JPH0111727Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0111727Y2 JPH0111727Y2 JP9650986U JP9650986U JPH0111727Y2 JP H0111727 Y2 JPH0111727 Y2 JP H0111727Y2 JP 9650986 U JP9650986 U JP 9650986U JP 9650986 U JP9650986 U JP 9650986U JP H0111727 Y2 JPH0111727 Y2 JP H0111727Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hanger
- washing
- water
- dip
- degreasing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は電着塗装における前処理装置に関す
る。さらに詳しくはハンガの洗浄を完全ならしめ
るようにした前処理装置に関する。
る。さらに詳しくはハンガの洗浄を完全ならしめ
るようにした前処理装置に関する。
[従来の技術]
自動車の塗装においては電着塗装の前に、車体
工場から搬送されてくる車体に付着している油類
を除去したり、鋼板面に安定な化成皮膜を形成
し、防錆力を付与すると共に塗膜の密着性を向上
するなどのために前処理が施される。
工場から搬送されてくる車体に付着している油類
を除去したり、鋼板面に安定な化成皮膜を形成
し、防錆力を付与すると共に塗膜の密着性を向上
するなどのために前処理が施される。
この前処理工程はたとえば第4図のフローシー
トに示されるごとき各工程からなつている。
トに示されるごとき各工程からなつている。
前記前処理工程では、被塗物が掴持されたハン
ガを搬送しつつ各処理が行なわれるため、ハンガ
上部に付着した脱脂液(リン酸ソーダなどを含有
するアルカリ性液)、化成液(リン酸亜鉛などを
含有する液)などの処理液が次の処理工程にいく
途中で車体上に落下し、付着残留すると、その部
位がいわゆるブツとなつて次の処理工程の処理を
均一に行なうことができない。たとえばハンガ上
部に前記処理液が付着したまま水切乾燥工程の乾
燥炉内に入ると、ハンガの上部に残留した処理液
がエアブローにより飛散されて車体上に付着し、
この状態のまま次工程での電着塗装を施すと塗膜
不良を起す。
ガを搬送しつつ各処理が行なわれるため、ハンガ
上部に付着した脱脂液(リン酸ソーダなどを含有
するアルカリ性液)、化成液(リン酸亜鉛などを
含有する液)などの処理液が次の処理工程にいく
途中で車体上に落下し、付着残留すると、その部
位がいわゆるブツとなつて次の処理工程の処理を
均一に行なうことができない。たとえばハンガ上
部に前記処理液が付着したまま水切乾燥工程の乾
燥炉内に入ると、ハンガの上部に残留した処理液
がエアブローにより飛散されて車体上に付着し、
この状態のまま次工程での電着塗装を施すと塗膜
不良を起す。
このような不具合を解消するために、電着塗装
の終了後、表面処理工程へ返送される空のハンガ
をフルデイプ槽に浸漬して洗浄することが提案さ
れている(特開昭61−52395号公報参照)。
の終了後、表面処理工程へ返送される空のハンガ
をフルデイプ槽に浸漬して洗浄することが提案さ
れている(特開昭61−52395号公報参照)。
[考案が解決しようとする問題点]
前記従来法はハンガ自体の巣穴などに予め水を
浸透させておき、処理液がこの巣穴などに入り込
まないようにするものであるが、これだけでは処
理液のハンガへの付着を完全に防止しえず、その
ため処理液の落下付着に伴なう塗装不良などを完
全に排除することができない。
浸透させておき、処理液がこの巣穴などに入り込
まないようにするものであるが、これだけでは処
理液のハンガへの付着を完全に防止しえず、その
ため処理液の落下付着に伴なう塗装不良などを完
全に排除することができない。
本考案は前記に点に鑑みて、ハンガから被塗物
への処理液などの落下付着を完全に防止しうる手
段を提供するにある。
への処理液などの落下付着を完全に防止しうる手
段を提供するにある。
[問題点を解決するための手段]
本考案は、被塗物が掴持されたハンガを搬送し
つつ順次水洗、予備脱脂、本脱脂、水洗、表面調
整、化成処理、水洗および水切乾燥を行なう前処
理装置において、 (1) 予備脱脂工程の前の水洗工程におけるシヤワ
ー水洗装置において、ハンガの上部に温水をス
プレーする装置を設け、 (2) 本脱脂工程と表面調整工程との間の水洗工程
におけるデイツプ水洗槽に、ハンガの上部に水
をスプレーする装置を設け、かつ (3) 化成処理工程と水切乾燥工程との間の水洗工
程におけるデイツプ水洗槽にハンガの上部に空
気を噴射する装置を設けてなる ことを特徴とする電着塗装における前処理装置に
関する。
つつ順次水洗、予備脱脂、本脱脂、水洗、表面調
整、化成処理、水洗および水切乾燥を行なう前処
理装置において、 (1) 予備脱脂工程の前の水洗工程におけるシヤワ
ー水洗装置において、ハンガの上部に温水をス
プレーする装置を設け、 (2) 本脱脂工程と表面調整工程との間の水洗工程
におけるデイツプ水洗槽に、ハンガの上部に水
をスプレーする装置を設け、かつ (3) 化成処理工程と水切乾燥工程との間の水洗工
程におけるデイツプ水洗槽にハンガの上部に空
気を噴射する装置を設けてなる ことを特徴とする電着塗装における前処理装置に
関する。
[作用]
本考案においては各処理工程の前の水洗工程に
おいて、ハンガの洗浄を行ない、次工程において
前工程における処理液などが被塗物に落下付着す
るのを防止している。
おいて、ハンガの洗浄を行ない、次工程において
前工程における処理液などが被塗物に落下付着す
るのを防止している。
また前記(1)のスプレー装置においては温水をハ
ンガ上部にスプレーしてハンガーの乾きを早くし
処理液などを含む汚水の被塗物上への落下を防止
している。
ンガ上部にスプレーしてハンガーの乾きを早くし
処理液などを含む汚水の被塗物上への落下を防止
している。
さらに前記(2)および(3)の装置においては被塗物
がデイツプ水洗槽に浸漬している状態でハンガ上
部を洗浄ないし清浄することによつて、処理液な
どを含む汚水が直接被塗物上へ落下するのを防止
している。
がデイツプ水洗槽に浸漬している状態でハンガ上
部を洗浄ないし清浄することによつて、処理液な
どを含む汚水が直接被塗物上へ落下するのを防止
している。
[実施例]
つぎに図面に基づいて実施例を説明する。
本考案にかかわる前処理工程は、たとえば第4
図のフローシートに示される各工程からなる。
図のフローシートに示される各工程からなる。
本考案においては、まず車体工場からの車体が
予備脱脂工程に行く前の水洗工程にハンガの洗浄
装置を設けている。
予備脱脂工程に行く前の水洗工程にハンガの洗浄
装置を設けている。
第1図はこのハンガ洗浄装置を示す概略説明図
である。
である。
第1図において、1はハンガであり、ハンガ1
には車体2が掴持されており、この状態のまま搬
送されつつ、スプレー装置3によりシヤワー水洗
され、車体2に付着しているゴミなどが洗い落さ
れる。
には車体2が掴持されており、この状態のまま搬
送されつつ、スプレー装置3によりシヤワー水洗
され、車体2に付着しているゴミなどが洗い落さ
れる。
本考案においては、スプレー装置3に加えてハ
ンガ1の洗浄用のスプレー装置10が設けられて
いる。
ンガ1の洗浄用のスプレー装置10が設けられて
いる。
このスプレー装置10においては、処理液の最
も溜りやすい部位を重点的に洗浄するために、ハ
ンガ1の肩部1aに洗浄水がスプレーされるよう
にノズル11を配置するのが好ましい。
も溜りやすい部位を重点的に洗浄するために、ハ
ンガ1の肩部1aに洗浄水がスプレーされるよう
にノズル11を配置するのが好ましい。
スプレー装置10に供給する水は70〜80℃の温
水が好ましく、このような温水を用いることによ
つて洗浄後のハンガの乾燥が早くなり、洗浄後に
ハンガに残留するゴミなどを含む洗浄水が車体2
上に滴下するのを防止できる。前記温水はたとえ
ば工業用水と加熱蒸気とを混合してえられる。
水が好ましく、このような温水を用いることによ
つて洗浄後のハンガの乾燥が早くなり、洗浄後に
ハンガに残留するゴミなどを含む洗浄水が車体2
上に滴下するのを防止できる。前記温水はたとえ
ば工業用水と加熱蒸気とを混合してえられる。
つぎに本考案においては、本脱脂工程と表面調
整工程との間の水洗工程にハンガ洗浄装置を設け
ている。この水洗工程は第4図に示されるごと
く、通常シヤワーによる第1水洗とシヤワーによ
る第2水洗とデイツプによる第3水洗とからなる
が、本考案においては最終段の第3水洗工程にハ
ンガ洗浄装置を設けている。
整工程との間の水洗工程にハンガ洗浄装置を設け
ている。この水洗工程は第4図に示されるごと
く、通常シヤワーによる第1水洗とシヤワーによ
る第2水洗とデイツプによる第3水洗とからなる
が、本考案においては最終段の第3水洗工程にハ
ンガ洗浄装置を設けている。
第2図はこのハンガ洗浄装置を示す概略説明図
である。車体2はハンガ1に掴持された状態でデ
イツプ4中に浸漬され、水洗される。デイツプ槽
4の上方にはスプレー装置12が設けられてお
り、ハンガ1の上部をシヤワー水洗してハンガ1
の上部している脱脂液などを洗い落すようにされ
ている。
である。車体2はハンガ1に掴持された状態でデ
イツプ4中に浸漬され、水洗される。デイツプ槽
4の上方にはスプレー装置12が設けられてお
り、ハンガ1の上部をシヤワー水洗してハンガ1
の上部している脱脂液などを洗い落すようにされ
ている。
第3水洗工程におけるハンガ洗浄装置によると
きは、車体2がデイツプ槽4に浸漬されている状
態でハンガ1の上部の洗浄を行なうので、脱脂液
などを洗い落した洗浄水が車体2上に直接落下し
ないので有利である。
きは、車体2がデイツプ槽4に浸漬されている状
態でハンガ1の上部の洗浄を行なうので、脱脂液
などを洗い落した洗浄水が車体2上に直接落下し
ないので有利である。
第3水洗工程におけるハンガ洗浄装置におい
て、スプレー装置12に供給する水はデイツプ槽
4の水を循環使用すればよい。
て、スプレー装置12に供給する水はデイツプ槽
4の水を循環使用すればよい。
さらに本考案においては、化成処理工程と純水
水洗工程との間の水洗工程にハンガ清浄用のエア
ブロー装置を設けている。この水洗工程は第4図
のフローシートに示されるごとくシヤワーによる
第4水洗とデイツプによる第5水洗とシヤワーに
よる第6水洗とからなるが、本考案においては中
段のデイツプ水洗工程にエアブロー装置を設けて
いる。
水洗工程との間の水洗工程にハンガ清浄用のエア
ブロー装置を設けている。この水洗工程は第4図
のフローシートに示されるごとくシヤワーによる
第4水洗とデイツプによる第5水洗とシヤワーに
よる第6水洗とからなるが、本考案においては中
段のデイツプ水洗工程にエアブロー装置を設けて
いる。
第3図はこのエアブロー装置を示す概略説明図
である。車体2はハンガ1に掴持された状態でデ
イツプ槽5中に浸漬され、水洗される。デイツプ
水洗槽5の上方にはエアブロー装置13が設けら
れており、エアブローによりハンガ1の上部を清
浄にするようにされている。このようにエアブロ
ーによりハンガ上部を清浄にすることにより、ハ
ンガ上部に溜つている汚水を除去し、次工程で汚
水が車体2上に落下するのを防止している。
である。車体2はハンガ1に掴持された状態でデ
イツプ槽5中に浸漬され、水洗される。デイツプ
水洗槽5の上方にはエアブロー装置13が設けら
れており、エアブローによりハンガ1の上部を清
浄にするようにされている。このようにエアブロ
ーによりハンガ上部を清浄にすることにより、ハ
ンガ上部に溜つている汚水を除去し、次工程で汚
水が車体2上に落下するのを防止している。
第5水洗工程におけるハンガ清浄装置によると
きは、車体2がデイツプ槽5に浸漬されている状
態でハンガ1の上部のエアブローを行なうので、
残留している化成処理液などを含む汚水が車体2
上に直接落下することがないので有利である。
きは、車体2がデイツプ槽5に浸漬されている状
態でハンガ1の上部のエアブローを行なうので、
残留している化成処理液などを含む汚水が車体2
上に直接落下することがないので有利である。
前記ハンガ清浄装置においては、エアブロー装
置13は、ハンガ1のCネツク部1bを含めてハ
ンガ1の上部全体がエアブローできるように複数
のノズル14を有する。
置13は、ハンガ1のCネツク部1bを含めてハ
ンガ1の上部全体がエアブローできるように複数
のノズル14を有する。
[考案の効果]
本考案においては、電着塗装における前処理装
置において、各処理の間の水洗工程に各工程に応
じてハンガを洗浄、清浄にするための適切な装置
を設けることによつて、ハンガから車体への汚水
などの落下を防止し、均一な表面処理を可能とし
て、塗膜欠陥のない電着塗膜をうることができ
る。
置において、各処理の間の水洗工程に各工程に応
じてハンガを洗浄、清浄にするための適切な装置
を設けることによつて、ハンガから車体への汚水
などの落下を防止し、均一な表面処理を可能とし
て、塗膜欠陥のない電着塗膜をうることができ
る。
第1〜3図は本考案の装置において、各水洗工
程においてそれぞれ用いるハンガ洗浄、清浄装置
を示す概略説明図、第4図は本考案にかかわる前
処理工程を示すフローシートである。 図面の主要符号、1:ハンガ、2:車体、4,
5:デイツプ槽、10,12:スプレー装置、1
3:エアブロー装置。
程においてそれぞれ用いるハンガ洗浄、清浄装置
を示す概略説明図、第4図は本考案にかかわる前
処理工程を示すフローシートである。 図面の主要符号、1:ハンガ、2:車体、4,
5:デイツプ槽、10,12:スプレー装置、1
3:エアブロー装置。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 被塗物が掴持されたハンガを搬送しつつ順次水
洗、予備脱脂、本脱脂、水洗、表面調整、化成処
理、水洗および水切乾燥を行なう前処理装置にお
いて、 (1) 予備脱脂工程の前の水洗工程におけるシヤワ
ー水洗装置において、ハンガの上部に温水をス
プレーする装置を設け、 (2) 本脱脂工程と表面調整工程との間の水洗工程
におけるデイツプ水洗槽に、ハンガの上部に水
をスプレーする装置を設け、かつ (3) 化成処理工程と水切乾燥工程との間の水洗工
程におけるデイツプ水洗槽にハンガの上部に空
気を噴射する装置を設けてなる ことを特徴とする電着塗装における前処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9650986U JPH0111727Y2 (ja) | 1986-06-24 | 1986-06-24 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9650986U JPH0111727Y2 (ja) | 1986-06-24 | 1986-06-24 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS632773U JPS632773U (ja) | 1988-01-09 |
JPH0111727Y2 true JPH0111727Y2 (ja) | 1989-04-06 |
Family
ID=30962333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9650986U Expired JPH0111727Y2 (ja) | 1986-06-24 | 1986-06-24 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0111727Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2830642B2 (ja) * | 1992-09-11 | 1998-12-02 | 日産自動車株式会社 | 自動車車体塗装用の前処理装置 |
JP3026320B2 (ja) * | 1992-09-24 | 2000-03-27 | 日産自動車株式会社 | 塗装の前処理装置 |
-
1986
- 1986-06-24 JP JP9650986U patent/JPH0111727Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS632773U (ja) | 1988-01-09 |
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