当業者であれば、図中の要素は簡略化及び明確化のために描かれているものであり、必ずしも一定の縮尺で描かれていないことを理解するであろう。例えば、図中の要素のうちのいくつかの寸法及び/又は相対位置は、本発明の様々な実施形態の理解を向上させるのに役立つように他の要素に対して誇張される場合がある。また、商業的に実現可能な実施形態において有用又は必要な、一般的ではあるが十分に理解されている要素は、これら様々な実施形態の図をあまり妨げないようにするために示されないことが多い。更に、特定の行為及び/又は工程は、特定の発生順序で記載される又は示される場合があることは認識されるであろうが、当業者であれば、順序に関するこのような特定性は実際には必要ないことを理解するであろう。本明細書で使用される用語及び表現は、異なる特定の意味が本明細書で説明される場合を除き、上述のように、こうした用語及び表現に当業者が与えるような通常の技術的な意味を有することも理解されるであろう。
静脈内溶液安定化剤(IVSS)は、表面へのBiTE(登録商標)の吸着を防止するために開発された。吸着レベルを測定して最終的に調整し、粒子に対してIVSSを最適化することを可能にする技術はほとんど無い。BiTE(登録商標)と2つのタイプの共通のIVバッグ材料との表面相互作用を理解するために、表面ゼータ電位分析法を使用した。この技術は、IVSS製剤の最適化を支援し、世界中での様々な材料の臨床使用を可能にし得る。
BiTE(登録商標)粒子は、抗癌のための備蓄における強力なツールである。これらの特有の粒子は、非常に有効であり、比較的低濃度で投与されることが多い。残念ながら、BiTE(登録商標)粒子は、低濃度の投与計画では表面に付着する傾向がある。表面へのBiTE(登録商標)の吸着を防止するために(かかる吸着の例を図6に示す)、静脈内溶液安定化剤(IVSS)が利用されてもよい。追加的に、これらの療法を施すために、他のIV投与材料及び必需品が使用されてもよい。
BiTE(登録商標)などの薬物製品を投与するために使用され得る例示的な薬物送達システム及びデバイスが、図1~図5に示される。より具体的には、図1及び図2は、耐久性のある又は再利用可能なハウジング114aと、使い捨てハウジング114bと、流体流路162と、バッテリ132などの電源と、モータ140などの駆動アセンブリと、コントローラ及びディスプレイ134と、一対の圧力センサ(例えば、入口圧力変換器152及び出口圧力変換器154)とを有するポンプヘッド112を、概して、有するポンプ110などの薬物送達デバイスを示す。2つのハウジング構成要素114a、114bは、協働してハウジング114全体を画定する。いくつかの例では、耐久性のある又は再利用可能なハウジング114aは、適切であれば、使い捨てであってもよい。同様に、いくつかの例では、使い捨てハウジング114bは再利用可能であってもよいが、この再利用性を実現するために特定の滅菌及び/又は改修工程が必要であるか又は望ましい場合がある。
図2に更に示すように、薬物製品容器からの薬剤は、入力管を通って、ポンプヘッド112内に流入し、出力管を通ってポンプの外に移動してもよい。換言すれば、ポンプは、ポンプヘッド112を通して薬剤を付勢することができる。図2に示すポンプヘッド112は蠕動ポンプであるが、容積型ポンプなどの、他の適切な構成が使用されてもよい。図1及び図2に示すポンプヘッド112は、管162の略円形ループを利用して蠕動力を生成するリングポンプである。より具体的な例として、ポンプヘッド112は、管162を通る流体を付勢するように円運動でリング形状の管部分を締め付けるか又は別様に閉塞する構成要素を有する。
図3は、コントローラの前部ケース122、コントローラの後部ケース124、ポンプヘッドの前部ケース126、及びポンプヘッドの後部ケース128などの、ハウジング114のサブ構成要素を含む、ポンプ110の分解図を示す。これらの4つの構成要素122、124、126、128は、概して、互いに嵌り合ってハウジング114の少なくとも大部分を形成する。これらの4つの構成要素122、124、126、128は、プラスチック、複合材、又は他の任意の適切な材料などの、略剛性で及び軽量の材料で作製されてもよい。前部/後部一対の構成要素(一方は122、124、他方は126、128)は、締め具、スナップ嵌め接続、接着剤、又は他の任意の適切な結合構成要素/方法によって互いに嵌り合ってもよい。PCA及びバッテリアセンブリ130は、少なくとも部分的にハウジング114内に収容され、表示画面134(図2)は、ハウジング114の一部分を画定する。
図3は更に、駆動アセンブリ140(例えば、モータアセンブリ)、管セット、及び圧力センサ150の分解図を示す。図3及び図4を参照すると、駆動アセンブリ140は、概して、モータ142と、保持リング143と、偏心ハブ144と、スリーブ軸受145と、ポンプ軌道輪146と、エンコーダ基板147と、1つ又は複数の略柔軟性/可撓性の防振マウント148とを含む。モータ142は、回転駆動力を提供する。保持リング143は、他の構成要素(すなわち、以下で更に述べるように、管)をハウジング内に保持し、及び/又は偏心ハブ144を整合させる。偏心ハブ144は、カム機構を利用して蠕動を生じさせる。スリーブ軸受145は、偏心ハブ144と管(リング管158など)との間にバリアを提供する。ポンプ軌道輪146は、既に記載した円形の管部分を収納するように適合される。エンコーダ基板147は、正確さ及び精度を高めるためにモータの実速度を測定するように構成される。略柔軟性/可撓性の防振マウント148は、部品の位置ずれを防止し、駆動トルク/駆動力を低減し、ヘッドの設置のためのコンプライアンスを与える。
図4に示すように、手持ち式デバイス120を使用し得る例示的な薬物送達アセンブリ100(又は「システム」)が提供される。例えば、薬物送達アセンブリ100は、薬物製品102a(又は薬剤)を収容するための薬物製品容器102と、IV入力ライン104aと、IV出力ライン104dとを含み、IV入力ライン104a及びIV出力ライン104dの各々は、ポンプ114へ及びポンプ114から通じる管部分162a、162dの形態である。管部分162dは、例えば、IV針又はカニューレなどの任意の数の適切な手法によってユーザと結合される。いくつかの例では、ポンプ114は、ユーザによって装着され及び/又は別様にユーザと結合されてもよい。
いくつかの例では、粒子と所与のIVバッグシステム内に存在する材料との特有の表面相互作用をより良く理解するために、表面ゼータ電位分析法が使用されてもよい。この評価によって、多種多様な市販のプラスチック材料が医療施設で利用され得るように最適化されたIVSS製剤が提供される可能性がある。これらの手法では、流動ゼータ電位測定を使用して、IVバッグ102及び投与ライン用管材料162(及びフィルタ、CSTDなど)の表面ゼータ電位を取得する(Anton PaarSurpass3)。また、表面材料を不動態化するために、IVバッグ安定化溶液(IVSS)の最適濃度が決定されてもよい。続いて、吸着する所与のBiTE(登録商標)/タンパク質の分布率が、異なるIVバッグ材料表面と比較されてもよい。図5に示すように、ダブルギャップフローセルは、上層及び底層と、溶液が上層と底層との間を流れるための流路とを有するIVバッグ104の小型化されたものを提供するために示される。
表面ゼータ電位は、二重層の可動部分を横切る電位降下であり、固液界面における表面電荷に関連する。負電荷が材料(すなわち、IVバッグ102及び/又は管162)の表面に吸着される場合には、表面ゼータ電位が負であり、その逆も然りである。それゆえ、粒子がIVバッグ102及び/又は管材料162に吸着するかどうかを決定するために、表面ゼータ電位が使用されてもよい。IVSSの割合を増加させたときのゼータ電位への影響を測定した、図7に示すように、IVSSを添加すると、ゼータ電位が約40mV上昇する。ゼータ電位は、約1%のIVSSで横ばい状態になる。いくつかの他の例では、ゼータ電位は、粒子の電気泳動移動度を求めるために既知の電界を印加することによって測定されてもよい。
図8を参照すると、異なる材料への吸着に対するBiTE(登録商標)濃度の影響を決定するために、ゼータ電位分析が使用されてもよい。より具体的には、例示の図8では、異なる濃度のAMG 596、抗EGFRvIII/CD3 BiTE(登録商標)抗体が観察された。ポリオレフィンIVバッグ用フィルムへの吸着に対するIVSSによる保護の実質的な違いが、一般的な代替品であるポリ塩化ビニル(PVC)と比較して示される。したがって、AMG 596と共に使用される薬物送達システム100は、吸着を防止しながら、ポリオレフィンIVバッグ102と共に使用される2%IVSS溶液を取り入れてもよい。粒子のゼータ電位は、粒子が流れる材料(例えば、EVA、ポリプロピレン、ポリウレタンなど)を変え、それと同時に、薬物製品を含む溶液を形成するために粒子に添加されるIVSSの量も変えることによって比較されてもよい。
したがって、ゼータ電位分析を使用することによって、IVSSが異なる種類のプラスチックの化学構造に有効であるかどうかを決定することがより容易になる可能性があり、加えて、(例えば、材料の選択に役立つように)薬物製品群のIV送達のために好ましい材料が決定されてもよい。上記の技術及び結果は、多種多様な市販のプラスチック材料を世界中で臨床利用できるように、潜在的に粒子特異的な方法で、IVSS製剤を最適化するのに必要な情報を提供し得る。更に、2%IVSSの添加によるプレインキュベーションによって、BiTE(登録商標)の吸着が防止され、ポリオレフィン材料は、(IVSSの有無にかかわらず)PVC材料と比較して測定可能な程度に僅かなBiTE(登録商標)しか吸着しない。この情報は、任意の数の以下の潜在的な問題に対処するために特に重要であることがある。可塑剤が、材料に特異的であり、安定性に影響を及ぼすことがある(DEHP/TOTM);バリアの有効性が、長期貯蔵(長期保持及び連続輸液)のために考慮すべき事項であることがある;材料の好み/認められた使用の地域格差;材料タイプがモジュールの復元に影響を及ぼすことがある;浸出/抽出プロファイルが異なることがある。
ここで、追加のBiTE(登録商標)粒子及び適切なシステム100の材料について述べる。第1の代替案では、B細胞成熟抗原半減期延長二重特異性T細胞エンゲージャー(BCMA-HLE BiTE(登録商標);AMG 701)が、システム100において使用されてもよい。この例では、薬物は、静脈内投与のための2%IVSSを含む0.9%生理食塩水中で物理的に安定であると決定され、エチル酢酸ビニル(EVA)及び/又はポリオレフィンIVバッグ102、並びに0.22μmのインラインフィルタ有りと無しの両方のポリエチレン及びポリウレタン(PU)輸液セット(すなわち、管162)との適合性がある。更に、ゼータ電位分析によって、使い捨てプラスチックシリンジも使用され得ることが判明した。更に、PVCから構築された管162は、25μg/mL以上の濃度のAMG 701に対して使用されてもよい。0.1μg/mL以下の濃度では、吸着に起因するタンパク質の損失は、他の材料タイプよりも高くなる。
静脈内輸液用のAMG 701を調製するために、IVSSは、0.9%塩化ナトリウムを収容するIVバッグ102に1:50の希釈で添加される。凍結乾燥薬物製品102aは、1.2mLの注入用滅菌水(SWFI)を用いて再構成され、次いで、用量調製のために適切な量がIVバッグ102に移送される。0.9%生理食塩水中の2%(1:50の希釈)のIVSSを含むAMG 701の適合性を、エチレン酢酸ビニル及びポリオレフィンから構築されたIVバッグ102内並びにシリコーン処理された使い捨てシリンジ及びポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、及びポリウレタン(PU)のIV輸液セット(管162を含む)内で検査した。更に、0.22μmのインラインフィルタとの適合性が観察された。既に述べたように、AMG 701は、EVA及びポリオレフィンIVバッグ102並びにシリコーン処理された使い捨てシリンジ内での貯蔵後も安定性及び有効性を維持し、0.22μmのフィルタ有りと無しのPE及びPU輸液セットとの適合性がある。更に、PVC輸液セットの使用によって、タンパク質濃度が低下した。
2μg/用量~6500μg/用量の提案された臨床用量を裏付けるために、3つの濃度を使用した安定性試験を実行した。より具体的には、0.1μg/mLの低タンパク質濃度、25μg/mLの中濃度、及び100μg/mLの高タンパク質濃度を実行した。更に、エチレン酢酸ビニルIVバッグ、ポリオレフィンIVバッグ、20mLの使い捨てシリンジ、ポリオレフィン輸液セット、及びPVC輸液セット(0.22μmのフィルタ有りと無し)、及び針/カテーテルを各濃度について検査した。
目視検査及び不可視粒子分析を使用して、IVバッグ102及び使い捨てシリンジ内の薬物製品102aの物理的安定性を決定した。サイズ排除クロマトグラフィーを使用して、IVバッグ102及び使い捨てシリンジ内の高分子量(HMW)タンパク質種の量を検査した。SPR結合アッセイを使用して、IVバッグ102及び使い捨てシリンジ内の薬物製品102aの濃度を測定した。また、サンプルを結合アッセイ(有効性)で検査した。IV投与容器内のAMG 701についての目視検査結果は、サンプルが実質的に可視粒子を含まないことを示す。
光遮蔽装置を使用して不可視粒子を測定した。不可視粒子の数は、0.22μmのインラインフィルタの有無にかかわらず全ての温度及び時点での100mLのIVバッグ内及び20mLの使い捨てシリンジ内(20mLのシリンジ内の12mLの量)の全ての濃度に関して、粒子状物質についてのUSP及びPhEurの限界未満(すなわち、10μm以上については容器当たり6,000粒子以下、25μm以上については容器当たり600粒子以下)のままであった(図9を参照)。
蛍光検出を伴うサイズ排除クロマトグラフィーを使用して、25μg/mL及び100μm/mLのサンプル中の高分子量(HMW)タンパク質種を調べた。AMG 701のHMW種によるものである相対的な曲線下面積(AUC)が図10に提示される。0.1μg/mLのサンプルは、低タンパク質濃度のため分析されなかった。要約すると、AMG 701は、検査条件下でのHMWタンパク質種の形成に対して安定であった。
表面プラズモン共鳴(SPR)結合アッセイを使用して、IVバッグ102及び使い捨てシリンジ内のタンパク質濃度を測定した。0.1μg/mL、25μg/mL、及び100μg/mLのサンプルのCD3結合をSPRによって測定し、既知のタンパク質濃度のAMG 701の溶液の標準曲線と比較してタンパク質濃度を推定した。最初に25μg/mL及び100μg/mLの溶液を0.1μg/mLに希釈し、SPRによって測定した。IVバッグ及び使い捨てシリンジ内のタンパク質濃度は、図11a及び図11bにまとめて示される。公称強度を有する25μg/mL及び100μg/mLのサンプルについて、タンパク質濃度は、いずれのIV投与容器内でも24時間変化せず(±10%以下)、IV投与セット内では0.22μmのインラインフィルタ有り(24時間)と無し(0時間)とで同じであった。これらの結果は、各IV投与容器内のタンパク質濃度に変化がないことを示す。
公称長さを有する0.1μg/mLのサンプルについて、タンパク質濃度は、IV投与容器に関係なく、2℃~8℃での少なくとも24時間の貯蔵の間、又は25℃での少なくとも4時間の貯蔵の間、安定したまま(例えば、0時間のサンプルと比較した場合に±10%未満の変化)であった。また、0.22μmのインラインフィルタを備えたPE輸液セットを通しての3時間の輸液の間、タンパク質濃度を維持した。これらのサンプルがPVC輸液セットに触れることによって、タンパク質濃度の損失が増加した(15~34%)。
結合アッセイ(すなわち、有効性)の結果は図12にまとめて示される。0.1μg/mLのサンプルは、低タンパク質濃度のため分析されなかった。25μg/mL及び100μg/mLについての結果は、0時間のサンプルと24時間のサンプルとの間に有意差がなく、IV投与容器間に有意差がないことを示す。全ての材料は安定し、及び十分に有効である。
第2の代替案では、ヒト化二重特異性XmAb T細胞動員抗体コンストラクト(AMG 424)は、表面抗原分類3(CD3)及び表面抗原分類38(CD38)に対して誘導される。この分子は、3つの異なるタンパク質鎖、すなわち、単鎖可変領域フラグメント-定常フラグメント(scFv-Fc)、重鎖(HC)、及び軽鎖(LC)を含む。scFv-Fcフラグメント抗原結合(Fab)ドメインは、CD3に関連するT細胞受容体に結合し、HC及びLC FabドメインはCD38に結合する。図13は、AMG 424の提案された構造を示す。図示のscFv-Fc、HC、及びLCサブユニットは、10個の鎖内ジスルフィド結合及び3個の鎖間ジスルフィド結合によって共有結合されている。scFv-Fc及びHCは各々、それぞれアスパラギン335及び295におけるコンセンサスグリコシル化部位(NST)にN結合型糖鎖を含む。scFv-Fc及びHCグリコシル化部位は、それぞれG1及びG2として示される。AMG 424は、1144個のアミノ酸を含む。scFv-Fc、HC、及びLCのアミノ酸配列が図14に示される。C末端リジンは、scFv-Fc及びHCからほとんど除去されている。scFv-Fcは、52,613ダルトン(Da)の分子量を有する485個のアミノ酸で構成されている。HCは、23,470Daの分子量を有する445個のアミノ酸で構成されている。AMG 424の完全なアミノ酸配列は、インタクト質量とトリプシン及びHNE消化ペプチドマッピングの液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS)との組み合わせによって検証される。
AMG 424は、IV輸液用の注入用滅菌水を用いて再構成される、保存剤を含まない無菌で単回使用の凍結乾燥薬物製品として供給される。各単回使用バイアルは、6.50mgのAMG 424を含む。薬物製品102aは、pH4.2で、10mMのL-グルタミン酸、9%(w/v)のスクロース、0.01%のポリソルベート80と配合される。IV輸液用のAMG 424を調製するために、IVSSは、0.9%塩化ナトリウムを収容する輸液バッグ102に1:20の希釈で添加される。凍結乾燥薬物製品は、1.25mLの滅菌WFIを用いて再構成され、用量調製のために適切な量が輸液バッグ内に移送される。
0.9%生理食塩水中の5%(1:20の希釈)のIVSSを含むAMG 424の適合性を、0.22μmのフィルタを有するIV輸液セットを伴う、ポリオレフィン及びエチル酢酸ビニルから構築されたIVバッグ102内で検査した。要約すると、AMG 424は、2℃~8℃及び25℃での最大24時間にわたる全ての容器での貯蔵後も安定性を維持した。紫外・可視分光法を使用してAMG 424高用量サンプル(4mg/mL)のタンパク質濃度を調べた。AMG 424低用量(1μg/mL)サンプルのタンパク質濃度は、紫外・可視分光法の検出限界未満であった。したがって、RP-UHPLCを使用して、これらのサンプルの濃度を調べた。C8カラムを使用して他の不純物からのAMG 424の分離を達成した。RP-UHPLC総積分ピーク面積の標準曲線を低濃度の一組のAMG 424溶液から作成した。次いで、標準曲線を使用して、未知サンプル中に存在するタンパク質の濃度を推定した。
検査は、特定のサイズ範囲内の不可視粒子を計数するために実施される。AMG 424を検査するために使用される装置は、適切なサンプル供給デバイスと共に光遮蔽センサを使用する電子的液中微粒子計数システムである。総量が5mL以上のプール溶液からの4つのアリコート(各々1mL以上)は、真空で脱気され、分析される。第1のアリコートからのデータは破棄され、容器当たりの粒子数は、残りの3つの測定値の平均から計算される。結果は、10μm以上及び25μm以上の粒径についての容器当たりの粒子数として報告される。追加的に、容器毎に2μm以上及び5μm以上の粒径の粒子が監視される。この方法は、USP 787に準拠しており、この方法の使用目的は、治療用タンパク質に特定されているので、AMG 424に適していると考えられる。
異なるIV輸液送達材料との適合性を決定する目的で、50μg/用量~200mg/用量の提案された臨床用量を対象とするために、2つの濃度(1μg/mLの低タンパク質濃度と4mg/mLの高タンパク質濃度)を使用した安定性試験を実行した。一般的に使用される材料の代表的な範囲を対象とするために、EVA IVバッグ、ポリオレフィンIVバッグ、ポリオレフィン輸液セット(0.22μmのフィルタ有りと無しの両方)、及び針/カテーテルを各濃度について検査した(図15を参照)。目視検査及び不可視粒子分析を使用して、IVバッグ及び使い捨てシリンジ内の薬物製品の物理的安定性を決定した。図16は、IV容器102内のAMG 424についての目視検査結果を示す。要約すると、目視検査によって、サンプルが実質的に可視粒子を含まないことが判明した。
光遮蔽装置を使用して不可視粒子を測定した。不可視粒子の数は、0.22μmのインラインフィルタの有無にかかわらず全ての温度及び時点での250mLのIVバッグ内の両方の濃度に関して、粒子状物質についてのUSP及びPhEurの限界未満(すなわち、10μm以上については容器当たり6,000粒子以下、25μm以上については容器当たり600粒子以下)のままであった(図17を参照)。
図18に示すように、RP-UHPLC及び紫外・可視分光法アッセイによってタンパク質濃度を測定した。添加混合後に、サンプル濃度に応じてRP-UHPLC又は紫外・可視分光法によってIV投与容器102の各バッグ内のAMG 424濃度を分析した。低用量でのタンパク質濃度回収は、未知サンプルのRP-UHPLC総ピーク面積と標準曲線との比較に基づいた。紫外・可視分光法で、高用量のタンパク質濃度回収を測定した。タンパク質濃度は、いずれのIV投与容器内でも24時間変化せず(±10%)、IV投与セット内では0.22μmのインラインフィルタ有り(t=24h)と無し(t=0)とで同じであった。これらの結果は、各IV投与容器内のタンパク質濃度に変化がないことを示す。
要約すると、AMG 424は、静脈内投与のための5%IVSSを含む0.9%生理食塩水中で物理的に安定であり、製品投与中に使用されるEVA及びポリオレフィンIVバッグ並びに管材料との適合性がある。
第3の代替案では、前立腺特異的膜抗原半減期延長二重特異性T細胞エンゲージャー(PMSA-HLE BiTE(登録商標);AMG 160)との材料適合性が決定される。要約すると、AMG 160は、静脈内投与のための5%IVSSを含む0.9%生理食塩水中で物理的に安定であり、EVA又はポリオレフィンIVバッグ及び0.22μmのインラインフィルタ有りと無しのポリエチレン及びポリウレタン輸液セット並びに使い捨てプラスチックシリンジとの適合性がある。IV輸液用のAMG 160を調製するために、IVSSは、0.9%塩化ナトリウムを収容する輸液バッグ102に1:20の希釈で添加される。凍結乾燥薬物製品は、1.2mLの滅菌WFIを用いて再構成され、用量調製のために適切な量が輸液バッグ内に移送される。
異なるIV輸液送達材料との適合性を決定する目的で、提案された臨床用量を対象とするために、2つの濃度(0.1μg/mLの低タンパク質濃度と62.5mg/mLの高タンパク質濃度)を使用した安定性試験を実行した。一般的に使用される材料の代表的な範囲を対象とするために、EVA IVバッグ、ポリオレフィンIVバッグ、使い捨てシリンジ(20mL)、PE、PVC、及び/又はPU輸液セット(0.22μmのフィルタ有りと無しの両方)並びに針/カテーテルを各濃度について検査した(図19を参照)。外観分析及び不可視粒子分析を使用して、IVバッグ及び使い捨てシリンジ内の薬物製品の物理的安定性を決定した。より具体的には、SE-UHPLCを使用して、IVバッグ及び使い捨てシリンジ内の高分子量(HMW)タンパク質種の量及び薬物製品の濃度を検査した。IVバッグ及び使い捨てシリンジ内の薬物製品の濃度を分析するための直交法として、SPR結合アッセイを使用した。62.5μg/mLのサンプルも結合アッセイ(有効性)で検査した。IV投与容器内のAMG 160についての外観結果は、図20にまとめて示される。要約すると、目視検査によって、サンプルが実質的に可視粒子を含まないことが判明した。
光遮蔽装置を使用して不可視粒子を測定した。不可視粒子の数は、全てのサンプルに関して、粒子状物質についてのUSP及びPhEurの限界未満(すなわち、10μm以上については容器当たり6,000粒子以下、25μm以上については容器当たり600粒子以下)のままであった(図21a及び図21bを参照)。
図22及び図23を参照すると、蛍光検出を伴うSE-UHPLCを使用して、62.5μg/mLのサンプル中のHMWタンパク質種を調べた。0.1μg/mLのサンプルは、低タンパク質濃度のため分析されなかった。要約すると、AMG 160は、1%未満のままの量で示される検査条件下でのHMWタンパク質種の形成に対して安定であった(図22)。更に、蛍光検出を伴うSE-UHPLCを使用して、輸液前後のIVバッグ内の薬物製品の濃度を調べた。この場合も、0.1μg/mLのサンプルは、低タンパク質濃度のため分析されなかった。既知の濃度のAMG 160溶液から導出された標準曲線の線形回帰を使用して、それぞれの曲線下面積(AUC)から各サンプルのタンパク質濃度を計算した。IVバッグ内のタンパク質濃度は、図23にまとめて示される。
図24を参照すると、表面プラズモン共鳴結合アッセイを直交法として使用してIVバッグ及び使い捨てシリンジ内のタンパク質濃度も測定した。0.1μg/mL及び62.5μg/mLのサンプルのCD3結合をSPRによって測定し、既知のタンパク質濃度のAMG 160の溶液の標準曲線と比較してタンパク質濃度を推定した。最初に62.5μg/mLの溶液を0.1μg/mLに希釈し、SPRによって測定した。IVバッグ及び使い捨てシリンジ内のタンパク質濃度は、図24にまとめて示される。公称強度を有する0.1μg/mLのサンプルについて、タンパク質濃度は、いずれのIV投与容器内でも24時間変化しなかった(±6%以下)。タンパク質濃度も、輸液の間及び溶液が0.22μmのインラインフィルタを通過したときに安定なままであった。公称強度を有する62.5μg/mLのサンプルについて、タンパク質濃度は、いずれのIV投与容器内でも24時間変化しなかった(±6%以下)。タンパク質濃度も、輸液の間及び溶液が0.22μmのインラインフィルタを通過したときに安定なままであった。したがって、各IV投与容器内のタンパク質濃度に変化がない。
結合アッセイ(有効性)の結果は、図25に提示される。この場合も、0.1μg/mLのサンプルは、低タンパク質濃度のため分析されなかった。62.5μg/mLについての結果は、0時間のサンプルと24時間のサンプルとの間に有意差がなく、IV投与容器間に有意差がないことを示す。結果は、AMG 160が検査条件下において安定及び十分に有効なままであったことを示す。
要約すると、AMG 160は、IV投与のための5%IVSSを含む0.9%生理食塩水中で物理的に安定であり、製品投与中に使用されるEVA及びポリオレフィンIVバッグ、PE、PVC、及びPU輸液セット(0.22μmのインラインフィルタ有りと無し)並びに使い捨てプラスチック(ポリオレフィン)シリンジとの適合性がある。
第4の代替案では、HLE CD19標的化BiTE(登録商標)(AMG 562)との材料適合性が決定される。輸液用のAMG 562を調製するために、IVSSは、0.9%塩化ナトリウムを収容する輸液構成要素に1:20の希釈で添加される。凍結乾燥薬物製品は、1.2mLの滅菌WFIを用いて再構成され、用量調製のために適切な量が輸液バッグ内に移送される。0.9%生理食塩水中の5%(1:20の希釈)のIVSSを含むAMG 562薬物製品の適合性を、IV輸液セット及び0.22μmのインラインフィルタを伴う、一般的に使用されるIV投与材料(EVA及びポリオレフィン)及びシリコーン処理された使い捨てシリンジ内で検査した。結果は、25℃での最大24時間にわたるIV投与構成要素内での貯蔵後も、AMG 562が安定性を維持し、十分に回収可能及び有効であることを示した。プロテインAカラムを使用して、AMG 562を結合及び溶出させた。タンパク質は、単一ピークとして溶出した。曲線下面積を既知の濃度曲線と比較することによって、装填される総タンパク質を決定した。
異なるIV輸液送達材料との適合性を決定する目的で、100ng/用量~1mg/用量の提案された臨床用量を対象とするために、2つの濃度(50ng/mLの低タンパク質濃度と10μg/mLの高タンパク質濃度)を使用した安定性試験を実行した。25℃で最大24時間にわたってIV投与材料(EVA及びポリオレフィン)及び使い捨てシリンジ内で5%IVSSを用いてAMG 562を調製した(図26を参照)。タンパク質損失を排除する5%IVSSの有効性を示すために、IVSSを含まない陰性対照を最低タンパク質濃度で両方のIVバッグタイプに添加した。IVバッグからサンプルを時間ゼロで直接採取した。24時間後に、輸液ライン及びフィルタを通って流れた後の第2のサンプルを採取した。
記載したIV投与材料内でのAMG 562の調製及び貯蔵後に、50ng/mL及び10μg/mLのサンプルのタンパク質濃度をアフィニティープロテインA HPLCクロマトグラフィーによって分析し、表面への吸着に起因して損失が発生したかどうかを決定するために時間ゼロでの濃度と比較した。
25℃での24時間にわたる貯蔵後(図27)に、5%IVSSを含む50ng/mL及び10μg/mLのAMG 562では有意な損失は観察されなかった。タンパク質損失は、IVSSを含まない50ng/mLのAMG 562で有意であり、IV輸液材料への5%IVSSの添加の必要性を示した。
図28~図30を参照すると、SE-UHPLCを使用して凝集を監視した。SE-UHPLCの結果は、10μg/mLではHMW種のパーセントに変化がないことを示した(図28)。50ng/mLのAMG 562の濃度は、SE-UHPLCアッセイの定量化レベル未満であった。したがって、10μg/mLのAMG 562の結果は、より低い濃度を表すと予想される。HIAC(すなわち、光遮蔽装置)を使用して不可視粒子数を定量化し、視覚分析を使用して、50ng/mLと10μg/mLの両方の濃度で可視粒子が存在することを確認した。不可視粒子数は、10μm以上のサイズでは1mL当たり18粒子以下であり、25μm以上のサイズでは1mL当たり2粒子以下であった(図29)。目視検査の結果は、IV投与材料(EVA及びポリオレフィン)並びにシリコーン処理された使い捨てシリンジが実質的に可視粒子を含まないことを示す。
相対的有効性パーセントの結果は、10μg/mLでは有効性に変化がないことを示した(図30)。50ng/mLのサンプルは、低タンパク質濃度のため分析されなかった。したがって、10μg/mLのAMG 562の結果は、より低い濃度を表すと予想される。
SE-UHPLCと不可視及び可視粒子データと有効性の結果とに基づいて、AMG 562は、シリコーン処理された使い捨てシリンジ、EVA又はポリオレフィンから構築されたIVバッグとの適合性があり、5%IVSSを含む0.9%生理食塩水中において検査中に物理的に安定及び有効なままであった。
第5の代替案では、AMG 757との材料適合性が決定される。輸液用のAMG 757を調製するために、IVSSは、0.9%塩化ナトリウムを収容する輸液構成要素に1:20の希釈で添加される。凍結乾燥薬物製品は、1.2mLの滅菌WFIを用いて再構成され、用量調製のために適切な量が輸液バッグ内に移送される。0.9%生理食塩水中の5%(1:20の希釈)のIVSSを含むAMG 757薬物製品の適合性を、0.22μmのインラインフィルタを有するIV輸液セットを伴う、一般的に使用されるIV投与材料(EVA及びポリオレフィン)及びにシリコーン処理された使い捨てシリンジ内で検査した。結果は、AMG 757が安定性を維持し、2℃~8℃及び25℃での最大24時間にわたる全ての容器内での貯蔵後も十分に有効であることを示した。SE-UHPLCアッセイを使用して、タンパク質回収を推定した。SE-UHPLC総積分ピーク面積の標準曲線を既知の濃度の一組のAMG 757溶液から作成した。次いで、標準曲線を使用して、未知サンプル中に存在するタンパク質の濃度を推定した。
異なるIV輸液送達材料との適合性を決定する目的で、3μg/用量~100mg/用量の提案された臨床用量を対象とするために、2つの濃度(20μg/mLの低タンパク質濃度と1mg/mLの高タンパク質濃度)を使用した安定性試験を実行した。一般的に使用される材料の代表的な範囲を対象とするために、EVA及びポリオレフィンIVバッグ、使い捨てシリンジ(60cc)0.22μmのフィルタ有りと無しのポリオレフィン輸液セット、及び針/カテーテルを各濃度について検査した。図31は、検査対象の構成を詳細に示す。
目視検査及び不可視粒子分析を使用して、IVバッグ及び使い捨てシリンジ内の薬物製品の物理的安定性を決定した。SE-UHPLCアッセイを使用して、IVバッグ内の薬物製品の濃度を測定した。また、細胞ベースのバイオアッセイ(有効性)によってサンプルを検査した。図32は、IV容器102内のAMG 757についての目視検査結果を示す。要約すると、目視検査によって、サンプルが実質的に可視粒子を含まないことが判明した。
光遮蔽装置を使用して不可視粒子を測定した。不可視粒子の数は、0.22μmのインラインフィルタの有無にかかわらず全ての温度及び時点での100mLのIVバッグ内と60ccの使い捨てシリンジ内(60ccのシリンジ内の50mLの量)の両方の濃度に関して、粒子状物質についてのUSP及びPhEurの限界未満(すなわち、10μm以上については容器当たり6,000粒子以下、25μm以上については容器当たり600粒子以下)のままであった(図33を参照)。
図34を参照すると、SE-UHPLCアッセイによる回収率測定値が、まとめて示される。添加混合後に、各IV投与容器内のAMG 757の濃度を分析した。回収率は、未知サンプルのSE-UHPLC総ピーク面積と標準曲線との比較に基づいた。タンパク質濃度は、いずれのIV投与容器内でも24時間変化せず(±10%)、IV投与セット内では0.22μmのインラインフィルタ有り(t=24h)と無し(t=4)とで同じであった。これらの結果は、各IV投与容器内のタンパク質濃度に変化がないことを示す。
図35を参照すると、細胞ベースのバイオアッセイ(有効性)の結果は、まとめて示され、t=0のサンプルとt=24hのサンプルとの間に有意差がなく、IV投与容器間に有意差がないことを示す。結果は、全ての材料が安定及び十分に有効であることを示す。要約すると、AMG 757は、静脈内投与のための5%IVSSを含む0.9%生理食塩水中で物理的に安定であり、製品投与中に使用されるEVA及びポリオレフィンIVバッグ、管材料、及び使い捨てプラスチックシリンジとの適合性がある。
いくつかの例では、IVSSは、ポリソルベートを含んでもよい。いくつかの例では、IVSS製剤は、約1.25Mのリジン一塩酸塩、25mMのクエン酸一水和物、0.1%(w/v)のポリソルベート80を含んでもよく、約7.0のpHを有する。他の例では、IVSS54は、同様の製剤を含むが、少なくとも約0.9%のNaCl及び約0.001~約0.1%(w/v)のポリソルベート80も有してもよい。異なるBiTE(登録商標)は、送達容器内に異なる最終的な割合のIVSS54を必要とすることが理解される。この割合は、送達容器内の最終体積の約0.5%~約12%の間で異なり得る。更に、クエン酸塩は、ガラスバイアル内に充填された場合に、ガラス剥離のリスクを高めることがある。クエン酸塩が薬物製品の安定化(製品毎に決定される)のために必要である場合、送達容器は、CZ又は他のプラスチック組成物から構築されてもよい。適切なIVSS54のための成分の他の例も可能である。適切なIVSS54濃度は、タンパク質とプラスチックとの相互作用及び/又は表面吸着を、より具体的には、僅かな損失でさえ有効量を変化させる可能性があり得る濃度範囲の下限において防ぐ。以下の表は、様々なIVSS濃度についての例示的な成分濃度を示す。
薬物製品容器は、IVバッグ、バイアル、事前充填シリンジ、又は内容積を画定する再構成容器本体を含む同様の容器の形態であってもよい。内容積は無菌であってもよい。いくつかの手法では、再構成容器アダプタはまた、バイアルアダプタに嵌合、係合及び/又は結合するCSTDであってもよい(又は、事前充填再構成容器がシリンジの形態である例では、容器アダプタは針であってもよい)。追加的又は代替的に、薬物製品は、バルク凍結乾燥して、典型的にはIVポンプで投与するために使用されるカートリッジ又は容器内に充填することができる。必要であれば、最終投与溶液に必要とされる脱水形態のIVSS、NaCl、及び他の任意の成分を長期貯蔵のためにバルク凍結乾燥してカセット内に充填することができる。
既に述べたように、いくつかの例では、事前充填薬物製品容器は、薬物製品を収容する事前充填シリンジの形態であってもよい。これらの例では、薬物製品は、モノクローナル抗体(mAb)と併せて使用される液体BiTE(登録商標)製剤の形態であってもよい。これらの例では、薬物製品は、容器内へのより従来的な針-シリンジの注入/送達が好ましい場合には、有利にはサプライチェーン及び製造管理を簡略化及び/又は改善し得、更に、医療施設における貯蔵システム内のより少ない空間を占有するよりコンパクトな商業用包装を可能にし得る、バイアルアダプタシステム(上述のCSTDなど)を使用せずに、送達容器に直接添加されてもよい。これらの例では、事前充填薬物製品バイアルは、送達容器への薬物製品の移送に先立って再構成される必要がある場合もない場合もある。
上述の記載では、薬物送達デバイスに関連する様々なデバイス、アセンブリ、構成要素、サブシステム、及び使用方法について説明している。デバイス、アセンブリ、構成要素、サブシステム、方法、又は薬物送達デバイスは、以下に特定される薬物、並びにそれらのジェネリック及びバイオシミラー同等品を含むがそれらに限定されない薬物を更に含むことができ、又はこれらとともに使用することができる。本明細書で使用される場合、薬物という用語は、他の類似の用語と交換可能に使用することができ、伝統的及び非伝統的な医薬品、栄養補助食品、サプリメント、生物学的製剤、生物学的活性剤及び組成物、大分子、バイオシミラー、生物学的同等物、治療用抗体、ポリペプチド、タンパク質、小分子、及びジェネリック医薬品を含む、任意の種類の薬剤又は治療用材料を指すために使用することができる。非治療的な注入可能材料も包含される。薬物は、液体形態、凍結乾燥形態、又は凍結乾燥形態から再構成されたものであってもよい。以下の例示的な薬物のリストは、網羅的又は限定的であると考えるべきではない。
薬物はリザーバ内に収容される。場合により、リザーバは、治療のために薬物が充填されるか又は事前充填されるかのいずれかである、一次容器である。一次容器は、バイアル、カートリッジ、又は事前充填シリンジとすることができる。
いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスのリザーバには、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)などのコロニー刺激因子が充填されてもよく、又はそれらとともにデバイスを使用することができる。そのようなG-CSF剤としては、Neulasta(登録商標)(ペグフィルグラスチム、PEG化フィルガストリム、PEG化G-CSF、PEG化hu-Met-G-CSF)及びNeupogen(登録商標)(フィルグラスチム、G-CSF、hu-MetG-CSF)、UDENYCA(登録商標)(ペグフィルグラスチム-cbqv)、Ziextenzo(登録商標)(LA-EP2006;ペグフィルグラスチム-bmez)、又はFULPHILA(ペグフィルグラスチム-bmez)が挙げられるが、それらに限定されない。
他の実施形態では、薬物送達デバイスは、液体又は凍結乾燥形態であり得る赤血球造血刺激因子製剤(ESA)を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。ESAは、赤血球造血を刺激する任意の粒子である。いくつかの実施形態では、ESAは、赤血球造血刺激タンパク質である。本明細書で使用される場合、「赤血球造血刺激タンパク質」とは、例えば、受容体に結合し、受容体の二量化を引き起こすことによってエリスロポエチン受容体の活性化を直接的又は間接的に引き起こす任意のタンパク質を意味する。赤血球造血刺激タンパク質としては、エリスロポエチン受容体に結合し、これを活性化させるエリスロポエチン及びその変異体、類似体、若しくは誘導体、エリスロポエチン受容体に結合し、この受容体を活性化させる抗体、又はエリスロポエチン受容体に結合し、これを活性化させるペプチドが挙げられる。赤血球造血刺激タンパク質としては、Epogen(登録商標)(エポエチンアルファ)、Aranesp(登録商標)(ダルベポエチンアルファ)、Dynepo(登録商標)(エポエチンデルタ)、Mircera(登録商標)(メトキシポリエチレングリコールエポエチンベータ)、Hematide(登録商標)、MRK-2578、INS-22、Retacrit(登録商標)(エポエチンゼータ)、Neorecormon(登録商標)(エポエチンベータ)、Silapo(登録商標)(エポエチンゼータ)、Binocrit(登録商標)(エポエチンアルファ)、エポエチンアルファHexal、Abseamed(登録商標)(エポエチンアルファ)、Ratioepo(登録商標)(エポエチンシータ)、Eporatio(登録商標)(エポエチンシータ)、Biopoin(登録商標)(エポエチンシータ)、エポエチンアルファ、エポエチンベータ、エポエチンイオタ、エポエチンオメガ、エポエチンデルタ、エポエチンゼータ、エポエチンシータ、及びエポエチンデルタ、PEG化エリスロポエチン、カルバミル化エリスロポエチン、並びにそれらの粒子又は変異体又は類似体が挙げられるが、それらに限定されない。
特定の例示的なタンパク質の中には、その融合物、断片、類似体、変異体、又は誘導体を含む、以下で説明する特定のタンパク質がある。完全ヒト化及びヒトOPGL特異抗体、特に、完全ヒト化モノクローナル抗体を含む、(RANKL特異抗体、ペプチボディなどとも称される)OPGL特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;ミオスタチン特異的ペプチボディを含む、ミオスタチン結合タンパク質、ペプチボディ、関連タンパク質など;特に、IL-4及び/又はIL-13の受容体への結合によって媒介される活性を阻害する、IL-4受容体特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;インターロイキン1-受容体1(「IL1-R1」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;Ang2特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;NGF特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;CD22特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など、特に、ヒト-マウスモノクローナルhLL2カッパ鎖に結合したヒト-マウスモノクローナルhLL2ガンマ鎖二硫化物の二量体、例えば、エプラツズマブ(CAS登録番号501423-23-0)のヒトCD22特異完全ヒト化抗体などの、ヒトCD22特異IgG抗体を特に含むがそれに限定されない、ヒト化及び完全ヒトモノクローナル抗体を含むがそれに限定されない、ヒト化及び完全ヒト抗体などであるがそれに限定されない、ヒトCD22特異抗体;抗IGF-1R抗体を含むがそれに限定されない、IGF-1受容体特異抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質など;B7RP特異完全ヒトモノクローナルIgG2抗体を含むがそれに限定されない、B7RP-1の最初の免疫グロブリン様ドメインのエピトープと結合する完全ヒトIgG2モノクローナル抗体を含むがそれに限定されない、B7RP-1と活性化T細胞上のその天然の受容体であるICOSとの相互作用を阻害するものを含むがそれに限定されない、B-7関連タンパク質1特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など(「B7RP-1」並びにB7H2、ICOSL、B7h、及びCD275とも称される);例えば145c7などの、HuMax IL-15抗体及び関連タンパク質を含むがそれらに限定されない、特にヒト化モノクローナル抗体などの、IL-15特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;ヒトIFNガンマ特異抗体を含むがそれに限定されない、及び完全ヒト抗IFNガンマ抗体を含むがそれに限定されない、IFNガンマ特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;TALL-1特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など、並びに他のTALL特異結合タンパク質;副甲状腺ホルモン(「PTH」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;トロンボポチエン受容体(「TPO-R」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;肝細胞増殖因子/分散因子(HGF/SF)を中和する完全ヒトモノクローナル抗体などのHGF/SF:cMet軸(HGF/SF:c-Met)を標的とするものを含む、肝細胞増殖因子(「HGF」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;TRAIL-R2特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;アクチビンA特異抗体、ペプチボディ、タンパク質など;TGF-ベータ特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;アミロイドベータタンパク質特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;c-Kit及び/又は他の幹細胞因子受容体と結合するタンパク質を含むがそれらに限定されない、c-Kit特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;OX40L及び/又はOX40受容体の他のリガンドと結合するタンパク質を含むがそれに限定されない、OX40L特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;Activase(登録商標)(アルテプラーゼ、tPA)、Aranesp(登録商標)(ダルベポエチンアルファ)、エリスロポエチン[30-アスパラギン、32-スレオニン、87-バリン、88-アスパラギン、90-スレオニン]、ダルベポエチンアルファ、新規造血刺激タンパク質(NESP);Epogen(登録商標)(エポエチンアルファ、又はエリスロポエチン);GLP-1、Avonex(登録商標)(インターフェロンベータ-1a);Bexxar(登録商標)(トシツモマブ、抗CD22モノクローナル抗体);Betaseron(登録商標)(インターフェロン-ベータ);Campath(登録商標)(アレムツズマブ、抗CD52モノクローナル抗体);Dynepo(登録商標)(エポエチンデルタ);Velcade(登録商標)(ボルテゾミブ);MLN0002(抗α4β7 mAb);MLN1202(抗CCR2ケモカイン受容体mAb);Enbrel(登録商標)(エタネルセプト、TNF受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断薬);Eprex(登録商標)(エポエチンアルファ);Erbitux(登録商標)(セツキシマブ、抗EGFR/HER1/c-ErbB-1);Genotropin(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン);Herceptin(登録商標)(トラスツズマブ、抗HER2/neu(erbB2)受容体mAb);Kanjinti(商標)(トラスツズマブ-anns)抗HER2モノクローナル抗体、Herceptin(登録商標)のバイオシミラー、又は乳癌若しくは胃癌の治療のためのトラスツズマブを含有する別の製品;Humatrope(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン);Humira(登録商標)(アダリムマブ);Vectibix(登録商標)(パニツムマブ);Xgeva(登録商標)(デノスマブ);Prolia(登録商標)(デノスマブ)、RANKリガンドに対する免疫グロブリンG2ヒトモノクローナル抗体、Enbrel(登録商標)(エタネルセプト、TNF-受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断薬)、Nplate(登録商標)(ロミプロスチム)、リロツムマブ、ガニツマブ、コナツムマブ、ブロダルマブ、溶液中のインスリン;Infergen(登録商標)(インターフェロンアルファコン-1);Natrecor(登録商標)(ネシリチド;遺伝子組換え型ヒトB型ナトリウム利尿ペプチド(hBNP);Kineret(登録商標)(アナキンラ);Leukine(登録商標)(サルガモスチム、rhuGM-CSF);LymphoCide(登録商標)(エプラツズマブ、抗CD22 mAb);Benlysta(商標)(リンフォスタットB、ベリムマブ、抗BlyS mAb);Metalyse(登録商標)(テネクテプラーゼ、t-PA類似体);Mircera(登録商標)(メトキシポリエチレングリコール-エポエチンベータ);Mylotarg(登録商標)(ゲムツズマブオゾガマイシン);Raptiva(登録商標)(エファリズマブ);Cimzia(登録商標)(セルトリズマブペゴル、CDP 870);Soliris(商標)(エクリズマブ);ペキセリズマブ(抗補体C5);Numax(登録商標)(MEDI-524);Lucentis(登録商標)(ラニビズマブ);Panorex(登録商標)(17-1A、エドレコロマブ);Trabio(登録商標)(レルデリムマブ);TheraCim hR3(ニモツズマブ);Omnitarg(ペルツズマブ、2C4);Osidem(登録商標)(IDM-1);OvaRex(登録商標)(B43.13);Nuvion(登録商標)(ビジリズマブ);カンツズマブメルタンシン(huC242-DM1);NeoRecormon(登録商標)(エポエチンベータ);Neumega(登録商標)(オプレルベキン、ヒトインターロイキン-11);Orthoclone OKT3(登録商標)(ムロモナブ-CD3、抗CD3モノクローナル抗体);Procrit(登録商標)(エポエチンアルファ);Remicade(登録商標)(インフリキシマブ、抗TNFαモノクローナル抗体);Reopro(登録商標)(アブシキシマブ、抗GP lIb/Ilia受容体モノクローナル抗体);Actemra(登録商標)(抗IL6受容体mAb);Avastin(登録商標)(ベバシズマブ)、HuMax-CD4(ザノリムマブ);Mvasi(商標)(ベバシズマブ-awwb);Rituxan(登録商標)(リツキシマブ、抗CD20 mAb);Tarceva(登録商標)(エルロチニブ);Roferon-A(登録商標)(インターフェロンアルファ-2a);Simulect(登録商標)(バシリキシマブ);Prexige(登録商標)(ルミラコキシブ);Synagis(登録商標)(パリビズマブ)、145c7-CHO(抗IL15抗体、米国特許第7,153,507号明細書を参照);Tysabri(登録商標)(ナタリズマブ、抗α4インテグリンmAb);Valortim(登録商標)(MDX-1303、抗炭疽菌(B.anthracis)防御抗原mAb);ABthrax(商標);Xolair(登録商標)(オマリズマブ);ETI211(抗MRSA mAb);IL-1 trap(ヒトIgG1のFc部分及び両IL-1受容体成分(I型受容体及び受容体補助タンパク質)の細胞外ドメイン);VEGF trap(IgG1 Fcと融合したVEGFR1のIgドメイン);Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ);Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ、抗IL-2Rα mAb);Zevalin(登録商標)(イブリツモマブチウキセタン);Zetia(登録商標)(エゼチマイブ);Orencia(登録商標)(アタシセプト、TACI-Ig);抗CD80モノクローナル抗体(ガリキシマブ);抗CD23 mAb(ルミリキシマブ);BR2-Fc(huBR3/huFc融合タンパク質、可溶性BAFF拮抗薬);CNTO 148(ゴリムマブ、抗TNFα mAb);HGS-ETR1(マパツズマブ;ヒト抗TRAIL受容体-1 mAb);HuMax-CD20(オクレリズマブ、抗CD20ヒトmAb);HuMax-EGFR(ザルツムマブ);M200(ボロシキシマブ、抗α5β1インテグリンmAb);MDX-010(イピリムマブ、抗CTLA-4 mAb、及びVEGFR-1(IMC-18F1);抗BR3 mAb;抗C.ディフィシル(C.difficile)毒素A並びに毒素B C mAb MDX-066(CDA-1)及びMDX-1388);抗CD22 dsFv-PE38コンジュゲート(CAT-3888及びCAT-8015);抗CD25 mAb(HuMax-TAC);抗CD3 mAb(NI-0401);アデカツムマブ;抗CD30 mAb(MDX-060);MDX-1333(抗IFNAR);抗CD38 mAb(HuMax CD38)、抗CD40L mAb;抗Cripto mAb;抗CTGF特発性肺線維症第1期フィブロゲン(FG-3019);抗CTLA4 mAb;抗エオタキシン1 mAb(CAT-213);抗FGF8 mAb;抗ガングリオシドGD2 mAb;抗ガングリオシドGM2 mAb;抗GDF-8ヒトmAb(MYO-029);抗GM-CSF受容体mAb(CAM-3001);抗HepC mAb(HuMax HepC);抗IFNα mAb(MEDI-545、MDX-198);抗IGF1R mAb;抗IGF-1R mAb(HuMax-Inflam);抗IL12 mAb(ABT-874);抗IL12/IL23 mAb(CNTO 1275);抗IL13 mAb(CAT-354);抗IL2Ra mAb(HuMax-TAC);抗IL5受容体mAb;抗インテグリン受容体mAb(MDX-018、CNTO 95);抗IP10潰瘍性大腸炎mAb(MDX-1100);BMS-66513;抗マンノース受容体/hCGβ mAb(MDX-1307);抗メソテリンdsFv-PE38コンジュゲート(CAT-5001);抗PD1mAb(MDX-1106(ONO-4538));抗PDGFRα抗体(IMC-3G3);抗TGFβ mAb(GC-1008);抗TRAIL受容体-2ヒトmAb(HGS-ETR2);抗TWEAK mAb;抗V
EGFR/Flt-1 mAb、及び抗ZP3 mAb(HuMax-ZP3)。
いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ロモソズマブ、ブロソズマブ、BPS 804(Novartis)、Evenity(商標)(ロモソズマブ-aqqg)、閉経後の骨粗鬆症及び/又は骨折治癒の治療のためのロモソズマブを含有する別の製品などであるがそれらに限定されないスクレロスチン抗体、並びに他の実施形態では、ヒトプロタンパク転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)に結合するモノクローナル抗体(IgG)を収容してもよく、又はこれらとともに使用されてもよい。このようなPCSK9特異抗体としては、Repatha(登録商標)(エボロクマブ)及びPraluent(登録商標)(アリロクマブ)が挙げられるが、それらに限定されない。他の実施形態では、薬物送達デバイスは、リロツムマブ、ビキサロマー、トレバナニブ、ガニツマブ、コナツムマブ、モテサニブ二リン酸塩、ブロダルマブ、ヴィデュピプラント、又はパニツムマブを収容してもよく、又はこれらとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスのリザーバには、OncoVEXGALV/CD;OrienX010;G207、1716;NV1020;NV12023;NV1034;及びNV1042を含むがそれらに限定されない、黒色腫又は他の癌の治療用のIMLYGIC(登録商標)(タリモジーンラハーパレプベック)又は別の腫瘍溶解性HSVが充填されてもよく、又はデバイスは、これらとともに使用することができる。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、TIMP-3などであるがそれらに限定されないメタロプロテイナーゼの内在性組織阻害剤(TIMP)を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Aimovig(登録商標)(エレヌマブ-aooe)、抗ヒトCGRP-R(カルシトニン遺伝子関連ペプチド1型受容体)又は片頭痛の治療のためのエレヌマブを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。エレヌマブ、並びにCGRP受容体及び他の頭痛標的を標的とする二重特異性抗体分子などであるがそれらに限定されないヒトカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体の拮抗的抗体もまた、本開示の薬物送達デバイスを用いて送達されてもよい。加えて、BLINCYTO(登録商標)(ブリナツモマブ)などであるがそれに限定されない二重特異性T細胞エンゲージャー(BiTE(登録商標))抗体を、本開示の薬物送達デバイスにおいて又はこれとともに使用することができる。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、アペリン又はその類似体などであるがそれらに限定されないAPJ大分子アゴニストを収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、治療的有効量の抗胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)又はTSLP受容体抗体が本開示の薬物送達デバイスにおいて又はこれとともに使用される。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Avsola(商標)(インフリキシマブ-axxq)、抗TNFαモノクローナル抗体、Remicade(登録商標)(インフリキシマブ)のバイオシミラー(Janssen Biotech,Inc.)若しくは自己免疫疾患の治療のためのインフリキシマブを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Kyprolis(登録商標)(カルフィルゾミブ)、(2S)-N-((S)-1-((S)-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)-1-オキソペンタン-2-イルカルバモイル)-2-フェニルエチル)-2-((S)-2-(2-モルホリノアセトアミド)-4-フェニルブタンアミド)-4-メチルペンタンアミド、若しくは多発性骨髄腫の治療のためのカルフィルゾミブを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Otezla(登録商標)(アプレミラスト)、N-[2-[(1S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エチル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジオキソ-1H-イソインドール-4-イル]アセトアミド、若しくは様々な炎症性疾患の治療のためのアプレミラストを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Parsabiv(商標)(エテルカルセチドHCl、KAI-4169)若しくは血液透析中の慢性腎疾患(KD)を有する患者などにおける二次性副甲状腺機能亢進症(sHPT)の治療のためのエテルカルセチドHClを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ABP 798(リツキシマブ)、Rituxan(登録商標)/MabThera(商標)のバイオシミラー候補、若しくは抗CD20モノクローナル抗体を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、非抗体VEGFアンタゴニストなどのVEGFアンタゴニスト及び/若しくはアフリベルセプトなどのVEGF-Trap(IgG1のFcドメインに融合されたVEGFR1由来のIgドメイン2及びVEGFR2由来のIgドメイン3)を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ABP 959(エクリズマブ)、Soliris(登録商標)のバイオシミラー候補、若しくは補体タンパク質C5に特異的に結合するモノクローナル抗体を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ICOSL及びBAFF活性を同時に遮断する新規の二重特異性抗体-ペプチドコンジュゲートであるロジバフスプアルファ(以前はAMG 570)を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、心臓の収縮機構を直接的に標的化するオメカムチブメカルビル、小分子選択的心筋ミオシン活性化因子、若しくはミオトロープ、又は小分子選択的心筋ミオシン活性化因子を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ソトラシブ(以前はAMG 510として知られる)、KRASG12C小分子阻害剤、又はKRASG12C小分子阻害剤を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)の作用を阻害するテゼペルマブ、ヒトモノクローナル抗体、又はTSLPの作用を阻害するヒトモノクローナル抗体を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、インターロイキン-15(IL-15)に結合するAMG 714、ヒトモノクローナル抗体又はインターロイキン-15(IL-15)に結合するヒトモノクローナル抗体を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Lp(a)としても知られるリポタンパク質(a)を減らすAMG 890、低分子干渉RNA(siRNA)、又はリポタンパク質(a)を減らす低分子干渉RNA(siRNA)を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ABP 654(ヒトIgG1カッパ抗体)、Stelara(登録商標)のバイオシミラー候補、又はヒトIgG1カッパ抗体を含有し及び/又はヒトサイトカインインターロイキン(IL)-12及びIL-23のp40サブユニットに結合する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Amjevita(商標)若しくはAmgevita(商標)(以前はABP 501)(mab抗TNFヒトIgG1)、Humira(登録商標)のバイオシミラー候補、又はヒトmab抗TNFヒトIgG1を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 160、又は半減期延長(HLE)抗前立腺特異的膜抗原(PSMA)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 119、又はデルタ様リガンド3(DLL3)CAR T(キメラ抗原受容体T細胞)細胞療法を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 119、又はデルタ様リガンド3(DLL3)CAR T(キメラ抗原受容体T細胞)細胞療法を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 133、又は胃抑制ポリペプチド受容体(GIPR)アンタゴニスト及びGLP-1Rアゴニストを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 171、又は増殖分化因子15(GDF15)類似体を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 176、又は骨髄細胞白血病1(MCL-1)の小分子阻害剤を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 199、又は半減期延長(HLE)二重特異性T細胞エンゲージャーコンストラクト(BiTE(登録商標))を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 256、又はプログラム細胞死-1(PD-1)陽性細胞においてインターロイキン21(IL-21)経路を選択的に活性化するように設計された抗PD-1×IL21ムテイン及び/若しくはIL-21受容体アゴニストを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 330、又は抗CD33×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 404、又は固形腫瘍を有する患者のための治療として調査されているヒト抗プログラム細胞死-1(PD-1)モノクローナル抗体を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 427、又は半減期延長(HLE)抗fms様チロシンキナーゼ3(FLT3)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 430又は抗Jagged-1モノクローナル抗体を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 506、又は固形腫瘍のための治療として調査されている多重特異性FAP×4-1BB標的化DARPin(登録商標)生物製剤を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 509、又は二価T細胞エンゲージャーを含有し及びXmAb(登録商標)2+1技術を使用して設計される別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、
AMG 562、又は半減期延長(HLE)CD19×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、エファバリューキンアルファ(以前はAMG 592)又はIL-2ムテインFc融合タンパク質を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 596、又はCD3×上皮増殖因子受容体vIII(EGFRvIII)BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)分子を含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 673、又は半減期延長(HLE)抗ヒトCD33×抗抗ヒトCD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 701、又は半減期延長(HLE)抗B細胞成熟抗原(BCMA)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 757、又は半減期延長(HLE)抗デルタ様リガンド3(DLL3)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 910、又は半減期延長(HLE)上皮細胞タイトジャンクション構成タンパク質クローディン18.2×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。
薬物送達デバイス、アセンブリ、構成要素、サブシステム、及び方法を、例示的な実施形態の観点から説明してきたが、これらに限定されるものではない。本詳細説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本開示の考え得る全ての実施形態を説明しているわけではない。現在の技術又は本特許の申請日以降に開発された技術のいずれかを使用して、多くの代替的な実施形態を実施することができるが、このような実施形態はなお、本明細書に開示される本発明を定義する請求項の範囲内に含まれる。
当業者であれば、本明細書に開示される発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく上記の実施形態に対して多種多様な修正、変更、及び組み合わせを施すことができ、そうした修正、変更、及び組み合わせは本発明の概念の範囲内にあると解釈されることを理解するであろう。