JPH01245856A - 窒素酸化物の接触還元用触媒 - Google Patents
窒素酸化物の接触還元用触媒Info
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- JPH01245856A JPH01245856A JP63075800A JP7580088A JPH01245856A JP H01245856 A JPH01245856 A JP H01245856A JP 63075800 A JP63075800 A JP 63075800A JP 7580088 A JP7580088 A JP 7580088A JP H01245856 A JPH01245856 A JP H01245856A
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- JP
- Japan
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- catalyst
- ratio
- mordenite
- resistance against
- flue gases
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- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、排ガス中の窒素酸化物(以下NOxと記す)
の除去用触媒に関わり、特に排ガス中の触媒毒物質によ
って劣化しにくい窒素酸化物除去用触媒に関する。
の除去用触媒に関わり、特に排ガス中の触媒毒物質によ
って劣化しにくい窒素酸化物除去用触媒に関する。
発電所、焼結炉、各種化学工場、自動車などから排出さ
れる酸化窒素(NO,)は、光化学スモッグの原因物質
とされるため、その効果的な処理手段が望まれている。
れる酸化窒素(NO,)は、光化学スモッグの原因物質
とされるため、その効果的な処理手段が望まれている。
従来から多く提案されている排煙脱硝方法のうち、アン
モニア(NH,)を還元剤とするNOxの接触還元法は
排ガス中に0□が1容量%以上含まれていてもj’J
H3は選択的にNOxと反応するので、還元剤が少なく
て済むという点で有利な方法とされている。
モニア(NH,)を還元剤とするNOxの接触還元法は
排ガス中に0□が1容量%以上含まれていてもj’J
H3は選択的にNOxと反応するので、還元剤が少なく
て済むという点で有利な方法とされている。
この方法で用いられる触媒としては、活性アルミナ、シ
リカゲル、アルミナ、ゼオライト、酸化チタンなどの担
体に遷移金属化合物を担持させたものが知られている。
リカゲル、アルミナ、ゼオライト、酸化チタンなどの担
体に遷移金属化合物を担持させたものが知られている。
これらのうち現在実用に供されているものは、特開昭5
0−51966号、特開昭5−2−122293号に代
表される酸化チタンを主成分とし、これにバナジウム(
V)、モリブデン(MO)、タングステン(W)などの
酸化物を添加したものである。これらの触媒は、排ガス
中の硫黄酸化物(SoX)によって劣化しにくい特徴を
有しており優れたものである。しかしながら、燃料中の
鉱物から主に生成する揮発性の金属酸化物やセレン、テ
ルル、タリウム、ヒ素などの酸化物による劣化について
は考慮されていなっか。このため、鉱物質を多く含有す
る石炭や中国産原油が燃料に用いられ、排ガス中の前記
揮発性物質濃度が高くなると上記触媒の活性が大幅に低
下するという問題があった。
0−51966号、特開昭5−2−122293号に代
表される酸化チタンを主成分とし、これにバナジウム(
V)、モリブデン(MO)、タングステン(W)などの
酸化物を添加したものである。これらの触媒は、排ガス
中の硫黄酸化物(SoX)によって劣化しにくい特徴を
有しており優れたものである。しかしながら、燃料中の
鉱物から主に生成する揮発性の金属酸化物やセレン、テ
ルル、タリウム、ヒ素などの酸化物による劣化について
は考慮されていなっか。このため、鉱物質を多く含有す
る石炭や中国産原油が燃料に用いられ、排ガス中の前記
揮発性物質濃度が高くなると上記触媒の活性が大幅に低
下するという問題があった。
このような劣化に対しては、前記揮発性酸化物質が拡散
しにくいミクロボア内に活性成分を導入できるゼオライ
ト系の触媒を使用することで劣化をある程度軽減可能で
あり、既にいくつかの特許が出願されている(特開昭5
1−11063号、特開昭59−230642号等)。
しにくいミクロボア内に活性成分を導入できるゼオライ
ト系の触媒を使用することで劣化をある程度軽減可能で
あり、既にいくつかの特許が出願されている(特開昭5
1−11063号、特開昭59−230642号等)。
ゼオライト系触媒のうちシリカアルミナ比(以下SiO
,/A/!。
,/A/!。
03比と略記)が10以下の低いものは石炭中などに含
まれる酸性物質(特に硫黄酸化物、So、)により、触
媒活性が低下するという問題点があった。これは、酸性
物質がゼオライト中のアルミニウム化合物と反応し、そ
の構造を破壊するためと考えられる。
まれる酸性物質(特に硫黄酸化物、So、)により、触
媒活性が低下するという問題点があった。これは、酸性
物質がゼオライト中のアルミニウム化合物と反応し、そ
の構造を破壊するためと考えられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
モルデナイト系触媒を使用しても燃焼に伴い生成するS
OXに長時間さらした場合には、触媒活性が徐々に低下
する傾向を示す。これは、Soヶが触媒表面を被覆ある
いは触媒活性金属と反応するためと考えられる。従って
、SOXによる活性低下を防ぐにはSOXと反応しにく
い活性点を持つモルデナイトを捜す必要がある。ところ
が、モルデナイトに関してSiO□/ A l t O
j比の高いものが耐酸性に優れているとの報告は数多く
あるものの、脱硝反応のように気相中でかつ高温条件に
おける耐酸性に関する報告は極めて少い。中でも、脱硝
反応触媒として用いる場合のSiO□/ A f !
03比と耐酸性の関係は明かではかった。
OXに長時間さらした場合には、触媒活性が徐々に低下
する傾向を示す。これは、Soヶが触媒表面を被覆ある
いは触媒活性金属と反応するためと考えられる。従って
、SOXによる活性低下を防ぐにはSOXと反応しにく
い活性点を持つモルデナイトを捜す必要がある。ところ
が、モルデナイトに関してSiO□/ A l t O
j比の高いものが耐酸性に優れているとの報告は数多く
あるものの、脱硝反応のように気相中でかつ高温条件に
おける耐酸性に関する報告は極めて少い。中でも、脱硝
反応触媒として用いる場合のSiO□/ A f !
03比と耐酸性の関係は明かではかった。
このため1、モルデナイトに活性成分を担持しただけの
触媒では脱硝触媒として長期の使用は困難と考えられて
いた。
触媒では脱硝触媒として長期の使用は困難と考えられて
いた。
本発明の目的は、SOXによる活性低下を防止するため
、揮発性酸化物質(特に酸化ヒ素)に対する高い抵抗力
を維持したまま、SOXに対する抵抗力の強いモルデナ
イト系触媒を開発することにある。
、揮発性酸化物質(特に酸化ヒ素)に対する高い抵抗力
を維持したまま、SOXに対する抵抗力の強いモルデナ
イト系触媒を開発することにある。
本発明は、上記問題点を解決することを目的とするもの
で、ゼオライトに触媒活性成分を担持し、アンモニアを
用いて窒素酸化物を触媒還元除去する触媒において、S
i Ox / A l z Os比15〜25のモル
デナイト型ゼオライトに、銅、バナジウム、コバルトお
よび鉄から選ばれる一種以上の金属を担持して成ること
を特徴とする窒素酸化物の接触還元用触媒により上記の
目的は達成される。
で、ゼオライトに触媒活性成分を担持し、アンモニアを
用いて窒素酸化物を触媒還元除去する触媒において、S
i Ox / A l z Os比15〜25のモル
デナイト型ゼオライトに、銅、バナジウム、コバルトお
よび鉄から選ばれる一種以上の金属を担持して成ること
を特徴とする窒素酸化物の接触還元用触媒により上記の
目的は達成される。
本発明に使用されるモルデナイトは、市販品または水熱
処理により合成したものを用いることができる。モルデ
ナイトはH型のものに活性成分を担持して使用するのが
望ましいが、アルカリまたはアルカリ土類金属イオンを
含む場合は、0.1〜1モル/lの鉱酸水溶液またはア
ンモニウム塩水溶液を用いて脱アルカリを行った後に使
用する。
処理により合成したものを用いることができる。モルデ
ナイトはH型のものに活性成分を担持して使用するのが
望ましいが、アルカリまたはアルカリ土類金属イオンを
含む場合は、0.1〜1モル/lの鉱酸水溶液またはア
ンモニウム塩水溶液を用いて脱アルカリを行った後に使
用する。
アルカリ成分が残存すると、活性成分であるCu、VS
CoおよびFeがイオン交換されにくくなり、活性が低
下することがある。
CoおよびFeがイオン交換されにくくなり、活性が低
下することがある。
珪素源としてシリカゾルまたは水ガラス、アルミニウム
源として鉱酸のアルミニウム塩またはアルミン酸ナトリ
ウムを使用し、水熱処理によってモルデナイトを合成す
る場合は、モルデナイトが安定に生成しかつ生成するモ
ルデナイトの5in2/A1.0.比が20前後となる
条件を選ぶのが望ましい。S i 02 / A l
z Os比15以下のモルデナイトを脱Aりし、所定の
SiO,/Az。
源として鉱酸のアルミニウム塩またはアルミン酸ナトリ
ウムを使用し、水熱処理によってモルデナイトを合成す
る場合は、モルデナイトが安定に生成しかつ生成するモ
ルデナイトの5in2/A1.0.比が20前後となる
条件を選ぶのが望ましい。S i 02 / A l
z Os比15以下のモルデナイトを脱Aりし、所定の
SiO,/Az。
0゛、比とする方法もあるが、モルデナイト本来の骨格
を崩し、安定性の低いモルデナイトとなるため好ましく
ない。S i Oz /A1203比15〜25前後の
モルデナイトを製造する方法は色々報告されており、(
1)珪酸ナトリウムと塩化アルミニウムを主原料とした
アルミノ珪酸ゲルを用いて184°Cの水熱条件下で合
成するC、 J、 Whittemore。
を崩し、安定性の低いモルデナイトとなるため好ましく
ない。S i Oz /A1203比15〜25前後の
モルデナイトを製造する方法は色々報告されており、(
1)珪酸ナトリウムと塩化アルミニウムを主原料とした
アルミノ珪酸ゲルを用いて184°Cの水熱条件下で合
成するC、 J、 Whittemore。
Jrの方法(Amrican Mineralogis
t、 57. 1146(1972))、(2)第4
級アンモニウムイオンの一つであるベンジルトリメチル
アンモニウムイオンを使用し、Sin、に対してAl、
O,の割合を極めて少な(して、かつ比較的低い温度で
反応を行うことにより、最高でSiO2/Al2O3比
25.8のモルデナイトを得る方法(特開昭58−88
118)、(3)予めS i Ozと/120.(7)
混合ゲルを作り、その後アルカリ金属水溶液中で水熱処
理することによりS i 02 /Ant Os比26
.5までのモルデナイトを得る方法(特開昭59−73
424号)等を用いることができる。水熱処理品は、細
孔内部の奥深くに存在するアルカリ成分を十分に取り除
いた後使用するのが望ましいため、塩化アンモニウム水
溶液などのアンモニウム塩もしくは硝酸、塩酸などの鉱
酸、または蟻酸、酢酸、プロピオン酸、しゅう酸、マレ
イン酸、クロル酢酸などの有機酸で処理してアルカリま
たはアルカリ土類金属イオンを除去する。しかし、数時
間の脱アルカリ処理を行ったもので活性成分の担持が十
分であれば、触媒活性に大きくは影響しない。
t、 57. 1146(1972))、(2)第4
級アンモニウムイオンの一つであるベンジルトリメチル
アンモニウムイオンを使用し、Sin、に対してAl、
O,の割合を極めて少な(して、かつ比較的低い温度で
反応を行うことにより、最高でSiO2/Al2O3比
25.8のモルデナイトを得る方法(特開昭58−88
118)、(3)予めS i Ozと/120.(7)
混合ゲルを作り、その後アルカリ金属水溶液中で水熱処
理することによりS i 02 /Ant Os比26
.5までのモルデナイトを得る方法(特開昭59−73
424号)等を用いることができる。水熱処理品は、細
孔内部の奥深くに存在するアルカリ成分を十分に取り除
いた後使用するのが望ましいため、塩化アンモニウム水
溶液などのアンモニウム塩もしくは硝酸、塩酸などの鉱
酸、または蟻酸、酢酸、プロピオン酸、しゅう酸、マレ
イン酸、クロル酢酸などの有機酸で処理してアルカリま
たはアルカリ土類金属イオンを除去する。しかし、数時
間の脱アルカリ処理を行ったもので活性成分の担持が十
分であれば、触媒活性に大きくは影響しない。
市販品あるいは水熱合成により得られたSin。
/A2□0.比15〜25のモルデナイトは、活性成分
を担持して使用するが、活性成分としては上記のように
Cu、Fe、VSCo等が用いられる。担持方法として
イオン交換法を用いるとき、イオン交換が起こりにくい
金属イオンあるいは金属オキシイオンの場合は、本発明
者等の発明による未公知の担持方法(含窒素化合物を用
いて金属イオンの加水分解を抑制しかつイオン交換に最
適なpHに調整する金属の担持方法)を用いることで、
活性成分を効率良くイオン交換させることができる。ま
た、担持方法はイオン交換法に限らず、混練法、蒸着法
、含浸法等の手段であっても良い。
を担持して使用するが、活性成分としては上記のように
Cu、Fe、VSCo等が用いられる。担持方法として
イオン交換法を用いるとき、イオン交換が起こりにくい
金属イオンあるいは金属オキシイオンの場合は、本発明
者等の発明による未公知の担持方法(含窒素化合物を用
いて金属イオンの加水分解を抑制しかつイオン交換に最
適なpHに調整する金属の担持方法)を用いることで、
活性成分を効率良くイオン交換させることができる。ま
た、担持方法はイオン交換法に限らず、混練法、蒸着法
、含浸法等の手段であっても良い。
モルデナイトのS i O,z / A l z Ox
比は約20で耐SOX性が最高になり、これに比較して
耐久性が70%の範囲がS i O2/ A l 20
+比15〜25であるが、50%の耐久性でも良い場合
は、S i O! /Alz O+比12〜35の範囲
のもので使用可能である。
比は約20で耐SOX性が最高になり、これに比較して
耐久性が70%の範囲がS i O2/ A l 20
+比15〜25であるが、50%の耐久性でも良い場合
は、S i O! /Alz O+比12〜35の範囲
のもので使用可能である。
活性成分が担持されたゼオライトは、乾燥、必要によっ
ては焼成された後、成形される。焼成温度は、250〜
700″C1好ましくは400〜600″Cの範囲から
選ばれる。700°C以上では、活性の低下が見られる
ので好ましくない。
ては焼成された後、成形される。焼成温度は、250〜
700″C1好ましくは400〜600″Cの範囲から
選ばれる。700°C以上では、活性の低下が見られる
ので好ましくない。
成型物の形状は、粒状、ベレット状、顆粒状、ハニカム
状など任意に選定することができ、各々の形状に適切な
成型機、例えば、押し出し成型機、打錠機、転勤造粒機
などを使用して成型される。
状など任意に選定することができ、各々の形状に適切な
成型機、例えば、押し出し成型機、打錠機、転勤造粒機
などを使用して成型される。
上記のようにして成型した成型物は続いて加熱処理する
。加熱処理はi o o ’c程度またはそれ以下の温
度に加熱することによる乾燥処理だけでも成型物の強度
の向上が認められるが、さらに高温で加熱するのが効果
的である。
。加熱処理はi o o ’c程度またはそれ以下の温
度に加熱することによる乾燥処理だけでも成型物の強度
の向上が認められるが、さらに高温で加熱するのが効果
的である。
すなわち、加熱処理は、通常、不活性ガスまたは空気雰
囲気下、800″C未満、好ましくは300℃から70
0℃の範囲で適宜選択される。焼成時間も、触媒の物性
および強度に影響を与えるが、通常は1時間ないし10
時間で好適に行うことができる。
囲気下、800″C未満、好ましくは300℃から70
0℃の範囲で適宜選択される。焼成時間も、触媒の物性
および強度に影響を与えるが、通常は1時間ないし10
時間で好適に行うことができる。
このような方法で製造された触媒を使用して、排ガス中
のNOxを還元するには、本触媒に排ガスとアンモアガ
スの混合ガスを好ましくは300℃以上の温度で通じれ
ばよい。
のNOxを還元するには、本触媒に排ガスとアンモアガ
スの混合ガスを好ましくは300℃以上の温度で通じれ
ばよい。
本発明の触媒を使用して、アンモニアの存在下にNo、
を還元分解した場合、高いNOX分解率が得られるばか
りでなく、排ガス中のSOXによって劣化しにくく長時
間高い活性を維持できる。
を還元分解した場合、高いNOX分解率が得られるばか
りでなく、排ガス中のSOXによって劣化しにくく長時
間高い活性を維持できる。
−mに、モルデナイトの耐酸性とS l 02/A l
t03比の関係は、SiO□/Al2O,比が増加す
るほど耐酸性に優れるとされている。しかし、本発明の
使用目的である脱硝触媒に用いる場合は、S i O,
、//M!、 O,比20で耐So、性が極大を示す。
t03比の関係は、SiO□/Al2O,比が増加す
るほど耐酸性に優れるとされている。しかし、本発明の
使用目的である脱硝触媒に用いる場合は、S i O,
、//M!、 O,比20で耐So、性が極大を示す。
これは、以下のような理由によるものと考えられる。
脱硝触媒は、250〜500°Cの高温と排ガス中の5
O1Xにさらされながら使用されるため、耐熱性と耐酸
性が要求される。SOXによるゼオライト格子中のアル
ミニウムに対する攻撃は、5iOz /Ant 03比
の高いものほど受けにくいと考えられる。しかし、この
ような過酷な条件では、SiO□/Al、O,比が高く
なったとしても全く攻撃を受けなくなるわけではなく、
徐々に脱A2による失活が進行する。パイロットプラン
トによる実験結果では、S i Oz / A I!、
z 03比が30以上と極端に高くなった場合は劣化が
進みやすい。一方、S i 02 / A lz O*
比が10以下の場合は耐酸性、耐熱性が低下し、急激に
脱Alが起こるためやはり活性が低下する。
O1Xにさらされながら使用されるため、耐熱性と耐酸
性が要求される。SOXによるゼオライト格子中のアル
ミニウムに対する攻撃は、5iOz /Ant 03比
の高いものほど受けにくいと考えられる。しかし、この
ような過酷な条件では、SiO□/Al、O,比が高く
なったとしても全く攻撃を受けなくなるわけではなく、
徐々に脱A2による失活が進行する。パイロットプラン
トによる実験結果では、S i Oz / A I!、
z 03比が30以上と極端に高くなった場合は劣化が
進みやすい。一方、S i 02 / A lz O*
比が10以下の場合は耐酸性、耐熱性が低下し、急激に
脱Alが起こるためやはり活性が低下する。
しかし、この中間のS iO2/Alz O,比が20
程度では、活性点であるAl2の数が多く、また耐酸性
、耐熱性が適度に強いため、脱硝反応条件では最も耐酸
性に優れるものと考えられる。ま゛た、S i O2/
A l z Oz比が20付近では活性点同士が比較
的接近しているため、1つのAI!、が脱離して、活性
成分を遊離したとしても、その近傍のA!がすぐに交代
して活性点となり得ることも失活し難い理由と考えられ
る。
程度では、活性点であるAl2の数が多く、また耐酸性
、耐熱性が適度に強いため、脱硝反応条件では最も耐酸
性に優れるものと考えられる。ま゛た、S i O2/
A l z Oz比が20付近では活性点同士が比較
的接近しているため、1つのAI!、が脱離して、活性
成分を遊離したとしても、その近傍のA!がすぐに交代
して活性点となり得ることも失活し難い理由と考えられ
る。
次に本発明を具体的実施例により説明する。
耐SOX性測定試験は次の要領で行なった。
実施例及び比較例では、鉱物質含有率の高い石炭の燃焼
排ガスを想定した模擬ガスにより加速試験を行った。S
O,Iとしては三酸化硫黄(SO+)゛と二酸化硫黄(
SOz)とを蒸気にしてガス中に添加した。ガス組成は
、酸素、3容量%、炭酸ガス12容量%、水分12容量
%、NOx 200ppm1アンモニア240ppm
、 S02500PPIII、SO3100ppm−残
部は窒素である。この試験は、成形・焼成し、10〜2
0メツシユにふるい分けた触媒1 mlに上記混合ガス
を空間速度120゜o o o h−’で流通させて実
施した。反応温度は400°Cである。
排ガスを想定した模擬ガスにより加速試験を行った。S
O,Iとしては三酸化硫黄(SO+)゛と二酸化硫黄(
SOz)とを蒸気にしてガス中に添加した。ガス組成は
、酸素、3容量%、炭酸ガス12容量%、水分12容量
%、NOx 200ppm1アンモニア240ppm
、 S02500PPIII、SO3100ppm−残
部は窒素である。この試験は、成形・焼成し、10〜2
0メツシユにふるい分けた触媒1 mlに上記混合ガス
を空間速度120゜o o o h−’で流通させて実
施した。反応温度は400°Cである。
脱硝触媒性能は、上記加速試験の実施中に連続的に測定
した。なお、NOX含有量は、化学発光式NOXメータ
で測定し、NOxの分解率(脱硝率)はNO8の濃度を
アンモニア添加前および後に測定した下記式によって算
出した。
した。なお、NOX含有量は、化学発光式NOXメータ
で測定し、NOxの分解率(脱硝率)はNO8の濃度を
アンモニア添加前および後に測定した下記式によって算
出した。
また、脱硝反応速度定数比(劣化後の速度定数にと初期
速度k。の比)は、劣化後の脱硝率をη、初期脱硝率を
η。とした場合、下記のように定義して劣化試験の比較
計算に用いた。
速度k。の比)は、劣化後の脱硝率をη、初期脱硝率を
η。とした場合、下記のように定義して劣化試験の比較
計算に用いた。
k/ko=1. (100/(100−77))/j2
゜(100/(100−η。))(2) BET比表面積測定: 比表面積、細孔分布は、焼成・成型し、lO〜20メツ
シュにふるい分けた触媒約0.3gを採り、QIJAN
TACHROMf!社AUTOSORB−1型ガス吸着
試験装置を用いて測定した。
゜(100/(100−η。))(2) BET比表面積測定: 比表面積、細孔分布は、焼成・成型し、lO〜20メツ
シュにふるい分けた触媒約0.3gを採り、QIJAN
TACHROMf!社AUTOSORB−1型ガス吸着
試験装置を用いて測定した。
比表面積は、相対圧力CP/Po)が0.025から0
.3におけるB、E、T、多点法により算出した。
.3におけるB、E、T、多点法により算出した。
S −i 0□//120を比測定;理学電機社の蛍光
X線分析装置を使用して測定した。
X線分析装置を使用して測定した。
実施例1
本発明者らが製造したS io 2 / A l□0.
比17.1のH型モルデナイトに酢酸銅を銅金属として
モルデナイトの3れ%になるように混練して担持したも
のを乾燥後、プレス成型機で10φ×3Lの円筒状に成
形した後、500℃で2時間、空気雰囲気下で焼成した
。これを粉砕して、10〜20メツシユにふるい分けた
ものを触媒とした。
比17.1のH型モルデナイトに酢酸銅を銅金属として
モルデナイトの3れ%になるように混練して担持したも
のを乾燥後、プレス成型機で10φ×3Lの円筒状に成
形した後、500℃で2時間、空気雰囲気下で焼成した
。これを粉砕して、10〜20メツシユにふるい分けた
ものを触媒とした。
この触媒を用いて耐SO8加速試験を行った結果、k/
ko比が0.6まで劣化するのに要した時間は、380
時間であった。
ko比が0.6まで劣化するのに要した時間は、380
時間であった。
実施例2〜7
実施例1のモルデナイトに代えて、本発明者等の製造し
たモルデナイトあるいは市販品のモルデナイトからS
i O2/Al120ff比15.2.18゜2.19
,5.20.1.23.2および24.8の■1型モル
デナイトを選び出して触媒を製造し、実施例′lと同様
の方法で耐SOX加速試験を行った。その結果、k/に
、比が0.6まで劣化するのに要した時間はそれぞれ2
6B、322.375.342.276および266時
間であった。
たモルデナイトあるいは市販品のモルデナイトからS
i O2/Al120ff比15.2.18゜2.19
,5.20.1.23.2および24.8の■1型モル
デナイトを選び出して触媒を製造し、実施例′lと同様
の方法で耐SOX加速試験を行った。その結果、k/に
、比が0.6まで劣化するのに要した時間はそれぞれ2
6B、322.375.342.276および266時
間であった。
実施例8〜10
活性成分として、実施例1の銅にに代えて、■(硫酸バ
ナジウムを使用)、Co (酢酸コバルトを使用)およ
びFe(硫酸第一鉄を使用)担持して触媒を製造し、実
施例1と同様の方法で耐SO8加速試験を行った。その
結果、k/に、比が0゜6まで劣化するのに要した時間
はそれぞれ281.295および356時間であった。
ナジウムを使用)、Co (酢酸コバルトを使用)およ
びFe(硫酸第一鉄を使用)担持して触媒を製造し、実
施例1と同様の方法で耐SO8加速試験を行った。その
結果、k/に、比が0゜6まで劣化するのに要した時間
はそれぞれ281.295および356時間であった。
比較例1〜6
実施例Iのモルデナイトに代えて、本発明者等の製造し
たモルデナイトあるいは市販品のモルデナイトからSi
O□//1203比10.5.12゜1.27.0.3
4.8.36.8および40.6のH型モルデナイトを
選び出して触媒を製造し、実施例1と同様の方法で耐S
OX加速試験を行った。その結果、k / k O比が
0.6まで劣化するのに要した時間はそれぞれ56.1
90.198.191.184および14.1時間であ
った。
たモルデナイトあるいは市販品のモルデナイトからSi
O□//1203比10.5.12゜1.27.0.3
4.8.36.8および40.6のH型モルデナイトを
選び出して触媒を製造し、実施例1と同様の方法で耐S
OX加速試験を行った。その結果、k / k O比が
0.6まで劣化するのに要した時間はそれぞれ56.1
90.198.191.184および14.1時間であ
った。
以上の結果をまとめて第1表に示す。
以下余白
第1表
〔発明の効果〕
本発明によれば、排ガス中の5O1I、特にSOlによ
る劣化の少ないモルデナイト系脱硝触媒が得られる。モ
ルデナイト系脱硝触媒は、従来の遷移金属元素担持チタ
ン系触媒では短時間の使用で触媒活性の劣化が避けられ
なかったヒ素、セレン化合物等の揮発性触媒毒に対して
極めて高い耐毒性を示すため、本発明になる触媒を使用
することによりヒ素、セレン、硫黄が多量に共存する排
ガスの脱硝が長時間に渡り安定した触媒活性を維持した
状態で可能となる。
る劣化の少ないモルデナイト系脱硝触媒が得られる。モ
ルデナイト系脱硝触媒は、従来の遷移金属元素担持チタ
ン系触媒では短時間の使用で触媒活性の劣化が避けられ
なかったヒ素、セレン化合物等の揮発性触媒毒に対して
極めて高い耐毒性を示すため、本発明になる触媒を使用
することによりヒ素、セレン、硫黄が多量に共存する排
ガスの脱硝が長時間に渡り安定した触媒活性を維持した
状態で可能となる。
代理人 弁理士 川 北 武 長
Claims (1)
- (1)ゼオライトに触媒活性成分を担持し、アンモニア
を用いて窒素酸化物を接触還元する触媒において、Si
O_2/Al_2O_3比15〜25のモルデナイト型
ゼオライトに、銅、バナジウム、コバルトおよび鉄から
選ばれる1種以上の金属を担持して成ることを特徴とす
る窒素酸化物の接触還元用触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63075800A JPH01245856A (ja) | 1988-03-29 | 1988-03-29 | 窒素酸化物の接触還元用触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63075800A JPH01245856A (ja) | 1988-03-29 | 1988-03-29 | 窒素酸化物の接触還元用触媒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01245856A true JPH01245856A (ja) | 1989-10-02 |
Family
ID=13586637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63075800A Pending JPH01245856A (ja) | 1988-03-29 | 1988-03-29 | 窒素酸化物の接触還元用触媒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01245856A (ja) |
-
1988
- 1988-03-29 JP JP63075800A patent/JPH01245856A/ja active Pending
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