JPH01294966A - 点火時期制御装置 - Google Patents
点火時期制御装置Info
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- JPH01294966A JPH01294966A JP12367788A JP12367788A JPH01294966A JP H01294966 A JPH01294966 A JP H01294966A JP 12367788 A JP12367788 A JP 12367788A JP 12367788 A JP12367788 A JP 12367788A JP H01294966 A JPH01294966 A JP H01294966A
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- engine speed
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- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、吸入空気圧およびエンジン回転数を検出して
その時の点火時期の値を設定し、ノッキング検出時に、
上記の設定された点火時期の値を補正するようにした内
燃機関の点火時期制御装置に関するものである。
その時の点火時期の値を設定し、ノッキング検出時に、
上記の設定された点火時期の値を補正するようにした内
燃機関の点火時期制御装置に関するものである。
従来、電子式点火時期制御装置は、ノッキングを許容範
囲内に抑えることができる最大進角での点火時期制御を
行う工夫がなされており、例えば特開昭55−9176
5号公報に示されるように、ROM内に吸入空気圧およ
びエンジン回転数をパラメータとするマツプを設け、そ
こにモデルとなる基本の点火時期の値を書込んでおき、
その値での運転制御中にノッキングが発生した場合には
、補正値を算出して部分的に点火時期の値を補正するよ
うにしていた。 しかし、この方式では、モデルとなる基本点火時期の値
が、実際に使用するガソリンの品質(オクタン価)など
で大きくずれていた場合、これを全体的にシフトするよ
うな補正は行えず、したがって部分補正の頻度が高く、
学習に時間を要し、点火時期制御の上で好ましくない、
そこで、例えば特開昭58−57072号公報に示され
るように、複数のマツプをROM内に用意して、ガソリ
ンのオクタン価に応じて選択使用する方式が提案されて
いるが、この方式では高度の相違する場所などの運転条
件の変化には対応できなかっな。 そこで、例えば特願昭59−280564号に示される
ように、燃料のオクタン価やエンジン個々のバラツキ、
あるいは経時変化によるノッキング発生の限界の変化に
対応するため、ROM内にエンジン回転数Nと基本燃料
噴射中Tl)をパラメータする高低2つの点火時期マツ
プを備え、まず、大まかに現在エンジンの要求している
点火時期の値が2つのマツプ間のどの位置にあるかを決
定する全体補正を行い、さらにエンジン回転数Nと基本
燃料噴射中TI)で区切った格子毎のノッキングの有無
により、それぞれの点火時期の値を部分補正するように
し、この部分補正値が所定の値より大きくなった場合に
は、全体補正値が不適当であると判定して、部分補正を
含めて今までの全体補正をクリアし、再度全体補正を実
行するようにしたものである。
囲内に抑えることができる最大進角での点火時期制御を
行う工夫がなされており、例えば特開昭55−9176
5号公報に示されるように、ROM内に吸入空気圧およ
びエンジン回転数をパラメータとするマツプを設け、そ
こにモデルとなる基本の点火時期の値を書込んでおき、
その値での運転制御中にノッキングが発生した場合には
、補正値を算出して部分的に点火時期の値を補正するよ
うにしていた。 しかし、この方式では、モデルとなる基本点火時期の値
が、実際に使用するガソリンの品質(オクタン価)など
で大きくずれていた場合、これを全体的にシフトするよ
うな補正は行えず、したがって部分補正の頻度が高く、
学習に時間を要し、点火時期制御の上で好ましくない、
そこで、例えば特開昭58−57072号公報に示され
るように、複数のマツプをROM内に用意して、ガソリ
ンのオクタン価に応じて選択使用する方式が提案されて
いるが、この方式では高度の相違する場所などの運転条
件の変化には対応できなかっな。 そこで、例えば特願昭59−280564号に示される
ように、燃料のオクタン価やエンジン個々のバラツキ、
あるいは経時変化によるノッキング発生の限界の変化に
対応するため、ROM内にエンジン回転数Nと基本燃料
噴射中Tl)をパラメータする高低2つの点火時期マツ
プを備え、まず、大まかに現在エンジンの要求している
点火時期の値が2つのマツプ間のどの位置にあるかを決
定する全体補正を行い、さらにエンジン回転数Nと基本
燃料噴射中TI)で区切った格子毎のノッキングの有無
により、それぞれの点火時期の値を部分補正するように
し、この部分補正値が所定の値より大きくなった場合に
は、全体補正値が不適当であると判定して、部分補正を
含めて今までの全体補正をクリアし、再度全体補正を実
行するようにしたものである。
しかし、上記のような先行技術では、エンジンの低回転
域では、吸入空気量が少なくエンジンルーム内の温度や
冷却水温の影響を受け、吸入空気温度の変化が大きく、
したがってノック限界の変化も高回転域より大きくなり
、再始動時や渋滞運転時などにノブキングが発生しやす
くなるので、部分補正値が大きくなって再度全体補正を
実行してしまう、このような再始動後などにおける吸気
温の上昇は、−時的なものであるにもかかわらず、全体
補正を実行したのでは、安定した点火時期の学習が不可
能となる。また、低回転域での吸入空気温の上昇による
ノック限界の変化に合わせて、全体補正の実行判定を行
う部分補正の基準値を大きく設定すると、中・高回転域
での全体補正実行の判定が行われにくくなり、真にノッ
ク限界(ガソリンオクタン価等)が変化した場合、すば
やく学習を行うことができなくなるなどの問題点があっ
た。 本発明は、上記のような問題点を解消するために
なされたもので、エンジン回転数に応じて特性切換えの
判定基準を変えることにより、吸気温などの影響による
不用な点火時期特性の切換えを防止できるようにするこ
とを目的とする。
域では、吸入空気量が少なくエンジンルーム内の温度や
冷却水温の影響を受け、吸入空気温度の変化が大きく、
したがってノック限界の変化も高回転域より大きくなり
、再始動時や渋滞運転時などにノブキングが発生しやす
くなるので、部分補正値が大きくなって再度全体補正を
実行してしまう、このような再始動後などにおける吸気
温の上昇は、−時的なものであるにもかかわらず、全体
補正を実行したのでは、安定した点火時期の学習が不可
能となる。また、低回転域での吸入空気温の上昇による
ノック限界の変化に合わせて、全体補正の実行判定を行
う部分補正の基準値を大きく設定すると、中・高回転域
での全体補正実行の判定が行われにくくなり、真にノッ
ク限界(ガソリンオクタン価等)が変化した場合、すば
やく学習を行うことができなくなるなどの問題点があっ
た。 本発明は、上記のような問題点を解消するために
なされたもので、エンジン回転数に応じて特性切換えの
判定基準を変えることにより、吸気温などの影響による
不用な点火時期特性の切換えを防止できるようにするこ
とを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、吸入空気圧(また
は吸入空気量)およびエンジン回転数を検出してその時
の点火時期の値を設定し、ノッキング検出時に上記点火
時期の値を補正するにあたり、点火時期制御の必要領域
について全体的な補正係数を決めるために、制御開始時
にこれを取込んで演算し、その結果を制御必要領域の点
火時期補正に全体的に及
は吸入空気量)およびエンジン回転数を検出してその時
の点火時期の値を設定し、ノッキング検出時に上記点火
時期の値を補正するにあたり、点火時期制御の必要領域
について全体的な補正係数を決めるために、制御開始時
にこれを取込んで演算し、その結果を制御必要領域の点
火時期補正に全体的に及
上記構成に基づき、全体補正の実行を判定する部分補正
の基準値の大きさを回転数の大きさによって設定するの
で、再始動時や渋滞運転時などの低回転域において、吸
入空気温の上昇などによる一時的なノック限界の変化に
対しては部分補正のみで対応可能となり、ガソリンオク
タン価などの状態に対応する全体補正は影響を受けるこ
とはない。
の基準値の大きさを回転数の大きさによって設定するの
で、再始動時や渋滞運転時などの低回転域において、吸
入空気温の上昇などによる一時的なノック限界の変化に
対しては部分補正のみで対応可能となり、ガソリンオク
タン価などの状態に対応する全体補正は影響を受けるこ
とはない。
以下、本発明の一実施例を第1図ないし第9図によって
説明する。 第1図において、符号1は吸入管負圧(あるいは吸入空
気−t Q )を検出するセンサで、そのセンサ出力は
バッファ2を介してA/D変換器3に入力され、ここで
ディジタル変換される6、tな、エンジン回転数を検出
するクランク角センサ4の出力は、バッファ5を介して
割込み処理回路6に入力される。一方、ノッキング発生
時には、ノックセンサ7からノック信号が発生し、バッ
ファフィルタ8で動弁系振動などの定常振動によるノイ
ズがカットオフされ、その出力は2分されて一方は増幅
器9に入力し、他方は整流・積分回路10において平均
化され、これを増幅器11で増幅してレベル調整し、比
較器12で比較してノック信号を判別、抽出する。これ
らのセンサ1,4の出力および比較器12で抽出された
ノック信号は、入力ポート13を介して、出力ボート1
4、CPUl5、RAM16、ROM17などで構成さ
れるマイクロプロセッセ18に入力される。そして、R
OM17のプログラムにしたがって演算された制御信号
は、出力回路19を介して点火時期制御装置20から点
火装置21へ出力される。 ここで、ROM 17には、第4図に)、(ハ)に示す
ような、吸入空気圧(または吸入空気量)およびエンジ
ン回転数をパラメータとして所定の点火時期の値が格納
されているマツプ17a 、 17b 、および第5図
に示すようなエンジン回転数Nをパラメータとする全体
補正実行判定基準(ト)マツプ17c、さらに第6図に
示すようなエンジン回転数Nと基本燃料噴射幅Tpをパ
ラメータとする高低点火時期差マツプ17d(図で示す
ものは一例で、実際には16x 16の256格子)が
備えられている。第1の点火時期マツプ17a(以下、
MBTマツプと称す)には、当該内燃機関で発揮する許
容最大トルクでの点火時期の値が上限点火時期の値とし
て書込まれ、また第2の点火時期マツプ17b(以下、
基本マツプMAPSTDと称す)には、当該内燃機関で
使用される所定燃料、例えばレギュラーガソリンまたは
低オクタン価のガソリンにおいて、ノッキングを許容範
囲内に抑えることができる最大進角となるようなノック
限界の点火時期の値が、下限点火時期の値として書込ま
れている。 次に、点火時期演算装置20の概略機能構成を示す第2
図において、エンジン回転数演算部22は、クランク角
センサ4からの信号に基づきエンジン回転数Nを算出し
、また吸入空気量演算部23は、吸入管圧力センサ1あ
るいはエアフローメータ1′からの信号により吸入空気
JiQを求め、算出されたエンジン回転数Nおよび吸入
空気量Qに基づき、基本燃料噴射幅演算部24は基本燃
料噴射幅(噴射量)Tpを算出する。そして、点火時期
演算部25は、エンジン回転数Nおよび基本燃料噴射幅
Tp (または吸入空気圧や吸入空気量Q)とにより
、点火時期マツプ17bを検索して基本点火時期MAP
STDを算出すると共に、全体補正演算部26における
後述の全体補正サブルーチンにより、ノック判定口F#
I(比較器)12からのノック信号によって全体補正係
数Kを求め、現在エンジンが要求している点火時期が2
つの点火時期マツプMBTとMAPSTDとの間のどの
位置にあるかを大まかに決定し、全体補正値K、ΔMA
PMBTを、ΔMAPMBT=MBT−MAPSTD求
める。 一方、全体補正終了後は、部分補正演算部27において
、ノック判定回路12からのノック信号によってエンジ
ン回転数Nと基本燃料噴射幅To (または吸入管圧
力、吸入空気量Q)により区切られた格子毎に、部分補
正値RETを後述する部分補正サブルーチンにより求め
る。!Lな、この部分補正値RBTが、第3図のフロー
チャートに示すように、エンジン回転数Nに応じて第5
図のマツプ17cから設定される判定基準Aと、第6図
のマツプ17dからエンジン回転数Nおよび基本燃料噴
射幅TI)によって読出される高低点火時期マツプ差Δ
MAPMTとにより算出される所定の基準値を越すと、
全体補正実行判定部28は、今までの全体補正値を部分
補正値と共にクリアして、再び全体補正演算部26にお
ける新たな全体補正値の演算を実行させる。 以上の動作は第3図のフローチャートに示され、先ずス
テップ8100において、制御開始時で全体補正が実行
されて、フラグFTCMP=Oであるか否かを判別し、
FTCMP=Oとなっているとステップ5101に進み
、全体補正実行サブルーチンを後述するように実行する
。一方、FTCMP=1であればステップ3102へ進
み、部分補正実行サブルーチンを後述するように実行す
る0次に、ステップ5103において、全体補正実行判
定基準係数Aを、エンジン回転数Nに応じて設定された
第5図のマツプ17cより求め、ステップ5104へ移
り、高低点火時期マツプ差ΔMAPMBTを、エンジン
回転数Nと基本燃料噴射幅Tpとにより第6図のマツプ
17dより検索して求める0次いで、ステップ5105
において、部分補正値の絶体値が所定の基準値ΔMAP
MBT−Aを越えているか否かを判別し、以内であれば
そのまま現在の全体補正値のもとて部分補正実行サブル
ーチンを続行する。一方、部分補正値が所定の基準値を
越えると、ステップ3106へ移り、次回、今までの全
体補正値を部分補正値を含めてクリアし、フラグFTC
MPをリセットしステップ3100を介してステップ5
101の全体補正実行サブルーチンに復帰する。こうし
て、ステップ5107において、全体補正値および部分
補正値により、実際に出力する点火時期5PKreal
の計算を行い、この点火時期信号を出力回路19を介し
て点火装置21へ出力し、その点火時期に点火を行う。 次に、全体補正および部分補正を行うマイクロプロセッ
サ18の機能楕成の詳細を示す第7図において、基本点
火時期演算手段30は、エンジン回転数Nおよび吸入空
気圧(または基本燃料噴射幅Tp)により、求めた基本
点火時期出力信号5PKtotを出力し、合成器31を
介して信号5PKrealとなり、エンジン32の点火
装置を駆動する。また、点火時期補正手段33は、エン
ジン回転数Nと吸入空気圧をパラメータとした16x
16の格子内に、点火時期の補正量RETを書込んだマ
ツプを有しており、補正信号S P K prtを合成
器31へ出力し、信号S P K totに合成される
。補正回数保持手段34は、補正回数を保持する同様な
マツプを有し、その出力信号NUMを学習曲111f!
i、持手段35およびノック発生間隔判定値手段36へ
出力する。 一方、エンジン32の運転中に発生したノッキングは、
ノックセンサ7で検出され、ノック発生間隔・強度演算
手段37に取込まれ、ノック強度の値についての信号は
ゲインマツプ38に与えられ、そこでゲインマツプ38
から取出された信号KNKは、学習曲線保持口PI)3
5からの補正係数LNと乗算器41で乗算され、対応す
る点火時期補正手段33の点火時期補正量マツプRBT
の値を書換える。また、ノック発生間隔についての信号
は、比較器39でノック発生間隔判定手段36からの出
力信号(判定値ADJ)と比較され、その比較結果が進
角値設定手段40に入りその進角値ADVが対応する点
火時期補正マツプRETの値を書換えるようになってい
る。 以上の構成において、全体補正のサブルーチンを第8図
に示すフローチャートによって説明する。 先ず、ステップ3200において、そのときの吸入管圧
力センサ1 (またはエアフローメータ1′)およびク
ランク角(回転数)センサ4の値により、ROM17内
の2つのマツプ17a 、 17bのMAPSTDの値
(基本マツプの当該アドレスにおける点火時期の値)と
、MBTの値(MBTマツプの当該アドレスにおける点
火時期値)とを読出す0次いで、ステップ5201では
、両者の差であるΔMAPMBTを求める。 ΔMAPMBT=MBT−MAPSTDそして、補正点
火時期の値を求めるため、基本マツプMAPSTDの値
をΔMAPMBTに基づいて補正するが、補正量を求め
るためΔMAPMBTの値を予め定められた演算方式で
分割するものとして、ΔMAPMBTに乗する係数にの
変化域を第4図(C)のように決める。しかして、今の
運転状態が係数Kを決定するための判定領域、例えばM
APSTDとMBTとの間に数度以上(点火時期のM)
の差がある運転領域にあるか否かを、ステップ3202
で判別する。ここで、判定領域外であればステップ52
07に移行するが、判定領域内であればステップ520
3に移行する。 ステップ5203では、ノッキングが発生したか否かが
判定され、あればステップ8206へ移行し、なければ
ステップ5204へ進み、ここでノッキングがなくなっ
てから予め設定された所定時間間隔を経過したか否かを
判定され、所定時間を経過していなければステップ52
07へ移行するが、所定時間を経過していると、係数に
の増加を行うステップ5205へ進む、一方、ノッキン
グ発生があれば、(8It Kの減少を行うステップ8
206へ進む。 このステップ5205およびS 206においては、各
ノック対応での点火時間補正の補正量についての上述の
演算方式における係数Kを決めるものである。ここで、
係数にの初期値を1/2とした場合、補正量Δにの初期
値は1/4となる。係数にの初期値が0または1の場合
には、補正量Δにの値は1/2となる。この場合、係T
&にの初期値はどこからでもよく、最初の係数にの値は
1/2゜次回の係数にの値は1/4・・・などとなり、
係数には補正回数ごとに1/2ずつ減少あるいは増加さ
れ、ノッキングの有無によって次第にある点に補正係数
を収束して行く、そして、ステップ5207では、補正
量ΔKが所定値まで小さくなったか否かを判別し、補正
量ΔKが所定値以上ならば、次のノッキング発生の時に
も+?4報の取込みができるように、ステップ5208
でフラグFTCMPを0にリセットするが、補正量ΔK
が所定値以下に収束していれば、全体補正は終了したも
のと判定し、ステップ5209でフラグFTCMPを1
にセットする。 このようにして、第3図のステップ5107において、
点火時期の値を下式から、 SPKtot=MAPSTD+K ・ΔMAPMBT求
めることになる。 なお、上記実施例において、補正量へにの最小値を幾つ
に定めるかで係数にの分解能は決定される。 そして、全体補正が終了すると、与えられた係数Kにつ
いて、点火時期の基本モデルの値は全制御領域に適用さ
れることになる。すなわち、基本点火時期設定手段30
の出力信号は、上記係数にで補正された値をとることに
なる。 次に、フラグFTCMPに1がセットされて、部分補正
のサブルーチンに移行した場合について、第9図のフロ
ーチャートによって説明する。 先ず、ステップS 300において、エンジン回転数お
よび吸入空気圧(または吸入空気量、基本燃料噴射幅)
を計算し、現在の運転状態が部分補正の対象としている
制御領域内か否かの判断を次のステップS 301で行
う、範囲内にある場合は、ステップ5302にて、前回
までの点火時期の補正量5PKprt、補正回数NtJ
Mを点火時期補正量マツプ手Vi33および補正回数保
持マツプ手段34から検索により読出し、ステップ53
03で学習曲線保持手段35から補正係数LNを、また
ノック発生間隔判定手F13Gから判定値ADJを、そ
れぞれ補正回数保持手段34の出力信号NUMに対応し
て求める0次に、ステップ5304において、ノッキン
グ発生があったか否かを判別し、ノッキング発生があっ
た場合、ノック強度およびノック発生間隔を手段37で
計算し、それによよる遅角量KNKをゲインマツプ38
から、ステップ5305において検索によって読出し、
ステップS 306でこの遅角量KNKと補正係数LN
とを乗算器41で掛は合わせて、実際の遅角量RETr
ealを計算する。そして、ステップ5307で、前回
の補正量S P K prtから遅角量RB T re
alを差し引いて新しいS P K prtを求め、点
火時間正量マツプ33にストアする。 一方、ノッキング発生がなかった場合には、ステップ8
308にて、手段37で算出されるノック発生間隔がノ
ック発生間隔判定値ADJより長いか否かの判別を行い
、長かった(ある時間の間ノッキング発生がなかった)
ならば、ステップ5309で前回の補正量S P K
prtにある進角、1ADVを加えて、新しい補正量S
P K prtを求める0次いで、ステップ9310
において、この新しい補正量5PKprtが(MBT−
3PKtot )より大きいか否かを判別し、実際の点
火時期がMBTより進角しないようにする。しかし、大
きい場合は、ステップ5311において、(MBT−3
PKtOt )を新しい補正量S P K prtとし
、一方小さい場合にはそのまま、ステップ5312で点
火時期補正量マツプ33にストアする。 このようにして、部分補正のサブルーチン5102 (
第3図)が終ると、先に述べたように、ステップ510
5では、部分補正量S P K prtがある基準値を
越えたかどうかを判定する。この基1!値は。 部分補正ではそのギャップが大き過ぎ、基本点火時期の
M(モデル)を全体として変えた方がよいと考えられる
値に決められる。そして、越えない場合はそのまま部分
補正サブルーチン5102を続行するが、越えた場合に
は全体補正の係数Kが大きく実際とはずれていることを
意味するので、次回からもう一度全体補正がやり直され
ることとなる。この係数Kが大きくずれる原因(外乱)
は、ガソリンのオクタン価の変化、圧縮比、点火プラグ
変更などのエンジンパラメータの変化であるので、前記
基準値を、その運転状態の点火時期の差であるΔMAP
MBTの何%の値、または単に一定値で決めることも考
えられるが、先に述べたように、再始動時や渋滞運転時
など、−時的な吸気温の上昇でノック限界が変化し、部
分補正値SPK prtが大きくなって再度全体補正を
実行してしまうという不都合をなくすため、第5図に示
すように、低回転時はど%が大きくなる全体補正実行判
定基準係数Aを用い、ΔMAPMBT−Aを基準値とし
て設定するようにしたので、−時的な吸気温上昇による
不要な全体補正サブルーチンへの復帰を防止でき、安定
した点火時期の学習が可能となる。 以上のような全体補正、部分補正により、実際に出力す
る点火時期の値S P K realは、次式により、 5PKreal=SPKtot +SPKprt=MA
PSTD+K・ (MBT −MAPSTD> + S P K prt 求められる。 【発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、ノックセンサから
の信号に基づいて、大まかに点火時期特性を決定する全
体補正と、小さな領域ごとに補正を行う部分補正からな
る点火時期学習制御において、部分補正量がある基準値
よりも大きくなると、今までの全体補正を無効として新
たな全体補正を行うようにし、この判定基準をエンジン
回転数に応じて設定するようにしなので、再始動の際や
交通渋滞などによる低エンジン回転時、吸入空気温度が
上昇して一時的なノック限界の変化が生じても、部分補
正のみで対応でき、ガソリンオクタン価やエンジンの経
時変化に対応すべき全体補正の実行には影響が及ばず、
安定した点火時期学習が可能となる。
説明する。 第1図において、符号1は吸入管負圧(あるいは吸入空
気−t Q )を検出するセンサで、そのセンサ出力は
バッファ2を介してA/D変換器3に入力され、ここで
ディジタル変換される6、tな、エンジン回転数を検出
するクランク角センサ4の出力は、バッファ5を介して
割込み処理回路6に入力される。一方、ノッキング発生
時には、ノックセンサ7からノック信号が発生し、バッ
ファフィルタ8で動弁系振動などの定常振動によるノイ
ズがカットオフされ、その出力は2分されて一方は増幅
器9に入力し、他方は整流・積分回路10において平均
化され、これを増幅器11で増幅してレベル調整し、比
較器12で比較してノック信号を判別、抽出する。これ
らのセンサ1,4の出力および比較器12で抽出された
ノック信号は、入力ポート13を介して、出力ボート1
4、CPUl5、RAM16、ROM17などで構成さ
れるマイクロプロセッセ18に入力される。そして、R
OM17のプログラムにしたがって演算された制御信号
は、出力回路19を介して点火時期制御装置20から点
火装置21へ出力される。 ここで、ROM 17には、第4図に)、(ハ)に示す
ような、吸入空気圧(または吸入空気量)およびエンジ
ン回転数をパラメータとして所定の点火時期の値が格納
されているマツプ17a 、 17b 、および第5図
に示すようなエンジン回転数Nをパラメータとする全体
補正実行判定基準(ト)マツプ17c、さらに第6図に
示すようなエンジン回転数Nと基本燃料噴射幅Tpをパ
ラメータとする高低点火時期差マツプ17d(図で示す
ものは一例で、実際には16x 16の256格子)が
備えられている。第1の点火時期マツプ17a(以下、
MBTマツプと称す)には、当該内燃機関で発揮する許
容最大トルクでの点火時期の値が上限点火時期の値とし
て書込まれ、また第2の点火時期マツプ17b(以下、
基本マツプMAPSTDと称す)には、当該内燃機関で
使用される所定燃料、例えばレギュラーガソリンまたは
低オクタン価のガソリンにおいて、ノッキングを許容範
囲内に抑えることができる最大進角となるようなノック
限界の点火時期の値が、下限点火時期の値として書込ま
れている。 次に、点火時期演算装置20の概略機能構成を示す第2
図において、エンジン回転数演算部22は、クランク角
センサ4からの信号に基づきエンジン回転数Nを算出し
、また吸入空気量演算部23は、吸入管圧力センサ1あ
るいはエアフローメータ1′からの信号により吸入空気
JiQを求め、算出されたエンジン回転数Nおよび吸入
空気量Qに基づき、基本燃料噴射幅演算部24は基本燃
料噴射幅(噴射量)Tpを算出する。そして、点火時期
演算部25は、エンジン回転数Nおよび基本燃料噴射幅
Tp (または吸入空気圧や吸入空気量Q)とにより
、点火時期マツプ17bを検索して基本点火時期MAP
STDを算出すると共に、全体補正演算部26における
後述の全体補正サブルーチンにより、ノック判定口F#
I(比較器)12からのノック信号によって全体補正係
数Kを求め、現在エンジンが要求している点火時期が2
つの点火時期マツプMBTとMAPSTDとの間のどの
位置にあるかを大まかに決定し、全体補正値K、ΔMA
PMBTを、ΔMAPMBT=MBT−MAPSTD求
める。 一方、全体補正終了後は、部分補正演算部27において
、ノック判定回路12からのノック信号によってエンジ
ン回転数Nと基本燃料噴射幅To (または吸入管圧
力、吸入空気量Q)により区切られた格子毎に、部分補
正値RETを後述する部分補正サブルーチンにより求め
る。!Lな、この部分補正値RBTが、第3図のフロー
チャートに示すように、エンジン回転数Nに応じて第5
図のマツプ17cから設定される判定基準Aと、第6図
のマツプ17dからエンジン回転数Nおよび基本燃料噴
射幅TI)によって読出される高低点火時期マツプ差Δ
MAPMTとにより算出される所定の基準値を越すと、
全体補正実行判定部28は、今までの全体補正値を部分
補正値と共にクリアして、再び全体補正演算部26にお
ける新たな全体補正値の演算を実行させる。 以上の動作は第3図のフローチャートに示され、先ずス
テップ8100において、制御開始時で全体補正が実行
されて、フラグFTCMP=Oであるか否かを判別し、
FTCMP=Oとなっているとステップ5101に進み
、全体補正実行サブルーチンを後述するように実行する
。一方、FTCMP=1であればステップ3102へ進
み、部分補正実行サブルーチンを後述するように実行す
る0次に、ステップ5103において、全体補正実行判
定基準係数Aを、エンジン回転数Nに応じて設定された
第5図のマツプ17cより求め、ステップ5104へ移
り、高低点火時期マツプ差ΔMAPMBTを、エンジン
回転数Nと基本燃料噴射幅Tpとにより第6図のマツプ
17dより検索して求める0次いで、ステップ5105
において、部分補正値の絶体値が所定の基準値ΔMAP
MBT−Aを越えているか否かを判別し、以内であれば
そのまま現在の全体補正値のもとて部分補正実行サブル
ーチンを続行する。一方、部分補正値が所定の基準値を
越えると、ステップ3106へ移り、次回、今までの全
体補正値を部分補正値を含めてクリアし、フラグFTC
MPをリセットしステップ3100を介してステップ5
101の全体補正実行サブルーチンに復帰する。こうし
て、ステップ5107において、全体補正値および部分
補正値により、実際に出力する点火時期5PKreal
の計算を行い、この点火時期信号を出力回路19を介し
て点火装置21へ出力し、その点火時期に点火を行う。 次に、全体補正および部分補正を行うマイクロプロセッ
サ18の機能楕成の詳細を示す第7図において、基本点
火時期演算手段30は、エンジン回転数Nおよび吸入空
気圧(または基本燃料噴射幅Tp)により、求めた基本
点火時期出力信号5PKtotを出力し、合成器31を
介して信号5PKrealとなり、エンジン32の点火
装置を駆動する。また、点火時期補正手段33は、エン
ジン回転数Nと吸入空気圧をパラメータとした16x
16の格子内に、点火時期の補正量RETを書込んだマ
ツプを有しており、補正信号S P K prtを合成
器31へ出力し、信号S P K totに合成される
。補正回数保持手段34は、補正回数を保持する同様な
マツプを有し、その出力信号NUMを学習曲111f!
i、持手段35およびノック発生間隔判定値手段36へ
出力する。 一方、エンジン32の運転中に発生したノッキングは、
ノックセンサ7で検出され、ノック発生間隔・強度演算
手段37に取込まれ、ノック強度の値についての信号は
ゲインマツプ38に与えられ、そこでゲインマツプ38
から取出された信号KNKは、学習曲線保持口PI)3
5からの補正係数LNと乗算器41で乗算され、対応す
る点火時期補正手段33の点火時期補正量マツプRBT
の値を書換える。また、ノック発生間隔についての信号
は、比較器39でノック発生間隔判定手段36からの出
力信号(判定値ADJ)と比較され、その比較結果が進
角値設定手段40に入りその進角値ADVが対応する点
火時期補正マツプRETの値を書換えるようになってい
る。 以上の構成において、全体補正のサブルーチンを第8図
に示すフローチャートによって説明する。 先ず、ステップ3200において、そのときの吸入管圧
力センサ1 (またはエアフローメータ1′)およびク
ランク角(回転数)センサ4の値により、ROM17内
の2つのマツプ17a 、 17bのMAPSTDの値
(基本マツプの当該アドレスにおける点火時期の値)と
、MBTの値(MBTマツプの当該アドレスにおける点
火時期値)とを読出す0次いで、ステップ5201では
、両者の差であるΔMAPMBTを求める。 ΔMAPMBT=MBT−MAPSTDそして、補正点
火時期の値を求めるため、基本マツプMAPSTDの値
をΔMAPMBTに基づいて補正するが、補正量を求め
るためΔMAPMBTの値を予め定められた演算方式で
分割するものとして、ΔMAPMBTに乗する係数にの
変化域を第4図(C)のように決める。しかして、今の
運転状態が係数Kを決定するための判定領域、例えばM
APSTDとMBTとの間に数度以上(点火時期のM)
の差がある運転領域にあるか否かを、ステップ3202
で判別する。ここで、判定領域外であればステップ52
07に移行するが、判定領域内であればステップ520
3に移行する。 ステップ5203では、ノッキングが発生したか否かが
判定され、あればステップ8206へ移行し、なければ
ステップ5204へ進み、ここでノッキングがなくなっ
てから予め設定された所定時間間隔を経過したか否かを
判定され、所定時間を経過していなければステップ52
07へ移行するが、所定時間を経過していると、係数に
の増加を行うステップ5205へ進む、一方、ノッキン
グ発生があれば、(8It Kの減少を行うステップ8
206へ進む。 このステップ5205およびS 206においては、各
ノック対応での点火時間補正の補正量についての上述の
演算方式における係数Kを決めるものである。ここで、
係数にの初期値を1/2とした場合、補正量Δにの初期
値は1/4となる。係数にの初期値が0または1の場合
には、補正量Δにの値は1/2となる。この場合、係T
&にの初期値はどこからでもよく、最初の係数にの値は
1/2゜次回の係数にの値は1/4・・・などとなり、
係数には補正回数ごとに1/2ずつ減少あるいは増加さ
れ、ノッキングの有無によって次第にある点に補正係数
を収束して行く、そして、ステップ5207では、補正
量ΔKが所定値まで小さくなったか否かを判別し、補正
量ΔKが所定値以上ならば、次のノッキング発生の時に
も+?4報の取込みができるように、ステップ5208
でフラグFTCMPを0にリセットするが、補正量ΔK
が所定値以下に収束していれば、全体補正は終了したも
のと判定し、ステップ5209でフラグFTCMPを1
にセットする。 このようにして、第3図のステップ5107において、
点火時期の値を下式から、 SPKtot=MAPSTD+K ・ΔMAPMBT求
めることになる。 なお、上記実施例において、補正量へにの最小値を幾つ
に定めるかで係数にの分解能は決定される。 そして、全体補正が終了すると、与えられた係数Kにつ
いて、点火時期の基本モデルの値は全制御領域に適用さ
れることになる。すなわち、基本点火時期設定手段30
の出力信号は、上記係数にで補正された値をとることに
なる。 次に、フラグFTCMPに1がセットされて、部分補正
のサブルーチンに移行した場合について、第9図のフロ
ーチャートによって説明する。 先ず、ステップS 300において、エンジン回転数お
よび吸入空気圧(または吸入空気量、基本燃料噴射幅)
を計算し、現在の運転状態が部分補正の対象としている
制御領域内か否かの判断を次のステップS 301で行
う、範囲内にある場合は、ステップ5302にて、前回
までの点火時期の補正量5PKprt、補正回数NtJ
Mを点火時期補正量マツプ手Vi33および補正回数保
持マツプ手段34から検索により読出し、ステップ53
03で学習曲線保持手段35から補正係数LNを、また
ノック発生間隔判定手F13Gから判定値ADJを、そ
れぞれ補正回数保持手段34の出力信号NUMに対応し
て求める0次に、ステップ5304において、ノッキン
グ発生があったか否かを判別し、ノッキング発生があっ
た場合、ノック強度およびノック発生間隔を手段37で
計算し、それによよる遅角量KNKをゲインマツプ38
から、ステップ5305において検索によって読出し、
ステップS 306でこの遅角量KNKと補正係数LN
とを乗算器41で掛は合わせて、実際の遅角量RETr
ealを計算する。そして、ステップ5307で、前回
の補正量S P K prtから遅角量RB T re
alを差し引いて新しいS P K prtを求め、点
火時間正量マツプ33にストアする。 一方、ノッキング発生がなかった場合には、ステップ8
308にて、手段37で算出されるノック発生間隔がノ
ック発生間隔判定値ADJより長いか否かの判別を行い
、長かった(ある時間の間ノッキング発生がなかった)
ならば、ステップ5309で前回の補正量S P K
prtにある進角、1ADVを加えて、新しい補正量S
P K prtを求める0次いで、ステップ9310
において、この新しい補正量5PKprtが(MBT−
3PKtot )より大きいか否かを判別し、実際の点
火時期がMBTより進角しないようにする。しかし、大
きい場合は、ステップ5311において、(MBT−3
PKtOt )を新しい補正量S P K prtとし
、一方小さい場合にはそのまま、ステップ5312で点
火時期補正量マツプ33にストアする。 このようにして、部分補正のサブルーチン5102 (
第3図)が終ると、先に述べたように、ステップ510
5では、部分補正量S P K prtがある基準値を
越えたかどうかを判定する。この基1!値は。 部分補正ではそのギャップが大き過ぎ、基本点火時期の
M(モデル)を全体として変えた方がよいと考えられる
値に決められる。そして、越えない場合はそのまま部分
補正サブルーチン5102を続行するが、越えた場合に
は全体補正の係数Kが大きく実際とはずれていることを
意味するので、次回からもう一度全体補正がやり直され
ることとなる。この係数Kが大きくずれる原因(外乱)
は、ガソリンのオクタン価の変化、圧縮比、点火プラグ
変更などのエンジンパラメータの変化であるので、前記
基準値を、その運転状態の点火時期の差であるΔMAP
MBTの何%の値、または単に一定値で決めることも考
えられるが、先に述べたように、再始動時や渋滞運転時
など、−時的な吸気温の上昇でノック限界が変化し、部
分補正値SPK prtが大きくなって再度全体補正を
実行してしまうという不都合をなくすため、第5図に示
すように、低回転時はど%が大きくなる全体補正実行判
定基準係数Aを用い、ΔMAPMBT−Aを基準値とし
て設定するようにしたので、−時的な吸気温上昇による
不要な全体補正サブルーチンへの復帰を防止でき、安定
した点火時期の学習が可能となる。 以上のような全体補正、部分補正により、実際に出力す
る点火時期の値S P K realは、次式により、 5PKreal=SPKtot +SPKprt=MA
PSTD+K・ (MBT −MAPSTD> + S P K prt 求められる。 【発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、ノックセンサから
の信号に基づいて、大まかに点火時期特性を決定する全
体補正と、小さな領域ごとに補正を行う部分補正からな
る点火時期学習制御において、部分補正量がある基準値
よりも大きくなると、今までの全体補正を無効として新
たな全体補正を行うようにし、この判定基準をエンジン
回転数に応じて設定するようにしなので、再始動の際や
交通渋滞などによる低エンジン回転時、吸入空気温度が
上昇して一時的なノック限界の変化が生じても、部分補
正のみで対応でき、ガソリンオクタン価やエンジンの経
時変化に対応すべき全体補正の実行には影響が及ばず、
安定した点火時期学習が可能となる。
第1図ないし第9図は本発明の一実施例を示すもので、
第1図は点火時期WfJ御装置の構成を示すブロック図
、第2図は点火時期制御装置の概略機能構成を示すブロ
ック図、第3図は点火時期補正動作の概要を示すフロー
チャート、第4図は高低2つの点火時期マツプと全体補
正係数にの変化域を示す図、第5図は全体補正実行判定
基準■マツプ、第6図は高低点火時期差マツプ、第7図
は点火時期制御装置の具体的な機能構成を示すブロック
図、第8図は全体補正サブルーチンのフローチャート、
第9図は部分補正サブルーチンのフローチャートである
。 1・・・吸入管圧力センサ、4・・・回転数センサ(ク
ランク角センサ)、7・・・ノックセンサ、18・・・
マイクロプロセッサ、20・・・点火時期制御装置、2
5・・・点火時期演算部、26・・・全体補正演算部、
27・・・部分補正演算部、28・・・全体補正実行判
定部。 特許出願人 富士重工業株式会社 代理人弁理士 小 橋 信 淳 同 弁理士 村 井 進 第4図 (b) (o)△M
APMBT−MBT−MAPSTD(C) 全頁4^正克史時絹SPK−MAPSTD+K・△MA
PMBT第5図
第1図は点火時期WfJ御装置の構成を示すブロック図
、第2図は点火時期制御装置の概略機能構成を示すブロ
ック図、第3図は点火時期補正動作の概要を示すフロー
チャート、第4図は高低2つの点火時期マツプと全体補
正係数にの変化域を示す図、第5図は全体補正実行判定
基準■マツプ、第6図は高低点火時期差マツプ、第7図
は点火時期制御装置の具体的な機能構成を示すブロック
図、第8図は全体補正サブルーチンのフローチャート、
第9図は部分補正サブルーチンのフローチャートである
。 1・・・吸入管圧力センサ、4・・・回転数センサ(ク
ランク角センサ)、7・・・ノックセンサ、18・・・
マイクロプロセッサ、20・・・点火時期制御装置、2
5・・・点火時期演算部、26・・・全体補正演算部、
27・・・部分補正演算部、28・・・全体補正実行判
定部。 特許出願人 富士重工業株式会社 代理人弁理士 小 橋 信 淳 同 弁理士 村 井 進 第4図 (b) (o)△M
APMBT−MBT−MAPSTD(C) 全頁4^正克史時絹SPK−MAPSTD+K・△MA
PMBT第5図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 吸入空気圧(または吸入空気量)およびエンジン回転数
を検出してその時の点火時期の値を設定し、ノッキング
検出時に上記点火時期の値を補正するにあたり、 点火時期制御の必要領域について全体的な補正係数を決
めるために、制御開始時にこれを取込んで演算し、その
結果を制御必要領域の点火時期補正に全体的に及ぼすと
ともに、次段では、吸入空気圧(または吸入空気量)お
よびエンジン回転数をパラメータとして分割されたマッ
プの各部分補正値を、所定条件時に学習して更新しつつ
上記全体補正点火時期の値に対して与え補正するととも
に、上記部分補正値が予め設定された基準値を越えると
再び全体補正に戻るように構成された点火時期学習制御
において、 今までの全体補正を無効として新たな全体補正を行うこ
とを判定する上記基準値を、エンジン回転数に応じて設
定するようにしたことを特徴とする点火時期制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12367788A JPH01294966A (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | 点火時期制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12367788A JPH01294966A (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | 点火時期制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01294966A true JPH01294966A (ja) | 1989-11-28 |
Family
ID=14866570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12367788A Pending JPH01294966A (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | 点火時期制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01294966A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4324868A1 (de) * | 1992-07-23 | 1994-01-27 | Fuji Heavy Ind Ltd | Verfahren zur Steuerung des Ladedrucks bei einer Kraftfahrzeug-Brennkraftmaschine |
JP2012525532A (ja) * | 2009-04-30 | 2012-10-22 | ルノー・エス・アー・エス | 燃料の初期オクタン価を減らすことによってエンジンを燃料の等級に適合させるための方法 |
-
1988
- 1988-05-19 JP JP12367788A patent/JPH01294966A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4324868A1 (de) * | 1992-07-23 | 1994-01-27 | Fuji Heavy Ind Ltd | Verfahren zur Steuerung des Ladedrucks bei einer Kraftfahrzeug-Brennkraftmaschine |
JP2012525532A (ja) * | 2009-04-30 | 2012-10-22 | ルノー・エス・アー・エス | 燃料の初期オクタン価を減らすことによってエンジンを燃料の等級に適合させるための方法 |
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