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JPH01195045A - 二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents

二軸配向ポリエステルフィルム

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Publication number
JPH01195045A
JPH01195045A JP2017788A JP2017788A JPH01195045A JP H01195045 A JPH01195045 A JP H01195045A JP 2017788 A JP2017788 A JP 2017788A JP 2017788 A JP2017788 A JP 2017788A JP H01195045 A JPH01195045 A JP H01195045A
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JP
Japan
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polyester
layer
composition
film
present
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Application number
JP2017788A
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English (en)
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Koichi Abe
晃一 阿部
Satoshi Nishino
聡 西野
Hidehito Minamizawa
南沢 秀仁
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPH01195045A publication Critical patent/JPH01195045A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は二軸配向ポリニスデルフィルムに関するもので
おる。
[従来の技術] 二軸配向ポリエステルフィルムとしては、ポリエステル
にコロイド状シリカに起因する実質的に球形のシリカ粒
子を含有せしめたフィルムが知られている(たとえば待
聞昭59−171623号公報)。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来の二軸配向ポリエステルフィルムは、
フィルムの加工工程、たとえば包装用途におりる印刷工
程、磁気媒体用途にあける磁性層塗部・カレンダー工程
などの工程速度の増大にともない、フィルム位置規制カ
イトピンとフィルム端面(側面)も高速で接触すること
になり、カイトでフィルムの端面が削られることにより
発生した粉が加工工程上、製品性能上のトラブルとなる
という欠点が、最近、問題となってきている。また、フ
ィルム加工工程の工程速度の増大に伴って、工程通過時
に、フィルムに傷がつくという欠点か問題となってきて
いる。
本発明はかかる問題点を改善し、端面からの粉−2= 落ちの起こりにくさ(以下、端面強度という)とフィル
ムの傷つきにくさ(以下耐スクラッチ性という)に優れ
たフィルムを提供することを目的とする。
1課題を解決するための手段1 本発明は、実質的に無機粒子を含有しないポリエステル
(A)からなる層(A層)の少なくとも片面に、ポリエ
ステルにコロイダルシリカに起因する球形シリカを含有
せしめた組成物(B)からなる@ (B層>を積層して
なるフィルムで必って、該A層とB層との厚さ比率(B
/A>が0.04〜1.4、ポリエステル(A>と組成
物(B)の結晶化パラメータ△TCQの差(A−8>が
1〜45℃、組成物(B)の表面の平均突起高さが20
〜150nm、かつ、該表面の平均突起間隔が20μm
以下であることを特徴とする二軸配向ポリエステルフィ
ルムに関するものである。
本発明を構成するポリエステル(A>および組成物(B
)におけるポリエステルは、エチレンテレフタレーi〜
、エチレンα、β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタ
ン−4,4“−シカルボキシレ〜ト、エチレン2,6−
ナツタレート単位から選ばれた少なくとも一種の構造単
位を主要構成成分とする。ただし、本発明を阻害しない
範囲内、好ましくは15モル%以内であれば他成分が共
重合されていてもよい。また、エチレンテレフタレート
を主要構成成分とするポリエステルの場合に端面強度と
耐スクラッチ性がより一層良好となるので特に望ましい
本発明を構成するポリエステル(A>は、実質的に無機
粒子を含有していないことか必要である。
ここでいう実質的とは、0.05重量%以下のことであ
り、これより多くの無機粒子が含有されていると端面強
さか不良となるので好ましくない。
本発明の組成物(B)におけるコロイダルシリカに起因
する球形シリカは、特に限定されないが、通常イオン交
換法あるいはアルコキシド法で製造されたものであり、
特にアルコキシド法で製造された実質的に球形のシリカ
の場合に耐スクラッチ性かより一層良好となるので特に
望ましい。
本発明のポリエステル(A)、組成物(B)は上記組成
物を主要成分とするが、本発明の目的を阻害しない範囲
内で、他種ポリマをブレンドしてもよいし、また酸化防
止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤などの有機添加剤
が通常添加される程度添加されていてもよい。
本発明フィルムは上記ポリエステル(A)層の少なくと
も片面に、上記組成物(B)層を積層したフィルムであ
り、ポリエステル(A>層は二軸配向、組成物(B)@
は二軸、おるいは、−軸配向であることが必要である。
この配向の程度は特に限定されないが、高分子の分子配
向の程度の目安であるヤング率が、積層フィルムとして
、長手゛ 方向が350〜1300kg/mm2 、幅
方向が400〜1500kQ/mm2の範囲である場合
に端面強度、耐スクラッチ性が より一層良好となるの
で特に望ましい。
本発明フィルムは上記ポリエステル(A>層と組成物(
B)層の厚さ比率(B/A>が0.04〜1.4、好ま
しくは0.06〜0.6、さらに= 5− 好ましくは0.1〜0.5の範囲であることが必要であ
る。厚さ比率か上記の範囲より小さいと耐スクラッチ性
が不良となり、逆に大きいと端面強度が不良となるので
好ましくない。なお、組成物(B)層が2層以上の場合
はその総厚さが上記範囲内であることが必要てめる。
本発明フィルムは上記ポリエステル(A>層と組成物(
B)層の結晶化パラメータ△TCqの差(A−B)が1
〜45℃、好ましくは2〜40’C。
さらに好ましくは2〜30’Cの範囲であることが必要
である。結晶化パラメータ△丁CΩの差が上記の範囲よ
り小さいと端面強度が不良となるので好ましくない。ま
た、結晶化パラメータΔTCgが上記の範囲より大きい
と耐スクラッチ性が不良となるので好ましくない。
本発明フィルムは、組成物(B)の表面の平均突起高さ
が20〜150nm、好ましくは30〜130nm、さ
らに好ましくは3’5〜120nmの範囲であることが
必要である。組成物(B>の表面の平均突起高さが上記
の範囲より小さくても、R− 逆に大きくても耐スクラッチ性が不良となるので好まし
くない。
本発明フィルムは、組成物(B)の表面の平均突起間隔
が20μm以下、好ましくは18μm以下でおることか
必要で必る。平均突起間隔が上記の範囲より大きいと耐
スクラッチ性が不良となるので好ましくない。平均突起
間隔の下限は特に限定されないが、通常5μm程度が製
造上の限界である。
本発明フィルムの組成物(B)に含有するコロイダルシ
リカに起因する球形シリカの平均粒径をOとした時、組
成物(B)層の厚さを2c〜20C1特に、4C〜10
cの範囲である場合に耐スクラッチ性、端面強度がより
一層良好となるので特に望ましい。
本発明フィルムの組成物(B)層の厚さ(総厚さ)は特
に限定されないか、1〜5μm、特に1゜5〜4μmの
範囲である場合に耐スクラッチ性、端面強度がより一層
良好となるので特に望ましい。
本発明フィルムは、上記組成物(B)層の表面突起によ
って作られる有効空間体積か、1×103〜5×105
、特に、5X103〜3X105の範囲である場合に耐
スクラッチ性、端面強度がより一層良好となるので特に
望ましい。
本発明フィルムは、上記組成物(B)層の表面突起の尖
頭度(突起高さ/突起直径の比)が0゜05〜0.12
の範囲である場合に耐スクラッチ性、端面強度がより一
層良好となるので特に望ましい。
本発明フィルムは、組成物(B)のポリエステルの融点
がポリエステル(A>の融点に比べて3〜10’C低い
場合に耐スクラッチ性、端面強度がより一層良好となる
ので特に望ましい。
本発明フィルムは、組成物(B)層の表面の幅方向の表
面平均粗さRa (nm)と組成物(B)層の厚さd 
(μm>の比、Ra/d、が1〜20の範囲である場合
に耐スクラッチ性、端面強度がより一層良好となるので
特に望ましい。
本発明フィルムは、組成物(B)層の表面の幅方向の表
面平均粗さRaが、8〜1μmmの範囲の場合に耐スク
ラッチ性、端面強度がより一層良好となるので特に望ま
しい。
本発明フィルムは、少なくとも片面の幅方向屈折率が1
.675〜1.700の範囲である場合に、耐スクラッ
チ性、端面強度がより一層良好となるので特に望ましい
次に本発明フィルムの製造方法について説明する。
まず、組成物(B)のポリエステルに」ロイダルシリカ
に起因するシリカ粒子を含有せしめる方法としては、ポ
リエステルのジオール成分であるエチレングリロールの
ゾルの形で分散せしめ、このエチレングリコールを所定
のジカルボン酸成分と重合せしめるのが本発明の突起高
さ、間隔を得るのに好適である。この時、ゾル中のナト
リウム含有量を粒子に対して0.5重量%以下、好まし
くは0.2重量%以下とし、かつ、該ゾルのpHを7〜
10の範囲にしておくことが、本発明範囲の結晶化パラ
メータを得るのに有効である。また、粒子の含有量を調
節する方法としては、高濃度のマスターペレットを実質
的に粒子を含有しないポリエステルで製膜時に稀釈する
方法が本発明の突起高さ、突起間隔を得るのに有効であ
る。また、]ロイダルシリカに起因する球形シリカの平
均粒径を0.25〜0.45μm、含有量(組成物(B
)に対する)を0.4〜1.5重量%とすることが本発
明範囲の結晶化パラメータ△TCqの差、平均突起高さ
、平均突起間隔を得るのに有効である。また、エチレン
グリコールのスラリーを140〜200’C1特に18
0〜200′Cの温度で30分〜5時間、特に1〜3時
間熱処理する方法、あるいは、粒子量に対し0.5〜2
0重量%のリン酸アンモニウム塩を添加する方法は、本
発明のポリエステル(A>と組成物(B)の結晶化パラ
メータ△TCQの差、突起高さ、突起間隔、突起尖頭度
を得るのに有効である。また、組成物(B)とポリエス
テル(A>の融点に差をつける方法としては組成物(B
)を共重合ポリエステルとするのが有効でおり、この場
合の共重合成分としてはイソフタル酸成分、1,4シク
ロへキシーンジメタノール成分、共重合量としては、1
〜8モル%が好適で必る。
また、ポリエステル(A>の固有粘度を0.60〜0,
75、組成物(B)のポリエステルの固有粘度を0.5
5〜0.65とし、かつ、固有粘度をポリエステル(A
)〉組成物(B)のポリエステルとしておくことが、ポ
リエステル(△)と組成物(B)の結晶化パラメータΔ
TCC+を本発明範囲とするのに有効である。また、組
成物(B)を共重合ポリエステルとすることも、本発明
範囲の結晶化パラメータ△丁CΩの差を得るのに有効で
ある。この場合の共重合成分としてはイソフタル酸成分
、1,4シクロヘキシレンジメタツ一ル成分、共重合量
としては、1〜8モル%が好適である。
次に、ポリエステル(A>の少なくとも片面に組成物(
B)を積層する方法としては、次の方法か有効で必る。
く積層方法1〉 ポリエステル(A)と組成物(B)を公知の溶重積層用
押出機に供給し、スリッ]〜状のダイからシート状に押
出し、キャスティングロール上で冷却固化せしめて未延
伸フィルムを作る。すなわち、2または3台の押出し機
、2または3層のマニホールド、口金を用いて、ポリエ
ステル(A)と組成物(B)を積層する。この場合、口
金スリッlへ間隙/未延伸フィルム厚さの比を5〜30
、好ましくは8〜20の範囲にすることが、本発明範囲
の平均突起高さを得るのに有効である。また、組成物(
B)側の押し出し機の溶融温度を、ポリエステル(A)
側より、20〜40’C高くすることが、本発明範囲の
結晶化パラメータ△丁CΩの井、平均突起高さを得るの
に有効でおる。
次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二軸配向せしめ
る。延伸方法としては、逐次二軸延伸法または同時二軸
延伸法を用いることができる。ただし、最初に長手方向
、次に幅方向の延伸を行なう逐次二軸延伸法を用い、長
手方向の延伸を、(ポリマのカラス転移点−”lO’C
)〜(ポリマのガラス転移点+10’C)の狭い範囲で
、かつ、1−12 = OOO〜10000%/分という比較的小さな延伸速度
で行なう方法は本発明範囲の平均突起高さ、間隔、結晶
化パラメータ△T(、Qの差を得るのに有効でおる。幅
方向の延伸温度、速度は、80〜160’C11000
〜20000%/分の範囲が好適でおる。延伸倍率は長
手、幅方向ともに3〜5倍が好適で必る。また、長手方
向の延伸を3段階、好ましくは4段階以上の段数に分り
で行なう方法は本発明範囲の平均突起高さ、間隔、結晶
化パラメータへ丁CΩの差を得るのに極めて有効である
。次にこの延伸フィルムを熱処理する。この場合の熱処
理条件としては、定長下で150〜220’C1好まし
くは170〜200’Cの範囲で0゜5〜60秒間が好
適である。
〈積層方法2〉 上記積層方法1における押出し時の積層を行なう代わり
に、ポリエステル(A)の未延伸フィルムを長手方向に
延伸した後、幅方向の延伸前に、その片面に、組成物(
B)を積層してから幅方向に延伸することによって積層
する。本発明フィルムを得るための条件は積層方法1と
同じである。
[作用] 本発明はコロイダルシリカを含有するポリエステル組成
物と実質的に無機粒子を含有しないポリエステルを特定
範囲の厚さ比率、結晶化特性にして積層し、かつ、コロ
イダルシリカを含有するポリエステル組成物の表面の突
起の高さと間隔を特定範囲としたので、表面に存在する
突起の衝撃吸収能力と端面の粘弾性的特性が向上した結
果、本発明の効果が得られたものと推定される。
[物性の測定方法ならびに効果の評価方法]本発明の特
性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである
(1〉粒子の平均粒径 フィルムからポリエステルをプラズマ灰化処理法あるい
はO−クロルフェノール溶解法などで除去し、これをエ
タノールに分散させ、延伸沈降法(堀楊製作所、CAP
A500使用)で測定した体積平均径である。
(2〉粒子の含有量 ポリエステル100gにO−クロルフェノール1゜0リ
ツトルを加え120′Cで3時間加熱した後、日立工機
竹朱製超遠心機55P−72を用い、30゜o o o
 rpmで40分間遠心分離を行ない、得られた粒子を
100’Cで真空乾燥する。微粒子を走査型差動熱量計
にて測定した時、ポリマに相当する溶解ピークが認めら
れる場合には微粒子に0−クロルフェノールを加え、加
熱冷却後再び遠心分離操作を行なう。溶解ピークが認め
られなくなった時、微粒子を析出粒子とする。通常遠心
分離操作は2回で足りる。かくして分離された粒子の全
体重量に対する比率(重量%)をもって粒子含有量とす
る。
(3)結晶化パラメータ△−「cq ペパーンエルマー社製のDSC(示差走査熱量計)■型
を用いて測定した。DSCの測定条件は次の通りである
。すなわち、試料10mgをDSC装置にセットし、3
00’Cの温度で5分間溶融した後、液体窒素中に急冷
する。この急冷試料を10 ’C/分で昇温し、ガラス
転移点TQを検知する。
ざらに昇温を続け、カラス状態からの結晶化発熱ピーク
温度をもって冷結晶化温度Tccとした。
ここでTCCと丁qの差(丁CC−丁q)を結晶化パラ
メータ△TCCIと定義する。
(4)突起の有効空間体積の 小板研究所高精度薄膜段差測定機ET−10を用い、触
針先端半径0.5μm、カットオフ0゜08mm、測定
長1.Qmm、縦倍率20万倍、横倍率2000倍で、
フィルムの表面粗さ曲線を測定する。この粗さ曲線の平
均線(中心線)の上側で平行に0.005μmごとにピ
ークカウントレベルを設け、平均線を曲線が交叉する2
点間において、上記のピークカウントレベルを1回以上
交叉する点が存在するとぎ、これを1ピークとし、この
ピーク数を測定長さ間において求める。各ピークカウン
トレベルについて、このピーク数を求め平均線からn番
目のピークカウントレベルについて求めたピーク数をP
C(n>と定義する。測定長さ間でピーク数が始めてゼ
ロになるピークカランミルレベルが平均線からm番目と
したとき、有効空間体積Φは、 Φ=Σ[n3(PC(n)=PC(n+1)) ]n=
1 で表わされ、場所を変えて50回測定した平均値を用い
る。
(5)屈折率 ナトリウムD線(589nm>を光源として、アラへ屈
折率計を用いて測定した。マウント液にはヨウ化メチレ
ンを用い、25℃、65%RHにて測定した。
(6)厚さ比率 フィルムの断面を透過型電子顕微鏡で観察し、コロイダ
ルシリカに起因する球形粒子を含有する層(組成物B)
と実質的に無機粒子を含有しない層(ポリエステルA)
の厚さを測定しそれらの値から厚さ比率を計算した。
(7)表面突起の平均高さ、突起尖頭度2検出器方式の
走査型電子顕微鏡[ESM−3200、エリオニクス(
株)製]と断面測定装置[PMS−1、■リオニクス(
株)製]においてフィルム表面の平坦面の高さをOとし
て走査した時の突起の高さ測定値を256階調のグレー
値として画像処理装置[IBAS2000.カールツア
イス(株)製]に送り、このグレー値を元に■BAS2
000上にフィルム表面突起画像を再構築する。次に、
この表面突起画像で10階調以上のものを2値化して得
られた個々の突起の面積から円相光径を求めこれをその
突起の平均径とする。
また、この2値化された個々の突起部分の中で最も高い
値をその突起の高さとし、これを個々の突起について求
める。この測定を場所をかえて500回繰返し、測定さ
れた全ての突起についての平均値を平均突起径および高
さとして用い、この平均突起高さ/突起径の比を突起尖
頭度とした。また1階調の高さは、任意設定値Hを25
6で割った値であり、任意設定値Hは、通常測定するフ
ィルム表面のRa(単位二μm)に30を乗じた値を用
いる。また走査型電子顕微鏡の倍率は、2000〜80
00倍の間の値を選択し、フィルム表面のRaに応じて
変更する。
(8)中心線平均表面粗さRa、平均突起間隔S小板研
究所製の高精度薄膜段差測定器ET−10を用いて測定
した。条件は下記のとありであり、20回の測定の平均
値をもって値とした。
・触針先端半径:0.5μm ・触針荷重  : 5mC] ・測定長   :1mm ・カットオフ1直:0.08mm なお、Ra、突起の平均間隔3mの定式は、たとえば、
奈良治部著1表面粗さの測定・評価法」(総合技術セン
ター、1983)に示されているものである。
(9)ヤング率 J l5−Z−1702に規定された方法にしたがって
、インストロンタイプの引っ張り試験機を用いて、25
℃、65%RHにて測定した。
(10〉固有粘度[η] (単位はdl/g>    
′オルソクロルフェノール中、25°Cで測定した溶液
粘度から下記式から計算される値を用いる。
すなわち、 η3./C=[η]十K[η]2・に こで η8.−(溶液粘度/溶媒粘度〉−1、Cは溶媒
100m lあたりの溶解ポリマ重量(C1/100m
 l 、通常1.2>、Kはハギンス定数(0,343
とする〉。また、溶液粘度、溶媒粘度はオストワルド粘
度計を用いて測定した。
〈11〉耐スクラッチ性 フィルムを幅1/2インチのテープ状にスリットしたも
のをテープ走行性試験機(横浜システム研究断裂、TB
丁300型)を使用して繰返し走行させる(走行速度3
.30m/秒、走行回数100パス)。
この時、フィルムに入った傷を顕微鏡で観察し、はとん
ど傷がない場合は耐スクラッチ性良好、傷が、テープ幅
あたり3本以上入った場合耐スクラッチ性不良と判定し
た。
(12)端面強度 フィルムを幅1/2インチのテープ状にスリットしたも
のをフィルムの端面が位置規制ガイドの「つば(鍔〉」
に当たるようにセットし、走行速度1000m/分て延
べ長さ500000m走行させた後、「つば(鍔)」で
発生付着した粉の量を調べ、次のランク分けを行なった
。すなわち、ランクC:白粉かほとんど発生しない ランクB:わずかに白粉が発生するが、加工工程上、製
品性能上のi〜ラブルには至 らない ランクC:白粉の発生が多く、加工工程上、製品性能上
のトラブルとなり使用不可 [実施例] 本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1 平均粒径0.3μmのコロイダルシリカを含有するエチ
レングリコールゾル(スラリー)を調整し、ナトリウム
含有量を粒子に対し0.1重量%とじた。このエチレン
グリコールスラリーを190′Cて1.5時間熱処理し
た後、テレフタル酸ジメチルとエステル交換反応後、重
縮合し、コロイダルシリカに起因するシリカ粒子を1重
量%含有するポリエチレンテレフタレートの粒子マスタ
ーペレットを作った。この時、重縮合時間を調節し固有
粘度を0.62とした。また、常法によって、固有粘度
0.62の実質的に無機粒子を含有しないPE下を製造
し、上記の]ロイダルシリカに起因するシリカ粒子を1
重量%含有するポリエチレンテレフタレートの粒子マス
ターペレットと混合しシリカ粒子の含有量が0.5重量
%となるようにした(組成物B)。次に常法によって、
固有粘度0.70の実質的に無機粒子を含有しないPE
下を製造しく組成物へ)、これらの組成物へおよびBの
ペレット(第1表)をそれぞれ180’Cで3時間減圧
乾燥(3Torr) L/た。組成物Aを押出機1に供
給し、さらに、組成物Bを押出機2に供給し、300 
’Cで溶融しマニホールド内で合流積層し、静電印加キ
ャスト法を用いて表面温度30°Cのキャスティング・
ドラムに巻きつけて冷却固化し、2層構造の未延伸フィ
ルムを作った。この時、押出機1の溶融温度を280’
C1押出機2の溶融温度を310’Cとし、口金スリッ
ト間隙/未延伸フィルム厚さの比を10として未延伸フ
ィルムを作った。また、それぞれの押出機の吐出量を調
節し組成物AとBの積層厚さを調節した。この未延伸フ
ィルムを温度80’Cにて長手方向に4゜5倍延伸した
。この延伸は2組ずつのロールの周速差で、4段階で行
なった。この−軸延伸フィルムをステンタを用いて延伸
速度2000%/分で100’Cで幅方向に4.0倍延
伸し、定長下で、190’Cにて5秒間熱処理し、厚さ
15μmの二軸配向積層フィルムを得た。これらのフィ
ルムの本発明のパラメータは第2′表に示したとおり本
発明範囲内でおり、耐スクラッチ性、端面強度は第2表
に示したとおり、良好であった。
実施例2〜5、比較例1〜8 平均粒径の異なる]ロイダルシリカを含有するエチレン
グリコールゾル(スラリー)を調整し、ナトリウム含有
量を粒子に対し0.02〜1.5重量%とした。このエ
チレングリコールスラリーを種々の条件で熱処理した後
、テレフタル酸シスチルとエステル交換反応後、重縮合
し、コロイダルシリカに起因するシリカ粒子を1重量%
含有するポリエチレンテレフタレートの粒子マスターペ
レットを作った。この時、重縮合時間を調節し固有粘度
を0.4〜0.9の範囲で変更した。また、常法によっ
て、固有粘度が上記と同じ実質的に無機粒子を含有しな
いPETを製造し、上記のコロイダルシリカに起因する
シリカ粒子を1重量%含有するポリエチレンテレフタレ
ートの粒子マスターペレットと混合しシリカ粒子の含有
量が異なる組成物を作った(組成物B)。次に常法によ
って、固有粘度0.50〜0.85の平均粒径の異なる
シリカ粒子を0.00”I〜0.5重量%含有するPE
T、および実質的に無機粒子を含有しないPE下を製造
しく組成物A)、これらの組成物AおよびBのペレット
(第1表)をそれぞれ180’Cで3時間減圧乾燥(3
Torr) シた。組成物Aを押出機1に供給し、さら
に、組成物Bを押出機2に供給し、300’Cで溶融し
マニホールド内で合流積層し、静電印加キャスト法を用
いて表面温度3O′Cのキャスティング・ドラムに巻き
つけて冷却固化し、3層構造の未延伸フィルムを作った
。この時、押出機1の溶融温度を270〜320℃、押
出機2の溶融温度を280〜310’Cの範囲で変更し
、また、口金スリット間隙/未延伸フィルム厚さの比も
種々変更して未延伸フィルムを作った。また、それぞれ
の押出機の吐出量を調節し、組成物AとBの厚さ比率の
異なるものを作った。
この未延伸フィルムを温度80’Cにて長手方向に4.
5倍延伸した。この延伸は2組ずつのロールの周速差で
、延伸段数を1〜4段階で変更して行なった。この−軸
延伸フィルムをステンタを用いて延伸速度2000%/
分で100’Cで幅方向に4.0倍延伸し、定長下で、
190’Cにて5秒間熱処理し、厚さ15μmの二軸配
向積層フィルムを得た。これらのフィルムの本発明のパ
ラメータおよび耐スクラッチ性、端面強度は第2表に示
したとおりでおり、本発明のパラメータが本発明範囲内
である場合は耐スクラッチ性、端面強度ともに良好であ
るか、パラメータが本発明範囲外でめる場合には耐スク
ラッチ性と端面強度がともに良好であるフィルムは得ら
れないことがわかる。
[発明の効果] 本発明はコロイダルシリカを含有するポリエステル組成
物と実質的に無機粒子を含有しないポリエステルを特定
範囲の厚さ比率、結晶化特性にして積層し、かつ、コロ
イダルシリカを含有するポリエステル組成物の表面の突
起の高さと間隔を特定範囲としたので、耐スクラッチ性
と端面強度がともに良好であるフィルムか得られたもの
であり、各用途でのフィルム加工速度の増大に対応でき
るものである。本発明フィルムの用途は特に限定されな
いが、加工工程でのフィルム表面の傷や端面からの粉が
加工工程上、製品性能上特に問題となる磁気記録媒体用
ベースフィルムとして特に有用である。また、本発明フ
ィルムのうち2層@造のものは組成物Bの面が走行面(
磁気記録媒体用では磁性層を塗布しない面、その仙の用
途では印刷やラミネートなどの塗布などの処理がほどこ
されない面)として用いることが必要である。
特許出願人 東 し 株 式 会 社 −29=

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 実質的に無機粒子を含有しないポリエステル(A)から
    なる層(A層)の少なくとも片面に、ポリエステルにコ
    ロイダルシリカに起因する球形シリカを含有せしめた組
    成物(B)からなる層(B層)を積層してなるフィルム
    であって、該A層とB層との厚さ比率(B/A)が0.
    04〜1.4、ポリエステル(A)と組成物(B)の結
    晶化パラメータΔTcgの差(A−B)が1〜45℃、
    組成物(B)の表面の平均突起高さが20〜150nm
    、かつ、該表面の平均突起間隔が20μm以下であるこ
    とを特徴とする二軸配向ポリエステルフィルム。
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