を解消できる。さ
らに、圧縮機の軸方向下部に設けられたステータ3aの
鉄心部3cに第4の油戻し縦孔45を設け、この第4の
油戻し縦孔45から圧縮機底部の油溜部19に油Oを流
下させたので、油Oの流下間隔、つまり第4の油戻し縦
孔45の下端から油溜部19の油面までの間隔が短くな
り、よって流下油0が圧縮機内の被圧縮ガスの流れやロ
ータ3bの回転にほとんど影響されなくなる。
受9やオルダムリング14の給油不足を解消できる。さ
らに、圧縮機の軸方向下部に設けられたステータ3aの
鉄心部3cに第4の油戻し縦孔45を設け、この第4の
油戻し縦孔45から圧縮機底部の油溜部19に油Oを流
下させたので、油Oの流下間隔、つまり第4の油戻し縦
孔45の下端から油溜部19の油面までの間隔が短くな
り、よって流下油0が圧縮機内の被圧縮ガスの流れやロ
ータ3bの回転にほとんど影響されなくなる。
したがって、被圧縮ガスとともに飛沫化される吐油量を
極少とすることができる。
極少とすることができる。
また、オイルストッパ28によって回転軸7の低〜中回
転数域では第3の空間部31への給油量を増加させ、中
〜高回転数域では減少させたので、必要以上の潤滑油0
が各摺動部に供給されることを防止でき、よって不要な
動力がががらなくなる。しかも、不要な油0が排出され
ないため、サイクルの冷却効果を向上できるとともに、
圧縮機の潤滑油不足を防止できる。
転数域では第3の空間部31への給油量を増加させ、中
〜高回転数域では減少させたので、必要以上の潤滑油0
が各摺動部に供給されることを防止でき、よって不要な
動力がががらなくなる。しかも、不要な油0が排出され
ないため、サイクルの冷却効果を向上できるとともに、
圧縮機の潤滑油不足を防止できる。
加えて、羽根ポンプ21の下端一部をポンプケース20
の係合口22に係止して確実1強固に取付けたので、摂
動や衝撃による羽根ポンプ21のずれ、脱落を防1Fで
きる。しかも、羽根ポンプ21の下端一部が係合口22
に係合するように挿入、すればよく、その確認も容易に
行なえ、よって挿入方向の間違いを防止できる。
の係合口22に係止して確実1強固に取付けたので、摂
動や衝撃による羽根ポンプ21のずれ、脱落を防1Fで
きる。しかも、羽根ポンプ21の下端一部が係合口22
に係合するように挿入、すればよく、その確認も容易に
行なえ、よって挿入方向の間違いを防止できる。
以上説明したように、本発明によれば、第1の空間部に
供給された潤滑油の全てがスラスト受に給油され、この
スラスト受の給油を終えた油の一部が第2の空間部に給
油されるから、スラスト受には多量の給油ができるとと
もに、オルダムリングには必要にして充分な量の給油が
でき、よってスラスト受やオルダムリングの給油不足を
防止でき、しかも被圧縮ガスとともに飛沫化される吐油
量を極少とすることができるという効果を奏する。
供給された潤滑油の全てがスラスト受に給油され、この
スラスト受の給油を終えた油の一部が第2の空間部に給
油されるから、スラスト受には多量の給油ができるとと
もに、オルダムリングには必要にして充分な量の給油が
でき、よってスラスト受やオルダムリングの給油不足を
防止でき、しかも被圧縮ガスとともに飛沫化される吐油
量を極少とすることができるという効果を奏する。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図はスクロール形
圧縮機の要部の断面図、第2図はスラスト受の平面図、
第3図は第2図の■−■線断面図、第4図は第2図のI
V−IV線断面図、第5図は第2図のv−v線断面図、
第6図はステータの斜視図、第7図はスラストリングの
斜視図、第8図および第9図はオイルストッパの動作を
示す図である。 1・・・フレーム、3・・・電動機部、3a・・・ステ
ータ、4・・・固定スクロール、5・・・圧縮空間、6
・・・旋回スクロール、9・・・スラスト受、10・・
・第1の空間部、13・・・第2の空間部、14・・・
オルダムリング、19・・・油溜部、34・・・給油通
路、40・・・油戻し通路。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第1図 第6図 第7図 第8図 叢9図
圧縮機の要部の断面図、第2図はスラスト受の平面図、
第3図は第2図の■−■線断面図、第4図は第2図のI
V−IV線断面図、第5図は第2図のv−v線断面図、
第6図はステータの斜視図、第7図はスラストリングの
斜視図、第8図および第9図はオイルストッパの動作を
示す図である。 1・・・フレーム、3・・・電動機部、3a・・・ステ
ータ、4・・・固定スクロール、5・・・圧縮空間、6
・・・旋回スクロール、9・・・スラスト受、10・・
・第1の空間部、13・・・第2の空間部、14・・・
オルダムリング、19・・・油溜部、34・・・給油通
路、40・・・油戻し通路。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第1図 第6図 第7図 第8図 叢9図
Claims (1)
- フレームの一端に、固定スクロールおよびこの固定ス
クロールとの間に圧縮空間を形成して旋回スクロールを
設けるとともに、他端に電動機部のステータを設け、前
記旋回スクロールとフレームとの間に、圧縮空間での圧
縮によって旋回スクロールに作用するスラスト荷重を受
けるスラスト受を設け、このスラスト受の外周部に旋回
スクロールの自転を防止するオルダムリングを設けたス
クロール形圧縮機において、前記スラスト受に、前記フ
レーム,旋回スクロールおよびスラスト受によって形成
される第1の空間部に供給された潤滑油の一部を前記オ
ルダムリングが内装されている第2の空間部に導く給油
通路を設けるとともに、前記フレームおよびステータに
、前記第2の空間部を経た潤滑油およびスラスト受を経
た残りの潤滑油を圧縮機底部の油溜部に戻す油戻し通路
を設けたことを特徴とするスクロール形圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13151188A JPH01301972A (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | スクロール形圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13151188A JPH01301972A (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | スクロール形圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01301972A true JPH01301972A (ja) | 1989-12-06 |
Family
ID=15059747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13151188A Pending JPH01301972A (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | スクロール形圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01301972A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2708677A1 (fr) * | 1993-08-05 | 1995-02-10 | Zexel Corp | Compresseur du type à volute. |
US5431550A (en) * | 1993-09-14 | 1995-07-11 | Sanden Corporation | Hermetic motor driven scroll apparatus having improved lubricating mechanism |
US6196817B1 (en) * | 1998-12-15 | 2001-03-06 | Denso Corporation | Compresser with lubricating oil control |
CN100455811C (zh) * | 2004-06-21 | 2009-01-28 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 旋转式压缩机的供油装置 |
US7736135B2 (en) * | 2007-12-25 | 2010-06-15 | Industrial Technology Research Institute | Structure for controlling lubricant's flow rate in scroll compressor |
CN103388583A (zh) * | 2013-07-24 | 2013-11-13 | 西安交通大学 | 一种压缩腔无油的封闭式涡旋压缩机 |
CN107787410A (zh) * | 2015-01-13 | 2018-03-09 | 丹佛斯商用压缩机公司 | 具有排油装置的涡旋式压缩机 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63117186A (ja) * | 1986-11-05 | 1988-05-21 | Mitsubishi Electric Corp | スクロ−ル圧縮機 |
-
1988
- 1988-05-31 JP JP13151188A patent/JPH01301972A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS63117186A (ja) * | 1986-11-05 | 1988-05-21 | Mitsubishi Electric Corp | スクロ−ル圧縮機 |
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CN107787410B (zh) * | 2015-01-13 | 2019-07-05 | 丹佛斯商用压缩机公司 | 具有排油装置的涡旋式压缩机 |
US10578109B2 (en) | 2015-01-13 | 2020-03-03 | Danfoss Commercial Compressors | Scroll compressor having an oil discharge device |
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