JPH01134061A - 燃料供給系の空気抜き装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ０発明の目的 （＋）　　産業上の利用分野 本発明は、吸入行程で吸入ポートを通して一定量燃料を
吸入し、吐出行程で余剰燃料を吸入ポートへ戻す燃料噴
射ポンプの吸入ポートを、この燃料噴射ポンプより高い
位置を占める燃料タンク内に設置された燃料フィルタに
供給通路を介して連通した燃料供給系の空気抜き装置に
関する。

（２）従来の技術 上記燃料供給系において、燃料噴射ポンプの吸入ポート
と燃料タンク内の上部とを、還流通路及び該吸入ポート
内の減圧時に閉じ昇圧時に開く一方向弁を介して連通し
、燃料タンクへの給油時、供給通路内の空気を還流通路
を通して燃料タンク内に排出するようにした空気抜き装
置を備えることが従来知られている。

（３）発明が解決しようとする問題点 しかしながら、−従来の空気排出装置では、燃料タンク
への給油時、燃料フィルタ内に空気が一旦溜ると、その
空気は排出されず、燃料噴射ポンプの作動時、燃料と共
に吸込まれてエンジンへ供給され、エンジンの運転に不
調を来たすことがある。

本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、燃料タン
クへの給油時には、供給通路内の空気のみならず燃料フ
ィルタ内の空気をも燃料タンク内へ確実に排出し得るよ
うにした、燃料供給系の空気抜き装置を提供することを
目的とする。

Ｂ０発明の構成 （１）問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、燃ｔ４クンク内
で燃料フィルタ上方に配設される還流函と燃料フィルタ
とを排気筒を介して相互に連通し、また同還流函と燃料
噴射ポンプの吸入ポートとを、還流通路及び該吸入ポー
ト内の減圧時に閉じ昇圧時に開く一方向弁を介して連通
し、前記還流函の下部に還流函の内外と連通ずる弁函を
設けると共に、この弁函にこれを浮力で閉じ得るフロー
ト弁を収容したことを特徴とする。

（２）作　用 燃料タンクに給油が行われると、燃料フィルタで濾過さ
れた燃料は、供給通路を流下して燃料噴射ポンプの吸入
ポートに流入し、その際、供給通路内の空気は上記燃料
に押されて一方向弁を開きながら還流通路を経て還流函
へ移り、そして開き状態のフロート弁を収容した弁函を
通って燃料タンク内に排出される。

また燃料フィルタ内に溜まっていた空気も、排気筒を経
て還流函へ移り、上記と同様に燃料タンク内に排出され
る。

燃料タンク内の燃料油面上昇により、フロート弁が油中
に没すると浮力で弁函を閉じるので、それ以上油面が上
昇しても、未濾過燃料が還流函及び排気筒を経て燃料フ
ィルタ内に流入するようなことはない。

燃料噴射ポンプが作動すると、その吸入行程時には吸入
ポートの減圧により一方向弁が閉じられるので、供給通
路から一定量の燃料を吸入し、また吐出行程での余剰燃
料の戻し時には吸入ポートの昇圧により一方向弁が開か
れるので、余剰燃料は主として還流通路を経て還流函へ
送られる。それに伴い還流面内の圧力が上昇すればフロ
ート弁が開いて還流函から燃料が排出される。

（３）実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明すると
、■はディーゼルエンジン（図示せず）用の燃料タンク
であり、その内部に配設される燃料フィルタ２は、上下
一対の端板３．４と、周壁に多数の透孔５，５・・・を
有して両端板３．４間を連結する円筒コア６と、この円
筒コア６を囲繞し７て両端板３．４に両端を結着される
エレメント７とから構成される。そして、下部端板４は
、燃料タンク１の底壁に開口する取付孔８に嵌合される
と共に、該底壁とそれに結合される接続ユニット９との
間にシール部材１０を介して挟持される。

こうして燃料フィルタ２は燃料タンク１に取付けられる
。

上部端板３には、円筒コア６と連通ずる排気筒１１が該
端板３のと方へ起立するように連設され、さらに排気筒
１１の上端には漏斗状の受皿１２が連設され、これら排
気筒ＩＩ及び受皿１２間は小孔１３を介して連通される
。

上記受皿１２は、燃料タンクｌ内で燃料フィルタ２の上
方に配置される還流函１４に収容される。

還流函１４は、下面を開放した円筒状の函体１５と、こ
の函体１５の開放面を閉塞すべく排気筒１１にフ・−ｔ
ンジ状に突設された底板１６とから構成される。函体１
５は、その北壁から１７字状に突出して燃料タンクｌの
側壁を貫通する導入管１７を一体に備えており、この導
入管１７の途中に形成されたフランジ１８を燃料タンク
１の側壁にねじ止めすることにより還流函１４は燃料タ
ンク１に固定される。導入管１７の還流函１４への開口
部は前記受皿１２の直上に配置される。

還流函１４の底板Ｉ６には、還流函１４の内夕（を連通
ずる弁函１９が連設され、この弁函１９にその上部の弁
座２０と協働するフロート弁２１が収容される。フロー
ト弁２Ｉは通常は開き位置を保ち、周囲の燃料から浮力
を受けると閉じるようになっている。

前記接続ユニット９は、燃料フィルタ２の下部端板４の
出口２２と連通ずる接続管２３を有し、この接続管２３
及び前記導入管１７に供給通路２５及び還流通路２６の
一端がそれぞれ接続され、それらの他端はバンジョーユ
ニオン２７を介して燃料噴射ポンプ２８の吸入ポート２
９に接続される。この燃料噴射ポンプ２８は燃料タンク
１より低い位置に配置されている。

バンジョーユニオン２７は、吸入ポート２９に螺着され
るボルト３０と、このボルト３０により燃料噴射ポンプ
２８に固着される目玉部材３１とから構成され、目玉部
材３１に前記供給通路２５が接続され、ボルト３０の頭
部に前記還流通路２６が接続される。ボルト３０は、還
流通路２６及び吸入ポート２９間を連通ずる縦孔３２と
、この群孔３２を目玉部材３１の、供給通路２５に連な
る環状溝３３に連通する横孔３４とを有する。

上記縦孔３２の内壁には、横孔３４と還流通路２６との
間で弁座３５が突設され、この弁座３５と協働するフロ
ート型の一方向弁３６が縦孔３２に収容される。この一
方向弁３６は吸入ポート２９内の減圧により閉じられ昇
圧により開かれるようになっている。

一方、燃料噴射ポンプ２８の吐出ポート３７には高圧通
路３８を介してディーゼルエンジンの噴射ノズル３９．
３９・・・が接続される。

燃料噴射ポンプ２日は、エンジンにより機械的に駆動さ
れる公知のプランジャ型であって、プランジャの吸入行
程では吸入ポート２９から一定量の燃料を吸入し、吐出
行程ではエンジンの回転数及び負荷に応じて上記吸入燃
料の一部を吐出ポート３７へ圧送し、余剰分を吸入ポー
ト２９へ戻すようになっている。

尚、図中４０は燃料タ：ノク１の給油口を閉じるタンク
キャップである。

次にこの実施例の作用を説明する。

先ず空の燃料タンク１に燃料が注入されていくと、その
燃料は燃料フィルタ２のエレメント７及び円筒コア６を
通過して濾過された後、供給通路２５を流下して燃料噴
射ポンプ２８の吸入ポート２９に流入する。その際、供
給通路２５内の空気は上記燃料に押されてフロート型の
一方向弁３６を開きながら還流通路２６へ移り、導入管
１７を経て還流函１４に排出される。こうして、供給通
路２５内の空気は燃料と確実に置換される。

供給通路２５内が燃料で満たされた後は、燃料タンク１
内の油面上昇に伴い燃料フィルタ２内にも燃料が満たさ
れていくと同時に、燃料フィルタ２内の空気は排気筒１
１を経て還流函１４に排出されていくので、燃料フィル
タ２内に空気が残留することはない。

燃料タンク１内の油面がフロート弁２１の高さに到達す
る前の段階では、フロート弁２１は弁座２０から離間し
ているので、還流函１４内に排出された空気は弁函１９
を通過して燃料タンク１内に排出される。

こうして、供給通路２５及び燃料フィルタ２内は、燃料
タンク１内の油面上昇に応じて燃料により確実に満たさ
れていくが、その油面がフロート弁２１の高さを超える
と、フロート弁２１が浮力で弁座２０に着座するので、
還流函１４からの空気の排出が止まり、還流函１４内は
空気溜となる。

したがって、還流函１４が燃料中に没しても、未濾過燃
料が還流函１４及び排気筒１１を通して燃料フィルタ２
内へ流入することを防止することができる。

エンジンの運転中、燃料噴射ポンプ２８の吸入行程によ
れば、燃料フィルタ２で濾過された燃料が供給通路２５
を経て燃料噴射ポンプ２８に一定量吸入され、その際、
吸入ポート２９の減圧により一方向弁３６は閉じられる
。次いで燃料噴射ポンプ２日の吐出行程によれば、上記
吸入燃料の一部は高圧通路３８へ圧送されて噴射ノズル
３９からエンジンの燃焼室へ噴射され、余剰分は吸入ポ
ート２９へ押し戻され、その圧力により一方向弁３６が
開かれるので、余剰燃料は主として還流通路２６を流れ
、そして導入管１７から還流函１４内の受［１２上に排
出される。こうして受皿１２に溜った燃料は小孔１３を
徐々に通って排気筒１１から燃料フィルタ２内に流れ落
ち、そして燃料噴射ポンプ２８の吸入行程により、濾過
後の他の燃料と共に再び供給通路２５へ供給されるので
、燃料フィルタ２の負担を軽減することができる。

ところで、受皿１２は、燃料噴射ポンプ２８の作動中、
還流通路２６から排出された燃料によって常に満たされ
ているので、燃料フィルタ２内の減圧時でも、還流函１
４内の空気が排気筒１１から燃料フィルタ２内に吸込ま
れることを防止することができる。

受皿１２から溢れ出た燃料は還流函１４の底板１６上に
溜り、それに伴い還流函１４内の圧力が上昇してフロー
ト弁２１が開くと、底板１６上の燃料は弁函２０を通し
て燃料タンク１内に排出される。

Ｃ６発明の効果 以上のように本発明によれば、燃料タンク内で燃料フィ
ルタ上方に配設される還流函と燃料フィルタとを排気筒
を介して相互に連通し、また同還流函と燃料噴射ポンプ
の吸入ポートとを、還流通路及び該吸入ポート内の減圧
時に閉じ昇圧時に開く一方向弁を介して連通し、前記還
流函の下部に還流函の内外と連通ずる弁函を設けると共
に、この弁函にこれを浮力で閉じ得るフロート弁を収容
したので、燃料タンクへの給油時、油面がフロー１・弁
に達する前に、燃料フィルタ及び供給通路内の空気が還
流函及び弁函を通して排出され、燃料供給系を燃料で確
実に満たすことができる。そして油面がフローｌ−弁の
高さを超えても、フロート弁の閉鎖により未濾過燃料の
燃料フィルタ内への流入を防止することができ、燃料供
給系には常に濾過燃料のみを供給して、目詰り等の故障
を未然に防止すると共に、エンジンの安定した運転を保
障することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す要部縦断側面図である。 工・・・燃料タンク、２・・・燃料フィルタ、１１・・
・排気筒、１４・・・還流函、１９・・・弁函、２０・
・・弁座、２１・・・フロート弁、２５・・・供給通路
、２６・・・還流通路、２日・・・燃料噴射ポンプ、２
９・・・吸入ポート、３６・・・一方向弁、３７・・・
吐出ポート、３８・・・高圧通路、３９・・・噴射ノズ
ル 特　許　出　願　人　　　本田技研工業株式会社代理人
弁理士　　落　合　　　健

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　吸入行程で吸入ポートを通して一定量の燃料を吸入し
   、吐出行程で余剰燃料を吸入ポートへ戻す燃料噴射ポン
   プの吸入ポートを、この燃料噴射ポンプより高い位置を
   占める燃料タンク内に設置された燃料フィルタに供給通
   路を介して連通した燃料供給系の空気抜き装置であって
   、燃料タンク内で燃料フィルタ上方に配設される還流函
   と燃料フィルタとを排気筒を介して相互に連通し、また
   同還流函と燃料噴射ポンプの吸入ポートとを、還流通路
   及び該吸入ポート内の減圧時に閉じ昇圧時に開く一方向
   弁を介して連通し、前記還流函の下部に還流函の内外と
   連通する弁函を設けると共に、この弁函にこれを浮力で
   閉じ得るフロート弁を収容してなる燃料供給系の空気抜
   き装置。