JPH01254357A - 急冷薄帯製造用の冷却ロール - Google Patents
急冷薄帯製造用の冷却ロールInfo
- Publication number
- JPH01254357A JPH01254357A JP63259492A JP25949288A JPH01254357A JP H01254357 A JPH01254357 A JP H01254357A JP 63259492 A JP63259492 A JP 63259492A JP 25949288 A JP25949288 A JP 25949288A JP H01254357 A JPH01254357 A JP H01254357A
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- JP
- Japan
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- roll
- thickness
- copper
- plating layer
- plating
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
- B22D11/06—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
- B22D11/0637—Accessories therefor
- B22D11/0648—Casting surfaces
- B22D11/0651—Casting wheels
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、双ロール法や単ロール法などロールを使用
して溶融金属から直接金属薄帯を製造するプロセスに用
いて好適な冷却ロールに関するものである。
して溶融金属から直接金属薄帯を製造するプロセスに用
いて好適な冷却ロールに関するものである。
(従来の技術)
溶融金属(以下溶湯という)から直接金属薄板を製造す
る方法として、高速回転するロールのロール胴表面に溶
湯をノズルから噴出させて接触させ冷却凝固する方法が
知られている。
る方法として、高速回転するロールのロール胴表面に溶
湯をノズルから噴出させて接触させ冷却凝固する方法が
知られている。
この方法にはロールを1つ用いる単ロール法とロールを
2つ用いる双ロール法とがある。そのうちとくに双ロー
ル法については、第1図に示すとおり、ロールのほぼ中
央部に溶湯を注入し、ロール間にかみ込ませて冷却と同
時に圧延を行うことから、使用冷却ロールに対してはロ
ールの面精度を高めるため、強度、靭性、硬さなどが高
いことが要望される。ここに番号1は注湯ノズル、2は
溶湯、そして3が冷却ロールであり、4がや、冷薄帯で
ある。
2つ用いる双ロール法とがある。そのうちとくに双ロー
ル法については、第1図に示すとおり、ロールのほぼ中
央部に溶湯を注入し、ロール間にかみ込ませて冷却と同
時に圧延を行うことから、使用冷却ロールに対してはロ
ールの面精度を高めるため、強度、靭性、硬さなどが高
いことが要望される。ここに番号1は注湯ノズル、2は
溶湯、そして3が冷却ロールであり、4がや、冷薄帯で
ある。
かようなロールの材質としては、たとえば特開昭56−
119650号公報に開示されているような高速度鋼、
超硬合金などが考えられるが、かような鋼種では板厚が
数mm以下の薄板を製造する場合、ロール表面温度が6
00°C以上になってロールへの巻付き、焼付き、さら
にはクランクなどが発生するため、長時間の操業は不可
能であった。
119650号公報に開示されているような高速度鋼、
超硬合金などが考えられるが、かような鋼種では板厚が
数mm以下の薄板を製造する場合、ロール表面温度が6
00°C以上になってロールへの巻付き、焼付き、さら
にはクランクなどが発生するため、長時間の操業は不可
能であった。
これに対し特開昭57−77918号公報において、熱
伝導が良好でかつ強度も大きいCu−Zr、 Cu−B
eなどの銅合金が急冷凝固用ロールとして提案され、現
在広く使用されている。
伝導が良好でかつ強度も大きいCu−Zr、 Cu−B
eなどの銅合金が急冷凝固用ロールとして提案され、現
在広く使用されている。
しかしながらかかる銅合金ロールを用いて連続的に板厚
数mm以下の薄板を双ロール法により製造する場合、ヒ
ートサイズが500 kgを超えると操業中、銅合金ロ
ール表面に微細な割れ(以下へアークランクあるいはマ
イクロクラックと称す)が発生し、長時間にわたって操
業を行うとこのへアークラックに溶鋼が差し込んで板が
ロールに巻付くといったトラブルが生じ、ブレークアウ
ト等により操業の中断を余儀なくされることがあった。
数mm以下の薄板を双ロール法により製造する場合、ヒ
ートサイズが500 kgを超えると操業中、銅合金ロ
ール表面に微細な割れ(以下へアークランクあるいはマ
イクロクラックと称す)が発生し、長時間にわたって操
業を行うとこのへアークラックに溶鋼が差し込んで板が
ロールに巻付くといったトラブルが生じ、ブレークアウ
ト等により操業の中断を余儀なくされることがあった。
この点発明者らは先に、上記の問題を解決するものとし
て特開昭58−116956号公報において、Niもし
くはNi合金めっきの被覆層を有する高けい素鋼急冷薄
帯製造用ロールを提案した。この冷却ロールは、ロール
への焼付き防止には効果があり、耐摩耗性にも優れてい
たが、製造技術の進歩に伴なうヒートサイズの拡大によ
り先に述べたヘアークラックの発生が依然として免れ得
ないところに問題を残していた。
て特開昭58−116956号公報において、Niもし
くはNi合金めっきの被覆層を有する高けい素鋼急冷薄
帯製造用ロールを提案した。この冷却ロールは、ロール
への焼付き防止には効果があり、耐摩耗性にも優れてい
たが、製造技術の進歩に伴なうヒートサイズの拡大によ
り先に述べたヘアークラックの発生が依然として免れ得
ないところに問題を残していた。
(発明が解決しようとする課題)
この発明が解決しようとする問題点は、次のとおりであ
る。
る。
1) ロール表面の焼付き、巻付き・・・特に1 mm
以下の薄物では冷却ロール周速が速く、鉄系ロールや一
部銅合金ロール(熱伝導が良好でないもの)ではロール
表面に板が巻付いたり場合によっては焼付く。また冷却
ロールに表面被覆をしてもその材質、施工条件によって
は巻付き、焼付きが生じる。
以下の薄物では冷却ロール周速が速く、鉄系ロールや一
部銅合金ロール(熱伝導が良好でないもの)ではロール
表面に板が巻付いたり場合によっては焼付く。また冷却
ロールに表面被覆をしてもその材質、施工条件によって
は巻付き、焼付きが生じる。
2) ロール表面の肌荒れ、摩耗・・・高熱伝導の銅合
金ロールでは高温硬度が低く、長時間の操業で肌荒れ、
摩耗が生じる。
金ロールでは高温硬度が低く、長時間の操業で肌荒れ、
摩耗が生じる。
3) ロールの変形・・・双ロール法ではロールを圧下
し圧延しているためロールキス部(2本のロールが圧下
接触している点)では高温雰囲気(500°C以上程度
)になると高温変形し易く、かかるロールの変形により
作製した薄板の板厚偏差や肌荒れが促進する。
し圧延しているためロールキス部(2本のロールが圧下
接触している点)では高温雰囲気(500°C以上程度
)になると高温変形し易く、かかるロールの変形により
作製した薄板の板厚偏差や肌荒れが促進する。
4) ロール表面クランク・・・上記1)〜3)項の要
求を満足するロール材質として高熱伝導性を有しかつ、
高温強度の高い銅合金が冷却ロールに用いられているが
、高温高圧下での熱疲労のため、例えば析出硬化型銅合
金(Cu−Be、 Cu−Zr−Crなど)では粒界割
れいわゆるヘアークラックが発生し、長時間の操業が不
可能である。
求を満足するロール材質として高熱伝導性を有しかつ、
高温強度の高い銅合金が冷却ロールに用いられているが
、高温高圧下での熱疲労のため、例えば析出硬化型銅合
金(Cu−Be、 Cu−Zr−Crなど)では粒界割
れいわゆるヘアークラックが発生し、長時間の操業が不
可能である。
(課題を解決するための手段)
さて発明者らは、上記の問題を解決すべく鋭意研究を重
ねた結果、銅または銅合金ロールの表面にNiめっき層
を介してCrめっき層を被覆することが、所期した目的
の達成に関し、極めて有効であることの知見を得た。
ねた結果、銅または銅合金ロールの表面にNiめっき層
を介してCrめっき層を被覆することが、所期した目的
の達成に関し、極めて有効であることの知見を得た。
この発明は、上記の知見に立脚するものである。
すなわちこの発明は、溶融金属の落下流を受け、その急
冷凝固を強いて薄帯化を導く冷却ロールであって、銅ま
たは銅合金製のロール胴の表面に、厚み:0.2〜0.
6胴のニッケルめっきの第1n!と、厚み: 0.01
〜0.05mmのクロムめっきの第2層をそなえること
からなる急冷薄帯製造用の冷却ロールである。
冷凝固を強いて薄帯化を導く冷却ロールであって、銅ま
たは銅合金製のロール胴の表面に、厚み:0.2〜0.
6胴のニッケルめっきの第1n!と、厚み: 0.01
〜0.05mmのクロムめっきの第2層をそなえること
からなる急冷薄帯製造用の冷却ロールである。
以下この発明を具体的に説明する。
まずこの発明の解明経緯について説明する。
例えば炭素鋼、ステンレス鋼、けい素鋼、Ni基あるい
はCo基合金などの高融点材料の溶湯から、工業的規模
で直接薄板を製造する直接圧延法と呼ばれる双ロール法
においては、ロールの抜熱効果を高めて、溶湯の薄板化
を促進する(凝固安定)とともに、急冷効果による結晶
の微細化や偏析の低減などの利点があることが知られて
いる。この際使用されるロールは、表面の肌荒れ、クラ
ンク、耐食性を考慮して、高速度鋼、ステンレス鋼、ダ
イス鋼などの鉄系材料と純銅、ヘリリウム銅、クロム銅
などの銅系材料とに分類される。ところでこの発明で対
象とするような板厚1 ++un以下の薄板を製造する
場合、第2図に示すようにロールキス部の表面温度(最
大表面温度)は、ロールの材質とくに熱伝導度の差に起
因した抜熱効果の違いにより異なる。例えば鉄系ロール
(熱伝導λ=0.01〜0.05Ca 1 /cm2/
cm/sec/″C)を用いた場合には、第2図に示す
ようにロールキス部の表面温度は600〜900°Cと
なり、発明者らの実験では、600°C以上で巻付きが
生じ、また900°C近辺ではロール材質が変質し、界
面で反応層が生成され焼付きが生じ、従って直接薄板製
造用のロールとしては適していないことが判明した。ま
た作製した薄板も未凝固部が多く、ブレークアウトが発
生した。これに対し、銅及び銅合金ロール(λ−0,2
〜1.0Caf/cm2/cm/sec/ ’C)を用
いた場合のロールキス部表面温度は300〜400°C
程度で巻付きや焼付きの発生は全くなく、ブレークアウ
トも生じなかった。
はCo基合金などの高融点材料の溶湯から、工業的規模
で直接薄板を製造する直接圧延法と呼ばれる双ロール法
においては、ロールの抜熱効果を高めて、溶湯の薄板化
を促進する(凝固安定)とともに、急冷効果による結晶
の微細化や偏析の低減などの利点があることが知られて
いる。この際使用されるロールは、表面の肌荒れ、クラ
ンク、耐食性を考慮して、高速度鋼、ステンレス鋼、ダ
イス鋼などの鉄系材料と純銅、ヘリリウム銅、クロム銅
などの銅系材料とに分類される。ところでこの発明で対
象とするような板厚1 ++un以下の薄板を製造する
場合、第2図に示すようにロールキス部の表面温度(最
大表面温度)は、ロールの材質とくに熱伝導度の差に起
因した抜熱効果の違いにより異なる。例えば鉄系ロール
(熱伝導λ=0.01〜0.05Ca 1 /cm2/
cm/sec/″C)を用いた場合には、第2図に示す
ようにロールキス部の表面温度は600〜900°Cと
なり、発明者らの実験では、600°C以上で巻付きが
生じ、また900°C近辺ではロール材質が変質し、界
面で反応層が生成され焼付きが生じ、従って直接薄板製
造用のロールとしては適していないことが判明した。ま
た作製した薄板も未凝固部が多く、ブレークアウトが発
生した。これに対し、銅及び銅合金ロール(λ−0,2
〜1.0Caf/cm2/cm/sec/ ’C)を用
いた場合のロールキス部表面温度は300〜400°C
程度で巻付きや焼付きの発生は全くなく、ブレークアウ
トも生じなかった。
なおいずれも内部水冷式で、スリーブ厚は5〜20mm
である。
である。
従ってこの発明のように板厚1 mm以下の薄帯を製造
する双ロール法では、銅もしくは銅合金ロールが適して
いる。しかしながらかかる銅または銅合金ロールを、工
業的に連続長時間使用した場合には、その表面に肌荒れ
が生じ、製品となる薄板の表面が汚くなることの他、板
厚変動も顕著になり、ひいてはその表面に割れが生じ、
その後の操業が不可能となる。
する双ロール法では、銅もしくは銅合金ロールが適して
いる。しかしながらかかる銅または銅合金ロールを、工
業的に連続長時間使用した場合には、その表面に肌荒れ
が生じ、製品となる薄板の表面が汚くなることの他、板
厚変動も顕著になり、ひいてはその表面に割れが生じ、
その後の操業が不可能となる。
上記の問題を解決するため、発明者らは種々の表面被覆
技術に取組んだ結果、試行錯誤の末、第1層Niめっき
を厚み0.2〜0.6 mmで、第2層Crめっきを厚
み0.01〜0.05nuaで被覆した冷却ロールが最
も有利に適合することを突き止め、この発明を完成させ
るに至ったものである。
技術に取組んだ結果、試行錯誤の末、第1層Niめっき
を厚み0.2〜0.6 mmで、第2層Crめっきを厚
み0.01〜0.05nuaで被覆した冷却ロールが最
も有利に適合することを突き止め、この発明を完成させ
るに至ったものである。
冷却ロールの表面被覆材としては母材鋼もしくは銅合金
の熱膨張率16〜17X10−61/”Cに近いNiめ
っき(熱膨張率14〜15X10−b1/”C)が適し
ている。
の熱膨張率16〜17X10−61/”Cに近いNiめ
っき(熱膨張率14〜15X10−b1/”C)が適し
ている。
しかしながら双ロールプロセスは板の巻付きが発生しや
すく、Niめっきのみでは巻付きの発生は防げない。こ
の点Niめっきの上に重ねてCrめっきを被覆すること
により板の巻付きを防止することができたのである。ま
た母材鋼とC「めっきとの間にNiめっきを介挿するこ
とは、熱膨張差に起因する発生応力を緩和し、Crめっ
きの剥離を防ぐ上でも有利である。
すく、Niめっきのみでは巻付きの発生は防げない。こ
の点Niめっきの上に重ねてCrめっきを被覆すること
により板の巻付きを防止することができたのである。ま
た母材鋼とC「めっきとの間にNiめっきを介挿するこ
とは、熱膨張差に起因する発生応力を緩和し、Crめっ
きの剥離を防ぐ上でも有利である。
次に各めっき層の厚みを前記の範囲に限定した理由につ
いて説明する。
いて説明する。
第3図に、冷却ロールとして内部水冷式銅合金ロールな
らびにそのロール胴表面に種々の厚みでNiおよびCr
めっきを施したロールを用いて栄、冷薄帯を製造したと
きのロール60周目(定常状態)におけるロールキス部
の断面方向温度分布を示す。
らびにそのロール胴表面に種々の厚みでNiおよびCr
めっきを施したロールを用いて栄、冷薄帯を製造したと
きのロール60周目(定常状態)におけるロールキス部
の断面方向温度分布を示す。
Ni−Crめっきを施さない銅合金ロールのキス部表面
温度はおよそ450°Cであるが、例えばCu −Be
台金は第4図および第5図に示すように、400°C以
上では強度、伸びとも極端に低下する。このためCu−
Be、Cu−叶、Cu −Zr −Crなどの銅合金ロ
ールを連続して長時間使用した場合には、熱疲労のため
ロール表面に微細なりランクが発生する。
温度はおよそ450°Cであるが、例えばCu −Be
台金は第4図および第5図に示すように、400°C以
上では強度、伸びとも極端に低下する。このためCu−
Be、Cu−叶、Cu −Zr −Crなどの銅合金ロ
ールを連続して長時間使用した場合には、熱疲労のため
ロール表面に微細なりランクが発生する。
これに対し厚み: 0.2〜0.6 mmのNiめっき
+Crめっきを施した場合には、ロール表面温度は50
0°C以下に低減でき、第6図に示すように表面層であ
るCrめっき層の硬度はキス部最大温度域でもビッカー
ス硬度(■ν23g)で500以上となりその結果ロー
ル表面の肌荒れが少なくなる。まためっき層と母材銅合
金ロールとの界面温度も400″C以下に保つことがで
き、従って引張り特性や伸び特性の極端な劣化もない。
+Crめっきを施した場合には、ロール表面温度は50
0°C以下に低減でき、第6図に示すように表面層であ
るCrめっき層の硬度はキス部最大温度域でもビッカー
ス硬度(■ν23g)で500以上となりその結果ロー
ル表面の肌荒れが少なくなる。まためっき層と母材銅合
金ロールとの界面温度も400″C以下に保つことがで
き、従って引張り特性や伸び特性の極端な劣化もない。
上述したとおり、ロールキス部におけるロール表面温度
を500°C以下、まためっき層と母材銅合金ロールと
の界面温度を400°C以下に抑制するためには、少く
とも0.2 mm厚のNiめっきが必要であるので、こ
の発明ではNiめっき層厚の下限を0.2鴫とした。一
方Niめっき層厚があまりに大きくなると第3図に2点
鎖線で示したようにロール表面温度が玉算するので、N
iめっき層厚の上限はかかるおそれのない0.6mmと
した。
を500°C以下、まためっき層と母材銅合金ロールと
の界面温度を400°C以下に抑制するためには、少く
とも0.2 mm厚のNiめっきが必要であるので、こ
の発明ではNiめっき層厚の下限を0.2鴫とした。一
方Niめっき層厚があまりに大きくなると第3図に2点
鎖線で示したようにロール表面温度が玉算するので、N
iめっき層厚の上限はかかるおそれのない0.6mmと
した。
さらに第2層(表面)のCrめっき層は、内部クランク
をできるだけ少なくし、加工時における割れを防止する
ためには、めっき厚はできるだけ薄い方が適しているの
で、0.05mm厚以下で被覆するものとした。しかし
ながらめっき施工及び後加工時の研磨可能な厚みとして
少なくとも0.01nvn厚は必要なので、Crめっき
厚の下限は0 、01 mmに定めた。
をできるだけ少なくし、加工時における割れを防止する
ためには、めっき厚はできるだけ薄い方が適しているの
で、0.05mm厚以下で被覆するものとした。しかし
ながらめっき施工及び後加工時の研磨可能な厚みとして
少なくとも0.01nvn厚は必要なので、Crめっき
厚の下限は0 、01 mmに定めた。
また内部クシツクの発生は、Crめっき層の硬度とも関
係し、その硬度がマイクロビッカース硬度(Hvzsg
)で600〜900のときにクシツクの発生が最も少な
いので、Crめっき層はその硬度をlIVzsgで60
0〜900の範囲に調整することが好ましい。
係し、その硬度がマイクロビッカース硬度(Hvzsg
)で600〜900のときにクシツクの発生が最も少な
いので、Crめっき層はその硬度をlIVzsgで60
0〜900の範囲に調整することが好ましい。
(実施例)
表1に示す素材になる種々のスリーブの表面に、同じく
表1に示すめっき処理を施した内部水冷式の冷却ロール
を用いて、双ロール法により、次の条件で、板厚: 0
.5〜0.6 mm、板幅: 500 mmの急冷薄帯
を製造した。
表1に示すめっき処理を施した内部水冷式の冷却ロール
を用いて、双ロール法により、次の条件で、板厚: 0
.5〜0.6 mm、板幅: 500 mmの急冷薄帯
を製造した。
製造条件
・鋼種:4.5%Si −Fe
・冷却ロール ロール径: 550 胴(外径)ロール
幅:500mm スリーブ厚;5M ・ロール周速:3m/s ・出鋼温度: 1600″C ・ヒートサイズ:3ton 薄帯製造後のロール表面を観察した結果を、表1に併記
する。
幅:500mm スリーブ厚;5M ・ロール周速:3m/s ・出鋼温度: 1600″C ・ヒートサイズ:3ton 薄帯製造後のロール表面を観察した結果を、表1に併記
する。
同表より明らかなように、この発明に従う冷却ロールを
用いたときは、ロールの損耗は軽微であり、巻付きや焼
付きは勿論のことクラックの発生も全くなかったのに対
し、スリーブが銅合金でなかったり、またスリーブは銅
合金であってもその表面に被成した被膜の種類や厚みが
発明範囲からずれた比較例では、何かしらの弊害が生じ
ていた。
用いたときは、ロールの損耗は軽微であり、巻付きや焼
付きは勿論のことクラックの発生も全くなかったのに対
し、スリーブが銅合金でなかったり、またスリーブは銅
合金であってもその表面に被成した被膜の種類や厚みが
発明範囲からずれた比較例では、何かしらの弊害が生じ
ていた。
(発明の効果)
かくしてこの発明に従う冷却ロールによれば、2、冷薄
帯製造中、ロール変形やロール表面への焼付き、巻付き
が生じることがなく、またロール表面の肌荒れ、摩耗も
軽微で表面クラックが発生することもないので、表面性
状に優れた急冷薄帯を長時間にわたり安定して得ること
ができる。
帯製造中、ロール変形やロール表面への焼付き、巻付き
が生じることがなく、またロール表面の肌荒れ、摩耗も
軽微で表面クラックが発生することもないので、表面性
状に優れた急冷薄帯を長時間にわたり安定して得ること
ができる。
第1図は、双ロールによる急冷金属薄帯の製造要領説明
図、 第2図は、冷却ロールとして鉄系ロールと銅系ロールを
用いた場合におけるロールキス部表面温度の経時変化を
比較して示してグラフ、第3図は、冷却ロール表面から
内部にわたる温度分布に及ぼすめっき層の影Cを示した
グラフ、° 第4図は、Cu−Be合金の高温強度特性
を示したグラフ、 第5図は、Cu −Be合金の高温伸び特性を示したグ
ラフ、 第6図は、Crめっき層の高温硬度特性を示したグラフ
である。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 ロールキXfPロール4面5xl(’c)ω へωN− 第3図 Of 2 W) 深さ(− 第4図 2140 4JOto。 :1度(1ご) 第5図 EX /f (’ご)
図、 第2図は、冷却ロールとして鉄系ロールと銅系ロールを
用いた場合におけるロールキス部表面温度の経時変化を
比較して示してグラフ、第3図は、冷却ロール表面から
内部にわたる温度分布に及ぼすめっき層の影Cを示した
グラフ、° 第4図は、Cu−Be合金の高温強度特性
を示したグラフ、 第5図は、Cu −Be合金の高温伸び特性を示したグ
ラフ、 第6図は、Crめっき層の高温硬度特性を示したグラフ
である。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 ロールキXfPロール4面5xl(’c)ω へωN− 第3図 Of 2 W) 深さ(− 第4図 2140 4JOto。 :1度(1ご) 第5図 EX /f (’ご)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、溶融金属の落下流を受け、その急冷凝固を強いて薄
帯化を導く冷却ロールであって、銅または銅合金製のロ
ール胴の表面に、厚み:0.2〜0.6mmのニッケル
めっきの第1層と、厚み:0.01〜0.05mmのク
ロムめっきの第2層をそなえることを特徴とする急冷薄
帯製造用の冷却ロール。 2、クロムめっき層の硬度が、マイクロビッカース硬度
(11v_2_5g)で600以上、900以下である
請求項1記載の冷却ロール。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62-317313 | 1987-12-17 | ||
JP31731387 | 1987-12-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01254357A true JPH01254357A (ja) | 1989-10-11 |
JPH0661600B2 JPH0661600B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=18086815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63259492A Expired - Lifetime JPH0661600B2 (ja) | 1987-12-17 | 1988-10-17 | 急冷薄帯製造用の冷却ロール |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4951736A (ja) |
EP (1) | EP0320572B1 (ja) |
JP (1) | JPH0661600B2 (ja) |
DE (1) | DE3876964T2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006219645A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | ビニルピロリドン系重合体の乾燥方法 |
WO2009082075A1 (en) | 2007-12-21 | 2009-07-02 | Posco | Casting roll of twin roll type strip caster and surface treatment method thereof |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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